JP2011201394A - ハイブリッド車 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気モータ走行後のエンジン始動時の排気性能を向上させる。
【解決手段】エンジンが始動する前の電気モータによる単独走行時において、エンジンの冷却水温が暖機完了温度未満である場合に(S20)、車両減速時に(S30)バッテリへの回生による制動とともに、第2のモータジェネレータによりエンジンを強制回転させる(S90、S110)ことで、エンジン始動前に燃料を消費することなくエンジンの温度を上昇させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車の減速時における制御技術に関する。
近年、低燃費及び低排ガスを図るため、ハイブリッド車が開発されている。ハイブリッド車は、エンジン及び電気モータを備え、エンジンによって発電機を駆動し、発電した電力をバッテリに蓄電するとともに、必要に応じてバッテリから電力を供給して電気モータを回転駆動し、車両を走行可能としている。
また、ハイブリッド車において、更に、エネルギーの消費を抑えるために、減速時における制動エネルギーを電気モータ(モータジェネレータ)により電気エネルギーに変換し、バッテリに回生する技術が開発されている。
しかしながら、バッテリはエンジン始動が行えるように常に所定量以上充電させておかなければならず、このように所定量以上充電している状態ではバッテリに回収可能な電気エネルギーが制限されてしまう。そして、バッテリに回収可能な電気エネルギーに対して回生により発生する電気エネルギーは比較的大きいので、バッテリが過充電となる虞がある。
そこで、回生時に余剰の電気エネルギーを消費させるために電気的負荷を設けることで、バッテリの過充電を防止する技術が提案されている。例えば回生電力をエンジンに接続した電気モータに供給して回転させ、回生電力を消費させる技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許第3164951号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、単純に減速時に回生電力を電気モータで消費させてしまっては、制動エネルギーを捨てることになるので、制動エネルギーの更なる有効利用が望まれる。
また、ハイブリッド車は省エネ性能だけでなくエンジンから排出されるエミッションの低下も強く求められている。近年の触媒等の排気浄化技術の開発により、エンジンから排出されるエミッションの多くは始動時におけるものとなっており、特に冷態始動時における排気性能の向上が強く要求されている。
そして、ハイブリッド車においては、電気モータによる車両走行中にバッテリの充電量の低下によりエンジンが始動されるパターンが多く、このように電気モータによる走行後のエンジン始動時における排気性能の向上が望まれる。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、エンジン始動前の電気モータ走行時における減速エネルギーを利用し、電気モータ走行後のエンジン始動時における排気性能を向上可能なハイブリッド車を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1のハイブリッド車は、エンジンと第1のモータジェネレータとを備え、第1のモータジェネレータによる単独走行が可能なハイブリッド車であって、第1のモータジェネレータに電力を供給するバッテリと、エンジンにより駆動されて発電し、バッテリに電力を供給する第2のモータジェネレータと、車両の走行エネルギーを第1のモータジェネレータにより電気エネルギーに変換し、バッテリへ回生することで、車両の制動を行なう回生制動手段と、第1のモータジェネレータで発電した電力により第2のモータジェネレータを駆動してエンジンを強制回転させる強制回転手段と、エンジンの温度を検出する温度検出手段と、電気モータによる単独走行時において、車両減速時に温度検出手段により検出したエンジンの温度に基づいて、強制回転手段によりエンジンを強制回転させて第2のモータジェネレータで電力を消費させつつ、回生制動手段による制動を実行させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2のハイブリッド車は、請求項1において、車両の走行状態及びブレーキ操作に基づいて要求される制動エネルギーを演算する要求制動量演算手段を更に備え、制御手段は、温度検出手段により検出したエンジンの温度が所定温度以下のときには、前記回生制動手段による制動を実行させるとともに、要求制動量演算手段により演算した制動エネルギーと回生制動手段による制動エネルギーとの差に基づいて、強制回転手段による強制回転時におけるエンジンの回転速度を可変制御することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2において、バッテリの充電量を検出する充電量検出手段を更に備え、制御手段は、充電量検出手段により検出された充電量が、第1の所定量以上である場合に第2のモータジェネレータによる発電を規制するとともに、第1の所定量より大きい第2の所定量以下である場合に強制回転手段によるエンジンの強制回転を行なうことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、エンジンの吸排気の抵抗を可変する可変抵抗手段を更に備え、制御手段は、強制回転手段によるエンジンの強制回転時に可変抵抗手段を制御して第2のモータジェネレータの回転負荷を可変させることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかにおいて、制御手段は、温度検出手段により検出されたエンジンの温度とエンジンの暖機完了を判定する暖機完了判定温度との偏差を算出し、該偏差が大きいほど強制回転手段によるエンジンの強制回転時の回転速度が増加するように第2のモータジェネレータを可変制御することを特徴とする。
本発明の請求項1のハイブリッド車によれば、電気モータによる単独走行時において車両減速時にエンジンの温度に基づいて、回生制動手段による制動を行なうとともに強制回転手段により電力を消費するので、回生により発電した電力が大きくともバッテリへの過充電を防止することができる。
ここで、強制回転手段によりエンジンが強制的に回転されることで、エンジンの温度を上昇させることができる。そして、エンジンの温度に基づいて強制回転手段によるエンジンの強制回転を行なうことで、減速時にエンジンの温度を必要に応じて適切な温度に上昇させることが可能となる。したがって、電気モータによる単独走行時に燃料を消費することなくエンジンを暖機させることが可能となり、その後のエンジン始動時の排気性能を向上させることができる。
本発明の請求項2のハイブリッド車によれば、要求される制動エネルギーと回生制動手段による制動エネルギーとの差に基づいて強制回転手段による強制回転での回転速度が可変制御されるので、要求される制動エネルギーに対応して、回生制動手段による制動と強制回転手段による強制回転とを適切に実行させることができる。
本発明の請求項3のハイブリッド車によれば、バッテリの充電量が第1の所定量以上、かつ第2の所定量以下である場合には、第2のモータジェネレータによる発電が規制されるとともに強制回転手段による強制回転が行なわれるので、バッテリへの充電より強制回転によるエンジンの暖機が優先して行なわれ、エンジンの排気性能をより向上させることができる。
本発明の請求項4のハイブリッド車によれば、強制回転手段によるエンジンの強制回転時に可変抵抗手段を可変制御することで、エンジンの回転負荷が可変し、第2のモータジェネレータによる電力消費量を容易に可変調整することが可能となる。
本発明の請求項5のハイブリッド車によれば、エンジンの温度と暖機完了判定温度との差が大きいほどエンジンの強制回転時の回転速度を増加させることで、エンジンの温度を急速に上昇させ、暖機を迅速に完了させることができる。
本発明に係るハイブリッド車の第1の実施形態の概略構成図である。 第1の実施形態における減速制御手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態における減速制御手順を示すフローチャートである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係るハイブリッド車の第1の実施形態の概略構成図である。
図1に示すように、第1の実施形態のハイブリッド車(以下、単に車両1という)は、エンジン2及び第1のモータジェネレータ3を備え、第1のモータジェネレータ3を走行駆動源としたシリーズ型ハイブリッド車である。第1のモータジェネレータ3はクラッチ及び減速機を内部に備えた動力伝達装置8を介して駆動輪9の車軸10に動力を伝達可能に構成されている。第1のモータジェネレータ3は、バッテリ11から電力を供給されて駆動する。エンジン2には第2のモータジェネレータ12が設けられ、該第2のモータジェネレータ12は、エンジン2により駆動されて発電する機能と、エンジン2を駆動する電気モータとしての機能とを有している。第2のモータジェネレータ12によって発電された電力はバッテリ11に供給され、バッテリ11を充電可能となっている。
また、エンジン2には、エンジン2の冷却水温度を検出する水温センサ13(温度検出手段)が設けられているとともに、ブレーキペダル14にはブレーキ踏み込み量を検出するブレーキペダルセンサ15が設けられている。
車両コントロールユニット20(制御手段)は、エンジン2から回転速度、バッテリ11の充電情報、車両減速検出装置21から車両の減速情報、ブレーキペダルセンサ15からのブレーキ踏み込み量、及びその他エンジン2の運転情報や車両の走行情報を入力し、第1のモータジェネレータ3、第2のモータジェネレータ12、動力伝達装置8及び車両制動装置22の制御を行なう。
バッテリ11の充電情報は、例えばバッテリ11の電圧から推定したり、車両コントロールユニット20においてバッテリ11ヘの電力の入出量を積算したりして求めればよい(充電量検出手段)。車両減速検出装置21は、車両1が減速状態であることを検出し、減速状態である場合には減速情報を出力する装置であって、例えば加速度センサを用いたり、アクセル開度、車速、シフト位置、エンジン回転速度といった車両の運転状態から減速状態であるか否かを判定したりすればよい。車両制動装置22は、ブレーキペダル14により操作される車両1のブレーキ装置である。
特に、車両コントロールユニット20は、回生機能を有している。回生機能は、車両減速時において、第1のモータジェネレータ3により発電した電力によりバッテリ11を充電させるものであって、車両1の走行エネルギーを電力エネルギーに変換して蓄電し、後で第1のモータジェネレータ3等の電力として再利用するものである。なお、第1のモータジェネレータ3による発電により、車両の走行エネルギーが電気エネルギーに変換されるので、車両1が制動され速度が低下する(回生制動手段)。
また、第1のモータジェネレータ3及び第2のモータジェネレータ12は、その発電能力を車両コントロールユニット20により可変制御可能に構成されている。更に、車両コントロールユニット20は、バッテリ11の充電量Qを検出し、充電量Qが第1の所定量Q1より大きい場合には、第2のモータジェネレータ12による発電を規制させる。
次に、図2を用いて車両1の減速制御について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る車両1の減速制御手順を示すフローチャートである。
本ルーチンは、車両電源ON時に繰り返し実行される。
まず、ステップS10では、エンジン2の暖機情報として、水温センサ13より冷却水温度Tを入力する。そして、ステップS20に進む。
ステップS20では、ステップS10で入力した暖機情報に基づき、暖機が未完了であるか否かを判別する。詳しくは、冷却水温度Tが暖機完了温度T1未満であるか否かにより判別する。暖機未完了である場合、即ち冷却水温度Tが暖機完了温度T1未満である場合には、ステップS30に進む。
ステップS30では、減速条件が成立しているか否か、詳しくは車両減速検出装置21から減速情報が入力しているか否かを判別する。減速情報が入力し減速条件が成立している場合には、ステップS40に進む。
ステップS40では、必要減速エネルギーAを演算する。必要減速エネルギーAは、ブレーキ操作に対応した車速に減速させるまでの車両の走行エネルギーの低下量であって、現在の車速とブレーキペダルセンサ15から入力したブレーキ踏み込み量に基づいて演算すればよい。例えば車速とブレーキ踏み込み量をパラメータに基準減速エネルギーをマップデータとして持っておき、このマップデータを利用して必要減速エネルギーAを求めればよい(要求制動量演算手段)。そして、ステップS50に進む。
ステップS50では、エンジン吸収可能エネルギーBを演算する。エンジン吸収可能エネルギーBは、エンジン2の強制回転により吸収可能なエネルギーの最大値である。この強制回転は、第2のモータジェネレータ12に電力を供給して、燃料を供給せずにエンジン2を回転させるものであって、エンジン2のフリクションによって、燃料を消費することなくエンジン2の温度を上昇させる(強制回転手段)。例えばエンジン油温毎にエンジン回転速度(及び吸排気抵抗装置30の設定)に対するエンジンフリクションデータをマップで持っておき、このマップを利用してエンジン吸収可能エネルギーBを求めればよい。そして、ステップS60に進む。
ステップS60では、エンジン吸収不能エネルギー(A−B)を演算する。エンジン吸収不能エネルギー(A−B)は、必要減速エネルギーAのうちエンジン吸収可能エネルギーBで吸収が賄えない分のエネルギー量であって、ステップS40で演算された必要減速エネルギーAからステップS50で演算されたエンジン吸収可能エネルギーBを減算して求められる。そして、ステップS70に進む。
ステップS70では、制動回生可能エネルギーCが、ステップS60で演算したエンジン吸収不能エネルギー(A−B)以上であるか否かを判別する。制動回生可能エネルギーは、回生時に第1のモータジェネレータ3で吸収可能なエネルギーの最大値である。制動回生可能エネルギーCがエンジン吸収不能エネルギー(A−B)以上である場合には、ステップS80に進む。
ステップS80では、ステップS40で演算した必要減速エネルギーAに基づいてエンジン吸収エネルギーBa及び制動回生エネルギーCaを設定する。詳しくは、必要減速エネルギーA=Ba+Caとなるようにエンジン吸収エネルギーBa及び制動回生エネルギーCaを設定する。例えば必要減速エネルギーAが制動回生エネルギーの最大値Cに達するまではエンジン吸収エネルギーBaを0に設定し、制動回生エネルギーCaを必要減速エネルギーAに設定する。必要減速エネルギーAが制動回生エネルギーの最大値Cを超える場合には、制動回生エネルギーCaを最大値Cとして、不足分(A−C)をエンジン吸収エネルギーBaとして設定すればよい。そして、エンジン吸収エネルギーBaに対応したエンジン回転速度で強制回転されるように第2のモータジェネレータ12での消費電力を設定するとともに、制動回生エネルギーCaに対応して第1のモータジェネレータ3の発電能力を設定する。そして、ステップS90に進む。
ステップS90では、ステップS80にて設定した第1のモータジェネレータ12の発電能力及び第2のモータジェネレータ12の消費電力で、回生により減速エネルギーを吸収し制動させる回生制動とエンジン2を強制回転させて電力を消費する強制回転とを実施する。そして、本ルーチンをリターンする。
ステップS70において制動回生可能エネルギーCがエンジン吸収不能エネルギー(A−B)未満であると判定された場合には、ステップS100に進む。
ステップS100では、制動回生エネルギーCa及びエンジン吸収エネルギーBaが最大となるように、第1のモータジェネレータ12の発電能力及び第2のモータジェネレータ12へのを最大設定にする。更に、必要減速エネルギーAからエンジン吸収エネルギーBa及び制動回生エネルギーCaを減算し、必要減速エネルギーAの不足分Dを演算する(D=A−(Ba+Ca))。そして、ステップS110に進む。
ステップS110では、回生により減速エネルギーを吸収し制動させる回生制動と、エンジンを強制回転させる強制回転と、を最大能力で実施するとともに、ステップS100において演算した不足分Dの減速エネルギーが消費されるように車両制動装置22を制御する。そして、本ルーチンを終了する。
ステップS20で暖機が完了していると判定された場合、またはステップS30で減速条件が成立していないと判定された場合には、ステップS120に進む。
ステップS120では、本減速制御、即ち必要減速エネルギーAに基づくエンジン2の強制回転及び回生制動の実行を解除する。そして、本ルーチンを終了する。
以上のように制御することで、本実施形態では、エンジン2が暖機されていない状態で減速時に、必要減速エネルギーAに応じて、回生による制動とエンジン2の強制回転が実施される。また、回生による制動とエンジンの強制回転とで消費されるエネルギーが必要な減速エネルギーAに満たない場合には、車両制動装置22も加えて制動される。このように、車両減速時に回生制動だけでなく、エンジン2の強制回転も合わせて行なうことで、バッテリ11の充電可能な容量が少ない場合でも、減速エネルギーが十分に吸収されるので、車両制動装置22の使用が抑えられ、車両制動装置22の寿命を延ばすことができる。
そして、エンジン2の強制回転により、燃料を使用しなくとも、エンジン2の温度を上昇させることができる。本実施形態では、第1のモータジェネレータ3による走行状態から減速したとき、例えば車両1が発進してからエンジン2が始動する前に減速したときに、エンジン2が暖機状態でない場合には、エンジン2の強制回転が行なわれることで、エンジン2の温度を上昇させるので、冷態状態でのエンジン始動を回避して排気性能を向上させることができる。また、エンジン始動前にエンジン2の温度を上昇させることで、そのエネルギーを暖房に利用することもできる。
また、エンジン2の強制回転時には燃料を使用しないので、強制回転によって燃費が悪化することはなく、冷態状態でのエンジン始動を回避させることで、燃費性能を向上させることができる。
更に、図2に示す減速制御の実行判定の条件にバッテリ11の充電状態を加えてもよい。
図3は、本発明の第2の実施形態における減速制御手順を示すフローチャートである。
以下、第1の実施形態との相違点のみ述べる。
図3に示すように、第2の実施形態では、始めに、ステップS150において、バッテリ11の充電情報を読み込む。そして、ステップS160に進む。
ステップS160では、ステップS150において入力した充電情報により、バッテリ11の充電量Qが第2の所定量Q2以下であるか否かを判別する。第2の所定量Q2は、前述の第1の所定量Q1より高く、満充電に近い値に設定される。充電量Qが第2の所定量Q2以下である場合には、ステップS10に進む。充電量Qが第2の所定量Q2より大きい場合には、ステップS120に進む。
以上の制御により第2の実施形態では、バッテリ11の充電量Qが第2の所定量Q2以下のみ強制回転が行なわれる。更に、バッテリ11の充電量Qが第1の所定量Q1以上では、第2のモータジェネレータ12による発電が規制されるので、バッテリ11の充電量Qが第1の所定量Q1と第2の所定量Q2との間では、バッテリ11への充電よりもエンジン2の暖機が優先される。これにより、本実施形態の制御は、例えばプラグインハイブリッド車のように、バッテリ11の容量が比較的大きい車両に適している。このような車両では、第1の所定量Q1と第2の所定量Q2との差が比較的大きいので、強制回転が優先して行なわれる機会が増え、更なるエンジン2の排気性能及び燃費性能の向上を図ることができる。
また、エンジン吸収エネルギーBaを、吸気スロットル弁、排気シャッターバルブ、可変動弁機構等のような吸排気抵抗装置30(可変抵抗手段)を用いて可変設定させても良い。これらの吸排気抵抗装置30を可変制御して、エンジン2の吸排気抵抗を可変させることで、エンジン2の強制回転時のフリクションを変更させてエンジン吸収エネルギーBaを可変制御することができる。
1 車両(ハイブリッド車)
2 エンジン
3 第1のモータジェネレータ
11 バッテリ
12 第2のモータジェネレータ
13 水温センサ
20 車両コントロールユニット
22 車両制動装置
30 吸排気抵抗装置

Claims (5)

  1. エンジンと第1のモータジェネレータとを備え、前記第1のモータジェネレータによる単独走行が可能なハイブリッド車であって、
    前記第1のモータジェネレータに電力を供給するバッテリと、
    前記エンジンにより駆動されて発電し、前記バッテリに電力を供給する第2のモータジェネレータと、
    車両の走行エネルギーを前記第1のモータジェネレータにより電気エネルギーに変換し、前記バッテリへ回生することで、車両の制動を行なう回生制動手段と、
    前記第1のモータジェネレータで発電した電力により前記第2のモータジェネレータを駆動して前記エンジンを強制回転させる強制回転手段と、
    前記エンジンの温度を検出する温度検出手段と、
    前記電気モータによる単独走行時において、車両減速時に前記温度検出手段により検出した前記エンジンの温度に基づいて、前記強制回転手段により前記エンジンを強制回転させて前記第2のモータジェネレータで電力を消費させつつ、前記回生制動手段による制動を実行させる制御手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド車。
  2. 車両の走行状態及びブレーキ操作に基づいて要求される制動エネルギーを演算する要求制動量演算手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記温度検出手段により検出した前記エンジンの温度が所定温度以下のときには、前記回生制動手段による制動を実行させるとともに、前記要求制動量演算手段により演算した制動エネルギーと前記回生制動手段による制動エネルギーとの差に基づいて、前記強制回転手段による前記強制回転時における前記エンジンの回転速度を可変制御することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車。
  3. 前記バッテリの充電量を検出する充電量検出手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記充電量検出手段により検出された充電量が、第1の所定量以上である場合に前記第2のモータジェネレータによる発電を規制するとともに、前記第1の所定量より大きい第2の所定量以下である場合に前記強制回転手段による前記エンジンの強制回転を行なうことを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車。
  4. 前記エンジンの吸排気の抵抗を可変する可変抵抗手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記強制回転手段による前記エンジンの強制回転時に前記可変抵抗手段を制御して前記第2のモータジェネレータの回転負荷を可変制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のハイブリッド車。
  5. 前記制御手段は、前記温度検出手段により検出されたエンジンの温度と前記エンジンの暖機完了を判定する暖機完了判定温度との偏差を算出し、該偏差が大きいほど前記強制回転手段による前記エンジンの強制回転時の回転速度が増加するように前記第2のモータジェネレータを制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のハイブリッド車。
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