JP2011199442A - 原稿照明装置及び画像読取装置、並びに画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のLED光源11から出射された光を照射領域Aに導く反射部材13とを備え、複数のLED光源11は、所定の波長の光を出射するLEDチップと、前記LEDチップからの光に励起されて発光する蛍光体から構成された白色LEDであり、反射部材13は、複数の反射鏡の鏡面を副走査方向で連結してなる多面鏡であり、前記鏡面により反射される前記LEDチップの発光面上の光点から出射した拡散光束の副走査断面における放射角θ1と、反射された反射光束の副走査断面における放射角θ2とが、θ2≧θ1の関係を満たす原稿照明装置、該原稿照明装置を備える画像読取装置、並びに画像形成装置である。
【選択図】図4
Description
これに対し、LED光をミラーによって読取面に導光する方式がある(例えば、特許文献1及び2参照)。特許文献1には、上下にミラーを対向配置し、発光面の法線が略水平に配置することが記載されている。また特許文献2には、斜め下向きに発光面を向けて曲面ミラーで反射して照明する方法、さらに対向照明用のミラーを備えることが記載されている。
擬似白色LEDチップを用いる場合、擬似白色LEDは、青色発光チップの放射光を蛍光体で黄色に変換して混色させており、青色光の発光面は黄色光の発光領域よりもミラーから遠い。このため、青色光の発光面位置にあわせてミラー形状を設計すると、黄色光は拡散傾向を示すため、副走査方向の周辺に黄色いにじみが生じるという問題がある。これに対し、発光位置の異なる二つの色の光がともに平行になるように曲面ミラーの形状を最適化することは原理的に考えても困難である。
〔1〕 画像読取装置における原稿面の読取対象領域を光照射する原稿照明装置であって、
光照射される照射領域の主走査方向に沿って配列した複数のLED光源と、前記複数のLED光源から出射された光を前記照射領域に導く反射部材とを備え、
前記複数のLED光源は、所定の波長の光を出射するLEDチップと、前記LEDチップからの光に励起されて発光する蛍光体から構成された白色LEDであり、
前記反射部材は、複数の反射鏡の鏡面を副走査方向で連結してなる多面鏡であり、
前記鏡面により反射される前記LEDチップの発光面上の光点から出射した拡散光束の副走査断面における放射角θ1と、反射された反射光束の副走査断面における放射角θ2とが、θ2≧θ1の関係を満たすことを特徴とする原稿照明装置である。
〔2〕 前記反射部材の副走査方向断面形状が、凹形状であることを特徴とする前記〔1〕に記載の原稿照明装置である。
〔3〕 前記LEDチップから出射し、前記反射鏡の前記鏡面により反射されて前記照射領域に至る光束の副走査方向における照射位置が、前記LEDチップの発光面上の光点の位置によって異なることを特徴とする前記〔1〕または〔2〕に記載の原稿照明装置である。
〔4〕 前記鏡面により反射される前記拡散光束の副走査断面における前記放射角θ1と、反射された反射光束の副走査断面における前記放射角θ2とが、θ1=θ2の関係を満たすことを特徴とする前記〔1〕から〔3〕のいずれかに記載の原稿照明装置である。
〔5〕 筐体と、前記筐体に保持される機構を備えたモールド成形部材とを備え、
前記反射鏡が、前記モールド成形部材の少なくとも一部に金属の蒸着により形成されたミラーからなることを特徴とする前記〔1〕から〔4〕のいずれかに記載の原稿照明装置である。
〔6〕 筐体と、前記筐体に保持される機構を備えたモールド成形部材とを備え、
前記反射鏡が、前記モールド成形部材の少なくとも一部に反射材の貼付により形成されたミラーからなることを特徴とする前記〔1〕から〔4〕のいずれかに記載の原稿照明装置である。
〔7〕 前記モールド成形部材が、LED実装基板を保持可能であることを特徴とする前記〔1〕から〔6〕のいずれかに記載の原稿照明装置である。
〔8〕 前記モールド成形部材が、保持した前記LED実装基板の位置調整可能であることを特徴とする前記〔7〕に記載の原稿照明装置である。
〔9〕 前記モールド成形部材が、前記筐体に対し、位置調整可能であることを特徴とする前記〔5〕から〔8〕のいずれかに記載の原稿照明装置である。
〔10〕 前記原稿面の読取対象領域の副走査方向の中央に対し、前記LED光源とは対称の位置に対向照明ミラーを備えることを特徴とする前記〔1〕から〔9〕のいずれかに記載の原稿照明装置である。
〔11〕 前記LED光源と前記反射部材とを2組備え、
前記原稿面の読取対象領域の副走査方向の中央に対し、前記LED光源と前記反射部材との組合せが、互いに対向して配置されることを特徴とする前記〔1〕から〔9〕のいずれかに記載の原稿照明装置である。
〔12〕 前記〔1〕から〔11〕のいずれかに記載の原稿照明装置からなる読取照明系と、反射ミラー及び結像レンズからなる読取光学系と、撮影素子とを少なくとも備えることを特徴とする画像読取装置である。
〔13〕 前記読取照明系と、前記読取光学系と、前記撮影素子とが、筐体に保持された構造であることを特徴とする前記〔12〕に記載の画像読取装置である。
〔14〕 前記〔12〕または〔13〕に記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の原稿照明装置において、前記反射部材の副走査方向断面形状が、凹形状であるため、光利用効率を高めることができる。
請求項3の発明によれば、請求項1または2に記載の原稿照明装置において、前記LEDチップから出射し、前記反射鏡の前記鏡面により反射されて前記照射領域に至る光束の副走査方向における照射位置が、前記LEDチップの発光面上の光点の位置によって異なるため、LEDの所定の波長の光、例えば青色光の発光面上の異なる発光点から読取面を照明する領域がずれるので、青色光が読取面を照明する領域が広がり、照明された画像をCCDでよみとる位置がずれても色度の変化が少ない読取系を提供することができる。また、底面に配するミラーを介して原稿面に導光し、天面に配するミラーを介して対向照明ミラーに導光することができるので、原稿読取り領域への照明光の導光効率が高く、照度分布の平坦化を向上させることができる。
請求項4の発明によれば、請求項1または2に記載の原稿照明装置において、前記鏡面により反射される前記拡散光束の副走査断面における前記放射角θ1と、反射された反射光束の副走査断面における前記放射角θ2とが、θ1=θ2の関係を満たすため、反射光束が拡散光束化し、副走査方向の照度分布の平坦性を得ることができる。
請求項5の発明によれば、請求項1から4のいずれかに記載の原稿照明装置において、筐体と、前記筐体に保持される機構を備えたモールド成形部材とを備え、前記反射鏡が、前記モールド成形部材の少なくとも一部に金属の蒸着により形成されたミラーからなるため、製造コストを低減することができる。
請求項6の発明によれば、請求項1から4のいずれかに記載の原稿照明装置において、筐体と、前記筐体に保持される機構を備えたモールド成形部材とを備え、前記反射鏡が、前記モールド成形部材の少なくとも一部に反射材の貼付により形成されたミラーからなるため、製造コストを低減できるとともに、例えばフィルム状の反射材は、はがして張りなおすことができ、優れた再生性能を得ることができる。
請求項7の発明によれば、請求項1から6のいずれかに記載の原稿照明装置において、前記モールド成形部材が、LED実装基板を保持可能であるため、前記反射部材とLED光源の相対位置を確保しやすく組み付け調整が容易になる。
請求項8の発明によれば、請求項7に記載の原稿照明装置において、前記モールド成形部材が、保持した前記LED実装基板の位置調整可能であるため、
モールド部材の形状バラツキが発生した場合でも、調整を行うことによって照明性能を改善することができる。
請求項9の発明によれば、請求項5から8のいずれかに記載の原稿照明装置において、前記モールド成形部材が、前記筐体に対し、位置調整可能であるため、筐体部とモールド部材の相対位置を確保しやすく組み付け調整が容易になる。
請求項10の発明によれば、請求項1から9のいずれかに記載の原稿照明装置において、前記原稿面の読取対象領域の副走査方向の中央に対し、前記LED光源とは対称の位置に対向照明ミラーを備えるため、両側からの対向照明によって、原稿面の段差部に影が生じ難くなり、画像読取時に該段差部が線状になる不具合を解消できる。
請求項11の発明によれば、請求項1から9のいずれかに記載の原稿照明装置において、前記LED光源と前記反射部材とを2組備え、前記原稿面の読取対象領域の副走査方向の中央に対し、前記LED光源と前記反射部材との組合せが、互いに対向して配置されるため、両側からLEDアレイにより照明することにより、実装可能なLED数を増やすことができる、より高い照度を確保することができる、スキャン速度を速くしても原稿を読み取るために必要な照度が容易に得られるようになる。
請求項12の発明によれば、請求項1から11のいずれかに記載の原稿照明装置からなる読取照明系と、反射ミラー及び結像レンズからなる読取光学系と、撮影素子とを少なくとも備える画像読取装置であるため、色ムラの発生が抑制されるとともに、ハロゲンやキセノンランプよりも消費電力が少なく、かつ従来のLED照明系よりも光利用効率が高い読み取り装置が提供される。
請求項13の発明によれば、請求項12に記載の画像読取装置において、前記読取照明系と、前記読取光学系と、前記撮影素子とが、筐体に保持された構造であるため、照明装置と読取系の相対位置がずれにくくなり、副走査方向の読取位置ずれ幅を減少でき、照明設計が容易になり歩留まりが向上する。また、読取光学系の静的な位置ズレや動的な位置変動に伴う、撮像面上での受光信号の変動に強い画像読取装置を実現でき、かつ一体化構造により装置の小型化が実現できる。
請求項14の発明によれば、請求項12または13に記載の画像読取装置を備える画像形成装置であるため、照明効率が高く、読取面の照明光の色ムラ低減効果に優れ、かつ小型化を実現可能な画像形成装置が提供される。
本発明の原稿照明装置は、光照射される照射領域の主走査方向に沿って配列した複数のLED光源(図17参照)と、図2に示すように、複数のLED光源11から出射された光を照射領域Aに導く反射部材13とを備え、複数のLED光源11は、所定の波長の光を出射するLEDチップと、前記LEDチップからの光に励起されて発光する蛍光体から構成された白色LEDであり、反射部材13は、複数の反射鏡の鏡面を副走査方向で連結してなる多面鏡であり、前記鏡面により反射される前記LEDチップの発光面上の光点から出射した拡散光束の副走査断面における放射角θ1と、反射された反射光束の副走査断面における放射角θ2とが、θ2≧θ1の関係を満たす。
以下の実施態様において、青色LEDチップと黄色蛍光体とからなる白色LEDを光源に用いた場合について説明する。
青色光と黄色光の発光位置と大きさが異なるため、青色と黄色の照度分布に差が生じるが、本発明の原稿照明装置は、光源からの光を照明領域へ反射する反射部材の反射鏡形状を多面鏡とすることにより、反射後の光を拡散光束化し、LEDチップからの光および蛍光体からの光の照度分布をブロードにし、重畳した際の色むらの低減を図ることができる。
図1(A)は、200μm×200μmの青色発光面における中央と両端から放射される放射角10度の青色光線を示したものである。それぞれの光線15(15a〜15d)は、反射部材13の曲面ミラー面を副走査方向に4分割したときの各面の中心に向けて放射されている。発光面近傍において、それぞれの光線15の光路は異なっている。
図1(B)に、発光面上の光点から出射した拡散光束15の副走査断面における放射角θ1を示す。
なお、図2(A)の態様において、反射部材13で反射して読取面22に到達する幅は約5.2mmとなっている。また、読取面22に対する入射角はほぼ同一になっている。
図2(B)に、反射された反射光束16の副走査断面における放射角θ2を示す。
すなわち、図2(A)と図4(A)の比較から、200μmの発光面内において、異なる発光位置から放射した光線15は、反射部材13の鏡面が曲面の場合には平行光束として光路分離せず読取面22に到達するのに対し、反射部材13の鏡面が平面の場合には、拡散光束化し、光路がシフトした状態で読取面22に到達することがわかる。このことから、図2(A)に示す態様よりも図4(A)に示す態様の方が、読取面22における青色光の照度分布が平坦化されることがわかる。
また、各鏡面を凸面とすると、θ2>θ1となり、反射光速はより拡散光束化して読取面22に到達する。
図5は、LED11の直径1mmの蛍光体射出面における中央と両端(発光面上の中心と両端)から放射される放射角10度の黄色光線を示したものである。それぞれの光線は、反射部材13の曲面ミラー面を4分割したときの各面の中心に向けて放射されている。
発光面近傍において、それぞれの光線の光路は異なっている。前記蛍光体からの光線が反射部材13で反射されて読取面22に導光される光路については、蛍光体発光面上の発光面位置の違いによる光路差は顕著であることがわかる。これは、原稿照明装置である照明光学系のサイズに対し、LED11の発光面が小さくないためである。図5の態様において、反射部材13で反射された反射光束が読取面22に到達する幅は10mmを越えている。
また照明光の黄色成分は、反射部材13を平面の鏡面で構成した方が、読取面に対して広い領域を照射することになるので、読取領域Aの端部における照度は低くなり、青色光成分と合成したときの白色度が改善される。
64個のLEDを主走査方向に離間配列して擬似的な線状光源とし、反射部材13で反射したLED光が、コンタクトガラス21を介して読取り領域に到達したときの照明光の色度を計算した。計算領域は、主走査方向の長さを220mm、副走査方向の長さを±10mmとした。
なお、図7及び図9とも、原稿面の読取対象領域の副走査方向の中央に対し、LED光源11とは対称の位置に対向照明ミラー14を備える態様である。これにより、LED11からの放射光の一部が、対向照明ミラー14に達して反射され、読取領域を斜めに照射する。
このことから、反射部材13が平面の鏡面で構成される態様とすることで、色ムラの発生を抑制できることが検証された。
いずれも、縦軸は照度[Lux]を示し、横軸は副走査方向位置で0が読取面中央を示す。
図12の分布に対し、図11の分布は、青色光の照明がブロードで、平坦性が良く、副走査方向周辺の照度が高くなっている。このため、黄色光と重畳したときの副走査方向の色ムラの発生が抑制される。
いずれも、縦軸は照度[Lux]を示し、横軸は副走査方向位置で0が読取面中央を示す。
図14の分布に対し、図13の分布は、黄色光の照明がブロードで、平坦性が良く、副走査方向周辺の照度が高くなっている。このため、青色光と重畳したときの副走査方向の色ムラの発生が抑制される。
図16は、反射部材を4の鏡面(4面)に分割した場合の結果である。図15と比較して、B/G比が安定していることがわかる。
これらの結果から、複数の反射鏡の鏡面を副走査方向で連結してなる多面鏡における鏡面数が多すぎても本発明の効果が得られないことがわかる。よって、鏡面の面数としては3〜8枚程度が好ましく、4〜6枚がより好ましい。
隣接する互いの面が連結する部分の稜線に段差が存在する場合、鏡面化が煩雑になるが、色ムラ発生の抑制効果には影響が無いため、連結部は段差を有していてもよい。
このような反射鏡の製造方法により、生産効率が高くなり、生産コストも低くなる。
蒸着材料としては、アルミニウムが安価であり好ましい。アルミニウムにより80%〜85%の反射率が得られる。反射率の観点からは、銀が好ましい。銀により90%以上の反射率が得られる。蒸着する材料の選択には任意性があり、材料の選択によって本発明の効果が失われることは無い。
反射フィルムを用いる場合、下地の材質を選ばないので筐体の材料選択の幅が広がる。例えば、ガラス繊維を混入させたポリカを選択することができ、ポリカを用いる場合には、筐体の強度を強くすることができ、筐体の肉厚を薄くすることもできる。薄型で軽量な筐体が得られるとともに、ガラス繊維を混入させたことによる金属蒸着膜が定着しにくい不具合も解消できる。また、反射フィルムを用いる態様は、該反射フィルムを適宜貼り直すこともできるため、利便性の面で好ましい。
図17に示すように、LEDは、主走査方向のピッチが中心部P2よりも周辺部P1の方が小さくなるように配置されている。画像読取装置の読取光学系を介し、CCD(撮影素子)の周辺部において、光量が画角θに対しcos4乗で減衰するため、CCD面上でフラットな照度が得られるように、読取面上では主走査方向の中央よりも周辺がcos4乗の逆数の関係で明るくなるように照明するためである。
図18は、図7に示した態様と同様であり、原稿面の読取対象領域の副走査方向の中央に対し、LED光源11とは対称の位置に対向照明ミラー14を備える1灯対向照明の態様である。
一方、図19は、LED光源11と反射部材13とを2組備え、原稿面の読取対象領域の副走査方向の中央に対し、LED光源11と反射部材14との組合せが、互いに対向して配置される2灯対向照明の態様である。
本発明の画像読取装置は、上述の本発明の原稿照明装置からなる読取照明系と、反射ミラー及び結像レンズからなる読取光学系と、撮影素子とを少なくとも備える。図20に、画像読取装置の構成例を示す。
図20に示すように、原稿面22で反射した照明光を、読取光学系を介して、撮像素子25上で受光する。撮像素子25としては、例えば、CCDが挙げられる。撮像素子25上に結像した原稿面情報の光信号を電気信号に変換して、原稿23の画像情報を読み取ることができる。
原稿照明装置と第1の反射ミラー26とを保持する第1の走行体29aと、第2,第3の反射ミラーを保持する第2の走行体29bとを2:1の速度比で走査し、原稿情報を読み取ることによって、原稿面22から撮像素子25までの光路長、換言すると読取光学系の共役長を一定に保ちながら読取走査を行うことができる。
図21に示す例において、画像読取装置は、本発明の原稿照明装置と、結像レンズ24と、反射ミラー26と、撮像素子25をひとつの走行体29で保持している。走行体29を副走査方向に走査駆動させることにより、原稿台21上の原稿23の画像情報を読み取る。
図21に示す装置においては、走査読取の際に反射ミラー26を駆動する必要はないので、駆動機構装置を簡素化し、装置全体を小型化、軽量化することができる。また、走行体29を走査駆動する際に振動等が発生しても、照明装置と読取光学系(反射ミラー26、結像レンズ24)、および、撮像素子25の相対的な位置ズレがさらに少なくなるため、撮像素子25の受光面上で受光する光信号特性がより安定化される。本発明の照明装置が薄く小型に構成されているため、本発明の画像読取装置もコンパクトな装置となる。
本発明の画像形成装置は、上述の本発明の画像読取装置を備える。本発明の画像形成装置の構成と動作について以下に説明する。
まず、ADFなどのフィーダー機能により、原稿を原稿台に導き、原稿を検知して、照明ユニット(原稿照明装置)を副走査方向にスキャニングさせ、原稿面上の画像の照明反射光を読取り、光学系を介して撮像素子で受光し、YMCK信号に変換し、書き込み光学系によって感光体上への潜像露光を行う。次いで、1成分乃至2成分トナーを付着させたのち、転写機構によって感光体上のトナーを紙などの記録媒体に転写し、搬送機構によって定着ローラのニップを通過させ、前記記録媒体上の画像を定着させる。
モノクロ対応機の場合、画像信号はモノクロとなる。書き込み光学系はLDビームをスキャニング機構によって感光体に潜像記録させるほか、LEDアレイによる潜像書き込みも可能である。また、インクジェットヘッドによって記録媒体上へ画像を記録させることもできる。
12 LED実装基板
13 反射部材
14 対向照明ミラー
21 コンタクトガラス
22 読取面
Claims (14)
- 画像読取装置における原稿面の読取対象領域を光照射する原稿照明装置であって、
光照射される照射領域の主走査方向に沿って配列した複数のLED光源と、前記複数のLED光源から出射された光を前記照射領域に導く反射部材とを備え、
前記複数のLED光源は、所定の波長の光を出射するLEDチップと、前記LEDチップからの光に励起されて発光する蛍光体から構成された白色LEDであり、
前記反射部材は、複数の反射鏡の鏡面を副走査方向で連結してなる多面鏡であり、
前記鏡面により反射される前記LEDチップの発光面上の光点から出射した拡散光束の副走査断面における放射角θ1と、反射された反射光束の副走査断面における放射角θ2とが、θ2≧θ1の関係を満たすことを特徴とする原稿照明装置。 - 前記反射部材の副走査方向断面形状が、凹形状であることを特徴とする請求項1に記載の原稿照明装置。
- 前記LEDチップから出射し、前記反射鏡の前記鏡面により反射されて前記照射領域に至る光束の副走査方向における照射位置が、前記LEDチップの発光面上の光点の位置によって異なることを特徴とする請求項1または2に記載の原稿照明装置。
- 前記鏡面により反射される前記拡散光束の副走査断面における前記放射角θ1と、反射された反射光束の副走査断面における前記放射角θ2とが、θ1=θ2の関係を満たすことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の原稿照明装置。
- 筐体と、前記筐体に保持される機構を備えたモールド成形部材とを備え、
前記反射鏡が、前記モールド成形部材の少なくとも一部に金属の蒸着により形成されたミラーからなることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の原稿照明装置。 - 筐体と、前記筐体に保持される機構を備えたモールド成形部材とを備え、
前記反射鏡が、前記モールド成形部材の少なくとも一部に反射材の貼付により形成されたミラーからなることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の原稿照明装置。 - 前記モールド成形部材が、LED実装基板を保持可能であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の原稿照明装置。
- 前記モールド成形部材が、保持した前記LED実装基板の位置調整可能であることを特徴とする請求項7に記載の原稿照明装置。
- 前記モールド成形部材が、前記筐体に対し、位置調整可能であることを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載の原稿照明装置。
- 前記原稿面の読取対象領域の副走査方向の中央に対し、前記LED光源とは対称の位置に対向照明ミラーを備えることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の原稿照明装置。
- 前記LED光源と前記反射部材とを2組備え、
前記原稿面の読取対象領域の副走査方向の中央に対し、前記LED光源と前記反射部材との組合せが、互いに対向して配置されることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の原稿照明装置。 - 請求項1から11のいずれかに記載の原稿照明装置からなる読取照明系と、反射ミラー及び結像レンズからなる読取光学系と、撮影素子とを少なくとも備えることを特徴とする画像読取装置。
- 前記読取照明系と、前記読取光学系と、前記撮影素子とが、筐体に保持された構造であることを特徴とする請求項12に記載の画像読取装置。
- 請求項12または13に記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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