JP2011187706A - シリコンウェーハの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】デバイスプロセス中にかかる応力によって割れることがないシリコンウェーハの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明によるシリコンウェーハの製造方法は、シリコン単結晶インゴットから切り出されたウェーハをラッピングする工程と、ラッピングされたウェーハの裏面に深さ10μm以上のレーザマークを印字する工程と、レーザマークが印字された前記ウェーハをエッチングする工程を有している。エッチング工程では、レーザマークの深さx(μm)がx≦60のときy≧4を満たし、x>60のときy≧0.001x−0.1186x+8.0643を満たすようにそのエッチング量y(μm)が制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリコンウェーハの製造方法に関し、特に、レーザマークを有するウェーハの製造方法に関する。
代表的な半導体ウェーハであるシリコンウェーハは、シリコン単結晶インゴットから切り出された後、面取り、ラッピング、エッチング、ポリッシング等の各工程を経て製品化される。ラッピングは、主にウェーハ厚を規定値に揃えるための研削加工であり、ラッピング後のエッチングは、ラッピングによってウェーハ表面に生じた加工歪み層を除去することを目的としている。また、エッチング後のポリッシングは、ウェーハ表面を鏡面仕上げするための研磨加工である。
ウェーハにはその種類やロット番号などを識別するためのレーザマークが付与される。レーザマークは、ウェーハ裏面の周縁部にパルスレーザを照射することによって形成されたドットマトリックスであり、デバイスプロセス等での読み取りを確実にするためには少なくとも10μmのドット深さが必要とされている。例えば、直径300mmのシリコンウェーハに形成されるレーザマークのドット深さは55〜70μmとされ、ラッピング後に形成されることが多い。
しかし、このような深いドットをレーザで加工しようとすると、そのレーザ加工に伴って飛散物(シリコンダスト)が生じ、これがウェーハ表面に付着することが避けられない。さらに、レーザマーキング後にエッチングを行うと、ドット径及びドット深さのバラツキが大きくなる。特に、(100)ウェーハにアルカリエッチングを行った場合は、レーザマーキング加工で形成されたドットの平面形状及び縦断面形状がエッチングによって大きく崩れることなる。そして、例えばドット深さが大きくなった場合はドット内の洗浄性が悪化し、逆にドット深さが小さくなった場合はマークの判読不良などの弊害が生じる。
そのため、特許文献1には、10μm以上のドット深さを有するレーザマークを持つ半導体ウェーハの製造方法において、エッチング工程の省略、またはエッチング後にレーザマーク加工を行う方法が開示されている。特許文献1の方法によれば、ラップ加工歪みやレーザ加工付着物による加工歩留まりの低下を伴うことなく、エッチングによるドット変形を効果的に防止でき、ドット変形による判別不良やドット内の洗浄性の悪化を回避することができる。
特開2001−219386号公報
ところで、最近の45nmプロセス導入以降、ウェーハにはレーザスパイクアニール(Laser Spike Anneal:LSA)やフラッシュランプアニール(Flash Lamp Anneal:FLA)といった急速昇降温熱処理が施される機会が増えている。従来のRTA(Rapid thermal Anneal)とイオン注入との組み合わせでは、CMOSのソース/ドレイン拡散層領域に要求される低抵抗極浅接合を実現することが困難となってきており、より高温且つ極短時間での熱処理が求められているためである。
ウェーハを急速昇降温するアニール技術の導入に伴い、デバイスプロセス中のウェーハにかかる応力も増加しており、ウェーハの割れが問題となっている。特に、ウェーハの裏面にはレーザマークが存在しており、レーザマーク部分の強度が弱いとデバイスプロセス中にレーザマーク部分が割れの原因となる。そのため、ウェーハ面のみならずレーザマーク部分の加工歪みを確実に除去することが重要な課題となってきている。
一方、特許文献1では、エッチングを省略しても加工歪みは問題にならないとしているが、ここにいう加工歪みとはウェーハ面の加工歪みのことであり、レーザマーク部分の加工歪みについては触れられていない。すなわち、引用文献1では、ウェーハ面の加工歪みで問題がある場合には、エッチング後にレーザマークを形成する方法をとることがよいと述べられている。
しかしながら、実際にはエッチング処理されていない深さ10μm以上のレーザマークを有するウェーハは、低応力でも割れが発生していることから、レーザマーク部分には加工歪みが存在していると考えられる。つまり、レーザマークを形成した後のエッチングは必要であり、レーザマークの深さに対して適切なエッチング量が求められている。
レーザマークが浅い場合、エッチングによってレーザマークが浅くなると共にエッジが緩やかになり、マークの認識が非常に困難となる。一方、レーザマークが深い場合には、レーザマーク部分の強度が不足し、デバイスプロセス中に加わる引張応力等によってウェーハの割れが発生するおそれがある。したがって、レーザマーク部分を含むウェーハ全体の加工歪みを確実に除去できるようなエッチングを行う必要がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、デバイスプロセス中にかかる応力によって割れることがないシリコンウェーハの製造方法を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、レーザマークの深さとウェーハの割れを防止するために必要なエッチング量との間には一定の関係があり、レーザマークの深さに合わせてエッチング量を増やした方がよく、さらにエッチング液の種類に応じてエッチング量を調整した方がよいことを見出した。
本発明はこのような技術的知見に基づくものであり、本発明によるシリコンウェーハの製造方法は、シリコン単結晶インゴットから切り出されたウェーハをラッピングする工程と、ラッピングされた前記ウェーハの裏面に深さ10μm以上のレーザマークを印字する工程と、前記レーザマークを印字した後、前記ウェーハをエッチングする工程とを備え、前記レーザマークの深さをx(μm)、前記エッチング量をy(μm)とするとき、
x≦60においてy≧4、
x>60においてy≧0.001x−0.1186x+8.0643を満たすように前記エッチング量yを制御することを特徴とする。
ラッピングに伴うウェーハ面の加工歪みは少なくとも一定のエッチング量で除去でき、特許文献1によればエッチングの省略も可能とされているが、レーザマークの加工歪みを確実に除去することはできない。レーザマークの加工歪みを確実に除去するためには、そのドット深さに応じてエッチング量を調整する必要がある。本発明によれば、レーザマークの深さとエッチング量との関係を示す上記関係式に基づいてエッチング量を調整するので、レーザマーク部分を含むウェーハ全体の加工歪みを確実に除去することができる。したがって、プロセス中に加わる引張応力によってウェーハが割れることを防止することができる。
本発明においてレーザマークとは、パルスレーザを照射することによって形成されたドットマトリックスを含む。この場合、各ドットはウェーハ表面の凹みであり、ドットの配列によってSEMI準拠のOCR文字、バーコード、二次元コードなどが形成され、これによりウェーハ裏面の周縁部にはウェーハIDがマーキングされる。
本発明において、前記ウェーハをエッチングする工程では当該ウェーハを酸エッチングすることが好ましく、
x>60においてy≧0.0008x−0.1039x+5.7448を満たすように前記エッチング量yを制御することが好ましい。
本発明において、前記シリコンウェーハは、最高温度1000℃以上で1秒以下の熱処理が付与されるデバイスプロセスに供されるものであることが好ましい。このようなウェーハにはデバイスプロセス中に100MPa程度の応力がかかるとされ、本発明によればそのような応力が加わっても割れが生じないウェーハを提供することができる。
本発明によれば、デバイスプロセス中にかかる応力によって割れることがないシリコンウェーハの製造方法を提供することができる。
発明の好ましい実施の形態によるシリコンウェーハの製造方法を説明するための工程図である。 ウェーハの三点曲げ試験について説明するための模式図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 ウェーハの三点曲げ試験の結果を示すグラフであって、レーザマークの深さxと酸エッチングによるエッチング量yとの関係を示すものである。 ウェーハの三点曲げ試験の結果を示すグラフであって、レーザマークの深さxとアルカリエッチングによるエッチング量yとの関係を示すものである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施の形態によるシリコンウェーハの製造方法を説明するための工程図である。
図1に示すように、シリコンウェーハの製造では、まずシリコン単結晶インゴットを所定の長さに切断し、所定の直径となるように外周を研削し、さらに外周の一部に結晶方位を示すノッチ(又はオリエンテーションフラット)を形成する(S101,S102)。
次に、インゴットを例えばワイヤーソー方式でスライスし、ウェーハ形状に加工した後、洗浄する(S103)。さらに、ダイアモンド砥石にてウェーハ外周を製品直径に研削し、端面が円弧状となるように面取りする(S104)。
次に、面取りされたウェーハをラッピングする(S105)。ラッピングでは、ステンレス製キャリアにウェーハをセットし、上下のラップ盤の間にアルミナ又はシリコンカーバイドの砥粒を含んだラップ液を流し込みながらラップ盤及びキャリアを共に回転させ、ラップ盤とウェーハとを擦り合わせる。これにより、スライシング時にできたウェーハ表面の凹凸が除去され、ウェーハの厚さも揃えられる。また、ウェーハの表面と裏面との平行度を高めることができる。
次に、ラップドウェーハを洗浄した後、ウェーハの裏面にレーザマークを形成する(S106)。レーザマークの形成では、ウェーハの裏面の周縁部にレーザ光を照射することによりドットを形成し、さらに複数のドットの配列によって数字、アルファベット等のマークが形成される。
レーザマークの深さは10μm以上であることが必要である。10μm未満の場合には、デバイスの成膜工程後にドット深さが浅くなり、リーダ等による印字内容の認識が困難となり、デバイスプロセス中にレーザマークに基づく枚葉管理を行うことができなくなるからである。一方、レーザマークの深さは150μm以下であることが好ましい。レーザマークが深すぎるとレーザマークそのものがウェーハの割れの原因となるからである。さらに、レーザマークが深くなるほどレーザマーク部分の加工歪みも大きくなり、その除去のために必要なエッチング量も増大することから、レーザマークはその読み取りが可能な範囲内でできるだけ浅い方がよい。
本明細書においてレーザマークの深さとは、特に断らない限り、最終製品時の深さを意味する。そのため、レーザマーク形成直後のレーザマークの深さは、最終の狙い深さよりも10〜20μm程度深いことが必要である。レーザマーク形成直後のウェーハは、その後の加工で薄化され、ドットが浅くなっていくからである。
次に、レーザマーク付きラップドウェーハをエッチングする(S107〜S109)。エッチングでは、エッチング液中でウェーハをセットした治具を回転させながらエッチングし、ラッピングによる加工歪みのみならずレーザマークの加工歪みを除去する。
レーザマーク部分の加工歪みを確実に除去するためには、そのドット深さに応じてエッチング量を調整する必要がある。ラッピングに起因するウェーハ面の加工歪みは少なくとも一定のエッチング量で除去できるが、レーザマーク部分の加工歪みを除去することはできないからである。特に、レーザマークの深さが60μmよりも大きいときにはそのような問題が顕著となる。
エッチング量の制御はレーザマークのドット深さによって異なる。本実施形態においては、レーザマークの深さxが60μm以下(x≦60μm)のとき、エッチング量yが4μm以上(y≧4μm)となるようにエッチング条件を制御する(S107N,S108)。また、レーザマークの深さxが60μm超(x>60μm)のとき、エッチング量yがy≧0.001x−0.1186x+8.0643となるようにエッチング条件を制御する(S107Y,S109)。このようにすることで、レーザマーク部分を含むウェーハ全体の加工歪みを確実に除去することができる。
エッチング液としては、酸性溶液およびアルカリ性溶液のどちらを用いてもよい。ただし、酸エッチングとアルカリエッチングでは、レーザマーク部分の加工歪みを除去して所望の強度を持たせるために必要なエッチング量は異なり、酸エッチングよりもアルカリエッチングのほうが同じドット深さに対してより多くのエッチングが必要である。
このようなエッチング量の違いは、酸エッチングとアルカリエッチングの性質の違いに起因すると考えられる。アルカリエッチングは平坦度のコントロールが容易であり、方位選択性も大きいが、面粗さが大きい。これに対し、酸エッチングの場合には、面粗さは比較的小さいが、平坦度のコントロールが難しく、方位選択性が小さい。このような性質の違いから、酸エッチングとアルカリエッチングとでは、一定のドット深さを有するレーザマーク部分の加工歪みを除去するために必要なエッチング量が異なる。
このように、アルカリエッチングの方がより多くのエッチング量を必要とするため、アルカリエッチングによるエッチング量の基準条件(関係式)を採用にすれば、酸エッチングでも所望の強度を確保することができる。もちろん、アルカリエッチングの場合にはアルカリエッチングの基準条件を参照し、酸エッチングの時には酸エッチングの基準条件を参照すれば、ドット深さに対するエッチング量をより細かく制御することができる。ただし、統一的な基準に基づいてエッチング量を制御すれば、簡便でより実用的な制御が可能である。
その後、エッチングされたウェーハは、ポリッシングによって極めて平滑な鏡面状態とされ(S110)、さらにこれに続く洗浄を受けて製品ウェーハとされる(S111)。
以上説明したように、本実施形態によれば、レーザマークの深さと、所定の引張応力がウェーハに加わったとしても割れることのないエッチング量との関係を示す上記関係式に基づいてエッチング量を調整するので、ウェーハ面のみならず、レーザマーク部分を含むウェーハ全体の加工歪みを除去することができる。したがって、LSA等の急速昇降温熱処理によってウェーハに大きな引張応力が加わった場合でもレーザマーク部分を起点とするウェーハの割れを確実に防止することができる。
また、レーザマークのドット深さが60μm以下であればエッチング量を増やしたとしてもウェーハ強度があまり変わらないことから、レーザマークの深さに伴う最適なエッチング量を設定することで、ウェーハが必要以上にエッチングされてしまうことを防止することができ、原料の有効利用による製造コストの削減を図ることができる。すなわち、レーザマークを有するウェーハに対する高い生産性を実現することができる。
また、本実施形態によれば、酸エッチング及びアルカリエッチングの特性の違いを考慮し、アルカリエッチングにおけるレーザマークのドット深さと有効エッチング量との関係式に基づいて、適切なエッチング量を決定するので、アルカリエッチングはもちろんのこと、酸エッチングの場合でもレーザマーク部分の加工歪みを確実に除去することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態によるシリコンウェーハの製造方法では、ラッピング、レーザマーキング、エッチング等の各工程を経ているが、本発明はこれらの工程の前後あるいは工程間に他の工程が入ることを妨げるものではない。
また、上記実施形態は主にハードレーザマークを対象としているが、ソフトレーザマークに適用することも可能である。ソフトレーザマークはウェーハ表面を溶融させることによって形成された3〜6μm程度の非常に浅いドットであることから、この場合はウェーハのエッチング量を4μm以上とすればよいことになる。
また、本発明においてシリコンウェーハのサイズは特に限定されず、直径300mmのウェーハはもちろんのこと、300mm未満のウェーハであってもよく、300mmよりもさらに大口径のウェーハであってもよい。
〔実施例1〕
レーザマーク印字工程で様々な深さのレーザマークを印字し、その後、様々なエッチング量で酸エッチング処理を行った後、鏡面研磨を施した直径300mmの(100)シリコンウェーハのサンプルを製造した。次に、ウェーハのレーザマーク部分に引張応力をかける三点曲げ強度試験を行い、ウェーハの破壊応力を測定した。
図2は、ウェーハの三点曲げ試験について説明するための模式図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。
図2(a)及び(b)に示すように、三点曲げ試験では、レーザマーク10aが付与されているシリコンウェーハ10の裏面を下向きにし、2つの支点11a,11bに支えられたウェーハ10の上方からポンチ12を降下させてウェーハ10に曲げ荷重を与えた。このとき、レーザマーク10aに対して最大の引張応力がかかるように、レーザマーク10aがポンチ12の直下にくるようにした。ウェーハ10の表面に対して垂直に加えられる荷重は、レーザマーク10aを引き裂く方向の応力成分(σxx)に換算したとき、σxx=100MPaとなるように設定した。デバイスプロセスでウェーハ裏面にかかる引張応力成分σxxは100MPa程度であり、100MPaの引張応力に耐えられるウェーハであればデバイスプロセス中の割れを防止できると考えられるからである。
図3は、三点曲げ試験の結果であって、レーザマークの深さxとエッチング量yとの関係を示すグラフである。図3では引張応力成分σxx=100MPaで割れなかったサンプルを「○」、割れたサンプルを「×」で示している。
図3に示すように、レーザマークの深さが60μm以下の範囲では、4μm以上のエッチング量を確保すれば問題がないことが確認された。また、レーザマークの深さが60μmよりも大きい場合、レーザマークの深さが深くなるほどウェーハは割れやすくなり、そのためエッチング量を増やす必要があることが分かった。
さらに、図3中の曲線で示すように、レーザマークの深さxとエッチング量yとの間には、以下に示す関係式があることが分かった。
y=0.0008x−0.1039x+5.7448 ・・・(1)
そして、エッチング量がこの曲線を上回っていれば100MPaの引張応力がかかってもウェーハは割れないことが分かった。
〔実施例2〕
レーザマーク印字後に酸エッチングではなくアルカリエッチングを行った点以外は実施例1と同一条件下でシリコンウェーハのサンプルを製造し、実施例1と同一条件下でウェーハの三点曲げ強度試験を行い、ウェーハの破壊応力を測定した。
図4は、三点曲げ試験の結果であって、レーザマークの深さxとエッチング量yとの関係を示すグラフである。図4では引張応力成分σxx=100MPaで割れなかったサンプルを「○」、割れたサンプルを「×」で示している。
図4に示すように、レーザマークの深さが60μm以下の範囲では、4μm以上のエッチング量を確保すれば問題がないことが確認された。また、レーザマークの深さが60μmよりも大きい場合、レーザマークの深さが深くなるほどウェーハは割れやすくなり、そのためエッチング量を増やす必要があり、図4中の曲線で示すように、レーザマークの深さxとエッチング量yとの間には、以下に示す関係式があることが分かった。
y=0.001x−0.1186x+8.0643 ・・・(2)
そして、エッチング量がこの曲線を上回っていれば100MPaの引張応力がかかってもウェーハは割れないことが分かった。
さらに、図3と図4との比較から、同じエッチング量とした場合にはアルカリエッチングの方が酸エッチングよりも割れやすく、アルカリエッチングではエッチング量を多くする必要があることが分かった。このことは、アルカリエッチングにおいて求めた上記関係式(2)を用いれば、酸エッチングにおいてウェーハの割れを防止可能な上記関係式(1)を満たすことができ、エッチングの種類によらずウェーハの割れを防止できることを意味するものである。
10 シリコンウェーハ
10a レーザマーク
11a,11b 支点
12 ポンチ

Claims (3)

  1. シリコン単結晶インゴットから切り出されたウェーハをラッピングする工程と、
    前記ラッピングされたウェーハの裏面に深さ10μm以上のレーザマークを印字する工程と、
    前記レーザマークが印字された前記ウェーハをエッチングする工程を有し、
    前記レーザマークの深さをx(μm)、前記エッチング量をy(μm)とし、
    x≦60のとき、y≧4
    を満たし、且つ
    x>60のとき、y≧0.001x−0.1186x+8.0643
    を満たすように前記エッチング量yを制御することを特徴とするシリコンウェーハの製造方法。
  2. 前記ウェーハをエッチングする工程では、当該ウェーハをアルカリエッチングすることを特徴とする請求項1に記載のシリコンウェーハの製造方法。
  3. 前記ウェーハをエッチングする工程では、当該ウェーハを酸エッチングし、且つ
    x>60のとき、y≧0.0008x−0.1039x+5.7448
    を満たすように前記エッチング量yを制御することを特徴とする請求項1に記載のシリコンウェーハの製造方法。
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