JP2011199935A - ボルト位置修正工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付作業が簡単で、且つ安定した付勢が行えるとともに、様々な耐張装置に取り
付けが可能なボルト位置修正工具を提供する。
【解決手段】耐張装置の鉄塔側ヨーク25を鉄塔20側に付勢することで、鉄塔20と固
定金具21を介して連結された先端金具23と、耐張装置の鉄塔側ヨーク25とを連結す
るボルト24に負荷されている張力を緩めるボルト位置修正工具1であって、ボルト位置
修正工具1は、先端金具取付金具2と、付勢ボルト取付金具8とからなり、先端金具取付
金具2は、先端金具23に係止可能な突起部4を備え、付勢ボルト取付金具8は、先端金
具取付金具2と連結されるとともに、鉄塔側ヨーク25を鉄塔20側に付勢する付勢ボル
ト11を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、鉄塔と固定金具を介して連結された先端金具と、耐張装置の鉄塔側ヨーク
とを連結するボルトに負荷されている張力を緩め、ボルトの位置を修正するために使用さ
れるボルト位置修正工具に関する。
高圧電線等の導体を、耐張装置を介して鉄塔に張設する場合、耐張装置と鉄塔とは、通
常、先端金具及び固定金具を介して連結される。具体的には、耐張装置の鉄塔側ヨークと
先端金具とが、互いの端部に跨って挿通されるボルトによって連結され、先端金具と固定
金具とは、互いの端部に跨って挿通されるシャフトによって連結される。また、固定金具
は、鉄塔に対してボルト等を介して固定される。
耐張装置の鉄塔側ヨークと先端金具とを連結するボルトとしては、ナットの緩みを防止
するため、割ピンをボルト軸部に挿通するコッタボルトを使用することが多いが、導体や
鉄塔の揺れ等によって段々とナットが緩むため、定期的な締め直しを必要としていた。
ところが、このコッタボルトには、導体や耐張装置の自重によって、常に大きな荷重(
せん断力)が負荷されているため、ボルトを回転させるには非常に大きなトルクを与えな
ければならず、鉄塔上の不安定な足場では、困難を極める作業となっていた。
そこで、鉄塔側ヨークを鉄塔側に付勢し、コッタボルトに負荷されていた荷重を緩める
交換装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特許第3586042号
特許文献1のヨークボルトの交換装置は、鉄塔に固着された固定金具と、先端金具とを
連結するシャフトに搖動アダプタを接続するとともに、耐張装置の鉄塔側ヨークに、鉄塔
側ヨークを鉄塔側に付勢するための油圧シリンダが配設されたヨークアダプタを装着し、
搖動アダプタとヨークアダプタとを、伸縮可能な一対のリンク装置で連結することで構成
されている。
そして、油圧シリンダで、鉄塔側ヨークを鉄塔側に付勢し、先端金具と鉄塔側ヨークと
の間隔を縮めることで、ボルトに負荷されていた荷重を緩め、その間にボルトの交換を行
うものである。
ところが、特許文献1の交換装置は、4つの部材(搖動アダプタ、ヨークアダプタ、油
圧シリンダ、リンク装置)を用いているため、構造が複雑で且つ装置の重量が大きくなり
、交換装置の取付作業が煩雑であった。また、油圧シリンダを使用するため、油圧ポンプ
と油圧シリンダとの連結、取り外し作業を必要とし、作業に時間がかかっていた。
また、特許文献1の交換装置は、水平角をもって鉄塔に連結された耐張装置に対応する
ため、2本のリンク装置をV字状に配設し、左右のリンク装置の長さを変えることで、ヨ
ークアダプタの角度を調節する機構とされているが、リンク装置が表裏計4本配設されて
いるため、表裏の2本のリンク装置を同時に且つ同程度、伸縮させねばならず、取付角度
の調節作業が著しく煩雑なものとなっていた。
さらに、油圧シリンダが、鉄塔側ヨークの1箇所、具体的には、導体側中央部にのみ当
接する構成であるため、油圧シリンダで鉄塔側ヨークを鉄塔側に付勢すると、鉄塔側ヨー
クが、鉄塔側ヨークと先端金具とを連結するボルトを軸に回転する虞があり、若干の回転
があっても、回転によって新たにせん断力が生じて、作業に支障をきたす虞があった。ま
た、油圧シリンダが配設されたヨークアダプタも、リンク装置との連結部を軸に回転する
虞があるため、ヨークアダプタと、鉄塔側ヨークとを連結しておく必要があった。
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、取付作業が簡単で、且つ安定した付勢
が行えるとともに、様々な耐張装置に取り付けが可能なボルト位置修正工具を提供するこ
とを目的とする。
上記課題を解決するため、この発明のボルト位置修正工具は、耐張装置の鉄塔側ヨーク
25を鉄塔20側に付勢することで、鉄塔20と固定金具21を介して連結された先端金
具23と、耐張装置の鉄塔側ヨーク25とを連結するボルト24に負荷されている張力を
緩めるボルト位置修正工具1であって、ボルト位置修正工具1は、先端金具取付金具2と
、付勢ボルト取付金具8とからなり、先端金具取付金具2は、先端金具23に係止可能な
突起部4を備え、付勢ボルト取付金具8は、先端金具取付金具2と連結されるとともに、
鉄塔側ヨーク25を鉄塔20側に付勢する付勢ボルト11を備えていることを特徴として
いる。
また、ボルト位置修正工具1は、一対の付勢ボルト取付金具8、8を備え、一対の付勢
ボルト取付金具8、8は、鉄塔側ヨーク25の軸心と略平行となるように、且つ鉄塔側ヨ
ーク25の両端部近傍に位置されるように、先端金具取付金具2にそれぞれ連結されると
ともに、付勢ボルト11は、鉄塔側ヨーク25の導体側端面と対向して位置されている。
さらに、先端金具取付金具2は、突起部4を備える基体3と、基体3の一方端部から、
基体3の他方端部を中心に弧を描くように延出された延出部5とからなり、延出部5には
、一方の付勢ボルト取付金具8を連結するための第1の連結点6が複数設けられ、基体3
の他方端部には、他方の付勢ボルト取付金具8を連結するための第2の連結点7が複数設
けられ、基体3の一方端部に最も近い第1の連結点6と、基体3の一方端部に最も近い第
2の連結点7との点間距離と、基体3の一方端部にn番目に近い第1の連結点6と、基体
3の一方端部にn番目に近い第2の連結点7との点間距離とが略同長とされている。
さらにまた、ボルト位置修正金具1は、一対の先端金具取付金具2、2を備え、先端金
具取付金具2、2間に、先端金具23を位置させるとともに、突起部4を、固定金具21
と先端金具23との連結部に生じた隙間にそれぞれ挿入させ、先端金具取付金具2、2を
先端金具23に係止させるとともに、一対の先端金具取付金具2、2に跨ってボルトを挿
通し、ナットを螺着することにより、先端金具23を一対の先端金具取付金具2、2で挟
持している。
この発明のボルト位置修正工具においては、先端金具取付金具と付勢ボルト取付金具の
2つの部材を連結するだけで構成されるから、取付作業が容易である。また、耐張装置の
鉄塔側ヨークを鉄塔側に付勢する手段として、付勢ボルトを用いているため、油圧シリン
ダを用いる場合に比べて、工具の軽量化を図ることができるとともに、作業に必要な道具
がレンチのみであるため、油圧ポンプとの接続や取り外し作業の手間を省くことができる
また、一対の付勢ボルト取付金具を備え、それぞれの付勢ボルトによって、鉄塔側ヨー
クを鉄塔側に付勢する構成としていることから、1箇所で付勢する場合に比べて、安定し
た付勢が行えるとともに、付勢によって鉄塔側ヨークに回転が生じた場合でも、いずれか
一方の付勢ボルトを伸張させることで回転を解消させることができ、作業性向上を図るこ
とができる。また、付勢ボルト取付金具自身が回転する虞はなく、従って、鉄塔側ヨーク
と連結する必要もない。
また、基体の一方端部に最も近い第1の連結点と、基体の一方端部に最も近い第2の連
結点との点間距離と、基体の一方端部にn番目に近い第1の連結点と、基体の一方端部に
n番目に近い第2の連結点との点間距離とが略同長、すなわち、対となる第1の連結点と
第2の連結点との点間距離が、それぞれ略同長とされていることで、水平角を有しない状
態で取り付けられた耐張装置だけでなく、水平角を有した状態で鉄塔に取り付けられた耐
張装置にも使用することができる。具体的には、耐張装置が水平角を有した状態で鉄塔と
連結されていても、耐張装置の軸線に対して、対となる第1の連結点と第2の連結点とを
結ぶ線がほぼ垂線となる各連結点に、それぞれ付勢ボルト取付金具を取り付けることで、
先端金具取付金具は、先端金具に対して平行に、且つ付勢ボルト取付金具も、鉄塔側ヨー
クに対して平行とすることができ、耐張装置が水平角を有しない状態で取り付けられた場
合と、何ら変わりなくボルト位置修正工具を取り付け、ボルト位置の修正を行うことがで
きる。
また、第1の連結点のみならず、第2の連結点も複数設けたことによって、第1の連結
点と第2の連結点との点間距離や、第1の連結点と第2の連結点とを結ぶ線の角度が多様
となり、様々な耐張装置に使用することができる。
さらに、取付角度の調整を行う際も、いずれか一方の付勢ボルトを伸張させれば良いだ
けであるから、調節作業を簡単且つ短時間に完了させることができる。
さらにまた、先端金具を一対の先端金具取付金具で挟持することで、突起部が先端金具
と固定金具との隙間から抜け出すことがなく、また、先端金具取付金具が、先端金具の両
面に取り付けられるため、付勢ボルト取付金具の付勢ボルトによって鉄塔側ヨークを付勢
した際に、先端金具取付金具に生じる導体側への張力に対して偏心することがなく、簡単
な取り付けであるにも拘らず、安定した取り付けが可能となる。
この発明の実施形態に係るボルト位置修正工具を示す、(a)が平面図、(b)が側面図である。 鉄塔と耐張装置との連結部を示す、(a)が平面図、(b)が側面図である。 ボルト位置修正工具の取付状態を示す、(a)が平面図、(b)が側面図である。 ボルト位置修正工具の取付状態を示す断面図である。 同じくボルト位置修正工具の取付状態を示す断面図である。 耐張装置が水平角を有した状態で鉄塔と連結されている場合のボルト位置修正工具の取付状態を示す平面図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明の実施形態に係
るボルト位置修正工具1は、図1(a)(b)に示すように、一対の先端金具取付金具2
、2と一対の付勢ボルト取付金具8、8とから構成されている。
先端金具取付金具2は、平板状の基体3と、基体3の略中央部から略直角方向に延出さ
れた突起部4と、基体3の一方端部から他方端部を中心として、弧を描くように延出され
た延出部5とから構成されている。また、延出部5には、付勢ボルト取付金具8を連結す
るための第1の連結孔(連結点)6が、略等間隔に且つ軸心に沿って複数設けられ、基体
3の他方端部にも、付勢ボルト取付金具8を連結するための第2の連結孔(連結点)7が
、略等間隔に且つ軸心に沿って複数設けられている。
これら各連結孔6、7は、基体3の一方端部(すなわち、延出部5基端)に最も近い第
1の連結孔6と、基体3の延出部5基端に最も近い第2の連結孔7とが対となり、基体3
の延出部5基端から2番目に近い第1の連結孔6と、基体3の延出部5基端から2番目に
近い第2の連結孔7とが対となっており、さらに、基体3の延出部5基端から3番目に近
い第1の連結孔6と、基体3の延出部5基端から3番目に近い第2の連結孔7とが対とな
っている。すなわち、基体3の延出部5基端からn番目に近い第1の連結孔6と、基体3
の延出部5基端からn番目に近い第2の連結孔7とが対となっている。また、対となる第
1の連結孔6と第2の連結孔7との孔間距離は、それぞれ略同長とされている。
また、基体3の延出部5基端に最も近い第1の連結孔6と、基体3の延出部5基端に最
も近い第2の連結孔7とを結ぶ線は、基体3と略平行とされ、他の対となる第1の連結孔
6と第2の連結孔7とを結ぶ線は、基体3に対して角度を持った状態とされている。具体
的には、基体3の延出部5基端から離れるにつれて、基体3に対して傾斜が大きくなって
おり、2番目に近い連結孔6、7同士を結ぶ線は、基体3となす角度が約15度で、3番
目に近い連結孔6、7同士を結ぶ線は、基体3となす角が約30度とされている。
付勢ボルト取付金具8は、鉄塔側ヨーク25の厚みと同程度の隙間を有して対向する2
枚の平板9、9の一方端部同士を連結するボルト基台10と、ボルト基台10に螺着され
る付勢ボルト11とから構成されている。付勢ボルト11は、平板9、9の反対側からボ
ルト基台10に螺着され、付勢ボルト11の先端は、ボルト基台10から平板9、9の隙
間内に突出した状態とされている。そして、付勢ボルト11をレンチ等でねじ回すことに
より、付勢ボルト11を伸張、すなわち、ボルト基台10から平板9、9側への突出量を
増減させる。また、付勢ボルト11の平板9、9側には、ボルト基台10からの抜けを防
止するためのナットが螺着されている。また、2枚の平板9、9の他方端部には、先端金
具取付金具2と連結するための連結孔12がそれぞれ設けられている。
そして、一対の先端金具取付金具2、2の第1の連結孔6、6と、一方の付勢ボルト取
付金具8の連結孔12とにボルト等を挿通させるとともに、一対の先端金具取付金具2、
2の第2の連結孔7、7と、他方の付勢ボルト取付金具8の連結孔12とにボルト等を挿
通させることによって、ボルト位置修正工具1が構成される。
次に、鉄塔20と、導体(図示しない)の連結された耐張装置との連結部分について図
面に基づいて詳細に説明する。鉄塔20には、図2(a)(b)に示すように、固定金具
21がボルト等で強固に連結され、この固定金具21と先端金具23とがシャフト22を
介して連結されている。具体的には、固定金具21の導体側(図において右側)端部は、
三つ又とされ、且つ水平方向に連通する孔が形成されており、また、先端金具23の鉄塔
側端部は、二又とされ、且つ水平方向に連通する孔が形成されており、先端金具23の二
又を、固定金具21の三つ又に嵌合させるとともに、それぞれの孔にシャフト22を連通
させることで、固定金具21と先端金具23とが連結されている。
また、先端金具23の導体側は、板厚方向に二又とされており、鉄塔側ヨーク25と、
碍子連26とを少なくとも備える耐張装置の鉄塔側ヨーク25が、先端金具23の導体側
の二又内に位置され、鉄塔側ヨーク25と先端金具23とに跨ってコッタボルト24が挿
通されることで、鉄塔側ヨーク25と先端金具23とが連結されている。そして、鉄塔側
ヨーク25に連結された碍子連26に種々の金具を介して導体が連結されることにより、
導体が鉄塔20に張設されている。
次に、コッタボルト24の位置修正の手順について詳細に説明する。まず、付勢ボルト
取付金具8、8の2枚の平板9、9の間に鉄塔側ヨーク25を挿入させる。この際、図3
(a)に示すように、一対の付勢ボルト取付金具8、8が、鉄塔側ヨーク25の両端部近
傍に位置するように、且つ鉄塔側ヨーク25の軸心と平行となるようにしておく。また、
鉄塔側ヨーク25の導体側から鉄塔20側に向けて挿入させ、鉄塔側ヨーク25の導体側
端面と、付勢ボルト取付金具8、8の付勢ボルト11、11のボルト軸端面とを対向させ
ておくとともに、平板9、9に設けられた連結孔12、12を、鉄塔側ヨーク25から鉄
塔20側に突出させた状態としておく。
次に、図3(b)に示すように、一対の先端金具取付金具2、2の間に先端金具23を
位置させるとともに、図4に示すように、一対の先端金具取付金具2、2の突起部4、4
を、先端金具23と固定金具21との連結部に生じた隙間にそれぞれ挿入させる。具体的
には、三つ又とされた固定金具21の導体側端部と、二又とされた先端金具23の鉄塔側
端部との嵌合部において、先端金具23の二又の間に生じた、固定金具21と先端金具2
3との隙間に、先端金具取付金具2の突起部4を挿入し、先端金具取付金具2を先端金具
23に係止させる。この状態において、図5に示すように、一対の先端金具取付金具2、
2に設けられた第1の連結孔6、6及び第2の連結孔7、7と、一対の付勢ボルト取付金
具8、8の連結孔12・・とが対向した状態となる。
耐張装置が鉄塔20に対して直角に連結されている場合、すなわち、耐張装置が水平角
を有しないで鉄塔20に連結されている場合は、先端金具取付金具2の延出部5基端に最
も近い第1の連結孔6と、延出部5基端に最も近い第2の連結孔7に、それぞれボルトを
挿入するとともに、このボルトを各付勢ボルト取付金具8、8の連結孔12・・にも挿通
させ、さらに、反対側のもう1枚の先端金具取付金具2の延出部5基端に最も近い第1の
連結孔6と、延出部5基端に最も近い第2の連結孔7にも、それぞれ挿通させ、反対側の
先端金具取付金具2から突出したボルト端部にナットを螺着することで、先端金具23を
一対の先端金具取付金具2、2で挟持させ、ボルト位置修正工具1の取り付けを完了する
そして、一対の付勢ボルト取付金具8、8の付勢ボルト11、11を、左右のねじ込み
量がほぼ等しくなるように交互に回していき、鉄塔側ヨーク25を鉄塔20側(図4、5
の矢印方向)に付勢することで、コッタボルト24に負荷されていた荷重を緩める。
コッタボルト24に負荷されていた荷重が十分に緩まった状態、すなわち、ボルト位置
修正工具1が、コッタボルト24に負荷されていた荷重を負担した状態で、コッタボルト
24のボルト頭と先端金具23とが当接する(若しくは、僅かに隙間を有した状態となる
)まで、コッタボルト24のナットをねじ込み、耐張装置取付時の当初の形態に戻す。そ
して、必要に応じて、ナットの緩み止めを施して、コッタボルト24の位置修正を完了す
る。なお、コッタボルト24は、位置を修正する以外にも、コッタボルト24自体を交換
しても良い。この場合、コッタボルト24に負荷されている荷重を、完全にボルト位置修
正工具1に負担させる必要がある。
コッタボルト24の位置修正が完了した後、まず、付勢ボルト取付金具8、8の付勢ボ
ルト11、11をねじ回して付勢を止め、ボルト位置修正工具1が負担していた荷重をコ
ッタボルト24に戻す。そして、付勢ボルト取付金具8、8と、先端金具取付金具2、2
とを連結していたボルトを外し、それぞれを先端金具23や鉄塔側ヨーク25から外すこ
とで作業を完了する。
このように、ボルト位置修正工具1が、先端金具取付金具2と付勢ボルト取付金具8の
2つの部材を連結することで構成されているから、取付作業が容易であり、また、耐張装
置の鉄塔側ヨーク25を鉄塔20側に付勢する手段として、付勢ボルト11を用いている
ため、油圧シリンダを用いる場合に比べて、工具の軽量化を図ることができるとともに、
作業に必要な道具がレンチのみであるため、油圧ポンプとの接続や取り外し作業の手間を
省くことができる。
また、一対の付勢ボルト取付金具8、8を備え、それぞれの付勢ボルト11、11によ
って、鉄塔側ヨーク25を鉄塔20側に付勢する構成としていることから、1箇所で付勢
する場合に比べて、安定した付勢が行えるとともに、付勢によって鉄塔側ヨーク25に回
転が生じた場合でも、いずれか一方の付勢ボルト11を伸張させることで回転を解消させ
ることができ、作業性向上を図ることができる。また、付勢ボルト取付金具8は、常に張
力のみを負担する構成であるため、付勢ボルト取付金具8自身が回転する虞はなく、従っ
て、鉄塔側ヨーク25と連結する必要もない。
さらに、先端金具23を一対の先端金具取付金具2、2で挟持しているため、突起部4
、4が先端金具23と固定金具21との隙間から抜け出すことがなく、また、先端金具取
付金具2が、先端金具23の両面に取り付けられるため、一対の付勢ボルト取付金具8、
8の付勢ボルト11、11によって鉄塔側ヨーク25を付勢した際に、一対の先端金具取
付金具2、2にそれぞれ生じる導体側への張力に対して偏心することがなく、簡単な取り
付けであるにも拘らず、安定した状態で、ボルト位置修正金具1を取り付けることができ
る。
次に、耐張装置が鉄塔20に対して水平角を有した状態で連結されている場合について
説明する。この場合も、上記手順と同様であるが、先端金具取付金具2に複数設けられた
第1の連結孔6・・及び第2の連結孔7・・のうち、最も延出部5基端に近い連結孔6、
7ではなく、図6(a)(b)に示すように、2番目、若しくは3番目に近い連結孔6、
7に、付勢ボルト取付金具8、8を連結する。そうすると、長さの等しい2つの付勢ボル
ト取付金具8、8を使用した場合でも、鉄塔側ヨーク25の導体側端面と、付勢ボルト取
付金具8、8のボルト基台10、10同士を結ぶ線とが、ほぼ平行となるとともに、先端
金具取付金具2の基体3と、先端金具23とがほぼ平行に位置される。さらに、対となる
第1の連結孔6と第2の連結孔7との孔間距離が、それぞれ略同長とされているため、耐
張装置が水平角を有しない状態で取り付けられた場合と、何ら変わりなくボルト位置修正
工具1を取り付け、コッタボルト24の位置修正を行うことができる。なお、それぞれの
長さが異なる付勢ボルト取付金具を用いた場合は、延出部5に最も近い第1の連結孔6及
び第2の連結孔7に、付勢ボルト取付金具を連結しても取り付けは可能であるが、付勢ボ
ルト取付金具が、先端金具23や碍子連26に干渉する虞があり、適当ではない。
また、上記実施例のように、対となる各連結孔6、7に付勢ボルト取付金具8、8を連
結するだけに限らず、鉄塔側ヨーク25の幅が大きい場合、例えば、先端金具取付金具2
の基体3の延出部5基端に最も近い第1の連結孔6と、基体3の延出部5基端から3番目
に近い第2の連結孔7とに、付勢ボルト取付金具8、8を連結するといった使い方も可能
である。これに加えて、鉄塔側ヨーク25の角度が、対となる各連結孔6、7を結ぶ線と
合わない場合には、例えば、基体3の延出部5基端から3番目に近い第1の連結孔6と、
基体3の延出部5基端に最も近い第2の連結孔7とに、付勢ボルト取付金具8、8を連結
するといった使い方も可能であり、様々な耐張装置に対応することができる。
以上に、この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施形態
に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である
。例えば、上記実施例では、第1及び第2の連結孔6、7として、それぞれ3つ設けてい
たが、あくまで例示であって、2つでも4つ以上であっても良い。
1・・ボルト位置修正工具、2・・先端金具取付金具、3・・基体、4・・突起部、5
・・延出部、6・・第1の連結孔、7・・第2の連結孔、8・・付勢ボルト取付金具、1
1・・付勢ボルト、20・・鉄塔、21・・固定金具、23・・先端金具、24・・コッ
タボルト、25・・鉄塔側ヨーク

Claims (4)

  1. 耐張装置の鉄塔側ヨーク(25)を鉄塔(20)側に付勢することで、鉄塔(20)と
    固定金具(21)を介して連結された先端金具(23)と、耐張装置の鉄塔側ヨーク(2
    5)とを連結するボルト(24)に負荷されている張力を緩めるボルト位置修正工具であ
    って、ボルト位置修正工具(1)は、先端金具取付金具(2)と、付勢ボルト取付金具(
    8)とからなり、先端金具取付金具(2)は、先端金具(23)に係止可能な突起部(4
    )を備え、付勢ボルト取付金具(8)は、先端金具取付金具(2)と連結されるとともに
    、鉄塔側ヨーク(25)を鉄塔(20)側に付勢する付勢ボルト(11)を備えているこ
    とを特徴とするボルト位置修正工具。
  2. ボルト位置修正工具(1)は、一対の付勢ボルト取付金具(8)(8)を備え、一対の
    付勢ボルト取付金具(8)(8)は、鉄塔側ヨーク(25)の軸心と略平行となるように
    、且つ鉄塔側ヨーク(25)の両端部近傍に位置されるように、先端金具取付金具(2)
    にそれぞれ連結されるとともに、付勢ボルト(11)は、鉄塔側ヨーク(25)の導体側
    端面と対向して位置される請求項1に記載のボルト位置修正工具。
  3. 先端金具取付金具(2)は、突起部(4)を備える基体(3)と、基体(3)の一方端
    部から、基体(3)の他方端部を中心に弧を描くように延出された延出部(5)とからな
    り、延出部(5)には、付勢ボルト取付金具(8)を連結するための第1の連結点(6)
    が複数設けられ、基体(3)の他方端部には、付勢ボルト取付金具(8)を連結するため
    の第2の連結点(7)が複数設けられ、基体(3)の一方端部に最も近い第1の連結点(
    6)と、基体(3)の一方端部に最も近い第2の連結点(7)との点間距離と、基体(3
    )の一方端部にn番目に近い第1の連結点(6)と、基体(3)の一方端部にn番目に近
    い第2の連結点(7)との点間距離とが略同長とされていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載のボルト位置修正工具。
  4. ボルト位置修正金具(1)は、一対の先端金具取付金具(2)(2)を備え、先端金具
    取付金具(2)(2)間に、先端金具(23)を位置させるとともに、突起部(4)を、
    固定金具(21)と先端金具(23)との連結部に生じた隙間にそれぞれ挿入させ、先端
    金具取付金具(2)(2)を先端金具(23)に係止させるとともに、一対の先端金具取
    付金具(2)(2)に跨ってボルトを挿通し、ナットを螺着することにより、先端金具(
    23)を一対の先端金具取付金具(2)(2)で挟持することを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載のボルト位置修正金具。
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