JP2011201495A - 鞍乗り型車両の前部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動二輪車(10)には、フォークパイプ(33L、33R)を連結するトップブリッジ(53)及びボトムブリッジ(54)とに取付けられヘッドライト(36)を囲いつつ支持する左右のステー部材(34L、34R)が備えられている。左右のステー部材(34L、34R)は、ボトムブリッジ(54)及びトップブリッジ(53)に回動可能に取付けられる左右の係合部(61L、61R)と、これらの左右の係合部(61L、61R)から延ばされる左右のカバー部(62L、62R)と、ヘッドライト(36)を保持する左右の保持部(71L、71R)とを有する。
【選択図】図6
Description
前記下のピンと前記ボトムブリッジ側凹部との間には、弾性部材が介在されていることを特徴とする。
このカバー部材に、前記上下のピンの軸線上にカバー側ピン部が設けられ、
このカバー側ピン部を前記ステー部材に設けた受け部で回動可能に係止することを特徴とする。
すなわち、左右のステー部材をボトムブリッジ及びトップブリッジに取付けたままで、
ヘッドライトだけを取り外すことができる。
ヘッドライトを保持する左右の保持部は、車幅方向外方に開かれるので、左右のステー部材をボトムブリッジ及びトップブリッジから取り外す必要はない。左右のステー部材を取り外す必要がなくなるので、ヘッドライトのメンテナンスに係る作業にかかる手間が軽減される。したがって、ヘッドライトのメンテナンスに係る作業性を高めることができる。
ヘッドライトを取り外すときは、左右のステー部材を車幅方向外方に回動させ、左右のステー部材の凸部をヘッドライトの外側面に開けた穴部から外し、ステー部材の凸部とヘッドライトの穴部との係合を解除させることにより、ヘッドライトを取り外すことができる。
この点、本発明では、ヘッドライトは、左右のステー部材及び第1クロス部材に防振部材を介してラバーマウントされているので、部品点数の増加が抑えられ、ヘッドライトの支持構造を簡便なものにすることができる。
図1に示されているように、自動二輪車10は、車体フレーム11が、前端部に設けられたヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方斜め下方上下に延びるメインフレーム13、14と、これらのメインフレーム13、14の後端に取付けられたセンタフレーム16と、このセンタフレーム16から後方斜め上方に延びるシートレール17とを主要な構成要素とし、ヘッドパイプ12に操舵自在にフロントフォーク21が取付けられ、メインフレーム13、14の下部にエンジン22が取付けられ、メインフレーム13、14の上方に燃料タンク23が設けられ、センタフレーム16の下部にピボット軸24を介してスイングアーム26が上下スイング自在に取付けられ、このスイングアーム26の後端には後輪42が取付けられ、シートレール17に乗員シート27が取付けられている鞍乗り型車両である。
図2及び図3に示されているように、車体フレーム11の前端部を構成するヘッドパイプ12に回動自在にステアリング軸51が挿入され、このステアリング軸51の上端部及び下端部にトップブリッジ53及びボトムブリッジ54が設けられ、これらのトップブリッジ53及びボトムブリッジ54に左右のフォークパイプ33L、33Rが取付けられ、これらのトップブリッジ53及びボトムブリッジ54には、ヘッドライト36を囲いつつ支持する左右のステー部材34L、34Rが設けられている。
図4に示されているように、ボトムブリッジ54とトップブリッジ53との間に設けられヘッドライト36を支持する左右のステー部材34L、34Rは、ボトムブリッジ54及びトップブリッジ53に取付けられる左右の係合部61L、61Rと、これらの左右の係合部61L、61Rから延ばされヘッドライト36を車幅方向外側から覆う左右のカバー部62L、62Rとを有する。
図5に示されているように、左右のステー部材34L、34Rは、これらの左右のカバー部62L、62Rに設けられヘッドライト36を保持する左右の保持部71L、71Rを有する。
左右の上の防振ラバー76L、76R及び左右の防振ラバー75L、75Rは、いずれも、ヘッドライト36の側に取付けられている。
ヘッドライト36は、締結部材77、77、79、79によって上下4箇所で固定されているので、ヘッドライト36の取付剛性をより一層高めることができる。
図4を併せて参照して、リヤカバー93から、上下のピン部64L、64Rと同軸になるようにして、カバー側ピン部95L、95Rを上に延ばし、これらのカバー側ピン部95L、95Rをステー部材34L、34Rに設けられている受け部96L、96Rに相対回転可能に保持する。
なお、本実施例では、リヤカバーは、ボトムブリッジに取付けたものであるが、トップブリッジに取付けることは差し支えない。
図8に示されているように、左のステー部材34Lは、ボトムブリッジ(図7、符号54)及びトップブリッジ(図7、符号53)に取付けられる上下の左係合部61Lと、これらの上下の左の係合部61Lから延ばされ前記ヘッドライト36を車幅方向外側から覆う左の左右のカバー部62Lと、この左のカバー部62Lに設けられヘッドライト36を保持する左の保持部71Lと、を有する。
図9に示されているように、ステー部材34L、34Rは、左右の係合部61L、61Rと、これらの左右の係合部61L、61Rから延ばされる左右のカバー部62L、62Rと、これらの左右のカバー部62L、62Rに設けられヘッドライト36を保持する左右の保持部71L、71Rとを有し、係合部61L、61Rを中心として、トップブリッジ(図7、符号53)及びボトムブリッジ(図7、符号54)に回動可能に取付けられている。
Claims (7)
- 前輪(32)を軸支し、この前輪(32)から上方へ延びる左右一対のフォークパイプ(33L、33R)と、これらの左右一対のフォークパイプ(33L、33R)の上部及び中間部を連結するトップブリッジ(53)及びボトムブリッジ(54)と、これらのトップブリッジ(53)及びボトムブリッジ(54)とに取付けられヘッドライト(36)を囲いつつ支持する左右のステー部材(34L、34R)と、が備えられ、
これらの左右のステー部材(34L、34R)は、前記ボトムブリッジ(54)及び前記トップブリッジ(53)に取付けられる左右の係合部(61L、61R)と、これらの左右の係合部(61L、61R)から延ばされ前記ヘッドライト(36)を車幅方向外側から覆う左右のカバー部(62L、62R)と、これらの左右のカバー部(62L、62R)に設けられ前記ヘッドライト(36)を保持する左右の保持部(71L、71R)と、を有する鞍乗り型車両の前部構造において、
前記ステー部材34は、前記係合部(61L、61R)を回転中心にして前記トップブリッジ(53)及び前記ボトムブリッジ(54)に回動可能に取付けられていることを特徴とする鞍乗り型車両の前部構造。 - 前記保持部(71L、71R)は、前記左右のカバー部(62L、62R)の車幅方向側の面から車幅方向中心へ延びる左右の凸部(72L、72R)であり、
この左右の凸部(72L、72R)と係合する左右の孔部(88L、88R)が前記ヘッドライト(36)の外側面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の前部構造。 - 前記左右の係合部(61L、61R)は、前記左右のカバー部(62L、62R)から上方へ延びる上のピン部(63L、63R)と、前記左右のカバー部(62L、62R)から下方へ延びる下のピン部(64L、64R)であり、
前記トップブリッジ(53)の下面に、前記上のピン部(63L、63R)が挿入されるトップブリッジ側凹部(65L、65R)が設けられ、前記ボトムブリッジ(54)の上面に、前記下のピン部(64L、64R)が挿入されるボトムブリッジ側凹部(66L、66R)が設けられ、
前記上のピン部(63L、63R)と前記トップブリッジ側凹部(65L、65R)との間には、弾性部材(68)が介在され、
前記下のピン部(64L、64R)と前記ボトムブリッジ側凹部(66L、66R)との間には、弾性部材(68)が介在されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両の前部構造。 - 前記ヘッドライト(36)に左右の防振ラバー(75L、75R)を取付け、これらの左右の防振ラバー(75L、75R)に車幅方向外側から前記左右のステー部材(34L、34R)を当て、前記左右の防振ラバー(75L、75R)を貫通する左右の締結部材(77、77)で前記左右のステー部材(34L、34R)に前記ヘッドライト(36)を保持させ、
前記左右の締結部材(77、77)の車幅方向内面に、第1クロス部材(81)を設け、
この第1クロス部材の端部(82L、82R)に前記左右の締結部材(77、77)を貫通させ、これらの端部(82L、82R)をも前記左右の締結部材(77、77)で締結したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の鞍乗り型車両の前部構造。 - 前記左右のステー部材(34L、34R)の間に、前記第1クロス部材(81)と高さ方向に異なる位置で、第2クロス部材(83)が設けられ、この第2クロス部材(83)の左右の端部に前記左右のステー部材(34L、34R)が締結部材(77、77)によって締結されていることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両の前部構造。
- 前記トップブリッジ(53)又は前記ボトムブリッジ(54)にリヤカバー(93)を取付け、このリヤカバー(93)で前記ヘッドライト(36)の後方を覆うようにし、前記上下のピン部(64L、64R)と同軸になるようにして、前記リヤカバー(93)からカバー側ピン部(95L、95R)を延ばし、このカバー側ピン部(95L、95R)を前記ステー部材側に設けられている受け部(96L、96R)に相対回転可能に保持することを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両の前部構造。
- 前記ステー部材(34)に爪部(87L、87R)が設けられ、この爪部(87L、87R)に係合する係合左右の孔部(88L、88R)が前記ヘッドライト(36)に設けられ、前記ステー部材(34L、34R)が回動する際に、前記係合左右の孔部(88L、88R)に前記爪部(87L、87R)が着脱するようにしたことを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両の前部構造。
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