JP2008254142A - ねじ類の締付工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ナットランナの回転軸の回転トルクを大きな面圧で受けるとともに同心度を維持してねじ類をワークに確実に締め付ける締付工具を提供する。
【解決手段】締付工具10は、リンク部11と、機械側ソケット12と、ねじ側ソケット17と、リンク部11、機械側ソケット12、ねじ側ソケット17を外嵌する芯ずれ吸収カバー22と、を備えている。リンク部11の両端に形成するボール部112、113を六角面に形成する。ボール部112に係合する機械側ソケット12の孔を六角孔部151に形成し、ボール部113に係合するねじ側ソケット17の孔を六角孔部191に形成する。芯ずれ吸収カバー22を、端部パイプ部221と、多数のスリット222と中間パイプ部223と連結部224で形成して、弾性を有するパイプ体に形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動組み付けラインにおいてナットランナに装着してボルト・ビス・ナット等のねじ類を締め付けるねじ類の締付工具に関する。
一般にボルト・ビス・ナット等のねじ類を自由な角度で締め付ける締付工具の一つとしてユニバーサルジョイントが知られている。ユニバーサルジョイントは、ソケットを装着するための矩形状凹部を有する第1の部材と、矩形状凸部を有する第2の部材とがボール部を介して連結して構成されている。このユニバーサルジョイントは、ねじ類を手動で締め付ける際には利便に使用できるものの、自動組み付けラインのロボット(例えば、ナットランナ)に装着して水平方向に沿って締め付ける場合には、自由度が大きすぎて第1の部材と第2の部材との同心度が定まらないことから、ソケットに取付けたねじ類をワークに締め付けることが困難であった。
これを解決するために、従来においては、特許文献1によって自動調芯可能な工具が提案されている。これによると、自動調芯装置はロボットの回転軸に装着されてボルト又はナットを水平方向に被締付部材に締め付けるものである。この自動調芯装置は、ロボットの回転軸に装着されたハウジングとハウジングにユニバーサルジョイントを介して連結された締込み工具とを有し、締込み工具はハウジング内に密嵌された弾性体で支持されている。ユニバーサルジョイントをハウジングに固着されたピンで支持することによって、締込み工具は、上下・左右方向に傾動可能に作用される。ボルトやナットを装着する締込み工具は、回転による芯ブレを弾性体の復元力で復元できることから締込み工具の傾きを少なくすることができることとなっていた。
特開2000−135636公報
しかし、特許文献1に示される従来の自動調芯装置は、ハウジングとユニバーサルジョイントとがハウジングに固着されたピンで連結しているから、ロボットの回転軸の回転トルクが細いピンで伝達される構成となっている。従って、例えば、被締付部材にねじを締め付ける際に異常が発生して大きなトルクを発生すると、ピンに大きな負荷が生じることからピンの破損になりかねない。
また、この自動調芯装置は締付工具の倒れを弾性部材で保持しているものの、基本的にユニバーサルジョイントを構成していることから、締付工具とハウジングとの同心度を精度よく出すことが難しい。ロボットは数値制御によりその高さ位置や、左右方向の位置が正確に定められているから、締込み部材の回転軸との同心度が正確でないと、ボルトが被締付部材の所定の位置に達することができず、ねじの締付不良となる虞があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ナットランナでねじ類を締め付ける際に、ナットランナとの同心度を保持できるねじ類の締付工具を提供することを目的とする。そのために、本発明のねじ類の締付工具は、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明では、自動組立てラインで使用するねじ類の締付工具であって、一端に六角孔を有し他端に突出したボール部を備えたリンク部と、一端に前記リンク部のボール部に係合可能なボール部孔を有し他端に機械に装着する装着孔を有する機械側ソケットと、前記リンク部及び前記機械側ソケットを外嵌するカバーと、を備え、前記ボール部の外周面が六角面に形成され、前記機械側ソケットのボール部孔が前記ボール部と係合可能な六角面に形成され、前記カバーが弾性状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明では、自動組立てラインで使用するねじ類の締付工具であって、胴体部の両端にボール部を備えたリンク部と、前記リンク部の一方のボール部に係合可能なボール部孔を一端に備え、他端に機械に装着する装着孔を備えた機械側ソケットと、前記リンク部の他方のボール部に係合可能なボール部孔を一端に備え、他端にねじ類の一端を係合する係合孔を備えたねじ側ソケットと、前記機械側ソケットと前記ねじ側ソケットとを外嵌するカバーとを備え、前記リンク部のそれぞれのボール部の外周面が六角面に形成され、前記機械側ソケットのボール部孔と前記ねじ側ソケットのボール部孔とが、それぞれ前記ボール部に係合可能な六角面に形成され、前記カバーが弾性状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項3記載の発明では、前記機械側ソケットのボール部孔には、前記リンク部のボール部と前記機械側ソケットとの間に渦巻ばねが配置されていることを特徴としている。
請求項4記載の発明では、前記ねじ側ソケットのボール部孔には、前記リンク部のボール部と前記ねじ側ソケットとの間に渦巻きばねが配置されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明では、前記カバーは、円周方向に沿って多数のスリットを形成したパイプ体であることを特徴としている。
本発明によれば、リンク部と機械側ソケットとの連結は、リンク部の六角状に形成されたボール部と機械側ソケットの六角面に形成されたボール部孔とで連結されている。そのため機械側からの回転トルクを、面圧の大きい六角面を有するボール部で受けることから、その連結部位において大きな負荷がかかっても磨耗や破損を招くことなく容易に回転トルクを伝達することができる。また、連結されたリンク部と機械側ソケットとは、弾性を有するカバーで外嵌されている。六角面に形成されたボール部と六角面に形成されたボール孔部との結合はその方向性が規制されるから同心度がほぼ保たれ、両者を結合するための隙間分の倒れは弾性を有するカバーで吸収される。そのため、機械の回転軸と一体的に回転する締付工具は、ワークに締め付けるねじ類との同心度を確保することができ、ねじ類をワークの所定位置に対向することができる。また、わずかに芯ずれや傾きがあったとしても、カバーの弾性によって吸収することができ、ねじ類を確実にワークに締め付けることができる。
また、別の形態のねじ類の締付工具は、リンク部の胴体部両端に六角状に形成したボール部を備えている。この形態の場合でも、リンク部と機械側ソケットとは六角面に形成したボール部とボール部孔とで連結し、リンク部とねじ側ソケットとも六角状のボール部とボール部孔とで連結している。そのため機械側からの回転トルクを、面圧の大きい六角面を有するボール部で受けることから、その連結部位において大きな負荷がかかっても磨耗や破損を招くことなく容易に回転トルクを伝達することができる。また、機械側ソケットとねじ側ソケットとを跨ぐように弾性を有するカバーで外嵌することによって機械側ソケットとねじ側ソケットとの同心度を確保することができる。そのため、その先端部のリンク部に取付けられたねじをワークの所定位置に対向することができ、ねじ類を確実にワークに締め付けることができる。
さらに、機械側ソケット又はねじ側ソケットとリンク部材で連結する際に、その間で発生する僅かなクリアランスを渦巻きばねの付勢力で吸収することができる。
なお、弾性を有するカバーを、円周方向に多数のスリットを有するパイプ体で形成することによって、機械側ソケットとねじ側ソケットとの間に発生した傾きを同心状態に復帰させることができる。これによってパイプ体の機械とねじの同心度のずれを吸収して安定したねじの締付を行うことができる。
次に、本発明のねじ類の締付工具の一形態を図面に基づいて説明する。
以下に説明するねじ類の締付工具(以下、単に締付工具という。)は、自動組立てラインに設置される機械に装着することに好適である。以下、この機械をナットランナで説明する。また、ねじ類とは、ボルトやビスあるいはナット等をいう。
図1〜2に示すように、締付工具10は、両端にボール部を備えたリンク部11と、リンク部11の一方のボール部に係合可能であってナットランナの回転軸側に装着される機械側ソケット12と、リンク部11の他方のボール部に係合可能であってねじ類(図例では六角ボルト)26を装着するねじ側ソケット17と、リンク部11、機械側ソケット12、ねじ側ソケット17を外嵌する芯ずれ吸収カバー22と、を備えている。機械側ソケット12とリンク部11の一方のボール部、ねじ側ソケット17とリンク部11の他方のボール部との間には、それぞれ渦巻きばね23、23が配置されて、それぞれ機械側ソケット12及びねじ側ソケット17をリンク部11の反対側に向かって付勢している。芯ずれ吸収カバー22の一端は、機械側ソケット12の後述する円環部131に係止され、他端は、ねじ側ソケット17に外嵌するリング部材としてのスペーサ25に係止されている。また、機械側ソケット12の外径とねじ側ソケット17の外径は同一寸法に形成されている。
リンク部11は、図3に示すように、丸棒状に形成された胴体部111と、胴体部111の両端に配置された一対のボール部112、113とを備えている。ボール部112、113は、胴体部111の外径より大きな外径を有する球状の外周面を6面に切り欠いて六角面として形成したものである。ボール部112、113には、軸心方向と直交する方向にピン孔112a、113aが形成されている。
機械側ソケット12は、図4に示すように、軸方向の中央部に大径の中央壁部13を間にして円柱体に形成された第1のソケット部14と第2のソケット部15を有して形成されている。第1のソケット部14の端面には、端面から軸方向の内部に向かう真円孔部141と真円孔部141の底部から軸方向に延設する角孔部142が形成されている。角孔部142の形状は、実施形態では、側面視正方形に形成されて、図示しないナットランナの回転軸に係合可能に形成されている。
第2のソケット部15の端面には、端面から軸方向の内部に向かう六角孔部151が形成されている。六角孔部151は、リンク部11のボール部112に係合可能に形成されている。また、第2のソケット部15には、六角孔部151を貫通するピン孔152が形成されている。
中央壁部13における第1のソケット部14(又は第2のソケット部15)から突出した円環部131の一方の端面は、芯ずれ吸収カバー22の一端に係合して芯ずれ吸収カバー22の位置決め用として形成されている。なお、円環部131は第1のソケット部14又は第2のソケット部15と別体で形成して第1のソケット部14と第2のソケット部15との間に外嵌するように固定してもよい。
ねじ側ソケット17は、図5に示すように、中央壁部18を間にして第1のソケット部19と第2のソケット部20を備えている。第1のソケット部19の端面には、端面から軸方向の内部に向かう六角孔部191が形成されてリンク部材11のボール部113と係合可能に形成されている。また、ねじ側ソケット17には六角孔部191を貫通するピン孔192が形成されている。第2のソケット部20の端面には、端面から軸方向の内部に向かって形成されるとともにワークに締め付けるねじ類26の頭部又はナットを係合する変形六角孔部201が形成され、変形六角孔部201の底面から軸方向に延設する真円孔部202が形成されている。変形六角孔部201は、六角孔部201の各辺部の中央部を軸心方向に突出させて形成され、ねじ類26を把持しやすいように形成されている。
中央壁部18の外周面には円周方向の全周にわたって溝部181が形成されている。この溝181は、スペーサ25を第2のソケット部20に固着する止めねじの先端部を挿入可能に形成されている。
なお、スペーサ25は、機械側ソケット12に円環部131が一体的に形成されている場合には、ねじ側ソケット17と別体に形成された円環部材で形成され、機械側ソケット17に円環部131が別体で形成されている場合には、ねじ側ソケット17と一体的に形成されてもよい。さらに、それぞれ円環部材を別体で形成して止めねじで機械側ソケット12又はねじ側ソケット17に外嵌固定してもよい。
芯ずれ吸収カバー22は、図6に示すように、両端部に配置される幅広の端部パイプ部221、221と、端部パイプ部221、221との間に配置されて一部に残留部(以下、連結部という)224を有して形成される多数のスリット222と、各スリット222間に配置される細幅の中間パイプ部223と、を有して形成されている。隣接する中間パイプ224は連結部224によって連結されている。これによって、芯ずれ吸収カバー22は軸方向に対して可撓性を有する弾性パイプ体として形成される。
上記のように構成された締付工具10は、図1に示すように、機械側ソケット12の六角孔部151に渦巻きばね23を介在させてリンク部11のボール部112を六角孔部151に係合し、ねじ側ソケット17の六角孔部191に渦巻きばね23を介在させてリンク部11のボール部113を六角孔部191に係合させている。リンク部11の両側に、機械側ソケット12とねじ側ソケット17を係合すると、機械側ソケット12の第2のソケット部15とリンク部11のボール部112とを固定するようにピン孔(152、112a)にピン27を打ち込む。また、ねじ側ソケット17とリンク部11のボール部113とを固定するように、ピン孔(192,113a)にピン27を打ち込む。ピン27、27とリンク部11のボール部112、113との間に形成される軸方向のクリアランスは、渦巻きばね23の付勢力で吸収される。
リンク部11に機械側ソケット12とねじ側ソケット17を固定した後、芯ずれ吸収カバー22をねじ側ソケット17側から外嵌する。芯ずれ吸収カバー22の一端を機械側ソケット12の円環部131に係止した後、スペーサ25をねじ側ソケット17に外嵌させて止めねじで固着する。
次に、上述のように構成された締付工具10の作用について説明する。
締付工具10の機械側ソケット12の角孔部142をナットランナの回転軸に係合させ、ねじ側ソケット17をワークに対向して配置する。ねじ側ソケットの変形六角孔部201にねじ類26を嵌め込む。ナットランナの回転軸はワークに対して水平方向で進退できるように対向している。
ナットランナが作動すると、ナットランナの軸部は、数値制御によって移動することから、締付工具10に嵌め込まれたねじ類は、締結されるべきワークに装着されたねじに対向する位置に移動する。ねじ類26は回転しながら水平方向に移動して締付工具10とともにワークに接近する。締付工具10に装着されたねじ類26は、ワークに形成されたねじあるいはナット又はボルトに当接すると締付工具10の回転によりねじ込まれる。この際、ナットランナの回転軸とワークのねじ類26の位置との芯ずれがあっても、締付工具10は、リンク部11のボール部112、113との部位で芯ずれを吸収して締付工具10のねじ側ソケット17の水平を維持することができる。また、芯ずれ吸収カバー22によって、機械側ソケット12とねじ側ソケット17との同心度を保持できる。
つまり、芯ずれ吸収カバー22の一端に配置された端部パイプ部221は機械側ソケット12の第2のソケット部15に支持され、他端に配置された端部パイプ221はねじ側ソケット17の第1のソケット部19に支持されているから、ねじ側ソケット17が機械側ソケット12に対して同心度がずれていても、芯ずれ吸収カバー22の弾性力によってねじ側ソケット17を機械側ソケット12と同心となるように修復される。これによって、ねじ側ソケット17に装着されたねじ類26は、ワーク側のねじに水平方向にねじ込まれる。
次に別の形態の締付工具を図7に基づいて説明する。図7における締付工具はリンク部に配置するボール部が片側に形成されたものである。
図7に示すように、この形態の締付工具30は、リンク部31と、機械側ソケット35と、機械側ソケット35内に配置して機械側ソケット35をリンク部31の反対側に付勢する渦巻きばね39と、リンク部31と機械側ソケット35とを外嵌する芯ずれ吸収カバー40とを有して構成されている。
リンク部31は、一端側にねじ側ソケット部32と他端側にボール部33とを有している。ねじ側ソケット部32は、図8に示すように、端面から軸方向の内部に向かう真円孔部321と真円孔部321の底面から軸方向に沿って延設する六角孔部322とが形成されている。六角孔部322はねじ類26を係合可能に形成されている。ボール部33は、ねじ側ソケット32から胴体部331で連結され、前述の形態と同様、胴体部331の外径より大きな球状の外周面を6面に切り欠いて六角面として形成されている。ボール部33には軸心方向と直交する方向にピン孔332が形成されている。
機械側ソケット35は、軸方向の中央部に配置された中央壁部36を間にして円柱体に形成された第1のソケット部37と第2のソケット部38を有して形成されている。第1のソケット37の端面には、図9に示すように、端面から軸方向の内部に向かう真円孔部371と真円孔部371の底部から軸方向に延設する角孔部372が形成されている。角孔部372の形状は、実施形態では、側面視正方形に形成されて図示しないナットランナの回転軸に係合可能に形成されている。
第2のソケット部38の端面には、六角孔部381が形成されている。六角孔部381は、リンク部31のボール部33に係合可能に形成されている。また、第2のソケット部38には、六角孔部381を貫通するピン孔382が形成されている。
芯ずれ吸収カバー40は、前述の形態と同様、両端部に配置される幅広の端部パイプ部41、41と、両端部パイプ部41、41との間に配置される多数のスリット42と、各スリット42間に配置される細幅の中間パイプ43とを有して形成されている。各中間パイプ43間はスリット42に形成された連結部44によって連結されている。これによって、芯ずれ吸収カバー40は軸方向に対して可撓性を有する弾性パイプ体として形成される。
なお、リンク部31のねじ側ソケット部32の端部付近の外周面には円周方向の全周にわたって溝部323が形成され、芯ずれ吸収カバー40の位置決めを行なうスペーサ45の止めねじ挿入部として形成されている。機械側ソケット35の第1のソケット部の端部付近の外周面には、溝部373が円周方向の全周にわたって形成され、芯ずれ吸収カバー40の位置決めを行なうスペーサ46の止めねじ挿入部として形成されている。
上記のように構成された締付工具30は、機械側ソケット35の六角孔部381に渦巻きばね39を介在させてリンク部31のボール部33を六角孔部381内に係合させている。そして機械側ソケット35の第2のソケット部38とリンク部31のボール部33のピン孔(332、382)にピン47を打ち込む。ピン47とボール部133との間に形成される軸方向のクリアランスは、渦巻きばね39の付勢力で吸収される。
リンク部31と機械側ソケット35とを連結した後、芯ずれ吸収カバー40をいずれか一方側から外嵌する。そしてスペーサ45、46で位置決めして締付工具30を構成する。
上述のように構成された締付工具30は、機械側ソケット35の角孔部372をナットランナの回転軸に装着し、リンク部31の六角孔部322にねじ類26を装着することによって、締結作用を行うことになる。ナットランナの回転軸はワークに対して水平方向で進退できるように対向している。
次に上述のように構成された締付工具30の作用について説明する。締付工具30の作用は、前述と同様に行われる。
つまり、ナットランナが作動すると、ナットランナの回転軸は、数値制御によって移動することから、締付工具30に嵌め込まれたねじ類は、締結されるべきワークに形成されたねじに対向する位置に移動する。ねじ類26は回転しながら水平方向に移動して締付工具30とともにワークに接近する。締付工具30に装着されたねじ類26は、ワークに形成されたねじあるいはナット又はボルトに当接すると締付工具30の回転により締結される。この際、ナットランナの回転軸とワークのねじ類26の位置との芯ずれがあっても、締付工具30は、リンク部31のボール部33との部位で芯ずれを吸収してリンク部31を水平に維持することができる。また、芯ずれ吸収カバー40によって、リンク部31と機械側ソケット35との同心度を保持できる。
上述のように、実施形態の締付工具10(又は30)では、リンク部11(又は31)と機械側ソケット12(又は35)とを、六角面に形成したボール部112(又は33)と六角孔部151とで連結し、リンク部11とねじ側ソケット17とをボール部113と六角孔部191で連結したことから、ナットランナの回転トルクを大きな面圧でねじ類26に伝達することができる。そのため、上記の連結部位に大きな負荷がかかっても、連結部位での磨耗や破損の虞がない。
また、芯ずれ吸収カバー22(又は40)に多数のスリット222(又は42)を形成することによって、芯ずれ吸収カバー22(又は40)を弾性変形させることができる。これによって機械側ソケット12(又は35)とねじ側ソケット17(又はリンク部31)との同心度のずれが発生しても、芯ずれ吸収カバー22(又は40)で同心度を維持するように修復できる。したがって、ねじ類26をワークのねじに水平方向に締め付けることができて、ねじの締付不良を起こさない。
なお、本発明のねじ類の締付工具は、上述の形態に限定するものではない。例えば、芯ずれ吸収カバーを螺旋状に形成したコイルばねで置き換えて使用してもよい。また、渦巻きばねをコイルばねに置き換えてもよい。
本発明の締付工具の一形態を示す断面図である。 図1の締付工具の分解正面図である。 図1における締付工具のリンク部を示す図である。 図1における機械側ソケットを示す図である。 図1におけるねじ側ソケットを示す図である。 図1における芯ずれ吸収カバーを示す正面図である。 別の形態の締付工具を示す断面図である。 図7の締付工具におけるねじ側ソケットの端面を示す側面図である。 図7の締付工具における機械側ソケットの端面を示す側面図である。
符号の説明
10、締付工具
11、リンク部
112、ボール部
113、ボール部
14、第1のソケット部
142、角孔部
15、第2のソケット部
151、六角孔部
17、ねじ側ソケット
19、第1のソケット部
191、六角孔部
20、第2のソケット部
201、変形六角孔部
22、芯ずれ吸収カバー
221、端部パイプ部
222、スリット
223、中間パイプ部
224、連結部
23、渦巻きばね
30、締付工具
31、リンク部
32、ねじ側ソケット
33、ボール部
35、機械側ソケット
37、第1のソケット部
372、角孔部
38、第2のソケット部
381、六角孔部
40、芯ずれ吸収カバー
41、端部パイプ部
42、スリット
43、中間パイプ部
44、連結部

Claims (5)

  1. 自動組立てラインで使用するねじ類の締付工具であって、
    一端に六角孔を有し他端に突出したボール部を備えたリンク部と、
    一端に前記リンク部のボール部に係合可能なボール部孔を有し他端に機械に装着する装着孔を有する機械側ソケットと、
    前記リンク部及び前記機械側ソケットを外嵌するカバーと、を備え、
    前記ボール部の外周面が六角面に形成され、
    前記機械側ソケットのボール部孔が前記ボール部と係合可能な六角面に形成され、
    前記カバーが弾性状に形成されていることを特徴とするねじ類の締付工具。
  2. 自動組立てラインで使用するねじ類の締付工具であって、
    胴体部の両端にボール部を備えたリンク部と、
    前記リンク部の一方のボール部に係合可能なボール部孔を一端に備え、他端に機械に装着する装着孔を備えた機械側ソケットと、
    前記リンク部の他方のボール部に係合可能なボール部孔を一端に備え、他端にねじ類の一端を係合する係合孔を備えたねじ側ソケットと、
    前記機械側ソケットと前記ねじ側ソケットとを外嵌するカバーとを備え、
    前記リンク部のそれぞれのボール部の外周面が六角面に形成され、
    前記機械側ソケットのボール部孔と前記ねじ側ソケットのボール部孔とが、それぞれ前記ボール部に係合可能な六角面に形成され、
    前記カバーが弾性状に形成されていることを特徴とするねじ類の締付工具。
  3. 前記機械側ソケットのボール部孔には、前記リンク部のボール部と前記機械側ソケットとの間に渦巻ばねが配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のねじ類の締付工具。
  4. 前記ねじ側ソケットのボール部孔には、前記リンク部のボール部と前記ねじ側ソケットとの間に渦巻きばねが配置されていることを特徴とする請求項2記載のねじ類の締付工具。
  5. 前記カバーは、円周方向に沿って多数のスリットを形成したパイプ体であることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載のねじ類の締付工具。
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