JP2011194481A - 中ぐり工具 - Google Patents

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▲祐▼紀 山浦
Yuta Daimon
雄太 大門
Kotaro Muraoka
浩太郎 村岡
Tatsuhiko Tanaka
龍彦 田中
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Abstract

【課題】切刃位置の調整に伴う重心変動を抑制できる中ぐり工具を提供する。
【解決手段】回転ホルダ3に設けられたバイト収納孔32に収納されるバイト4の先端41に切刃2が設けられ、バイト4の基端42を押圧して切刃2の突出量Xを調整可能なラジアル調整ねじ5と、このラジアル調整ねじ5を操作して切刃2を進退させた際に、当該切刃2の進退方向とは反対方向に移動するカウンタウェイト7とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、被切削物の内周面を所定の内径に切削する中ぐり工具に関する。
一般に、精密ラインボーリング加工に用いられる中ぐり工具は、軸心回りに回転する長尺円柱状の回転ホルダの径方向に突出する切刃位置を微調整することにより、被切削物の内周面を所定の内径に高精度に切削している。切刃位置の微調整は、頻繁に行われるので、作業性に優れたものであることが好ましい。
従来、このような中ぐり工具として、例えば、特許文献1に開示された微調整式マイクロカートリッジを装着したものが知られている。この微調整式マイクロカートリッジは、回転ホルダに着脱自在に装着される筒状のブッシュと、先端に切刃が設けられブッシュに調整ナットを介して嵌入されるカートリッジと、カートリッジの基端側にクランプねじによって固定されるワッシャと、ワッシャとブッシュとの間に介装されてワッシャを介してカートリッジをその基端側に付勢する皿バネとを備えており、回転ホルダの径方向に突出する切刃の突出量を微調整することができる。切刃の突出量の微調整は、スパナ等の作業用工具で調整ナットを回動させ、カートリッジを出没させることにより行う。
特許第2950074号公報
しかしながら、従来の中ぐり工具では、切刃位置の調整をする際に、カートリッジが回転ホルダの径方向に進退することにより、カートリッジの位置に応じて回転ホルダの重心位置が変動するため回転ホルダの回転バランスが悪化する。これにより、切削時に回転ホルダが振動するため、切刃の位置が安定せず、加工精度が劣化するという問題があった。一方、加工精度の劣化を防止するために、切削速度を低下させると、加工時間がかかるという問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、切刃位置の調整に伴う重心変動を抑制できる中ぐり工具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、回転ホルダの表面に切刃を突出させ、前記回転ホルダを回転させて前記切刃により被切削物の内周面を切削する中ぐり工具において、前記回転ホルダに設けられた収納孔に収納されるバイトの先端に前記切刃が設けられ、前記バイトの基端を押圧して前記切刃の突出量を調整可能な調整ねじと、この調整ねじを操作して前記切刃を進退させた際に、当該切刃の進退方向とは反対方向に移動するカウンタウェイトと、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、調整ねじを操作して切刃を進退させる場合、バイト及び調整ねじの移動方向とは反対方向にカウンタウェイトが移動するため、このカウンタウェイトが重心のバランスをとることにより、切刃位置の調整に伴う回転ホルダの重心の変動を抑制することができる。このため、切削時における回転ホルダの振動を抑えることができ、加工精度の向上を図ることができる。また、回転ホルダが安定して回転するため、切削速度を増加することができ、加工時間の短縮を図ることができる。さらに、カウンタウェイトで重心バランスを取ることにより、バイトの切刃を再研磨して使用する回数を増やすことができ、バイトにかかるコストの低減を図ることができる。
この構成において、前記バイト、前記調整ねじ及び前記カウンタウェイトが同一軸心上に配置されている構成としても良い。この構成によれば、バイト、調整ねじ及びカウンタウェイト全体の重心が上記軸心上に位置するため、切刃位置の調整前後で重心位置が変動しないようにカウンタウェイトの重量、移動量の設定を容易に行うことができる。
また、前記調整ねじは、前記切刃を進退させる第1ねじ部と、この第1ねじ部に対して逆ねじに形成されて前記カウンタウェイトに螺合する第2ねじ部とを同軸上に一体に備えていても良い。この構成によれば、カウンタウェイトを切刃の進退方向とは反対方向に簡単に移動させることができる。
また、前記回転ホルダは長尺円柱状に形成され、この回転ホルダの軸方向に複数の前記バイトを備え、各バイトに対応して前記調整ねじ及び前紀カウンタウェイトをそれぞれ設けても良い。この構成によれば、回転ホルダの軸方向に複数のバイトを設けたものであっても、各バイトの切刃をそれぞれ独自に進退させた際に、カウンタウェイトがこれに対応して、切刃の進退方向とは反対方向に移動するため、中ぐり工具全体の重心位置の変動を抑制することができ、切削時における回転ホルダの振動を抑えることができる。このため、回転ホルダを安定して回転することができ、例えば、エンジンのジャーナル部のように、精密な切削加工が要求される被切削物においても、加工精度の高い切削を短時間で行うことができる。
本発明によれば、調整ねじを操作して切刃を進退させる場合、バイト及び調整ねじの移動方向とは反対方向にカウンタウェイトが移動するため、このカウンタウェイトが重心のバランスをとることにより、切刃位置の調整に伴う回転ホルダの重心の変動を抑制することができる。このため、切削時における回転ホルダの振動を抑えることができ、加工精度の向上を図ることができる。また、回転ホルダが安定して回転するため、切削速度を増加することができ、加工時間の短縮を図ることができる。さらに、カウンタウェイトで重心バランスを取ることにより、バイトの切刃を再研磨して使用する回数を増やすことができ、バイトにかかるコストの低減を図ることができる。
また、本発明によれば、バイト、調整ねじ及びカウンタウェイト全体の重心が上記軸心上に位置するため、切刃位置の調整前後で重心位置が変動しないようにカウンタウェイトの重量、移動量の設定を容易に行うことができる。
また、本発明によれば、カウンタウェイトを切刃の進退方向とは反対方向に簡単に移動させることができる。
また、本発明によれば、回転ホルダの軸方向に複数のバイトを設けたものであっても、各バイトの切刃をそれぞれ独自に進退させた際に、カウンタウェイトがこれに対応して、切刃の進退方向とは反対方向に移動するため、中ぐり工具全体の重心位置の変動を抑制することができ、切削時における回転ホルダの振動を抑えることができる。このため、回転ホルダを安定して回転することができ、例えば、エンジンのジャーナル部のように、精密な切削加工が要求される被切削物においても、加工精度の高い切削を短時間で行うことができる。
本発明の実施形態に係る中ぐり工具を示す模式斜視図である。 図1のII−II線切断断面図である。 カウンタウェイトの動作を示す断面図である。
本発明の実施形態に係る中ぐり工具1について、図面を参照して説明する。
図1を参照して、中ぐり工具1は、精密ラインボーリング加工に用いられるラインバーである。中ぐり工具1は、軸心O回りに回転ホルダ3を、例えば、エンジンのジャーナル部等の被切削物(図示しない)に対して相対回転させ、回転ホルダ3の径方向に突出する切刃2によって、ジャーナル部にクランクシャフトを挿通するシャフト貫通孔の内周面を所定の内径に高精度に切削する。
中ぐり工具1は、長尺円柱状の工具本体である回転ホルダ3と、この回転ホルダ3の外周面(表面)に切刃2を突出させて当該回転ホルダ3に装着される複数のバイト4とを備える。バイト4は、回転ホルダ3に設けられたバイト収納孔32に収納され、切刃2の突出量を所定の値に調整した状態で固定されている。本実施形態では、回転ホルダ3の軸心Oに沿って並設された一対のバイト4,4が当該軸心O方向に複数設けられており、各対のバイト4,4は、それぞれ回転ホルダ3の外周面に所定角度間隔で均等に配置されている。これにより、回転ホルダ3が回転した際の重心位置が軸心Oに一致するようになっている。また、並設された一対のバイト4,4は、上記したジャーナル部のシャフト貫通孔に対応する位置に設けられており、一方が荒削り用のバイト4で他方が仕上げ用バイト4となっている。回転ホルダ3は、超硬合金や鋼材等からなる略長尺円柱状のものであり、その基端には、図示しない工作機械の主軸等に挿入されクランプされるシャンク部31を有している。
中ぐり工具1は、図2に示すように、バイト4の先端41に形成された切刃2の位置、すなわち回転ホルダ3の径方向における切刃2の突出量Xを、バイト4の基端42を押圧して調整するラジアル調整ねじ(調整ねじ)5と、バイト4を固定するバイト固定ねじ6,6と、ラジアル調整ねじ5を操作した際に、切刃2(バイト4)の進退方向とは反対方向に移動するカウンタウェイト7とを備える。切刃2は、ラジアル調整ねじ5の操作により、軸心Oを通って回転ホルダ3の径方向(図2における上下方向)に延びる軸線Aに沿って移動する。
回転ホルダ3には、バイト4を収納してバイト4がその内部を摺動するバイト収納孔32と、バイト固定ねじ6,6を収納する固定ねじ孔33,33と、ラジアル調整ねじ5を収納する調整ねじ孔34と、カウンタウェイト7を収納してカウンタウェイト7がその内部を移動するカウンタウェイト収納孔35とが形成されている。
バイト収納孔32は、軸線Aに略平行に断面円形に形成され、一端は回転ホルダ3の外周面に開口し、他端は調整ねじ孔34を介してカウンタウェイト収納孔35に連通している。固定ねじ孔33は、バイト収納孔32と略直交する方向に断面円形に形成され、一端が回転ホルダ3の外周面に開口し、他端がバイト収納孔32に連通している。固定ねじ孔33の内周面にはバイト固定ねじ6の雄ねじ部61に螺合する雌ねじ部33Aが形成されている。
本実施形態では、2つの固定ねじ孔33,33がバイト収納孔32の延出方向、すなわちバイト4の軸心方向に沿って並設されている。これによれば、バイト収納孔32に収納されたバイト4は、当該バイト4の軸心方向に並んだバイト固定ねじ6,6によって固定されるため、バイト4の軸心方向への摺動が防止され、切刃2の突出量Xが切削中に変動することが防止される。
調整ねじ孔34はバイト収納孔32に連通し、当該バイト収納孔32よりも小径の断面円形に形成されている。調整ねじ孔34の内周面には、ラジアル調整ねじ5と螺合する雌ねじ部34Aが形成されている。
カウンタウェイト収納孔35は、バイト収納孔32よりも大径の断面円形に形成され、一端が調整ねじ孔34に連通し、他端は回転ホルダ3の外周面に開口している。また、カウンタウェイト収納孔35には、上記カウンタウェイト7に係合し、当該カウンタウェイト7の回動を防止する回り止め部材36が設けられている。
本構成では、バイト収納孔32、調整ねじ孔34及びカウンタウェイト収納孔35は、それぞれ軸線Aに平行な軸線Bに中心位置が一致するように形成されている。
バイト4は、超硬合金や高速度鋼等の材質を用いて、バイト収納孔32内を摺動する外径の円柱状に形成され、その先端41には研磨等により切刃2が一体に形成されている。この切刃2は、被切削物の切削をするうちに摩耗するため、その都度、刃先が研磨される。また、バイト4の軸心は、上記した軸線Bに一致する。
バイト固定ねじ6は、固定ねじ孔33内に配置され、先端62をバイト4の外周面に押し当てることにより当該バイト4を固定する。このバイト固定ねじ6の基端には、例えば六角レンチ等の調整用工具が係合して、当該バイト固定ねじ6を回動操作する操作部63が設けられている。
ラジアル調整ねじ5は、大径の断面円形に形成されて調整ねじ孔34に螺合する第1ねじ部51と、この第1ねじ部51よりも小径の断面円形に形成されてカウンタウェイト7に螺合する第2ねじ部52とを備える。これら第1ねじ部51及び第2ねじ部52は同軸上に一体に形成されている。また、第1ねじ部51の外周面には右ねじ(正ねじ)の雄ねじ部51Aが形成され、第2ねじ部52の外周面には、右ねじとは逆方向にねじ切られた左ねじ(逆ねじ)の雄ねじ部52Aが形成されている。本実施形態では、第2ねじ部52は第1ねじ部51よりも小径に形成されているため、この第1ねじ部51が調整ねじ孔34を進行した際に、この調整ねじ孔34の雌ねじ部34Aに、逆ねじにねじ切られた第2ねじ部52の雄ねじ部52Aが噛み合うことはない。
ラジアル調整ねじ5は、第1ねじ部51の先端にバイト4の基端42を押圧する押圧部53を備え、当該ラジアル調整ねじ5の操作によりバイト4の先端に形成された切刃2の突出量Xが調整される。また、ラジアル調整ねじ5は、第2ねじ部52の基端には、例えば六角レンチ等の調整用工具が係合して、当該ラジアル調整ねじ5を一体に回動操作する操作部54が設けられている。
カウンタウェイト7は、カウンタウェイト収納孔35の内径と略同径の円板状に形成され、中央部の貫通孔の内周面には、ラジアル調整ねじ5の第2ねじ部52に設けられた雄ねじ部52Aと螺合する雌ねじ部7Aが形成されている。また、カウンタウェイト7の外周面の一部には、上記した回り止め部材36に係合するための溝部7Bが切欠かれている。この溝部7Bに回り止め部材36が係合することにより、ラジアル調整ねじ5を回動操作した際に、カウンタウェイト7がカウンタウェイト収納孔35内をスライド移動する。更に、カウンタウェイト7に螺合する第2ねじ部52は、第1ねじ部51とは反対の左ねじに形成されているため、カウンタウェイト7は、ラジアル調整ねじ5の進退とは反対方向に移動する。
バイト4の切刃2が摩耗すると、このバイト4を取り出して先端を研磨し、切刃2を再度形成する。そして、図3に示すように、研磨後のバイト4をバイト収納孔32に収納し、ラジアル調整ねじ5を進退させて切刃2の突出量Xを調整する。この場合、カウンタウェイト7は、ラジアル調整ねじ5の進退とは反対方向に移動するため、このカウンタウェイト7により回転ホルダ3の重心変動が抑制される。
具体的には、ラジアル調整ねじ5及びカウンタウェイト7の軸心は、バイト4の軸心、すなわち軸線Bに一致するように設けられている。このため、バイト4の重心G1、ラジアル調整ねじ5の重心G2及びカウンタウェイト7の重心G3は、それぞれ軸線B上に位置することにより、バイト4、ラジアル調整ねじ5及びカウンタウェイト7全体の重心についても軸線B上の所定位置(不図示)に位置することとなる。
本構成では、バイト4、ラジアル調整ねじ5及びカウンタウェイト7以外の部材の重心は、軸心Oに対して上記所定位置と点対象となる位置に設定されており、回転ホルダ3の、バイト4が設けられた位置における重心は、全体として当該回転ホルダ3の軸心Oに一致している。
このため、切刃2位置の調整にて、バイト4、ラジアル調整ねじ5及びカウンタウェイト7全体の重心が上記した所定位置から変動しなければ、回転ホルダ3の重心変動が抑制される。このため、本実施形態では、図2及び図3に示すように、ラジアル調整ねじ5の進退に応じてカウンタウェイト7が当該進退方向とは反対方向に移動することにより、回転ホルダ3の重心変動が抑制される。カウンタウェイト7の重量や移動量(すなわちラジアル調整ねじ5のねじピッチ)等は、切刃2の位置を調整する前後で、バイト4、ラジアル調整ねじ5及びカウンタウェイト7全体の重心が上記した所定位置から変動しないような値に実験等に基づいて設定される。この場合、ラジアル調整ねじ5及びカウンタウェイト7の軸心は、バイト4の軸心と一致しているため、切刃2位置の調整前後で重心位置が変動しないようにカウンタウェイト7の重量、移動量の設定を容易に行うことができる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、回転ホルダ3の外周面に切刃2を突出させ、回転ホルダ3を回転させて切刃2により被切削物の内周面を切削する中ぐり工具1において、回転ホルダ3に設けられたバイト収納孔32に収納されるバイト4の先端41に切刃2が設けられ、バイト4の基端42を押圧して切刃2の突出量Xを調整可能なラジアル調整ねじ5と、このラジアル調整ねじ5を操作して切刃2を進退させた際に、当該切刃2の進退方向とは反対方向に移動するカウンタウェイト7とを備えるため、カウンタウェイト7が重心のバランスをとることにより、切刃2位置の調整に伴う回転ホルダ3の重心の変動を抑制することができる。このため、切削時における回転ホルダ3の振動を抑えることができ、加工精度の向上を図ることができる。また、回転ホルダ3が安定して回転するため、切削速度を増加することができ、加工時間の短縮を図ることができる。さらに、カウンタウェイト7で重心バランスを取ることにより、バイト4の切刃2を再研磨して使用する回数を増やすことができ、バイト4にかかるコストの低減を図ることができる。
また、本実施形態によれば、バイト4、ラジアル調整ねじ5及びカウンタウェイト7が同一軸心上に配置されているため、バイト4、ラジアル調整ねじ5及びカウンタウェイト7全体の重心が上記した軸心上に位置するため、切刃2位置の調整前後で重心位置が変動しないようにカウンタウェイト7の重量、移動量の設定を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、ラジアル調整ねじ5は、切刃2を進退させる第1ねじ部51と、この第1ねじ部51に対して逆ねじに形成されてカウンタウェイト7に螺合する第2ねじ部52とを同軸上に一体に備えているため、カウンタウェイト7を切刃2の進退方向とは反対方向に簡単に移動させることができる。
また、本実施形態によれば、回転ホルダ3は長尺円柱状に形成され、この回転ホルダ3の軸心方向に複数のバイト4,4・・を備え、各バイト4に対応してラジアル調整ねじ5及びカウンタウェイト7をそれぞれ設けているため、各バイト4の切刃2をそれぞれ独自に進退させた際に、カウンタウェイト7がこれに対応して、切刃2の進退方向とは反対方向に移動するため、中ぐり工具1全体の重心位置の変動を抑制することができ、切削時における回転ホルダ3の振動を抑えることができる。このため、回転ホルダ3を安定して回転することができ、例えば、エンジンのジャーナル部のように、精密な切削加工が要求される被切削物においても、加工精度の高い切削を短時間で行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。例えば、本実施形態では、ラジアル調整ねじ5は右ねじが形成された第1ねじ部51と、左ねじが形成された第2ねじ部52とが形成されているが、第1ねじ部51と第2ねじ部52とが逆ねじの関係を有してしれば、第1ねじ部51に左ねじを設けても良い。
1 中ぐり工具
2 切刃
3 回転ホルダ
4 バイト
7 カウンタウェイト
32 バイト収納孔
33 固定ねじ孔
34 調整ねじ孔
35 カウンタウェイト収納孔
51 第1ねじ部
52 第2ねじ部
54 操作部
A 軸線
B 軸線
O 軸心
G1〜G3 重心

Claims (4)

  1. 回転ホルダの表面に切刃を突出させ、前記回転ホルダを回転させて前記切刃により被切削物の内周面を切削する中ぐり工具において、
    前記回転ホルダに設けられた収納孔に収納されるバイトの先端に前記切刃が設けられ、前記バイトの基端を押圧して前記切刃の突出量を調整可能な調整ねじと、この調整ねじを操作して前記切刃を進退させた際に、当該切刃の進退方向とは反対方向に移動するカウンタウェイトと、を備えたことを特徴とする中ぐり工具。
  2. 前記バイト、前記調整ねじ及び前記カウンタウェイトが同一軸心上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の中ぐり工具。
  3. 前記調整ねじは、前記切刃を進退させる第1ねじ部と、この第1ねじ部に対して逆ねじに形成されて前記カウンタウェイトに螺合する第2ねじ部とを同軸上に一体に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の中ぐり工具。
  4. 前記回転ホルダは長尺円柱状に形成され、この回転ホルダの軸方向に複数の前記バイトを備え、各バイトに対応して前記調整ねじ及び前紀カウンタウェイトをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の中ぐり工具。
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