JP2016061232A - 冷却システムの制御装置及び冷却システムの制御方法 - Google Patents

冷却システムの制御装置及び冷却システムの制御方法 Download PDF

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淳 村井
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裕一 外山
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裕一 外山
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Abstract

【課題】内燃機関の暖機中における冷却水温度の一時的な低下を抑制する。【解決手段】内燃機関10の冷却システムには、複数の冷却水通路(第1〜第4冷却水ライン及びバイパスライン)の中から冷却水を分配する少なくとも1つの冷却水通路を順次切り替える流路切替弁30が備えられている。そして、電子制御装置100は、内燃機関10の暖機状態に応じて流路切替弁30を制御して冷却水通路を切り替えるとき、新たに冷却水が分配される冷却水通路への冷却水の分配量を抑制する。このようにすれば、新たに冷却水が分配される冷却水通路の冷却水温度が低くても、これが他の冷却水通路に合流する絶対量が減り、冷却水温度の一時的な低下を抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の冷却システムを制御する制御装置及び制御方法に関する。
内燃機関の暖機を促進するため、特開2006−214279号公報(特許文献1)に記載されるように、機関本体の冷却水通路とラジエータとの間で冷却水の流通が始まるときに、機関本体の冷却水通路に冷却水を間欠的に流通させる技術が提案されている。
特開2006−214279号公報
しかしながら、冷却水の流路が切り替えられた直後においては、機関本体の冷却水通路に冷却水を間欠的に流通させても、ラジエータ内の低温の冷却水が機関本体に流れ込むため、その冷却水の温度が一時的に低下してしまう。機関本体の冷却水温度が一時的に低下すると、暖機促進が阻害され、例えば、内燃機関の燃費及び排気性状(エミッション)などを低下させてしまう。なお、冷却水の流路がヒータコアに切り替えられた直後においては、暖房装置から供給される空気の温度が一時的に低下し、例えば、乗員などが不快感を抱いてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、内燃機関の暖機中における冷却水温度の一時的な低下を抑制した、冷却システムの制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
このため、冷却システムの制御装置は、複数の冷却水通路の中から冷却水を分配する少なくとも1つの冷却水通路を順次切り替える流路切替弁を、内燃機関の暖機状態に応じて制御する。そして、冷却システムの制御装置は、冷却水通路を切り替えるとき、新たに冷却水が分配される冷却水通路への冷却水の分配量を抑制する。
本発明によれば、内燃機関の暖機中における冷却水温度の一時的な低下を抑制することができる。
内燃機関の冷却システムの一例を示す概要図である。 流路切替弁の制御パターンの一例を示すタイムチャートである。 第1パターンにおける冷却水流路の一例を示す説明図である。 第2パターンにおける冷却水流路の一例を示す説明図である。 第3パターンにおける冷却水流路の一例を示す説明図である。 第4パターンにおける冷却水流路の一例を示す説明図である。 第5パターンにおける冷却水流路の一例を示す説明図である。 冷却システムの制御内容を示す第1実施形態のフローチャートである。 第1実施形態の作用及び効果を示すタイムチャートである。 冷却システムの制御内容を示す第2実施形態のフローチャートである。 第2実施形態の作用及び効果を示すタイムチャートである。 冷却システムの制御内容を示す第3実施形態のフローチャートである。 第3実施形態の作用及び効果を示すタイムチャートである。 冷却システムの制御内容を示す第4実施形態のフローチャートである。 第4実施形態の作用及び効果を示すタイムチャートである。 提案技術の効果を説明するタイムチャートである。 冷却システムの制御内容を示す第1応用例のフローチャートである。 冷却システムの制御内容を示す第2応用例のフローチャートである。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1は、内燃機関の冷却システムの一例を示す。
車両に搭載された内燃機関10は、シリンダヘッド11及びシリンダブロック12を有する。内燃機関10の出力軸には、動力伝達装置の一例として挙げられる、CVT(Continuously Variable Transmission)などの変速機20が連結されている。変速機20の出力は、図示しない駆動輪へと伝達されることで、車両を走行させる。
内燃機関10の冷却システムは、冷却水を循環させる水冷式の冷却システムである。冷却システムは、電動式のアクチュエータで切り替えられる流路切替弁30と、電動モータで駆動される電動式のウォータポンプ(ELWP)40と、ラジエータ50と、内燃機関10に形成された冷却水通路60と、これらを接続する配管70と、を有する。
内燃機関10には、冷却水通路60の一部として、シリンダヘッド11の内部に延設され、シリンダヘッド11の気筒配列方向の一端に開口する冷却水入口13と、シリンダヘッド11の気筒配列方向の他端に開口する冷却水出口14と、を接続するヘッド冷却水通路61が形成されている。また、内燃機関10には、冷却水通路60の一部として、ヘッド冷却水通路61から分岐してシリンダブロック12へと至り、シリンダブロック12の内部を貫通して、シリンダブロック12に開口する冷却水出口15に接続される、ブロック冷却水通路62が形成されている。なお、シリンダブロック12の冷却水出口15は、シリンダヘッド11の冷却水出口14と同様に、気筒配列方向の他端で開口する。
従って、シリンダヘッド11の冷却水入口13に供給された冷却水は、ヘッド冷却水通路61を通ってシリンダヘッド11を冷却し、その他端で開口する冷却水出口14から排出される。また、シリンダヘッド11の冷却水入口13に供給された冷却水は、シリンダブロック12を冷却する場合、ヘッド冷却水通路61から分岐するブロック冷却水通路62へと流れ込み、ブロック冷却水通路62を通ってシリンダブロック12を冷却し、その他端で開口する冷却水出口15から排出される。
シリンダヘッド11の冷却水出口14には、第1冷却水配管71の一端が接続されている。第1冷却水配管71の他端は、ラジエータ50の冷却水入口51に接続されている。
シリンダブロック12の冷却水出口15には、第2冷却水配管72の一端が接続されている。第2冷却水配管72の他端は、流路切替弁30の4つの第1〜第4入口ポート31〜34のうち、第1入口ポート31に接続されている。第2冷却水配管72の途中には、内燃機関10の潤滑油を冷却するオイルクーラ16が配設されている。オイルクーラ16は、第2冷却水配管72を流れる冷却水と内燃機関10の潤滑油との間で熱交換を行う。
また、第3冷却水配管73は、その一端が第1冷却水配管71の途中に接続され、その他端が流路切替弁30の第2入口ポート32に接続されている。第3の冷却水配管73の途中には、変速機20の作動油を加熱するオイルウォーマ21が配設されている。オイルウォーマ21は、第3冷却水配管73を流れる冷却水と変速機20の作動油との間で熱交換を行う。要するに、シリンダヘッド11を通過した冷却水を分流させてオイルウォーマ21へと導き、冷却水と作動油との間で熱交換を行って、作動油の温度を昇温させる。
さらに、第4冷却水配管74は、その一端が第1冷却水配管71の途中に接続され、その他端が流路切替弁30の第3入口ポート33に接続されている。第4冷却水配管74には、冷却水の流通方向に、車両暖房用のヒータコア91、排気還流装置を構成する水冷式のEGR(Exhaust Gas Recirculation)クーラ92及びEGR制御弁93、内燃機関10の吸入空気量を調整するスロットルバルブ94がこの順番で配設されている。
ヒータコア91は、第4冷却水配管74を流れる冷却水と空調空気との間で熱交換を行い、空調空気を暖めて暖房機能を発揮する。EGRクーラ92は、排気還流装置によって内燃機関10の吸気系に還流させる排気と第4冷却水配管74を流れる冷却水との間で熱交換を行い、排気温度を低下させて燃焼時の窒素酸化物の生成を抑制する。EGR制御弁93及びスロットルバルブ94は、第4冷却水配管74を流れる冷却水との間で熱交換を行って昇温し、排気又は吸気に含まれる水分が凍結することを抑制する。このように、シリンダヘッド11を通過した冷却水を分流させて、ヒータコア91、EGRクーラ92、EGR制御弁93及びスロットルバルブ94に導き、これらとの間で熱交換を行わせる。
第5冷却水配管75は、その一端がラジエータ50の冷却水出口52に接続され、その他端が流路切替弁30の第4入口ポート34に接続されている。
流路切替弁30の出口ポート35には、第6冷却水配管76の一端が接続されている。第6冷却水配管76の他端は、ウォータポンプ40の吸込口41に接続されている。そして、ウォータポンプ40の吐出口42には、第7冷却水配管77の一端が接続されている。第7冷却水配管77の他端は、シリンダヘッド11の冷却水入口13に接続されている。
また、第1冷却水配管71において、第3冷却水配管73及び第4冷却水配管74が夫々接続される箇所よりも下流側には、第8冷却水配管78の一端が接続されている。第8冷却水配管78の他端は、第6冷却水配管76の途中に接続されている。
流路切替弁30は、前述したように、4つの入口ポート31〜34及び1つの出口ポート35を備えている。そして、第1〜第4入口ポート31〜34には、第2〜第5冷却水配管72〜75が夫々接続され、出口ポート35には、第6冷却水配管76が接続されている。
流路切替弁30は、例えば、第1〜第4入口ポート31〜34及び出口ポート35が夫々形成されたステータに、流路が形成されたロータを回転可能に嵌装した、回転式の流路切替弁である。流路切替弁30では、例えば、電動モータなどの電動アクチュエータでロータの基準角度からの角度を変更することで、ステータの各ポートが適宜接続される。また、流路切替弁30では、ロータの角度の選定によって各ポートが所望の開口面積割合となるべく、ロータの角度に応じて第1〜第4入口ポート31〜34の開口面積割合が変化するように、ロータの流路などが形成されている。
このような構成において、ヘッド冷却水通路61と第1冷却水配管71とを含んで、冷却水がシリンダヘッド11及びラジエータ50を経由して流れる、第1冷却水ラインが構成される。ブロック冷却水通路62と第2冷却水配管72とを含んで、冷却水がシリンダブロック12を経由して流れ、ラジエータ50を迂回する第2冷却水ラインが構成される。ヘッド冷却水通路61と第4冷却水配管74とを含んで、冷却水がシリンダヘッド11及びヒータコア91を経由して流れ、ラジエータ50を迂回する第3冷却水ラインが構成される。また、ヘッド冷却水通路61と第3冷却水通路73とを含んで、冷却水がシリンダヘッド11及び変速機20のオイルウォーマ21を経由して流れ、ラジエータ50を迂回する第4冷却水ラインが構成される。さらに、第8冷却水配管78を含んで、冷却水が第1冷却水配管71から分岐した後、ラジエータ50を迂回して流路切替弁30の流出側、即ち、第6冷却水配管76に合流するバイパスラインが構成される。
つまり、流路切替弁30は、流入側が第1冷却水ライン、第2冷却水ライン、第3冷却水ライン及び第4冷却水ラインに夫々接続され、流出側がウォータポンプ40の吸引側に接続されている。このため、各冷却水ラインの出口開口面積を調整することで、第1冷却水ライン、第2冷却水ライン、第3冷却水ライン及び第4冷却水ラインへの冷却水の分配割合を制御することができる。
流路切替弁30は、例えば、図2に例示したような複数の流路切替パターンを備え、内燃機関10の始動後に、電動アクチュエータでロータの角度を変更することで、流路切替パターンのいずれかに切り替えられる。
即ち、流路切替弁30は、ロータ角度がストッパで規制される基準角度から所定角度の範囲内では、第1〜第4入口ポート31〜34がすべて閉じられる第1パターンとなる。第1パターンでは、第2冷却水配管72、第3冷却水配管73、第4冷却水配管74及び第5冷却水配管75が閉塞されるので、図3に示すように、ウォータポンプ40から吐出された冷却水は、第1冷却水ライン及びバイパスラインを通って流れ、内燃機関10のシリンダヘッド11のみを冷却する。なお、第1〜第4入口ポート31〜34がすべて閉じられた状態は、第1〜第4入口ポート31〜34の開口面積が0(零)となった状態だけでなく、その開口面積が0より大きい最小開口面積となった状態、要するに、冷却水の漏れが発生する状態を含む。
流路切替弁30のロータ角度が、第1〜第4入口ポート31〜34がすべて閉じられる角度よりも大きくなると、第3入口ポート33が一定開口面積まで徐々に開き、その後、ロータ角度の増加に伴って一定開口面積を保持する第2パターンとなる。第2パターンでは、第4冷却水配管74が開通されるので、図4に示すように、ウォータポンプ40から吐出された冷却水は、第1冷却水ライン、バイパスライン及び第3冷却水ラインを通って流れ、内燃機関10のシリンダヘッド11及びヒータコア91などを冷却する。
流路切替弁30のロータ角度が、第3入口ポート33が一定開口面積まで開く角度よりも大きくなると、第1入口ポート31が開き出し、その後、ロータ角度の増加に伴って開口面積が漸増する第3パターンとなる。第3パターンでは、第2冷却水配管72が開通されるので、図5に示すように、ウォータポンプ40から吐出された冷却水は、第1冷却水ライン、バイパスライン、第2冷却水ライン及び第3冷却水ラインを通って流れ、内燃機関10のシリンダヘッド11、シリンダブロック12及びヒータコア91などを冷却する。
流路切替弁30のロータ角度が、第1入口ポート31が開く角度よりも大きくなると、第2入口ポート32が一定開口面積まで徐々に開き、その後、ロータ角度の増加に伴って一定開口面積を保持する第4パターンとなる。第4パターンでは、第3冷却水配管73が開通されるので、図6に示すように、ウォータポンプ40から吐出された冷却水は、第1冷却水ライン、バイパスライン、第2冷却水ライン、第3冷却水ライン及び第4冷却水ラインを通って流れ、内燃機関10のシリンダヘッド11、シリンダブロック12及びヒータコア91などを冷却すると共に、変速機20の潤滑油を加熱する。
流路切替弁30のロータ角度が、第2入口ポート32が一定開口面積まで開く角度よりも大きくなると、第4入口ポート34が開き出し、その後、ロータ角度の増加に伴って開口面積が漸増する第5パターンとなる。第5パターンでは、第5冷却水配管75が開通されるので、図7に示すように、ウォータポンプ40から吐出された冷却水は、第1冷却水ライン、第2冷却水ライン、第3冷却水ライン、第4冷却水ライン及びラジエータ50を通って流れ、内燃機関10のシリンダヘッド11、シリンダブロック12及びヒータコア91などを冷却すると共に、変速機20の潤滑油を加熱する。このとき、冷却水がラジエータ50を通るため、冷却水の温度を許容温度以下に維持することができる。
要するに、流路切替弁30は、複数の冷却水通路(第1〜第4冷却水ライン及びバイパスライン)の中から、冷却水を分配する少なくとも1つの冷却水通路を順次切り替えることができる。
内燃機関10の所定箇所には、シリンダヘッド11の出口付近の冷却水の温度を検出する第1温度センサ81と、シリンダブロック12の出口付近の冷却水の温度を検出する第2温度センサ82と、が夫々取り付けられている。また、車両の所定箇所、例えば、空調空気の噴出口の近傍には、車室内の温度(室温)を検出する第3温度センサ83が取り付けられている。第1温度センサ81の水温検出信号Tw1、第2温度センサ82の水温検出信号Tw2及び第3温度センサ83の室温検出信号Trは、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを内蔵した電子制御装置100に夫々入力されている。そして、電子制御装置100のプロセッサは、水温検出信号Tw1及びTw2並びに室温検出信号Trに応じた操作量を求め、流路切替弁30及びウォータポンプ40に操作量に応じた制御信号を出力することで、流路切替弁30及びウォータポンプ40を電子制御する。
また、電子制御装置100は、内燃機関10の燃料噴射装置17及び点火装置18を制御する機能、車両の信号待ちなどに内燃機関10を一時的に停止させるアイドリングストップ(アイドリングリダクション)機能も併せ持っている。なお、電子制御装置100は、内燃機関10の各種制御を行わず、内燃機関10の燃料噴射装置17及び点火装置18などを制御する別体の電子制御装置との間で相互通信を行うこともできる。
ところで、内燃機関10の始動後の暖機中に、第1水温センサ81の水温検出信号Tw1に基づいて暖機状態を判定し、流路切替弁30を第1パターンから第2パターンに切り替えると、次のような不具合が発生するおそれがある。即ち、内燃機関10の始動直後における第1パターンでは、図3に示すように、冷却水が第4冷却水配管74を流れていないため、第1冷却水ラインに比べて第3冷却水ラインの冷却水温度が低い。そして、流路切替弁30を第1パターンから第2パターンに切り替えた直後では、第3冷却水ラインの冷却水が第1冷却水ラインに合流するため、内燃機関10などに供給される冷却水温度が一時的に低下してしまう。内燃機関10に供給される冷却水温度が低下すると、暖機促進が阻害され、例えば、内燃機関10の燃費及び排気性状などを低下させてしまう。また、ヒータコア91に供給される冷却水温度も低下するため、空調空気の温度が一時的に低下し、例えば、乗員などが不快感を抱いてしまうおそれがある。
そこで、流路切替弁30を第1パターンから第2パターンへと切り替えたときに、流路切替弁30及びウォータポンプ40を次のように制御することで、冷却水温度の一時的な低下を抑制する。
[第1実施形態]
図8は、内燃機関10が始動されたことを契機として、電子制御装置100のプロセッサが所定時間ごとに繰り返し実行する、流路切替弁30及びウォータポンプ40の制御内容の第1実施形態を示す。なお、電子制御装置100のプロセッサは、例えば、フラッシュROM(Read Only Memory)などの不揮発性メモリに格納された制御プログラムに従って、流路切替弁30及びウォータポンプ40を夫々電子制御する(以下同様)。
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様。)では、電子制御装置100のプロセッサが、第1温度センサ81の水温検出信号Tw1が第1の所定値以上であるか否かを判定する。ここで、第1の所定値は、流路切替弁30を第1パターンから第2パターンに切り替えるか否かを判定するための閾値であって、例えば、ヒータコア91により暖房機能が発揮可能な冷却水温度(60℃)とすることができる(以下同様)。そして、電子制御装置100のプロセッサは、水温検出信号Tw1が第1の所定値以上であると判定すれば処理をステップ2へと進める一方(Yes)、水温検出信号Tw1が第1の所定値未満であると判定すれば処理を終了させる(No)。
ステップ2では、電子制御装置100のプロセッサが、流路切替弁30のロータ角度を所定時間かけて目標角度(第2パターンの最終目標角度)まで徐々に増加させる。ここで、所定時間としては、例えば、流路切替弁30のロータ角度の増加に伴って、第3冷却水ラインの冷却水が第1冷却水ラインに合流しても、第1冷却水ラインの冷却水温度、要するに、ヒータコア91に供給される冷却水温度が大きく変化しない値とすることができる。
ステップ3では、電子制御装置100のプロセッサが、ウォータポンプ40の吐出流量を所定時間かけて目標流量(第2パターンの最終目標流量)まで徐々に増加させる。要するに、電子制御装置100のプロセッサは、新たに冷却水が分配される冷却水の分配量に応じて、ウォータポンプ40の吐出流量を制御する。
第1実施形態によれば、図9に示すように、内燃機関10の暖機進行によって、内燃機関10のシリンダブロック11の出口における冷却水温度が第1の所定値に達すると、流路切替弁30のロータ角度及びウォータポンプ40の吐出流量が所定時間かけて目標値まで徐々に増加される。このようにすれば、第1冷却水ラインから第3冷却水ラインへと分流する冷却水が抑制、要するに、第3冷却水ラインへの冷却水の分配量が抑制される。
このため、流路切替弁30を第1パターンから第2パターンへと切り替えた直後において、第1冷却水ラインに合流する第3冷却水ラインの冷却水の絶対量が少なくなり、第1冷却水ラインの冷却水温度が一時的に低下することを抑制することができる。要するに、新たに冷却水が分配される第3冷却水ラインへの冷却水の分配量を抑制することで、第1冷却水ラインの冷却水温度が一時的に低下することを抑制することができる。このとき、第1冷却水ラインの冷却水は、内燃機関10の燃焼熱によって加熱されるため、第1冷却水ラインに第3冷却水ラインの冷却水が多少合流しても、その温度が大きく低下することがない。
[第2実施形態]
図10は、内燃機関10が始動されたことを契機として、電子制御装置100のプロセッサが所定時間ごとに繰り返し実行する、流路切替弁30及びウォータポンプ40の制御内容の第2実施形態を示す。なお、第1実施形態と共通する処理については、重複説明を排除することを目的として、その説明を簡単にすることとする。必要があれば、第1実施形態の説明を参照されたい(以下同様)。
ステップ11では、電子制御装置100のプロセッサが、第1温度センサ81の水温検出信号Tw1が第1の所定値以上であるか否かを判定する。そして、電子制御装置100のプロセッサは、水温検出信号Tw1が第1の所定値以上であると判定すれば処理をステップ12へと進める一方(Yes)、水温検出信号Tw1が第1の所定値未満であると判定すれば処理を終了させる(No)。
ステップ12では、電子制御装置100のプロセッサが、流路切替弁30のロータ角度を徐々に増加させる。ここで、ロータ角度の増加量は、例えば、電動アクチュエータが制御可能な最小角度の整数倍とすることができる。
ステップ13では、電子制御装置100のプロセッサが、ウォータポンプ40の吐出流量を徐々に増加させる。要するに、電子制御装置100のプロセッサは、新たに冷却水が分配される冷却水の分配量に応じて、ウォータポンプ40の吐出流量を制御する。ここで、吐出流量の増加量は、例えば、電動モータが制御可能な最小流量の整数倍とすることができる。
ステップ14では、電子制御装置100のプロセッサが、第1温度センサ81の水温検出信号Tw1が第2の所定値未満であるか否かを判定する。ここで、第2の所定値は、流路切替弁30のロータ角度及びウォータポンプ40の吐出流量の増加を一時的に停止するか否かを判定するための閾値であって、例えば、第1の所定値より3〜5℃低い温度とすることができる。そして、電子制御装置100のプロセッサは、水温検出信号Tw1が第2の所定値未満であると判定すれば処理をステップ15へと進める一方(Yes)、水温検出信号Tw1が第2の所定値以上であると判定すれば処理をステップ12へと戻す(No)。
ステップ15では、電子制御装置100のプロセッサが、流路切替弁30のロータ角度の増加を停止させ、そのロータ角度を維持する。
ステップ16では、電子制御装置100のプロセッサが、ウォータポンプ40の吐出流量の増加を停止させ、その吐出流量を維持する。
ステップ17では、電子制御装置100のプロセッサが、第1温度センサ81の水温検出信号Tw1が第1の所定値以上であるか否かを判定する。そして、電子制御装置100のプロセッサは、水温検出信号Tw1が第1の所定値以上であると判定すれば処理をステップ18へと進める一方(Yes)、水温検出信号Tw1が第1の所定値未満であると判定すれば待機する(No)。
ステップ18では、電子制御装置100のプロセッサが、流路切替弁30のロータ角度を目標角度まで徐々に増加させる。ここで、ロータ角度の増加速度は、例えば、第1冷却水ラインの冷却水温度が急激に変化しない速度とすることができる。
ステップ19では、電子制御装置100のプロセッサが、ウォータポンプ40の吐出流量を目標流量まで徐々に増加させる。ここで、吐出流量の増加速度は、例えば、第1冷却水ラインの冷却水温度が急激に変化しない速度とすることができる。
第2実施形態によれば、図11に示すように、内燃機関10の暖機進行によって、内燃機関10のシリンダブロック11の出口における冷却水温度が第1の所定値に達すると、流路切替弁30のロータ角度及びウォータポンプ40の吐出流量が徐々に増加される。ロータ角度及び吐出流量の増加によって、第3冷却水ラインの冷却水が第1冷却水ラインに合流し、第1冷却水ラインの冷却水温度が第2の所定値まで低下すると、流路切替弁30のロータ角度及びウォータポンプ40の吐出流量の増加が停止され、そのときのロータ角度及び吐出流量に固定される。そして、内燃機関10の燃焼熱によって第1冷却水ラインの冷却水温度が第1の所定値まで上昇すると、流路切替弁30のロータ角度及びウォータポンプ40の吐出流量が目標値に向かって徐々に増加される。
このため、流路切替弁30を第1パターンから第2パターンへと切り替えた直後において、第1冷却水ラインの冷却水温度が所定値低下すると、第1冷却水ラインから第3冷却水ラインへと分流する冷却水量が制限され、第1冷却水ラインの冷却水温度が一時的に低下することを抑制することができる。要するに、第1実施形態と同様に、新たに冷却水が分配される第3冷却水ラインへの冷却水の分配量が抑制され、第1冷却水ラインの冷却水温度が一時的に低下することを抑制することができる。
[第3実施形態]
図12は、内燃機関10が始動されたことを契機として、電子制御装置100のプロセッサが所定時間ごとに繰り返し実行する、流路切替弁30及びウォータポンプ40の制御内容の第3実施形態を示す。
ステップ21では、電子制御装置100のプロセッサが、第1温度センサ81の水温検出信号Tw1が第1の所定値以上であるか否かを判定する。そして、電子制御装置100のプロセッサは、水温検出信号Tw1が第1の所定値以上であると判定すれば処理をステップ22へと進める一方(Yes)、水温検出信号Tw1が第1の所定値未満であると判定すれば処理を終了させる(No)。
ステップ22では、電子制御装置100のプロセッサが、流路切替弁30のロータ角度を徐々に増加させる。
ステップ23では、電子制御装置100のプロセッサが、ウォータポンプ40の吐出流量を徐々に増加させる。要するに、電子制御装置100のプロセッサは、新たに冷却水が分配される冷却水の分配量に応じて、ウォータポンプ40の吐出流量を制御する。
ステップ24では、電子制御装置100のプロセッサが、第1温度センサ81の水温検出信号Tw1が第2の所定値未満であるか否かを判定する。そして、電子制御装置100のプロセッサは、水温検出信号Tw1が第2の所定値未満であると判定すれば処理をステップ25へと進める一方(Yes)、水温検出信号Tw1が第2の所定値以上であると判定すれば処理をステップ22へと戻す(No)。
ステップ25では、電子制御装置100のプロセッサが、流路切替弁30のロータ角度を初期状態に戻す。ここで、ロータ角度の初期状態としては、流路切替弁30の制御を開始した時点におけるロータ角度(第1パターンの最終目標角度)とすることができる。
ステップ26では、電子制御装置100のプロセッサが、ウォータポンプ40の吐出流量を初期状態に戻す。ここで、吐出流量の初期状態としては、ウォータポンプ40の吐出流量の制御を開始した時点における吐出流量(第1パターンの最終目標流量)とすることができる。
ステップ27では、電子制御装置100のプロセッサが、第1温度センサの水温検出信号Tw1が第3の所定値以上であるか否かを判定する。ここで、第3の所定値は、流路切替弁30のロータ角度及びウォータポンプ40の吐出流量の増加を再開するか否かを判定するための閾値であって、例えば、第1の所定値より10℃ほど高い温度とすることができる。そして、電子制御装置100のプロセッサは、水温検出信号Tw1が第3の所定値以上であると判定すれば処理をステップ28へと進める一方(Yes)、水温検出信号Tw1が第3の所定値未満であると判定すれば待機する(No)。
ステップ28では、電子制御装置100のプロセッサが、流路切替弁30のロータ角度を目標角度まで徐々に増加させる。
ステップ29では、電子制御装置100のプロセッサが、ウォータポンプ40の吐出流量を目標流量まで徐々に増加させる。
第3実施形態によれば、図13に示すように、内燃機関10の暖機進行によって、内燃機関10のシリンダブロック11の出口における冷却水温度が第1の所定値に達すると、流路切替弁30のロータ角度及びウォータポンプ40の吐出量が徐々に増加される。ロータ角度及び吐出流量の増加によって、第3冷却水ラインの冷却水が第1冷却水ラインに合流し、第1冷却水ラインの冷却水温度が第2の所定値まで低下すると、流路切替弁30のロータ角度及びウォータポンプ40の吐出流量が初期状態へと戻される。そして、内燃機関10の燃焼熱によって第1冷却水ラインの冷却水温度が第1の所定値より高い第3の所定値まで上昇すると、流路切替弁30のロータ角度及びウォータポンプ40の吐出流量が初期状態から目標値に向かって徐々に増加される。
このため、流路切替弁30を第1パターンから第2パターンへと切り替えた直後において、第1冷却水ラインの冷却水温度が所定値低下すると、第1冷却水ラインから第3冷却水ラインへと分流する冷却水量が0となり、第1冷却水ラインの冷却水温度が一時的に低下することを抑制することができる。要するに、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、新たに冷却水が分配される第3冷却水ラインへの冷却水の分配量が抑制され、第1冷却水ラインの冷却水温度が一時的に低下することを抑制することができる。また、流路切替弁30のロータ角度及びウォータポンプ40の吐出流量の増加を再開させる第3の所定値を第1の所定値よりも大きくすることで、流路切替弁30及びウォータポンプ40のハンチングを抑制することができる。
[第4実施形態]
図14は、内燃機関10が始動されたことを契機として、電子制御装置100のプロセッサが所定時間ごとに繰り返し実行する、流路切替弁30及びウォータポンプ40の制御内容の第4実施形態を示す。
ステップ31では、電子制御装置100のプロセッサが、第1温度センサ81の水温検出信号Tw1が第1の所定値以上であるか否かを判定する。そして、電子制御装置100のプロセッサは、水温検出信号Tw1が第1の所定値以上であると判定すれば処理をステップ32へと進める一方(Yes)、水温検出信号Tw1が第1の所定値未満であると判定すれば処理を終了させる(No)。
ステップ32では、電子制御装置100のプロセッサが、流路切替弁30のロータ角度を所定角度まで徐々に増加させる。ここで、所定角度としては、例えば、ヒータコア91が配設されている第3冷却水ラインの冷却水をプレヒート、即ち、第3冷却水ラインを開通するに先立ってその冷却水温度を徐々に昇温可能な角度とすることができる。
ステップ33では、電子制御装置100のプロセッサが、ウォータポンプ40の吐出流量を所定流量まで徐々に増加させる。要するに、電子制御装置100のプロセッサは、新たに冷却水が分配される冷却水の分配量に応じて、ウォータポンプ40の吐出流量を制御する。ここで、所定流量としては、例えば、ヒータコア91が配設されている第3冷却水ラインの冷却水をプレヒート、即ち、第3冷却水ラインを全開するに先立ってその冷却水温度を徐々に昇温可能な流量とすることができる。
ステップ34では、電子制御装置100のプロセッサが、流路切替弁30のロータ角度及びウォータポンプ40の吐出流量を徐々に増加し始めてから、所定時間経過したか否かを判定する。ここで、所定時間は、第3冷却水ラインの冷却水のプレヒートが完了したか否かを判定するための閾値であって、例えば、第3冷却水ラインの冷却水の容量などを考慮して決定することができる。
ステップ35では、電子制御装置100のプロセッサが、流路切替弁30のロータ角度を目標角度まで徐々に増加させる。
ステップ36では、電子制御装置100のプロセッサが、ウォータポンプ40の吐出流量を目標流量まで徐々に増加させる。
第4実施形態によれば、図15に示すように、内燃機関10の暖機進行によって、内燃機関10のシリンダブロック11の出口における冷却水温度が第1の所定値に達すると、流路切替弁30のロータ角度及びウォータポンプ40の吐出流量が所定値に向かって徐々に増加される。ロータ角度及び吐出流量が所定値に達した後では、ロータ角度及び吐出流量の増加開始から所定時間の間、そのロータ角度及び吐出流量が所定値に制限される。そして、ロータ角度及び吐出流量が所定値に制限された状態では、第3冷却水ラインに少量の冷却水が流れ、その温度が内燃機関10の燃焼熱によって徐々に上昇する。このとき、目標値を適宜設定することで、第3冷却水ラインの冷却水温度の低下を抑制しつつ、その温度上昇を実現することができる。その後、所定時間が経過すると、流路切替弁30のロータ角度及びウォータポンプ40の吐出流量が初期状態から目標値に向かって徐々に増加される。
このため、流路切替弁30を第1パターンから第2パターンへと切り替えた直後において、第1冷却水ラインから第3冷却水ラインへと少量の冷却水が供給されるため、第3冷却水ラインの冷却水をプレヒートすることができる。このため、第1〜第3実施形態と同様に、新たに冷却水が分配される第3冷却水ラインへの冷却水の分配量が抑制され、第1冷却水ラインの冷却水温度が一時的に低下することを抑制することができる。
以上説明した第1〜第4実施形態について、所定条件において、車速、冷却水温度及び炭化水素排出量を測定したところ、図16に示すような結果が得られた。図16に示す結果を参照すると、内燃機関10の暖機促進が実現できると共に、燃焼改善によって炭化水素排出量が低減することが理解されるであろう。
第3実施形態において、車室温度が低いときには、流路切替弁30を第1パターンから第2パターンへと切り替える閾値として、第1の所定値に代えて第2の所定値を選定することもできる。このようにすれば、第3冷却水ラインへと分流し始める冷却水温度が上昇し、暖房開始時の暖房能力を向上させることができる。
図17は、内燃機関10が始動されたことを契機として、電子制御装置100のプロセッサが所定時間ごとに繰り返し実行する、流路切替弁30を第1パターンから第2パターンへと切り替える閾値を変更する制御内容の一例を示す。
ステップ41では、電子制御装置100のプロセッサが、第3温度センサ83の室温検出信号Trが第4の所定値以上であるか否かを判定する。ここで、第4の所定値は、車室温度が低いため高い暖房能力が必要であるか否かを判定するための閾値であって、例えば、外気温度よりも若干高い温度とすることができる。そして、電子制御装置100のプロセッサは、室温検出信号Trが第4の所定値以上であると判定すれば処理をステップ42へと進める一方(Yes)、室温検出信号Trが第4の所定値未満であると判定すれば処理をステップ43へと進める(No)。
ステップ42では、電子制御装置100のプロセッサが、流路切替弁30を第1パターンから第2パターンへと切り替える閾値として、第1の所定値を選定する。
ステップ43では、電子制御装置100のプロセッサが、流路切替弁30を第1パターンから第2パターンへと切り替える閾値として、第2の所定値を選定する。
また、内燃機関10の冷却システムの制御においては、第1実施形態〜第4実施形態のいずれか1つを実装すればよいが、第1実施形態〜第3実施形態のいずれか1つ及び第4実施形態を実装し、車室温度に応じて実施形態を切り替えることもできる。このようにすれば、暖房開始時の暖房能力をさらに向上させることができる。
図18は、内燃機関10が始動されたことを契機として、電子制御装置100のプロセッサが所定時間ごとに繰り返し実行する、実施形態を選択する制御内容の一例を示す。
ステップ51では、電子制御装置100のプロセッサが、第3温度センサ83の室温検出信号Trが第4の所定値以上であるか否かを判定する。そして、電子制御装置100のプロセッサは、室温検出信号Trが第4の所定値以上であると判定すれば処理をステップ52へと進める一方(Yes)、室温検出信号Trが第4の所定値未満であると判定すれば処理をステップ53へと進める(No)。
ステップ52では、電子制御装置100のプロセッサが、第1〜第3実施形態のいずれかを選択する。
ステップ53では、電子制御装置100のプロセッサが、第4実施形態を選択する。
なお、以上説明した実施形態では、流路切替弁30を第1パターンから第2パターンへと切り替えた直後の冷却水温度の一時的な低下を抑制するために、流路切替弁30及びウォータポンプ40を共に制御したが、流路切替弁30のみを制御することもできる。
10 内燃機関
30 流路切替弁
40 ウォータポンプ
60 冷却水通路
61 ヘッド冷却水通路
62 ブロック冷却水通路
70 配管
71 第1冷却水配管
72 第2冷却水配管
73 第3冷却水配管
74 第4冷却水配管
75 第5冷却水配管
76 第6冷却水配管
77 第7冷却水配管
81 第1温度センサ
91 ヒータコア
100 電子制御装置

Claims (5)

  1. 複数の冷却水通路の中から冷却水を分配する少なくとも1つの冷却水通路を順次切り替える流路切替弁を、内燃機関の暖機状態に応じて制御する内燃機関の制御装置であって、
    前記冷却水通路を切り替えるとき、新たに冷却水が分配される冷却水通路への冷却水の分配量を抑制する、
    ことを特徴とする冷却システムの制御装置。
  2. 前記冷却水通路を切り替えるとき、前記冷却水通路に冷却水を供給する電動式のウォータポンプの吐出流量を、新たに冷却水が分配される冷却水通路への冷却水の分配量に応じて制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷却システムの制御装置。
  3. 前記冷却水通路への冷却水の分配量を抑制した結果、当該冷却水通路の冷却水の温度が所定値以上となったときに、前記冷却水の分配量を目標値まで増加させる、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷却システムの制御装置。
  4. 前記冷却水の分配量を抑制する冷却水通路には、暖房装置のヒータコアが配設されている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の冷却システムの制御装置。
  5. 複数の冷却水通路の中から冷却水を分配する少なくとも1つの冷却水通路を順次切り替える流路切替弁を、内燃機関の暖機状態に応じて制御する制御装置が、
    前記冷却水通路を切り替えるとき、新たに冷却水が分配される冷却水通路への冷却水の分配量を抑制する、
    ことを特徴とする冷却システムの制御方法。
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