JPH11121787A - 集積型光素子およびその製造方法 - Google Patents

集積型光素子およびその製造方法

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JPH11121787A
JPH11121787A JP27576397A JP27576397A JPH11121787A JP H11121787 A JPH11121787 A JP H11121787A JP 27576397 A JP27576397 A JP 27576397A JP 27576397 A JP27576397 A JP 27576397A JP H11121787 A JPH11121787 A JP H11121787A
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JP
Japan
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semiconductor layer
optical device
layer
waveguide
carrier concentration
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JP27576397A
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Junichi Kinoshita
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 pn接合をもつ埋込層が、第1の光素子にお
いては、高いキャリア濃度を有し、第2の光素子におい
ては、低いキャリア濃度を有するようにすることができ
ると共に、この埋込層を共通の結晶成長工程により形成
することができる集積型光素子およびその製造方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 集積型光素子の埋め込み層と接合する部
分に、予めキャリア濃度の高い層と低い層とを共通に形
成しておく。そして、埋め込み層の形成工程に先だっ
て、変調部において不要な層を除去する。このようにす
ることにより、簡易な工程で、レーザ部と変調部の構造
をそれぞれ最適化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積型光素子およ
びその製造方法に関する。より具体的には、本発明は、
例えば、外部変調器や半導体レーザなどの複数の光素子
がモノリシック(monolithic)に集積され、
超高速光通信に用いて好適な集積型光素子およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを用いた2.4Gbps(ギ
ガ・ビット毎秒)や10Gbpsの伝送速度での超高速
光通信システムにおいては、高速で動作させることがで
きる発光素子、光変調器、光増幅素子、および受光素子
などが必要とされている。これらの素子は、単体で用い
るよりも、モノリシックに集積化することにより、電気
的特性、光学的特性を改善することができ、さらに、シ
ステムの構成を簡略化して、信頼性を向上することもで
きる。
【0003】以下では、このような集積型光素子として
変調器集積型レーザ素子を例に挙げて説明する。変調器
集積型レーザ素子は、単一縦モード波長で発振する分布
帰還型レーザ(DFB−LD:Distributed
FeedBack Laser Diode)と、外
部変調器としての電界吸収型光変調器(EAM:Ele
ctro−Absorption type opti
cal Modulator)とをモノリシックに集積
した構成を有する。ここで、DFBレーザは直流電流に
より駆動され、その光出力がEAMにより高速変調され
る。したがって、このような変調器集積型レーザ素子に
おいては、DFBレーザに対しては安定した高出力動作
が要求され、また、EAMに対しては寄生容量を極限ま
で低減した超高速動作が要求される。
【0004】図7は、変調器集積型レーザの導波路方向
の断面構造を表す概略図である。ここでは、光通信用と
して普及している波長1.55μm帯のInGaAsP
/InP系材料を用いた構成例を示した。すなわち、変
調器集積型レーザ素子100は、レーザ部100Aと変
調部100Bとにより構成されている。
【0005】レーザ部100Aにおいては、n型InP
基板101の上に、n型クラッド層101’、活性層1
02、およびガイド層103が順次積層されている。こ
こで、n型クラッド層101’はn型InP、活性層1
02はInGaAsPからなるMQW(Multipl
e Quantum Well;多重量子井戸)構造、
ガイド層103はそれよりバンドギヤップの大きいIn
GaAsPにより構成することができる。また、ガイド
層103の上部には回折格子(グレーティング)103
Aが形成されている。
【0006】一方、光変調部100Bにおいては、MQ
W活性層102と回折格子付きガイド層103の一部が
それぞれ除去され、その代わりに、InGaAsPから
なるMQW吸収層104とi型InP層105とが順次
積層されている。MQW吸収層104は、QCSE(Q
uantum Confinement StarkE
ffect)効果によってDFBレーザ部100Aから
の光出力を変調できるように構成されている。
【0007】このような変調器集積型レーザ素子100
において、DFBレーザ部100Aの光導波路部分すな
わち同図中の102および103と、光変調部100B
の吸収導波路部分すなわち同図中の104との連結部1
06は、バット・ジョイント(butt joint)
と呼ばれる。図・・においては、この上に、p−InP
クラッド層107およびp−InGaAsPオーミック
・コンタクト層108が積層されている。あるいは、こ
れらの層は、導波路部分をいわゆる埋込ストライプ構造
にした後に形成されることもある。両デバイスの結合部
106の上には、両デバイスの電気的アイソレ−ション
のために、高抵抗のプロトン(proton)照射領域
109が設けられる。
【0008】この埋込みヘテロ構造(BH:burie
d heterostructure)について、横断
面図を用いてさらに詳細に説明する。図8は、変調器集
積型レーザ素子100の導波路に垂直な方向の断面構造
を表す概略図である。すなわち、同図は、図7に示した
a−a’線で切断した断面構造を例示し、p−n接合を
有するInP層で埋込まれた埋め込みヘテロ構造を例示
する。
【0009】この構造の素子の作成に際しては、まず、
上述したp−InPクラッド層107とコンタクト層1
08を成長する前に、活性層102とガイド層103と
吸収層4とを1.2μm幅のメサ・ストライプ(mes
a−stripe)形状になるようにエッチングする。
次に、このストライプの両脇2μmの外側に図示しない
Si02膜を堆積して結晶成長を妨害し、ストライプと
その両脇に、p−InP層107とコンタクト層108
を、やはりメサ・ストライプ状に成長する。全体をSi
02絶縁膜120で覆った後、選択成長されたメサ・ス
トライプの上面にSi02絶縁膜120の開口部125
を設け、p側電極130を形成する。また、裏面にはn
側電極140を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図8に示した
構造では、活性層102の両脇において、n型InP基
板101とp型InPクラッド層107とのホモ接合1
50が形成される。このホモ接合は、集積型素子100
のレーザ部100Aについてみると、レーザ発振動作時
には順接合として機能する。一方、InP層107と活
性層102との間にはヘテロ接合が形成される。これら
のホモ接合とヘテロ接合とは飽和電流密度が異なるため
に、注入電流を活性層に狭窄することができる。なお、
他のBH構造では、この上に図示しない逆接合を形成し
て更に電流を狭窄する工夫がなされることも多い。
【0011】しかし、効果的に電流を狭窄するために
は、このホモ接合におけるInP層101’および10
7のキャリア濃度は、5×1017cm-3以上であること
が望ましく、p型不純物であるZnが活性層102に拡
散しやすくなる直前の1×1018cm-3程度とすること
がさらに望ましい。その理由は、キャリア濃度が低くな
ると、InPホモ接合150の飽和電流密度が下がり、
ヘテロ接合における飽和電流密度との差が小さくなっ
て、活性層に電流を集中できなくなり、電流リークが生
じてレーザの出力が低下するからである。
【0012】一方、集積型素子100の変調部100B
についてみると、InPのホモ接合には、逆バイアスが
印加される。しかし、InP層101’およびInP層
107のキャリア濃度がいずれも5×1017cm-3以上
であると、pn接合の寄生容量が大きくなり、2.4G
bpsや10Gbpsにおける高速動作が困難になる。
高速動作を実現するためには、埋込領域の接合を形成す
るInP層101’あるいはInP層107のキャリア
濃度は5×1016cm-3以下であることが望ましく、で
きれば1×1016cm-3以下であることがさらに望まし
い。
【0013】このように、集積型光素子のレーザ部10
0Aと変調部100Bとの間では、InP層101’あ
るいはInP層107の最適なキャリア濃度が異なる。
従って、従来は、これらのInP層を共通にすると、レ
ーザ部100Aと変調部100Bの性能を両立すること
ができないという問題があった。
【0014】また、それぞれの部分について、InP層
101’あるいはInP層107を別々に成長しようと
すると、製造プロセスや結晶成長工程は極めて複雑とな
り、集積型光素子100の製作が困難になるという問題
があった。
【0015】一方、図9は、第2の従来例として、半絶
縁性InP層を用いた埋め込み型構造を例示する概略横
断面図である。すなわち、同図は図7のa−a’線で切
断した断面構造を例示し、活性層102の両脇は、p型
InPの代わりに、鉄(Fe)がドープされて半絶縁性
(semi−insulating)とされたInP層
160により埋め込まれている。しかし、InPにおい
ては十分に高い絶縁性が実現されていない。また、p−
InP層107に含有されるZnとInP層160に含
有されるFeとが相互拡散を生じるために、界面におい
て絶縁性が劣化しやすい。従って、図9に示した構造に
おいても、注入電流を活性層102に狭窄することが容
易でないという問題があった。
【0016】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
ある。すなわち、その目的は、pn接合をもつ埋込層
が、レーザ部において高出力特性を保証し、変調部にお
いて低容量の高速動作を支持できると共に、この埋込層
を共通の結晶成長工程により形成することができる変調
器集積型レーザ素子およびその製造方法を提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明による
集積型光素子は、同一の基板上に形成された第1の光素
子と第2の光素子とを少なくとも備えた集積型光素子で
あって、前記第1の光素子と前記第2の光素子のそれぞ
れは、導波路と、前記導波路を埋め込むように形成され
ている埋め込み半導体領域と、前記導波路の周囲の前記
埋め込み半導体領域の中に形成されたpn接合と、を有
し、前記第1の光素子の前記pn接合を構成している半
導体のいずれかは、5×1017cm-3以上のキャリア濃
度を有し、前記第2の光素子の前記pn接合を構成して
いる半導体のいずれかは、5×1016cm-3以下のキャ
リア濃度を有するものして構成され、それぞれの光素子
について最適な濃度のpn接合を形成することができ
る。
【0018】また、本発明による集積型光素子は、同一
の第1導電型の基板上に形成された第1の光素子と第2
の光素子とを少なくとも備えた集積型光素子であって、
前記第1の光素子は少なくとも、前記基板上に形成され
た第1導電型の第1の半導体層と、前記第1の半導体層
の上に形成された第1導電型の第2の半導体層と、前記
第2の半導体層の上にストライプ状に形成された第1の
導波路と、前記導波路を埋め込むように形成され、前記
導波路の周囲において、前記第2の半導体層と接触して
pn接合を形成している第2導電型の第3の半導体層
と、を有し、前記第2の光素子は少なくとも、前記基板
上に形成された第1導電型の第1の半導体層と、前記第
1の半導体層の上にストライプ状に形成され、前記第1
の導波路と連結されている第2の導波路と、前記導波路
を埋め込むように形成され、前記導波路の周囲におい
て、前記第1の半導体層と接触してpn接合を形成して
いる第2導電型の第3の半導体層と、を有し、前記第1
の半導体層のキャリア濃度は、5×1017cm-3以上で
あり、前記第2の半導体層のキャリア濃度は、5×10
16cm-3以下であるものとして構成され、それぞれの光
素子について最適な濃度のpn接合を形成することがで
きる。
【0019】ここで、前記第2の光素子は、前記第1の
半導体層と前記第2の導波路との間にストライプ状に設
けられた、前記第2の半導体層をさらに有するものして
構成しても良い。
【0020】また、本発明による集積型光素子として
は、半導体レーザ素子と光変調器とを組み合わせたも
の、あるいは半導体レーザ素子とフォトダイオードとを
組み合わせたものとすることが好適である。
【0021】一方、本発明による集積型光素子の製造方
法は、同一の半導体基板上に形成された第1の光素子と
第2の光素子とを少なくとも備えた集積型光素子の製造
方法であって、第1導電型の前記半導体基板上に、第1
導電型の第1の半導体層を形成する工程と、前記第1の
半導体層の上に、前記第1の半導体層よりもキャリア濃
度が高い第1導電型の第2の半導体層を形成する工程
と、前記第2の光素子となる部分において、前記第2の
半導体層のうちの少なくとも一部をエッチング除去して
前記第1の半導体層を露出させる工程と、前記第2の半
導体層と前記露出された前記第1の半導体層の上に第2
導電型の第3の半導体層を形成する工程と、を備えたも
のして構成され、従来と比べて結晶成長工程を増やすこ
となく、それぞれの光素子について最適なpn接合を形
成することができる。
【0022】また、本発明による集積型光素子の製造方
法は、第1導電型の前記半導体基板上に、第1導電型の
第1の半導体層を形成する工程と、前記第1の半導体層
の上に、前記第1の半導体層よりもキャリア濃度が高い
第1導電型の第2の半導体層を形成する工程と、前記第
2の半導体層の上に、前記第1の光素子のためのストラ
イプ状の第1の導波路を形成する工程と、前記第2の光
素子となる部分において、前記第2の半導体層の上に第
2の導波路となる半導体層を堆積する工程と、前記第2
の導波路となる半導体層と前記第2の半導体層とを共に
部分的にエッチング除去することにより、前記第2の導
波路を形成するとともに、その周囲に前記第1の半導体
層を露出させる工程と、前記第1の導波路と前記第2の
導波路とをそれぞれ埋め込むように、第2導電型の第3
の半導体層を形成する工程と、を備えたものして構成さ
れ、従来と比べて結晶成長工程を増やすことなく、それ
ぞれの光素子について最適なpn接合を形成することが
できる。
【0023】あるいは、本発明による集積型光素子の製
造方法は、第1導電型の前記半導体基板上に、第1導電
型の第1の半導体層を形成する工程と、前記第1の半導
体層の上に、前記第1の半導体層よりもキャリア濃度が
高い第1導電型の第2の半導体層を形成する工程と、前
記第2の半導体層の上に、前記第1の光素子のためのス
トライプ状の第1の導波路を形成する工程と、前記第2
の光素子となる部分において、前記第2の半導体層を除
去して前記第1の半導体層を露出させる工程と、前記露
出された前記第1の半導体層の上に前記第2の光素子の
ためのストライプ状の第2の導波路を形成する工程と、
前記第1の導波路と前記第2の導波路とをそれぞれ埋め
込むように、第2導電型の第3の半導体層を形成する工
程と、を備えたものして構成され、従来と比べて結晶成
長工程を増やすことなく、それぞれの光素子について最
適なpn接合を形成することができる。
【0024】ここで、本発明による集積型光素子として
は、半導体レーザ素子と光変調器とを組み合わせたも
の、あるいは半導体レーザ素子と受光素子とを組み合わ
せたものが好適であり、前記第1の半導体層のキャリア
濃度は、5×1017cm-3以上であり、前記第2の半導
体層のキャリア濃度は、5×1016cm-3以下とするこ
とが望ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】集積型光素子においては、例え
ば、レーザ部では埋込層への無効漏れ電流を少なくし、
変調部では超高速動作を達成するために容量を極度に低
減する必要がある。この目的のため、pn接合を形成す
る埋込接合部のキャリア濃度は、レーザ部では高くし、
変調部では低くすることが望ましい。これを実現するた
めに、本発明によれば、集積型光素子の埋め込み層と接
合する部分に、予めキャリア濃度の高い層と低い層とを
共通に形成しておく。そして、埋め込み層の形成工程に
先だって、変調部において不要な層を除去する。このよ
うにすることにより、簡易な工程で、レーザ部と変調部
の構造をそれぞれ最適化することができる。
【0026】以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形
態について説明する。図1は、本発明による集積型光素
子の概略構成を表す模式図である。すなわち、同図は、
変調器集積型レーザ素子10の導波路に沿った方向の断
面構造を表す概略図である。
【0027】また、図2および図3は、それぞれ、図1
のa−a’線、b−b’線で切断した横断面図である。
【0028】本発明においては、n型InP基板11の
上に、キャリア濃度の低いn−型InP層とキャリア濃
度の高いn型InP層80とが積層されている。
【0029】その構成を、概説すると以下の如くであ
る。まず、n型InP基板11の上に、n- 型InP層
70が形成されている。この層70のキャリア濃度は5
×1015cm-3であり、pn接合の空乏層の伸びに余裕
を持たせるために、層厚は約2μmとされている。次
に、n- 型InP層70の上に、キャリア密度が1×1
18cm-3のn型InP層80が積層されている。この
層の層厚は、例えば約0.2μmとすることができる。
【0030】さらに、レーザ部10Aにおいては、n型
InP層80の上に、活性層12、ガイド層13、p型
クラッド層17およびp型コンタクト層18が順次積層
されている。ここで、活性層12は、例えば、組成の異
なるInGaAsP層を周期的に積層したMQW構造と
し、ガイド層13はそれよりバンドギャップの大きいI
nGaAsPにより構成することができる。また、ガイ
ド層13の上部には回折格子13Aが形成され、DFB
レーザとして動作するように構成されている。
【0031】一方、変調部10Bにおいては、MQW活
性層12と回折格子付きガイド層13がそれぞれ除去さ
れ、その代わりに、InGaAsPからなるMQW吸収
層14とi型InP層15とが順次積層されている。M
QW吸収層14は、QCSE効果によってDFBレーザ
部10Aからの光出力を変調できるように構成されてい
る。なお、前述したInP層70および80は、レーザ
部10Aおよび変調部10Bにおいて、それぞれn型ク
ラッド層としての役割も有する。
【0032】図2および図3に示したように、活性層1
2、ガイド層13および吸収層14は、それぞれメサ・
エッチングにより、ストライプ状にエッチングされて、
導波路ストライプ構造を構成している。また、変調部1
0Bにおいては、このメサ・エッチング工程に際して、
n型InP層80も同様にメサ・エッチングされてスト
ライプ状に形成され、キャリア濃度が低いn- 型InP
層70の表面が露出される。
【0033】さらに、このメサ・エッチングされたスト
ライプを覆うようにして、p型InP層17が形成さ
れ、埋め込み構造が形成されている。また、p型InP
層17の上には、p型コンタクト層18が積層され、レ
ーザ部10Aと変調部10Bとの接続部においては、こ
れらを電気的に絶縁するためにプロトンが照射されて高
抵抗化された領域19が形成されている。さらに、素子
の表面は、酸化シリコンなどによる保護膜20により覆
われ、その開口を介して、p側電極30が接続されてい
る。また、n型基板11の裏面には、n側電極40が形
成されている。
【0034】本発明によれば、図2に示したように、レ
ーザ部10Aの活性層12の両脇において、埋め込み層
であるp型InPクラッド層17は、n型InP層18
とpn接合50を形成する。ここで、n型InP層18
はキャリア濃度が高いので、レーザの発振動作のために
順方向に電流を流した時に、InPホモ接合50の飽和
電流密度を高く維持して電流リークを抑制することがで
きる。つまり、活性層に電流を効果的に集中することが
でき、レーザの出力を向上することができる。
【0035】ここで、pn接合50の順方向飽和電流密
度を高く維持するためには、n型InP層80のキャリ
ア濃度は、5×1017cm-3以上であることが望まし
い。
【0036】一方、図3に示したように、変調部10B
の吸収層14の両脇においては、埋め込み層であるp型
InPクラッド層17は、n- 型InP層70とpn接
合50’を形成する。ここで変調器の動作に際しては、
pn接合50’に対して逆バイアスが印加されが、n-
型InP層70のキャリア濃度が低いので、pn接合の
寄生容量が低い。すなわち、逆バイアスの印加により形
成される空乏層は、キャリア濃度が低く且つ層厚が厚い
- 型InP層70の中を伸びることができるために、
pn接合50’の接合容量が低減され、変調部10Bを
高速で動作させることができるようになる。ここで、p
n接合50’の寄生容量を十分に低減するためには、n
- 型InP層70のキャリア濃度は、5×1016cm-3
以下であることが望ましい。
【0037】次に、本発明による集積型光素子10の製
造方法について、図1〜図3を参照しつつ説明する。ま
ず、n型InP基板11の上に、n- 型InP層70と
n型InP層80とをエピタキシャル成長する。この結
晶成長法としては、例えば、有機金属化学気相成長法
(MOCVD)や、液相成長法(LPE)、化学ビーム
・エピタキシャル法(CBE)などを用いることができ
る。また、層70のキャリア濃度は約5E15cm−3
で、層厚は約2μmとすることができる。この層70の
キャリア濃度や層厚は、pn接合に逆バイアスを印加し
たときに生ずる空乏層が伸びることができるように適宜
決定することが望ましい。一方、層80のキャリア密度
は約1×1018cm-3で、層厚は約0.2μmとするこ
とができる。但し、これらの層のキャリア濃度や層厚
は、素子のその他の構造パラメータや結晶成長方法に応
じて適宜調節することができる。また、n- 型InP層
70の成長に先だって、基板11の上に図示しないIn
Pなどのバッファ層を適宜成長しても良い。
【0038】次に、活性層12、ガイド層13をエピタ
キシャル成長する。結晶成長法は、前述ものと同様の方
法を用いることができる。さらに、ガイド層13の上に
回折格子13Aを形成する。この形成方法としては、例
えば、ガイド層13の上に感光性レジストを塗布し、僅
かに波長が異なる2種類の光による干渉パターンを用い
てレジストを露光、現像し、このレジスト・パターンを
マスクにして、ガイド層13の表面部分を臭化水素(H
Br)を含むエッチング液などによりエッチングする方
法を挙げることができる。
【0039】次に、変調部10Bとなるべき箇所のガイ
ド層13と活性層12とをエッチング除去する。そし
て、この除去部分に、MQW吸収層14とi型InP層
15とを結晶成長する。
【0040】さらに、活性層12とガイド層13、およ
び吸収層14とi型InP層15とをストライプ状にマ
スクして、メサ・エッチングにより、導波路ストライプ
を形成する。この際に、レーザ部10Aにおいては、n
型InP層80の表面が露出するまでエッチングを行
う。また、変調部10Bにおいては、n- 型InP層7
0の表面が露出するまでエッチングを行う。このエッチ
ング工程は、InP層70とInP層80との界面で厳
密に停止させる必要はなく、多少、InP層70をオー
バー・エッチングしても良い。
【0041】次に、これらの導波路ストライプの両側約
2μmの領域のみを露出させて、その外側に図示しない
酸化シリコン・マスクを形成し、この露出部分に、p型
InPクラッド層17およびp型コンタクト層18を順
次結晶成長する。このようにして、活性層12や吸収層
14の導波路ストライプを埋め込むようにして、InP
クラッド層17をストライプ状に選択成長することがで
きる。
【0042】次に、ウェーハの表面全体を酸化シリコン
やレジスト、金(Au)などのマスクで保護し、レーザ
部10Aと変調部10Bとの接合部分を開口して、プロ
トンを照射することにより、高抵抗領域19を形成す
る。この高抵抗領域19により、レーザ部10Aと変調
部10Bとを電気的に絶縁することができる。
【0043】次に、ウェーハの表面全体を保護膜20に
より覆い、p型コンタクト層18の上に開口を形成し
て、p側電極30を形成する。なお、前述したプロトン
の照射は、このp側電極30の形成工程の後に実施して
も良い。このようにすれば、p側電極30をマスクとし
て利用することができるので、照射の際のマスクの形成
工程を省略することができる。最後に、基板11の裏面
にn側電極40を形成し、素子毎に分離して、変調器集
積型レーザ素子10が完成する。
【0044】本発明によれば、従来と比べて結晶成長工
程を増やすことなく、レーザ部と変調部とに、それぞれ
最適なInP接合を設けることができる。すなわち、レ
ーザ部と変調部とにおいて、キャリア濃度が異なるn型
InP層とn- 型InP層とをそれぞれ別々に成長しよ
うとすると、いずれかのInP層を成長した後に、ウェ
ーハを一端、結晶成長装置から取り出して、部分的にエ
ッチング処理やマスクを形成して、再び結晶成長装置に
導入して、選択成長を行う必要があった。しかし、本発
明によれば、一度の結晶成長工程においてn- 型InP
層70とn型InP層80とを連続的に積層し、変調部
10Bにおいてn型InP層80を除去することによ
り、レーザ部10Aと変調部10Bとにおいてそれぞれ
最適のInP接合を形成することができる。つまり、本
発明によれば、簡略な工程により、高い歩留まりで高性
能な変調器集積型レーザ素子を製造することができる。
なお、図1および図3に示した例においては、変調部1
0Bの吸収層14の下にn型InP層80をストライプ
状に残した構造について説明した。しかし、本発明はこ
れに限定されるものではない。すなわち、変調部10B
において、n型InP層80をすべて除去し、露出した
- 型InP層70の上に吸収層14を形成するように
しても良い。このようにした場合には、レーザ部10A
の活性層12やガイド層13との光軸を合わせるため
に、吸収層14を厚く形成する必要がある。しかし、キ
ャリア濃度が高いn型InP層80を除去することによ
り、n型InP層80のストライプの側面とp型InP
層17との間で形成されるpn接合に伴う寄生容量を解
消することができる。
【0045】次に、本発明による第2の集積型光素子に
ついて説明する。図4〜図6は、本発明による第2の集
積型光素子の概略構成を例示する模式図である。すなわ
ち、図4は、発光素子と受光素子とを集積化した集積型
光素子90の導波路に沿った方向の断面構造を表す概略
図である。また、図5および図6は、それぞれ、図4の
a−a’線、b−b’線で切断した横断面図である。
【0046】これらの図に表した集積型光素子90は、
レーザ部90Aと受光部90Bとからなる。レーザ部9
0Aは、埋め込み型の導波路を有するDFBレーザ素子
であり、受光部90Bは、p型半導体層とn型半導体層
との間にi型の光吸収層が導波路状に埋め込まれた、い
わゆる埋め込み導波路型のpinフォトダイオードであ
る。
【0047】この集積型光素子90においても、n型I
nP基板11の上に、キャリア濃度の低いn- 型InP
層とキャリア濃度の高いn型InP層80とが積層され
ている。レーザ部90Aの構成は、図1および図2に関
して前述したものと概略同様とすることができ、同一の
部分には同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
【0048】レーザ部90Aにおいては、図5に示した
ように、埋め込み部分のpn接合51は、キャリア濃度
が高いInPにより形成されている。従って、前述した
ように、順方向に電流を流したレーザ駆動の際の飽和電
流密度を高く維持して、活性層12に電流を集中するこ
とができる。
【0049】一方、受光部90Bは、InGaAsある
いはInGaAsPなどからなる光吸収層95を有す
る。この光吸収層95は、レーザ部90Aの活性層12
およびガイド層13からの光を、バット・ジョイントを
介して受け、吸収して電気信号に変換する。ここで、フ
ォトダイオードである受光部90Bは、n型InP層7
0とp型InP層17とにより形成されるpn接合5
1’に逆バイアスを印加する必要がある。従って、受光
部90Bの高速動作を実現するためには、このpn接合
の寄生容量を低減する必要がある。ここで、pn接合5
0’の寄生容量を十分に低減するためには、n- 型In
P層70のキャリア濃度は、5×1016cm-3以下であ
ることが望ましい。また、その層厚は、pn接合の空乏
層が十分に伸びるように、2μm以上とすることが望ま
しい。
【0050】本発明によれば、n型InP層70は、キ
ャリア濃度が低く、その層厚を厚くすることができるの
で、受光部90Bの埋め込み部分のpn接合51’の空
乏層が伸びて寄生容量を低減し、高速動作させることが
できる。
【0051】以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施
の形態について説明した。しかし、本発明は、前述した
具体例に限定されない。この他にも、例えば、埋め込み
型導波路を有する光増幅素子と受光素子とを集積した集
積型光素子や、光変調器と光増幅器とを集積した集積型
光素子などについても本発明を同様に適用して、同様の
効果を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に説明する効果を奏する。まず、本発明に
よれば、複数の光素子を集積した集積型光素子におい
て、それぞれの光素子について、最適なpn接合を形成
することができる。例えば、レーザと光変調器とを組み
合わせた場合については、キャリア濃度が高いpn接合
を形成することにより、レーザの発振動作のために順方
向に電流を流した時に、InP接合の飽和電流密度を高
く維持して電流リークを抑制することができる。つま
り、活性層に電流を効果的に集中することができ、レー
ザの出力を向上することができる。一方、変調部におい
ては、キャリア濃度の低いpn接合を形成することがで
き、寄生容量が低減され、変調部を高速で動作させるこ
とができるようになる。
【0053】また、本発明によれば、レーザと光変調器
との組み合わせに限らず、例えば、レーザと受光素子
や、光増幅素子と受光素子、あるいは光変調器と光増幅
器などを組み合わせた集積型光素子において、それぞれ
の光素子について最適なキャリア濃度のpn接合を形成
することができ、これらの性能を極限まで向上すること
ができるようになる。
【0054】さらに、本発明によれば、従来と比べて結
晶成長工程を増やす必要がない。すなわち、光素子のそ
れぞれの部分において、一度の結晶成長工程においてキ
ャリア濃度が異なる半導体層を連続的に積層し、それぞ
れの光素子部分において適宜除去することにより、それ
ぞれ最適の接合を形成することができる。つまり、本発
明によれば、簡略な工程により、高い歩留まりで高性能
な集積型光素子を製造することができる。以上説明した
ように、本発明によれば、最適な素子構造を有する光素
子を組み合わせた集積型光素子を、簡易な工程により高
い歩留まりで得ることができ、産業上のメリットは多大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による集積型光素子の概略構成を表す模
式図である。すなわち、同図は、変調器集積型レーザ素
子10の導波路に沿った方向の断面構造を表す概略図で
ある。
【図2】図1のa−a’線で切断した横断面図である。
【図3】図1のb−b’線で切断した横断面図である。
【図4】本発明による第2の集積型光素子の概略構成を
例示する模式図である。すなわち、発光素子と受光素子
とを集積化した集積型光素子90の導波路に沿った方向
の断面構造を表す概略図である。
【図5】図4のa−a’線で切断した横断面図である。
【図6】図4のb−b’線で切断した横断面図である。
【図7】変調器集積型レーザの導波路方向の断面構造を
表す概略図である。
【図8】変調器集積型レーザ素子100の導波路に垂直
な方向の断面構造を表す概略図である。
【図9】第2の従来例として、半絶縁性InP層を用い
た埋め込み型構造を例示する概略横断面図である。
【符号の説明】
10、90、100 集積型光素子 10A、90A、100A レーザ部 10B、100B 変調部 11、101 n型InP基板 12、102 活性層 13、103 ガイド層 13A、103A 回折格子 14、104 吸収層 15、105 i型InP層 16、106 バット・ジョイント 17、107 p型クラッド層 18、108 p型コンタクト層 19、10 高抵抗層 30、130 p側電極 50、50’、51、51’、150 pn接合 40、140 n側電極 70 n- 型InP層 80 n型InP層 90B 受光部 95 吸収層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一の基板上に形成された第1の光素子と
    第2の光素子とを少なくとも備えた集積型光素子であっ
    て、 前記第1の光素子と前記第2の光素子のそれぞれは、導
    波路と、前記導波路を埋め込むように形成されている埋
    め込み半導体領域と、前記導波路の周囲の前記埋め込み
    半導体領域の中に形成されたpn接合と、を有し、 前記第1の光素子の前記pn接合を構成している半導体
    のいずれかは、5×1017cm-3以上のキャリア濃度を
    有し、 前記第2の光素子の前記pn接合を構成している半導体
    のいずれかは、5×1016cm-3以下のキャリア濃度を
    有することを特徴とする集積型光素子。
  2. 【請求項2】同一の第1導電型の基板上に形成された第
    1の光素子と第2の光素子とを少なくとも備えた集積型
    光素子であって、 前記第1の光素子は少なくとも、 前記基板上に形成された第1導電型の第1の半導体層
    と、 前記第1の半導体層の上に形成された第1導電型の第2
    の半導体層と、 前記第2の半導体層の上にストライプ状に形成された第
    1の導波路と、 前記導波路を埋め込むように形成され、前記導波路の周
    囲において、前記第2の半導体層と接触してpn接合を
    形成している第2導電型の第3の半導体層と、 を有し、 前記第2の光素子は少なくとも、 前記基板上に形成された第1導電型の第1の半導体層
    と、 前記第1の半導体層の上にストライプ状に形成され、前
    記第1の導波路と連結されている第2の導波路と、 前記導波路を埋め込むように形成され、前記導波路の周
    囲において、前記第1の半導体層と接触してpn接合を
    形成している第2導電型の第3の半導体層と、 を有し、 前記第1の半導体層のキャリア濃度は、5×1017cm
    -3以上であり、 前記第2の半導体層のキャリア濃度は、5×1016cm
    -3以下であるものとして構成されていることを特徴とす
    る集積型光素子。
  3. 【請求項3】前記第2の光素子は、前記第1の半導体層
    と前記第2の導波路との間にストライプ状に設けられ
    た、前記第2の半導体層をさらに有することを特徴とす
    る請求項2記載の集積型光素子。
  4. 【請求項4】前記第1の光素子は、半導体レーザ素子で
    あり、 前記第2の光素子は、光変調器であり、 前記第1の半導体層の層厚は、前記第2の半導体層の層
    厚よりも厚いものとして構成されていることを特徴とす
    る請求項2または3に記載の集積型光素子。
  5. 【請求項5】前記第1の光素子は、半導体レーザ素子で
    あり、 前記第2の光素子は、フォトダイオードであり、 前記第1の半導体層の層厚は、前記第2の半導体層の層
    厚よりも厚いものとして構成されていることを特徴とす
    る請求項2または3に記載の集積型光素子。
  6. 【請求項6】同一の半導体基板上に形成された第1の光
    素子と第2の光素子とを少なくとも備えた集積型光素子
    の製造方法であって、 第1導電型の前記半導体基板上に、第1導電型の第1の
    半導体層を形成する工程と、 前記第1の半導体層の上に、前記第1の半導体層よりも
    キャリア濃度が高い第1導電型の第2の半導体層を形成
    する工程と、 前記第2の光素子となる部分において、前記第2の半導
    体層のうちの少なくとも一部をエッチング除去して前記
    第1の半導体層を露出させる工程と、 前記第2の半導体層と前記露出された前記第1の半導体
    層の上に第2導電型の第3の半導体層を形成する工程
    と、 を備えたことを特徴とする集積型光素子の製造方法。
  7. 【請求項7】同一の半導体基板上に形成された第1の光
    素子と第2の光素子とを少なくとも備えた集積型光素子
    の製造方法であって、 第1導電型の前記半導体基板上に、第1導電型の第1の
    半導体層を形成する工程と、 前記第1の半導体層の上に、前記第1の半導体層よりも
    キャリア濃度が高い第1導電型の第2の半導体層を形成
    する工程と、 前記第2の半導体層の上に、前記第1の光素子のための
    ストライプ状の第1の導波路を形成する工程と、 前記第2の光素子となる部分において、前記第2の半導
    体層の上に第2の導波路となる半導体層を堆積する工程
    と、 前記第2の導波路となる半導体層と前記第2の半導体層
    とを共に部分的にエッチング除去することにより、前記
    第2の導波路を形成するとともに、その周囲に前記第1
    の半導体層を露出させる工程と、 前記第1の導波路と前記第2の導波路とをそれぞれ埋め
    込むように、第2導電型の第3の半導体層を形成する工
    程と、 を備えた集積型光素子の製造方法。
  8. 【請求項8】同一の半導体基板上に形成された第1の光
    素子と第2の光素子とを少なくとも備えた集積型光素子
    の製造方法であって、 第1導電型の前記半導体基板上に、第1導電型の第1の
    半導体層を形成する工程と、 前記第1の半導体層の上に、前記第1の半導体層よりも
    キャリア濃度が高い第1導電型の第2の半導体層を形成
    する工程と、 前記第2の半導体層の上に、前記第1の光素子のための
    ストライプ状の第1の導波路を形成する工程と、 前記第2の光素子となる部分において、前記第2の半導
    体層を除去して前記第1の半導体層を露出させる工程
    と、 前記露出された前記第1の半導体層の上に前記第2の光
    素子のためのストライプ状の第2の導波路を形成する工
    程と、 前記第1の導波路と前記第2の導波路とをそれぞれ埋め
    込むように、第2導電型の第3の半導体層を形成する工
    程と、 を備えた集積型光素子の製造方法。
  9. 【請求項9】前記第1の光素子は、レーザ素子であり、 前記第2の光素子は、光変調器であり、 前記第1の半導体層のキャリア濃度は、5×1017cm
    -3以上であり、 前記第2の半導体層のキャリア濃度は、5×1016cm
    -3以下であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか
    1つに記載の集積型光素子の製造方法。
  10. 【請求項10】前記第1の光素子は、レーザ素子であ
    り、 前記第2の光素子は、受光素子であり、 前記第1の半導体層のキャリア濃度は、5×1017cm
    -3以上であり、 前記第2の半導体層のキャリア濃度は、5×1016cm
    -3以下であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか
    1つに記載の集積型光素子の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7045823B2 (en) 2002-10-25 2006-05-16 Oki Electric Industry Co. Ltd. Optical semiconductor device having semiconductor laser and electroabsorptive modulator
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CN111193183A (zh) * 2020-03-01 2020-05-22 福建中科光芯光电科技有限公司 一种单片集成的平衡探测器芯片及其制备方法
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