JP2011189852A - スクータ型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユニットスイング式のエンジンの揺動に制約を受けることなく、燃料フィルタの容量を自由に設定することができるスクータ型車両を提供することを課題とする。
【解決手段】燃料フィルタ52は、ユニットスイング式エンジン28のクランクケース53に突設されたシリンダ部54の側方に位置し、車両側面視でメインフレーム21とリアフレーム29とで囲まれた空間に配置されている。
【効果】シリンダ部の側方に位置し、車両側面視でメインフレームとリアフレームとで囲まれてできる空間に、燃料フィルタを配置したので、燃料フィルタはユニットスイング式エンジンの上下方向の揺動に制約を受けることなく、燃料フィルタの容量を自由に設定することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、スクータ型車両の改良、詳しくは、スクータ型車両に備える燃料フィルタの配置の改良に関するものである。
従来のスクータ型車両として、燃料タンクの燃料をエンジンの燃焼室へ供給する燃料供給経路の途中に燃料フィルタを備えたものが知られている(例えば、特許文献1(図1、図2)参照。)。
特許文献1の図1に示されるように、スクータ型車両(10)(括弧付き数字は特許文献1に記載されている符号を示す。以下同じ。)は、リアフレーム(135b)に揺動自在に取付けられたユニットスイング式のエンジン(22)と、このエンジン(22)の前方で乗員が足を載せるステップフロア(24)の下に配置された燃料タンク(25)とを備えている。
特許文献1の図2に示されるように、燃料タンク(25)内の燃料は、導管(321)を通り燃料フィルタ(34)へ送られて浄化され、燃料ポンプ(26)を介してエンジンへ供給される。
しかし、特許文献1の図1に示されるように、燃料フィルタ(34)が、車両の前後方向で燃料タンク(25)の後方で、シリンダヘッド(308)とヘッドカバー(311)の下方の空間に配置されていると、ユニットスイング式のエンジン(22)の揺動に伴いシリンダヘッド(308)とヘッドカバー(311)も上下に揺動するので、燃料フィルタ(34)にシリンダヘッド(308)とヘッドカバー(311)が接近する。
接近した時の燃料フィルタ(34)と、シリンダヘッド(308)とヘッドカバー(311)とのクリアランスを確保するには、燃料フィルタ(34)を小型にする方法が考えられる。しかし、燃料フィルタ(34)を小型にすると、燃料フィルタのエレメント交換のサイクルが短くなる場合がある。そこで、ユニットスイング式のエンジンの揺動に制約を受けることなく、燃料フィルタの大きさを自由に設定することができるスクータ型車両が求められる。
特開2002−206466公報
本発明は、ユニットスイング式のエンジンの揺動に制約を受けることなく、燃料フィルタの容量を自由に設定することができるスクータ型車両を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ヘッドパイプから車両後方に向けてメインフレームが延出され、このメインフレームの後部から車両後方へ斜め上方にリアフレームが延出されてなる車体フレームと、この車体フレームに上下方向へ揺動自在に支持されるユニットスイング式エンジンと、このユニットスイング式エンジンの前方で前記車体フレームに支持される燃料タンクと、この燃料タンク内の燃料を前記ユニットスイング式エンジンへ送る燃料供給経路と、この燃料供給経路の途中に配置される燃料フィルタとを備えるスクータ型車両において、前記燃料フィルタを、前記ユニットスイング式エンジンのクランクケースに突設されたシリンダ部の側方の位置で、車両側面視で前記メインフレームと前記リアフレームとで囲まれる空間に配置したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、燃料供給経路に、燃料タンクの燃料をユニットスイング式エンジンに供給する燃料供給装置が設けられ、車両前後方向で、前から燃料タンク、燃料フィルタ、燃料供給装置の順に配置されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、燃料タンクとユニットスイング式エンジンとの間に収納ボックスが備えられ、燃料フィルタは、収納ボックスの車幅方向側方に配置されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、燃料フィルタは、リアフレームの車幅方向外側端よりも内側に配置されると共に、その長手方向をリアフレームの傾斜に沿うようにして、リアフレームに取付けられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、シリンダ部から車両後方に向けてエキゾーストパイプが延出され、燃料フィルタは、エキゾーストパイプよりも上方に配置され、エキゾーストパイプと燃料フィルタとは、車体中心線を挟んで車両の左右に振り分けて配置されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、燃料供給経路に、燃料タンクの燃料を燃料供給装置へ圧送する燃料ポンプと、燃料ポンプと燃料供給装置との間の燃料圧力が増加して所定圧力に達したときに燃料の一部を燃料タンクへ戻すプレッシャレギュレータと、が設けられ、プレッシャレギュレータは、燃料フィルタと燃料供給装置との間に配置され、且つ、燃料フィルタよりも高い位置に配置されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、燃料供給経路は、燃料ポンプの上流側にポンプ前フィルタが設けられ、燃料フィルタは、ポンプ前フィルタよりも細かい目に設定されていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、燃料フィルタの車幅方向側方を車体カバーで覆い、この車体カバーに燃料フィルタを点検するメンテナンスリッドを設けたことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、燃料タンクから燃料供給装置までの燃料供給経路を、平面視で略U字状にしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、燃料フィルタを、ユニットスイング式エンジンのクランクケースに突設されたシリンダ部の側方の位置で、車両側面視でメインフレームとリアフレームとで囲まれる空間に配置した。仮に、シリンダ部の上方又は下方に燃料フィルタを配置すると、エンジンの上下方向への揺動に伴いシリンダ部も上下方向へ揺動するため、シリンダ部と燃料フィルタのクリアランスを確保するために燃料フィルタの容量が制約される。
この点、本発明ではシリンダ部の側方空間に燃料フィルタを配置したので、シリンダ部の上下方向への揺動に制約されることなく、燃料フィルタの容量を自由に設定することができる。
また、車両側面視でメインフレームとリアフレームとで囲まれた空間に燃料フィルタを配置したので、燃料フィルタを、メインフレームとリアフレームで保護することができる。
請求項2に係る発明では、車両前後方向で前から順に燃料タンク、燃料フィルタ、燃料供給装置を配置した。仮に、燃料タンクの車両前方に燃料フィルタを配置し、車両後方に燃料供給装置を配置すると、燃料タンクから燃料供給装置までの燃料供給経路は、燃料タンク前方の燃料フィルタを経由するために長くなる。
この点、本発明は、燃料タンクの後ろに燃料フィルタを配置したので、燃料タンクから燃料供給装置までの燃料供給経路を短くすることができる。
請求項3に係る発明では、収納ボックスの車幅方向側方に燃料フィルタを配置したので、収納ボックスの上下方向での容量を大きくとることができる。
加えて、燃料フィルタも上下方向で容量が大きくなった収納ボックスに制約を受けることがないので、燃料フィルタの容量を自由に設定することができる。
また、燃料タンクとエンジンとの間に収納ボックスが配置されているが、収納ボックスの車幅方向側方に燃料フィルタが配置されているので、車両の前後長を長くすることなく、前から順に燃料タンク、燃料フィルタ、燃料供給装置を配置することができ、燃料タンクから燃料供給装置までの燃料供給経路を短くすることができる。
請求項4に係る発明では、リアフレームの車幅方向外側端よりも内側に、燃料フィルタを配置したので、リアフレームで燃料フィルタを保護することができる。
さらに、燃料フィルタの長手方向をリアフレームの傾斜に沿うようにしたので、リアフレームからの燃料フィルタの突出量を極力小さくすることができる。
請求項5に係る発明では、燃料フィルタをエキゾーストパイプよりも上方に位置させ、車体中心線を挟んでエキゾーストパイプの反対側に配置した。燃料フィルタを車体中心線の一方、エキゾーストパイプを車体中心線の他方に配置することで、燃料フィルタをエキゾーストパイプから十分離すことができ、燃料フィルタがエキゾーストパイプからの熱を受け難くすることができる。
請求項6に係る発明では、プレッシャレギュレータを燃料フィルタよりも高い位置に配置したことで、燃料フィルタとプレッシャレギュレータとの間の燃料供給経路は、燃料フィルタから上方に延出することになるので、車両を長期間駐車した場合にも、燃料フィルタ内に溜まっている燃料の重さによって燃料供給装置から燃料が漏れるのを抑制することができる。
請求項7に係る発明では、燃料フィルタは、ポンプ前フィルタより細かい目に設定されている。燃料フィルタの目の粗さとポンプ前フィルタの目の粗さを異ならせたので、エタノールのようなダストの細かい燃料を使用する場合でも、ポンプ前フィルタで大きなダストを捕集し、燃料フィルタでポンプ前フィルタで捕集しきれなかった細かいダストを捕集することができるため、エタノール等の燃料も使用することができる。
加えて、ポンプ前フィルタで大きなダストが捕集され、燃料フィルタで大きなダストが捕集されなくなるので、燃料フィルタを詰まりにくくすることができ、交換の頻度を少なくすることができる。さらに、ポンプ前フィルタは目が粗いので詰まりにくくすることができ、燃料ポンプの抵抗になることが抑制されて、廉価な燃料ポンプを採用することができる。
従って、ポンプ前フィルタ及び燃料フィルタ共に交換サイクルを長くすることができ、メンテナンス回数を少なくすることができると共に、ポンプ前フィルタ及び燃料フィルタを通過する燃料流量を良好に維持することができる。
請求項8に係る発明では、車体カバーに燃料フィルタを点検するメンテナンスリッドを設けた。エタノールのようなダストの細かい燃料でも使用できるように、燃料フィルタはポンプ前フィルタよりも目が細かく設定されているため、ポンプ前フィルタよりも交換サイクルが短くなるが、メンテナンスリッドを開けるだけで燃料フィルタの着脱作業ができるので、交換作業が行い易い。
請求項9に係る発明では、燃料タンクから燃料供給装置までの燃料供給経路を、平面視で略U字状にした。燃料供給経路の長さをある程度確保したので、例えばエタノールとガソリンの混合燃料を使用しているとき、給油によりその混合割合が変化した場合でも、燃料タンクから燃料供給装置までの燃料供給経路内には、エタノールとガソリンの割合が変化する前の燃料が入っており、始動に最適な燃料噴射を行うことができ、エンジン始動を良好に行うことができる。
本発明に係るスクータ型車両の側面図である。 本発明に係るスクータ型車両の平面図である。 スクータ型車両の要部の平面図である。 図3の4−4線断面図である。 燃料フィルタの取付け及びフィルタ支持クリップを説明する図である。 図4の6矢視図である。 図6の7−7線断面図である。 燃料フィルタの断面図である。 プレッシャレギュレータの断面図である。 燃料供給経路のシステム図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、図中の矢印(FRONT)は車両前方を表している。
先ず、本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、スクータ型車両10は、ヘッドパイプ11に操舵可能に取付けられるハンドル12と、このハンドル12から立ち上げられ運転者が後方を確認するためのサイドミラー13と、ハンドル12の下端に取付けられるステムパイプ19と、このステムパイプ19の下端に取付けられ左右一対のフロントフォーク14の上端を支持するボトムブリッジ15と、ヘッドパイプ11の前方に配置され車両前方に向かって点灯する前照灯16と、フロントフォーク14に支持され上方がフロントフェンダ17に覆われる前輪18とを備える。
また、ヘッドパイプ11から斜め後下方に向かってメインフレーム21が延ばされ、このメインフレーム21の途中の部分から車両後方へ斜め上方にシートレール22Lが延ばされ、メインフレーム21の下方でヘッドパイプ11からダウンチューブ23が斜め後下方に延ばされ、このダウンチューブ23の下端から車両後方に向かってロアーパイプ24が延ばされ、メインフレーム21の後端からシートレール22Lに向かってサブフレーム25が車両後方へ斜め上方に延ばされている。
シートレール22Lとサブフレーム25からリアフレーム29が構成され、メインフレーム21の後部から車両後方へ斜め上方にリアフレーム29が延びているといえる。
ヘッドパイプ11、メインフレーム21、ダウンチューブ23、ロアーパイプ24、シートレール22L及びサブフレーム25から車体フレーム26が構成される。
また、リンク27を介してユニットスイング式エンジン28が上下方向へ揺動自在に車体フレーム26(リアフレーム29、詳細にはシートレール22L)に支持され、このユニットスイング式エンジン28はユニットスイング式エンジン28の動力を後輪31に伝達する動力伝達機構32を備える。この動力伝達機構32の後端に向かってシートレール22Lの後端からリアクッション33が延ばされている。
メインフレーム21及びシートレール22Lに下方に向かって膨出する膨出部34を有する収納ボックス35が支持され、この収納ボックス35の上部に運転者が着座する前部シート36が配置され、この前部シート36の後ろに同乗者が着座する後部シート37が配置され、この後部シート37の後方にブレーキをかけた際に点灯するテールランプ38が配置され、ダウンチューブ23及びロアーパイプ24に燃料を圧送するための燃料ポンプ41を有する燃料タンク42が支持されている。
燃料タンク42とユニットスイング式エンジン28との間に収納ボックス35が備えられている。
また、燃料タンク42の前方にエンジン28で温められた冷却水を冷却するラジエータ43が配置され、エンジン28の上方にエンジン28に空気を供給するためのエアクリーナ44が配置され、エンジン28の下方から車両の右側に配置されたマフラー45に向かって排気ガスを送出するためのエキゾーストパイプ46が延ばされ、ハンドル12に後輪31の制動を操作するためのブレーキレバー47が取付けられ、車体は想像線で示される車体カバー48で覆われている。
車両中央付近に燃料タンク42の燃料をユニットスイング式エンジン28へ送る燃料供給経路51が設けられ、この燃料供給経路51の途中に燃料フィルタ52が備えられている。燃料フィルタ52は、ユニットスイング式エンジン28のクランクケース53に突設されたシリンダ部54の側方に位置し、車両側面視でメインフレーム21とリアフレーム29(シートレール22Lとサブフレーム25)とで囲まれた空間に配置されている。
シリンダ部54は、クランクケース53の前部に前方へ突設されたシリンダブロック84と、このシリンダブロック84の前端に設けられるシリンダヘッド85と、このシリンダヘッド85の前端に設けられるヘッドカバー86から構成される。
シリンダヘッド85の下部から車両後方に向けてエキゾーストパイプ46が延出され、このエキゾーソトパイプ46よりも上方に燃料フィルタ52が配置されている。
また、燃料供給経路51に、燃料ポンプ41の上流側でポンプ前フィルタ55が設けられ、燃料フィルタ52はポンプ前フィルタ55よりも細かい目に設定されている。
燃料タンク41は、前部シート36の前方に給油口56を配置しており、給油口56は燃料キャップ57で塞がれている。燃料タンク41は、給油口56の位置から後ろ下がりに傾斜しており、この傾斜部58の下部に燃料ポンプ41が設けられている。
図2に示されるように、エキゾーストパイプ46と燃料フィルタ52とは、車体中心線61を挟んで、車両の左右に振り分けて配置されている。
燃料フィルタ52は、収納ボックス35の車幅方向側方に配置されている。
また、図1に示されるように、収納ボックス35の膨出部34は、燃料タンク42とエンジン28のシリンダ部54との間にあるため、収納ボックス35の容量を大きくとることができる。
次に平面視での燃料フィルタ52の配置について説明する。
図3に示されるように、燃料をエンジン28へ供給する燃料供給経路51が、燃料タンク42に接続されている。この燃料供給経路51に、燃料タンク42内の燃料を浄化するポンプ前フィルタ(図1、符号55)と、このポンプ前フィルタ55の下流側に配置される燃料ポンプ41と、この燃料ポンプ41の下流側に配置されポンプ前フィルタ55より細かい目に設定されている燃料フィルタ52と、燃料をエンジン28へ供給する燃料供給装置としてのインジェクタ62とが車両の前方からこの順に配置されている。
また、車両前後方向では、前から燃料タンク42、燃料フィルタ52、インジェクタ62の順に配置されている。
なお、ポンプ前フィルタ55と燃料ポンプ41とは、燃料タンク42内に設けられ、インジェクタ62は吸気管63に取付けられている。
また、燃料供給経路51は、燃料ポンプ41から延ばされ燃料フィルタ52に接続されている第1燃料配管64と、燃料フィルタ52から延ばされプレッシャレギュレータ65の上流側に接続されている第2燃料配管66と、プレッシャレギュレータ65上流側にある分岐部から延ばされインジェクタ62に接続されている第3燃料配管67とからなる。これにより、燃料タンク42内の燃料がインジェクタ62からエンジン28側へ供給される。
また、燃料タンク42からインジェクタ62までの燃料供給経路51は、平面視で略U字状にしている。
なお、プレッシャレギュレータ65は、燃料供給経路51における燃料ポンプ41とインジェクタ62との間の燃料圧力が増加して所定圧力に達したときに、燃料の一部をプレッシャレギュレータ65及び燃料タンク42のそれぞれを接続する戻り配管68を介して燃料タンク42へ戻す。
戻り配管68は、シートレール22Rに設けられた配管クリップ71、72に保持されている。
また、第1燃料配管64はシートレール22Lに設けられた配管クリップ80に保持され、第2燃料配管66はクロスパイプ74に設けられた配管クリップ89に保持されている。
燃料フィルタ52はシートレール22Lに設けられたフィルタ支持クリップ73(詳細後述)に保持され、プレッシャレギュレータ65はシートレール22L、22Rに渡されたクロスパイプ74に設けられたレギュレータ支持クリップ75に保持されている。
また、燃料フィルタ52は、シートレール22Lの車幅方向外側端よりも内側に配置されている。
吸気装置87は、シリンダヘッド85の上部に接続された吸気管63と、この吸気管63に接続されたスロットルボディ88と、このスロットルボディ88にコネクティングチューブ91を介して接続されたエアクリーナ44とからなる。
吸気管63には、インジェクタ62が取付けられ、インジェクタ62によってエンジン28側へ燃料が供給される。
図4に示されるように、プレッシャレギュレータ65は、燃料フィルタ52とインジェクタ62との間に配置され、燃料フィルタ52よりも高い位置に配置されている。なお、プレッシャレギュレータ65は、第2燃料配管66と第3燃料配管67の間に配置されているとも言える。
また、シリンダ部54と燃料フィルタ52は、車幅方向で離れているので、シリンダ部54が上下方向に揺動しても、シリンダ部54が燃料フィルタ52に干渉することはない。
次に燃料フィルタ52の取付け及びフィルタ支持クリップ73等について説明する。
図5(a)に示されるように、シートレール22Lに取付けられたフィルタ支持クリップ73は、略C字状の形状であり、弾性変形する材料で形成されている。フィルタ支持クリップ73は、長孔76が開いている底部77と、この底部77の両端から延びるアーム部78、79と、これらのアーム部78、79の先端に設けられている返し部81、82とからなる。
燃料フィルタ52は、直径Dの円柱形状である。燃料フィルタ52を取付けるときは、矢印(1)に沿って移動させ、フィルタ支持クリップ73に押し込む。返し部81、82が押し広げられ、燃料フィルタ52が奥まで移動するとアーム部78、79が挟まれる。
燃料フィルタ52を取外すときは、矢印(2)に沿って移動させ、フィルタ支持クリップ73から引き出す。返し部81、82が押し広げられ、燃料フィルタ52が奥から移動するするとアーム部78、79から取外される。
アーム部78、79間の距離Lは、直径Dよりも小さいので、フィルタ支持クリップの弾性作用により燃料フィルタ52は保持される。
また、フィルタ支持クリップ73は、シートレール22Lに設けられており、車両の下斜め内方へ向けて開口している。
なお、レギュレータ支持クリップ(図3、符号75)も、同様に、略C字状の形状であり、弾性変形する材料で形成されている。
レギュレータ支持クリップ(図3、符号75)は、クロスパイプ(図3、符号74)に設けられ、上斜め前方に向けて開口している。
図5(b)は図5(a)のb矢視図であり、フィルタ支持クリップ73は、底面に長孔76が設けられており、この部分を溶接することでシートレール22Lに固定されている。符号83は溶接部を示す。なお、レギュレータ支持クリップ75についても同様に、クロスパイプ74に溶接されている。
図6に示されるように、エンジン28は、クランクシャフト(不図示)を収納するクランクケース53と、クランクケース53から車両前方に向けて突出するシリンダ部54とからなる。また、シリンダ部54は、クランクケース53側からシリンダブロック84とシリンダヘッド85とヘッドカバー86とからなる。
また、燃料フィルタ52は、その長手方向をシートレール22Lの傾斜に沿うようにして、シートレール22Lに取付けられている。なお、燃料フィルタ52はサブフレーム25の傾斜に沿うようにして取付けられてもよい。
車体カバー48に燃料フィルタ52を点検するメンテナンスリッド92が設けられている。
シリンダヘッド85の排気ポート97内に突出するようにして、シリンダヘッド85にOセンサーが設けられている。
次にメンテナンスリッド92について説明する。
図7に示されるように、メンテナンスリッド92は、燃料フィルタ52の車幅方向外側方に設けられている。
メンテナンスリッド92の上端部にヒンジ93が設けられている。窪み94に指を入れ、矢印(3)のように、メンテナンスリッド92を開閉する。段部95に爪96が設けられており、この爪96が車体カバー48に引っ掛かることで、メンテナンスリッド92が閉じた状態を維持する。
また、メンテナンスリッド92を開けた状態で、想像線で示す燃料フィルタ52を、矢印(4)のように取り出す。なお、メンテナンスリッド92は、燃料フィルタ52のみの着脱ができる大きさであればよい。
次に燃料フィルタ52について説明する。
図8に示すように、燃料フィルタ52は、フィルタケース101と、このフィルタケース101内に収納されたフィルタ組立体102とからなる。
フィルタケース101は、有底筒状のケース本体103と、このケース本体103の開口部を塞ぐケースカバー104とからなる。
ケース本体103は、燃料タンク(図3、符号42)側の燃料配管(図3、符号64)に接続されて燃料を吸入する燃料吸入口105を備え、ケースカバー104は、インジェクタ(図3、符号62)側の燃料配管(図3、符号66)に接続されて燃料を吐出する燃料吐出口106を備える。
フィルタ組立体102は、濾紙からなる円筒状のフィルタ107と、このフィルタ107の両端を支持する枠体108、111とからなり、ケース本体103とケースカバー104との間にフィルタ組立体102が挟まれて固定されている。
燃料は、燃料吸入口105からフィルタケース101内に吸入され、フィルタ107を、その外周面112から内周面113へ流れるように通過するときに濾過され、燃料吐出口106からフィルタケース101外に吐出される。
次にプレッシャレギュレータ65について説明する
図9に示すように、プレッシャレギュレータ65は、樹脂製の第1ケース114及び樹脂製の第2ケース115が接合されたケース116と、このケース116の一端側の底に開けられた通孔117を開閉する球状で鋼製の弁体118と、この弁体118を通孔117を閉じるように付勢する圧縮コイルばね121と、通孔117が開けられた燃料吸入口122と、この燃料吸入口122の途中に形成された燃料吐出口123と、ケース116の他端側の底に開けられた通孔124が開けられた燃料戻し口125とからなる。
燃料吸入口122は、燃料フィルタ(図3、符号52)に第2燃料配管(図3、符号66)を介して接続され、燃料吐出口123はインジェクタ(図3、符号62)に第3燃料配管(図3、符号67)を介して接続され、燃料戻し口125は燃料タンク(図3、符号42)に戻り配管(図3、符号68)を介して接続されている。
次にシステム図について説明する。
図10に示されるように、燃料ポンプ41により燃料タンク42内の燃料は圧送され、ポンプ前フィルタ55、第1燃料配管64、燃料フィルタ52、第2燃料配管66、プレッシャレギュレータ65の分岐部69及び第3燃料配管67を経由して、インジェクタ62からエンジン28側へ供給される。
なお、プレッシャレギュレータ65は、燃料供給経路51における燃料ポンプ41とインジェクタ62との間の燃料圧力が増加して所定圧力に達したときに、燃料の一部をプレッシャレギュレータ65及び燃料タンク42のそれぞれを接続する戻り配管68を介して燃料タンク42へ戻す。
燃料タンク42から燃料供給装置62までの燃料供給経路51は、平面視で略U字状を呈している(図3参照)。
燃料供給経路51の長さをある程度確保したので、例えばエタノールとガソリンの混合燃料を使用しているとき、給油によりその混合割合が変化した場合でも、燃料タンク42から燃料供給装置62までの燃料供給経路51内には、エタノールとガソリンの割合が変化する前の燃料が入っており、車両に搭載されているECU99では既にこの割合が学習済みなので、始動に最適な燃料噴射を行うことができ、エンジン28始動を良好に行うことができる。また、エンジン28始動後は、混合割合の変化をOセンサー98等からの信号によりECU99が再学習し、インジェクタ62の燃料噴射量を制御してエンジン28始動後のエタノールとガソリンの割合に最適な燃料噴射を行う。
以上に述べた内容をまとめて以下に記載する。
上記の図1〜図4、図6に示したように、ヘッドパイプ11から車両後方に向けてメインフレーム21が延出され、このメインフレーム21の後部から車両後方へ斜め上方にリアフレーム29が延出されてなる車体フレーム26と、この車体フレーム26に上下方向へ揺動自在に支持されるユニットスイング式エンジン28と、このユニットスイング式エンジン28の前方で車体フレーム26に支持される燃料タンク42と、この燃料タンク42内の燃料をユニットスイング式エンジン28へ送る燃料供給経路51と、この燃料供給経路51の途中に配置される燃料フィルタ52とを備えるスクータ型車両10において、燃料フィルタ52を、ユニットスイング式エンジン28のクランクケース53に突設されたシリンダ部54の側方の位置で、車両側面視で前記メインフレーム21とリアフレーム29とで囲まれる空間に配置した。
この構成により、シリンダ部54の側方空間に燃料フィルタ52を配置したので、シリンダ部54の上下方向への揺動に制約されることなく、燃料フィルタ52の容量を自由に設定することができる。
また、車両側面視でメインフレーム21とリアフレーム29とで囲まれた空間に燃料フィルタ52を配置したので、燃料フィルタ52を、メインフレーム21とリアフレーム29で保護することができる。
上記の図2、図3、図6に示したように、燃料供給経路51に、燃料タンク42の燃料をユニットスイング式エンジン28に供給する燃料供給装置62が設けられ、車両前後方向で、前から燃料タンク42、燃料フィルタ52、燃料供給装置51の順に配置されている。
この構成により、燃料タンク42の後ろに燃料フィルタ52を配置したので、燃料タンク42から燃料供給装置62までの燃料供給経路51を短くすることができる。
上記の図1、図2に示したように、燃料タンク42とユニットスイング式エンジン28との間に収納ボックス35が備えられ、燃料フィルタ52は、収納ボックス35の車幅方向側方に配置されている。
この構成により、収納ボックス35の上下方向での容量を大きくとることができる。
加えて、燃料フィルタ52も上下方向で容量が大きくなった収納ボックス35に制約を受けることがないので、燃料フィルタ52の容量を自由に設定することができる。
また、燃料タンク42とエンジン28との間に収納ボックス35が配置されているが、収納ボックス35の車幅方向側方に燃料フィルタ52が配置されているので、車両の前後長を長くすることなく、前から順に燃料タンク42、燃料フィルタ52、燃料供給装置62を配置することができ、燃料タンク42から燃料供給装置62までの燃料供給経路51を短くすることができる。
上記の図3、図4、図6に示したように、燃料フィルタ52は、リアフレーム29の車幅方向外側端よりも内側に配置されると共に、その長手方向をリアフレーム29の傾斜に沿うようにして、リアフレーム29に取付けられている。
この構成により、リアフレーム29の車幅方向外側端よりも内側に、燃料フィルタ52を配置したので、リアフレーム29で燃料フィルタ52を保護することができる。
さらに、燃料フィルタ52の長手方向をリアフレーム29の傾斜に沿うようにしたので、リアフレーム29からの燃料フィルタ52の突出量を極力小さくすることができる。
上記の図1、図2に示したように、シリンダ部54から車両後方に向けてエキゾーストパイプ46が延出され、燃料フィルタ52は、エキゾーストパイプ46よりも上方に配置され、エキゾーストパイプ46と燃料フィルタ52とは、車体中心線61を挟んで車両の左右に振り分けて配置されている。
この構成により、燃料フィルタ52を車体中心線61の一方、エキゾーストパイプ46を車体中心線61の他方に配置することで、燃料フィルタ52をエキゾーストパイプ46から十分離すことができ、燃料フィルタ52がエキゾーストパイプ46からの熱を受け難くすることができる。
上記の図1、図4、図6に示したように、燃料供給経路51に、燃料タンク42の燃料を燃料供給装置62へ圧送する燃料ポンプ41と、燃料ポンプ41と燃料供給装置62との間の燃料圧力が増加して所定圧力に達したときに燃料の一部を燃料タンク42へ戻すプレッシャレギュレータ65と、が設けられ、プレッシャレギュレータ65は、燃料フィルタ52と燃料供給装置62との間に配置され、且つ、燃料フィルタ52よりも高い位置に配置されている。
この構成により、プレッシャレギュレータ65を燃料フィルタ52よりも高い位置に配置したことで、燃料フィルタ52とプレッシャレギュレータ65との間の燃料供給経路51は、燃料フィルタ52から上方に延出することになるので、車両を長期間駐車した場合にも、燃料フィルタ52内に溜まっている燃料の重さによって燃料供給装置62から燃料が漏れるのを抑制することができる。
上記の図1、図3に示したように、燃料供給経路51は、燃料ポンプ41の上流側にポンプ前フィルタ55が設けられ、燃料フィルタ52は、ポンプ前フィルタ55よりも細かい目に設定されている。
この構成により、燃料フィルタ52の目の粗さとポンプ前フィルタ55の目の粗さを異ならせたので、エタノールのようなダストの細かい燃料を使用する場合でも、ポンプ前フィルタ55で大きなダストを捕集し、燃料フィルタ52でポンプ前フィルタ55で捕集しきれなかった細かいダストを捕集することができるため、エタノール等の燃料も使用することができる。
加えて、ポンプ前フィルタ55で大きなダストが捕集され、燃料フィルタ52で大きなダストが捕集されなくなるので、燃料フィルタ52を詰まりにくくすることができ、交換の頻度を少なくすることができる。さらに、ポンプ前フィルタ55は目が粗いので詰まりにくくすることができ、燃料ポンプ41の抵抗になることが抑制されて、廉価な燃料ポンプ41を採用することができる。
従って、ポンプ前フィルタ55及び燃料フィルタ52共に交換サイクルを長くすることができ、メンテナンス回数を少なくすることができると共に、ポンプ前フィルタ55及び燃料フィルタ52を通過する燃料流量を良好に維持することができる。
上記の図1、図6、図7に示したように、燃料フィルタ52の車幅方向側方を車体カバー48で覆い、この車体カバー48に燃料フィルタ52を点検するメンテナンスリッド92を設けた。
この構成により、エタノールのようなダストの細かい燃料でも使用できるように、燃料フィルタ52はポンプ前フィルタ55よりも目が細かく設定されているため、ポンプ前フィルタ55よりも交換サイクルが短くなるが、メンテナンスリッド92を開けるだけで燃料フィルタ52の着脱作業ができるので、交換作業が行い易い。
上記の図1〜図4、図6に示したように、燃料タンク42から燃料供給装置62までの燃料供給経路51を、平面視で略U字状にした。
この構成により、燃料供給経路51の長さをある程度確保したので、例えばエタノールとガソリンの混合燃料を使用しているとき、給油によりその混合割合が変化した場合でも、燃料タンク42から燃料供給装置62までの燃料供給経路51内には、エタノールとガソリンの割合が変化する前の燃料が入っており、ECUでは既にこの割合が学習済みなので、始動に最適な燃料噴射を行うことができ、エンジン28始動を良好に行うことができる。また、エンジン28始動後は、混合割合の変化をOセンサー等からの情報によりECUが再学習し、エンジン28始動後のエタノールとガソリンの割合に最適な燃料噴射を行うことができる。
尚、本実施例は、ガソリンを燃料とするエンジンを搭載したスクータ型車両10に限らず、燃料フィルタ52で燃料を浄化できればエタノール等バイオ燃料を燃料とするエンジン28を搭載したスクータ型車両10に適用しても差し支えない。
本発明は、スクータ型車両の改良、詳しくは、スクータ型車両に備える燃料フィルタの配置に好適である。
10…スクータ型車両、11…ヘッドパイプ、21…メインフレーム、22L、22R…シートレール、25…サブフレーム、26…車体フレーム、28…ユニットスイング式エンジン、29…リアフレーム、35…収納ボックス、41…燃料ポンプ、42…燃料タンク、46…エキゾーストパイプ、48…車体カバー、51…燃料供給経路、52…燃料フィルタ、53…クランクケース、55…ポンプ前フィルタ、61…車体中心線、62…燃料供給装置(インジェクタ)、65…プレッシャレギュレータ、92…メンテナンスリッド。

Claims (9)

  1. ヘッドパイプ(11)から車両後方に向けてメインフレーム(21)が延出され、このメインフレーム(21)の後部から車両後方へ斜め上方にリアフレーム(29)が延出されてなる車体フレーム(26)と、この車体フレーム(26)に上下方向へ揺動自在に支持されるユニットスイング式エンジン(28)と、このユニットスイング式エンジン(28)の前方で前記車体フレーム(26)に支持される燃料タンク(42)と、この燃料タンク(42)内の燃料を前記ユニットスイング式エンジン(28)へ送る燃料供給経路(51)と、この燃料供給経路(51)の途中に配置される燃料フィルタ(52)とを備えるスクータ型車両(10)において、
    前記燃料フィルタ(52)を、前記ユニットスイング式エンジン(28)のクランクケース(53)に突設されたシリンダ部(54)の側方の位置で、車両側面視で前記メインフレーム(21)と前記リアフレーム(29)とで囲まれる空間に配置したことを特徴とするスクータ型車両(10)。
  2. 前記燃料供給経路(51)に、前記燃料タンク(42)の燃料を前記ユニットスイング式エンジン(28)に供給する燃料供給装置(62)が設けられ、
    車両前後方向で、前から前記燃料タンク(42)、前記燃料フィルタ(52)、前記燃料供給装置(62)の順に配置されていることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両(10)。
  3. 前記燃料タンク(42)と前記ユニットスイング式エンジン(28)との間に収納ボックス(35)が備えられ、
    前記燃料フィルタ(52)は、前記収納ボックス(35)の車幅方向側方に配置されていることを特徴とする請求項2記載のスクータ型車両(10)。
  4. 前記燃料フィルタ(52)は、前記リアフレーム(29)の車幅方向外側端よりも内側に配置されると共に、その長手方向を前記リアフレーム(29)の傾斜に沿うようにして、前記リアフレーム(29)に取付けられていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のスクータ型車両(10)。
  5. 前記シリンダ部(54)から車両後方に向けてエキゾーストパイプ(46)が延出され、
    前記燃料フィルタ(52)は、前記エキゾーストパイプ(46)よりも上方に配置され、
    前記エキゾーストパイプ(46)と前記燃料フィルタ(52)とは、車体中心線を挟んで車両の左右に振り分けて配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のスクータ型車両(10)。
  6. 前記燃料供給経路(51)に、前記燃料タンク(42)の燃料を前記燃料供給装置(62)へ圧送する燃料ポンプ(41)と、前記燃料ポンプ(41)と前記燃料供給装置(62)との間の燃料圧力が増加して所定圧力に達したときに燃料の一部を前記燃料タンク(42)へ戻すプレッシャレギュレータ(65)と、が設けられ、
    前記プレッシャレギュレータ(65)は、前記燃料フィルタ(52)と前記燃料供給装置(62)との間に配置され、且つ、前記燃料フィルタ(52)よりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項記載のスクータ型車両(10)。
  7. 前記燃料供給経路(51)は、前記燃料ポンプ(41)の上流側にポンプ前フィルタ(55)が設けられ、
    前記燃料フィルタ(52)は、前記ポンプ前フィルタ(55)よりも細かい目に設定されていることを特徴とする請求項6記載のスクータ型車両(10)。
  8. 前記燃料フィルタ(52)の車幅方向側方を車体カバー(48)で覆い、この車体カバー(48)に前記燃料フィルタ(52)を点検するメンテナンスリッド(92)を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載のスクータ型車両(10)。
  9. 前記燃料タンク(42)から前記燃料供給装置(62)までの前記燃料供給経路(51)を、平面視で略U字状にしたことを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項記載のスクータ型車両(10)。
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