JP2011203447A - カラオケ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラオケ楽曲のキーの高さ・アレンジを変更し得るカラオケ装置であって、キー設定時の利便性を高めたカラオケ装置を提供する。
【解決手段】カラオケ装置100は、指定されたカラオケデータに係る標準キー値から原曲キー値を減算し、オフセット値を算出する(S3)。そして、カラオケ装置100は、オフセット値に原曲キー値を加算し、表示キー値を算出する(S5)。キー変更があった場合、カラオケ装置100は、選択されたキーの高さに係る選択キー値から原曲キー値を減算しオフセット値を更新し(S8)、更新したオフセット値を用いて表示キー値を算出する(S5)。アレンジ変更があった場合、カラオケ装置100は、現在のオフセット値に変更後のアレンジの原曲キー値を加算し、表示キー値を更新する(S5)。楽曲予約が行われると、カラオケ装置100は、表示キー値が示すキーの高さで、カラオケ楽曲の音響出力を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、楽曲演奏時のキーの高低を変更し得るカラオケ装置に関する。
従来、カラオケ装置は、ユーザ所望のカラオケデータを参照し、カラオケ楽曲を再生する。一般に、カラオケデータのキーは、当該カラオケデータを作成・提供する者(例えば、カラオケサービス提供者)が一般の人にとって歌い易いと考えるキーの高さ(以下、標準キー)に設定されている。ここで、歌い易いキーの高さは、利用者毎に相違する。この点を考慮し、特許文献1記載のカラオケ装置は、楽曲出力時のキーの高低をユーザ所望の高さに変更可能に構成されている。
特開平8−314481号公報
特許文献1記載のカラオケ装置において、カラオケデータは、カラオケ楽曲本来のキーの高さ(以下、原曲キー)へのオフセット情報を含んでいる。そして、当該カラオケ装置は、原曲キーへの変更操作が行われた場合、当該カラオケ装置は、当該オフセット情報に基づいてキーの高さを原曲キーの高さに変更して、当該カラオケ楽曲を演奏する。
ここで、近年、カラオケ装置は、同一のカラオケ楽曲について、異なる様々なアレンジが施されたカラオケデータを有する。これらのアレンジとしては、midi音、生演奏、PV演奏等を挙げることができる。アレンジの異なるカラオケデータは、夫々、カラオケサービス提供者により、各アレンジに応じた標準キーに設定されている。従って、同一楽曲であってもアレンジを変更すると、利用者は、そのアレンジに応じて、キーの高さを所望の高さに変更して予約しなければならない。この点、特許文献1記載のカラオケ装置は、どのアレンジであっても原曲キーに変更することはできるが、ユーザ所望のキーの高さに変更することはできない。
又、或るアレンジの或る楽曲に対する所望のキーの高さを登録し、登録内容に応じて当該楽曲に係るカラオケ演奏のキーの高さを設定し得るように構成することも可能である。しかしながら、同一楽曲でアレンジの異なる楽曲を予約する際に、利用者は、登録内容とアレンジが異なるため、登録内容によるキーの高さと、予約するアレンジにおける自己が歌い易いキーの高さが一致しているかどうか把握し得ない。従って、この場合も、利用者は、キーの高さを変更しなければならない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、カラオケ楽曲のキーの高さ・アレンジを変更し得るカラオケ装置であって、アレンジ変更時におけるキー設定の利便性を高めたカラオケ装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る請求項1記載のカラオケ装置は、記憶手段と、楽曲出力手段と、表示手段と、楽曲指定手段と、アレンジ選択手段と、キー選択手段と、制御手段と、を有するカラオケ装置であって、前記記憶手段は、複数のカラオケデータを記憶し、前記カラオケデータは、当該カラオケデータに係る楽曲を識別可能な楽曲識別情報と、当該カラオケデータに係る楽曲のアレンジ種別を示すアレンジ情報と、当該楽曲のキーの高低に関する初期設定値を示す標準キー値と、当該楽曲のアレンジ内容に基づくキーの高低を示す原曲キー値と、を有し、前記楽曲出力手段は、前記カラオケデータに基づく楽曲の音響出力を行い、前記表示手段は、種々の表示を行い、前記楽曲指定手段は、前記楽曲識別情報に基づいて、ユーザ所望の楽曲を指定し、前記アレンジ選択手段は、前記楽曲識別情報により特定される楽曲に関し、異なる複数のアレンジ種別から一のアレンジ種別を選択し、前記キー選択手段は、前記楽曲出力手段により前記カラオケデータに基づく楽曲を出力する際のキーの高低を選択し、前記制御手段は、前記楽曲指定手段によりカラオケデータが指定された場合に、当該カラオケデータに係る標準キー値から当該カラオケデータに係る原曲キー値を減算して、オフセット値を算出すると共に、前記表示手段に表示され、前記キー選択手段によるキーの高低を選択する基準となる表示キー値を、前記オフセット値に対して当該カラオケデータに係る原曲キーを加算して算出し、前記アレンジ選択手段により当該楽曲に係るアレンジ種別が変更された場合に、変更されたアレンジ種別に係る同一楽曲のカラオケデータを特定し、特定したカラオケデータの原曲キー値を前記オフセット値に加算することで、前記表示キー値を更新し、前記キー選択手段により前記表示キー値を基準として前記カラオケデータに係るキーの高低が変更された場合、選択されたキーを示す選択キー値から当該カラオケデータに係る原曲キー値を減算して、オフセット値を更新し、前記表示キー値に基づいてキーの高さを特定して、前記楽曲出力手段によって、前記カラオケデータに基づく当該楽曲の音響出力を行うことを特徴とする。
当該カラオケ装置は、楽曲識別情報と、アレンジ情報と、標準キー値と、原曲キー値と、を有するカラオケデータに基づいて、当該カラオケデータに係る楽曲の音響出力を行う。当該カラオケ装置は、楽曲指定手段によりカラオケデータが指定されると、標準キー値から原曲キー値を減算して、オフセット値を算出する。更に、当該カラオケ装置は、オフセット値に原曲キー値を加算して、表示キー値を算出する。当該表示キー値は、キー選択手段によるキーの高低を選択する基準となり、当該楽曲を出力する際のキーの高さを示す。即ち、当該カラオケ装置は、表示キー値に係るキーの高さに基づいて、当該カラオケデータに係る楽曲を音響出力する。ここで、アレンジ選択手段によりアレンジ種別が変更されると、カラオケ装置は、変更されたアレンジ種別に係る同一楽曲のカラオケデータを特定し、当該カラオケデータに係る原曲キー値をオフセット値に加算して表示キー値を更新する。即ち、当該表示キー値は、変更前の表示キー値に対して、アレンジ種別の変更を反映させた値となる。又、キー選択手段により、表示キーを基準としてキーの高低が変更された場合、当該カラオケ装置は、選択されたキーを示す選択キー値から原曲キーを減算してオフセット値を更新し、当該オフセット値に基づいて前記表示キー値を算出する。従って、この場合の表示キー値は、キー変更前の表示キー値に対して、キーの高さの変更を反映させた値となる。そして、当該カラオケ装置は、表示キー値が示すキーの高さでカラオケデータに基づく楽曲の音響出力を行う。従って、キーの高さの変更、及び、アレンジ種別の変更があった場合、当該カラオケ装置は、ユーザのキー設定及びアレンジ設定に対応し、且つ、ユーザ所望のキー設定での音響出力を可能とする。従って、当該カラオケ装置は、キー変更及びアレンジ変更時におけるキー設定に関する利便性を高め得る。
本発明の一側面に係る請求項2記載のカラオケ装置は、請求項1記載のカラオケ装置であって、前記楽曲出力手段により、前記表示キー値に基づくキーの高さに従った前記カラオケデータに基づく楽曲の音響出力時に、当該カラオケデータに係る楽曲識別情報と、前記音響出力時における表示キー値と、を対応付けて格納する登録手段と、を有し、前記制御手段は、前記楽曲指定手段により指定されたカラオケデータの楽曲識別情報が前記登録手段に格納されていた場合に、当該楽曲識別情報に対応付けられている表示キー値を取得し、当該表示キー値から当該カラオケデータに係る原曲キー値を減算して、オフセット値を算出し、当該オフセット値に対して当該カラオケデータに係る原曲キーを加算して、前記表示キー値を算出し、前記アレンジ選択手段により当該楽曲に係るアレンジ種別が変更された場合に、変更されたアレンジ種別に係る同一楽曲のカラオケデータを特定し、特定したカラオケデータの原曲キー値を前記オフセット値に加算することで、前記表示キー値を更新し、前記キー選択手段により前記表示キー値を基準として前記カラオケデータに係るキーの高低が変更された場合、選択されたキーを示す選択キー値から当該カラオケデータに係る原曲キー値を減算して、オフセット値を更新し、前記表示キー値に基づいてキーの高さを特定して、前記楽曲出力手段によって、前記カラオケデータに基づく当該楽曲の音響出力を行うことを特徴とする。
当該カラオケ装置は、登録手段により、楽曲識別情報と表示キー値とを対応付けて格納することができる。そして、当該カラオケ装置は、指定された楽曲の楽曲識別情報が登録手段に登録されていた場合に、登録手段に登録されている表示キー値を取得し、当該表示キー値から原曲キー値を減算してオフセット値を算出する。更に、当該カラオケ装置は、算出したオフセット値に原曲キーを加算して表示キー値を算出する。従って、当該カラオケ装置は、登録手段により表示キー値を登録することで、当該楽曲に係るキー設定をユーザの意向が反映された登録内容に従って行うことができ、キー設定時の利便性を高めることができる。又、アレンジ選択手段によりアレンジ種別が変更されると、カラオケ装置は、変更されたアレンジ種別に係る同一楽曲のカラオケデータを特定し、当該カラオケデータに係る原曲キー値をオフセット値に加算して表示キー値を更新する。更に、キー選択手段によりキーの高低が変更された場合、当該カラオケ装置は、選択されたキーを示す選択キー値から原曲キーを減算してオフセット値を更新し、当該オフセット値に基づいて前記表示キー値を算出する。そして、当該カラオケ装置は、表示キー値が示すキーの高さでカラオケデータに基づく楽曲の音響出力を行う。従って、登録内容に対して、キーの高さの変更、及び、アレンジ種別の変更があった場合であっても、当該カラオケ装置は、ユーザのキー設定及びアレンジ設定に対応し、且つ、ユーザ所望のキー設定での音響出力を可能とする。
本発明によれば、キー設定の変更及びアレンジ変更に応じて表示キー値を更新することにより、当該楽曲の演奏出力時におけるキー設定に対して、キー変更及びアレンジ変更を反映し得る。これにより、本発明は、キー変更及びアレンジ変更時におけるユーザの利便性を高め得る。
カラオケ装置の構成の一例を示す説明図である。 リモコン、コマンダの間の情報通信に関する説明図である。 カラオケデータ記憶部の記憶内容の一例を示す説明図である。 楽曲予約情報の構成を示す説明図である。 登録データの構成を示す説明図である。 検索楽曲予約処理プログラムのフローチャートである。 登録楽曲予約処理プログラムのフローチャートである。 予約詳細画面の一例を示す説明図である。 キー設定を行う際の予約詳細画面の一例を示す説明図である。 キー変更した場合の予約詳細画面の一例を示す説明図である。 アレンジ設定を行う際の予約詳細画面の一例を示す説明図である。 アレンジ変更をした場合の予約詳細画面の一例を示す説明図である。 登録予約詳細画面の一例を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
(カラオケ装置の構成)
先ず、本実施形態に係るカラオケ装置100の構成について、図1を参照しつつ詳細に説明する。図1に示すように、カラオケ装置100は、コマンダ200と、リモコン300と、を有している。図示は省略するが、カラオケ装置100は、音声入力手段(例えば、マイク等)と、映像表示手段(例えば、ディスプレイ等)とを有している。
(コマンダの構成)
ここでコマンダ200の構成について説明する。コマンダ200は、制御部210と、映像音声再生部220と、カラオケデータ記憶部230と、補助記憶部240と、操作パネル250と、通信I/F260を有している。更に、コマンダ200は、音声入力手段(図示せず)、映像表示手段(図示せず)と接続されている。
制御部210は、CPU、ROM、RAM等を有し、コマンダ200の制御の中枢を司り、各種制御プログラムを実行する。映像音声再生部220は、カラオケデータに基づいて、カラオケ楽曲の伴奏音楽の音響出力を行うと共に、当該カラオケ楽曲に係る背景映像や歌詞テロップ等を映像表示手段(図示せず)へ出力する。
カラオケデータ記憶部230は、映像音声再生部220により音響出力・映像出力を行う際に用いられるカラオケデータを、カラオケ楽曲毎に複数格納している。当該カラオケデータ記憶部230の記憶内容及びカラオケデータの構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。補助記憶部240は、後述する登録データ(図5参照)等の種々のデータを格納する。操作パネル250は、コマンダ200に対する種々の操作に用いられる。例えば、操作パネル250は、所望のカラオケ楽曲の予約操作、カラオケ楽曲のキー設定、アレンジ設定の変更操作等の種々の操作に用いられる。通信I/F260は、リモコン300側の通信I/F350を介して、リモコン300との無線通信を行うためのインタフェースである。
(カラオケデータ記憶部の記憶内容)
ここで、コマンダ200に配設されたカラオケデータ記憶部230の記憶内容及びカラオケデータの構成について、図3を参照しつつ詳細に説明する。カラオケデータ記憶部230は、カラオケ楽曲のアレンジ毎に生成されたカラオケデータを複数格納している。各カラオケデータは、映像音声再生部220による音響出力に用いられる楽音データと、映像出力に用いられる映像データと共に、楽曲識別情報、アレンジ情報、標準キー情報、原曲キー情報を含んでいる。
楽曲識別情報は、当該カラオケデータを識別可能な情報であり、楽曲名を示す情報と、当該カラオケデータを特定するための曲番号情報を含んでいる。アレンジ情報は、当該カラオケデータに係る楽音データに施されたアレンジを示す情報である。本実施形態においては、アレンジ情報は、「生演奏」「MIDI」「スゴ音!」の3種類のアレンジの何れかを示す。「生演奏」は、当該カラオケ楽曲をアーティスト演奏時のキー設定で生演奏した場合の楽曲アレンジを示す。「MIDI」は、カラオケサービス提供者が当該カラオケ楽曲に従ってMIDI規格で作成した場合の楽曲アレンジを示す。「スゴ音!」は、カラオケサービス提供者が当該カラオケ楽曲に従って、前記「MIDI」に係るカラオケ楽曲よりも高音質に作成した場合の楽曲アレンジを示す。
標準キー情報は、当該カラオケデータに係る楽曲のキーの高低に関する初期設定値を示す。標準キー情報は、図3に示すように、±0を含む正負の整数値により構成されており、正の値は高いキーを示し、負の値は低いキーを示す。標準キー情報に係る数値を、標準キー値という。原曲キー情報は、当該カラオケデータに係る楽曲のアレンジ内容(即ち、楽音データ)に基づくキーの高低を示す。この原曲キー情報は、当該アレンジ内容(即ち、楽音データ)を生成したカラオケサービス提供者により、アレンジ内容に応じて設定される。原曲キー情報に係る数値を、原曲キー値という。
(リモコンの構成)
続いて、リモコン300の構成について説明する。リモコン300は、制御部310と、楽曲検索用DB320と、操作部330と、ディスプレイ340と、通信I/F350とを有している。制御部310は、CPU、ROM、RAM等を有し、リモコン300の制御の中枢を司り、各種制御プログラム(例えば、後述する検索楽曲予約処理プログラム、登録楽曲予約処理プログラム等)を実行する。
楽曲検索用DB320は、所望のカラオケ楽曲を予約する際に、当該カラオケ楽曲の検索に用いられるデータベースである。当該楽曲検索用DB320は、前記楽曲識別情報、前記アレンジ情報、前記標準キー情報、前記原曲キー情報を相互に対応付けて格納している。
操作部330は、歌唱者等によるリモコン300に対する種々の入力操作に用いられる。本実施形態では、操作部330は、ディスプレイ340前面に配設されたタッチパネル(図示せず)により構成される。尚、操作部330は、タッチパネルと操作ボタンにより構成しても良い。ディスプレイ340は、制御部310の制御に従って、種々の情報(例えば、後述する予約詳細画面400、登録予約詳細画面600等)を表示する。通信I/F350は、コマンダ200側の通信I/F260を介して、コマンダ200との無線通信を行うためのインタフェースである。
(カラオケ楽曲予約時における情報通信)
次に、本実施形態に係るカラオケ装置における楽曲予約時の情報通信について、図2を参照しつつ説明する。先ず、リモコン300は、登録予約操作が行われたか否かを判断する(1)。登録予約操作は、補助記憶部240に格納されている登録データを用いた楽曲予約を行う際に実行される。具体的には、登録予約操作は、利用者を識別可能な利用者IDの入力操作と、当該利用者IDと登録データ要求信号の出力操作により構成される。
登録予約操作が行われていない場合、リモコン300は、検索楽曲予約処理を実行する(2)。この時、リモコン300の制御部310は、検索楽曲予約処理プログラム(図6参照)を実行し、検索した楽曲に係るキー設定等を登録するならば、登録データとしてコマンダ200に登録する。検索楽曲予約処理の詳細は後に説明する。
一方、登録予約操作が行われた場合、リモコン300は、登録データ要求信号をコマンダ200へ出力する(3)。登録データ要求信号は、登録予約操作で入力された利用者IDと、登録データを要求する旨の信号により構成される。
登録データ要求信号を受信すると、コマンダ200は、登録データ要求信号に含まれる利用者IDに基づいて、補助記憶部240を検索し、当該利用者IDに係る登録データ(図5参照)を抽出する。そして、コマンダ200は、登録データ要求信号の発信元であるリモコン300へ、抽出した登録データを出力する(4)。尚、登録データの構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
コマンダ200から登録データを受信すると、リモコン300は、登録楽曲予約処理を実行する(5)。この時、制御部310は、登録楽曲予約処理プログラム(図7参照)を実行し、登録楽曲に係るキー設定の更新等を行うならば、登録データとしてコマンダ200に登録する。登録楽曲予約処理の詳細は後に説明する。
検索楽曲予約処理(2)又は、登録楽曲予約処理(5)を終了すると、リモコン300は、処理結果に基づく楽曲予約情報(図4参照)をコマンダ200へ出力する。尚、後述する登録操作が行われていた場合、楽曲予約情報は、登録指示信号を含む(図4(b)参照)。楽曲予約情報の構成については後に詳細に説明する。
楽曲予約情報をリモコン300から受信すると、コマンダ200は、楽曲予約情報に基づいてカラオケデータを特定し、楽曲予約情報に基づくキーの高さでの演奏予約を行う(7)。そして、コマンダ200は、楽曲予約情報に係るカラオケデータに基づく楽曲を、楽曲予約情報に基づくキーの高さで音響出力する。尚、楽曲予約情報に登録指示信号が含まれていた場合、コマンダ200は、受信した楽曲予約情報に基づいて登録データを生成し、当該登録データを補助記憶部240に格納する。登録データの構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
(楽曲予約情報の構成)
ここで、検索楽曲予約処理又は登録楽曲予約処理の後に、リモコン300からコマンダ200へ出力される楽曲予約情報の構成について、図4を参照しつつ詳細に説明する。図4に示すように、楽曲予約情報は、前記曲番号情報と、表示キー情報と、を有している。上述したように、曲番号情報は、カラオケデータを識別可能な情報である。従って、コマンダ200は、楽曲予約情報を受信すると、当該曲番号情報に基づいて、ユーザ所望のカラオケ楽曲に係るカラオケデータを特定し得る。
そして、表示キー情報は、検索楽曲予約処理又は登録楽曲予約処理により算出される表示キー値を示す情報であり、表示キー情報に係る数値を表示キー値という。当該表示キー値は、検索楽曲予約処理又は登録楽曲予約処理において、キーの高低を選択する際の基準を示す。又、当該表示キー値は、±0を含む正負の整数値により構成されており、正の値は高いキーを示し、負の値は低いキーを示す。従って、コマンダ200は、楽曲予約情報の表示キー情報に基づいて、ユーザ所望のカラオケ楽曲を音響出力時のキーの高さを特定し、当該キーの高さで音響出力し得る。
図4(a)は、ユーザ所望の楽曲の演奏予約のみを行う場合の楽曲予約情報を示す。この場合、楽曲予約情報は、上述したように、曲番号情報と、表示キー情報のみから構成される。一方、図4(b)は、ユーザ所望の楽曲の演奏予約と共に、当該楽曲の演奏予約時の設定を登録データとして、補助記憶部240へ登録する際の楽曲予約情報を示す。つまり、図4(b)に示す楽曲予約情報は、検索楽曲予約処理(2)又は登録楽曲予約処理(5)で後述する登録操作が行われていた場合の楽曲予約情報を示す。この場合、当該楽曲予約情報は、曲番号情報と、表示キー情報に加え、利用者IDと、登録指示信号を含む。登録指示信号は、当該楽曲予約情報に係る設定内容(曲番号、キーの高さ)を、利用者IDに関連付けて補助記憶部240へ登録することをコマンダ200に指示する制御信号である。
(登録データの構成)
次に、補助記憶部240に格納される登録データの構成について、図5を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、登録データは、楽曲登録操作(図6、図7参照)に基づいて、登録指示信号を含む楽曲予約情報(例えば、図4(b)参照)を受信した場合に、コマンダ200により生成され、補助記憶部240に格納される。当該登録データは、曲番号情報と、表示キー情報と、利用者IDと、を有している。即ち、当該登録データは、受信した楽曲予約情報に係る曲番号情報、表示キー情報、利用者IDに基づいて生成され、補助記憶部240に格納される。生成される登録データは、当該楽曲予約情報と同一内容の曲番号情報、表示キー情報、利用者IDを有する。従って、コマンダ200は、登録予約操作で入力された利用者IDに基づいて、当該利用者IDに係る登録データを特定し、特定した登録データをリモコン300へ出力し得る。
(検索楽曲予約処理の内容)
先ず、検索楽曲予約処理において、リモコン300の制御部310により実行される検索楽曲予約処理プログラムについて、図6を参照しつつ詳細に説明する。
S1においては、制御部310は、楽曲検索処理を実行する。具体的には、楽曲検索処理(S1)では、制御部310は、ユーザにより入力された検索条件(例えば、曲番号、楽曲名等)に合致するカラオケデータを楽曲検索用DB320から抽出し、ディスプレイ340を介してユーザに提示する。ユーザにより一のカラオケデータが指定されると、制御部310は、S2に処理を移行する。
S2に移行すると、制御部310は、楽曲検索処理(S1)の処理結果に基づいて、ユーザによって指定されたカラオケデータに係る情報(以下、指定楽曲情報)を、楽曲検索用DB320から取得する。当該指定楽曲情報は、指定されたカラオケデータに係る楽曲識別情報(曲番号情報、楽曲名を含む)、アレンジ情報、標準キー情報、原曲キー情報を含む。その後、制御部310はS3に処理を移行する。
S3では、制御部310は、指定楽曲情報に係る標準キー情報が示す標準キー値から、当該指定楽曲情報に係る原曲キー情報が示す原曲キー値を減算し、初期オフセット値を算出する。初期オフセット値を算出した後、制御部310は、S4に処理を移行する。
S4においては、制御部310は、現在選択されているカラオケデータに係るアレンジ情報に基づいて、当該アレンジ情報に対応する原曲キー値を取得する。尚、S3から移行する場合、原曲キー値は、指定楽曲情報に係る原曲キー情報が示す値となり、当該指定楽曲情報に係るアレンジ情報に対応する。原曲キー値を取得した後、制御部310は、S5に処理を移行する。
S5に移行すると、制御部310は、オフセット値に対してS4で取得した原曲キー値を加算し、表示キー値を算出する。尚、S5におけるオフセット値は、S3で算出した初期オフセット値と、S8で更新されたオフセット値の何れかを意味する。表示キー値の算出後、制御部310はS6に処理を移行する。
S6では、制御部310は、予約詳細画面400をディスプレイ340に表示する。具体的には、制御部310は、S2で取得した指定楽曲情報、S5で算出した表示キー値に基づいて、予約詳細画面400をディスプレイ340に出力する。予約詳細画面400を出力した後、制御部310は、S7に処理を移行する。
ここで、予約詳細画面400の構成について図面を参照しつつ詳細に説明する。図8に示すように、予約詳細画面400は、予約曲番号表示部410と、予約楽曲名表示部420と、アレンジ内容表示部430と、アレンジ変更ボタン435と、キー設定表示部440と、キー変更ボタン445と、予約実行ボタン450と、楽曲登録ボタン460と、を有している。
予約曲番号表示部410は、指定されているカラオケデータに係る楽曲識別情報の曲番号情報に基づいて、当該カラオケデータの曲番号を表示する。予約楽曲名表示部420は、指定されているカラオケデータに係る楽曲識別情報の楽曲名に基づいて、当該カラオケデータの楽曲名を表示する。
アレンジ内容表示部430は、指定されているカラオケデータに係るアレンジ情報に基づいて、当該カラオケデータに係る楽曲に施されたアレンジ種別(例えば、「生演奏」「MIDI」等)を表示する。アレンジ変更ボタン435は、現在設定されているアレンジ種別を、異なるアレンジ種別に変更する際に操作される。アレンジ変更ボタン435は、後述するアレンジ設定ウインドウ550を表示する際に入力され、後述するアレンジ変更操作の一部を構成する。
キー設定表示部440は、S5で算出された表示キー値に基づいて、指定されているカラオケデータに基づく音響出力時のキーの高さ(即ち、表示キー値)を表示する。キー変更ボタン445は、現在設定されているキーの高さを、異なるキーの高さに変更する際に操作される。キー変更ボタン445は、後述するキー設定ウインドウ500を表示する際に入力され、後述するキー変更操作の一部を構成する。
予約実行ボタン450は、現在設定されているカラオケデータに基づく音響出力を、現在のアレンジ種別、キーの高さで予約する際に入力される。そして、楽曲登録ボタン460は、現在設定されているカラオケデータに対する現在のアレンジ種別、キーの高さの設定を、登録データとして補助記憶部240へ登録する際に操作される。楽曲登録ボタン460の操作は、後述する楽曲登録操作の一部を構成する。
S7においては、制御部310は、キー変更ボタン445の入力に続く一連の操作から成るキー変更操作があったか否かを判断する。キー変更操作があった場合(S7:YES)、制御部310は、S8に処理を移行する。一方、キー変更操作がなかった場合(S7:NO)、制御部310は、S9に処理を移行する。
ここで、制御部310は、キー変更ボタン445が入力されると、キー設定ウインドウ500をディスプレイ340に表示する。当該キー設定ウインドウ500の構成について、図9を参照しつつ詳細に説明する。キー設定ウインドウ500は、標準キー選択部510と、キー選択部515と、選択カーソル520と、原曲キーアイコン530と、キー設定終了ボタン540と、を有している。標準キー選択部510は、現在設定されているカラオケデータに係る標準キー情報に基づくキーの高さを選択する際に操作される。
キー選択部515は、標準キー選択部510の左右に6つずつ配置されている。各キー選択部515は、標準キー選択部510の左側においては、左から「−6〜−1」の順、標準キー選択部510の右側では「+1〜+6」の順で各キーの高さに対応している。
選択カーソル520は、現在選択されているキーの高さを示す。図9の場合、選択カーソル520は、現在選択されているキーの高さが「−2」であることを示す。原曲キーアイコン530は、指定されているカラオケデータの原曲キー情報に基づいて、当該カラオケデータの原曲キーの高さ(即ち、原曲キー値)を示す位置に表示される。キー設定終了ボタン540は、キー設定を終了する際に操作される。
ここで、上述したS7におけるキー変更操作は、キー変更ボタン445の操作から始まり、標準キー選択部510又はキー選択部515の選択操作、キー設定終了ボタン540の入力操作という一連の操作を意味する。
S8に移行すると、制御部310は、キー変更操作により選択されたキーの高さ(以下、選択キー値)に基づいて、オフセット値を更新する。具体的には、制御部310は、当該選択キー値から、現在設定されているカラオケデータの原曲キー値を減算し、オフセット値を更新する。オフセット値の更新後、制御部310はS5に処理を戻し、更新したオフセット値を用いて表示キー値を算出する。
S9では、制御部310は、アレンジ変更ボタン435の入力に続く一連の操作から成るアレンジ変更操作があったか否かを判断する。アレンジ変更操作があった場合(S9:YES)、制御部310はS10に処理を移行する。アレンジ変更操作がなかった場合(S9:NO)、制御部310はS11に処理を移行する。
ここで、制御部310は、アレンジ変更ボタン435が入力されると、アレンジ設定ウインドウ550をディスプレイ340に表示する。当該アレンジ設定ウインドウ550の構成について、図11を参照しつつ詳細に説明する。図11に示すように、アレンジ設定ウインドウ550は、選択カーソル520と、第1アレンジ選択部560と、第2アレンジ選択部570と、第3アレンジ選択部580と、アレンジ設定終了ボタン590と、を有している。選択カーソル520は、現在選択されているアレンジ種別を示す。図11の場合、選択カーソル520は、現在選択されているアレンジ種別が「スゴ音!」であることを示す。
そして、第1アレンジ選択部560は、現在設定されているカラオケデータのアレンジ種別を、アレンジ種別「生演奏」に設定する場合に操作される。第2アレンジ選択部570は、現在設定されているカラオケデータのアレンジ種別を、アレンジ種別「MIDI」に設定する場合に操作される。第3アレンジ選択部580は、現在設定されているカラオケデータのアレンジ種別を、アレンジ種別「スゴ音!」に設定する場合に操作される。そして、アレンジ設定終了ボタン590は、アレンジ設定ウインドウ550におけるアレンジ設定を終了する際に操作される。
ここで、上述したS9におけるアレンジ変更操作は、アレンジ変更ボタン435の操作から始まり、第1アレンジ選択部560〜第3アレンジ選択部580の何れかに対する選択操作、アレンジ設定終了ボタン590の入力操作という一連の操作を意味する。
S10においては、制御部310は、アレンジ変更操作に基づいて変更されたアレンジ種別に基づいて、対応楽曲情報を取得する。具体的には、制御部310は、変更前のカラオケデータに係る楽曲識別情報に基づいて、当該カラオケ楽曲を特定し、変更後のアレンジ種別が施された同一楽曲に係るカラオケデータを特定する。そして、制御部310は、変更後のアレンジ種別が施された同一楽曲に係るカラオケデータに係る情報(以下、対応楽曲情報)を、楽曲検索用DB320から取得する。当該対応楽曲情報は、特定されたカラオケデータに係る楽曲識別情報、アレンジ情報、標準キー情報、原曲キー情報を含む。その後、制御部310はS4に処理を戻す。この場合、制御部310は、対応楽曲情報に係る原曲キー値を取得し、当該原曲キー値を用いて表示キー値を算出する(S5)。
S11に移行すると、制御部310は、楽曲登録ボタン460からの操作信号に基づいて、楽曲登録操作が行われたか否かを判断する。楽曲登録操作が行われた場合(S11:YES)、制御部310はS12に処理を移行する。楽曲登録操作が行われていない場合(S11:NO)、制御部310はS14に処理を移行する。
S12では、制御部310は、利用者ID入力画面(図示せず)をディスプレイ340に表示し、利用者IDの入力を促すことにより、利用者IDを取得する。利用者IDを取得した後、制御部310は、S13に処理を移行する。
S13においては、制御部310は、楽曲登録ボタン460により楽曲登録操作が行われた旨を示す登録指示フラグをセットする。登録指示フラグは、楽曲予約情報を出力する際に参照される。その後、制御部310はS14に処理を移行する。
S14に移行すると、制御部310は、予約実行ボタン450の入力を条件として、現在の設定内容に基づく楽曲予約情報を生成し、コマンダ200へ出力する。具体的には、制御部310は、現在設定されているカラオケデータの曲番号情報と、現在の表示キー値を示す表示キー情報に基づいて、楽曲予約情報(図4(a)参照)を生成する。尚、楽曲登録操作に基づいて、登録指示フラグがセットされている場合、制御部310は、前記曲番号情報、表示キー情報に対し、S12で取得した利用者IDと、前記登録指示信号を加えて、楽曲予約情報(図4(b)参照)を生成する。そして、当該制御部310は、生成した楽曲予約情報をコマンダ200へ出力する。その後、制御部310は、検索楽曲予約処理プログラムを終了する。
尚、上述したように、楽曲予約情報を受信すると、コマンダ200は、楽曲予約情報に係る曲番号情報に基づいて、当該カラオケデータを特定し、楽曲予約情報に係る表示キー情報に基づくキーの高さで当該カラオケデータの音響出力を行う。ここで、楽曲予約情報(図4(b)参照)に登録指示信号が付加されている場合、コマンダ200は、当該楽曲予約情報に基づいて、登録データ(図5参照)を生成し、補助記憶部240に格納する。
(登録楽曲予約処理の内容)
次に、登録楽曲予約処理において、リモコン300の制御部310により実行される登録楽曲予約処理プログラムの詳細について、図7を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下の説明においては、上述したように、利用者IDにより特定された登録データを、コマンダ200の補助記憶部240から取得しているものとする。
S21においては、制御部310は、コマンダ200の補助記憶部240から取得した登録データに基づいて、指定楽曲情報を取得する。この場合の指定楽曲情報は、登録データに係る曲番号情報により特定されたカラオケデータに係る楽曲識別情報、アレンジ情報、標準キー情報、原曲キー情報を含む。その後、制御部310は、S22に処理を移行する。
S22に移行すると、制御部310は当該登録データに係る表示キー情報が示す表示キー値から、指定楽曲情報に係る原曲キー情報が示す原曲キー値を減算し、登録オフセット値を算出する。その後、制御部310はS23に処理を移行する。
S23では、制御部310は、現在選択されているカラオケデータに係るアレンジ情報に基づいて、当該アレンジ情報に対応する原曲キー値を取得する。S23の処理内容はS4と同様である。その後、制御部310はS24に処理を移行する。
S24においては、制御部310は、オフセット値に対して、S23で取得した原曲キー値を加算して表示キー値を算出する。尚、S24におけるオフセット値は、S22で算出した登録オフセット値と、S27で更新されたオフセット値の何れかを意味する。表示キー値の算出後、制御部310はS25に処理を移行する。
S25に移行すると、制御部310は、登録予約詳細画面600をディスプレイ340に表示する。図13に示すように、登録予約詳細画面600は、上述した予約詳細画面400(図8等参照)と同じ基本的構成を有しており、登録データに基づく曲番号が予約曲番号表示部410に表示される点、登録データに基づく表示キー値がキー設定表示部440に表示される点を除いて同一である。登録予約詳細画面600を表示した後、制御部310は、S26に処理を移行する。
S26では、制御部310は、キー変更操作があったか否かを判断する。S26の処理内容は、上述したS7と同一である。キー変更操作があった場合(S26:YES)、制御部310は、S27に処理を移行する。一方、キー変更操作がなかった場合(S26:NO)、制御部310は、S28に処理を移行する。
S27においては、制御部310は、キー変更操作に基づく選択キー値から、現在設定されているカラオケデータの原曲キー情報が示す原曲キー値を減算することにより、オフセット値を更新する。オフセット値を更新した後、制御部310は、S24に処理を戻し、更新したオフセット値を用いて、表示キー値を算出する。
S28に移行すると、制御部310は、アレンジ変更操作があったか否かを判断する。S28の処理内容は上述したS9と同一である。アレンジ変更操作があった場合(S28:YES)、制御部310はS29に処理を移行する。アレンジ変更操作がなかった場合(S28:NO)、制御部310はS30に処理を移行する。
S29では、制御部310は、アレンジ変更操作に基づいて変更されたアレンジ種別に基づいて、対応楽曲情報を取得する。S29の処理内容は、上述したS10と同一である。対応楽曲情報の取得後、制御部310はS23に処理を戻す。この場合、制御部310は、対応楽曲情報に係る原曲キー情報から、原曲キー値を取得し(S23)、当該原曲キー値を用いて表示キー値を算出する(S24)。
S30においては、制御部310は楽曲登録操作が行われたか否かを判断する。S30の処理内容は上述したS11と同一である。楽曲登録操作が行われた場合(S30:YES)、制御部310はS31に処理を移行する。楽曲登録操作が行われていない場合(S30:NO)、制御部310はS33に処理を移行する。
S31に移行すると、制御部310は、コマンダ200から取得した登録データ(図5参照)に基づいて、利用者IDを取得する。利用者IDの取得後、制御部310は、S32に処理を移行する。
S32においては、制御部310は、楽曲登録ボタン460により楽曲登録操作が行われた旨を示す登録指示フラグをセットする。その後、制御部310はS33に処理を移行する。
S33では、制御部310は、予約実行ボタン450の入力を条件として、現在の設定内容に基づく楽曲予約情報を生成し、コマンダ200へ出力する。S33の処理内容は上述したS14と同様である。尚、S33においても、楽曲登録操作に基づいて、登録指示フラグがセットされている場合、制御部310は、前記曲番号情報、表示キー情報に対し、S31で取得した利用者IDと、前記登録指示信号を加えて、楽曲予約情報(図4(b)参照)を生成する。そして、当該制御部310は、生成した楽曲予約情報をコマンダ200へ出力する。楽曲予約情報をコマンダ200へ出力した後、制御部310は、登録楽曲予約処理プログラムを終了する。
尚、この場合においても、楽曲予約情報を受信すると、コマンダ200は、楽曲予約情報に係る曲番号情報に基づいて、当該カラオケデータを特定し、楽曲予約情報に係る表示キー情報に基づくキーの高さで当該カラオケデータの音響出力を行う。ここで、楽曲予約情報(図4(b)参照)に登録指示信号が付加されている場合、コマンダ200は、当該楽曲予約情報に基づいて、登録データ(図5参照)を生成し、補助記憶部240に格納・更新する。
(楽曲予約処理の具体例)
続いて、本実施形態に係るカラオケ装置での楽曲予約処理に関して具体例をもって説明する。先ず、検索楽曲予約処理について、具体例を示しつつ詳細に説明する。尚、具体例として、楽曲検索処理(S1)において、曲番号「123456」、楽曲名「○○○○○○○」、アレンジ種別「生演奏」に係るカラオケデータ(図3参照)が指定された場合について説明する。
先ず、楽曲検索処理(S1)の後、制御部310は、曲番号「123456」に係るカラオケデータに関する指定楽曲情報を取得する(S2)。その後、制御部310は、当該カラオケデータに係る標準キー値「±0」から、原曲キー値「+2」を減算し、初期オフセット値「−2」を算出する(S3)。当該カラオケデータにおけるアレンジ種別「生演奏」に対応する原曲キー値「+2」を取得すると(S4)、制御部310は、初期オフセット値「−2」に、S4で取得した原曲キー値「+2」を加算し、表示キー値「±0」を算出する(S5)。その後、制御部310は、図8に示す予約詳細画面400をディスプレイ340に表示する(S6)。この時、キー設定表示部440は、算出した表示キー値「±0」を表示する。
この状態において、キー変更ボタン445が操作されると、制御部310は、図9に示すキー設定ウインドウ500を表示する。この時、原曲キーアイコン530は、当該カラオケデータに係る原曲キー値「+2」を示す位置に表示され、選択カーソル520は、表示キー値「±0」に対応する標準キー選択部510に表示される。以下の説明では、利用者は、標準キー選択部510よりも2段階低いキーの高さ(即ち、選択キー値「−2」)を示すキー選択部515を選択したものとする。この場合、選択カーソル520は当該キー選択部515に表示される(図9参照)。
図9に示すキー変更操作が行われると、制御部310は、選択キー値「−2」から、当該カラオケデータに係る原曲キー値「+2」を減算し、オフセット値「−4」に更新する(S8)。その後、制御部310は、当該オフセット値「−4」に、当該カラオケデータに係る原曲キー値「+2」を加算し、表示キー値「−2」を算出する(S5)。この場合、予約詳細画面400において、キー設定表示部440は、表示キー値「−2」に対応する「♭2」を表示する(図10参照)。
その後、アレンジ変更ボタン435が操作されると、制御部310は、図11に示すアレンジ設定ウインドウ550を表示する。この時、選択カーソル520は、当該カラオケデータのアレンジ種別「生演奏」に対応する第1アレンジ選択部560に表示される。以下の説明では、利用者は、アレンジ種別「スゴ音!」に対応する第3アレンジ選択部580を選択したものとする。この場合、選択カーソル520は、第3アレンジ選択部580に表示される(図11参照)。
図11に示すアレンジ変更操作が行われると、制御部310は、同一楽曲であって、アレンジ種別「スゴ音!」に対応するカラオケデータ(即ち、図3中の曲番号「123458」に係るカラオケデータ)に係る対応楽曲情報を取得する(S10)。その後、制御部310は、当該カラオケデータに係る原曲キー値「+4」を取得する(S4)。そして、制御部310は、キー変更時にS8で更新されたオフセット値「−4」に、当該原曲キー値「+4」を加算し、表示キー値を「±0」に更新する(S5)。従って、この状態で予約を実行すると、アレンジ種別毎の原曲キー値の相違を考慮したキーの高さでの音響出力を予約し得る。
次に、登録楽曲予約処理について、具体例を示しつつ詳細に説明する。尚、具体例として、図5に示す登録データが登録されており、利用者ID「ABC123」に係る利用者が登録楽曲予約処理を行う場合について説明する。
この場合、制御部310は、図5に示す登録データの曲番号情報に基づいて、曲番号「123456」に係るカラオケデータの指定楽曲情報(図3参照)を取得する(S21)。その後、制御部310は、登録データに係る表示キー値「−3」から当該カラオケデータに係る原曲キー値「+2」を減算し、登録オフセット値「−5」を算出する(S22)。当該カラオケデータにおけるアレンジ種別「生演奏」に対応する原曲キー値「+2」を取得すると(S23)、制御部310は、登録オフセット値「−5」に、S23で取得した原曲キー値「+2」を加算し、表示キー値「−3」を算出する(S24)。その後、制御部310は、図13に示す登録予約詳細画面600をディスプレイ340に表示する(S25)。この時、キー設定表示部440は、算出した表示キー値「−3」に対応する「♭3」を表示する。
尚、登録楽曲予約処理におけるキー設定及びアレンジ変更に関する処理内容については、上述した検索楽曲予約処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上、説明したように、本実施形態に係るカラオケ装置100は、楽曲識別情報と、アレンジ情報と、標準キー情報と、原曲キー情報とを有するカラオケデータに基づいて、当該カラオケデータに係る楽曲の音響出力を行う。当該カラオケ装置100は、楽曲検索処理(S1)によりカラオケデータが指定されると、当該カラオケデータの標準キー値から原曲キー値を減算して、オフセット値を算出する(S3)。その後、カラオケ装置100は、当該オフセット値に原曲キー値を加算して、表示キー値を算出する(S5)。当該表示キー値は、キー設定ウインドウ500におけるキーの高低を選択する基準となり、当該楽曲を出力する際のキーの高さを示す。即ち、当該カラオケ装置100は、映像音声再生部220により、表示キー値に係るキーの高さに基づいて、当該カラオケデータに係る楽曲を音響出力する。
キー設定ウインドウ500によりキーの高低が変更された場合、当該カラオケ装置100は、選択されたキーを示す選択キー値から原曲キーを減算してオフセット値を更新する(S8)。その後、カラオケ装置100は、更新したオフセット値に原曲キー値を加算して表示キー値を算出する(S5)。従って、この場合の表示キー値は、キー変更前の表示キー値にキーの高さの変更を反映させた値となる。
又、アレンジ設定ウインドウ550によりアレンジ種別が変更されると、カラオケ装置100は、変更されたアレンジ種別に係る同一楽曲のカラオケデータを特定し(S10)、当該カラオケデータに係る原曲キー値をオフセット値に加算して表示キー値を更新する(S5)。即ち、当該表示キー値は、変更前の表示キー値に対して、アレンジ種別の変更を反映させた値となる。
上述したように、当該カラオケ装置100は、映像音声再生部220により、表示キー値が示すキーの高さでカラオケデータに基づく楽曲の音響出力を行う。従って、キーの高さの変更及びアレンジ種別の変更があった場合、当該カラオケ装置100は、ユーザのキー設定及びアレンジ設定に対応し、且つ、ユーザ所望のキー設定での音響出力を可能とする。従って、当該カラオケ装置100は、キー変更及びアレンジ変更時におけるキー設定に関する利便性を高め得る。
又、当該カラオケ装置100は、楽曲予約時に楽曲登録ボタン460を操作することにより、曲番号情報と、表示キー情報を含む登録データを、補助記憶部240に登録する。そして、当該カラオケ装置100は、ユーザの操作に基づいて、当該登録データを用いた登録楽曲予約処理を実行する。即ち、当該カラオケ装置100は、登録データに係る表示キー値から、登録データにより特定されたカラオケデータの原曲キー値を減算して、オフセット値を算出する(S22)。更に、当該カラオケ装置100は、算出したオフセット値に原曲キーを加算して表示キー値を算出する(S24)。即ち、当該カラオケ装置100は、登録データに基づくキーの高さ、アレンジ設定に従った予約設定を、楽曲予約開始時に設定し得る。従って、当該カラオケ装置100は、登録データにより表示キー値を登録することで、当該楽曲に係るキー設定をユーザの意向が反映された登録内容に従って行うことができ、キー設定時の利便性を高めることができる。
そして、この場合であっても、当該カラオケ装置100は、キー設定の変更及びアレンジ設定の変更に応じて、検索楽曲予約処理時と同様に、オフセット値、表示キー値を更新する。従って、キーの高さの変更、及び、アレンジ種別の変更があった場合であっても、当該カラオケ装置は、ユーザのキー設定及びアレンジ設定に対応し、且つ、ユーザ所望のキー設定での音響出力を可能とする。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、本実施形態においては、検索楽曲予約処理プログラム(図6参照)及び登録楽曲予約処理プログラム(図7参照)を、リモコン300側で実行していたが、コマンダ200側で実行するように構成してもよい。この場合、楽曲の検索や指定楽曲情報等は、カラオケデータ記憶部230を参照すればよいし、操作パネル250を用いて、キー設定やアレンジ設定等に関する操作を行えばよい。又、予約詳細画面400等は、コマンダ200に接続された映像表示手段に出力すればよい。
又、本実施形態においては、登録データを補助記憶部240に格納する構成であったが、この態様に限定するものではない。例えば、複数のカラオケ装置100と、サーバとから成るカラオケシステムとして構成し、通信網を介して、登録データをサーバに格納するように構成することも可能である。この場合、登録楽曲予約処理プログラムを実行する際に、当該サーバから登録データを取得すればよい。
100 カラオケ装置
200 コマンダ
210 制御部
220 映像音声再生部
230 カラオケデータ記憶部
240 補助記憶部
300 リモコン
310 制御部
320 楽曲検索用DB
330 操作部
340 ディスプレイ
400 予約詳細画面
450 予約実行ボタン
460 楽曲登録ボタン
500 キー設定ウインドウ
550 アレンジ設定ウインドウ

Claims (2)

  1. 記憶手段と、楽曲出力手段と、表示手段と、楽曲指定手段と、アレンジ選択手段と、キー選択手段と、制御手段と、を有するカラオケ装置であって、
    前記記憶手段は、複数のカラオケデータを記憶し、
    前記カラオケデータは、
    当該カラオケデータに係る楽曲を識別可能な楽曲識別情報と、
    当該カラオケデータに係る楽曲のアレンジ種別を示すアレンジ情報と、
    当該楽曲のキーの高低に関する初期設定値を示す標準キー値と、
    当該楽曲のアレンジ内容に基づくキーの高低を示す原曲キー値と、を有し、
    前記楽曲出力手段は、前記カラオケデータに基づく楽曲の音響出力を行い、
    前記表示手段は、種々の表示を行い、
    前記楽曲指定手段は、前記楽曲識別情報に基づいて、ユーザ所望の楽曲を指定し、
    前記アレンジ選択手段は、前記楽曲識別情報により特定される楽曲に関し、異なる複数のアレンジ種別から一のアレンジ種別を選択し、
    前記キー選択手段は、前記楽曲出力手段により前記カラオケデータに基づく楽曲を出力する際のキーの高低を選択し、
    前記制御手段は、
    前記楽曲指定手段によりカラオケデータが指定された場合に、当該カラオケデータに係る標準キー値から当該カラオケデータに係る原曲キー値を減算して、オフセット値を算出すると共に、
    前記表示手段に表示され、前記キー選択手段によるキーの高低を選択する基準となる表示キー値を、前記オフセット値に対して当該カラオケデータに係る原曲キーを加算して算出し、
    前記アレンジ選択手段により当該楽曲に係るアレンジ種別が変更された場合に、変更されたアレンジ種別に係る同一楽曲のカラオケデータを特定し、特定したカラオケデータの原曲キー値を前記オフセット値に加算することで、前記表示キー値を更新し、
    前記キー選択手段により前記表示キー値を基準として前記カラオケデータに係るキーの高低が変更された場合、選択されたキーを示す選択キー値から当該カラオケデータに係る原曲キー値を減算して、オフセット値を更新し、
    前記表示キー値に基づいてキーの高さを特定して、前記楽曲出力手段によって、前記カラオケデータに基づく当該楽曲の音響出力を行う
    ことを特徴とするカラオケ装置。
  2. 請求項1記載のカラオケ装置であって、
    前記楽曲出力手段により、前記表示キー値に基づくキーの高さに従った前記カラオケデータに基づく楽曲の音響出力時に、当該カラオケデータに係る楽曲識別情報と、前記音響出力時における表示キー値と、を対応付けて格納する登録手段と、を有し、
    前記制御手段は、
    前記楽曲指定手段により指定されたカラオケデータの楽曲識別情報が前記登録手段に格納されていた場合に、当該楽曲識別情報に対応付けられている表示キー値を取得し、
    当該表示キー値から当該カラオケデータに係る原曲キー値を減算して、オフセット値を算出し、
    当該オフセット値に対して当該カラオケデータに係る原曲キーを加算して、前記表示キー値を算出し、
    前記アレンジ選択手段により当該楽曲に係るアレンジ種別が変更された場合に、変更されたアレンジ種別に係る同一楽曲のカラオケデータを特定し、特定したカラオケデータの原曲キー値を前記オフセット値に加算することで、前記表示キー値を更新し、
    前記キー選択手段により前記表示キー値を基準として前記カラオケデータに係るキーの高低が変更された場合、選択されたキーを示す選択キー値から当該カラオケデータに係る原曲キー値を減算して、オフセット値を更新し、
    前記表示キー値に基づいてキーの高さを特定して、前記楽曲出力手段によって、前記カラオケデータに基づく当該楽曲の音響出力を行う
    ことを特徴とするカラオケ装置。
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