JP5021028B2 - ステープル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、外科手術に用いられる外科器具、特にステープルを用いて生体組織の縫合を行うステープル装置に関するものである。
外科手術の分野では、カートリッジに対して開閉可能なアンビルを先端部に備えた筒状の挿入部と、挿入部の基端部に連結されたガングリップ型をした操作部とから構成されるステープル装置が広く普及している。
このステープル装置を用いることにより、挿入部を身体内に挿入し、カートリッジに収容された複数列のステープルを生体組織に対して打ち出し、ステープル列間の生体組織をナイフによって直線状に切除することにより、縫合と患部の切除を同時に行なうことができる。
従来用いられていたステープル装置の外観斜視図を図1に示す。このステープル装置には、ステープルを複数列に収容するカートリッジ5と、ステープルを変形させるための複数の溝を持つアンビル6とが設けられている。ステープル装置1の使用時にはアンビル6とカートリッジ5との間に生体組織を挟み込んだ状態で、カートリッジ5からステープルを打ち出し、同時に複数並んだステープル列間の生体組織をナイフで切除するようになっている。
前記操作を詳細に説明すると、クロージングレバー40を操作することにより、アンビル6がステープルのカートリッジ方向に回動し、生体組織がアンビル6とカートリッジ5の間に挟み込まれる。
続いて、ステープル打ち出しレバー27を操作すると、挿入部2の内部に収納されたカムバーがカートリッジ背面のカムバースロットをカートリッジ先端方向へと移動し、カムバーの先端がステープル保持部材に当接し、ステープル保持部材がアンビル6方向へと押され、ステープルが打ち出され、その後カッターがカートリッジ表面及びアンビル6の表面に設けられたスロットをスライドしていく。この動作によって、アンビル6とカートリッジ5で挟持された部分の生体組織が複数列に渡ってステープリングされると同時に、左右の列の中央部分が切断される。このステープリングを繰り返すことにより、患部等の所望の生体組織を切除することができる。
ステープル打ち出しレバー27を放すと、ステープル打ち出しレバー27近辺に設けられた巻きバネの力によって、カムバー及びナイフはスロットをスライドし、初期位置に戻る。その後、操作部背面に設けられたリリースボタン42を押すと、アンビル6はカートリッジ5に対して全開状態となる。
上述したような挿入部と、アンビル開閉手段(クロージングレバー40)と、ステープル打ち出し手段(ステープル打ち出しレバー27)を備えるステープル装置として特許文献1、2が開示されている。
特開2003−603号公報 特開平9−238947号公報
従来のステープル装置は、以上のように構成されていたので、アンビル6をカートリッジ5に対して閉じる場合には、アンビル6がその後部を支点として円弧状に閉じていくので、最後にアンビル6の先端部が生体組織に当接する構造であった。従って、アンビル6を閉じるに伴い、アンビル6とカートリッジ5の間に挟まれていた生体組織がアンビル6の先端方向に滑り易くなるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ステープリング時にカートリッジとアンビルの間で生体組織が滑るのを防止し、しっかりと生体組織を挟持することができるステープル装置を提供することを目的とする。
この発明に関わるステープル装置は、挿入部と、前記挿入部に接続され、アンビル開閉手段とステープル打ち出し手段とを有する操作部とを備えている。
前記挿入部は、ステープルを収納したカートリッジに対して開閉動作するアンビルと、前記カートリッジを保持するカートリッジホルダと、一端に設けられた第1連結軸を前記カートリッジホルダに穴部を介して係合することにより前記カートリッジホルダと連結され、他端は第1連結部で前記アンビルに連結された第1連結部材と、一端に設けられた第2連結軸を前記カートリッジホルダに穿設された溝と係合することにより前記カートリッジホルダと連結され、他端は第2連結部で前記アンビルに連結された第2連結部材と、前記アンビル開閉手段に連結されて前記カートリッジホルダの後方に配置された、前後にスライド自在なクロージングパイプとを備えている。
前記アンビル開閉手段を操作すると、前記クロージングパイプがスライドして前記第2連結部材を前方へ付勢し、付勢された前記第2連結部材が回動しつつ前記溝に沿って移動し、第1連結部材は前記第1連結軸を支点として前方へ回動し、第1連結部材及び第2連結部材に連結された前記アンビルが前記カートリッジに対して平行閉鎖を行なうことを特徴としている。
この発明に係るステープル装置は、前記第1連結部と前記第1連結軸との間の長さと、前記第2連結部と前記第2連結軸との間の長さが等しく、前記アンビルを前記カートリッジに対して全閉状態とした場合に、前記第1連結部と前記第2連結部との間の長さと、前記第1連結軸と前記第2連結軸との間の長さが等しくなり、前記第1連結部と前記第2連結部と前記第1連結軸と前記第2連結軸とが平行四辺形の頂点を成すことを特徴としている。
この発明に係るステープル装置は、前記カートリッジホルダの前記溝の最前部に切り欠き部が設けられ、前記アンビルが前記カートリッジに対して全閉状態の場合に、前記第2連結軸が前記切り欠き部と係合することを特徴としている。
この発明に係るステープル装置は、前記第2連結軸と前記切り欠き部とが係合時から前記アンビルが前記カートリッジに対して全閉状態となるまでの、前記第2連結軸の回動角度が20°以下であることを特徴としている。
この発明に係るステープル装置は、前記クロージングパイプがその前部上面に穴部を備え、前記第2連結部材に設けた突起部が前記穴部と係合することを特徴としている。
この発明に係るステープル装置は、前記クロージングパイプの穴部の前部に、前記クロージングパイプの軸に対して垂直方向にピンを設け、前記ピンが前記第2連結部材の前記突起部前方に設けた溝に掛かることを特徴としている。
この発明に係るステープル装置は、前記操作部から前記挿入部方向に向かって延出したカムバーが前記ステープル打ち出しレバーに連結され、前記ステープル打ち出し手段を操作すると、前記カムバーが前記カートリッジ内のステープル収納部近辺に設けられたステープル保持部材を押し上げてステープルを打ち出すことを特徴としている。
この発明に係るステープル装置は、前記操作部から前記挿入部方向に向かって延出したナイフが前記カムバーと共に前記ステープル打ち出し手段に連結され、前記ステープル打ち出し手段を操作すると前方へスライドすることを特徴としている。
この発明に係るステープル装置は、前記アンビルは、両側面に下向きに突出するガイドを設け、前記アンビルを前記カートリッジに対して閉じた時に、前記ガイドが前記カートリッジホルダの両側に位置することを特徴としている。
この発明に係るステープル装置によれば、上述のいわゆる4節リンク機構を適用することでアンビルがカートリッジに対して平行閉鎖を行い、カートリッジとアンビルで生体組織を押さえてしっかりと挟持できるので、安定してステープリングを行うことができる。
また、この構造を採ることによってアンビルの開閉機構を最小化でき、それに伴いクロージングパイプの径を最小化することができるので、細いトロッカー(挿入チューブ)を利用可能なステープル装置を提供することができる。
この発明に係るステープル装置によれば、上述のいわゆる4節平行リンク機構を適用することでアンビルがカートリッジを押圧する際の圧力分布が均一となり、大きな把持力が得られ、その結果、ステープリング時にカートリッジとアンビルの間で生体組織が滑るのを防止し、しっかりと生体組織を挟持することができるという効果が得られる。
この発明に係るステープル装置によれば、ステープル打ち出し時の負荷等により、アンビルが開くのを防止することができる。
この発明に係るステープル装置によれば、平行閉鎖時にアンビルとカートリッジとの間で生体組織が擦過される度合いが減少するため、生体組織の損傷を低減することができる。
この発明に係るステープル装置によれば、第2連結部材の動きを制御することにより、平行閉鎖機構全体の動きを制御することができる。
この発明に係るステープル装置によれば、平行閉鎖機構全体の動きを更に精度良く制御することができる。
この発明に係るステープル装置によれば、アンビルとカートリッジとの間で生体組織を挟持した状態でステープリングを行うことができる。
この発明に係るステープル装置によれば、ステープリングすると同時に生体組織を切除することができる。
この発明に係るステープル装置によれば、アンビルとカートリッジホルダ(カートリッジ)のアラインメント(整列位置)を規定することができる。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。図2は、実施の形態1に係るステープル装置の全体斜視図である。また、図3は、図2のステープル装置1のアンビル6をカートリッジ5に対して全開状態とした断面図である。なお、図3の状態をステープル装置1の初期状態とする。
ステープル装置1は、体内に挿入される筒状の細長い挿入部2と、挿入部2の基端部に連結され、ガングリップ型をした操作部3とから構成されている。挿入部2の先端付近には、前後にスライドするクロージングパイプ4が設けられ、更に、その先端部には、カートリッジ5に対して開閉可能なアンビル6と、その姿勢を制御する第1連結部材14及び第2連結部材16と、カートリッジホルダ12が設けられている。
以下、挿入部2の先端部の構造について、図3、4を用いて説明する。図4は、図2に示すステープル装置1における挿入部2の先端部付近の分解斜視図である。
カートリッジホルダ12は、断面形状が略U型に屈曲形成され、カートリッジ5を着脱自在に保持している。更に、このカートリッジホルダ12の前部側面には、カートリッジ5係止用の一対の切り欠き部12eが形成されている。一方、カートリッジ5の前部側面には一対の係合突起5aが突設されている。そして、カートリッジ5の係合突起5aがカートリッジホルダ12の切り欠き部12eと着脱自在に係合されるようになっている。
アンビル6は、長さ方向においてやや後方の左右の位置にガイド6aを備えている。ガイド6aは、アンビル6を閉じた時にカートリッジホルダ12を左右から挟むように位置し、アンビル6とカートリッジホルダ12(カートリッジ5)のアラインメント(整列位置)を規定する役割を果たす。なお、ガイド6aは本形状及び配置に限定されるものではなく、また、省略することも可能である。
アンビル6の操作部3方向の端部は、それぞれ連結ピン(連結部)13a、13bを介して、第1連結部材14と第2連結部材16の端部に回動自在に連結されている。
第1連結部材14と第2連結部材16の他端部には、側面に、それぞれ連結軸14a、連結軸16aが突設されている。一方、カートリッジホルダ12の後部の両側面には、穴部12a、折り曲げ長溝12bが設けられている。
第1連結部材14の連結軸14aは穴部12aに挿入され、第1連結部材14は連結軸14aを支点として回動する。第2連結部材16の連結軸16aは折り曲げ長溝12bと係合し、回転しながら折り曲げ長溝12bに沿って移動する。それに伴い、第2連結部材16は回動及び、前後への移動を行う。
アンビル6をカートリッジ5に対して閉じた時、第1連結部材14は、第2連結部材16の下面に設けられた溝16eに挟み込まれる。また、第1連結部材14の中央部付近には、その際に連結ピン13bを避けるための半円状の凹部14bが設けられている。
第2連結部材16後部の上面には突起部16bが設けられ、その前方には溝16cが、更にその前方の高さ方向にストッパ16dが設けられている。クロージングパイプ4の先端部上面には穴部4aが設けられ、その前方にはピン4bが設けられている。
突起部16bは穴部4aと係合し、ピン4bが、第2連結部材16上の溝16c〜ストッパ16d間を移動することで、第2連結部材16の動きを制御する。その結果、挿入部2の先端部(以下、平行閉鎖機構)全体の動きを制御する役割を果たす。平行閉鎖機構の詳細な動作については後述する。
続いて、実際の生体組織のステープリングについて図4〜6を用いて説明する。図5は、図2のステープル装置1を用いて生体組織をステープリングしている様子を示す拡大断面図である。図6は、図2に示すステープル装置の挿入部付近の分解斜視図である。
カートリッジ5には、チタン等の生体適合性材料からなる略U字状の複数のステープル7(図5参照)が両端部をアンビル6へ向けて放出自在な状態で、複数列収容するステープル収容部8が形成されている。このカートリッジ5のステープル収容部8に収容されるステープル7の列は、実施の形態1(図4)においては4列形成されている。
図5に示すように、ステープル収容部8には、各ステープル7の下方にステープル保持部材10が配設されている。ステープル保持部材10の下方にはアンビル6へ向けてステープル7を押し出すための斜面が形成されている。なお、ステープル保持部材10はステープル7と接した状態で、アンビル6の方向へ向けてスライド自在に支持されている。1つのステープル保持部材10は、隣り合った列の略横に並んだ2つのステープルを保持している。
図6に示すように、ナイフ20の先端部には、切り刃となるエッジ部を備えている。また、カムバー21の先端部には、ステープル7を押し出すための斜面を備えている。ナイフ20及びカムバー21の他端部は、カムバーアダプタ23と接続されている。ナイフ20及びカムバー21は、カートリッジ5に対してスライド自在である。
図4に示すように、カートリッジ5のアンビル6方向の表面には、ステープル列間にナイフ20のスライド動作をガイドするためのナイフスロット(図示せず)が形成されている。また、カートリッジ5に相対するアンビル6の裏面には、ステープル7を変形させるための溝11と、ナイフ20のエッジ部が摺動するガイド溝9が設けられている。更に、カートリッジ5の裏面には、ステープル列の下方にカムバー21の移動をガイドするためのカムバースロット(図示せず)が形成されている。
以上のように、生体組織44をカートリッジ5とアンビル6で挟持して、カムバー21がカムバースロットを前進するのに伴い、ステープル保持部材10の下部をアンビル6方向へと押し上げると、その上のステープル7が打ち出される。列毎に順次打ち出されたステープル7を、アンビル6の溝11とカートリッジ5で挟んで生体組織44をステープリングする。それと同時に、ナイフ20が前述のナイフスロットとガイド溝9を前進して生体組織44の中央部分を切断する(図4、5参照)。
次に、ステープル装置1の平行閉鎖機構の動作について、図7〜図11を用いて説明する。図7〜図11は平行閉鎖機構の全開状態から全閉状態への一連の動作(平行閉鎖)を示す断面図である。図7は、平行閉鎖機構の動作を示す断面図であり、全開状態(初期状態)を示している。なお、見易くするために、第2連結部材16を断面図ではなく側面図にしている。
図7において、初期状態では、ピン4bは溝16cに掛かり、突起部16bは穴部4aに係合している。第1連結部材14は、連結軸14aを支点として回動する。また、クロージングパイプ4は後方に付勢されているので、ピン4bも突起部16bを後方に付勢する。その結果、第2連結部材16に連結されたアンビル6及び、アンビル6に連結された第1連結部材14も後方に付勢される。第1連結部材14が立ち上がってアンビル6を支持する形になるので、図示するような全開状態を形成する。この時に、連結軸16aは、折り曲げ長溝12bの最後部に位置している。
図8は、図7に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図である。先ず、クロージングパイプ4が前方へ付勢される。ピン4bは、突起部16bから離間し、突起部16bと対向する位置にある、溝16cの内壁に接触して第2連結部材16を前方へ付勢する。それに伴って、連結軸16aは溝12bに沿って回転しながら移動する。その結果、第2連結部材16は上昇しつつ、前方へ傾斜する。
連結ピン13a−13b間の距離L1は一定であるので、連結ピン13b(第2連結部材16)が移動した分だけ、連結ピン13aも前方へ移動する。即ち、第1連結部材14が前方へ回動する。
従って、アンビル6は連結ピン13a、13bを支点としてカートリッジ5に対して傾斜し、第1連結部材14の回動角度の分だけ前方へ移動する。
図9は、図8に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図である。図8の状態から更にクロージングパイプ4を前方へスライドさせる。ピン4bは溝16c内部の高さ方向で、略最上位置にある。突起部16bは、穴部4aから外れ、クロージングパイプ4内部に収容される。第1連結部材14、第2連結部材16及びアンビル6は図8で説明した動作を継続する。この時、連結軸16aは折り曲げ長溝12bの略中間位置にある。
図10は、図9に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図である。図9の状態から更にクロージングパイプ4を前方へスライドさせる。ピン4bは溝16cから外れ、第2連結部材16の上面に乗り上げる形になる。従って、ピン4bは、第2連結部材16をその上面から押下する。第1連結部材14、第2連結部材16及びアンビル6は図8、9で説明した動作を継続する。
図11は、図10に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図であり、全閉状態を示している。図10の状態から更にクロージングパイプ4を前方へスライドさせる。ピン4bはストッパ16dで前方への移動を停止され、第2連結部材16を押下しつつ前方へと付勢する。ピン4bが第2連結部材16を押下することで、ステープル打ち出し時の負荷等によりアンビル6が開くのを防止することができる。この時に、連結軸16aは折り曲げ長溝12bの略最前部の位置まで移動し、第2連結部材16もカートリッジ5に対して回動しつつ前進する。第1連結部材14は第2連結部材16の裏側の溝16eに挟み込まれ、連結ピン13bは凹部14bに掛かる(図4参照)。実際の使用時には、図5で示したように、生体組織44をカートリッジ5とアンビル6でしっかりと挟持している状態である。
平行閉鎖機構が図7〜図11の順に動作するのに伴い、第1連結部材14に第2連結部材16が接近し、連結軸14a−16a間の距離L2は徐々に短くなる。連結ピン13a−13b間の距離L1は一定であるので、距離L2を変位させることにより、アンビル6をカートリッジ5に対する平行位置まで移動させている。
一方、アンビル6が閉鎖状態から全開状態(初期状態)へ移行する場合には、以上説明した動作と逆の動作、即ち図11〜図7へ連続する一連の動作を行なう。クロージングパイプ4が後方へスライドして、ピン4bが第2連結部材16の上面を後方へ移動し(図11〜図9)、溝16cに掛かることで第2連結部材16を後方へ付勢する(図8、図7)。第2連結部材16は回動しつつ、連結軸16aが回転しながら折り曲げ長溝12bに沿って最後部へ移動するのに伴い、第2連結部材16も後方に回動しながら初期位置へと後退する。
連結ピン13a−13b間の距離L1は一定であるので、第1連結部材14も後方に回動する。
アンビル6は第1連結部材14に支持されて上昇すると共に、第1連結部材14の回動角度分だけ後退する。
本ステープル装置の平行閉鎖機構は、4節リンク機構を適用したものである。具体的には、第1連結部材14が回転運動を行うクランクに相当し、第2連結部材16は往復運動を行う梃子に相当する。また、アンビル6が、第1連結部材14と第2連結部材16の動きを相互に伝達する連接棒に相当し、カートリッジホルダ12が固定フレームに相当するものである。
次に、ステープル装置1の操作機構について、図3、図6及び図12を用いて説明する。図12は、図2に示すステープル装置の操作部付近の分解斜視図である。
ナイフ20には先端部に切刃となるエッジ部が形成されている。ナイフ20のエッジ部と反対側、即ち操作部3方向の端部には、カムバーアダプタ23が設けられている。カムバーアダプタ23は、ナイフ20及びカムバー21の操作部3方向の端部と接続されている。カムバーアダプタ23の操作部3方向の端部はカムバーラック24と接続されており、また、カムバーラック24の他端部の上面には、ロックレバー43と係合可能な溝15が設けられている。カムバーラック24の中間部下面には、歯24aが設けられており、その歯24aは歯車25の外周と噛み合う。
歯車25は同軸で連動する半径の小さい小歯車部25aを備えており、小歯車部25aの歯は、ファイアリングラック26の前部下面に設けられた歯26aと噛み合う。ファイアリングラック26の下面後部にも歯26bが設けられており、ステープル打ち出しレバー27の上部に設けられた歯27aと噛み合う。ステープル打ち出しレバー27は、中心を軸止めされた略円盤形状の部分からレバー部が突出した形状で、操作部3のケーシング28に固定された軸28bを中心に回動可能であり、上部円盤状部分の一部には前述した歯27aが設けられている。また、ステープル打ち出しレバー27は、軸28b近辺に設けられた巻きバネ30(図3参照)によって、常に開く方向に付勢されている。
操作部3と挿入部2の境には筒状のキャップ31がケーシング28に対して回動可能に固定されている。クロージングパイプ4は、キャップ31の中心を通り、操作部3内部まで伸びている。クロージングパイプ4の操作部3方向の端部は、スライダ32と連結されている。スライダ32はキャップ31とスライダ32間に設けられたバネ29(図3参照)により、常に操作部3方向に付勢されている。スライダ32の他端側は、連結部材34とピンにより連結されており、連結部材34の他端側はピンによりクロージングレバー40に連結されている。
クロージングレバー40は、操作部3のケーシング28に固定された軸8aを中心に回動可能に設けられている。軸28aはステープル打ち出しレバー27が固定されている軸28bと同位置であるが、ステープル打ち出しレバー27と直接結合されておらず、クロージングレバー40とステープル打ち出しレバー27は、それぞれ別に回動可能となっている。
クロージングレバー40は、第1及び第2のカム面40a、40bを備えたカム部と略その反対方向に突出した操作部から構成されている。第1及び第2のカム面40a、40bはクロージングレバー40の軸方向において、それぞれ、外側、内側の順に異なる形状で並んでいる。第1のカム面40aはプレリリースボタン41と係合し、第2のカム面40bはリリースボタン42と係合する。
プレリリースボタン41は、ケーシング28に設けられた軸28cに回転可能に軸止されている。プレリリースボタン41の先端部分は、クロージングレバー40の第1のカム面40aに設けられた円弧状の窪みと係合する。プレリリースボタン41の他端はケーシング28の外部に突出可能となっており、外部に突出した面は使用者が押して操作する部分となっている。
リリースボタン42の中間部は、ケーシング28に設けられたプレリリースボタン41が固定されている同じ軸28cに回転可能に軸止されている。同じ軸28cではあるが、プレリリースボタン41とリリースボタン42は、別体でそれぞれ独立した動きが可能となっている。リリースボタン42の前部の切り欠きは、クロージングレバー40の第2のカム面40bに設けられた、略同形状の切り欠きと係合する。プレリリースボタン41と同様に、リリースボタン42の他端はケーシング28の外部に突出可能であり、外部に突出した面は使用者が押して操作する部分となっている。
第2のカム面40bの切り欠きは、より詳細には凹部を形成しており、この凹部の中央にリリースボタン42の前部の切り欠きが嵌り合った時には、リリースボタン42の他端部がケーシング28の外に突出して操作可能となる。しかし、クロージングレバー40が右回転または左回転いずれかの方向に回転し、リリースボタン42の切り欠きがこの凹部から外れると、リリースボタン42の他端部がケーシング28の外へ突出しないので、操作することはできない。
ロックレバー43は、ケーシング28に設けられたプレリリースボタン41が固定されている軸28cに回転可能に軸止されている。ロックレバー43は、この軸28c方向において、プレリリースボタン41の内側面に設けられた凹部41aに嵌め込まれる。ロックレバー43とプレリリースボタン41はそれぞれ独立した動きが可能となっている。また、ロックレバー43の一端はカムバーラック24の溝15と係合可能な突起となっており、他端はプレリリースボタン41の凹部41a内部の一面に当接する。更に、プレリリースボタン41の凹部41a内部とロックレバー43の間には、図示しない板バネが設けられ、ロックレバー43は溝15方向に付勢されている。
プレリリースボタン41がケーシング28より突出して操作可能位置にある時に、ロックレバー43の他端はプレリリースボタン41の凹部41a内部の一面と当接し、ロックレバーの43の一端が溝15から外れるようになっている。
ケーシング28にはグリップ46が設けられ、グリップ46、クロージングレバー40のレバー部、ステープル打ち出しレバー27のレバー部の順に操作部3から挿入部2方向に並んでいる。
アンビル6がカートリッジ5に対して全閉状態になると、プレリリースボタン41の先端部分が右方向に回転し、ロックレバー43の上方の突起がプレリリースボタン41の凹部内面と当接するためにロックレバー43も右方向に回転し、溝15からロックレバー43の一端が外れる。
次に、ステープル装置1の操作について、図3、図4、図13、図14を用いて説明する。図3に示すように、アンビル6がカートリッジ5に対して全開状態で、クロージングレバー40及びステープル打ち出しレバー27は、グリップ46から離れた方向にある。この状態のステープル装置1の挿入部2を身体の中に挿入する。患部を確認した後、切除したい場所に挿入部2の先端部を移動し、クロージングレバー40をグリップ46方向へと操作する。この時に、第2連結部材16の連結軸16aは折り曲げ長溝12bの最後部に位置している。
図13は、図2に示すステープル装置のアンビル6がカートリッジ5に対して閉鎖に至る途中の状態の断面図である。クロージングレバー40を操作すると、クロージングレバー40はケーシング28に固定された軸28aを中心に回転する。カム部近辺にピンにより連結された連結部材34が挿入部2方向へと押し出される。スライダ32を介し連結部材34と連結したクロージングパイプ4も挿入部2方向へと押し出される。押し出されたクロージングパイプ4は、第2連結部材16をピン4bで押下しつつ前方に付勢する。
付勢された第2連結部材16は、連結軸16aを折り曲げ長溝12bに沿って前方へ移動させることにより、回動しつつやや前方へ移動する。連結ピン13a−13b間の距離L1は一定であるので、第1連結部材14は、連結軸14aを中心として前方へ倒れるように回動する。アンビル6は、第1連結部材14と第2連結部材16に連結されているので、カートリッジ5に対して上から下へ平行に閉じるように、やや前方へ移動する。
図14は、図2に示すステープル装置のアンビル6を、カートリッジ5に対して全閉状態とした断面図である。図13の状態から更にクロージングレバー40の操作部を引くと、連結軸16aが折り曲げ長溝12bの略最前部の位置まで移動し、第2連結部材16が水平位置まで回動する。それに伴って第1連結部材14も前方へ回動し、第1連結部材14及び第2連結部材16に連結されたアンビル6がカートリッジ5に対して平行閉鎖を行なう。なお、実際の使用時には、生体組織をアンビル6とカートリッジ5の間で挟持した状態である(図5参照)。
クロージングレバー40を最後まで引き絞れば、クロージングレバー40はロックされ、ステープル打ち出しレバー27が可動状態となる。この状態で、ステープル打ち出しレバー27を操作すれば、患部へのステープリングが行なわれる。それと同時に、ナイフ20が前述のナイフスロットとガイド溝9を前進して生体組織44の中央部分を切断する(図4、5参照)。
以上のように、この実施の形態1によれば、4節リンク機構を適用することでアンビル6がカートリッジ5に対して平行閉鎖を行い、カートリッジ5とアンビル6で生体組織44を押さえてしっかりと挟持できるので、安定してステープリングを行うことができる。
また、この構造を採ることによってアンビル6の開閉機構を最小化でき、それに伴いクロージングパイプ4の径を最小化することができるので、細いトロッカーを利用可能なステープル装置1を提供することができる。
また、アンビル6を第1連結部材14と第2連結部材16の2つの部品で支えることにより、アンビル6の姿勢を制御する。
また、第2連結部材16が単純な回転運動ではなくて、連結軸16aを折り曲げ長溝12bに沿って移動することにより、閉鎖の後半過程においてアンビル6はカートリッジ5に対して平行閉鎖が可能となる。アンビル6が、カートリッジ5に対して平行に閉じるので、大きな把持力が得られ、その結果、ステープリング時にカートリッジとアンビルの間で生体組織が滑るのを防止し、しっかりと生体組織を挟持することができる。
また、第2連結部材16の上にクロージングパイプ4が乗り上げることにより、ステープル形成時の負荷によってアンビル6とカートリッジ5との距離(隙間)が広がってしまうことを防止することができる。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2について説明する。
実施の形態2に係るステープル装置は、4節平行リンク機構を適用したものである。図15は、実施の形態2に係るステープル装置の、平行閉鎖機構の動作を示す断面図であり、全開状態(初期状態)を示している。また、図16は、図15に示すステープル装置1において、挿入部2の先端部付近の分解斜視図である。なお、図16に示す挿入部2の部分の構成及び動作は、実施の形態1に係るステープル装置と略同様であり、相違点のみを以下に説明する。
図15、16において、本ステープル装置1は、カートリッジホルダ12の側壁に、図4に示す折り曲げ長溝12bの代わりに、長溝12cが設けられている。更に、長溝12cの先端部からやや落ち込んだ位置に、切り欠き部12dが設けられている。切り欠き部12dは、前述の第2連結部材16の連結軸16aが長溝12cを移動した際に、最前部で係合するためのものである。
次に、ステープル装置1の平行閉鎖機構の動作について、図17〜図21を用いて説明する。図17〜図21は平行閉鎖機構の全開状態から全閉状態への一連の動作(平行閉鎖)を示す断面図である。図17は、平行閉鎖機構の動作を示す断面図であり、全開状態(初期状態)を示している。なお、見易くするために、第2連結部材16を断面図ではなく側面図にしている。
図17において、初期状態では、ピン4bは溝16cに掛かり、突起部16bは穴部4aに係合している。第1連結部材14は、連結軸14aを支点として回動する。また、クロージングパイプ4は後方に付勢されているので、ピン4bも突起部16bを後方に付勢する。その結果、第2連結部材16に連結されたアンビル6及び、アンビル6に連結された第1連結部材14も後方に付勢される。第1連結部材14が立ち上がってアンビル6を支持する形になるので、図示するような全開状態を形成する。この時に、連結軸16aは、長溝12cの最後部に位置している。
図18は、図17に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図である。先ず、クロージングパイプ4が前方へ付勢される。ピン4bは、溝16cにおいてアンビル6側の内壁押すことにより、第2連結部材16を前方へ付勢する。それに伴って、連結軸16aは長溝12cに沿って回転しながら移動する。その結果、第2連結部材16は前方へ移動しつつ傾斜する。
連結ピン13a−13b間の距離L1は一定であるので、連結ピン13b(第2連結部材16)が移動した分だけ、連結ピン13aも前方へ移動する。即ち、第1連結部材14が前方へ回動する。
従って、アンビル6は連結ピン13a、13bを支点としてカートリッジ5に対して傾斜し、第1連結部材14の回動角度の分だけ前方へ移動する。この時、連結軸16aは長溝12cの略中間位置にある。
図19は、図18に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図である。図18の状態から更にクロージングパイプ4を前方へスライドさせる。ピン4bと溝16cの位置関係は、図18と同様である。突起部16bは、穴部4aに掛かった状態でクロージングパイプ4内部にやや落ち込む。
第1連結部材14、第2連結部材16及びアンビル6は図18で説明した動作を継続する。連結軸16aは、長溝12cの最前部まで移動すると同時にやや落ち込み、切り欠き部12dと係合する。この時点で、連結ピン13a、13b、連結軸14a、16aの4点は平行四辺形を形成する。また、前記平行四辺形において、連結ピン13a−13bを結ぶ辺と連結軸14a−16aを結ぶ辺とは平行であるので、アンビル6もカートリッジホルダ12(カートリッジ5)に対して平行になる。
これ以降、第1連結部材14と第2連結部材16は、それぞれ連結軸14a、16aを中心として、前方に同角度分ずつ傾斜(回動)する。従って、第1連結部材14と第2連結部材16の回転トルクは等しくなる。
図20は、図19に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図である。図19の状態から更にクロージングパイプ4を前方へスライドさせる。ピン4bは溝16cに掛かった状態で第2連結部材16を前方に付勢する。
連結軸16aが切り欠き部12dと係合しているため、第2連結部材16はこれ以上進めず、前方へ更に回動する。それと同時に、第1連結部材14も第2連結部材16と同角度分だけ回動する。第1連結部材14と第2連結部材16とに連結されたアンビル6は、カートリッジ5に対して平行状態を維持したまま下降(接近)する。
図21は、図20に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図であり、全閉状態を示している。図20の状態から更にクロージングパイプ4を前方へスライドさせる。ピン4bは、図20と同様に第2連結部材16を前方へと付勢する。
連結軸16aが切り欠き部12dと係合しているため、第2連結部材16は更に回動し、最終的にカートリッジホルダ12と平行になる。それと同時に、第1連結部材14も第2連結部材16と同角度分だけ回動する。その際に、第2連結部材16の先端部は、第1連結部材14の後端部に設けられた窪み状の湾曲部14cに掛かる(図16参照)。
アンビル6は、カートリッジ5の表面に略接地した状態となる。実際の使用時には、図5で示したように、生体組織44をカートリッジ5とアンビル6でしっかりと挟持している状態である。
また、第2連結軸16aが切り欠き部12dに係合しているので、ステープル打ち出し時の負荷等によりアンビル6が開くのを防止することができる。
平行閉鎖機構が図17〜図19の順に動作するのに伴い、第1連結部材14に第2連結部材16が接近し、連結軸14a−16a間の距離L2は徐々に短くなる。連結ピン13a−13b間の距離L1は一定であるので、距離L2を変位させることにより、アンビル6をカートリッジ5に対する平行位置まで移動させている。
なお、図19の時点で距離L1=L2となって連結ピン13a、13b、連結軸14a、16aを頂点とする平行四辺形が完成し、図19〜図21の順に平行四辺形が前方に回動するのに伴い、アンビル6がカートリッジ5に対して平行に閉じていく。
図19〜図21の状態、即ち、上記平行四辺形の平行を維持しつつ、その角度(回動角度)のみを変化させる状態が4節平行リンク機構に相当するものである。
従って、図19〜21の段階では、第1連結部材14と第2連結部材16の回転トルクが等しくなるので、アンビル6がカートリッジ5を押圧する力が均一となる。
また、連結軸16aが切り欠き部12dと係合した時点を始点とし、アンビル6がカートリッジ5に対して全閉状態を終点とする。前記始点から終点までの間の、第1連結部材14(第1連結軸14a)及び第2連結部材16(第2連結軸16a)の前方への回動角度は、20°以下となるように構成している。そのため、アンビル6のカートリッジ5に対する移動量が少なく、両者の間で挟持した生体組織を擦過する度合いが減少する。前記回動角度は15°以下が望ましい。
一方、アンビル6が閉鎖状態から全開状態(初期状態)へ移行する場合には、以上説明した動作と逆の動作、即ち図21〜図17へ連続する一連の動作を行なう。クロージングパイプ4が後方へスライドして、ピン4bが溝16cに掛かることで第2連結部材16を後方へ付勢する。第2連結部材16は回動しつつ、連結軸16aが回転しながら長溝12cに沿って最後部へ移動するのに伴い、第2連結部材16も後方に回動しながら初期位置へと後退する。
連結ピン13a−13b間の距離L1は一定であるので、第1連結部材14も後方に回動する。
アンビル6は第1連結部材14に支持されて上昇すると共に、第1連結部材14の回動角度分だけ後退する。
次に、本ステープル装置の把持力の測定方法及び結果について説明する。
先ず、測定開始時に、本ステープル装置のクロージングレバー40を最後まで引き絞り、ロック状態とする。このとき、アンビル6はカートリッジ5に対して図21に示す全閉状態となる。
次に、カートリッジホルダ12を治具に固定する一方、アンビル6は未固定とする。
次に、全閉状態のアンビル6に対して、カートリッジ5から開く方向に徐々に引張り荷重を加える。アンビル6は未固定であるので、引張り荷重の大きさに応じて徐々に開いていく。そして、引張り荷重を増加させた場合の、アンビル6のカートリッジ5に対する開き量を測定する。
図22は、実施の形態2に係るステープル装置の把持力の測定結果を示した図である。
アンビル6に対して、アンビル6がカートリッジ5から開く方向に加える引張り荷重をP[kgf]とする。
引張り荷重Pが加えられた時のアンビル6とカートリッジ5との隙間をS[mm]とする。隙間Sは全閉状態では0mmであり、荷重Pの増加に伴い大きくなる。
引張り荷重Pが加えられた時の水平状態からの開き量をS’[mm]とする。アンビル6がカートリッジ5に対して水平状態の場合を、開き量S’の基準(±0mm)とする。なお、全閉状態において、アンビル6はカートリッジ5に対して水平状態より2.20mm分(開き量S’=−2.20mm)だけカートリッジ5側に倒れているものとする。即ち、アンビル6とカートリッジ5が水平状態の場合には、両者の間に隙間S=2.20mmがあるものとする。
図22に示すように、アンビル6の先端を引張り荷重P=10kgfで引張っても、アンビル6は水平状態より0.05mm分(開き量S’=−0.05m)だけカートリッジ5側に倒れている。つまり、本測定結果は、アンビル6がカートリッジ5に対して水平状態においても、測定に用いたステープル装置が把持力10kgfを出力できることを意味する。
なお、図22のデータは実施の形態2に係るステープル装置の一例であり、本発明に係るステープル装置の把持力を規定するものではない。
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1の効果に加えて、4節平行リンク機構を適用することでアンビル6がカートリッジ5を押圧する際の圧力分布が均一となり、大きな把持力が得られ、その結果、ステープリング時にカートリッジとアンビルの間で生体組織が滑るのを防止し、しっかりと生体組織を挟持することができるという効果が得られる。
また、平行閉鎖時にアンビル6とカートリッジ5との間で生体組織が擦過される度合いが減少するため、生体組織の損傷を低減することができる。
本発明に係るステープル装置は以上説明したような構成を備えるが、本平行閉鎖機構を、他の様々なステープル装置に適用することも可能である。例えば、ナイフ等の切除機構を持たないステープル装置へ適用することも可能である。
第1連結部材14を2本から片側1本に変更すること、または第2連結部材16のような左右一体の対称構造に変更することもできる。
逆に、第2連結部材16を、第1連結部材14のように左右2本の分離構造とすることもできる。
折り曲げ長溝12bまたは長溝12cの形状は、これに限定されるものではなく、斜線や正弦曲線等の他の形状としてもよい。
その際に、生体組織のアンビル6先端方向への滑りをより効果的に防止するため、折り曲げ長溝12bまたは長溝12cの形状を変更することにより、アンビル6をカートリッジ5に対して先端から閉じるようにすることも可能である。
更に、第1連結部材14の連結軸14aと係合する(折り曲げ)長溝を、カートリッジホルダ12に新たに設けることにより、第1連結部材14もその(折り曲げ)長溝に沿った動きをさせることもできる。
従来のステープル装置の全体斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るステープル装置の全体斜視図である。 図2のステープル装置1において、アンビル6をカートリッジ5に対して全開状態とした断面図である。 図2に示すステープル装置1において、挿入部2の先端部付近の分解斜視図である。 図2のステープル装置1を用いて生体組織をステープリングしている様子を示す拡大断面図である。 図2に示すステープル装置1の挿入部2付近の分解斜視図である。 実施の形態1に係るステープル装置の、平行閉鎖機構の動作を示す断面図であり、全開状態(初期状態)を示している。 図7に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図である。 図8に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図である。 図9に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図である。 図10に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図であり、全閉状態を示している。 図2に示すステープル装置1の操作部3付近の分解斜視図である。 図2に示すステープル装置1において、アンビル6がカートリッジ5に対して閉鎖に至る途中の状態の断面図である。 図2に示すステープル装置1において、アンビル6をカートリッジ5に対して全閉状態とした断面図である。 実施の形態2に係るステープル装置の全体斜視図である。 図15に示すステープル装置1において、挿入部2の先端部付近の分解斜視図である。 実施の形態2に係るステープル装置の、平行閉鎖機構の動作を示す断面図であり、全開状態(初期状態)を示している。 図17に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図である。 図18に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図である。 図19に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図である。 図20に続く平行閉鎖機構の動作を示す断面図であり、全閉状態を示している。 実施の形態2に係るステープル装置の把持力の測定結果を示した図である。
1 ステープル装置
2 挿入部
3 操作部
4 クロージングパイプ
4a,12a 穴部
4b ピン
5 カートリッジ
5a 係合突起
6 アンビル
6a ガイド
7 ステープル
8 ステープル収容部
9 ガイド溝
10 ステープル保持部材
11,15,16e 溝
12 カートリッジホルダ
12b 折り曲げ長溝
12c,16c 長溝
12d,12e 切り欠き部
13a,13b 連結ピン
14 第1連結部材
14a,16a 連結軸
14b,41a 凹部
14c 湾曲部
16 第2連結部材
16b 突起部
16d ストッパ
20 ナイフ
21 カムバー
23 カムバーアダプタ
24 カムバーラック
24a,26a,26b,27a 歯
25 歯車
25a 小歯車部
26 ファイアリングラック
27 ステープル打ち出しレバー
28 ケーシング
28a,28b,28c 軸
29 バネ
30 巻きバネ
31 キャップ
32 スライダ
34 連結部材
40 クロージングレバー
40a 第1のカム面
40b 第2のカム面
41 プレリリースボタン
42 リリースボタン
43 ロックレバー
44 生体組織
46 グリップ
L1 13a−13b間の距離
L2 14a−16a間の距離

Claims (9)

  1. 挿入部と、前記挿入部に接続され、アンビル開閉手段とステープル打ち出し手段とを有する操作部とを備えるステープル装置において、
    前記挿入部は、
    ステープルを収納したカートリッジに対して開閉動作するアンビルと、
    前記カートリッジを保持するカートリッジホルダと、
    一端に設けられた第1連結軸を前記カートリッジホルダに穴部を介して係合することにより前記カートリッジホルダと連結され、他端は第1連結部で前記アンビルに連結された第1連結部材と、
    一端に設けられた第2連結軸を前記カートリッジホルダに穿設された溝と係合することにより前記カートリッジホルダと連結され、他端は第2連結部で前記アンビルに連結された第2連結部材と、
    前記アンビル開閉手段に連結されて前記カートリッジホルダの後方に配置された、前後にスライド自在なクロージングパイプとを備え、
    前記アンビル開閉手段を操作すると、前記クロージングパイプがスライドして前記第2連結部材を前方へ付勢し、付勢された前記第2連結部材が回動しつつ前記溝に沿って移動し、第1連結部材は前記第1連結軸を支点として前方へ回動し、第1連結部材及び第2連結部材に連結された前記アンビルが前記カートリッジに対して平行閉鎖を行なうことを特徴とするステープル装置。
  2. 前記第1連結部と前記第1連結軸との間の長さと、前記第2連結部と前記第2連結軸との間の長さが等しく、
    前記アンビルを前記カートリッジに対して全閉状態とした場合に、前記第1連結部と前記第2連結部との間の長さと、前記第1連結軸と前記第2連結軸との間の長さが等しくなり、前記第1連結部と前記第2連結部と前記第1連結軸と前記第2連結軸とが平行四辺形の頂点を成すことを特徴とする請求の範囲第1項記載のステープル装置。
  3. 前記カートリッジホルダの前記溝の最前部に切り欠き部が設けられ、
    前記アンビルが前記カートリッジに対して全閉状態の場合に、
    前記第2連結軸が前記切り欠き部と係合することを特徴とする特許請求の範囲第2項記載のステープル装置。
  4. 前記第2連結軸と前記切り欠き部とが係合時から前記アンビルが前記カートリッジに対して全閉状態となるまでの、前記第2連結軸の回動角度が20°以下であることを特徴とする請求の範囲第3項記載のステープル装置。
  5. 前記クロージングパイプがその前部上面に穴部を備え、
    前記第2連結部材に設けた突起部が前記穴部と係合することを特徴とする請求の範囲第1項記載のステープル装置。
  6. 前記クロージングパイプの穴部の前部に、前記クロージングパイプの軸に対して垂直方向にピンを設け、前記ピンが前記第2連結部材の前記突起部前方に設けた溝に掛かることを特徴とする請求の範囲第5項記載のステープル装置。
  7. 前記操作部から前記挿入部方向に向かって延出したカムバーが前記ステープル打ち出しレバーに連結され、前記ステープル打ち出し手段を操作すると、前記カムバーが前記カートリッジ内のステープル収納部近辺に設けられたステープル保持部材を押し上げてステープルを打ち出すことを特徴とする請求の範囲第1項記載のステープル装置。
  8. 前記操作部から前記挿入部方向に向かって延出したナイフが前記カムバーと共に前記ステープル打ち出し手段に連結され、前記ステープル打ち出し手段を操作すると前方へスライドすることを特徴とする請求の範囲第7項記載のステープル装置。
  9. 前記アンビルは、両側面に下向きに突出するガイドを設け、
    前記アンビルを前記カートリッジに対して閉じた時に、前記ガイドが前記カートリッジホルダの両側に位置することを特徴とする請求の範囲第1項記載のステープル装置。
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