JP2011183720A - 製本方法、冊子、背糊の接着方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に接着強度を高めた冊子を製本可能な製本方法等を提供する。
【解決手段】本発明の製本方法は、複数枚の用紙2を重ね合わせた用紙束3の背に糊9を塗布して冊子1を製本する製本方法において、用紙2の背の表面に凹凸部10を形成し、凹凸部10が形成された前記用紙2を複数枚重ね合わせた用紙束3の背に糊9を塗布し、前記糊9が塗布された用紙束3の背を挟持する。
【選択図】図3
【解決手段】本発明の製本方法は、複数枚の用紙2を重ね合わせた用紙束3の背に糊9を塗布して冊子1を製本する製本方法において、用紙2の背の表面に凹凸部10を形成し、凹凸部10が形成された前記用紙2を複数枚重ね合わせた用紙束3の背に糊9を塗布し、前記糊9が塗布された用紙束3の背を挟持する。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数枚の用紙を綴じて製本する製本方法等に関する。
近年、デジタル印刷機の普及により、複数の写真紙の一端部を綴じて製本した一般的にフォトブックと称される冊子が多く存在する。このような冊子は、例えば、銀塩、昇華転写又はインクジェットにより印刷された複数の印刷紙からなる印刷束の一端部を貼り合わせたり、穴を開けてリングで留めたり、ホチキスなどにより中綴じ、又は平綴じ等したり、印刷束の背部を糊のみで接合する無線綴りなどによって製本される。
このような無線綴りや平綴じされた冊子は、昇華転写紙のように厚くコシの強い用紙では、中央の頁を開く際にその前後の用紙を開く保持力が必要となるほか、用紙を開く際に綴じ部へかかる引張力やせん断力により冊子が解体しやすい、などの問題がある。
一方、背糊の接着強度を高めた製本方法として、用紙の綴じ辺に所定間隔で複数の切欠を設け、重なり合う用紙間において、当該切欠が一致しないように、重なり合う用紙の切欠位置をずらして糊により用紙束の背を綴じる製本方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1に示す製本方法のように、切欠加工が必要な場合、断裁加工による断裁屑の処理や、断裁刃の交換などが必要不可欠で定期的な保守作業が必要であり不便である。
本発明は、このような問題の解消を一つの課題とし、その目的の一例は、容易に接着強度を高めた冊子を製本可能な製本方法等を提供するものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の製本方法は、複数枚の用紙を重ね合わせた用紙束の背に糊を塗布して冊子を製本する製本方法において、用紙の背の表裏面に凹凸部を形成し、凹凸部が形成された前記用紙を複数枚重ね合わせた用紙束の背に糊を塗布し、前記糊が塗布された用紙束の背を挟持することを特徴とする。
また、請求項2に記載の製本方法は、複数枚の用紙を重ね合わせた用紙束の背を糊が塗布された表紙でくるんで冊子を製本する製本方法において、用紙の背の表裏面に凹凸部を形成し、凹凸部が形成された前記用紙を複数枚重ね合わせた用紙束の背を、糊が塗布された表紙でくるみ、前記用紙束及び表紙の背を挟持することを特徴とする。
また、請求項3に記載の製本方法は、請求項1又は2に記載の製本方法において、前記糊は、熱により溶融する性質を有し、前記用紙束の背を挟持する際に前記糊に熱を与えて前記用紙束を接着することを特徴とする。
また、請求項4に記載の冊子は、複数枚の用紙を重ね合わせた用紙束の背に糊が塗布された冊子において、前記用紙の背の表裏面に凹凸部が形成され、凹凸部により形成される用紙間の隙間に前記糊が侵入して隣り合う用紙同士が接着されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の背糊の接着方法は、複数枚の用紙を重ね合わせた用紙束の背に糊を塗布する背糊の接着方法において、用紙の背の表裏面に凹凸部を形成した上で、当該用紙を複数枚重ね合わせた用紙束の背に糊を塗布することを特徴とする。
このような発明によれば、用紙の背の表裏面に凹凸部を形成するだけで、冊子の接着強度を高めることができるとともに、容易に接着強度を高めた冊子を製本することができる。
本発明によれば、容易に接着強度を高めた冊子を製本することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明の製本方法によって製本される冊子1について説明する。
本実施形態の冊子1は、図1に示すように、本紙となる複数枚の用紙2を重ね合わせて構成される用紙束3と、この用紙束3の最表面側と最裏面側とを覆う表紙4と、を備えている。
表紙4は、表表紙5aと裏表紙5bで構成される表紙部5と、この表表紙5aと裏表紙5bとの間において当該表表紙5aと裏表紙5bとを折り曲げ可能に連結する背表紙6aで構成される背部6と、を有している。また、表紙4の表面には、必要に応じて所望の画像が印刷される。
この冊子1は、用紙束3の背と表紙4の背部6との間を糊9で接着することにより製本される。また、この糊9は、好適には、熱によって溶融する性質を有する接着剤(ホットメルト等)が用いられるが、液状糊等を適用しても構わない。
この冊子1において、用紙束3の背に対応する各用紙2の端辺3aの表裏面は、凹凸加工されて、図2に示すように、折り目による凹凸部10が形成される。また、図3(a)に示すように、背の表裏面に凹凸部10が形成された用紙2を複数枚重ね合わせると、図3(b)に示すように、互いに重なり合う用紙2間には、この凹凸部10により隙間12が形成される。そして、この用紙束3の背に糊9を塗布し、その糊9に熱を与えると、当該糊9が溶融して当該隙間12に糊9が侵入し、この糊9が冷却すると用紙2同士が強固に接着される。
本実施形態の冊子1は、上述したように背の表裏面を凹凸加工した用紙2を複数重ね合わせて用紙束3を作成し、その用紙束3の背に糊9を塗布した後に、用紙束3の背をくるむように表紙4を貼り合わせ、且つ糊9に対して熱を与えて製本される。このように製本された冊子1は、凹凸加工によって用紙2を複数重ね合わせたときに用紙2間に隙間12が生じ、その隙間12に糊9が侵入するため、用紙2同士が強固に接着され、容易に解体することがない。また、本実施形態の冊子1の製本方法において、背の表裏面を凹凸加工する他は従来の冊子1の製本方法とほとんど変わりがないため、使用により簡単には解体することのない良好な冊子1を容易に製本することが可能である。
次に、上記冊子1の製本方法の具体例について説明する。なお、以下に説明する冊子1の製本方法は、無線綴り形式の冊子1を製本する製本方法について説明するが、他の形式(例えば、平綴じ等)の冊子1を製本する場合も用紙2同士又は表紙4と用紙2の接合方法が異なるだけでその方法は同様の方法で製本することが可能である。
(1)まず、両面印刷可能なプリンターを用いて出力した1冊分の用紙2(本紙)及び表紙4が用意される。例えば、用紙2に対してはその内面に所望の画像がプリントされ、表紙4に対してはその外面に所望の画像がプリントされる。
(2)次に、各用紙2の背の表裏面に凹凸部10を形成する。この凹凸部10は、例えば、図4に示すように、連続して配置される凹凸面15が対向して配置するように設けられた一対の基体16、17で構成されるプレス加工によって形成される。この凹凸部10は、基体16、17間に挿入される用紙2に対して、一方の基体16を接触又は離間させることによる用紙2の変形によって形成される。
また、凹凸部10は、例えば、図5に示すように、凹凸面21aが連続して形成されたラック21とそのラック21上を前記凹凸面21aに嵌合しながら移動するピニオン22とを有するラック・ピニオン式のプレス加工によって形成される。この凹凸部10は、ラック21とピニオン22間に配置される用紙2に対してピニオン22を移動させることによる用紙2の変形によって形成される。
また、上述するプレス加工によって形成された凹凸部10は、例えば、その凹凸幅が1〜2mm、ピッチが1〜3mm程度が望ましい。また、用紙2を重ね合わせたときに凹凸部10により用紙2間に隙間12を有効に生じさせるため、隣り合う用紙2の凹凸部10のピッチは不規則性のピッチであることが好ましい。また、凹凸部10を形成する際に、用紙2への凹凸加工開始位置を半ピッチずらすようにしても良い。また、用紙2を重ね合わせる際に凹凸がずれるように用紙2をスライドさせても良いが、この場合には、最後に、端部を揃える(断裁する)必要がある。なお、この凹凸部10の間隔やその大きさは、用紙の種類などに応じて適宜設定される。
(3)次に、凹凸部10が形成された複数の用紙2を重ね合わせて用紙束3を作成し、糊塗布装置30、35により、その用紙束3の背に糊を塗布する。
この糊塗布装置30は、例えば、図6に示すように、糊9を収容する図示しない収容部と、この収容部と連絡し、糊9を用紙束3の背に噴出する噴出ノズル32と、を備えたものであり、当該噴出ノズル32から糊9を噴出することによって用紙束3の背に糊9が塗布される。
一方、他の糊塗布装置35は、例えば、図7に示すように、糊9を収容する収容部36aを内部に有する筐体36と、下部表面が当該糊9と接触するようにしてその筐体36上に回転可能に軸37aが支持されるローラ37と、を備えたものであり、用紙束3をローラ37側へと水平移動させ、用紙束3の背を当該ローラ37の表面に接触させることによってローラ37を回転させることにより、ローラ37の表面に転写された糊9が当該用紙束3の背に塗布される。
(4)次に、用紙束3の背をくるむようにして表紙4を配置した上で、表紙貼り合わせ装置40により、表紙4及び用紙束3の背を挟持して、冊子1が製本される。
この表紙貼り合わせ装置40は、図8に示すように、床面上に設置される基台41を備えている。この基台41の上端面には、用紙束3の背を挟持するための一対のクランプ体42(本願の挟持手段)がその幅方向に所定の間隔を有して設けられており、用紙束3及び表紙4は、このクランプ体42の間に配置される。このクランプ体42は、基台41上を、互いが近接する方向又は離間する方向に擦動して移動し、このクランプ体42の移動により両者間の間隔が変化し、用紙束3及び表紙4を挟持、解放することが可能である。
なお、当該クランプ体42の移動は、モータなどの駆動装置を用いて自動で行われるが、手動により行わる構成としても構わない。
この表紙貼り合わせ装置40によれば、用紙束3の背をくるむようにして表紙4を取り付け、その背側をクランプ体42の間に配置し、当該クランプ体42により当該用紙束3及び表紙4の背を両側から挟持することで、用紙2同士、又は用紙束3と表紙4とを密着させ、糊9の作用により強固に固定することができ、容易に冊子を製本することができる。
また、表紙貼り合わせ装置40は、図9に示すように、基台41の上端面41aが熱を伝える伝熱材料からなる伝熱体44で構成され、この伝熱体44には、熱を与える熱源体45が設けられている。
なお、本実施形態では、糊塗布装置30、35により用紙束3の背に糊9が塗布された後、表紙貼り合せ装置40により表紙4が用紙束3に貼り合わせられる構成となっているが、背部6に糊9が塗布された表紙4を用いて、表紙貼り合せ装置40により表紙4が用紙束3に張り合わせられるようにしても構わない。
このように構成された表紙貼り合わせ装置40によれば、用紙束3及び表紙4の背を挟持する際に、当該伝熱体44と接触する用紙束3及び表紙4の背に熱を与えて糊9を溶融する。よって、溶融された糊9は凹凸部10によって形成された隙間12に侵入し、その後、自然冷却によって糊9が固化することで、用紙束3の用紙2同士が糊9により接着されるとともに、用紙束3と表紙4とが接着されて、冊子2が製本される。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変更可能である。例えば、本実施形態の冊子1は、用紙束3と表紙4で構成されているが、用紙束3のみで構成されても構わない。この場合には、表紙4で用紙束3をくるむ処理が除かれるが、用紙束3の背は本実施形態の表紙貼り合わせ装置40によって挟持される。さらに、一般に市販されている液状糊を用紙2の接着に用いる場合には、熱を溶融する構成(伝熱体40や熱源体45)は不要である。
1 冊子
2 用紙
3 用紙束
9 糊
10 凹凸部
2 用紙
3 用紙束
9 糊
10 凹凸部
Claims (5)
- 複数枚の用紙を重ね合わせた用紙束の背に糊を塗布して冊子を製本する製本方法において、
用紙の背の表裏面に凹凸部を形成し、
凹凸部が形成された前記用紙を複数枚重ね合わせた用紙束の背に糊を塗布し、
前記糊が塗布された用紙束の背を挟持することを特徴とする製本方法。 - 複数枚の用紙を重ね合わせた用紙束の背を糊が塗布された表紙でくるんで冊子を製本する製本方法において、
用紙の背の表裏面に凹凸部を形成し、
凹凸部が形成された前記用紙を複数枚重ね合わせた用紙束の背を、糊が塗布された表紙でくるみ、
前記用紙束及び表紙の背を挟持することを特徴とする製本方法。 - 前記糊は、熱により溶融する性質を有し、前記用紙束の背を挟持する際に前記糊に熱を与えて前記用紙束を接着することを特徴とする請求項1又は2に記載の製本方法。
- 複数枚の用紙を重ね合わせた用紙束の背に糊が塗布された冊子において、
前記用紙の背の表裏面に凹凸部が形成され、
凹凸部により形成される用紙間の隙間に前記糊が侵入して隣り合う用紙同士が接着されていることを特徴とする冊子。 - 複数枚の用紙を重ね合わせた用紙束の背に糊を塗布する背糊の接着方法において、
用紙の背の表裏面に凹凸部を形成した上で、当該用紙を複数枚重ね合わせた用紙束の背に糊を塗布することを特徴とする背糊の接着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010052806A JP2011183720A (ja) | 2010-03-10 | 2010-03-10 | 製本方法、冊子、背糊の接着方法 |
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Publications (1)
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- 2010-03-10 JP JP2010052806A patent/JP2011183720A/ja active Pending
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