JP2011200600A - 涙道チューブ - Google Patents

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Abstract

【課題】涙道再建術で涙道チューブを涙道に長期留置したとき、上涙点側か下涙点側のどちらかに偏ってずれてしまうことがあるが、上涙点側か下涙点側のどちらにずれたか判別でき、どちらの末端を引っ張ればずれが修復できるかわかる、マークの設置された涙道チューブを提供する。
【解決手段】中心点から1.5cm以内の両側にマークが施され、それらが中心点69からみて非対称である涙道チューブを用いると、チューブ64が上下涙道のどちらに偏ったかを簡単に判別できる。また、同時にチューブ末端66,68に印をつけて置くことで、どちらの末端を引っ張るとずれが修復できるか簡単に判別できる。従って、長期治療を続ける上で大変便利である。
【選択図】図6

Description

本発明は、涙道閉塞治療に用いる涙道内挿管器具に関する。
流涙症をもたらす涙道閉塞の治療には、涙道ブジーによるプロービング、涙道チューブの留置、涙嚢鼻腔吻合術(DCR)、涙小管形成術、鼻涙管形成術、涙丘移動術などがある。
涙道ブジーによるプロービングは、ブジーと呼ばれる細管を涙道内に挿入することで閉塞部位を開通させ、涙液の流路を再建するものである。容易で低侵襲であることから第一治療として行われる場合が多い。涙嚢鼻腔吻合術(DCR)、涙小管形成術、鼻涙管形成術、涙吸移動術は、効果は高いが、顔に切開を入れたり骨に穴をあけたりするので相対的に侵襲度が高く、最終手段として行われる。
涙道チューブは、涙道ブジーによるプロービングの後、流路の維持と組織の再建を図るために留置する涙道内挿管器具である。涙道チューブの留置は前述の治療方法と比して容易で低侵襲、かつ効果が高いので、世界中で広く実施されている。その中でも特許文献1に示されるような、チューブの中央部分が細く柔らかいチューブやロッドで形成され、その両側が固く太いチューブでできている、涙道チューブが広く普及している(図1)。
特許文献1の涙道チューブは、チューブとチューブの両側の切れ目から挿入された一対のブジーからなり、ブジーを操作してチューブを涙道内(図2)へと誘導し留置する。特許文献1の涙道チューブは中央部で持ち上げると逆U字型となり、涙道内に留置した時の安定性がよい。また、特許文献1の涙道チューブは従来のCrawford型のように両端を結び合わせる必要がないので、Crawford型でよく見られる結び目によるスパゲッティ症候群(チューブが涙小管から引き出せないという状態)を回避することができる。特許文献1の涙道チューブは臨床成績も大変良いことから、優れた涙道チューブと評価されている。
これまでの涙道チューブ(図1)はチューブの両末端を一直線にしたときの中央に印がついており、涙道内に留置するときにそれが上涙点と下涙点の間にくるよう置くと、対称性がよく安定して涙道内に留置することができた(特許文献1)。
しかしながら、涙道内への涙道チューブの留置は長期に渡るため、治療途中でチューブがずれてしまうケースも少なくない。このような場合、上涙点側と下涙点側のどちらにずれたかを判別し、下鼻道へと出ているチューブ末端のどちらかを引っ張って対称性を修復することがある。しかしながら、チューブの中央の印は、上涙点側か下涙点側の管内どちらかに隠れてしまうので、どちらにずれたか判別にすることができない。その結果、チューブ末端のどちらを引っ張れば修復できるかの分からない場合が多かった。
一方、特許文献2には、一対の涙道チューブの一方にのみ、マークが設けられたことを特徴とする涙道内挿管器具が開示されている。だが、チューブの留置後に目視で確認できるチューブの中央前後にマークが施されておらず、かつ、チューブの一方にのみマークが施されているので、どちらにずれたかを判断することはできなかった。
特許第2539352号 特開2006-181054
本発明の目的は、留置した涙道チューブがずれてしまったとき、上涙点側か下涙点側のどちらにずれたか判別でき、どちらの末端を引っ張ればずれが修復できるかわかる、マークの設置された涙道チューブを提供することにある。
発明者らは、かかる課題を解決すべく、鋭意検討を進めた。その結果、涙道チューブの真中央(左右対称軸、または中心点)にマークを設置するのではなく、涙道チューブの中心点の両側に左右非対称なマークを設置することで、上記を達することが出来ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明が提供するのは、以下の通りである。
〔1〕涙道内に留置される一体のチューブにおいて、その中心点から1.5cm以内の両側にマークが施され、かつ、それらが中心点からみて非対称であることを特徴とする涙道内挿管器具。
〔2〕チューブ両末端が、一方と他方を判別できる〔1〕の涙道内挿管器具。
〔3〕マークの位置により、チューブが上涙点側か下涙点側のどちらにずれているかを判別し、鼻涙管開口部から出ているチューブ末端のどちらを引っ張ればずれを修復できるか判別できる〔1〕と〔2〕の涙道内挿管器具。
〔4〕チューブの中央部分が細く柔らかいチューブやロッドで形成され、その両側が固く太いチューブでできていることを特徴とする〔1〕から〔3〕の涙道内挿管器具。
本発明の涙道内挿管器具を用いることにより、治療途中で留置したチューブがずれてしまった場合、非対称なマークの位置から、上涙点側と下涙点側のどちらにずれたかを判別することができる。そして、その情報からいずれかのチューブを引っ張ることにより、チューブのずれを修復することができるので、治療後のフォローアップにおいて大変便利である。
従来(特許文献1)の涙道チューブを示す図である。 涙道の解剖学的な略図である。 従来の涙道チューブが正しく涙道へ留置された状態を示す図である。 従来の涙道チューブが下涙点側に偏ってずれてしまった状態を示す図である。 従来の涙道チューブが上涙点側に偏ってずれてしまった状態を示す図である。 本発明の涙道チューブの一例を示す図である。 本発明の涙道チューブが正しく涙道へ留置された状態を示す図である。 本発明のヌンチャク型涙道チューブが下涙点側に偏ってずれてしまった状態を示す図である。 本発明の涙道チューブが上涙点側に偏ってずれてしまった状態を示す図である。 (a)図6の涙道チューブよりブジーを抜いた状態を示す図と、(b)要部拡大図である。 本発明の涙道チューブの別の実施態様についての要部拡大図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明でいう涙道とは、涙点、涙小管、総涙小管、涙嚢、鼻腔管、Hanser valveから構成され、涙腺から産出された涙液を眼表面から下鼻道へと導く管(眼球付属器)である。図2に涙道の解剖学的な構造を示した。
本発明でいうチューブとは、涙道の再建治療を目的として挿入される所定長さを有する柔軟な挿管器具を意味する。好ましくは、チューブ形状であるが一部はロッド形状であってよい。例えば、涙嚢から鼻涙管に留置される部位はチューブ、涙点から涙小管に留置される部位はロッドであってよく、チューブの中央部分が細く柔らかいチューブやロッドで形成され、その両側が固く太いチューブでできている涙道チューブであってよい。材質は特に限定はないが、例えばシリコーンやポリウレタン等である。
本発明でいう中心点とは、一体のチューブを一直線にしたときの左右対称点、もしくは左右対称軸を意味する。例えば、長さ11.0cmのチューブの場合、一方の末端から5.5cmの位置が中心点となる。
本発明でいうマークとは、色、点、線、形、模様、文字、記号などにより、目視により識別できる様態を意味する。図10(b)に示すとおり、本発明におけるマークの位置(101)は、中心点から左右0.2cmの範囲(L1)を除くもので、かつ、中心点から1.5cm(L2)以内の両側に施されるものである。好ましくは中心点から0.2cmの位置から1.2cm以内、更に好ましくは中心点から0.2cmの位置から0.9cm以内の両側に施されるものである。つまり、本発明の涙道チューブを左右対称軸が上下涙点の間にくるよう留置した場合は、本発明のマークは上下涙小管の中に隠れて見えない様態となる。
本発明でいう非対称とは、中心点からみてマークの様態が一方と他方で異なることを意味し、投影したときに同一とならない様態である。具体的には、マークの位置、個数、色、線、形、模様、文字、記号などで一方と他方が識別できる差異を設ける様態である。この差異により、留置後のチューブのずれが上下涙点のどちらに偏っているかを判別することができる。詳しくは後述するが、例えば、中心点から一方のチューブ上の0.30cm, 0.40cm, 0.50cmの箇所に青点を1個ずつ(上涙点側へ留置)、他方のチューブ上の0.50cmの箇所に青点を1個(下涙点側へ留置)設けた涙道チューブを使用した場合、それらの点が涙小管内に収まっているとき(上下涙点の間に見えないとき)は正しく留置されている状態となる。そして、青点が2〜3個見えた場合はチューブが下涙点側へ偏ってずれていると判別され、青点が1個だけ見えた場合はチューブが上涙点側へ偏ってずれていると判別される。ここでいう、偏ってずれるとは、上涙点から下鼻道にかけて留置したチューブの長さと、下涙点側から下鼻道にかけて留置したチューブの長さが異なり、一方がより長く、他方がより短くなってしまっている状態を意味する。このような状態は、涙道を損傷する危険性があり好ましくない。
本発明でいうチューブ両末端が一方と他方を判別できるとは、一般的な涙道チューブ、例えば涙道チューブを涙道内に留置する場合、鼻内視鏡を用いて鼻涙管下部開口部からチューブ両端が下鼻道へ出ていることを確認するが、その時に一方と他方が識別できる様態であることを意味する。そのような様態を達するのであれば手法に特に限定はないが、具体的には、色、形、模様、文字、記号などにより一方と他方を判別する方法である。例えば、一方の最末端に青色を付し、他方の最末端には何も施さないという様態である。
以下に本発明を、図面に示した一実施形態に基づき更に詳細に説明するが、本発明はこの実施態様により何ら制限されるものではない。
図1に特許文献1の涙道チューブ、及び図3、4、5にそれを留置した状態を示す。図3はチューブの中心点が上下涙点の間にあり、正しく留置された状態である。図4はチューブ中央の印が上下涙点の間に見えておらず、チューブが下涙点側に引き寄せられ、ずれている状態であり、図5はチューブが上涙点側に引き寄せられ、ずれている状態である。図4と5の状態は、実際には術者はチューブがどちらの涙点側にずれたか分からないため、対称性を復元するのに手間がかかる。
図6に本発明の涙道チューブの一例、及び図7、8、9にそれを留置した状態を示す。該チューブは、中心点からみて1.50cmの範囲に一方に2本の線と、他方に3つの点をそれぞれ非対称につけた涙道チューブである。チューブの両末端はそれぞれが判別できるよう、一方は半略円状、他方は三角状(色付き)となっている。図7は、該チューブが正しく留置された状態であり、上下の涙道内に非対称なマークがそれぞれ埋没していることで、正しく挿入されていることが分かる。図8は、3つの点が上下涙点の間に見えている様態を示す。このことより、涙道チューブが下涙点側に引き寄せられ、ずれていることが判別できる。従って、他方の三角の末端を下鼻道からピンセットで引っ張ることで、ずれを修復することができる。図9は、2本の線が上下涙点の間に見えている様態を示す。このことより、涙道チューブが上涙点側に引き寄せられ、ずれていることが判別できる。従って、他方の半略円状の末端を下鼻道から引っ張ることで、ずれを修復することができる。
図10は、図6の本発明の型涙道チューブよりブジーを抜いた状態を示す図である。
図11は、本発明の別の実施態様であり、要部である図10の一点鎖線で囲んだ部分について、中央の細いチューブ部分(涙点、涙小管、総小管、涙嚢付近に留置される部分)の中心点からみて非対称な位置に施すマークの例を、11(a)〜(b)に4つ示した。
1.涙道内挿管器具(涙道チューブ)
2.ブジー
3.中心点につけられた印
4.チューブ又はロッドであって、涙点、涙小管、総涙小管、涙嚢に留置される部位
5.チューブであって、涙嚢、鼻涙管、Hanser valve、下鼻道に留置される部位
6.チューブ末端A
7.ブジー挿入用の切れ目
8.チューブ末端B
9.チューブの中心点
21.上涙点
22.下涙点
23.上涙小管
24.下涙小管
25.総涙小管
26.涙嚢
27.鼻涙管
28.下鼻道
61.本発明の涙道内挿管器具(涙道チューブ)
62.ブジー
64.チューブ又はロッドであって、涙点、涙小管、総涙小管、涙嚢に留置される部位
65.チューブであって、涙嚢、鼻涙管、Hanser valve、下鼻道に留置される部位
66.チューブ末端A(三角状に封止され、色を塗布)
67.ブジー挿入用の切れ目
68.チューブ末端B(略半円状に封止)
69.チューブの中心点

Claims (4)

  1. 涙道内に留置される一体のチューブにおいて、その中心点から1.5cm以内の両側にマークが施され、かつ、それらが中心点からみて非対称であることを特徴とする涙道内挿管器具。
  2. チューブ両末端が、一方と他方を判別できる請求項1に記載の涙道内挿管器具。
  3. マークの位置により、チューブが上涙点側か下涙点側のどちらにずれているかを判別し、鼻涙管開口部から出ているチューブ末端のどちらを引っ張ればずれを修復できるか判別できる請求項1と2に記載の涙道内挿管器具。
  4. ューブの中央部分が細く柔らかいチューブやロッドで形成され、その両側が固く太いチューブでできていることを特徴とする請求項1から3に記載の涙道内挿管器具。
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WO2015111554A1 (ja) * 2014-01-22 2015-07-30 株式会社カネカ 涙道チューブ

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