JP2011204585A - リチウムイオン電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】微多孔性樹脂フィルムの周縁における熱収縮が抑制され、内部短絡の発生を抑制できるリチウムイオン電池を提供することを目的とする。
【解決手段】リチウムを吸蔵および放出可能な正極11と、リチウムを吸蔵および放出可能な負極12と、正極11および負極12の間に介在された微多孔性樹脂フィルム13と、が捲回された電極群14、および電極群14と接触する非水電解質を備えるリチウムイオン電池において、微多孔性樹脂フィルム基材37の、正極11の表面と負極12の表面との間に挟持されない周縁部に耐熱性被覆層38を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、リチウムイオン電池に関し、詳しくは、リチウムイオン電池の正極と負極との間を隔離する微多孔性樹脂フィルムの改良に関する。
円筒型のリチウムイオン電池は、正極と負極とが微多孔性樹脂フィルムからなるセパレータを介して捲回された電極群を備えている。一般的に、微多孔性樹脂フィルムは、正極と負極との接触による内部短絡を防止するために、正極および負極の幅よりも大きく形成されている。
正極と負極との間を隔離するセパレータは、高温で収縮するおそれがある。セパレータの熱収縮は、正極の表面と負極の表面とにより挟持されて、圧接されている部分では生じにくい。しかし、正極の表面と負極の表面とで挟持されず、圧接されない部分では、熱収縮が起こりやすい。このため、リチウムイオン電池内部の温度が何らかの要因により過度に上昇した場合には、正極の表面と負極の表面とで挟持されず、圧接されていないセパレータの幅方向における端部が熱収縮することにより、正極と負極がそれぞれの幅方向の端部で接触して、内部短絡を生じるおそれがある。
セパレータの熱収縮に伴う内部短絡を防止するために、セパレータの構造の改良が検討されている。下記特許文献1は、樹脂製のセパレータを電極板よりも大きく形成して、電極板の端縁から露出している部分を電極板に折り返した構造の非水電解質二次電池を開示している。また、下記特許文献2は、正極と負極とをセパレータを介して捲回した電極捲回体を備え、セパレータの周縁部の一部または全部を、正極または負極の一部分に固定した構造の非水二次電池を開示している。
特開2003−242955号公報 特開2003−168411号公報
近年、集電抵抗を低減させるために、電極集電体の端部に設けられた電極活物質層の未形成部から集電を行なう、いわゆるタブレス集電構造が採用されているが、特許文献1に開示の構造は電極板の端部がセパレータで被覆されることから、タブレス集電構造に対応させることができない。
特許文献2に開示の構造は、セパレータを電極に固定するための粘着テープの厚さなどにより、電極活物質層にかかる面圧力が電極活物質層の面内でばらつく。このため、電極活物質面内で充放電反応にムラが生じるおそれがある。
本発明は、セパレータとしての微多孔性樹脂フィルムの熱収縮に伴う内部短絡の発生を抑制できるリチウムイオン電池を提供することを目的とする。
本発明の一局面のリチウムイオン電池は、リチウムを吸蔵および放出可能な正極と、リチウムを吸蔵および放出可能な負極と、正極および負極の間に介在された、正極および負極の捲回軸方向の幅よりも広い幅の微多孔性樹脂フィルムと、が捲回された電極群、および、電極群と接触する非水電解質を備え、微多孔性樹脂フィルムは、正極の表面と負極の表面との間に挟持される中央部と、中央部の周縁の配置された、正極の表面と負極の表面との間に挟持されない耐熱部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、微多孔性樹脂フィルムの周縁における熱収縮が抑制され、内部短絡の発生を抑制できるリチウムイオン電池を提供することができる。
実施形態における円筒型リチウムイオン電池の縦断面図である。 微多孔性樹脂フィルムの一例を模式的に示す平面図である。 電極群の一例を模式的に示す平面図である。 実施形態における電極群の一例を模式的に示す縦断面図である。 実施形態における電極群の他の一例を模式的に示す縦断面図である。 実施形態における電極群のさらに他の一例を模式的に示す縦断面図である。
本発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明および添付する図面を参照することによって、より明白となる。
最初に、本発明に係るリチウムイオン電池の好ましい実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1に示すリチウムイオン電池10は、リチウムを吸蔵および放出可能な正極11と、リチウムを吸蔵および放出可能な負極12と、正極11および負極12の間に介在された、セパレータとしての微多孔性樹脂フィルム13と、が渦巻状に捲回された電極群14を備えている。正極11は、正極集電体15と、正極集電体15の両側の表面に形成された正極活物質層16と、を含む。負極12は、負極集電体17と、負極集電体17の両側の表面に形成された負極活物質層18と、を含む。
電極群14は、図示を省略する非水電解質とともに、電池ケース19内に収容されている。なお、極板群14と電池ケース19の内周との間にも、微多孔性樹脂フィルムが配置されている。電池ケース19は、一端が底部20により塞がれ、他端が開口した略円筒形の部材である。底部20は、負極端子を嵌め合わせるための貫通孔21を中央部分に備えている。貫通孔21は、負極側集電端子板22の凸部23によって封鎖されており、貫通孔21の縁部と凸部23の表面とは、シーム溶接などにより互いに接合されている。負極側集電端子板22の凸部23は、負極端子として兼用される。電池ケース19の他端は、封口板24と、封口板24の周縁に取り付けられた絶縁ガスケット25とによって封鎖されている。
正極集電体15は、電極群14の捲回軸方向の一端26側に、正極活物質層16が形成されていない正極集電体露出部27を備えている。正極集電体露出部27は、電池ケース19内で電極群14の一端26側に配置される正極側集電端子板28を介して、正極端子としても用いられる封口板24と電気的に接続している。一方、負極集電体17は、電極群14の捲回軸方向の他端29側に、負極活物質層18が形成されていない負極集電体露出部30を備えている。負極集電体露出部30は、電池ケース19内で電極群14の他端29側に配置される負極側集電端子板22と電気的に接続している。正極集電体露出部27の先端部は、電極群14の内周側へと塑性変形された正極平坦部31を有しており、この正極平坦部31に正極側集電端子板28が接合されている。同様に、負極集電体露出部30の先端部も、電極群14の内周側へと塑性変形された負極平坦部32を有しており、この負極平坦部32に負極集電端子板22が接合されている。このように、図1に示すリチウムイオン電池10は、電極群14の正極集電体15および負極集電体17から直接集電する、いわゆるタブレス集電構造を有している。
図2は、セパレータとしての微多孔性樹脂フィルム13を模式的に示している。微多孔性樹脂フィルム13は、正極の表面と負極の表面との間に挟持される中央部33と、中央部33の周縁に配置された、正極の表面と負極の表面との間に挟持されない耐熱部34と、を有している。
図3は、図1に示す電極群14を構成する正極11、負極12および微多孔性樹脂フィルム13の捲回を解いて、正極活物質層16側から見た平面状態を模式的に示している。電極群14の正極集電体露出部27は、捲回軸方向の一端26側に配置されており、負極集電体露出部30は他端29側に配置されている。
電極群14の捲回軸方向において、正極活物質層16の幅W16は、負極活物質層18の幅W18に比べて短く設定される。このように設定することで、充電時に正極11から供給されたリチウムイオンが、負極12の負極活物質層18に吸蔵されずに、負極集電体17の表面に金属リチウムとして析出されてしまうことを防止できる。
微多孔性樹脂フィルム13の捲回軸方向の幅W13は、電極群14を形成したときにおいて、微多孔性樹脂フィルム13の周縁端が、正極活物質層16の端部および負極活物質層18の端部の両方よりも外側に配置されるように、正極活物質層16の幅W16および負極活物質層18の幅W18に比べて大きく設定されている。微多孔性樹脂フィルム13は、捲回軸方向の両端26、29において、正極11の表面(正極活物質層16の表面)と負極12の表面(負極活物質層18の表面)との間に挟持されない耐熱部34(図2参照)を有している。この耐熱部34は、正極活物質層16の表面と負極活物質層18の表面との間に挟持される中央部33(図2参照)に比べて、耐熱性に優れている。
微多孔性樹脂フィルム13は、正極11の表面と負極12の表面との間に挟持された中央部33で熱収縮しにくいが、正極11の表面と負極12の表面との間に挟持されていない、中央部33の周縁で熱収縮しやすい。そのため、微多孔性樹脂フィルム13が捲回軸方向の両端26、29に耐熱部34を有していることにより、何らかの要因でリチウムイオン電池内部の温度が上昇したとしても、微多孔性樹脂フィルム13の熱収縮を抑制することができる。それゆえ、捲回軸方向の端部26、29における正極11と負極12との接触と、それに伴う内部短絡のおそれを抑制することができ、信頼性の高いリチウムイオン電池を提供することができる。
また、耐熱部34は、微多孔性樹脂フィルム13の周縁部にのみ形成されており、微多孔性樹脂フィルム13が正極11の表面と負極12の表面との間に挟持されている中央部33においては形成されていない。このため、耐熱部34を形成したことに伴う電池の充放電反応への影響を最小限にすることができる。
図1に示すような集電構造を有するリチウムイオン電池10は、電極群14の端部において、正極活物質層16と負極活物質層18との接触だけでなく、正極集電体15と負極活物質層18との接触などを生じるおそれもある。このような接触が生じると、電極に大電流が流れて発熱するため、リチウムイオン電池10が熱暴走するおそれがある。そのため、電極群14の端部において耐熱性が向上された微多孔性樹脂フィルム13を用いることは、図1に示すような集電構造を有するリチウムイオン電池10の内部短絡の発生を抑制する方法として極めて有効である。
なお、微多孔性樹脂フィルム13は、電極群14の捲回軸方向の両端26、29だけでなく、巻付け方向の両端にも、正極11の表面と負極12の表面との間に挟持されず、圧接されていない部分を有する。しかし、当該部分の幅は、捲回軸方向の両端26、29において数mm程度と極めて小さいのに対し、巻付け方向の両端において数cm程度と大きい。さらに、巻付け方向の両端における微多孔性樹脂フィルム13の端部は、正極11の表面と負極12の表面との間に挟持されていなくても、電極群14の軸芯部分で圧接されているか、電極群14の最外周部を固定するためのテープなどにより圧接されている。このため、巻付け方向の両端における微多孔性樹脂フィルム13の端部は、熱収縮に対する懸念が小さい。
微多孔性樹脂フィルム13の耐熱部34の具体例としては、
(i)図4および図5に示すように、微多孔性樹脂フィルム基材37、37aの少なくとも一方の表面に、耐熱性被覆層38を形成したもの、および、
(ii)図6に示すように、微多孔性樹脂フィルム基材39の周縁部において、基材39の内部に無機粒子を含有させた領域40を形成したもの、が挙げられる。
まず、図4および図5を参照して、(i)に示す微多孔性樹脂フィルム13について説明する。
微多孔性樹脂フィルム13は、微多孔性樹脂フィルム基材37、37aと、その端部において基材37、37aの一方の表面に形成された耐熱性被覆層38とを備える。
微多孔性樹脂フィルム基材37、37aとしては、大きなイオン透過度を持ち、所定の機械的強度と、絶縁性とを兼ね備えた微多孔性薄膜が用いられる。具体的に、基材37、37aの材質としては、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィンが、耐久性に優れ、過熱時にシャットダウン機能を発揮できるという観点から好ましい。基材37、37aの厚さは、一般に10〜300μmであるが、40μm以下が好ましく、5〜30μmがより好ましく、10〜25μmがさらに好ましい。基材37、37aは、1種の材料からなる単層膜であってもよく、2種以上の材料からなる複合膜または多層膜であってもよい。基材37、37aの空孔率は、30〜70%が好ましく、35〜60%がより好ましい。空孔率とは、基材37、37a全体の体積に占める孔部の体積の割合を示す。
微多孔性樹脂フィルム基材37、37aの周縁部に形成される耐熱性被覆層38は、多孔質であることが好ましい。この場合、微多孔性樹脂フィルム13の非水電解質保持性を損なうことなく、耐熱性を向上させることができる。
耐熱性被覆層38は、例えば、無機粒子と、結着剤とを分散媒に分散させた分散液を調製して、微多孔性樹脂フィルム基材37、37aの周縁部に塗布し、乾燥させることにより形成することができる。
無機粒子としては、アルミナ、マグネシア、ジルコニア、チタニアおよびシリカが挙げられる。無機粒子は、1種を単独で用いることができ、2種以上を混合して用いることもできる。上記例示の無機粒子を含有する層を微多孔性樹脂フィルム基材37、37aの周縁部に形成することで、基材37、37aの周縁部に耐熱性を付与することができる。また、この場合、基材37、37aの表面に、容易に多孔質の耐熱性被覆層38を形成することができる。得られた多孔質の耐熱性被覆層38は、非水電解質の保持性や耐熱性が良好である。
無機粒子の平均粒径は、0.01〜1μmが好ましい。上記例示の無機粒子は、非水電解質に対して安定であり、充放電時においても安定である。
分散液の調製に用いられる結着剤としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体などの含フッ素ポリマー;アクリロニトリルゴム、アクリロニトリル変性ゴムスチレン−ブタジエンゴムなどのゴム;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂が挙げられる。これらは1種を単独で用いることができ、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
分散媒としては、N−メチル−2−ピロリドン、エタノール、メタノール、ブタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコールなどが挙げられる。
また、耐熱性被覆層38は、耐熱性高分子を溶媒に溶解または分散させて、得られた溶液または分散液を微多孔性樹脂フィルム基材37、37aの周縁部に塗布し、乾燥させることにより形成することもできる。
耐熱性高分子としては、アラミド、ポリアミドイミドおよびポリイミドが挙げられる。耐熱性高分子は、1種を単独で用いることができ、2種以上を混合して用いることもできる。また、上記例示の耐熱性高分子の前駆体を用いて溶液または分散液を調製し、微多孔性樹脂フィルム基材37、37aの周縁部に塗布してから、目的とする耐熱性高分子の被膜を形成させてもよい。例えば、耐熱性高分子としてポリアミドイミドを用いる場合には、ポリアミド酸の溶液を基材37、37aの周縁部に塗布した後、乾燥時の加熱によってポリアミド酸を脱水閉環させることで、ポリアミドイミド樹脂を生成させることができる。耐熱性高分子としてポリイミドを用いる場合には、ポリイミド前駆体の溶液を基材37、37aの周縁部に塗布した後、乾燥または圧延時の加熱により、脱水イミド化させてポリイミド樹脂を生成させることができる。
耐熱性高分子の溶媒または分散媒としては、使用する耐熱性高分子に応じて適宜選択すればよく、具体的には、N−メチル−2−ピロリドン、エタノール、メタノール、ブタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコールなどが挙げられる。
耐熱性高分子として、アラミド、ポリアミドイミドおよびポリイミドを用いることで、微多孔性樹脂フィルム基材37、37aの表面に、容易に多孔質の耐熱性被覆層38を形成することができる。得られた多孔質の耐熱性被覆層38は、非水電解質の保持性や耐熱性が良好である。
次に、図6を参照して、(ii)に示す微多孔性樹脂フィルム13について説明する。
微多孔性樹脂フィルム基材39の周縁部に無機粒子含有領域40を有する微多孔性樹脂フィルム13としては、例えば、ポリマーの溶液を押出成型する際に、その周縁において、無機粒子を分散させたポリマーの溶液を押し出し、両者を接合することにより、作製することができる。
無機粒子としては、耐熱性被覆層38において例示したものと同じ無機粒子が挙げられる。
無機粒子含有領域40においては、基材39に対して無機粒子を10〜50質量%含有させることが好ましい。
本発明のリチウムイオン電池は、微多孔性樹脂フィルムに特徴を有し、他の構成要素は特に制限されない。
正極活物質層は、正極活物質と、結着剤と、分散媒と、必要に応じて導電剤などの添加剤とを含む正極合剤スラリーを、正極集電体に塗布して乾燥させることにより形成することができる。
負極活物質層は、同様に、負極活物質と任意成分からなる負極合剤を液状成分と混合して負極合剤スラリーを調製し、得られたスラリーを負極集電体に塗布し、乾燥させて作製する。
正極活物質としては、リチウムイオン電池に用いられる正極活物質を特に限定なく用いることができる。具体的には、LixCoO2、LixNiO2、LixMnO2、LixCoyNi1-y2、LixCoy1-yz、LixNi1-yyz、LixMn24、LixMn2-yy4、LiMePO4、Li2MePO4F(Mはナトリウム、マグネシウム、スカンジウム、イットリウム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、アルミニウム、クロム、鉛、アンチモンおよびホウ素からなる群より選ばれる少なくとも一種の元素)などのリチウム遷移金属複合酸化物が挙げられる。xは0〜1.2、yは0〜0.9、zは2.0〜2.3が、それぞれ好ましい。なお、リチウムの含有比率を示すx値は、正極活物質の作製直後の値であって、充放電により増減する。
負極活物質としては、金属、金属繊維、炭素材料、酸化物、窒化物、スズ化合物、ケイ素化合物、各種合金材料などを用いることができる。
炭素材料としては、例えば各種天然黒鉛、コークス、黒鉛化途上炭素、炭素繊維、球状炭素、各種人造黒鉛、非晶質炭素などの炭素材料が用いられる。
また、ケイ素やスズの単体、または合金、化合物、固溶体などのケイ素化合物やスズ化合物が、容量密度が大きい点から好ましい。
ケイ素化合物としては、SiOx(0.05<x<1.95)、またはこれらのいずれかにB、Mg、Ni、Ti、Mo、Co、Ca、Cr、Cu、Fe、Mn、Nb、Ta、V、W、Zn、C、N、Snからなる群から選択される少なくとも1つ以上の元素でSiの一部を置換した合金や化合物、または固溶体などを用いることができる。
スズ化合物としてはNi2Sn4、Mg2Sn、SnOx(0<x<2)、SnO2、SnSiO3などが適用できる。負極活物質は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
正極または負極の結着剤としては、リチウムイオン電池の正極活物質層および負極活物質層に用いられる結着剤を、特に限定なく用いることができる。具体的には、ポリ塩化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチルエステル、ポリアクリル酸エチルエステル、ポリアクリル酸ヘキシルエステル、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチルエステル、ポリメタクリル酸エチルエステル、ポリメタクリル酸ヘキシルエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリエーテル、ポリエーテルサルフォン、ヘキサフルオロポリプロピレン、スチレンブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロースなどが使用可能である。また、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、エチレン、プロピレン、ペンタフルオロプロピレン、フルオロメチルビニルエーテル、アクリル酸、ヘキサジエンより選択された2種以上の材料の共重合体を用いてもよい。また、これらのうちから選択された2種以上を混合して用いてもよい。
導電剤としては、天然黒鉛や人造黒鉛のグラファイト類、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラックなどのカーボンブラック類、炭素繊維や金属繊維などの導電性繊維類、フッ化カーボン、アルミニウムなどの金属粉末類、酸化亜鉛やチタン酸カリウムなどの導電性ウィスカー類、酸化チタンなどの導電性金属酸化物、フェニレン誘導体などの有機導電性材料などが用いられる。
正極活物質、導電剤および結着剤の配合割合は、それぞれ、正極活物質80〜97質量%、導電剤1〜20質量%、結着剤1〜10質量%の範囲とすることが望ましい。
また、負極活物質および結着剤の配合割合は、それぞれ、負極活物質93〜99質量%、結着剤1〜10質量%の範囲とすることが望ましい。
正極および負極の集電体には、長尺の多孔質構造の導電性基板か、無孔の導電性基板が使用される。導電性基板に用いられる材料としては、正極集電体用の材料として、ステンレス鋼、アルミニウム、チタンなどが用いられる。負極集電体用の材料として、ステンレス鋼、ニッケル、銅などが用いられる。
これら集電体の厚さは、1〜500μmが好ましく、5〜20μmがより好ましい。集電体の厚さを上記範囲とすることにより、極板の強度を保持しつつ軽量化することができる。
非水電解質は、非水溶媒と、非水溶媒に溶解されるリチウム塩とを含む。
非水溶媒としては、リチウムイオン電池の非水電解質に用いられる各種の非水溶媒を特に限定なく挙げることができる。具体的には、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネートなどの環状炭酸エステル;DMC、EMC、ジエチルカーボネート(DEC)などの鎖状炭酸エステル;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソランなどの環状エーテル;1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタンなどの鎖状エーテル;γ−ブチロラクトンなどの環状エステル;酢酸メチルなどの鎖状エステルが挙げられる。これらは1種を単独で用いることができ、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
リチウム塩としては、リチウムイオン電池の非水電解質に溶質として用いられる各種のリチウム塩が挙げられる。具体的には、LiPF6、LiBF4、LiSbF6、LiAsF6、LiSO3CF3、LiN(SO2CF32、LiN(SO2252、LiN(SO2CF3)(SO249)、LiC(SO2CF33などが挙げられる。これらは1種を単独で用いることができ、2種以上を組み合わせて用いることもできる。リチウム塩の濃度は0.5〜2mol/Lが好ましい。
非水電解質は、さらに、炭素−炭素不飽和結合を少なくとも1つ有する環状炭酸エステルを含有させることが好ましい。このような環状炭酸エステルは、負極上で分解してリチウムイオン伝導性の高い被膜を形成する。この被膜は、充放電効率の向上に寄与する。炭素−炭素不飽和結合を少なくとも1つ有する環状炭酸エステルとしては、ビニレンカーボネート、3−メチルビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネート、ジビニルエチレンカーボネートなどが挙げられる。上記環状炭酸エステルは、水素原子の一部がフッ素原子で置換されていてもよい。上記環状炭酸エステルの非水溶媒に対する溶解量は、0.5〜2mol/Lが好ましい。
非水電解質は、さらに、ベンゼン誘導体を含んでいてもよい。ベンゼン誘導体は、過充電時に分解して電極上に被膜を形成することにより、電池を不活性化する。ベンゼン誘導体としては、フェニル基および前記フェニル基に隣接する環状化合物基を有するものが好ましい。具体的には、シクロヘキシルベンゼン、ビフェニル、ジフェニルエーテルなどが挙げられる。ベンゼン誘導体の含有量は、非水溶媒全体の10体積%以下が好ましい。
また、非水電解質は、ゲル状または固体(高分子固体電解質)状であってもよい。ゲル状非水電解質は、非水溶媒と、リチウム塩と、非水溶媒およびリチウム塩が保持される高分子材料とを含む。高分子材料としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリエチレンオキサイド、ポリ塩化ビニル、ポリアクリレート、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体などが挙げられる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。なお、本発明の範囲は実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1
(1)微多孔性樹脂フィルムの作製
重量平均分子量(GPC法により測定したスチレン換算値)が80万のポリエチレン樹脂を有機溶媒に溶解させた。得られたスラリー状のポリエチレン溶液を200℃に加熱して、シート状に押出成形した後、シートの温度が90℃以下になるまで50℃/分の冷却速度で冷却した。こうして得られたゲル状のシートを加熱して、二軸延伸した。さらに、こうして得られた成形体を、有機溶媒の残留量が成形体全体の質量に対して1質量%未満になるまで洗浄した。洗浄後、成形体を乾燥させて、洗浄溶媒を除去した。さらに、二軸延伸時の温度以上、ポリエチレン樹脂の融点以下の温度で加熱することにより、成形体を熱セットさせた。こうして得られた厚さ20μmの微多孔性ポリエチレンフィルムを、短辺側の長さが60mmの矩形状に裁断した。
平均粒径が0.5μmのアルミナ粒子48質量部と、アクリロニトリル変性ゴム4質量部とを、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)40質量部に分散させた。得られたアルミナ粒子のNMP分散液を、上記微多孔性ポリエチレンフィルムの一方の表面における周縁部(幅方向の端部)に、バーコーターを用いて薄く塗布して、得られた塗膜を80℃の熱風で乾燥させた。
こうして、微多孔性樹脂フィルム基材の一方の表面の周縁部に、耐熱性被覆層が形成された微多孔性樹脂フィルムを得た。微多孔性樹脂フィルムの厚さは20μm、耐熱性被覆層の厚さは5μmであった。
図4を参照して、耐熱性被覆層38は、微多孔性樹脂フィルム13の捲回軸方向の両端(微多孔性ポリエチレンフィルムの短辺側における両方の端縁)から捲回軸方向に各2mmの部分において、いずれも微多孔性樹脂フィルム基材37の一方の表面に形成した。
(2)正極の作製
マンガンおよびコバルトを所定量固溶させたニッケル酸リチウム100質量部と、アセチレンブラック4質量部と、ポリフッ化ビニリデン5質量部をN−メチル−2−ピロリドンに溶解した溶液と、を混合することにより、正極合剤ペーストを調製した。得られた正極合剤ペーストを、厚さ15μmのアルミニウム箔の両面に塗布した。得られた塗膜を乾燥させた後、圧延することにより、正極集電体としてのアルミニウム箔の両面に、それぞれ厚さ35μmの正極活物質層を備えた正極を得た。こうして得られた正極を矩形状に裁断した。
図2を参照して、正極11は、正極活物質層16の捲回軸方向の幅W16が56mmとなるように裁断した。また、正極11の捲回軸方向の一端26には正極集電体露出部27を形成した。
(3)負極の作製
平均粒子径が約20μmの鱗片状人造黒鉛100質量部と、スチレン−ブタジエンゴム3質量部と、カルボキシメチルセルロースを1質量%の割合で含有する水溶液100質量部と、を混合することにより、負極合剤ペーストを調製した。得られた負極合剤ペーストを、厚さ10μmの銅箔の両面に塗布した。得られた塗膜を乾燥させた後、圧延することにより、負極集電体としての銅箔の両面に、それぞれ厚さ40μmの負極活物質層を備えた負極を得た。こうして得られた負極を矩形状に裁断した。
図2を参照して、負極12は、負極活物質層18の捲回軸方向の幅W18が58mmとなるように裁断した。また、負極12の捲回軸方向の他端29には負極集電体露出部30を形成した。
(4)非水電解質の調製
エチレンカーボネートと、エチルメチルカーボネートとを、1:3の体積比で混合した。こうして得られた非水溶媒に対して、ビニレンカーボネートと、LiPF6とを溶解させることにより、非水電解質を調製した。ビニレンカーボネートの含有割合は、非水溶媒の全量に対して1質量%となるように調整した。非水電解質中のLiPF6の濃度は、1.0mol/Lとなるように調整した。
(5)円筒型リチウムイオン電池の作製
上記正極11、負極12および微多孔性樹脂フィルム13を、下記のとおりに重ね合わせて、渦巻状に捲回することにより、図3および図4に示すような電極群14を得た。
まず、図4に示すように、正極11の一方の正極活物質層16aと、負極12の一方の負極活物質層18aとの間に、第1の微多孔性樹脂フィルム13aを配置して、さらに、負極12の他方の負極活物質層18bの表面に、第2の微多孔性樹脂フィルム13bを配置した。このとき、第1の微多孔性樹脂フィルム13aは、耐熱性被覆層38が形成されている側の表面と、一方の正極活物質層16aの表面とが接するように配置した。また、第2の微多孔性樹脂フィルム13bは、耐熱性被覆層38が形成されていない側の表面と、他方の負極活物質層18bの表面とが接するように配置した。
次に、正極11の他方の正極活物質層16bを内側にして、正極11、負極12、および2枚の微多孔性樹脂フィルム13a、13bを渦巻状に捲回することにより、電極群14を得た。
図1を参照して、得られた電極群14を、負極集電体露出部30側から、直径18mm、高さ65mmの円筒形の電池ケース19内に収容した。電池ケース19の底部には、あらかじめニッケル製の負極側集電端子板22を配置した。次に、電池ケース19内に収容された電極群14に対して非水電解質を接触させて、電池ケース19内に、アルミニウム製の正極側集電端子板28と、封口板24とをこの順で配置した。その後、電池ケース19内を減圧して、電池ケース19の開口端側を屈曲させることにより、電池ケース19を封口板20で密封した。非水電解質は、電池ケース19内を減圧することにより、2枚の微多孔性樹脂フィルム13a、13b内に含浸させた。こうして、電池容量が2000mAhである円筒型のリチウムイオン電池10を得た。
(6)過熱試験
こうして得られたリチウムイオン電池10を用いて、過熱試験を行った。過熱試験に供するリチウムイオン電池10は、まず、最大電流を700mA、上限電圧を4.2Vとして定電流充電を行い、さらに、充電電流が100mAになるまで4.2Vで定電圧充電を行った。充電後、リチウムイオン電池の環境温度を室温から130℃になるまで毎分5℃で昇温させて、さらに、130℃の環境温度で3時間保持することにより、過熱試験を行った。過熱試験後、リチウムイオン電池10を分解して、微多孔性樹脂フィルム13の周縁部を観察することにより、熱収縮の程度を評価した。過熱試験の結果を下記の表1に示す。
実施例2
実施例1と同様にして作製された微多孔性ポリエチレンフィルムをプレス機の平板上に設置した。微多孔性ポリエチレンフィルムの周縁部をローラでプレスすることにより、厚さが15μmとなるように圧縮した。こうして圧縮された周縁部の表面に、実施例1と同様にして調製されたアルミナ粒子のNMP分散液を塗布して、厚さ5μmの耐熱性被覆層を形成した。
図5を参照して、耐熱性被覆層38は、微多孔性樹脂フィルム13の捲回軸方向の両端から捲回軸方向に各2mmの部分において、いずれも微多孔性樹脂フィルム基材37aの一方の表面に形成した。得られた微多孔性樹脂フィルム13の厚さは、微多孔性樹脂フィルム13の中央部33と、耐熱性被覆層38を備える耐熱部34のいずれにおいても20μmであって、微多孔性樹脂フィルム13全体で均一であった。
こうして得られた微多孔性樹脂フィルムを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、リチウムイオン電池を作製した。
実施例3
アルミナ粒子に代えて、平均粒径0.5μmのマグネシア粒子を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例4
アルミナ粒子に代えて、平均粒径0.5μmのマグネシア粒子を用いたこと以外は、実施例2と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例5
アルミナ粒子に代えて、平均粒径0.5μmのジルコニア粒子を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例6
アルミナ粒子に代えて、平均粒径0.5μmのジルコニア粒子を用いたこと以外は、実施例2と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例7
アルミナ粒子に代えて、平均粒径0.5μmのチタニア粒子を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例8
アルミナ粒子に代えて、平均粒径0.5μmのチタニア粒子を用いたこと以外は、実施例2と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例9
アルミナ粒子に代えて、平均粒径0.5μmのシリカ粒子を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例10
アルミナ粒子に代えて、平均粒径0.5μmのシリカ粒子を用いたこと以外は、実施例2と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
比較例1
微多孔性樹脂フィルムとして、微多孔性樹脂フィルム基材37の表面に耐熱性樹脂層38を形成しなかったものを用いたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例2〜10および比較例1のリチウムイオン電池を用いて、実施例1と同様の条件で過熱試験を実施し、試験後電池を分解して微多孔性樹脂フィルムの幅方向の熱収縮を比較した。過熱試験の結果を表1に示す。
Figure 2011204585
実施例1〜10および比較例1のリチウムイオン電池は、いずれも、過熱試験に伴う電池内部からの発煙、電極群からの発火といった現象が観察されなかった。また、実施例1〜10のリチウムイオン電池を過熱試験後に分解して、微多孔性樹脂フィルムの捲回軸方向の両端を観察した結果、いずれも顕著な収縮は観察されなかった。
これに対し、比較例1のリチウムイオン電池の微多孔性樹脂フィルムは、過熱試験後において、捲回軸方向の両端に顕著な収縮が観察された。また、比較例1では、電極群の捲回軸方向の両端において、正極と負極との接触による内部短絡が生じたことを示す痕跡が観察された。
実施例11
(1)微多孔性樹脂フィルムの作製
NMP100質量部に対し、乾燥した無水塩化カルシウム6.5質量部を加えて、加温することにより完全に溶解させた。得られた塩化カルシウムのNMP溶液を常温になるまで冷却した後、p−フェニレンジアミン3.2質量部を添加して完全に溶解させた。こうして得られた塩化カルシウムおよびp−フェニレンジアミンのNMP溶液に対して、20℃の恒温室内で、テレフタル酸ジクロリド5.8質量部を1時間かけて滴下した。その後、1時間放置して、重合反応を進行させることにより、アラミド樹脂であるポリパラフェニレンテレフタルアミド(PPTA)を得た。反応終了後、PPTAのNMP溶液を減圧下で30分間撹拌することにより脱気した。さらに、PPTAのNMP溶液を塩化カルシウムのNMP溶液で希釈することにより、PPTAの濃度を1.4質量%に調整した。
得られたPPTAのNMP溶液を、実施例1と同様にして作製された微多孔性ポリエチレンフィルム基材の一方の表面における周縁部(幅方向の端部)に、バーコーターを用いて薄く塗布した。こうして得られた塗膜を80℃の熱風で乾燥させた後、塗膜が形成された微多孔性ポリエチレンフィルムを純水で十分に洗浄して、乾燥させた。この水洗により、塗膜に含まれていた塩化カルシウムが除去された。
こうして、微多孔性耐熱樹脂フィルム基材の一方の表面の周縁部に、耐熱性被覆層が形成された微多孔性樹脂フィルムを得た。微多孔性樹脂フィルムの厚さは20μm、耐熱性被覆層の厚さは5μmであった。
図4を参照して、耐熱性被覆層38は、微多孔性樹脂フィルム13の捲回軸方向の両端(微多孔性ポリエチレンフィルムの短辺側における両方の端縁)から捲回軸方向に各2mmの部分において、いずれも微多孔性樹脂フィルム基材37の一方の表面に形成した。
(2)円筒型リチウムイオン電池の作製
実施例1と同様にして作製された正極11および負極と、上記微多孔性樹脂フィルム13とを、実施例1と同様にして重ね合わせて、渦巻状に捲回することにより、図2および図3に示すような電極群14を得た。
こうして得られた電極群14を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例12
実施例1と同様にして作製された微多孔性ポリエチレンフィルムをプレス機の平板上に設置した。微多孔性ポリエチレンフィルムの周縁部をローラでプレスすることにより、厚さが15μmとなるように圧縮した。こうして圧縮された周縁部の表面に、実施例11と同様にして調製されたPPTAのNMP溶液を塗布して、厚さ5μmの耐熱性被覆層30を形成した。
図5を参照して、耐熱性被覆層38は、微多孔性樹脂フィルム13の捲回軸方向の両端から捲回軸方向に各2mmの部分において、いずれも微多孔性樹脂フィルム37aの一方の表面に形成した。得られた微多孔性樹脂フィルム13の厚さは、微多孔性樹脂フィルム13の中央部33と、耐熱性被覆層38を備える耐熱部34のいずれにおいても20μmであって、微多孔性樹脂フィルム13全体で均一であった。
こうして得られた微多孔性樹脂フィルムを用いたこと以外は、実施例11と同様にして、リチウムイオン電池を作製した。
実施例13
NMP100質量部に対し、無水トリメリト酸モノクロリド2.1質量部と、ジアミノジフェニルエーテル2.0質量部とを室温で混合して、重合反応を進行させることにより、ポリアミド酸を得た。得られたポリアミド酸のNMP溶液(ポリアミド酸の濃度3.9質量%)を、実施例1と同様にして作製した微多孔性ポリエチレンフィルムの一方の表面における周縁部に、バーコーターを用いて薄く塗布して、得られた塗膜を80℃の熱風で乾燥させた。乾燥時の加熱により、ポリアミド酸は脱水閉環して、ポリアミドイミド樹脂を生成した。乾燥後、塗膜が形成された微多孔性ポリエチレンフィルムを純水で十分に洗浄して、乾燥させた。これにより、微多孔性樹脂フィルム基材の一方の表面の周縁部に、耐熱性被覆層が形成された微多孔性樹脂フィルムを得た。微多孔性樹脂フィルムの厚さは20μm、耐熱性被覆層の厚さは5μmであった。
こうして得られた微多孔性樹脂フィルムを用いたこと以外は、実施例11と同様にして、リチウムイオン電池を作製した。
実施例14
PPTAのNMP溶液に代えて、実施例13で得られたポリアミド酸のNMP溶液を用いた。これにより、PPTAからなる耐熱性被膜層に代えて、ポリアミドイミド樹脂からなる耐熱性被覆層を形成したこと以外は、実施例12と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例15
NMP100質量部に対し、ピロメリト酸二無水物2.1質量部と、ジアミノジフェニルエーテル2.0質量部とを室温で混合して、重合反応を進行させることにより、ポリアミド酸を得た。得られたポリアミド酸のNMP溶液(ポリアミド酸の濃度3.9質量%)を、ステンレス鋼製の基材上にバーコーターにより塗布した。得られた塗膜を80℃の熱風で乾燥させた。次に、得られた塗膜を基材から剥がして、延伸加工を施すことにより、ポリイミド前駆体からなる微多孔性薄膜を得た。ポリイミド前駆体からなる微多孔性薄膜を300℃で加熱して、脱水イミド化を行い、厚さ10μmのポリイミド樹脂からなる微多孔性薄膜を得た。その後、ポリイミド樹脂からなる微多孔性薄膜をスリットして、微多孔性ポリエチレンフィルムと重ね合わせ、80℃の熱ロールで圧延して一体化させた。これにより、厚さ20μmの微多孔性ポリエチレンフィルムにおける一方の表面の周縁部に、ポリイミド樹脂からなる厚さ5μmの耐熱性被覆層が形成された微多孔性樹脂フィルムを得た。
こうして得られた微多孔性樹脂フィルムを用いたこと以外は、実施例11と同様にして、リチウムイオン電池を作製した。
実施例16
PPTAのNMP溶液を塗布する方法に代えて、実施例15で得られたポリイミド樹脂からなる耐熱性被覆層を一体化させる方法を用いたこと以外は、実施例12と同様にして、リチウムイオン電池を作製した。
実施例11〜16のリチウムイオン電池を用いて、実施例1と同様の条件で過熱試験を実施し、試験後電池を分解して微多孔性樹脂フィルムの幅方向の熱収縮を比較した。過熱試験の結果を表2に示す。
Figure 2011204585
実施例11〜16のリチウムイオン電池は、いずれも、過熱試験に伴う電池内部からの発煙および発火などの現象が観察されなかった。また、実施例11〜16のリチウムイオン電池を試験後に分解して、微多孔性樹脂フィルムの捲回軸方向の両端を観察した結果、いずれも顕著な収縮は観察されなかった。
実施例17
(1)微多孔性樹脂フィルムの作製
重量平均分子量(ゲル浸透クロマトグラフィ法により測定したスチレン換算値;以下、重量平均分子量について同じ)が80万のポリエチレン樹脂を、有機溶媒に溶解させて、ポリエチレン溶液Aを調製した。また、上記ポリエチレン樹脂70質量部と、平均粒径が0.3μmのアルミナ粒子30質量部とを、有機溶媒に溶解および分散させた、アルミナ粒子含有ポリエチレン溶液Bを調製した。得られた2種類のポリエチレン溶液A、Bを、押出機のダイよりシート状に押し出した。その際、ポリエチレン溶液Aからなるポリエチレン樹脂の単層部分の両端に、アルミナ粒子含有ポリエチレン溶液Bからなるアルミナ粒子含有ポリエチレン樹脂部分が形成されるように調整した。
次いで、押出成型されたシートを、50℃/分の冷却速度で、90℃以下になるまで冷却して、ゲル状組成物を得た。次に、ゲル状成形物を所定の倍率で2軸延伸し、成形物を得た。続いて、得られた成形物における残留溶媒の量が、成形物の質量に対して1質量%未満となるまで洗浄剤で洗浄した。さらに、成形物を乾燥して洗浄剤を除去した。最後に、乾燥後の成形物に100℃以上の温度で熱セットして、所定のサイズに切断することにより、微多孔性樹脂フィルムを得た。
図6を参照して、得られた微多孔性樹脂フィルム13は、厚さ20μm、幅60mmであって、中央部33がポリエチレン樹脂のみからなる部分(幅56mm)であり、その周縁の耐熱部34が、アルミナ粒子を含有したポリエチレン樹脂からなる部分(幅各2mm)であった。
こうして得られた微多孔性樹脂フィルムを用いて、正極11の一方の正極活物質層16aと、負極12の一方の負極活物質層18aとの間に、第1の微多孔性樹脂フィルム13aを配置し、さらに、負極12の他方の負極活物質層18bの表面に、第2の微多孔性樹脂フィルム13bを配置した。次に、正極11の他方の正極活物質層16bを内側にして、正極11、負極12、および2枚の微多孔性樹脂フィルム13a、13bを渦巻状に捲回することにより、電極群14を得た。その他の点については、実施例1と同様にして、リチウムイオン電池を作製した。
実施例18
アルミナ粒子に代えて、平均粒径0.3μmのマグネシア粒子を用いたこと以外は、実施例17と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例19
アルミナ粒子に代えて、平均粒径0.3μmのジルコニア粒子を用いたこと以外は、実施例17と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例20
アルミナ粒子に代えて、平均粒径0.3μmのチタニア粒子を用いたこと以外は、実施例17と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例21
アルミナ粒子に代えて、平均粒径0.3μmのシリカ粒子を用いたこと以外は、実施例17と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
実施例17〜21のリチウムイオン電池を用いて、実施例1と同様の条件で過熱試験を実施し、試験後電池を分解して微多孔性樹脂フィルムの幅方向の熱収縮を比較した。過熱試験の結果を表3に示す。
Figure 2011204585
実施例17〜21のリチウムイオン電池は、いずれも、過熱試験に伴う電池内部からの発煙および発火などの現象が観察されなかった。また、実施例17〜21のリチウムイオン電池を試験後に分解して、微多孔性樹脂フィルムの捲回軸方向の両端を観察した結果、いずれも顕著な収縮は観察されなかった。
以上の結果より、本発明の微多孔性樹脂フィルムは幅方向の熱収縮が大幅に抑制され、幅方向の熱収縮による正負極間の短絡を回避できるため、これらの微多孔性樹脂フィルムを使用した電池は過熱に対する信頼性が高いと考えられる。また、実施例1〜16の微多孔性樹脂フィルムでは、フィルム基材の片面のみに耐熱性被覆層を形成したが、フィルム基材の両面に耐熱性被覆層を形成しても同様の効果が得られた。さらに、フィルム基材の表面に、無機粒子および耐熱性高分子を混合した耐熱性被覆層を形成した場合も、実施例1〜16と同様の効果を得ることができた。
上記実施例では円筒型のリチウムイオン電池を用いたが、本発明の効果は、角型、積層型などの各種形状の電池においても同様の効果を得ることができる。また、タブレス集電構造に限定されず、正極および負極から、それぞれリードを介して集電する構造の電池においても、本発明の効果を得ることができる。
本発明のリチウムイオン電池は、熱に対する信頼性に優れており、ノートパソコン、携帯電話、デジタルスチルカメラなどの電子機器の駆動源として、または、電気自動車、ハイブリットカーなどの駆動用電源、電力貯蔵用電源などの、高出力を要求される電源として有用である。
10 リチウムイオン電池、 11 正極、 12 負極、 13 微多孔性樹脂フィルム、 13a 微多孔性樹脂フィルム、 13b 微多孔性樹脂フィルム、 14 電極群、 15 正極集電体、 16 正極活物質層、 16a 正極活物質層、 16b 正極活物質層、 17 負極集電体、 18 負極活物質層、 18a 負極活物質層、 18b 負極活物質層、 19 電池ケース、 20 底部、 21 貫通孔、 22 負極側集電端子板、 23 凸部、 24 封口板、 25 ガスケット、 26 捲回軸方向の一端、 27 正極集電体露出部、 28 正極側集電端子板、 29 捲回軸方向の他端、 30 負極集電体露出部、 31 正極平坦部、 32 負極平坦部、 33 中央部、 34 耐熱部、 37 微多孔性樹脂フィルム基材、 37a 微多孔性樹脂フィルム基材、 38 耐熱性樹脂層、 39 微多孔性樹脂フィルム基材、 40 無機粒子含有領域、 W13 微多孔性樹脂フィルムの捲回軸方向の幅、 W16 正極活物質層の捲回軸方向の幅、 W18 負極活物質層の捲回軸方向の幅

Claims (9)

  1. リチウムを吸蔵および放出可能な正極と、リチウムを吸蔵および放出可能な負極と、前記正極および前記負極の間に介在された、前記正極および前記負極の捲回軸方向の幅よりも広い幅の微多孔性樹脂フィルムと、が捲回された電極群、および、前記電極群と接触する非水電解質を備え、
    前記微多孔性樹脂フィルムは、前記正極の表面と前記負極の表面との間に挟持される中央部と、前記中央部の周縁に配置された、前記正極の表面と前記負極の表面との間に挟持されない耐熱部と、を有することを特徴とするリチウムイオン電池。
  2. 前記微多孔性樹脂フィルムは、微多孔性樹脂フィルム基材と、該基材の周縁部に積層された耐熱性被覆層とを含む、請求項1に記載のリチウムイオン電池。
  3. 前記耐熱性被覆層が無機粒子を含む請求項2に記載のリチウムイオン電池。
  4. 前記無機粒子が、アルミナ、マグネシア、ジルコニア、チタニアおよびシリカからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む請求項3に記載のリチウムイオン電池。
  5. 前記耐熱性被覆層が耐熱性高分子を含む請求項2に記載のリチウムイオン電池。
  6. 前記耐熱性高分子が、アラミド、ポリアミドイミドおよびポリイミドからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む請求項5に記載のリチウムイオン電池。
  7. 前記前記微多孔性樹脂フィルムが微多孔性樹脂フィルム基材からなり、該基材が周縁部に無機粒子を含有する領域を含む、請求項1に記載のリチウムイオン電池。
  8. 前記無機粒子が、アルミナ、マグネシア、ジルコニア、チタニアおよびシリカからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む請求項7に記載のリチウムイオン電池。
  9. 前記正極が、正極集電体と、前記正極集電体の表面に形成された正極活物質層と、を含み、前記正極集電体が、前記電極群の捲回軸方向の一端に、表面に前記正極活物質層が形成されていない正極集電体露出部を有しており、
    前記負極が、負極集電体と、前記負極集電体の表面に形成された負極活物質層と、を含み、前記負極集電体が、前記電極群の捲回軸方向の他端に、表面に前記負極活物質層が形成されていない負極集電体露出部を有している、請求項1〜8のいずれか1項に記載のリチウムイオン電池。
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