JP2010137807A - 車両の制御装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池の上限温度を適切に設定して、電池の入出力が過度に制限されることを回避する。
【解決手段】バッテリECU260は、車両の状態が状態(2)である場合に複数の電池セルの抵抗倍率B(0)〜B(n)を算出するステップ(S104)と、抵抗倍率B(0)〜B(n)のうちの最大の抵抗倍率BmaxがR(1)よりも小さいと(S106にてYES)、Tlimit(1)を上限温度として設定するステップ(S108)と、抵抗倍率BmaxがR(1)以上であって、かつ、R(2)以下であると(S110にてYES)、Tlimit(3)を上限温度として設定するステップ(S114)と、抵抗倍率BmaxがR(2)よりも大きいと(S110にてNO)、Tlimit(2)を上限温度として設定するステップ(S116)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図15

Description

本発明は、車両に搭載された電池の制御に関し、特に、電池の内部抵抗値の変化に応じた電池の上限温度の設定に関する。
近年、電動機を駆動源として用いる電気自動車や、駆動源としての電動機とその他の駆動源とを組み合わせたハイブリッド自動車が実用化されている。このような車両においては、複数の電気機器が搭載される。複数の電気機器の温度を検出する技術として、たとえば、特開2007−109536号公報(特許文献1)は、電気機器の作動時に許容される温度範囲の上限値および下限値を精度よく検知する温度検知装置を開示する。この温度検知装置は、電気機器の異なる部位に応じた異なる温度検知特性を有する温度検知装置であって、温度検知特性は、温度測定範囲に対応して検知特性が異なり、予め定められた第1の温度測定範囲において分解能が高く設定され、電気機器の温度を検知するための第1の検知手段と、第1の検知手段とは異なる部位に設けられ、第1の温度測定範囲と異なる第2の温度測定範囲において分解能が高く設定され、電気機器の温度を検知するための第2の検知手段とを含む。
上述した公報に開示された温度検知装置によると、電気機器の温度を許容される温度範囲内になるように精度よく制御することができるため、電気機器の所望の性能を発揮させることができる。したがって、電気機器の作動時に許容される温度範囲の上限値および下限値を精度よく検知できる温度検知装置を提供することができる。
特開2007−109536号公報
ところで、車両に搭載される電気機器としては、たとえば、電池等の蓄電装置がある。蓄電装置は許容温度が設計的あるいは実験的に設定され、許容温度以上にならないようにその入出力の程度が制限される。特に、複数の電池セルにより構成される蓄電装置においては、複数の電池セルのいずれかの劣化等により内部抵抗値が増加する異常が発生するとジュール熱の発生の度合の増加して蓄電装置において局所的に高熱になる部分が生じる。このような一部の電池セルの異常により蓄電装置の温度が許容される温度以上にならないように、蓄電装置には許容される温度よりも低い上限温度が設定される。設定された上限温度を超えないように蓄電装置の入出力が制限されることにより、異常が発生した電池セルの温度が上昇したとしても許容される温度を超えることが回避される。
しかしながら、車両が走行する環境、電池の種類または電池の搭載構造によっては、上限温度が電池の性能を適切に発揮できる温度よりも低く設定されるという問題がある。そのため、電池が正常であるにも関わらず入出力が過度に制限されて、電池の性能を適切に発揮できない可能性がある。その結果、燃費が悪化する場合がある。
上述した公報に開示された温度検知装置においては、このような問題についてなんら考慮されておらず解決することができない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、電池の上限温度を適切に設定して、電池の入出力が過度に制限されることを回避する車両の制御装置および制御方法を提供することである。
第1の発明に係る車両の制御装置は、駆動源であるモータと、前記モータに電力を供給する電池セルとを含む車両の制御装置である。この制御装置は、電池セルの電圧値を検出するための第1の検出手段と、電池セルの電流値を検出するための第2の検出手段と、車両の状態が第1の状態である場合に第1、第2の検出手段の検出結果に基づいて、電池セルの抵抗値を第1の抵抗値として算出するための第1の算出手段と、車両の状態が、第1の状態である場合よりも電池セルの抵抗値の算出精度が高い第2の状態である場合に第1、第2の検出手段の検出結果に基づいて、電池セルの抵抗値を第2の抵抗値として算出するための第2の算出手段と、第1、第2の算出手段による算出結果に基づいて電池セルの上限温度を設定するための設定手段と、設定された上限温度に基づいて電池セルにおいて許容される入出力の程度を制限するための制限手段とを含む。第7の発明に係る車両の制御方法は、第1の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第1の発明によると、車両が第2の状態である場合に電池セルの抵抗値を第2の抵抗値として算出することにより、精度高く電池セルの抵抗値を算出することができる。すなわち、電池セルが正常な状態であるか異常な状態であるかを第1の抵抗値に基づいて判断するよりも精度高く検出することができる。たとえば、第2の抵抗値に基づいて電池セルが正常であると判断できる場合に、第2の抵抗値に基づいて電池セルが異常であると判断できる場合よりも上限温度を高く設定するようにすると、電池セルの入出力が過度に制限されることを回避することができる。そのため、電池の性能を車両の要求に応じて適切に発揮させることができる。また、第2の抵抗値に基づいて電池セルが異常であると判断できる場合には、従来のように第1の抵抗値に基づいて設定される上限温度に基づいて、電池セルの入出力を制限するようにすると、電池セルが許容される温度を超えることを回避することができる。したがって、電池セルの上限温度を適切に設定することにより、電池の入出力が過度に制限されることを回避する車両の制御装置および制御方法を提供することができる。
第2の発明に係る車両の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、設定手段は、電池セルが正常である場合の電池セルの抵抗値に対する第2の抵抗値の抵抗倍率を算出するための手段と、抵抗倍率が第1の値よりも小さい場合に第1の温度を電池セルの上限温度に設定するための手段と、抵抗倍率が第2の値よりも大きい場合に第2の温度を電池セルの上限温度に設定するための手段と、抵抗倍率が、第1の値以上であって、かつ、第2の値以下である場合に、第1の温度と第2の温度との間の第3の温度を電池セルの上限温度に設定するための手段とを含む。第2の値は、第1の値よりも大きい値であって、かつ、電池セルの異常を判断するためのしきい値である。第2の温度は、第1の抵抗値に基づいて設定され、かつ、第1の温度よりも低い温度である。第8の発明に係る車両の制御方法は、第2の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第2の発明によると、第2の抵抗値に基づく抵抗倍率が第1の値よりも小さい場合、電池セルは正常な状態であると判断できる。このような場合に、第2の抵抗値に基づいて電池セルが異常であると判断できる場合よりも上限温度を高く設定することにより、電池セルの入出力が過度に制限されることを回避することができる。そのため、電池の性能を車両の要求に応じて適切に発揮させることができる。一方、第2の抵抗値に基づく抵抗倍率が第2の値よりも大きい場合、電池セルは異常な状態であると判断できる。そのため、従来のように第1の抵抗値に基づいて設定される第2の温度を上限温度として設定して、電池セルの入出力を制限することにより、電池セルが許容される温度を超えることを回避することができる。さらに、第2の抵抗値に基づく抵抗倍率が、第1の値以上であって、かつ、第2の値以下である場合に、第1の温度と第2の温度との間の第3の温度を上限温度に設定することにより、電池セルの入出力の過度の制限を回避しつつ、電池セルが許容される温度を超えることを回避することができる。
第3の発明に係る車両の制御装置は、第1または2の発明の構成に加えて、電池セルが正常である場合の電池セルの抵抗値に対する第1の抵抗値の抵抗倍率が予め定められた値以上である場合に、電池セルの入出力を停止するための手段をさらに含む。第9の発明に係る車両の制御方法は、第3の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第3の発明によると、第1の抵抗値に基づく抵抗倍率が予め定められた値以上であるときに電池セルが異常な状態である可能性が高いと判断できる場合に、電池セルの入出力を停止することにより、電池セルが許容される温度を超えることを確実に回避することができる。
第4の発明に係る車両の制御装置は、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、電池セルの温度を検出するための温度検出手段をさらに含む。制限手段は、電池セルの温度が上限温度を超えないように電池セルの入出力を制限する。第10の発明に係る車両の制御方法は、第4の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第4の発明によると、検出された電池セルの温度が設定された上限温度を越えないように電池セルの入出力を制限することにより、電池セルに内部抵抗値の増加等の異常が発生した場合においても電池セルが許容される温度を超えることを回避することができる。
第5の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、車両は、エンジンとモータとを駆動源とするハイブリッド車両である。第11の発明に係る車両の制御方法は、第5の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第5の発明によると、本発明をハイブリッド車両に適用することにより、電池の入出力が過度に制限されることを回避して、車両の燃費の向上が図れる。
第6の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、車両には、複数個の電池セルが接続された電池パックが搭載される。第12の発明に係る車両の制御方法は、第6の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第6の発明によると、本発明を複数個の電池セルが接続された電池パックに適用することにより電池パックの入出力が過度に制限されることを回避することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る車両の制御装置が搭載されるハイブリッド車両の制御ブロック図を説明する。なお、本発明は、ハイブリッド車両に限定して適用されるものではなく、たとえば、モータを駆動源とする電気自動車に適用するようにしてもよい。
ハイブリッド車両は、駆動源としての内燃機関(以下、エンジンという)120と、回転電機であるモータジェネレータ(MG)140とを含む。なお、図1においては、説明の便宜上、モータジェネレータ140を、ジェネレータ140Aとモータ140Bと表現するが、ハイブリッド車両の走行状態に応じて、ジェネレータ140Aがモータとして機能したり、モータ140Bがジェネレータとして機能したりする。
エンジン120の吸気通路122には、吸入空気のほこりを捕捉するエアクリーナ122A、エアクリーナ122Aを通ってエンジン120に吸入される空気量を検出するエアフローメータ122B、エンジン120に吸入される空気量を調整するためのスロットルバルブを有する電子スロットル122Cが設けられている。電子スロットル122Cにはスロットルポジションセンサ122Dが設けられている。エンジンECU(Electronic Control Unit)280には、エアフローメータ122Bにより検出された吸入空気量や、スロットルポジションセンサ122Dにより検出された電子スロットル122Cの開度等が入力される。
エンジン120は、複数の気筒と、複数の気筒のそれぞれに燃料を供給する燃料噴射装置130が設けられる。燃料噴射装置130は、エンジンECU280からの燃料噴射制御信号に基づいて各気筒に対して適切な時期に適切な量の燃料を噴射する。
また、エンジン120の排気通路124には、三元触媒コンバータ124Bと、三元触媒コンバータ124Bに導入される排出ガスにおける空燃比(A/F)を検出する空燃比センサ124Aと、三元触媒コンバータ124Bの温度を検出する触媒温度センサ124Cと、消音器124Dと、三元触媒コンバータ124Bから排出される排出ガスにおける酸素濃度を検出する酸素センサ124Eとが設けられている。
また、エンジンECU280には、エンジン120の冷却水の温度を検出する水温検出センサ360からエンジン冷却水温を示す信号が入力される。エンジン120の出力軸には、クランクポジションセンサ380が設けられており、エンジンECU280には、クランクポジションセンサ380から出力軸の回転数を示す信号が入力される。
ハイブリッド車両は、減速機180と動力分割機構200とをさらに含む。減速機180は、エンジン120やモータジェネレータ140で発生した動力を駆動輪160に伝達したり、駆動輪160の駆動をエンジン120やモータジェネレータ140に伝達する。動力分割機構200は、たとえば、遊星歯車機構であって、エンジン120の発生する動力を駆動輪160(すなわち、モータ140B)とジェネレータ140Aとの2経路に分配する。
また、ハイブリッド車両は、電池パック220と、インバータ240とをさらに含む。電池パック220は、モータジェネレータ140を駆動するための電力を充電する。インバータ240は、電池パック220の直流とジェネレータ140Aおよびモータ140Bの交流とを変換しながら電流制御を行なう。
本実施の形態においては、電池パック220とインバータ240との間にはコンバータ242が設けられている。これは、電池パック220の定格電圧が、ジェネレータ140Aやモータ140Bの定格電圧よりも低いので、電池パック220からジェネレータ140Aやモータ140Bに電力を供給するときには、コンバータ242で電力を昇圧するためである。このコンバータ242には平滑コンデンサが内蔵されており、コンバータ242が昇圧動作を行なう際には、この平滑コンデンサに電荷が蓄えられる。
さらに、ハイブリッド車両は、バッテリ制御ユニット(以下バッテリECUという)260と、エンジンECU280と、MG_ECU300と、HV_ECU320とをさらに含む。
バッテリECU260は、電池パック220の充放電状態(以下の説明においては、入出力ともいう)を管理制御する。バッテリECU260は、CPU(Central Processing Unit)(図示せず)とメモリ262とを含む。メモリ262には、各種情報、プログラム、しきい値、マップ等が記憶され、必要に応じてCPUによってデータが読み出されたり、格納されたりする。
エンジンECU280は、エンジン120の動作状態を制御する。MG_ECU300は、ハイブリッド車両の状態に応じてモータジェネレータ140およびバッテリECU260、インバータ240等を制御する。HV_ECU320は、バッテリECU260、エンジンECU280およびMG_ECU300等を相互に管理制御して、ハイブリッド車両が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体を制御する。
なお、図1においては、各ECUを別構成としているが、2個以上のECUを統合したECUとして構成してもよい(たとえば、図1の点線で示すように、MG_ECU300とHV_ECU320とを統合したECUとすることがその一例である)。
運転席にはアクセルペダル(図示せず)が設けられており、アクセルポジションセンサ(図示せず)は、アクセルペダルの踏込み量を検出する。アクセルポジションセンサは、アクセルペダルの踏込み量を示す信号をHV_ECU320に出力する。HV_ECU320は、踏込み量に対応する要求駆動力に応じて、ジェネレータ140A、モータ140BおよびエンジンECU280を介してエンジン120の出力あるいは発電量を制御する。
動力分割機構200は、エンジン120の動力を、駆動輪160とジェネレータ140Aとの両方に振り分けるために、遊星歯車機構(プラネタリーギヤ)が使用される。ジェネレータ140Aの回転数を制御することにより、動力分割機構200は無段変速機としても機能する。
図1に示すようなハイブリッドシステムを搭載するハイブリッド車両においては、発進時や低速走行時等であってエンジン120の効率が悪い場合には、モータジェネレータ140のモータ140Bのみによりハイブリッド車両の走行を行ない、通常走行時には、たとえば動力分割機構200によりエンジン120の動力を2経路に分け、一方で駆動輪160の直接駆動を行ない、他方でジェネレータ140Aを駆動して発電を行なう。この時、発生する電力でモータ140Bを駆動して駆動輪160の駆動補助を行なう。また、高速走行時には、さらに電池パック220からの電力をモータ140Bに供給してモータ140Bの出力を増大させて駆動輪160に対して駆動力の追加を行なう。
一方、減速時および制動操作時には、駆動輪160により従動するモータ140Bがジェネレータとして機能して回生発電を行ない、回収した電力を電池パック220に蓄える。なお、電池パック220の充電量が低下し、充電が特に必要な場合には、エンジン120の出力を増加してジェネレータ140Aによる発電量を増やして電池パック220に対する充電量を増加する。もちろん、低速走行時でも必要に応じてエンジン120の駆動力を増加する制御を行なう場合もある。たとえば、上述のように電池パック220の充電が必要な場合や、エアコン等の補機を駆動する場合や、エンジン120の冷却水の温度を所定温度まで上げる場合等である。
さらに、図1に示すようなハイブリッドシステムを搭載するハイブリッド車両においては、車両の運転状態や電池パック220の状態によっては、燃費を向上させるために、エンジン120を停止させる。そして、その後も車両の運転状態や電池パック220の状態を検出して、ジェネレータ140Aを用いてエンジン120を再始動させる。このように、このエンジン120は間欠運転され、従来の車両(エンジンしか搭載していない車両)においては、イグニッションスイッチがSTART位置にまで回されてエンジンが始動すると、イグニッションスイッチがON位置からACC位置またはOFF位置にされるまでエンジンが停止しない点で異なる。
上述したようなハイブリッド車両に搭載される電池パック220は、図2に示すように、n個の電池セルが直列に積層された複数の電池セル232.1〜232.nを含む。また、電池パック220には、電池温度センサ(1)222、電池温度センサ(2)224および電池温度センサ(3)226が設けられる。
本実施の形態において、電池温度センサ(1)222は、直列に積層された複数の電池セルのうちの一方端の電池セル232.1に設けられる。電池温度センサ(1)222は電池セル232.1の温度を示す信号をバッテリECU260に送信する。
電池温度センサ(3)226は、直列に積層された複数のセルのうちの他方端の電池セル232.nに設けられる。電池温度センサ(3)226は、電池セル232.nの温度を示す信号をバッテリECU260に送信する。
電池温度センサ(2)224は、直列に積層された複数の電池セル232.1〜232.nのうち電池セル232.1と電池セル232.nとの中間位置の電池セル232.mに設けられる。電池温度センサ(2)224は、電池セル232.mの温度を示す信号をバッテリECU260に送信する。
図3に示すように、本実施の形態において、電池パック220には、複数の電池セル232.1〜232.nのそれぞれに電圧センサ262.1〜262.nのそれぞれが並列に接続され、かつ、電流センサ270が複数の電池セル232.1〜232.nに対して直列に接続される。
電圧センサ262.1は、電池セル232.1に対して並列に接続され、電池セル232.1の電圧を検出する。電圧センサ262.1は、電池セル232.1の電圧値を示す信号をバッテリECU260に送信する。
電圧センサ262.2は、電池セル232.1に隣接する電池セル232.2に対して並列に接続され、電池セル232.2の電圧を検出する。電圧センサ262.2は、電池セル232.2の電圧値を示す信号をバッテリECU260に送信する。
電圧センサ262.3は、電池セル232.2の電池セル232.1とは反対側に隣接する電池セル232.3に対して並列に接続され、電池セル232.3の電圧を検出する。電圧センサ262.3は、電池セル232.3の電圧値を示す信号をバッテリECU260に送信する。
同様に電圧センサ262.nは、直列に積層された複数の電池セルのうちの他方端の電池セル232.nに対して並列に接続され、電池セル232.nの電圧を検出する。電圧センサ262.nは、電池セル232.nの電圧値を示す信号をバッテリECU260に送信する。
本実施の形態においては、複数の電池セル232.1〜232.nのそれぞれに電圧センサ262.1〜262.nが設けられるものとして説明するが、後述する上限温度の設定の精度が予め定められた度合以上で確保できれば、電圧センサにより複数のセルのうちの少なくともいずれかの電池セルの電圧を検出するようにしてもよい。
電流センサ270は、電池パック220に対して直列に接続され、電池パック220の電流値を検出する。電流センサ270は、電池パック220の電流値を示す信号をバッテリECU260に送信する。
バッテリECU260は、電池温度センサ(1)222、電池温度センサ(2)224および電池温度センサ(3)226のそれぞれから受信する信号に基づいて電池パック220の複数の電池セルにおける温度分布を推定する。
たとえば、電池温度センサ(1)222が電池セル232.1の温度Tcell(1)を検出し、電池温度センサ224(2)が電池セル232.mの温度Tcell(m)を検出し、電池温度センサ(3)226が電池セル232.nの温度Tcell(n)を検出した場合に、バッテリECU260は、図4の破線に示すように複数の電池セル232.1〜232.nにおける温度分布を推定する。バッテリECU260は、推定された温度分布に基づいて電池パック220の入出力の程度を制限する。なお、図4の横軸が各電池セルの位置を示し、図4の縦軸が検出された電池セルの温度を示す。
図4に示すように、複数の電池セル232.1〜232.nのうち代表的な電池セル232.1、232.mおよび232.nを温度検出の対象とした場合、温度検出の対象とされていない電池セル232.lに異常が発生すると、異常が発生した電池セル232.lの温度が推定された温度分布に基づいて推定される電池セル232.lの温度よりも増加する場合がある。本実施の形態における「電池セルの異常」とは、電池セルの液枯れや、電池セル内の溶接部の剥がれ等に起因したセルの内部抵抗値の増加(すなわち、発生するジュール熱の増加)をいう。
このような電池セルの異常が発生した場合において、電池セルの温度が許容される温度(以下、許容温度Tmaxとも記載する)を超えないように、許容温度Tmaxよりも低い上限温度Th(0)が設定される。上限温度Th(0)は、抵抗値に異常が発生した電池セルの温度増加分を考慮した温度である。すなわち、図5に示すように、上限温度Th(0)は、許容温度Tmaxから抵抗値に異常が発生した電池セルにおいて見積もるべき温度差分αを減じた値である。
バッテリECU260は、推定された温度分布に基づく電池セル232.1〜232.nのそれぞれが上限温度Th(0)を超えないように電池パック220の入出力の程度を制限する。
バッテリECU260が上記したように電池パック220の入出力の程度を制限することにより、複数の電池セル232.1〜232.nのうちの正常な電池セルにおいては、図6の実線に示すように、正常な電池セルの温度は、上限温度Th(0)を超えないように電池パック220の入出力の程度が制限される。なお、図6において縦軸は電池セルの温度を示し、横軸は時間を示す。
複数の電池セル232.1〜232.nのうちのいずれか一つに異常が発生した場合、電池パック220の入出力の程度が制限されると、異常が発生した電池セルにおいては、図6の破線に示すように、異常な電池セルの温度は、許容温度Tmaxを超えないように電池パック220の入出力の程度が制限されることとなる。
このように設定される上限温度Th(0)を一律に設定する場合においては、電池の種類、電池パックの搭載構造あるいは冷却構造等により、上限温度Th(0)の引き下げを必要する場合がある。
これは、電池の種類、電池パックの搭載構造あるいは冷却構造等により、図7の二点鎖線に示すように、抵抗値に異常が発生した電池セルがTmaxを超える場合があるためである。このような場合、上限温度Th(0)をTh(1)に引き下げることにより、図7の破線に示すように、抵抗値に異常が発生した電池セルがTmaxを超えることが回避される。
上限温度として温度Th(0)が設定されていた場合は、図7の一点鎖線に示すように、正常な電池セルの温度が温度Th(0)を超えないように電池パック220の入出力が制限されていたのに対して、温度Th(1)への上限温度の引き下げにより、図7の実線に示すように、上限温度Th(0)よりも低いTh(1)を超えないように電池パック220の入出力の程度が制限されることとなる。
図8に示すように、引き下げられた上限温度Th(1)が燃費に影響が生じる温度Th(2)よりも高い場合においては、電池パック220の入出力の程度を制限しても、目標燃費を実現することができる。
しかしながら、図9に示すように、引き下げられた上限温度Th(1)が燃費に影響が生じる温度Th(2)よりも低い場合においては、電池パック220の入出力の程度を制限すると燃費が悪化し、目標燃費を実現することができない場合がある。すなわち、上限温度Th(1)の引き下げにより電池パック220の入出力が過度に制限されることにより、電池の性能を適切に発揮できない可能性がある。
特に、本実施の形態においては、電池パック220の温度は、上述したように代表的な電池セルである、電池パック220の両端の電池セル232.1,232.nと中間位置の電池セル232.mとに設けられた温度センサ222,224,226により検出された温度に基づいて電池セル232.1〜232.nのそれぞれの温度を推定するものであるため、一部の電池セルの抵抗値に異常が発生した場合に、異常が発生した電池セルの温度を正しく検出することができない可能性がある。
また、電池セルの内部抵抗値と温度との関係は、図10に示すような関係を有する。図10の横軸は、電池セルの温度を示し、図10の縦軸は、電池セルの内部抵抗値を示す。図10に示すように、電池セルの内部抵抗値と温度との関係は、電池セルの温度が増大するほど内部抵抗値は減少する関係となる。そのため、電池セルの内部抵抗値を、電池セルの温度から推定するようにしても、異常が発生した電池セルの温度を正しく検出できないため、電池セルの抵抗値を精度よく検出することができない可能性がある。また、複数の電池セル232.1〜232.nのそれぞれに温度センサを設けることも考えられるが、部品点数の増加によりコストが上昇する場合がある。
そこで、本発明は、バッテリECU260が以下のように動作する点に特徴を有する。すなわち、バッテリECU260は、車両の状態が状態(1)である場合に電流センサおよび電圧センサの検出結果に基づいて、電池セルの抵抗値を抵抗値(1)として算出する。バッテリECU260は、車両の状態が、状態(1)である場合よりも電池セルの抵抗値の算出精度が高い状態(2)である場合に電流センサおよび電圧センサの検出結果に基づいて、電池セルの抵抗値を抵抗値(2)として算出する。バッテリECU260は、抵抗値(1)および抵抗値(2)の算出結果に基づいて電池セルの上限温度を設定する。バッテリECU260は、設定された上限温度に基づいて電池セルにおいて許容される入出力の程度を制限する。
さらに、バッテリECU260は、電池セルが正常である場合の抵抗値に対する抵抗値(2)の抵抗倍率をそれぞれ算出する。バッテリECU260は、算出された抵抗倍率が予め定められた倍率R(1)よりも小さい場合に、予め定められた温度Tlimit(1)を電池セルの上限温度に設定する。
そして、バッテリECU260は、算出された抵抗倍率が予め定められた倍率R(2)よりも大きい場合に予め定められた温度Tlimit(2)を電池セルの上限温度に設定する。
さらに、バッテリECU260は、算出された抵抗倍率が予め定められた倍率R(1)異常であって、かつ、予め定められた倍率R(2)以下である場合に、予め定められた温度Tlimit(1)と予め定められた温度Tlimit(2)との間の温度Tlimit(3)を電池セルの上限温度に設定する。なお、予め定められた倍率R(2)は、予め定められた倍率R(1)よりも大きい値であって、かつ、電池セルの異常を判断するためのしきい値である。予め定められた温度Tlimit(2)は、抵抗値(1)に基づいて設定される温度であって、かつ、予め定められた温度Tlimit(1)よりも低い温度である。
また、バッテリECU260は、電池セルが正常である場合の抵抗値に対する抵抗値(1)の抵抗倍率が予め定められた倍率R(3)以上である場合に、電池セルの入出力を停止する。なお、本実施の形態において、予め定められた倍率R(2)とR(3)とは同一の値であるとして説明するが、特に同一の値であることに限定されるものではなく、異なる値であってもよい。
また、本実施の形態においては、複数の電池セル232.1〜232.nのそれぞれにおいて、抵抗値(1)および抵抗値(2)を算出し、複数の電池セル232.1〜232.nのそれぞれにおける抵抗値(1)および抵抗値(2)の算出結果に基づいて電池パック220の上限温度を設定するものとする。バッテリECU260は、設定された上限温度に基づいて電池パック220において許容される入出力の程度を制限する。
図11に、本実施の形態に係る車両の制御装置であるバッテリECU260の機能ブロック図を示す。
バッテリECU260は、抵抗倍率算出部(1)400と、異常判定部402と、抵抗倍率算出部(2)404と、上限温度設定部406と、充放電制御部408とを含む。
抵抗倍率算出部(1)400は、車両の状態が状態(1)である場合に検出可能な抵抗値(1)で抵抗倍率Aを算出する。本実施の形態において、抵抗倍率算出部(1)400は、複数の電池セル232.1〜232.nのそれぞれにおける抵抗倍率A(0)〜A(n)を算出する。抵抗倍率算出部(1)400は、複数の電池セル232.1〜232.nの抵抗値(1)および抵抗倍率A(0)〜A(n)をメモリ262に保持するようにしてもよい。
「抵抗倍率」は、電池セルの抵抗値を正常な電池セルの抵抗値を除して算出される。正常な電池セルの抵抗値は、実験等により適合された予め定められた値である。また、「状態(1)」とは、予め定められた条件(1)を満足した車両の状態をいうものとする。
本実施の形態においては、予め定められた条件(1)は、あらゆる走行条件下で走行しているという条件である。すなわち、予め定められた条件(1)は、車両が走行していると判断できる複数の条件(車両の速度、エンジンの回転数あるいは電流値等)のうちの少なくともいずれかの条件を満足するという条件である。
複数の電池セル232.1〜232.nにおけるそれぞれの抵抗値(1)は、電圧センサ262.1〜262.nおよび電流センサ270により検出される電圧値および電流値に基づいて算出される。
なお、抵抗倍率算出部(1)400は、電圧値および電流値の履歴に基づいて車両の状態が状態(1)となる予め定められた期間の抵抗値(1)の平均値に基づいて抵抗倍率Aを算出するようにしてもよい。
異常判定部402は、抵抗倍率算出部(1)400にて算出された抵抗倍率Aが予め定められた倍率R(2)よりも小さいか否かを判定する。予め定められた倍率R(2)は、実験的あるいは設計的に適合されて設定される。異常判定部402は、たとえば、抵抗倍率Aが予め定められた倍率R(2)よりも小さいと判定した場合、異常判定フラグをオンするようにしてもよい。また、本実施の形態において、異常判定部402は、複数の電池232.1〜232.nにおけるそれぞれの抵抗倍率A(0)〜A(n)の最大の倍率Amaxが(あるいは、抵抗倍率A(0)〜A(n)のいずれもが)予め定められた倍率R(2)よりも小さいか否かを判定する。なお、異常判定部402は、抵抗倍率A(0)〜A(n)の平均値が予め定められた倍率R(2)よりも小さいか否かを判定するようにしてもよい。
抵抗倍率算出部(2)404は、車両の状態が、状態(1)である場合よりも電池セルの抵抗値の算出精度の高い状態(2)である場合に検出可能な抵抗値(2)で抵抗倍率Bを算出する。本実施の形態において、抵抗倍率算出部(2)404は、複数の電池セル232.1〜232.nのそれぞれにおける抵抗倍率B(0)〜B(n)を算出する。抵抗倍率算出部(2)404は、複数の電池セル232.1〜232.nの抵抗値(2)および抵抗倍率B(0)〜B(n)をメモリ262に保持するようにしてもよい。
「状態(2)」とは、予め定められた条件(2)を満足した車両の状態をいうものとする。予め定められた条件(2)は、予め定められた条件(1)にさらに限定条件を付加した条件である。
「限定条件」は、電池セルの内部抵抗値の算出精度が予め定められた条件(1)下における内部抵抗値の算出精度よりも高くなる条件である。限定条件は、たとえば、電池パック220内の複数の電池セル232.1〜232.nにおける温度バラツキが予め定められた値以下であるという条件であってもよいし、電池パック220内の複数の電池セル232.1〜232.nのうちの最大の温度と最低の温度とが予め定められた範囲内であるという条件であってもよいし、電流の脈動が小さいことによる電流と電圧とが同期しやすいという条件であってもよく、特に限定されるものではない。
「限定条件」の有無により、算出された内部抵抗値の算出精度が異なる。図12の縦軸は電圧を示し、図12の横軸は電流を示す。
たとえば、車両の状態が限定条件を考慮しない状態(1)である場合に、正常な電池セルにおける電流値と電圧値とをサンプリングし、サンプリングされた電流値と電圧値とに基づく図12上の位置を特定する。図12上に特定された電流値と電圧値とに基づく位置を複数個取得することにより、図12の実線に示すように、車両の状態が状態(1)である場合において、電池セルが正常であると判断できる範囲(以下、正常な範囲(A)と記載する)を特定することができる。
同様に、図12の破線に示すように、車両の状態が限定条件を考慮した状態(2)である場合に、正常な電池セルの電流値と電圧値とに基づいて、電池セルが正常であると判断できる範囲(以下、正常な範囲(B)と記載する)を特定することができる。
図12に示すように、正常な範囲(A)は、正常な範囲(B)を含み、かつ、正常な範囲(B)よりも広い範囲である。すなわち、車両の状態(1)である場合よりも限定条件を考慮した状態(2)である場合の方が、内部抵抗値のバラツキが小さい、すなわち、内部抵抗値の算出精度が高いといえる。
なお、抵抗倍率算出部(2)404は、車両の状態が状態(2)である場合に電圧センサ262.1〜262.nおよび電流センサ270により検出される電圧値および電流値を用いて複数の電池セル232.1〜232.nにおけるそれぞれの抵抗値(2)を算出するようにしてもよいし、車両の状態が状態(2)である場合に抵抗倍率算出部(1)において算出された抵抗値(1)を抵抗値(2)として取得するようにしてもよい。
なお、抵抗倍率算出部(1)400は、電圧値および電流値の履歴に基づいて車両の状態が状態(2)となる予め定められた期間の抵抗値(2)の平均値に基づいて抵抗倍率Aを算出するようにしてもよい。
上限温度設定部406は、抵抗倍率算出部(2)において算出された抵抗倍率Bが予め定められた倍率R(1)よりも小さい場合は、電池パック220の上限温度をTlimit(1)とする。本実施の形態において上限温度設定部406は、抵抗倍率算出部(2)において算出された抵抗倍率B(0)〜B(n)のうちの最大の倍率Bmaxが(あるいは、抵抗倍率B(0)〜B(n)のうちのいずれもが)予め定められた倍率R(1)よりも小さい場合は、電池パック220の上限温度をTlimit(1)とする。なお、上限温度設定部406は、抵抗倍率B(0)〜B(n)の平均値が予め定められた倍率R(1)よりも小さい場合は、電池パック220の上限温度をTlimit(1)とするようにしてもよい。
上限温度設定部406は、抵抗倍率Bが予め定められた倍率R(2)よりも大きい場合は、電池パック220の上限温度をTlimit(2)とする。本実施の形態において上限温度設定部406は、抵抗倍率算出部(2)において算出された抵抗倍率B(0)〜B(n)のうちの最大の倍率Bmaxが(あるいは、抵抗倍率B(0)〜B(n)のいずれもが)予め定められた倍率R(2)よりも大きい場合は、電池パック220の上限温度をTlimit(2)とする。なお、上限温度設定部406は、抵抗倍率B(0)〜B(n)の平均値が予め定められた倍率R(2)よりも大きい場合は、電池パック220の上限温度をTlimit(2)とするようにしてもよい。
さらに、上限温度設定部406は、抵抗倍率Bが予め定められた倍率R(1)以上であって、かつ、予め定められた倍率R(2)以下である場合は、電池パック220の上限温度をTlimit(1)とTlimit(2)との間のTlimit(3)とする。本実施の形態において上限温度設定部406は、抵抗倍率B(0)〜B(n)のうちの最大の抵抗倍率Bmaxが予め定められた倍率R(1)以上であって、かつ、予め定められた倍率R(2)以下である場合に、電池パック220の上限温度をTlimit(3)とする。なお、上限温度設定部406は、抵抗倍率B(0)〜B8n)の平均値が予め定められた倍率R(1)以上であって、かつ、予め定められた倍率R(2)以下である場合は、電池パック220の上限温度をTlimit(3)とするようにしてもよい。
図13に示すように、本実施の形態において、上限温度設定部406は、予め定められた倍率R(1)とR(2)との間において、温度Tlimit(1)とTlimit(2)との間を直線で補間し、算出された抵抗倍率Bに対応するTlimit(3)を算出する。上限温度設定部406は、算出されたTlimit(3)を上限温度として設定する。図13においては、縦軸は上限温度を示し、横軸は抵抗倍率を示す。本実施の形態において、上限温度設定部406は、抵抗倍率B(0)〜B(n)のうちの最大の抵抗倍率Bmaxに基づいてTlimit(3)を算出する。
充放電制御部408は、設定された上限温度に基づいて電池パック220において許容される入出力の程度を制限する。具体的には、充放電制御部408は、電池セル232.1〜232.nの温度がそれぞれ設定された上限温度を超えないように電池パック220の入出力Win/Woutを制限する。各電池セル232.1〜232.nの温度は、代表的な電池セル232.1,232.m,232.nに設けられた温度センサ222,224,226の検出結果に基づいて推定される。詳細な説明は上述したとおりであるため、各電池セル232.1〜232.nの温度の推定方法の説明は繰返さない。
図14の実線に示すように、充放電制御部408は、たとえば、温度Tlimit(1)が上限温度として設定された場合は、推定された電池セル232.1〜232.nの温度が温度Tlimit(1)以上になると入力も出力もゼロとし、温度Tlimit(1)よりも低くなるにしたがって、入出力の制限の程度を小さくし(すなわち、入出力の程度を大きくし)、温度T’(1)以下においては、入出力の制限の程度をゼロとする。なお、温度Tlimit(1)が上限温度として設定された場合は、少なくとも推定された電池セル232.1〜232.nの温度が温度Tlimit(1)を超えないように入出力が制限されればよく、特にこのような制限の態様に限定されるものでははない。また、入力側と出力側とで制限の程度を異なるようにしてもよい。
一方、図14の破線に示すように、充放電制御部408は、たとえば、温度Tlimit(2)が上限温度として設定された場合は、推定された電池セル232.1〜232.nの温度が温度Tlimit(2)以上になると入力も出力もゼロとし、温度Tlimit(2)よりも低くなるにしたがって、入出力の制限の程度を小さくし(すなわち、入出力の程度を大きくし)、温度T’(2)以下においては、入出力の制限の程度をゼロとする。なお、温度Tlimit(2)が上限温度として設定された場合は、少なくとも推定された電池セル232.1〜232.nの温度が温度Tlimit(1)を超えないように入出力が制限されればよく、特にこのような制限の態様に限定されるものではない。
さらに、温度Tlimit(1)を上限温度として設定された場合と温度Tlimit(2)を上限温度として設定された場合とで制限の態様を異なるようにしてもよい。さらに、入力側と出力側とで制限の程度を異なるようにしてもよい。
また、本実施の形態において、抵抗倍率算出部(1)400と、異常判定部402と、抵抗倍率算出部(2)404と、上限温度設定部406と、充放電制御部408とは、いずれもバッテリECU260のCPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記憶媒体に記録される。
図15を参照して、本実施の形態に係る車両の制御装置であるバッテリECU260で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、バッテリECU260は、車両の状態が状態(1)である場合における抵抗倍率A(0)〜A(n)を算出する。なお、バッテリECU260は、車両の状態が状態(1)になるまで処理を停止するようにしてもよいし、車両の状態が状態(1)でない場合に処理をS100に戻すようにしてもよい。
S102にて、バッテリECU260は、算出された抵抗倍率A(0)〜A(n)のうちの最大の抵抗倍率Amaxが予め定められた倍率R(2)よりも小さいか否かを判定する。抵抗倍率Amaxが予め定められた倍率R(2)よりも小さいと(S102にてYES)、処理はS104に移される。もしそうでないと(S102にてNO)、処理はS120に移される。
S104にて、バッテリECU260は、車両の状態が状態(2)である場合における抵抗倍率B(0)〜B(n)を算出する。なお、バッテリECU260は、車両の状態が状態(2)になるまで処理を停止するようにしてもよいし、車両の状態が状態(2)でない場合に処理をS100に戻すようにしてもよい。
S106にて、バッテリECU260は、算出された抵抗倍率B(0)〜B(n)のうちの最大の抵抗倍率Bmaxが予め定められた倍率R(1)よりも小さいか否かを判定する。抵抗倍率Bmaxが予め定められた倍率R(1)よりも小さいと(S106にてYES)、処理はS108に移される。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS110に移される。
S108にて、バッテリECU260は、温度Tlimit(1)を電池パック220の上限温度として設定する。S110にて、バッテリECU260は、算出された抵抗倍率Bmaxが予め定められた倍率R(1)以上であって、かつ、予め定められた倍率R(2)以下であるか否かを判定する。抵抗倍率Bmaxが予め定められた倍率R(1)以上であって、かつ、予め定められた倍率R(2)以下であると(S110にてYES)、処理はS112に移される。もしそうでないと(S110にてNO)、処理はS116に移される。
S112にて、バッテリECU260は、算出された抵抗倍率Bmaxに対応する温度Tlimit(3)を算出する。S114にて、バッテリECU260は、算出された温度Tlimit(3)を電池パック220の上限温度として設定する。S116にて、温度Tlimit(2)を電池パック220の上限温度として設定する。
S118にて、バッテリECU260は、設定された上限温度に基づいて電池パック220の入出力を制御する。S120にて、バッテリECU260は、電池セルの抵抗値が異常であると判定する。S122にて、バッテリECU260は、電池パック220の入出力をゼロとし、電池パック220の入出力を停止する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る車両の制御装置であるバッテリECU260の動作について図16を用いて説明する。
車両の状態が状態(1)である場合における電流値および電圧値に基づいて各電池セル232.1〜232.nの抵抗値(1)が算出される。たとえば、車両の状態が予め定められた条件(1)を満足した場合に、各電池セル232.1〜232.nの抵抗値(1)が算出されることとなる。算出された電池セル232.1〜232.nのそれぞれに対応する抵抗値(1)と正常な電池セルの抵抗値として予め定められた抵抗値とに基づいて抵抗倍率A(0)〜A(n)が算出される(S100)。
算出された抵抗倍率A(0)〜A(n)のうちの最大の抵抗倍率Amaxが予め定められた倍率R(2)以上である場合(S102にてNO)、電池セルに異常が発生したと判定されて(S120)、電池パック220の入出力が停止される(S122)。
抵抗倍率Amaxが予め定められた倍率R(2)よりも小さい場合(S102にてYES)、車両が状態(2)である場合における電流値および電圧値に基づいて各電池セル232.1〜232.nの抵抗値(2)が算出される。たとえば、車両の状態が予め定められた条件(2)を満足した場合に、各電池セル232.1〜232.nの抵抗値(2)が算出されることとなる。算出された電池セル232.1〜232.nのそれぞれに対応する抵抗値(2)と正常な電池セルの抵抗値として予め定められた抵抗値とに基づいて抵抗倍率B(0)〜B(n)が算出される(S104)。
算出された抵抗倍率B(0)〜B(n)のうちの最大の抵抗倍率Bmaxが予め定められた倍率R(1)よりも小さい場合(S106にてYES)、Tlimit(1)が電池パック220の上限温度として設定される。そのため、図16に示すように、電池パック220の使用温度域の上限の温度であるT(1)よりも高い上限温度が設定されるため、電池パック220は適切な性能を発揮するように作動する。これにより、車両の目標燃費を達成することができる。
抵抗倍率Bmaxが予め定められた倍率R(1)以上であって(S106にてNO)、かつ、予め定められた倍率R(2)以下である場合(S110にてYES)、算出された抵抗倍率Bmaxに対応するTlimit(3)が算出される(S112)。そして、算出されたTlimit(3)が電池パック220の上限温度として設定される(S114)。そのため、図16に示すように、Tlimit(3)が電池パック220の使用温度域の上限の温度であるT(1)よりも高い場合は、電池パック220は適切な性能を発揮するように作動する。これにより、車両の目標燃費を達成することができる。一方、Tlimit(3)がT(1)よりも低い場合は、電池パック220は適切に入出力が制限されることとなるため、電池パック220に含まれる複数の電池セル232.1〜232.nのうちのいずれかが許容温度を超えることが回避される。
抵抗倍率Bmaxが予め定められた倍率R(2)よりも大きい場合(S110にてNO)、Tlimit(2)が電池パック220の上限温度として設定される(S116)。そのため、図16に示すように、電池パック220の使用温度域の上限の温度であるT(1)よりも低い上限温度に設定され、Tlimit(2)を超えないように電池パック220の入出力が制限されるため、電池パック220に含まれる複数の電池セル232.1〜232.nのいずれかが許容温度を超えることが回避される。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両の制御装置によると、車両の状態が状態(2)である場合に電池セルの抵抗値(2)を算出することにより、精度高く電池セルの抵抗値を算出することができる。すなわち、電池セルが正常な状態であるか異常な状態であるかを抵抗値(1)に基づいて判断するよりも精度高く検出することができる。そのため、抵抗値(2)に基づいて電池セルが正常であると判断できる場合(すなわち、抵抗値(2)に基づく抵抗倍率Bが予め定められた倍率R(1)よりも小さい場合)に、抵抗値(2)に基づいて電池セルが異常であると判断できる場合(すなわち、抵抗値(2)に基づく抵抗倍率Bが予め定められた倍率R(2)よりも大きい場合)よりも上限温度を高く設定することにより、電池セルの入出力が過度に制限されることを回避することができる。そのため、電池の性能を車両の要求に応じて適切に発揮させることができる。また、抵抗値(2)に基づいて電池セルが異常であると判断できる場合には、従来のように抵抗値(1)に基づいて設定される上限温度に基づいて、電池セルの入出力を制限することにより、電池セルが許容される温度を超えることを回避することができる。したがって、上限温度を適切に設定することにより、電池の入出力が過度に制限されることを回避する車両の制御装置および制御方法を提供することができる。
さらに、抵抗値(2)に基づく抵抗倍率Bが、予め定められた倍率R(1)以上であって、かつ、予め定められた倍率R(2)以下である場合、Tlimit(1)とTlimit(2)との間のTlimit(3)を上限温度として設定することにより、電池セルの入出力の過度の制限を回避しつつ、電池セルが許容される温度を超えることを回避することができる。
また、抵抗値(1)に基づく抵抗倍率Aが予め定められた倍率R(2)以上であると電池セルが異常な状態である可能性が高いと判断できる。そのため、このような場合に、電池セルの入出力を停止することにより、電池セルが許容される温度を超えることを確実に回避することができる。
さらに、検出された電池セルの温度が設定された上限温度を越えないように電池セルの入出力を制限することにより、電池セルに内部抵抗値の増加等の異常が発生した場合においても電池セルに許容される温度を超えることを回避することができる。
このように、本発明をハイブリッド車両に適用することにより、電池の入出力が過度に制限されることを回避して、車両の燃費の向上が図れる。
本実施の形態においてバッテリECU260を車両の制御装置として説明したが、特にこれに限定されるものではなく、たとえば、HV_ECU320やその他のECUにより実現するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
ハイブリッド車両の構成を示す制御ブロック図である。 電池パックの構成を示す図(その1)である。 電池パックの構成を示す図(その2)である。 電池パックの温度分布を示す図である。 許容温度と上限温度との関係を示す図である。 異常が発生した電池セルと正常な電池セルの温度変化を示す図(その1)である。 異常が発生した電池セルと正常な電池セルの温度変化を示す図(その2)である。 上限温度と燃費に影響がある上限温度との関係を示す図(その1)である。 上限温度と燃費に影響がある上限温度との関係を示す図(その2)である。 電池セルの内部抵抗値とセル温度との関係を示す図である。 本実施の形態に係る車両の制御装置であるバッテリECUの機能ブロック図である。 限定条件の有無に対応した抵抗値の算出精度を示す図である。 本実施の形態における上限温度と抵抗倍率との関係を示す図である。 電池温度と入出力との関係を示す図である。 本実施の形態に係る車両の制御装置であるバッテリECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 上限温度と使用温度域との関係を示す図である。
符号の説明
120 エンジン、122 吸気通路、122A エアクリーナ、122B エアフローメータ、122C 電子スロットル、122D スロットルポジションセンサ、124B 三元触媒コンバータ、124 排気通路、124A 空燃比センサ、124C 触媒温度センサ、124D 消音器、124E 酸素センサ、130 燃料噴射装置、140 モータジェネレータ、140A ジェネレータ、140B モータ、140A モータジェネレータ、160 駆動輪、180 減速機、200 動力分割機構、220 電池パック、222,224,226 温度センサ、232.1〜232.n 電池セル、240 インバータ、242 コンバータ、260 バッテリECU、262.1〜262.n 電圧センサ、270 電流センサ、280 エンジンECU、300 MG_ECU、320 HV_ECU、360 水温検出センサ、380 クランクポジションセンサ、400 抵抗倍率算出部(1)、402 異常判定部、404 抵抗倍率算出部(1)、406 上限温度設定部、408 上限温度設定部。

Claims (12)

  1. 駆動源であるモータと、前記モータに電力を供給する電池セルとを含む車両の制御装置であって、
    前記電池セルの電圧値を検出するための第1の検出手段と、
    前記電池セルの電流値を検出するための第2の検出手段と、
    前記車両の状態が第1の状態である場合に前記第1、第2の検出手段の検出結果に基づいて、前記電池セルの抵抗値を第1の抵抗値として算出するための第1の算出手段と、
    前記車両の状態が、前記第1の状態である場合よりも前記電池セルの抵抗値の算出精度が高い第2の状態である場合に前記第1、第2の検出手段の検出結果に基づいて、前記電池セルの抵抗値を第2の抵抗値として算出するための第2の算出手段と、
    前記第1、第2の算出手段による算出結果に基づいて前記電池セルの上限温度を設定するための設定手段と、
    前記設定された上限温度に基づいて前記電池セルにおいて許容される入出力の程度を制限するための制限手段とを含む、車両の制御装置。
  2. 前記設定手段は、
    前記電池セルが正常である場合の前記電池セルの抵抗値に対する前記第2の抵抗値の抵抗倍率を算出するための手段と、
    前記抵抗倍率が第1の値よりも小さい場合に第1の温度を前記電池セルの上限温度に設定するための手段と、
    前記抵抗倍率が第2の値よりも大きい場合に第2の温度を前記電池セルの上限温度に設定するための手段と、
    前記抵抗倍率が、前記第1の値以上であって、かつ、前記第2の値以下である場合に、前記第1の温度と前記第2の温度との間の第3の温度を前記電池セルの上限温度に設定するための手段とを含み、
    前記第2の値は、前記第1の値よりも大きい値であって、かつ、前記電池セルの異常を判断するためのしきい値であって、
    前記第2の温度は、前記第1の抵抗値に基づいて設定され、かつ、前記第1の温度よりも低い温度である、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記制御装置は、前記電池セルが正常である場合の前記電池セルの抵抗値に対する前記第1の抵抗値の抵抗倍率が予め定められた値以上である場合に、前記電池セルの入出力を停止するための手段をさらに含む、請求項1または2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記制御装置は、前記電池セルの温度を検出するための温度検出手段をさらに含み、
    前記制限手段は、前記電池セルの温度が前記上限温度を超えないように前記電池セルの入出力を制限する、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の制御装置。
  5. 前記車両は、エンジンと前記モータとを駆動源とするハイブリッド車両である、請求項1〜4のいずれかに記載の車両の制御装置。
  6. 前記車両には、複数個の電池セルが接続された電池パックが搭載される、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
  7. 駆動源であるモータと、前記モータに電力を供給する電池セルとを含む車両の制御方法であって、
    前記電池セルの電圧値を検出するステップと、
    前記電池セルの電流値を検出するステップと、
    前記車両の状態が第1の状態である場合に前記電圧値および前記電流値に基づいて、前記電池セルの抵抗値を第1の抵抗値として算出するステップと、
    前記車両の状態が、前記第1の状態である場合よりも前記電池セルの抵抗値の算出精度が高い第2の状態である場合に前記電圧値および前記電流値に基づいて、前記電池セルの抵抗値を第2の抵抗値として算出するステップと、
    前記第1、第2の抵抗値に基づいて前記電池セルの上限温度を設定するステップと、
    前記設定された上限温度に基づいて前記電池セルにおいて許容される入力の程度を制限するステップとを含む、車両の制御方法。
  8. 前記上限温度を設定するステップは、
    前記電池セルが正常である場合の前記電池セルの抵抗値に対する前記第2の抵抗値の抵抗倍率を算出するステップと、
    前記抵抗倍率が第1の値よりも小さい場合に第1の温度を前記電池セルの上限温度に設定するステップと、
    前記抵抗倍率が第2の値よりも大きい場合に第2の温度を前記電池セルの上限温度に設定するための手段と、
    前記抵抗倍率が、前記第1の値以上であって、かつ、前記第2の値以下である場合に、前記第1の温度と前記第2の温度との間の第3の温度を前記電池セルの上限温度に設定するステップとを含み、
    前記第2の値は、前記第1の値よりも大きい値であって、かつ、前記電池セルの異常を判断するためのしきい値であって、
    前記第2の温度は、前記第1の抵抗値に基づいて設定され、かつ、前記第1の温度よりも低い温度である、請求項7に記載の車両の制御方法。
  9. 前記制御方法は、前記電池セルが正常である場合の前記電池セルの抵抗値に対する前記第1の抵抗値の抵抗倍率が予め定められた値以上である場合に、前記電池セルの入出力を停止するステップをさらに含む、請求項7または8に記載の車両の制御方法。
  10. 前記制御方法は、前記電池セルの温度を検出するステップをさらに含み、
    前記入力の程度を制限するステップは、前記電池セルの温度が前記上限温度を超えないように前記電池セルの入出力を制限する、請求項7〜9のいずれかに記載の車両の制御方法。
  11. 前記車両は、エンジンと前記モータとを駆動源とするハイブリッド車両である、請求項7〜10のいずれかに記載の車両の制御方法。
  12. 前記車両には、複数個の電池セルが接続された電池パックが搭載される、請求項7〜11のいずれかに記載の車両の制御方法。
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