JP2011203648A - レーザ増幅装置及びレーザ増幅方法 - Google Patents

レーザ増幅装置及びレーザ増幅方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高品質なレーザ光を高出力で得ることができるレーザ増幅装置及びレーザ増幅方法を提供する。
【解決手段】 レーザ増幅装置1においては、光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たすように、1つのシグナル光Lに対して複数のポンプ光Lp1〜Lpnが非線形結晶体9に入射させられる。これにより、複数のポンプ光Lp1〜Lpnから1つのシグナル光Lにエネルギが変換されて、当該シグナル光Lが増幅されることになる。このとき、非線形結晶体9に入射する複数のポンプ光Lp1〜Lpnの位相が互いに同一でなくても、シグナル光Lと各ポンプ光Lp1〜Lpnとのランダムな位相差はアイドラ光に移るので、1つのシグナル光Lは、複数のポンプ光Lp1〜Lpnの位相情報の影響を受けずに増幅されることになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シグナル光をポンプ光で増幅するレーザ増幅装置及びレーザ増幅方法に関する。
近年の高出力レーザの進展には目覚ましいものがある。レーザ光は、空間位相が揃ったコヒーレント光であるため、レーザ光を収束させると、太陽光等のインコヒーレント光に比べて非常に高い集光輝度を得ることができる。このようなレーザ光の性質を利用して、産業界では、高出力レーザによるレーザ加工(切断、溶接、穴あけ、改質等)が普及し、理科学研究分野では、高密度物理研究(レーザ粒子加速、レーザによる宇宙物理の解明等)や、レーザ核融合の研究が進められている。
レーザ光の高出力化を実現するために、光パラメトリック増幅(OPA:Optical Parametric Amplification)を利用することが考えられている。シグナル光及びポンプ光が位相整合条件を満たすように非線形結晶に入射させられると、ポンプ光からシグナル光にエネルギが変換されてシグナル光が増幅され、同時にアイドラ光が発生する。この過程が光パラメトリック増幅と呼ばれている。非特許文献1には、直列的に配置された複数の非線形結晶にシグナル光を順次入射させ、各非線形結晶において光パラメトリック増幅によりシグナル光を増幅するレーザ増幅装置が記載されている。
岡田大、他10名、「光パラメトリックチャープパルス増幅システムにおける広スペクトル帯域光発生」、J. Plasma Fusion Res. Vol.85, No.6 (2009)、p.384−388、社団法人 日本プラズマ・核融合学会、平成21年6月25日
しかしながら、非特許文献1に記載されたようなレーザ増幅装置にあっては、後段の非線形結晶ほど高強度のレーザ光が入射することになる。従って、後段の非線形結晶においてレーザ損傷(高強度のレーザ光の入射による損傷)の発生を防止する必要性があることから、非特許文献1に記載されたようなレーザ増幅装置では、レーザ光の高出力化に限界がある。
そこで、本発明は、高品質なレーザ光を高出力で得ることができるレーザ増幅装置及びレーザ増幅方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るレーザ増幅装置は、シグナル光をポンプ光で増幅するレーザ増幅装置であって、シグナル光を出力するシグナル光出力部と、ポンプ光を出力するポンプ光出力部と、シグナル光出力部から出力されたシグナル光、及びポンプ光出力部から出力されたポンプ光が入力され、シグナル光をポンプ光で増幅して出力する非線形結晶体と、を備え、非線形結晶体には、光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たすように、1つのシグナル光に対して複数のポンプ光が入射させられる、ことを特徴とする。
また、本発明に係るレーザ増幅方法は、シグナル光をポンプ光で増幅するレーザ増幅方法であって、光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たすように、1つのシグナル光に対して複数のポンプ光を非線形結晶体に入射させる、ことを特徴とする。
これらのレーザ増幅装置及びレーザ増幅方法においては、光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たすように、1つのシグナル光に対して複数のポンプ光が非線形結晶体に入射させられる。これにより、複数のポンプ光から1つのシグナル光にエネルギが変換されて、当該シグナル光が増幅されることになる。このとき、非線形結晶体に入射する複数のポンプ光の位相が互いに同一でなくても、シグナル光と各ポンプ光とのランダムな位相差はアイドラ光に移るので、1つのシグナル光は、複数のポンプ光の位相情報の影響を受けずに増幅されることになる。つまり、複数のポンプ光によって1つのシグナル光がコヒーレント光として増幅されることになる。よって、これらのレーザ増幅装置及びレーザ増幅方法によれば、1つのシグナル光を高品質なレーザ光として高出力で得ることができる。
ここで、本発明に係るレーザ増幅装置は、非線形結晶体に入射させられる複数のポンプ光の強度を検出する光強度検出部と、光強度検出部によって検出された複数のポンプ光の強度が所定の関係となるように、ポンプ光出力部を制御する制御部と、を更に備えることが好ましい。この構成によれば、増幅後のシグナル光の強度分布に所定の関係を持たせることができる。
このとき、制御部は、光強度検出部によって検出された複数のポンプ光の強度が互いに均一となるように、ポンプ光出力部を制御することが好ましい。この構成によれば、増幅後のシグナル光の強度分布を均一化することができる。
また、非線形結晶体は、複数の非線形結晶部を有し、1つのシグナル光は、複数の非線形結晶部を含むように非線形結晶体に入射させられ、複数のポンプ光は、非線形結晶部ごとに非線形結晶体に入射させられることが好ましい。この構成によれば、非線形結晶部におけるレーザ損傷の発生が防止されるように各非線形結晶部に入射するポンプ光の強度を抑制しても、非線形結晶部の数を増加させることで、増幅後のシグナル光を高出力化することができる。
また、複数のポンプ光はそれぞれ所定の波長を有していてもよい。各ポンプ光は、光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たすように非線形結晶体に入射させられるので、複数のポンプ光がそれぞれ所定の波長を有していても、1つのシグナル光をコヒーレント光として増幅させることができる。
本発明によれば、高品質なレーザ光を高出力で得ることができる。
本発明の一実施形態のレーザ増幅装置の構成図である。 図1の光強度検出部によって取得された画像を示す図である。 図1のレーザ増幅装置における光パラメトリック増幅の原理を示す概念図である。 図1のレーザ増幅装置における光パラメトリック増幅の原理を実証するための実験装置の構成図である。 図4の実験装置により得られたポンプ光の近視野像を示す図である。 図4の実験装置により得られたポンプ光の干渉パターン、ポンプ光の遠視野像、アイドラ光の遠視野像及びシグナル光の遠視野像を示す図である。 図4の実験装置により得られたポンプ光の干渉パターン、ポンプ光の遠視野像、アイドラ光の遠視野像及びシグナル光の遠視野像を示す図である。 図4の実験装置における増幅後のシグナル光の集光可能エネルギを示すグラフである。 本発明の他の実施形態のレーザ増幅装置の一部構成図である。 本発明の他の実施形態のレーザ増幅装置の一部構成図である。 本発明の他の実施形態のレーザ増幅装置の一部構成図である。 図11のレーザ増幅装置の一部拡大図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、レーザ増幅装置1は、1つのレーザ光源(シグナル光出力部)2と、複数のレーザ光源(ポンプ光出力部)3〜3(n:2以上の整数)と、非線形結晶体9と、を備えている。レーザ光源2は、例えば波長1054nmのシグナル光Lを出力する。レーザ光源3〜3は、例えば波長532nmのポンプ光Lp1〜Lpnをそれぞれ出力する。非線形結晶体9は、例えばタイプ1型BBO(ベータホウ酸バリウム)結晶からなる。非線形結晶体9は、シグナル光L及びポンプ光Lp1〜Lpnが入力されると、シグナル光Lをポンプ光Lp1〜Lpnで増幅して出力する。このように、レーザ増幅装置1は、シグナル光Lをポンプ光Lp1〜Lpnで増幅するものである。
レーザ光源2から出射されたシグナル光Lは、波長板4及び偏光子5によって出力調整及び偏光制御が施されて直線偏光とされる。直線偏光とされたシグナル光Lは、ビーム拡大/縮小レンズ系6によってビームサイズ(ビーム径)の調整が施される。ビームサイズの調整が施されたシグナル光Lは、アパーチャ7によって所定の部分を切り抜かれ、その切り抜かれた像は、像転送用真空テレスコープ8によって非線形結晶体9上に転送される。これにより、回折効果に起因したビーム発散が抑制される。
各レーザ光源3〜3から出射されたポンプ光Lp1〜Lpnは、シグナル光Lと同様に、波長板4、偏光子5、ビーム拡大/縮小レンズ系6、アパーチャ7及び像転送用真空テレスコープ8を伝播する。ただし、ポンプ光Lp1〜Lpnの偏光方向は、非線形結晶体9において光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たすために、シグナル光Lの偏光方向と直交するように調整される。ポンプ光Lp1〜Lpnは、非線形結晶体9の光入射面においてマトリックス状に配列されるようにミラー11によって反射され、更にダイクロイックミラー12によって非線形結晶体9側へ反射される。なお、シグナル光Lは、ダイクロイックミラー12を非線形結晶体9側へ透過する。
非線形結晶体9には、光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たすように、1つのシグナル光Lに対して複数のポンプ光Lp1〜Lpnが入射させられる。すなわち、タイプ1型BBO結晶からなる非線形結晶体9に、波長1054nmのシグナル光L及び波長532nmのポンプ光Lp1〜Lpnを入射させる場合、非線形結晶体9での屈折率が等しくなるように結晶切出し角度(非線形結晶体9の結晶軸とレーザ光(シグナル光L、ポンプ光Lp1〜Lpn)の伝搬方向とのなす角)を22.8°とする。そして、ポンプ光Lp1〜Lpnの偏光方向を、非線形結晶体9の結晶軸とレーザ光の伝搬方向とがなす面方向(異常光線面方向、e軸方向)とし、シグナル光Lの偏光方向を、e軸方向と直交する方向(通常光線面方向、O軸方向)とする。
このとき、非線形結晶体9は、回転及びあおり調整機構を有するステージ13上に設置されているので、シグナル光L及びポンプ光Lp1〜Lpnに対する非線形結晶体9の角度は、光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たすように高精度で微調整される。これにより、非線形結晶体9では、ポンプ光Lp1〜Lpnからシグナル光Lにエネルギが変換されてシグナル光Lが増幅され、増幅されたシグナル光Lが非線形結晶体9から出射される。これと同時に、非線形結晶体9ではアイドラ光が発生するが、シグナル光Lとポンプ光Lp1〜Lpnとが数度の角度をなして伝搬するようにダイクロイックミラー12によって調整されるので、発生したアイドラ光は容易に取り除かれる。
非線形結晶体9から出射されたシグナル光Lは、干渉フィルタ14を透過して外部へ出射される。一方、エネルギ変換に使われなかったポンプ光Lp1〜Lpnは、非線形結晶体9を通過した後、干渉フィルタ14によって遮断される。なお、エネルギ変換に使われなかったポンプ光Lp1〜Lpnを、他の非線形結晶体9においてポンプ光として再利用してもよい。
レーザ増幅装置1は、制御部15と、光強度検出部16と、を更に備えている。制御部15は、例えば電気回路によるディレイ回路によって、シグナル光L及びポンプ光Lp1〜Lpnが非線形結晶体9に同時に到達するように、レーザ光源2及びレーザ光源3〜3の出射タイミングを制御する。これにより、非線形結晶体9で最大の増幅利得が得られる。
光強度検出部16は、非線形結晶体9に入射させられる複数のポンプ光Lp1〜Lpnの強度を検出する。光強度検出部16は、ポンプ光Lp1〜Lpnの波長に合わせられたアクロマートレンズ(色消しレンズ)17、及びCCDカメラ18を有している。これにより、光強度検出部16は、図2に示されるように、非線形結晶体9の光入射面においてマトリックス状に配列されたポンプ光Lp1〜Lpnの強度分布を示す画像を取得する。
光強度検出部16は、取得した画像を制御部15に送信する。制御部15は、受信した当該画像に基づいて、非線形結晶体9の光入射面においてマトリックス状に配列されたポンプ光Lp1〜Lpnの強度が互いに均一となるように、レーザ光源3〜3をフィードバック制御する。これにより、非線形結晶体9の光入射面において互いに異なる位置にポンプ光Lp1〜Lpnが入射させられても、ポンプ光Lp1〜Lpnの入射位置に起因した利得のばらつきが抑制される。なお。ポンプ光Lp1〜Lpnの出力制御は、例えば、レーザ光源3〜3の励起光源(半導体レーザやフラッシュランプ等)の出力を調整することによって行われる。
ここで、上述したレーザ増幅装置1における光パラメトリック増幅の原理について説明する。
図3に示されるように、非線形結晶体9には、シグナル光L及びポンプ光Lp1〜Lpnが入力され、非線形結晶体9からは、ポンプ光Lp1〜Lpnで増幅されたシグナル光L、及びアイドラ光Li1〜Linが出力される。なお、シグナル光L、ポンプ光Lp1〜Lpn及びアイドラ光Li1〜Linは、非線形結晶体9の光入射面9a及び光出射面9bにおいて重なり合うが、図3では便宜上、別々に示している。
シグナル光L、ポンプ光Lp1〜Lpn及びアイドラ光Li1〜Linの波長をそれぞれλ,λ,λとすると、光パラメトリック増幅の位相整合条件が満たされているので、波長λ,λ,λ間には次式(1)の関係が成立する(2π/λ,2π/λ,2π/λ:波数ベクトル)。これにより、シグナル光Lの波長λが1054nmであり、かつポンプ光Lp1〜Lpnの波長λが532nmであれば、アイドラ光Li1〜Linの波長λは1074nmとなる。
2π/λ=2π/λ+2π/λ…(1)
また、シグナル光L、ポンプ光Lp1〜Lpn及びアイドラ光Li1〜Linの位相をそれぞれφ,φpj,φijとすると(j:1〜n)、光パラメトリック増幅の位相整合条件が満たされているので、位相φ,φpj,φij間には次式(2)の関係が成立する。
φpj−φ−φij=π/2…(2)
ここで、特徴的なのは、非線形結晶体9に入射する複数のポンプ光Lp1〜Lpnの位相φpjが互いに同一でなくても、シグナル光Lと各ポンプ光Lp1〜Lpnとのランダムな位相差はアイドラ光Li1〜Linに移り、1つのシグナル光Lは、複数のポンプ光Lp1〜Lpnの位相情報の影響を受けずに増幅されることである。これは、ランダムな位相を有する複数のレーザ光(ポンプ光Lp1〜Lpn)から、均一位相を有する1つのレーザ光(シグナル光L)に、コヒーレント結合することと同じことを意味する。
上述した光パラメトリック増幅の原理を実証するために実験を行った。この実験では、ポンプ光を2ビームに分割した場合及びポンプ光を多ビームアレイに分割した場合のそれぞれの場合において、増幅後のシグナル光、及び光パラメトリック増幅で発生したアイドラ光のビーム特性を評価した。
実験装置は、図4に示されるとおりである。シグナル光用のレーザ光源2としては、Nd:YLFレーザ(波長1053nm、パルス幅20ns、繰り返し率10Hz)を用いた。また、ポンプ光用のレーザ光源3としては、Nd:YAGレーザの2倍高調波(波長532nm、パルス幅5ns、繰り返し率10Hz)を用いた。
そして、レーザ光源3から出射されたポンプ光には、波長板4及び偏光子5によって出力調整及び偏光制御を施し、ビーム拡大/縮小レンズ系6によってビーム径の調整を施した。その後段において、ポンプ光を2ビームに分割する場合には、プリズム対21,22を用い、2ビーム間の位相差を調整するために位相調整用プリズム23を用いた。一方、ポンプ光をランダム位相の多ビームアレイに分割する場合には、ランダム位相板24を用いた。
そして、2ビーム化或いは多ビーム化されたポンプ光を、アパーチャ7に通過させた後、像転送用真空テレスコープ8によって非線形結晶体9上に転送した。非線形結晶体9としては、BBO(ベータホウ酸バリウム)結晶を用いた。
また、レーザ光源2から出射されたシグナル光には、波長板4及びグランレーザプリズム25によって出力調整及び偏光制御を施し、そのシグナル光を像転送用真空テレスコープ8によって非線形結晶体9上に転送した。なお、ポンプ光とシグナル光とを約同軸上にアライメントするためにダイクロイックミラー12を用いた。
図5(a)は、図4に示された実験装置によって2ビーム化されたポンプ光の近視野像である。一方、図5(b)は、図4に示された実験装置によって多ビーム化されたポンプ光の近視野像である。
続いて、マッハツェンダー干渉計を用いて、2ビーム化されたポンプ光の干渉パターンを測定すると共に、その場合におけるポンプ光の遠視野像、増幅後のシグナル光の遠視野像、及び光パラメトリック増幅で発生したアイドラ光の遠視野像を測定した。測定結果は、図6に示されるとおりである。位相調整用プリズム23によって、2ビーム間の位相差を0rad,π/2rad,πrad,3π/2rad,2πradと変化させた。
図6(a),(e)に示されるように、ポンプ光において2ビーム間の位相差を0rad,2πradとした場合には、ポンプ光の遠視野像の集光パターンはシングルスポットとなり、アイドラ光及びシグナル光の遠視野像の集光パターンも同様にシングルスポットとなった。図6(b),(d)に示されるように、ポンプ光において2ビーム間の位相差をπ/2rad,3π/2radとした場合には、ポンプ光の遠視野像の集光パターンは干渉によって2つに分かれた。このとき、アイドラ光の遠視野像の集光パターンも2つに分かれたが、シグナルの遠視野像の集光パターンはシングルスポットとなった。図6(c)に示されるように、ポンプ光において2ビーム間の位相差をπradとした場合にも、同様の結果が得られた。
このように、ポンプ光における2ビーム間の位相差にかかわらず、増幅後のシグナル光の遠視野像の集光パターンはシングルスポットで変わらなかった。このことから、2ビーム化されたポンプ光の位相情報はアイドラ光に移り、シグナル光は、2ビーム化されたポンプ光の位相情報の影響を受けずに増幅されることが実証された。
一方、マッハツェンダー干渉計を用いて、多ビーム化されたポンプ光の干渉パターンを測定すると共に、その場合におけるポンプ光の遠視野像、増幅後のシグナル光の遠視野像、及び光パラメトリック増幅で発生したアイドラ光の遠視野像を測定した。測定結果は、図7に示されるとおりである。
図7に示されるように、ランダム位相板24によって多ビーム化されたポンプ光の遠視野像の集光パターンは干渉によってスペックルパターンとなった。このとき、アイドラ光の遠視野像の集光パターンもスペックルパターンとなったが、シグナルの遠視野像の集光パターンはシングルスポットとなった。
このように、ポンプ光における多ビーム間の位相差にかかわらず、増幅後のシグナル光の遠視野像の集光パターンはシングルスポットとなった。このことから、多ビーム化されたポンプ光の位相情報はアイドラ光に移り、シグナル光は、多ビーム化されたポンプ光の位相情報の影響を受けずに増幅されることが実証された。
次に、増幅後のシグナル光のビーム品質がポンプ光の数及び位相の影響を受けないことを定量的に評価するために、シグナル光の集光可能エネルギを測定した。その測定結果は、図8のとおりである。
図8のグラフでは、Fナンバ(集光レンズの焦点距離f/ビーム径D)と波長λとの積で表わされる直径を横軸とし、その直径を有するアパーチャを通過した出力を規格化したものを縦軸とした。そして、2ビーム化されたポンプ光(位相差あり)によって増幅されたシグナル光(実施例1)、多ビーム化されたポンプ光(位相差あり)によって増幅されたシグナル光(実施例2)、増幅前のシグナル光(比較例)について評価を行った。
回折効果によって集光可能な直径には限界があり、空間ビームプロファイルがガウス型の場合、回折限界ビーム直径は2.4Fλである。図8に示されるように、実施例1,2では、比較例と同様に、回折限界ビーム直径においてシグナル光の集光特性が80%以上となった。
以上の実験により、位相のそろっていない複数のポンプ光から、位相のそろった均一波面のシグナル光が得られることが確認された。これにより、ランダムな位相を有する複数のレーザ光(ポンプ光)から、均一位相を有する1つのレーザ光(シグナル)に、コヒーレント結合することが実証された。
以上説明したように、レーザ増幅装置1(及び当該装置1で実施されるレーザ増幅方法)においては、光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たすように、1つのシグナル光Lに対して複数のポンプ光Lp1〜Lpnが非線形結晶体9に入射させられる。これにより、複数のポンプ光Lp1〜Lpnから1つのシグナル光Lにエネルギが変換されて、当該シグナル光Lが増幅されることになる。このとき、非線形結晶体9に入射する複数のポンプ光Lp1〜Lpnの位相が互いに同一でなくても、シグナル光Lと各ポンプ光Lp1〜Lpnとのランダムな位相差はアイドラ光Li1〜Linに移るので、1つのシグナル光Lは、複数のポンプ光Lp1〜Lpnの位相情報の影響を受けずに増幅されることになる。つまり、複数のポンプ光Lp1〜Lpnによって1つのシグナル光Lがコヒーレント光として増幅されることになる。よって、レーザ増幅装置1(及び当該装置1で実施されるレーザ増幅方法)によれば、非線形結晶体9におけるレーザ損傷の発生が防止されるように複数のポンプ光Lp1〜Lpnを分散させて、1つのシグナル光Lを高品質なレーザ光として高出力で得ることができる。
また、レーザ増幅装置1においては、非線形結晶体9に入射させられる複数のポンプ光Lp1〜Lpnの強度が光強度検出部16によって検出され、光強度検出部16によって検出された複数のポンプ光Lp1〜Lpnの強度が互いに均一となるように、制御部15によってレーザ光源3〜3が制御される。これにより、非線形結晶体9の光入射面において互いに異なる位置にポンプ光Lp1〜Lpnが入射させられても、ポンプ光Lp1〜Lpnの入射位置に起因した利得のばらつきが抑制されることになるので、増幅後のシグナル光Lの強度分布を均一化することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、電気回路によるディレイ回路によって、シグナル光L及びポンプ光Lp1〜Lpnが非線形結晶体9に同時に到達するように、レーザ光源2及びレーザ光源3〜3の出射タイミングが制御されたが、より高い精度が必要な場合には、レーザ増幅装置1を次のように構成してもよい。
すなわち、図9に示されるように、共通のレーザ光源26が用いられて、当該レーザ光源26から出射されたレーザ光は、シグナル光L用の種光と各ポンプ光Lp1〜Lpn用の種光とに分岐させられる。シグナル光L用の種光は、そのままシグナル光Lとして用いられてもよいが、中空ファイバ27中の伝搬による非線形効果を利用してスペクトル帯域の広帯域化を行った後に用いてもよい。シグナル光Lの広帯域化を行うことで、より短いパルス幅を得ることができ、延いては、より高い強度の出力を得ることができる。ここでは、レーザ光源26及び中空ファイバ27によってシグナル光出力部が構成されている。
一方、各ポンプ光Lp1〜Lpn用の種光は、レーザ増幅器28によって増幅された後に、KDP(リン酸二水素カリウム)結晶やDKDP(部分重水素置換KDP)結晶等からなる波長変換用の非線形結晶体29によって所望の波長へ変換される。例えば、波長1054nmの第二高調波である波長527nmのポンプ光Lp1〜Lpnが得られる。ここでは、レーザ光源26、レーザ増幅器28及び非線形結晶体29によってポンプ光出力部が構成されている。
中空ファイバ27から出射されたシグナル光L、及び各非線形結晶体29から出射されたポンプ光Lp1〜Lpnは、光パラメトリック増幅用の非線形結晶体9に伝搬される。なお、レーザ光源26と中空ファイバ27との間にはミラー11が配置されている。これにより、シグナル光L及びポンプ光Lp1〜Lpnが非線形結晶体9に同時に到達するように、シグナル光L側の光路長の調整が行われる。
また、図10に示されるように、非線形結晶体9は、複数の非線形結晶部10を有していてもよい。ここでは、光軸OAと直交する面に沿って、複数の非線形結晶部10がマトリックス状に配置されている。各非線形結晶部10は、光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たす角度でカッティングされている。この場合、複数のポンプ光Lp1〜Lpnは、光軸OAに沿って、非線形結晶部10ごとに(或いは複数の非線形結晶部10のまとまりごとに)非線形結晶体9に入射させられる。このとき、1つのシグナル光Lは、光軸OAに沿って、複数のポンプ光Lp1〜Lpnが入射させられた複数の非線形結晶部10を含むように非線形結晶体9に入射させられる。
このような構成によれば、非線形結晶部10におけるレーザ損傷の発生が防止されるように各非線形結晶部10に入射するポンプ光Lp1〜Lpnの強度を抑制しても、非線形結晶部10の数を増加させることで、増幅後のシグナル光Lを高出力化することができる。そして、シグナル光Lのビームサイズが大きくなるほど小さいスポットに集光することができるので、より高い集光輝度を得ることができる。
また、光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たすように非線形結晶体9に入射させられれば、複数のポンプ光Lp1〜Lpnはそれぞれ所定の波長を有していてもよい。一例として、図11,12に示されるように、波長500nmのポンプ光Lp1、波長650nmのポンプ光Lp2及び波長532nmのポンプ光Lp3が、タイプ1型BBO結晶からなる非線形結晶体9に入射させられる場合、ポンプ光Lp1〜Lp3は、波長1054nmのシグナル光Lに対して位相整合条件を満たす必要がある。そのためには、各ポンプ光Lp1〜Lp3の位相整合角(非線形結晶体9の結晶軸CAとレーザ光(ポンプ光Lp1〜Lp3)の伝搬方向とのなす角)は、それぞれ23.6°,20.3°,22.8°となる。各ポンプ光Lp1〜Lp3は、ミラー11によって光路が調整されて、非線形結晶体9中で交差する。
このような構成によれば、各ポンプ光Lp1〜Lpnが、光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たすように非線形結晶体9に入射させられるので、複数のポンプ光Lp1〜Lpnがそれぞれ所定の波長を有していても、1つのシグナル光Lをコヒーレント光として増幅させることができる。
また、上記実施形態では、光強度検出部16によって検出された複数のポンプ光Lp1〜Lpnの強度が互いに均一となるように、制御部15がレーザ光源3〜3を制御したが、これに限定されない。制御部15は、光強度検出部16によって検出された複数のポンプ光Lp1〜Lpnの強度が所定の関係となるように、レーザ光源3〜3を制御してもよい。このような構成によれば、増幅後のシグナル光Lの強度分布に所定の関係を持たせることができる。
また、非線形結晶体9は、BBO結晶からなるものに限定されず、KDP結晶やDKDP等、その他の非線形結晶からなるものであってもよい。更に、非線形結晶体9の光入射面に入射させられるシグナル光L及びポンプ光Lp1〜Lpnの断面形状は、矩形状に限定されず、円形状等、その他の形状であってもよく、隣り合うポンプ光Lp1〜Lpn同士の一部が非線形結晶体9の光入射面上で重畳してもよい。
1…レーザ増幅装置、2…レーザ光源(シグナル光出力部)、3,3〜3…レーザ光源(ポンプ光出力部)、9…非線形結晶体、10…非線形結晶部、15…制御部、16…光強度検出部、26…レーザ光源(シグナル光出力部、ポンプ光出力部)、27…中空ファイバ(シグナル光出力部)、28…レーザ増幅器(ポンプ光出力部)、29…非線形結晶体(ポンプ光出力部)、L…シグナル光、Lp1〜Lpn…ポンプ光、Li1〜Lin…アイドラ光。

Claims (6)

  1. シグナル光をポンプ光で増幅するレーザ増幅装置であって、
    前記シグナル光を出力するシグナル光出力部と、
    前記ポンプ光を出力するポンプ光出力部と、
    前記シグナル光出力部から出力された前記シグナル光、及び前記ポンプ光出力部から出力された前記ポンプ光が入力され、前記シグナル光を前記ポンプ光で増幅して出力する非線形結晶体と、を備え、
    前記非線形結晶体には、光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たすように、1つの前記シグナル光に対して複数の前記ポンプ光が入射させられる、ことを特徴とするレーザ増幅装置。
  2. 前記非線形結晶体に入射させられる複数の前記ポンプ光の強度を検出する光強度検出部と、
    前記光強度検出部によって検出された複数の前記ポンプ光の強度が所定の関係となるように、前記ポンプ光出力部を制御する制御部と、を更に備える、ことを特徴とする請求項1記載のレーザ増幅装置。
  3. 前記制御部は、前記光強度検出部によって検出された複数の前記ポンプ光の強度が互いに均一となるように、前記ポンプ光出力部を制御する、ことを特徴とする請求項2記載のレーザ増幅装置。
  4. 前記非線形結晶体は、複数の非線形結晶部を有し、
    1つの前記シグナル光は、複数の前記非線形結晶部を含むように前記非線形結晶体に入射させられ、複数の前記ポンプ光は、前記非線形結晶部ごとに前記非線形結晶体に入射させられる、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のレーザ増幅装置。
  5. 複数の前記ポンプ光はそれぞれ所定の波長を有する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のレーザ増幅装置。
  6. シグナル光をポンプ光で増幅するレーザ増幅方法であって、
    光パラメトリック増幅の位相整合条件を満たすように、1つの前記シグナル光に対して複数の前記ポンプ光を非線形結晶体に入射させる、ことを特徴とするレーザ増幅方法。
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