JP2011185783A - 位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト且つ分解能が高い位置検出装置を提供する。
【解決手段】位置検出装置は、被検出体から放射される電磁波を感知し、且つ感知領域の一部が互いに重複するように配置された複数の電磁波感知部T〜Tと、最も強い電磁波を感知した電磁波感知部T〜Tと感知領域の一部が重複する他の電磁波感知部T〜Tから出力される信号の大きさを第1の閾値と比較する第1の比較部と、最も強い電磁波を感知した電磁波感知部T〜Tから出力される信号の大きさと、他の電磁波感知部T〜Tから出力される信号の大きさとの差を、第2の閾値と比較する第2の比較部と、第1の比較部による比較結果と第2の比較部による比較結果とから、第1の比較部による比較結果と第2の比較部による比較結果との組合わせに応じた分割領域の表を参照して、被検出体が居る分割領域を判定する位置演算部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、人体などの被検出体から放射される電磁波を感知する複数の電磁波感知部を備える位置検出装置に関する。
近年、住宅などの省エネルギー化に向けた機器の制御や、より高度なヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)を実現するために、人体などの発熱体の位置や移動状況などを詳しく測定する技術が注目されている。このような技術を低コスト且つ簡便な方法にて実現するために赤外線センサーを用いる例が多数存在する(例えば、特許文献1〜3)。
例えば、特許文献1では、複数の焦電型赤外線センサーを用意し、測定エリアを、各赤外線センサーが人体を感知する領域(以後、「感知領域」という)毎に複数の分割領域に分割している。そして、各センサー出力値と所定の閾値Xとの比較によって人体の位置を分割領域(=感知領域)毎に判定している。
特許文献2では、センサーの出力方向が異なる+極性の素子と−極性の素子を組合わせたデュアルエレメント構成の焦電素子を複数用意し、検知エリアA内の+極性の素子の検知エリアと、検知エリアB内の−極性の素子の検知エリアとをセンサー本体を中心とする放射線上で隣接させたことを構成上の特徴としている。これにより、センサー本体に向かって進入する人体を検知可能としている。
特許文献3では、複数の量子型赤外線センサーを多角形の各頂点に配置し、各センサー出力値を用いて赤外線センサーから人体までの距離をそれぞれ算出し、算出結果と各赤外線センサーの位置情報を用いて発熱体(指)の3次元座標を求めている。
特開2007−187599号公報(特に、段落[0035]参照) 特開2007−178204号公報(特に、段落[0014]参照) 特開2007−80214号公報(特に、段落[0042]〜[0046]参照)
特許文献2では、焦電素子出力の波形をしきい値(H、L)と比較して人体を検知している。特許文献1でも、センサー出力値個々の比較結果から人体を検出している。このように、従来では、各センサー出力値を閾値とそれぞれ比較し、その比較結果の組合わせから、発熱体を検知している。このため、センサー感度が被検出体の温度などの外的な要因に左右され易くなり、また、検出位置の分解能を高めるためには、センサーの数を増やしたり、センサーの可動機構を設ける必要があり、部品点数の増加、コストの上昇を招いてしまう。更に、特許文献3では、測定対象の温度が既知であることを前提としているため、発熱体の温度が変化すると検出誤差の要因となるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、低コスト且つ分解能が高い位置検出装置を提供することである。
本発明の特徴は、測定エリアを複数の分割領域に区分して、被検出体が居る分割領域を検出する位置検出装置である。この位置検出装置は、被検出体から放射される電磁波を感知して、感知した電磁波の強度に応じた信号をそれぞれ出力し、且つ電磁波を感知する領域(以後、「感知領域」という)の一部が互いに重複するように配置された複数の電磁波感知部と、最も強い電磁波を感知した電磁波感知部と感知領域の一部が重複する他の電磁波感知部から出力される信号の大きさを、第1の閾値と比較する第1の比較部と、最も強い電磁波を感知した電磁波感知部から出力される信号の大きさと、他の電磁波感知部から出力される信号の大きさとの差を、第2の閾値と比較する第2の比較部と、第1の比較部による比較結果と第2の比較部による比較結果との組合わせに応じた分割領域の表を示すデータを格納する記憶部と、第1の比較部による比較結果と第2の比較部による比較結果とから、記憶部に格納された表を参照して、被検出体が居る分割領域を判定する位置演算部とを備える。
第1の比較部が、他の電磁波感知部の出力信号の大きさそのものを第1の閾値と比較しているのに対し、第2の比較部は、特定された電磁波感知部の出力信号の大きさと他の電磁波感知部の出力信号の大きさとの差を第2の閾値と比較している。よって、第1の比較部が電磁波感知部の出力信号の絶対値を判断しているのに対して、第2の比較部は、電磁波感知部の出力値間で相対的な判断を行っていると言える。
したがって、本発明の特徴によれば、位置演算部は、電磁波感知部の出力信号の絶対値の比較結果と電磁波感知部の出力値間の相対的な判断結果とを組合わせて、被検出体が居る分割領域を判定することができる。この相対的な判断結果を電磁波感知部の出力信号の絶対値の比較結果と組合わせることにより、電磁波感知部の出力信号の絶対値の比較結果だけを用いる場合に比べて、位置検出装置の位置検出精度は、被検出体が放射する電磁波の強度に左右されにくくなる。また、電磁波感知部の数を増やすことなく、測定エリアを多数の分割領域に細かく区分できるので、低コスト、つまり電磁波感知部の個数を増やさず、電磁波感知部を可動させる機構を用いることなく、且つ分解能が高い位置検出装置を実現することができる。
本発明の特徴において、第1の比較部は、各電磁波感知部から出力される信号に基づいて、最も強い電磁波を感知した電磁波感知部を特定する特定部と、特定された電磁波感知部と感知領域の一部が重複する他の電磁波感知部から出力された信号の大きさを第1の閾値と比較する第1の比較演算部と、を備えていてもよい。これにより、第1の比較部は、最も強い電磁波を感知した電磁波感知部と感知領域の一部が重複する他の電磁波感知部から出力される信号の大きさを、第1の閾値と比較することができる。
或いは、第1の比較部は、特定された電磁波感知部と感知領域の一部が重複する他の電磁波感知部を選択する選択部を更に備え、第1の比較演算部は、選択部により選択された他の電磁波感知部から出力された信号の大きさを第1の閾値と比較しても構わない。
また、第2の比較部は、最も強い電磁波を感知した電磁波感知部から出力される信号の大きさと、他の電磁波感知部から出力される信号の大きさとの差を算出する減算部と、減算部により算出された差を第2の閾値と比較する第2の比較演算部と、を備えていてもよい。これにより、第2の比較部は、最も強い電磁波を感知した電磁波感知部から出力される信号の大きさと、他の電磁波感知部から出力される信号の大きさとの差を、第2の閾値と比較することができる。
本発明の特徴において、測定エリアの外周は多角形の形状を有し、複数の電磁波感知部は、多角形の頂点、辺及び内部にそれぞれ配置されていてもよい。そして、特定部により特定された電磁波感知部が、多角形の頂点に配置されたものである場合、選択部は、当該頂点に交わる2つの辺それぞれに配置された2つの電磁波感知部を他の電磁波感知部として少なくとも選択する。特定部により特定された電磁波感知部が、多角形の辺に配置されたものである場合、選択部は、当該辺に沿って隣接する2つの電磁波感知部及び多角形の内側に向かって隣接する1つの電磁波感知部を他の電磁波感知部として少なくとも選択する。そして、特定部により特定された電磁波感知部が、多角形の内部に配置されたものである場合、選択部は、特定された電磁波感知部から平行でない2つの直線に沿って隣接する4つの電磁波感知部を他の電磁波感知部として少なくとも選択する。これにより、測定エリアの外周が多角形の形状を有する場合、選択部は、最も強い電磁波を感知した電磁波感知部の当該多角形における位置(頂点、辺、内部)に応じて、適切な電磁波感知部を選択することができる。
本発明の実施の形態に係わる位置検出装置の全体構成を示すブロック図である。 図1の位置判定部17の詳細な構成を示すブロック図である。 赤外線を感知する領域(感知領域)の一部が互いに重複する各赤外線センサーT〜Tの配置例を示す模式図である。 図3の人体Pが居る床面に形成される測定エリアSAを複数の分割領域に区分した状態を示す模式図である。 図5(a)〜図5(d)は、図1の最大値選択部13により測定エリアSAの各頂点に配置された赤外線センサーT、T、T、Tが特定された場合、図1の最近傍センサー判定部14が選択する他の赤外線センサーT〜Tの例を示す模式図である。 最大値選択部13により測定エリアSAの各頂点に配置された赤外線センサーT、T、T、Tが特定された場合、位置演算部が参照する位置判定表の例を示す。 図7(a)〜図7(d)は、図1の最大値選択部13により測定エリアSAの各辺に配置された赤外線センサーT、T、T、Tが特定された場合、図1の最近傍センサー判定部14が選択する他の赤外線センサーT〜Tの例を示す模式図である。 最大値選択部13により測定エリアSAの各辺に配置された赤外線センサーT、T、T、Tが特定された場合、位置演算部が参照する位置判定表の例を示す。 図1の最大値選択部13により測定エリアSAの内部に配置された赤外線センサーTが特定された場合、図1の最近傍センサー判定部14が選択する他の赤外線センサーT〜Tの例を示す模式図である。 最大値選択部13により測定エリアSAの内部に配置された赤外線センサーTが特定された場合、位置演算部が参照する位置判定表の例を示す。 図1に示した位置検出装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。 比較例に係わる分割領域の配置例を示す模式図である。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付している。
先ず、本発明の実施の形態に係わる位置検出装置の全体構成を説明する。本発明の実施の形態に係わる位置検出装置は、図4に示すように、測定エリアSAを複数の分割領域に区分して、被検出体が居る分割領域を検出する。図1に示すように、位置検出装置は、被検出体から放射される電磁波を感知して、感知した電磁波の強度に応じた信号をそれぞれ出力する電磁波感知部の一例としての赤外線センサーT〜Tと、赤外線センサーT〜Tから出力されるアナログ信号をデジタル信号へ変換するA/D変換器11a〜11iと、A/D変換器11a〜11iにより変換されたデジタル信号に基づいて、被検出体が居る分割領域を算出する演算処理部3とを少なくとも備える。
赤外線センサーT〜Tは、被検出体から放射される電磁波の一例として、人体などから放射される赤外線を感知して、感知した赤外線の強度に応じた信号をそれぞれ出力する。また、図3を参照して後述するように、赤外線センサーT〜Tは、赤外線を感知する領域(以後、「感知領域」という)の一部が互いに重複するように配置されている。赤外線センサーT〜Tとしては、強誘電体(例えばPZT)の温度変化によって電荷を生じる焦電効果を利用した焦電型赤外線センサーや、半導体部分に入射する赤外線のエネルギーに応じた正孔・電子対を生成する量子型赤外線センサーなどを用いることができる。本発明の実施の形態では、焦電型赤外線センサーを例に取り説明する。
演算処理部3は、最も強い赤外線を感知した赤外線センサーT〜Tと感知領域の一部が重複する他の赤外線センサーT〜Tから出力される信号の大きさを、第1の閾値Laと比較する第1の比較部としての機能と、最も強い赤外線を感知した赤外線センサーT〜Tから出力される信号の大きさと、他の赤外線センサーT〜Tから出力される信号の大きさとの差を、第2の閾値Lbと比較する第2の比較部としての機能と、第1の比較部による比較結果と第2の比較部による比較結果との組合わせに応じた分割領域の表(以後、「位置判定表」という)を示すデータを格納する記憶部としての機能と、第1の比較部による比較結果と第2の比較部による比較結果とから、記憶部に格納された位置判定表を参照して、被検出体が居る分割領域を判定する位置演算部としての機能とを備える。
演算処理部3は、上記した各機能を備える専用のハードウェアとして構成しても良いし、マイコンを用いて上記機能を実現する為の演算アルゴリズムを規定したコンピュータプログラムなどのソフトウェアとして構成しても構わない。
第1の比較部は、各赤外線センサーT〜Tから出力される信号の内、最大の値を特定する最大値選択部13と、最大値選択部13により特定された値の信号を出力している赤外線センサーT〜Tを特定する最近傍センサー判定部14(最大値選択部13と最近傍センサー判定部14を併せて特定部と称する)と、最近傍センサー判定部14にて特定された赤外線センサーと感知領域の一部が重複する他の赤外線センサーT〜Tを選択する隣接センサー判定部19(選択部と称する)と、隣接センサー判定部19により選択された他の赤外線センサーT〜Tから出力された信号の大きさを第1の閾値Laと比較する第1の比較演算部と、を備える。第1の比較演算部は、隣接センサー判定部19により選択された他の赤外線センサーT〜Tから出力された信号の大きさと第1の閾値Laとの強弱関係をそれぞれ判断する。
第2の比較部は、最大値選択部13により特定された値と、隣接センサー判定部19により選択された他の赤外線センサーT〜Tから出力される信号の大きさとの差を算出する減算部と、減算部により算出された差を第2の閾値Lbと比較する第2の比較演算部と、を備える。第2の比較演算部は、減算部により算出された差と第2の閾値Lbとの大小関係をそれぞれ判断する。
その他、演算処理部3は、各赤外線センサーT〜Tから出力される信号のうち1つでも第3の閾値Loを超えるものがあるか否かによって被検出体としての人体が測定エリアSAに居るか否かを判断する存在判断部12と、最も強い赤外線を感知した赤外線センサーT〜Tから出力される信号に基づいて第1の閾値La及び第2の閾値Lbを演算する位置判定用閾値演算部15と、最も強い赤外線を感知した赤外線センサーT〜Tに基づいて位置演算部が用いる位置判定表を選択する位置判定表選択部16と、位置判定部17と、位置変換部18とを備える。存在判断部12は、最大値選択部13が特定した赤外線センサーT〜Tの出力信号の大きさが第3の閾値Loを超えているか否かを判断してもよい。なお、第3の閾値Loは予め定められた数値である。
図2に示すように、位置判定部17は、上記した第1の比較演算部21、減算部22、第2の比較演算部23、位置演算部24、及び記憶部25としての機能を備える。位置判定部17により判定された被検出体が居る分割領域は、図1の位置変換部18により所定の出力形式に変換されてユーザに対して出力される。
図3を参照して、感知領域の一部が互いに重複する図1の赤外線センサーT〜Tの配置例を説明する。9個の赤外線センサーT〜Tは、被検出体としての人体Pの頭上、例えば屋内の天井に沿って縦3個×横3個で格子状に略等間隔に配列されている。各赤外線センサーT〜Tの感知領域は、センサー中心から角度鉛直下方に向かって、所定の角度の範囲内において放射状に広がり、人体Pが居る床面において、各感知領域の外周は円形の形状を成している。以後、床面におけるこの円形の領域を、感知領域AT1〜AT9と呼ぶ。
各赤外線センサーT〜Tは、人体Pが各感知領域AT1〜AT9の中心に近いほど強い赤外線を感知し、逆に、人体Pが各感知領域AT1〜AT9の中心から遠ざかるほど弱い赤外線を感知する。よって、各赤外線センサーT〜Tから出力される信号の大きさは、人体Pが各感知領域AT1〜AT9の中心に近いほど大きくなり、各感知領域AT1〜AT9の中心から遠ざかるほど小さくなる。
各赤外線センサーT〜Tの感知領域AT1〜AT9の一部は互いに重複している。具体的には、隣接する赤外線センサーT〜Tの感知領域AT1〜AT9の一部が互いに重複している。例えば、縦方向に隣接する赤外線センサーTの感知領域AT3と赤外線センサーTの感知領域AT6はその一部が互いに重複し、横方向に隣接する赤外線センサーTの感知領域AT8と赤外線センサーTの感知領域AT9もその一部が互いに重複している。
また、測定エリアSAは、赤外線センサーT〜Tの格子状の配置に対応した四角形(多角形の一例)の形状を有している。赤外線センサーT〜Tは、測定エリアSA(四角形)の頂点、辺、または内部のいずれかに対応する位置に配置されている。具体的に、赤外線センサーT、赤外線センサーT、赤外線センサーT、赤外線センサーTは、測定エリアSAの各頂点に配置され、赤外線センサーT、赤外線センサーT、赤外線センサーT、赤外線センサーTは、測定エリアSAの各辺に配置され、赤外線センサーTは、測定エリアSAの内部に配置されている。
測定エリアSAの頂点に配置された赤外線センサーTの感知領域AT1は、少なくとも当該頂点に交わる2つの辺それぞれに配置された2つの赤外線センサーT、Tの感知領域AT2、AT4と一部が重複している。他の頂点に配置された赤外線センサーT、T、Tの感知領域AT3、AT7、AT9についても同様である。
測定エリアSAの辺に配置された赤外線センサーTの感知領域AT2は、少なくとも当該辺に沿って隣接する2つの赤外線センサーT、Tの感知領域AT1、AT3、及び測定エリアSAの内側に向かって隣接する1つの赤外線センサーTの感知領域AT5と一部が重複している。他の辺に配置された赤外線センサーT、T、Tの感知領域AT4、AT6、AT8についても同様である。
そして、測定エリアSAの内部に配置された赤外線センサーTの感知領域AT5は、少なくとも当該赤外線センサーTから平行でない2つの直線に沿って隣接する4つの赤外線センサーT、T、T、Tの感知領域AT2、AT4、AT6、AT8と一部が重複している。ここでは「平行でない2つの直線」の一例として、互いに垂直な縦方向及び横方向の場合を示すが、「平行でない2つの直線」は垂直に交わらなくても構わない。
図4は、図3の人体Pが居る床面に形成される測定エリアSAを複数の分割領域に区分した状態を示す模式図である。本発明の実施の形態では、縦3個×横3個に格子状に配列された赤外線センサーT〜Tによって、四角形の形状を有する測定エリアSAが形成されている。この測定エリアSAは複数(図4の例では、81個)の分割領域に区分される。図1に示した演算処理部3は、赤外線センサーT〜Tから出力される信号に基づいて人体が居る分割領域を特定することにより、人体の位置を検出する。つまり、本発明の実施の形態に係わる位置検出装置の検出位置の分解能は分割領域の大きさにより定まる。
次に、図5〜図10を参照して、最近傍センサー判定部14により特定された赤外線センサーT〜Tに応じて、図1の隣接センサー判定部19が選択する他の赤外線センサーT〜Tの例、及び位置演算部が参照する位置判定表の例をそれぞれ説明する。
図5(a)〜図5(d)は、図1の最近傍センサー判定部14により測定エリアSAの各頂点に配置された赤外線センサーT、T、T、Tが特定された場合、図1の隣接センサー判定部19が選択する他の赤外線センサーT〜Tの例を示す。図5(a)に示すように、赤外線センサーTが最も強い赤外線を感知した赤外線センサーとして特定された場合、隣接センサー判定部19は当該頂点に交わる2つの辺それぞれに配置された2つの赤外線センサーT、Tを選択する。同様にして、図5(b)〜図5(d)に示すように、赤外線センサーT、T、Tが最も強い赤外線を感知した赤外線センサーとして特定された場合、最近傍センサー判定部14は当該頂点に交わる2つの辺それぞれに配置された2つの赤外線センサーT、T、T、Tを選択する。なお、図5(a)〜図5(d)において、最近傍センサー判定部14が特定した赤外線センサーを「T’」と表記し、隣接センサー判定部19が選択した2つの赤外線センサーを「T’」、「T’」と表記する。
図6は、最近傍センサー判定部14により測定エリアSAの各頂点に配置された赤外線センサーT、T、T、Tが特定された場合、位置演算部が参照する位置判定表の例を示す。「E’」は、最大値選択部13により特定された値、即ち最近傍センサー判定部14が特定した赤外線センサーT’の出力信号の大きさを示し、「E’」、「E’」は、隣接センサー判定部19が選択した2つの赤外線センサーT’、T’のそれぞれの出力信号の大きさを示す。第1の閾値Laは、E’に予め定めた係数Caを乗じて求め、第2の閾値Lbは、E’に予め定めた係数Cbを乗じて求めたものである。
図6の位置判定表の横軸は、隣接センサー判定部19が選択した2つの赤外線センサーT’、T’から出力される信号の大きさE’、E’を第1の閾値Laとそれぞれ比較した結果の組合わせ(4パターン)を示している。また、図6の位置判定表の縦軸は、赤外線センサーT’の出力信号の大きさE’と2つの赤外線センサーT’、T’から出力される信号の大きさE’、E’との差を、第2の閾値Lbとそれぞれ比較した結果の組合わせ(4パターン)を示している。
図6の位置判定表は、縦軸の比較結果の組合わせ(4パターン)と横軸の比較結果の組合わせ(4パターン)とを更に組合わせて、4×4=16パターンの場合分けによる分割領域Z1〜Z9を示す。図6における分割領域Z1〜Z9は、図5(a)〜図5(d)の分割領域Z1〜Z9に対応している。したがって、図2の位置演算部24は、隣接センサー判定部19により測定エリアSAの各頂点に配置された赤外線センサーT、T、T、Tが特定された場合、図6に示す位置判定表を参照して、人体が居る分割領域Z1〜Z9を特定することができる。
例えば、最近傍センサー判定部14が赤外線センサーTを特定した場合(T’=T)、図5(a)に示すように、隣接センサー判定部19は2つの赤外線センサーT、Tを選択する(T’=T、T’=T)。そして、2つの赤外線センサーT、Tから出力される信号の大きさ(E’、E’)が共に第1の閾値Laよりも大きく、且つ、赤外線センサーTの出力信号の大きさE’と2つの赤外線センサーT、Tから出力される信号の大きさ(E’、E’)との差が共に第2の閾値Lbよりも大きい場合、図2の位置演算部24は、図6に示す位置判定表を参照して、図5(a)に示す分割領域Z1に人体が居ると判定する。
図7(a)〜図7(d)は、図1の最近傍センサー判定部14により測定エリアSAの各辺に配置された赤外線センサーT、T、T、Tが特定された場合、図1の隣接センサー判定部19が選択する他の赤外線センサーT〜Tの例を示す。図7(a)に示すように、赤外線センサーTが最も強い赤外線を感知した赤外線センサーとして特定された場合、隣接センサー判定部19は当該辺に沿って隣接する2つの赤外線センサーT、T及び測定エリアSAの内側に向かって隣接する1つの赤外線センサーTを選択する。同様にして、図7(b)〜図7(d)に示すように、赤外線センサーT、T、Tが最も強い赤外線を感知した赤外線センサーとして特定された場合、隣接センサー判定部19は当該辺に沿って隣接する2つの赤外線センサーT、T、T、T及び測定エリアSAの内側に向かって隣接する1つの赤外線センサーTを選択する。なお、図7(a)〜図7(d)において、最近傍センサー判定部14が特定した赤外線センサーを「T’」と表記し、隣接センサー判定部19が選択した3つの赤外線センサーを「T’」、「T’」、「T’」と表記する。
図8は、最近傍センサー判定部14により測定エリアSAの各辺に配置された赤外線センサーT、T、T、Tが特定された場合、位置演算部が参照する位置判定表の例を示す。「E’」は、最大値選択部13により特定された値、即ち最近傍センサー判定部14が特定した赤外線センサーT’の出力信号の大きさを示し、「E’」、「E’」、「E’」は、隣接センサー判定部19が選択した3つの赤外線センサーT’、T’ 、T’のそれぞれの出力信号の大きさを示す。第1の閾値La及び第2の閾値Lbは、図6と同じである。
図8の位置判定表の横軸は、隣接センサー判定部19が選択した3つの赤外線センサーT’、T’ 、T’から出力される信号の大きさE’、E’ 、E’を第1の閾値Laとそれぞれ比較した結果の組合わせ(8パターン)を示している。また、図8の位置判定表の縦軸は、赤外線センサーT’の出力信号の大きさE’と3つの赤外線センサーT’、T’ 、T’から出力される信号の大きさE’、E’ 、E’との差を、第2の閾値Lbとそれぞれ比較した結果の組合わせ(8パターン)を示している。
図8の位置判定表は、縦軸の比較結果の組合わせ(8パターン)と横軸の比較結果の組合わせ(8パターン)とを更に組合わせて、8×8=64パターンの場合分けによる分割領域Z1〜Z15を示す。図8における分割領域Z1〜Z15は、図7(a)〜図7(d)の分割領域Z1〜Z15に対応している。したがって、図2の位置演算部は、最近傍センサー判定部14により測定エリアSAの各辺に配置された赤外線センサーT、T、T、Tが特定された場合、図8に示す位置判定表を参照して、人体が居る分割領域Z1〜Z15を特定することができる。
例えば、最近傍センサー判定部14が赤外線センサーTを特定した場合(T’=T)、図7(a)に示すように、隣接センサー判定部19は3つの赤外線センサーT、T、Tを選択する(T’=T、T’=T、T’=T)。そして、3つの赤外線センサーT、T、Tから出力される信号の大きさ(E’、E’、E’)が総て第1の閾値La以上であり、且つ、赤外線センサーTの出力信号の大きさE’と3つの赤外線センサーT、T、Tから出力される信号の大きさ(E’、E’、E’)との差が総て第2の閾値Lb以下である場合、図2の位置演算部24は、図8に示す位置判定表を参照して、図7(a)に示す分割領域Z13に人体が居ると判定する。
図9は、図1の最近傍センサー判定部14により測定エリアSAの内部に配置された赤外線センサーTが特定された場合、図1の隣接センサー判定部19が選択する他の赤外線センサーT、T、T、Tの例を示す。図9に示すように、赤外線センサーTが最も強い赤外線を感知した赤外線センサーとして特定された場合、隣接センサー判定部19は当該赤外線センサーTから平行でない2つの直線に沿って隣接する4つの赤外線センサーT、T、T、Tを選択する。なお、図9において、最近傍センサー判定部14が特定した赤外線センサーTを「T’」と表記し、隣接センサー判定部19が選択した4つの赤外線センサーT、T、T、Tを「T’」、「T’」、「T’」、「T’」と表記する。
図10は、最近傍センサー判定部14により測定エリアSAの内部に配置された赤外線センサーTが特定された場合、位置演算部が参照する位置判定表の例を示す。「E’」は、最大値選択部13により特定された値、即ち最近傍センサー判定部14が特定した赤外線センサーT’の出力信号の大きさを示し、「E’」、「E’」、「E’」、「E’」は、隣接センサー判定部19が選択した4つの赤外線センサーT’、T’ 、T’ 、T’のそれぞれの出力信号の大きさを示す。第1の閾値La及び第2の閾値Lbは、図6と同じである。
図10の位置判定表の横軸は、隣接センサー判定部19が選択した4つの赤外線センサーT’、T’ 、T’ 、T’から出力される信号の大きさE’、E’ 、E’ 、E’を第1の閾値Laとそれぞれ比較した結果の組合わせ(16パターン)を示している。また、図10の位置判定表の縦軸は、赤外線センサーT’の出力信号の大きさE’と4つの赤外線センサーT’、T’、T’、T’から出力される信号の大きさE’、E’、E’、E’との差を、第2の閾値Lbとそれぞれ比較した結果の組合わせ(16パターン)を示している。
図10の位置判定表は、縦軸の比較結果の組合わせ(16パターン)と横軸の比較結果の組合わせ(16パターン)とを更に組合わせて、16×16=256パターンの場合分けによる分割領域Z1〜Z25を示す。図10における分割領域Z1〜Z25は、図9の分割領域Z1〜Z25に対応している。したがって、図2の位置演算部は、最近傍センサー判定部14により測定エリアSAの内部に配置された赤外線センサーTが特定された場合、図10に示す位置判定表を参照して、人体が居る分割領域Z1〜Z25を特定することができる。
例えば、3つの赤外線センサーT、T、T、Tから出力される信号の大きさ(E’、E’、E’、E’)が総て第1の閾値La以上であり、且つ、赤外線センサーTの出力信号の大きさE’と4つの赤外線センサーT、T、T、Tから出力される信号の大きさ(E’、E’、E’、E’)との差が総て第2の閾値Lb以下である場合、図2の位置演算部24は、図10に示す位置判定表を参照して、図9に示す分割領域Z13に人体が居ると判定する。
図11を参照して、図1に示した位置検出装置の動作手順の一例を説明する。
(イ)先ず、S01段階において、A/D変換器11a〜11iは、赤外線センサーT〜Tとから出力されるアナログ信号を取り込み、アナログ信号の大きさEを数値化する。具体的には、赤外線センサーT〜Tが検出した赤外線量に応じて出力レベルが高(Hi)と低(Lo)に繰返し変動するデジタル信号へ変換する。S03段階において、存在判断部12は、各赤外線センサーT〜Tから出力される信号のうち1つでも第3の閾値Loを超えるものがあるか否かによって被検出体としての人体が測定エリアSAに居るか否かを判断する。各赤外線センサーT〜Tから出力される信号のうち1つでも第3の閾値Loを超えるものがある場合(S03でYES)、測定エリアSA内のいずれかの分割領域に人体が居ると判断して、S05段階へ進む。一方、各赤外線センサーT〜Tから出力される信号のうち1つでも第3の閾値Loを超えるものがない場合(S03でNO)、測定エリアSA内のいずれの分割領域にも人体は居ないと判断して、図11のフローチャートは終了する。
(ロ)S05段階に進み、最大値選択部13は、各A/D変換器11a〜11iにより変換された信号のうち、最も大きい信号を選択し、その信号の大きさE’とする。S07段階に進み、第1の比較部及び第2の比較部は、第1の閾値La及び第2の閾値Lbをそれぞれ算出する。S09段階に進み、最近傍センサー判定部14は、最も大きい信号E’を出力する赤外線センサーT〜Tを選択し、これをT’とする。このようにして、最大値選択部13は、最も大きい信号E’を出力する赤外線センサーT’を特定する。
(ハ)S11段階に進み、測定エリアSA内における赤外線センサーT’の位置に応じて、位置検出に使用する位置判定表を図6、図8及び図10の中から選択する。赤外線センサーT’が測定エリアSAの頂点(角部)に位置している場合、図6の位置判定表を選択し、測定エリアSAの辺に位置している場合、図8の位置判定表を選択し、測定エリアSAの内部に位置している場合、図10の位置判定表を選択する。S13段階に進み、図5(a)〜図5(d)、図7(a)〜図7(d)及び図9を参照して、選択した位置判定表におけるT’(nは、m、2〜5)に相当する赤外線センサーT〜Tを選択し、それらの出力信号の大きさE’(nは、m、2〜5)を、S11で選択した位置判定表にそれぞれ代入する。このようにして、隣接センサー判定部19は、S09段階で選択された赤外線センサーT’と感知領域の一部が重複する他の赤外線センサーT〜Tを選択することができる。
(ニ)S15段階に進み、第1の閾値La、第2の閾値Lb及び出力信号の大きさE’(nは、m、2〜5)と、S11で選択した位置判定表を用いて、分割領域Z1〜Z25を求める。具体的には、最も強い赤外線を感知した赤外線センサーT〜Tと感知領域の一部が重複する他の赤外線センサーT〜Tから出力される信号の大きさを、第1の閾値Laと比較して強弱判定を行い、また、最も強い赤外線を感知した赤外線センサーT〜Tから出力される信号の大きさと、他の赤外線センサーT〜Tから出力される信号の大きさとの差を、第2の閾値Lbと比較して強弱判定を行う。これらの比較結果の組合わせをS11で選択した位置判定表に当てはめて、該当するZ1〜Z25を求める。第1の閾値Laとの強弱判定により、最も強い赤外線を感知した赤外線センサーT〜Tの出力信号の大きさが他の赤外線センサーT〜Tの出力信号の大きさに比べて十分に大きいか、同程度かの2通りの判定を行うことができる。
(ホ)S17段階に進み、S15で求めた分割領域Z1〜Z25及びS09で選択した赤外線センサーT〜Tから、図5(a)〜図5(d)、図7(a)〜図7(d)及び図9を参照して、被測定対象である人体が居る分割領域Z1〜Z25を特定する。最後に、S19段階に進み、人体が居る分割領域Z1〜Z25を所定の出力形式に変換してユーザに対して出力する。なお、S07段階はS13段階とS15段階の間に実施しても構わない。
以上説明したように本発明の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
第1の比較部が、他の赤外線センサーT〜Tの出力信号の大きさそのものを第1の閾値Laと比較しているのに対し、第2の比較部は、最も強い赤外線を感知した赤外線センサーT〜Tの出力信号の大きさと他の赤外線センサーT〜Tの出力信号の大きさとの差を第2の閾値Lbと比較している。よって、第1の比較部が赤外線センサーT〜Tの出力信号の絶対値を判断しているのに対して、第2の比較部は、赤外線センサーT〜Tの出力値間で相対的な判断を行っていると言える。
したがって、位置演算部24は、赤外線センサーT〜Tの出力信号の絶対値の比較結果と赤外線センサーT〜Tの出力値間の相対的な判断結果とを組合わせて、人体が居る分割領域Z1〜Z25を判定することができる。この相対的な判断結果を赤外線センサーT〜Tの出力信号の絶対値の比較結果と組合わせることにより、赤外線センサーT〜Tの出力信号の絶対値の比較結果だけを用いる場合に比べて、位置検出装置の位置検出精度は、人体が放射する赤外線の強度に左右されにくくなる。
また、図4に示したように、実施の形態に係わる位置検出装置によれば、9個の赤外線センサーT〜Tを用いて、測定エリアSAを縦方向9個×横方向9個=計81個の分割領域に区分することができる。これに対して、特許文献1に示したように、赤外線センサーの感知領域を重ね合わせない場合、9個の赤外線センサーT〜Tを用いて、測定エリアSAを縦方向3個×横方向3個=計9個の分割領域に区分することができる。また、赤外線センサーの感知領域を重ね合わせるが、赤外線センサーT〜Tの出力信号の絶対値の比較結果だけを用いる場合、図12に示すように、9個の赤外線センサーT〜Tを用いて、測定エリアSAを縦方向5個×横方向5個=計25個の分割領域に区分することができる。このように、赤外線センサーT〜Tの数を増やすことなく、測定エリアSAを多数の分割領域に細かく区分できるので、低コスト、つまりセンサーの個数を増やさず、センサー可動機構を用いることなく、且つ分解能が高い位置検出装置及び位置検出方法を実現することができる。
位置検出装置の位置検出精度が、人体が放射する赤外線の強度に左右されにくくなるので、特許文献3とは異なり、人体の温度が既知である必要はなく、発熱体の温度が変化しても検出誤差は発生しにくくなる。
測定エリアSAの外周が四角形の形状を有し、赤外線センサーT〜Tが四角形の頂点、辺及び内部にそれぞれ配置されている場合に、最も強い赤外線を感知した赤外線センサーT〜Tの当該四角形における位置(頂点、辺、内部)に応じて、最近傍センサー判定部14及び隣接センサー判定部19は、赤外線センサーT〜Tを選択し、位置演算部24は、位置判定表を使い分ける。これにより、位置検出を行うために適した赤外線センサーT〜Tを選択し、位置判定表を使うことができる。
なお、9個の赤外線センサーT〜Tを格子状に配置する場合について説明したが、赤外線センサーの間隔を変えずに赤外線センサーの数を更に増やすことによって、測定エリアSAを広げることができる。また、測定エリアSAを広げず、赤外線センサーの間隔を狭めて赤外線センサーの数を更に増やすことによって、分割領域を小さくする、すなわち位置分解能を高めることができる。更に、第2の閾値Lbを複数種類用いて強弱判定を行うことにより更に細かく位置判定を行うことができる。
上記のように、本発明は、1つの実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明の実施の形態では、電磁波の一例として人体Pから放射される赤外線について説明したが、本発明の位置検出装置では、赤外線以外の帯域の電磁波であっても構わない。例えば、自動車などの移動体から放射される電波を周辺の測定点で受信した際の電波強度から、上記した検出アルゴリズムに基づいて移動体の位置を推定してもよい。また、本発明は、指先など人体Pの一部分の位置を検出する装置に対しても適用することができる。
図3では、複数の赤外線センサーT〜Tが格子状に略等間隔に配列されている場合を示したが、本発明における複数の赤外線センサーの配置は格子状や等間隔に限定されない。重複する感知領域の形状と測定エリアSAの分割領域の形状との間に直接的な関係は無いので、赤外線センサーT〜Tの間隔や測定対象との距離は任意に設定することができる。赤外線センサーT〜Tの間隔は異なっていてもよいし、格子状以外に、測定エリアSAが四角形以外の多角形になるような赤外線センサーの配置であってもよい。また、各赤外線センサーT〜Tについて、感知領域AT1〜AT9の形状は円形に限定されることはなく、その他の形状であっても構わない。
最近傍センサー判定部14により特定された赤外線センサーT〜Tと感知領域の一部が重複する他の赤外線センサーT〜Tとの信号の大きさの差分の比較は、位置検出装置のユーザによって行わないようにしても構わない。すなわち、第1の比較部は、各赤外線センサーT〜Tから出力される信号に基づいて、最も強い赤外線を感知した赤外線センサーT〜Tを特定する最近傍センサー判定部14と、特定された赤外線センサーT〜Tと感知領域の一部が重複する他の赤外線センサーT〜Tから出力された信号の大きさを第1の閾値Laと比較する第1の比較演算部21と、を備えるが、両者の差分の大きさを第2の閾値Lbと比較する第2の比較演算部23を備えず、例えば両者の差分の大きさは常に第2の閾値Lb以下と判定しても構わない。これにより、ユーザは、位置検出の分解能や位置検出の処理速度などを任意に選択することができる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
3 演算処理部
11a〜11i A/D変換器
12 存在判定部
13 最大値選択部
14 最近傍センサー判定部
15 位置判定用閾値演算部
16 位置判定表選択部
17 位置判定部
18 位置変換部
19 隣接センサー判定部
21 第1の比較演算部
22 減算部
23 第2の比較演算部
24 位置演算部
25 記憶部
T1〜AT9 感知領域
P 人体
〜T 赤外線センサー(電磁波感知部)
SA 測定エリア
Z1〜Z25 分割領域

Claims (5)

  1. 測定エリアを複数の分割領域に区分して、被検出体が居る分割領域を検出する位置検出装置であって、
    被検出体から放射される電磁波を感知して、感知した電磁波の強度に応じた信号をそれぞれ出力し、且つ前記電磁波を感知する領域(以後、「感知領域」という)の一部が互いに重複するように配置された複数の電磁波感知部と、
    最も強い電磁波を感知した電磁波感知部と感知領域の一部が重複する他の電磁波感知部から出力される信号の大きさを、第1の閾値と比較する第1の比較部と、
    最も強い電磁波を感知した電磁波感知部から出力される信号の大きさと、前記他の電磁波感知部から出力される信号の大きさとの差を、第2の閾値と比較する第2の比較部と、
    前記第1の比較部による比較結果と前記第2の比較部による比較結果との組合わせに応じた前記分割領域の表を示すデータを格納する記憶部と、
    前記第1の比較部による比較結果と前記第2の比較部による比較結果とから、前記記憶部に格納された前記表を参照して、前記被検出体が居る前記分割領域を判定する位置演算部と、を備える
    ことを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記第1の比較部は、
    各電磁波感知部から出力される信号に基づいて、最も強い電磁波を感知した電磁波感知部を特定する特定部と、
    前記特定された電磁波感知部と感知領域の一部が重複する他の電磁波感知部から出力された信号の大きさを第1の閾値と比較する第1の比較演算部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記第1の比較部は、前記特定された電磁波感知部と感知領域の一部が重複する他の電磁波感知部を選択する選択部を更に備え、前記第1の比較演算部は、前記選択部により選択された前記他の電磁波感知部から出力された信号の大きさを第1の閾値と比較する
    ことを特徴とする請求項2に記載の位置検出装置。
  4. 前記第2の比較部は、
    最も強い電磁波を感知した電磁波感知部から出力される信号の大きさと、前記他の電磁波感知部から出力される信号の大きさとの差を算出する減算部と、
    前記減算部により算出された差を第2の閾値と比較する第2の比較演算部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の位置検出装置。
  5. 前記測定エリアの外周は多角形の形状を有し、
    前記複数の電磁波感知部は、前記多角形の頂点、辺及び内部にそれぞれ配置され、
    前記特定部により特定された電磁波感知部が、前記多角形の頂点に配置されたものである場合、前記選択部は、当該頂点に交わる2つの辺それぞれに配置された2つの電磁波感知部を前記他の電磁波感知部として少なくとも選択し、
    前記特定部により特定された電磁波感知部が、前記多角形の辺に配置されたものである場合、前記選択部は、当該辺に沿って隣接する2つの電磁波感知部及び前記多角形の内側に向かって隣接する1つの電磁波感知部を前記他の電磁波感知部として少なくとも選択し、
    前記特定部により特定された電磁波感知部が、前記多角形の内部に配置されたものである場合、前記選択部は、前記特定された電磁波感知部から平行でない2つの直線に沿って隣接する4つの電磁波感知部を前記他の電磁波感知部として少なくとも選択する
    ことを特徴とする請求項3に記載の位置検出装置。
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