JP2011191440A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写手段を構成するシート部材の長手方向の長さを過剰に長くすることなく、転写手段や画像形成装置の全体の小型化を図ることを可能とする画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー像を担持する像担持体101と、像担持体と接触して移動するベルト2と、ベルトを介して像担持体と対向する転写手段104と、を有し、転写手段が、シート部材104aと、像担持体と対向する位置においてシート部材をベルトに押圧する弾性体104bと、を有する画像形成装置1は、シート部材の長手方向の長さ(L1)と弾性体の長手方向の長さ(L2)とがL1≦L2の関係を有し、弾性体はその長手方向両端部にシート部材の長手方向端部よりも同方向において外側に伸びる延長部104b1、104b1を有する構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、像担持体上に担持されたトナー像を、中間転写ベルト又は転写材担持ベルトが担持する転写材に転写する電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
従来、像担持体としての電子写真感光体(感光体)上に担持されたトナー像を、中間転写ベルト又は転写材担持ベルトが担持する転写材に転写する電子写真方式の画像形成装置がある。上記転写のための転写手段として、移動するベルトに接触してベルトを摺擦する、画像形成装置本体内で移動することのないシートなどの転写部材を用いた構成を採用したものがある。
例えば、シート部材であるフィルムと、像担持体と対向する位置において上記シート部材を押圧する弾性体とを有する転写手段がある(特許文献1)。斯かる転写手段を用いることにより、シート部材を、移動する弾性体によって、ベルトに安定して接触させて、転写電界を安定させる効果がある。
上記先行技術では、転写手段を構成するシート部材の長手方向の長さ(L1)と、弾性体の長手方向の長さ(L2)との関係が、L1>L2となった場合には、シート部材の長手方向端部においてシート部材を押圧する弾性体がなくなる。そのため、シート部材とベルトとが良好に接触しないことが起こり得る。このようなシート部材とベルトとの接触不良が生じた場合には、感光体の長手方向において感光体とベルトとの間の電界強度に差が生じ、安定した出力画像を得ることができないことがある。具体的には、シート部材の長手方向の中央に比べて端部に対応する位置において感光体とベルトとの間の電界強度が弱くなる。これにより、シート部材の長手方向端部に対応する位置において感光体からベルト又はベルト上の転写材へのトナーの転写効率が低下し、当該端部に対応する位置の画像濃度が薄くなってしまう。
そこで、従来、シート部材の長手方向の長さ(L1)を最大画像幅(L)より充分広くとり、L<<L1とする対策がなされていた。これにより、シート部材の長手方向端部に対応する位置の電界強度が小さくなる領域での画像形成を避け、当該長手方向において均一な画像濃度を得ることができる。
特開2009−048051
しかしながら、上記従来の対策では、シート部材の長手方向の長さが最大画像幅よりも過剰に長くなることがあるため、転写手段や画像形成装置の全体の小型化を図ることができなくなることがある。
そこで、本発明の目的は、転写手段を構成するシート部材の長手方向の長さを過剰に長くすることなく、転写手段や画像形成装置の全体の小型化を図ることを可能とする画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体と接触して移動するベルトと、前記ベルトを介して前記像担持体と対向する転写手段と、を有し、前記転写手段が、シート部材と、前記像担持体と対向する位置において前記シート部材を前記ベルトに押圧する弾性体と、を有する画像形成装置において、前記シート部材の長手方向の長さ(L1)と前記弾性体の長手方向の長さ(L2)とがL1≦L2の関係を有し、前記弾性体はその長手方向両端部に前記シート部材の長手方向端部よりも同方向において外側に伸びる延長部を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、転写手段を構成するシート部材の長手方向の長さを過剰に長くすることなく、転写手段や画像形成装置の全体の小型化を図ることが可能となる。
本発明の一実施例の画像形成装置の概略断面図である。 図1の画像形成装置の画像形成部の概略断面図である。 図1の画像形成装置の一次転写手段の概略断面図である。 (a)図3中の矢印X方向から見た一次転写手段の側面図、(b)図3中の矢印Z方向から見た一次転写手段の平面図である。 本発明の一実施例における各要素の長手方向の長さの関係を示す説明図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。但し、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、特に特定的な記載が無い限り本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
実施例1
1.画像形成装置の全体構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置の概略断面を示す。本実施例の画像形成装置1は、電子写真方式を利用してカラー画像を形成することのできる中間転写方式のレーザービームプリンタ(LBP)である。
画像形成装置1は、複数の画像形成部(ステーション)として、それぞれ異なる色のトナー像を形成する4つの画像形成部、即ち、第1、第2、第3、第4の100Y、100M、100C、100Kを有する。第1、第2、第3、第4の画像形成部100Y、100M、100C、100Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を形成するものであり、中間転写ベルト2の画像転写面の移動方向に沿って並置されている。
画像形成装置100は、第1、第2、第3、第4の画像形成部100Y、100M、100C、100Kにおいてそれぞれ形成されたトナー像を、中間転写ベルト2に一次転写させ、これを転写材Pに二次転写させて、その後定着させることで、記録画像を出力する。
尚、本実施例では、複数の画像形成部100Y、100M、100C、100Kの構成及び動作は、形成する画像の色が異なることを除いて実質的に同一である。従って、特に区別を要しない場合は、各色用に設けられた要素であることを表すために図中符号に付した添え字Y、M、C、Kは省略して総括的に説明する。
図2は、画像形成部100の概略断面を示す。画像形成部100は、像担持体としての回転可能なドラム型の電子写真感光体、即ち、感光ドラム101を有する。感光ドラム101は、負帯電性のOPC感光体である。感光ドラム101は、中心支軸を中心に図示矢印R1方向(反時計回り)に所定の周速度をもって回転駆動される。感光ドラム101は、その回転過程において、負極性に一様に帯電処理される。
感光ドラム101の周囲には、帯電手段としての、接触帯電方式のローラ帯電装置(帯電ローラ)102が配置されている。帯電ローラ102に、帯電電圧印加手段としての直流定電圧電源から帯電バイアスが印加されることによって、感光ドラム101の表面は所定の帯電電位(Vd)に帯電処理される。尚、帯電ローラ102には、交流電圧と直流電圧とを重畳した帯電バイアスを印加することも可能である。
又、画像形成装置100は、各画像形成部100Y、100M、100C、100Kの各感光ドラム101Y、101M、101C、101Kに画像を書き込む露光手段として、レーザー走査部5を有する。感光ドラム101の一様に帯電処理された表面に対して、レーザー走査部(レーザースキャナー)5から出力された、画像情報に応じて変調されたレーザー光5aによる走査露光がなされる。これにより、感光ドラム101の表面に、画像情報に対応した静電潜像(静電像)が形成される。レーザー走査部5は、発光信号発生器、固体レーザー素子、コリメーターレンズ系、回転多面鏡(ポリゴンミラー)などを有する。
又、感光ドラム101の周囲には、現像手段としての現像装置105が配置されている。現像装置105は、現像剤としてのトナーを担持して感光ドラム101と対向する現像部へと搬送する現像剤担持体としての現像スリーブ105aを有する。そして、現像スリーブ105aに現像電圧印加手段としての現像バイアス電源から現像バイアスを印加することで、感光ドラム101上に書き込まれた静電潜像をトナー像として現像する。現像装置105は、反転現像方式により、静電潜像を現像する。即ち、帯電処理された感光ドラム101の表面のうち、露光により帯電電荷が減衰した部分(露光部)に、感光ドラム101の帯電極性と同極性に帯電したトナー105bを付着させることで、静電潜像を現像する。
又、各画像形成部100Y、100M、100C、100Kの感光ドラム101Y、101M、101C、101Kに対向するように、中間転写体としての中間転写ベルト2が配置されている。中間転写ベルト2は無端状のベルトであり、支持部材としての駆動ローラ2a、従動ローラ2b及び二次転写対向ローラ4bの3つのローラに張架されている。そして、中間転写ベルト2は、駆動手段からの駆動を伝達されて回転する駆動ローラ2aによって、図示矢印R2方向(時計回り)に回転駆動される。中間転写ベルト2の内周面側には、各感光ドラム101に対向する位置にそれぞれ一次転写手段104が配置されている。詳しくは後述するように、一次転写手段104は、中間転写ベルト2を感光ドラム101に向けて押圧して、感光ドラム101と中間転写ベルト2とが接触する一次転写部(一次転写ニップ)N1を形成する。中間転写ベルト2の外周面側には、二次転写対向ローラ4bに対向する位置に二次転写ローラ4aが配置されている。二次転写ローラ4aとその対向極としての二次転写対向ローラ4bとで二次転写手段が構成される。二次転写ローラ4aは、二次転写対向ローラ4bとの間で中間転写ベルト2を挟持して、二次転写ローラ4aと中間転写ベルト2とが接触する二次転写部(二次転写ニップ)N2を形成する。
感光ドラム101上に形成されたトナー像は、一次転写部N1において、一次転写手段104の作用により中間転写ベルト2に静電的に転写(一次転写)される。一次転写手段104については、後で詳しく説明する。
又、感光ドラム101の周囲には、クリーニング手段としてのクリーニング装置103が配置されている。中間転写ベルト2に転写されずに感光ドラム101の表面に残ったトナーは、クリーニング装置103において、クリーニングブレード103aによって感光ドラム101の表面から除去された後に廃トナー収容部103bに収容される。
例えば、フルカラー画像の形成時には、上述の帯電、露光、現像、一次転写、クリーニングの各処理が第1、第2、第3、第4の画像形成部100Y、100M、100C、100Kにおいて行われる。これにより、中間転写ベルト2上に、各色のトナーが重ね合わされた多重トナー像が形成される。
一方、カセット200内に収納された転写材Pが供給ローラ(図示せず)により一枚ずつ繰り出されて給送され、レジストローラ3により所定の制御タイミングにて二次転写部N2に搬送される。
中間転写ベルト2に形成されたトナー像は、二次転写部N2において、二次転写ローラ4aの作用により転写材Pに静電的に転写(二次転写)される。この時、二次転写ローラ4aには、二次転写電圧印加手段として二次転写バイアス電源からトナーの正規の帯電極性とは逆極性の二次転写バイアスが印加される。
トナー像が転写された転写材Pは、定着手段としての定着装置6に搬送される。定着装置6は、内部に加熱手段を有する定着ローラ6aと、この定着ローラ6aに圧接する加圧ローラ6bとを有する。定着装置6において、転写材Pは定着ローラ6aと加圧ローラ6bとのニップ部で加熱及び加圧されて、その表面にトナー像が溶融固着される。その後、転写材Pは、画像形成装置1の外に排出される。
2.一次転写手段
次に、本実施例における一次転写手段104について詳しく説明する。本実施例では、一次転写手段104は、各画像形成部100Y、100M、100C、100Kで同一構造である。
図3は本実施例における一次転写手段(シート転写装置)104の全体の断面を示す。一次転写手段104は、シート部材(摺擦部材)104aと、弾性体(押圧部材)104bとを有している。
弾性体104bは、略直方体形状を有し、感光ドラム101と対向する位置に配置されている。弾性体104bは絶縁体でも導電体でもよい。そして、弾性体104bは、付勢手段としての圧縮バネ104dによって中間転写ベルト2に向けて付勢され、詳しくは後述するように中間転写ベルト2と弾性体104bとの間に配置されるシート部材104aを中間転写ベルト2の内面に押圧している。弾性体104bは、支持部材104eに対して固定されており、シート部材104aに対して同じ面で接触し続ける。
シート部材104aは導電性を有するシート材である。一次転写電圧印加手段としての一次転写バイアス電源から、給電部材(図示せず)を用いてシート部材104aに一次転写バイアスを直接印加することで、中間転写ベルト2へ一次転写バイアスが印加される。これにより、感光ドラム101上のトナー像は、電気的に中間転写ベルト2へ転写される。即ち、シート部材104aは、一次転写部材として機能する。
シート部材104aは、シート支持部材104cによって支持されている。シート部材104aは、シート支持部材104cに接着されている。シート支持部材104cは、シート部材104aが中間転写ベルト2との間に傾斜角θを成して進入するようにシート部材104aを支持している。シート支持部材104cは、一次転写部N1における中間転写ベルト2の移動方向において弾性体104bより上流側に設けられている。シート支持部材104cは、板金などの剛性の高い材料で形成されている。又、シート支持部材104cは、弾性体104bを支持する弾性体支持部材104eと一体に設けられている。シート支持部材104cと弾性体支持部材104eとは、一体の部品でもよいし、別体化してビス締めなどで精度良く締結された構成でもよい。
この時、中間転写ベルト2に対するシート部材104aのなす角度θは30°〜60°付近が望ましい。これは、シート支持部材104cが中間転写ベルト2に接触する危険性がなく、シート部材104aに折り曲げの強いストレスをかけることなくシート部材104aを支持できるためである。シート部材104aに折り曲げの強いストレスがかかると、シート部材104aの表面が微小に波打ったような形状となってしまい、転写不良の要因となるおそれがある。
又、シート部材104aとしては、中間転写ベルト2に当接していない状態で、中間転写ベルト2の進行方向に緩やかに湾曲した形状のものを用いる。このようなシート部材104aを中間転写ベルト2に当接させることで、シート部材104aのコシによる反発力を軽減し、弾性体104bの作用によりシート部材104aを中間転写ベルト2と確実に接触させることができる。
シート部材104aとしては、体積抵抗率が1×103〜1×104(Ω・cm)で厚さが200μmの超高分子ポリエチレンを用いた。体積抵抗率の測定は、三菱油(株)製の汎用測定器Loresta・AP MCP−T400、又はHiresta・UP MCP−HT450を用いて測定した。
シート部材104aの材料としては、ポリカーボネイト(PC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド(PI)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)などを用いることができる。又、シート部材104aとしては、その基材自身が導電性のシートを用いても良いし、絶縁性のシートの表面に導電性材料をコートしたものを使用しても良い。
中間転写ベルト2としては、体積抵抗率が500V印加時に1×1010Ω・cm、厚さが80μmのベルトを用いた。一次転写手段104には、約300Vの電圧が印加される。感光ドラム101の帯電電位(Vd)は−500Vで、露光部の電位は−100Vであるため、感光ドラム101と一次転写手段104との電位差は400Vから800Vである。実際に流れる電流は5μA程度であるから、一次転写手段104の全体のインピーダンスは、8×107〜1.6×108(Ω)である。シート部材104aの抵抗が中間転写ベルト2と比較して充分に低いので、電圧を印加した時にシート部材104aで電圧降下する分は少なく、中間転写ベルト2には、シート部材104aに印加した電圧とほぼ同じ電圧がかかることになる。
上述のように、一次転写手段104を構成するシート部材104aがシート支持部材104cによって中間転写ベルト2と弾性体104bとの間に傾斜角をなして配置されている構成において、体積抵抗率の低いシート部材104aを用いる。これにより、一次転写手段104に印加する一次転写電圧としては、約300V程度の低い電圧を使用することが可能になる。
本実施例では、一次転写手段104のシート部材104a及び弾性体104bは、その長手方向が感光ドラム101の長手方向(回転軸線方向)と平行になるように配置されている。
次に、シート部材104a及び弾性体104bの長手方向の長さの関係について説明する。図4は、シート部材104a及び弾性体104bの長手方向の長さの関係を示している。図4(a)、(b)はそれぞれ、一次転写手段104を図3に示す矢印X方向、Z方向から見た様子を示す。
本実施例では、以下の説明における各要素の長手方向は、感光ドラム101の長手方向(回転軸方向)と平行な方向である。
図4(a)、(b)に示すように、本実施例における一次転写手段104は、シート部材104aの長手方向の長さ(L1)と弾性体104bの長手方向の長さ(L2)とがL1≦L2の関係を有する。そして、弾性体104bは、その長手方向両端部においてシート部材104aの長手方向端部よりも同方向において外側に伸びる延長部104b1、104b1を有する。
これにより、シート部材104aの長手方向端部に対応する位置において転写電界の不足による転写不良が発生することを防ぐことができると共に、一次転写手段104や画像形成装置1の全体の小型化を容易にすることができる。
一次転写手段104では、圧縮バネ104dによって付勢された弾性体104bが、シート部材104aを、感光ドラム101と対向する位置において中間転写ベルト2の内面に押圧し、シート部材104aと中間転写ベルト2とを密着させている。
そのため、L1とL2とが、本実施例とは逆の関係、即ち、L1>L2の関係を有する場合、弾性体104bによりシート部材104aが押圧されない領域が、シート部材104aの長手方向端部に生じる。この場合、シート部材104aと中間転写ベルト2とが良好に密着できずに、両者間に空隙が生じてしまうおそれがある。
この空隙は、シート部材104aに印加した一次転写バイアスの効果を薄れさせる。これは、この空隙での電圧降下により、中間転写ベルト2と感光ドラム101との間の電界強度が小さくなるためである。これにより、シート部材104aの長手方向端部におけるトナーの転写量が相対的に減り、画像濃度が薄くなる。
このように、シート部材104aの長手方向端部に対応する位置において画像濃度が薄くなるのは、シート部材104aと中間転写ベルト2とが良好に密着できずに、空隙が生じてしまうことによる。
これに対し、本実施例では、シート部材104aの長手方向の長さ(L1)と弾性体104bの長手方向の長さ(L2)との間に、L1≦L2の関係を持たせる。これにより、シート部材104aが弾性体104bにより押圧されない領域を無くし、長手方向端部におけるシート部材104aと中間転写ベルト2との間の空隙の発生を防ぐ。従って、本実施例によれば、上記空隙の発生に伴ってシート部材104aの長手方向端部に対応する位置において画像濃度が薄くなることはない。
但し、この時、過剰に弾性体104bの長手方向の長さ(L2)をシート部材104aの長手方向の長さ(L1)に対して長くすることで、シート部材104aが無い領域で弾性体104bと中間転写ベルト2とが接触してしまうことは避けることが望ましい。これは、シート部材104aの表面は、中間転写ベルト2との摩擦力の発生を極力抑えるために摩擦係数が小さく設定されているが、弾性体104bは、そのような設定がなされていないためである。そのため、弾性体104bと中間転写ベルト2とが接触すると、その部分で摩擦力が発生し、中間転写ベルト2の駆動に必要なトルクが増加したり、弾性体104bが座屈したりするおそれがある。従って、弾性体104bの長手方向の長さ(L2)のシート部材104aの長手方向の長さ(L1)に対する過剰量、或いは弾性体104bの硬度や材質などは、弾性体104bと中間転写ベルト2との間に常に空隙が生じるように設定することが望ましい。こうすることにより、弾性体104bと中間転写ベルト2とが接触することで摩擦力が発生することを防ぐことができる。
次に、図5を参照して、本実施例におけるシート部材104a、弾性体104b及びその他の要素の長手方向の長さの関係について示す。
以下の説明において、最大画像幅(L)とは、転写材Pの搬送方向と略直交する方向(感光ドラムの回転軸線方向と平行)における形成可能な画像の最大長さのことを言う。最大画像幅(L)は、画像形成装置毎に設定されている。又、感光ドラム幅(Ldr)とは、感光ドラム101の回転軸線方向の長さを言う。又、現像幅(Ld)とは、現像スリーブ105aの回転軸線方向(感光ドラムの回転軸線方向と平行)における静電像をトナーで現像することのできる最大長さのことを言う。又、帯電幅(Lc)とは、帯電ローラ102の回転軸線方向(感光ドラムの回転軸線方向と平行)における感光ドラム101を所定の帯電電位に帯電させることのできる最大長さのことを言う。又、転写部材幅であるシート部材幅(L1)、弾性体幅(L2)は、それぞれ上記シート部材104a、弾性体104bの長手方向の長さのことである。更に、クリーニング幅(Lcl)とは、クリーニングブレード103aの長手方向(感光ドラムの回転軸線方向と平行)における感光ドラム101の表面からトナーを除去することのできる最大長さのことを言う。
本実施例では、最大画像幅(L)、感光ドラム幅(Ldr)、現像幅(Ld)、帯電幅(Lc)、シート部材幅(L1)、弾性体幅(L2)及びクリーニング幅(Lcl)が、次式、
L<Ld<L1≦L2<Lc<Lcl<Ldr ・・・(1)
の関係を有する。
最大画像幅(L)よりもその他の幅が広い必要があることは当然である。又、感光ドラム101上のトナー像を感光ドラム101の長手方向の全域で中間転写ベルト2に転写するために、現像幅(Ld)よりもシート部材幅(L1)が広い必要がある。又、感光ドラム101上にトナー像を形成できるようにするために、現像幅(Ld)よりも帯電幅(Lc)が広い必要がある。
又、シート部材幅(L1)よりも帯電幅(Lc)を広くするのは、次の理由による。即ち、感光ドラム101からトナーを中間転写ベルト2上に転写するために一次転写手段104には一次転写バイアスが印加される。この時、感光ドラム101と中間転写ベルト2との間では、その電位差のためしばしば放電が生じ、感光ドラム101が正に帯電してしまう。この感光ドラム101が正に帯電する領域の長手方向の長さは、一次転写バイアスが印加されている領域の長さ、本実施例ではシート部材104aの長手方向の長さである。そのため、仮に帯電幅(Lc)がシート部材幅(L1)よりも狭いと、感光ドラム101上に正に帯電したままの領域ができてしまう。正に帯電した領域にはトナーが付着しやすくなるため、結果的に意図しないトナーを中間転写ベルト2上に転写することになってしまう。これを防ぐため、本実施例では、シート部材幅(L1)よりも帯電幅(Lc)を広くし、仮に感光ドラム101が一次転写部N1で正に帯電しても、帯電部において感光ドラム101を再度負に帯電させるようにしている。
又、帯電幅(Lc)よりもクリーニング幅(Lcl)を広くするのは、次の理由による。即ち、感光ドラム101上に飛散したトナーやゴミなどの付着物があると、それを核として絶縁破壊が生じたり、帯電ムラが生じたりしやすくなるためである。帯電幅(Lc)よりもクリーニング幅(Lcl)を広くすることで、帯電ローラ102によって帯電させる感光ドラム101上の帯電領域に付着物のない状態を作り、安定した帯電を行えるようにする。
以上のような理由により、最大画像幅(L)、感光ドラム幅(Ldr)、現像幅(Ld)、帯電幅(Lc)、シート部材幅(L1)及びクリーニング幅(Lcl)についての長手方向の長さの関係が決められている。
又、前述したように、弾性体幅(L2)はシート部材幅(L1)以上とする。これにより、シート部材104aの長手方向の全域にわたり良好な転写性を得ることができる。
そして、弾性体幅(L2)を必要以上に長くすると一次転写手段104や画像形成装置1の全体の大型化につながるため、本実施例では、弾性体幅(L2)は、上記式(1)の関係、L<Ld<L1≦L2<Lc<Lcl<Ldrを満たすように設定する。
しかし、本発明は、上記各要素の長手方向の長さの関係を、上記式(1)の関係に限定するものではなく、帯電幅(Lc)がシート部材幅(L1)より長ければよい。従って、上記各長手方向の長さの関係は、上記式(1)以外にも、次式、
L<Ld<L1<Lc<Lcl<Ldr、L1≦L2 ・・・(2)
の関係を満たすものであればよい。
但し、前述したとおり、弾性体104bと中間転写ベルト2とが接触すると、弾性体104bの座屈や中間転写ベルト2の駆動に必要なトルクの上昇の弊害が生じるおそれがある。そのため、弾性体幅(L2)をシート部材幅(L1)より過剰に長くして、弾性体104bと中間転写ベルト2とが接触することは避けることが望ましい。
弾性体104bと中間転写ベルト2とが接触するか否かは、弾性体幅(L2)のシート部材幅(L1)に対する過剰量以外にも、次のようなことが影響する。即ち、弾性体104bの形状、硬度、圧縮バネ104dの強さ、シート部材104aの厚み、並びに、シート部材104a、弾性体104b及び圧縮バネ104dの各長手方向の長さなどである。
本実施例では、弾性体104bは、厚みが5mm、短軸方向の長さが4mm、ヤング率が0.4Mpaの略直方体のウレタンゴムで形成した。又、弾性体104b及びシート支持部材104cの全体を押し上げる圧縮バネ104dのバネ圧は800gfとした。又、シート部材104aは、長手方向の長さ(L1)が228mm、厚さが200μmの超高分子ポリエチレンで形成した場合について、実際に許容できる過剰幅の量を調べた。それによると、端部において弾性体幅がシート部材幅より3.5mm長いと弾性体は中間転写ベルトと接するが、過剰幅が3mmまでなら接しないことがわかった。
そのため、本実施例では、左右両端において弾性体幅がシート部材幅より3mm以上にはならないようにし、各長手幅関係をL<Ld<L1≦L2<Lc<Lcl<Ldrの順とした。
しかし、この関係以外にも、帯電幅(Lc)がシート長手幅(L1)より長く、弾性体と中間転写体が接触しなければよいだけである。このことを考えれば、左右両端において弾性体幅がシート部材幅より3mm以上にはならないようにし、L<Ld<L1<Lc<Lcl<Ldr、L1≦L2、を満たせば、長手幅関係はここに示した以外にも考えられる。
次に、本発明とは逆に、弾性体幅(L2)をシート部材幅(L1)よりも小さくした場合、即ち、L2<L1とした場合について考える。
この時、前述したように、シート部材104bの長手方向端部に対応する位置において画像濃度が低下せずに、長手方向の全域にわたり良好な画像を得るためには、少なくとも弾性体幅(L2)を現像幅(Ld)よりも広くする必要がある。即ち、L<Ld<L2の関係を満たす必要がある。
又、ここでは、弾性体幅(L2)よりもシート部材幅(L1)は幅が広い。即ち、L<Ld<L2<L1の関係を満たす。
又、前述したように、帯電幅(Lc)はシート部材幅(L1)よりも広くする必要があり、クリーニング幅(Lcl)は帯電幅(Lc)よりも広くする必要がある。
従って、最終的な各長手方向の長さの関係は、次式、
L<Ld<L2<L1<Lc<Lcl<Ldr ・・・(3)
となる。
上記式(2)と上記(3)とを比較すると次のとおりである。
L<Ld<L1<Lc<Lcl<Ldr、L1≦L2 ・・・・(2)
L<Ld<L2<L1<Lc<Lcl<Ldr ・・・・(3)
本発明に従う上記式(2)において、シート部材幅(L1)は、現像幅(Ld)よりも広くすればよい。しかし、本発明とは逆に弾性体幅(L2)をシート部材幅(L1)よりも小さくすると、現像幅(Ld)よりも広い弾性体幅(L2)よりも、更にシート部材幅(L1)を広くしなければならなくなる。帯電幅(Lc)、クリーニング幅(Lcl)、感光ドラム幅(Ldr)は、シート部材幅(L1)よりも順に広くすることになるため、この場合、結果的にシート部材幅(L1)は本発明に従う場合よりも長くする必要がある。即ち、弾性体幅(L2)をシート部材幅(L1)よりも小さくすると、帯電、クリーニング、感光ドラムの各長手方向の長さの増加につながる。
このように、弾性体幅(L2)をシート部材幅(L1)よりも小さくすると、本発明に従う場合よりも長手方向の長さを長くすることになり、一次転写手段104や画像形成装置1の全体の小型化を図りにくくなる。そのため、一次転写手段104や画像形成装置1の全体の小型化のためには、本実施例のように、弾性体幅(L2)とシート部材幅(L1)との関係を、L1≦L2とすることが重要である。
以上説明したように、本実施例によれば、シート部材104aの長手方向の長さ(L1)と弾性体104bの長手方向の長さ(L2)とがL1≦L2の関係を有する。そして、弾性体104bはその長手方向両端部にシート部材104aの長手方向端部よりも外側に伸びる延長部104b1、104b1を有する。これにより、シート部材104aの長手方向中央から端部にわたって感光ドラム101と中間転写ベルト2との間の電界強度に違いが生じない。例えば、最大画像幅と同じ幅のシート部材104aを用いた場合であっても、シート部材104aの長手方向に対応する方向において画像濃度の安定した画像が得られる。これにより、一次転写手段104の小型化が可能となり、ひいては画像形成装置1の全体の小型化を図ることができる。このように、本実施例によれば、一次転写手段104を構成するシート部材104aの長手方向の長さを過剰に長くすることなく、一次転写手段104や画像形成装置1の全体の小型化を図ることが可能となる。
尚、本実施例では弾性体104bを略直方体としたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、弾性体104bとして長手方向に沿って見たときの断面形状が台形のものを用いてもよい。この場合には、弾性体の長手方向の長さ(L2)は、弾性体104bを支持する弾性体支持部材104eと接触する側の面における長さではなく、その面と対向した位置にあるシート部材104aと接触する側の面における長さである。そして、この場合にも、本実施例と同様に、弾性体幅(L2)とシート部材幅(L1)との関係を、L1≦L2として、弾性体104bの両端部に延長部104b1、104b1を設ける。
以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、本実施例では、転写手段として、像担持体上のトナー像をベルト上に転写する一次転写手段を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、前記ベルトが転写材を担持するベルトであって、前記転写手段が像担持体上のトナー像を前記ベルト上に担持された転写材上へ転写する転写手段であっても良い。このようなベルト及び転写手段を有する画像形成装置に本発明を適用しても同様の効果が得られる。
又、本実施例では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複写機、ファクシミリ装置、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機など、像担持体より画像を静電転写する装置の全てにおいて本発明は適用可能であり、同様の効果を得ることができる。
1 画像形成装置
2 中間転写ベルト
100 画像形成部
101 感光ドラム
104 一次転写手段
104a シート部材
104b 弾性体
104c シート支持部材
104d 圧縮バネ
104e 弾性体支持部材

Claims (3)

  1. トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体と接触して移動するベルトと、前記ベルトを介して前記像担持体と対向する転写手段と、を有し、前記転写手段が、シート部材と、前記像担持体と対向する位置において前記シート部材を前記ベルトに押圧する弾性体と、を有する画像形成装置において、
    前記シート部材の長手方向の長さ(L1)と前記弾性体の長手方向の長さ(L2)とがL1≦L2の関係を有し、前記弾性体はその長手方向両端部に前記シート部材の長手方向端部よりも同方向において外側に伸びる延長部を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写手段は、前記像担持体上のトナー像を前記ベルトに転写することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ベルトは転写材を担持し、前記転写手段は前記像担持体上のトナー像を、前記ベルト上に担持された転写材に転写することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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