JP2011187717A - 平角線の巻線装置、平角線の巻線装置向け成形駒、およびエッジワイズコイル - Google Patents

平角線の巻線装置、平角線の巻線装置向け成形駒、およびエッジワイズコイル Download PDF

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Abstract

【課題】平角線に縒れや皺などの無い、均一な傾斜で螺旋状に巻回されたエッジワイズコイルを製造可能な平角線の巻線装置、およびこれに用いる平角線の巻線装置向け成形駒を提供する。
【解決手段】巻き始めの平角線の一面側と接する成形面42は、段差44の上縁44aと下縁44bとの間で略一定の傾斜角θで傾斜した傾斜面45からなる。上縁44aと下縁44bとの間隔である段差44の高さHは、例えば、平角線21の厚みTに相当する程度に形成されていれば良い。また、こうした段差44の高さHは、開口43の周縁側43aと傾斜面45の外縁側45aとで略同一に形成されていれば良い。このように、段差44の高さHを平角線21の厚みTに相当する程度にすることで、傾斜面45は下縁44bから上縁44aに向けて周回方向R2に沿って1周回すると平角線21の厚みTの1層分だけ上がるように形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、平角線の巻線装置、平角線の巻線装置向け成形駒、およびエッジワイズコイルに関し、詳しくは、電気的な特性に優れたエッジワイズコイルの形成技術に関する。
断面が長方形を成すリボン状の平角線は、例えばCuなどの導体にエナメル等の絶縁材をコーティングしたものからなる。こうした平角線の断面の短辺方向、すなわち厚み方向を巻回軸として巻くことにより形成した空芯のコイルは、一般的にエッジワイズコイルと称される。このエッジワイズコイルは、剛性のある平角線を用いることによって、断面が円形の柔軟な丸線を巻回させて形成したコイルと比較して、線を巻くボビン等が不要であり、また線の断面が矩形のため、コイルの単位面積あたりに占める導体面積を増加させることが可能である。これによって、丸線を用いたコイルと比較して、同程度のサイズのエッジワイズコイルは、インピーダンスを小さくすることができ、周波数特性を向上させることが可能になる。また、エッジワイズコイルは巻線数が少なく、かつ1層巻きでも良いため、放熱性に優れ、材料コストの削減にも寄与する。
このような平角線を用いたエッジワイズコイルを形成する際には、剛性の高い平角線を厚み方向を軸にして巻回させる巻線装置(以下、単に巻線装置と称することがある)を用いる。この巻線装置は、例えば、平角線の線幅方向の一面側に接する成形面を備えた成形駒と、この成形面に対面して形成され、平角線の線幅方向の他面側に接する押さえ面を備えた押さえ駒とを備え、この成形駒と押さえ駒との間に平角線を挟持させる。そして、成形駒を回転させて、成形駒および押さえ駒を貫通する巻芯に平角線を巻きつけることによって、エッジワイズコイルを形成する(例えば、特許文献1参照)。
図7(a)は、従来の成形駒の一例を示す外観斜視図であり、図7(b)は、図7(a)の成形駒をA−A線で切断して周回方向R1に沿って展開させたときの様子を示す説明図である。また、図8は従来の成形駒を用いて平角線をエッジワイズ巻きさせた時の様子を示す斜視図である。
巻線装置に従来から用いられている成形駒100の成形面101は、平角線110を巻回させる際にこの平角線110の一方の面に接する平坦面102と、この平坦面102の一部を斜めに切り欠いた傾斜面103とから構成されている。この傾斜面103は、平角線110の始端110aを成形面101の外側に出すとともに、傾斜面103に接する平角線110の巻き始め領域Esから、巻芯105を1周回してこの巻き始め領域Esに重なる領域Eaにおいて、周回違いで重なる平角線110どうしが干渉しないように形成されている。
特開2002−184639号公報
しかしながら、図7、8に示した従来の成形駒100では、成形面101が、互いに角度が異なる平坦面102と傾斜面103とから構成されているため、必然的にこの平坦面102と傾斜面103との境界を成す二面角104が生じてしまう。そして、平角線110の巻回時に、平角線110の巻き始め領域Eaが押さえ駒によって成形面101の二面角104に押し付けられると、この二面角104で平角線110が屈折する。そして、平角線110が巻芯回りを一周回してこの二面角104と重なる部分に達すると、上段の平角線104bは下段の平角線(巻き始め領域の平角線)104aに急に乗り上げる状態となる。このため、図3に示すように、上段の平角線104bが下段の平角線104aの巻き始め領域に重なる領域Eaでは、平角線104の厚み分の段差による折り癖(縒れ、皺)Qが生じる。
こうした平角線の一部に段差状の折り癖が形成されると、これよりも上段に重ねて巻回される平角線のうち、この折り癖と重なる位置の全てに、段差状の折り癖が転写されてしまう。これにより、形成されたエッジワイズコイルは中心軸方向に沿って一列に縒れ、皺が生じたものとなり、電気的特性、例えば周波数特性を劣化させる原因になるという課題があった。
また、こうした縒れや皺がエッジワイズコイルの中心軸側に生じた場合、平角線の巻回時に巻芯に対して巻き付く応力が過大となり、平角線が損傷する虞もあった。
本発明にかかるいくつかの態様は、上記事情に鑑みてなされたものであり、平角線に縒れや皺などの無い、均一な傾斜で螺旋状に巻回されたエッジワイズコイルを製造可能な平角線の巻線装置、およびこれに用いる平角線の巻線装置向け成形駒を提供することを目的とする。
また、平角線を均一な傾斜で縒れや皺などを生じさせること無く螺旋状に巻回させた、電気的特性に優れたエッジワイズコイルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のいくつかの態様は次のような平角線の巻線装置、平角線の巻線装置向け成形駒、およびエッジワイズコイルを提供した。
すなわち、本発明の平角線の巻線装置は、平角線をエッジワイズ巻きで巻き付ける巻芯と、成形面および前記巻芯が貫通する開口を備え、前記中心軸回りで回転する成形駒と、前記成形面に対向する押さえ面を備え、前記平角線を前記成形面に向けて押し付ける押さえ駒とを有する平角線の巻線装置であって、
前記成形面は前記開口の周縁を取り巻くように一定の傾斜角で傾斜した傾斜面からなり、前記傾斜面の上縁と下縁とで形成される段差の高さは前記平角線の厚みと略同一であることを特徴とする。
前記段差の高さは、前記開口の周縁側と前記傾斜面の外縁側とで略同一であることが好ましい。
また、前記押さえ駒は、前記中心軸方向に沿って前記成形駒から離間する方向に移動する構成であればよい。
本発明の平角線の巻線装置向け成形駒は、平角線をエッジワイズ巻きで巻回してエッジワイズコイルを製造するための平角線の巻線装置を構成し、押さえ駒の押さえ面との間で前記平角線を挟む成形面を備え、中央部に巻芯を貫通させる開口が形成された平角線の巻線装置向け成形駒であって、
前記成形面は前記開口の周縁を取り巻くように一定の傾斜角で傾斜した傾斜面からなり、前記傾斜面の上縁と下縁とで形成される段差の高さは前記平角線の厚みと略同一であることを特徴とする。
前記成形駒は、前記平角線を前記巻芯回りで1周回させた際に、前記段差に接した巻き始め領域の前記平角線の上面と、前記段差の上端とが略同一の高さとなるように形成されていることが好ましい。
本発明のエッジワイズコイルは、平角線をエッジワイズ巻きで巻回させてなるエッジワイズコイルであって、
前記平角線は、巻き始め領域から、螺旋状に1周回して前記巻き始め領域と重なる領域に至るまで、前記平角線の厚みと同じか、それよりも大きくなるような高低差で、均一な角度で段差無く傾斜していることを特徴とする。
前記平角線は、前記巻き始め領域と重なる領域において、屈折部を形成させないことが好ましい。これによって、電気的特性、例えば周波数特性を高めたエッジワイズコイルを形成することが可能になる。
本発明の成形駒、および平角線の巻線装置によれば、成形駒の成形面を、成形駒の開口の周縁を取り巻くように略一定の傾斜角で傾斜した傾斜面で構成し、この傾斜面の上縁と下縁とで形成される段差の高さを平角線の厚みと略同一にした。これによって、平角線が巻き始め領域から巻芯に沿って傾斜面を1周回する間に、段差の高低差に相当する平角線1枚分の厚みだけ、巻芯の中心軸方向に変位する。
この時、平角線が押し付けられる傾斜面は、段差の上縁から下縁までの間を略均一の角度で傾斜しているので、巻き始め領域から1周回した平角線は急激な角度変化による縒れや皺が生じることなく、下段の(1周回前の位置にある)平角線に重ねることが可能になる。更に巻芯に沿って平角線を巻回し続けても、平角線に下段の縒れや皺が転写されることが無いので、略均一な角度で段差無く巻回されたエッジワイズコイルを得ることが可能になる。
また、本発明のエッジワイズコイルによれば、巻き始め領域から巻き終わり領域に至るまで、全体が中心軸に対して均一な角度で傾斜して巻回されている。これによってエッジワイズ巻きされた平角線に折り癖(縒れ、皺)などが生じないので、電気的特性、例えば周波数特性を高めたエッジワイズコイルを実現できる。
本発明の平角線の巻線装置を示す平面図である。 平角線の一例を示す斜視図である。 巻線装置の成形駒を保持する成形駒保持部を示す斜視図である。 本発明の成形駒を示す斜視図、展開断面図である。 本発明の成形駒を用いた平角線のエッジワイズ巻きの様子を示す説明図である。 本発明のエッジワイズコイルの一例を示す斜視図である。 従来の成形駒の一例を示す斜視図、展開断面図である。 従来の成形駒を用いた平角線のエッジワイズ巻きの様子を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る平角線の巻線装置、およびこれに用いる成形駒の一実施形態について説明する。なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
図1は、本発明に係る平角線の巻線装置の全体構成を示す概要図である。
平角線の巻線装置10は、平角線21を供給する供給部11と、平角線21を誘導する誘導部12と、平角線21を巻回させる巻線部13とからなる。この巻線装置10によってエッジワイズ巻きされる平角線21は、図2に示すように、例えばCuからなる導体22を絶縁体であるエナメル層23で覆ったものである。こうした平角線21は長手方向(延長方向)に直角な断面が長方形を成し、厚みTが薄く幅Wが広いリボン状を成している。
供給部11は、例えば、長尺の平角線21を巻き取ったリール11aが回動自在に支持されてなる。こうしたリール11aから、平角線21が誘導部12に向けて順次繰り出される。
誘導部12は、リール11aから繰り出された平角線21を巻線部13に向けて誘導するものであり、平角線21を支持する複数の搬送ローラ12a等から構成されている。
巻線部13は、誘導部12を経て供給される平角線21をエッジワイズ巻きしてエッジワイズコイル22を形成するものであり、成形駒31と、この成形駒31を保持する成形駒保持部32と、この成形駒保持部32を回転させるモータ33を有する。また、成形駒31に対面する押さえ駒35と、この押さえ駒35を保持する押さえ駒保持部36と、押さえ駒保持部36を水平方向Lに沿って移動させる移動装置37と、押さえ駒35と成形駒31との間に支持される巻芯38とを有する。
図3に示すように、成形駒保持部32は、例えばドラム状に形成され、一方の端面側32aに成形駒31を固定して保持する保持穴41が形成されている。こうした保持穴41に、成形面42が露呈される形で成形駒31が保持される。また、成形駒保持部32には、成形駒31の傾斜面45の延長上にあって保持穴41の外縁から成形駒保持部32の外縁に向けて延びる溝32bが形成されている。この溝32bは、平角線をエッジワイズ巻きする際に、平角線の始端部分を成形駒保持部32の外部に導出させるものである。
図4(a)は、本発明の成形駒の一例を示す外観斜視図であり、図4(b)は、図4(a)の成形駒をB−B線で切断して周回方向R2に沿って展開させたときの様子を示す説明図である。本発明の成形駒31は、一面側が成形面42を成す略円筒形の部材であり、全体が例えばステンレスによって形成されている。成形面42の中央には、開口43が形成され、この開口43に巻芯38の一端側が挿入される。
巻き始めの平角線の一面側と接する成形面42は、段差44の上縁44aと下縁44bとの間で略一定の傾斜角θで傾斜した傾斜面45からなる。即ち、成形面42は巻芯38の中心軸の延長方向に対して略垂直に広がる面からなり、この略垂直に広がる面とは、巻芯38の中心軸に対して垂直に広がる面から、巻芯38の中心軸に対して傾斜角θで広がる面までを含むものとする。また、本発明において略一定の傾斜角θとは、数度程度の角度の変動を含むが、全体として均一に傾斜している概念を含む。
そして、この傾斜面45の上縁44aと下縁44bとの間隔である段差44の高さHは、平角線21の厚みTと略同一に形成されていれば良い。なお、本発明における平角線21の厚みTと略同一とは、平角線21の高さと全く同じか、それよりも±数μm程度の範囲の厚み誤差を含むものとする。例えば、図2に示す平角線21の厚みTに相当する程度に形成されていれば良い。また、こうした段差44の高さHは、開口43の周縁側43aと傾斜面45の外縁側45aとで略同一に形成されていれば良い。このように、段差44の高さHを平角線21の厚みTに相当する程度にすることで、傾斜面45は下縁44bから上縁44aに向けて周回方向R2に沿って1周回すると平角線21の厚みTの1層分だけ上がるように形成されている。
以下、本発明の平角線の巻線装置を用いてエッジワイズコイルを形成する際の、本発明の成形駒の作用について、図1、図5を参照して説明する。図5は、本発明の成形駒を用いて平角線をエッジワイズ巻きする様子を示した斜視図である。
巻線装置10を用いて平角線21をエッジワイズ巻きする際には、まず、成形駒保持部32の保持穴41に成形駒31を固定させるとともに、供給部11のリール11aから平角線21を繰出して、誘導部12を介して巻線部13に延ばす。
次に、平角線21の一端21aを成形駒31の傾斜面45から成形駒保持部32の溝32bに沿わせ(図3参照)、平角線21の端部を成形駒保持部32の外側に出しておく。そして、押さえ駒保持部36を水平方向Lに沿って成形駒保持部32に接近させる方向に移動させ、巻芯38の一端側を成形駒31の開口43に嵌合させる。そして、成形駒31の成形面42に沿って延びている平角線21を挟み込むように押さえ駒35を成形駒31に押し付ける。
そして、巻線装置10のモータ33を作動させ、成形駒保持部32に固定された成形駒31を図5における反時計回り方向Qにゆっくりと回転させる。成形駒31が反時計回り方向Cに回転すると、平角線21の厚み方向に沿った一側面21bが成形駒31の段差44に接するとともに、成形駒31の傾斜面45に沿って巻芯38の回りに平角線21が巻きつけられる。そして、平角線21の一側面21bが段差44に接する巻き始め領域Esから巻芯38を1周回して、巻回された平角線21が段差44の上縁44aを超えると、1周回領域Ea1において巻き始め領域Esに重なり始める。
本発明の成形駒31は、図4に示したように、平角線21が押し付けられる傾斜面45が、段差44の下縁44bから上縁44aに至るまで、全体が数度の誤差を含む範囲で均一な角度で傾斜している。しかも、段差44の高さHが平角線21の厚みTと略同一になるように形成されているので、周回方向R2に沿って傾斜面45を1周回すると平角線21の厚みTの1層分だけ高さが上がる。このため、傾斜面45に押し付けられた平角線21が巻き始めから一周回すると、巻回された平角線21の巻き始め領域Esと1周回領域Ea1との間で急激な角度変化による屈曲が形成されず、巻き始め領域Esから1周回領域Ea1に至るまで、傾斜面45の傾斜に倣って均一な角度で傾斜するように巻芯38の回りに巻きつけられる。
これによって、平角線21は、巻き始め領域Esから均一な角度で1周回し、1周回領域Ea1においてこの巻き始め領域Esに重なるので、1周回領域Ea1に折り癖(縒れ、皺)が生じることが無い。1周回領域Ea1に折り癖(縒れ、皺)が生じることが無いので、この1周回領域Ea1から更にもう1周回した1周回領域Ea2や、それ以降の周回領域Ea3、Ea4・・・にも、折り癖(縒れ、皺)が転写されてしまうことがない。
こうして、成形駒31と押さえ駒35との間で、巻芯38回りに平角線をエッジワイズ巻きし、巻回回数の増加に応じて、押さえ駒35を固定している押さえ駒保持部36を移動装置37によって成形駒31から遠ざかる方向に移動させていく。そして、所定回数のエッジワイズ巻が完了すると、本発明のエッジワイズコイル51を得ることができる。
図6は、本発明の成形駒を使用して形成した、本発明のエッジワイズコイルを示す斜視図である。
本発明のエッジワイズコイル51は、巻線中心となる空芯52の周りに、平角線21がその断面の短辺方向、すなわち厚み方向を巻回軸として巻回されている。そして、エッジワイズコイル51は、その巻き始め領域Esから均一な角度で1周回し、1周回領域Ea1においてこの巻き始め領域Esに重なっており、この1周回領域Ea1には折り癖(縒れ、皺)など、平角線21が屈曲された屈曲部は形成されていない。
そして、巻き始め領域Esから巻き終わり領域Eeに至るまで、全体が中心軸に対して均一な角度で傾斜して巻回されている。こうした本発明のエッジワイズコイル51によれば、エッジワイズ巻きされた平角線に21に折り癖(縒れ、皺)などが生じないので、電気的特性、例えば周波数特性を高めることが可能になる。
10…巻線装置、21…平角線、31…成形駒、42…成形面、43…開口、44…段差、44a…上縁、44b…下縁、45…傾斜面、51…エッジワイズコイル。

Claims (7)

  1. 平角線をエッジワイズ巻きで巻き付ける巻芯と、成形面および前記巻芯が貫通する開口を備え、前記中心軸回りで回転する成形駒と、前記成形面に対向する押さえ面を備え、前記平角線を前記成形面に向けて押し付ける押さえ駒とを有する平角線の巻線装置であって、
    前記成形面は前記開口の周縁を取り巻くように一定の傾斜角で傾斜した傾斜面からなり、
    前記傾斜面の上縁と下縁とで形成される段差の高さは前記平角線の厚みと略同一であることを特徴とする平角線の巻線装置。
  2. 前記段差の高さは、前記開口の周縁側と前記傾斜面の外縁側とで略同一であることを特徴とする請求項1記載の平角線の巻線装置。
  3. 前記押さえ駒は、前記中心軸方向に沿って前記成形駒から離間する方向に移動することを特徴とする請求項1または2記載の平角線の巻線装置。
  4. 平角線をエッジワイズ巻きで巻回してエッジワイズコイルを製造するための平角線の巻線装置を構成し、押さえ駒の押さえ面との間で前記平角線を挟む成形面を備え、中央部に巻芯を貫通させる開口が形成された平角線の巻線装置向け成形駒であって、
    前記成形面は前記開口の周縁を取り巻くように一定の傾斜角で傾斜した傾斜面からなり、
    前記傾斜面の上縁と下縁とで形成される段差の高さは前記平角線の厚みと略同一であることを特徴とする平角線の巻線装置向け成形駒。
  5. 前記成形駒は、前記平角線を前記巻芯回りで1周回させた際に、前記段差に接した巻き始め領域の前記平角線の上面と、前記段差の上端とが略同一の高さとなるように形成されていることを特徴とする請求項4記載の平角線の巻線装置向け成形駒。
  6. 平角線をエッジワイズ巻きで巻回させてなるエッジワイズコイルであって、
    前記平角線は、巻き始め領域から、螺旋状に1周回して前記巻き始め領域と重なる領域に至るまで、前記平角線の厚みと同じか、それよりも大きくなるような高低差で、均一な傾斜で段差無く傾斜していることを特徴とするエッジワイズコイル。
  7. 前記平角線は、前記巻き始め領域と重なる領域において、屈折部を形成させないことを特徴とする請求項6記載のエッジワイズコイル。
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