JP2011183922A - 航空機における翼前縁部の防除氷装置及び航空機主翼 - Google Patents
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Abstract
【課題】航空機における翼前縁部の防除氷装置及び航空機主翼において、翼前縁部を効果的に加熱することで翼前縁部の外側に付着する氷の生成を適正に防止可能とする。
【解決手段】湾曲形状をなす主翼前縁部41と、この主翼前縁部41の内側に所定隙間をもって配置される湾曲形状をなすガイド板42とにより、主翼前縁部41の内側に沿って暖気通路46を設けると共に、この暖気通路46にブリードエアを供給するダクト配管47を設けて構成し、暖気通路46における主翼前縁部41における先端部の隙間を、ブリードエア流動方向の下流側よりも狭く形成する。
【選択図】 図2
【解決手段】湾曲形状をなす主翼前縁部41と、この主翼前縁部41の内側に所定隙間をもって配置される湾曲形状をなすガイド板42とにより、主翼前縁部41の内側に沿って暖気通路46を設けると共に、この暖気通路46にブリードエアを供給するダクト配管47を設けて構成し、暖気通路46における主翼前縁部41における先端部の隙間を、ブリードエア流動方向の下流側よりも狭く形成する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、航空機の翼前縁部にブリードエアを供給することで、航行中に翼前縁部の外側に付着する氷の生成を防止する航空機における翼前縁部の防除氷装置及び航空機主翼に関する。
従来、航空機における翼前縁部の防除氷装置としては、下記特許文献1〜3に記載されたものがある。この各特許文献に記載された主翼前縁部の防除氷装置では、外皮と内皮と隔壁で囲まれる主翼前縁部の内側空間を暖気室として形成すると共に、航空機用のエンジンより抽気した高温空気(ブリードエア)を主翼前縁部の内側に供給可能なダクトを配置している。従って、このダクトに供給されたブリードエアを暖気室に噴射し、主翼前縁部から後方に流すことで、この主翼前縁部の外側に付着する氷の粒の生成を防止している。
ところで、航空機の主翼前縁部の外側では、先端側に氷の粒が生成しやすい。ところが、従来の航空機における翼前縁部の防除氷装置にあっては、ダクトからのブリードエアを暖気室における主翼前縁部の先端に向けて供給しているため、この先端付近が集中的に加熱されることから、ブリードエアが流れる下流側で熱量が不足してムラが発生し、適正に主翼前縁部の外側に付着する氷の粒の生成を防止することが困難となる。
本発明は上述した課題を解決するものであり、翼前縁部を効果的に加熱することで翼前縁部の外側に付着する氷の生成を適正に防止可能とする航空機における翼前縁部の防除氷装置及び航空機主翼を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の航空機における翼前縁部の防除氷装置は、湾曲形状をなす翼前縁部と、該翼前縁部の内側に所定隙間をもって配置される湾曲形状をなすガイド板と、前記翼前縁部と前記ガイド板とにより前記翼前縁部の内側に沿って設けられる暖気通路と、該暖気通路にブリードエアを供給するブリードエア供給部と、を備える航空機における翼前縁部の防除氷装置において、前記暖気通路は、前記翼前縁部における先端側の流路面積と、ブリードエア流動方向の下流側の流路面積とを異なる面積とする、ことを特徴とするものである。
従って、暖気通路は、翼前縁部における先端側の流路面積とブリードエア下流側の流路面積とが異なることで、ブリードエア供給部から暖気通路に供給されるブリードエアは、暖気通路の全域にわたって安定して供給されることとなり、翼前縁部との熱交換を促進し、翼前縁部を効果的に加熱することで、翼前縁部の外側に付着する氷の生成を適正に防止することができる。
本発明の航空機における翼前縁部の防除氷装置では、前記暖気通路は、前記翼前縁部における先端側の流路面積がブリードエア流動方向の下流側の流路面積より狭く形成されることを特徴としている。
従って、暖気通路は、翼前縁部における先端部の隙間が下流側に比べて狭く形成されることで、ブリードエア供給部から暖気通路に供給されるブリードエアは、この翼前縁部における先端部でその流速が速くなり、ブリードエアの下流側まで安定して供給することができ、翼前縁部を効果的に加熱することができる。
本発明の航空機における翼前縁部の防除氷装置では、前記暖気通路は、ブリードエア流動方向の下流側の流路面積が前記翼前縁部における先端側の流路面積より狭く形成されることを特徴としている。
従って、暖気通路は、ブリードエア流動方向の下流側の流路面積が翼前縁部側の流路面積より狭く形成されることで、ブリードエア供給部から暖気通路に供給されるブリードエアは、下流側でその流速が速くなり、ブリードエアの下流側まで安定して供給することができ、翼前縁部を効果的に加熱することができる。
本発明の航空機における翼前縁部の防除氷装置では、前記翼前縁部と前記ガイド板との間に前記暖気通路の隙間量を所定量に設定する隙間量調整部材が設けられることを特徴としている。
従って、隙間量調整部材により、暖気通路における翼前縁部における先端部の隙間をブリードエア流動方向の下流側より狭く設定するなど所望の隙間に容易に設定することができ、組付性を向上することができる。
本発明の航空機における翼前縁部の防除氷装置では、前記隙間量調整部材は、前記翼前縁部と前記ガイド板とを連結する連結部材として機能することを特徴としている。
従って、隙間量調整部材が連結部材として機能することで、構成部材の増加及び重量の増加を抑制し、構造の複雑化、高コスト化を防止することができる。また、翼前縁部と連結された隙間調整部材により伝熱面積が増加すると共に乱流が発生することで、翼前縁部の受熱量が増加し、ブリードエアと翼前縁部との熱交換の効率を向上することができる。
本発明の航空機における翼前縁部の防除氷装置では、前記暖気通路にフィンが配置されることを特徴としている。
従って、暖気通路にフィンが設けられることで、更にブリードエアの伝熱面積が増加すると共に乱流が発生することで、翼前縁部の受熱量が増加し、ブリードエアと翼前縁部との熱交換の効率を向上することができる。
本発明の航空機における翼前縁部の防除氷装置では、前記ガイド板の内側に所定隙間をもって第2ガイド板が配置されることで、前記暖気通路から排出されるブリードエアを該暖気通路の内側に沿って流動させる第2暖気通路が設けられることを特徴としている。
従って、暖気通路を通るブリードエアが第2暖気通路を通るブリードエアにより保温されることとなり、ブリードエアにより翼前縁部を効率的に加熱することができる。
本発明の航空機における翼前縁部の防除氷装置では、航空機用ガスタービンの圧縮機から抽気したブリードエアを航空機に搭載された高温機器により加熱してから前記ブリードエア供給部に供給するブリードエア加熱装置が設けられることを特徴としている。
従って、ブリードエアがブリードエア加熱装置により加熱されてから供給されることで、ブリードエアにより翼前縁部を確実に加熱することができる。
本発明の航空機主翼は、上記のいずれか一つに記載の航空機における翼前縁部の防除氷装置が設けられることを特徴としている。
従って、ブリードエア供給部から暖気通路に供給されるブリードエアは、暖気通路の全域にわたって安定して供給されることとなり、翼前縁部との熱交換を促進し、翼前縁部を効果的に加熱することで、翼前縁部の外側に付着する氷の生成を適正に防止することができる。
本発明の航空機における翼前縁部の防除氷装置及び航空機主翼によれば、翼前縁部とガイド板とにより設けられる暖気通路にて、翼前縁部における先端側の流路面積と、ブリードエア流動方向の下流側の流路面積とを異なる面積とするので、ブリードエアを暖気通路の全域にわたって安定して供給することができ、翼前縁部との熱交換を促進し、翼前縁部を効果的に加熱することで、翼前縁部の外側に付着する氷の生成を適正に防止することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る航空機における翼前縁部の防除氷装置及び航空機主翼の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る航空機における翼前縁部の防除氷装置を表す概略構成図、図2は、実施例1の航空機における翼前縁部の防除氷装置が適用された主翼の要部を表す図1のII−II断面図、図3−1は、実施例1の航空機における翼前縁部の防除氷装置における外板とガイド板の連結構造を表す断面図、図3−2及び図3−3は、実施例1の航空機における翼前縁部の防除氷装置における外板とガイド板の連結構造の変形例を表す断面図である。
実施例1において、図1に示すように、航空機用のエンジンとして適用されるガスタービン10は、ファンケーシング11と本体ケーシング12とを有し、ファンケーシング11内にファン13を収容し、本体ケーシング12内に圧縮機14と燃焼器15とタービン16を収容して構成されている。
ファン13は、回転軸21の外周部に複数のファンブレード22が装着されて構成されている。圧縮機14は、低圧コンプレッサ23と高圧コンプレッサ24とを有している。燃焼器15は、圧縮機14より下流側に位置し、周方向に配置されている。タービン16は、燃焼器15より下流側に位置し、高圧タービン25及び低圧タービン26とを有している。そして、ファン13の回転軸21と低圧コンプレッサ23とが連結され、低圧コンプレッサ23と低圧タービン26とが第1ロータ軸27により連結されている。また、高圧コンプレッサ24と高圧タービン25とが、第1ロータ軸27の外周側に位置する円筒形状をなす第2ロータ軸28により連結されている。
従って、圧縮機14にて、空気取入口から取り込まれた空気が、低圧コンプレッサ23と高圧コンプレッサ24における図示しない複数の静翼と動翼を通過して圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となる。燃焼器15にて、この圧縮空気に対して所定の燃料が供給され、燃焼する。この燃焼器15で生成された作動流体である高温・高圧の燃焼ガスが、タービン16を構成する高圧タービン25及び低圧タービン26における図示しない複数の静翼と動翼を通過することで駆動回転する。この場合、低圧タービン26の回転力が第1ロータ軸27により低圧コンプレッサ23に伝達されて駆動する。また、高圧タービン25の回転力が第2ロータ軸28により高圧コンプレッサ24に伝達されて駆動する。その結果、ファン13を駆動することができ、主にこのファン13により推力を得ることができる。
実施例1の航空機における翼前縁部の防除氷装置では、上述した航空機用のエンジンとして適用されるガスタービン10の圧縮機14から抽気したブリードエアを主翼31の前縁部に供給することで、この主翼前縁部に付着しやすい氷の生成を防止している。そのため、圧縮機14における低圧コンプレッサ23の上流位置から主翼31の前縁部に延びるブリードエア供給ライン32が設けられている。
ここで、主翼31の構造について詳細に説明する。図2に示すように、主翼前縁部41は、先端部が、例えば、湾曲した上下の板材を接合することで湾曲形状をなして形成されている。ここで、主翼前縁部41とは、主翼31における前縁の近傍である。ガイド板42は、この主翼前縁部41の内側に所定隙間をもって配置されており、主翼前縁部41と同様に、先端部が、例えば、湾曲した上下の板材を接合することで湾曲形状をなして形成されている。なお、主翼前縁部41及びガイド板42は、上下の板材を接合せずに一体成形しても構わない。
主翼前縁部41は、主翼31の長手方向に沿って設けられ、ガイド板42は、主翼31の長手方向、つまり、航空機の幅方向に沿って所定長さを有し、この方向に複数並設されている。即ち、主翼前縁部41は、その内側に、主翼31の長手方向(図2にて、紙面鉛直方向)に沿って隔壁43が形成されると共に、主翼31の前後方向(図2にて、左右方向)に沿う隔壁44が主翼31の長手方向に所定間隔で形成されている。そして、この各ガイド板42は、主翼31の長手方向における両端部が隔壁44の端面に当接または固定されている。
暖気室45は、主翼前縁部41と後部の隔壁43と左右の隔壁44により囲まれることで形成されている。また、暖気通路46は、主翼前縁部41とガイド板42とにより挟持された空間部として形成されており、主翼前縁部41の内側に沿って、主翼前縁部41の先端部から後方に向けて設けられ、後端部が暖気室45に開放している。
ブリードエア供給部としてのダクト配管47は、暖気室45内にて、主翼前縁部41の先端部側にガイド板42と隣接して設けられている。このダクト配管47は、主翼31の長手方向に沿って隔壁44を貫通して配設され、所定の位置に上述したブリードエア供給ライン32(図1参照)が連結され、各端部が閉塞されている。ガイド板42は、主翼前縁部41の先端部に対応する位置に開口部42aが形成され、一方、ダクト配管47は、開口部42aに対向する位置に、主翼前縁部41の前方に向けて開口する噴射孔47aが形成されており、このガイド板42の開口部42aとダクト配管47の噴射孔47aが連結管48により連結されている。この場合、開口部42a、噴射孔47a、連結管48は、一つのガイド板42に対して所定間隔で複数設けられている。
従って、図1及び図2に示すように、ガスタービン10の圧縮機14(低圧コンプレッサ23)の上流位置から抽気したブリードエアは、ブリードエア供給ライン32を通して主翼前縁部41に供給される。主翼前縁部41に供給されるブリードエアは、ダクト配管47に流動し、噴射孔47aから連結管48及び開口部42aを介して暖気通路46における主翼前縁部41の先端部に供給される。すると、暖気通路46に供給されたブリードエアは、暖気通路46における主翼前縁部41の先端部から、この主翼前縁部41の内側に沿って後方に流れ、暖気室45に至る。そのため、主翼前縁部41は、このブリードエアにより加熱される。なお、暖気室45に流れ込んだブリードエアは、低温で、且つ、大気圧に近いことから、機外に排出される。
ところで、実施例1にて、暖気通路46は、主翼前縁部41における先端側の隙間(流路面積)と、ブリードエア流動方向の下流側の隙間(流路面積)とが異なる面積に設定されている。具体的に、暖気通路46は、主翼前縁部41における先端側の隙間(流路面積)がブリードエア流動方向の下流側の隙間(流路面積)より狭く形成されている。
即ち、暖気通路46にて、主翼前縁部41における先端部の隙間S1に対して、主翼前縁部41における後端部の隙間S2が大きく設定されており、結果として、暖気通路46は、ブリードエアの流動方向の下流側にいくほど広くなっている。本実施例では、ダクト配管47が主翼前縁部41における先端部に対向して設けられていることから、主翼前縁部41におけるブリードエア供給位置の隙間が、ブリードエア流動方向の下流側に比べて狭く形成されることとなる。
この場合、主翼前縁部41とガイド板42との間には、暖気通路46の隙間量を設定する隙間量調整部材、または、主翼前縁部41とガイド板42とを連結する連結部材として機能する固定具49が設けられている。即ち、この固定具49において、図3−1に示すように、主翼前縁部41は、所定の位置に皿孔41aが形成され、ガイド板42は、所定の位置に取付孔42bが形成されている。ブッシュ50は、主翼前縁部41とガイド板42との隙間、つまり、暖気通路46の隙間に応じてその高さが設定されている。つまり、設定したい暖気通路46の隙間に合わせてこのブッシュ50の高さを調整しておく。皿リベット51は、主翼前縁部41の外側から、皿孔41a、ブッシュ50、取付孔42bを貫通し、先端部51aがつぶされる。従って、主翼前縁部41とガイド板42とは、ブッシュ50を介して皿リベット51により所定隙間に接合され、所望隙間の暖気通路46を形成することができる。
なお、主翼前縁部41とガイド板42との隙間(暖気通路46の隙間)を設定する隙間量調整部材、または、主翼前縁部41とガイド板42とを連結する連結部材として機能する固定具49はこれに限定されるものではない。
例えば、図3−2に示すように、主翼前縁部41は、所定の位置にフランジ41cを有する孔41dが形成され、ガイド板42は、所定の位置に取付孔42bが形成されている。このフランジ41cは、主翼前縁部41とガイド板42との隙間、つまり、暖気通路46の隙間に応じてその高さが設定されている。つまり、設定したい暖気通路46の隙間に合わせてこのフランジ41cの高さを調整しておく。皿リベット51は、主翼前縁部41の外側から、孔41d、フランジ41c、取付孔42bを貫通し、先端部51aがつぶされる。従って、主翼前縁部41とガイド板42とは、フランジ41cを介して皿リベット51により所定隙間に接合され、所望隙間の暖気通路46を形成することができる。
また、図3−3に示すように、主翼前縁部41は、所定の位置に皿孔41aが形成され、ガイド板42は、所定の位置に絞り部42cを有する孔42dが形成されている。この絞り部42cは、主翼前縁部41とガイド板42との隙間、つまり、暖気通路46の隙間に応じてその高さが設定されている。つまり、設定したい暖気通路46の隙間に合わせてこの絞り部42cの高さを調整しておく。皿リベット51は、主翼前縁部41の外側から、皿孔41a、孔42dを貫通し、先端部51aがつぶされる。従って、主翼前縁部41とガイド板42とは、絞り部42cを介して皿リベット51により所定隙間に接合され、所望隙間の暖気通路46を形成することができる。
なお、この隙間量調整部材や連結部材は、これらの構成に限定されるものではなく、たとえば、ガイド部材42の端部に屈曲部を形成し、この部分をリベットなどにより固定してもよい。その他、ねじ、ボルトとナット、溶接などの手法を合わせて使用してもよい。
このように構成された実施例1の航空機における翼前縁部の防除氷装置では、暖気通路46は、主翼前縁部41における先端部の隙間が、ブリードエア流動方向の下流側に比べて狭く形成されている。従って、図2に示すように、ブリードエアは、ダクト配管47から連結管48を通して暖気通路46における主翼前縁部41の先端部に供給されると、ここから上下に分かれ、それぞれ主翼前縁部41の内側に沿って後方に流れる。このとき、暖気通路46におけるブリードエアの流れは、流路の狭い主翼前縁部41の先端部では速く、後方に流れるにしたがって低速となる。そのため、ブリードエアは、暖気通路46内を下流側まで安定して流動することとなり、主翼前縁部41は、このブリードエアにより、先端部だけでなく下流側まで熱交換が促進され、全域にわたって効果的に加熱されることとなり、主翼前縁部41の先端部の外側に付着する氷の生成が防止される。
このように実施例1の航空機における翼前縁部の防除氷装置及び航空機主翼にあっては、湾曲形状をなす主翼前縁部41と、この主翼前縁部41の内側に所定隙間をもって配置される湾曲形状をなすガイド板42とにより、主翼前縁部41の内側に沿って暖気通路46を設けると共に、この暖気通路46にブリードエアを供給するダクト配管47を設けて構成され、暖気通路46における主翼前縁部41における先端部の隙間を、ブリードエア流動方向の下流側よりも狭く形成する。
従って、暖気通路46は、ダクト配管47から連結管48を通して暖気通路46に供給されるブリードエアは、この主翼前縁部41における先端部における狭い隙間でその流速が速くなり、下流側まで安定して流動することとなり、主翼前縁部41は、このブリードエアにより、先端部だけでなく下流側まで熱交換が促進され、全域にわたって効果的に加熱することができ、その結果、主翼前縁部41の外側に付着する氷の生成を適正に防止することができる。
また、実施例1の航空機における翼前縁部の防除氷装置では、主翼前縁部41とガイド板42との間に暖気通路46の隙間量を所定量に設定する隙間量調整部材としての固定具49(ブッシュ50、フランジ41c、絞り部42c)を設けている。従って、固定具49により、暖気通路46における主翼前縁部41における先端部の隙間がブリードエア流動方向の下流側より狭く設定するなど所望の隙間に容易に設定することができ、組付性を向上することができる。
また、実施例1の航空機における翼前縁部の防氷装置では、この隙間量調整部材としての固定具49を、主翼前縁部41とガイド板42とを連結する連結部材として機能させている。従って、隙間量調整部材が連結部材として機能することで、構成部材の増加および重量の増加を防止し、構造の複雑化、高コスト化を防止することができる。また、主翼前縁部41と連結された固定具49により伝熱面積が増加すると共に乱流が発生することで、主翼前縁部41の受熱量が増加し、ブリードエアと主翼前縁部41との熱交換の効率を向上を向上することができる。
図4は、本発明の実施例2に係る航空機における翼前縁部の防除氷装置が適用された主翼の要部断面図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例2の航空機における翼前縁部の防除氷装置では、図4に示すように、主翼前縁部41の内側にガイド板42が固定されることで、両者の間に暖気通路46が形成されている。そして、この暖気通路46は、主翼前縁部41における先端部の隙間が、ブリードエア流動方向の下流側に比べて狭く形成されている。
また、本実施例では、この暖気通路46にフィン61が配置されている。具体的には、フィン61は、板材に複数の凹凸が形成されて構成され、リベット62によりガイド板42の外側に、主翼前縁部41側に突出するように固定されている。なお、この場合、フィン61を主翼前縁部41の内側にガイド板42側に突出するように固定してもよいし、フィン61を主翼前縁部41またはガイド板42と一体成形してもよい。また、フィン61の形状も実施例の形状に限定されるものではない。
従って、ブリードエアが暖気通路46を流れるとき、このブリードエアは、主翼前縁部41の内側やガイド板42の外側だけでなく、フィン61にも接触することで、主翼前縁部41の受熱量が増加する。また、ブリードエアは、フィン61により乱流となることで、更なる主翼前縁部41における受熱量の増加が見込まれる。結果として、主翼前縁部41を効率的に加熱できる。
このように実施例2の航空機における翼前縁部の防除氷装置にあっては、暖気通路46にフィン61を配置することで、暖気通路46を流れるブリードエアは、この暖気通路46内との伝熱面積が増加すると共に乱流が発生することで、主翼前縁部41の受熱量が増加し、熱交換を促進することができる。
図5は、本発明の実施例3に係る航空機における翼前縁部の防除氷装置を表す概略構成図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例3の航空機における翼前縁部の防除氷装置では、図5に示すように、主翼前縁部41の内側にガイド板42が固定されることで、両者の間に暖気通路46が形成されている。そして、この暖気通路46は、主翼前縁部41における先端部の隙間が、ブリードエア流動方向の下流側に比べて狭く形成されている(S1<S2)。
また、本実施例では、ガイド板42の内側に所定隙間をもって第2ガイド板71,72が配置されており、他方の第2ガイド板71は主翼背側に位置し、一方の第2ガイド板72は主翼腹側に位置している。そして、この第2ガイド板71,72は、前端部がダクト配管47の近傍まで延出され、後端部がガイド板42の後端部を囲繞するように、主翼前縁部41に密着している。そして、第2ガイド板71,72は、多数のリベット73,74により主翼前縁部41及びガイド板42に固定されている。
そして、ガイド板42と第2ガイド板71,72との間に、暖気通路46から排出されるブリードエアをこの暖気通路46の内側に沿って流動させる第2暖気通路75,76が設けられる。
従って、ブリードエアは、ダクト配管47から連結管48を通して暖気通路46における主翼前縁部41の先端部に供給されると、ここから上下に分かれ、それぞれ主翼前縁部41の内側に沿って後方に流れる。このとき、暖気通路46におけるブリードエアの流れは、流路の狭い主翼前縁部41の先端部では速く、後方に流れるにしたがって低速となる。そのため、ブリードエアは、暖気通路46内を下流側まで安定して流動することとなり、主翼前縁部41は、このブリードエアにより、先端部だけでなく下流側まで熱交換が促進され、全域にわたって効果的に加熱されることとなり、主翼前縁部41の先端部の外側に付着する氷の生成が防止される。
そして、暖気通路46を後方に流れたブリードエアは、暖気通路46の後端部が第2ガイド板71,72により閉塞していることから、ここで折り返し、第2暖気通路75,76を通って前方側に流れる。このとき、暖気通路46を流れるブリードエアは、第2暖気通路75,76を流れるブリードエアにより温度低下が抑制される。
このように実施例3の航空機における翼前縁部の防除氷装置にあっては、ガイド板42の内側に所定隙間をもって第2ガイド板71,72を配置することで、暖気通路46から排出されるブリードエアをこの暖気通路46の内側に沿って流動させる第2暖気通路75,76を設けている。従って、暖気通路46を通るブリードエアが第2暖気通路75,76を通るブリードエアにより保温されることとなり、ブリードエアにより主翼前縁部41を効率的に加熱することができる。
図6は、本発明の実施例4に係る航空機における翼前縁部の防除氷装置を表す概略構成図である。なお、前述した実施例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例4の航空機における翼前縁部の防除氷装置では、図6に示すように、ブリードエア供給ライン32は、ガスタービン10の圧縮機14(低圧コンプレッサ23)の上流位置から抽気したブリードエアを主翼前縁部41に供給するものである。このブリードエア供給ライン32は、中途部にブリードエア加熱装置81が設けられている。このブリードエア加熱装置81は、航空機に搭載された高温機器であり、例えば、フラップを作動させるための油圧機器である。例えば、ブリードエア供給ライン32を構成するエア配管を、油圧機器を構成する油圧シリンダの外周部に付設する。
従って、ガスタービン10の圧縮機14から抽気したブリードエアは、ブリードエア加熱装置81により加熱してから主翼31に供給されることとなり、主翼前縁部41(図2参照)を効果的に加熱することができる。
このように実施例4の航空機における翼前縁部の防除氷装置にあっては、航空機用のガスタービン10の圧縮機14から抽気したブリードエアを航空機に搭載された高温機器により加熱してから主翼前縁部41のダクト配管47に供給するブリードエア加熱装置81を設けている。従って、ブリードエアがブリードエア加熱装置81により加熱されてから供給されることで、ブリードエアにより主翼前縁部を確実に加熱することができる。また、高温のブリードエアを使用することで、ブリードエアの供給量を減少することができ、ガスタービン10の効率の低下を抑制することができる。一方、ブリードエアにより高温機器を冷却することができるので、高温機器の冷却に必要な冷却空気量を削減でき、これによってもガスタービン10の効率の低下を抑制することができる。
なお、上述した各実施例では、暖気通路46における主翼前縁部41における先端部の隙間を、ブリードエア流動方向の下流側に向かって徐々に広くなるようにしたが、段階的に広くなるように形成してもよい。
また、上述した各実施例では、暖気通路46における主翼前縁部41における先端部の隙間(流路面積)を、ブリードエア流動方向の下流側の隙間(流路面積)より狭く設定したが、この構成に限定されるものではない。例えば、暖気通路46にて、ブリードエア流動方向の下流側の隙間(流路面積)S2を、主翼前縁部41における先端側の隙間(流路面積)S1より狭く形成してもよい。この場合、ブリードエアが暖気通路46に供給されると、下流側でその流速が速くなることから、暖気通路46の下流側まで安定してブリードエアを供給することができ、主翼前縁部41を効果的に加熱することができる。
また、上述した各実施例では、本発明の航空機における翼前縁部の防除氷装置を航空機の主翼に適用して説明したが、主翼に限らず、尾翼など、他の翼に適用してもよい。
本発明に係る航空機における翼前縁部の防除氷装置及び航空機主翼は、暖気通路にて、翼前縁部における先端側の流路面積と、ブリードエア流動方向の下流側の流路面積とを異なる面積とすることで、翼前縁部を効果的に加熱して翼前縁部の外側に付着する氷の生成を適正に防止可能とするものであり、いずれの種類の航空機における翼にも適用することができる。
11 ファンケーシング
12 本体ケーシング
13 ファン
14 圧縮機
15 燃焼器
16 タービン
23 低圧コンプレッサ
24 高圧コンプレッサ
25 高圧タービン
26 低圧タービン
31 主翼(翼)
32 ブリードエア供給ライン
41 主翼前縁部
42 ガイド板
45 暖気室
46 暖気通路
47 ダクト配管(ブリードエア供給部)
49 固定具(隙間量調整部材、連結部材)
61 フィン
71,72 第2ガイド板
75,76 第2暖気通路
81 ブリードエア加熱装置
12 本体ケーシング
13 ファン
14 圧縮機
15 燃焼器
16 タービン
23 低圧コンプレッサ
24 高圧コンプレッサ
25 高圧タービン
26 低圧タービン
31 主翼(翼)
32 ブリードエア供給ライン
41 主翼前縁部
42 ガイド板
45 暖気室
46 暖気通路
47 ダクト配管(ブリードエア供給部)
49 固定具(隙間量調整部材、連結部材)
61 フィン
71,72 第2ガイド板
75,76 第2暖気通路
81 ブリードエア加熱装置
Claims (9)
- 湾曲形状をなす翼前縁部と、
該翼前縁部の内側に所定隙間をもって配置される湾曲形状をなすガイド板と、
前記翼前縁部と前記ガイド板とにより前記翼前縁部の内側に沿って設けられる暖気通路と、
該暖気通路にブリードエアを供給するブリードエア供給部と、
を備える航空機における翼前縁部の防除氷装置において、
前記暖気通路は、前記翼前縁部における先端側の流路面積と、ブリードエア流動方向の下流側の流路面積とを異なる面積とする、
ことを特徴とする航空機における翼前縁部の防除氷装置。 - 前記暖気通路は、前記翼前縁部における先端側の流路面積がブリードエア流動方向の下流側の流路面積より狭く形成されることを特徴とする請求項1に記載の航空機における翼前縁部の防除氷装置。
- 前記暖気通路は、ブリードエア流動方向の下流側の流路面積が前記翼前縁部における先端側の流路面積より狭く形成されることを特徴とする請求項1に記載の航空機における翼前縁部の防除氷装置。
- 前記翼前縁部と前記ガイド板との間に前記暖気通路の隙間量を所定量に設定する隙間量調整部材が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の航空機における翼前縁部の防除氷装置。
- 前記隙間量調整部材は、前記翼前縁部と前記ガイド板とを連結する連結部材として機能することを特徴とする請求項4に記載の航空機における翼前縁部の防除氷装置。
- 前記暖気通路にフィンが配置されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の航空機における翼前縁部の防除氷装置。
- 前記ガイド板の内側に所定隙間をもって第2ガイド板が配置されることで、前記暖気通路から排出されるブリードエアを該暖気通路の内側に沿って流動させる第2暖気通路が設けられることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の航空機における翼前縁部の防除氷装置。
- 航空機用ガスタービンの圧縮機から抽気したブリードエアを航空機に搭載された高温機器により加熱してから前記ブリードエア供給部に供給するブリードエア加熱装置が設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載の航空機における翼前縁部の防除氷装置。
- 前記請求項1から8のいずれか一つに記載の航空機における翼前縁部の防除氷装置が設けられることを特徴とする航空機主翼。
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