JP2011197343A - サージ保護機能内蔵型半導体光変調器及びその製造方法 - Google Patents

サージ保護機能内蔵型半導体光変調器及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体光変調器の形成プロセスや使用部品点数を増加させることなく、サージ耐性を向上させることができるサージ保護機能内蔵型半導体光変調器及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体層を複数積層した半導体層構造からなり、光の変調を行う半導体光変調領域14と、半導体光変調領域14の半導体層構造と同一の層構造からなり、半導体光変調領域14を電気的に保護する保護ダイオード24とを備え、半導体光変調領域14と共に保護ダイオード24を半導体基板上にモノリシック集積し、半導体光変調領域14の活性領域と保護ダイオード24とを電気的に並列に接続し、かつ、半導体光変調領域14の活性領域と逆の電界を保護ダイオード24に印加するように、半導体光変調領域14と保護ダイオード14とを配線するサージ保護機能内蔵型半導体光変調器及びその製造方法。
【選択図】図4

Description

本発明は、サージ耐性を高めるサージ保護機能内蔵型半導体光変調器及びその製造方法に関する。
大都市間や海底経由で大陸間を結ぶ長距離大容量バックボーンネットワーク、及び家庭や企業から回線の収容局までのディストリビューションネットワークの高速化、大容量化の進展に伴い、それらのネットワークを結ぶメトロネットワークにも高速化、大容量化が求められるようになった。メトロネットワークに用いられているWDM(Wavelength Division Multiplexing)システムでは、大容量化のためには、各ノードのチャネル数を大幅に増やすことが必要である。チャンネル数を増やすためには、半導体レーザや光変調器等をはじめとした各種構成部品の実装体積を減らして高密度実装を行う必要があるが、高密度実装に伴う熱密度の増加と、多数の光部品を集積したがゆえに消費電力が膨大となる問題を解決しなければならない。
部品レベルでの解決策として、小型かつ低消費電力の光変調器の開発が行われている。いくつかある光変調器の中でも、チップサイズが小さく、駆動電圧が低く、変調可能な波長帯域が広いという点で、LN光変調器(Lithium Niobate Modulator)やEA光変調器(Electro-Absorption Modulator)と比較して、特にInP/MZ光変調器(Mach-Zehnder Modulator)は優れており(例えば、非特許文献1)、開発が進められてきた。
ところで、一般的に半導体素子は、実装時にサージによって素子破壊を生じることがあり、InP/MZ光変調器をはじめとした半導体光変調器も例外ではない。特に、部品の小型化を進めるに従いサージに対する耐性は低下しやすい。構造的に半導体デバイス単体でのサージ耐圧が低い場合のサージ耐性改善策として、従来は抵抗、コンデンサ、バリスタ等のサージ迂回路用素子を外部接続し、サージが印加された場合でも電荷が直接半導体素子に流れない構成をとることで、間接的にサージ耐性を高めていた。
J. S. Barton, E. J. Skogen, M. L. Masanovic, S. P. Denbaars, and L. A. Coldren, "A widely tunable high-speed transmitter using an integrated SGDBR laser-semiconductor optical amplifier and Mach-Zehnder modulator," IEEE Journal of Selected Topics in Quantum Electronics, Vol. 9, No. 5, September/October 2003, pp.1113-1117
従来のようにサージ迂回路用素子をディスクリート構成により半導体光変調器に集積する場合、半導体光変調器とサージ迂回路用素子とを接続する際のサージ破壊は依然として防ぐことができない。
別例として、半導体結晶の選択成長とプロセス等を組み合わせて半導体光変調器と保護ダイオードとを同一半導体基板上に作成し、それぞれの素子を金属配線等で接続する方法がある。この方法では、前述のサージ破壊は防ぐことができるが、結晶成長工程が複雑化し高コストになりやすい上、工程が増える分だけ歩留まりが低下するという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、半導体光変調器の形成プロセスや使用部品点数を増加させることなく、サージ耐性を向上させることができるサージ保護機能内蔵型半導体光変調器及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係るサージ保護機能内蔵型半導体光変調器は、
半導体基板上に半導体層を複数積層した半導体層構造からなり、光の変調を行う半導体光変調領域と、
前記半導体層構造と同一の層構造、又は、前記半導体層構造のうち前記半導体基板側に近い方の一部の層構造と同一の層構造からなり、前記半導体光変調領域を電気的に保護するダイオードとを備え、
前記半導体光変調領域と共に、前記ダイオードを前記半導体基板上にモノリシック集積し、
前記半導体光変調領域の活性領域と前記ダイオードとを電気的に並列に接続し、かつ、前記活性領域と逆の電界を前記ダイオードに印加するように、前記半導体光変調領域と前記ダイオードとを配線したことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係るサージ保護機能内蔵型半導体光変調器は、
上記第1の発明に記載のサージ保護機能内蔵型半導体光変調器において、
前記ダイオードにおける順方向の立ち上がり電圧を、前記活性領域における逆方向のブレイクダウン電圧より小さくしたことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係るサージ保護機能内蔵型半導体光変調器は、
上記第1又は第2の発明に記載のサージ保護機能内蔵型半導体光変調器において、
前記ダイオードの数を、前記ダイオードにおける順方向の立ち上がり電圧と前記ダイオードの数の積が、前記活性領域の変調動作時における印加電圧より大きくなる個数とし、
前記個数の前記ダイオードを前記半導体基板上にモノリシック集積すると共に、前記個数が複数である場合には、前記ダイオード同士を電気的に直列に接続したことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係るサージ保護機能内蔵型半導体光変調器は、
上記第1〜第3のいずれか1つの発明に記載のサージ保護機能内蔵型半導体光変調器において、
前記半導体光変調領域における半導体層構造を、npin構造、nin構造、又は、pin構造のいずれか1つとすると共に、
当該半導体層構造に対応して、前記ダイオードにおける層構造を、当該半導体層構造と逆の層構造であるnipn構造、nin構造、又は、nip構造のいずれか1つとしたことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係るサージ保護機能内蔵型半導体光変調器は、
上記第1〜第3のいずれか1つの発明に記載のサージ保護機能内蔵型半導体光変調器において、
前記半導体光変調領域における半導体層構造をnpin構造とすると共に、
前記ダイオードにおける層構造を、当該半導体層構造と逆の層構造のうち前記半導体基板側から遠い方のn層を除いたnip構造としたことを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明に係るサージ保護機能内蔵型半導体光変調器は、
上記第1〜第5のいずれか1つの発明に記載のサージ保護機能内蔵型半導体光変調器において、
前記半導体光変調領域を、電界吸収型光変調器を構成する光吸収領域、又は、マッハツェンダ型光変調器を構成する位相変調領域としたことを特徴とする。
上記課題を解決する第7の発明に係るサージ保護機能内蔵型半導体光変調器の製造方法は、
半導体基板上に半導体層を複数積層して、光の変調を行う半導体光変調領域となる半導体層構造を形成する工程と、
所定の領域の前記半導体層構造をエッチングしてメサ形状に加工することにより、前記半導体光変調領域を形成すると共に、他の領域の前記半導体層構造をエッチングしてメサ形状に加工することにより、前記半導体光変調領域を電気的に保護するダイオードを形成する工程と、
前記半導体光変調領域の前記半導体層構造の上層側及び下層側に、各々、信号用電極及び接地用電極を形成すると共に、前記ダイオードの前記半導体層構造の上層側と前記接地用電極とを接続する配線及び前記ダイオードの前記半導体層構造の下層側と前記信号用電極とを接続する他の配線を形成することにより、前記半導体光変調領域の活性領域と前記ダイオードとを電気的に並列に接続し、かつ、前記活性領域と逆の電界を前記ダイオードに印加するように、前記半導体光変調領域と前記ダイオードとを配線する工程とを有し、
前記工程により、前記半導体光変調領域と前記ダイオードとを前記半導体基板上にモノリシック集積することを特徴とする。
上記課題を解決する第8の発明に係るサージ保護機能内蔵型半導体光変調器の製造方法は、
半導体基板上に半導体層を複数積層して、光の変調を行う半導体光変調領域となる半導体層構造を形成する工程と、
所定の領域の前記半導体層構造をエッチングしてメサ形状に加工することにより、前記半導体光変調領域を形成すると共に、他の領域の前記半導体層構造をエッチングしてメサ形状に加工することにより、前記半導体光変調領域を電気的に保護するダイオードとなる領域を形成する工程と、
前記ダイオードとなる領域の前記半導体層構造の上層の一部をエッチングすることにより、前記ダイオードを形成する工程と、
前記半導体光変調領域の前記半導体層構造の上層側及び下層側に、各々、信号用電極及び接地用電極を形成すると共に、前記ダイオードの前記半導体層構造の上層側と前記接地用電極とを接続する配線及び前記ダイオードの前記半導体層構造の下層側と前記信号用電極とを接続する他の配線を形成することにより、前記半導体光変調領域の活性領域と前記ダイオードとを電気的に並列に接続し、かつ、前記活性領域と逆の電界を前記ダイオードに印加するように、前記半導体光変調領域と前記ダイオードとを配線する工程とを有し、
前記工程により、前記半導体光変調領域と前記ダイオードとを前記半導体基板上にモノリシック集積することを特徴とする。
つまり、本発明では、半導体光変調領域がダイオード様の電流−電圧特性を示すことに着目し、半導体光変調領域の半導体層構造を流用して、半導体光変調領域を保護するダイオードを形成しており、これにより、半導体光変調器において、サージ迂回路となるダイオードと半導体光変調領域とをモノリシック集積すると共に、半導体光変調器の形成プロセスに選択成長等の複雑な工程を加えなくても済むようにしている。
本発明によれば、半導体光変調器において、半導体光変調領域に並列に、かつ、逆方向の電圧が印加されるように、保護用のダイオードを接続したので、半導体光変調領域に逆方向のサージ電圧が印加されても、ダイオードには順方向の電圧が印加されるようになる。このとき、ダイオードの立ち上がり電圧(オン電圧)で電圧がクランプされ、それ以上の電界は半導体光変調領域にかからず、電流は殆どダイオードに流れる。この結果、半導体光変調器のサージ耐圧を向上させることができ、ダイオードのサージ耐圧を十分に高くすれば、半導体光変調器のサージ耐圧も十分に高めることができる。
又、半導体光変調器において、半導体光変調領域とダイオードとを同一の層構造(又は、上層の一部を除いて、同一の層構造)としているので、素子のプロセス工程を増やすことなく、モノリシック集積が可能となり、コスト削減ができる。
又、半導体光変調器において、半導体光変調領域とダイオードとをモノリシック集積しているので、従来のサージ耐性改善策の一つであるサージ迂回路用素子を外部接続する場合と比較して、部品点数を大幅に減らすことができ、コスト削減が可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る、モノリシック集積された半導体光変調領域とダイオードとを有する半導体光変調器(MZ光変調器)のレイアウト図である。 図1に示した半導体光変調器における半導体光変調領域の層構造を示す斜視断面図である。 図1に示した半導体光変調器におけるダイオードの層構造及び配線構造を示す断面図である。 図1に示した半導体光変調器における半導体光変調領域とダイオードとの電気的接続を示す図である。 図1に示した半導体光変調器におけるダイオードの電流−電圧特性を示す図である。 図1に示した半導体光変調器における半導体光変調領域の電流−電圧特性を示す図である。 図1に示した半導体光変調器において、ダイオード(又は、互いに直列接続した複数のダイオード)と半導体光変調領域とを並列接続した場合の電流−電圧特性を示す図である。 図1に示した半導体光変調器において、互いに直列接続するダイオードの個数と逆方向サージ耐圧との関係を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る、モノリシック集積された半導体光変調領域とダイオードとを有する半導体光変調器(EA光変調器)のレイアウト図である。
本発明に係る半導体光変調器及びその製造方法の実施形態について、以下、図1〜図9を参照して説明を行う。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係る半導体光変調器のレイアウト図を図1に示す。これは、半導体光変調領域とダイオードとをモノリシック集積したものである。
本実施形態では、半導体光変調器として半導体MZ光変調器を使用している。半導体MZ光変調器では、入力導波路11から入力された光信号をMMI(multimode interference)カプラ12で分波し、分岐した光信号を2本の導波路13へと導いている。この2本の導波路13はハイメサ形状に加工されており、少なくとも片方(図1中では両方)の導波路13には、電界の印加により光信号の位相を変調するMZ位相変調領域14(半導体光変調領域)が設けられている。
各MZ位相変調領域14の直上には、信号電極パッド17−17間に設けられたシグナル電極18(信号用電極)が配設されており、半導体MZ光変調器の動作時には、このシグナル電極18とMZ位相変調領域14の基板に近い側に設けられた下部のn型クラッド層(後述の図2中の符号32参照)とで電界を印加する。この後、MZ位相変調領域14を通過した光信号を再びMMIカプラ15で合波し、MZ位相変調領域14における位相変調に応じて光信号が干渉することにより、光信号が変調され、出力導波路16から出力されることになる。
又、MZ位相変調領域14のすぐ横には、MZ位相変調領域14を電気的に保護するため、3個のダイオード21、22、23からなる保護ダイオード24(図1中では、2つMZ位相変調領域14に対応して、2つの保護ダイオード24)がモノリシック集積されており、それぞれ、シグナル電極18とグランド電極19(接地用電極)との間に接続されている。つまり、保護ダイオード24は、MZ位相変調領域14と電気的に並列接続になるように、金属配線25で接続されている。
本実施形態に係る半導体光変調器におけるMZ位相変調領域14の層構造を図2に示す。
この層構造は、半絶縁性InP基板31上に、n−InPからなる下部のn型クラッド層32、MQW(multi-quantum well)層からなる半導体コア層33、アンドープi−InP層34、p−InAlAsなどからなるp層35、n−InPからなる上部のn型クラッド層36の順に、各半導体層を積層した半導体層構造であり、npin構造となっている。そして、この層構造を図2に示すようにハイメサ形状に加工することで、導波路13としている。
更に、MZ位相変調領域14では、上部のn型クラッド層36上に金属を蒸着してシグナル電極18を形成している。このシグナル電極18は、前述の通り信号電極パッド17と接続されている。又、下部のn型クラッド層32上であり、ハイメサ形状の脇には、接地用に金属を蒸着してグランド電極19を形成している。
本実施形態に係る半導体光変調器におけるダイオードの層構造及び配線構造を示すため、ダイオード及びその周辺の断面を図3に示す。
ダイオード21、ダイオード22及びダイオード23は、MZ位相変調領域14と同じnpin構造をしている。即ち、半絶縁性InP基板31上に、n−InPからなる下部のn型クラッド層32、MQW層からなる半導体コア層33、i−InP層34、p−InAlAsなどからなるp層35、n−InPからなる上部のn型クラッド層36の順に積層したnpin構造となっている。そのため、各半導体層には、MZ位相変調領域14と同じ符号を付している。又、各ダイオード21〜23もハイメサ形状に加工されており、その側壁にベンゾシクロブテン(BCB)樹脂等からなる保護膜37を設けて、側壁の保護と同時に、後述する金属配線38との接触を避けている。
そして、ダイオード21の上部のnクラッド層36と、ダイオード22の下部のnクラッド層32とを接続する金属配線38が形成されており、ダイオード22の上部のnクラッド層36と、ダイオード23の下部のnクラッド層32とを接続する金属配線38が形成されており、このような金属配線38により、3つのダイオード21〜23同士は電気的に直列接続されている。
又、ダイオード21の下部のnクラッド層32と、信号電極パッド17(図1参照)とを接続する金属配線25が形成されており、又、ダイオード23の上部のnクラッド層36とグランド電極19とを接続する金属配線38が形成されているので、保護ダイオード24は、MZ位相変調領域14の活性領域とは電気的に逆向きに並列接続された状態となる。従って、電圧印加時には、上部のnクラッド層36がシグナル電極18に、下部のnクラッド層32がグランド電極19に接続しているMZ位相変調領域14に対して、ダイオード21〜23は、電圧印加方向が逆方向となる。図4は、この電気的接続形態を模式的に示したものである。このように、ダイオード21、ダイオード22及びダイオード23の層構造は、物理的にはMZ位相変調領域14と同じであるが、電気的には、MZ位相変調領域14と逆の層構造であり、nipn構造となっている。
本実施形態に係る半導体光変調器において、上記の層構造は、以下の工程により作製しており、その結果、MZ位相変調領域14と保護ダイオード24(ダイオード21〜23)とを、半絶縁性InP基板31上にモノリシック集積している。
最初に、有機金属気相成長法や分子線エピタキシ法などの半導体結晶成長手段を用いて、半導体基板上に半導体層を複数積層することで、光変調器用の半導体層構造を形成する。ここでは、半導体基板に半絶縁性InP基板31を用いた。又、光変調器としてMZ光変調器を形成するために、半導体層構造は位相変調の機能を発現するものとした。具体的には、前述したように、n−InPからなる下部のn型クラッド層32、MQW層からなる半導体コア層33、i−InP層34、p−InAlAsなどからなるp層35、n−InPからなる上部のn型クラッド層36を、順に半絶縁性InP基板31上に形成する。
次に、フォトリソグラフィとエッチングにより、MZ位相変調領域14とする所定の領域をハイメサ形状に加工する。このとき、同時に、保護ダイオード24、即ち、ダイオード21〜23とする他の領域もハイメサ形状に加工する。
次に、MZ位相変調領域14とする領域及びダイオード21〜23とする領域のハイメサ形状の側壁を保護するのと同時に、後工程で行う電極及び金属配線の形成時に側壁が電極及び金属配線と接触しないように、BCB樹脂等からなる保護膜37を塗布し、フォトリソグラフィとエッチングにより、保護膜37を一部除去する。除去する部位は、MZ位相変調領域14のハイメサ形状上のうち位相変調領域として機能させるためにシグナル電極18を形成する部分、ダイオード21〜23のハイメサ形状上のうち金属配線38とコンタクトをとる部分、ダイオード21〜23の下部のn型クラッド層32の一部など、素子間の配線のためにコンタクトをとる必要のある部分である(図3参照)。
この後、フォトリソグラフィ、金属蒸着、リフトオフの工程を経て、図2に示したように、MZ位相変調領域14のnpin構造の上層側(上部のn型クラッド層36)及び下層側(下部のn型クラッド層32)に、各々、シグナル電極18及びグランド電極19を形成する。又、図3に示したように、ダイオード21のnpin構造の下層側(下部のn型クラッド層32)とシグナル電極18とを接続する金属配線25、ダイオード21のnpin構造の上層側(上部のn型クラッド層36)とダイオード22のnpin構造の下層側(下部のn型クラッド層32)とを接続する金属配線38、ダイオード22のnpin構造の上層側(上部のn型クラッド層36)とダイオード23のnpin構造の下層側(下部のn型クラッド層32)とを接続する金属配線38、そして、ダイオード23のnpin構造の上層側(上部のn型クラッド層36)とグランド電極19とを接続する金属配線38を形成する。
上述した電極及び金属配線の形成工程により、MZ位相変調領域14の活性領域と保護ダイオード24(ダイオード21〜23)とを電気的に並列に接続し、かつ、MZ位相変調領域14の活性領域と逆の電界を保護ダイオード24(ダイオード21〜23)に印加するように配線している。
以上のように、本発明では、MZ位相変調領域14の層構造を利用して、保護ダイオード24(ダイオード21〜23)を形成するため、保護ダイオード24の作製に要する結晶成長数の増加がないという特長がある。又、MZ位相変調領域14のハイメサ形状構造をエッチングにより作製する際に、同時にダイオード21〜23のハイメサ形状構造もエッチングできるため、プロセス工程数も増えない。更に、電極及び金属配線作製においても、MZ位相変調領域14の部分と同時にダイオード21〜23の部分も作製できるため、保護ダイオード24の作製によりプロセス工程数は増加しない。
次に、本実施形態に係る半導体光変調器の各種電気的特性について説明する。なお、以下の説明で用いる逆方向電圧とは、MZ位相変調領域14で位相変調動作を行わせる電界の方向になるよう印加された電圧のことであり、順方向電圧はその逆の電界の方向となるよう印加された電圧のことである。ここで、保護ダイオード24(及びそれらを構成するダイオード21〜23)とMZ位相変調領域14とは、図4で示したように、層構造から見ると互いに逆になるように電気的に接続されているため、前述の逆方向電圧は、保護ダイオード24(ダイオード21〜23)の機能から見たときには順方向電圧となることに注意する必要がある。
まず、本実施形態に係る半導体光変調器のダイオード21(若しくは、ダイオード22、23)の電流−電圧特性を図5に示す。ある任意の電圧(図5中の電圧A)より大きい逆方向電圧(ダイオード21にとっては順方向電圧)がダイオード21に印加されると、電流が急増する。この電圧Aは、ダイオード21の立ち上がり電圧である。ダイオード22及びダイオード23もダイオード21と同等の特性を有する。
次に、本実施形態に係る半導体光変調器のMZ位相変調領域14の電流−電圧特性を図6に示す。ある任意の電圧(図6中の電圧B)以上の電圧が印加されると、電流が急増する。この電圧Bは、MZ位相変調領域14の立ち上がり電圧である。順方向にサージ電圧が印加された際、MZ位相変調領域14にかかる電界は、立ち上がり電圧B程度でクランプされて電流が流れるため、これより高い電圧は印加されない。
本実施形態で示したnpin構造では、立ち上がり電圧Bが4Vから7V程度であり、この立ち上がり電圧近傍でデバイス面全体に10mA以上の電流が流れるため、順方向のサージ電圧が印加された場合、素子全体にかかる電界は10V以下であり、電流密度が局所的に極端に大きくなることはない。このとき、人体モデルでの順方向のサージ耐圧は2.5kV以上を示す。
一方、逆方向にサージ電圧が印加された場合、順方向にサージ電圧が印加された場合と同じだけの電流(電荷)を流すためには、MZ位相変調領域14に大きな電界がかかる必要がある。しかし、MZ位相変調領域14は、通常、この電界の大きさには耐えられず、具体的には、ブレイクダウン電圧に到達したところで破壊されてしまう。
図7は、MZ位相変調領域14と保護ダイオード24とを並列接続した、本実施形態に係る半導体光変調器の電流−電圧特性を示したものである。ここでは、シグナル電極18とグランド電極19間に電圧を印加している。なお、保護ダイオード24が1つのダイオード(例えば、ダイオード21のみ)で形成されている場合の電流−電圧特性は太線で、保護ダイオード24が2つのダイオード(例えば、ダイオード21、22のみ)で形成されている場合は細線で、図1に示したように、保護ダイオード24が3つのダイオード21〜23で形成されている場合の電流−電圧特性は点線で示している。
本実施形態に係る半導体光変調器においては、MZ位相変調領域14の活性領域のブレイクダウン電圧よりも保護ダイオード24の立ち上がり電圧(図7において、ダイオードが1つの場合はA、2つの場合はB、3つの場合はC)が小さいため、逆方向のサージ電圧が印加された場合でも、保護ダイオード24の立ち上がり電圧で電圧がクランプされ、MZ位相変調領域14には立ち上がり電圧より大きい電界がかからない。従って、逆方向のサージ電圧によるMZ位相変調領域14の破壊を防ぐことができる。この時、サージ印加により半導体MZ変調器全体に入った電荷は、ほとんどが保護ダイオード24を流れて逃げていく。
ここで、保護ダイオード24におけるダイオードの直列接続個数は、その逆方向(ダイオードにとっては順方向)の立ち上がり電圧が、MZ位相変調領域14の通常の逆バイアス動作電圧より大きくなるように調整する。なお、保護ダイオード24の立ち上がり電圧は、ダイオードが1つであれば、そのダイオードの立ち上がり電圧となり、ダイオードが複数であれば、直列接続しているので、ダイオードの個数とダイオードの立ち上がり電圧の積となる。
一般的なpn接合ダイオードを保護ダイオードとしてモノリシック集積した場合では、ダイオード1個当たりの立ち上がり電圧が0.7V程度と低いため、MZ位相変調領域14の通常の動作電圧以上になるような立ち上がり電圧を得るためには、多数のpn接合ダイオードを直列接続する必要がある。
一方、本実施形態で示したようなnpin構造素子では、1つ当たりの立ち上がり電圧は5から7V程度と大きいため、直列接続する数がpn接合ダイオードの1/7以下でよく、その結果、場所もとらず、モノリシック集積がより簡易になる。例えば、図1では、保護ダイオード24として集積したダイオードの個数は3個であるが、pn接合ダイオードで同様の特性をもたせようとすると、20個程度直列接続する必要がある。
このほか、nin構造素子の場合も、立ち上がり電圧は5から7V程度であるため、npin構造素子の場合と同様に、直列接続する数が少なくてすむという特長がある。
図8は、本実施形態に係る半導体光変調器において、互いに直列接続するダイオードの個数と逆方向サージ耐圧との関係を示す図である。
ダイオードの個数が0個、つまり、保護ダイオード24をモノリシック集積していない時は、逆方向サージ耐圧は70Vと低い。これに対して、ダイオードを1個集積した時は、逆方向サージ耐圧が2.5kV以上と、十分大きな値に改善される。又、直列接続するダイオードの個数が増えるに従い、保護ダイオード24の立ち上がり電圧が高くなるため、逆方向サージ耐圧は下がるが、それでも、保護ダイオード24がないときよりも高い逆方向サージ耐圧が得られる。このように、保護ダイオード24により、逆方向サージ耐圧を向上させることができる。このことから、保護ダイオード24を構成するダイオードの個数は、MZ位相変調領域14で変調動作をさせるのに必要な印加電圧よりも保護ダイオード24の立ち上がり電圧(ダイオードの個数とダイオードの立ち上がり電圧の積)が高くなる個数以上で、かつ、なるべく少なくするとよい。
なお、保護ダイオード24の形成位置は図1に限らない。しかしながら、保護ダイオード24とMZ位相変調領域14との間の金属配線25をあまり長くすると、インピーダンスが増加して保護ダイオード24の効果が減じられるのと、半導体光変調器のチップ面積が増加してしまうため、光変調動作に支障のない範囲で、MZ位相変調領域14となるべく近づけて、保護ダイオード24を形成するのがよい。
又、本実施形態では、npin構造のMZ位相変調領域14の層構造を利用して、保護ダイオード24(ダイオード21〜23)を形成した例を示したが、npin構造が、nin構造又はpin構造のMZ位相変調領域14、保護ダイオード24(ダイオード21〜23)であっても、逆方向のサージ耐圧が大幅に向上する効果を得ることができる。この場合も、保護ダイオード24(ダイオード21〜23)の層構造は、物理的にはMZ位相変調領域14と同じであるが、電気的には、MZ位相変調領域14と逆の層構造であり、nin構造又はnip構造となっている。
又、MZ位相変調領域14と保護ダイオード24(ダイオード21〜23)の層構造が同一である場合は、前述したように、保護ダイオード24(ダイオード21〜23)のモノリシック集積によるプロセス工程の増加はない。もし、層構造が異なる場合でも、エピ積層回数、プロセス工程数(エッチング回数)が多くても1回増加するだけであり、抵抗や容量を別途モノリシック集積する場合と比べて、作製が簡易であるということには変わりがない。
例えば、npin構造のMZ位相変調領域14において、上層側からn層、p層、i層、n層となっている場合は、保護ダイオード24(ダイオード21〜23)を作製する領域のみ、上層側のn層をエッチングで除去するだけで、保護ダイオード24(ダイオード21〜23)をpin構造(電気的には、nip構造)とすることが可能である。この場合、MZ位相変調領域14のnpin構造のうち、半絶縁性InP基板31に近い方の一部の層構造と、保護ダイオード24(ダイオード21〜23)のpin構造は同一となる。このように、層構造を一部除去することで、保護ダイオード24(ダイオード21〜23)の立ち上がり電圧を調整することが可能である。
又、本実施形態では、InP系の材料を用いた例を示したが、本発明の効果は材料が異なっていても得られるものであり、GaAs系、GaN系、Si系、Ge系などにも適用可能である。各半導体層の構成についても、本実施形態で説明した材料に限る必要は無く、n層、p層、i層の各半導体層の材料については、半導体光変調器の設計に応じて適宜入れ替えることができるものであり、材料よりも、むしろ、層の導伝型がnpin、nin、あるいはpinのように並んでいることが重要である。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係る半導体光変調器のレイアウトを図9に示す。ここでも、半導体光変調領域と保護ダイオードとをモノリシック集積しているが、第1の実施の形態とは異なり、半導体光変調器として、半導体EA光変調器を用いている。
半導体EA光変調器では、入力された光信号を1本の導波路51へと導く。この1本の導波路51はハイメサ形状に加工されており、導波路51には電界の印加により光信号の強度を変調する光吸収領域52(半導体光変調領域)が設けられている。この光吸収領域52には、半導体MZ光変調器のMZ位相変調領域14(図1参照)と同じように、信号電極パッド53−53間に設けられた電界印加用のシグナル電極54(信号用電極)が配設されている。又、光吸収領域52のすぐ横には、3個のダイオード61〜63からなる保護ダイオード64がモノリシック集積されており、光吸収領域52の直上に設けられた電極54とグランド電極55(接地用電極)との間に接続されている。つまり、保護ダイオード64は光吸収領域52と電気的に並列接続になるように、金属配線65で接続されている。
保護ダイオード64を構成するダイオード61〜63の層構造は、第1の実施の形態と同様に、光吸収領域52の層構造を流用して作製されており、電気的な接続形態、そして、得られる逆方向サージ耐圧も第1の実施の形態に準じている。
本発明は、半導体光素子にサージ機能を内蔵する際に好適なものであり、半導体光変調器、特に、半導体MZ光変調器のサージ耐性向上に好適である。又、保護対象とする半導体素子、若しくは、半導体素子の活性領域が、ダイオード様の電気的特性を有するものであれば、他のものにも適用可能であり、例えば、発光ダイオード素子、半導体レーザ素子、半導体光増幅器な等にも用いることが可能である。
14 MZ位相変調領域
21、22、23 ダイオード
24 保護ダイオード
52 光吸収領域
61、62、63 ダイオード
64 保護ダイオード

Claims (8)

  1. 半導体基板上に半導体層を複数積層した半導体層構造からなり、光の変調を行う半導体光変調領域と、
    前記半導体層構造と同一の層構造、又は、前記半導体層構造のうち前記半導体基板側に近い方の一部の層構造と同一の層構造からなり、前記半導体光変調領域を電気的に保護するダイオードとを備え、
    前記半導体光変調領域と共に、前記ダイオードを前記半導体基板上にモノリシック集積し、
    前記半導体光変調領域の活性領域と前記ダイオードとを電気的に並列に接続し、かつ、前記活性領域と逆の電界を前記ダイオードに印加するように、前記半導体光変調領域と前記ダイオードとを配線したことを特徴とするサージ保護機能内蔵型半導体光変調器。
  2. 請求項1に記載のサージ保護機能内蔵型半導体光変調器において、
    前記ダイオードにおける順方向の立ち上がり電圧を、前記活性領域における逆方向のブレイクダウン電圧より小さくしたことを特徴とするサージ保護機能内蔵型半導体光変調器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のサージ保護機能内蔵型半導体光変調器において、
    前記ダイオードの数を、前記ダイオードにおける順方向の立ち上がり電圧と前記ダイオードの数の積が、前記活性領域の変調動作時における印加電圧より大きくなる個数とし、
    前記個数の前記ダイオードを前記半導体基板上にモノリシック集積すると共に、前記個数が複数である場合には、前記ダイオード同士を電気的に直列に接続したことを特徴とするサージ保護機能内蔵型半導体光変調器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のサージ保護機能内蔵型半導体光変調器において、
    前記半導体光変調領域における半導体層構造を、npin構造、nin構造、又は、pin構造のいずれか1つとすると共に、
    当該半導体層構造に対応して、前記ダイオードにおける層構造を、当該半導体層構造と逆の層構造であるnipn構造、nin構造、又は、nip構造のいずれか1つとしたことを特徴とするサージ保護機能内蔵型半導体光変調器。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のサージ保護機能内蔵型半導体光変調器において、
    前記半導体光変調領域における半導体層構造をnpin構造とすると共に、
    前記ダイオードにおける層構造を、当該半導体層構造と逆の層構造のうち前記半導体基板側から遠い方のn層を除いたnip構造としたことを特徴とするサージ保護機能内蔵型半導体光変調器。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のサージ保護機能内蔵型半導体光変調器において、
    前記半導体光変調領域を、電界吸収型光変調器を構成する光吸収領域、又は、マッハツェンダ型光変調器を構成する位相変調領域としたことを特徴とするサージ保護機能内蔵型半導体光変調器。
  7. 半導体基板上に半導体層を複数積層して、光の変調を行う半導体光変調領域となる半導体層構造を形成する工程と、
    所定の領域の前記半導体層構造をエッチングしてメサ形状に加工することにより、前記半導体光変調領域を形成すると共に、他の領域の前記半導体層構造をエッチングしてメサ形状に加工することにより、前記半導体光変調領域を電気的に保護するダイオードを形成する工程と、
    前記半導体光変調領域の前記半導体層構造の上層側及び下層側に、各々、信号用電極及び接地用電極を形成すると共に、前記ダイオードの前記半導体層構造の上層側と前記接地用電極とを接続する配線及び前記ダイオードの前記半導体層構造の下層側と前記信号用電極とを接続する他の配線を形成することにより、前記半導体光変調領域の活性領域と前記ダイオードとを電気的に並列に接続し、かつ、前記活性領域と逆の電界を前記ダイオードに印加するように、前記半導体光変調領域と前記ダイオードとを配線する工程とを有し、
    前記工程により、前記半導体光変調領域と前記ダイオードとを前記半導体基板上にモノリシック集積することを特徴とするサージ保護機能内蔵型半導体光変調器の製造方法。
  8. 半導体基板上に半導体層を複数積層して、光の変調を行う半導体光変調領域となる半導体層構造を形成する工程と、
    所定の領域の前記半導体層構造をエッチングしてメサ形状に加工することにより、前記半導体光変調領域を形成すると共に、他の領域の前記半導体層構造をエッチングしてメサ形状に加工することにより、前記半導体光変調領域を電気的に保護するダイオードとなる領域を形成する工程と、
    前記ダイオードとなる領域の前記半導体層構造の上層の一部をエッチングすることにより、前記ダイオードを形成する工程と、
    前記半導体光変調領域の前記半導体層構造の上層側及び下層側に、各々、信号用電極及び接地用電極を形成すると共に、前記ダイオードの前記半導体層構造の上層側と前記接地用電極とを接続する配線及び前記ダイオードの前記半導体層構造の下層側と前記信号用電極とを接続する他の配線を形成することにより、前記半導体光変調領域の活性領域と前記ダイオードとを電気的に並列に接続し、かつ、前記活性領域と逆の電界を前記ダイオードに印加するように、前記半導体光変調領域と前記ダイオードとを配線する工程とを有し、
    前記工程により、前記半導体光変調領域と前記ダイオードとを前記半導体基板上にモノリシック集積することを特徴とするサージ保護機能内蔵型半導体光変調器の製造方法。
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