JP2011194298A - 竪型粉砕機 - Google Patents
竪型粉砕機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011194298A JP2011194298A JP2010062372A JP2010062372A JP2011194298A JP 2011194298 A JP2011194298 A JP 2011194298A JP 2010062372 A JP2010062372 A JP 2010062372A JP 2010062372 A JP2010062372 A JP 2010062372A JP 2011194298 A JP2011194298 A JP 2011194298A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw material
- cone
- rotary table
- vertical crusher
- tubular portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Crushing And Grinding (AREA)
Abstract
【解決手段】 本発明による竪型粉砕機は、センターシュート下側に漏斗状のコーンを配するとともに、センターシュートの周りにスクリュ羽根を有した回転筒を配して、コーン内に落下した原料を圧密するスクリュコンベヤを形成する。本発明によれば、前述のスクリュコンベヤを回転させることによって、コーン内に落下した原料について、ガスを脱気してから回転テーブル上に供給することができるので、回転テーブル上の原料層が嵩高くなることによって発生する異常振動等の問題を防止することができる。
【選択図】 図1
Description
竪型粉砕機は、原料を効率的に微粉砕することができるという優れた特性を有している反面、原料の種類や粉砕条件によって、異常振動が発生するという問題点を有していた。
竪型粉砕機に発生する異常振動は、様々な原因によって誘発されるために、その振動原因に応じた様々な対策を講じる必要があり、竪型粉砕機については、従来から数多くの異常振動防止対策が提案されている。
なぜなら、原料を微粉砕する際には、竪型粉砕機内で繰り返し原料を粉砕する必要がある。そして、機内で繰り返し粉砕される原料は、循環原料と呼ばれるが、循環原料の平均粒径は、竪型粉砕機に新たに投入された粉砕前の原料の平均粒径に比較すれば、当然に小さくなる。従って、竪型粉砕機で、細かな製品を得ようとすれば、前述した循環原料の量が必然的に増加する。しかし、原料は細かい微粉になればなるほど、多量の空気を抱え込むという性質を持っている。即ち、原料を微粉砕しようとすれば、循環原料の量が増えるので、回転テーブル上の原料層は、粒径の小さな原料の割合が増えて、結果として、空隙率の高い、所謂、嵩高い状態(嵩密度が低い)状態になる。
そのため、従来の竪型粉砕機でバイオマスを粉砕しようとすると、比重の軽い繊維質の原料は、回転テーブル上で、先に投入した原料を、うまくテーブル外周側に押し流していくことができず、その結果、原料が、回転テーブル上で滞留又は堆積する等して、蜘蛛の巣、或いは鳥の巣のような塊となってしまう場合がある。
このような塊が発生すると、原料が、回転テーブル上を、粉砕ローラ部にまで、効率良く流れていくことができなくなるので、粉砕の効率が低下する。
そのため、例えば、循環原料を漏斗状のコーンで捕集するタイプの竪型粉砕機を使用した場合において、漏斗状のコーンに捕集されて回転テーブル上に供給する循環原料について、回転テーブルに供給する以前に、原料の圧密化をすることはできない。
しかし、バイオマスのような繊維質を多く含む原料等は、比重が小さく、その形状も様々であるため、回転テーブルの中央付近で滞留又は堆積する等して、蜘蛛の巣、或いは鳥の巣のような塊となってしまう可能性が高い。
引用文献1に記載の「予圧縮ローラ」等では、センターシュートから供給直後の原料、言い換えれば、回転テーブル中央部に堆積した原料を均一化できないので、回転テーブル中央部付近で発生する前記問題を解決することはできなかった。
ガス通路に塊が発生すると、機内の差圧を上昇させ、粉砕機の運転効率を低下させるが、前述の「ならしローラ」による対応方法では、この問題を解消できない。
特に、バイオマスのような比重の軽い繊維質の原料については、コーンの中で、塊となってしまう場合が多く、原料が、効率良く流れていくことができない可能性が高かった。
(1) 回転テーブル上に投入した原料を、複数個の粉砕ローラによって粉砕し、該回転テーブルの下方から導入したガスにより上方に吹き上げて機外に取り出す竪型粉砕機であって、該回転テーブルの中央上方に、該回転テーブルに原料を投入するためのセンターシュートを設けて、該センターシュートの下側の部分に漏斗状のコーンを配するとともに、該センターシュートの周りにスクリュ羽根を有した回転筒を配して、コーン内に落下した原料を圧密するためのスクリュコンベヤを形成する構成とした。
図1〜図4は本実施形態に係わり、図1は竪型粉砕機の全体構成を説明する図であり、図2はスクリュコンベヤとコーン下端の管状部分の関係を説明する図であり、図3はスクリュコンベヤのスクリュ羽根ピッチとコーン下端の管状部分の長さの関係について説明する図である。図4はスクリュコンベヤの回転筒の直径について説明する図である。図5は従来技術による竪型粉砕機の全体構造を説明する図である。
本実施形態に用いた竪型粉砕機1は、図1に示すように竪型粉砕機1の外郭を形成するケーシング1A、及び1A、並びに、竪型粉砕機1の下部に設置された減速機2Bと駆動モータ2Mによって駆動される回転テーブル2、コニカル型の粉砕ローラ5等を備えている。ここで、本実施形態において粉砕ローラ5は、回転テーブル2の上面(回転テーブル上面2Aと称することもある)に複数個(本実施形態においては2個)が配されて、回転テーブル2の方向に押し付けられる(押圧と称することもある)ように構成されている。
また、図1に示した実施形態に用いた竪型粉砕機1は、駆動モータ2Mの駆動用電源としてインバータ電源を備えて、運転中、回転テーブル2の回転速度が任意の変更可能な可変速式の竪型粉砕機1である。
また、本実施形態においては、竪型粉砕機1内の上部に固定式分級羽根40を配置しており、固定式分級羽根40は、センターシュート35を中心にして環状に並べられて、竪型粉砕機1の上部外周側の空間と、上部取出口39へと続く空間を区切るようにして、配列されている。
以下、スクリュコンベヤ60とコーン50の構造について説明する。
本実施形態によるスクリュコンベヤ60は、図1に示したように、回転テーブルの中央部上方に設けたセンターシュート35の周りに配した回転筒63の下方部分に、スクリュ羽根65を取り付けることによって構成されている。
なお、竪型粉砕機1の上部に設置された図示しない駆動モータによって、回転筒63が回転することにより、スクリュコンベヤ60も回転する。
なお、コーン50は、漏斗型の形状となっており、その上部分の形状は、中空の略逆円錐台形状53となっており、その形状は下方に進むほど径が小さく、上方に進むほど径が大きくなって、その上端部が、機内上部に環状に並べられて設置された固定式分級羽根40の下端に支持されて固定されている。
そして、コーン50の下部分の形状は、鉛直方向に延びる管径が一定の管状部分55となって、管状部分55の下方に向いた開口部が回転テーブル2の方向に向いている。
なお、後の説明を簡単にするため、コーン50の内径が上方から下方に向けて縮径している部分を逆円錐部分53(コーン上方部分)とし、逆円錐部分53の下端に連なり、径が同一の管状の部分を管状部分55(コーン下方部分)と呼ぶことにする。
従って、循環原料の種類と量にあわせて、スクリュコンベヤ60の回転数を調整することにより、スクリュコンベヤ60の下端から供給される原料が適度に圧密されるように、回転数を調整することができる。また、スクリュコンベヤ60のスクリュ羽根65のピッチ、或いは羽根の枚数、形状等についても、循環原料の量と種類により、種類や大きさなどを検討して、原料が効率よく圧密されるように配慮することが好ましい。
なお、スクリュコンベヤによって原料を圧密する方法として、公知の方法も数多く知られているが、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で、その形態は特に限定されない。
なお、図1に示した実施形態においては、管状部分Lの長さが、スクリュ羽根65のピッチの3倍程度になるように構成した
機内における原料とガスの流れの詳細については後述するが、コーン50内の原料について説明すれば、その基本的な挙動として、固定式分級羽根40を通過しながら上部取出口39から機外に取り出されなかった原料が、コーン50内に落下して循環原料となり、スクリュコンベヤ60により下方に圧密されながら搬送されて、コーン50の下端部分から回転テーブル2の中央付近に再度投入されるという挙動を示す。
また、コーンの下端部分から直接コーン50内にガスが吹き込んでくると、コーン50内に落下した原料を吹き上げてしまうため、下方に向かおうとする原料の基本的な流れを阻害して、スクリュコンベヤ60による原料の搬送効率が悪くなる。
また、スクリュ羽根65のピッチが変化する場合は、管状部分55の中を挿通するスクリュコンベヤの部分のピッチを平均して、管状部分Lの長さがスクリュ羽根のピッチの0.5倍以上であるという条件を満たしているかどうか、判断する。
また、図2の(2)に示すような形態で合った場合は、同様にして、管状部分55の長さLに対して、該管状部分の中を挿通するスクリュコンベヤの部分のピッチ(P1)とすると、L>P1となっているのが図面上で明かであるから、少なくとも、管状部分Lの長さが、スクリュ羽根のピッチの0.5倍以上であるという条件を満たしていると判断できる。
図1に示したように、竪型粉砕機1に投入された原料(本実施形態においては木材片)は、原料投入用のセンターシュート35を介して回転テーブルの中央付近に投入される。
なお、詳細は後述するが、固定式分級羽根40を通過して機外に取り出されなかった原料も、コーン50に案内されて、回転テーブル2の中央付近に投入される。
従って、回転テーブル2上で粉砕された原料は、前記ガスにより吹き上げられてケーシング内を上昇するが、径が大きく重量の大きな原料は固定式分級羽根40まで到達できずに、或いは通過できずに落下することによって、竪型粉砕機1内で再度粉砕される循環原料となる。
図1に示した実施形態では、スクリュコンベヤ60のスクリュ羽根65、並びにコーン50の内径ともに、上方から下方に向けて小さくしているので、スクリュコンベヤが回転して原料を下方に送るほど、徐々にコンベヤ内の容積が狭くなり、その結果、原料が徐々に圧密される。従って、比重の軽い循環原料でも、回転テーブル上に供給される際には、従来技術で回転テーブル上に循環させた原料と比較すれば、嵩密度を高くすることができる。
2 回転テーブル
5 粉砕ローラ
15 ダムリング
1B ケーシング
30 環状空間
33 ガス供給口
35 センターシュート(原料投入シュート)
39 上部取出口
40 固定式分級羽根
50 コーン
53 逆円錐形状部分
55 管状部分
60 スクリュコンベヤ
63 回転筒
65 スクリュ羽根
Claims (4)
- 回転テーブル上に投入した原料を、複数個の粉砕ローラによって粉砕し、該回転テーブルの下方から導入したガスにより上方に吹き上げて機外に取り出す竪型粉砕機であって、
該回転テーブルの中央上方に、該回転テーブルに原料を投入するためのセンターシュートを設けて、該センターシュートの下側の部分に漏斗状のコーンを配するとともに、
該センターシュートの周りにスクリュ羽根を有した回転筒を配して、コーン内に落下した原料を圧密するためのスクリュコンベヤを形成することを特徴とした竪型粉砕機。 - 前記コーンの下端に管状部分を形成して、前記スクリュコンベヤが該管状部分の中を挿通するように配置し、該管状部分の長さが前記スクリュ羽根のピッチの0.5倍以上であることを特徴とする請求項1に記載の竪型粉砕機。
- 前記管状部分の中におけるスクリュ羽根のピッチが、下方に向かうほど小さくなることを特徴とした請求項2に記載の竪型粉砕機。
- 前記管状部分を中における回転筒の外径寸法が、下方に向かうほど大きくなることを特徴とした請求項2又は請求項3に記載の竪型粉砕機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010062372A JP2011194298A (ja) | 2010-03-18 | 2010-03-18 | 竪型粉砕機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010062372A JP2011194298A (ja) | 2010-03-18 | 2010-03-18 | 竪型粉砕機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011194298A true JP2011194298A (ja) | 2011-10-06 |
Family
ID=44873177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010062372A Pending JP2011194298A (ja) | 2010-03-18 | 2010-03-18 | 竪型粉砕機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011194298A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019000768A (ja) * | 2017-06-12 | 2019-01-10 | 株式会社Ihi | 竪型ローラミル |
CN114308267A (zh) * | 2021-12-13 | 2022-04-12 | 安徽华塑股份有限公司 | 一种用于电石渣植被高效脱硫剂的处理装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56148495A (en) * | 1980-04-05 | 1981-11-17 | Sansou Denki Kk | Garbage disposer equipped with drier |
JPH04102645U (ja) * | 1991-02-04 | 1992-09-04 | 明電プラント株式会社 | 古紙の粗砕装置 |
JPH0629636U (ja) * | 1992-09-14 | 1994-04-19 | 石川島播磨重工業株式会社 | 竪型ミル |
JP2009219964A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Ube Ind Ltd | 粉砕機の運転方法 |
-
2010
- 2010-03-18 JP JP2010062372A patent/JP2011194298A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56148495A (en) * | 1980-04-05 | 1981-11-17 | Sansou Denki Kk | Garbage disposer equipped with drier |
JPH04102645U (ja) * | 1991-02-04 | 1992-09-04 | 明電プラント株式会社 | 古紙の粗砕装置 |
JPH0629636U (ja) * | 1992-09-14 | 1994-04-19 | 石川島播磨重工業株式会社 | 竪型ミル |
JP2009219964A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Ube Ind Ltd | 粉砕機の運転方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019000768A (ja) * | 2017-06-12 | 2019-01-10 | 株式会社Ihi | 竪型ローラミル |
CN114308267A (zh) * | 2021-12-13 | 2022-04-12 | 安徽华塑股份有限公司 | 一种用于电石渣植被高效脱硫剂的处理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5756559B2 (ja) | ローラミル | |
JP4811713B2 (ja) | セメントクリンカの粉砕設備 | |
JP5531411B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP5889014B2 (ja) | 竪型粉砕装置 | |
JP4269257B2 (ja) | 粉砕方法 | |
CN201774941U (zh) | 一种饲料粉碎系统 | |
JP6172577B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
CN109475878B (zh) | 立式辊磨机 | |
JP5577777B2 (ja) | 竪型粉砕機の運転方法 | |
JP2011194298A (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP6627337B2 (ja) | バイオマスミル | |
JP5724196B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP5017992B2 (ja) | 木質系廃棄物の燃料化装置、及び木質系廃棄物の処理方法、並びにセメント焼成設備 | |
JP7116365B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP5177610B2 (ja) | セメントクリンカの粉砕設備 | |
JP5573172B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP4919158B2 (ja) | 竪型粉砕機の制御方法及び竪型粉砕機 | |
JP2016064326A (ja) | 竪型ローラミル | |
JP6176027B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP2009028660A (ja) | 竪型粉砕機の運転方法 | |
JP2013226501A (ja) | 竪型粉砕機の運転方法及びスラグ粉砕用の竪型粉砕機 | |
JPH11333310A (ja) | 骨材生産方法及びその装置 | |
JP3832095B2 (ja) | 粉砕装置 | |
JP3562213B2 (ja) | 竪型粉砕機 | |
JP5267332B2 (ja) | 竪型粉砕機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121005 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140116 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140610 |