JP2011205769A - 回転電機及びロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】回転子ヨークと回転軸との取り付け剛性を低下させることなく、全体の小型化を図る。
【解決手段】シャフト30、及び、シャフト30に固定され、当該シャフトにトルクを発生させる磁石41を備えた回転子ヨーク40、を備えた回転子10と、回転子10を回転可能に支持する軸受50と、を有する回転電機1において、回転子ヨーク40は、略円盤形状の薄肉部40Aと、薄肉部40Aよりも長い軸方向寸法を備え、当該薄肉部40Aの径方向内側において当該薄肉部40Aよりも少なくとも軸方向一方側に突出するように設けられ、シャフト30の外周に固定される厚肉部40Bと、を備えており、軸受50は、回転子ヨーク40の厚肉部40Bのうち軸方向に突出した突出部分40Baの径方向外側に設けられ、厚肉部40Bを回転可能に支持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、トルクを発生させる磁石を備えた回転子ヨークを有する回転電機、及び、これを備えたロボットに関するものである。
回転軸を備えた回転子を、固定子側から発生させた磁束を用いて回転させる回転電機の例としては、例えば、特許文献1記載の従来技術が知られている。
特許文献1記載の従来技術においては、径方向中央部が凸形状に突出したヨーク(回転子ヨーク)が回転軸に固定されると共に、当該回転子ヨークの径方向外側に、電機子巻線を巻回した固定子コアを備えた固定子が、配置されている。また、回転軸を支持する軸受は、上記回転子ヨークの、上記凸形状とは反対側に設けられている。
特開2009−71919号公報(段落0003、図3)
近年、市場のニーズに合わせ、モータの軸方向寸法の小型化が要求されている。しかしながら、上記特許文献1記載の従来技術においては、軸受は、回転子の回転軸を支持する構成である。そして、回転軸を支持する軸受が、当該回転軸に固定された回転子ヨークの軸方向一方側(凸形状と反対側)に並んで配置されており、回転子を配置するための軸方向寸法スペースと、軸受を配置するための軸方向寸法スペースとが、概ね別個に必要であった。このため、モータ全体として軸方向寸法が大型化し、小型化が困難であった。
なお、モータ全体の小型化のために、モータの各部品の寸法を小さくすることも考えられる。この場合、ベアリング等の部品は、コストや汎用性の観点から、通常、JISなどの規格に準じたものが採用される。そのため、回転軸以外に実際に部品寸法を小さくすることができるものとしては、特許文献1に記載の構造における回転子ヨークに限定される。しかしながら、単純に回転子ヨークの軸方向寸法を小さくすると、回転子ヨークと回転軸との接触面積が小さくなり、回転子ヨークと回転軸との取り付け剛性が低下する。この結果、モータからのノイズや振動が増大するという問題が生じる。
本発明の目的は、回転子ヨークと回転軸との取り付け剛性を低下させることなく、全体の小型化を図れる、回転電機及びこれを備えたロボットを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明においては、回転軸、及び、前記回転軸に固定され、当該回転軸にトルクを発生させる磁石を備えた回転子ヨーク、を備えた回転子と、前記回転子を回転可能に支持する軸受を備え、前記回転子ヨークは、略円盤形状の薄肉部と、前記薄肉部よりも長い軸方向寸法を備え、当該薄肉部の径方向内側において当該薄肉部よりも少なくとも軸方向一方側に突出するように設けられ、前記回転軸の外周に固定される厚肉部と、を備えており、前記軸受は、前記回転子ヨークの前記厚肉部のうち前記軸方向に突出した突出部分の径方向外側に設けられ、前記厚肉部を回転可能に支持する。
本発明の回転電機は、回転軸と回転子ヨークとを備える回転子を有している。回転子ヨークは回転軸に固定されており、回転子ヨークに備えられた磁石が固定子側からの磁束によってトルクを発生させ、これによって回転子が回転する。
このとき、回転子ヨークは、軸方向寸法が短い略円盤形状の薄肉部と、軸方向寸法が長い厚肉部とを備えている。厚肉部は、薄肉部より、軸方向の少なくとも一方側に突出するように設けられている。言い換えれば、薄肉部は、厚肉部よりも軸方向に凹んだ形状であり、軸方向寸法が短く薄肉化されている。本発明では、厚肉部の突出部分の径方向外側、すなわち、上記薄肉部が薄肉化している部分に軸受を設け、この軸受により回転子ヨークの厚肉部を回転可能に支持する。このように、軸受を、軸方向寸法が短い薄肉部の凹み形状により空いたスペースに設けることにより、軸受を配置するために別途軸方向スペースを確保する必要がなくなる。この結果、軸受と回転子ヨークとを軸方向に並べて配置し軸受で回転軸を支持する場合のように、軸受を配置するための軸方向スペースが必要である構造に比べ、回転電機全体の軸方向寸法を低減し、回転電機の小型化を図ることができる。
一方、回転子ヨークと回転軸との取り付け剛性は、回転子ヨークと回転軸との接触面積の大きさに対応しており、接触面積が小さくなると低下する。本発明においては、上記のように軸受を配置するために回転子ヨークの薄肉部の軸方向寸法を短くする一方、回転子ヨークの厚肉部は薄肉部よりも突出させ、軸方向寸法を長くしている。これにより、上記の小型化を図る場合であっても、厚肉部が回転軸と接触する部位の軸方向寸法を、小さくすることなく同程度に確保することができる。ここで、回転子ヨークと回転軸との接触面積は、径が同一という条件では、軸方向寸法が長いほどが大きく、軸方向寸法が短いほど小さくなる。したがって、上記のように厚肉部が回転軸と接触する部位の軸方向寸法を確保することにより、回転子ヨークと回転軸との接触面積の低下を防止することができ、回転子ヨークと回転軸との取り付け剛性の低下を防止できる。
以上のようにして、本発明の回転電機によれば、回転子ヨークと回転軸との取り付け剛性を低下させることなく、全体の小型化を図ることができる。
好ましくは、前記回転子ヨークは、前記薄肉部の径方向最外周の縁部に、前記磁石を備える。
回転子ヨークの最外周に設けた磁石によりトルクを発生させる構造では、磁石の周囲に生じる磁束は径方向中心部にはほとんど到達しない。したがって、最外周の磁石から径方向距離が大きな回転子ヨークの厚肉部の形状を、軸方向に突出した形状としたり、軸受を設けたりしても、磁気的な影響を与えることはほとんどない。この結果、本願第2発明のように薄肉部の径方向最外周の縁部に磁石を設ける構造に適用することで、磁気的性能に影響を及ぼすことなく全体の小型化を図ることができる。
また好ましくは、前記回転子ヨークの前記厚肉部は、前記回転軸とトルクを伝達するためのキーを収納するヨーク側キー溝を径方向最内周部に備えており、前記回転軸は、外周部のうち、前記回転子ヨークの前記厚肉部の前記突出部分の径方向内側に位置する部位に、前記キーを収納する回転軸側キー溝を備える。
回転軸側キー溝が、厚肉部の突出部分、すなわち軸受が設けられている部分の径方向内側に位置している。これにより、キーにより回転軸と回転子ヨークとの間のトルク伝達が行われる部位を軸受が支持することになるので、安定的なトルク伝達を図ることができる。
上記目的を達成するために、また本発明は、複数のリンクと、前記複数のリンクのうち隣接するリンクどうしを屈曲可能に連結する複数の関節と、駆動対象の前記リンクへの駆動力を発生するアクチュエータと、を有するロボットアームを備え、前記アクチュエータは、回転軸、及び、前記回転軸に固定され、当該回転軸にトルクを発生させる磁石を備えた回転子ヨーク、を備えた回転子と、前記回転子を回転可能に支持する軸受と、を有し、前記回転子ヨークは、略円盤形状の薄肉部と、前記薄肉部よりも長い軸方向寸法を備え、当該薄肉部の径方向内側において当該薄肉部よりも少なくとも軸方向一方側に突出するように設けられ、前記回転軸の外周に固定される厚肉部と、を備えており、前記軸受は、前記回転子ヨークの前記厚肉部のうち前記軸方向に突出した突出部分の径方向外側に設けられ、前記厚肉部を回転可能に支持する。
本発明のロボットは、複数のリンクが複数の関節により屈曲可能に連結された、多関節構造のロボットアームを備えている。アクチュエータが発生する駆動力が駆動対象のリンクに伝えられることにより、ロボットアームは種々の姿勢をとることができる。
ロボットアームに備えられたアクチュエータは、回転軸と回転子ヨークとを備える回転子を有している。回転子ヨークは回転軸に固定されており、回転子ヨークに備えられた磁石が固定子側からの磁束によってトルクを発生させ、これによって回転子が回転する。
このとき、回転子ヨークは、軸方向寸法が短い略円盤形状の薄肉部と、軸方向寸法が長い厚肉部とを備えている。厚肉部は、薄肉部より、軸方向の少なくとも一方側に突出するように設けられている。言い換えれば、薄肉部は、厚肉部よりも軸方向に凹んだ形状であり、軸方向寸法が短く薄肉化されている。本発明では、厚肉部の突出部分の径方向外側、すなわち、上記薄肉部が薄肉化している部分に軸受を設け、この軸受により回転子ヨークの厚肉部を回転可能に支持する。このように、軸受を、軸方向寸法が短い薄肉部の凹み形状により空いたスペースに設けることにより、軸受を配置するために別途軸方向スペースを確保する必要がなくなる。この結果、軸受と回転子ヨークとを軸方向に並べて配置し軸受で回転軸を支持する場合のように、軸受を配置するための軸方向スペースが必要である構造に比べ、アクチュエータ機全体の軸方向寸法を低減し、アクチュエータの小型化を図ることができる。
一方、回転子ヨークと回転軸との取り付け剛性は、回転子ヨークと回転軸との接触面積の大きさに対応しており、接触面積が小さくなると低下する。本発明においては、上記のように軸受を配置するために回転子ヨークの薄肉部の軸方向寸法を短くする一方、回転子ヨークの厚肉部は薄肉部よりも突出させ、軸方向寸法を長くしている。これにより、上記の小型化を図る場合であっても、厚肉部が回転軸と接触する部位の軸方向寸法を、小さくすることなく同程度に確保することができる。ここで、回転子ヨークと回転軸との接触面積は、径が同一という条件では、軸方向寸法が長いほどが大きく、軸方向寸法が短いほど小さくなる。したがって、上記のように厚肉部が回転軸と接触する部位の軸方向寸法を確保することにより、回転子ヨークと回転軸との接触面積の低下を防止することができ、回転子ヨークと回転軸との取り付け剛性の低下を防止できる。
以上のようにして、本発明によれば、回転子ヨークと回転軸との取り付け剛性を低下させることなく、アクチュエータの小型化を図ることができる。このアクチュエータをロボットアームに設けることによって、ロボットアームを小型化することができる。
好ましくは、前記アクチュエータの前記回転子ヨークは、前記薄肉部の径方向最外周の縁部に、前記磁石を備える。
回転子ヨークの最外周に設けた磁石によりトルクを発生させる構造では、径方向内側になるほど磁束が少なく、径方向中心部には磁束はほとんど到達していない。したがって、最外周の磁石から径方向距離が大きな回転子ヨークの厚肉部の形状を、軸方向に突出した形状としたり、軸受を設けたりしても、磁気的な影響を与えることはほとんどない。この結果、薄肉部の径方向最外周の縁部に磁石を設ける構造に適用することで、磁気的性能に影響を及ぼすことなくアクチュエータの小型化を図ることができる。
また好ましくは、前記回転子ヨークの前記厚肉部は、前記回転軸とトルクを伝達するためのキーを収納するヨーク側キー溝を径方向最厚肉部に備えており、前記回転軸は、薄肉部のうち、前記回転子ヨークの前記厚肉部の前記突出部分の径方向内側に位置する部位に、前記キーを収納する回転軸側キー溝を備える。
回転軸側キー溝が、厚肉部の突出部分、すなわち軸受が設けられている部分の径方向内側に位置している。これにより、キーにより回転軸と回転子ヨークとの間のトルク伝達が行われる部位を軸受が支持することになるので、安定的なトルク伝達を図ることができる。この結果、多関節構造のロボットアームの動作信頼性・確実性を向上することができる。
本発明によれば、回転子ヨークと回転軸との取り付け剛性を低下させることなく、全体の小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態による回転電機の全体構造を表す縦断面図である。 比較例による回転電機の全体構造を表す縦断面図である。 磁石の周囲に生じる磁束の挙動を表す概念図である。 図1に示した回転電機をロボットアームに応用した変形例を表す透視図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態による回転電機1の全体構造を表す縦断面図である。図1において、本実施形態の回転電機はこの例ではいわゆるACサーボモータであり、モータ部2と、減速機部3と、エンコーダ部4とを有している。
(A)モータ部の構成
モータ部2は、回転子10と固定子20とを備えている。
固定子10は、ハウジング11の内側に固定された固定子コア12と、固定子コア12に設けられたボビン13と、ボビン13に巻回した電気巻線からなるコイル14と、を備えている。
回転子20は、中空構造のシャフト30と、シャフト30の外周部に固定された回転子ヨーク40と、を備えている、回転子ヨーク40は、比較的短い軸方向寸法toを備えた略円盤形状の薄肉部40Aと、薄肉部40Aよりも長い軸方向寸法tiを備えた、厚肉部40Bと、を備えている。なお、シャフト30が、各請求項記載の回転軸を構成する。
シャフト30は、その内部にシャフトカバー31が挿通されている。このシャフトカバー31により、シャフト30の中空部分を通るリード線等が保護され、損傷を防止することができる。
薄肉部40Aは、その径方向最外周の縁部に、シャフト30にトルクを発生させるための永久磁石41を備えている。永久磁石41は、上記コイル14に空隙を介して対向するように配設されている。
厚肉部40Bは、薄肉部40Aの径方向内側において当該薄肉部40Aよりも少なくとも軸方向一方側(この例では図1中左側)に突出するように設けられ、シャフト30の外周部に固定される。厚肉部40Bのうち、上記薄肉部40Aよりも突出した突出部分40Baは、ハウジング11のうち突出部分40Baの径方向外側の軸受ホルダ部11aに設けられた軸受50によって、外周側を回転可能に支持される。すなわち、言い換えれば、薄肉部40Aは厚肉部40Bよりも軸方向に凹んだ形状で、突出部分40Baの径方向外側、すなわち上記薄肉部40Aの薄肉化している部分に、軸受50を設けている。
また、厚肉部40Bは、この例では、径方向最内周部の軸方向の全寸法にわたり、ヨーク側キー溝42を備えている。これに対応して、シャフト30は、外周部のうち、上記突出部分40Baの径方向内側に位置する部位に、シャフト側キー溝32(回転軸側キー溝)を備えている。これらシャフト側キー溝32とヨーク側キー溝42との間に、シャフト30と回転子ヨーク40との間でトルクを伝達するためのキー60が収納される。この結果、軸受50、突出部分40Ba、キー60の軸方向(図1中左右方向)位置がほぼ同一となり、図1中の上下方向において、これらはほぼ一直線に並んだ配置となっている。
上記構成のモータ部2において、通電されたコイル14が磁束を発生することにより、薄肉部40Aの永久磁石41がトルクを発生し、このトルクによって回転子ヨーク40とシャフト30とが回転する。
(B)減速機部の構成
減速機部3は、公知のハーモニック減速機であり、ウェーブジェネレータ71と、サーキュラスプライン72と、フレクスプライン73とを備えている。
ウェーブジェネレータ71は、シャフト30に一体的に形成されており、例えば、楕円形のカム板(図示せず)の外周に可撓性ベアリング74を取り付けたものである。フレクスプライン73は、例えば、外周に歯溝が刻まれた薄肉円筒形の金属弾性体(図示せず)であり、その内部に上記ウェーブジェネレータ71がはめ込まれ、楕円形に撓んでいる。サーキュラスプライン72は、例えば、歯溝が刻まれた真円形の内周を持つ圧肉円環状の剛体(図示せず)であり、ハウジング11の減速機部3側に固定された負荷側ブラケット75の内周部に固定されている。そして、サーキュラスプライン72の内周の歯溝は、フレクスプライン73の外周の歯溝と噛み合っている。
上記構成の減速機部3において、フレクスプライン73は楕円形に撓んでいるので、その歯溝は楕円の長軸にあたるところでサーキュラスプライン72の歯溝と噛み合い、短軸にあたるところでは両者は離れている。したがってシャフト30とともにウェーブジェネレータ71が回転すると、ウェーブジェネレータ71によって内周側から駆動されるフレクスプライン73の歯溝とその外周側にあるサーキュラスプライン72との歯溝が順次噛み合いつつ、フレクスプライン73はサーキュラスプライン72との歯数の差に応じてサーキュラスプライン72に対して相対回転する。フレクスプライン73には、出力軸76が固定されており、この結果、シャフト30の回転が、フレクスプライン73とサーキュラスプライン72の歯数差に応じた減速比で減速され、出力軸76から取り出される。
なお、フレクスプライン73に固定された出力軸76と、上記負荷側ブラケット75とで、公知のクロスローラベアリングを構成している。すなわち、出力軸76は、クロスローラベアリングの内輪として機能し、負荷側ブラケット75はクロスローラベアリングの外輪として機能する。そして、これら出力軸76と負荷側ブラケット75との間には、クロスローラベアリングのころ部材77が介在配置されている。また、フレクスプライン73の出力軸76と反対側には軸受ホルダ78が固定されており、この軸受ホルダ78に設けられた軸受79によって、シャフト30の減速機部3側(図1中右側)の端部が回転可能に支持される。
(C)エンコーダ部の構成
エンコーダ部4は、ハウジング11のエンコーダ部4側(図1中の左側)に取り付けられた磁気検出素子81と、この磁気検出素子81のハウジング11側に設けられた遮蔽板82と、シャフト30のエンコーダ部4側(図1中の左側)の端部に取り付けられ、例えば永久磁石(図示せず)を備えた回転部83と、を備えている。
回転部83の永久磁石には、1対又は複数対の磁気回路(図示せず)が形成されている。この永久磁石の磁界を、MR素子やホール素子からなる磁気検出素子81で検出することにより、シャフト30の回転位置を検出する。
遮蔽板82は、例えば磁性材料から構成されており、モータ部2からの漏洩磁界の影響を防ぐためにエンコーダ部4とモータ部2と分離する。なお、回転部83との接触を回避するために、ハウジング11は、上記遮蔽板82の近傍部位で回転子ヨーク40側に曲がった形状(曲折部11b)となっている。上記軸受50は、ハウジング11の当該曲折部11bよりもさらに径方向内側に設けられている。
なお、上記では、エンコーダ部4として磁気式エンコーダを用いて説明したが、シャフト30の回転位置を検出できるものであれば、光学式エンコーダ等の他の手法でもよい。
以上のように構成した本実施形態の回転電機1においては、以下のような効果を奏する。すなわち、回転電機1においては、回転子ヨーク40は軸方向寸法toが短い略円盤形状の薄肉部40Aと軸方向寸法tiが長い厚肉部40Bとを備え、薄肉部40Aが薄肉化している部分に軸受50を設け厚肉部40Bを回転可能に支持している。このように、軸受50を、軸方向寸法toが短い薄肉部40Aの凹み形状により空いたスペースに設けることにより、軸受50を配置するために別途軸方向スペースを確保する必要がなくなる。この作用を説明するための比較例を図2に示す。なお、図2においては、上記図1と同等の部分に同一の符号を付している。
図2に示す比較例による回転電機1′において、回転子ヨーク40′は、上記回転電機1のような薄肉部40A及び厚肉部40Bを備えず、全体的にほぼ一様な軸方向寸法tm(上記図1の軸報告寸法tiとほぼ等しい。又はわずかに大きい)を備えた円盤状の形状となっている。この結果、軸受50と回転子ヨーク40′とが軸方向(図2中左右方向)に並んで配置され、軸受50は回転子ヨーク40′ではなくシャフト30を支持するようになっている。この場合、上記図1の実施形態のような、軸受50と回転子ヨーク40の厚肉部40Bとが径方向に重畳する構造とはならないため、上記軸方向寸法tmを要する回転子ヨーク40′のスペースとは別に、軸受50を配置するための軸方向寸法tbが必要となる。この結果、回転電機1′全体の軸方向寸法が大型化する。
これに対し、上記実施形態の回転電機1は、前述した軸受50と厚肉部40Bとを径方向に重畳させる構造により、軸受50のための軸方向スペースを別途確保する必要がなく軸方向寸法を低減できるので、(図1と図2とを比較すると明らかなように)上記比較例の回転電機1′よりも小型化することができる。
一方、回転子ヨーク40と回転軸30との取り付け剛性は、回転子ヨーク40とシャフト30との接触面積の大きさに対応しており、接触面積が小さくなると低下する。本実施形態の回転電機1においては、上記のように軸受50を配置するために回転子ヨーク40の薄肉部40Aの軸方向寸法toを短くする一方、厚肉部40Bは薄肉部40Aよりも突出させ、軸方向寸法tiを長くしている。これにより、上記の小型化を図る場合であっても、厚肉部40Bがシャフト30と接触する部位の軸方向寸法を、小さくすることなく同程度に確保することができる。回転子ヨーク40とシャフト30との接触面積は、径が同一という条件では、軸方向寸法が長いほどが大きく、軸方向寸法が短いほど小さくなる。したがって、上記のように厚肉部40Bがシャフト30と接触する部位の軸方向寸法を確保することにより、回転子ヨーク40とシャフト30との接触面積の低下を防止することができ、回転子ヨーク40とシャフト30との取り付け剛性の低下を防止できる。
以上のようにして、本実施形態の回転電機1によれば、回転子ヨーク40とシャフト30との取り付け剛性を低下させることなく、全体の小型化を図ることができる。また、軸受50を大型化できることにより、軸受寿命を長くできるという効果もある。
また、本実施形態では特に、回転子ヨーク40の薄肉部40Aの最外周部に磁石41を設けている。これには、以下のような意義がある。すなわち、このように回転子ヨーク40の最外周に設けた磁石41によりトルクを発生させる構造の場合、図3に概念的に示すように、磁石41の周囲に生じる磁束Bは回転子ヨーク40の径方向中心部にはほとんど到達しない。したがって、上記のように、最外周の磁石41からの径方向距離が大きい回転子ヨーク40の厚肉部40Bの形状を軸方向に突出した形状としたり、当該突出した突出部分40Baに軸受50を設けたりしても、磁気的な影響を与えることはほとんどない。したがって、本実施形態の回転電機1では、磁気的性能に影響を及ぼすことなく、全体の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では特に、シャフト側キー溝32が、回転子ヨーク40の厚肉部40Bの突出部分40Ba、すなわち軸受50が設けられている部分の径方向内側に位置している。これにより、前述したように、軸受50、突出部分40Ba、キー60の軸方向位置がほぼ同一となり、これらはほぼ一直線に並んだ配置となる。この結果、キー60によりシャフト30と回転子ヨーク40との間のトルク伝達が行われる部位を、軸受50が支持することになるので、安定的なトルク伝達を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)ロボットに応用した場合
図4は、上記実施形態の回転電機1をロボットに応用したときの、当該ロボットの多関節型のロボットアーム100を表す透視図である。
図4に示すように、このロボットに備えられるロボットアーム100は、複数(この例では5個)のリンクL1〜L5と、これら5個のリンクL1〜L5のうち隣接するリンクLどうし、及び、リンクL1と固定部101、を屈曲可能に連結する複数の関節S1〜S6と、駆動対象のリンクL1〜L5への駆動力を発生するアクチュエータA1〜A6と、を備えている。このとき、アクチュエータA1〜A6として、上記実施形態の回転電機1を用いることができる。アクチュエータA1〜A6が発生する駆動力が駆動対象のリンクL1〜L5に伝えられることにより、ロボットアーム100は種々の姿勢をとることができる。
本変形例においては、前述のようにして小型化したアクチュエータA1〜A6を用いることにより、ロボットアーム100の小型化を図ることができる。また、前述のようにしてアクチュエータA1〜A6において安定的なトルク伝達を図ることができる結果、ロボットアーム100の動作信頼性・確実性を向上することができる。
(2)その他
上記実施形態において、図1で、回転子ヨーク40の軸方向一方側(図1中左側)にのみ突出していたが、これに限られず、軸方向両側を突出させ、両方に軸受50を設けるようにしてもよい。この場合、2つの軸受50,50でシャフト30の2箇所を回転可能に支持することになる。またこのように回転子ヨーク40の両側に軸受50を設ける場合、さらにオイルシールを追加した場合において小型化できる効果もある。
また、以上においては、減速機構を搭載したモータに本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、減速機構を搭載しないモータ単体に対しても適用可能であり、この場合も同様の効果を得る。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 回転電機
10 回転子
30 シャフト(回転軸)
32 シャフト側キー溝(回転軸側キー溝)
40 回転子ヨーク
40A 薄肉部
40B 厚肉部
40Ba 突出部分
41 磁石
42 ヨーク側キー溝
50 軸受
60 キー
100 ロボットアーム

Claims (6)

  1. 回転軸、及び、前記回転軸に固定され、当該回転軸にトルクを発生させる磁石を備えた回転子ヨーク、を備えた回転子と、
    前記回転子を回転可能に支持する軸受と、
    を備え、
    前記回転子ヨークは、
    略円盤形状の薄肉部と、
    前記薄肉部よりも長い軸方向寸法を備え、当該薄肉部の径方向内側において当該薄肉部よりも少なくとも軸方向一方側に突出するように設けられ、前記回転軸の外周に固定される厚肉部と、
    を備えており、
    前記軸受は、
    前記回転子ヨークの前記厚肉部のうち前記軸方向に突出した突出部分の径方向外側に設けられ、前記厚肉部を回転可能に支持する
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1記載の回転電機において、
    前記回転子ヨークは、
    前記薄肉部の径方向最外周の縁部に、前記磁石を備えることを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1又は請求項2記載の回転電機において、
    前記回転子ヨークの前記厚肉部は、
    前記回転軸とトルクを伝達するためのキーを収納するヨーク側キー溝を径方向最内周部に備えており、
    前記回転軸は、
    外周部のうち、前記回転子ヨークの前記厚肉部の前記突出部分の径方向内側に位置する部位に、前記キーを収納する回転軸側キー溝を備える
    ことを特徴とする回転電機。
  4. 複数のリンクと、前記複数のリンクのうち隣接するリンクどうしを屈曲可能に連結する複数の関節と、駆動対象の前記リンクへの駆動力を発生するアクチュエータと、を有するロボットアームを備え、
    前記アクチュエータは、
    回転軸、及び、前記回転軸に固定され、当該回転軸にトルクを発生させる磁石を備えた回転子ヨーク、を備えた回転子と、
    前記回転子を回転可能に支持する軸受と、
    を有し、
    前記回転子ヨークは、
    略円盤形状の薄肉部と、
    前記薄肉部よりも長い軸方向寸法を備え、当該薄肉部の径方向内側において当該薄肉部よりも少なくとも軸方向一方側に突出するように設けられ、前記回転軸の外周に固定される厚肉部と、
    を備えており、
    前記軸受は、
    前記回転子ヨークの前記厚肉部のうち前記軸方向に突出した突出部分の径方向外側に設けれ、前記厚肉部を回転可能に支持する
    ことを特徴とするロボット。
  5. 請求項4記載のロボットにおいて、
    前記アクチュエータの前記回転子ヨークは、
    前記薄肉部の径方向最外周の縁部に、前記磁石を備えることを特徴とするロボット。
  6. 請求項4又は請求項5記載のロボットにおいて、
    前記回転子ヨークの前記厚肉部は、
    前記回転軸とトルクを伝達するためのキーを収納するヨーク側キー溝を径方向最厚肉部に備えており、
    前記回転軸は、
    薄肉部のうち、前記回転子ヨークの前記厚肉部の前記突出部分の径方向内側に位置する部位に、前記キーを収納する回転軸側キー溝を備える
    ことを特徴とするロボット。
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