JP2022103575A - モータ付き減速機、減速装置、ロボット、および移動体 - Google Patents

モータ付き減速機、減速装置、ロボット、および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】、モータ付き減速機または減速装置において、ケーシングの強度を向上させることができる構造を提供する。【解決手段】モータ付き減速機1は、モータ10、減速機20、ケーシング30、および出力部材を備える。モータは、減速機の軸方向一方側に位置する。ケーシングは、外側円筒部31、内側円筒部32、および接続部33を有する。外側円筒部は、モータおよび減速機の径方向外側において軸方向に延びる円筒状の部分である。内側円筒部は、モータおよび減速機の径方向内側において軸方向に延びる円筒状の部分である。接続部は、モータの軸方向一方側において、外側円筒部と内側円筒部とを繋ぐ部分である。内側円筒部の軸方向他方側の端部は、出力部材の軸方向他方側の端面よりも、軸方向他方側へ突出する【選択図】図1

Description

本発明は、モータ付き減速機、減速装置、ロボット、および移動体に関する。
従来、モータの回転運動を減速して出力するモータ付き減速機が知られている。モータ付き減速機は、搬送台車等の移動体や、産業用ロボット、アシストスーツなどに搭載される。従来のモータ付き減速機については、例えば、特開2017-227315号公報および特開2019-210943号公報に記載されている。
特開2017-227315号公報 特開2019-210943号公報
モータ付き減速機は、モータおよび減速機を内部に収容するケーシングを有する。しかしながら、従来のケーシングは、モータおよび減速機の径方向外側のみを覆っていた。このような構造では、ケーシングの強度を確保することが困難である。
特に、近年では、ロボットの関節または移動体のホイール内に、モータ付き減速機をコンパクトに収納することが求められている。しかしながら、従来のモータ付き減速機は、上述の通り、ケーシングの強度が十分ではなかった。このため、ロボットまたは移動体のフレームに、補強部材を介してケーシングを固定していた。ただし、補強部材を用いると、ロボットの関節または移動体のホイール内に、モータ付き減速機をコンパクトに収納することが困難となる。
なお、モータを備えていない減速装置においても、従来、ケーシングは減速機の径方向外側のみを覆っていた、このため、モータ付き減速機と同様に、ケーシングの強度の問題があった。
本発明の目的は、モータ付き減速機または減速装置において、ケーシングの強度を向上させることができる構造を提供することである。
本願の第1発明は、モータ付き減速機であって、中心軸を中心とする第1回転数の回転運動を出力するモータと、前記モータから出力される回転運動を、前記第1回転数よりも低い第2回転数の回転運動に変換する減速機と、前記モータおよび前記減速機を収容するケーシングと、を備え、前記モータは、前記減速機の軸方向一方側に位置し、前記減速機は、前記第2回転数で回転する出力部材を有し、前記ケーシングは、前記モータおよび前記減速機の径方向外側において軸方向に延びる円筒状の外側円筒部と、前記モータおよび前記減速機の径方向内側において軸方向に延びる円筒状の内側円筒部と、前記モータの軸方向一方側において、前記外側円筒部と前記内側円筒部とを繋ぐ接続部と、を有し、前記内側円筒部の軸方向他方側の端部は、前記出力部材の軸方向他方側の端面よりも、軸方向他方側へ突出する。
本願の第2発明は、減速装置であって、中心軸を中心とする第1回転数の回転運動を、前記第1回転数よりも低い第2回転数の回転運動に変換する減速機と、前記減速機を収容するケーシングと、を備え、前記減速機は、前記第2回転数で回転する出力部材を有し、前記ケーシングは、前記減速機の径方向外側において軸方向に延びる円筒状の外側円筒部と、前記減速機の径方向内側において軸方向に延びる円筒状の内側円筒部と、前記減速機の軸方向一方側において、前記外側円筒部と前記内側円筒部とを繋ぐ接続部と、を有し、前記内側円筒部の軸方向他方側の端部は、前記出力部材の軸方向他方側の端面よりも、軸方向他方側へ突出する。
本願の第1発明および第2発明によれば、ケーシングが、外側円筒部だけではなく、接続部および内側円筒部を有する。これにより、ケーシングの強度を向上させることができる。
図1は、モータ付き減速機の概略構成を示した図である。 図2は、モータ付き減速機の縦断面図である。 図3は、減速機の図2におけるA-A線断面図である。 図4は、ケーシングを軸方向一方側から視た平面図である。 図5は、モータ付き減速機の製造方法の一例を示した図である。 図6は、モータ付き減速機を移動体に適用した例を示す縦断面図である。 図7は、モータ付き減速機を移動体に適用した例を示す縦断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、モータの中心軸と平行な方向を「軸方向」、中心軸に直交する方向を「径方向」、中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。ただし、上記の「平行な方向」は、略平行な方向も含む。また、上記の「直交する方向」は、略直交する方向も含む。
<1.モータ付き減速機の概略構成>
図1は、モータ付き減速機1の概略構成を示した図である。このモータ付き減速機1は、モータ10の回転運動を、減速機20により減速させて出力する装置である。図1に示すように、モータ付き減速機1は、軸方向の寸法よりも径方向の寸法が大きい扁平状である。モータ付き減速機1は、モータ10と、減速機20と、出力部材80と、ケーシング30とを備える。
モータ10および減速機20は、いずれも、中心軸9を中心とする略円環状である。モータ10は、減速機20の軸方向一方側に位置する。モータ10は、中心軸9を中心とする第1回転数の回転運動を出力する。減速機20は、モータ10から出力される回転運動を、第1回転数よりも低い第2回転数に変換する。出力部材80は、減速後の第2回転数で回転する。なお、出力部材80は、減速機20の一部であってもよい。
モータ10および減速機20は、ケーシング30に収容される。図1に示すように、ケーシング30は、外側円筒部31、内側円筒部32、および接続部33を有する。外側円筒部31は、モータ10および減速機20の径方向外側において、軸方向に延びる円筒状の部分である。内側円筒部32は、モータ10および減速機20の径方向内側において、軸方向に延びる円筒状の部分である。接続部33は、モータ10の軸方向一方側において、外側円筒部31と内側円筒部32とを径方向に繋ぐ。
このように、ケーシング30は、モータ10および減速機20の径方向外側を覆う外側円筒部31だけではなく、接続部33および内側円筒部32を有する。これにより、ケーシング30の強度を向上させることができる。モータ付き減速機1の中央に位置する内側円筒部32は、回転しない。このため、内側円筒部32の内側の空間である中央貫通孔34を、利用しやすい。例えば、中央貫通孔34に、配線を通すことができる。また、内側円筒部32の軸方向他方側の端部は、出力部材80の軸方向他方側の端面よりも、軸方向他方側へ突出する。これにより、中央貫通孔34に通した配線が、出力部材80に接触することを抑制できる。
モータ付き減速機1の製造時には、ケーシング30の外側円筒部31、内側円筒部32、および接続部33に囲まれた円環状の空間に、軸方向の他方側から部品を組み付けることができる。これにより、モータ付き減速機1を容易に製造できる。
<2.モータ付き減速機の詳細な構成>
続いて、モータ付き減速機1のより詳細な構成について、説明する。図2は、モータ付き減速機1の縦断面図である。上述の通り、モータ付き減速機1は、モータ10、減速機20、およびケーシング30を備える。
本実施形態のモータ10は、アキシャルギャップ型のブラシレスモータである。モータ10は、軸方向の寸法よりも径方向の寸法が大きい扁平状である。アキシャルギャップ型のモータを使用すれば、同等の性能を有するラジアルギャップ型のモータを使用する場合と比べて、モータ10の軸方向の寸法を抑えることができる。図2に示すように、モータ10は、ステータ11とロータ12とを有する。
ステータ11は、モータ10の固定子である。ステータ11の概形は、中心軸9を中心とする略円板状である。ステータ11は、複数のコイルコア111を有する。複数のコイルコア111は、周方向に等間隔に配列されている。各コイルコア111の形状は、円板状である。コイルコア111は、例えば、積層鋼板により形成される。各コイルコア111の周囲には、図示を省略した導線が巻かれて、コイルを構成している。複数のコイルコア111は、中心軸9を中心とする円環状の板に固定されている。当該板の外周部は、ケーシング30の外側円筒部31に固定されている。
ロータ12は、モータ10の回転子である。ロータ12は、後述する2つの第1軸受51により、中心軸9を中心として回転可能に支持される。図2に示すロータ12は、第1ロータヨーク41と、第2ロータヨーク42と、第1マグネット43と、第2マグネット44とを有する。第1ロータヨーク41および第2ロータヨーク42は、鉄などの磁性体により形成される。第1マグネット43および第2マグネット44は、永久磁石である。
第1ロータヨーク41は、第1ヨークベース部411と、第1ヨークプレート部412とを有する。第1ヨークベース部411は、内側円筒部32の周囲において、軸方向に延びる、円筒状の部分である。第1ヨークプレート部412は、第1ヨークベース部411から径方向外側へ広がる、円板状の部分である。第1ヨークプレート部412は、ステータ11の軸方向一方側に位置する。第2ロータヨーク42は、第2ヨークベース部421と、第2ヨークプレート部422とを有する。第2ヨークベース部421は、内側円筒部32の周囲において、軸方向に延びる、円筒状の部分である。第2ヨークプレート部422は、第2ヨークベース部421から径方向外側へ広がる、円板状の部分である。第2ヨークプレート部422は、ステータ11の軸方向他方側に位置する。第1ヨークベース部411と第2ヨークベース部421とは、ボルト45により、互いに固定される。
第1マグネット43は、第1ヨークプレート部412の軸方向他方側の面に固定されている。第2マグネット44は、第2ヨークプレート部422の軸方向一方側の面に固定されている。第1マグネット43および第2マグネット44は、それぞれ、中心軸9を中心とする円環状である。第1マグネット43の表面は、ステータ11の軸方向一方側の面と、僅かな隙間を介して軸方向に対向する。第2マグネット44の表面は、ステータ11の軸方向他方側の面と、僅かな隙間を介して軸方向に対向する。第1マグネット43および第2マグネット44の表面には、N極とS極とが、周方向に交互に着磁されている。
このように、本実施形態のモータ10は、ステータ11を挟んで配置される2つのマグネット43,44を有する。これにより、ステータの片側のみにマグネットが配置される場合と比べて、モータ10から出力されるトルクを増大させることができる。
モータ10の駆動時には、ステータ11のコイルに駆動電流が供給される。これにより、複数のコイルコア111に回転磁界が生じる。そして、コイルコア111とマグネット43,44との間の磁束の作用により、ロータ12が、中心軸9を中心として、第1回転数で回転する。
減速機20は、モータ10から出力される第1回転数の回転運動を、第1回転数よりも低い第2回転数に減速させる機構である。図3は、減速機20の図2におけるA-A線断面図である。図の煩雑化を避けるため、図3では、断面を示すハッチングが省略されている。本実施形態の減速機20は、波動歯車減速機である。図2および図3に示すように、減速機20は、非真円カム21、可撓性外歯歯車22、および内歯歯車23を有する。
非真円カム21は、中心軸9を中心とする環状の部品である。非真円カム21は、内側円筒部32の径方向外側、かつ、第2ヨークベース部421の軸方向他方側に位置する。非真円カム21は、第1軸受51により、中心軸9を中心として回転可能に支持される。非真円カム21は、第2ヨークベース部421と、ボルト46により固定されている。したがって、モータ10を駆動させると、モータ10のロータ12とともに、非真円カム21も、中心軸9を中心として、第1回転数で回転する。図3に示すように、非真円カム21の外周面は、楕円形状である。
可撓性外歯歯車22は、固定部221、ダイヤフラム部222、および筒状部223を有する。固定部221は、中心軸9を中心とする円環状である。固定部221は、ケーシング30の外側円筒部31に固定される。固定部221の軸方向の厚みは、ダイヤフラム部222の軸方向の厚みおよび筒状部223の径方向の厚みよりも、厚い。ダイヤフラム部222は、固定部221から径方向内側へ向けて広がる、薄肉状の部分である。筒状部223は、ダイヤフラム部222の径方向内側の端部から、軸方向他方側へ向けて延びる、薄肉状の部分である。
筒状部223は、非真円カム21の径方向外側に位置する。また、筒状部223の他方側先端部と、非真円カム21の楕円形状の外周面との間には、可撓性軸受24が介在する。可撓性軸受24は、柔軟に撓み変形可能な軸受である。したがって、非真円カム21の回転により、可撓性軸受24を介して筒状部223が、径方向に撓む。また、筒状部223の他方側先端部には、複数の外歯224が設けられている。複数の外歯224は、それぞれ、筒状部223の外周面から、径方向外側へ向けて突出し、かつ、軸方向に延びる。また、複数の外歯224は、周方向に一定のピッチで形成されている。
内歯歯車23は、筒状部223の他方側先端部の径方向外側に位置する。内歯歯車23は、中心軸9を中心とする円環状である。内歯歯車23の内周面には、複数の内歯231が設けられている。複数の内歯231は、それぞれ、内歯歯車23の内周面から、径方向内側へ向けて突出し、かつ、軸方向に延びる。また、複数の内歯231は、周方向に一定のピッチで形成されている。
図2に示すように、本実施形態の減速機20は、接続リング25を有する。接続リング25は、内歯歯車23の軸方向一方側に位置する。内歯歯車23と接続リング25とは、ボルト26により固定されている。内歯歯車23および接続リング25は、後述する第2軸受52および第3軸受53により、中心軸9を中心として回転可能に支持される。
本実施形態では、内歯歯車23および接続リング25が、出力部材80を構成している。ただし、出力部材80は、内歯歯車23に固定された他の部材であってもよい。
上述した可撓性軸受24の内輪は、非真円カム21の外周面に接触する。可撓性軸受24の外輪は、可撓性外歯歯車22の筒状部223の他方側先端部の内周面に接触する。可撓性軸受24は、非真円カム21の外周面に沿った楕円形状に変形する。したがって、可撓性外歯歯車22の筒状部223の他方側先端部も、非真円カム21の外周面に沿った楕円形状に変形する。その結果、当該楕円の長軸の両端に相当する2箇所において、可撓性外歯歯車22の一部の外歯224が、可撓性軸受24を介して非真円カム21に押されることによって、内歯歯車23の内歯231と噛み合う。周方向の他の位置においては、外歯224と内歯231とが噛み合わない。
モータ10の駆動により、非真円カム21が第1回転数で回転すると、可撓性外歯歯車22の上述した楕円の長軸も、第1回転数で回転する。そうすると、外歯224と内歯231との噛み合い位置も、周方向に第1回転数で移動する。また、可撓性外歯歯車22が有する外歯224の数と、内歯歯車23が有する内歯231の数とは、僅かに相違する。この歯数の差によって、非真円カム21の1回転ごとに、外歯224と内歯231との噛み合い位置が、周方向に移動する。その結果、可撓性外歯歯車22に対して内歯歯車23が、中心軸9を中心として、第1回転数よりも低い第2回転数で回転する。したがって、出力部材80である内歯歯車23から、減速された第2回転数の回転運動を出力することができる。
このように、本実施形態では、可撓性外歯歯車22がケーシング30に固定され、その可撓性外歯歯車22に対して、内歯歯車23が回転する。しかしながら、内歯歯車23をケーシング30に固定し、その内歯歯車23に対して、可撓性外歯歯車22を、減速後の第2回転数で回転させるようにしてもよい。その場合、可撓性外歯歯車22を、出力部材80とするか、可撓性外歯歯車22に固定された他の部材を出力部材80とすればよい。
上述の通り、第1ヨークベース部411、第2ヨークベース部421、および非真円カム21は、互いに固定されている。したがって、これらの第1ヨークベース部411、第2ヨークベース部421、および非真円カム21は、一体の回転部60となる。回転部60は、ケーシング30の内側円筒部32の周囲に位置する。また、回転部60は、中心軸9を中心とする円筒状であり、軸方向に延びる。本実施形態の回転部60は、ロータ12の一部である第1ヨークベース部411および第2ヨークベース部421と、減速機20の入力部材である非真円カム21とを含む。回転部60は、中心軸9を中心として、第1回転数で回転する。
一対の第1軸受51は、ケーシング30の内側円筒部32と、上述した回転部60との間に位置する。回転部60は、一対の第1軸受51により、内側円筒部32に対して回転可能に支持される。このように、本構造では、回転部60が、外側円筒部31ではなく、内側円筒部32に対して支持される。このため、2つの第1軸受51に、小径の軸受を用いることができる。したがって、モータ付き減速機1を小型化しやすい。第1軸受51には、例えば、ボールベアリングが使用される。
一対の第1軸受51の一方は、モータ10の径方向内側に位置する。一対の第1軸受51の他方は、減速機20の径方向内側に位置する。このように、本実施形態のモータ付き減速機1では、一対の第1軸受51が、軸方向に間隔をあけて配置されている。これにより、回転部60を安定して支持することができる。2つの第1軸受51の間における回転部60の内径は、2つの第1軸受51の外輪の外径よりも小さい。これにより、2つの第1軸受51が、互いに接近する方向に移動することが防止される。
第2軸受52は、ケーシング30の内側円筒部32と、出力部材80との間に位置する。第3軸受53は、ケーシング30の外側円筒部31と、出力部材80との間に位置する。内歯歯車23および接続リング25は、第2軸受52および第3軸受53により、ケーシング30に対して回転可能に支持される。接続リング25は、第2軸受52の内輪となる。第2軸受52には、例えば、ボールベアリングが使用される。第3軸受53には、例えば、クロスローラベアリングが使用される。径の大きい第3軸受53をクロスローラベアリングとすることにより、ケーシング30に対して内歯歯車23および接続リング25を、より安定して支持することができる。
ケーシング30は、モータ10および減速機20を内部に収容するフレームである。ケーシング30は、第1ケーシング部材71、第2ケーシング部材72、および第3ケーシング部材73を有する。
第1ケーシング部材71は、第1外側円筒部311、内側円筒部32、および接続部33を有する。第1外側円筒部311は、モータ10の径方向外側において、軸方向に延びる円筒状である。内側円筒部32は、モータ10の径方向内側において、軸方向に延びる円筒状である。接続部33は、モータ10の軸方向一方側において、第1外側円筒部311と内側円筒部32とを、径方向に接続する。
本実施形態の内側円筒部32は、軸方向一方側の端部に、肉厚部321を有する。肉厚部321の径方向の厚みは、内側円筒部32の軸方向の他の部分における径方向の厚みよりも、大きい。これにより、内側円筒部32と接続部33との境界を中心とする内側円筒部32の撓みを抑制できる。
第2ケーシング部材72は、第2外側円筒部312と、仕切板部35とを有する。第2外側円筒部312は、モータ10の径方向外側、かつ、第1外側円筒部311の軸方向他方側に位置する。第2外側円筒部312は、軸方向に延びる円筒状である。仕切板部35は、第2外側円筒部312から、径方向内側へ向けて広がる。仕切板部35は、板状かつ円環状である。モータ10は、仕切板部35の軸方向一方側に位置する。減速機20は、仕切板部35の軸方向他方側に位置する。
また、本実施形態のモータ付き減速機1は、第1オイルシール81を有する。第1オイルシール81は、仕切板部35の内端部と、回転部60の外周面との間に位置する。このようにすれば、減速機20に使用される潤滑油が、モータ10側へ侵入することを防止できる。
第3ケーシング部材73は、減速機20の径方向外側、かつ、第2外側円筒部312の軸方向他方側に位置する。第3ケーシング部材73は、軸方向に延びる円筒状である。第3ケーシング部材73は、第3軸受53の外輪となる。第1外側円筒部311、第2外側円筒部312、および第3ケーシング部材73は、ボルト74によって、互いに固定される。そして、第1外側円筒部311、第2外側円筒部312、および第3ケーシング部材73により、ケーシング30の外側円筒部31が構成される。
図4は、ケーシング30を軸方向一方側から視た平面図である。図4に示すように、ケーシング30の接続部33は、複数のリブ36を有する。各リブ36は、軸方向に突出し、かつ、径方向に延びる。すなわち、複数のリブ36は、中心軸9を中心として、放射状に延びる。これらの複数のリブ36により、接続部33の剛性が向上する。したがって、ケーシング30の強度が向上する。また、接続部33の全体を厚くする場合と比べて、ケーシング30の重量が増加することを抑制できる。
また、図2および図4に示すように、接続部33は、軸方向一方側の面に、複数の第1めねじ331を有する。第1めねじ331は、接続部33の外周部に沿って、周方向に等間隔に設けられている。各第1めねじ331は、接続部33の軸方向一方側の面から、軸方向他方側へ向けて凹む孔に、形成されている。複数の第1めねじ331は、モータ付き減速機1が搭載される装置のフレームに、ケーシング30を固定するために使用される。第1めねじ331には、フレームにケーシング30を固定するためのボルトが挿入される。
また、接続部33は、軸方向一方側の面に、複数のピン孔332を有する。複数のピン孔332は、複数の第1めねじ331よりも、径方向内側に位置する。複数のピン孔332は、接続部33の内周部に沿って、周方向に等間隔に設けられている。各ピン孔332は、接続部33の軸方向一方側の面から、軸方向他方側へ向けて凹む。複数のピン孔332は、モータ付き減速機1が搭載される装置のフレームに対して、ケーシング30を、周方向に位置決めするために使用される。
また、図2および図4に示すように、内側円筒部32は、キー溝322を有する。キー溝322は、内側円筒部32の内周面の、軸方向一方側の端部に位置する。キー溝322は、内側円筒部32の内周面から、径方向外側へ向けて凹む。本実施形態では、肉厚部321の内周部に、キー溝322が設けられている。キー溝322は、モータ付き減速機1が搭載される装置のフレームに対して、ケーシング30を、周方向に位置決めするために使用される。
また、図2に示すように、内歯歯車23(出力部材)は、軸方向他方側の面に、複数の第2めねじ27を有する。第2めねじ27は、内歯歯車23の外周部に沿って、周方向に等間隔に設けられている。各第2めねじ27は、内歯歯車23の軸方向他方側の面から、軸方向一方側へ向けて凹む孔に、形成されている。複数の第2めねじ27は、モータ付き減速機1が搭載される装置の駆動対象となる部品に、内歯歯車23を固定するために使用される。
<3.モータ付き減速機の製造方法>
図5は、モータ付き減速機1の製造方法の一例を示した図である。図5に示すように、本実施形態のモータ付き減速機1は、モータユニット100と減速機ユニット200とに分割可能である。モータユニット100は、上述したモータ10と、第1ケーシング部材71と、第2ケーシング部材72と、一対の第1軸受51とを有する。減速機ユニット200は、上述した減速機20と、第3ケーシング部材73と、第2軸受52と、第3軸受53とを有する。
モータユニット100は、第1ケーシング部材71の第1外側円筒部311と、第2ケーシング部材72の第2外側円筒部312とで構成される「第1円筒部」を有する。「第1円筒部」は、モータ10の径方向外側を覆う。減速機ユニット200は、第3ケーシング部材73により構成される「第2円筒部」を有する。「第2円筒部」は、減速機20の径方向外側を覆う。「第1円筒部」と「第2円筒部」とは、別部材である。
モータユニット100は、第1ヨークベース部411および第2ヨークベース部421により構成される「第1回転部」を有する。「第1回転部」は、モータ10のロータ12と繋がる。減速機ユニット200は、非真円カム21により構成される「第2回転部」を有する。「第2回転部」は、減速機20の入力部材と繋がる。「第1回転部」と「第2回転部」とは、別部材である。
モータ付き減速機1の製造時には、まず、モータユニット100と減速機ユニット200とを、個別に製造する(第1工程)。その後、モータユニット100と減速機ユニット200とを、軸方向に接続する(第2工程)。これにより、モータ付き減速機1を、効率よく製造することができる。
第2工程では、上述した「第1円筒部」に対して「第2円筒部」が、ボルト74により軸方向に固定される。その結果、ケーシング30の外側円筒部31が形成される。また、第2工程では、上述した「第1回転部」に対して「第2回転部」が、ボルト46により軸方向に固定される。その結果、軸方向に連続する円筒状の回転部60が形成される。
本実施形態では、モータユニット100に属する第2ケーシング部材72が、凸部101を有する。凸部101は、第2ケーシング部材72の軸方向他方側の端面から、軸方向他方側へ向けて突出する。軸方向に視たときの凸部101の形状は、中心軸9を中心とする円形である。また、本実施形態では、減速機ユニット200に属する可撓性外歯歯車22が、凹部201を有する。上述した第2工程では、凹部201は、可撓性外歯歯車22の軸方向一方側の端面から、軸方向他方側ヘ向けて凹む。軸方向に視たときの凹部201の形状は、中心軸9を中心とする円形である。
上述した第2工程では、凹部201に凸部101が嵌まる。これにより、「第1円筒部」に対して「第2円筒部」を、軸方向および径方向に位置決めすることができる。なお、モータユニット100が、凹部を有し、減速機ユニット200が、当該凹部に嵌まる凸部を有していてもよい。
また、本実施形態では、モータユニット100が、小径部102を有する。具体的には、軸方向他方側の第1軸受51が、第2ヨークベース421の軸方向他方側の端面よりも、軸方向他方側へ突出している。これにより、第1軸受51の外輪が、円環状の小径部102を構成している。また、本実施形態では、減速機ユニット200が、大径部202を有する。具体的には、非真円カム21の軸方向一方側の端面の内周部に、軸方向他方側に凹む円環状の溝が形成されている。これにより、非真円カム21の軸方向一方側の端部が、円環状の大径部202を構成している。
上述した第2工程では、大径部202の内側に、小径部102が挿入される。そして、第2ヨークベース421の軸方向他方側の端面と、非真円カム21の大径部202の軸方向一方側の端面とが、互いに接触する。これにより、「第1回転部」に対して「第2回転部」を、軸方向および径方向に位置決めすることができる。なお、モータユニット100が、大径部を有し、減速機ユニット200が、当該大径部の内側に挿入される小径部を有していてもよい。
<4.モータ付き減速機の適用例>
図6は、図1のモータ付き減速機1を、タイヤ91を有する移動体に適用した例を示す縦断面図である。移動体は、例えば、搬送台車である。図6の例では、モータ付き減速機1は、タイヤ91を支持する円筒状のホイール92の径方向内側に設けられた中空部に装着される。具体的には、移動体の円柱状のフレーム93が、ケーシング30の内側円筒部32の内側に挿入される。ケーシング30は、キー溝322に挿入されたキー94により、フレーム93に対する相対回転が防止される。また、ケーシング30は、フレーム93の先端に設けられた止め輪95により、フレーム93に対する軸方向の変位が防止される。その結果、フレーム93にケーシング30が固定される。
ただし、ケーシング30は、第1めねじ331に挿入されるボルトによって、移動体のフレームに固定されてもよい。
モータ付き減速機1の出力部材80は、軸方向他方側の面に、複数の第2めねじ27を有する。複数の第2めねじ27は、周方向に等間隔に設けられている。第2めねじ27は、出力部材80の軸方向他方側の面から、軸方向一方側ヘ向けて凹む。ホイール92は、第2めねじ27に挿入されるボルト82によって、出力部材80に固定される。したがって、モータ付き減速機1を動作させると、出力部材80、ホイール92、およびタイヤ91が、一体として、第2回転数で回転する。
第3軸受53にクロスローラベアリングを用いた場合、ケーシング30の外側円筒部31に対して、出力部材80を、多方向に支持できる。また、移動体が段差や障害物に衝突した場合、タイヤ91およびホイール92を介して出力部材80に、径方向の荷重が作用する。本実施形態の構造では、この荷重を、ケーシング30だけでなく、第2軸受52と第3軸受53とで、分散して受けることができる。これにより、ケーシング30の特に接続部33に作用する荷重を抑制できる。
図7は、モータ付き減速機1を、タイヤ91を有する移動体に適用した場合の変形例を示した図である。図7のモータ付き減速機1は、ケーシング30の内側円筒部32と、出力部材80との間に、第2オイルシール54を有する。このようにすれば、減速機20に使用される潤滑オイルが、内側円筒部32と出力部材80との間から、モータ付き減速機1の外部へ漏れ出すことを、防止できる。
また、モータ付き減速機1は、ロボットに搭載されてもよい。その場合、ロボットのフレームに、ケーシング30が固定される。そして、モータ付き減速機1の出力部材80に、ロボットのアームが固定される。
<5.変形例>
上記の実施形態では、ケーシング30の内側円筒部32と回転部60との間に、2つの第1軸受51が設けられていた。しかしながら、ケーシング30の内側円筒部32と回転部60との間に、3つ以上の第1軸受51が設けられていてもよい。
上記の実施形態では、アキシャルギャップ型のモータ10が使用されていた。しかしながら、モータ付き減速機に使用されるモータは、ステータの径方向内側にロータが位置するインナロータ型のモータであってもよい。また、モータ付き減速機に使用されるモータは、ステータの径方向外側にロータが位置するアウタロータ型のモータであってもよい。
上記の実施形態では、筒状部223の端部からダイヤフラム部222が径方向外側へ広がる、いわゆるシルクハット型の可撓性外歯歯車22が使用されていた。しかしながら、減速機に使用される可撓性外歯歯車は、筒状部の端部からダイヤフラム部が径方向内側へ広がる、いわゆるカップ型であってもよい。
上記の実施形態では、波動歯車減速機が使用されていた。しかしながら、モータ付き減速機に使用される減速機は、遊星減速機などの他方式の減速機であってもよい。
また、モータを備えていない減速装置のケーシングを、上記の実施形態と同様の構造としてもよい。
その他、モータ付き減速機および減速装置の細部の形状については、本願の各図に示された形状と異なっていてもよい。また、上記の実施形態または変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に取捨選択してもよい。
本発明は、モータ付き減速機、減速装置、ロボット、および移動体に利用できる。
1 モータ付き減速機
9 中心軸
10 モータ
11 ステータ
12 ロータ
20 減速機
21 非真円カム
22 可撓性外歯歯車
23 内歯歯車
24 可撓性軸受
25 接続リング
27 第2めねじ
30 ケーシング
31 外側円筒部
32 内側円筒部
33 接続部
34 中央貫通孔
35 仕切板部
36 リブ
41 第1ロータヨーク
42 第2ロータヨーク
43 第1マグネット
44 第2マグネット
51 第1軸受
52 第2軸受
53 第3軸受
54 第2オイルシール
60 回転部
71 第1ケーシング部材
72 第2ケーシング部材
73 第3ケーシング部材
80 出力部材
81 第1オイルシール
91 タイヤ
92 ホイール
93 フレーム
94 キー
95 止め輪
100 モータユニット
101 凸部
102 小径部
200 減速機ユニット
201 凹部
202 大径部
311 第1外側円筒部
312 第2外側円筒部

Claims (23)

  1. 中心軸を中心とする第1回転数の回転運動を出力するモータと、
    前記モータから出力される回転運動を、前記第1回転数よりも低い第2回転数の回転運動に変換する減速機と、
    前記モータおよび前記減速機を収容するケーシングと、
    前記第2回転数で回転する出力部材と、
    を備え、
    前記モータは、前記減速機の軸方向一方側に位置し、
    前記ケーシングは、
    前記モータおよび前記減速機の径方向外側において軸方向に延びる円筒状の外側円筒部と、
    前記モータおよび前記減速機の径方向内側において軸方向に延びる円筒状の内側円筒部と、
    前記モータの軸方向一方側において、前記外側円筒部と前記内側円筒部とを繋ぐ接続部と、
    を有し、
    前記内側円筒部の軸方向他方側の端部は、前記出力部材の軸方向他方側の端面よりも、軸方向他方側へ突出する、モータ付き減速機。
  2. 請求項1に記載のモータ付き減速機であって、
    前記モータおよび前記減速機は、前記内側円筒部の周囲に、前記中心軸を中心として回転する円筒状の回転部を有し、
    前記モータ付き減速機は、
    前記内側円筒部と前記回転部との間に位置する第1軸受
    をさらに備える、モータ付き減速機。
  3. 請求項2に記載のモータ付き減速機であって、
    前記回転部は、前記モータのロータおよび前記減速機の入力部材を含み、前記中心軸を中心として前記第1回転数で回転する、モータ付き減速機。
  4. 請求項2または請求項3に記載のモータ付き減速機であって、
    一対の前記第1軸受が、軸方向に間隔をあけて配置され、
    一対の前記第1軸受の一方は、前記モータの径方向内側に位置し、
    一対の前記第1軸受の他方は、前記減速機の径方向内側に位置する、モータ付き減速機。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機であって、
    前記ケーシングは、
    前記外側円筒部から径方向内側へ向けて拡がる仕切板部
    をさらに有し、
    前記モータは、前記仕切板部の軸方向一方側に位置し、
    前記減速機は、前記仕切板部の軸方向他方側に位置し、
    前記モータ付き減速機は、
    前記仕切板部の内端部と、前記回転部との間に位置する第1オイルシール
    をさらに備える、モータ付き減速機。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機であって、
    前記接続部は、軸方向に突出し、かつ、径方向に延びる、複数のリブを有する、モータ付き減速機。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機であって、
    前記内側円筒部は、軸方向一方側の端部に、軸方向の他の部分よりも厚みが大きい肉厚部を有する、モータ付き減速機。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機であって、
    前記内側円筒部と前記出力部材との間に位置する第2軸受と、
    前記外側円筒部と前記出力部材との間に位置する第3軸受と、
    をさらに備える、モータ付き減速機。
  9. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機であって、
    前記内側円筒部と前記出力部材との間に位置する第2オイルシールと、
    前記外側円筒部と前記出力部材との間に位置するクロスローラベアリングと、
    をさらに備える、モータ付き減速機。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機であって、
    前記接続部は、軸方向一方側の面に、複数の第1めねじを有する、モータ付き減速機。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機であって、
    前記内側円筒部は、前記内側円筒部の内周面にキー溝を有する、モータ付き減速機。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機であって、
    前記出力部材は、軸方向他方側の面に、複数の第2めねじを有する、モータ付き減速機。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機であって、
    前記減速機は、
    前記モータのロータとともに、前記中心軸を中心として前記第1回転数で回転する非真円カムと、
    前記非真円カムの回転により径方向に撓む可撓性外歯歯車と、
    前記可撓性外歯歯車の径方向外側に位置する円環状の内歯歯車と、
    を有し、
    前記可撓性外歯歯車が有する外歯の数と、前記内歯歯車が有する内歯の数とが、異なり、
    前記非真円カムの回転により、前記可撓性外歯歯車と前記内歯歯車の噛み合い位置が、周方向に移動し、前記可撓性外歯歯車または前記内歯歯車が、前記中心軸を中心として前記第2回転数で回転する、モータ付き減速機。
  14. 請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機であって、
    前記モータは、
    前記外側円筒部に固定された円板状のステータと、
    前記ステータと軸方向に対向する円板状のロータと、
    を有する、モータ付き減速機。
  15. 請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機であって、
    タイヤのホイールに設けられた中空部に装着される、モータ付き減速機。
  16. 請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機であって、
    前記外側円筒部は、
    前記モータの径方向外側を覆う第1円筒部と、
    前記第1円筒部とは別部材であり、前記減速機の径方向外側を覆う第2円筒部と、
    を有し、
    前記回転部は、
    前記モータのロータと繋がる第1回転部と、
    前記第1回転部とは別部材であり、前記減速機の入力部材と繋がる第2回転部と、
    を有し、
    前記第1円筒部に対して前記第2円筒部が軸方向に固定され、
    前記第1回転部に対して前記第2回転部が軸方向に固定される、モータ付き減速機。
  17. 請求項16に記載のモータ付き減速機であって、
    前記第1円筒部および前記第1回転部を含むモータユニットと、前記第2円筒部および前記第2回転部を含む減速機ユニットと、のいずれか一方は、大径部を有し、
    前記モータユニットおよび前記減速機ユニットの他方は、前記大径部の内側に挿入される小径部を有し、
    前記第1回転部および前記第2回転部の前記他方の軸方向の端面と、前記大径部の軸方向の端面とが接触する、モータ付き減速機。
  18. 請求項16に記載のモータ付き減速機であって、
    前記第1円筒部および前記第1回転部を含むモータユニットと、前記第2円筒部および前記第2回転部を含む減速機ユニットと、のいずれか一方は、軸方向に突出する円形の凸部を有し、
    前記モータユニットおよび前記減速機ユニットの他方は、前記凸部が嵌まる円形の凹部を有する、モータ付き減速機。
  19. 請求項1から請求項18までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機と、
    前記ケーシングが固定されるフレームと、
    前記出力部材に固定されるアームと、
    を備えたロボット。
  20. 請求項1から請求項18までのいずれか1項に記載のモータ付き減速機と、
    前記ケーシングが固定されるフレームと、
    前記出力部材に固定されるホイールと、
    を備えた移動体。
  21. 中心軸を中心とする第1回転数の回転運動を、前記第1回転数よりも低い第2回転数の回転運動に変換する減速機と、
    前記減速機を収容するケーシングと、
    前記第2回転数で回転する出力部材と、
    を備え、
    前記ケーシングは、
    前記減速機の径方向外側において軸方向に延びる円筒状の外側円筒部と、
    前記減速機の径方向内側において軸方向に延びる円筒状の内側円筒部と、
    前記減速機の軸方向一方側において、前記外側円筒部と前記内側円筒部とを繋ぐ接続部と、
    を有し、
    前記内側円筒部の軸方向他方側の端部は、前記出力部材の軸方向他方側の端面よりも、軸方向他方側へ突出する、減速装置。
  22. 請求項21に記載の減速装置と、
    前記ケーシングが固定されるフレームと、
    前記出力部材に固定されるアームと、
    を備えたロボット。
  23. 請求項21に記載の減速装置と、
    前記ケーシングが固定されるフレームと、
    前記出力部材に固定されるホイールと、
    を備えた移動体。
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