JP6361546B2 - 信号処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、到来する未知電波を検出する信号処理装置に関する。
従来、無線通信技術の分野では、電波監視等において信号を検出するため、到来する未知電波の検出及び帯域幅検出を、周波数領域におけるパワースペクトルに対する検出処理により実現している。周波数領域におけるパワースペクトルに対する検出処理には、一定周期ごとの受信信号に基づく自己相関により信号を強調する従来技術がある(特許文献1)。
アレイアンテナを使用して、電波の到来方位を推定する方法として、MUSIC法(非特許文献1)とスパース信号分解法(非特許文献2)が知られている。
特開2013−143572号公報
R.O. Schmidt, "Multiple emitter location and signal parameter estimation," IEEE Trans. Antennas Propag, vol. AP-34,no.3,pp .276-280 ,March 1986. M. Cetin, "A variational technique for source localization based on a sparse signal reconstruction perspective", IEEE ICASSP vol.3, pp.2965-2968,May 2002.
周波数領域のパワースペクトルに対する信号検出処理および帯域幅検出処理は、ピークに対して閾値処理等を実施する。例えば直接拡散(Direct Sequence, DS)等の変調がなされた低SN比(Signal to Noise Ratio, SNR)信号においては、信号が雑音に埋もれてしまい、周波数領域のパワースペクトルではピークがたたない、もしくは鈍る。そのため、低SN比信号においては、周波数領域におけるパワースペクトルに対する検出処理では信号検出の精度が劣化する。
この発明は、低SN比信号においても、周波数領域におけるパワースペクトルに対する検出処理よりも高い精度で、未知電波から信号検出および帯域幅検出することを目的とする。
この発明に係る信号処理装置は、アレイ状に配列されて到来電波を受信する複数のアンテナ素子を有するアレイアンテナと、アンテナ素子が受信した電波から生成したアナログ信号をデジタル信号に変換するアンテナ素子ごとに設けられた複数の連続離散変換器と、アンテナ素子ごとの決められた期間のデジタル信号を高速フーリエ変換してアンテナ素子ごとかつ離散周波数ごとの複素振幅値を生成する高速フーリエ変換器を有する。さらに、アレイアンテナの離散周波数ごとの、決められた分解能の方位から到来した電波をアンテナ素子のそれぞれが受信する位相を表現する複素数をまとめたアンテナパターンを記憶するアンテナパターン記憶部と、離散周波数ごとに、高速フーリエ変換器が生成したそれぞれのアンテナ素子の複素振幅値をまとめた配列である振幅アンテナ配列が入力されて、アンテナパターンに基づき、決められた分解能の方位ごとの振幅値の配列である振幅方位配列を算出する方位検出器とを有する。離散周波数ごとに、振幅方位配列に基づいて信号の到来方位の決定可否を判断する信号検出器と、信号検出器が信号の到来方位が決定可と判断した離散周波数を信号ありの周波数帯域と判断する帯域幅検出器とを備える。
この発明に係る信号処理装置によれば、周波数領域におけるパワースペクトルに対する検出処理では検出できない低SN比の信号を検出できるという効果がある。
この発明の実施の形態1に係る信号処理装置の構成を説明する機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る信号処理装置の処理手順を説明するフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る信号処理装置による低SN比の信号を検出する過程を例により説明する図である。 この発明の実施の形態1に係る信号処理装置が有する方位検出器による方位検出の動作を例により説明する図である。 この発明の実施の形態2に係る信号処理装置の構成を説明する機能ブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る信号処理装置の構成を説明する機能ブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る信号処理装置の処理手順を説明するフローチャートである。
実施の形態1
図1は、この発明の実施の形態1に係る信号処理装置の構成を説明する機能ブロック図である。信号処理装置100は、アレイアンテナ1、増幅器2、信号処理器3を備える。アレイアンテナ1は、到来信号の電波を受信してアナログ信号を生成する装置である。アレイアンテナ1は、決められた配列パターンで1次元または2次元のアレイに配列された決められた数のアンテナ素子3を有する。増幅器2は、アンテナ素子と同数に設けられており、アレイアンテナの各アンテナ素子3が受信したアナログ信号を増幅する。信号処理器3は、増幅器2が増幅した信号から到来する電波を検出する。
信号処理器3は、A/D変換器5、FFT処理器6、アンテナパターン記憶部7、MUSIC処理器8、信号検出器9、帯域幅検出器10を有する。A/D変換器5は、アンテナ素子3ごとに設ける。A/D変換器5は、アンテナ素子3が受信した電波から生成したアナログ信号を、決められたサンプリング周期で決められたビット数のデジタル信号に変換する連続離散変換器である。
FFT処理器6は、A/D変換器5と同数である。各FFT処理器6には、A/D変換器5が出力する決められた期間のデジタル信号に対して、高速フーリエ変換処理(Fast Fourier Transformation, FFT)を適用して、周波数の刻み幅の整数倍の周波数である離散周波数ごとの複素振幅値を生成する。離散周波数を周波数ビンとも呼ぶ。FFT処理器6は、高速フーリエ変換器である。各FFT処理器6が出力する周波数ビンごとの複素振幅値の配列を、同じ周波数ビンの各アンテナ素子3の複素振幅値を配列にまとめたものを振幅アンテナ配列と呼ぶ。
アンテナパターン記憶部7は、決められた分解能で決められた各方位から到来した電波に対して、決められた配列パターンを有するアレイアンテナの各アンテナ素子3が、どのような位相差で受信するかを表現する複素数の配列であるアンテナパターンを、周波数ビンごとに記憶する。
決められた周波数の電波が決められた方位から到来した場合に、アンテナ素子3の受信信号の位相を表現するベクトルを、基底ベクトルと呼ぶ。アンテナパターンは、すべての決められた方位に対する基底ベクトルをまとめた配列である。
例えば、アレイアンテナ1でM個のアンテナ素子3がすべて1直線上に配置され、その間隔がLであるとする。電波の到来方位の方位角とアンテナが配置された直線とのなす角度をθAZとし、アレイアンテナに垂直な方向と電波の到来方位とがなす角度をθELとすると、基底ベクトルA(θAZ, θEL)は、以下のようになる。なお、到来する電波の周波数をf、光速をcとする。
A(θAZ, θEL)=(1, exp(jφ), exp(j2φ), , exp(j(M−1)φ)) (1)
ここに、
φ=2π*(fL/c)*sin(θEL)*cos(θAZ) (2)
ここに、ベクトルXのように、ベクトルはアルファベットの大文字で表し、ベクトルXのj番目の要素をX[j]で表す。また、配列は[A]と表す。配列[A]のj列目のベクトルをA[j]と表す。
決められた分解能に対応する刻み幅ごとに方位角および仰角を定めて、方位角と仰角の組をN個作成したとする。i番目の組での方位角をθAZ[j]、仰角をθEL[j]とする。各方位での基底ベクトルA[j]=A(θAZ[j], θEL[j])をまとめたものが、周波数fに対するアンテナパターンになる。アンテナパターンを基底行列[A]とも呼ぶ。基底行列[A]は、以下のようになる。基底ベクトルA[j]がM次元なので、基底行列[A]はM行N列の行列になる。
[A]=(A(θAZ[1],θEL[1]), A(θAZ[2],θEL[2]), ,A(θAZ[N],θEL[N]))
=(A[1], A[2], ,A[N]) (3)
θAZを例えば10°刻みに、0°、±10°、±20°、±30°、・・・、90°と決め、θELを例えば10°刻みに、0°、±10°、±20°、±30°および±40°に決める。θAZとθELの組に対して、1個の基底ベクトルを式(1)と式(2)にしたがって定義する。
MUSIC処理器8には、周波数ビンごとに振幅アンテナ配列が入力される。MUSIC処理器8は、アンテナパターン記憶部7に記憶された、その周波数ビンのアンテナパターンを使用して、振幅アンテナ配列にMUSIC信号処理(Multiple Signal Classification:非特許文献1による)を適用する。MUSIC信号処理を、MUSIC法とも呼ぶ。MUSIC処理器8は、決められた分解能の方位ごとの振幅値の配列である振幅方位配列を算出する方位検出器である。振幅方位配列を、方位スペクトラムとも呼ぶ。MUSIC処理器8は、方位ごとの振幅値として複素振幅値を算出するが、振幅方位配列には複素振幅値を格納してもよいし、複素振幅値の絶対値を格納してもよい。振幅値の絶対値を振幅絶対値とも呼ぶ。
振幅アンテナ配列をベクトルXで表現し、複素振幅値が格納された振幅方位配列をベクトルFで表現し、ノイズ信号をベクトルWで表現すると、以下の関係式が成立する。
X=[A]F+W (4)
ベクトルXを複素共役転置したベクトルをXと表記する。また、配列[X]を複素共役転置した配列を[X]と表記する。
MUSIC法では、ベクトルXの自己相関行列[S]を求める。到来する信号とノイズ信号の間に相関が無いとすると以下のようになる。
[S]=XX=[A]FF[A]+WW (5)
さらに、自己相関行列[S]を固有値展開して、振幅方位配列Fを求める。
信号検出器9は、周波数ビンごとの振幅方位配列Fに基づいて、その周波数ビンの信号の有無、すなわち信号の到来方位が決められるかどうかを判断する。信号の到来方位が決められるかどうかを、到来方位の決定可否と呼ぶ。なお、到来方位が決定可である場合に、その周波数ビンの信号が存在すると判断する。到来方位が決定不可である場合に、その周波数ビンの信号が存在しないと判断する。
信号の到来方位の決定可否の判断方法は、例えば以下の方法が考えられる。
(方法1)振幅方位配列に格納された振幅値の絶対値の分布を要約する平均値などの代表値に基づく方法。
(方法2)隣接するどの方位よりも振幅絶対値が大きい極大値(ピーク)近傍の急峻さの度合いを利用する方法。
(方法3)方法1と方法2を組合せた方法。
まず、方法1について説明する。ここでは、分布を要約する代表値として平均値を使用する場合である。なお、平均値でなく、メジアンあるいはパーセントタイル値あるいは最頻値などを使用してもよい。ここで、X%(例えば60%)のパーセントタイル値とは、全体の小さい方からX%が含まれる値である。さらに、平均値および60%タイル値の平均をとった値など複数の代表値から生成した値も代表値に含むとする。
方法1では、方位配列に格納された振幅値の絶対値の平均値である振幅平均値を求める。振幅平均値は、振幅方位配列に格納された振幅値の絶対値の分布を要約する代表値である振幅代表値である。振幅平均値に基づき振幅平均値よりも大きい振幅閾値を決める。振幅閾値は、振幅平均値に決められた値を加えた値としてもよいし、1より大きい係数を振幅平均値にかけた値としてもよいし、振幅平均値に1より大きい係数を掛けた上に決められた値を加えた値としてもよい。加算、乗算だけでなく、他の種類の演算により振幅閾値を求めてもよい。ある方位から信号が到来すると判断できる程度に、振幅平均値よりも大きな値に振幅閾値を設定できるならば、どのような方法で振幅平均値から振幅閾値を決めてもよい。振幅平均値に限らず、他の種類の数値に関しても、その数値に対する閾値を決める際には、加算、乗算だけでなく、他の種類の演算を使用してよい。
振幅方位配列に格納された振幅値の中に、絶対値が振幅閾値よりも大きい振幅値が存在する場合に、到来方位を決定可と判断する。存在しない場合に、到来方位を決定不可と判断する。なお、絶対値が振幅閾値よりも大きい振幅値が存在せず、かつ絶対値が振幅閾値にと同じ振幅値が存在する場合に、到来方位を決定可と判断してもよい。なお、振幅方位配列に格納された振幅値の中で、最大の振幅絶対値を求め、最大の振幅絶対値を振幅閾値と比較してもよい。
方法2では、ピークがその近傍の決められた範囲の中での急峻さの度合い(急峻度と略す)に関する閾値である急峻度閾値よりも急峻度が大きいピークが存在する場合に、到来方位を決定可と判断する。
ピークの急峻度は、ピークの近傍の決められた範囲である近傍範囲の振幅絶対値の傾きから判断する。ここで、振幅絶対値の傾きとは、異なる方位での振幅の絶対値の差を、方位の差で割った値である。
ピークの急峻度Dは、例えば、以下で計算する。説明を簡単にするために、ここでは方位が1次元であるとし、振幅方位配列Fでは隣接する方位に対する配列での添え字が連番になっているとする。ピークをとる方位の振幅方位配列Fでの位置が、jpである。
D=max(F[jp+1]-F[jp+2],F[jp]-F[jp+1],F[jp]-F[jp-1],F[jp-1]-F[jp-2]) (6)
式(6)は、ピークをとる方位の2個離れた方位までの範囲を近傍範囲とし、近傍範囲の中での隣接する方位で求めた傾きの最大値を急峻度とする場合の式である。
隣接する方位間だけでなく2個以上離れた方位間の傾きも使用して、急峻度Dを求めてもよい。例えば、ピークをとる方位の3個離れた方位までの範囲を近傍範囲とし、隣接する方位間と2個離れた方位間の振幅絶対値の傾きも使用する場合には、急峻度Dは以下の式(2)で計算する。
D=max(F[jp+2]-F[jp+3],F[jp+1]-F[jp+2],F[jp]-F[jp+1],F[jp]-F[jp-1],
F[jp-1]-F[jp-2],F[jp-2]-F[jp-3],
(k/2)*max(F[jp+1]-F[jp+3],F[jp]-F[jp+2],
F[jp-1]-F[jp-3],F[jp]-F[jp-2]) (7)
ここに、2個離れた方位間の振幅絶対値の傾き、例えば(F[jp+1]-F[jp+3])/2は、その間にある2つの隣接する方位間の振幅絶対値の傾き(F[jp+1]-F[jp+2]とF[jp+2]-F[jp+3])の中のどちらか大きい方(max(F[jp+1]-F[jp+2],F[jp+2]-F[jp+3]))よりも大きくなることがないので、2個離れた傾きからも急峻度Dを決められるように、等価換算係数kは、k>1とする。3個以上に離れた方位との間での傾きを使用する場合には、ピークをとる方位の差が大きくなるほど、等価換算係数kを大きくする。
近傍範囲の中の振幅絶対値の傾きの最大値ではなく、振幅絶対値の傾きの近傍範囲の中での平均値、あるいは閾値未満のものを除いた傾きの平均値などを急峻度としてもよい。個々の振幅絶対値の傾きを求めるのではなく、決められた振幅差だけピークよりも小さい振幅値以下になる方位とピークをとる方位の差を振幅絶対値の傾きとしてもよい。
近傍範囲の振幅絶対値の平均値を求め、ピークと振幅絶対値を平均値で割った値を急峻度としてもよい。近傍範囲の振幅絶対値の平均値は、閾値以下のものだけを対象として求めてもよい。なお、振幅絶対値の傾きまたは振幅絶対値の平均値は、パーセントタイル値など他の種類の分布を要約して表現する代表値を使用してもよい。
急峻度に対する閾値である急峻度閾値は、予め決めておいてもよい。振幅方位配列に格納された振幅値から隣接する方位間での振幅絶対値の傾きについての平均値を求め、求めた傾きの平均値に基づいて、急峻度閾値を決めるなど、他の方法でもよい。
振幅方位配列に格納された振幅値からピークを求め、ピークごとに急峻度Dを求め、最大の急峻度Dmaxが急峻度閾値Q0よりも大きい場合に、到来方位を決定可と判断する。最大の急峻度Dmaxが急峻度閾値Q0以下である場合に、到来方位を決定不可と判断する。式で表すと以下となる。
Dmax>Q0 到来方位を決定可
Dmax≦Q0 到来方位を決定不可
なお、Dmax=Q0の場合に、到来方位を決定可と判断してもよい。
急峻度閾値Q0を大きく設定すれば、到来方位を決定不可であるべきなのに決定可と間違って判断する確率(可誤り確率)を小さくできる。急峻度閾値Q0を小さく設定すれば、到来方位を決定可であるべきなのに決定不可と間違って判断する確率(不可誤り確率)を小さくできる。可誤り確率および不可誤り確率が適切になるように、急峻度閾値Q0を設定する。可誤り確率と不可誤り確率をまとめて誤り確率と呼ぶ。
方法3として、方法1または方法2のどちらかで到来方位を決定可と判断できる場合に、到来方位を決定可としてもよい。あるいは、方法1と方法2の両方で到来方位を決定可と判断できる場合に、到来方位を決定可としてもよい。方法1と併用するかどうかによらず、方法2でピークの急峻度で判断する際に、ピークの振幅絶対値に対して閾値を設けて、閾値以上のピークの急峻度の最大値と急峻度閾値を比較してもよい。なお、方法1と併用する場合には、ピークの振幅絶対値に対する閾値は、方法1での振幅閾値よりも小さく設定する。
図2は、この発明の実施の形態1に係る信号処理装置の処理手順を説明するフローチャートである。信号処理器3に入力されるアナログ信号は、ステップST01で、アンテナ素子3ごとに設けられるA/D変換器5でデジタル信号に変換される。ステップST02で、決められた期間のデジタル信号に対して、FFT処理器6により高速フーリエ変換処理が実施される。ステップST03以下は、周波数ビンごとに処理される。ステップST03では、ある周波数ビンの振幅アンテナ配列に対してMUSIC法によりMUSIC処理器8が方位スペクトラムを算出する。ステップST04では、方位スペクトラムから、周波数ビンの信号が存在するかどうかを信号検出器9が判断する。ステップST05では、信号検出器9の判断を基に、信号が存在する周波数帯域を決める。
図3は、この発明の実施の形態1に係る信号処理装置による低SN比の信号を検出する過程を例により説明する図である。図1の上部に、各アンテナ素子3が受信する低SN比の信号51の例を示す。各アンテナ素子3が受信する信号51には、図に示す周波数の範囲52の部分に信号53が存在する。だが、全周波数帯域で信号53よりも大きいノイズ54が存在する。
高速フーリエ変換後に、MUSIC処理器8が、各周波数ビンの振幅アンテナ配列に対してMUSIC法による到来方位検出処理を実施する。その結果、図3の中央に示すように、信号53が存在する周波数52では、到来方位にピークが存在し、到来方位が決定可である振幅方位配列55が得られる。帯域幅検出器10がその周波数ビンに信号ありと判定して、図3の下部に示す、信号が存在する周波数帯域56が得られる。
図4は、この発明の実施の形態1に係る信号処理装置が有する方位検出器による方位検出の動作を例により説明する図である。図4は、図3に示す周波数範囲52内のある周波数f1の信号61がある方位R1から来ている状況を説明する図である。信号61は、方位R1から到来する。ノイズ62は、方位によらずほぼ一定の信号レベルである。信号61は、方位R1の近傍ではノイズ62よりも信号レベルが大きいが、他の方位ではノイズ62の信号レベルの10%未満である。このため、各アンテナ素子3が受信する周波数f1の信号は、図3の上部に示すように、ノイズの方が大きくなる。
図3および図4では方位を1次元としているが、高度角も区別して方位を2次元で表現する場合でも、同様である。
MUSIC法または他の方法により、周波数f1の振幅アンテナ配列に方位検出処理を行うと、図4に図示したような方位スペクトラム63が得られる。ノイズ信号62の影響により、正しい方位であるR1からずれるが、ノイズ信号62よりも大きい信号レベルのピークとなる方位を得ることができる。つまり、到来方位が決定できる。
このように、この発明に係る信号処理装置では、SN比が悪く1個のアンテナ素子で受信した電波から生成した受信信号では信号が存在することを検出できない場合でも、信号が到来する方位ではノイズよりも信号レベルが大きい信号であれば、アレイアンテナで受信した信号に方位検出処理を適用することにより、信号を検出できる。そして、信号を検出した周波数帯域を得ることができる。
実施の形態2
図5は、この発明の実施の形態2に係る信号処理装置の構成を説明する機能ブロック図である。信号処理装置100Aは、信号処理器3AがMUSIC処理器8の替わりにスパース処理器11を有する点が、実施の形態1の場合と異なる。スパース処理器11は、MUSIC処理器8と同様に、振幅アンテナ配列から方位スペクトラムを求める。MUSIC処理器8と比較して、スパース処理器11は、処理に時間をより多く要するが判定精度がよい。スパース処理器11が、実施の形態2での方位検出器である。
スパース処理器11は、アレイアンテナ1で受信した受信信号から生成した振幅アンテナ配列が、成分が最大のものから順に有限個の基底ベクトルの線形和で表される場合の基底ベクトルの係数を算出する。算出した基底ベクトルの係数が、振幅方位配列すなわち式(4)のベクトルFの成分になる。このような振幅方位配列の求め方が、スパース信号分解法である。スパース処理器11による処理をスパース信号分解と呼ぶ。スパース信号分解のアルゴリズムとしては、基底ベクトルを繰り返し一つずつ選んで信号分解を行うMatching pursuits(MP)を用いることができる。スパース信号分解のアルゴリズムとしてMPの他、Orthogonal Matching Pursuits(OMP)、Basis Pursuits Denoising(BPDN)、Block Coordinate Relaxation(BCR)などを用いてもよい。
スパース処理器11によるスパース信号分解は、MUSIC法と同様に方位スペクトラムを算出できる。スパース信号分解では、到来方位以外の測定複素振幅を0に減衰する繰り返し演算を実施するため、計算量は増大するが方位スペクトラムがピークを取る方位とその隣接する方位との間での複素振幅値の大きさの差をより大きく、すなわちピークをより急峻にできる。したがって、スパース信号分解で信号が検出できるSN比の下限は、MUSIC法の場合よりも小さくできる。すなわち、MUSIC法では検出できないSN比が悪い信号も検出することができる。また、到来方位の決定可否を判断するために使用する閾値設定も容易となる。
実施の形態3
図6は、この発明の実施の形態3に係る信号処理装置の構成を説明する機能ブロック図である。信号処理装置100Bは、信号処理器3Bが方位検出方式切替器12およびスパース処理器11を備える点が、実施の形態1の場合と異なる。スパース処理器11が、振幅方位配列を算出する第2方位検出器である。方位検出方式切替器12が、スパース処理器11により振幅方位配列を算出するかどうかを決める起動判定器である。
方位検出方式切替器12は、周波数ビンごとに、MUSIC処理器8が算出した方位スペクトラムから、スパース処理器11の起動の要否を判断する。MUSIC処理器8が算出した方位スペクトラムで信号検出器9が信号有無を間違いなく判定できる確率が小さい場合を、スパース処理器11を起動要と判断する。間違いなく判定できる確率が小さくない場合を、スパース処理器11を起動不要と判断する。
方位検出方式切替器12がスパース処理器11を起動不要と判断する場合は、MUSIC処理器8が算出した方位スペクトラムから信号検出器9が信号の有無を判断する。
スパース処理器11を起動要と判断する場合は、スパース処理器11による方位スペクトラム算出処理が起動される。そして、スパース処理器11が算出した方位スペクトラムから信号検出器9が信号の有無を判断する。
次に動作について説明する。図7は、この発明の実施の形態3に係る信号処理装置の処理手順を説明するフローチャートである。MUSIC処理器8が方位スペクトラムを出力するステップST03までは、実施の形態1の場合と同じである。ステップST06では、方位スペクトラムから方位検出方式切替器12がスパース処理器11の起動要否を判断する。スパース処理器11を起動要すなわちステップST06がYESの場合は、ステップST07で、スパース処理器11がスパース信号処理により方位スペクトラムを生成する。スパース処理器11を起動不要すなわちステップST06がNOの場合とステップST07の実行後に、ステップST04で、MUSIC処理器8またはスパース処理器11が生成した方位スペクトラムから、周波数ビンの信号が存在するかどうかを信号検出器9が判断する。ステップST05では、信号検出器9の判断を基に、信号が存在する周波数帯域を決める。
方位検出方式切替器12は、入力された方位スペクトラムに対して、信号検出器9と似た処理をする。ただし、信号検出器9では到来方位の決定可否すなわち信号有無を出力するのに対して、信号有無を間違いなく判定できる確率を直接または間接的に評価して、スパース処理器11の起動要否を判断する。なお、方位検出方式切替器12がスパース処理器11を起動不要と判断でき、かつ信号の有無も判断できる場合は、信号検出器9を起動しないようにしてもよい。その場合には、スパース処理器11が信号検出器9でもあることになる。
この実施の形態では、信号検出器9が、周波数ビンごとの方位スペクトラムにおいて、振幅絶対値のピークの急峻度で信号の有無すなわち到来方位の決定可否を判断する場合で説明する。方位検出方式切替器12は、2つの急峻度閾値Q1とQ2を使用する。なお、Q1>Q2であり、信号検出器9が使用する急峻度閾値Q0との間にQ1≧Q0、かつQ0≧Q2の関係が成立するように、Q1とQ2を決める。
方位検出方式切替器12は、以下のように、スパース処理器11の起動要否と到来方位の決定可否を判断する。
Dmax>Q1 スパース処理器11を起動不要
Q1≧Dmax≧Q2 スパース処理器11を起動要
Q2>Dmax スパース処理器11を起動不要
なお、Q2を使用しないで、Q1≧Dmaxである場合は、スパース処理器11を起動するようにしてもよい。
Q0よりも十分に大きく設定されたQ1を使用して、Dmax>Q1でMUSIC法により到来方位を決定可と判断することで、MUSIC法を使用する場合の可誤り確率を十分に小さくできる。Q0よりも十分に小さく設定されたQ2を使用して、Q2>DmaxでMUSIC法により到来方位を決定不可と判断することで、不可誤り確率を十分に小さくできる。Q1≧Dmax≧Q2の場合は、MUSIC法よりも方位の分解能がよいスパース分解法を実施するスパース処理器11でさらに方位検出を実施するので、誤り確率を小さくすることができる。
MUSIC処理器8は、演算速度は一般的にスパース処理器11よりも速いが、方位スペクトラムの急峻度すなわち方位検出の分解能ではスパース処理器11よりも劣る。速度が速いMUSIC処理器8で方位スペクトラムを生成し、MUSIC処理器8で生成した方位スペクトラムで急峻度が十分でないピークが検出される場合だけ、処理に時間を要するスパース処理器11を実施する。こうすることで、MUSIC処理器8だけで処理する場合よりも、誤り確率を小さくできる。また、スパース処理器11だけで処理する場合よりも、処理に要する時間を短くできる。
信号有無の判断方法がこの実施の形態で示した以外の方法の場合でも、同様な効果が得られる。
なお、本願発明はその発明の精神の範囲内において各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の変形、省略が可能である。
100、100A、100B 信号処理器
1 アンテナアレイ
2 増幅器
3、3A、3B 信号処理器
4 アンテナ素子
5 A/D変換器(連続離散変換器)
6 FFT処理器(高速フーリエ変換器)
7 アンテナパターン記憶部
8 MUSIC処理器(方位検出器)
9 信号検出器
10 帯域幅検出器
11 スパース処理器(方位検出器、第2方位検出器)
12 方位検出方式切替器(起動判定器)
51 各アンテナ素子が受信する低SN比の信号
52 信号が存在する周波数範囲
53 信号
54 ノイズ
55 方位検出器が出力する振幅方位配列
56 信号が存在する周波数帯域
61 ある周波数f1の信号
62 ノイズ
63 方位検出器が出力する方位スペクトラム

Claims (7)

  1. アレイ状に配列されて到来電波を受信する複数のアンテナ素子を有するアレイアンテナと、
    前記アンテナ素子が受信した電波から生成したアナログ信号をデジタル信号に変換する前記アンテナ素子ごとに設けられた複数の連続離散変換器と、
    前記アンテナ素子ごとの決められた期間の前記デジタル信号を高速フーリエ変換して前記アンテナ素子ごとかつ離散周波数ごとの複素振幅値を生成する高速フーリエ変換器と、
    前記アレイアンテナの離散周波数ごとの、決められた分解能の方位から到来した電波を前記アンテナ素子のそれぞれが受信する位相を表現する複素数をまとめたアンテナパターンを記憶するアンテナパターン記憶部と、
    前記離散周波数ごとに、前記高速フーリエ変換器が生成したそれぞれの前記アンテナ素子ごと複素振幅値をまとめた配列である振幅アンテナ配列が入力されて、前記アンテナパターンに基づき、決められた分解能の方位ごとの振幅値の配列である振幅方位配列を算出する方位検出器と、
    前記離散周波数ごとに、前記振幅方位配列に基づいて信号の到来方位の決定可否を判断する信号検出器と、
    前記信号検出器が信号の到来方位が決定可と判断した前記離散周波数を信号ありの周波数帯域と判断する帯域幅検出器とを備えた信号処理装置。
  2. 前記信号検出器は、隣接するどの方位よりも振幅値の絶対値が大きい極大値であり、かつ、前記極大値の急峻度が急峻度閾値を越える振幅値が前記振幅方位配列に格納されている場合に信号の到来方位が決定可と判断することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記信号検出器は、前記振幅方位配列に格納された振幅値の絶対値の分布を要約する代表値である振幅代表値に基づいて決められた振幅閾値を越える絶対値を有する振幅値が前記振幅方位配列に格納されている場合に信号の到来方位が決定可と判断することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記信号検出器は、前記振幅方位配列に格納された振幅値の絶対値の分布を要約する代表値である振幅代表値に基づいて決められた振幅閾値を越える絶対値を有し、かつ、隣接するどの方位よりも振幅値の絶対値が大きい極大値であり、かつ、前記極大値の急峻度が急峻度閾値を越える振幅値が前記振幅方位配列に格納されている場合に信号の到来方位が決定可と判断することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 前記方位検出器は、前記アンテナパターンに基づくMUSIC信号処理により、前記振幅アンテナ配列から前記振幅方位配列を算出することを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の信号処理装置。
  6. 前記方位検出器は、前記アンテナパターンに基づくスパース信号分解により、前記振幅アンテナ配列から前記振幅方位配列を算出することを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の信号処理装置。
  7. 前記振幅アンテナ配列が入力されて、前記アンテナパターンに基づくスパース信号分解により、前記振幅方位配列を算出する第2方位検出器と、
    前記方位検出器で算出された前記振幅方位配列を検査して、前記第2方位検出器により前記振幅方位配列を算出するかどうかを決める起動判定器とを備え、
    前記信号検出器が、前記第2方位検出器が起動された場合は前記第2方位検出器が算出した前記振幅方位配列から、前記第2方位検出器が起動されない場合は前記方位検出器が算出した前記振幅方位配列から、信号の到来方位の決定可否を判断することを特徴とする請求項5に記載の信号処理装置。
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