JP3226675U - 調節式ケーブル固定支持具 - Google Patents

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【課題】クランプの方角と口径を便利に調節できるケーブル固定支持具を提供する。【解決手段】調節式ケーブル固定支持具は、接続フレーム10および調節式クランプを含み、調節式クランプは後バンド1、前左バンド2、前右バンド3を含む。後バンドの両端にそれぞれ第1調節スロット11と第2調節スロット12が設けられ、前左バンドの後端に第3調節スロット21が設けられ、前右バンドの後端に第4調節スロット31が設けられる。前左バンドと後バンドは第1固定部品により接続され、前右バンドと後バンドは第2固定部品により接続される。前左バンドの前端に左側突起が設けられ、前右バンドの前端に右側突起が設けられ、左側突起と右側突起は第3固定部品により接続される。調節式クランプはさらに第1固定部品または第2固定部品により接続フレームに取り付けられ、接続フレームに外部のハードウェアと適合する設計の接続部が設けられる。【選択図】図1

Description

本考案は、調節式ケーブル固定支持具に関する。
現在、電力工事において、高圧ケーブル(300mm以上)の取付は時間と労力を要し、ケーブルの固定はこのうちの重要な部分である。1本のケーブルを正確、確実に固定するため、工事者はたびたび2〜3人で協力し、10〜20分間を費やして、やっと完成することができる。分析により、上記のこの状況を引き起こす主な原因は、以下の通りである。
1、支持具の位置が相対して固定される。配電網の工事過程において、高圧ケーブルを固定するとき、3相ケーブルのクランプは支持具に固定されるが、支持具はコンクリート内に固定され、水平、前後および横方向のいずれも調節することができない。たびたびケーブルを支持具に密着させる必要があり、特定位置に調整しなければ通常のクランプで固定することができない。
2、クランプの開口の方角を調節することができない。クランプの開口の方角は固定され、基準線に対するケーブルの垂直度について、要求が比較的高い。実際にケーブルを敷設するとき、たびたび空間が狭いなどの原因により、ケーブルの位置にずれが生じることがあるため、固定するとき、横方向および縦方向の位置を繰り返し調整する必要があり、そうしてクランプ内に固定することができる。例えば中国国家知識産権局が2018年9月25日に公示した、開示番号が中国実用新案第207910391号明細書の通信用ケーブルクランプはこの種の構造である。
3、ケーブル固定の頑丈さが不十分である。クランプの片側はU状であり、もう片側は両端のボルトの締付により山形鋼の横梁と密着させる。このような固定方式により、ケーブルの片側の接触面は小さく、頑丈さは不十分であり、より容易にケーブルに圧がかかって変形し、安全面でリスクがある。
4、クランプの締付方式が旧式である。現在、クランプの固定は主に両側のボルトの調節により実現しており、工程は古く、時間と労力を要する。クランプの口径は単一で、調節することができず、ケーブルが異なる型であるたびに対応するクランプに交換する必要があり、適用性が劣る。
中国実用新案第207910391号明細書
本考案が解決しようとする技術的問題は、便利に取り付けることができ、クランプの方角および口径を便利に調節することができる調節式ケーブル固定支持具を提供することである。
上記技術的問題を解決するため、本考案は以下の技術案を採用する。調節式ケーブル固定支持具は、接続フレームおよび調節式クランプを含み、前記調節式クランプは後バンド、前左バンド、前右バンドを含み、前記後バンドの両端にそれぞれクランプの円周方向に沿って設けられる第1調節スロットおよび第2調節スロットが設けられ、前記前左バンド後端に第1調節スロットと対応する第3調節スロットが設けられ、前記前右バンド後端に第2調節スロットと対応する第4調節スロットが設けられ、前記前左バンドおよび後バンドは、第1調節スロットおよび第3調節スロット中に挿設される第1固定部品により接続され、前記前右バンドおよび後バンドは、第2調節スロットおよび第4調節スロット中に挿設される第2固定部品により接続され、前記前左バンド前端に外側に屈曲した左側突起が設けられ、前記前右バンド前端に外側に屈曲した右側突起が設けられ、前記左側突起および右側突起は第3固定部品により接続され;前記調節式クランプはさらに第1固定部品または第2固定部品により接続フレームに取り付けられ、接続フレームに外部のハードウェアと適合する設計の接続部が設けられることを特徴とする。該案は調節スロットおよび第1固定部品の組合せにより、クランプの円周方向に沿ってクランプを伸長または短縮させることができ、これにより口径の大きさを調節する。さらに固定部品を組み合わせる設計により、クランプの方角の調節を実現する。
好ましくは、前記接続フレームは山形鋼の横梁であり、山形鋼の横梁に第1固定部品または第2固定部品と組み合わせる第5調節スロットが設けられる。これにより調節式クランプは接続フレーム上での位置の調節を実現し、同時にクランプの方角の調節を実現する。
好ましくは、前記接続部は接続フレームに設けられる係着溝であり、係着溝は外部のハードウェアに係着され、前記係着溝の壁面に接続フレームを外部のハードウェアに固定するための固定ボルトが挿設される。電力設備には比較的多くの山形鋼の横梁構造を有するため、この種の接続部構造は各種一般的な電力設備により容易に応用される。
好ましくは、前記第1固定部品および第2固定部品はいずれもボルトおよびナットからなる組立部品である。この構造はクランプの方角の調節を実現することができ、クランプを必要な方角に回転させた後、ボルト、ナットで固定すればよい。
好ましくは、前記前左バンドおよび前右バンドの内環壁に、後バンド端部を前左バンドおよび前右バンド後端から挿入させるスライド溝が設けられ、後バンド端部はスライド溝内でクランプの円周方向に沿って前後にスライドすることができる。この種の構造により、クランプの調節は十分に安定し、バンド間のずれ、揺れまたは回転を防止する。
好ましくは、前記ボルトの頭部端面はクランプの内側に位置し、取付が便利であり、さらにケーブルに圧がかかることはない。前記ボルトの頭部端面はスライド溝内に位置し、前記ボルトは外六角ボルトであり、外六角ボルトはスライド溝の縁部と組み合わさってボルトの回転を制限する。ボルト端面はケーブルと接触することはなく、操作が便利である。
好ましくは、第3固定部品はボルトおよびナットからなる組立部品である。前記左側突起および右側突起に貫通孔または優弧状の貫通溝が設けられる。操作が便利である。
好ましくは、前記後バンド、前左バンド、前右バンドをステンレス薄片で製造する。これによりクランプは一定の弾性性能を有し、ケーブルに対する強い圧力を減少させる。
本考案の調節式ケーブル固定支持具は、便利、迅速にケーブルをクランプに取り付けて、外部のハードウェアに固定することができ、工事の効率を高めた。調節式ケーブルクランプの方角は、360°回転させて調節することができる。クランプおよびケーブルの間の接触面は大きく、ケーブル固定の頑丈さは高く、ケーブルはより変形しにくい。締付は簡便で、様々な径のケーブルに適応することができ、使用範囲はより広い。
以下、図を組み合わせて本考案についてさらに説明する。
図1は、本考案の調節式ケーブル固定支持具における全体構造の概要図である。 図2は、本考案の調節式ケーブル固定支持具を外部の横梁に取り付けた実施構造の概要図である。 図3は、本考案の調節式ケーブルクランプの構造概要図1である。 図4は、本考案の調節式ケーブルクランプの構造概要図2である。 図5は、本考案のボルトの頭部端面がスライド溝内に位置する構造概要図である。
以下、本考案の実施例の図を組み合わせて、本考案の実施例の技術案について説明するが、下記の実施例は本考案の好ましい実施例に過ぎず、全てではない。考案を実施するための形態の実施例に基づき、当業者が創造的労働を行わない前提で得られるその他の実施例は、いずれも本考案の保護範囲に属する。
下記の記載において、例えば「内」、「外」、「上」、「下」、「左」、「右」など方位または位置関係を指示する用語は、実施例の記載を便利にし、記載を簡略化するために過ぎず、示した装置または素子が特定の方位、特定の方位での構造および操作を有さなければならないことを指示または暗示するのではない。したがって、本考案に対する制限と理解することはできない。
図1から図5に示すように、調節式ケーブル固定支持具は、接続フレーム10および調節式クランプを含み、前記調節式ケーブルクランプは後バンド1、前左バンド2、前右バンド3を含む。前記後バンドの両端にそれぞれクランプの円周方向に沿って設けられる第1調節スロット11および第2調節スロット12が設けられ、前記前左バンド2の後端に第1調節スロットと対応する第3調節スロット21が設けられ、前記前右バンド3の後端に第2調節スロットと対応する第4調節スロット31が設けられる。前記前左バンド2および後バンド1は、第1調節スロット11および第3調節スロット21中に挿設される第1固定部品により接続され、前記前右バンド3および後バンド1は、第2調節スロット12および第4調節スロット31中に挿設される第2固定部品により接続される。前記前左バンド2の前端に外側に屈曲した左側突起22が設けられ、前記前右バンド3の前端に外側に屈曲した右側突起32が設けられ、前記左側突起および右側突起は第3固定部品により接続される。前記調節式クランプはさらに第1固定部品または第2固定部品により接続フレームに取り付けられ、接続フレームに外部のハードウェアと適合する設計の接続部が設けられる。本実施例において、前記第1固定部品および第2固定部品はいずれもボルト4およびナット5からなる組立部品である。この構造はクランプの方角の調節を実現することができ、クランプを必要な方角に回転させた後、ボルト、ナットで固定すればよく、例えば図2中のクランプは図1を90度回転させた状態である。該案は調節スロットおよび第1固定部品の組合せにより、クランプの円周方向に沿ってクランプを伸長または短縮させることができ、これにより口径の大きさを調節する。好ましくは、前記後バンド、前左バンド、前右バンドをステンレス薄片で製造する。これによりクランプは一定の弾性性能を有し、ケーブルに対する強い圧力を減少させる。必要に基づいて、固定部品のナットは蝶ナットを選択することもできる。
本実施例の前記接続フレーム10は山形鋼の横梁であり、山形鋼の横梁に第1固定部品または第2固定部品と組み合わさる第5調節スロット101が設けられ、第5調節スロット101は複数設計することができる。これにより調節式クランプは接続フレームの複数位置への取付を実現し、同時にクランプの方角の調節を実現する。前記接続部は接続フレームに設けた係着溝102であり、係着溝は外部のハードウェアに係着される。前記係着溝102の壁面に、接続フレームを外部のハードウェアに固定するための固定ボルト103が挿設され、固定ボルト103は1つまたは複数でよい。電力設備には比較的多くの山形鋼の横梁構造を有し、例えば図2中の外部のハードウェアは一般的な横梁02であるため、接続フレームのこの種の接続部構造は、各種一般的な電力設備により容易に応用される。
好ましい実施案として、本実施例において、前記前左バンド2および前右バンド3の内環壁に、後バンド端部111を前左バンド2および前右バンド3の後端から挿入させるスライド溝01が設けられ、後バンド1端部はスライド溝01内でクランプの円周方向に沿って前後にスライドすることができる。スライド溝01は前左バンドおよび前右バンドを製造するとき、一体成形により実現することも、後に折り曲げて実現することもできる。この種の構造により、クランプの調節は十分に安定し、バンド間のずれ、揺れまたは回転を防止する。
図5に示すように、本実施例において、前記ボルト4の頭部端面41はクランプの内側に位置し、取付が便利であり、さらにケーブルに圧がかかることはない。具体的に、前記ボルトの頭部端面41はスライド溝01内に位置し、前記ボルトは外六角ボルトであり、外六角ボルトはスライド溝の縁部と組み合わさってボルトの回転を制限する。ボルトの端面はケーブルと接触することはなく、操作が便利である。ボルト頭部は、当然内六角ボルトまたはその他の構造でもよい。
好ましい実施案として、本実施例において、前記第3固定部品はボルトおよびナットからなる組立部品である。前記左側突起および右側突起に貫通孔または優弧状の貫通溝が設けられ、本実施例では優弧状の貫通溝である。
本実施例において、前記後バンド1は後左バンド13および後右バンド14を含み、後左バンドおよび後右バンドの後端はヒンジ構造により連結される。本実施例において、前記後左バンドの後端にヒンジ受23が設けられ、ヒンジ受に嵌込溝231が設けられる。前記後右バンドの後端に突起部33が設けられ、前記ヒンジ受23および突起部33のいずれにも回転軸の貫通孔が設けられる。前記突起部は嵌込溝内に嵌着され、回転軸6で貫通接続される。突起部、ヒンジ受および回転軸がヒンジ構造を構成する。
任意に、前記クランプの内壁面にゴムライニングを増設することができる。操作過程において、ケーブルをさらに保護することができる。
以上の記載は、考案を実施するための形態に過ぎない。しかし、本考案の保護範囲はこれに制限されず、当業者は本考案が図および上記考案を実施するための形態に記載の内容を含むが、これに限定されないことを理解するべきである。本考案の機能および構造の原理を逸脱しない修正は、いずれも実用新案登録請求の範囲に含まれる。

Claims (10)

  1. 接続フレームおよび調節式クランプを含み、
    前記調節式クランプは後バンド、前左バンド、前右バンドを含み、
    前記後バンドの両端にそれぞれクランプの円周方向に沿って設けられる第1調節スロットおよび第2調節スロットが設けられ、前記前左バンド後端に第1調節スロットと対応する第3調節スロットが設けられ、
    前記前右バンド後端に第2調節スロットと対応する第4調節スロットが設けられ、
    前記前左バンドおよび後バンドは、第1調節スロットおよび第3調節スロット中に挿設される第1固定部品により接続され、
    前記前右バンドおよび後バンドは、第2調節スロットおよび第4調節スロット中に挿設される第2固定部品により接続され、
    前記前左バンドの前端に外側に屈曲した左側突起が設けられ、前記前右バンド前端に外側に屈曲した右側突起が設けられ、前記左側突起および右側突起は第3固定部品により接続され、
    前記調節式クランプはさらに第1固定部品または第2固定部品により接続フレームに取り付けられ、前記接続フレームに外部のハードウェアと適合する設計の接続部が設けられることを特徴とする、調節式ケーブル固定支持具。
  2. 前記接続フレームが山形鋼の横梁であり、山形鋼の横梁に第1固定部品または第2固定部品と組み合わさる第5調節スロットが設けられることを特徴とする、請求項1に記載の調節式ケーブル固定支持具。
  3. 前記接続部は接続フレームに設けられる係着溝であり、係着溝は外部のハードウェアに係着され、前記係着溝の壁面に接続フレームを外部のハードウェアに固定するための固定ボルトが挿設されることを特徴とする、請求項1に記載の調節式ケーブル固定支持具。
  4. 前記第1固定部品および第2固定部品はいずれもボルトおよびナットからなる組立部品であることを特徴とする、請求項1に記載の調節式ケーブル固定支持具。
  5. 前記前左バンドおよび前右バンドの内環壁に、後バンド端部を前左バンドおよび前右バンドの後端から挿入させるスライド溝が設けられ、
    後バンド端部はスライド溝内でクランプの円周方向に沿って前後にスライドすることができることを特徴とする、請求項4に記載の調節式ケーブル固定支持具。
  6. 前記ボルトの頭部端面は調節式クランプの内側に位置し、前記ボルトの頭部端面はスライド溝内に位置し、
    前記ボルトは外六角ボルトであり、外六角ボルトはスライド溝の縁部と組み合わさってボルトの回転を制限することを特徴とする、請求項5に記載の調節式ケーブル固定支持具。
  7. 前記第3固定部品はボルトおよびナットからなる組立部品であり、
    前記左側突起および右側突起に貫通孔または優弧状の貫通溝が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の調節式ケーブル固定支持具。
  8. 前記クランプの内壁面にゴムライニングが設けられることを特徴とする、請求項1に記載の調節式ケーブル固定支持具。
  9. 前記ナットが蝶ナットであることを特徴とする、請求項4に記載の調節式ケーブル固定支持具。
  10. 前記後バンド、前左バンド、前右バンドをステンレス薄片で製造することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の調節式ケーブル固定支持具。
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