JP2001103632A - ウィンチドラム式延線装置 - Google Patents

ウィンチドラム式延線装置

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JP2001103632A
JP2001103632A JP27369699A JP27369699A JP2001103632A JP 2001103632 A JP2001103632 A JP 2001103632A JP 27369699 A JP27369699 A JP 27369699A JP 27369699 A JP27369699 A JP 27369699A JP 2001103632 A JP2001103632 A JP 2001103632A
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俊一 柳川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】前側のウインチドラムと後側の車輪との間で張
力差を生じさせないように送り速度を同一とすることで
摩擦抵抗力が高い車輪の採用を可能とし、ケーブルの牽
引能力・作業性が高いウィンチドラム式延線装置を提供
する。 【解決手段】ウィンチドラム34と車輪2,25とによ
り引き綱35を、また、車輪2,25によりケーブル3
6を牽引するウィンチドラム式延線装置であって、ウィ
ンチドラム34の巻き付け部の最小直径と車輪2,25
の直径を略同一とし、引き綱35を牽引する場合に誘導
部37によりウィンチドラム34の最小直径の巻き付け
部へ引き綱35を誘導し、ウィンチドラム34および車
輪2,25での送り速度が略同一となるようにして引き
綱35を牽引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウィンチドラムを
用いて引き綱およびケーブルを牽引しながら延線するウ
ィンチドラム式延線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーブルの敷設を行う各種装置の開発が
従来から活発に行われている。このような従来技術とし
て、例えば、特許第2872666号の特許掲載公報に
記載されたケーブル牽引装置などがある。このケーブル
牽引装置は少なくとも2対のローラーを備え、ケーブル
もしくは索条(ロープやワイヤ)の引き込み始端側に位
置する一対のローラーを駆動する駆動軸の一方にローラ
ーに代えてウィンチドラムを装着し、索条を牽引する場
合にはこのウィンチドラムに索条を巻き付けて牽引し、
尻手にある一対のローラーで索条を送り出すという牽引
装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のケーブル牽引装
置は、後ろ側で索条を挟む一対のローラの半径よりも前
側のウィンチドラムの巻き付け部の半径を小さくするこ
とで、ウィンチドラムでの索条の送り速度よりも一対の
ローラーでの索条の送り速度を速くし、後ろ側のローラ
ーが常に速い送り速度で連続的に引っ張ることで、ウィ
ンチドラムへの索条の巻き付け力、ひいては、索条の張
力を確実に発生させるという装置である。
【0004】しかしながら、このように張力が発生する
状態とは、一対のローラーに挟まれて接する索条にはす
べりが生じている状態である。換言すれば、一対のロー
ラーに索条が挟まれて接する場合、索条が滑らない程に
摩擦抵抗が大きい表面を有するローラーは採用できな
い。仮に摩擦抵抗が大きい表面を有するローラーを採用
すると、ウィンチドラムと一対のローラーとの間に発生
する張力が大きくなりすぎ、ロープなどの索条は破断す
るおそれがあった。また、ローラー側も反力を受けて表
面が削れてしまうおそれもあった。したがって、従来の
ケーブル延線装置では、摩擦抵抗が大きい表面を有する
ローラーを採用できなかった。
【0005】ケーブルの延線作業時に、ケーブル牽引装
置によりケーブルを直接牽引する場合と、このケーブル
を引っ張るための索条を牽引する場合とがある。ケーブ
ルを直接牽引する場合にはウィンチドラムを使用せず、
少なくともー対のローラーにケーブルを挟んで牽引する
こととなり、また、索条を牽引する場合には、ウィンチ
ドラムに索条を巻き付けて牽引し、一対のローラーは引
き綱を後段へ送ることとなる。
【0006】しかし先に述べた理由によりローラーの摩
擦抵抗力は少なく、従来のケーブル牽引装置の牽引力は
小さかった。また、従来のケーブル牽引装置でケーブル
を牽引する場合、ウィンチドラムを取り外してローラー
を取り付け、2対のローラーでケーブルを挟むことで摩
擦抵抗力を大きくしていたが、例えば、ケーブル牽引装
置を高所に載置する必要がある場合には取り付け・取り
外し作業に手間を要し、高所における取り付け・取り外
し作業のため部品落下などの危険が伴い、また、作業工
程が増加するという問題点もあった。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、前側のウインチドラムと後側の車輪との
間で張力差を生じさせないように送り速度を同一とする
ことで摩擦抵抗力が高い車輪の採用を可能とし、ケーブ
ルの牽引能力・作業性が高いウィンチドラム式延線装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載のウィンチドラム式延線装置は、架
台と、前記架台上を移動する移動部と、前記移動部を移
動させる送り部と、前記架台と前記移動部とにそれぞれ
少なくとも1個が回動自在に軸支される複数の車輪用支
軸と、前記複数の車輪用支軸に軸支固定される複数の車
輪と、前記架台に回動自在に軸支されるウィンチドラム
用支軸と、前記ウィンチドラム用支軸に軸支固定される
ウィンチドラムと、前記車輪用支軸およびウィンチドラ
ム用支軸を回転駆動するための駆動力を供給する駆動部
と、前記駆動部に駆動信号を出力するドライブ装置と、
前記ドライブ装置へ出力する制御信号が入力される入力
部と、前記入力部に入力された制御信号を読み出して前
記ドライブ装置へ制御信号を出力する制御演算部と、供
給される引き綱またはケーブルを最適張力で牽引する位
置に誘導する誘導部と、を備えてウィンチドラムと複数
車輪とにより引き綱を、また、複数車輪によりケーブル
を牽引するウィンチドラム式延線装置であって、前記ウ
ィンチドラムの巻き付け部の最小直径と前記複数の車輪
の直径を略同一とし、前記複数の車輪とウィンチドラム
とが同じ回転速さとなるようにそれぞれに駆動力を供給
し、引き綱を牽引する場合に前記誘導部によりウィンチ
ドラムの最小直径の巻き付け部へ引き綱を誘導し、ウィ
ンチドラムおよび車輪での送り速度が略同一となるよう
にして引き綱を牽引することを特徴とする。
【0009】ウィンチドラムおよび車輪での引き綱の送
り速度を略同一にしたため、ウィンチドラムと車輪との
間で張力を発生させることがない。したがって、所望の
摩擦抵抗力を有する車輪を選択できるため、車輪のみ用
いるケーブルの牽引能力を高めることができる。
【0010】なお、このウィンチドラム式延線装置にお
いて、架台または移動部で共に1本の支軸を軸支して2
個の車輪によりケーブルの送りを行うようにしてもよ
い。また、架台または移動部の何れか一方で2本の支軸
を軸支して、かつ、架台または移動部の残る他方で1本
の支軸を軸支して、3個の車輪によりケーブルの送りを
行うようにしてもよい。また、架台または移動部で共に
2本の支軸を軸支して、4個の車輪によりケーブルの送
りを行うようにしてもよい。このように、架台あるいは
移動部に回動可能に軸支される車輪の数を変更させて車
輪の表面の摩擦抵抗力を変更させても、張力差により引
き綱が切れるような事態が発生することはない。ウィン
チドラム式延線装置の設計時に車輪の種類・数を適宜選
択することが可能である。
【0011】さらに、入力部は、遠隔地にいる作業員が
操作する外部送信装置や他のウィンチドラム式延線装置
から出力される制御信号を、有線または無線の伝送路を
通じて、受信する受信装置としてもよい。また、ウィン
チドラム式延線装置の近くにいる作業員から直接入力を
可能とするため、必要なキーが配置されたキー入力装置
としてもよい。
【0012】また、誘導部について、4本のローラを略
#状に組み合わせた形状を有し、中央開口にケーブルを
通過させ、2個の車輪がケーブル挟む位置へ誘導する誘
導部としても良い。また、水平方向に渡される2本のロ
ーラの離間距離はケーブル直径と略同一かそれ以上であ
り、かつ、垂直方向に渡される2本のローラの離間距離
は前記ケーブル直径を越える大きい誘導部としても良
い。略#状の4本のローラは上下の調節が可能で、ケー
ブルを牽引する場合にケーブルを2つの車輪のセンター
に誘導し、ケーブル牽引時の張力を最大にすることがで
きる。このような誘導部があることで、引き綱を牽引す
る場合にも、ウィンチドラムの巻き付け部の最小直径部
へ引き綱が誘導され、ウィンチドラムと車輪との間で張
力が発生しないようにして引き綱を送ることができる。
【0013】また、請求項2に記載のウィンチドラム式
延線装置は、請求項1に記載のウィンチドラム式延線装
置において、ウィンチドラム式延線装置の姿勢を決定す
るため外部で接触する箇所における摩擦抵抗力を低減さ
せる低減部と、引き綱またはケーブルを牽引するときに
発生する反力から前記低減部により低減された前記摩擦
抵抗力を引いた力を張力として外部へ伝達するための伝
達部と、を備えることを特徴とする。
【0014】低減部により低減させた摩擦抵抗力を反力
から引いた力を張力とし、この張力を伝達部を介して外
部の張力監視装置へ伝達することにより正確な張力を測
定することができる。また、ウィンチドラムと車輪とで
張力差が発生しないため、引き綱を牽引しているときの
正しい張力を計測することができる。
【0015】また、請求項3に記載のウィンチドラム式
延線装置は、請求項2に記載のウィンチドラム式延線装
置において、前記低減部は、ウィンチドラム式延線装置
を架線から吊り下げ、かつ、架線上を移動させるための
回動体を備えることを特徴とする。
【0016】メッセンジャワイヤなどの架線にウィンチ
ドラム式延線装置を係止する場合、メッセンジャワイヤ
と接触するメッセンジャワイヤ係止部に摩擦抵抗力が発
生し、正確な張力の計測の妨げになる。そこで、メッセ
ンジャワイヤ係止部に回動体を備え、この回動体がメッ
センジャワイヤ上を移動可能に回動することで摩擦抵抗
力を低減させる低減部とする。回動体により摩擦抵抗力
を低減することができ、張力を正確に測定することがで
きる。
【0017】また、請求項4に記載のウィンチドラム式
延線装置は、請求項2または請求項3に記載のウィンチ
ドラム式延線装置において、前記伝達部から伝達される
張力によりウィンチドラム式延線装置が移動することを
防止する移動防止部と、前記移動防止部に伝達される張
力を計測するための張力監視装置と、前記張力監視装置
が出力する張力値に基づいて制御演算を行う制御演算部
と、を備え、前記制御演算部は、前記張力監視装置によ
り計測される張力値が予め定められた範囲内にあるか否
かを監視し、予め定められた張力を越えた場合、張力を
低下させるように制御することを特徴とする。正確な張
力値に基づいて引き綱およびケーブルの牽引状態を把握
でき、張力が大きくなりすぎたときに張力を低下させる
ことができる。
【0018】また、請求項5に記載のウィンチドラム式
延線装置は、請求項1〜請求項4の何れかに1項に記載
のウィンチドラム式延線装置において、前記複数の車輪
に挟まれるケーブルの側圧を検出する側圧検出センサ
と、前記側圧検出センサが出力する側圧値に基づいて制
御演算を行う制御演算部と、を備え、前記制御演算部
は、前記側圧検出センサにより計測された側圧値が予め
定められた範囲内にあるか否かを監視し、予め定められ
た側圧を越えた場合、動作を停止させるように制御する
ことを特徴とする。側圧値の変化を検出して牽引作業の
異常が検出できる。
【0019】また、請求項6に記載のウィンチドラム式
延線装置は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の
ウィンチドラム式延線装置において、前記引き綱または
ケーブルのたるみの有無を検出するたるみ検出センサ
と、前記たるみ検出センサが検出するたるみの有無に基
づいて制御演算を行う制御演算部と、を備え、前記制御
演算部は、前記たるみ検出センサにより検出されたたる
みの有無を監視し、たるみがあると判断する場合、たる
みを無くすように速度制御および/またはトルク制御を
行うことを特徴とする。たるみの有無を検出して引き綱
およびケーブルの延線作業の異常を検出することができ
る。
【0020】また、請求項7に記載のウィンチドラム式
延線装置は、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の
ウィンチドラム式延線装置において、前記架台で軸支さ
れた前記車輪用支軸と前記ウィンチドラム用支軸とを同
じ回転方向に回転させ、かつ、前記移動部で軸支された
車輪用支軸を逆回転させるように前記駆動部が供給する
回転駆動力を分配・伝達する駆動力伝達部を備えること
を特徴とする。
【0021】少なくとも2個の車輪でケーブルを挟み込
むが、ケーブルを挟む位置で車輪外周の線速度は共に同
じ方向となるように回転(車輪の回転は一方が順転、他
方が逆転となる。)している。そしてウィンチドラムと
架台の車輪とは同じ回転方向に同じ回転速度で回転す
る。引き綱の牽引時には、速度差に起因する張力差の発
生を防ぐことができ、また、ケーブルの牽引時には、挟
み込んだケーブルを少なくとも2個の車輪が一定の張力
で確実に移送するウィンチドラム式延線装置とすること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、第1実施形態のウィンチ
ドラム式延線装置の正面図、図2は、同じく平面図、図
3は、同じく右側面図、図4は、同じく左側面図、図5
は、同じく底面図、図6は、同じく2つの車輪を外した
場合の底面図、図7は、同じくA−A断面図、図8は、
同じくB−B断面図、図9は、同じく制御系ブロック
図、図10は、同じくウィンチドラム・車輪とケーブル
との接触状態を説明する説明図、図11は同じくメッセ
ンジャワイヤに係止した場合を説明する説明図、図12
は、側圧検出センサを説明する説明図、図13は、たる
み検出センサを説明する説明図、図14,図15は、同
じく本実施形態を連結して用いる場合の説明図である。
以下、図1〜図15を用いて本実施形態のウィンチドラ
ム式延線装置について説明する。なお、図3,図4,図
10,図11では、ウィンチドラム式延線装置に引き綱
が装着されている状態を、また、図1,図5,図8,図
14,図15ではウィンチドラム式延線装置にケーブル
が装着されている状態を、それぞれ図示するものとす
る。
【0023】まず、ウィンチドラム式延線装置の構成に
ついて説明する。図4,図8で示すように架台1には、
車輪2が固定された車輪用支軸3が、軸受4を介して回
動自在に軸支されている。車輪用支軸3の端部には、か
さ歯車5が取り付けられている。本実施形態において、
かさ歯車5は、すぐ歯かさ歯車、はす歯かさ歯車、また
は、まがり歯かさ歯車のうちいずれかのかさ歯車とする
ことができる。
【0024】図2に示すように、このかさ歯車5に噛合
するかさ歯車6は、駆動部7の回転軸に固定されてい
る。駆動部7は、AC(Alternative Current)サーボ
モータやインダクションモータ等である。また、モータ
と減速器が一体となった駆動部7としても良い。この駆
動部7は、図1,図2,図4で示すように架台1に取り
付けられた取付治具8に固定されている。作業開始時、
作業員は、トルク、速度など作業に最適な駆動部7を選
択してこの取付治具8に取付固定するため、この取付治
具8と駆動部7とは着脱が容易となるように構成されて
いる。これは比較的重量があるウィンチドラム式延線装
置をメッセンジャワイヤに取り付けるときには軽量化し
た状態で取り付けて、取り付け終了後に取付治具8と駆
動部7を取り付けるようにして重量物のウィンチドラム
式延線装置の取り付け作業を容易にする目的も兼ねてい
る。この駆動部7は、制御用ユニット9により駆動が制
御される。制御用ユニット9による制御については後述
する。
【0025】図2,図8で示すようにかさ歯車5に噛合
する他のかさ歯車10は、シャフト11に軸支固定され
ている。シャフト11は、軸受12,13により回動自
在となるように支軸されている。このシャフト11に沿
ってかさ歯車14が移動するよう遊挿されている。かさ
歯車14は、かさ歯車15と噛合する。このかさ歯車1
5は、図7に示すように車輪用支軸16の一端に固定さ
れている。この車輪用支軸16は、軸受17を介して移
動部18に回動自在に軸支されている。
【0026】移動部18は、架台1に対し、図6の矢印
aに示す方向(水平方向)に移動自在となるように構成
されている。具体的には、図7で示すように移動部18
は、架台1の溝部19a,19bに沿って摺動する。そ
して、図8に示すように架台1に固定されるナット部2
0に螺挿される送りねじ21により駆動される。このよ
うなナット部20と送りねじ21とを送り部とする。こ
の送り部を駆動するために、本実施形態では送りねじ2
1の先端にハンドル22を固定した構成とする。作業員
がハンドル22を回動させて、手動により送り部を駆動
する。なお、図6に示すように移動部18と送りねじ2
1との間には、側圧検出センサ41が設けられている。
なお、側圧検出センサ41については後述する。
【0027】シャフト11とかさ歯車14とにはそれぞ
れキー溝が設けられ、図1,図2,図7,図8で示すよ
うにこのキー溝にはめ込まれたキー23によりシャフト
11からかさ歯車14へ回動力が伝達されている。送り
部が水平方向に移動するとき、シャフト11に沿ってか
さ歯車14を移動させ、かつ、かさ歯車14とかさ歯車
15との噛合を維持するために、図1,図2,図8で示
すようにかさ歯車移送部24が設けられている。かさ歯
車移送部24は、移動部18の移動に応じて移動し、か
さ歯車14をシャフト11に沿って水平方向に摺動させ
る。
【0028】図7で示すように車輪用支軸16には車輪
25が取り付けられている。車輪2,25は、例えば、
中心軸と略平行に貫通する円筒状の孔を有する孔あきの
弾性ローラや、通常の穴なしの弾性ローラなどが考えら
れる。また、硬度の異なる複数種類の車輪を用意してお
き、必要に応じて変更しても良い。車輪2,25は、車
輪用支軸3,16に容易に着脱可能とするため、図示し
ない割ピンや取付金具により取り付けられている。
【0029】なお、図8でも明らかなように車輪2,2
5には、外周端部は面取りが施されるか、もしくは、曲
率(R)を持たせてある。もし面取りがなされないで弾
性を有する2つの車輪がケーブルを挟んだとき、2つの
車輪が変形して略鼓状になり、鼓状の2つの車輪の側面
で最も突出する箇所が干渉することがある。本実施形態
の車輪2,25では端部を面取り処理して上述の干渉を
回避し、円滑にケーブルを送るようにする。
【0030】続いて、ウィンチドラムについて説明す
る。図2,図3で示すようにかさ歯車5に噛合する他の
かさ歯車26は、シャフト27に固定されている。シャ
フト27は、軸受28,29により回動自在となるよう
に支軸されている。このシャフト27にかさ歯車30が
軸支固定されている。かさ歯車30は、かさ歯車31と
噛合する。このかさ歯車31は、図1,図4に示すよう
にウィンチドラム用支軸32の一端に固定されている。
【0031】ウィンチドラム用支軸32は、軸受33を
介して架台1に回動自在に軸支されている。ウィンチド
ラム用支軸32にはウィンチドラム34が軸支固定され
ている。このように、駆動部7から供給される駆動力が
最終的に車輪2,25およびウィンチドラム34に伝達
される。本発明の駆動力伝達部は、本実施形態において
は、かさ歯車5、かさ歯車10、シャフト11、軸受1
2,13、かさ歯車14、かさ歯車15、かさ歯車2
6、シャフト27、軸受28,29、かさ歯車30、か
さ歯車31が該当する。
【0032】なお、これ以外の駆動力伝達部として、ウ
オームとウオームホイール等の歯車列を用いる回転伝達
要素、チェーンやベルトを用いる回転伝達要素などを用
いることも考えられる。このような駆動力伝達部であっ
ても、本実施形態で説明したように回転駆動力を伝達し
て駆動する機能を有しているならば利用することが可能
である。
【0033】なお、本実施形態では、特に、上記のよう
な歯車列である駆動力伝達部と1個の駆動部7とを利用
して2個の車輪2,25およびウィンチドラム34を駆
動しているが、その理由としては、駆動部7による回転
数・トルクの変化に駆動力伝達部が機械的に即応し、複
雑な同期制御等を必要とすることなく2個の車輪2,2
5やウィンチドラム34の回転数やトルクを同じにする
ためである。
【0034】架台1には、引き綱35やケーブル36を
誘導する誘導部37が取り付けられている。誘導部37
は、図1、図3、図5に示すように、水平方向へ平行に
配置される2本のローラ37a,37bと、垂直方向へ
平行に配置される2本のローラ37c,37dとを備え
ている。これらローラは、棒状のローラであって、図
3,図5の矢印bで示す牽引方向へ移動する引き綱35
やケーブル36が接触するとき、引き綱35やケーブル
36に沿って回転するように構成されている。
【0035】図3,図4,図5で示すように本実施形態
の誘導部37は、牽引方向を基準とするとウィンチドラ
ム34の前に配置される前段の誘導部37、ウィンチド
ラム34と車輪2,25との間に配置される中段の誘導
部37、および、車輪2,25の後に配置される後段の
誘導部37があり、引き綱35やケーブル36が安定し
て移動するように誘導する。なお、誘導部37は、図に
示すような構成以外にも、例えば、中段を取り去って前
段および後段のみの誘導部37としても良い。このよう
に、前段・中段・後段の誘導部37を組み合わせて最適
な誘導部37を選択することができる。
【0036】本実施形態のウィンチドラム式延線装置
は、図11で示すように電柱間を渡されるメッセンジャ
ワイヤ38に係止できるようにするため、メッセンジャ
ワイヤ係止部39が設けられている。図3に示すよう
に、メッセンジャワイヤ係止部39には、回動体である
滑車39a,39b,39cが取り付けられている。特
に、滑車39cは上下方向へ移動するように構成されて
おり、メッセンジャワイヤ38を容易に取り付けること
ができる。このようなメッセンジャワイヤ係止部39に
よりメッセンジャワイヤ38に沿った移動を容易にす
る。なお、メッセンジャワイヤ係止部39の滑車39c
をロックすることでメッセンジャワイヤ38から落下を
防止することもできる。メッセンジャワイヤ係止部39
は2箇所に設けられるので、図11で示すように、安定
してメッセンジャワイヤ38に係止される。本実施形態
では、メッセンジャワイヤ係止部39が反力による装置
本体の移動の際に発生する摩擦抵抗力を低減しており、
低減部としての機能を有する。
【0037】さらに、メッセンジャワイヤ係止部39に
は、孔部39dが設けられており、移動防止部の一例で
ある固定ロープ40を結ぶことができる。本実施形態で
は、この孔部39dが前記引き綱35およびケーブル3
6の牽引力に応じて発生する反力を外部へ伝達するため
の伝達部としての機能を有する。
【0038】続いて、センサについて説明する。ウィン
チドラム式延線装置には、側圧検出センサ41、たるみ
検出センサ42、張力監視装置44というセンサが設け
られている。図6で示すように、移動部18と送りねじ
21とは、側圧検出センサ41を介して取り付けられて
いる。側圧検出センサ41は、図12で示すように、送
りねじ21が螺挿されるナット部41a、このナット部
41aが溶接固定される断面コ字状金具41b、断面コ
字状金具41bの側部に設けられる長孔に挿通される2
個のピン41c、2個のピン41cが側部に固定され、
かつ、移動部18に固定される断面ハット状金具41
d、送りねじ21と当接して側圧を検出する圧縮センサ
41eを備えている。
【0039】仮に、車輪2,25が挟むケーブル36の
径を変える場合、車輪25が移動することで移動部18
が移動する。圧縮センサ41eは、矢印に示すように送
りねじ21へ近づくように移動し、圧縮センサ41eと
送りねじ21とが当接して側圧が検出される。側圧検出
センサ41はこのように構成される。
【0040】また、図3,図4で示すたるみ検出センサ
42は、実際にはウィンチドラム式延線装置の後段1.
5〜2.0m離れた位置に配置される。このときメッセ
ンジャワイヤ38を基準としてたるみの有無を検出する
ようにするため、図11で示すようにメッセンジャワイ
ヤ固定器具43からたるみ検出センサ42を吊してい
る。メッセンジャワイヤ固定器具43から所定距離の下
側でたるみ検出センサ42を配置する。
【0041】たるみ検出センサ42は、図13で示すよ
うな原理で検出する。つまり、図13(a)で示すよう
に回転軸42aに回動自在に長円形状の板状部材42b
が軸支されている。この板状部材42bに回動自在に取
り付けられたローラ42cにケーブル36を当接させて
おく。板状部材42bは上昇するように図示しないばね
力を付勢しておく。ローラ42cの先端には発光素子4
2dを取り付けておく。この発光素子42dは、図示し
ない電池や外部電源により電力を供給されており、常時
発光している。この発光素子42dの光を検出する受光
素子42eが設けられており、ローラ42cが下降した
場合に光が検出できるように位置出しされた上で配置さ
れている。
【0042】たるみが発生していないときは、図13
(b)に示すように発光素子42dの光は受光素子42
eへ届かないため、たるみは無いと判断する。ケーブル
36がたるむにつれ、ケーブル36の重みで板状部材4
2bおよびローラ42cが下降していき、図13(c)
で示すように最終的に発光素子42dと受光素子42e
が対向して受光素子42eが光を検出し、たるみが有る
と検出する。たるみ検出センサ42はこのような構成を
有している。
【0043】張力監視装置44は、図11で示すよう
に、孔部39dに結ばれる固定ロープ40に設置され、
張力を監視する。固定ロープ40は、移動防止部の一具
体例である。なお、張力監視装置44は、固定ロープ4
0の張り具合から張力を検出するというもので一般に市
販されており、実際の延線作業に応じて所望の張力監視
装置を選択できる。
【0044】ウィンチドラム式延線装置の駆動部7は、
制御用ユニット9に接続されているが、詳しくは、図9
に示すようにドライブ装置45に接続されている。さら
に、ドライブ装置45には、制御演算部46が接続さ
れ、この制御演算部46には、センサである側圧検出セ
ンサ41、たるみ検出センサ42、張力監視装置44が
接続され、また、送受信装置47が接続されている。こ
の送受信装置47は、無線、有線を用いてコントローラ
48と送受信するために設けられている。
【0045】このような送受信のうち送信の例について
説明する。側圧検出センサ41が検出する側圧値、たる
み検出センサ42が検出するたるみの有無、または、張
力監視装置44が検出する張力値から、制御演算部46
は、引き綱35またはケーブル36の状態を判断して状
態信号を送受信装置47へ出力する。送受信装置47
は、外部のコントローラ48や他のウィンチドラム式延
線装置等の外部へこの状態信号を出力する。
【0046】コントローラ48へ送信された状態信号を
コントローラ48内の図示しない制御演算部が解析し、
コントローラ48に備えられた図示しない表示部に状態
を表示するので、作業員は、牽引状態を確認できる。こ
のウィンチドラム式延線装置は、異常時にはその異常内
容を確認できるので、ウィンチドラム式延線装置の障害
除去、ケーブルに異物が引っかかった場合における異物
の除去などのケーブル上の障害除去、故障修理、取り換
え等を作業員が容易に判断することができる。さらに、
状態信号を発したウィンチドラム式延線装置を除く他の
ウィンチドラム式延線装置は受信した状態信号を解析し
て、牽引を続けるか否かを決定する。このウィンチドラ
ム式延線装置は、装置自ら動作を決定するので、迅速に
障害を回避することができる。
【0047】また、送受信のうち受信の例として、作業
員の操作に基づいて、コントローラ48から出力された
制御信号を、送受信装置47は受信して、制御演算部4
6へ出力する。制御演算部46は、この制御信号をドラ
イブ装置45へ出力し、ドライブ装置45は、この制御
信号に基づいて駆動部7を駆動する。なお、ウィンチド
ラム式延線装置が複数有る場合は、1台のコントローラ
48により全てのウィンチドラム式延線装置を一括して
運転させることもでき、また、1台のコントローラ48
によりウィンチドラム式延線装置各々を独立して運転さ
せることもできる。なお、コントローラ48によりケー
ブルの張力を設定し、この張力を維持しながらケーブル
送りをするように制御することができる。
【0048】なお、本発明のウィンチドラム式延線装置
は2台連結しても良い。例えば、図14,図15で示す
ように略H字形の連結金具49を用いて2つの架台1で
結合する。なお、駆動源については選択が可能である。
第1の駆動源としては、1台のウィンチドラム式延線装
置が他のウィンチドラム式延線装置に駆動力を供給する
場合がある。図1,図2などで示すようにシャフト11
を延伸し、このシャフト11の先端にプーリー50が軸
支固定されているウィンチドラム式延線装置として、図
14で示すように、シャフト11にプーリー50が固定
されている2台のウィンチドラム式延線装置A,Bを連
結金具49を用いて連結後、プーリー間にベルト51を
掛け渡し、2台のウィンチドラム式延線装置が連動して
動くようにする。なお、プーリー50とベルト51に代
えてスプロケットとチェーンを用いることも可能であ
る。
【0049】また、図15で示すように第2の駆動源と
しては、ウィンチドラム式延線装置A,Bがそれぞれ独
立して駆動源を有する場合がある。2台ともトルク制御
を行う場合や、また、2台とも速度制御を行う場合に加
え、一方でトルク制御を行い、かつ、他方で速度制御を
行うようにしても良い。制御形態については適宜選択さ
れる。ウィンチドラム式延線装置はこのように構成され
る。
【0050】続いて本実施形態を用いる牽引動作につい
て説明する。なお、引き綱35を牽引する場合は、主に
ウィンチドラム34を用いて牽引し、車輪2,25は引
き綱35を後段へ送り出す機能を有している。また、ケ
ーブル36を牽引する場合はウィンチドラム34を用い
ずに、車輪2,25のみで牽引する。
【0051】引き綱35の牽引動作を行うとき、引き綱
35は、図3,図4に示すように、まず前段の誘導部3
7へ導入され、引き綱35は、ウィンチドラム34の最
小直径部分の近傍である巻き付け部へ誘導される。ウィ
ンチドラム34は、略鼓形状のため、上側の引き綱35
が下側へ、また、下側の引き綱35が上側へ移動しよう
とする。これにより中央の引き綱35は上下から挟まれ
て力が加わるため最小直径の巻き付け部分へ誘導され、
また、ウィンチドラム34の外周で引き綱35が滑ると
いう事態も回避される。
【0052】ウィンチドラム34は、図5の矢印cの方
向へ、また、車輪2,25は矢印c,dの方向に回転し
て、引き綱35を矢印bの方向へ牽引する。図10でも
示すように、ウィンチドラム34における引き綱35の
巻き付け部分の回転半径Rと、車輪2,25の回転半径
Rとが略同一になるようにし、かつ、上記の駆動力伝達
部により同一トルク・同一速度で回転するように機械的
に構成してあるため、ウィンチドラム34と車輪2,2
5とで送り速度が略同一となる。このため、ウィンチド
ラム34と車輪2,25との間で張力が発生したりたる
みが発生することもなく、円滑に牽引がなされていく。
先に説明したように、側圧検出センサ41、たるみ検出
センサ42、張力監視装置44というセンサにより異常
が検出されたならば制御ユニット9で所望の制御動作が
なされる。引き綱35の牽引はこのように行われる。
【0053】図5でも示すようにケーブル36の牽引
は、車輪2,25のみに挟み込むようにして延線する。
この場合中段の誘導部と後段の誘導部とでケーブル36
を最適な位置へ誘導し、ケーブル36は車輪2,25で
最適な位置で挟み込まれ、速度制御およびトルク制御が
なされて牽引される。ケーブル36の牽引はこのように
行われる。
【0054】続いて本実施形態のウィンチドラム式延線
装置をメッセンジャワイヤに係止して単独で用いる使用
形態について説明する。図16は、ウィンチドラム式延
線装置の使用例を示す説明図である。なお、ウィンチド
ラム式延線装置で説明済みの構成要素は同一の符号を付
す。
【0055】図16に示すように、ウィンチドラム式延
線装置100をメッセンジャワイヤ38に係止してケー
ブル敷設する。図16に示すように、メッセンジャワイ
ヤ38は、複数の支柱110により張架されている。ケ
ーブルハンガー120はメッセンジャワイヤ38に固定
されている。ケーブル36は、撚り戻し130を介して
引き綱35に接続されている。ウィンチドラム式延線装
置100は、引き綱35を牽引し、このケーブル36を
ケーブルハンガー120を通過させながら牽引方向へ牽
引する。
【0056】この際、引き綱35やケーブル36の牽引
力の反力が働き、ウィンチドラム式延線装置100を移
動させようとする反力が作用する。しかしながら、移動
防止部の一例である固定ロープ40がウィンチドラム式
延線装置100の移動を防止する。このウィンチドラム
式延線装置100と固定ロープ40との間には、張力監
視装置44が設置されており、張力を監視する。
【0057】なお、移動防止部としては、支柱に固定す
る固定ロープ40以外にメッセンジャワイヤ38に張力
監視装置44を介して固定する機構としても良い。移動
防止部としては種々の構成が考えられるが、移動を防止
する機能を有していればよい。 また、張力監視装置4
4と孔部39dを結ぶロープを省略し、ウィンチドラム
式延線装置と一体とした張力監視装置44としてもよ
い。さらに、何らかの事情によりケーブル送りを逆方向
に行う必要がある場合、図示しないが、もう一方の孔部
39dに図示しない他の張力監視装置を介して図示しな
い他の固定ロープの一端を結び、メッセンジャワイヤ3
8にこの固定ロープの他端を結び、張力監視装置を用い
て張力を監視すればよく、ケーブル送り速度の方向に関
わらず張力の測定が可能である。
【0058】この張力監視装置44が監視する張力に関
する情報は、制御演算部46へ送られる。制御演算部4
6は、張力が予め定められた範囲内にあるか否かを監視
し、予め定められた範囲を越える場合は、予防処理を行
う。予防処理とは、ケーブル送り時に予め定められた張
力を越えることを予防回避する処理である。例えば、聴
覚または視覚を通じて作業員に警告する警告信号をコン
トローラ48へ出力するように制御することなどがあ
る。作業員がコントローラ48を操作してケーブル送り
を停止させるなどの処置を行うことができる。もちろ
ん、駆動部7を制御して牽引を停止しても良い。
【0059】なお、ウィンチドラムによる牽引時では、
車輪は牽引に少ししか寄与していないため、側圧を重視
する必要がなく、したがって、側圧検出センサ41を使
用する必要はない。
【0060】さて、前述の使用例では延線距離が短いよ
うな場合には問題はないが、延線距離が長くなるような
場合、1台のウィンチドラム式延線装置の牽引力では、
ケーブルを牽引するには不十分な場合がある。このよう
な場合、複数台のウィンチドラム式延線装を用いて牽引
することとなる。続いて、本実施形態のウィンチドラム
式延線装置をメッセンジャワイヤに係止して複数台用い
る使用形態について説明する。
【0061】図17は、ウィンチドラム式延線装置の使
用例を示す説明図である。複数台のウィンチドラム式延
線装置(図17ではウィンチドラム式延線装置A 10
0a、ウィンチドラム式延線装置B 100bを用いて
いる。)を用いることでウィンチドラム34が引き綱3
5を牽引する力が増す。したがって、延線距離が長くな
っても牽引することができる。引き綱35を牽引して、
ウィンチドラム式延線装置A 100aおよびウィンチ
ドラム式延線装置B 100bまでケーブル36が牽引
されたとき、全体の牽引動作を停止し、ウィンチドラム
34から引き綱35を外し、ケーブル36を車輪2,2
5に挟んで再び牽引動作を開始することとなる。
【0062】さらに長距離の延線を実現するためにキャ
プターインドラムを用いる場合もある。図18は、ウィ
ンチドラム式延線装置の使用例を示す説明図である。ウ
ィンチドラム式延線装置A 100aおよびウィンチド
ラム式延線装置B 100bはケーブル36を延線する
ようにし、引き綱35はキャプターインドラム140を
用いて牽引する。このようにすればケーブル36のさら
なる長距離延線が可能となる。
【0063】ケーブル牽引時、側圧検出センサ41を用
いて側圧を検出し、ケーブルに十分な側圧が付与されて
いないとき、2台のウィンチドラム式延線装置A 10
0aとウィンチドラム式延線装置B 100bとを連結
し、さらに十分な牽引力が与えられるようにすることも
できる。図19は、ウィンチドラム式延線装置の使用例
を示す説明図である。複数台のウィンチドラム式延線装
置によりケーブル36に十分な牽引力が与えられる。こ
の2連結のウィンチドラム式延線装置を複数個所で設置
して長距離牽引することができる。
【0064】ウィンチドラム式延線装置は、メッセンジ
ャワイヤに係止されて架空でケーブルを牽引するだけで
なく、地中のケーブルを牽引することもできる。図20
は、ウィンチドラム式延線装置の使用例を示す説明図で
ある。地中管路150は接続箱160を介して地上に通
じている。端末地点にある接続箱160上にはキャプタ
インドラム140を配置し、中間地点にある接続箱16
0上にはウィンチドラム式延線装置100を配置する。
【0065】中間地点でウィンチドラム式延線装置10
0を接続箱160上に配置する理由としてはトラックで
ウィンチドラム式延線装置100を運べるようにし、作
業終了後には、キャプタインドラム140とウィンチド
ラム式延線装置100とをすぐに別地点へ移動できるよ
うにして作業効率を高めるためである。この場合、中間
地点では、ガイドローラ170やローラ180によりケ
ーブル36が所定値を超える曲率半径となるようにし、
ケーブル36が緩やかな曲線を維持するように配慮して
ケーブル36を延線する。これは、例えば、曲がりに弱
い光ファイバケーブルを延線する場合などに有効であ
る。端末地点と中間地点との間では、ケーブル36はほ
ぼ無張力で延線されるため、ケーブル36が破断される
ような虞は回避される。
【0066】特に中間地点から次の地中管路150へケ
ーブル36を挿入する前に余長を持たし、張力が発生し
てもローラ180を矢印方向へ移動させて発生した張力
を吸収するように構成しているため、無張力を維持す
る。また、ラッパ管190により管の中央付近にケーブ
ル36を挿入するため地中管路150に接触する虞が低
減される。これら作用により、特に、地中管路150の
挿入時にケーブル36に座屈を発生させることがない。
このような状態で引き綱35を牽引し、地中管路150
内にケーブル36を通過させる。ウィンチドラム式延線
装置をこのように用いても良い。
【0067】なお、本発明のウィンチドラム式延線装置
では、設計の共通化のため他の装置の架台に用いても良
い。ウィンチドラム式延線装置の架台は一対の車輪と1
個のウィンチドラムとを配置するため略L字状の架台と
なっている。この場合ウィンチドラム34を取り外し、
車輪2,25の代わりにケーブル表面の水滴や異物を除
去する吸水体を取り付け、ケーブル拭き取り装置に変換
して用いても良い。設計の共通化により、経済性が見い
だされ、1台の装置であっても部品を取り替えて、ある
時はケーブル拭き取り装置、あるときはウィンチドラム
式延線装置として用いることができる。例えば、ケーブ
ルの洗浄・拭き取り作業の必要がない晴れの時はケーブ
ル拭き取り装置の代わりにウィンチドラム式延線装置と
して使用でき、雨のときはケーブル拭き取り装置として
使用できる。
【0068】また、本発明のウィンチドラム式延線装置
では、車輪2または車輪25の回転数を換算して距離を
積算し、記録できるようにすることもできる。例えば、
駆動部7のモータにエンコーダを取り付け、あるいは、
エンコーダ付きモータを用いることで、このエンコーダ
からのパルス信号をカウンターで測定し、車輪と円周と
の積で距離を算出し記録する。さらに、例えば、車輪用
支軸に発光部、架台に受光部を配置し、受光した数をカ
ウンターで測定し、車輪の円周との積で距離を算出して
記録してもよい。いずれの場合も測定を開始したいとこ
ろで0リセットできる。
【0069】
【発明の効果】以上本発明によれば、前側のウインチド
ラムと後側の車輪との間で張力差を生じさせないように
送り速度を同一とすることで摩擦抵抗力が高い車輪の採
用を可能とし、ケーブルの牽引能力・作業性が高いウィ
ンチドラム式延線装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装置
の正面図である。
【図2】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装置
の平面図である。
【図3】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装置
の右側面図である。
【図4】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装置
の左側面図である。
【図5】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装置
の底面図である。
【図6】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装置
であって、2つの車輪を外した場合の底面図である。
【図7】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装置
のA−A断面図である。
【図8】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装置
のB−B断面図である。
【図9】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装置
の制御系ブロック図である。
【図10】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装
置のウィンチドラム・車輪とケーブルとの接触状態を説
明する説明図である。
【図11】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装
置のメッセンジャワイヤに係止した場合を説明する説明
図である。
【図12】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装
置の側圧検出センサを説明する説明図である。
【図13】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装
置線装置のたるみ検出センサを説明する説明図である。
【図14】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装
置を連結して用いる場合の説明図である。
【図15】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装
置を連結して用いる場合の説明図である。
【図16】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装
置の使用例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装
置の使用例を示す説明図である。
【図18】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装
置の使用例を示す説明図である。
【図19】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装
置の使用例を示す説明図である。
【図20】本発明の実施形態のウィンチドラム式延線装
置の使用例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 架台 2、25 車輪 3、16 支軸 4、17、33 軸受 12、13、28、29 軸受 5、6、10、14、15 かさ歯車 26、30、31 かさ歯車 7 駆動部 8 取付治具 9 制御用ユニット 11、27 シャフト 18 移動部 19a、19b 溝部 20 ナット部 21 送りねじ 22 ハンドル 23 キー 24 かさ歯車移送部 32 ウィンチドラム
用支軸 34 ウィンチドラム 35 引き綱 36 ケーブル 37 誘導部 37a、37b、37c、37d ローラ 38 メッセンジャワ
イヤ 39 メッセンジャワ
イヤ係止部 39a、39b、39c 滑車 39d 孔部 40 固定ロープ 41 側圧検出センサ 41a ナット部 41b 断面コ字状金具 41c ピン 41d 断面ハット型金
具 41e 圧縮センサ 42 たるみ検出セン
サ 42a 回転軸 42b 板状部材 42c ローラ 42d 発光素子 42e 受光素子 43 メッセンジャワ
イヤ固定器具 44 張力監視装置 45 ドライブ装置 46 制御演算部 47 送受信装置 48 コントローラ 49 連結金具 50 プーリー 51 ベルト 100 ウィンチドラム
式延線装置 110 支柱 120 ケーブルハンガ
ー 130 撚り戻し 140 キャプタインド
ラム 150 地中管路 160 接続箱 170 ガイドローラ 180 ローラ 190 ラッパ管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北島 勝利 愛知県名古屋市港区千年3丁目1番32号 株式会社トーエネック本店別館内 (72)発明者 畑中 武利 東京都江東区大島1丁目2番23号 株式会 社昭電内 (72)発明者 柳川 俊一 東京都江東区大島1丁目2番23号 株式会 社昭電内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】架台と、 前記架台上を移動する移動部と、 前記移動部を移動させる送り部と、 前記架台と前記移動部とにそれぞれ少なくとも1個が回
    動自在に軸支される複数の車輪用支軸と、 前記複数の車輪用支軸に軸支固定される複数の車輪と、 前記架台に回動自在に軸支されるウィンチドラム用支軸
    と、 前記ウィンチドラム用支軸に軸支固定されるウィンチド
    ラムと、 前記車輪用支軸およびウィンチドラム用支軸を回転駆動
    するための駆動力を供給する駆動部と、 前記駆動部に駆動信号を出力するドライブ装置と、 前記ドライブ装置へ出力する制御信号が入力される入力
    部と、 前記入力部に入力された制御信号を読み出して前記ドラ
    イブ装置へ制御信号を出力する制御演算部と、 供給される引き綱またはケーブルを最適張力で牽引する
    位置に誘導する誘導部と、 を備えてウィンチドラムと複数車輪とにより引き綱を、
    また、複数車輪によりケーブルを牽引するウィンチドラ
    ム式延線装置であって、 前記ウィンチドラムの巻き付け部の最小直径と前記複数
    の車輪の直径を略同一とし、 前記複数の車輪とウィンチドラムとが同じ回転速さとな
    るようにそれぞれに駆動力を供給し、 引き綱を牽引する場合に前記誘導部によりウィンチドラ
    ムの最小直径の巻き付け部へ引き綱を誘導し、 ウィンチドラムおよび車輪での送り速度が略同一となる
    ようにして引き綱を牽引することを特徴とするウィンチ
    ドラム式延線装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のウィンチドラム式延線装
    置において、 ウィンチドラム式延線装置の姿勢を決定するため外部で
    接触する箇所における摩擦抵抗力を低減させる低減部
    と、 引き綱またはケーブルを牽引するときに発生する反力か
    ら前記低減部により低減された前記摩擦抵抗力を引いた
    力を張力として外部へ伝達するための伝達部と、 を備えることを特徴とするウィンチドラム式延線装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のウィンチドラム式延線装
    置において、 前記低減部は、ウィンチドラム式延線装置を架線から吊
    り下げ、かつ、架線上を移動させるための回動体を備え
    ることを特徴とするウィンチドラム式延線装置。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3に記載のウィンチ
    ドラム式延線装置において、 前記伝達部から伝達される張力によりウィンチドラム式
    延線装置が移動することを防止する移動防止部と、 前記移動防止部に伝達される張力を計測するための張力
    監視装置と、 前記張力監視装置が出力する張力値に基づいて制御演算
    を行う制御演算部と、 を備え、 前記制御演算部は、前記張力監視装置により計測される
    張力値が予め定められた範囲内にあるか否かを監視し、
    予め定められた張力を越えた場合、張力を低下させるよ
    うに制御することを特徴とするウィンチドラム式延線装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4の何れかに1項に記載
    のウィンチドラム式延線装置において、 前記複数の車輪に挟まれるケーブルの側圧を検出する側
    圧検出センサと、 前記側圧検出センサが出力する側圧値に基づいて制御演
    算を行う制御演算部と、 を備え、 前記制御演算部は、前記側圧検出センサにより計測され
    た側圧値が予め定められた範囲内にあるか否かを監視
    し、予め定められた側圧を越えた場合、動作を停止させ
    るように制御することを特徴とするウィンチドラム式延
    線装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の
    ウィンチドラム式延線装置において、 前記引き綱またはケーブルのたるみの有無を検出するた
    るみ検出センサと、 前記たるみ検出センサが検出するたるみの有無に基づい
    て制御演算を行う制御演算部と、 を備え、 前記制御演算部は、前記たるみ検出センサにより検出さ
    れたたるみの有無を監視し、たるみがあると判断する場
    合、たるみを無くすように速度制御および/またはトル
    ク制御を行うことを特徴とするウィンチドラム式延線装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の
    ウィンチドラム式延線装置において、 前記架台で軸支された前記車輪用支軸と前記ウィンチド
    ラム用支軸とを同じ回転方向に回転させ、かつ、前記移
    動部で軸支された車輪用支軸を逆回転させるように前記
    駆動部が供給する回転駆動力を分配・伝達する駆動力伝
    達部を備えることを特徴とするウィンチドラム式延線装
    置。
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