JP2011185245A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルの暖機及び冷却をともに効率良く行うことができる内燃機関の冷却装置を提供する。
【解決手段】シリンダブロック11及びオイルクーラ3を循環する冷却水の経路Bと、シリンダヘッド12とオイルクーラ3とEGRクーラ45を循環する冷却水の経路Cと、経路Bに冷却水を循環させ内燃機関の運転状態によらず作動及び停止させることが可能な第1ポンプ21と、経路Cに冷却水を循環させ内燃機関の運転状態によらず経路Cにおける冷却水の循環方向を正転又は逆転に切り替え可能な第2ポンプ22と、を備え、経路B及び経路Cはオイルクーラ3に冷却水を通過させる経路を共有する。オイルを暖機させる暖機条件において第1ポンプ21を停止させるとともに第2ポンプ22を作動させる。オイルの冷却する冷却条件において、第1ポンプ21及び第2ポンプ22を、オイルクーラ3に冷却水を通過させる方向が同じになるように作動させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、内燃機関の冷却装置に関する。
内燃機関内に冷却水を循環させる第1電動ポンプと、排気熱交換器とATオイル熱交換器に冷却水を循環させる第2電動ポンプと、を備え、第1電動ポンプにより内燃機関を循環する冷却水の経路と第2電動ポンプにより排気熱交換器及びATオイル熱交換器を循環する冷却水の経路とを切り離すことができるように構成し、内燃機関の暖機時は第1電動ポンプを停止することにより内燃機関内に冷却水を滞留させて内燃機関の早期暖機を図ると共に、ATオイルの暖機時には上記2つの冷却水の経路を切り離して第2電動ポンプを駆動することにより排気熱をATオイル及びATの昇温に利用することを図った内燃機関の冷却装置が提案されている(特許文献1を参照)。
特開2008−185002号公報 特開2009−216028号公報
内燃機関のオイル暖機をより速く行うために、より効率良く排気の熱を利用してオイルの暖機を行えることと、通常運転時のオイルの過昇温を抑制するために、より効率よくオイルを冷却できることと、を好適に両立できることが燃費や機関性能の向上のために望ましい。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、オイルの暖機及び冷却をともに効率良く行うことができる内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の内燃機関の冷却装置は、
内燃機関のシリンダブロックと、内燃機関のオイルと冷媒との間で熱交換可能に構成されるオイル熱交換器と、を循環する冷媒の第1の経路と、
内燃機関のシリンダヘッドと、前記オイル熱交換器と、内燃機関の排気と冷媒との間で熱交換可能に構成される排気熱交換器と、を循環する冷媒の第2の経路と、
前記第1の経路に冷媒を循環させ、内燃機関の運転状態によらず作動及び停止の状態を制御可能に構成された第1のポンプと、
前記第2の経路に冷媒を循環させ、内燃機関の運転状態によらず前記第2の経路における冷媒の循環方向を切り替え可能に構成された第2のポンプと、
前記第1のポンプ及び前記第2のポンプを制御する制御手段と、
を備え、
前記第1の経路及び前記第2の経路は、前記オイル熱交換器に冷媒を通過させる経路を共有するように構成され、
前記制御手段は、
前記オイルの温度を上昇させるべき所定の暖機条件において、前記第1のポンプを停止させるとともに前記第2のポンプを作動させ、
前記オイルの温度を低下させるべき所定の冷却条件において、前記第1のポンプ及び前記第2のポンプを、前記第1のポンプが前記オイル熱交換器に冷媒を通過させる方向と
前記第2のポンプが前記オイル熱交換器に冷媒を通過させる方向とが同じになるように作動させることを特徴とする。
第1の経路を循環する冷媒は比較的低温のシリンダブロックと熱交換するため比較的低温になるのに対し、第2の経路を循環する冷媒は比較的高温のシリンダヘッドや燃焼により発生した熱により高温状態になっている排気と熱交換するため比較的高温になる。
オイル熱交換器には第1の経路を循環する冷媒も第2の経路を循環する冷媒も流入可能だが、特に暖機条件においては第1のポンプが停止させられることから、第2の経路を循環する比較的高温の冷媒のみがオイル熱交換器に流入してオイルと熱交換することになる。
これにより、暖機条件においてはシリンダヘッドや排気を介して燃焼により発生した熱をより積極的にオイルの昇温に利用することが可能になる。従って、効率良くオイルの暖機を行うことが可能になる。一方、冷却条件においては、大流量の冷媒がオイル熱交換器を通過することになるので、効率良くオイルの冷却を行うことが可能になる。
従って、本発明の内燃機関の冷却装置によれば、内燃機関のオイルの冷却性能及び暖機性能をともに高めることが可能になる。
本発明において、
前記内燃機関の排気の一部をEGRガスとして吸気系に還流させるEGR装置と、
前記内燃機関の運転状態に応じて前記EGR装置によるEGRガスの還流の実行を制御するEGR制御手段と、
を備え、
前記排気熱交換器は、前記EGR装置により還流するEGRガスと冷媒との間で熱交換可能に構成され、
前記制御手段は、前記暖機条件において、前記EGR装置によるEGRガスの還流が行われるか否かに応じて、前記第2のポンプが冷媒を循環させる向きを切り替えるようにしても良い。
EGR装置によるEGRガスの還流が行われている場合、排気熱交換器において高温のEGRガスと冷媒との間で熱交換が行われるため、排気熱交換器から流出する冷媒は高温になる。従って、排気熱交換器から流出する高温の冷媒がすぐ下流においてオイル熱交換器に流入するような向きで第2のポンプが冷媒を循環させれば、EGRガスから回収した熱を効率よく利用してオイルを昇温することができる。
一方、EGR装置によるEGRガスの還流が行われていない場合、排気熱交換器はEGRガスの流れが無く低温状態になるため、排気熱交換器から流出する冷媒は低温になる。
従って、排気熱交換器から流出する低温の冷媒がすぐにはオイル熱交換器に流入しないような向き、すなわち上記EGRガスの還流が行われている場合と逆の向きで第2のポンプが冷媒を循環させれば、低温の冷媒とオイルとの熱交換を抑制することができる。
そして、シリンダヘッドから流出した高温の冷媒とオイルとの熱交換により、燃焼により発生した熱を効率よく利用してオイルを昇温することができる。
このように、上記構成において、前記制御手段は、前記暖機条件において、
前記EGR制御手段によりEGRガスの還流が実行される運転状態では、前記オイル熱交換器が冷媒の流れ方向で前記排気熱交換器の下流側になるように前記第2のポンプに
よる冷媒の循環方向を制御し、
前記EGR制御手段によりEGRガスの還流が実行されない運転状態では、前記オイル熱交換器が冷媒の流れ方向で前記排気熱交換器の上流側になるように前記第2のポンプによる冷媒の循環方向を制御すると良い。
本発明において、
内燃機関のシリンダブロックと、シリンダヘッドと、外気と冷媒との間で熱交換可能に構成される外気熱交換器と、を循環する冷媒の第3の経路を備え、
前記第1の経路は、内燃機関のシリンダブロックと、シリンダヘッドと、前記オイル熱交換器と、を循環する冷媒の経路であり、
前記第2の経路は、内燃機関のシリンダヘッドと、前記オイル熱交換器と、前記排気熱交換器と、を循環する冷媒の経路であり、
前記第1のポンプは、前記第1の経路及び前記第3の経路に冷媒を循環させることが可能に構成されていても良い。
本発明においてはオイルの暖機を行う場合には上述のように第1のポンプが停止されるので、外気熱交換器によって冷却された冷媒はオイル熱交換器においてオイルと熱交換しない。よって、オイルの暖機を効率的に行うことができる。
本発明によれば、オイルの暖機及び冷却をともに効率良く行うことができる内燃機関の冷却装置を提供することができる。
実施例のエンジンの概略構成を示す図である。 実施例のEGR装置によるEGRガスの還流の制御マップの一例を示す図である。 実施例に係る内燃機関の冷却装置の概略構成を示す図である。 実施例に係る内燃機関の冷却装置において、暖機条件で行われる第1電動ポンプ及び第2電動ポンプの制御を説明するための図である。 エンジンの運転状態がEGR領域に属する場合と非EGR領域に属する場合とのそれぞれにおける、オイルクーラとシリンダヘッドの間の位置(シリンダヘッド後)での冷却水の温度及びオイルクーラとEGRクーラの間の位置(EGRクーラ後)における冷却水の温度の時間変化を模式的に表した図である。 実施例に係る内燃機関の冷却装置において、冷却条件で行われる第1電動ポンプ及び第2電動ポンプの制御を説明するための図である。 実施例に係る内燃機関の冷却装置における第1電動ポンプ及び第2電動ポンプの制御を表すフローチャートである。 実施例の変形例に係るエンジンの概略構成を示す図である。 実施例の変形例に係るEGR装置によるEGRガスの還流の制御マップの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は本発明に係る内燃機関の冷却装置を適用するエンジンの概略構成を示す図である。エンジン1には4つの気筒2が備わり、各気筒2に直接燃料を噴射する燃料噴射弁29が備わる。
各気筒2は不図示の吸気ポートを介して吸気マニホールド31に連通し、吸気マニホールド31は吸気通路34に接続する。また、各気筒2は不図示の排気ポートを介して排気マニホールド30に連通し、排気マニホールド30は排気通路38に接続する。
吸気通路34には吸気マニホールド31に近い側から順にインタークーラ33、ターボチャージャ37のコンプレッサ35、スロットルバルブ39が備わる。コンプレッサ35とスロットルバルブ39の間の吸気通路34には後述するEGR通路43が接続する。
排気通路38には排気マニホールド30に近い側から順にターボチャージャ37のタービン36、排気浄化装置40が備わり、排気浄化装置40の下流側にはEGR通路43が接続する。
EGR通路43は排気通路38と吸気通路34とを連通し、エンジン1からの排気の一部をEGRガスとして吸気通路34に還流させるEGR装置46を構成する。EGR装置46は、EGR通路43を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ45及びEGR通路43の流路面積を変化させることによりEGRガスの流量を調節可能なEGR弁44を含む。
EGRクーラ45は後述する冷却水を利用したエンジン1の冷却装置を構成し、冷却水とEGRガスとの間で熱交換可能することによりEGRガスを冷却することができる。
エンジン1には、冷却水を冷媒とする冷却装置が備わる。冷却水を利用した冷却装置の詳細は後述する。この冷却装置には、エンジン1のシリンダヘッドを流れる冷却水の温度を検出する水温センサ8が備わる。水温センサ8による検出値はECU7に入力される。
エンジン1には、油圧により作動する機関部材へ供給されるオイル及び可動部位に潤滑のために供給されるオイルが循環するオイル循環系が備わり、このオイル循環系を循環するオイルの温度を検出する油温センサ9が備わる。油温センサ9による検出値はECU7に入力される。
ECU7は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えたコンピュータであり、上述した水温センサ8及び油温センサ9の他各種センサによる検出値が入力され、これらの検出値に基づいてエンジン1の運転状態や運転者の要求を取得し、それに基づいて上述した燃料噴射弁29、スロットルバルブ39及びEGR弁4の他各種機器の動作を制御する。
ECU7は、エンジン1の運転状態に応じてEGR装置46によるEGRガスの還流を制御する。図2はエンジン1の回転数及び負荷に応じてEGR装置46によるEGRガスの還流を制御するための制御マップを模式的に表した図である。
図2の例では、低回転低負荷から中回転中負荷の運転状態(図中「EGR領域」と表した領域に属する運転状態)においてEGRガスの還流を行い、EGR領域より高回転側及び高負荷側の運転状態(図中「非EGR領域」と表した領域に属する運転状態)においてEGRガスの還流を行わないように、ECU7によるEGR装置46の制御が行われる。
すなわち、EGR領域ではEGR弁44が所定開度に開弁されるとともに必要に応じてスロットルバルブ39の開度を調節することにより吸気通路34に還流するEGRガスの流量が制御される。また、非EGR領域ではEGR弁44が閉弁される。このようなEGR装置46の制御を行うECU7が本発明のEGR制御手段として機能する。
図3は本実施例に係る内燃機関の冷却装置の概略構成を示す図である。図3に示すように、本実施例に係る冷却装置は、シリンダブロック11、シリンダヘッド12、ラジエータ5及びリザーバタンク6を循環する冷却水の循環経路Aと、シリンダブロック11、シリンダヘッド12及びオイルクーラ3を循環する冷却水の循環経路Bと、シリンダヘッド、オイルクーラ3及びEGRクーラ45を循環する冷却水の循環経路Cと、を有する。
循環経路Bと循環経路Cはシリンダヘッド12から流出してオイルクーラ3を通過するまでの冷却水の流路を共有している。
シリンブロック11は、内部に上述した気筒2が設けられるとともに、気筒2を冷却するための冷却水通路が形成されている。
シリンダヘッド12は、内部に上述した吸気ポート及び排気ポートが設けられるとともに、吸気ポート及び排気ポートを冷却するための冷却水通路が形成されている。シリンダヘッド12内部に形成される冷却水通路は、不図示の吸気バルブ及び排気バルブも冷却可能に構成される。
ラジエータ5は、外気と冷却水との間で熱交換可能に構成され、本発明の外気熱交換器として機能する。リザーバタンク6は、冷却装置を循環する冷却水を貯留する。
オイルクーラ3は、オイルと冷却水との間で熱交換可能に構成され、本発明のオイル熱交換器として機能する。EGRクーラ4は、EGR通路43を流れるEGRガスと冷却水との間で熱交換可能に構成され、本発明の排気熱交換器として機能する。
循環経路Aは本発明の第3の経路として機能し、循環経路Bは本発明の第1の経路として機能し、循環経路Cは本発明の第2の経路として機能する。
本実施例の冷却装置は、循環経路A及び循環経路Bに冷却水を循環させる第1電動ポンプ21と、循環経路Cに冷却水を循環させる第2電動ポンプ22を備える。循環経路A,B及びCは連通しており、リザーバタンク6に貯留する冷却水は第1電動ポンプ21及び第2電動ポンプ22の作用により循環経路A,B及びCの3系統の冷却水循環経路に供給される。
第1電動ポンプ21は、エンジン1の運転状態によらず作動及び停止の状態を制御可能な可変ウォータポンプであり、本発明の第1のポンプとして機能する。
第2電動ポンプ22は、エンジン1の運転状態によらず経路Cにおける冷却水の循環方向を図示した正転及び逆転のいずれかに切り換え可能な可変ウォータポンプであり、本発明の第2のポンプとして機能する。
第1電動ポンプ21及び第2電動ポンプ22の動作はECU7により制御される。
シリンダヘッド12にはシリンダヘッド12内の冷却水の温度を検出する水温センサ8が設けられる。また、オイルの温度を検出する油温センサ9が備わる。水温センサ8及び油温センサ9による検出値はECU7に入力される。
次に、ECU7によって行われる、本実施例の内燃機関の冷却装置に特有の第1電動ポンプ21及び第2電動ポンプ22の制御について説明する。
循環経路A及び循環経路Bを循環する冷却水は、比較的低温のシリンダブロック11と熱交換するため比較的低温になる。また、循環経路Aを循環する冷却水はラジエータ5において外気との熱交換により冷却されるので更に低温になる。
一方、循環経路Cを循環する冷却水は燃焼により発生する熱により比較的高温になるシリンダヘッド12や高温のEGRガスと熱交換するEGRクーラ45を通過するため比較的高温になる。
<暖機条件>
そこで、本実施例の内燃機関の冷却装置では、オイルの温度を上昇させるべき所定の暖機条件においては、図4に示すように、第1電動ポンプ21を停止させるとともに第2電動ポンプ22を作動させるようECU7による制御を行う。
これにより、循環経路A及びBを循環した冷却水との熱交換によって循環経路Cを循環する冷却水の温度が低下することを抑制できるので、シリンダヘッド12やEGRクーラ45において回収した燃焼による熱や排気の熱を効率良くオイルクーラ3におけるオイルの昇温に利用することが可能になる。従って、暖機条件において早期のオイル暖機が可能になる。
所定の暖機条件は、油温センサ9によって検出される油温が所定の下限閾値より低い条件であり、典型的にはエンジン1の冷間始動時である。
ここで、EGR装置46によってEGRガスの還流が行われている場合はEGRクーラ45において高温のEGRガスと冷却水との間で熱交換が行われるため、EGRクーラ45を通過した冷却水の温度は高くなるが、EGR装置46によってEGRガスの還流が行われていない場合はEGRクーラ45にはEGRガスが流れていないため、EGRクーラ45において冷却水との間で熱交換する対象物の温度は高くはならない。
図5は、エンジン1の運転状態がEGR領域に属する場合と非EGR領域に属する場合とのそれぞれにおける、循環経路Cにおけるオイルクーラ3とシリンダヘッド12の間の位置(以下、「シリンダヘッド後」と称することがある)での冷却水の温度T1及び循環経路Cにおけるオイルクーラ3とEGRクーラ45の間の位置(以下、「EGRクーラ後」と称することがある)における冷却水の温度T2の時間変化を模式的に表した図である。
図5に示すように、非EGR領域においては、シリンダヘッド後における冷却水温T1の方がEGRクーラ後における冷却水温T2より高い。一方、EGR領域においてはEGRクーラ後における冷却水温T2の方がシリンダヘッド後における冷却水温T1より高い。
従って、非EGR領域においては、シリンダヘッド後における冷却水をオイルクーラ3に流入させる方がオイル暖機の観点からは好ましく、EGR領域においては、EGRクーラ後における冷却水をオイルクーラ3に流入させる方がオイル暖機の観点からは好ましい。
そこで、本実施例の内燃機関の冷却装置では、オイルの暖機条件において第2電動ポンプ22を作動させる場合に、EGR装置46によるEGRガスの還流の制御と関連付けて第2電動ポンプ22による循環経路Cにおける冷却水の循環方向を切り替えるように制御を行う。
詳細には、EGR装置46によりEGRガスの還流が行われる場合、すなわちエンジン1の運転状態が図2のEGR領域に属する場合、オイルクーラ3が冷却水の流れ方向でEGRクーラ45の下流側になるように、第2電動ポンプ22による循環経路Cにおける冷却水の循環方向を図4で「正転」と表した向きに制御する。
これにより、EGRクーラ45において高温のEGRガスとの間で熱交換して昇温したEGRクーラ後の冷却水が直接オイルクーラ3に流入するので、EGRガスから回収した熱を効率良くオイルの昇温に利用することが可能になる。
一方、EGR装置46によりEGRガスの還流が行われない場合、すなわちエンジン1の運転状態が図2の非EGR領域に属する場合、オイルクーラ3が冷却水の流れ方向でEGRクーラの上流側になるように、第2電動ポンプ22による循環経路Cにおける冷却水の循環方向を図4で「逆転」と表した向きに制御する。
これにより、シリンダヘッド12において高温の排気ポートや排気バルブと熱交換して昇温したシリンダヘッド後の冷却水が直接オイルクーラ3に流入するので、燃焼により発生した熱を効率良くオイルの昇温に利用することが可能になる。
<冷却条件>
また、本実施例の内燃機関の冷却装置では、オイルの温度を低下させるべき所定の冷却条件においては、図6に示すように、第1電動ポンプ21及び第2電動ポンプ22を、第1電動ポンプ21がオイルクーラ3に冷却水を通過させる方向と第2電動ポンプ22がオイルクーラ3に冷却水を通過させる方向とが同じになるように作動させる。
図6に示す例では、第1電動ポンプ21を、循環経路Aにおける冷却水の循環方向がシリンダブロック11、シリンダヘッド12、ラジエータ5及びリザーバタンク6の順になる正転方向になり、且つ、循環経路Bにおける冷却水の循環方向がシリンダブロック11、シリンダヘッド12の順になる正転方向になるように作動させる。
また、第2電動ポンプ22を、循環経路Cにおける冷却水の循環方向がシリンダヘッド12、オイルクーラ3、EGRクーラ45の順になる逆転方向になるように作動させる。
これにより、オイルクーラ3を大流量の冷却水が通過することになるので、効率良くオイルの冷却を行うことが可能になる。所定の冷却条件は、油温センサ9によって検出される油温が上限閾値より高い条件である。
図7は、以上説明した本実施例の内燃機関の冷却装置における第1電動ポンプ21及び第2電動ポンプ22の制御のフローチャートである。図7のフローチャートで表される処理はECU7によって所定のタイムサイクルで繰り返し実行される。
この処理が開始されると、まずステップS101において、ECU7はエンジン1の運転状態を取得する。ここでは、エンジン1の回転数及び負荷に加えて、油温センサ9による検出値に基づいてオイルクーラ3を含むオイル循環系を循環するオイルの温度を取得する。
続くステップS102において、ECU7はステップS101で取得した油温が上限閾値より高いか否かを判定する。油温が上限閾値より高いと判定した場合、ECU7はエンジン1の運転状態はオイル冷却条件であると判断し、ステップS103に進んで第1電動ポンプ21を正転駆動するとともに第2電動ポンプ22を逆転駆動する。
これにより、冷却装置における冷却水の循環態様は図6に示すものになり、オイルクーラ3において効率良くオイルの冷却が行われることになる。
一方、ステップS102において油温が上限閾値以下であると判定した場合、ECU7はステップS104に進み、ステップS101で取得した油温が下限閾値より低いか否かを判定する。
油温が下限閾値より低いと判定した場合、ECU7はエンジン1の運転状態はオイル暖機条件であると判断し、ステップS105に進んでエンジン1の運転状態がEGR領域に属しているか否かを判定する。
ステップS105において、エンジン1の運転状態がEGR領域に属していると判定した場合、ECU7は、ステップS106に進み、第1電動ポンプ21を停止させるとともに第2電動ポンプ22を正転駆動する。
これにより、冷却装置における冷却水の循環態様は図4において「正転」で示したものになり、高温のEGRガスから回収した熱を効率良く利用してオイルの暖機を行うことができる。
ステップS105において、エンジン1の運転状態がEGR領域に属していないと判定した場合、ECU7は、ステップS107に進み、第1電動ポンプ21を停止させるとともに第2電動ポンプ22を逆転駆動する。
これにより、冷却装置における冷却水の循環態様は図4において「逆転」で示したものになり、燃焼により発生した熱により高温になった排気ポートや排気バルブから回収した熱を効率良く利用してオイルの暖機を行うことができる。
以上の処理を行うECU7が本発明の制御手段として機能する。
上記の実施例は、タービン36より下流側の排気をコンプレッサ35より上流側の吸気通路34に還流させるEGR装置46(以下、「低圧EGR装置」という)を備えたエンジン1の冷却装置に本発明を適用した例だが、本発明はタービン36より上流側の排気をコンプレッサ35より下流側の吸気通路34に還流させるEGR装置(以下、「高圧EGR装置」という)を備えたエンジンの冷却装置にも適用できる。
その場合、高圧EGR装置によって吸気通路34に還流するEGRガス(以下、「高圧EGRガス」という)と冷却水とで熱交換可能に構成されたEGRクーラ(以下、「高圧EGRクーラ」という)が冷却水の循環経路Cに設けられていれば、上記実施例と同様の制御を行うことができる。
すなわち、オイルの暖機条件において、第1電動ポンプ21を停止するとともに、高圧EGR装置によってEGRガスの還流を行う運転条件において第2電動ポンプ22を正転駆動し、高圧EGR装置によってEGRガスの還流を行わない運転条件において第2電動ポンプ22を逆転駆動する制御を行うことにより、高圧EGRガスから回収した熱をオイルクーラ3において効率良くオイルの昇温に利用することができ、上記実施例と同様にオイルの早期昇温が可能になる。
また、図8に示すように、高圧EGR装置47(排気マニホールド30と吸気マニホールド31とを連通する高圧EGR通路41と、高圧EGR通路41の流路面積を変更する高圧EGR弁42と、を有する)及び低圧EGR装置46(上記実施例と同様の構成)の
両方を備えたエンジン1の冷却装置に本発明を適用することもできる。
このようなエンジン1では、図9に示すように、エンジン1の運転状態に応じて、高圧EGR装置47のみを用いてEGRガスの還流を行う運転領域(図中「HPL領域」と示した運転領域)と、高圧EGR装置47及び低圧EGR装置46の両方を用いてEGRガスの還流を行う運転領域(図中「MPL領域」と示した運転領域)と、低圧EGR装置46のみを用いてEGRガスの還流を行う運転領域(図中「LPL領域」と示した運転領域)と、高圧EGR装置47及び低圧EGR装置46のいずれによってもEGRガスの還流を行わない運転領域(図中「非EGR領域」と示した運転領域)と、を定めた制御マップに基づいて各EGR装置の制御が行われる。
このようなエンジンの冷却装置において、例えば、図8に示すように低圧EGR装置46にのみEGRガスと冷却水とで熱交換可能な低圧EGRクーラ45が備わる構成に対して本発明を適用した場合、オイルの暖機条件において、第1電動ポンプ21を停止するとともに、低圧EGRクーラ45にEGRガスが流れる運転状態、すなわち図9のMPL領域及びLPL領域に属する運転状態では第2電動ポンプ22を正転駆動し、その他の運転状態、すなわち図9のHPL領域及び非EGR領域に属する運転状態では第2電動ポンプ22を逆転駆動する制御を行うことにより、低圧EGRガスから回収した熱をオイルクーラ3において効率良くオイルの昇温に利用することができ、上記実施例と同様にオイルの早期昇温が可能になる。
1 エンジン
2 気筒
3 オイルクーラ
5 ラジエータ
6 リザーバタンク
7 ECU
8 水温センサ
9 油温センサ
11 シリンダブロック
12 シリンダヘッド
21 第1電動ポンプ
22 第2電動ポンプ
29 燃料噴射弁
30 排気マニホールド
31 吸気マニホールド
33 インタークーラ
34 吸気通路
35 コンプレッサ
36 タービン
37 ターボチャージャ
38 排気通路
39 スロットルバルブ
40 排気浄化装置
41 高圧EGR通路
42 高圧EGR弁
43 EGR通路、低圧EGR通路
44 EGR弁、低圧EGR弁
45 EGRクーラ、低圧EGRクーラ
46 EGR装置、低圧EGR装置
47 高圧EGR装置

Claims (4)

  1. 内燃機関のシリンダブロックと、内燃機関のオイルと冷媒との間で熱交換可能に構成されるオイル熱交換器と、を循環する冷媒の第1の経路と、
    内燃機関のシリンダヘッドと、前記オイル熱交換器と、内燃機関の排気と冷媒との間で熱交換可能に構成される排気熱交換器と、を循環する冷媒の第2の経路と、
    前記第1の経路に冷媒を循環させ、内燃機関の運転状態によらず作動及び停止の状態を制御可能に構成された第1のポンプと、
    前記第2の経路に冷媒を循環させ、内燃機関の運転状態によらず前記第2の経路における冷媒の循環方向を切り換え可能に構成された第2のポンプと、
    前記第1のポンプ及び前記第2のポンプを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記第1の経路及び前記第2の経路は、前記オイル熱交換器に冷媒を通過させる経路を共有するように構成され、
    前記制御手段は、
    前記オイルの温度を上昇させるべき所定の暖機条件において、前記第1のポンプを停止させるとともに前記第2のポンプを作動させ、
    前記オイルの温度を低下させるべき所定の冷却条件において、前記第1のポンプ及び前記第2のポンプが前記オイル熱交換器に冷媒を通過させる方向が同じになるように前記第1のポンプ及び前記第2のポンプを作動させる
    ことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 請求項1において、
    前記内燃機関の排気の一部をEGRガスとして吸気系に還流させるEGR装置と、
    前記内燃機関の運転状態に応じて前記EGR装置によるEGRガスの還流の実行を制御するEGR制御手段と、
    を備え、
    前記排気熱交換器は、前記EGR装置により還流するEGRガスと冷媒との間で熱交換可能に構成され、
    前記制御手段は、前記暖機条件において、前記EGR装置によるEGRガスの還流が行われるか否かに応じて、前記第2のポンプが冷媒を循環させる向きを切り替える
    ことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  3. 請求項2において、
    前記制御手段は、前記暖機条件において、
    前記EGR制御手段によりEGRガスの還流が実行される運転状態では、前記オイル熱交換器が冷媒の流れ方向で前記排気熱交換器の下流側になるように前記第2のポンプによる冷媒の循環方向を制御し、
    前記EGR制御手段によりEGRガスの還流が実行されない運転状態では、前記オイル熱交換器が冷媒の流れ方向で前記排気熱交換器の上流側になるように前記第2のポンプによる冷媒の循環方向を制御する
    ことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項において、
    内燃機関のシリンダブロックと、シリンダヘッドと、外気と冷媒との間で熱交換可能に構成される外気熱交換器と、を循環する冷媒の第3の経路を備え、
    前記第1の経路は、内燃機関のシリンダブロックと、シリンダヘッドと、前記オイル熱交換器と、を循環する冷媒の経路であり、
    前記第2の経路は、内燃機関のシリンダヘッドと、前記オイル熱交換器と、前記排気熱交換器と、を循環する冷媒の経路であり、
    前記第1のポンプは、前記第1の経路及び前記第3の経路に冷媒を循環させることが可能に構成されている
    ことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
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