JP2011193545A - ケーブル弛み防止装置およびケーブル弛み防止架線工法 - Google Patents

ケーブル弛み防止装置およびケーブル弛み防止架線工法 Download PDF

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Abstract

【課題】ケーブルの種類を問わずにかつケーブルに過度の弛みが発生したり過度の張力が掛ったりすることなくケーブルを敷設することができるケーブル弛み防止装置およびケーブル弛み防止架線工法を提供する。
【解決手段】ケーブル弛み防止装置10は、他のケーブル弛み防止装置10から送信されてくる第2のケーブル移動距離を示す第2のケーブル移動距離信号を受信するための送受信手段13,13aと、ケーブル移動距離検出手段21,21a,12によって検出された第1のケーブル移動距離と送受信手段13,13aによって受信された第2のケーブル移動距離信号が示す第2のケーブル移動距離との差分を求め、求めた差分が許容値を超えた場合にケーブルドラム111の回転またはケーブル巻取装置112を停止させる信号を発生する停止信号発生手段14,17とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル弛み防止装置およびケーブル弛み防止架線工法に関し、特に、ケーブルを電柱などに架線して敷設するケーブル架線作業を行うのに好適なケーブル弛み防止装置およびケーブル弛み防止架線工法に関する。
従来、通信ケーブルなどのケーブルを電柱(たとえば、高さ6m、間隔50m)に架線して敷設する場合には、軽易な方法では、たとえば図3に示すように、ケーブル送出し地点からケーブル巻取り地点までのケーブル敷設ルートの各電柱121に金車122を取り付け、ケーブル送出し地点に設置したケーブルドラム111から引き出したケーブル1を金車122に通したのち、ケーブル巻取り地点に設置したウインチ112(ケーブル巻取装置)を用いてケーブル1を牽引することにより、各電柱121の高所にケーブル1を架線している。
このようなケーブル架線作業にあたっては、ケーブルドラム111側の作業員Aとウインチ112側の作業員Bとが無線機を用いて連絡を取り合いながらケーブルドラム111およびウインチ112を操作することにより、ケーブル1がケーブル敷設ルートの途中で過度に弛んだり地面に垂れ下がったりしないようにしている。
しかし、ケーブル架線区間が長径間にわたってケーブル敷設ルートの中間付近のケーブル架線状況を作業員Aおよび作業員Bが目視により確認することができない場合も多くあり、ケーブル架線作業中にケーブル敷設ルートの中間付近でケーブル1が過度に弛んだり道路上に垂れ下がったりしても作業員Aおよび作業員Bが気付かないことがあった。
そのため、ケーブル架線作業中のケーブル1の過度の弛みや垂下りを防止するために、種々の対策が提案されている。
たとえば、本出願人による下記の特許文献1には、電気制御を用いることなくケーブル敷設時におけるケーブルの弛みを自動調整し、ケーブルの過度の弛みを確実に防止するために、通信ケーブルを支持し通信ケーブルを軸方向に移動させるための滑車と、通信ケーブルの滑車からの送出し側と接触し通信ケーブルの送出し側の弛みを検知する揺動アームと、通信ケーブルの弛みによる揺動アームの揺動を機械的に伝達する動力伝達手段と、動力伝達手段によって駆動され通信ケーブルの弛みによる揺動アームの揺動量が所定値を超えた際に通信ケーブルの送出し側と接触し通信ケーブルの軸方向の移動を抑制する制動手段とを備えたケーブル弛み防止吊り車が開示されている。
下記の特許文献2には、簡単な構成で、作業性が良く、線材の弛みを確実に抑制するために、係合手段により開閉される2つの枠体と、これらの内部に配設され線材を挟んだ状態で当接する2つのローラと、ローラが近づく側に付勢する付勢手段と、ローラの逆回転を規制するアンチバック機構とを備えるアンチバック金車が開示されている。
下記の特許文献3には、通常の架線延線時には架線を拘束しないで移動自在にするとともに架線の異常傾斜・異常速度などの異常を検出した場合にのみ架線延線方向に架線の延線を停止させることで架線敷設作業の安全性を向上するために、2つの傾斜検出部により架線の水平方向に対する傾斜が所定値を越えることが検出された場合に2つのブレーキ用回転カムを回動させ、2つの弾性ゴム部と2つのブレーキ用回転カムとで架線を挟み込んで架線の移動を止めるセンサ付き金車が開示されている。
下記の特許文献4には、メッセンジャワイヤやケーブルなどの架線や引き綱の垂下りを防止するため、架線や引き綱の延線方向と逆方向への張力を与えるとともに、アンチバック金車・センサ付き金車を使用して架線敷設をすることにより、作業の効率化および作業性の向上を図るために、多重ブレーキ付線出器により引き綱およびメッセンジャワイヤにバックテンションを与えて、アンチバック金車またはセンサ付き金車に準緊線状態で架渉し、引き綱およびメッセンジャワイヤともに準緊線状態を維持しつつ延線する架線敷設工法が開示されている。
下記の特許文献5には、延線作業を能率化させ、無人化して集中制御にて電力ケーブルの延線を行うために、延線機に延線スピードを親局の指令パルスに対応して自動制御し、全延線機を同一スピードで運転することができるとともに、スピードを自由に可変できる速度制御用ACサーボドライバーとACサーボモータを適用することによってケーブル無人化で長尺延線することができるようにし、また、システムの故障表示において、各子局で故障信号を検出し、これを多重伝送方式で親局にフィードバックし、集中制御盤に子局番号に連係して表示し、速やかな故障対応を取れるようにした大サイズケーブル長尺無人化延線工法が開示されている。
下記の特許文献6には、安価な自己復帰スイッチでケーブルのテンションを検知してケーブル始端側から終端側に向けて多数の延線機をそれぞれ順次に制御することで安価な布設システムを構成するとともに布設用員の消滅ができるようにするために、ケーブル延線ルートに所望間隔で配置した多数の延線機で長尺のケーブルを布設する方法において、多数の延線機をそのケーブル繰出し側に各別に設けたケーブル張力の検知スイッチでケーブル始端側から終端側に向けてそれぞれ順次に作動制御することで、ケーブル延線の実行とその中断とをケーブル始端側で可能としたケーブル無人化延線工法が開示されている。
下記の特許文献7には、ケーブル送り時に障害が発生する虞を低減しつつ、設定した速度でケーブルを移送するために、2本の支軸に軸支固定される2個の車輪と、この車輪により挟まれる位置にケーブルを誘導する誘導部とを備え、ケーブルの曲がりおよび弛みを吸収するケーブル送り装置とし、このケーブル送り装置を用いてケーブル敷設するケーブル敷設工法が開示されている。
特開2009−153244号公報 特開2001−16727号公報 特開2001−177936号公報 特開2002−17011号公報 特開平5−76114号公報 特開平6−311617号公報 特開2000−197230号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示されたケーブル弛み防止吊り車では、ケーブル弛み防止吊り車が傾かないようにしっかりと固定されている場合には問題ないが、ケーブル弛み防止吊り車が傾いてしまった場合には、揺動アームが通信ケーブルの送出し側の弛みを検知することができないために制動手段を動作させることができないという問題がある。
上記の特許文献2に開示されたアンチバック金車および上記の特許文献3に開示されたセンサ付き金車では、上記の特許文献1に開示されたケーブル弛み防止吊り車と同様にアンチバック金車およびセンサ付き金車が傾いてしまった場合には動作が不安定になるという問題があるほかに、ケーブルの移動速度が速い場合には問題はないが、ケーブルの移動速度が緩やかである場合には必ずしも異常と判断されないため、ケーブルがゆっくりと垂れ下がる動きには対応することができないという問題がある。
上記の特許文献4に開示された架線敷設工法では、上記の特許文献1に開示されたケーブル弛み防止吊り車と同様にアンチバック金車・センサ付き金車が傾いてしまった場合には動作が不安定になるという問題がある。
上記の特許文献5に開示された大サイズケーブル長尺無人化延線工法、上記の特許文献6に開示されたケーブル無人化延線工法および上記の特許文献7に開示されたケーブル敷設工法では、電力ケーブルなどのような重量のあるケーブルに対して、所定の間隔で延線機(動力を用いてケーブルを送り出す装置)を配置し、ケーブルの弛みを検出してケーブル送出し量を自動的に調整するものであるため、小径で柔軟性のある通信ケーブルでは正常な動作が期待できないという問題があるほかに、大掛かりな装置および費用が必要となるため、電柱の高い位置へケーブルを架線する工事には適用し難いという問題がある。
本発明の目的は、ケーブルの種類を問わずに、かつ、ケーブルに過度の弛みが発生したり過度の張力が掛ったりすることなくケーブルを敷設することができるケーブル弛み防止装置およびケーブル弛み防止架線工法を提供することにある。
本発明のケーブル弛み防止装置は、ケーブル送出し地点に設置されたケーブルドラム(111)からケーブル(1)を送り出しケーブル巻取り地点に設置されたケーブル巻取装置(112)を用いて該ケーブルを巻き取ることにより該ケーブル送出し地点と該ケーブル巻取り地点との間に該ケーブルを敷設する作業を行う際に使用するケーブル弛み防止装置(10)であって、前記ケーブル送出し地点および前記ケーブル巻取り地点の一方における前記ケーブルの第1のケーブル移動距離を検出するためのケーブル移動距離検出手段(21,21a,12)と、該ケーブル移動距離検出手段によって検出された前記第1のケーブル移動距離を示す第1のケーブル移動距離信号を他のケーブル弛み防止装置に送信するとともに、該他のケーブル弛み防止装置から送信されてくる前記ケーブル送出し地点および前記ケーブル巻取り地点の他方における前記ケーブルの第2のケーブル移動距離を示す第2のケーブル移動距離信号を受信するための送受信手段(13,13a)と、前記ケーブル移動距離検出手段によって検出された前記第1のケーブル移動距離と前記送受信手段によって受信された前記第2のケーブル移動距離信号が示す前記第2のケーブル移動距離との差分を求め、該求めた差分が許容値を超えた場合に前記ケーブルドラムの回転または前記ケーブル巻取装置を停止させる信号を発生する停止信号発生手段(14,17)とを具備することを特徴とする。
ここで、前記差分が前記許容値を超えた場合に警報音を発生させるための警報音発生手段(14,15,31)と、前記第1および第2のケーブル移動距離と前記差分とを表示するための距離表示手段(14,16,32)と、前記差分が前記許容値を超えた場合に警報を表示するための警報表示手段(14,15,32)とをさらに具備してもよい。
前記差分が前記許容値を超えた場合に前記ケーブルの移動速度を低下させるケーブル移動速度低下手段(14,18,24)をさらに具備してもよい。
本発明のケーブル弛み防止架線工法は、ケーブル送出し地点に設置されたケーブルドラム(111)からケーブル(1)を送り出しケーブル巻取り地点に設置されたケーブル巻取装置(112)を用いて該ケーブルを巻き取ることにより該ケーブル送出し地点と該ケーブル巻取り地点との間に該ケーブルを敷設する作業を行う際に使用するケーブル弛み防止架線工法であって、前記ケーブル送出し地点に本発明のケーブル弛み防止装置である第1のケーブル弛み防止装置(10)を設置し、前記ケーブル巻取り地点に本発明のケーブル弛み防止装置である第2のケーブル弛み防止装置(10)を設置し、前記第1のケーブル弛み防止装置のケーブル移動距離検出手段(21,21a,12)によって前記ケーブル送出し地点における前記ケーブルの第1のケーブル移動距離を検出し、前記第2のケーブル弛み防止装置のケーブル移動距離検出手段(21,21a,12)によって前記ケーブル巻取り地点における前記ケーブルの第2のケーブル移動距離を検出し、前記第1のケーブル弛み防止装置のケーブル移動距離検出手段によって検出された前記第1のケーブル移動距離を示す第1のケーブル移動距離信号を該第1のケーブル弛み防止装置の送受信手段(13,13a)によって前記第2のケーブル弛み防止装置に送信し、前記第2のケーブル弛み防止装置のケーブル移動距離検出手段によって検出された前記第2のケーブル移動距離を示す第2のケーブル移動距離信号を該第2のケーブル弛み防止装置の送受信手段(13,13a)によって前記第1のケーブル弛み防止装置に送信し、前記第1のケーブル弛み防止装置の停止信号発生手段(14,17)によって、該第1のケーブル弛み防止装置のケーブル移動距離検出手段によって検出された前記第1のケーブル移動距離と該第1のケーブル弛み防止装置の送受信手段によって受信された前記第2のケーブル移動距離信号が示す前記第2のケーブル移動距離との差分を求め、該求めた差分が許容値を超えた場合に前記ケーブルドラムの回転を停止させ、前記第2のケーブル弛み防止装置の停止信号発生手段(14,17)によって、該第2のケーブル弛み防止装置のケーブル移動距離検出手段によって検出された前記第2のケーブル移動距離と該第2のケーブル弛み防止装置の送受信手段によって受信された前記第1のケーブル移動距離信号が示す前記第1のケーブル移動距離との差分を求め、該求めた差分が前記許容値を超えた場合に前記ケーブル巻取装置を停止させてもよい。
ここで、前記第1および第2のケーブル弛み防止装置において、前記第1および第2のケーブル移動距離と前記差分とを数値で表示し、前記差分が前記許容値を超えた場合に、警報音を発生させるとともに警報を表示させてもよい。
本発明のケーブル弛み防止装置およびケーブル弛み防止架線工法は、以下に示す効果を奏する。
(1)ケーブル送出し地点におけるケーブル移動距離とケーブル巻取り地点におけるケーブル移動距離との差分が許容値を超えるとケーブルドラムの回転およびケーブル巻取装置を停止させることができるため、ケーブル敷設ルートの途中でケーブルが過度に弛んだりケーブルに過度の張力が掛ったりすることを防止することができる。
(2)ケーブル送出し地点におけるケーブル移動距離とケーブル巻取り地点におけるケーブル移動距離との差分を数値で表示したり警報音を発生したり警報を表示したりすることにより、ケーブル架線作業の途中でケーブルが垂れ下りそうになったことを素早く作業員に通知することができるため、地面にケーブルが垂れ下がって危険な状態になることを確実に回避することができる。
(3)ケーブル送出し地点におけるケーブル移動距離およびケーブル巻取り地点におけるケーブル移動距離を数値で表示することにより、作業員は、ケーブル送出し量およびケーブル巻取り量をリアルタイムに監視することができるため、ケーブルが弛んだりケーブルに異常な張力が掛ったりしたことを素早く検知して、ケーブルドラムの回転やケーブル巻取装置を停止させることにより、ケーブルを保護することもできる。
(4)ケーブル架線作業の途中でケーブルが過度に弛みそうになった場合やケーブルに過度の張力が掛りそうになった場合に、ケーブル弛み防止装置が、警報を発するだけでなく、ブレーキを動作させてケーブルの移動速度を緩めたりケーブルドラムの回転やケーブル巻取装置を停止させたりすることにより、ケーブルの過度の弛みや垂下りおよびケーブルの切断を確実に防止することができる。
(5)通信ケーブルだけではなく架空電線や埋設管路への電線敷設工事にも有効に利用することができる。
(6)ケーブル送出し地点におけるケーブル移動距離およびケーブル巻取り地点におけるケーブル移動距離が数値で表示されるため、作業員は架設したケーブルの弛み部分を含めた実長を測定することができる。
本発明の一実施例によるケーブル弛み防止装置10の構成を示す図であり、(a)は本体11内に設けられた電気的構成を示す図(ブレーキ24の位置はずらしている)であり、(b)は回転センサ付ローラ21などが取り付けられた側から見た本体11の側面を示す図(アンテナ13aは省略)であり、(c)は警報音発生器31などが取り付けられた側から見た本体11の正面を示す図(アンテナ13aや回転センサ付ローラ21などは省略)である。 図1に示したケーブル弛み防止装置10を使用してケーブル架線作業を行う方法(本発明の一実施例によるケーブル弛み防止架線工法)について説明するための図である。 従来のケーブル架線作業について説明するための図である。
上記の目的を、ケーブル移動距離検出手段によって検出されたケーブル送出し地点におけるケーブル移動距離と送受信手段によって受信されたケーブル巻取り地点におけるケーブル移動距離信号が示すケーブル移動距離との差分が許容値を超えた場合にケーブルドラムの回転およびケーブル巻取装置を停止させることにより実現した。
以下、本発明のケーブル弛み防止装置およびケーブル弛み防止架線工法の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の一実施例によるケーブル弛み防止装置10は、図1(a)に示すように本体11内に設けられたエンコーダ12、無線部13(アンテナ13aを備える。)、演算・制御部14、警報表示制御部15、距離表示制御部16、外部機器制御部17およびブレーキ制御部18と、図1(b)に示すように本体11の1つの側面に設けられた回転センサ付ローラ21(回転センサ21aを備える。)、ローラ22、ケーブル押さえローラ23(バネ23aを備える。)およびブレーキ24と、図1(c)に示すように本体11の正面に設けられた警報音発生器31、警報表示器32、距離表示器33、操作パネル41およびケーブル情報記憶部42とを具備する。
なお、ケーブル送出し地点でケーブル弛み防止装置10を使用する際には、図2に示すようにケーブルドラム111の回転を止めるためのケーブルドラム用ブレーキ51を使用し、ケーブル弛み防止装置10の外部機器制御部17とケーブルドラム用ブレーキ51とを電気的に接続して、外部機器制御部17から出力されるケーブルドラム用ブレーキ作動信号によってケーブルドラム用ブレーキ51が作動するようにする。
また、ケーブル巻取り地点でケーブル弛み防止装置10を使用する際には、ケーブル弛み防止装置10の外部機器制御部17とウインチ112とを電気的に接続して、外部機器制御部17から出力されるウインチ停止信号によってウインチ112が停止するようにする。
ここで、エンコーダ12は、演算・制御部14から後述する演算開始指示信号が入力されると、回転センサ21aから出力されるパルス信号(回転センサ付ローラ21の回転数を示す信号)に基づいて、回転センサ付ローラ21の回転数からケーブル1の移動距離(以下、「自局側ケーブル移動距離」と称する。)を演算し、演算した自局側ケーブル移動距離を示す信号(以下、「自局側ケーブル移動距離信号」と称する。)を無線部13および演算・制御部14に出力する。
無線部13は、エンコーダ12から入力される自局側ケーブル移動距離信号を無線信号に変換して、変換した無線信号を他のケーブル弛み防止装置10にアンテナ13aを介して送信する。また、無線部13は、アンテナ13aを介して他のケーブル弛み防止装置10から送信されてくる無線信号(他のケーブル弛み防止装置10によって演算されたケーブル1の移動距離(以下、「相手局側ケーブル移動距離」と称する。)を示す信号(以下、「相手局側ケーブル移動距離信号」と称する。)が変換されたもの)を受信すると、受信した無線信号を相手局側ケーブル移動距離信号に変換したのち、変換した相手局側ケーブル移動距離信号を演算・制御部14に出力する。
演算・制御部14は、操作パネル41からケーブル移動距離測定開始信号が入力されると、自局側ケーブル移動距離の演算を開始するように指示する演算開始指示信号をエンコーダ12に出力する。
演算・制御部14は、エンコーダ12から入力される自局側ケーブル移動距離信号に基づいて自局側ケーブル移動距離を求め、ケーブル弛み防止装置10がケーブルドラム111側に設置されている場合(図2参照)には、求めた自局側ケーブル移動距離を「送出し側移動距離」とし、ケーブル弛み防止装置10がウインチ112側に設置されている場合(図2参照)には、求めた自局側ケーブル移動距離を「巻取り側移動距離」とする。
演算・制御部14は、無線部13から入力される相手局側ケーブル移動距離信号に基づいて相手局側ケーブル移動距離を求め、ケーブル弛み防止装置10がケーブルドラム111側に設置されている場合には、求めた相手局側ケーブル移動距離を「巻取り側移動距離」とし、ケーブル弛み防止装置10がウインチ112側に設置されている場合には、求めた相手側ケーブル移動距離を「送出し側移動距離」とする。
演算・制御部14は、送出し側移動距離と巻取り側移動距離との差分(送出し側移動距離から巻取り側移動距離を引いた値。以下、「ケーブル移動距離差」と称する。)も演算する。
演算・制御部14は、求めた送出し側移動距離および巻取り側移動距離と演算したケーブル移動距離差を示すケーブル移動距離表示信号を距離表示制御部16に出力する。
また、演算・制御部14は、求めたケーブル移動距離差と操作パネル41から入力される弛み用許容値(たとえば、1.5m(電柱121の高さ6mの1/4))および張力用許容値(たとえば、−0.1m)とを比較して、その結果に応じて以下の動作を行う。
(1)ケーブル移動距離差がプラス(すなわち、送出し側移動距離>巻取り側移動距離)であり、かつ、ケーブル移動距離差が弛み用許容値を超えた場合には、ケーブル1に過度の弛みが発生するおそれがあると判定して、ブレーキ作動指示信号をブレーキ制御部18に出力し、弛み検出信号を警報表示制御部15に出力するとともに、ケーブルドラム用ブレーキ作動指示信号およびウインチ停止指示信号を外部機器制御部17に出力する。
(2)ケーブル移動距離差がマイナス(すなわち、送出し側移動距離<巻取り側移動距離)であり、かつ、ケーブル移動距離差が張力用許容値を超えた場合には、ケーブルに過度の張力が掛るおそれがあると判定して、ブレーキ作動指示信号をブレーキ制御部18に出力し、異常張力検出信号を警報表示制御部15に出力するとともに、ケーブルドラム用ブレーキ作動指示信号およびウインチ停止指示信号を外部機器制御部17に出力する。
警報表示制御部15は、演算・制御部14から弛み検出信号が入力されると、警報音発生器31から「弛み発生」を知らせる警報音を出力させるとともに、警報表示器32の「弛み発生」の表示部分(図1(c)図示左上参照)を点灯させる。
同様に、警報表示制御部15は、演算・制御部14から異常張力検出信号が入力されると、警報音発生器31から「異常張力発生」を知らせる警報音を出力させるとともに、警報表示器32の「異常張力」の表示部分(図1(c)図示右上参照)を点灯させる。
距離表示制御部16は、演算・制御部14から入力されるケーブル移動距離表示信号に基づいて送出し側移動距離、巻取り側移動距離およびケーブル移動距離差をセンチメートル単位で数値化し、送出し側移動距離、巻取り側移動距離およびケーブル移動距離差を数値で距離表示器33に表示させる(図1(c)図示中央部参照)。
外部機器制御部17は、演算・制御部14から入力されるケーブルドラム用ブレーキ作動指示信号およびウインチ停止指示信号に応答して、ケーブルドラム用ブレーキ作動信号をケーブルドラム用ブレーキ51(図2参照)に出力するとともに、ウインチ停止信号をウインチ112(図2参照)に出力する。
ブレーキ制御部18は、演算・制御部14から入力されるブレーキ作動指示信号に応答して、ブレーキ作動信号をブレーキ24に出力する。
回転センサ付ローラ21およびローラ22は、図1(b)に示すように、本体11の底面から同じ高さに、かつ、所定の間隔をもって設けられている。
ケーブル押さえローラ23は、同図に示すように、本体11の底面から回転センサ付ローラ21およびローラ22よりも高い位置に、かつ、回転センサ付ローラ21とローラ22との間に設けられている。また、ケーブル押さえローラ23は、バネ23aによって本体11の底面に向かって垂直方向に付勢されている。
これにより、ケーブル1は、同図に示すように、回転センサ付ローラ21およびローラ22とケーブル押さえローラ23との間を通されると、ケーブル押さえローラ23と回転センサ付ローラ21およびローラ22とで上下から挟まれるようにされている。
ブレーキ24は、本体11の底面からの高さが固定された固定部と、本体11の側面に沿って上下に移動可能な可動部とを備える。
ケーブル1は図1(b)に示すようにブレーキ24の固定部と可動部との間を通され、ブレーキ制御部18から入力されるブレーキ作動信号に応答して可動部が固定部に向かって移動することにより、固定部と可動部とでケーブル1を上下から挟んでケーブル1の移動速度を低下させることができるようにされている。
操作パネル41は、作業員が送出し側設置設定、巻取り側設置設定、弛み用許容値、張力用許容値およびケーブル移動距離測定開始信号などを演算・制御部14に入力したり、演算・制御部14にリセット信号(ブレーキ24の作動、ケーブルドラム用ブレーキ51の作動およびウインチ121の停止の解除などを指示する信号)を入力したり、警報停止および表示復帰などの各種操作を行ったりするためのものである。
ケーブル情報記憶部42は、通信ケーブルの線種および吊線の種類と有無に応じた、弛み用許容値および張力用許容値などを操作パネル41から入力して記憶させるためのものである。
次に、図1に示したケーブル弛み防止装置10を使用してケーブル架線作業を行う方法(本発明の一実施例によるケーブル弛み防止架線工法)について、図2を参照して説明する。
なお、金車122は、ケーブル敷設ルートの各電柱121に既に取り付けられているものとする。
ケーブルドラム111側の作業員Aは、ケーブル弛み防止装置10をケーブルドラム111とケーブル1の送出し側の電柱121との間に設置し、ケーブルドラム用ブレーキ51をケーブルドラム111に設置するとともに、ケーブル弛み防止装置10の外部機器制御部17とケーブルドラム用ブレーキ51とを電気的に接続する。その後、作業員Aは、ケーブル弛み防止装置10の操作パネル41を用いて、送出し側設置設定、弛み用許容値および張力用許容値などをケーブル弛み防止装置10に入力する。
ケーブル弛み防止装置10を自動に設定することにより、ウインチ112側の他のケーブル弛み防止装置10で入力した弛み用許容値および張力用許容値などを無線部13およびアンテナ13aを介してケーブルドラム111側に設置されたケーブル弛み防止装置10が受信して設定を自動的に行うこともできる。
また、ウインチ112側の作業員Bは、他のケーブル弛み防止装置10をウインチ112とケーブル1の巻取り側の電柱121との間に設置するとともに、他のケーブル弛み防止装置10の外部機器制御部17とウインチ112とを電気的に接続する。その後、作業員Bは、他のケーブル弛み防止装置10の操作パネル41を用いて、巻取り側設置設定弛み用許容値および張力用許容値などを他のケーブル弛み防止装置10に入力する。
予め、通信ケーブルの線種および吊線の種類と有無に応じた、弛み用許容値および張力用許容値などを操作パネル41からケーブル情報記憶部42に入力し記憶させておけば、作業員A,Bが通信ケーブルの線種および吊線の種類と有無を選択入力することにより、弛み用許容値および張力用許容値などを間違えることなく簡単に入力することができる。
続いて、作業員Aは、ケーブルドラム111から引き出したケーブル1の先端と牽引用ロープ(不図示)の末端とを接続したのち、牽引ロープの先端をケーブル弛み防止装置10の回転センサ付ローラ21とローラ22およびケーブル押さえローラ23との間に通したのちにケーブル弛み防止装置10のブレーキ24の固定部と可動部との間に通す。
続いて、牽引ロープが従来のケーブル架線作業と同様にしてケーブル敷設ルートの各電柱121に取り付けられた金車122に順次通される。
作業員Bは、牽引ロープの先端が送られてくると、牽引ロープの先端を他のケーブル弛み防止装置10のブレーキ24の固定部と可動部との間に通したのちに他のケーブル弛み防止装置10の回転センサ付ローラ21とローラ22およびケーブル押さえローラ23との間に通したのち、牽引ロープの先端部をウインチ112にセットする。
続いて、作業員Bは、ウインチ112の稼働を開始させる旨を作業員Aに無線機で連絡したのち、他のケーブル弛み防止装置10の操作パネル41を用いてケーブル移動距離測定開始信号を他のケーブル弛み防止装置10に入力する。
作業員Aは、作業員Bからウインチ112の稼働を開始させる旨の連絡があると、ケーブル弛み防止装置10の操作パネル41を用いてケーブル移動距離測定開始信号をケーブル弛み防止装置10に入力したのち、ウインチ112を稼働するように作業員Bに無線機で連絡する。この連絡を受けると、作業員Bは、ウインチ112を稼働させてケーブル1を牽引する。
さらに、作業員Bが測定開始信号を他のケーブル弛み防止装置10に入力することにより、無線部13およびアンテナ13aを介してケーブルドラム111側に設置されたケーブル弛み防止装置10に測定開始信号を送信して自動的に測定を開始させることができる。
ケーブル1を牽引している間、ケーブルドラム111側に設置されたケーブル弛み防止装置10では、自局側ケーブル移動距離が回転センサ21aから出力されるパルス信号に基づいてエンコーダ12によって演算されて、自局側ケーブル移動距離信号が無線部13および演算・制御部14に出力され、ウインチ112側に設置された他のケーブル弛み防止装置10でも、自局側ケーブル移動距離が回転センサ21aから出力されるパルス信号に基づいてエンコーダ12によって演算されて、自局側ケーブル移動距離信号が無線部13および演算・制御部14に出力される。
ケーブル弛み防止装置10の無線部13では、エンコーダ12から入力される自局側ケーブル移動距離信号が変換された無線信号がアンテナ13aを介して他のケーブル弛み防止装置10に送信され、他のケーブル弛み防止装置10の無線部13では、エンコーダ12から入力される自局側ケーブル移動距離信号が変換された無線信号がアンテナ13aを介してケーブル弛み防止装置10に送信される。
ケーブル弛み防止装置10の演算・制御部14では、送出し側設置設定が操作パネル41から入力されているため、エンコーダ12から入力される自局側ケーブル移動距離信号が示す自局側ケーブル移動距離が送出し側ケーブル移動距離とされ、無線部13から入力される自局側ケーブル移動距離信号が示す自局側ケーブル移動距離が巻取り側ケーブル移動距離とされて、送出し側ケーブル移動距離から巻取り側ケーブル移動距離を引くことによりケーブル移動距離差が求められたのち、送出し側移動距離、巻取り側移動距離およびケーブル移動距離差を示すケーブル移動距離表示信号が距離表示制御部16に出力される。
これにより、送出し側移動距離、巻取り側移動距離およびケーブル移動距離差が、ケーブル弛み防止装置10の距離表示器33に距離表示制御部16によってセンチメートル単位で表示される。
また、ケーブル弛み防止装置10の演算・制御部14では、ケーブル移動距離差がプラス(送出し側移動距離>巻取り側移動距離)であり、かつ、ケーブル移動距離差が弛み用許容値を超えると、ブレーキ作動指示信号がブレーキ制御部18に出力され、弛み検出信号が演算・制御部14から警報表示制御部15に出力されるとともに、ケーブルドラム用ブレーキ作動指示信号が演算・制御部14から外部機器制御部17に出力される。
これにより、「弛み発生」を知らせる警報音が警報音発生器31から出力されるとともに、警報表示器32の「弛み発生」の表示部分が点灯されるため、ケーブル1に弛みが発生したことを作業員Aに素早く知らせることができる。また、ケーブル1の移動速度がブレーキ24によって低下されるとともにケーブルドラム111の回転がケーブルドラム用ブレーキ51によって停止されるため、ケーブル1の弛みが更に増すことを防止することができる。
さらに、ケーブル弛み防止装置10の演算・制御部14では、ケーブル移動距離差がマイナス(送出し側移動距離<巻取り側移動距離)であり、かつ、ケーブル移動距離差が張力用許容値を超えると、ブレーキ作動指示信号がブレーキ制御部18に出力され、異常張力検出信号が演算・制御部14から警報表示制御部15に出力されるとともに、ケーブルドラム用ブレーキ作動指示信号が演算・制御部14から外部機器制御部17に出力される。
これにより、「異常張力発生」を知らせる警報音が警報音発生器31から出力されるとともに、警報表示器32の「異常張力」の表示部分が点灯されるため、ケーブル1に異常な張力が掛ったことを作業員Aに素早く知らせることができる。また、ケーブル1の移動速度がブレーキ24によって低下されるとともにケーブルドラム111の回転がケーブルドラム用ブレーキ51によって停止されるため、ケーブル1に過度の張力が掛ることを防止することができる。
同様に、他のケーブル弛み防止装置10の演算・制御部14では、巻取り側設置設定が操作パネル41から入力されているため、エンコーダ12から入力される自局側ケーブル移動距離信号が示す自局側ケーブル移動距離が巻取り側ケーブル移動距離とされ、無線部13から入力される相手局側ケーブル移動距離信号が示す相手局側ケーブル移動距離が送出し側ケーブル移動距離とされて、送出し側ケーブル移動距離から巻取り側ケーブル移動距離を引くことによりケーブル移動距離差が求められたのち、送出し側移動距離、巻取り側移動距離およびケーブル移動距離差を示すケーブル移動距離表示信号が距離表示制御部16に出力される。
これにより、送出し側移動距離、巻取り側移動距離およびケーブル移動距離差が、ケーブル弛み防止装置10の距離表示器33に距離表示制御部16によってセンチメートル単位で表示される。
また、他のケーブル弛み防止装置10の演算・制御部14では、ケーブル移動距離差がプラス(送出し側移動距離>巻取り側移動距離)であり、かつ、ケーブル移動距離差が弛み用許容値を超えると、ブレーキ作動指示信号がブレーキ制御部18に出力され、弛み検出信号が演算・制御部14から警報表示制御部15に出力されるとともに、ウインチ停止指示信号が演算・制御部14から外部機器制御部17に出力される。
これにより、「弛み発生」を知らせる警報音が警報音発生器31から出力されるとともに、警報表示器32の「弛み発生」の表示部分が点灯されるため、ケーブル1に弛みが発生したことを作業員Bに素早く知らせることができる。また、ケーブル1の移動速度がブレーキ24によって低下されるとともにウインチ112が停止されるため、ケーブル1の弛みが更に増すことを防止することができる。
さらに、他のケーブル弛み防止装置10の演算・制御部14では、ケーブル移動距離差がマイナス(送出し側移動距離<巻取り側移動距離)であり、かつ、ケーブル移動距離差が張力用許容値を超えると、ブレーキ作動指示信号がブレーキ制御部18に出力され、異常張力検出信号が演算・制御部14から警報表示制御部15に出力されるとともに、ウインチ停止指示信号が演算・制御部14から外部機器制御部17に出力される。
これにより、「異常張力発生」を知らせる警報音が警報音発生器31から出力されるとともに、警報表示器32の「異常張力」の表示部分が点灯されるため、ケーブル1に異常な張力が掛ったことを作業員Bに素早く知らせることができる。また、ケーブル1の移動速度がブレーキ24によって低下されるとともにウインチ112が停止されるため、ケーブル1に過度の張力が掛ることを防止することができる。
以上の説明では、ケーブル弛み防止装置10は、ケーブル1に過度の弛みが発生したり過度の張力が掛ったりすることをより確実に防止するためにブレーキ制御部18およびブレーキ24を具備したが、ケーブルドラム111の回転およびウインチ112の停止を行えばケーブル1に過度の弛みが発生したり過度の張力が掛ったりすることを防止することができるため、ブレーキ制御部18およびブレーキ24を具備しなくてもよい。
本発明によるケーブル弛み防止装置およびケーブル弛み防止架線工法は、小径で柔軟性のある通信ケーブルや小径の電線だけでなく、大径で重量のある電力ケーブルを架設する場合にも利用することができる。
また、電柱だけでなく、埋設管路への電線敷設工事などでも有効に利用することができる。
1 ケーブル
10 ケーブル弛み防止装置
11 本体
12 エンコーダ
13 無線部
13a アンテナ
14 演算・制御部
15 警報表示制御部
16 距離表示制御部
17 外部機器制御部
18 ブレーキ制御部
21 回転センサ付ローラ
21a 回転センサ
22 ローラ
23 ケーブル押さえローラ
23a バネ
24 ブレーキ
31 警報音発生器
32 警報表示器
33 距離表示器
41 操作パネル
42 ケーブル情報記憶部
51 ケーブルドラム用ブレーキ
111 ケーブルドラム
112 ウインチ
121 電柱
122 金車
A,B 作業員

Claims (5)

  1. ケーブル送出し地点に設置されたケーブルドラム(111)からケーブル(1)を送り出しケーブル巻取り地点に設置されたケーブル巻取装置(112)を用いて該ケーブルを巻き取ることにより該ケーブル送出し地点と該ケーブル巻取り地点との間に該ケーブルを敷設する作業を行う際に使用するケーブル弛み防止装置(10)であって、
    前記ケーブル送出し地点および前記ケーブル巻取り地点の一方における前記ケーブルの第1のケーブル移動距離を検出するためのケーブル移動距離検出手段(21,21a,12)と、
    該ケーブル移動距離検出手段によって検出された前記第1のケーブル移動距離を示す第1のケーブル移動距離信号を他のケーブル弛み防止装置に送信するとともに、該他のケーブル弛み防止装置から送信されてくる前記ケーブル送出し地点および前記ケーブル巻取り地点の他方における前記ケーブルの第2のケーブル移動距離を示す第2のケーブル移動距離信号を受信するための送受信手段(13,13a)と、
    前記ケーブル移動距離検出手段によって検出された前記第1のケーブル移動距離と前記送受信手段によって受信された前記第2のケーブル移動距離信号が示す前記第2のケーブル移動距離との差分を求め、該求めた差分が許容値を超えた場合に前記ケーブルドラムの回転または前記ケーブル巻取装置を停止させる信号を発生する停止信号発生手段(14,17)と、
    を具備することを特徴とする、ケーブル弛み防止装置。
  2. 前記差分が前記許容値を超えた場合に警報音を発生させるための警報音発生手段(14,15,31)と、
    前記第1および第2のケーブル移動距離と前記差分とを表示するための距離表示手段(14,16,32)と、
    前記差分が前記許容値を超えた場合に警報を表示するための警報表示手段(14,15,32)と、
    をさらに具備することを特徴とする、請求項1記載のケーブル弛み防止装置。
  3. 前記差分が前記許容値を超えた場合に前記ケーブルの移動速度を低下させるケーブル移動速度低下手段(14,18,24)をさらに具備することを特徴とする、請求項1または2記載のケーブル弛み防止装置。
  4. ケーブル送出し地点に設置されたケーブルドラム(111)からケーブル(1)を送り出しケーブル巻取り地点に設置されたケーブル巻取装置(112)を用いて該ケーブルを巻き取ることにより該ケーブル送出し地点と該ケーブル巻取り地点との間に該ケーブルを敷設する作業を行う際に使用するケーブル弛み防止架線工法であって、
    前記ケーブル送出し地点に請求項1乃至3いずれかに記載のケーブル弛み防止装置である第1のケーブル弛み防止装置(10)を設置し、
    前記ケーブル巻取り地点に請求項1乃至3いずれかに記載のケーブル弛み防止装置である第2のケーブル弛み防止装置(10)を設置し、
    前記第1のケーブル弛み防止装置のケーブル移動距離検出手段(21,21a,12)によって前記ケーブル送出し地点における前記ケーブルの第1のケーブル移動距離を検出し、
    前記第2のケーブル弛み防止装置のケーブル移動距離検出手段(21,21a,12)によって前記ケーブル巻取り地点における前記ケーブルの第2のケーブル移動距離を検出し、
    前記第1のケーブル弛み防止装置のケーブル移動距離検出手段によって検出された前記第1のケーブル移動距離を示す第1のケーブル移動距離信号を該第1のケーブル弛み防止装置の送受信手段(13,13a)によって前記第2のケーブル弛み防止装置に送信し、
    前記第2のケーブル弛み防止装置のケーブル移動距離検出手段によって検出された前記第2のケーブル移動距離を示す第2のケーブル移動距離信号を該第2のケーブル弛み防止装置の送受信手段(13,13a)によって前記第1のケーブル弛み防止装置に送信し、
    前記第1のケーブル弛み防止装置の停止信号発生手段(14,17)によって、該第1のケーブル弛み防止装置のケーブル移動距離検出手段によって検出された前記第1のケーブル移動距離と該第1のケーブル弛み防止装置の送受信手段によって受信された前記第2のケーブル移動距離信号が示す前記第2のケーブル移動距離との差分を求め、該求めた差分が許容値を超えた場合に前記ケーブルドラムの回転を停止させ、
    前記第2のケーブル弛み防止装置の停止信号発生手段(14,17)によって、該第2のケーブル弛み防止装置のケーブル移動距離検出手段によって検出された前記第2のケーブル移動距離と該第2のケーブル弛み防止装置の送受信手段によって受信された前記第1のケーブル移動距離信号が示す前記第1のケーブル移動距離との差分を求め、該求めた差分が前記許容値を超えた場合に前記ケーブル巻取装置を停止させる、
    ことを特徴とする、ケーブル弛み防止架線工法。
  5. 前記第1および第2のケーブル弛み防止装置において、
    前記第1および第2のケーブル移動距離と前記差分とを数値で表示し、
    前記差分が前記許容値を超えた場合に、警報音を発生させるとともに警報を表示させる、
    ことを特徴とする、請求項4記載のケーブル弛み防止架線工法。
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