JP2011203229A - 到来角推定装置 - Google Patents

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JP2011203229A
JP2011203229A JP2010073706A JP2010073706A JP2011203229A JP 2011203229 A JP2011203229 A JP 2011203229A JP 2010073706 A JP2010073706 A JP 2010073706A JP 2010073706 A JP2010073706 A JP 2010073706A JP 2011203229 A JP2011203229 A JP 2011203229A
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Tazuko Tomioka
多寿子 富岡
Kenji Shinoda
賢司 篠田
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Toshiba Corp
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Abstract

【課題】非常にSNRが低い入力信号の場合であっても高い精度で到来角の推定ができる
到来角検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】到来角検出装置1には、予め運用状況に対応した予想波数が設定されている
。仮定波数決定部4は、検出された指針値に基づいて仮定波数を決定する。仮定波数決定
部4は、検出された指針値が第1の閾値より指針値が高い場合、すなわち、より良好な受
信状態である場合には、予想波数を第1の仮定波数として決定する。また、検出された指
針値が第1の閾値より低く、第2の閾値より高い場合には、予想される波の到来角、信号
対雑音比の分布に応じて、仮定波数を予想波数以下、1以上である第2の仮定波数とし、
指針値が第2の閾値を下回る場合には、第2の仮定波数より1以上大きい数を仮定波数と
して決定する。到来角計算部5は、入力された仮定波数を用いて到来角推定を行い、推定
結果を推定到来角として出力する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、到来角推定装置に関する。
アレイアンテナを利用し、受信信号の相関行列を用いて、複数波の到来角を推定する技
術が提案されている。有名な方式には、例えばMUSIC(Multiple Sign
al Classification)がある。その他に最尤推定法による推定方式も提
案されている。殆どの技術は、推定を行う際の到来波数は既知である必要がある。そのた
め、到来波数が不明な場合は、MDL(Minimum Discription Le
ngth)やAIC(Akaike Information Criteria)とい
った到来波数推定法を用いて予め到来波数を検出してから、到来角推定を行う。
到来波数が既知ではなく、さらに、このような方法が適用できない場合には、到来して
いると予想される波の数より大きい波数を仮定波数として推定を進める。しかし、一般に
正しい波数で推定を行う方が正確な推定が可能であるといわれているため、一度大きめの
仮定波数で推定を行った後に、推定結果の角度を利用してそれぞれの到来波のパワーを計
算し、有意なパワーを持つ波の数を数えて改めて仮定波数として再度到来角推定を行うと
いった方法がとられる(例えば、非特許文献1参照。)。
山田「高分解能到来波推定法の基礎と実際」アンテナ・伝搬における設計・解析手法ワークショップ(第33回)、p.92、電子情報通信学会、2006年
非常にSNR(信号対雑音比)の低い信号から到来角推定を行う必要があり、このよう
な場合でもより高い精度で到来角の推定が可能となる仮定波数設定を行う必要が有る。
そこで、本発明は非常にSNRが低い入力信号の場合であっても高い精度で到来角の推
定ができる到来角検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に請求項1記載の到来角検出装置は、アレイ型センサ受信信号の
相関行列に基づいて複数の到来波の到来角を検出する到来角検出装置であって、予め運用
状況に応じて予想される波数を予想波数として設定する予想波数設定手段と、到来波の受
信状態を示す指針値を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された指針値に対
して、第1の閾値とより劣化した受信状態に対応する第2の閾値を設ける閾値設定手段と
、前記検出手段によって検出された指針値に基づいて仮定波数を決定する仮定波数決定手
段と、前記仮定波数決定手段によって決定された仮定波数に基づいて到来角の推定を行う
到来角推定手段と、前記到来角推定手段によって推定された到来角に基づいて到来角を検
出する到来角検出手段と、を有し、前記仮定波数決定手段は、指針値が第1の閾値以上の
場合は、前記予想波数を第1の仮定波数とし、指針値が第1の閾値未満、かつ第2の閾値
超過の場合は、1以上かつ前記予想波数以下を第2の仮定波数とし、指針値が第2の閾値
以下の場合は、前記第2の仮定波数に1以上を加えた数を第3の仮定波数とすることを特
徴とする。
本発明によれば、非常に低いSNRの到来波に対し到来角推定を行う場合でも、より高
い精度での到来角推定が可能となる。
本発明の実施の形態1に係る到来角検出装置の構成を示す構成図。 最尤推定法の一種であるMODE(Method of Direction Estimation)法と呼ばれる到来角推定法を用いて推定を行った結果のRMSEを示す図。 推定角を仮定波数毎にヒストグラムにした図。 アンテナ数10、アンテナ間隔0.5波長、−15度と+15度から相関が全くない信号が低いSNRで入力した場合の到来角推定結果RMSEを示す図。 図3と同じ条件においてMUSICで推定を行ったシミュレーションの結果を示す図。 図1の指針値検出部の構成を具体的に示した図。 図6の構成に対応する到来角検出装置が行う処理のフローチャート。 図2を計算した際のMDLで波数推定を行った結果の分布を示す図。 図4を計算した際の到来波数推定結果を示す図。 本発明の実施の形態2に係る到来角検出装置1の構成を示す図。 本発明の実施の形態3に係る到来角検出装置1の構成を示す図。 図11の構成に対応する到来角検出装置が行う処理のフローチャート。 本発明の実施の形態4に係る到来角検出装置1の構成を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る到来角検出装置1の構成を示す図である。図示しな
いアレイアンテナで受信された信号は増幅器、周波数変換器などからなる図示しないアナ
ログ部を介して、アンテナ毎にそれぞれベースバンド信号に変換され、図示しないアナロ
グ・デジタル変換器によってデジタル信号に変換される。変換されたデジタル信号は、受
信信号として到来角検出装置1に入力される。
到来角検出装置1は、受信信号から受信状態を示す指針値を指針値検出部2において検
出する。閾値判定部3は、指針値検出部2において検出された指針値を予め設定された2
つの閾値と比較する。2つの閾値は、より良い受信状態を示す第1の閾値と、それより劣
化した受信状態を示す第2の閾値である。
到来角検出装置1には、予め運用状況に対応した予想される波数(以下、予想波数とす
る)が設定されている。仮定波数決定部4は、検出された指針値に基づいて仮定波数を決
定する。仮定波数決定部4は、検出された指針値が第1の閾値より指針値が高い場合、す
なわち、より良好な受信状態である場合には、予想波数を仮定波数(以下、この仮定波数
を第1の仮定波数とする。)として決定する。また、検出された指針値が第1の閾値より
低く、第2の閾値より高い場合には、予想される波の到来角、信号対雑音比(SNR:S
ignal Noise Ratio)の分布に応じて、仮定波数を予想波数以下、1以
上とし(以下、この仮定波数を第2の仮定波数とする。)、指針値が第2の閾値を下回る
場合には、第2の仮定波数より1以上大きい数を仮定波数(以下、この仮定波数を第3の
仮定波数とする。)として決定する。
到来角計算部5は、入力された仮定波数を用いて到来角推定を行い、推定結果を推定到
来角として出力する。
次に、各種シミュレーション結果を用いてこの現象について説明する。
図2に最尤推定法の一種であるMODE(Method of Direction
Estimation)法と呼ばれる到来角推定法を用いて推定を行った結果のRMSE
(Root Mean Square Error:二乗推定誤差平均の平方根)を示す
。アンテナ数4、アンテナ素子間隔2波長であり、相関係数0.86の2波が0.6度差
で−3.5度近傍から入力している場合のRMSEの一例である。
受信信号として5000スナップショットを利用しているが、横軸は5000スナップ
ショットを積分したと仮定した場合のSNRであり、1スナップショットでのSNRは横
軸の値−10×log10(5000)=横軸の値−37dBであって、0に近い領域で
は非常に低い。
以下、SNRは全スナップショット積分後の値である。推定の際に利用する相関行列は
、アンテナ毎に5000スナップショットのデータをフーリエ変換し、2つの所望波が存
在する近辺の8ビンを抽出して、逆フーリエ変換したものから相関行列を生成した。RM
SEは試行2000回での値である。なお、2波の位相関係は任意となるように乱数で決
定した。
2波の相関係数が高く、かつ、角度差が小さく、また、アンテナ数が少ないため、入力
した2波は殆どの場合、到来角検出装置には1波にしか見えない。しかし、入力された波
数は2波であるため、予想波数は2波である。そこで、仮定波数を1波とした場合と、仮
定波数を2波とした場合についてシミュレーションを行った。
仮定波数が1波の場合には、推定角は1つ出力される。仮定波数が2波の場合には、推
定角は2つ出力され、出力された推定角から相関行列によってパワーを計算し、推定角を
パワーの順にソートした。SNR15dB以下では1波仮定のRMSEが2波仮定第1波
のRMSEより大きくなっていることが分かる。一方、2波仮定第2波のRMSEはかな
りSNRが大きくなるまで下がらない。さらに、75dBを超えるような非常に大きいS
NRでは、2波仮定のRMSEが1波仮定のRMSEを下回る。
SNR10dBの近辺で2波の位相差がほぼ180度に近い、非常に検出状況の悪い条
件で、同様の推定を行った結果の推定角を仮定波数毎にヒストグラムにしたものを図3に
示す。図3(a)は仮定波数が1波、図3(b)は仮定波数が2波の場合の推定結果のヒ
ストグラムである。図3(a)では、入力波が存在する−3.5度近傍にピークがある他
は周辺に漫然と広がったヒストグラムとなっている。一方、図3(b)は−3.5度近傍
と10度近傍の2つのピークに分かれている。
仮定波数が2波の場合の推定結果をそれぞれの推定毎に結果をパワーでソートした場合
の、2波の内、パワーの大きい方のみのヒストグラムが図3(c)、パワーの小さい方の
みのヒストグラムが図3(d)である。図3(c)では−3.5度近傍に推定結果が集ま
っており、図3(d)は10度近傍に推定結果が集まっている。
これは、推定に用いたアンテナの素子間隔は2波長であり、視野角が±14.5度であ
るので、−3.5度近傍に対して10度近傍はちょうど視野角の反対側に相当しているた
めである。すなわち、この条件で、このように低いSNRでは、実質的に検出可能な波数
は1であるが、仮定波数を2とすることにより、雑音成分による推定結果が、実際に信号
がいる角度とは最も離れた角度に集められたためと推測される。
図2、図3に用いた方式は最尤推定法であり、最尤推定法は、「得られた相関行列にど
のような角度の入射波を当てはめれば尤もよく合うか」という基準で角度推定を行う方式
である。実際、波数が1波あるかどうか分からない程度にSNRが低い状況では、仮定波
数を1波とすれば、雑音と信号が混在したような信号があるとして角度を推定するが、そ
のような状況でも2波あるとして、推定を行わせれば、パワーのありそうな角度とそれ以
外を分けた結果を出せるものと推測される。
なお、十分に大きいSNRで2波仮定の結果が良くなるのは、従来知られた通りの現象
である。SNRが15dBから75dBの間では、2波の角度差が小さくかつ相関が高い
ために事実上1波とみなせ、仮定波数を1波(以下、この場合を1波仮定とする。)とし
て仮定した場合の方が性能は良くなるが、十分に大きいSNRでは、2波が2波と見える
ため、仮定波数を2波(以下、この場合を2波仮定とする。)として仮定した方が性能は
良くなる。また、1波仮定では、2波の中間の値を結果として出力するため、RMSEが
一定値(0.6度の半分である0.3度)より下がらなくなる。
なお、図2の条件では、2波の角度差が小さく、相関係数が高く、かつ、アンテナ数が
少ないため非常に大きいSNRまで2波を2波と認識できなくなっている。この条件で、
SNRを受信状態の指針値とする場合、第1の閾値を75dB、第2の閾値を15dBと
すればよい。ただし、2波の角度差がより大きい場合は、より低いSNRで2波を分解で
きるようになる。また、第2の閾値もより下がる。
上記の例では事実上、入力された波数が1波の場合であるが、本実施の形態によれば、
より多い波数の場合であっても、第2の閾値以下では、その受信状態で検出可能な波数(
つまり、第2の仮定波数)より仮定波数を大きくすることによって、同様の効果を得るこ
とができる。
その例として、アンテナ数10、アンテナ間隔0.5波長、−15度と+15度から相
関が全くない信号が低いSNRで入力した場合の到来角推定結果RMSEを図4(a)に
示す。入力される波数が2波の場合であるため、2波仮定の場合、及び仮定波数が3波で
ある場合(以下、この場合を3波仮定とする)の場合について到来角推定を行った。
SNRが10dBを下回る領域では、3波仮定の結果の方が良好なRMSEが得られて
いることがわかる。ただし、3波仮定の推定結果のうち、最もパワーが低い3波目は雑音
であるので、非常に大きいRMSEで推移している。
なお、この例では、SNRが大きくなれば2波仮定も3波仮定も大差の無いRMSEと
なっている。これは、図2の条件と異なり2波がどのようなSNRでも明確に区別可能で
あって、図2のような事実上1波に見えるといったことが起こらないためである。しかし
、厳密には一定以上のSNRでは2波仮定の方がよい結果が得られる。
図4(b)は2波仮定と3波仮定の場合のRMSEの差の符号を第1波と第2波のそれ
ぞれについてプロットしたものである。2波仮定のRMSEが3波仮定の場合のRMSE
と比較して大きければ+1、小さければ−1としてプロットしている。SNR10dB近
傍までは、2波仮定の方がRMSEが大きい、すなわち、推定結果の誤差が大きくなって
いるが、それ以上のSNRでは、2波仮定の方が一貫してRMSEが小さくなっており、
正しい入力波数に近い仮定波数とすることにより、より良い推定結果が得られていること
がわかる。なお、この場合では、第2の閾値は10dBとし、第2の仮定波数を第1の閾
値以上で用いる第1の仮定波数と同じとして、第1の閾値は事実上設けないとすればよい
第2の仮定波数と第1の仮定波数を異なった値として効果がある場合は、図2のように
、複数の信号が比較的近い角度で入力されており、SNRが低くなると事実上の波の数が
減るように見える場合である。図4のようにそうでない場合には、第2の仮定波数と第1
の仮定波数は同じで良く、第1の閾値は事実上意味をなさない。もちろん、便宜上設定し
ても良い。
なお、角度が近く相関が高い複数波のグループが、離れた角度で複数あるような場合で
あって、それぞれのグループ毎に入力パワーが異なっている場合には、第1、第2の閾値
をグループ毎に適用すればよい。ただし、いずれかの波またはグループが既に第2の閾値
を下回っている状況で、他の波またはグループが第2の閾値を下回っても、余計に足す仮
定波数をさらに1つ増やす必要は無い。第2の閾値を下回っている波またはグループ全部
で1つあれば十分である。もちろん、アンテナ数に余裕があれば、2つ以上増やしても良
いが、効果は望めない。グループ毎に適用して意味があるのは特に第1の閾値である。
なお、それぞれの閾値は、到来角検出装置が利用される状況に応じて、シミュレーショ
ンなどを行って、それぞれ設計すればよい。
また、上述したような、第2の閾値以下で仮定波数を増やすことによって検出精度が改
善する原理は最尤推定法特有である。MUSICのような部分空間法では、図3に示した
特徴は現れない。しかし、本実施の形態を適用することで検出精度が改善することが無い
訳ではない。
図5に図3と同じ条件においてMUSICで推定を行ったシミュレーションの結果を示
す。なお、MUSICは最尤推定法とは異なり相関の大きい信号を分解して検出する能力
を持たないため、予め相関行列に空間平均化を施し、信号同士の相関を打ち消してから推
定を行った。空間平均化に1アンテナを費やしたため、実効的なアンテナ数は4ではなく
、3である。図5(a)乃至図5(d)のヒストグラムはそれぞれ図3で付された番号と
対応している。
図5(a)では図3と同様に−3.5度近傍のピークの他が漫然と広がった推定角が得
られている。しかし、図3と異なり図5(b)は2山には分かれず図5(a)と同様に−
3.5度近傍のピーク以外は漫然と広がったものとなっている。図5(c)と図5(d)
は2波仮定の場合のそれぞれの波のヒストグラムであるが、図3と異なり、こちらはパワ
ーでソートはせず、−3.5度に近いものと、それ以外に分けている。図示しないが、パ
ワーでソートした場合、第1波のヒストグラムはほぼ図5(a)と同様の形、第2波のヒ
ストグラムは全角度に渡ってほぼ均等に分布するようなヒストグラムとなり、パワーでソ
ートする限りにおいては2波仮定してもあまりメリットはない。
これは、MUSICが最尤推定法でないためである。しかし、図5(c)、図5(d)
に示すように、予想される角度に近い順でソートすることによって第1波のヒストグラム
はほぼ−3.5度近傍の一山に収束させることができる。これは、複数の結果が得られれ
ば、実際の角度に近いものが含まれる確率が上がるという程度のものである。しかし、到
来角推定を時系列で時々刻々と進めるような場合には、直近の結果からおおよその角度の
予想ができており、大抵の運用において、到来波の角度が瞬時に変わったりしないので、
おおよその角度予想が付いている場合には、最尤推定法以外の方法でも、本実施の形態の
方法を適用することによってより良い推定結果を得ることができる。
図6は、図1の指針値検出部の構成を具体的に示した図である。以上の説明で述べたよ
うに、指針値として最も簡易なものはSNRである。SNRは、例えば、システムの雑音
量を予め測定しておき、受信信号のパワーを雑音量と比較し、場合によっては、前処理と
してフーリエ変換を施して、信号のスペクトルピークを検出することによって求めるとよ
い。
図7は、図6の構成に対応する到来角検出装置が行う処理のフローチャートである。角
度が近く相関係数の高い複数波が似たようなパワーで入力されている状況に対応するもの
である。
まず、受信信号を入力データとして取得する(St1)。入力データからSNRを検出
し(St2)、SNRが第1の閾値を超えていれば(St3のYes)、仮定波数を予想
波数とする(St7)。SNRが第2の閾値より低ければ(St3のNo、St4のYe
s)、仮定波数を2とする(St8)。それ以外の場合、すなわち、SNRが第2の閾値
と第1の閾値の間の場合は(St3のNo、St4のNo)、仮定波数を1とする(St
5)。このように仮定波数を用いて到来角を計算し出力する(St6)。
前述のように、各閾値をそれぞれの波または波のグループに対して適用しても良いが、
第2の閾値を下回った場合に付与する仮定波数の増分は全体で1つあれば十分なので、特
に角度の近い相関波が無いような場合には、最もSNRの低い波のSNRを指針値として
用いると良い。
指針値としては、例えば、受信信号から生成した相関行列の固有値を用いることが可能
である。アレイアンテナによる受信信号の相関行列の固有ベクトルと固有値は、複数の受
信波と雑音からなる受信信号によって形成される(擬似的な)空間の軸とその軸の重みに
相当する。固有値は、そのものではないが、そこに含まれる受信波のパワーと強い相関が
あり、より強いパワーの波はより大きい固有値を持つ軸の一つとして現れる。従って、固
有値を、SNRの替わりの指針として用いることが可能である。
更に指針値として、到来波数の推定結果を用いることも可能である。その場合、図1の
指針値検出部2では到来波数の推定が行われる。
図8は、図2を計算した際にMDLで波数推定を行った結果の分布である。第2の閾値
を下回り2波仮定で推定を進めた方が結果の精度が上がる領域では、0波判定率が上昇し
ていることがわかる。図9は、同様に図4を計算した際の到来波数推定結果であるが、こ
れも図8と同様の結果となっている。
従って、到来波数の推定結果を指針値として用い、0波判定が出た場合、あるいは0波
判定が出がちな状態を、第2の閾値を下回ったと判断し、仮定波数を1以上増やすと良い
波数推定結果の利用法はいくつかある。波数推定方式の種類によるが、通常のMDLや
AICのような、波数推定に到来波の角度を必要としない方式では、図1の指針値検出部
1で到来波数推定を行えばよい。第1の閾値、第2の閾値を波数推定値とし、第2の閾値
は推定結果の波数が0であることとすればよい。第1の閾値は、予想波数や角度の分布に
よって異なる。
前述したように第1の閾値が実際には必要がない場合もある。図8のような状況では、
第1の閾値は、それ以下なら推定波数が1であり、それ以上なら推定波数が2であること
である。図9の場合は、1波判定が殆ど起こらないため、第1の閾値は事実上設けず、第
2の仮定波数と第1の仮定波数を同じにして、2波判定が出たら、第1の仮定波数または
第2の仮定波数、すなわち、2波仮定で進めるとするとよい。
受信信号のパワーが低い状態ではSNRの検出は難しいことが多いため、波数判定を利
用することで、より明確な閾値適用が可能となる。なお、図8、図9のように、パワーの
近い波ばかりが入力するとは限らない。パワーの強い波と低い波が混在するような場合に
は、SNRを指針として用いる場合のように、パワーの低い波に対して閾値を適用すれば
よい。その場合は、全体の波数の予想される数を予め把握しておき、波数推定結果から1
波が確実に1波と判定されるようなパワーの強い波の数を除いて、残りの波数を指針値と
して用いればよい。
なお、以上の波数推定では、到来角推定を行うのと同じ時刻の受信信号、すなわち、同
じ相関行列を用いた結果を利用した。波数推定では大抵の場合、受信信号の相関行列や固
有値解析の結果を利用する。到来角検出装置は、波数推定で生成した相関行列や固有値、
固有ベクトルを到来角推定でも共用するようにするとよい。
到来波数の推定結果の他の利用法としては、波数判定確率を用いる方法もある。すなわ
ち、到来角推定を行うその相関行列の波数推定結果のみでなく、過去の波数推定結果も利
用する。受信信号は時間と共に変化はするものの、連続的に受信している限りにおいては
、相関行列を生成する度にSNRや角度が著しく異なることは通常無いためである。直近
のN回の推定結果から波数推定値毎の確率、すなわち、N回の内、何回が0波判定、1波
判定、2波判定・・・、であったかを波数判定値ごとに集計し、それを確率の形に直して
、指針値とする。
(実施の形態2)
続いて、本発明の実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1と同一構成につ
いては同一の符号を付し重複する説明は省略する。
図10は、本発明の実施の形態2に係る到来角検出装置1の構成を示す図である。到来
角検出装置1に入力された受信信号は、2分岐されて到来波数推定部7と到来角計算部5
に入力される。到来波数推定部7では、MDLやAICまたは他の方式を用いて、その時
刻の受信信号あるいは相関行列から到来波数推定を行い、その結果を波数判定率算出部8
に出力する。
波数判定率算出部8では、メモリ9に蓄えられた過去N回の波数推定結果と、新たに到
来波数推定部7から入力された結果から波数判定率を算出し、その結果を閾値と比較する
。波数判定率は0波判定率、1波判定率、2波判定率・・・の全てを足すと必ず1となる
ため、例えば、第2の閾値については、0波判定率がいくつ以上とすれば良く、第1の閾
値については、これまでと同様に、設けないか、入力波の相関係数と角度の分布に対応し
て0でないm波判定率に対して設ければよい。
同様に、入力波間のパワーの差が大きい場合には、最も弱い波についての判定率を算出
して用いると良い。なお、波数推定結果は、同じ受信信号であっても波数推定方式によっ
て若干異なることがあるため、それぞれの閾値は用いる波数推定方式に対応させて設定す
ると良い。
波数判定率算出部8は、到来波数推定部7から入力された今回の波数推定結果をメモリ
9に記憶し、必要に応じてメモリから古い波数推定結果を廃棄する。また、波数判定率に
対して閾値との上下関係を算出し、その結果を仮定波数決定部4に送る。仮定波数決定部
4は受け取った結果から仮定波数を決定して、到来角計算部5に入力する。到来角計算部
5は入力された受信信号(または到来波数推定部7で生成された相関行列や固有値解析結
果など)と、仮定波数決定部4から入力された仮定波数に基づいて到来角計算を行い、そ
の結果の推定角を出力する。
1回1回の波数推定は雑音の影響などでばらつくことがあるため、このように波数推定
結果を過去N回の確率の形とすることによって、安定した仮定波数決定が可能になる。た
だし、確率を求めるための回数は受信信号が大きく変化しない期間に限定する必要がある
なお、図10の方法の変形として、受信信号が変化することを考慮した方法にすること
もできる。単純にN回の内の確率とするのではなく、古い波数推定結果の寄与を小さくし
、新しい波数推定結果の寄与を大きくして、推定波数を重み付け平均化し、平均化結果に
対して閾値を適用するようなフィルタ処理を行っても良い。寄与率はIIR(Infin
ite impulse response:無限インパルス応答)のフィルタのインパ
ルス応答で良いし、1次のIIRであれば、忘却係数を設定して決定するなどすればよい
。忘却係数を設定してフィルタを掛けるような方法であれば、過去N回の波数推定結果を
全て保持しておく必要は無く、前回のフィルタ結果のみを記憶しておけばよい。このよう
にするとより新しい波数推定結果を重視した仮定波数決定が行え、受信信号の変化に対応
できる。
波数推定方式の中には、到来角が与えられないと波数推定ができないものもある。例え
ば、コヒーレント波に適用可能なように変形したMDL(Wax他, “Detecti
on of the Number of Coherent Signals by
the MDL Principle”, IEEE Trans. Acoustic
s, Speech and Signal Processing, Vol. AS
SP−37, No.8, p.1190 (1989))や、相関行列から到来角を利
用してパワーを検出し、有意なパワーを持つ波のみが入力波であると判断するような到来
波数推定法である。そのような場合には、図11のような構成を用いると良い。
(実施の形態3)
続いて、本発明の実施の形態3について説明する。なお、実施の形態1、実施の形態2
と同一構成については同一の符号を付し重複する説明は省略する。
図11に示すように到来角検出装置1に入力された受信信号は複数に分岐されて1つは
指針値検出部2に、他は仮定波数決定部4に入力される。仮定波数決定部4及び到来角計
算部5は複数系統あり(仮定波数決定部4は、仮定波数決定部4−1及び仮定波数決定部
4−2、到来角計算部5は、到来角計算部5−1及び到来角計算部5−2)、系統毎に異
なる仮定波数に基づいて到来角推定を行っていく。
例えば、仮定波数決定部4−1では仮定波数をA波(例えば1波)とし、到来角計算部
5−1では、A波で推定を行う。仮定波数決定部4−2では仮定波数をB波(例えば2波
)とし、到来角計算部5−2ではB波で推定を行う。到来角計算部14は推定到来角を指
針値検出部2に入力する。指針値検出部2では到来角推定の結果の角度を利用して到来波
数推定を行う。指針値検出部2で行われる指針値検出が、到来角がなければ波数推定が行
えない波数推定方式である場合、波数推定を行うのに十分な個数の推定到来角が必要であ
るので、実際に利用する到来角は最も大きい仮定波数による到来角推定結果である。
そのようにして得られた指針値、例えば、到来波数を第1、第2の閾値と比較して、実
施の形態1、実施の形態2と同様の手順で仮定波数を決定する。その結果は、結果選択部
15に通知され、結果選択部15は、決定した仮定波数と同じ仮定波数で推定が行われた
到来角計算結果を選択して出力する。このような構成をとることによって、波数判定に到
来角を必要とする場合でも本実施の形態を適用することができる。
図11に示す構成は、その時刻の受信信号による波数推定結果を用いる方法のみでなく
、到来波数の直近の確率を用いる方法や重み付け平均値を用いる方法にも適用できる。さ
らに、到来波数推定に限らず、到来角を必要とする他の指針値検出にも用いることが可能
である。
図12は、予想される到来波が事実上1波とみなせるような角度が近く相関が高い2波
であって、どちらも非常に低いSNRで入力される場合に、図11に示す構成に対応する
処理のフローチャートである。まず、受信信号を入力データとして取得し(St101)
、1波仮定での到来角計算、2波仮定での到来角計算を行う(St102、St103)
、その結果を用いて波数推定を行い(St104)、推定波数が2であれば(St105
のYes)、2波仮定の結果を選択(St108)、推定波数が1であれば(St105
のNo、St106のYes)、1波仮定の結果を選択(St109)、推定波数が0で
あれば、2波仮定の結果を選択する(St107)。推定波数が0の場合は、実質1波分
しか有意な推定結果が得られていないので、2つの推定角の内、1つのみを選択する。図
12では、1波仮定の推定結果に近い方を選択して出力している。
なお、図11に示す構成は、到来角を必要としない指針値検出を用いる場合であっても
適用できる。この場合、到来角計算部5から指針値検出部2の矢印は不要となり、指針値
検出部2で独立して指針値検出が行われる他はこれまで説明した通りである。指針値検出
に到来角が不要であるのに、到来角推定を平行して複数行うことのメリットは例えば、以
下のようである。本願が想定する状況は非常にSNRの低い状況であり、到来角推定結果
の誤差が大きい場合が多い。従って、複数の仮定波数による推定結果を統計的に扱えば、
よりもっともらしい推定角を出力することができる。例えば、図12に示すように指針値
が第2の閾値より低く、第3の仮定波数によって到来角推定を進めた場合では、推定角の
うちの1つは雑音による全く意味のない角度であるので、それを結果から除いて出力しな
ければならない。このような時に、どれを取り除くかという基準として他の仮定波数での
推定結果を利用するようなことができる。例えば、2波仮定で到来角推定した結果の内、
1波仮定で到来角推定した結果に近いものを選択するなどである。
なお、このように、指針値が第2の閾値を下回って、仮定波数を増やした場合には、増
やした分の波数に対応する推定角は雑音に対応する推定角であるため、より正しい推定結
果を出力するために、得られた複数の推定角から、正しいと思われる推定角を選択して出
力する必要がある。これまで述べたような他の仮定波数での推定結果に近いものを選択す
る方法は一つの方法である。
(実施の形態4)
図13のように外部からおおよそ予想される到来角が結果選択基準として入力されてお
り、それに近い結果を選択する方法がある。外部とは、例えば到来角検出装置1の出力を
利用している装置が行っている結果のトラッキングデータであったり、全く異なる他の測
定方法、例えば電波源の目視確認による見積もりなどである。
また、到来角検出装置1自身が過去の推定結果を保有して、それに近いものを選択して
も良い。その場合は、過去の推定結果を保持するメモリと、過去M回の推定結果から予想
される値を推定するブロックが必要になる。予想される値は、図10の場合と同様に過去
M回の平均値でも良いし、重み付け平均として、古い結果の寄与を小さくしても良い。ま
た、より高度な追従処理を行っても良い。
さらに他の方法としては、到来角推定後に各波のパワーを推定到来角と相関行列から計
算し、パワーの最も小さい方から、余分に付与した仮定波数の数だけの推定角を除去して
もよい。
なお、以上の実施の形態で、度々、予想される波の数と角度について言及した。実際に
本願が想定するような非常にSNRの低い信号の到来角を推定する到来角検出装置が、全
く到来角の予想が立たない状況で利用されることは少ない。例えば、マルチスタティック
レーダの例であるならば、予想される到来波は目標反射波、直接波、クラッタであり、大
抵の場合、直接波の角度とパワー、クラッタのおおよその角度とパワーは予想が付いてい
る。さらに、目標反射波についても、他の機材との協調あるいは、人による入力によって
おおよその方向の見当はついている。新規目標を検出する場合は、大抵の場合、受信状態
がよい機材、すなわち、目標が機材の近くにある機材で目標の検出が行われ、そのデータ
に基づいて、より目標から離れた他の機材での検出が行われる。このように全くどこから
どのような電波が入射しているか不明な状態で本実施の形態のような検出を行う可能性は
低く、従って、予め何某かの形で予想される波の数と角度は与えられることが多い。
さらに、以上の実施の形態は、アレイアンテナによる電波の到来角推定についてであっ
たが、本願の特徴である信号処理には電波で無ければ動作しないといった部分はなく、他
の種類の波動(例えば音波)をその波動に対応したアレイ型センサ(例えばアレイ型マイ
ク)で受信する装置にも適用できる。
なお、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその
要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上述の実施の形態に開
示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例え
ば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除しても良い。さらに
異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
1 到来角検出装置
2 指針値検出部
3 閾値判定部
4 仮定波数決定部
5 到来角計算部
6 SNR検出部
7 到来波数推定部
8 波数判定率算出部
9 メモリ
15 結果選択部

Claims (13)

  1. アレイ型センサ受信信号の相関行列に基づいて複数の到来波の到来角を検出する到来角
    検出装置であって、
    予め運用状況に応じて予想される波数を予想波数として設定する予想波数設定手段と、
    到来波の受信状態を示す指針値を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された指針値に対して、第1の閾値とより劣化した受信状態に
    対応する第2の閾値を設ける閾値設定手段と、
    前記検出手段によって検出された指針値に基づいて仮定波数を決定する仮定波数決定手段
    と、
    前記仮定波数決定手段によって決定された仮定波数に基づいて到来角の推定を行う到来角
    推定手段と、
    前記到来角推定手段によって推定された到来角に基づいて到来角を検出する到来角検出手
    段と、
    を有し、
    前記仮定波数決定手段は、
    指針値が第1の閾値以上の場合は、前記予想波数を第1の仮定波数とし、指針値が第1の
    閾値未満、かつ第2の閾値超過の場合は、1以上かつ前記予想波数以下を第2の仮定波数
    とし、指針値が第2の閾値以下の場合は、前記第2の仮定波数に1以上を加えた数を第3
    の仮定波数とすることを特徴とする到来角検出装置。
  2. 前記到来角推定手段は、
    最尤推定法を用いることを特徴とする請求項1記載の到来角検出装置。
  3. 前記指針値は、
    到来波の信号対雑音比であることを特徴とする請求項1記載の到来角検出装置
  4. 前記到来波の信号対雑音比は、
    前記複数の到来波の内、最も信号対雑音比が小さい波の信号対雑音比であることを特徴と
    する請求項3記載の到来角検出装置。
  5. 前記指針値は、
    波数推定アルゴリズムによって算出された波数推定値であることを特徴とする請求項1記
    載の到来角検出装置。
  6. 前記波数推定値は、
    到来角推定手段によって到来角推定を行う際に適用する相関行列生成に用いられたものと
    同じ時刻の受信信号から推定された値であることを特徴とする請求項5記載の到来角検出
    装置。
  7. 前記波数推定値は、
    到来角推定手段によって到来角推定を行う際に適用する相関行列以前の直近の複数の相関
    行列から得られた複数の波数推定値を統計処理したものであることを特徴とする請求項5
    記載の到来角検出装置。
  8. 前記指針値は、
    相関行列の固有値であることを特徴とする請求項1記載の到来角検出装置。
  9. 前記仮定波数決定手段によって仮定波数が前記第3の仮定波数と決定されたとき、前記
    到来角推定手段によって得られた複数の角度の内、予想される結果により近い結果を推定
    到来角として選択し、推定到来角として出力することを特徴とする請求項1記載の到来角
    検出装置。
  10. 前記仮定波数決定手段によって決定された複数の仮定波数に基づいて、それぞれ到来角
    推定計算を行い、前記複数の仮定波数に対応する到来角推定計算結果の内の1つの結果を
    、前記指針値に基づいて選択し、推定到来角として出力することを特徴とする請求項1記
    載の到来角検出装置。
  11. 前記仮定波数決定手段によって仮定波数が前記第3の仮定波数と決定されたとき、前記
    到来角推定手段によって得られた複数の角度の内、前記第2の仮定波数に基づいた到来角
    推定計算結果に近い結果を選択し、推定到来角として出力することを特徴とする請求項1
    0記載の到来角検出装置。
  12. 前記仮定波数決定手段によって仮定波数が前記第3の仮定波数と決定されたとき、前記
    到来角推定手段によって推定された結果の角度と前記相関行列からそれぞれの推定角に対
    応するパワーを計算し、パワーの大きい波から、所定の数だけ結果を選択し、推定到来角
    として出力することを特徴とする請求項1記載の到来角検出装置。
  13. 前記複数の到来波が、角度が近くかつ相関を有する場合、前記第2の仮定波数は1であ
    り、前記第3の仮定波数は2であることを特徴とする請求項1記載の到来角検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014532183A (ja) * 2011-10-17 2014-12-04 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 角度分解能型レーダセンサ
JP2015102464A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 三菱電機株式会社 方向探知装置
KR102240369B1 (ko) * 2020-02-07 2021-04-14 국방과학연구소 도래각 측정 장치 및 방법

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