JP2011184128A - シート搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

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勝久 市川
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Abstract

【課題】搬送経路に沿ってシートを搬送するシート搬送装置において、使用されうる種々のシートについて、シート搬送経路のスペースを増大させず、かつ、シート搬送時の生産性を低下させることなく、シート搬送時の騒音を防止できるシート搬送装置、および該シート搬送装置を備える画像形成装置を提供する
【解決手段】
シート搬送装置SH2に搬送されたシートSが第1ニップ部N1及び第2ニップ部N2に挟持されつつ送り出される際に、所定のループ量を超えるループ量のループが形成される場合には、可動シート搬送部10は、シートSから受ける可動シート搬送部10を第2搬送位置Hi2から第1搬送位置Hi1に向かわせる力に応じて,シート搬送方向上流側の第1搬送位置Hi1に向かうように移動する。
【選択図】図2

Description

本願発明は、シートを搬送するシート搬送装置及び該シート搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
従来より、搬送経路に沿ってシートを搬送するシート搬送装置において、シート搬送時の騒音が問題となっている。特に、シート搬送時のシートの変形に伴い発生する騒音、及び搬送されるシートが搬送経路に沿って設けられたガイド板に衝突することで発生する騒音が問題となっている。また、近年、シートに画像を形成する画像形成装置において、厚紙及び超厚紙と呼ばれる剛性の高いシートの使用頻度が高まっており、このようなシートを用いた場合、普通紙と比較して、シートが変形した際及びガイド板等に衝突した際に大きな騒音が発生する。また、画像形成装置においては、装置本体の小型化が求められている。そして、このような画像形成装置において備えられるシート搬送装置においては、画像形成装置本体の小型化の要請に応えるためにシートの搬送経路の省スペース化が行われている。しかしながら、特に、厚紙等の剛性の高いシートは、シートの搬送経路のスペースが狭いと、シートのガイド板等に衝突する頻度が高まり、また、シートに変形が生じる頻度も高まるので、厚紙等の剛性の高いシートを連続搬送した場合には、普通紙を連続搬送した場合と比較してより騒音が大きくなるという問題があった。
また、従来、シートの姿勢を調節して搬送する機能を有するシート搬送装置であって、搬送方向下流側のレジストローラー対のニップにシートの先端を当接させたまま上流側の搬送ローラー対でシートを送り出し、シートをたわませてループを形成することでシートの姿勢制御を行った後、シートを搬送するという機能を有するシート搬送装置がある。このようなシート搬送装置においてシートが形成するループのループ量の大きさは、シートの姿勢制御及び搬送タイミングの制御を正確に行うために、搬送されるシートの種別に応じて設定されている。
しかしながら、設定されたループ量に対して、形成されるループ量の大きさにばらつきがあり、設定されたループ量以上の大きさのループが形成された場合には、搬送経路に沿って設けられたガイド板に衝突することによる騒音や過剰なループ形成音が発生するという問題があった。
加えて、シートが搬送される際に、シートの搬送方向上流端部がバタつき、ガイド板に接触することによる抜け音が発生する場合がある。このようなシート搬送装置においては、搬送されうる全ての種別のシートについて、シートの姿勢制御及び搬送タイミングの制御ができると共に、ループ形成時の騒音を低減できる機能を有することが求められている。
画像形成装置の内部のシートの搬送経路に関して、特許文献1には、2次転写ローラー対と定着ローラー対の間にシートのループ状態を検知する検知手段を備えており、該検知手段からの情報に基づいて定着ローラー対、及び定着ローラー対通過後のシートを搬送する排出ローラー対の搬送速度を制御する機能を有する画像形成装置が開示されている。
また、特許文献2には、シートを搬送する搬送ローラーとレジストローラーの間の用紙ガイド板について、シートが用紙ガイド板に接触した際に、搬送経路外の空間に退避する用紙ガイド板を有する画像形成装置が知られている。
特開2006−72253 特開平9−86728
しかしながら、特許文献1記載の画像形成装置は、2次転写ローラー対と定着ローラー対におけるシートの搬送速度を制御することによって、形成されるループのループ量を一定に保つ構成であるので、シートの変形に伴い発生する騒音を防止できるものではない。また、検知手段がシートのループ状態を検知する際に、シートが検知手段に接触するため接触音が発生するという問題がある。さらに、定着ローラー等の搬送速度を制御する構成であるため、一定の搬送速度でシートの搬送を行う場合と比べ、生産性が低下するという問題もある。
また、特許文献2記載の画像形成装置は、用紙ガイド板にシートが接触した場合に退避する構成であるので、騒音を防止できるものではない。また、シート搬送経路外に用紙ガイド板が退避する空間が必要となるので、シート搬送経路の省スペース化の妨げとなる。
本願発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、省スペース構成であって、使用されうる種々のシートについてシート搬送時の生産性を低下させることなく、シート搬送時の騒音を防止できるシート搬送装置、および該シート搬送装置を備える画像形成装置を提供することを課題とする。
上記目的を達成するための、本願発明のシート搬送装置の一態様では、シートを挟持して搬送するシート搬送部を複数備えたシート搬送装置であって、
前記シート搬送部として、前記シートを挟持して送りつつ第1搬送位置から前記第1搬送位置よりシート搬送方向下流側の第2搬送位置までの範囲で可動であるように設けられた可動シート搬送部を少なくとも一つ有する。
さらに、上記シート搬送装置において、前記可動シート搬送部を前記第1搬送位置から前記第2搬送位置までの範囲にある第3搬送位置に位置するように弾性的に支持する可動シート搬送部支持部材を有してもよい。
さらに、上記シート搬送装置において、前記第3搬送位置は、前記第1搬送位置よりシート搬送方向下流側に位置しており、
前記可動シート搬送部保持部材は、前記第1搬送位置から前記第3搬送位置に向かう保持力によって前記可動シート搬送部を前記第3搬送位置に保持しており、
前記保持力の大きさは、前記シートが、前記シートを送りだした前記可動シート搬送部と前記可動シート搬送部から送り出された前記シートを搬送する前記シート搬送部との間で所定のループ量のループを形成した場合に、前記シートから受ける前記可動シート搬送部を前記第3搬送位置から前記第1搬送位置に向かわせる力の大きさと等しくてもよい。
さらに、上記シート搬送装置において、前記可動シート搬送部と前記シート搬送部との間に設けられたシートガイド部を有しており、
前記所定のループ量は、前記シートがループを形成した場合に前記シートガイド部に当接するときのループ量より小さくてもよい。
さらに、上記シート搬送装置において、前記可動シート搬送部のシート搬送方向下流側に前記シート搬送部としての下流シート搬送部を備え、
前記可動シート搬送部は、前記シートを挟持して搬送する第1ニップ部を形成する、第1搬送ローラー対を備え、
前記下流シート搬送部は、前記シートを挟持して搬送する第2ニップ部を形成し、前記可動シート搬送部から送られた前記シートを搬送する搬送状態と前記可動シート搬送部から送られた前記シートの搬送を停止する停止状態とを取り得る、第2搬送ローラー対を備えてもよい。
さらに、上記シート搬送装置において、前記所定のループ量は、前記停止状態にある前記第2搬送ローラー対の前記第2ニップ部へ搬送された前記シートの搬送方向に向いた辺の全体が、前記第2ニップ部に当接するのに必要なループ量以上であってもよい。
さらに、上記シート搬送装置において、前記第1搬送ローラー対及び前記第2搬送ローラー対による前記シートの搬送を制御する制御部を有しており、
前記制御部は、前記第1搬送ローラー対が、前記第1搬送位置における前記第1ニップ部から前記第2ニップ部までの範囲で前記シートが前記所定のループ量のループを形成するために必要な長さ分の前記シートを送り出した後に、前記第2搬送ローラー対が前記停止状態から前記搬送状態に移行するように制御してもよい。
さらに、上記シート搬送装置において、前記第3搬送位置は、前記第2搬送位置よりシート搬送方向上流側に位置しており、
前記可動シート搬送部保持部材は、前記第2搬送位置から前記第3搬送位置に向かう保持力によって前記可動シート搬送部を前記第3搬送位置に保持しており、
前記保持力の大きさは、前記シートが、前記シートを送り出した前記シート搬送部と、前記シート搬送部から送り出された前記シートを搬送する前記可動シート搬送部との間で所定のループ量のループを形成した場合に、前記シートから受ける前記可動シート搬送部を前記第3搬送位置から前記第2搬送位置に向かわせる力の大きさより小さくてもよい。
また、上記目的を達成するために、本願発明の画像形成装置の一態様は、前記シート上に画像を形成する画像形成装置であって、前記シート搬送装置を有する。
本願発明のシート搬送装置によれば、シートを挟持して搬送するシート搬送部を複数有し、前記シート搬送部として、前記シートを挟持して送りつつ第1搬送位置から前記第1搬送位置よりシート搬送方向下流側の第2搬送位置までの範囲で可動であるように設けられた可動シート搬送部を少なくとも一つ有するという構成によって、可動シート搬送部とシート搬送部との間における過剰なループの形成が抑制され、また、ループが形成されてしまう場合であっても緩やかにループが形成されるので、ループの形成に起因するループ形成音を低減することができる。加えてシート搬送部によってシートが搬送方向下流側に搬送され、シートのシート搬送方向上流側端部が可動シート搬送部から抜ける際に発生する抜け音も低減することができる。
本願発明のシート搬送装置において、さらに、前記可動シート搬送部を前記第1搬送位置から前記第2搬送位置までの範囲にある第3搬送位置に位置するように弾性的に支持する可動シート搬送部支持部材を有しており、前記第3搬送位置は、前記第1搬送位置よりシート搬送方向下流側に位置しており、前記可動シート搬送部保持部材は、前記第1搬送位置から前記第3搬送位置に向かう保持力によって前記可動シート搬送部を前記第3搬送位置に保持しており、前記保持力の大きさは、前記シートが、前記シートを送りだした前記可動シート搬送部と前記可動シート搬送部から送り出された前記シートを搬送する前記シート搬送部との間で所定のループ量のループを形成した場合に、前記シートから受ける前記可動シート搬送部を前記第3搬送位置から前記第1搬送位置に向かわせる力の大きさと等しいという構成を有することによって、可動シート搬送部とシート搬送部との間における必要以上のループ量となるループの形成が防止できるので、ループ形成音及び抜け音を低減することもでき、かつ、シートのループの形成に起因するシートガイド部等への接触による接触音を防止することもできる。
本願発明のシート搬送装置において、さらに、前記可動シート搬送部と前記シート搬送部との間に設けられたシートガイド部を有しており、前記所定のループ量は、前記シートがループを形成した場合に前記シートガイド部に当接するときのループ量より小さいという構成を有することによって、上記の効果に加えて、搬送時の騒音を低減することができる最小限のシート搬送空間を形成するようにシートガイド部を構成することが可能となるのでシート搬送装置本体の小型化が実現でき、かつ、シートの搬送速度を減少させることがないので生産性を維持することもできる。
本願発明のシート搬送装置において、さらに、前記可動シート搬送部のシート搬送方向下流側に前記シート搬送部としての下流シート搬送部を備え、前記可動シート搬送部は、前記シートを挟持して搬送する第1ニップ部を形成する、第1搬送ローラー対を備え、前記下流シート搬送部は、前記シートを挟持して搬送する第2ニップ部を形成し、前記可動シート搬送部から送られた前記シートを搬送する搬送状態と前記可動シート搬送部から送られた前記シートの搬送を停止する停止状態とを取り得る、第2搬送ローラー対を備えており、前記所定のループ量は、前記停止状態にある前記第2搬送ローラー対の前記第2ニップ部へ搬送された前記シートの搬送方向に向いた辺の全体が、前記第2ニップ部に当接するのに必要なループ量以上であるという構成を有することによって、シートの搬送に伴う種々の騒音を低減しつつ、搬送されうる全ての種別のシートについてシートの姿勢制御を行うことができ、かつ、搬送時の騒音を低減することができる最小限のループ形成空間を形成するようにシートガイド部を構成することが可能となり、シート搬送装置本体の小型化が実現できる。
本願発明のシート搬送装置において、さらに、前記第1搬送ローラー対及び前記第2搬送ローラー対による前記シートの搬送を制御する制御部を有しており、
前記制御部は、前記第1搬送ローラー対が、前記第1搬送位置における前記第1ニップ部から前記第2ニップ部までの範囲で前記シートが前記所定のループ量のループを形成するために必要な長さ分の前記シートを送り出した後に、前記第2搬送ローラー対が前記停止状態から前記搬送状態に移行するように制御するという構成を有することによって、シートの搬送に伴う種々の騒音を低減しつつ、搬送されうる全ての種別のシートについてシートの姿勢制御及び搬送タイミングの制御を行うことができ、かつ、搬送時の騒音を低減することができる最小限のループ形成空間を形成するようにシートガイド部を構成することが可能となり、シート搬送装置本体の小型化が実現できる。
本願発明のシート搬送装置の一局面によれば、シートを挟持して搬送するシート搬送装置を複数有しており、前記シート搬送部として、前記シートを挟持して送りつつ第1搬送位置から前記第1搬送位置よりシート搬送方向下流側の第2搬送位置までの範囲で可動であるように設けられた可動シート搬送部を少なくとも一つ有前記可動シート搬送部を前記第1搬送位置から前記第2搬送位置までの範囲にある第3搬送位置に位置するように弾性的に支持する可動シート搬送部支持部材を有し、前記第3搬送位置は、前記第2搬送位置よりシート搬送方向上流側に位置しており、前記可動シート搬送部保持部材は、前記第2搬送位置から前記第3搬送位置に向かう保持力によって前記可動シート搬送部を前記第3搬送位置に保持しており、前記保持力の大きさは、前記シートが、前記シートを送り出した前記シート搬送部と、前記シート搬送部から送り出された前記シートを搬送する前記可動シート搬送部との間で所定のループ量のループを形成した場合に、前記シートから受ける前記可動シート搬送部を前記第3搬送位置から前記第2搬送位置に向かわせる力の大きさより小さいという構成によって、可動シート搬送部とシート搬送部との間における必要以上のループ量となるループの形成が防止できるので、ループ形成音及び抜け音を低減することもでき、かつ、シートのループの形成に起因するシートガイド部への接触による接触音を防止することもできる。
また、本願発明の画像形成装置によれば、シート搬送経路において上記のシート搬送装置を設けるという極めてシンプルな構成により、シートの搬送における生産性を低下させること無く、シート搬送時に発生する種々の騒音が低減され、さらに画像形成装置本体の小型化を実現することもできる。
本願発明の実施の形態1に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本願発明の実施の形態1に係るシート搬送装置の一例を示す概略構成図である。 本願発明の実施の形態1に係るシート搬送装置の可動シート搬送部の一例を示す概略斜視図である。 本願発明の実施の形態1に係るシート搬送装置の可動シート搬送部の一例を示す概略斜視図である。 本願発明の実施の形態1に係るシート搬送装置のレジストローラー対の第2ニップ部にシートが到達した際の状態の一例を示す概略断面図である。 本願発明の実施の形態1に係るシート搬送装置にシートが搬送されてから駆動予約時間経過時点のシートの状態の一例を示す概略断面図である。 本願発明の実施の形態1に係るシート搬送装置にシートが搬送されてから駆動予約時間経過後のシートの状態の一例を示す概略断面図である。 本願発明の実施の形態1に係るシート搬送装置の可動シート搬送部からシートが送り出された際のシート搬送装置の状態を示す概略断面図である。 本願発明の実施の形態2に係るシート搬送装置によってシートが搬送される際にループが形成された状態の一例を示す概略断面図である。 本願発明の実施の形態2に係るシート搬送装置の搬送ローラー対によって、シートが引っ張られた際のシート搬送装置の状態の一例を示す概略断面図である。 本願発明の実施の形態2に係るシート搬送装置によってシートが搬送されている状態の一例を示す概略断面図である。 本願発明の実施の形態1に係るシート搬送装置の一例を示す概略構成図である。 本願発明の実施の形態2に係るシート搬送装置の一例を示す概略構成図である。
以下に、図面を参照しながら本願発明の実施形態を説明する。
(1)実施の形態1
図1は、本願発明の一例である実施の形態1に係る画像形成装置(以下、「画像形成装置GS1」という)を示す概略構成図である。画像形成装置GS1は、本願発明の一例である実施の形態1に係るシート搬送装置(以下、「シート搬送装置SH1」)を備える。また、画像形成装置GS1は、本願発明の一例である実施の形態2に係るシート搬送装置(以下、「シート搬送装置SH2」)を備えることができる。まず、図1を参照して、画像形成装置GS1について説明する。
<画像形成装置GS1>
画像形成装置GS1は、原稿を搬送する自動原稿搬送装置40と、搬送された原稿の画像を画像読取位置において読み取り画像データを生成する画像読取部20と、シートSを収納および/または供給するシート収納部300並びに手差供給部310と、シート収納部300又は手差供給部310より搬出されシートレジスト部SRBを経て搬送されたシートSに画像読取部20で生成された画像データに基づき電子写真方式により画像を形成する画像形成部50と、画像形成部50よりシート搬送方向下流側に位置する未定着シート搬送装置60と、未定着シート搬送装置60よりシート搬送方向下流側に位置する定着装置70と、片面に画像が定着されたシートSを表裏反転する反転搬送部800と、画像が形成され排出されたシートSを支持する排出部810と、各画像形成工程を制御する制御部90と、各画像形成工程において必要なデータを記憶するメモリ91とを有する。
自動原稿搬送装置40は、原稿が積載される原稿給紙台41と、原稿給紙台41に積載された原稿を搬送タイミングと姿勢を制御して搬送する原稿レジスト部GRBと、画像読取位置において原稿レジスト部GRBから搬送された原稿を搬送するプラテンローラー42と、両面読取において原稿の表裏を反転する原稿反転搬送部44と、排紙された原稿が積載される原稿排紙台43とを有する。
なお、原稿レジスト部GRBは、詳細は後述するが、シート搬送装置SH1を備えることができる。
画像読取部20は、原稿を照明するランプとミラーを有する移動可能な第1走査ユニット21と、2枚のミラーを有しており走査ユニット21の2分の1の速度で移動可能な第2走査ユニット22と、レンズ及び撮像素子を有しており画像信号を生成する受光部23と、原稿が載置されるプラテンガラス24とが設けられている。
画像読取部20は、自動原稿搬送装置40において搬送される原稿を読み取るモードと、プラテンガラス24に載置された原稿を読み取るモードとを有する。
原稿給紙台41に積載されたシートSは、原稿レジスト部GRBにおいて、シート搬送のタイミング及びシートSの姿勢が制御された後、画像読取位置に搬送される。原稿レジスト部GRBにおける制御により、画像の位置ずれや画像の傾きが起こった画像情報の発生が防止される。
画像読取位置に搬送された原稿は、走査ユニットによって読み取られ、画像情報がメモリ91に格納される。格納された原稿の画像情報は、位置ずれ補正のために必要な画像処理がなされた後、受光部23により電気的な画像信号に変換される。この電気的な画像信号に変換された画像情報は、画像形成部50に入力される。なお、画像情報は、不図示のパソコン等の外部機器から画像形成部50に入力される場合もある。
シート収納部300は、個々に画像形成装置GS1本体に挿脱可能な給紙トレイ301a、301b及び301cと、給紙トレイ301a、301b及び301cに収納されたシートSを供給する供給ローラーとを有する。給紙トレイ301a、301b及び301cは、それぞれ種別の異なるシートSを収容することができる。例えば、給紙トレイ301aに収納されたシートSに画像を形成する際は、画像形成動作に応じて供給ローラー302a及びリタードローラー対が回転し、給紙トレイ301a内からシートSを一ずつ分離して搬送するようになっている。
手差供給部310は、画像形成装置GS1本体に開閉自在に設けられた手差トレイ311と、この手差トレイ311に積載されたシートSを供給する供給ローラーとを有している。例えば、手差トレイ311に積載されたシートSに画像を形成する際は、画像形成動作に応じて供給ローラーが回転し、手差トレイ311に積載されたシートSから一ずつ分離して搬送するようになっている。
給紙トレイ301a、301b若しくは301c又は手差トレイ311から搬送されたシートSは、搬送ローラー対を備えたシート搬送経路に沿って搬送され、シートレジスト部SRBを経て画像形成部50に搬送される。
シートレジスト部SRBは、詳細は後述するが、シート搬送装置SH1を備えている。シートレジスト部SRBは、シートSの斜行(搬送方向に対してシートSが傾いた状態での搬送)を補正するためのレジスト手段及びループ形成手段とからなり、レジスト手段にシートSが到達した後にループ形成手段により所定の量のシートSを搬送しシートSをたわませることにより、レジスト手段よりシート搬送方向上流側でループを一旦形成し、シートSの搬送方向に向いた辺が搬送方向と垂直な方向に対して傾きのないように揃えてからシート搬送を行う。
画像形成部50は、回転されるドラム状の感光体よりなる像担持体51と、像担持体51を帯電させる帯電装置52と、画像信号に基づき像担持体51を露光する露光装置53と、トナーとキャリアを含む現像剤により像担持体51上に画像を形成する現像部54と、シートレジスト部SRBを経たシートSに像担持体51上の画像を転写する転写手段55とを備えている。像担持体51の外周面に対して、各々、像担持体51の回転方向に沿って、帯電装置52、露光装置53、現像部54及び転写手段55がこの順に並ぶよう配設されている。さらに、転写手段55の下流の位置には、像担持体クリーニングブレードを備えた像担持体クリーニング手段56が設けられている。
像担持体51は、ドラム状金属基体の外周面に有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層を有するものであり、図1においては紙面に垂直な方向に配設されている。
帯電装置52は、例えば、グリッド電極と放電電極とを有するスコロトロン帯電器であって、像担持体51の表面を帯電させる。
露光装置53は、レーザー照射装置よりなり、レーザー光を照射することで像担持体51を露光する。レーザー光は、画像読取位置において読み取られた原稿の画像信号に基づいて、照射することができる。
帯電装置52と露光装置53とは、像担持体51上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段を構成する。
現像部54は、例えば、現像剤収容部と、マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブとを有しており、画像形成時には、現像スリーブに、不図示の電圧印加手段から直流および/または交流バイアス電圧が印加される。
転写手段55は、像担持体51の表面に対向し、転写領域を形成するように設けられた転写部材と、この転写部材に接続された、例えば、定電流電源よりなる転写電流供給装置(図示せず)とにより構成されている。転写部材としては、例えば、ローラー形状の部材(転写ローラー)を用いることができる。
転写手段55は、例えば、転写電流供給装置(図示せず)によって転写ローラーに転写電流が供給されることにより、像担持体51上に形成されたトナー像をシートSに転写する、いわゆる接触転写方式とすることができる。
シートレジスト部SRBを経たシートSは、像担持体51上の画像に対して進行方向のタイミングを合わせて、シートSの搬送方向を向いた辺が全体に渡って同時に転写ニップ部に搬送されることで、画像がズレなく転写される。
なお、転写ニップ部においてシートSに画像を転写する際には、例えば、転写ニップ部に搬送されたシートSの種別に応じた適切な転写電流となるように、制御部90によって転写部材に印加される電圧が調節される。
像担持体クリーニング手段56は、例えば、像担持体クリーニングブレードを有する。像担持体クリーニングブレードは、例えば、ウレタンゴムなどの弾性体よりなり、その基端部分が支持部材によって支持されると共に、先端部分が像担持体51の表面に当接されるよう設けられている。像担持体クリーニングブレードの基端側から伸びる方向は、当接箇所における像担持体51の回転による移動方向と反対方向である、いわゆるカウンター方向とすることができる。
未定着シート搬送装置60は、例えば、搬送ローラー及び搬送ベルトから構成され、搬送ローラーにより搬送ベルトを回転させることで、シートSの搬送を行うものである。また、例えば、ファン(図示せず)を備えることにより、シートSを搬送ベルトに吸引して搬送する構成とすることもできる。
定着装置70は、例えば、加熱ローラー、加圧ローラー71、定着ローラー72を備えており、シートS上に転写されたトナー画像を加圧、加熱して定着させる。定着装置70を通過したシートSは、搬送経路に沿って搬送され、排出ローラーを経て画像形成装置外部の排出部810に排出される。なお、定着装置70においてシートS上の画像を定着する際には、例えば、定着装置70に搬送されたシートSの種別に応じた適切な定着温度、定着速度となるように、制御部90によって定着速度及び/又は加熱ローラーの温度が調節される。
なお、定着装置70を通過し、片面(第一面)に画像が形成されたシートSは、裏面(第二面)に画像を形成するためにスイッチバック反転機構である反転搬送部800によって、再度、シートレジスト部SRBを経て画像形成部50に搬送することもできる。
<シート搬送装置SH1>
次に、図2から図8、及び表1を参照して、画像形成装置GS1のシートレジスト部SRBに備えられたシート搬送装置SH1について説明する。なお、シート搬送装置SH1は、原稿レジスト部GRBに備えることもできる。
シート搬送装置は、シートSを挟持して搬送する可動シート搬送部10と、可動シート搬送部10を移動可能に支持する可動シート搬送部支持部材12aと、可動シート搬送部10よりシート搬送方向下流側に位置しておりシートSを搬送するシート搬送部13と、可動シート搬送部10とシート搬送部13の間に設けられた上シートガイド部14及び下シートガイド部15とを有しており、例えば、図2に示す構造とすることができる。上シートガイド部14と下シートガイド部15とは、シート搬送経路を構成する。なお、シート搬送装置は、複数のシートガイド部を設けてもよく、また、複数のシート搬送部13及び/又は可動シート搬送部10を設けることができる。
可動シート搬送部10は、図3に示されるように、回転可能に設けられた搬送ローラー対100と、搬送ローラー対100を収容する筐体101とを有している。
搬送ローラー対100は、駆動ローラー1000と従動ローラー1001とからなり、それぞれ第1支軸1002と第2支軸1003を有している。駆動ローラー1000と従動ローラー1001とは、搬送されたシートSを送り出すための第1ニップ部N1を構成する。可動シート搬送部10は、第1支軸1002を支点として画像形成装置本体の筐体に回動可能に支持されている。
筐体101は、第2支軸1003を移動可能に支持するための支持孔1010と従動ローラー1001を駆動ローラー1000に押し付けるための従動ローラー支持体1011を有している。従動ローラー支持体1011は、バネ等の弾性を有する部材とすることができ、例えば、圧縮バネとすることができる。
駆動ローラー1000は、第1支軸1002によって筐体101に支持されており、シート搬送装置外部の駆動ローラー駆動部によって回転駆動される。従動ローラー1001は、第2支軸1003が支持孔1010に貫入することで支持されており、回転駆動する駆動ローラー1000に連れ回るように従動ローラー支持体1011によって、駆動ローラー1000側に押し付けられている。従動ローラー1001は、第2支軸1003が支持孔1010に貫入することによって第1ニップ部N1に搬送されたシートSの秤量等に応じて矢印J方向に移動可能なように筐体101に支持されている。なお、このように従動ローラー1001を支持するために、従動ローラー支持体1011としてダンパー等の所定の力量を設定できるものを用いることもできる。また、駆動ローラー駆動部は、シート搬送装置内部に設けてもよい。ここに、搬送ローラー対100と駆動ローラー駆動部とにより、ループ形成手段が構成されている。
搬送ローラー対100の第1ニップ部N1にシートSが搬送された際には、シートSの秤量、厚み等に応じて、従動ローラー1001は、駆動ローラー1000の長手方向及び従動ローラー1001の長手方向が平行を保つように矢印J方向に移動する。なお、ここでの平行とは略平行を含む概念である。
また、従動ローラー1001の変位を測定し、シートSの種別を判定する判定部としての制御部90に送信することもできる。従動ローラー1001の変位の測定結果を受信した制御部90は、測定された変位量をメモリ91に予め記憶されたシートSの種別に応じた変位量と付き合わせることで、シートSの種別を判定し、転写電圧、定着温度、定着速度及び排紙ローラーの周速等のフィードバック制御を行う。詳細は後述するが、このようなフィードバック制御を行うことによって、連続搬送された異なる種別のシートに対して、シート搬送時の騒音を低減しつつ適切に画像の形成を行うことができる。
なお、従動ローラー1001の変位とは、シートSが第1ニップ部N1に搬送された際に、シートSの秤量等に応じて、従動ローラー1001が矢印J方向に移動する際の変位である。例えば、従動ローラー支持体1011からの圧力を圧力センサである第1センサS1で検知することで、第1支軸1002と第2支軸1003の中心間距離等の距離の変化量について測定することができる。また、例えば、フォトセンサ及びポテンショメーター等のセンサを用いて、従動ローラー1001の変位を測定してもよい。
可動シート搬送部支持部材12aとしては、バネ体等の弾性体を用いることができ、例えば圧縮バネを用いることができる。バネ体は、詳細は後述するが、可動シート搬送部10が前記シートを挟持しておくりつつ第1搬送位置Hi1から第1搬送位置Hi1よりシート搬送方向下流側の第2搬送位置Hi2までの範囲で移動可能であるように、可動シート搬送部10を所定の力(以下「保持力ST」とする)で保持している。この保持力STにより、可動シート搬送部10がシートSを挟持していない状態、或いは、挟持したシートSから力を受けていない状態では、可動シート搬送部10は、第2搬送位置Hi2に位置している。また、第1ニップ部N1は、第1搬送位置Hi1において第1の位置i1にあり、第2搬送位置Hi2において第2の位置i2にある。なお、可動シート搬送部支持部材12aは、圧縮バネ等の弾性体そのものに限られず、ダンパー等を用いても良い。なお、可動シート搬送部支持部材12aの一端部は、シート搬送装置内部の筐体等に保持されている。
なお、可動シート搬送部10は、図4に示されるように、筐体101に貫入する第3支軸1004を支点として画像形成装置本体の筐体に回動可能に支持されていてもよい。また、可動シート搬送部支持部材12aの一端部をシート搬送装置内部の筐体等に保持し、
他端部を可動シート搬送部10の筐体の内部に保持するように構成してもよい。
シート搬送部13(下流シート搬送部)としてのレジストローラー対130は、駆動レジストローラー1300と従動レジストローラー1301とからなり、シートSを挟持して送り出す第2ニップ部N2を有する。駆動レジストローラー1300は、レジストローラー駆動手段であるモータM1によって回転駆動され、従動レジストローラー1301は、回転駆動される駆動レジストローラー1300に連れ回るように構成されている。また、レジストローラー対130の直前には、シートSの先端を検出するための第2センサS2が備えられている。
レジストローラー対130は、モータM1によって回転駆動されることで、可動シート搬送部10から送られたシートSを搬送することが可能な状態である搬送状態と、モータM1による回転駆動が停止し、可動シート搬送部10から送られたシートSを搬送することが不可能な状態である停止状態とを有する。
第1ニップ部N1と第2ニップ部N2の間の距離は、搬送されうるシートSのシート搬送方向上流端部から下流端部までの長さ以下であるように構成され、第1ニップ部N1と第2ニップ部N2の間に、上シートガイド及び下シートガイドが設けられている。ここに、可動シート搬送部10、シート搬送部13、上シートガイド部14及び下シートガイド部15によって、ループ形成空間K1が形成されている。
次に図5から7を用いて、シートSが搬送された場合を例に、シート搬送装置SH1の動作を説明する。
図5に示されるように、シート搬送方向上流側(図5中において左側)からシート搬送装置SH1に搬送されたシートSは、まず、可動シート搬送部10の搬送ローラー対100の第1ニップ部N1に搬入される。このとき、可動シート搬送部10は可動シート搬送部保持部材12aにより押圧され、第2搬送位置Hi2に支持されているので、第1ニップ部N1は、第2の位置i2にある。第1ニップ部N1に搬入されたシートSは、第1ニップ部N1において挟持されると共にシート搬送方向下流側(図5中において右側)に徐々に送り出される。第1ニップ部N1を経て送り出されたシートSの搬送方向を向いた先端は、徐々にレジストローラーに近づき、停止したレジストローラー対130の第2ニップ部N2に突き当たる。この際、レジストローラー対130の直前に設けられた第2センサS2は、シートSの搬送方向を向いた先端を検知し、先端検知信号を制御部90に送信する。
制御部90に設けられたメモリ91には、第2センサS2から先端検知信号が送信されてから駆動レジストローラー1300が回転駆動するまでの時間として設定される駆動予約時間KTが、シートSの種別に応じて記憶されている。制御部90は、第2センサS2から送信された先端検知信号に基づき、駆動レジストローラー1300が所定のタイミングで回転駆動を開始するようにモータM1を制御する。なお、レジストローラー対130、モータM1、第2センサS2及び制御部90により、レジスト手段が構成される。
駆動予約時間KTの起点は、第2センサS2から先端検知信号が送信された時間であり、第2センサS2から先端検知信号が送信されたことをもってシートSの先端が停止したレジストローラー対130の第2ニップ部N2に突き当たったとみなす時間である。
駆動予約時間KTは、先端検知信号が送信された時間から駆動レジストローラー1300を回転駆動する時間、すなわち、シートSの先端が停止したレジストローラー対130の第2ニップ部N2に突き当たったとみなす時間からシートSの搬送方向に向いた辺が全体に渡ってレジストローラー対130の第2ニップ部N2の長手方向に当接したとみなす時間、まで継続する時間として設定される。
より、具体的には、停止状態にあるレジストローラー対130の第2ニップ部N2にシートSの先端が到達した後も、搬送ローラー対100によってシート量SRに相当する分のシートSが搬送され続ける。これにより、図6に示されるように、レジストローラー対130の第2ニップ部N2にシートSの先端が到達してから駆動予約時間KT経過時に、第1ニップ部N1と第2ニップ部N2の間のループ形成空間K1中に搬送されたシートSに応じたループ量RRのループRが形成される。
シート量SRは、第2センサS2がシートSの先端を検知してから、駆動予約時間KTが経過するまでの間に搬送されたシートSのシート量の所定の値である。シート量とは、例えば、シートSの長手方向の長さ、表面積又は体積等の所定の値とすることができる。制御部90に設けられたメモリ91に記憶された駆動予約時間KTに基づいて、シート量SRの値が決定される。
ループ量RRは、シートSの搬送方向に向いた辺が全体に渡ってレジストローラーの第2ニップ部N2の長手方向に当接するために必要なループ量の所定の値である。なお、ループ量とは、シートSの搬送方向と垂直な方向に渡って形成されるループのループ量が最大となる位置での値である。言い換えると、ループ量は、第1ニップ部N1と第2ニップ部N2を結ぶ直線に対して垂直なループ高さの最大値とすることができる。
そして、駆動予約時間KTが経過すると共に駆動レジストローラー1300が駆動され、レジストローラー対130によってシートSが挟持されシート搬送方向下流側に送り出される。この際、搬送ローラー対100がシートSを送り出す速度より速い送り出し速度でレジストローラー対130によってシートSが送り出される。したがって、シートSがレジストローラー対130によってシート搬送方向下流側に送り出されるに従い、ループ形成空間K1に形成されたループRのループ量は減少する。
ここで、シート搬送空間K1においてたわむことにより、ループ量RRのループRを形成するシートSは、停止状態にあるレジストローラー対130に到達したシートSのループ形成空間K1に存在する部分がループ量RRのループRを形成した際のたわんだシートSの弾力によって、すなわち、シートSのたわみからの反力によって、可動シート搬送部10をシート搬送方向上流側に向けて押圧する。
可動シート搬送部支持部材12aの保持力STは、このシートSのたわみからの反力による、可動シート搬送部10を第2搬送位置Hi2から第1搬送位置Hi1に向かわせる力MT(以下「向力MTとする)と等しい大きさであり、かつ、向力MTに反する向きの力(以下「反力MT」とする)として設定することができる。なお、ここでの等しいとは、厳密な意味での同一に限られず、略同一を含む概念である。
なお、保持力STは、第1ニップ部N1を第2の位置i2から第1の位置i1に向かわせる力とみなすこともでき、第1ニップ部N1が第2の位置i2から第1の位置i1に移動する際の閾値とみなすこともできる。
上述の通り、シートSの姿勢制御及び搬送タイミング制御を行うに当たり、可動シート搬送部10が第2搬送位置Hi2に保持される場合を説明した。次に、上記のように保持力STを設定した際に、可動シート搬送部10が第2搬送位置Hi2から第1搬送位置Hi1に向かって移動する場合の一例を説明する。すなわち、レジストローラー対130の第2ニップ部N2にシートSの先端が到達してから駆動予約時間KTが経過するまでの間の時間に、シート搬送時のバラツキ等により、シートSがループ量RRを超えるループ量のループを形成しうる状態にある時の可動シート搬送部の動作を示す。なお、搬送時のバラツキとは、例えば、レジストローラー対に突き当たった際の衝撃で、シートSが意図しないループを形成することにより、駆動予約時間KTが経過するまでの間の時間にシート量SR以上のシートが搬送されてしまう場合である。
シートSがループ量RRのループを形成した後、さらに、ループ量RRを超えるループを形成しうる状態にある場合、可動シート搬送部10は、シートSからのループを解消しようとする力によって、設定された保持力STより大きく、かつ、可動シート搬送部を第2搬送位置Hi2から第1搬送位置Hi1に向かわせる向きの力であるMTs(以下「向力MTs」とする)をシートSから受ける。すなわち、例えば図7に示されるように、向力MTsを受けた可動シート搬送部10は、シートSを挟持してシート搬送方向下流側に送り出すと共に、向力MTsの大きさに応じて、第2搬送位置Hi2から第1搬送位置Hi1に向かって移動する。そして、図8に示されるように、シートS1は、駆動予約時間KT1経過後に、シート搬送部13によってシート搬送方向下流側に送り出される。
このように可動シート搬送部10を支持する可動シート搬送部支持部材12aの保持力STを適宜設定することにより、レジストローラー対130の第2ニップ部N2にシートSの先端が到達してから駆動予約時間KTが経過するまでの間の時間において、シートSが適切なループ量のループを形成するように制御することができる。これにより、シートSが過剰なループを形成してしまうことを抑制できるので、シートの搬送方向上流側端部が可動シート搬送部10から抜ける際に発生する抜け音を低減することができる。また、シートSが過剰なループを形成してしまう場合であっても、緩やかにループが形成されるので、ループ形成時の発生音も低減することができる。したがって、シートSの姿勢制御及び搬送タイミングの制御を行うと同時に、シート搬送時の種々の騒音を抑制することができる。また、特に、このようなシート搬送時の種々の騒音の低減効果は、搬送されるシートSの秤量が大きい場合に、顕著である。
なお、第1搬送位置Hi1及び第2搬送位置Hi2並びに第1の位置i1及び第2の位置i2は、シート搬送経路内において装置の仕様に応じて設定することができる。第1ニップ部N1が第2の位置i2から第1の位置i1へ移動する移動経路において、第1ニップ部N1の長手方向は平行に推移する。すなわち、第1ニップ部N1が第2の位置i2から第1の位置i1へ移動する移動経路において、第1ニップ部N1の長手方向は、シート搬送方向に対して垂直である。なお、ここでの平行及び垂直とは、それぞれ略平行、略垂直を含む概念である。
また、ループ量RRが、シートSの搬送方向に向いた辺が全体に渡ってレジストローラーの第2ニップ部N2に当接するために必要なループ量以上であり、かつ、上シートガイドと当接するときのループ量より小さい範囲の値となるように駆動予約時間KT及び保持力STを設定することもできる。
このようなループ量RRを形成するように、駆動予約時間KT及び保持力STを設定することで、抜け音及びループ形成音の防止に加えて、シートSが上シートガイドと当接する程のループ量のループを形成してしまうことに起因するガイド板とシートSとの接触音を防止することもできる。したがって、シートSの姿勢制御及び搬送タイミングの制御を行うことができ、かつ、搬送時の騒音を低減することができる最小限のループ形成空間K1を形成するように上シートガイド部14を構成することが可能となり、シート搬送装置本体の小型化が実現できる。
ところで、以上のように構成することができるシート搬送装置SH1について、種別の異なるシートS、例えば、秤量の異なるシートSが使用される場合がありうる。このような場合を想定した可動シート搬送部支持部材12aの保持力STの設定の一例について、以下に説明する。
一般に、シートSの秤量が大きければループ量RRは小さくてもよく、厚紙(例えば、200g/mのシートS)或いは超厚紙(例えば、400g/mのシートS)においては、姿勢制御及び搬送タイミング制御を行うに当たり、ほとんどループを形成する必要がない。これは、秤量の大きいシートSが搬送された場合には、停止したレジストローラー対130の第2ニップ部N2に比較的勢いよく突き当たるので、シートSの搬送方向に向いた辺がほぼ全体に渡ってレジストローラーの第2ニップ部N2の長手方向に当接するためである。
このような厚紙及び超厚紙は変形時の騒音が大きいため、レジストローラー対130の第2ニップ部N2に先端が到達した後、可動シート搬送部10が第2搬送位置Hi2から第1搬送位置Hi1に向かって移動しつつ、必要なループ量RRのループを形成するように、可動シート搬送部支持部材12aの保持力STを設定する。このように保持力STを設定することによって、厚紙及び超厚紙が搬送された際には、ループが緩やかに形成される、又は、ループが形成されないので、シートの変形音を低減することができる。
次に、このように可動シート搬送部支持部材12aの保持力STが設定されたシート搬送装置SH1に秤量の小さい普通紙(例えば、80g/mのシートS)或いは薄紙(例えば、40g/mのシートS)が搬送された際の動作を示す。
一般に、普通紙或いは薄紙のような比較的秤量の小さいシートSは、厚紙或いは超厚紙と比較して必要なループ量RRは大きくなる傾向にあるが、このような普通紙或いは薄紙がループ量RRのループを形成した際の向力MTは、設定された保持力STよりも小さい。したがって、普通紙或いは薄紙が搬送された際には、可動シート搬送部10が第2搬送位置Hi2に保持されたまま姿勢制御及び搬送タイミングの制御が行われる。
このように可動シート搬送部支持部材12aの保持力STを設定することによって、異なる秤量のシートSが連続通紙された場合であっても、それぞれのシートSについて、シートSの姿勢制御及び搬送タイミングの制御を行うことができ、かつ、搬送時の騒音を低減することができる。特に、シート変形時の騒音が大きい厚紙、及び超厚紙について効果的に騒音が抑制される。
また、種別の異なるシートSが連続通紙される場合には、駆動予約時間KTについて、既述したシートSの種別の判定結果に基づくフィードバック制御行うことにより、それぞれのシートSについて、シート搬送時の騒音を低減しつつ適切なループ量RRのループを形成することで、生産性を高めることもできると共に適切に画像の形成を行うことができる。
(2)実施の形態2
<シート搬送装置SH2>
次に、図9から11を参照して、画像形成装置GS1のシート搬送経路に備えられるシート搬送装置SH2について、既述のシート搬送装置SH1と異なる点を説明する。シート搬送装置SH2は、主に、斜行の補正を行わない点でシート搬送装置SH1と異なる。
シート搬送部13は、駆動ローラー1310と従動ローラー1311とからなる搬送ローラー対131であり、シートSを挟持して送り出す第2ニップ部N2を有する。駆動ローラー1310は、駆動ローラー駆動部であるモータM2によって回転駆動され、従動ローラー1311は、回転駆動される駆動ローラー1310に連れ回るように構成されている。また、シート搬送部13は、例えば、回転駆動されない2つのローラーからなるローラー対、あるいは駆動源により駆動される2つのローラーからなるローラー対であってもよい。
可動シート搬送部支持部材12bとしては、バネ体等の弾性体、例えば圧縮バネを用いることができる。詳細は後述するが、バネ体は、可動シート搬送部10が第1搬送位置Hi4から第1搬送位置Hi4よりシート搬送方向下流側の第2搬送位置Hi5までの範囲で移動可能であるように、可動シート搬送部10を所定の力ST'(以下「保持力ST'」とする)で支持している。また、非シート搬送時において、可動シート搬送部10は、バネ体によって第1搬送位置Hi4と第2搬送位置Hi5の間の第3搬送位置Hi3に保持されている。ここで、第1ニップ部N1は、第1搬送位置Hi4において第1の位置i4にあり、第2搬送位置Hi5において第2の位置i5にある。また、第1ニップ部N1は、第3搬送位置Hi3において第3の位置i 3にある。なお、可動シート搬送部支持部材12bは、圧縮バネ等の弾性体そのものに限られず、ダンパー等を用いても良い。
可動シート搬送部10、シート搬送部13、上シートガイド部14及び下シートガイド部15は、シート搬送空間K2を構成する。
次に図9から11を用いて、シートSが搬送された際のシート搬送装置SH2の動作を説明する。
図9に示されるように、シート搬送方向上流側(図9中において左側)からシート搬送経路を経てシート搬送装置SH2に搬送されたシートSは、まず、可動シート搬送部10の搬送ローラー対100の第1ニップ部N1に搬入される。このとき、可動シート搬送部10は可動シート搬送部保持部材12bにより、第3搬送位置Hi3に支持されているので、第1ニップ部N1は、第3の位置i3にある。第1ニップ部N1に搬入されたシートSは、第1ニップ部N1において挟持されると共にシート搬送方向下流側(図9中において右側)に徐々に送り出される。第1ニップ部N1を経て送り出されたシートSの搬送方向を向いた先端は、徐々に搬送ローラー対131に近づき、搬送ローラー対131の第2ニップ部N2に搬入される。第2ニップ部N2に搬入されたシートSは、第2ニップ部N2において挟持されると共にシート搬送方向下流側に徐々に送り出される。すなわち、シート搬送装置SH2に搬送されたシートSは、第1ニップ部N1及び第2ニップ部N2に挟持されると同時に送り出されることによって、シート搬送装置外部に搬出される。
ここで、搬送ローラーの個体差あるいは経年変化等によって、搬送ローラー対100と搬送ローラー対131のシートSを送り出す速度に差が生じることがある。
搬送ローラー対131によるシートSの搬送速度が搬送ローラー対100によるシートSの搬送速度より遅い場合、図9に示されるように、シート搬送空間K2において、第1ニップ部N1及び第2ニップ部N2に挟持され、送り出されるシートSは、ループ量RR’のループを形成してしまうことがある。
このような場合、シート搬送空間K2において、第1ニップ部N1及び第2ニップ部N2に挟持され送り出されるシートSは、ループ量RR'のループを形成した際のたわんだシートSの弾力によって、すなわち、シートSのたわみからの反力によって、可動シート搬送部10を押圧する。
可動シート搬送部支持部材12bの保持力ST'は、このシートSのたわみからの反力による、可動シート搬送部10を第3搬送位置Hi3から第1搬送位置Hi4に向かわせる力MT’(以下「向力MT’」とする)と等しい大きさであり、かつ、向力MT’に反する向きの力として設定することができる。なお、ここでの等しいとは、厳密な意味での同一に限られず、略同一を含む概念である。
なお、ループ量RR’は、搬送ローラー対100と搬送ローラー対131のシートSを送り出す速度に差が生じることによって、意図せず発生してしまうループの許容できる最大のループ量として設定される所定の値である。
保持力ST’は、ループ量がRR’である場合の向力MT’とつり合う力として設定することができる。つまり、所定の値の保持力ST’を設定した際に対応するループ量RR’の値は、可動シート搬送部10が第3搬送位置Hi3に保持される最大のループ量であるといえる。
このように保持力ST'が設定された場合であって、シート搬送装置SH2に搬送されたシートSが第1ニップ部N1及び第2ニップ部N2に挟持されると同時に送り出される際に、保持力ST’を越える向力MT’を発生するループ量のループが形成されようとする場合の可動シート搬送部10の動作を説明する。
図10に示されるように、シートSのループ量がMT’に相当するループ量RR’を超えようとしたとき、シートSからの形成されたループを解消しようとする力によって、設定された保持力ST'以上の可動シート搬送部10を第3搬送位置Hi3から第1搬送位置Hi4に向かわせる力MT's(以下「向力MT's」とする)が発生する。このとき、可動シート搬送部10は、シートSを第1ニップ部N1及び第2ニップ部N2で挟持して送り出しながら向力MT'sの大きさに応じて、シート搬送方向上流側の第1搬送位置Hi4に向かって移動する。
以上のように可動シート搬送部10を支持する可動シート搬送部支持部材12bの保持力ST’を設定することにより、シート搬送空間K2においてシートSがループを形成してしまう場合であってもループが形成されると共に可動シート搬送部10が第3搬送位置Hi3から第1搬送位置Hi4に向かって移動するため、緩やかにループが形成される。さらに、このように可動シート搬送部10が移動する場合であっても、搬送ローラー対100と搬送ローラー対131のシートSを送り出す搬送速度は減速しない。したがって、搬送の生産性を落とすことなく、ループ形成時のループ形成音を低減することができる。加えて、シートSのシート搬送方向上流側端部が第1ニップ部N1から抜ける際に発生する抜け音も低減することができる。
また、ループ量RR'は、上シートガイド14と当接するループ量より小さいループ量とすることもできる。
このようなループ量のRR’を形成するように、保持力ST’を設定することで、搬送の生産性を落とすことなく、抜け音及びループ形成音の防止ができることに加えて、シートSがガイド板へ接触することによる接触音を防止できる。これにより、シートSの搬送速度を減速させること無く、かつ、搬送時の騒音を低減することができる最小限のシート搬送空間K2を形成するように上シートガイド部14を構成することが可能となり、シート搬送装置本体の小型化が実現できる。また、このような構成は、接触音及びループ形成音の大きい厚紙及び超厚紙等が搬送される際に特に有効である。
また、以上のように構成されるシート搬送装置SH2において、搬送ローラー対131によるシートSの搬送速度が搬送ローラー対100によるシートSの搬送速度より速い場合には、シート搬送空間K2において、第1ニップ部N1及び第2ニップ部N2に挟持され、送り出されるシートSが、過剰に引っ張られることがある。一般に秤量の小さい薄紙等のシートSが過剰に引っ張られると、やぶれ等の品質劣化が発生してしまうことがある。
このような場合において、可動シート搬送部10は、図11に示されるように、シートSを第1ニップ部N1で挟持して送り出すと共に、シートSから受ける可動シート搬送部10を第3搬送位置Hi3から第2搬送位置Hi5に向かわせる力MT'Sの大きさに応じて、シート搬送方向下流側の下流位置に向かって移動する。これにより、特に、やぶれ等のシートSの品質低下を防止できる。
また、以上のようなシート搬送装置SH1及びSH2が備えられた画像形成装置GS1によれば、シート搬送経路において上述のように構成されたシート搬送装置を設けるという極めてシンプルな構成により、シート搬送の生産性を低下させること無く、シート搬送時に発生する種々の騒音を低減することができる。
なお、シート搬送装置SH1及びSH2並びに画像形成装置GS1は、単なる例示にすぎず、本願発明を何ら限定するものではない。したがって本願発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、本願発明のシート搬送装置は、シートの傾きの補正を行わずにシートの搬送タイミングを調整するタイミングローラー対をシート搬送部13とすることもできる。また、図12に示されるように、可動シート搬送部支持部材の一端部をシートガイド部に保持し、他端部を可動シート搬送部10の筐体の内部に保持するように構成してもよい。さらに、図13に示されるように、可動シート搬送部10よりシート搬送方向上流側(図13中の左側)に、可動シート搬送部10を設けてもよい。また、図13に示されるシート搬送装置SH2において、シート搬送方向上流側(図13中の左側)の可動シート搬送部10に代えて、可動ではないシート搬送部13を設けてもよい。なお、本願発明は、タンデム方式等のカラーの複写機、モノクロの複写機、プリンタ、FAX、及びこれらの複合機等にも適用可能である。
GS1 画像形成装置
S シート
40 自動原稿搬送装置
41 原稿給紙台
GRB 原稿レジスト部
42 プラテンローラー
43 原稿排紙台
44 原稿反転搬送部
20 画像読取部
21 第1走査ユニット
22 第2走査ユニット
23 受光部
24 プラテンガラス
300 シート収容部
301a、301b、301c 給紙トレイ
302a、302b、302c 給紙ローラー
310 手差供給部
311 手差トレイ
50 画像形成部
51 像担持体
52 帯電装置
53 露光装置
54 現像部
55 転写手段
56 像担担持体クリーニング手段
60 未定着シート搬送装置
70 定着装置
71 加圧ローラー
72 定着ローラー
800 反転搬送部
810 排出部
90 制御部
91 メモリ
SRB シートレジスト部
SH1 シート搬送装置1
10 可動シート搬送部
100 搬送ローラー対
1000 駆動ローラー
1001 従動ローラー
1002 第1支軸
1003 第2支軸
1004 第3支軸
N1 第1ニップ部
101 筐体
1010 支持孔
1011 従動ローラー支持体
12a 可動シート搬送部支持部材
13 シート搬送部
130 レジストローラー対
1300 駆動レジストローラー
1301 従動レジストローラー
131 搬送ローラー対
1310 駆動ローラー
1311 従動ローラー
N2 第2ニップ部
K1 ループ形成空間
14 上シートガイド部
15 下シートガイド部
RR ループ量
SH2 シート搬送装置2
12b 可動シート搬送部支持部材
Hi1 第1搬送位置(SH1)
Hi2 第2搬送位置(SH1)
Hi3 第3搬送位置
Hi4 第1搬送位置(SH2)
Hi5 第2搬送位置(SH2)
i1 第1の位置(SH1)
i2 第2の位置(SH1)
i3 第3の位置
i4 第1の位置(SH2)
i5 第2の位置(SH2)
K2 シート搬送空間
M1 モータ
M2 モータ
S1 第1センサ
S2 第2センサ

Claims (9)

  1. シートを挟持して搬送するシート搬送部を複数備えたシート搬送装置であって、
    前記シート搬送部として、前記シートを挟持して送りつつ第1搬送位置から前記第1搬送位置よりシート搬送方向下流側の第2搬送位置までの範囲で可動であるように設けられた可動シート搬送部を少なくとも一つ有することを特徴とするシート搬送装置
  2. 前記可動シート搬送部を前記第1搬送位置から前記第2搬送位置までの範囲にある第3搬送位置に位置するように弾性的に支持する可動シート搬送部支持部材を有することを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置
  3. 前記第3搬送位置は、前記第1搬送位置よりシート搬送方向下流側に位置しており、
    前記可動シート搬送部保持部材は、前記第1搬送位置から前記第3搬送位置に向かう保持力によって前記可動シート搬送部を前記第3搬送位置に保持しており、
    前記保持力の大きさは、前記シートが、前記シートを送りだした前記可動シート搬送部と前記可動シート搬送部から送り出された前記シートを搬送する前記シート搬送部との間で所定のループ量のループを形成した場合に、前記シートから受ける前記可動シート搬送部を前記第3搬送位置から前記第1搬送位置に向かわせる力の大きさと等しいことを特徴とする請求項2記載のシート搬送装置
  4. 前記可動シート搬送部と前記シート搬送部との間に設けられたシートガイド部を有しており、
    前記所定のループ量は、前記シートがループを形成した場合に前記シートガイド部に当接するときのループ量より小さいことを特徴とする請求項3記載のシート搬送装置
  5. 前記可動シート搬送部のシート搬送方向下流側に前記シート搬送部としての下流シート搬送部を備え、
    前記可動シート搬送部は、前記シートを挟持して搬送する第1ニップ部を形成する、第1搬送ローラー対を備え、
    前記下流シート搬送部は、前記シートを挟持して搬送する第2ニップ部を形成し、前記可動シート搬送部から送られた前記シートを搬送する搬送状態と前記可動シート搬送部から送られた前記シートの搬送を停止する停止状態とを取り得る、第2搬送ローラー対を備えることを特徴とする請求項3又は4いずれか記載のシート搬送装置
  6. 前記所定のループ量は、前記停止状態にある前記第2搬送ローラー対の前記第2ニップ部へ搬送された前記シートの搬送方向に向いた辺の全体が、前記第2ニップ部に当接するのに必要なループ量以上であることを特徴とする請求項5記載のシート搬送装置
  7. 前記第1搬送ローラー対及び前記第2搬送ローラー対による前記シートの搬送を制御する制御部を有しており、
    前記制御部は、前記第1搬送ローラー対が、前記第1搬送位置における前記第1ニップ部から前記第2ニップ部までの範囲で前記シートが前記所定のループ量のループを形成するために必要な長さ分の前記シートを送り出した後に、前記第2搬送ローラー対が前記停止状態から前記搬送状態に移行するように制御することを特徴とする請求項5又は6記載のシート搬送装置
  8. 前記第3搬送位置は、前記第2搬送位置よりシート搬送方向上流側に位置しており、
    前記可動シート搬送部保持部材は、前記第2搬送位置から前記第3搬送位置に向かう保持力によって前記可動シート搬送部を前記第3搬送位置に保持しており、
    前記保持力の大きさは、前記シートが、前記シートを送り出した前記シート搬送部と、前記シート搬送部から送り出された前記シートを搬送する前記可動シート搬送部との間で所定のループ量のループを形成した場合に、前記シートから受ける前記可動シート搬送部を前記第3搬送位置から前記第2搬送位置に向かわせる力の大きさより小さいことを特徴とする請求項2記載のシート搬送装置
  9. 前記シート上に画像を形成する画像形成装置であって、請求項1乃至8いずれか記載のシート搬送装置を有することを特徴とする画像形成装置
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