JP2011188149A - 画像読取装置 - Google Patents

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浩幸 廣川
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Abstract

【課題】キャリッジに搭載した光源ランプの冷却を簡単な構造で、小型コンパクトで安価に提供する。
【解決手段】装置ハウジング1に載置原稿を画像読取りする第1読取プラテン3と走行原稿を画像読取りする第2読取プラテン2と、この両プラテンの間を位置移動可能に配置された読取キャリッジ6と、このキャリッジに搭載され、第1読取プラテン3上の原稿に光を照射する光源ランプ9とを備える。そして読取キャリッジに光源ランプを収容するランプ収容部9aと、このランプ収容部から熱を伝導する伝熱部材14を設ける。また装置ハウジングには放熱部材16を設ける。この伝熱部材14と放熱部材16とは、キャリッジが第2プラテン2に位置するとき互いに熱伝導するように面接触で接合する位置に配置する。
【選択図】図4

Description

本発明はスキャナ装置、複写機、ファクシミリ等に使用される原稿画像を読み取る画像読取装置に係わり、載置セットした原稿画像の読取部と、所定速度で走行する原稿画像を読取る読取部を備えた読み取り機構の改良に関する。
一般に、原稿画像を読み取るスキャナ装置は、例えばコンピュータシステムの入力装置として、或いは複写機、ファクシミリ等の原稿読取装置として広く知られている。そしてその構造として、プラテン上にセットした原稿シートを、このプラテンに沿って移動する光学キャリッジによって線順次で画像読取りする装置が知られている。
この種のスキャナ装置は、例えば特許文献1に開示されているようにプラテンに沿って往復動する光学ユニット(以下「光学キャリッジ」という)を設け、この光学ユニットに光源ランプと、この光源からの光の反射光をミラーで所定方向に変更して集光レンズで光センサに導き、この光センサで光電変換した電気信号を電気的に処理(例えばデジタル化)して出力する装置が知られている。
そして特許文献1には、画像読取プラテンは静止原稿をセットする第1プラテンと、所定速度で移動する走行原稿を読取る第2プラテンを備え、プラテンの上方にフィダーユニットを設けて、その給紙トレイから原稿を第2プラテンに給送し、画像読取後の原稿を排紙トレイに収納する装置が開示されている。
このような画像読取装置で光源ランプが高温となると、その熱でキャリッジに搭載されているミラー位置が狂うなどの問題を引き起こすためランプ収容部の熱を放熱する冷却システムが必要となる。従来この冷却システムとしては、装置ハウジングに冷却ファンを設ける方法が一般的に知られている。例えば特許文献2にはハウジングに冷却ファンを設けて光源ランプから機内に対流した熱を外部に発散する方法が提案されている。
また、光源ランプを搭載したキャリッジにヒートシンクを設けて冷却する方法が例えば特許文献3、4に提案されている。文献3には、キャリッジに放熱フィンを備えたヒートシングが光源ランプと平行するように配置した冷却システムが提案されている。文献4にも同様のヒートシンクがその図2に開示されている。
特許4294655号公報 特開2009−088883号公報 特開2007−306309号公報 特開平11−320965号公報
上述のように画像読取装置のキャリッジに搭載された光源ランプの熱を冷却するため、従来は、ハウジングに冷却ファンを設けるか、或いはキャリッジにヒートシンクを設けて放熱している。一方、画像読取りを高速で処理するためにはキャリッジの移動速度を高速にすることと、走行原稿の移動速度を高速にすること、つまり読取り速度を高速にすることが知られている。
このように読取り速度を高速にすると、光源ランプの発光量を大きくするためランプ収納部が高温となり、キャリッジフレームの熱変化で反射ミラーの位置が狂う問題が知られている。このため、上述のキャリッジにヒートシンクを搭載する方法では、ヒートシンクが大型となってキャリッジの重量(質量)が増大する。また冷却ファンをケーシングに設ける方法では、ファンが大型或いは複数配置しなければならないためコストアップの原因となる。
これとは別に画像読取装置において静止画像を読取るフラットベッドプラテンと移動画像を読取るスリット露光プラテンを備えた構成では、前者はオペーレータが原稿を交換するため全体として高速読取りするニーズが少ないのに対し、後者は複数原稿を自動的に交換するため高速読取りする高速処理が必要となる。このような場合フラットベッドプラテンの原稿を読取るキャリッジの移動速度に比べて、スリット露光プラテンに原稿を給送する速度を高速にすることが効率的な装置構成となる。
そこで本発明者は、スリット露光プラテンに光を照射する光源ランプの光量をフラットベッドプラテンに照射する光量より大きくすることに着目した。この場合キャリッジに搭載する光源ランプの冷却を従来のキャリッジ搭載型ヒートシンク構造或いは冷却ファン構造では上述の問題(キャリッジ重量、コストアップ)が生じ、その解決に迫られる。
本発明は、静止画像を読取るプラテンと移動画像を読取るプラテンを備えた画像読取装置において、キャリッジに搭載した光源ランプの冷却を簡単な構造で、小型コンパクトで安価に提供することをその課題としている。
上記課題を達成するため本発明は、装置ハウジングに載置原稿を画像読取りする第1読取プラテンと走行原稿を画像読取りする第2読取プラテンと、この両プラテンの間を位置移動可能に配置された読取キャリッジと、このキャリッジに搭載され第1読取プラテン上の原稿に光を照射する光源ランプとを備える。そして上記読取キャリッジに光源ランプを収容するランプ収容部と、このランプ収容部から熱を伝導する伝熱部材を設ける。一方、上記装置ハウジングには放熱部材を設ける。この伝熱部材と放熱部材とは、前記読取キャリッジが前記第2読取プラテンに位置するとき互いに熱伝導するように面接触で接合する位置に配置することを特徴としている。
更に、その構成を詳述すると、装置ハウジング(1)と、装置ハウジングに配置され載置原稿を画像読取りする第1読取プラテン(3)と、装置ハウジングに配置され所定速度で移動する走行原稿を画像読取りする第2読取プラテン(2)と、第1読取プラテンと第2読取プラテンとの間を位置移動可能に配置された読取キャリッジ(6)と、読取キャリッジに搭載され、第1読取プラテン上の原稿に光を照射する光源ランプ(9)とを備える。
そして読取キャリッジには、光源ランプを収容するランプ収容部(13)と、このランプ収容部から熱を伝導する伝熱部材(14)が設けられ、装置ハウジングには、放熱部材(16)が設けられ、この伝熱部材(14)と放熱部材(16)とは、読取キャリッジが第2読取プラテンに位置するとき互いに熱伝導するように面接触で接合する位置に配置する。
本発明は読取キャリッジに光源ランプから熱を伝導する伝熱部材を、装置ハウジングに放熱部材をそれぞれ配置し、この伝熱部材と放熱部材とを読取キャリッジが走行原稿を読取る第2読取プラテンに位置するとき互いに熱伝導するように面接触で接合するものであるから以下の効果を奏する。
読取キャリッジに搭載した光源ランプの熱量は伝熱部材に伝達され、キャリッジが走行原稿を読取る第2読取プラテンに位置するとき(キャリッジとは別に)装置ハウジングに配置された放熱部材にこの伝熱部材が接合して熱量が放熱部材に伝搬されることとなる。従って、装置ハウジングに面積の大きい大型の放熱部材を配置することが可能となる。
従って、第1読取プラテンで載置原稿を画像読取りする際にはキャリッジに搭載取れた光源ランプの発光量を小さく抑制し、第2読取プラテンで走行原稿を画像読取りする際には発光量を大きくしても、ランプから発生する熱量は装置ハウジングの放熱部材から機内に放出される。このためキャリッジに大型の放熱部材(ヒートシンクなど)を設ける必要が無く、キャリッジの大型化と重量化をもたらすことがない。
更に、本発明は装置ハウジングに配置する放熱部材と共に第2読取プラテンに光を照射する第2の光源ランプを配置することによって、この放熱部材は第2光源ランプの熱量を放熱するのと同時にキャリッジに搭載された第1光源ランプの熱量を放熱することが出来る。
また、装置ハウジングに上記放熱部材からの熱を装置外部に放出する冷却ファンを効果的に配置することによって装置全体の冷却システムを小型で安価に構成することが可能となる。
本発明に係わる画像読取装置の全体構成を示す斜視説明図。 図1の装置の縦断説明図。 図1の装置における原稿画像を読取る読取キャリッジの構成を示す説明図。 図1の装置におけるキャリッジの放熱機構の第1実施形態を示し、(a)は第1プラテンの画像読取状態を、(b)は第2プラテンの画像読取状態を示す。 図4の第1実施形態におけるキャリッジの平面構成を示し、(a)は第1プラテンの画像読取状態を、(b)は第2プラテンの画像読取状態を示す。 図1の装置におけるキャリッジの放熱機構の第2実施形態を示し、(a)は第1プラテンの画像読取状態を、(b)は第2プラテンの画像読取状態を示す。 図5の第2実施形態におけるキャリッジの平面構成を示し、(a)は第1プラテンの画像読取状態を、(b)は第2プラテンの画像読取り状態を示す。
以下図示の好適な実施の態様に基づいて本発明を詳述する。図1にその斜視図を示すように、本発明の画像読取装置は画像読取ユニットAと、原稿搬送ユニットBとから構成され、原稿搬送ユニットBは画像読取ユニットAの上部に設置されている。
上記画像読取ユニットAは図1に示すように装置ハウジング(外装ケーシング;以下同様)1の上面には、載置した原稿を画像読取りする第1読取プラテン(以下「第1プラテン」という)3と、所定速度で移動する走行原稿を画像読取りする第2読取プラテン(以下「第2プラテン」という)2が隣接した位置に並設されている。
上記原稿搬送ユニットBは第2プラテン2に原稿シートを給送するフィーダ機構4と、上記第1プラテン3上の原稿を覆うプラテンカバー5とから構成され、図1に示すように開閉自在にヒンジ連結されている。以下各構成を詳述する。
[画像読取ユニットの構成]
画像読取ユニットAは装置ハウジング1に第1プラテン3と、第2プラテン2を備えている。この第1、第2プラテン3,2は、ガラスなどの透明素材で形成され、装置ハウジング1の天部外壁に固定されている。そして第1プラテン3は原稿を載置セット可能なサイズに形成され、第2プラテン2は所定速度で移動する原稿を読み取るようにその幅サイズに形成されている。上記第1、第2プラテン3,2は図1に示すように互いに並設されている。また、上記装置ハウジング1の内部には画像読取機構が内蔵されている。
上記画像読取機構を図2に従って説明すると、装置ハウジング1内には、第1プラテン3に沿って往復動するキャリッジ6と、集光レンズ7と光電センサ8が配置されている。そしてキャリッジ6にはプラテン上の原稿に光を照射する光源(後述の第1光源)9aと、原稿からの反射光を偏向する反射ミラー10(第1ミラー10a、第2ミラー10b、第3ミラー10c)が搭載されている。また、反射ミラー10からの光は集光レンズ7で結像され、その結像部に光電センサ8が配置されている。従って、原稿画像からの反射光を集光レンズ7で光学的に結像し、この像を光電センサ8で電気信号として出力するように構成されている。
[キャリッジの構成]
上記キャリッジ6は装置フレームに配置されたガイドレール12に支持され、このガイドレール12に沿って往復動するように支持され、図示しないキャリッジモータで図2左右方向に往復動する。上記ガイドレール12は左右一対が第1プラテン3と並行に配置され、この第1プラテン上の原稿画像を線順次で読み取る。このため、上記光電センサ8は原稿幅方向に複数の光電変換素子を配列したラインセンサで構成されている。図示のラインセンサはR・G・Bなどのカラーセンサアレイで構成されている。
尚図示の装置はキャリッジ6に光源ランプ9と反射ミラー10を搭載し、集光レンズ7と光電センサ8は装置フレーム(底部シャーシなど)に取り付ける場合を示しているが、集光レンズ7と光電センサ8を光源ランプ9と共にキャリッジ6に搭載することも可能であり、この場合には光源と光電センサを一体化した密着センサ構造を採用することが好ましい。
上述のキャリッジ6は第2プラテン2に沿って移動する過程でこの第2プラテン2にセットされた原稿を走査し光電センサ8で画像を読み取る。これと同時にこのキャリッジ6は第2プラテン2から第1プラテン3の直下に移動し、この位置に静止した状態でプラテン上を所定速度で移動する原稿の画像を読み取るように構成されている。
つまり第1プラテン3と第2プラテン2は略々同一平面に配置され、その下方に位置するキャリッジ6は第1プラテン3と第2プラテン2の直下に位置移動自在にガイドレール12に支持され、キャリッジモータで選択的に位置移動する。このようにキャリッジ6は第1プラテン3と第2プラテン2との間を位置移動可能に構成されている。
そこで上記キャリッジ6には第1プラテン3上の原稿に読取光を照射する光源ランプ9が搭載されている。この光源ランプ9はプラテン幅方向(図2Y方向)に長い線状光源(キセノンランプ、蛍光ランプ、LEDなど)で構成されている。そしてキャリッジ6が第1プラテン3に沿って移動するときにはこのプラテン上の原稿にライン光を照射し、キャリッジ6と共に副走査方向に移動するように構成されている。このキャリッジ6に搭載された光源ランプ9はキャリッジ6が第2プラテン2の直下に位置するときには第2プラテン2上を走行する原稿に対してその幅方向にライン光を照射する。
上述のように、キャリッジ6には、前記光源ランプ9を収容するランプ収容部13と、このランプ収容部13に光源ランプ9が収容されている。図2に示す実施形態ではキャリッジ6に第1第2の2つのランプ収容部13a、13bが設けられ、各収容部に第1第2光源ランプ9a、9bが収容されている。そしてキャリッジ6が第1プラテン3の読取位置に位置してこのプラテンに沿って画像読取りするときには第1光源ランプ9aのみを点灯し、キャリッジ6が第2プラテン2の直下に位置して、このプラテンに沿って所定速度で移動する原稿を読み取るときには第1光源ランプ9aと第2光源ランプ9bを同時に点灯する。
このため第1光源ランプ9aと第2光源ランプ9bとは図4に示すように読取位置R2に左右対向する方向から光を照射するように配置されている。これによって読取位置R2は均一な照度が得られ、互いの光源からの光が直接反射ミラー10(第1ミラー10a)に入射してフレア現象を引き起こすことがない。
[伝熱部材の構成]
そこで本発明はキャリッジ6に搭載された1本若しくは複数本の光源ランプからの熱を次のように放出する冷却システムを特徴としている。上述のキャリッジ6に搭載された光源ランプ9は、LED、キセノン、蛍光ランプ(冷陰極管)などで構成され、その発光時の温度は100度〜150度に達する。このときランプソケット、電源基板などに樹脂が使用されていると、これが熱変形することがある。
同様に光源からの熱でキャリッジフレームが熱変形することがある。そこでランプ収容部13の熱を装置外部に放熱する冷却システムが必要となる。以下その冷却システムについてその第1実施形態を図4及び図5に基づいて、その第2実施形態を図6に基づいて説明する。
[伝熱部材の第1実施形態]
図5に示すようにキャリッジ6には第1第2光源ランプ9a、9bが搭載され、図示しないキャリッジモータでガイドレール12に沿って図4矢印方向第1プラテン3の読取位置R1と第2プラテン3の読取位置R2との間で位置移動するように支持されている。
そこで図5(a)(b)に示すようにこのキャリッジ6には、ランプ収容部13a、13bに伝熱部材14a、14bが設けてある。この伝熱部材14は、熱伝導率に優れたアルミ、銅などの金属板で構成され、図示のものは光源ランプ9a、9bの左右ソケットに一体的に取り付けてある。つまりキャリッジ6の左右側部に伝熱部材14aと14bが配置されている。この伝熱部材14a、14bには後述する放熱部材16と面接触する熱伝導面14xが形成され、この熱伝導面14xはキャリッジ6の移動方向と直交する平面(キャリッジ側壁)に形成されている。
この他、上記伝熱部材14a、14bはランプ収容部13の主走査方向中央部にランプ収容部の壁面と一体に形成しても良い。この場合にはキャリッジ6が第1読取位置R1から第2読取位置R2に移動する前面に形成する。
上記伝熱部材14a、14bには、ランプ収容部13の熱を空気中に放出する放熱フィン15a、15bが一体に形成してある。そして収容部13の熱を伝熱部材14自体が放熱するのと同時に熱伝導面14xから後述する放熱部材16に熱伝導するように構成されている。従ってこの放熱フィン15a、15bは、熱伝導面14xからの冷却で十分なときには、伝熱部材14に配置しなくても良い。
一方、装置ハウジング1には、そのフレーム(不図示)に放熱部材16が設けられている。
この放熱部材16はその表面から熱を放出するように熱伝導率に富んだアルミ、銅などの放熱部材で構成され、図示のものはその外表面に放熱フィン16fが1位形成されている。
装置ハウジング1には図5に示すようにブラケット17a、17bが前述の伝熱部材14a、14bに対向する位置に配置してある。そしてこのブラケット17a、17bに左右一対の放熱部材16a、16bが取り付けてある。この放熱部材16a、16bには前述の伝熱部材14a、14bに形成されている熱伝導面14xと合致する形状の接合面16xが形成されている。
そしてこの左右の放熱部材16a、16bはキャリッジ6が第2読取位置R2に移動したとき、このキャリッジ6に取り付けられている伝熱部材14a、14bと合致する位置に配置されている。そしてこの伝熱部材14a、14bの熱伝導面14xと放熱部材16a、16bの接合面16xが互いに面接触するように構成されている。
そこで図示の実施形態では、熱伝導面14xと接合面16xが緊密に面接蝕するように、ブラケット17a、17bに放熱部材16a、16bを次のようにマウントしている。この放熱部材16a、16bを、キャリッジ6の移動方向(図示X方向;副走査方向)と直交する方向(図示Y方向;主走査方向)に移動可能に支持し、キャリッジ6の副走査方向への移動に応じて(従動して)接合面16xが熱伝導面14xに圧接するようにしている。
このため、ブラケット17a、17bには主走査方向のスリット溝17sが設けられ、このスリット溝17sに放熱部材16a、16bがピン連結され主走査方向に移動可能に取付けられている。そして放熱部材16a、16bには付勢スプリング18a、18bが、接合面16xを熱伝導面14x側に移動するように付勢している。そこで伝熱部材14a、14bにはカム面14kが一体形成され、放熱部材16には、同様にカム面16kが形成され、カム面14kとカム面16kとは互いに係合して、キャリッジ6の副走査方向運動を放熱部材16の主走査方向運動に変換している。
これによってキャリッジ6が第1読取位置R1から第2読取位置R2に移動すると、その運動に連動して放熱部材16が主走査方向に移動される。この為、部品精度、ガタつきなどに関係なく放熱部材16の接合面16xは伝熱部材14の熱伝導面14xに緊密に接合することとなる。
このような構成においてキャリッジ6を第1プラテン3の読取位置R1から第2プラテン2の読取位置R2に移動すると、キャリッジ6に配置されている伝熱部材14(14a、14b)が、装置ハウジング1に配置されている放熱部材16(16a、16b)と面接触する。この面接触はキャリッジ6の移動で伝熱部材14に一体形成されているカム面14kが放熱部材16に一体形成されているカム面16kに係合し、付勢スプリング18a、18bに抗して接合面16xを拡開する。そしてキャリッジ6が第2読取位置R2から第1プラテン3の第1読取位置R1に移動するときには、接合面16xと熱伝導面14xとの係合は解除される。
従って、図示しない制御手段でキャリッジ6が第1プラテン3の第1読取位置R1に位置するときには第1光源ランプ9aのみを点灯し、第2プラテン2の第2読取位置R2に位置するときには第1光源ランプ9aと第2光源ランプ9bの両方を点灯する。このときキャリッジ6のランプ収容部13a、13bに発生する熱量は、伝熱部材14からこれと接合する放熱部材16に熱伝導され、放熱部材16に一体成形されている放熱フィン16fから空気中に放熱される。
[伝熱部材の第2実施形態]
伝熱部材の第2実施形態について図6、図7に基づいて説明する。尚第1実施形態と同一の構成につては同一符合を付して説明を省略する。キャリッジ6には1本の棒状の光源ランプ(第1光源ランプ)9aがランプ収容部13aに収容されている。そしてこの収容部には左右のランプソケット部に一体的に伝熱部材14a、14bが略々第1実施形態と同一構造で配置されている。図示15a、15bは放熱フィンである。
装置フレーム1には、図6(a)に示すように第2読取位置R2に対向する位置にランプユニット19が配置されている。このランプユニット19には、ランプ収容部19aと、放熱部材20a、20bが一体的に設けられている。このランプ収容部19aには第2光源ランプ9bが収容され、そのランプソケットと一体に放熱部材20a、20bが設けられている。
そして図6(b)および図7(b)に示すようにキャリッジ6が第1読取位置R1から第2読取位置R2に移動すると、この第2読取位置R2でキャリッジ6とランプユニット19が一体化する。この状態でキャリッジ6に搭載されている第1光源ランプ9aとランプユニット19に搭載されている第2光源ランプ9bが第2プラテン2に光を照射する。
上記伝熱部材14a、14bには、それぞれに第1実施形態と同様に熱伝導面14xが設けられ、上記放熱部材20a、20bには接合面20xが形成されている。この熱伝導面14xと接合面20xとは互いに面接触して第1光源ランプ9aからの熱が接合面20xを介して放熱部材20a、20bに熱伝搬される。このため放熱部材20aと20bに一体成形されている放熱フィン20fは、キャリッジ6に一体形成されている放熱フィン15a、15bより放熱量が大きくなるように構成されている。
この放熱量はフィン15a、15bの表面積よりフィン20fの表面積を大きくすることによって達成される。従って互いに面接触する熱伝導面14xと接合面20xとは、その接触面から熱が高温のキャリッジ6側から低温の放熱部材20側に流れ、放熱フィン20から空気中に放出される。
尚上記伝熱部材14(14a、14b)と放熱部材20(20a、20b)とは第1実施形態と同様にカム面(14k、20k)と付勢スプリング18(18a、18b)とで互いが緊密に当接するようになっている。同一符合を付してその説明を省略する。
[光源ランプの構成]
上述の第1及び第2実施形態における光源ランプの構成について説明すると、光源ランプ9a(9b)は上述したように棒状発光体(蛍光管(CCFL)、キセノン、LEDなど)で構成されている。この光源ランプ9a(9b)は図示のように2つのランプで構成する必然性はなく、1本或いは3本以上のランプで構成しても良い。この場合、後述する原稿給送ユニットBでは、第2プラテン2を走行する原稿の速度を、第1プラテン3に沿ってキャリッジ6が移動する速度より高速にしている。
つまり、第1プラテン3の読取り速度より第2プラテン2の読取り速度を高速にしている。このため原稿に照射する光量を第1プラテン3より第2プラテン2を高くすることが好ましい。
このような光量調整は次のいずれかの方法を採用することによって可能である。(1)キャリッジ6に搭載された光源ランプ9に供給する電力を高低調節する。例えば光源ランプに電源を供給する電源供給回路に供給電圧又は供給電流の切り換え手段を設け、ランプに供給する電力を高低調整する光量調整手段を設ける。この光量調整手段はPWM制御として広く知られているのでその詳細説明を省く。
(2)キャリッジ6に搭載された第1第2、少なくとも2つの光源ランプ9a、9bを選択的に点灯する光量調整手段を設ける。前述の第1実施形態ではキャリッジ6に第1光源ランプ9aと第2光源ランプ9bが搭載され、第1光源ランプ9aは第1プラテン3上の原稿に光を照射する位置に、第2光源ランプ9bは第2プラテン2上の原稿に光を照射する位置に配置されている。そして第2光源ランプ9bの発光量は第1光源ランプ9aの発光量より大きくなるように構成されている。
このような構成においてキャリッジ6が第1プラテン3に位置するときには第1光源ランプ9aを、第2プラテン2に位置するときには第2光源ランプ9bを点灯する。これによって原稿に照射する光量を調整することが可能となり、供給電源を「ON」「OFF」するスイッチング回路が光量調整手段を構成することとなる。
(3)第1、第2少なくとも2つの光源ランプを同時点灯するか、片側点灯する光量調整手段を設ける。前述の第2実施形態ではキャリッジ6に第1光源ランプ9aが、ランプユニット19に第2光源ランプ9bが配置されている。そして第1光源ランプ9aは第1プラテン3上の原稿に光を照射するのと同時に第2プラテン2上の原稿に光を照射することが可能な位置に配置されている。
そしてキャリッジ6が第1プラテン3に位置するときには第1光源ランプ9aに電源を供給し、キャリッジ6が第2プラテン2に位置するときには第1光源ランプ9aと同時に第2光源ランプ9bに電源を供給する。これによって光量調整が可能となり、供給電源を「ON」「OFF」するスイッチング回路が光量調整手段を構成することとなる。
[原稿搬送ユニットの構成]
原稿搬送ユニットBは図2に示すように上述の第1、第2プラテン3、2を覆うようにその上方に配置され、上記第2プラテン2に原稿シートを給送するリードローラ(原稿給送手段)21と搬出ローラ22とを備えている。更に上記リードローラ21の上流側には原稿シートを積載収納する給紙スタッカ23と、この給紙スタッカに積載されてシートを1枚ずつ分離給送する給紙ローラ24と、分離給送されたシートの先端をスキュ修正するレジストローラ対25が配置されている。図示26は給紙スタッカ23から第2プラテン2に原稿シートを案内する給紙経路であり、図示S1はプラテンに至る原稿の先端を検知するリードセンサである。
図示の装置は第2プラテン2の上方に原稿シートを案内するバックアップローラ27が配置されている。このバックアップローラ27はリードローラ21と同一周速度で回転し第2プラテン2上に原稿シートをフィットさせる為であり、このバックアップローラ27を設けることなくプラテン上方にバックアップカイドを配置しても良い。
上記搬出ローラ22の下流側には排紙ローラ28と排紙スタッカ29が配置されている。この排紙スタッカ29は図2に示すように給紙スタッカ23の下方に上下並列に配置され、その底部には前述の第1プラテン3上の原稿シートを押圧支持するプラテンカバー5が設けられている。
このように構成された原稿搬送ユニットBは画像読取ユニットAの上部筐体(装置ハウジング)1にヒンジ部材1hで開閉自在に据え付けられている(図1参照)。そして第1プラテン3を開放した状態で原稿シートを載置セットし、この原稿搬送ユニットBのプラテンカバー5でこの原稿を覆うように構成されている。
一方この原稿搬送ユニットBを開閉する際に第1プラテン3とバックアップローラ27(又はバックアップガイド)との間隔(原稿搬送ギャップ)が変化しないように原稿搬送ユニットBのフレームには第1プラテン3に当接する位置決め突起(ストッパ部材;不図示)が設けられている。
A 画像読取ユニット
B 原稿搬送ユニット
1 装置ハウジング(外装ケーシング)
2 第2読取プラテン(第2プラテン)
3 第1読取プラテン(第1プラテン)
9a 第1光源ランプ
9b 第2光源ランプ
10 反射ミラー
13 ランプ収容部
13a 第1ランプ収容部
13b 第2ランプ収容部
14 伝熱部材
14x 熱伝導面
14k カム面
15a 放熱フィン
15b 放熱フィン
16 放熱部材
16a 右放熱部材
16b 左放熱部材
16f 放熱フィン
16k カム面
16x 接合面
17a ブラケット
17b ブラケット
18a 付勢スプリング
18b 付勢スプリング
19 ランプユニット
19a ランプ収容部
20a 放熱部材
20b 放熱部材
20x 接合面
20k カム面
20f 放熱フィン
R1 第1読取位置
R2 第2読取位置

Claims (8)

  1. 装置ハウジングと、
    前記装置ハウジングに配置され載置原稿を画像読取りする第1読取プラテンと、
    前記装置ハウジングに配置され所定速度で移動する走行原稿を画像読取りする第2読取プラテンと、
    前記第1読取プラテンと第2読取プラテンとの間を位置移動可能に配置された読取キャリッジと、
    前記読取キャリッジに搭載され、前記第1読取プラテン上の原稿に光を照射する光源ランプと、
    を備え、
    前記読取キャリッジには、前記光源ランプを収容するランプ収容部と、このランプ収容部から熱を伝導する伝熱部材が設けられると共に、前記装置ハウジングには、放熱部材が設けられ、
    この伝熱部材と放熱部材とは、前記読取キャリッジが前記第2読取プラテンに位置するとき互いに熱伝導するように面接触で接合する位置に配置されていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記伝熱部材と前記放熱部材は、それぞれ表面に放熱フィンを有する熱伝導性材料で形成されていると共に、この放熱フィンは放熱部材の放熱量が伝熱部材の放熱量より大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記放熱部材は、
    読取キャリッジが前記第1読取プラテンと第2読取プラテンとの間を移動する方向と略々直交する方向に位置移動可能に前記装置ハウジングに取付けられ、
    この放熱部材には、前記伝熱部材と接合する係合位置とこの伝熱部材から離間した解除位置との間で位置移動するシフト手段が備えられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記シフト手段は、
    前記第1読取プラテンと第2読取プラテンとの間で移動する前記読取キャリッジの運動を、前記係合位置と解除位置との間で移動する放熱部材の運動に変換するカム手段であることを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 前記読取キャリッジには、
    複数のランプ収容部と、
    それぞれのランプ収容部に収容された複数の光源ランプと、
    が搭載され、
    前記伝熱部材は、この複数のランプ収容部から熱を伝導するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  6. 前記装置ハウジングには、前記読取キャリッジに搭載された光源ランプとは異なる第2の光源ランプが設けられ、
    この第2の第2の光源ランプは前記第2読取プラテン上の走行原稿に光を照射する位置に配置された第2のランプ収容部に収容され、
    前記放熱部材は、前記第2の光源ランプからの熱を放熱するようにこの第2のランプ収容部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  7. 前記第1読取プラテン上の原稿と、前記第2読取プラテン上の原稿に光を照射する光源ランプには次のいずれかの光量調整手段、
    (1)前記読取キャリッジに搭載された光源ランプに供給する電力を高低調節する光量調整手段、
    (2)前記読取キャリッジに搭載された第1第2、少なくとも2つの光源ランプを選択的に点灯する光量調整手段、
    (3)前記読取キャリッジに搭載された光源ランプと、前記装置ハウジングに配置された前記第2読取プラテン上の走行原稿に光を照射する第2の光源ランプを同時点灯するか、片側点灯する光量調整手段、
    が備えられ、前記第1読取プラテンの原稿と前記第2読取プラテンの原稿に異なる光量の光を照射することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  8. 前記第2読取プラテンには、原稿を供給する原稿給送ユニットが備えられ、
    この原稿給送ユニットは、前記読取キャリッジが前記第1読取プラテンを移動する読取り速度より高速で前記第2読取プラテンに原稿を給送する搬送手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
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