JPH05329167A - 縫合器 - Google Patents

縫合器

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JPH05329167A
JPH05329167A JP4142930A JP14293092A JPH05329167A JP H05329167 A JPH05329167 A JP H05329167A JP 4142930 A JP4142930 A JP 4142930A JP 14293092 A JP14293092 A JP 14293092A JP H05329167 A JPH05329167 A JP H05329167A
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JP
Japan
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staple
tissue
anvil
deformed
molding member
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Withdrawn
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JP4142930A
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English (en)
Inventor
Minoru Tsuruta
稔 鶴田
Akio Nakada
明雄 中田
Shirou Bitou
士郎 備藤
Takeshi Tsukagoshi
壯 塚越
Seiji Kuramoto
聖治 倉本
Shuichi Kimura
修一 木村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】組織を縫合する際に、2つの組織片の縫合が簡
単確実に行える縫合器を提供することにある。 【構成】操作部1を有した挿入部2と、この挿入部2に
設けられステープル13の一対の刺入部13aを生体組
織に刺入して縫合するステープル成形機構2aとからな
る縫合器において、ステープル成形機構2aは、前記操
作部1の操作によってステープル13の刺入部13aを
片側ずつ生体組織に刺入する成形部材16a,16bを
設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステープルを用いる外
科手術用の縫合器に関する。
【0002】
【従来の技術】外科手術において、2つの組織片を縫合
する際、縫合糸の代わりにステープルを用いる場合があ
る。このとき、まず2つの組織片を寄せ、これを鉗子な
どで固定し、ステープラ(縫合器)によりステープルを
固定するという方法を行っている。また、2つの組織片
の寄せをステープラのみで行うため、次のような発明も
なされている。
【0003】USPS4,265,226は、片側ずつ
ステープルを変形させて片側のステープルの脚部(刺入
部)に組織を引っ掛け、残りの脚部を変形させるステー
プラが開示されている。
【0004】この装置は、1回のハンドル操作におい
て、時間差を持ってステープルの脚部を片方ずつ変形が
なされるようになっている。ハンドル操作により、まず
片方の脚部の変形がなされ、次の操作でもう他方の脚部
が変形するようになっている。
【0005】さらに、USP4,887,756は、ス
テープル成形機構と連動して開閉する皮膚把持部材をス
テープル放出部位の近傍に設けたステープラが開示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
も予め組織を引き寄せ、次にステープルを刺入して固定
する手順が煩雑であり、特に、腹腔鏡下にて腹腔内でこ
の操作を行うには、かなりの術者のテクニックが要求さ
れ、手術時間も長くかかってしまいがちであった。
【0007】USP4,265,226は、ステープル
の脚部の片側を変形させ、組織片を他の一方に引き寄せ
る際、変形動作を一時的に止め、片側のみを変形させ組
織片を引っ掛ける。そして、この状態のまま、引っ掛け
た組織片を他方に誘導し、さらなる変形の動作を行い2
つの組織を縫合する。
【0008】この操作において、一時的に動作を中断し
そのまま組織を誘導するのは極めて煩雑であり、片側の
変形が不十分であったり、逆に他方を変形させてしまっ
たりすることがあり、術者にとって非常に操作しにくい
ものであった。
【0009】USP4,887,756は、切開部を引
き寄せる手段があるもののその引き寄せられる距離は限
られており、また把持部材の先端と縫合部位の位置にず
れがあり、その組織を縫合する強さが適切なものでなか
った。
【0010】本発明は、前記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、縫合する2つの組織片
のうちの一方をまず確実にステープリングして他方の組
織片へ誘導し、ステープリングを完了し、両者の縫合を
行うという動作を、簡単にかつ確実に行え、2つの組織
片の縫合が簡単確実に行える縫合器を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、操作部を有した縫合器本体と、この縫合器
本体に設けられステープルの一対の刺入部を生体組織に
刺入して縫合するステープル成形機構とからなる縫合器
において、ステープル成形機構は、前記操作部の1回の
操作によってステープルの刺入部を片側ずつ選択的に生
体組織に刺入する変形手段を設けたことにある。
【0012】
【作用】これにより、操作部の1回の操作により、まず
一方の組織片にステープルの一方の刺入部を固定し、次
に、固定した組織片を他方の組織片に誘導して2つの組
織片のステープルによる縫合を行う。
【0013】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説
明する。
【0014】図1〜図8は第1実施例を示す。図8は縫
合器の全体構成を示すもので、操作部1には縫合器本体
としての挿入部2が回転自在に連結されている。操作部
1にはステープル操作ハンドル3が設けられている。
【0015】図1〜図3は、挿入部2の先端部に内蔵さ
れたステープル成形機構2aを示すもので、挿入部2は
ステープル放出部4を有する上カバー5とステープル放
出溝6を有する下カバー7とから構成されている。
【0016】下カバー7にはステープル収納部としての
ステープル収納溝8が設けられ、上カバー5にはアンビ
ル収納溝9が設けられ、これらは挿入部2の長手方向に
沿って設けられている。ステープル収納溝8の内部には
弾性を持った金属板体からなるステープルトラック10
が収納され、この先端部には傾斜立上り面10aを介し
てコ字状に折曲されたカム面11が設けられている。
【0017】前記ステープルトラック10の上部には逆
行防止爪12aを有する押えプレート12が設けられ、
このステープルトラック10と押えプレート12との間
には複数個のステープル13…が収納され、このステー
プル13は細径線材を略ω状に成形したもので、その刺
入部13a,13bを先端側に向けて配列され、ステー
プル収納溝8に設けられた押圧ばね14によってステー
プル出口15aの方向に付勢されている。
【0018】前記押えプレート12の上部にはステープ
ル出口15aと連通し、前後方向に摺動自在な変形手段
としての右成形部材16aと左成形部材16bが並設さ
れている。右成形部材16aの先端には切欠部が設けら
れ、この切欠部と左成形部材16bの先端とによってコ
字状の成形部17が設けられている。
【0019】右成形部材16aの上部には前記逆行防止
爪12aと掛合する掛合孔18aと突起18bが設けら
れている。この右成形部材16aと左成形部材16bは
前記操作部1に設けられた復帰ばね30によって後退方
向に付勢されているとともに、後述する手段によってス
テープル操作ハンドル3と連結されており、ステープル
操作ハンドル3によってステープル出口15aとステー
プル成形部15bとの間を進退自在になっている。
【0020】この右成形部材16aの上部で、前記アン
ビル収納溝9の内部には前後方向に移動自在なアンビル
19が設けられている。このアンビル19には前記突起
18bと係合するアンビル溝20を有しているととも
に、アンビル収納溝9に設けられたアンビル規制溝21
に係合する突出片22を有している。
【0021】さらに、このアンビル19の先端部にはス
テープル13の変形時にステープル13の中央部に当接
するフランジ23が設けられているとともに上面にスリ
ット24が設けられている。このスリット24には線状
体からなる解放ばね25が挿入されて下方へ三角形状に
突出しており、ステープル13の変形後、ステープル1
3をアンビル19のフランジ23から放出するように付
勢している。
【0022】図4〜図6は操作部1を示すもので、操作
部本体31にはステープル操作ハンドル3が枢支ピン3
2を支点として開閉自在に枢支され、スプリング33に
よって後退方向へ付勢されている。
【0023】ステープル操作ハンドル3には連結ピン3
4によって押圧部材35が連結され、この押圧部材35
はステープル操作ハンドル3によって前後方向に移動自
在に設けられている。押圧部材35の先端には連続的な
周状の4つのカム面35aが形成され、このカム面35
aは後端に周状の4つのカム面37aを持ち、かつ前後
方向に移動自在な同筒状の切替部材37と対向してい
る。
【0024】切替部材37は付勢ばね36によって操作
部1側に付勢されている。また、切替部材37の外周に
は操作部本体31に設けられた規制溝38と嵌合し、そ
の後端にカム面39aを有するガイド部39が周方向に
4等分に配置されている。切替部材37の前端には外押
圧部40と、この外押圧部40より内周側に配置された
内押圧部41が90°間隔に交互に配置されている。
【0025】また、切替部材37と押圧部材35は操作
部本体31に設けられ前端両側にカム面38aを持つ規
制溝38によって周方向の回転が規制されている。さら
に、規制溝38によって支持されているとき、押圧部材
35と切替部材37の周状のカム面35a,37aは1
/4ピッチずれている。
【0026】したがって、ステープル操作ハンドル3を
スプリング33の付勢力に抗して矢印a方向に回動する
と、押圧部材35が前進し、切替部材37を前方へ押
す。切替部材37が規制溝38のない位置まで押される
と、押圧部材35と切替部材37の接するカム面35
a,37aは1/4ピッチずれているため、ずれを補正
する方向へ回転するようになっている。
【0027】ステープル操作ハンドル3をさらに矢印a
方向に回動すると、切替部材37は付勢ばね36により
後方へ付勢され規制溝38の入口で再びガイド部39の
端面のカム面39aと規制溝38のカム面38aが当接
して回転され、90°の方向にある他のガイド部39が
規制溝38に入るようになっている。つまり、ステープ
ル操作ハンドル3の1回の開閉で切替部材37は90°
ずつ回転するようになっている。
【0028】一方、前記右成形部材16aの後端は挿入
部2の長手方向軸に対して外側に、左成形部材16bの
後端は挿入部2の長手方向軸に対して内側に配置されて
いるため、ステープル操作ハンドル3の1回の開閉で切
替部材37は90°ずつ回転し、右成形部材16aと左
成形部材16bには、外押圧部40、内押圧部41とが
交互に接するようになる。次に、前述のように構成され
た縫合器の作用について説明する。
【0029】図3はステープル成形前の状態、図2はス
テープル成形時の状態を示す。操作部1のステープル操
作ハンドル3を操作し、押圧部材35を介して切替部材
37が前進し、外押圧部40によって右成形部材16a
に押圧されると、右成形部材16aは先端方向へ移動す
る。
【0030】ステープル出口15aではステープルトラ
ック10の先端より押し上げられたステープル13が待
機しているため、そのステープル13は解放ばね25の
折曲部25aの後側に突き当てられる。この時、解放ば
ね25とアルビル19は固定されているので、アンビル
19も同時に先端方向への力を受け移動を開始する。
【0031】ステープル成形部15bにおいてアンビル
規制溝21の先端側にアンビル19の上面の突出片22
が当接してアンビル19の移動が止まる。さらに、右成
形部材16aとステープル13は先端側へ移動を行う。
この時、ステープル13の中央部に突き当てられていた
解放ばね25は押しのけられ、ステープル13の中央部
はフランジ23と当接する。
【0032】さらに、右成形部材16aが先端側へ移動
し、ステープル13の右刺入部13aは右成形部材16
aとフランジ23との間で変形される。ステープル操作
ハンドル3からの力がなくなると、右成形部材16aは
復帰ばね30によって後方へ移動しようとするが、押え
プレート12に設けられた逆行防止爪12aにより成形
位置で固定される。
【0033】さらに、ステープル操作ハンドル3を矢印
a方向に回動すると、切替部材37が90°ずつ回転
し、内押圧部41が左成形部材16bに接し、左成形部
材16bに力が加わり、左成形部材16bが先端側へ移
動し、ステープル13の左刺入部13bが変形される。
【0034】成形中において、左成形部材16bの下面
で逆行防止爪12aを押さえ、右成形部材16aの固定
を解除する。ステープル操作ハンドル3が戻り始めると
左成形部材16bに加わる先端方向への力はなくなり、
解放ばね25により変形後のステープル13は下側に押
され、ステープル放出溝6を通って放出される。また左
右成形部材16a,16bは後方へ戻り初期状態にな
る。
【0035】ステープル13の成形後、左右成形部材1
6a,16bが復帰ばね30によって操作部1側へ移動
し、アンビル溝20の後端部に右成形部材16aの突起
18bが突き当てられ、アンビル19も後端側へ移動す
る。このアンビル19と右成形部材16aの移動はアン
ビル19の上面の突出片22がアンビル規制溝21の後
端に突き当たる位置で停止する。この時、左右成形部材
16a,16bが覆っていたステープル出口15aは開
かれステープルトラック10の前端の弾性力により、次
のステープル13が左右成形部材16a,16bの先端
へ押し上げられる。
【0036】したがって、前述のように構成された縫合
器を用いて生体組織の縫合部位を縫合する場合には、図
7の(a)に示すように、ステープル放出部4を縫合部
位に位置決めし、同図(b)に示すように、右成形部材
16aによってステープル13の右刺入部13aを変形
する。ステープル13の右刺入部13aを成形させた状
態、つまりステープル13の成形過程で、その一端を挿
入部2の先端から突き出させることで一方の組織片xを
他方の組織片yに引き寄せることができる。次に、同図
(c)に示すように左成形部材16bによってステープ
ル13の左刺入部13bを変形することにより、組織片
yを組織片xに引き寄せ、組織片x,y同志を密着した
状態で確実に縫合することができる。したがって、縫合
部位を合わせるために把持鉗子を必要とせず、縫合操作
が簡単になり、処理部位の視認性もよくなる。
【0037】図9は第2の実施例を示すもので、本実施
例は操作部1にステープル13の一対の刺入部13a,
13bを片側ずつ変形させる場合と、両側を一度に変形
させる場合とを切り換えるための手段として切替レバー
42を設けたものである。
【0038】切替レバー42を用いて右成形部材16a
と左成形部材16bを連結・分離させるようにしたか
ら、ステープル13の両刺入部13a,13bを同時に
変形させる時と、片側ずつ変形させる時を選択できる。
【0039】また、組織片x,yを引き寄せる必要のな
い時は左右の刺入部13a,13b同時に変形する方が
やりやすく、また組織片x,y同志が離れている場合は
片側ずつを変形させる方が操作性がよいため、様々な組
織の状態、縫合法に適するものである。
【0040】図10および図11は第3の実施例を示
す。本実施例は、成形部材43を右成形部材43a,左
成形部材43bおよび中央押圧部43cの3分割にし、
それぞれをスプリング44a,44bによって弾性的に
接続したものである。
【0041】このように構成することによって、1番目
に中央押圧部43cが前進し、ステープル13の中央部
をフランジ23とで狭持し、次に、中央押圧部43cと
右成形部材43aの間のスプリング43aが縮み、右成
形部材43aが先端側へ移動してステープル13の右刺
入部13aを変形させる。
【0042】最後に左成形部材43bと右成形部材43
aの間のスプリング44bが縮み、左成形部材43bが
先端側へ移動してステープル13の左刺入部13bを変
形させる。
【0043】したがって、ステープル13の刺入部13
a,13bを片方ずつ変形させて組織片を引き寄せる
際、フランジ23と中央押圧部43cで固定しているた
め、ステープル13がグラつかず、またステープル13
の中央部の良好な変形が得られる。
【0044】なお、本実施例の変形手段としてステープ
ル13の3つの変形段階(中央部、保持、右変形、左変
形)を操作部1にラチェット部を設けることにより固定
でき、操作性も向上する。
【0045】図12および図13は第4の実施例を示
す。本実施例のステープル45は中央部45aと中央部
45aの両端に接続され、中央部45aと同じ平面内で
側方に伸びる先端が鋭角の部分を持つ脚部45bよりな
り、中央部45aには中央部45aと脚部45bを含む
平面とは異なる方向(直角方向)の凹部45cが設けら
れている。
【0046】このステープル45を第3の実施例に示し
た、右成形部材43a,左成形部材43bおよび中央押
圧部43cの3分割の成形部材43によって変形させる
と、中央押圧部43cとフランジ23とでステープル4
5を挟持する際、中央押圧部43cが、凹部45cと嵌
合する。
【0047】したがって、ステープル45の変形時にス
テープル45の上下左右方向のガタ付きが抑えられ、ス
テープル45の片側の脚部45bを変形させて組織片を
引き寄せるとき、その引き寄せる力を大きくすることが
可能となる。
【0048】図14は第5の実施例を示す。本実施例の
成形部材46の先端部は弾性的に開閉自在に2つに分割
された成形部46aが設けられ、成形部46aの外側に
は突部46bが設けられている。さらに、成形部材46
を移動案内する挿入部47の先端近傍の内側壁には成形
部材46の突部46bと摺動し、成形部46aを絞る絞
り部48が設けられている。
【0049】したがって、成形部材46が挿入部47の
先端側に移動すると、ステープル49の両側を先端側に
押し、さらに成形部材46が先端側へ移動すると、突部
46bが絞り部48により内側に押されるためステープ
ル49の脚部49aが両側から内側へ圧縮変形される。
このため、組織片の縫合部位がより強く密着され良好な
縫合が行える。
【0050】図15および図16は他の縫合器の成形部
材を示す。成形部材50は2分割され、外側に第1成形
部材51、第2成形部材52が設けられ、第1成形部材
51の先端には第2成形部材52の先端が嵌合されてい
る。
【0051】第1成形部材51、第2成形部材52は前
後方向に摺動可能で、第1のスプリング53によって第
1成形部材51に対して第2成形部材52が常に後方に
付勢されているとともに、第1成形部材51の後方には
第2のスプリング54が接続されている。
【0052】操作部から第1成形部材51、第2成形部
材52に前進方向の力が加わると、まず、第1成形部材
51の成形部51aがステープル55を変形させる。さ
らに力が加わると、第2成形部材52のみが先端側へ移
動し、成形部52aによってステープル55をさらに変
形させる。
【0053】したがって、ステープル55の成形過程で
組織片同志を強く引き寄せることができ、また、ステー
プル55が2段階に変形させることからその引き寄せ幅
も大きく、広く切開された部分であっても組織片を確実
に引き寄せて密着縫合できる。
【0054】図17および図18は他の縫合器を示す。
挿入部56にその先端よりの突き出し量が可変可能なガ
イド棒57を設けたものである。ガイド棒57は操作部
58に設けられた調整レバー59によって進退自在に構
成されている。なお、56aは成形部材、56bはステ
ープルである。
【0055】したがって、縫合部位の組織が厚い時には
調整レバー59を操作し、ガイド棒57の突き出し量を
大きくし、組織が薄い場合は突き出し量を小とすること
により、様々な組織の厚みに対応できる。また操作部5
8に挿入部56の先端と組織表面との距離が判別できる
ように突き出し量に対応した目盛りを設けてもよい。
【0056】図19は他の縫合器を示す。成形部材60
の中央部には前後方向に摺動自在な変形調節部材61が
設けられている。また、フランジ62には変形調節部材
61の先端に対向する凹部63が設けられている。
【0057】このように構成することによって、変形調
節部材61の突き出し量を調整し、ステープル61aの
中央部の変形量を調整して組織に刺入することにより、
ステープル61aの脚部61baの長さを調整すること
ができ、様々な組織の厚みに対応できる。
【0058】図20および図21は他の縫合器を示す。
ステープル64は鋭利な端部を持つ脚部64aと、一対
の脚部64aを結ぶ中央部64bと、中央部64bに設
けられ脚部64aと逆方向に突出する凸部64cとから
形成されている。
【0059】また、成形部材65の中央部には前後方向
に摺動自在で突出量が調節可能な調節部材66が設けら
れている。したがって、調整部材66を進退することに
よって凹部67の深さを調整することができ、ステープ
ル64の変形を調整することで組織に刺入される脚部6
4aの長さを加減することができ、様々な組織の厚みに
対応できる。
【0060】図22は、血管の結紮等に用いられるクリ
ップ具68の挿入部69にチャンネル70を設けたもの
である。このクリップ具68によれば、チャンネル70
にフレキシブルの把持鉗子71を挿入し、把持鉗子71
によって把持した組織72を挿入部69の先端のジョー
73の近くに引き寄せることができ、血管の結紮が容易
に行える。
【0061】また、チャンネル70に送気・送水チュー
ブ(図示しない)を挿入することにより、結紮したい部
位の洗浄を行うことができ、結紮と合わせて様々な処置
を行うことが可能となる。図23は、縫合器74の挿入
部75に把持鉗子76を挿入可能なチャンネル77を設
けたものであり、図22と同様の効果が得られる。
【0062】なお、本発明の実施例では腹腔鏡下でも使
用できるものとして、細長の挿入部を有するものに付い
て説明したが、これに限定することなく、一般の外科手
術で使用されるものについても応用可能なことは言うま
でもない。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ステープル成形機構に操作部の操作によってステープル
の刺入部を片側ずつ生体組織に刺入する成形部材を設け
たから、縫合する2つの組織片のうちの一方をまず確実
にステープリングして他方の組織片へ誘導し、ステープ
リングを完了し、両者の縫合を行うという動作を、簡単
にかつ確実に行え、2つの組織片の縫合が簡単確実に行
えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる縫合器の挿入部
の分解斜視図。
【図2】同実施例の縫合器のステープル成形時の挿入部
を示す縦断側面図および正面図。
【図3】同実施例の縫合器のステープル成形前の挿入部
を示す縦断側面図。
【図4】同実施例の操作部の縦断側面図。
【図5】同実施例の押圧部材と切替部材の斜視図。
【図6】図4の矢印a−a線に沿う断面図。
【図7】同実施例の作用説明図。
【図8】同実施例の縫合器全体の斜視図。
【図9】本発明の第2の実施例に係わる縫合器全体の斜
視図。
【図10】本発明の第3の実施例に係わる縫合器の成形
部材の斜視図。
【図11】同実施例の作用説明図。
【図12】本発明の第4の実施例に係わるステープルの
斜視図および正面図。
【図13】同実施例の作用説明図。
【図14】他の縫合器の作用説明図。
【図15】他の縫合器の成形部材の斜視図。
【図16】図15の縫合器の成形部材の作用説明図。
【図17】他の縫合器の斜視図。
【図18】図17の縫合器の作用説明図。
【図19】他の縫合器の成形部材の作用説明図。
【図20】他の縫合器のステープルの斜視図。
【図21】図20のステープルの変形過程の作用説明
図。
【図22】クリップ具の斜視図。
【図23】他の縫合具の斜視図。
【符号の説明】
1…操作部、2…挿入部、2a…ステープル成形機構、
3…ステープル操作ハンドル、13…ステープル、13
a…刺入部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【作用】これにより、操作部の1回の操作により、まず
一方の組織片にステープルの一方の刺入部を固定し、次
に、固定した組織片を他方の組織片に誘導して次の回の
操作部の操作を行い2つの組織片のステープルによる縫
合を行う。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】ステープル操作ハンドル3が矢印a方向と
反対方向に回動すると、切替部材37は付勢ばね36に
より後方へ付勢され規制溝38の入口で再びガイド部3
9の端面のカム面39aと規制溝38のカム面38aが
当接して回転され、90°の方向にある他のガイド部3
9が規制溝38に入るようになっている。つまり、ステ
ープル操作ハンドル3の1回の開閉で切替部材37は9
0°ずつ回転するようになっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】なお、本実施例の変形手段としてステープ
ル13の3つの変形段階(中央部保持、右変形、左変
形)を操作部1にラチェット部を設けることにより固定
でき、操作性も向上する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚越 壯 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 倉本 聖治 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木村 修一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部を有した縫合器本体と、この縫合
    器本体に設けられステープルの一対の刺入部を生体組織
    に刺入して縫合するステープル成形機構とからなる縫合
    器において、ステープル成形機構は、前記操作部の1回
    の操作によってステープルの刺入部を片側ずつ選択的に
    生体組織に刺入する変形手段を設けたことを特徴とする
    縫合器。
JP4142930A 1992-05-19 1992-06-03 縫合器 Withdrawn JPH05329167A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4142930A JPH05329167A (ja) 1992-06-03 1992-06-03 縫合器
US08/062,182 US5389098A (en) 1992-05-19 1993-05-14 Surgical device for stapling and/or fastening body tissues
US08/337,990 US5582611A (en) 1992-05-19 1994-11-14 Surgical device for stapling and/or fastening body tissues

Applications Claiming Priority (1)

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ID=15326952

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334413A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Tyco Healthcare Group Lp 複数コイルステープルおよびステープルアプライヤ
JP2012531240A (ja) * 2009-06-26 2012-12-10 クイックリング メディカル テクノロジーズ リミテッド 外科用ステープラーおよび外科用ステープリングの方法
KR101365064B1 (ko) * 2009-10-16 2014-02-19 김영권 외과용 봉합기 포머의 신규한 구조

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