JP2011202136A - 熱可塑性エラストマーおよびその製法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オレフィン系ゴム(A)10〜90重量部及びポリオレフィン(B)90〜10重量部(但しオレフィン系ゴム(A)及びポリオレフィン(B)の合計量は100重量部である)を含有する混合物を動的架橋させて得られる熱可塑性エラストマー(C)の製造方法であって、下記の工程を含むことを特徴とする熱可塑性エラストマー(C)の製造方法:(a) オレフィン系ゴム(E)、硬化樹脂(D)およびフィラー(F)を混合して硬化用マスターバッチ(G)を製造する工程、 (b)オレフィン系ゴム(A)とポリオレフィン(B)を混合する工程、(c)(b)に前記のマスターバッチ(G)を添加する工程、
(d)(c)の混合物を混合する工程、(e)(d)に硬化促進剤(H)を添加する工程、(f)(e) の混合物を動的架橋する工程。
【選択図】なし
Description
すなわち本発明は、(1)オレフィン系ゴム(A)10〜90重量部及びポリオレフィン(B)90〜10重量部(但しオレフィン系ゴム(A)及びポリオレフィン(B)の合計量は100重量部である)を含有する混合物を動的架橋させて得られる熱可塑性エラストマー(C)の製造方法であって、下記の工程を含むことを特徴とする熱可塑性エラストマー(C)の製造方法である。
(a) オレフィン系ゴム(E)、硬化樹脂(D)およびフィラー(F)を混合して硬化用マスターバッチ(G)を製造する工程、
(b)オレフィン系ゴム(A)とポリオレフィン(B)を混合する工程、
(c)(b)に前記のマスターバッチ(G)を添加する工程、
(d)(c)の混合物を混合する工程、
(e)(d)に硬化促進剤(H)を添加する工程、
(f)(e) の混合物を動的架橋する工程。
オレフィン系ゴム(A)がエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体であることは、物性や耐熱性の点で好ましい。
ポリオレフィン(B)がポリプロピレンであることは耐熱性の点で好ましい。
硬化樹脂(D)がフェノール樹脂であることはゴム弾性に優れている点で特に好ましい。
フェノール樹脂がハロゲン化フェノール樹脂であることは架橋反応性が良好な点で好ましい。
マスターバッチ(G)がオレフィン系ゴム(A)100重量部に対して、硬化樹脂(D)が0.1〜33重量部、フィラー(F)が10〜200重量部含有することはマスターバッチの性状、架橋反応速度の点で好ましい。
フィラー(F)がタルク及び/またはクレーであることは樹脂との分散性が良好である点で好ましい。
(オレフィン系ゴム(A))
本発明で使用するオレフィン系ゴム(A)は、例えば、ポリイソブチレン、ブチルゴム、エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムであり、好ましくはエチレン−α−オレフィン共重合体ゴム及びエチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムである。
メチルテトラヒドロインデン、5-エチリデン-2- ノルボルネン、5-メチレン-2- ノルボルネン、5-イソプロピリデン-2- ノルボルネン、5-ビニリデン-2- ノルボルネン、6-クロロメチル-5- イソプロペニル-2- ノルボルネン、5-ビニル-2- ノルボルネン、5-イソプロペニル-2- ノルボルネン、5-イソブテニル-2- ノルボルネン、シクロペンタジエン、ノルボルナジエン等の環状非共役ジエン;
2,3-ジイソプロピリデン-5- ノルボルネン、2-エチリデン-3- イソプロピリデン-5- ノルボルネン、2-プロペニル-2,2- ノルボルナジエン、4-エチリデン-8- メチル-1,7- ナノジエン等のトリエンなどが挙げられる。中でも、5-エチリデン-2- ノルボルネン、5-ビニル-2- ノルボルネン、シクロペンタジエン、4-エチリデン-8- メチル-1,7- ナノジエンが好ましい。
エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴムの更に好ましい例として、エチレン/プロピレンの重量比率が85/15〜45/55のエチレン−プロピレン共重合体ゴムをあげることができる。
本発明のポリオレフィン(B)としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンなどの単独重合体又は共重合体があげられ、なかでもポリプロピレンが好ましい。
本発明の硬化用マスターバッチ(G)は、オレフィン系ゴム(E)、硬化樹脂(D)、フィラー(F)からなるものである。
マスターバッチ中のオレフィン系ゴム(E)は、熱可塑性エラストマーの主成分であるオレフィン系ゴム(A)と同じであっても良いし、異なっていても良い。このマスターバッチ中のオレフィン系ゴム(E)は、液状となる低分子量体の使用は、最終的な熱可塑性エラストマー(C)の引張り物性やゴム弾性に対して悪影響を与えるので好ましくない。
メチルテトラヒドロインデン、5-エチリデン-2- ノルボルネン、5-メチレン-2- ノルボルネン、5-イソプロピリデン-2- ノルボルネン、5-ビニリデン-2- ノルボルネン、6-クロロメチル-5- イソプロペニル-2- ノルボルネン、5-ビニル-2- ノルボルネン、5-イソプロペニル-2- ノルボルネン、5-イソブテニル-2- ノルボルネン、シクロペンタジエン、ノルボルナジエン等の環状非共役ジエン;
2,3-ジイソプロピリデン-5- ノルボルネン、2-エチリデン-3- イソプロピリデン-5- ノルボルネン、2-プロペニル-2,2- ノルボルナジエン、4-エチリデン-8- メチル-1,7- ナノジエン等のトリエンなどが挙げられる。中でも、5-エチリデン-2- ノルボルネン、5-ビニル-2- ノルボルネン、シクロペンタジエン、4-エチリデン-8- メチル-1,7- ナノジエンが好ましい。
エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴムを用いる場合の非共役ジエンの含有量は、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは3〜20重量%である。エチレン含有量が90重量%を超える場合は、得られる組成物の柔軟性が失われ、50重量%未満の場合は機械的強度が低下する傾向にある。また、非共役ジエン含有量が1重量%未満の場合は、得られる組成物の架橋度が上がらないために機械的強度が低下し、30重量%を超える場合は、射出成形性等が劣る傾向を示し、コストの点でも不利になる。
なお、オレフィン系ゴム(E)は、油展ゴム及び非油展ゴムのいずれでもよい。油展ゴム中の伸展油の含有量は、共重合体ゴム100重量部あたり好ましくは20〜200重量部である。 伸展油は熱可塑性エラストマー組成物の低硬度化、耐油性の向上等の効果をもたらす。油展ゴムを用いる場合、伸展油はオレフィン系ゴム(E)の一部とみなして重量を適用する。
本発明の硬化樹脂(D)は、オレフィン系ゴム(A)およびオレフィン系ゴム(E)を架橋できる樹脂であれば、有機過酸化物系でも硫黄系であってもよいが、フェノール樹脂系硬化樹脂が特に好ましい。
好ましいフェノール樹脂系硬化樹脂の例としては、下記一般式が挙げられる。
好ましくは、Qは、二価基−CH2−O−CH2−であり、mは0又は1乃至10の正の整数であり、R'は20未満の炭素原子を有する有機基である。より好ましくは、mは0又は1乃至5の正の整数であり、R'は4乃至12の炭素原子を有する有機基である。具体的にはアルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂、メチロール化アルキルフェノール樹脂、ハロゲン化アルキルフェノール樹脂等があげられ、好ましくはハロゲン化アルキルフェノール樹脂であり、さらに好ましくは、末端の水酸基を臭素化したものである。
本発明で使用するフィラー(F)は、タルク、ワラストナイト、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、膠質炭酸カルシウム、硫酸バリウム、マイカ、ガラス繊維、ガラスバルーン、塩基性硫酸マグネシウムウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、カーボンファイバー、クレ−、有機化クレイ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛などが上げられるが、製造時の取り扱いや分散性、物性を考慮するとタルク、クレーが好ましい。
本発明の架橋促進剤(H)は、硬化樹脂(D)の機能をより効果的に向上させるために用いる。硬化樹脂(D)として、フェノール樹脂を用いる場合は、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、二塩化スズ等が挙げられる。なお、酸化亜鉛を架橋促進剤として用いる際には、分散剤として、ステアリン酸金属塩等を併用することが好ましい。上記促進剤の中でも酸化亜鉛が特に好ましい。
本発明の熱可塑性エラストマー(C)は、以下の各工程を含む製造方法により得ることができる。
(a) オレフィン系ゴム(E)、硬化樹脂(D)およびフィラー(F)を混合して硬化用マスターバッチ(G)を製造する工程、
(b)オレフィン系ゴム(A)10〜90重量部およびポリオレフィン(B)90〜10重量部を混合する工程(但しオレフィン系ゴム(A)及びポリオレフィン(B)の合計量は100重量部である)、
(c)(b)に前記のマスターバッチ(G)を添加する工程、
(d)(c)の混合物を混合する工程、
(e)(d)に硬化促進剤(H)を添加する工程、
(f)(e) の混合物を動的架橋する工程。
プロセスオイル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、石油アスファルト、ワセリン等の石油系軟化剤; コールタール、コールタールピッチ等のコールタール系軟化剤;ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、大豆油、椰子油等の脂肪油系軟化剤;トール油;サブ、(ファクチス);蜜ロウ、カルナウバロウ、ラノリン等のロウ類;リシノール酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛等の脂肪酸および脂肪酸塩;ナフテン酸;パイン油、ロジンまたはその誘導体;テルペン樹脂、石油樹脂、クマロンインデン樹脂、アタクチックポリプロピレン等の合成高分子物質;ジオクチルフタレート、ジオクチルアジペート、ジオクチルセバケート等のエステル系軟化剤;マイクロクリスタリンワックス、液状ポリブタジエン、変性液状ポリブタジエン、液状ポリイソプレン、末端変性ポリイソプレン、水添末端変性ポリイソプレン、液状チオコール、炭化水素系合成潤滑油などが挙げられる。中でも、石油系軟化剤、特にプロセスオイルが好ましく用いられる。これらの軟化剤の配合量は、熱可塑性エラストマーの用途により適宜選択される。
本発明によりえられる熱可塑性エラストマー(C)は、一般に使用される成型法例えば、射出成型法、押出成型法、中空成型法、圧縮成型法等により成形される。用途としては自動車部品(ウェザーストリップ、天井材、内装シート、バンパーモール、サイドモール、エアスポイラー、エアダクトホース、カップホルダー、サイドブレーキグリップ、シフトノブカバー、シート調整ツマミ、フラッパードアシール、ワイヤーハーネスグロメット、ラックアンドピニオンブーツ、サスペンションカバーブーツ、ガラスガイド、インナーベルトラインシール、ルーフガイド 、トランクリッドシール、モールデッドクォーターウィンドガスケット、コーナーモールディング、グラスエンキャプシュレーション、フードシール、グラスランチャンネル、セカンダリーシール、各種パッキン類など)、土木・建材部品(止水材、目地材、建築用窓枠など)、スポーツ用品(ゴルフクラブ、テニスラケットのグリップ類など)、工業用部品(ホースチューブ、ガスケット等)、家電部品(ホース、パッキン類など)、医療用機器部品、電線、雑貨などの広汎な分野での資材として使用される。
〔1〕ショアーA硬度
JIS K6253に準拠して、プレス成形機によりシートを作製し、A型測定器を用い、押針接触後直ちに目盛りを読み取った。
〔2〕引張り強度、伸び
JIS K6251に準拠して、プレス成形機によりシートを作製し、JIS3号ダンベルにて、測定した。
〔3〕シート圧縮永久歪
JIS K6262に準拠して、プレス成形機によりシートを作製し、スペーサーにより25%圧縮、23℃×24時間、70℃×22時間熱処理を行い、処理後23℃恒温室で30分放置した後、厚さを測定した。
〔オレフィン系ゴム(A)および(E)〕
(エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-1)
コ゛ム[η]=3.34dl/g、エチレン成分含量67wt%、シ゛エン成分含量4.7wt%、油展量:コ゛ム100重量部に対して40重量部
(エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-2)
コ゛ム[η]=4.0dl/g、エチレン成分含量66wt%、シ゛エン成分含量4.5wt%、油展量:コ゛ム100重量部に対して75重量部
(エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-3)
コ゛ム[η]=4.1dl/g、エチレン成分含量57wt%、シ゛エン成分含量7.3wt%、油展量:コ゛ム100重量部に対して48重量部
ポリプロピレン(ホモタイプ、MFR(230℃、2.16kgf)=2、融点160℃)
臭素化フェノール樹脂(タッキロール250-III:田岡化学工業(株)社製)
タルク(ミストロンヘ゛ーハ゜ータルク:日本ミストロン(株)社製)
酸化亜鉛
ミストロンヘ゛ーハ゜ータルク/ホ゜リフ゜ロヒ゜レン(ホモタイプ、MFR(230℃、2.16kgf)=2、融点160℃)=80/20(重量比)
(マスターバッチG−1の調製)
エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-1140重量部、硬化樹脂(D)30重量部、フィラー(F)100重量部をラボプラストミル(75C100:東洋精機(株)社製)を設定温度70℃にてスクリュー回転数30〜70rpmにて100℃を超えないように5分間混練し、硬化用マスターバッチG-1を得た。得られたマスターバッチをペレタイザーによりペレット化した。得られたペレットは、ブロッキングや融着など問題なかった。
エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-1140重量部、硬化樹脂(D)30重量部をラボプラストミル(75C100:東洋精機(株)社製)を設定温度80℃にてスクリュー回転数30〜70rpmにて100℃を超えないように5分間混練し、硬化用マスターバッチG-2を得た。得られたペレットは、粘着性が有り、製造時、ブロッキングを生じていた。
エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-1140重量部、硬化樹脂(D)140重量部、フィラー(F)100重量部をラボプラストミル(75C100:東洋精機(株)社製)を設定温度70℃にてスクリュー回転数30〜70rpmにて100℃を超えないように5分間混練し、硬化用マスターバッチG-3を得た。得られたペレットは、粘着性が有り、製造時、ブロッキングを生じていた。
エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-1121重量部、ポリオレフィン(B)47重量部をラボプラストミルにてスクリュー回転数30rpm、温度170℃にて混練し、1分後硬化用マスターバッチG-1を36重量部添加し、さらに10s後、酸化亜鉛1重量部、ステアリン酸1重量部を投入して、6分間スクリュー回転数90rpmにて混練して熱可塑性エラストマーC-1を製造し、物性を評価した。
エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-1140重量部、ポリオレフィン(B)47重量部をラボプラストミルにてスクリュー回転数30rpm、温度170℃にて混練し、硬化樹脂(D)を4重量部添加し、さらに10s後、酸化亜鉛1重量部、ステアリン酸1重量部を投入して、6分間スクリュー回転数90rpmにて混練して熱可塑性エラストマーC-2を製造し、物性を評価した。実施例1と比較して、伸び、強度が低下し、CSも上昇した。
エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-1121重量部、ポリオレフィン(B)43.7重量部、タルクマスターバッチ16.6重量部をラボプラストミルにてスクリュー回転数30rpm、温度170℃にて混練し、硬化用マスターバッチG-2を22.7重量部添加し、さらに10s後、酸化亜鉛1重量部、ステアリン酸1重量部を投入して、6分間スクリュー回転数90rpmにて混練して熱可塑性エラストマーC-3を製造し、物性を評価した。C-3はC-1と最終組成が同じにも関わらず、実施例1と比較して、伸び、強度が低下した。
エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-1140重量部、ポリオレフィン(B)43.7重量部、タルクマスターバッチ16.6重量部をラボプラストミルにてスクリュー回転数30rpm、温度170℃にて混練し、硬化樹脂(D)を4重量部添加し、さらに10s後、酸化亜鉛1重量部、ステアリン酸1重量部を投入して、6分間スクリュー回転数90rpmにて混練して熱可塑性エラストマーC-4を製造し、物性を評価した。C-4はC-1と最終組成が同じにも関わらず、実施例1と比較して、伸び、強度が低下した。
エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-2175重量部、ポリオレフィン(B)47重量部をラボプラストミルにてスクリュー回転数30rpm、温度170℃にて混練し、1分後硬化用マスターバッチG-1を36重量部添加し、さらに10s後、酸化亜鉛1重量部、ステアリン酸1重量部を投入して、6分間スクリュー回転数90rpmにて混練して熱可塑性エラストマーC-5を製造し、物性を評価した。
エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-3148重量部、ポリオレフィン(B)47重量部をラボプラストミルにてスクリュー回転数30rpm、温度170℃にて混練し、1分後硬化用マスターバッチG-1を36重量部添加し、さらに10s後、酸化亜鉛1重量部、ステアリン酸1重量部を投入して、6分間スクリュー回転数90rpmにて混練して熱可塑性エラストマーC-6を製造し、物性を評価した。
エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-1140重量部、ラボプラストミルにてスクリュー回転数30rpm、温度170℃にて混練し、1分後硬化用マスターバッチG-3を36重量部添加したが、粉状の物が出来、次の段階に進むことが出来なかった。
エチレン・プロピレン・5−エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム-1121重量部、ポリオレフィン(B)47重量部をラボプラストミルにてスクリュー回転数30rpm、温度170℃にて混練し、1分後硬化用マスターバッチG-3を36重量部添加し、さらに10s後、酸化亜鉛1重量部、ステアリン酸1重量部を投入して、6分間スクリュー回転数90rpmにて混練して熱可塑性エラストマーC-7を製造し、物性を評価した。実施例1と比較して、強度、CSは、優れるものの、伸びが使用出来ないレベルまで低下した。
Claims (9)
- オレフィン系ゴム(A)10〜90重量部及びポリオレフィン(B)90〜10重量部(但しオレフィン系ゴム(A)及びポリオレフィン(B)の合計量は100重量部である)を含有する混合物を動的架橋させて得られる熱可塑性エラストマー(C)の製造方法であって、下記の工程を含むことを特徴とする熱可塑性エラストマー(C)の製造方法:
(a) オレフィン系ゴム(E)、硬化樹脂(D)およびフィラー(F)を混合して硬化用マスターバッチ(G)を製造する工程、
(b)オレフィン系ゴム(A)とポリオレフィン(B)を混合する工程、
(c)(b)に前記のマスターバッチ(G)を添加する工程、
(d)(c)の混合物を混合する工程、
(e)(d)に硬化促進剤(H)を添加する工程、
(f)(e) の混合物を動的架橋する工程。 - (f)動的架橋する工程の後に、さらに(g)軟化剤を添加する工程と(h)混合物を混合する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の熱可塑性エラストマー(C)の製造方法。
- オレフィン系ゴム(A)がエチレン・α- オレフィン・非共役ポリエン共重合体であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱可塑性エラストマー(C)の製造方法。
- ポリオレフィン(B)がポリプロピレンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱可塑性エラストマー(C)の製造方法。
- 硬化樹脂(D)がフェノール樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱可塑性エラストマー(C)の製造方法。
- フェノール樹脂がハロゲン化フェノール樹脂であることを特徴とする請求項5に記載の熱可塑性エラストマー(C)の製造方法。
- マスターバッチ(G)がオレフィン系ゴム(A)100重量部に対して、硬化樹脂(D)が0.1〜33重量部、フィラー(F)が10〜200重量部含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の熱可塑性エラストマー(C)の製造方法。
- フィラー(F)がタルク及び/またはクレーであることを特徴とする請求項7に記載の熱可塑性エラストマー(C)の製造方法。
- 請求項1または2の製造方法により得られた熱可塑性エラストマー(C)。
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