JP2011200992A - 打ち込み工具のマガジン - Google Patents
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Abstract
【課題】ストッパ部材を無くすことによって部品点数を削減して製造コストを安価とすることができ、プッシャ機構体を必ず挿入収容口近くまで移動させなくてなならないことを廃止することができて打ち込み部材の装填作業の操作性を向上させる。
【解決手段】プッシャ機構体31のレバー部材41は、収容挿入口26に向けてスライド移動させることによって、単純収容領域T1に存する釘Kに対して非当接となる当接退避状態に切り替わる当接退避状態切替機構としての機能を具備する。また、このプッシャ機構体31のレバー部材41は、切り替わった新たな釘Kに対しての当接退避状態を、送り付勢ばねによるプッシャ機構体31の供給口25に向かうスライド移動によって、自動的に装填領域T2に存する釘Kに対して当接する当接状態に切り替わる当接状態切替機構としての機能も具備する。
【選択図】図4
【解決手段】プッシャ機構体31のレバー部材41は、収容挿入口26に向けてスライド移動させることによって、単純収容領域T1に存する釘Kに対して非当接となる当接退避状態に切り替わる当接退避状態切替機構としての機能を具備する。また、このプッシャ機構体31のレバー部材41は、切り替わった新たな釘Kに対しての当接退避状態を、送り付勢ばねによるプッシャ機構体31の供給口25に向かうスライド移動によって、自動的に装填領域T2に存する釘Kに対して当接する当接状態に切り替わる当接状態切替機構としての機能も具備する。
【選択図】図4
Description
本発明は、例えば釘打ち機に代表される打ち込み工具のマガジンに関する。
従来、釘等の打ち込み部材を打ち込む打ち込み工具として、例えば釘打ち機が知られている。この釘打ち機は、概略、釘を打ち込むための打ち込み機構と、この打ち込み機構に新たに打ち込む釘を自動的に供給するマガジンとを備える。
この打ち込み機構は、釘を打ち込むにあたり、ガスの燃焼エネルギーを利用したり、エアの圧縮圧力を利用したり、電気駆動力を利用したりする、多種の打ち込み機構がある。これに対して、マガジンは、この打ち込み機構によって釘を次々と打ち込むことができるように、この打ち込み機構に新たに打ち込む釘を自動的に供給する構造を備える。具体的には、マガジンは、新たに打ち込む釘を複数本収容しておくためのマガジン本体と、このマガジン本体内部に収容される釘を打ち込み機構に送るための送り機構とを備える。
この打ち込み機構は、釘を打ち込むにあたり、ガスの燃焼エネルギーを利用したり、エアの圧縮圧力を利用したり、電気駆動力を利用したりする、多種の打ち込み機構がある。これに対して、マガジンは、この打ち込み機構によって釘を次々と打ち込むことができるように、この打ち込み機構に新たに打ち込む釘を自動的に供給する構造を備える。具体的には、マガジンは、新たに打ち込む釘を複数本収容しておくためのマガジン本体と、このマガジン本体内部に収容される釘を打ち込み機構に送るための送り機構とを備える。
上記したマガジンにあっては、マガジン本体がストレート形状にて構成される所謂ストレートタイプのマガジンが知られている(例えば、特許文献1参照)。このストレートタイプのマガジン本体は、並列配置された複数本の釘同士の配置方向を直線方向に延ばして収容するものとなっている。このように釘を収容するマガジン本体は、一端側が打ち込み機構に対して連結されており、他端側はマガジン本体内部に釘を挿入するための釘装填口として形成されている。なお、この釘装填口近くのマガジン本体内部には、この釘装填口から挿入した釘が釘装填口から外部に出てしまわないように挿入した釘をマガジン本体内部に収容しておくためのストッパ部材が配設されている。また一般に、釘を釘装填口から挿入するにあたっては、適宜に結束されることにより複数本の釘同士が纏められた釘の束(以下、「釘束」と称する)を挿入するものとなっている。
また、マガジン本体内部に収容される釘を送るための送り機構は、概略、マガジン本体内部をスライド移動して打ち込み機構に向けて釘を押していくプッシャ部材と、このように釘を押していくためにプッシャ部材を打ち込み機構に向けて付勢する付勢ばねとを備える。ここで、付勢ばねにて付勢されるプッシャ部材は、収容される釘束を打ち込み機構に向けて押していくように機能させるものである。このため、プッシャ部材は、収容される釘束に対して打ち込み機構配置側とは反対側位置となる装填完了位置に配置されることとなる。このように装填完了位置に配置されたプッシャ部材は、付勢ばねの付勢力によってマガジン本体内部をスライド移動し、収容される釘束を打ち込み機構に向けて送ることができる。
ところで、上記した特許文献1に開示される打ち込み工具のマガジンにあっては、新たな釘束の装填を次のようにして行う。すなわち、装填されている釘が少なくなると、上記した釘装填口から新たな釘束を挿入する。このように挿入された釘束は、上記した釘装填口の近くに配設されたストッパ部材を乗り越え、マガジン本体内部に収容されることとなる。この際、プッシャ部材は、このマガジン本体内部に収容される新たな釘束に対して、上記した装填完了位置に位置するのではなく、上記した打ち込み機構配置側の位置となる不完全装填位置に位置する。このため、プッシャ部材を上記した装填完了位置に配置させるために次のような装填作業を行う必要がある。
装填作業は、釘装填口から挿入した新たな釘束に対して、上記したプッシャ部材を、上記した不完全装填位置から上記した装填完了位置に変更する作業である。具体的には、上記した付勢ばねの付勢力に抗してプッシャ部材を釘装填口に向けて移動させる。そうすると、上記した新たな釘束は、プッシャ部材の釘装填口に向かう移動によって釘装填口まで押される。このようにプッシャ部材により押された新たな釘束は、上記したストッパ部材に当たるまで移動する。ここでさらに、プッシャ部材を釘装填口まで押そうとすると、プッシャ部材により押された新たな釘束は上記したストッパ部材に当たって移動の規制を受けるが、プッシャ部材自体は収容された新たな釘束を乗り越えて釘装填口に向けて移動することとなる。このようにして、新たな釘束に対してプッシャ部材を装填完了位置に位置させることができて、装填作業は完了することとなる。なお、装填完了位置に位置するプッシャ部材は、この新たな釘束を、上記した打ち込み機構に向けて押していくことができるようになる。
しかしながら、上記したマガジンに装填作業を行おうとすると、新たな釘束がマガジン本体内部からマガジン本体外部に出てしまわないように規制するストッパ部材を配設する必要があり、部材点数が多くなってしまって製造コストが高価となってしまうとの指摘があった。
また、上記したマガジンにて装填作業を行うには、装填される釘束が少ない場合であってもプッシャ部材を必ず釘装填口近くまで移動させなくてはならず、装填作業として煩雑であるとの指摘があった。
また、上記したマガジンにて装填作業を行うには、装填される釘束が少ない場合であってもプッシャ部材を必ず釘装填口近くまで移動させなくてはならず、装填作業として煩雑であるとの指摘があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、例えば釘打ち機に代表される打ち込み工具のマガジンにおいて、これまで配設されていたストッパ部材を無くすことによって部品点数を削減して製造コストを安価とすることができ、釘等の打ち込み部材の装填作業時の装填される打ち込み部材の数量に関わらずプッシャ機構体を必ず挿入収容口近くまで移動させなくてなならないことを廃止することができて打ち込み部材の装填作業の操作性を向上させることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係る打ち込み工具のマガジンは次の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1の発明に係る打ち込み工具のマガジンは、打ち込み部材を打ち込むための打ち込み機構と新たに打ち込む打ち込み部材を該打ち込み機構に自動的に供給するマガジンとを具備する打ち込み工具のマガジンであって、並列配置される複数本の前記打ち込み部材同士をスライド移動可能に直線方向に延びるように収容するマガジン本体と、該マガジン本体内部に収容される前記打ち込み部材を前記打ち込み機構に供給する送り機構とを備え、前記マガジン本体は、一端側が前記打ち込み機構に連結され該マガジン本体内部に収容される前記打ち込み部材を供給する供給口として構成され且つ他端側が該マガジン本体内部に新たな打ち込み部材を挿入し該打ち込み部材を該マガジン本体内部に単純に収容する収容挿入口として構成され、前記送り機構は、前記マガジン本体に設けられ前記供給口に向けてスライド移動することにより前記打ち込み機構に向けて前記打ち込み部材を押すプッシャ機構体と、該プッシャ機構体を前記供給口に向けてスライド移動するように付勢する付勢ばねとを備え、前記マガジン本体のうち前記プッシャ機構体から前記供給口側への領域は、該プッシャ機構体が前記供給口に向けてスライド移動することにより前記打ち込み機構に向けて前記打ち込み部材を押すことができる装填領域に設定されており、前記マガジン本体のうち前記プッシャ機構体から前記収容挿入口側への領域は、該収容挿入口から挿入された前記新たな打ち込み部材を該マガジン本体内部に単純に収容する単純収容領域に設定されており、前記プッシャ機構体は、前記収容挿入口に向けてスライド移動させることによって前記単純収容領域に存する前記打ち込み部材に対して非当接となる当接退避状態に切り替わる当接退避状態切替機構を具備し、前記当接退避状態切替機構により前記プッシャ機構体が前記当接退避状態に切り替わった場合には、前記単純収容領域に存する前記打ち込み部材を、前記装填領域に存するように領域変え可能な状態とすることを特徴とする。
すなわち、本発明の第1の発明に係る打ち込み工具のマガジンは、打ち込み部材を打ち込むための打ち込み機構と新たに打ち込む打ち込み部材を該打ち込み機構に自動的に供給するマガジンとを具備する打ち込み工具のマガジンであって、並列配置される複数本の前記打ち込み部材同士をスライド移動可能に直線方向に延びるように収容するマガジン本体と、該マガジン本体内部に収容される前記打ち込み部材を前記打ち込み機構に供給する送り機構とを備え、前記マガジン本体は、一端側が前記打ち込み機構に連結され該マガジン本体内部に収容される前記打ち込み部材を供給する供給口として構成され且つ他端側が該マガジン本体内部に新たな打ち込み部材を挿入し該打ち込み部材を該マガジン本体内部に単純に収容する収容挿入口として構成され、前記送り機構は、前記マガジン本体に設けられ前記供給口に向けてスライド移動することにより前記打ち込み機構に向けて前記打ち込み部材を押すプッシャ機構体と、該プッシャ機構体を前記供給口に向けてスライド移動するように付勢する付勢ばねとを備え、前記マガジン本体のうち前記プッシャ機構体から前記供給口側への領域は、該プッシャ機構体が前記供給口に向けてスライド移動することにより前記打ち込み機構に向けて前記打ち込み部材を押すことができる装填領域に設定されており、前記マガジン本体のうち前記プッシャ機構体から前記収容挿入口側への領域は、該収容挿入口から挿入された前記新たな打ち込み部材を該マガジン本体内部に単純に収容する単純収容領域に設定されており、前記プッシャ機構体は、前記収容挿入口に向けてスライド移動させることによって前記単純収容領域に存する前記打ち込み部材に対して非当接となる当接退避状態に切り替わる当接退避状態切替機構を具備し、前記当接退避状態切替機構により前記プッシャ機構体が前記当接退避状態に切り替わった場合には、前記単純収容領域に存する前記打ち込み部材を、前記装填領域に存するように領域変え可能な状態とすることを特徴とする。
この第1の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、プッシャ機構体は収容挿入口に向けてスライド移動させることによって単純収容領域に存する打ち込み部材に対して非当接となる当接退避状態に切り替わる当接退避状態切替機構を具備しているので、この当接退避状態切替機構によりプッシャ機構体が当接退避状態に切り替わった場合には、それまで単純収容領域に存する打ち込み部材を、装填領域に存するように領域変えすることができる。つまり、プッシャ機構体は新たな打ち込み部材に接触することなく、打ち込み部材を装填領域に移動させることで打ち込み部材を単純収容領域から装填領域に配置変えしたり、装填領域を拡大することで打ち込み部材を単純収容領域から装填領域に配置変えしたりすることができる。
これによって、たとえプッシャ機構体を収容挿入口までスライド移動させた場合でもプッシャ機構体は新たな打ち込み部材に接触しないので、これまで配設されていたストッパ部材が不要となる。もって、これまで配設されていたストッパ部材を無くすことができ、部品点数を削減して製造コストを安価とすることができる。
また、打ち込み部材を自重で移動させたり、装填領域を拡大させるようにプッシャ機構体を収容挿入口に向けてスライド移動させたりすることで、打ち込み部材を単純収容領域から装填領域に配置変えすることができるので、装填したい打ち込み部材が少本数の場合でも、プッシャ機構体を収容挿入口までスライド移動させることを必ずしも要しないようになる。これによって、プッシャ機構体を収容挿入口まで必ずスライド移動させなくてはならないのを廃止することができて、打ち込み部材の装填作業の操作性を向上させることができる。
これによって、たとえプッシャ機構体を収容挿入口までスライド移動させた場合でもプッシャ機構体は新たな打ち込み部材に接触しないので、これまで配設されていたストッパ部材が不要となる。もって、これまで配設されていたストッパ部材を無くすことができ、部品点数を削減して製造コストを安価とすることができる。
また、打ち込み部材を自重で移動させたり、装填領域を拡大させるようにプッシャ機構体を収容挿入口に向けてスライド移動させたりすることで、打ち込み部材を単純収容領域から装填領域に配置変えすることができるので、装填したい打ち込み部材が少本数の場合でも、プッシャ機構体を収容挿入口までスライド移動させることを必ずしも要しないようになる。これによって、プッシャ機構体を収容挿入口まで必ずスライド移動させなくてはならないのを廃止することができて、打ち込み部材の装填作業の操作性を向上させることができる。
第2の発明に係る打ち込み工具のマガジンは、前記第1の発明に係る打ち込み工具のマガジンにおいて、前記プッシャ機構体は、該プッシャ機構体の前記収容挿入口に向けてスライド移動させることによって切り替わった前記新たな打ち込み部材に対しての前記当接退避状態を、前記付勢ばねによる該プッシャ機構体の前記供給口に向かうスライド移動により、自動的に前記装填領域に存する前記打ち込み部材に対して押動当接する当接状態に切り替わる当接状態切替機構を具備していることを特徴とする。
この第2の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、プッシャ機構体は当接状態切替機構を具備しているので、プッシャ機構体の収容挿入口に向けてスライド移動させることによって切り替わった新たな打ち込み部材に対しての退避状態を、付勢ばねの付勢力によるプッシャ機構体の供給口に向かうスライド移動により自動的に装填領域に存する打ち込み部材に対して押動当接する当接状態に切り替えることができる。
これによって、上記した打ち込み部材の装填作業の後には、他の作業を要することなくプッシャ機構体を自動的に通常の状態とすることができ、打ち込み部材の装填作業のみの操作性の向上した打ち込み工具のマガジンとすることができる。
この第2の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、プッシャ機構体は当接状態切替機構を具備しているので、プッシャ機構体の収容挿入口に向けてスライド移動させることによって切り替わった新たな打ち込み部材に対しての退避状態を、付勢ばねの付勢力によるプッシャ機構体の供給口に向かうスライド移動により自動的に装填領域に存する打ち込み部材に対して押動当接する当接状態に切り替えることができる。
これによって、上記した打ち込み部材の装填作業の後には、他の作業を要することなくプッシャ機構体を自動的に通常の状態とすることができ、打ち込み部材の装填作業のみの操作性の向上した打ち込み工具のマガジンとすることができる。
第3の発明に係る打ち込み工具のマガジンは、前記第2の発明に係る打ち込み工具のマガジンにおいて、前記当接状態切替機構により前記プッシャ機構体が前記当接状態に切り替わる該プッシャ機構体の前記マガジン本体に対する相対位置が、前記収容挿入口から挿入されて前記マガジン本体が収容する前記打ち込み部材の最大収容位置よりも前記収容挿入口側に位置する最大スライド位置に設定されていることを特徴とする。
この第3の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、当接状態切替機構によりプッシャ機構体が当接状態に切り替わるプッシャ機構体のマガジン本体に対する相対位置が、最大収容位置よりも収容挿入口側に位置する最大スライド位置に設定されているので、マガジン本体が収容する打ち込み部材が最大収容本数となる場合でも、当接状態切替機構によりプッシャ機構体を当接状態に切り替えることができる。これによって、マガジン本体に打ち込み部材を最大収容本数で収容した場合であっても、プッシャ機構体を当接状態に切り替えることができるものとなる。
この第3の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、当接状態切替機構によりプッシャ機構体が当接状態に切り替わるプッシャ機構体のマガジン本体に対する相対位置が、最大収容位置よりも収容挿入口側に位置する最大スライド位置に設定されているので、マガジン本体が収容する打ち込み部材が最大収容本数となる場合でも、当接状態切替機構によりプッシャ機構体を当接状態に切り替えることができる。これによって、マガジン本体に打ち込み部材を最大収容本数で収容した場合であっても、プッシャ機構体を当接状態に切り替えることができるものとなる。
第4の発明に係る打ち込み工具のマガジンは、前記第3の発明に係る打ち込み工具のマガジンにおいて、前記当接状態切替機構により前記プッシャ機構体が前記当接状態に切り替わる該プッシャ機構体の前記マガジン本体に対する相対位置が、前記供給口から前記最大スライド位置までの間で少なくとも1つ設定されていることを特徴とする。
この第4の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、当接状態切替機構によりプッシャ機構体が当接状態に切り替わるプッシャ機構体のマガジン本体に対する相対位置が、供給口から最大スライド位置までの間で少なくとも1つ設定されているので、例えばマガジン本体が収容する打ち込み部材が少本数の場合には、最大スライド位置までスライド移動させなくとも当接状態切替機構によりプッシャ機構体を当接状態に切り替えることができるようになる。これによって、打ち込み部材が少本数の場合等において、プッシャ機構体のスライド移動させるべき長さを短くすることができて、操作性の向上した打ち込み工具のマガジンとすることができる。
この第4の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、当接状態切替機構によりプッシャ機構体が当接状態に切り替わるプッシャ機構体のマガジン本体に対する相対位置が、供給口から最大スライド位置までの間で少なくとも1つ設定されているので、例えばマガジン本体が収容する打ち込み部材が少本数の場合には、最大スライド位置までスライド移動させなくとも当接状態切替機構によりプッシャ機構体を当接状態に切り替えることができるようになる。これによって、打ち込み部材が少本数の場合等において、プッシャ機構体のスライド移動させるべき長さを短くすることができて、操作性の向上した打ち込み工具のマガジンとすることができる。
第5の発明に係る打ち込み工具のマガジンは、前記第4の発明に係る打ち込み工具のマガジンにおいて、前記プッシャ機構体は、前記マガジン本体内部をスライド移動可能に設けられるホルダと、該ホルダにて支持され前記装填領域に存する前記打ち込み部材に対して押動当接するプッシャ部材と、該ホルダにて支持されて前記当接退避状態切替機構および前記当接状態切替機構として機能するレバー部材とを備え、前記レバー部材は、前記当接退避状態切替機構としての機能により前記プッシャ部材を退避位置に位置させる第1位置と、前記当接状態切替機構としての機能により前記プッシャ部材を当接位置に位置させる第2位置とを有し、前記マガジン本体には、前記レバー部材が前記収容挿入口側に向けて通過した場合に該レバー部材を前記第2位置から前記第1位置に位置を切り替え、且つ前記レバー部材が前記供給口側に向けて通過した場合に該レバー部材を前記第1位置から前記第2位置に位置を切り替えるように、該レバー部材の位置の切り替えに作用する位置切替作用部が配設されていることを特徴とする。
この第5の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、プッシャ機構体は、ホルダと、打ち込み部材に対して押動当接するプッシャ部材と、当接退避状態切替機構および当接状態切替機構として機能するレバー部材とを備え、マガジン本体には、レバー部材の位置を切り替えに作用する位置切替作用部が配設されているので、部品点数を最小とする構造でありながら上記した発明と同様な作用効果を奏することができる。
この第5の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、プッシャ機構体は、ホルダと、打ち込み部材に対して押動当接するプッシャ部材と、当接退避状態切替機構および当接状態切替機構として機能するレバー部材とを備え、マガジン本体には、レバー部材の位置を切り替えに作用する位置切替作用部が配設されているので、部品点数を最小とする構造でありながら上記した発明と同様な作用効果を奏することができる。
第6の発明に係る打ち込み工具のマガジンは、前記第5の発明に係る打ち込み工具のマガジンにおいて、前記レバー部材は、前記ホルダにて傾動可能に支持され且つ傾動することにより前記第1位置および前記第2位置に位置するようになっており、前記マガジン本体に配設される前記位置切替作用部は、前記レバー部材の傾動に作用するように設けられる切替凹部にて形成されていることを特徴とする。
この第6の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、レバー部材はホルダにて傾動可能に支持され且つ傾動することにより第1位置および第2位置に位置するようになっており、マガジン本体に配設される位置切替作用部はレバー部材の傾動に作用するように設けられる切替凹部にて形成されているので、部品形状をシンプルとする構造でありながら上記した発明と同様な作用効果を奏することができる。
この第6の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、レバー部材はホルダにて傾動可能に支持され且つ傾動することにより第1位置および第2位置に位置するようになっており、マガジン本体に配設される位置切替作用部はレバー部材の傾動に作用するように設けられる切替凹部にて形成されているので、部品形状をシンプルとする構造でありながら上記した発明と同様な作用効果を奏することができる。
第1の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、これまで配設されていたストッパ部材を無くすことができて部品点数を削減して製造コストを安価とすることができ、プッシャ機構体を収容挿入口まで必ずスライド移動させなくてはならないのを廃止することができて打ち込み部材の装填作業の操作性を向上させることができる。
第2の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、打ち込み部材の装填作業の後には、他の作業を要することなくプッシャ機構体を自動的に通常の状態とすることができ、打ち込み部材の装填作業のみの操作性の向上した打ち込み工具のマガジンとすることができる。
第3の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、マガジン本体に打ち込み部材を最大収容本数で収容した場合であっても、プッシャ機構体を当接状態に切り替えることができるものとなる。
第4の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、打ち込み部材が少本数の場合等において、プッシャ機構体のスライド移動の長さを短くすることができて、操作性の向上した打ち込み工具のマガジンとすることができる。
第5の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、部品点数を最小とする構造でありながら上記した発明と同様な作用効果を奏することができる。
第6の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、部品形状をシンプルとする構造でありながら上記した発明と同様な作用効果を奏することができる。
第2の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、打ち込み部材の装填作業の後には、他の作業を要することなくプッシャ機構体を自動的に通常の状態とすることができ、打ち込み部材の装填作業のみの操作性の向上した打ち込み工具のマガジンとすることができる。
第3の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、マガジン本体に打ち込み部材を最大収容本数で収容した場合であっても、プッシャ機構体を当接状態に切り替えることができるものとなる。
第4の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、打ち込み部材が少本数の場合等において、プッシャ機構体のスライド移動の長さを短くすることができて、操作性の向上した打ち込み工具のマガジンとすることができる。
第5の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、部品点数を最小とする構造でありながら上記した発明と同様な作用効果を奏することができる。
第6の発明に係る打ち込み工具のマガジンによれば、部品形状をシンプルとする構造でありながら上記した発明と同様な作用効果を奏することができる。
以下に本発明に係る打ち込み工具のマガジンを実施するための実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、打ち込み工具としての釘打ち機10を簡略化して示す側面視簡略図である。図1に示す釘打ち機10は、本発明に係る打ち込み工具に相当する工具である。この釘打ち機10は、打ち込み部材としての仕上げ釘(以下、単に『釘』という)Kを打ち込むための釘打ち機である。
図1に示すように、釘打ち機10は、概略、釘Kを打ち込むための打ち込み機構11と、この打ち込み機構11に新たに打ち込む釘Kを自動的に供給するマガジン20とを備える。なお、図示される釘Kは、マガジンに装填しようとする釘である。
まず、この釘打ち機10の打ち込み機構11について説明する。この打ち込み機構11は、図1に示すように、ピストルの形状を模して形成されるものである。すなわち、打ち込み機構11は、概略、打ち込み機構本体12と、操作機構部13とを備える。
打ち込み機構本体12は、釘Kを打ち込むための駆動力を発生する構造が内蔵されて構成される。具体的には、この打ち込み機構本体12は、エアの圧縮圧力を利用して釘Kを打ち込む構造を有して構成される。このため、特に図示していないが、打ち込み機構本体12の基端側には、エアを圧縮するための構造が設けられている。これに対し、この打ち込み機構本体12の先端側には、釘Kが打ち込まれる部材に対して打ち込みの際に当てるための発射ノズル部16が設けられている。
操作機構部13は、打ち込み機構本体12の略中間部分において打ち込み機構本体12と一体化されるように設けられている。操作機構部13は、概略、グリップ部14と、トリガ機構部15とを備える。グリップ部14は、釘打ち機10を操作する際に操作者の手握り部分となる部分であり、上記した打ち込み機構本体12の延在方向と交差する方向に延びて構成される。トリガ機構部15は、グリップ部14を手握りした状態の人差し指にて引くことにより、上記した打ち込み機構本体12を作動させるように操作する機構である。
このようにして、上記した打ち込み機構11は、操作者がトリガ機構部15を引き操作することによって、打ち込み機構本体12により釘Kを打ち込むように作動するようになっている。
図1に示すように、釘打ち機10は、概略、釘Kを打ち込むための打ち込み機構11と、この打ち込み機構11に新たに打ち込む釘Kを自動的に供給するマガジン20とを備える。なお、図示される釘Kは、マガジンに装填しようとする釘である。
まず、この釘打ち機10の打ち込み機構11について説明する。この打ち込み機構11は、図1に示すように、ピストルの形状を模して形成されるものである。すなわち、打ち込み機構11は、概略、打ち込み機構本体12と、操作機構部13とを備える。
打ち込み機構本体12は、釘Kを打ち込むための駆動力を発生する構造が内蔵されて構成される。具体的には、この打ち込み機構本体12は、エアの圧縮圧力を利用して釘Kを打ち込む構造を有して構成される。このため、特に図示していないが、打ち込み機構本体12の基端側には、エアを圧縮するための構造が設けられている。これに対し、この打ち込み機構本体12の先端側には、釘Kが打ち込まれる部材に対して打ち込みの際に当てるための発射ノズル部16が設けられている。
操作機構部13は、打ち込み機構本体12の略中間部分において打ち込み機構本体12と一体化されるように設けられている。操作機構部13は、概略、グリップ部14と、トリガ機構部15とを備える。グリップ部14は、釘打ち機10を操作する際に操作者の手握り部分となる部分であり、上記した打ち込み機構本体12の延在方向と交差する方向に延びて構成される。トリガ機構部15は、グリップ部14を手握りした状態の人差し指にて引くことにより、上記した打ち込み機構本体12を作動させるように操作する機構である。
このようにして、上記した打ち込み機構11は、操作者がトリガ機構部15を引き操作することによって、打ち込み機構本体12により釘Kを打ち込むように作動するようになっている。
次に、上記したように構成される打ち込み機構11に対して、新たに打ち込む釘Kを自動的に供給する釘打ち機10のマガジン20について図面を参照しながら説明する。
図2は、図1のII−II断面矢視したマガジン20(第1状態)を簡略化して示す断面簡略図である。なお、図2では、マガジン20の第1状態を示している。図3は、図2の断面簡略図にて示すプッシャ機構体31を拡大して示すものであり、マガジン本体21から分離して示す断面簡略図である。なお、図2(図4〜図11も同じ)におけるマガジン本体21には、釘Kの先端が紙面手前側を向くように釘Kが収容される。また、図4〜図11については、マガジン20の状態変化について図示するものであり、図2と比較してマガジン本体21に対するプッシャ機構体31の相対位置が相違するものを示している。つまり、図4は第2状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図5は第3状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図6は第4状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図7は第5状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図8は第6状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図9は第7状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図10は第8状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図11は第9状態のマガジン20を示す断面簡略図である。
図1に示すように、マガジン20は、グリップ部14の配設位置に対して釘Kの打ち出し方向側(発射ノズル部16配設側)の打ち込み機構本体12に配設されるものであり、グリップ部14が延びる方向と同方向に延びるように設けられている。このマガジン20は、図2および図3に示すように、概略、釘Kを収容するマガジン本体21と、このマガジン本体21に収容される釘Kを打ち込み機構11に供給する送り機構30とを備える。
図4等に示すように、マガジン本体21は、並列配置される複数本の釘K同士を、スライド移動可能に直線方向に延びるように収容するものである。このため、マガジン本体21の外形としては、図1に示すように直線方向に延びるストレート形状に形成されており、マガジン本体21の内部として、図2および図3に示すように並列配置される複数本の釘Kを直線方向に延びるように収容するこができるように収容部22が設けられている。
図2に示すように、このストレート形状のマガジン本体21の一端側(図示上端側)は、上記した打ち込み機構11に対して連結される部分である。このマガジン本体21の一端側(図示上端側)は、マガジン本体21内部に収容される釘Kを打ち込み機構11に供給する供給口25として構成されている。この供給口25は、釘Kの打ち出し方向に沿って開口する形状を有して形成されている。これに対して、マガジン本体21の他端側(図示下端側)は、新たな釘Kをマガジン本体21内部に挿入しマガジン本体21内部に単純に収容する収容挿入口26として構成されている。この収容挿入口26は、単に釘Kを挿入可能に開口しただけの形状を有して形成されている。
なお、上記したマガジン本体21内部に収容される釘Kは、仕上げ施工等に打ち込まれる仕上げ釘である。この釘Kは、この収容挿入口26から挿入される場合には、この実施の形態においては、適宜の樹脂結束により10本の釘Kが纏められた釘束(釘の束)Lが収容挿入口26から挿入されるものとなっている。
図2は、図1のII−II断面矢視したマガジン20(第1状態)を簡略化して示す断面簡略図である。なお、図2では、マガジン20の第1状態を示している。図3は、図2の断面簡略図にて示すプッシャ機構体31を拡大して示すものであり、マガジン本体21から分離して示す断面簡略図である。なお、図2(図4〜図11も同じ)におけるマガジン本体21には、釘Kの先端が紙面手前側を向くように釘Kが収容される。また、図4〜図11については、マガジン20の状態変化について図示するものであり、図2と比較してマガジン本体21に対するプッシャ機構体31の相対位置が相違するものを示している。つまり、図4は第2状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図5は第3状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図6は第4状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図7は第5状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図8は第6状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図9は第7状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図10は第8状態のマガジン20を示す断面簡略図であり、図11は第9状態のマガジン20を示す断面簡略図である。
図1に示すように、マガジン20は、グリップ部14の配設位置に対して釘Kの打ち出し方向側(発射ノズル部16配設側)の打ち込み機構本体12に配設されるものであり、グリップ部14が延びる方向と同方向に延びるように設けられている。このマガジン20は、図2および図3に示すように、概略、釘Kを収容するマガジン本体21と、このマガジン本体21に収容される釘Kを打ち込み機構11に供給する送り機構30とを備える。
図4等に示すように、マガジン本体21は、並列配置される複数本の釘K同士を、スライド移動可能に直線方向に延びるように収容するものである。このため、マガジン本体21の外形としては、図1に示すように直線方向に延びるストレート形状に形成されており、マガジン本体21の内部として、図2および図3に示すように並列配置される複数本の釘Kを直線方向に延びるように収容するこができるように収容部22が設けられている。
図2に示すように、このストレート形状のマガジン本体21の一端側(図示上端側)は、上記した打ち込み機構11に対して連結される部分である。このマガジン本体21の一端側(図示上端側)は、マガジン本体21内部に収容される釘Kを打ち込み機構11に供給する供給口25として構成されている。この供給口25は、釘Kの打ち出し方向に沿って開口する形状を有して形成されている。これに対して、マガジン本体21の他端側(図示下端側)は、新たな釘Kをマガジン本体21内部に挿入しマガジン本体21内部に単純に収容する収容挿入口26として構成されている。この収容挿入口26は、単に釘Kを挿入可能に開口しただけの形状を有して形成されている。
なお、上記したマガジン本体21内部に収容される釘Kは、仕上げ施工等に打ち込まれる仕上げ釘である。この釘Kは、この収容挿入口26から挿入される場合には、この実施の形態においては、適宜の樹脂結束により10本の釘Kが纏められた釘束(釘の束)Lが収容挿入口26から挿入されるものとなっている。
ところで、マガジン本体21には、収容部22が延びる方向に沿って一緒に延びるように、収容部22に対して隣接するレール部23が設けられている。このレール部23には、切替凹部24(241,242,243)が3つ配設されている。
この3つの切替凹部24(241,242,243)は、後にも説明するが、レバー部材41の傾動に作用するように配設されるためのものであり、マガジン本体21に配設されてレバー部材41の傾動に作用する、本発明に係る位置切替作用部に相当する。
具体的には、第1切替凹部241は、マガジン本体21の図示上端側に位置する供給口25近傍に配設されるものである。この第1切替凹部241は、レバー部材41によりプッシャ機構体31が釘Kに当接状態に切り替わるための、プッシャ機構体31のマガジン本体21に対する相対位置が、マガジン本体21の供給口25近傍とするために設けられるものである。これに対して、第2切替凹部242は、マガジン本体21の図示下端側に位置する収容挿入口26近傍に配設されるものである。この第2切替凹部242は、レバー部材41によりプッシャ機構体31が釘Kに当接状態に切り替わるための、プッシャ機構体31のマガジン本体21に対する相対位置が、マガジン本体21の収容挿入口26近傍とするために設けられるものである。この第2切替凹部242は、図11に示すように、マガジン本体21が収容する釘Kの最大収容位置よりも収容挿入口26側に位置するようにレール部23に設けられるものであり、このプッシャ機構体31の最大スライド位置も規定するように設定されるものでもある。また、第3切替凹部243は、上記した第1切替凹部241と第2切替凹部242との中間部分に配設されるものである。つまり、供給口25近傍の第1切替凹部241から、プッシャ機構体31の最大スライド位置として規定される第2切替凹部242までの間に配設されている。
この切替凹部24(241,242,243)は、後に説明するレバー部材41が回動することができるように適宜に切り欠かれた形状を有している。具体的には、後に説明するプッシャ機構体31のレバー部材41の案内当接部43は、マガジン本体21のレール部23に当接することによりレバー部材41の回動は規制されるものとなっていた。しかし、レバー部材41の案内当接部43は、この切替凹部24(241,242,243)にてレバー部材41の回動を規制するレール部23の当接は解除されることとなり、レバー部材41の回動は許可されたものとなる。つまり、レバー部材41は、回動可能な状態となる。この切替凹部24(241,242,243)の形状としては、図示するように、中央部分(図3に示す符号24a)がレバー部材41の案内当接部43が完全に入り込むことができるように、最も深く掘り込まれた形状を有して形成されている。これに対し、切替凹部24の中央部分(図3に示す符号24a)から供給口25側に向かう部分(図3に示す符号24b)および収容挿入口26側に向かう部分(図3に示す符号24c)は、レバー部材41を傾かせるのを案内することができるように、案内当接部43が当たるように傾斜する形状を有して形成されている。このため、切替凹部24は、切替凹部24に対するレバー部材41の相対位置に応じて、レバー部材41の傾きを変えるように案内することができることとなる。つまり、案内当接部43は、切替凹部24の中央部分(図3に示す符号24a)に当接させることでで中立姿勢としつつ、切替凹部24に対するレバー部材41の相対位置に応じて、供給口25側部分(図3に示す符号24b)の傾斜する形状に当接したり、収容挿入口26側部分(図3に示す符号24c)の傾斜する形状に当接したりする。このようにして、中立姿勢のレバー部材41は、切替凹部24に対する相対位置に応じて、傾斜する形状(図3に示す符号24b,24c)に沿って傾き転換されることとなる。
この3つの切替凹部24(241,242,243)は、後にも説明するが、レバー部材41の傾動に作用するように配設されるためのものであり、マガジン本体21に配設されてレバー部材41の傾動に作用する、本発明に係る位置切替作用部に相当する。
具体的には、第1切替凹部241は、マガジン本体21の図示上端側に位置する供給口25近傍に配設されるものである。この第1切替凹部241は、レバー部材41によりプッシャ機構体31が釘Kに当接状態に切り替わるための、プッシャ機構体31のマガジン本体21に対する相対位置が、マガジン本体21の供給口25近傍とするために設けられるものである。これに対して、第2切替凹部242は、マガジン本体21の図示下端側に位置する収容挿入口26近傍に配設されるものである。この第2切替凹部242は、レバー部材41によりプッシャ機構体31が釘Kに当接状態に切り替わるための、プッシャ機構体31のマガジン本体21に対する相対位置が、マガジン本体21の収容挿入口26近傍とするために設けられるものである。この第2切替凹部242は、図11に示すように、マガジン本体21が収容する釘Kの最大収容位置よりも収容挿入口26側に位置するようにレール部23に設けられるものであり、このプッシャ機構体31の最大スライド位置も規定するように設定されるものでもある。また、第3切替凹部243は、上記した第1切替凹部241と第2切替凹部242との中間部分に配設されるものである。つまり、供給口25近傍の第1切替凹部241から、プッシャ機構体31の最大スライド位置として規定される第2切替凹部242までの間に配設されている。
この切替凹部24(241,242,243)は、後に説明するレバー部材41が回動することができるように適宜に切り欠かれた形状を有している。具体的には、後に説明するプッシャ機構体31のレバー部材41の案内当接部43は、マガジン本体21のレール部23に当接することによりレバー部材41の回動は規制されるものとなっていた。しかし、レバー部材41の案内当接部43は、この切替凹部24(241,242,243)にてレバー部材41の回動を規制するレール部23の当接は解除されることとなり、レバー部材41の回動は許可されたものとなる。つまり、レバー部材41は、回動可能な状態となる。この切替凹部24(241,242,243)の形状としては、図示するように、中央部分(図3に示す符号24a)がレバー部材41の案内当接部43が完全に入り込むことができるように、最も深く掘り込まれた形状を有して形成されている。これに対し、切替凹部24の中央部分(図3に示す符号24a)から供給口25側に向かう部分(図3に示す符号24b)および収容挿入口26側に向かう部分(図3に示す符号24c)は、レバー部材41を傾かせるのを案内することができるように、案内当接部43が当たるように傾斜する形状を有して形成されている。このため、切替凹部24は、切替凹部24に対するレバー部材41の相対位置に応じて、レバー部材41の傾きを変えるように案内することができることとなる。つまり、案内当接部43は、切替凹部24の中央部分(図3に示す符号24a)に当接させることでで中立姿勢としつつ、切替凹部24に対するレバー部材41の相対位置に応じて、供給口25側部分(図3に示す符号24b)の傾斜する形状に当接したり、収容挿入口26側部分(図3に示す符号24c)の傾斜する形状に当接したりする。このようにして、中立姿勢のレバー部材41は、切替凹部24に対する相対位置に応じて、傾斜する形状(図3に示す符号24b,24c)に沿って傾き転換されることとなる。
送り機構30は、上記したマガジン本体21の収容部22に収容される釘K(釘束L)を打ち込み機構11に供給するためのものである。この送り機構30は、図3に示すように、概略、マガジン本体21に設けられるプッシャ機構体31と、このプッシャ機構体31を付勢する不図示の送り付勢ばねとを備える。
プッシャ機構体31は、マガジン本体21の供給口25に向けてマガジン本体21をスライド移動することにより、打ち込み機構11に向けて釘Kを押すことができる機構体である。これに対して不図示の送り付勢ばねは、常態時が巻かれた状態となっており、この常態時の巻かれた状態に戻るような弾性を有する、ばね構造となっている。ここで、この送り付勢ばねの中心側端(一端)は打ち込み機構11側となる供給口25に対して連結されており、この送り付勢ばねの遠心側端(他端)はプッシャ機構体31の下記ホルダ32に連結されている。このため、送り付勢ばねは、伸ばされた状態となると、巻かれた状態に巻き戻ろうち弾性復元力が働くこととなっており、この弾性復元力を利用することにより、次に詳述するプッシャ機構体31をマガジン本体21の供給口25に向けてスライド移動するように付勢するものとなっている。
ここで、マガジン本体21の収容部22にあっては、次のように領域設定されている。すなわち、マガジン本体21の収容部22のうち、マガジン本体21にスライド移動可能に配設されるプッシャ機構体31(プッシャ部材36)から収容挿入口26側への領域は、収容挿入口26から挿入された新たな釘K(釘束L)を収容部22(マガジン本体21内部)に単純に収容する単純収容領域T1として設定されている。より詳しく言えば、この単純収容領域T1は、プッシャ部材36の押動当接部39部分から、マガジン本体21の収容挿入口26近傍までの区間にて設定されている。これに対して、マガジン本体21の収容部22のうち、マガジン本体21にスライド移動可能に配設されるプッシャ機構体31(プッシャ部材36)から供給口25側への領域は、プッシャ機構体31が供給口25に向けてスライド移動することにより、打ち込み機構11に向けて釘K(釘束L)を押すことができる装填領域T2として設定されている。より詳しく言えば、この装填領域T2は、プッシャ部材36の押動当接部39部分から、マガジン本体21の供給口25近傍までの区間にて設定されている。なお、この釘打ち機10は、後にも説明するが、装填される釘Kが残り2本となると空打ち防止機能が働くようになっている。
このため、収容挿入口26から挿入された新たな釘K(釘束L)は、先ずマガジン本体21内部としての収容部22の単純収容領域T1に収容されることとなり、後に説明する装填作業を行うことにより、マガジン本体21内部としての収容部22の装填領域T2に収容されることとなる。なお、この単純収容領域T1に収容される釘K(釘束L)は、収容部22に単純に収容されるだけで、プッシャ機構体31によって打ち込み機構11に向けて押されることはない。
プッシャ機構体31は、マガジン本体21の供給口25に向けてマガジン本体21をスライド移動することにより、打ち込み機構11に向けて釘Kを押すことができる機構体である。これに対して不図示の送り付勢ばねは、常態時が巻かれた状態となっており、この常態時の巻かれた状態に戻るような弾性を有する、ばね構造となっている。ここで、この送り付勢ばねの中心側端(一端)は打ち込み機構11側となる供給口25に対して連結されており、この送り付勢ばねの遠心側端(他端)はプッシャ機構体31の下記ホルダ32に連結されている。このため、送り付勢ばねは、伸ばされた状態となると、巻かれた状態に巻き戻ろうち弾性復元力が働くこととなっており、この弾性復元力を利用することにより、次に詳述するプッシャ機構体31をマガジン本体21の供給口25に向けてスライド移動するように付勢するものとなっている。
ここで、マガジン本体21の収容部22にあっては、次のように領域設定されている。すなわち、マガジン本体21の収容部22のうち、マガジン本体21にスライド移動可能に配設されるプッシャ機構体31(プッシャ部材36)から収容挿入口26側への領域は、収容挿入口26から挿入された新たな釘K(釘束L)を収容部22(マガジン本体21内部)に単純に収容する単純収容領域T1として設定されている。より詳しく言えば、この単純収容領域T1は、プッシャ部材36の押動当接部39部分から、マガジン本体21の収容挿入口26近傍までの区間にて設定されている。これに対して、マガジン本体21の収容部22のうち、マガジン本体21にスライド移動可能に配設されるプッシャ機構体31(プッシャ部材36)から供給口25側への領域は、プッシャ機構体31が供給口25に向けてスライド移動することにより、打ち込み機構11に向けて釘K(釘束L)を押すことができる装填領域T2として設定されている。より詳しく言えば、この装填領域T2は、プッシャ部材36の押動当接部39部分から、マガジン本体21の供給口25近傍までの区間にて設定されている。なお、この釘打ち機10は、後にも説明するが、装填される釘Kが残り2本となると空打ち防止機能が働くようになっている。
このため、収容挿入口26から挿入された新たな釘K(釘束L)は、先ずマガジン本体21内部としての収容部22の単純収容領域T1に収容されることとなり、後に説明する装填作業を行うことにより、マガジン本体21内部としての収容部22の装填領域T2に収容されることとなる。なお、この単純収容領域T1に収容される釘K(釘束L)は、収容部22に単純に収容されるだけで、プッシャ機構体31によって打ち込み機構11に向けて押されることはない。
次に、プッシャ機構体31の詳細構造について説明する。
図3に示すように、プッシャ機構体31は、収容挿入口26に向けてスライド移動させることによって単純収容領域T1に存する釘Kに対して、非当接となる当接退避状態に切り替わる当接退避状態切替機構としての機能を具備する。また、プッシャ機構体31は、プッシャ機構体31の収容挿入口26に向けてスライド移動させることによって切り替わった新たな釘Kに対しての当接退避状態を、上記した不図示の送り付勢ばねによるプッシャ機構体31の供給口25に向かうスライド移動により、自動的に装填領域T2に存する釘Kに対して当接する当接状態に切り替わる当接状態切替機構としての機能を具備する。
このような2つの機能を有するプッシャ機構体31は、概略、ホルダ32と、ホルダ32にて支持されるプッシャ部材36と、ホルダ32にて支持されるレバー部材41とを備える。なお、上記した当接退避状態切替機構および当接状態切替機構として機能するのは、このプッシャ機構体31の一部を構成するレバー部材41となっている。
ホルダ32は、マガジン本体21に設けられるレール部23に支持されつつ、マガジン本体21に対して相対的にスライド移動可能に配設されるものである。このホルダ32は、図示するように操作者が手で掴んでマガジン本体21に対して相対的にスライド移動させることができる程度の大きさを有して形成されている。このホルダ32は、適宜に開口された略箱形に形成されるものであり、次に説明するプッシャ部材36、レバー部材41、付勢ばね51,55を、回動可能に支持する構造を有している。具体的には、ホルダ32は、略箱状に対して、マガジン本体21の対向側(釘K当接側)にはプッシャ部材36およびレバー部材41をマガジン本体21に向けて露出させるマガジン側開口部321が設けられ、このマガジン本体21の対向側とは反対側(操作側)にはプッシャ部材36を操作可能に露出させる操作側開口部322が設けられるようにして構成されている。また、このホルダ32内部には、プッシャ部材36、レバー部材41、第1付勢ばね51を回動可能に軸支持する回動支持軸部33と、第2付勢ばね55を軸支持するばね支持軸部34と、第2付勢ばね55の一端側を当接支持する内壁面35とを備える。なお、これら回動支持軸部33と、ばね支持軸部34と、内壁面35とは、マガジン本体21に配設された際にマガジン本体21が延びる方向に対して交差する方向に延在するように配設されている。また、このホルダ32には、図示においてはレバー部材41に隠れて見え難いものとなっているが、第2付勢ばね55の付勢力によるプッシャ部材36の回動(図示左回転の回動)を規制する回動ストッパ部40が設けられている。この回動ストッパ部40は、第2付勢ばね55の付勢力によって装填領域T2に存する釘Kに対してプッシャ部材36の押動当接部39が正しい押動当接位置を維持するように、プッシャ部材36に当接して回動を規制するためのものである。このため、後に詳述するが、プッシャ部材36の押動当接部39が装填領域T2に存する釘Kに対して正しい押動当接位置にて押動当接することができるように、第2付勢ばね55の付勢力によるプッシャ部材36の回動(図示左回転の回動)をストップさせるものとなっている。なお、第2付勢ばね55の付勢力によって、プッシャ部材36が回動(図示左回転の回動)した最大限が、図3(図2、図6、図7、図8等も同様)に示す状態となっている。
なお、ホルダ32は、上記したように、中心側端(一端)が供給口25に連結される送り付勢ばねの遠心側端(他端)が連結されている。このため、ホルダ32自体は、不図示の送り付勢ばねの付勢力によりマガジン本体21の供給口25に向けてスライド移動するように付勢されている。
図3に示すように、プッシャ機構体31は、収容挿入口26に向けてスライド移動させることによって単純収容領域T1に存する釘Kに対して、非当接となる当接退避状態に切り替わる当接退避状態切替機構としての機能を具備する。また、プッシャ機構体31は、プッシャ機構体31の収容挿入口26に向けてスライド移動させることによって切り替わった新たな釘Kに対しての当接退避状態を、上記した不図示の送り付勢ばねによるプッシャ機構体31の供給口25に向かうスライド移動により、自動的に装填領域T2に存する釘Kに対して当接する当接状態に切り替わる当接状態切替機構としての機能を具備する。
このような2つの機能を有するプッシャ機構体31は、概略、ホルダ32と、ホルダ32にて支持されるプッシャ部材36と、ホルダ32にて支持されるレバー部材41とを備える。なお、上記した当接退避状態切替機構および当接状態切替機構として機能するのは、このプッシャ機構体31の一部を構成するレバー部材41となっている。
ホルダ32は、マガジン本体21に設けられるレール部23に支持されつつ、マガジン本体21に対して相対的にスライド移動可能に配設されるものである。このホルダ32は、図示するように操作者が手で掴んでマガジン本体21に対して相対的にスライド移動させることができる程度の大きさを有して形成されている。このホルダ32は、適宜に開口された略箱形に形成されるものであり、次に説明するプッシャ部材36、レバー部材41、付勢ばね51,55を、回動可能に支持する構造を有している。具体的には、ホルダ32は、略箱状に対して、マガジン本体21の対向側(釘K当接側)にはプッシャ部材36およびレバー部材41をマガジン本体21に向けて露出させるマガジン側開口部321が設けられ、このマガジン本体21の対向側とは反対側(操作側)にはプッシャ部材36を操作可能に露出させる操作側開口部322が設けられるようにして構成されている。また、このホルダ32内部には、プッシャ部材36、レバー部材41、第1付勢ばね51を回動可能に軸支持する回動支持軸部33と、第2付勢ばね55を軸支持するばね支持軸部34と、第2付勢ばね55の一端側を当接支持する内壁面35とを備える。なお、これら回動支持軸部33と、ばね支持軸部34と、内壁面35とは、マガジン本体21に配設された際にマガジン本体21が延びる方向に対して交差する方向に延在するように配設されている。また、このホルダ32には、図示においてはレバー部材41に隠れて見え難いものとなっているが、第2付勢ばね55の付勢力によるプッシャ部材36の回動(図示左回転の回動)を規制する回動ストッパ部40が設けられている。この回動ストッパ部40は、第2付勢ばね55の付勢力によって装填領域T2に存する釘Kに対してプッシャ部材36の押動当接部39が正しい押動当接位置を維持するように、プッシャ部材36に当接して回動を規制するためのものである。このため、後に詳述するが、プッシャ部材36の押動当接部39が装填領域T2に存する釘Kに対して正しい押動当接位置にて押動当接することができるように、第2付勢ばね55の付勢力によるプッシャ部材36の回動(図示左回転の回動)をストップさせるものとなっている。なお、第2付勢ばね55の付勢力によって、プッシャ部材36が回動(図示左回転の回動)した最大限が、図3(図2、図6、図7、図8等も同様)に示す状態となっている。
なお、ホルダ32は、上記したように、中心側端(一端)が供給口25に連結される送り付勢ばねの遠心側端(他端)が連結されている。このため、ホルダ32自体は、不図示の送り付勢ばねの付勢力によりマガジン本体21の供給口25に向けてスライド移動するように付勢されている。
プッシャ部材36は、上記したホルダ32内部に設けられる回動支持軸部33にて回動可能に軸支持されるものであり、上記した装填領域T2に存する釘Kに対して押動当接する押動当接部39を備える。なお、この押動当接部39の釘Kに対する押動当接とは、装填領域T2に存する釘Kを押し動かすように、収容部22内の釘Kに当接することを意味するものである。
プッシャ部材36は、概略、ホルダ32の回動支持軸部33に軸支持される支持腕部37と、この支持腕部37と一体化されて支持腕部37により回動して位置が変わるプッシャ部材本体38とを備える。
支持腕部37は、上記したマガジン本体21が延びる方向と略一致する方向に延在するように設けられるものであり、ホルダ32の回動支持軸部33を挿通する軸支孔371が配設されている。
プッシャ部材本体38は、この支持腕部37に一体化されて形成されるものであり、図示略く字状に折り曲げられた板状にて形成される。具体的には、プッシャ部材本体38は、マガジン本体21の延びる方向と略一致する方向に延びる押動当接板部381と、この押動当接板部381に対して折り曲げられていることによりマガジン本体21の延びる方向と交差する方向に延びる操作板部382とを備える。なお、上記した支持腕部37は、このプッシャ部材本体38の操作板部382に対して一体化結合している。
押動当接板部381は、回動支持軸部33により回動可能に軸支持されることにより、2つの位置の間で位置変更することができるようになっている。すなわち、押動当接板部381は、上記したマガジン本体21の供給口25に向く方向にの先端部分となる押動当接部39が設けられている。この押動当接部39は、回動支持されるプッシャ部材36の回動位置に応じて、マガジン本体21内部の収容部22に入り込んで釘Kに対して押動当接できるようになったり、マガジン本体21内部の収容部22から出て釘Kに対して非当接となったりする。なお、この押動当接板部381のうち押動当接部39周辺部分は、押動当接部39の向きがマガジン本体21内部の収容部22の延びる向きに略一致するように僅かに折り曲げられて形成されている。
操作板部382は、操作者がホルダ32の操作側開口部322から操作することができるように形成されるものである。このため、この操作板部382は、ホルダ32の操作側開口部322の開口端近くまで延びるように形成されている。
なお、後に詳述するが、図5および図10に示すように、上記した押動当接部39がマガジン本体21内部の収容部22から出て釘Kに対して非当接となるプッシャ部材36の回動位置が、プッシャ機構体31の当接退避状態に相当する位置である。この際の押動当接部39は、釘Kに対して非当接となる非当接位置に位置することとなる。これに対し、図4および図8に示すように、上記した押動当接部39がマガジン本体21内部の収容部22に入り込んで釘Kに対して押動当接となるプッシャ部材36の回動位置が、プッシャ機構体31の当接状態に相当する位置である。この際の押動当接部39は、釘Kに対して押動当接となる押動当接位置に位置することとなる。
プッシャ部材36は、概略、ホルダ32の回動支持軸部33に軸支持される支持腕部37と、この支持腕部37と一体化されて支持腕部37により回動して位置が変わるプッシャ部材本体38とを備える。
支持腕部37は、上記したマガジン本体21が延びる方向と略一致する方向に延在するように設けられるものであり、ホルダ32の回動支持軸部33を挿通する軸支孔371が配設されている。
プッシャ部材本体38は、この支持腕部37に一体化されて形成されるものであり、図示略く字状に折り曲げられた板状にて形成される。具体的には、プッシャ部材本体38は、マガジン本体21の延びる方向と略一致する方向に延びる押動当接板部381と、この押動当接板部381に対して折り曲げられていることによりマガジン本体21の延びる方向と交差する方向に延びる操作板部382とを備える。なお、上記した支持腕部37は、このプッシャ部材本体38の操作板部382に対して一体化結合している。
押動当接板部381は、回動支持軸部33により回動可能に軸支持されることにより、2つの位置の間で位置変更することができるようになっている。すなわち、押動当接板部381は、上記したマガジン本体21の供給口25に向く方向にの先端部分となる押動当接部39が設けられている。この押動当接部39は、回動支持されるプッシャ部材36の回動位置に応じて、マガジン本体21内部の収容部22に入り込んで釘Kに対して押動当接できるようになったり、マガジン本体21内部の収容部22から出て釘Kに対して非当接となったりする。なお、この押動当接板部381のうち押動当接部39周辺部分は、押動当接部39の向きがマガジン本体21内部の収容部22の延びる向きに略一致するように僅かに折り曲げられて形成されている。
操作板部382は、操作者がホルダ32の操作側開口部322から操作することができるように形成されるものである。このため、この操作板部382は、ホルダ32の操作側開口部322の開口端近くまで延びるように形成されている。
なお、後に詳述するが、図5および図10に示すように、上記した押動当接部39がマガジン本体21内部の収容部22から出て釘Kに対して非当接となるプッシャ部材36の回動位置が、プッシャ機構体31の当接退避状態に相当する位置である。この際の押動当接部39は、釘Kに対して非当接となる非当接位置に位置することとなる。これに対し、図4および図8に示すように、上記した押動当接部39がマガジン本体21内部の収容部22に入り込んで釘Kに対して押動当接となるプッシャ部材36の回動位置が、プッシャ機構体31の当接状態に相当する位置である。この際の押動当接部39は、釘Kに対して押動当接となる押動当接位置に位置することとなる。
ところで、プッシャ部材36は、押動当接板部381の押動当接部39がマガジン本体21内部の収容部22に入り込むように、第2付勢ばね55の付勢力により図示左回転方向に付勢されている。第2付勢ばね55は、ホルダ32内部に設けられたばね支持軸部34にて支持される捻りばねであり、一端側がホルダ32の内壁面35に対して当接支持されており、他端側がプッシャ部材36の押動当接板部381に対して当接されている。このため第2付勢ばね55は、これらホルダ32の内壁面35と、プッシャ部材36の押動当接板部381との間隔を拡げるように付勢する。つまり、プッシャ部材36は、押動当接板部381の押動当接部39が装填領域T2に存する釘Kに対して押動当接するように、押動当接板部381がマガジン本体21内部の収容部22に入り込むように、図示左回転方向に付勢されることとなる。
なお、第2付勢ばね55の付勢力によって、プッシャ部材36が図示左回転方向に最大限回動した場合であっても、ホルダ32に設けられた回動ストッパ部40にプッシャ部材36の操作板部382が当接することにより、プッシャ部材36の回動は規制されることとなる。つまり、プッシャ部材36の押動当接部39が装填領域T2に存する釘Kに対して正しい押動当接位置で釘Kに押動当接するように、回動ストッパ部40は、操作板部382と当接することによって、プッシャ部材36の図示左回転方向の回動を規制するようになっている。
また、操作者が、プッシャ部材36の操作板部382を収容挿入口26側(図示下側)に向けて引き操作すると、プッシャ部材36は強制的に図示右回転方向に回動することとなる。そうすると、図10に示すように、上記した押動当接板部381の押動当接部39は、それまで入り込んでいたマガジン本体21内部の収容部22から強制的に外に出されることとなる。つまり、後にも説明するが、操作者の操作により、上記した装填領域T2に存する釘Kに対する押動当接板部381の押動当接部39の押動当接は、強制的に解除されることとなる。
なお、第2付勢ばね55の付勢力によって、プッシャ部材36が図示左回転方向に最大限回動した場合であっても、ホルダ32に設けられた回動ストッパ部40にプッシャ部材36の操作板部382が当接することにより、プッシャ部材36の回動は規制されることとなる。つまり、プッシャ部材36の押動当接部39が装填領域T2に存する釘Kに対して正しい押動当接位置で釘Kに押動当接するように、回動ストッパ部40は、操作板部382と当接することによって、プッシャ部材36の図示左回転方向の回動を規制するようになっている。
また、操作者が、プッシャ部材36の操作板部382を収容挿入口26側(図示下側)に向けて引き操作すると、プッシャ部材36は強制的に図示右回転方向に回動することとなる。そうすると、図10に示すように、上記した押動当接板部381の押動当接部39は、それまで入り込んでいたマガジン本体21内部の収容部22から強制的に外に出されることとなる。つまり、後にも説明するが、操作者の操作により、上記した装填領域T2に存する釘Kに対する押動当接板部381の押動当接部39の押動当接は、強制的に解除されることとなる。
レバー部材41は、上記したプッシャ部材36と同様、ホルダ32内部に設けられる回動支持軸部33にて回動可能に軸支持されるものである。このため、レバー部材41は、上記したプッシャ部材36と同様、ホルダ32の回動支持軸部33を挿通する軸支孔42が配設されている。なお、このレバー部材41とプッシャ部材36とは、互いにオフセットされた位置で、両者同一の回動支持軸部33にて回動可能に軸支持されるものとなっている。
このように回動可能に軸支持されるレバー部材41は、上記したマガジン本体21に対して当接する案内当接部43と、この案内当接部43に対して軸支孔42を挟んだ反対側に配設される傾動当接部44とを備える。なお、これら案内当接部43と傾動当接部44とは図示するように一体部材であるので、レバー部材41が回動して位置する案内当接部43の位置に応じて、回動して傾動当接部44の位置が決められる。
ここで、プッシャ部材36とレバー部材41との間には、プッシャ部材36とレバー部材41との両者が互いに逆回転方向に相対回転するように互いを付勢する第1付勢ばね51が設けられている。この第1付勢ばね51は、ホルダ32内部に設けられた回動支持軸部33にて回動可能にて支持される捻りばねであり、一端側がプッシャ部材36の押動当接板部381に対して当接されており、他端側が見え難いものとなっているがレバー部材41に対して当接されている。このため、第1付勢ばね51は、プッシャ部材36とレバー部材41との両者を互いに逆回転方向に相対回転するように互いを付勢することとなり、もってレバー部材41の傾動当接部44は、プッシャ部材36の操作板部382に対して離間する方向に付勢されることとなる。
案内当接部43は、上記した切替凹部24(241,242,243)に対して滑らかに当接するように、先端部分が滑らかな曲面形状を有して形成されるものである。この案内当接部43は、軸支孔42から案内当接部43の距離が最も長くなる場合(図2にて示す状態)が、レバー部材41の傾動を切り替わり可能となる中立姿勢となる場合である。この際、案内当接部43は、上記したように切替凹部24の中央部分(図3に示す符号24a)に当接する、この切替凹部24に完全に入り込んだ状態となる。
ここで、レバー部材41は、当接退避状態切替機構としての機能によりプッシャ部材36を退避位置(プッシャ機構体31の当接退避状態に相当する)に位置させる図5の第1傾動位置(第1位置)と、当接状態切替機構としての機能によりプッシャ部材36を当接位置(プッシャ機構体31の当接状態に相当する)に位置させる図7の第2傾動位置(第2位置)とに切り替えることができるものである。
これに対して、上記した切替凹部24(241,242,243)は、レバー部材41が収容挿入口26側に向けて通過した場合にレバー部材41を第2傾動位置から第1傾動位置に位置を切り替えるものであり、レバー部材41が供給口25側に向けて通過した場合にレバー部材41を第1傾動位置から第2傾動位置に位置を切り替えるように、レバー部材41の位置の切り替えに作用するものである。
すなわち、レバー部材41を含むプッシャ機構体31が、図2や図4に示す状態から図示下方に移動すると、レバー部材41の案内当接部43は切替凹部24の凹形状(図3に示す符号24c)に沿って図示状態よりも上方に向くこととなる。つまり、レバー部材41は、図2および図4に示す状態から図5に示す状態に、図示右回転方向に回動して、プッシャ部材36を退避位置(プッシャ機構体31の当接退避状態に相当する)に位置する第1傾動位置となる。これに対し、レバー部材41を含むプッシャ機構体31が、図6に示す状態から図示上方に移動すると、レバー部材41の案内当接部43は切替凹部24の凹形状(図3に示す符号24b)に沿って図示状態よりも下方に向くこととなる。つまり、レバー部材41は、図6に示す状態から図7に示す状態に、図示左回転方向に回動して、プッシャ部材36を当接位置(プッシャ機構体31の当接状態に相当する)に位置させる第2傾動位置となる。
傾動当接部44は、図示するように、プッシャ部材36の操作板部382に対して、非当接状態(図7、図8参照)となったり或いは傾動当接状態(図5、図10参照)となったりするものである。この傾動当接部44は、図3にて示すように、操作板部382と面接触する形状を有して形成される。
つまり、上記したように、レバー部材41を含むプッシャ機構体31が図2や図4に示す状態から図示下方に移動し、レバー部材41が図5に示す状態に図示右回転方向に回動すると、操作板部382と面接触で当接する傾動当接部44は、操作板部382を図2や図4に示す状態から図示右回転方向に回動させることとなる。そうすると、押動当接板部381を含むプッシャ部材36自体が図示右回転方向に回動することとなって、もって押動当接板部381の押動当接部39は、それまで入り込んでいたマガジン本体21内部の収容部22から外に出されることとなる。
これに対して、レバー部材41を含むプッシャ機構体31が図6に示す状態から図示上方に移動し、レバー部材41が図7に示す状態に図示左回転方向に回動すると、それまで操作板部382と面接触で当接していた傾動当接部44は、操作板部382に当接している図6に示す状態から図示左回転方向に傾動することとなる。そうすると、押動当接板部381は、上記した第2付勢ばね55の付勢力により図示左回転方向に回動しようとする。ここで、プッシャ部材36の押動当接板部381は、上記したホルダ32の回動ストッパ部40に当接することとなる。つまり、プッシャ部材36は、このホルダ32の回動ストッパ部40によって回動が規制されることとなり、図7に示す状態となったとしても、プッシャ部材36は図6に示す状態が維持されることとなる。
このように回動可能に軸支持されるレバー部材41は、上記したマガジン本体21に対して当接する案内当接部43と、この案内当接部43に対して軸支孔42を挟んだ反対側に配設される傾動当接部44とを備える。なお、これら案内当接部43と傾動当接部44とは図示するように一体部材であるので、レバー部材41が回動して位置する案内当接部43の位置に応じて、回動して傾動当接部44の位置が決められる。
ここで、プッシャ部材36とレバー部材41との間には、プッシャ部材36とレバー部材41との両者が互いに逆回転方向に相対回転するように互いを付勢する第1付勢ばね51が設けられている。この第1付勢ばね51は、ホルダ32内部に設けられた回動支持軸部33にて回動可能にて支持される捻りばねであり、一端側がプッシャ部材36の押動当接板部381に対して当接されており、他端側が見え難いものとなっているがレバー部材41に対して当接されている。このため、第1付勢ばね51は、プッシャ部材36とレバー部材41との両者を互いに逆回転方向に相対回転するように互いを付勢することとなり、もってレバー部材41の傾動当接部44は、プッシャ部材36の操作板部382に対して離間する方向に付勢されることとなる。
案内当接部43は、上記した切替凹部24(241,242,243)に対して滑らかに当接するように、先端部分が滑らかな曲面形状を有して形成されるものである。この案内当接部43は、軸支孔42から案内当接部43の距離が最も長くなる場合(図2にて示す状態)が、レバー部材41の傾動を切り替わり可能となる中立姿勢となる場合である。この際、案内当接部43は、上記したように切替凹部24の中央部分(図3に示す符号24a)に当接する、この切替凹部24に完全に入り込んだ状態となる。
ここで、レバー部材41は、当接退避状態切替機構としての機能によりプッシャ部材36を退避位置(プッシャ機構体31の当接退避状態に相当する)に位置させる図5の第1傾動位置(第1位置)と、当接状態切替機構としての機能によりプッシャ部材36を当接位置(プッシャ機構体31の当接状態に相当する)に位置させる図7の第2傾動位置(第2位置)とに切り替えることができるものである。
これに対して、上記した切替凹部24(241,242,243)は、レバー部材41が収容挿入口26側に向けて通過した場合にレバー部材41を第2傾動位置から第1傾動位置に位置を切り替えるものであり、レバー部材41が供給口25側に向けて通過した場合にレバー部材41を第1傾動位置から第2傾動位置に位置を切り替えるように、レバー部材41の位置の切り替えに作用するものである。
すなわち、レバー部材41を含むプッシャ機構体31が、図2や図4に示す状態から図示下方に移動すると、レバー部材41の案内当接部43は切替凹部24の凹形状(図3に示す符号24c)に沿って図示状態よりも上方に向くこととなる。つまり、レバー部材41は、図2および図4に示す状態から図5に示す状態に、図示右回転方向に回動して、プッシャ部材36を退避位置(プッシャ機構体31の当接退避状態に相当する)に位置する第1傾動位置となる。これに対し、レバー部材41を含むプッシャ機構体31が、図6に示す状態から図示上方に移動すると、レバー部材41の案内当接部43は切替凹部24の凹形状(図3に示す符号24b)に沿って図示状態よりも下方に向くこととなる。つまり、レバー部材41は、図6に示す状態から図7に示す状態に、図示左回転方向に回動して、プッシャ部材36を当接位置(プッシャ機構体31の当接状態に相当する)に位置させる第2傾動位置となる。
傾動当接部44は、図示するように、プッシャ部材36の操作板部382に対して、非当接状態(図7、図8参照)となったり或いは傾動当接状態(図5、図10参照)となったりするものである。この傾動当接部44は、図3にて示すように、操作板部382と面接触する形状を有して形成される。
つまり、上記したように、レバー部材41を含むプッシャ機構体31が図2や図4に示す状態から図示下方に移動し、レバー部材41が図5に示す状態に図示右回転方向に回動すると、操作板部382と面接触で当接する傾動当接部44は、操作板部382を図2や図4に示す状態から図示右回転方向に回動させることとなる。そうすると、押動当接板部381を含むプッシャ部材36自体が図示右回転方向に回動することとなって、もって押動当接板部381の押動当接部39は、それまで入り込んでいたマガジン本体21内部の収容部22から外に出されることとなる。
これに対して、レバー部材41を含むプッシャ機構体31が図6に示す状態から図示上方に移動し、レバー部材41が図7に示す状態に図示左回転方向に回動すると、それまで操作板部382と面接触で当接していた傾動当接部44は、操作板部382に当接している図6に示す状態から図示左回転方向に傾動することとなる。そうすると、押動当接板部381は、上記した第2付勢ばね55の付勢力により図示左回転方向に回動しようとする。ここで、プッシャ部材36の押動当接板部381は、上記したホルダ32の回動ストッパ部40に当接することとなる。つまり、プッシャ部材36は、このホルダ32の回動ストッパ部40によって回動が規制されることとなり、図7に示す状態となったとしても、プッシャ部材36は図6に示す状態が維持されることとなる。
上記したように構成された釘打ち機10のマガジン20の新たな釘Kの装填は、次のようにして行う。以下、図2および図4〜図10を参照しながら説明する。ここで、このマガジン20の新たな釘Kの装填は、釘Kの自重を利用してマガジン20に装填するものとなっている。このため、マガジン本体21の供給口25が収容挿入口26に比して重力方向に位置するように、このマガジン20自体を傾けさせている。なお、このマガジン20に装填される釘Kとしては、10本の釘K同士を適宜の樹脂にて結束して纏めた釘束Lを用いている。
すなわち、図2に示す第1状態では、マガジン本体21は釘Kが全く装填されていない空状態となっている。ここで、上記した収容挿入口26から新たな釘束Lを挿入する。このように挿入された釘束Lは、この収容挿入口26からマガジン本体21の収容部22に自重で収容されることとなる。つまり、図4に示す第2状態となる。この図4に示す第2状態では、マガジン本体21の収容部22に収容される釘束Lは、自重により供給口25に向けてスライド移動し、図示するような単純収容領域T1に存するものとなっている。ここで、操作者は、この釘束Lを装填領域T2に存するようにするために次のような装填作業を行う。
すなわち図5に示す第3状態では、操作者は、不図示の送り付勢ばねの付勢力に抗してプッシャ機構体31を供給口25から収容挿入口26に向けてスライド移動させている。この際、上記したように、レバー部材41が具備する当接退避状態切替機構としての機能によりプッシャ部材36を退避位置(プッシャ機構体31の当接退避状態に相当する)に位置させることとなる。具体的には、レバー部材41は上記した第1切替凹部241によって図5にて示す第1傾動位置(第1位置)に傾動する。そうすると、図5に示す第1傾動位置のレバー部材41の傾動によって、レバー部材41の傾動当接部44は、操作板部382と面接触で当接し、この操作板部382を図示右回転方向に回動させることとなる。そうすると、押動当接板部381を含むプッシャ部材36自体が図示右回転方向に回動し、押動当接板部381の押動当接部39は、マガジン本体21内部の収容部22から外に出され、単純収容領域T1に存する釘Kに対して非当接の状態となる。そうすると、釘束Lは収容部22内を供給口25に向けて自重でスライド移動することができるようになり、図6に示す第4状態のように、単純収容領域T1に存する釘Kを、装填領域T2に存するように領域変え可能な状態とする。つまり、マガジン本体21の収容部22に自重で収容される釘束Lは、図示するように装填領域T2に存することができたものとなる。
このように収容挿入口26から挿入された新たな釘束Lが、マガジン本体21の収容部22の装填領域T2に存すると確認できた場合には、操作者は、それまで掴んでいたプッシャ機構体31を手放す。そうすると、上記した不図示の送り付勢ばねの付勢力が作用することとなり、プッシャ機構体31は供給口25に向けてスライド移動していくこととなる。この際、図7に示す第5状態のように、レバー部材41が具備する当接状態切替機構としての機能によりプッシャ部材36を当接位置(プッシャ機構体31の当接状態に相当する)に位置させることとなる。具体的には、レバー部材41は上記した第3切替凹部243によって図7にて示す第2傾動位置(第2位置)に傾動する。そうすると、図7に示す第2傾動位置のレバー部材41の傾動によって、レバー部材41の傾動当接部44は、操作板部382に非接触の離間位置となり、この操作板部382を図示左回転方向に回動させることとなる。そうすると、押動当接板部381を含むプッシャ部材36自体が図示左回転方向に回動し、押動当接板部381の押動当接部39は、マガジン本体21内部の収容部22に位置する。これによって、プッシャ部材36の押動当接部39は、装填領域T2に存する釘Kに対して押動当接することとなる。つまり、図8に示す第6状態のように、プッシャ機構体31は、装填領域T2に存する釘Kに対して、供給口25に向けて押動させるように当接する状態となる。もって、マガジン本体21の収容部22に自重で収容される釘束Lは、図示するように装填領域T2に存することができたものとなる。
ここで、上記したように打ち込み機構11により釘Kを打ち込む作業を行っていくと、装填領域T2に存する釘Kは少本数となってくる。つまり、図9に示す第7状態となる。なお、この際、プッシャ機構本体31は、装填領域T2に存する釘Kが少なくなっていくのにつれて、供給口25側に向かってマガジン本体21内部をスライド移動(図示上方に向かってスライド移動)していく。なお、この釘打ち機10にあっては、マガジン本体21内部の釘Kが残り2本となると、打ち込み機構11の空打ち防止機能が働いて、釘Kを打ち込みすることができないようになっている。
ここで、図10に示す第8状態のように、操作者は、プッシャ部材36の操作板部382を収容挿入口26側(図示下側)に向けて引き操作すると、プッシャ部材36は強制的に図示右回転方向に回動することとなる。そうすると、図10に示す第8状態ように、上記した押動当接板部381の押動当接部39は、それまで入り込んでいたマガジン本体21内部の収容部22から強制的に外に出される。つまり、操作者の操作により、上記した装填領域T2に存する釘Kに対する押動当接板部381の押動当接部39の押動当接は、強制的に解除されることとなる。これによって、マガジン本体21の収容挿入口26が供給口25に比して重力方向に位置させた場合には、上記した図9に示す第7状態の残り2本の釘Kを、収容挿入口26を通じてマガジン本体21内部の収容部22から外に出すことができる。
なお、上記した図6に示す第4状態の際に、さらに釘束Lを収容挿入口26から挿入し、釘束Lを装填領域T2に存するようにするために上記した装填作業を行うものであってもよい。すなわち、上記した図6に示す第4状態の際に、さらに2束の釘束Lを収容挿入口26から挿入し、上記したように、この3束の釘束Lを装填領域T2に存するようにするために上記したような装填作業を行う。つまり、図11に示す第9状態のように、プッシャ機構体31を供給口25から収容挿入口26に向けて第3切替凹部243の配設位置までスライド移動させている。このようにプッシャ機構体31を第3切替凹部243の配設位置までスライド移動させると、上記した図6〜図8に示す第4〜第5状態と同様にして、プッシャ機構体31は、装填領域T2に存する釘Kに対して、供給口25に向けて押動させるように当接する状態となる。もって、収容部22に自重で収容される3束の釘束Lは、図示するように装填領域T2に存することができたものとなる。
すなわち、図2に示す第1状態では、マガジン本体21は釘Kが全く装填されていない空状態となっている。ここで、上記した収容挿入口26から新たな釘束Lを挿入する。このように挿入された釘束Lは、この収容挿入口26からマガジン本体21の収容部22に自重で収容されることとなる。つまり、図4に示す第2状態となる。この図4に示す第2状態では、マガジン本体21の収容部22に収容される釘束Lは、自重により供給口25に向けてスライド移動し、図示するような単純収容領域T1に存するものとなっている。ここで、操作者は、この釘束Lを装填領域T2に存するようにするために次のような装填作業を行う。
すなわち図5に示す第3状態では、操作者は、不図示の送り付勢ばねの付勢力に抗してプッシャ機構体31を供給口25から収容挿入口26に向けてスライド移動させている。この際、上記したように、レバー部材41が具備する当接退避状態切替機構としての機能によりプッシャ部材36を退避位置(プッシャ機構体31の当接退避状態に相当する)に位置させることとなる。具体的には、レバー部材41は上記した第1切替凹部241によって図5にて示す第1傾動位置(第1位置)に傾動する。そうすると、図5に示す第1傾動位置のレバー部材41の傾動によって、レバー部材41の傾動当接部44は、操作板部382と面接触で当接し、この操作板部382を図示右回転方向に回動させることとなる。そうすると、押動当接板部381を含むプッシャ部材36自体が図示右回転方向に回動し、押動当接板部381の押動当接部39は、マガジン本体21内部の収容部22から外に出され、単純収容領域T1に存する釘Kに対して非当接の状態となる。そうすると、釘束Lは収容部22内を供給口25に向けて自重でスライド移動することができるようになり、図6に示す第4状態のように、単純収容領域T1に存する釘Kを、装填領域T2に存するように領域変え可能な状態とする。つまり、マガジン本体21の収容部22に自重で収容される釘束Lは、図示するように装填領域T2に存することができたものとなる。
このように収容挿入口26から挿入された新たな釘束Lが、マガジン本体21の収容部22の装填領域T2に存すると確認できた場合には、操作者は、それまで掴んでいたプッシャ機構体31を手放す。そうすると、上記した不図示の送り付勢ばねの付勢力が作用することとなり、プッシャ機構体31は供給口25に向けてスライド移動していくこととなる。この際、図7に示す第5状態のように、レバー部材41が具備する当接状態切替機構としての機能によりプッシャ部材36を当接位置(プッシャ機構体31の当接状態に相当する)に位置させることとなる。具体的には、レバー部材41は上記した第3切替凹部243によって図7にて示す第2傾動位置(第2位置)に傾動する。そうすると、図7に示す第2傾動位置のレバー部材41の傾動によって、レバー部材41の傾動当接部44は、操作板部382に非接触の離間位置となり、この操作板部382を図示左回転方向に回動させることとなる。そうすると、押動当接板部381を含むプッシャ部材36自体が図示左回転方向に回動し、押動当接板部381の押動当接部39は、マガジン本体21内部の収容部22に位置する。これによって、プッシャ部材36の押動当接部39は、装填領域T2に存する釘Kに対して押動当接することとなる。つまり、図8に示す第6状態のように、プッシャ機構体31は、装填領域T2に存する釘Kに対して、供給口25に向けて押動させるように当接する状態となる。もって、マガジン本体21の収容部22に自重で収容される釘束Lは、図示するように装填領域T2に存することができたものとなる。
ここで、上記したように打ち込み機構11により釘Kを打ち込む作業を行っていくと、装填領域T2に存する釘Kは少本数となってくる。つまり、図9に示す第7状態となる。なお、この際、プッシャ機構本体31は、装填領域T2に存する釘Kが少なくなっていくのにつれて、供給口25側に向かってマガジン本体21内部をスライド移動(図示上方に向かってスライド移動)していく。なお、この釘打ち機10にあっては、マガジン本体21内部の釘Kが残り2本となると、打ち込み機構11の空打ち防止機能が働いて、釘Kを打ち込みすることができないようになっている。
ここで、図10に示す第8状態のように、操作者は、プッシャ部材36の操作板部382を収容挿入口26側(図示下側)に向けて引き操作すると、プッシャ部材36は強制的に図示右回転方向に回動することとなる。そうすると、図10に示す第8状態ように、上記した押動当接板部381の押動当接部39は、それまで入り込んでいたマガジン本体21内部の収容部22から強制的に外に出される。つまり、操作者の操作により、上記した装填領域T2に存する釘Kに対する押動当接板部381の押動当接部39の押動当接は、強制的に解除されることとなる。これによって、マガジン本体21の収容挿入口26が供給口25に比して重力方向に位置させた場合には、上記した図9に示す第7状態の残り2本の釘Kを、収容挿入口26を通じてマガジン本体21内部の収容部22から外に出すことができる。
なお、上記した図6に示す第4状態の際に、さらに釘束Lを収容挿入口26から挿入し、釘束Lを装填領域T2に存するようにするために上記した装填作業を行うものであってもよい。すなわち、上記した図6に示す第4状態の際に、さらに2束の釘束Lを収容挿入口26から挿入し、上記したように、この3束の釘束Lを装填領域T2に存するようにするために上記したような装填作業を行う。つまり、図11に示す第9状態のように、プッシャ機構体31を供給口25から収容挿入口26に向けて第3切替凹部243の配設位置までスライド移動させている。このようにプッシャ機構体31を第3切替凹部243の配設位置までスライド移動させると、上記した図6〜図8に示す第4〜第5状態と同様にして、プッシャ機構体31は、装填領域T2に存する釘Kに対して、供給口25に向けて押動させるように当接する状態となる。もって、収容部22に自重で収容される3束の釘束Lは、図示するように装填領域T2に存することができたものとなる。
上記したように構成された釘打ち機10のマガジン20によれば、次のような作用効果を奏することができる。
すなわち、上記した釘打ち機10のマガジン20によれば、プッシャ機構体31は収容挿入口26に向けてスライド移動させることによって単純収容領域T1に存する釘Kに対して非当接となる当接退避状態に切り替わるレバー部材41を具備しているので、このレバー部材41によりプッシャ機構体31が当接退避状態に切り替わった場合には、それまで単純収容領域T1に存する釘Kを、装填領域T2に存するように領域変えすることができる。つまり、プッシャ機構体31は新たな釘Kに接触することなく、釘Kを装填領域T2に移動させることで釘Kを単純収容領域T1から装填領域T2に配置変えしたり、装填領域T2を拡大することで釘Kを単純収容領域T1から装填領域T2に配置変えしたりすることができる。これによって、たとえプッシャ機構体31を収容挿入口26までスライド移動させた場合でもプッシャ機構体31は新たな釘Kに接触しないので、これまで配設されていたストッパ部材が不要となる。もって、これまで配設されていたストッパ部材を無くすことができ、部品点数を削減して製造コストを安価とすることができる。
また、釘Kを自重で移動させたり、装填領域T2を拡大させるようにプッシャ機構体31を収容挿入口26に向けてスライド移動させたりすることで、釘Kを単純収容領域T1から装填領域T2に配置変えすることができるので、装填したい釘Kが少本数の場合でも、プッシャ機構体31を収容挿入口26までスライド移動させることを必ずしも要しないようになる。これによって、プッシャ機構体31を収容挿入口26まで必ずスライド移動させなくてはならないのを廃止することができて、釘Kの装填作業の操作性を向上させることができる。
また、上記した釘打ち機10のマガジン20によれば、プッシャ機構体31はレバー部材41を具備しているので、プッシャ機構体31の収容挿入口26に向けてスライド移動させることによって切り替わった新たな釘Kに対しての退避状態を、不図示の送り付勢ばねの付勢力によるプッシャ機構体31の供給口25に向かうスライド移動により、自動的に装填領域T2に存する釘Kに対して押動当接する当接状態に切り替えることができる。
これによって、上記した釘Kの装填作業の後には、他の作業を要することなくプッシャ機構体31を自動的に通常の状態とすることができ、釘Kの装填作業のみの操作性の向上した釘打ち機10のマガジンとすることができる。
また、上記した釘打ち機10のマガジン20によれば、レバー部材41によりプッシャ機構体31が当接状態に切り替わるプッシャ機構体31のマガジン本体21に対する相対位置が、最大収容位置よりも収容挿入口26側に位置する最大スライド位置に設定されているので、マガジン本体21が収容する釘Kが最大収容本数となる場合でも、レバー部材41によりプッシャ機構体31を当接状態に切り替えることができる。これによって、マガジン本体21に釘Kを最大収容本数で収容した場合であっても、プッシャ機構体31を当接状態に切り替えることができるものとなる。
また、上記した釘打ち機10のマガジン20によれば、レバー部材41によりプッシャ機構体31が当接状態に切り替わるプッシャ機構体31のマガジン本体に対する相対位置が、供給口25から最大スライド位置までの間で少なくとも1つ設定されているので、例えばマガジン本体が収容する釘Kが少本数の場合には、最大スライド位置までスライド移動させなくともレバー部材41によりプッシャ機構体31を当接状態に切り替えることができるようになる。これによって、釘Kが少本数の場合等において、プッシャ機構体31のスライド移動させるべき長さを短くすることができて、操作性の向上した釘打ち機10のマガジン20とすることができる。
また、上記した釘打ち機10のマガジン20によれば、プッシャ機構体31は、ホルダ32と、釘Kに対して押動当接するプッシャ部材36と、当接退避状態切替機構および当接状態切替機構として機能するレバー部材41とを備え、マガジン本体21には、レバー部材41の位置を切り替えに作用する切替凹部24(位置切替作用部)が配設されているので、部品点数を最小とする構造とできる。
また、上記した釘打ち機10のマガジン20によれば、レバー部材41はホルダ32にて傾動可能に支持され且つ傾動することにより第1傾動位置および第2傾動位置に位置するようになっており、マガジン本体21に配設される切替凹部24(位置切替作用部)はレバー部材41の傾動に作用するので、部品形状をシンプルとする構造とできる。
すなわち、上記した釘打ち機10のマガジン20によれば、プッシャ機構体31は収容挿入口26に向けてスライド移動させることによって単純収容領域T1に存する釘Kに対して非当接となる当接退避状態に切り替わるレバー部材41を具備しているので、このレバー部材41によりプッシャ機構体31が当接退避状態に切り替わった場合には、それまで単純収容領域T1に存する釘Kを、装填領域T2に存するように領域変えすることができる。つまり、プッシャ機構体31は新たな釘Kに接触することなく、釘Kを装填領域T2に移動させることで釘Kを単純収容領域T1から装填領域T2に配置変えしたり、装填領域T2を拡大することで釘Kを単純収容領域T1から装填領域T2に配置変えしたりすることができる。これによって、たとえプッシャ機構体31を収容挿入口26までスライド移動させた場合でもプッシャ機構体31は新たな釘Kに接触しないので、これまで配設されていたストッパ部材が不要となる。もって、これまで配設されていたストッパ部材を無くすことができ、部品点数を削減して製造コストを安価とすることができる。
また、釘Kを自重で移動させたり、装填領域T2を拡大させるようにプッシャ機構体31を収容挿入口26に向けてスライド移動させたりすることで、釘Kを単純収容領域T1から装填領域T2に配置変えすることができるので、装填したい釘Kが少本数の場合でも、プッシャ機構体31を収容挿入口26までスライド移動させることを必ずしも要しないようになる。これによって、プッシャ機構体31を収容挿入口26まで必ずスライド移動させなくてはならないのを廃止することができて、釘Kの装填作業の操作性を向上させることができる。
また、上記した釘打ち機10のマガジン20によれば、プッシャ機構体31はレバー部材41を具備しているので、プッシャ機構体31の収容挿入口26に向けてスライド移動させることによって切り替わった新たな釘Kに対しての退避状態を、不図示の送り付勢ばねの付勢力によるプッシャ機構体31の供給口25に向かうスライド移動により、自動的に装填領域T2に存する釘Kに対して押動当接する当接状態に切り替えることができる。
これによって、上記した釘Kの装填作業の後には、他の作業を要することなくプッシャ機構体31を自動的に通常の状態とすることができ、釘Kの装填作業のみの操作性の向上した釘打ち機10のマガジンとすることができる。
また、上記した釘打ち機10のマガジン20によれば、レバー部材41によりプッシャ機構体31が当接状態に切り替わるプッシャ機構体31のマガジン本体21に対する相対位置が、最大収容位置よりも収容挿入口26側に位置する最大スライド位置に設定されているので、マガジン本体21が収容する釘Kが最大収容本数となる場合でも、レバー部材41によりプッシャ機構体31を当接状態に切り替えることができる。これによって、マガジン本体21に釘Kを最大収容本数で収容した場合であっても、プッシャ機構体31を当接状態に切り替えることができるものとなる。
また、上記した釘打ち機10のマガジン20によれば、レバー部材41によりプッシャ機構体31が当接状態に切り替わるプッシャ機構体31のマガジン本体に対する相対位置が、供給口25から最大スライド位置までの間で少なくとも1つ設定されているので、例えばマガジン本体が収容する釘Kが少本数の場合には、最大スライド位置までスライド移動させなくともレバー部材41によりプッシャ機構体31を当接状態に切り替えることができるようになる。これによって、釘Kが少本数の場合等において、プッシャ機構体31のスライド移動させるべき長さを短くすることができて、操作性の向上した釘打ち機10のマガジン20とすることができる。
また、上記した釘打ち機10のマガジン20によれば、プッシャ機構体31は、ホルダ32と、釘Kに対して押動当接するプッシャ部材36と、当接退避状態切替機構および当接状態切替機構として機能するレバー部材41とを備え、マガジン本体21には、レバー部材41の位置を切り替えに作用する切替凹部24(位置切替作用部)が配設されているので、部品点数を最小とする構造とできる。
また、上記した釘打ち機10のマガジン20によれば、レバー部材41はホルダ32にて傾動可能に支持され且つ傾動することにより第1傾動位置および第2傾動位置に位置するようになっており、マガジン本体21に配設される切替凹部24(位置切替作用部)はレバー部材41の傾動に作用するので、部品形状をシンプルとする構造とできる。
なお、本発明に係る打ち込み工具のマガジンにあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、次のように適宜個所を変更して構成するようにしてもよい。
すなわち、上記した実施の形態においては、本発明に係る打ち込み工具として、仕上げ釘Kを打ち込み部材とする釘打ち機10を例示して説明するものであった。しかしながら、本発明に係る打ち込み工具は、上記した実施の形態に限定されることなく、釘等に模した適宜の打ち込み部材を選択することができ、さらにこのような打ち込み部材を打ち込むための適宜構造を有した打ち込み工具であればよい。また、この打ち込み工具の打ち込み機構としては、上記したエアの圧縮圧力を利用するものに限定されることなく、ガスの燃焼エネルギーを利用したり、電気駆動力を利用したりするように構成されるものであってもよい。また、マガジンが配設される方向としても、上記したグリップ部14に対して並行方向であることに限定されることなく、適宜の方向に延びるように配設されるものであってもよい。
また、上記した実施の形態においては、本発明に係る当接退避状態切替機構および当接状態切替機構の構成として、レバー部材41を例示して説明するものであった。しかしながら、本発明に係る当接退避状態切替機構および当接状態切替機構の構成としては、プッシャ部材と別個で該プッシャ部材の位置を切り替えることができる適宜の構成を選択するものであってもよい。また、上記した実施の形態においては、本発明に係る位置切替作用部の構成として、切替凹部24を例示して説明するものであった。しかしながら、本発明に係る位置切替作用部の構成としては、レバー部材の位置を替えるように該レバー部材の傾動に作用することができる適宜の構成を選択するものであってもよい。具体的には、本発明に係る切替凹部としては、図示例に限定されることなく、適宜の孔形状であってもよい。
また、上記した実施の形態においては、位置切替作用部の構成としての切替凹部24が、マガジン本体21に対して、供給口25近傍に1つ(符号241)、収容挿入口26近傍に1つ(符号242)、供給口25近傍と収容挿入口26近傍との中間部分に1つ(符号243)、の合計3つ配設されるものとなっていた。しかしながら、本発明に係るマガジン本体に対して配設される切替凹部(位置切替作用部)の数は、これに限定されることなく、この供給口25近傍と収容挿入口26近傍との中間部分に2つ以上配設されるようになっていてもよい。
さらに、本発明に係る当接退避状態切替機構および当接状態切替機構の構成と、本発明に係る位置切替作用部の構成とは、上記した実施の形態に限定されることなく、種々の組合せが考えられる。例えば、本発明に係る当接退避状態切替機構および当接状態切替機構にあっては、本発明に係る位置切替作用部の構造に対応して構成されるものであれば、上記したような実施の形態に限定されることなく、互いに適宜の凹凸形状を選択することができる。
すなわち、上記した実施の形態においては、本発明に係る打ち込み工具として、仕上げ釘Kを打ち込み部材とする釘打ち機10を例示して説明するものであった。しかしながら、本発明に係る打ち込み工具は、上記した実施の形態に限定されることなく、釘等に模した適宜の打ち込み部材を選択することができ、さらにこのような打ち込み部材を打ち込むための適宜構造を有した打ち込み工具であればよい。また、この打ち込み工具の打ち込み機構としては、上記したエアの圧縮圧力を利用するものに限定されることなく、ガスの燃焼エネルギーを利用したり、電気駆動力を利用したりするように構成されるものであってもよい。また、マガジンが配設される方向としても、上記したグリップ部14に対して並行方向であることに限定されることなく、適宜の方向に延びるように配設されるものであってもよい。
また、上記した実施の形態においては、本発明に係る当接退避状態切替機構および当接状態切替機構の構成として、レバー部材41を例示して説明するものであった。しかしながら、本発明に係る当接退避状態切替機構および当接状態切替機構の構成としては、プッシャ部材と別個で該プッシャ部材の位置を切り替えることができる適宜の構成を選択するものであってもよい。また、上記した実施の形態においては、本発明に係る位置切替作用部の構成として、切替凹部24を例示して説明するものであった。しかしながら、本発明に係る位置切替作用部の構成としては、レバー部材の位置を替えるように該レバー部材の傾動に作用することができる適宜の構成を選択するものであってもよい。具体的には、本発明に係る切替凹部としては、図示例に限定されることなく、適宜の孔形状であってもよい。
また、上記した実施の形態においては、位置切替作用部の構成としての切替凹部24が、マガジン本体21に対して、供給口25近傍に1つ(符号241)、収容挿入口26近傍に1つ(符号242)、供給口25近傍と収容挿入口26近傍との中間部分に1つ(符号243)、の合計3つ配設されるものとなっていた。しかしながら、本発明に係るマガジン本体に対して配設される切替凹部(位置切替作用部)の数は、これに限定されることなく、この供給口25近傍と収容挿入口26近傍との中間部分に2つ以上配設されるようになっていてもよい。
さらに、本発明に係る当接退避状態切替機構および当接状態切替機構の構成と、本発明に係る位置切替作用部の構成とは、上記した実施の形態に限定されることなく、種々の組合せが考えられる。例えば、本発明に係る当接退避状態切替機構および当接状態切替機構にあっては、本発明に係る位置切替作用部の構造に対応して構成されるものであれば、上記したような実施の形態に限定されることなく、互いに適宜の凹凸形状を選択することができる。
10 釘打ち機(打ち込み工具)
11 打ち込み機構
12 打ち込み機構本体
13 操作機構部
14 グリップ部
15 トリガ機構部
16 発射ノズル部
20 マガジン
21 マガジン本体
22 収容部
23 レール部
24 切替凹部(位置切替作用部)
241 第1切替凹部
242 第2切替凹部
243 第3切替凹部
25 供給口
26 収容挿入口
30 送り機構
31 プッシャ機構体
32 ホルダ
321 マガジン側開口部
322 操作側開口部
33 回動支持軸部
34 ばね支持軸部
35 内壁面
36 プッシャ部材
37 支持腕部
371 軸支孔
38 プッシャ部材本体
381 押動当接板部
382 操作板部
39 押動当接部
40 回動ストッパ部
41 レバー部材(当接退避状態切替機構、当接状態切替機構)
42 軸支孔
43 案内当接部
44 傾動当接部
K 釘(打ち込み部材)
L 釘束
T1 単純収容領域
T2 装填領域
11 打ち込み機構
12 打ち込み機構本体
13 操作機構部
14 グリップ部
15 トリガ機構部
16 発射ノズル部
20 マガジン
21 マガジン本体
22 収容部
23 レール部
24 切替凹部(位置切替作用部)
241 第1切替凹部
242 第2切替凹部
243 第3切替凹部
25 供給口
26 収容挿入口
30 送り機構
31 プッシャ機構体
32 ホルダ
321 マガジン側開口部
322 操作側開口部
33 回動支持軸部
34 ばね支持軸部
35 内壁面
36 プッシャ部材
37 支持腕部
371 軸支孔
38 プッシャ部材本体
381 押動当接板部
382 操作板部
39 押動当接部
40 回動ストッパ部
41 レバー部材(当接退避状態切替機構、当接状態切替機構)
42 軸支孔
43 案内当接部
44 傾動当接部
K 釘(打ち込み部材)
L 釘束
T1 単純収容領域
T2 装填領域
Claims (6)
- 打ち込み部材を打ち込むための打ち込み機構と新たに打ち込む打ち込み部材を該打ち込み機構に自動的に供給するマガジンとを具備する打ち込み工具のマガジンであって、
並列配置される複数本の前記打ち込み部材同士をスライド移動可能に直線方向に延びるように収容するマガジン本体と、該マガジン本体内部に収容される前記打ち込み部材を前記打ち込み機構に供給する送り機構とを備え、
前記マガジン本体は、一端側が前記打ち込み機構に連結され該マガジン本体内部に収容される前記打ち込み部材を供給する供給口として構成され且つ他端側が該マガジン本体内部に新たな打ち込み部材を挿入し該打ち込み部材を該マガジン本体内部に単純に収容する収容挿入口として構成され、
前記送り機構は、前記マガジン本体に設けられ前記供給口に向けてスライド移動することにより前記打ち込み機構に向けて前記打ち込み部材を押すプッシャ機構体と、該プッシャ機構体を前記供給口に向けてスライド移動するように付勢する付勢ばねとを備え、
前記マガジン本体のうち前記プッシャ機構体から前記供給口側への領域は、該プッシャ機構体が前記供給口に向けてスライド移動することにより前記打ち込み機構に向けて前記打ち込み部材を押すことができる装填領域に設定されており、
前記マガジン本体のうち前記プッシャ機構体から前記収容挿入口側への領域は、該収容挿入口から挿入された前記新たな打ち込み部材を該マガジン本体内部に単純に収容する単純収容領域に設定されており、
前記プッシャ機構体は、前記収容挿入口に向けてスライド移動させることによって前記単純収容領域に存する前記打ち込み部材に対して非当接となる当接退避状態に切り替わる当接退避状態切替機構を具備し、
前記当接退避状態切替機構により前記プッシャ機構体が前記当接退避状態に切り替わった場合には、前記単純収容領域に存する前記打ち込み部材を、前記装填領域に存するように領域変え可能な状態とすることを特徴とする打ち込み工具のマガジン。 - 請求項1に記載の打ち込み工具のマガジンにおいて、
前記プッシャ機構体は、該プッシャ機構体の前記収容挿入口に向けてスライド移動させることによって切り替わった前記新たな打ち込み部材に対しての前記当接退避状態を、前記付勢ばねによる該プッシャ機構体の前記供給口に向かうスライド移動により、自動的に前記装填領域に存する前記打ち込み部材に対して押動当接する当接状態に切り替わる当接状態切替機構を具備していることを特徴とする打ち込み工具のマガジン。 - 請求項2に記載の打ち込み工具のマガジンにおいて、
前記当接状態切替機構により前記プッシャ機構体が前記当接状態に切り替わる該プッシャ機構体の前記マガジン本体に対する相対位置が、前記収容挿入口から挿入されて前記マガジン本体が収容する前記打ち込み部材の最大収容位置よりも前記収容挿入口側に位置する最大スライド位置に設定されていることを特徴とする打ち込み工具のマガジン。 - 請求項3に記載の打ち込み工具のマガジンにおいて、
前記当接状態切替機構により前記プッシャ機構体が前記当接状態に切り替わる該プッシャ機構体の前記マガジン本体に対する相対位置が、前記供給口から前記最大スライド位置までの間で少なくとも1つ設定されていることを特徴とする打ち込み工具のマガジン。 - 請求項4に記載の打ち込み工具のマガジンにおいて、
前記プッシャ機構体は、前記マガジン本体内部をスライド移動可能に設けられるホルダと、該ホルダにて支持され前記装填領域に存する前記打ち込み部材に対して押動当接するプッシャ部材と、該ホルダにて支持されて前記当接退避状態切替機構および前記当接状態切替機構として機能するレバー部材とを備え、
前記レバー部材は、前記当接退避状態切替機構としての機能により前記プッシャ部材を退避位置に位置させる第1位置と、前記当接状態切替機構としての機能により前記プッシャ部材を当接位置に位置させる第2位置とを有し、
前記マガジン本体には、前記レバー部材が前記収容挿入口側に向けて通過した場合に該レバー部材を前記第2位置から前記第1位置に位置を切り替え、且つ前記レバー部材が前記供給口側に向けて通過した場合に該レバー部材を前記第1位置から前記第2位置に位置を切り替えるように、該レバー部材の位置の切り替えに作用する位置切替作用部が配設されていることを特徴とする打ち込み工具のマガジン。 - 請求項5に記載の打ち込み工具のマガジンにおいて、
前記レバー部材は、前記ホルダにて傾動可能に支持され且つ傾動することにより前記第1位置および前記第2位置に位置するようになっており、
前記マガジン本体に配設される前記位置切替作用部は、前記レバー部材の傾動に作用するように設けられる切替凹部にて形成されていることを特徴とする打ち込み工具のマガジン。
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- 2010-03-26 JP JP2010072254A patent/JP2011200992A/ja active Pending
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