JPH09238947A - 縫合器 - Google Patents

縫合器

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Publication number
JPH09238947A
JPH09238947A JP8054798A JP5479896A JPH09238947A JP H09238947 A JPH09238947 A JP H09238947A JP 8054798 A JP8054798 A JP 8054798A JP 5479896 A JP5479896 A JP 5479896A JP H09238947 A JPH09238947 A JP H09238947A
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JP
Japan
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lever
opening
anvil
closing
grip
Prior art date
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Withdrawn
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JP8054798A
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English (en)
Inventor
Minoru Tsuruta
稔 鶴田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はトラカールを通して体腔内の処置を行
う内視鏡下の手術に適し、小型で、操作性の良い縫合器
を提供することを最も主要な特徴とする。 【解決手段】操作部本体31に手掛け用のグリップ32
を一体的に固定するとともに、このグリップ32の両側
にジョー部5のアンビル7を開閉するアンビル開閉レバ
ー29およびカッター16を操作するステープル打出し
レバー30をそれぞれ配置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外科手術に用いられ
る外科器具、特に金属製の略U字形状のステープルを用
いて、生体組織の切除と縫合とを同時に行う縫合器に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の縫合器として、USP.5,3
32,142、USP.5,318,221に開示され
たものがある。これは、生体組織に対して複数列のステ
ープルを打出し、ステープル列の間を直線状に切除する
器具を設けたものである。
【0003】ここで、USP.5,318,221の器
具にはフレームに内視鏡部分が接続されている。この内
視鏡部分の先端には開閉自在のアンビルとカートリッジ
とが設けられている。さらに、フレームの上部にはアン
ビルを閉じる為の開閉自在のクランプハンドル、下部に
はカートリッジ内のステープルを打出す為のFirin
gハンドルがそれぞれ設けられている。
【0004】また、USP.5,332,142には、
ベース部の前方に同一回転軸で固定されたFiring
triggerと、closure trigger
とが設けられている。そして、closure tri
ggerを閉じるとFiring triggerも一
緒に同じ角度回転して、次にFiring trigg
erをステープルの打出し位置まで閉じる構成になって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】USP.5,318,
221の器具には、フレームの上下にFiringハン
ドルとクランプハンドルとが別々に設けられているの
で、クランプハンドルを閉じる作業を行なう場合には作
業者の両手を使う面倒な作業が必要となる。そのため、
生体組織の縫合作業の作業性の向上を図るうえで問題が
ある。
【0006】また、USP.5,332,142の器具
では、操作部の片側にclosure trigger
と、Firing triggerとが配置されている
ものの、同じ回転軸に各トリガーが固定してあることに
より、操作部の内部機構が複雑になる問題がある。その
ため、操作部全体が大型で、重くなるので、その縫合器
の操作性に影響を与える問題がある。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、トラカールを通して体腔内の処置を行
う内視鏡下の手術に適し、小型で、操作性の良い縫合器
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は体内に挿入され
る細長い挿入部の先端部に開閉自在のジョー部と、この
ジョー部間に挟まれる体内組織を切除する手段とが配設
され、前記ジョー部を開閉操作するジョー開閉機構と、
前記切除手段を駆動する機構とが設けられるとともに、
前記挿入部の基端部に連結された操作部に前記ジョー開
閉機構を駆動するジョー開閉レバーと、前記切除手段駆
動機構を駆動する切除レバーとが設けられた縫合器にお
いて、前記操作部の本体に手掛け用のグリップを一体的
に固定するとともに、このグリップの両側に前記ジョー
開閉レバーおよび前記切除レバーをそれぞれ配置したこ
とを特徴とする縫合器である。
【0009】そして、本発明では挿入部の先端部のジョ
ー部を目的の生体組織に導き、ジョー部間に生体組織を
置いた状態で、グリップとジョー開閉レバーとを把持
し、開閉レバーを閉じることにより、ジョー開閉機構が
駆動され、この開閉機構によりジョー部が閉じてジョー
部間に生体組織が挟まれる。続いて、グリップと開閉レ
バーとを完全に閉じた状態に保持した状態で、開閉レバ
ーと切除レバーとを把持し、切除レバーを閉じることに
より、切除手段駆動機構が駆動され、この切除手段駆動
機構により切除手段が駆動されてジョー部間の生体組織
が切離されるようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図9を参照して説明する。図1は本実施の形
態における縫合器1全体の概略構成を示すものである。
この縫合器1には体内に挿入される細長い挿入部2の基
端部にガングリップ型をした手元側の操作部3が連結さ
れている。
【0011】また、挿入部2には例えば直径φが約12
mmの円形断面の細長いパイプ状の挿入部シース4が設け
られている。この挿入部シース4の先端部には先端カバ
ー4aが配設されている。
【0012】さらに、挿入部2の先端部には体内組織を
挾持する開閉自在のジョー部5が設けられている。この
ジョー部5にはステープルカートリッジ6とこのカート
リッジ6に対して開閉可能に連結されたアンビル7とが
設けられている。
【0013】また、カートリッジ6には、複数のTi
製、またはステンレスなどの生体適合性金属材料からな
る略U字状の図示しないステープルが両端部をアンビル
7へ向けて放出自在な状態で複数列状に収容されてい
る。このカートリッジ6に収容されるステープル列は例
えば4列から6列が望ましい。さらに、カートリッジ6
には、アンビル7へ向けてステープルを押し出すための
略直方体で、下方に斜面をもつ図示しない駆動部材がス
テープルの下方に配設されている。このステープル駆動
部材はステープルと接した状態でアンビル7の方向へ向
けて摺動自在に設けられている。
【0014】また、アンビル7には図2に示すようにス
テープルを変形させるステープル変形部8と、このステ
ープル変形部8の後方に延出された後方延出部9とが設
けられている。この後方延出部9の両側面には前後一対
のカムピン10a,10bがそれぞれ突設されている。
【0015】また、アンビル7の下方には図3(A)〜
(C)に示すようにカートリッジ6を着脱可能に保持す
るカートリッジホルダ11が配設されている。このカー
トリッジホルダ11は断面形状が略U型に屈曲形成され
ている。さらに、このカートリッジホルダ11の先端部
には前面および上部にそれぞれ一対のカートリッジ係止
用の切欠部12a,12bが形成されている。この場
合、カートリッジ6の前端部両側面にはカートリッジホ
ルダ11の各切欠部12a,12bと着脱自在に係合す
るそれぞれ一対の係合突起13a,13bが突設されて
いる。そして、カートリッジ6がカートリッジホルダ1
1に装着された状態ではカートリッジ6の各係合突起1
3a,13bがカートリッジホルダ11の各切欠部12
a,12bと着脱自在に係合されるようになっている。
【0016】また、カートリッジホルダ11の上縁部に
はアンビル7の各カムピン10a,10bと着脱自在に
係合するそれぞれ前後一対のガイドスロット14a,1
4bが形成されている。
【0017】また、カートリッジ6の後部には後方に向
けて延設部15が延設されている。この延設部15には
ジョー部5間に挟まれる体内組織を切除する切除手段で
あるカッター16と、ステープルを列毎に順次押し出す
ための先端に斜面をもつカム板17とが配置されてい
る。
【0018】さらに、カートリッジ6には図4に示すよ
うにステープル列間にカッター16のスライド動作をガ
イドするためのカッタースロット18が形成されている
とともに、ステープル列の下方にカム板17の移動をガ
イドするためのガイド溝19が形成されている。
【0019】また、カートリッジ6のカッタースロット
18の両側面には図4に示すように中間にスロット18
の幅が小さくなるように内方に向けてカッター16のガ
イド用のレール部分20が突設されている。このレール
部分20によってカッタースロット18は上下二段に分
かれ、後方で二段のスロットはつながっている。
【0020】さらに、カム板17の後端部とカッター1
6の後端部との間はホルダー21で接続されている。こ
のホルダー21は図5(A),(B)に示すように挿入
部シース4の内部に配設された細長い連結棒22の先端
にコネクター23を介して着脱自在に連結されている。
この場合、連結棒22は挿入部2の軸上に配置されてい
る。そして、この連結棒22とコネクター23との間は
Cリング24等により挿入部2の軸を中心として、回転
自在に接続されている。なお、この連結棒22の後端部
は操作部3側に延出されている。
【0021】また、コネクター23の先端部には弾性フ
ック25が設けられている。この弾性フック25はコネ
クター23の先端面に突設されたアーム26の先端部に
ホルダー21の係合爪27が突設される構成になってい
る。
【0022】また、ホルダー21の後端部にはコネクタ
ー23の係合穴28が形成されている。そして、ホルダ
ー21とコネクター23との連結時には図5(A)に示
すようにホルダー21の係合穴28にコネクター23の
弾性フック25の係合爪27が係脱可能に連結されるよ
うになっている。
【0023】なお、カッター16には先端部に切刃とな
るエッジ部16aが形成されている。さらに、このエッ
ジ部16aの下部両側面には凸部16bが側方に突設さ
れている。この凸部16bの後端部には斜面16cが形
成されている。
【0024】また、縫合器1の操作部3には図1に示す
ようにジョー部5のアンビル7を開閉操作するアンビル
開閉レバー(ジョー開閉レバー)29と、ステープルを
打出すとともにカッター16を駆動する切除レバーを兼
ねるステープル打出しレバー30とが設けられている。
ここで、操作部3の本体(ケーシング)31には手掛け
用のガングリップ型のグリップ32が一体的に固定され
ている。そして、アンビル開閉レバー29はグリップ3
2よりも後方側、ステープル打出しレバー30はグリッ
プ32よりも前方側にそれぞれ配置されている。したが
って、アンビル開閉レバー29とステープル打出しレバ
ー30との間にグリップ32が配置されている。
【0025】また、アンビル開閉レバー29は図6
(A)に示すように略くの字形状をしている。そして、
このアンビル開閉レバー29の屈曲部の下側部分によっ
て把持部33、この屈曲部の上側部分によって連結アー
ム部34がそれぞれ形成されている。
【0026】さらに、このアンビル開閉レバー29は図
7に示すように把持部33と連結アーム部34との間の
屈曲部分が回動ピン35を介して操作部本体31に回動
自在に連結されている。そして、このアンビル開閉レバ
ー29はグリップ32の後方にグリップ32に対して開
閉自在に支持されている。なお、この開閉レバー29の
連結アーム部34の上端部には長孔状のカム溝36が形
成されている。さらに、このアンビル開閉レバー29の
回動ピン35は挿入部2の軸心位置の下側に配置されて
いる。
【0027】また、ステープル打出しレバー30には下
側部分に把持部37、上側部分に略扇型の扇型形状部3
8がそれぞれ形成されている。さらに、この扇型形状部
38の外周近傍部位には略円弧状の長穴39が形成され
ている。この長穴39の外側円弧部には複数の歯が並設
されたギヤ部40が形成されている。
【0028】また、このステープル打出しレバー30は
扇型形状部38の内端部(扇型の要の部分)が回動ピン
41を介して操作部本体31に回動自在に連結されてい
る。そして、このステープル打出しレバー30はグリッ
プ32の前方にグリップ1に対して開閉自在に支持され
ている。なお、このステープル打出しレバー30の扇型
形状部38の外周縁部には切欠き部42が形成されてい
る。さらに、このステープル打出しレバー30の回動ピ
ン41は挿入部2の軸心位置の上側に配置されている。
【0029】また、操作部本体31の先端部には図7に
示すように略円筒状の回転部材43が回転可能に連結さ
れている。この回転部材43の前端部には挿入部シース
4の基端部が固定されている。さらに、この回転部材4
3の後端部には回転ノブ44が一体に設けられている。
そして、この回転ノブ44の回転操作にともない操作部
本体31に対して挿入部2がその中心軸を中心に回転操
作されるようになっている。
【0030】また、縫合器1の内部にはアンビル開閉レ
バー29の操作にともないジョー部5のアンビル7を開
閉操作するアンビル開閉機構(ジョー開閉機構)45
と、ステープル打出しレバー30の操作にともないカー
トリッジ6のステープルを打出すステープル打出し機構
46と、カッター16を駆動する機構とが設けられてい
る。
【0031】ここで、アンビル開閉機構45には図7に
示すように操作部本体31内に組み込まれた左右一対の
リンク機構47が設けられている。各リンク機構47に
は前側に配置された第1リンク48と、この第1リンク
48の後部側に配置された第2リンク49とが設けられ
ている。
【0032】また、第2リンク49の後端部は操作部本
体31に、前端部は第1リンク48の後端部にそれぞれ
カシメ又はピンの圧入によって回転自在に連結されてい
る。この場合、リンク機構47の第1リンク48と第2
リンク49との連結部の連結ピン50はアンビル開閉レ
バー29のカム溝36に嵌合されている。なお、第2リ
ンク49の上縁部には上側に突出する突起部51が突設
されている。
【0033】さらに、第1リンク48の前端部は各リン
ク機構47の前方に配設されたほぼ箱型の第1スライダ
52の後端部に回転自在に連結されている。このスライ
ダ52の後端面は開口され、先端面側には連結棒22が
通過するためのスリット53が設けられている。そし
て、このスライダ52は操作部本体31に対して挿入部
2の軸方向にスライド自在に設けられている。なお、初
期状態においてこの第1スライダ52の後端上縁部はス
テープル打出しレバー30の切欠き部42に係合されて
いる。
【0034】また、第1スライダ52の先端部側には回
転部材43の内部に挿入された第2スライダ54が配設
されている。この第2スライダ54には前端部側に略立
方体状の部分55、この立方体状の部分55の後端部に
フランジ部56がそれぞれ設けられている。さらに、こ
の第2スライダ54の軸心部には連結棒22が通る貫通
孔57が形成されている。そして、この第2スライダ5
4は回転部材43の内部で連結棒22に沿って挿入部2
の軸方向に摺動自在に保持されている。
【0035】また、回転部材43の内部には第2スライ
ダ54を後方へ付勢するコイルスプリング58が連結棒
22と同軸に配置されている。この場合、回転部材43
の先端部側内周面にはばね受け部59が突設されてい
る。そして、コイルスプリング58はこのばね受け部5
9と第2スライダ54のフランジ部56との間に介設さ
れている。
【0036】また、第2スライダ54の立方体状の部分
55には断面形状が略U字状のアンビル開閉部材60の
後端部が嵌合固定されている。このアンビル開閉部材6
0の先端部両側面にはそれぞれ前後2つのカム溝61,
62が形成されている。この場合、前方側のカム溝61
には前側に後方に向かって斜め下方に傾斜する傾斜部6
1a、この傾斜部61aの後端部に水平部分61bがそ
れぞれ形成されている。そして、このカム溝61の傾斜
部61aの前端部はアンビル開閉部材60の先端で開口
されている。さらに、後方側のカム溝62には前側に後
方に向かって斜め上方に傾斜する傾斜部62a、この傾
斜部62aの後端部に水平部分62bがそれぞれ形成さ
れている。そして、このカム溝62の傾斜部62aの前
端部はアンビル開閉部材60の下面で開口されている。
さらに、後方のカム溝62の水平部分62bの高さは、
前方のカム溝61の水平部分61bの端部の水平高さよ
りも高くなるように設定されている。
【0037】また、アンビル開閉部材60の各カム溝6
1,62にはアンビル7のカムピン10a,10bがそ
れぞれ嵌合されている。この場合、前方のカム溝61の
傾斜部61aの前端部および後方のカム溝62の傾斜部
62aの前端部がそれぞれ開口され、アンビル7のカム
ピン10a,10bが各カム溝61,62に挿入しやす
くなっていることにより、アンビル開閉部材60とアン
ビル7との間が組立易くなっている。
【0038】また、操作部本体31の後端部には開放ボ
タン63が配設されている。この開放ボタン63はアン
ビル開閉機構45のリンク機構47の上側後方に配置さ
れている。そして、この開放ボタン63は操作部本体3
1に挿入部2側へ向かってスライド可能に支持されてい
る。
【0039】さらに、この開放ボタン63の内面には板
材を略U字状に曲げた形状の押圧部材64が固定されて
いる。この押圧部材64の内部には開放ボタン63を後
方へ付勢するためのコイルスプリング65が装着されて
いる。この場合、押圧部材64の内底部にはこのスプリ
ング65をガイドするためのスプリングガイドピン66
が挿入部2側へ向かって突設されている。そして、開放
ボタン63は常時はコイルスプリング65のばね力によ
って操作部本体31の外部に突出される方向に押付けら
れている。
【0040】また、ステープル打出し機構46には操作
部本体31内に回転自在に軸支された歯車ユニット67
が設けられている。この歯車ユニット67には同軸上に
並設された小径な第1の歯車68と大径な第2の歯車6
9とが設けられている。ここで、第1の歯車68と第2
の歯車69との歯数比は例えば約1:2に設定されてい
る。
【0041】そして、この歯車ユニット67の第1の歯
車68はステープル打出しレバー30のギヤ部40に噛
合され、第2の歯車69は歯車ユニット67の上方に配
設されたラック70に噛合されている。このラック70
は連結棒22の基端部に連結され、挿入部2の軸方向に
スライド自在に支持されている。
【0042】また、連結棒22にはEリング等によりコ
イルスプリング71の一端部が突き当てられている。こ
のスプリング71の他端部はアンビル開閉部材60又は
挿入部シース4に固定されている。
【0043】さらに、ラック70の前方にはステープル
の2度打ち防止機構72の樹脂製の係止部材73が連結
棒22上にスライド可能に設けられている。この係止部
材73の上部には図6(B)に示すように前下がり状の
傾斜面74が形成されている。この場合、係止部材73
と連結棒22との嵌合部分には係止部材73にキー溝7
5、連結棒22にこのキー溝75に係合するキー76が
それぞれ設けられている。そして、係止部材73のキー
溝75と連結棒22のキー76との係合部によって連結
棒22の回りで係止部材73が回転できないように連結
棒22に対する係止部材73の回り止めが施されてい
る。なお、この係止部材73は図示しないばね等の付勢
部材によりラック70の方向に押付けられている。
【0044】また、操作部本体31内にはラック70の
先端面と突き当たる位置にラック70のスライド方向と
垂直方向にスライド可能なほぼ直方体の移動部材77が
設けられている。この移動部材77の上端部はばね部材
78に固定されている。そして、この移動部材77はば
ね部材78によって下方向に付勢されている。さらに、
この移動部材77は操作部本体31の外側に配設された
つまみ79と接続されている。
【0045】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、本実施の形態の縫合器1の不使用時には回転部材
43の内部のコイルスプリング58のばね力によって第
2スライダ54が操作部3側に向けて図7中で右方向に
移動され、第1スライダ52を介してリンク機構47の
第1リンク48と第2リンク49との間に後方への力が
常に加わっているので、第1リンク48と第2リンク4
9とは略くの字状に屈曲された状態で保持され、操作部
3のアンビル開閉レバー29はグリップ32から離れた
定位置で保持される。さらに、連結棒22のコイルスプ
リング71のばね力によって連結棒22は操作部3側に
向けて図7中で右方向に移動され、ステープル打出しレ
バー30はグリップ32から離れた定位置で保持され
る。
【0046】このとき、アンビル開閉部材60は第2ス
ライダ54とともに、操作部3側に移動された定位置で
保持される。この状態では、カム溝61,62によって
アンビル7のカムピン10a,10bの位置が規制さ
れ、図3(A)に示すようにアンビル7がカートリッジ
6から離れた開位置で保持される。同様に、連結棒22
が操作部3側に移動された定位置で保持されている状態
では、カッター16とカム板17も操作部3側に移動さ
れた定位置で保持される。
【0047】なお、操作部3のアンビル開閉レバー29
およびステープル打出しレバー30がグリップ32から
離れた定位置で保持されている状態では第1スライダ5
2の後端上縁部がステープル打出しレバー30の切欠き
部42に係合された状態で保持され、ステープル打出し
レバー30の回転操作が防止される。
【0048】また、縫合器1の使用時には例えば内視鏡
による観察下で、この縫合器1の挿入部2を患者の体内
に挿入し、この挿入部2の先端部のジョー部5を体内の
治療対象の生体組織の近傍位置に導く。そして、開位置
のアンビル7とカートリッジ6との間に生体組織を挟ん
だのち、アンビル開閉レバー29をグリップ32へ向け
て接するまで閉じる。
【0049】このとき、アンビル開閉機構45はアンビ
ル開閉レバー29の閉動作にともない次のように動作す
る。すなわち、アンビル開閉レバー29の閉動作時には
アンビル開閉レバー29の連結アーム部34が回動ピン
35を中心に回動する動作に連動して連結ピン50が駆
動され、この連結ピン50を介してリンク機構47が駆
動される。このとき、リンク機構47は下方に折れ曲が
っていた第1リンク48と第2リンク49とが上方へ押
し上げられ、ほぼ直線状に変形する。ここで、リンク機
構47のリンク48,49はコイルスプリング58によ
り後方への力が常に加わっているため、図9に示すよう
にほぼ直線状になった状態でロックされる。
【0050】また、このときのリンク機構47の動作に
連動して第1スライダ52、第2スライダ54およびア
ンビル開閉部材60が回転部材43内のコイルスプリン
グ58のばね力に抗して挿入部2側へスライド操作され
る。そして、このときのアンビル開閉部材60の動作に
連動して挿入部2の先端ではアンビル開閉部材60のカ
ム溝61,62によりアンビル7のカムピン10a,1
0bには上下方向に力が加わり、アンビル7の先端側は
カートリッジ6に向かって閉じられる。
【0051】さらに、アンビル開閉レバー29の閉動作
時の第1スライダ52の移動動作にともない第1スライ
ダ52の後端上縁部とステープル打出しレバー30の切
欠き部42との係合が外れ、ステープル打出しレバー3
0が回転自在な状態に切換えられる。
【0052】その後、ステープル打出しレバー30がグ
リップ32に向かって閉操作される。このとき、ステー
プル打出しレバー30は回動ピン41を中心に図9中に
矢印で示すように反時計回り方向に回動する。そのた
め、このステープル打出しレバー30の回動動作に連動
してステープル打出しレバー30のギヤ部40により第
1の歯車68がステープル打出しレバー30と同方向に
回転駆動され、第2の歯車69を介してラック70が挿
入部2側へスライド移動される。これにより、連結棒2
2を介してカッター16とカム板17がカートリッジ6
内へ向けて押出される状態でスライド駆動される。
【0053】このときのカム板17のスライド動作にと
もないカム板17によってカートリッジ6内のステープ
ルがアンビル7へ向けて順次押し出される。さらに、こ
のステープルの打出し動作と同時に、カッター16もカ
ッタースロット18の上段側をレール部分20に沿って
スライド移動される。このとき、カッター16のエッジ
部16aによってステープル列間の生体組織が切離され
ていく。
【0054】また、ステープルの打出し動作とカッター
16による生体組織の切離し動作が終了した後、ステー
プル打出しレバー30を離すとコイルスプリング71の
ばね力により、連結棒22が元の定位置方向に押し戻さ
れる。そのため、この連結棒22のスライド動作に連動
してレバー30が開くとともに、カム板17とカッター
16が後方へスライド移動される。
【0055】ここで、カッター16がカートリッジ6の
後部までスライド移動すると、カッタースロット18の
上段と下段がつながっているため、図5(B)に示すよ
うに凸部16bがカッタースロット18の下段に入り込
む。そのため、この状態で再び打出しレバー30を閉じ
た場合にはカッター16の凸部16bはカッタースロッ
ト18の下段に沿ってスライドするため、カッター16
のエッジ部16aはカートリッジ6の表面から隠れた状
態(カッター16のエッジ部16aがカートリッジ6の
外側に突出されない状態)で保持される。
【0056】最後に、開放ボタン63を押すと、この開
放ボタン63の押圧部材64の先端は図9に示すように
リンク機構47の第2リンク49の突起部51と突き当
たる。これにより、第2リンク49が下方に押し下げら
れるので、コイルスプリング58のばね力によってリン
ク機構47の第1リンク48と第2リンク49とが略く
の字状に屈曲された初期状態(定位置)まで下方に折れ
曲がる。そのため、このときのリンク機構47の連結ピ
ン50の動作によってアンビル開閉レバー29がグリッ
プ32から離れた定位置に戻される。
【0057】さらに、このときのリンク機構47の動作
に連動してコイルスプリング58のばね力によって第1
スライダ52、第2スライダ54およびアンビル開閉部
材60が同時に操作部3側へ引き戻される。そして、こ
のときのアンビル開閉部材60の動作に連動して挿入部
2の先端ではアンビル開閉部材60のカム溝61,62
に沿ってアンビル7のカムピン10a,10bが移動さ
れ、図3(A)に示すようにアンビル7がカートリッジ
6から離れた開位置に戻される。
【0058】次に、本実施の形態の縫合器1のステープ
ルの2度打ち防止機構72の係止部材73と移動部材7
7の動きについて説明する。まず、操作部3のアンビル
開閉レバー29およびステープル打出しレバー30がグ
リップ32から離れた定位置で保持されている状態では
図8(B)に示すように係止部材73とラック70の先
端との間は接した状態で保持されている。
【0059】そして、アンビル開閉レバー29を閉じた
後、ステープル打出しレバー30を閉じるとラック70
と係止部材73は先端側へ移動する。このとき、係止部
材73はこの係止部材73の前面の傾斜面74により移
動部材77をばね部材78のばね力に抗して上方向に押
し上げながら移動していく。
【0060】また、ステープルの打出し動作とカッター
16による生体組織の切離し動作が終了した後、打出し
レバー30を開くと図8(A)に示すように係止部材7
3の上面は、ラック70の上面より高い位置にあるため
ラック70の先端と係止部材73との間に移動部材77
が入り込んだ状態となる。そのため、この状態で、再び
打出しレバー30を閉じようとしても移動部材77とラ
ック70の先端との間が係合しているため、ラック70
はスライドする事ができないので、打出しレバー30の
回動動作が禁止され、ステープルの2度打ち動作が防止
される。
【0061】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態の縫合器1では操
作部本体31に手掛け用のグリップ32を一体的に固定
するとともに、このグリップ32の両側にアンビル開閉
レバー29とステープル打出しレバー30とをそれぞれ
配置したので、縫合器1のグリップ32に対して各レバ
ー29,30を閉じる際に各レバー29,30に力を加
え易い。そのため、片手で操作し易くなるので、各レバ
ー29,30を操作する際に従来のように作業者の両手
を使う面倒な作業が不要となり、生体組織の縫合作業の
作業性の向上を図ることができる。
【0062】さらに、操作部本体31の手掛け用のグリ
ップ32に対して打出しレバー30と開閉レバー29と
が完全に閉じられた状態ではグリップ32と重なる為、
持ち易くなる。
【0063】また、アンビル開閉レバー29の回動ピン
35を挿入部2の軸心位置の下側に配置し、ステープル
打出しレバー30の回動ピン41を挿入部2の軸心位置
の上側に配置することにより、各レバー29,30の回
動軸を挿入部2の軸心位置の上下に配置したので、狭い
操作部3の内部空間に各構成部材を効率よく配置するこ
とができ、操作部3全体を小型化することができる。
【0064】また、アンビル開閉レバー29に長孔状の
カム溝36を形成し、アンビル開閉機構45のリンク機
構47の第1リンク48と第2リンク49との連結部の
連結ピン50をアンビル開閉レバー29のカム溝36に
嵌合させたので、アンビル開閉レバー29の開閉角度を
小さくできる。そのため、アンビル開閉レバー29の操
作性を一層高めることができる。
【0065】さらに、図9に示すように操作部本体31
のグリップ32に対してアンビル開閉レバー29を閉じ
た状態から開放ボタン63を押すだけでアンビル7が開
くため操作性が向上する。
【0066】また、第1スライダ52の後端上縁部をス
テープル打出しレバー30の切欠き部42に係合させ、
アンビル開閉レバー29の回動操作にともない第1スラ
イダ52の後端上縁部とステープル打出しレバー30の
切欠き部42との係合を解除してステープル打出しレバ
ー30の回動禁止を解除するようにしたので、アンビル
開閉レバー29の回動操作によってアンビル7を閉じる
前にステープル打出しレバー30を回動されることを防
止することができる。さらに、打出しレバー30の1回
毎の開閉動作で、ステープルの2度打ち防止機構72に
よってアンビル開閉機構45のロックが掛かるため、ス
テープルの打出した後かどうかをカートリッジ6を取り
出さなくても確認できる。
【0067】また、カッター16が一度先端側へ移動し
た後はこのカッター16のエッジ部16aがカートリッ
ジ6の表面から隠れるため、カートリッジ6内にステー
プルがない状態で、カッター16のエッジ部16aによ
って生体組織を切除する事が防止できる。さらに、カー
トリッジ6を交換する場合でもカッター16のエッジ部
16aはカートリッジ6の外側に露出されていないため
安全である。
【0068】さらに、アンビル開閉部材60の後方のカ
ム溝62の水平部分62bの高さは、前方のカム溝61
の水平部分61bの端部の水平高さよりも高くなるよう
に設定したので、アンビル7をアンビル開閉部材60で
閉じるとき、図3(C)に示すようにアンビル7の先端
がカートリッジ6に強く押しつけられる。そのため、生
体組織を把持する力が増し、カートリッジ6からステー
プルを押し出す際にアンビル7とカートリッジ6との間
が開かず、さらにカッター16がカートリッジ6の先端
へ向かってスライドするときもアンビル7とカートリッ
ジ6との間から生体組織が逃げにくくなる。
【0069】また、連結棒22の軸を中心としてコネク
ター23、第1スライダ52、第2スライダ54が回転
自在に接続されているため、操作部3の回転ノブ44を
回す事により挿入部2を操作部3に対して回転させる事
ができる。
【0070】さらに、アンビル開閉機構45の第2スラ
イダ54の後端にシリコンや、スチロール、ウレタン等
の樹脂シートを貼りつける事により挿入部2から操作部
3への気体の流れを防ぐ構造にすることもできる。
【0071】また、図10(A)〜(C)は本実施の形
態の変形例を示すものである。本変形例は第1の実施の
形態の縫合器1の操作部本体31の後端部に配設された
開放ボタン63によるアンビル開閉レバー29の開放手
段に代えて図10(A)に示すように操作部本体31の
両側面に配設された左右一対の回動式の操作アーム81
を備えたアンビル開閉レバー29の開放機構82を設け
たものである。
【0072】ここで、左右の操作アーム81の一端部間
には図10(B)に示すように回動軸83の外端部が連
結されている。この回動軸83は操作部本体31の内部
に貫挿されている。そして、操作部本体31の両側の操
作アーム81は回動軸83を中心として回転自在に支持
されている。なお、この操作アーム81は図示しないス
プリングにより図10(A)中で反時計回り方向に付勢
されており、この操作アーム81は略水平方向に向けた
状態で保持されている。
【0073】また、操作アーム81の内面には内方向に
向けてボス(突起)84が突設されている。さらに、操
作部本体31の両側面には操作アーム81のボス84が
挿入される円弧状のスリット85が形成されている。そ
して、操作アーム81のボス84は操作部3のスリット
85を通過して操作部3内のリンク機構47の上方位置
に延出されている。この場合、操作アーム81のボス8
4の回動軌道はアンビル開閉レバー29がグリップ32
の方向に閉じられ、リンク機構47の第1リンク48と
第2リンク49とが略直線状にロックされた状態で、リ
ンク機構47の第2リンク49の突起部51にボス84
が突き当たる位置に設定されている。
【0074】また、操作部本体31の後端部には使用者
が操作部3を持つ際に使用者の手の甲に掛かる張り出し
部86が設けられている。この張り出し部86は操作部
本体31の後端部におけるアンビル開閉レバー29の上
方に張り出す位置に配置されている。
【0075】次に、上記構成の本変形例の作用について
説明する。すなわち、本変形例ではステープルを打ち出
した後、アンビル7を開く際、アンビル開閉レバー29
とグリップ32とを握ったまま、親指で操作アーム81
を図10(A)中に矢印で示すように時計回り方向に回
転させる。このときの操作アーム81の回動動作にとも
ない操作アーム81のボス84はリンク機構47の第2
リンク49の突起部51と突き当たる。これにより、第
1の実施の形態と同様に第2リンク49が下方に押し下
げられるので、コイルスプリング58のばね力によって
リンク機構47の第1リンク48と第2リンク49とが
略くの字状に屈曲された初期状態(定位置)まで下方に
折れ曲がり、アンビル開閉レバー29がグリップ32か
ら離れた定位置に戻されるとともに、アンビル7がカー
トリッジ6から離れた開位置に戻される。
【0076】そこで、本変形例によればグリップ32と
アンビル開閉レバー29とを使用者が手のひらで持った
ままアンビル7を開く動作がしやすくなる。さらに、グ
リップ32の上方の張り出し部86に使用者の手の甲が
掛かる事により、使用者が縫合器1の操作部3を片手で
持ったときのバランスが良くなるので、縫合器1が一層
操作し易くなる。
【0077】また、図11は本発明の第2の実施の形態
を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態の
縫合器1の操作部3の構成を次のように変更したもので
ある。すなわち、本実施の形態では挿入部2の挿入部シ
ース4と同軸の円筒状の操作部本体91を設け、この操
作部本体91の片側にアンビル開閉レバー92を配設
し、他の側面にステープル打ち出しレバー93を配設し
たものである。
【0078】ここで、アンビル開閉レバー92の基端部
は操作部本体91の外周面に突設されたレバー支持部9
4の回動軸95を中心に回動自在に連結されている。そ
して、このアンビル開閉レバー92は操作部本体91に
対して回動軸95を中心に開閉自在に支持されている。
【0079】さらに、ステープル打ち出しレバー93の
基端部も同様に操作部本体91の外周面に突設されたレ
バー支持部96の回動軸97を中心に回動自在に連結さ
れている。そして、このステープル打ち出しレバー93
は操作部本体91に対して回動軸97を中心に開閉自在
に支持されている。
【0080】また、ステープル打ち出しレバー93と操
作部本体91との間にはこの打ち出しレバー93と係脱
可能に係合する安全ロック98が設けられている。この
安全ロック98は使用者の手操作によって打ち出しレバ
ー93と係合する位置と、非係合位置とに切換え操作で
きるようになっている。
【0081】さらに、ステープル打ち出しレバー93と
操作部本体91との間にこのステープル打ち出しレバー
93の回動操作時にクリック感を付与するラチェット9
9を設けてもよい。なお、縫合器1の他の構成は第1の
実施の形態と同様であり、作用も第1の実施の形態に同
じである。
【0082】そこで、上記構成のものにあっても第1の
実施の形態と同様の効果が得られるとともに、本実施の
形態では特に縫合器1の操作部3と挿入部2とがほぼ直
線状に配置されているため、持ち易くなる効果を奏す
る。
【0083】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の
特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
【0084】記 (付記項1) 操作部と、操作部の一端から伸びる挿入
部と、挿入部先端の開閉自在のジョー部と、ジョー間に
挟まれる組織を切除する手段と、ジョー開閉機構と、切
除手段を駆動する機構と、操作部に設けられたジョー開
閉レバーと、切除レバーと、グリップとよりなる外科器
具において、グリップを間においてジョー開閉レバー
と、切除レバーを開閉自在に設けた事を特徴とする縫合
器。
【0085】(付記項1の目的) 小型で操作性の良い
組織把持と切除機能を持つトラカールを通して体腔内の
処置を行う内視鏡下手術に適した外科器具を提供するこ
とを目的とする。
【0086】(付記項1の課題解決手段) 操作部と操
作部の一端から伸びる挿入部と、挿入部先端の開閉自在
のジョー部と、ジョー間に挟まれる組織を切除する手段
と、ジョー開閉機構と、切除手段を駆動する機構とを有
し、さらに操作部にグリップ部を設け、グリップ部を間
に置いて開閉自在のジョー開閉レバーと、切除レバーと
を設けた。
【0087】(付記項1の作用)ジョー間に組織を置い
て、グリップとジョー開閉レバーを把持し、開閉レバー
を閉じると開閉機構によりジョーが閉じ、ジョー間に組
織が挟まれる。その後、グリップと開閉レバーは完全に
閉じた状態となっている為、開閉レバーと切除レバーを
把持し、切除レバーを閉じると切除機構により切除手段
が駆動され、ジョー間の組織が切離される。
【0088】(付記項2) 付記項1において、ジョー
開閉レバーと切除レバーは操作部のグリップと同一方向
に設けられる事を特徴とする縫合器。 (付記項1、2の効果) 組織を把持する動作と、把持
した組織を切除する動作を片手で行う事ができる。
【0089】(付記項3) 付記項1において、切除レ
バーはグリップの挿入部側に、開閉レバーはグリップの
挿入部と反対側に設けた事を特徴とする縫合器。 (付記項4) 付記項3において、ジョーの一方はステ
ープルを放出自在に複数列状に含み、他の一方はステー
プルを変形させるための複数のくぼみを有し、切除手段
にステープル打ち出し手段が接続されている事を特徴と
する縫合器。
【0090】(付記項3、4の効果) 組織を把持する
動作と、把持した組織の縫合と切除の動作を片手で行う
事ができ、操作性の向上につながる。 (付記項5) 付記項4において切除レバーと開閉レバ
ーはグリップへ向けて閉じられる事を特徴とする縫合
器。
【0091】(付記項5の効果) 操作部形状がピスト
ル型となるため持ち易くなる。 (付記項6) 付記項5において、切除レバーの支点と
開閉レバーの支点は挿入部の軸を間において配置される
事を特徴とする縫合器。
【0092】(付記項6の効果) 挿入部の軸つまり切
除機構と開閉機構の運動の軸の上下に回転軸をおく事に
より操作部を小型にする事ができ、操作性の向上につな
がる。
【0093】(付記項7) 付記項6において、アンビ
ル開閉機構は2本のリンクと、挿入部の長軸方向に伸縮
する弾性手段を含み、2本のリンクが連結される軸に開
閉レバーの一端が係合している事を特徴とする縫合器。
【0094】(付記項7の効果) レバーの開閉角度を
小さくする事ができ、且つハンドルを閉じた状態にロッ
クする機構が必要なくなる。 (付記項8) 付記項7において、弾性手段はコイルス
プリングであり、挿入部の軸と同軸に配置される事を特
徴とする縫合器。
【0095】(付記項8の効果) コイルスプリングと
し、挿入部と同軸に配置する事で、小型化できる。 (付記項9) 付記項7において、リンクの一部と選択
的に係合する手段を設けた事を特徴とする縫合器。
【0096】(付記項10) 付記項9において、リン
クの一部に凸部を設け、前記の係合手段は凸部と接触す
る事を特徴とする縫合器。 (付記項9、10の効果) ジョーを簡単且つ大きな力
を必要としない機構で開く事ができる。
【0097】(付記項11) 付記項4において、操作
部内に切除機構の一回毎の動作に応じ、次回の切除機構
の動作を防止する手段と、防止手段を解除する手段を設
けた事を特徴とする縫合器。
【0098】(付記項12) 付記項11において、防
止手段は切除機構と係止される部材と切除機構に対して
スライド自在の係止部を覆う部材とからなる事を特徴と
する縫合器。
【0099】(付記項13) 付記項12において、係
止部を覆う部材は一部にカム手段を持ち、カム手段によ
って係止部材が係止位置と非係止位置とで移動する事を
特徴とする縫合器。 (付記項11、12、13の効果) ステープルを打ち
出した後に、切除レバーに力を加えても切除手段は動か
ず、安全性が向上する。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、操作部本体に手掛け用
のグリップを一体的に固定するとともに、このグリップ
の両側にジョー開閉レバーおよび切除レバーをそれぞれ
配置したので、生体組織を把持する動作と、把持した生
体組織を切除する動作を片手で行うことができる。その
ため、トラカールを通して体腔内の処置を行う内視鏡下
の手術に適し、小型で、操作性の良い縫合器を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における縫合器全
体の概略構成を示す側面図。
【図2】 第1の実施の形態における縫合器のアンビル
開閉機構およびステープル打出し機構の構成を示す分解
斜視図。
【図3】 (A)は第1の実施の形態における縫合器の
アンビルの開状態を示す縦断面図、(B)は同実施の形
態のアンビルの閉動作状態を示す縦断面図、(C)は同
実施の形態のアンビルの閉状態を示す縦断面図。第1の
実施の形態の縫合器における操作部の内部構成を示す縦
断面図。
【図4】 図3(C)のL1 −L1 線断面図。第1の実
施の形態における縫合器の挿入部の内部構成を示す分解
斜視図。
【図5】 (A)は第1の実施の形態における縫合器の
ジョー部の内部構成を示す縦断面図、(B)は同実施の
形態の縫合器のジョー部のホルダーとコネクターとの係
合状態を示す縦断面図。
【図6】 (A)は第1の実施の形態における縫合器の
内部構成を示す分解斜視図、(B)は同実施の形態のス
テープルの2度打ち防止機構の係止部材と連結棒との連
結状態を示す斜視図。
【図7】 第1の実施の形態における縫合器のアンビル
開閉レバーおよびステープル打出しレバーがそれぞれ開
位置で保持されている状態を示す縦断面図。
【図8】 (A)は第1の実施の形態における縫合器の
ラックと係止部材の先端との間に移動部材が入り込んだ
状態を示す縦断面図、(B)は同実施の形態の縫合器の
係止部材とラックの先端との間が接した状態で保持され
ている状態を示す縦断面図。
【図9】 第1の実施の形態における縫合器のアンビル
開閉レバーを閉位置に回動させた状態を示す縦断面図。
【図10】 第1の実施の形態の変形例を示すもので、
(A)は縫合器の操作部を示す側面図、(B)は同変形
例の開放機構の操作アームを示す斜視図、(C)は同変
形例の縫合器における操作部の内部構造を示す縦断面
図。
【図11】 本発明の第2の実施の形態の縫合器全体の
概略構成を示す側面図。
【符号の説明】
2 挿入部 3 操作部 5 ジョー部 7 アンビル 16 カッター(切除手段) 29 アンビル開閉レバー(ジョー開閉レバー) 30 ステープル打出しレバー(切除レバー) 31 操作部本体 32 グリップ 45 アンビル開閉機構(ジョー開閉機構)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に挿入される細長い挿入部の先端部
    に開閉自在のジョー部と、このジョー部間に挟まれる体
    内組織を切除する手段とが配設され、前記ジョー部を開
    閉操作するジョー開閉機構と、前記切除手段を駆動する
    機構とが設けられるとともに、前記挿入部の基端部に連
    結された操作部に前記ジョー開閉機構を駆動するジョー
    開閉レバーと、前記切除手段駆動機構を駆動する切除レ
    バーとが設けられた縫合器において、 前記操作部の本体に手掛け用のグリップを一体的に固定
    するとともに、このグリップの両側に前記ジョー開閉レ
    バーおよび前記切除レバーをそれぞれ配置したことを特
    徴とする縫合器。
JP8054798A 1996-02-26 1996-03-12 縫合器 Withdrawn JPH09238947A (ja)

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