JP2011183250A - ダイコータ用マテリアルハンドリングシステム - Google Patents

ダイコータ用マテリアルハンドリングシステム Download PDF

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英和 塙
Ken Kozuka
健 狐塚
Toshiaki Chiba
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Abstract

【課題】ダイコータのマテリアルハンドリングにおいて、作業性や安全性を大幅に向上させることができるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの提供を目的とする。
【解決手段】ダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1は、設置台12、洗浄台2、保管台3及びダイコータ用分解・組立台4の間で、ダイコータ用台車5、6によって、スライドベース7に着脱自在に取り付けられたダイコータ11を搬送し、ダイコータ用台車5、6がローラコンベア51を有し、洗浄台2がローラコンベア21を有し、保管台3がローラコンベア31を有し、ダイコータ用分解・組立台4が受渡し装置41を有する構成としてある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ダイコータ用マテリアルハンドリングシステムに関する。
フィルムやシートなどの被コーティング材は、ダイコータを用いて、コーティングが行われている。
ダイコータは、コーティング液の噴射ノズルであり、通常、複数のブロックとシムなどを有している。このダイコータは、ポンプによって供給されたコーティング液を、塗布幅方向にほぼ均一となるように、被コーティング材に吹き付ける。
また、たとえば、コーティングの幅替やコーティング液を変更する際などには、ダイコータに対して、洗浄、分解、組立て、及び、保管が行われる。この際、ダイコータは、コーティングを行うための設置台、洗浄台、保管台、及び、ダイコータ用分解・組立台の間で搬送され、各台に取り付けられる。すなわち、ダイコータに対して、設置台、洗浄台、保管台、及び、ダイコータ用分解・組立台の間で、取扱い(マテリアルハンドリング)が行われる。
(従来例)
図示してないが、上記のダイコータのマテリアルハンドリングにおいて、一般的に、ホイスト式クレーンが用いられてきた。すなわち、ダイコータは、設置台、洗浄台、保管台、及び、ダイコータ用分解・組立台の間を、吊り上げられた状態で搬送され、各台に取り付けられていた。また、ダイコータ用分解・組立台として、通常、定盤などが用いられてきた。
また、生産性などを向上させるために、本発明に関連する技術として、様々な技術が研究開発されている。
たとえば、特許文献1〜4には、経済性、安全性、又は、作業性などに優れた、重量物を移動させる台車の技術が開示されている。
また、特許文献5には、移動可能な台枠、リフターテーブル、対向して配置された一対以上の揺動可能な引き離しアーム、型体との結合装置の設けられた支持台、及び、アーム駆動装置を備えたTダイ分解組立用リフター台車の技術が開示されている。
さらに、特許文献6には、塗布液を塗布幅方向に広げるポケットと、塗布液をポケットから被塗布物に吐出するスリットを、少なくとも2組備えた同時重層用ダイコータで構成されるダイコータの組立方法において、上面の平面度が0.1〜10μmの台上で組み立てることを特徴とするダイコータの組立方法及び組立装置などの技術が開示されている。
また、特許文献7には、複数のバーが接合されることで、バーとバーの間にスリットおよびポケットが形成されてなるダイコータの組立方法において、接合が、油圧、空圧、磁石又は真空チャックによる接合手段によって行われていることを特徴とするダイコータの組立方法などの技術が開示されている。
さらに、特許文献8には、第1Tダイ本体の下部に着脱自在に設けられたダイリップと、第1Tダイ本体にノズル隙間を介して配設された第2Tダイ本体と、第2Tダイ本体に設けられた第1ストッパと、ダイリップに設けられ第1ストッパと摺動可能に設けられた第2ストッパと、第1Tダイ本体に設けられガイド開口を有する第1ガイド体と、ガイド開口を貫通しダイリップに設けられた軸体と、軸体をガイド開口に沿って移動させるための移動部材とを備え、移動部材を介して軸体を移動させることによりダイリップを第1Tダイ本体から離脱させるように構成したことを特徴とするTダイのダイリップ分解装置の技術が開示されている。
実開平2−86870号公報 特開2006−1661号公報 特開平8−282502号公報 実開平6−45885号公報 特開昭61−6771号公報 特開2004−33882号公報 特開2000−271522号公報 実開平6−50833号公報
しかしながら、上述したホイスト式クレーンを用いたダイコータ用マテリアルハンドリングシステムは、たとえば、ダイコータが500kgを超える重量物である場合、取扱い(マテリアルハンドリング)に優れた技能を有する作業者を必要とし、さらに、作業性や安全性をさらに向上させることが、実質的に困難であった。
また、ダイコータ用マテリアルハンドリングシステムにおいては、ダイコータの搬送、及び、ダイコータ用台車と各台(設置台、洗浄台、保管台、及び、ダイコータ用分解・組立台)との間の移動や受渡しなどを、安全かつ迅速に行うことが要望されている。
さらに、ダイコータの分解作業及び組立作業においては、ダイコータの搬送、受渡し、分解及び組立てを、トータル的に安全かつ迅速に行うことが要望されている。
なお、上記の特許文献1〜8の技術では、本発明の課題を解決することはできない。
本発明は、以上のような問題を解決するために提案されたものであり、ダイコータのマテリアルハンドリングにおいて、作業性や安全性を大幅に向上させることができるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のダイコータ用マテリアルハンドリングシステムは、コーティングを行うための設置台、洗浄台、保管台、及び、ダイコータ用分解・組立台の少なくとも二つを有し、少なくとも二つの間で、ダイコータ用台車によって、スライドベースに着脱自在に取り付けられたダイコータを搬送するダイコータ用マテリアルハンドリングシステムであって、ダイコータ用台車が、スライドベースを移動させる移動機器を有し、洗浄台が、ダイコータ用台車との間で、スライドベースを移動させる移動機器を有し、保管台が、ダイコータ用台車との間で、スライドベースを移動させる移動機器を有し、ダイコータ用分解・組立台が、ダイコータ用台車との間で、ダイコータを受け渡しする受渡し装置を有する構成としてある。
本発明のダイコータ用マテリアルハンドリングシステムによれば、数百キログラム(たとえば、500キログラム)の重量を有するダイコータの搬送、及び、ダイコータ用台車と各台(設置台、洗浄台、保管台、及び、ダイコータ用分解・組立台)との間の移動や受渡しなどを、安全かつ迅速に行うことができる。すなわち、ダイコータのマテリアルハンドリングにおいて、作業性や安全性を大幅に向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの概略平面図を示している。 図2は、図1のA−A矢視図を示している。 図3は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、スライドベースを説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。 図4は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、ダイコータ用台車を説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。 図5は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、洗浄台を説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。 図6は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、保管台を説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。 図7は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、中間コンベアを説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。 図8は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、第二のダイコータ用台車を説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。 図9は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、ダイコータ用分解・組立台を説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。 図10は、本発明の一実施形態の応用例にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの概略平面図を示している。
[ダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの一実施形態]
図1は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの概略平面図を示している。
また、図2は、図1のA−A矢視図を示している。
図1、2において、本実施形態のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1は、コーティングを行うための設置台12、洗浄台2、保管台3、及び、ダイコータ用分解・組立台4の間で、ダイコータ用台車5、6が、スライドベース7に着脱自在に取り付けられたダイコータ11を搬送する。
なお、図1、2に示すレイアウトは、一例であり、設置フロア14の形状などに応じて、様々なレイアウトが選択される。
ダイコータ11は、設置フロア14に立設された一対の設置台12に取り付けられており、バックロール13に掛けられた被コーティング材16に、コーティング液を吹き付ける。なお、コーティング液の吹き付け方法は、上記に限定されるものではなく、たとえば、バックロール13に掛けられていない被コーティング材16に、コーティング液を吹き付けてもよい。
また、設置台12は、上面に、ダイコータ11の長手方向の端部が固定されており、通常、ダイコータ11の位置や向きなどを調節する機能を有している。
(スライドベース)
図3は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、スライドベースを説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。
図3において、スライドベース7は、載置面72及び固定面73を有する基部71と、この基部71の下部から搬送方向(前後方向)に突設された係止部74、75と、移動防止用部材76と、固定用ボルト77とを有している。
載置面72は、ダイコータ11の長手方向のほぼ中央部が載置される平面であり、通常、ダイコータ11が前方向に落下しないように、所定の角度α(たとえば、15°)で傾斜させてある。また、固定面73は、通常、載置面72と直交する平面であり、さらに、ダイコータ11が螺着される平面である。
また、本実施形態では、複数(たとえば、四本)の固定用ボルト77を用いて螺着することにより、ダイコータ11を固定面73に固定してある。ただし、これに限定されるものではなく、たとえば、固定用ボルト77の代わりに、クランプレバーなどの係止部材(図示せず)を用いてもよい。
スライドベース7は、たとえば、ローラコンベア51のローラ512上に載置される。この際、スライドベース7は、係止部74、75がハウジング511の側板によってガイドされるので、所定の移動方向(左右方向)に円滑に移動する。また、ダイコータ11の固定されたスライドベース7が搬送方向に倒れようとしても、係止部74、75が、ハウジング511の上板によって係止される。これにより、たとえば、搬送中のダイコータ用台車5が急に停止しても、慣性によってスライドベース7が倒れるといった不具合を防止でき、安全性を向上させることができる。
また、スライドベース7は、移動方向(左右方向)の両端部付近に、移動防止用部材76が設けられている。この移動防止用部材76は、基部71の後方向の端面に、取付け板761を介して取り付けられている。移動防止用部材76は、たとえば、ハウジング511の係止穴514に係入され、スライドベース7を、ローラコンベア51の所定の位置に位置決めする。また、移動防止用部材76としてインデックスピンを用いると、スライドベース7が所定の位置に移動すると、自動的にセットされ、かつ、スライドベース7を移動させるときには、手動で解除する必要があるので、安全性及び作業性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、スライドベース7に移動防止用部材76を設け、ローラコンベア51に係止穴514を形成した構成としてあるが、これに限定されるものではない。たとえば、ローラコンベア51に移動防止用部材76を設け、スライドベース7に係止穴514を形成した構成としてもよい。
このように、本実施形態のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1は、スライドベース7を用いることにより、ダイコータ11をスライドベース7に強固に固定することができる。また、ダイコータ11の搬送中などにおいては、ダイコータ11が左右方向に移動しないように固定され、また、ダイコータ11が前後方向に倒れるといった不具合を確実に防止できるので、安全性を向上させることができる。さらに、ダイコータ11が、たとえば、ローラコンベア51と接触しないので、ダイコータ11に損傷を与えるといった不具合を回避することができる。
(ダイコータ用台車)
図4は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、ダイコータ用台車を説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。
図4において、ダイコータ用台車5は、台枠50、ローラコンベア51、ガイドレール52、車輪53、昇降用基材54、昇降機器55、及び、走行機器56を有している。
台枠50は、ほぼ直方体状であり、四隅付近に車輪53が設けられている。また、台枠50は、ダイコータ11及びスライドベース7の重量を支えることの可能な機械的強度を有しており、また、ダイコータ11及びスライドベース7を搬送及び移動させることの可能なバランスを有している。
なお、図示してないが、左右方向や前後方向のバランスを向上させる場合、一般的に、補助輪が取り付けられる。
また、台枠50は、上記の機械的強度やバランスを有する構造であればよく、形状については、特に限定されるものではない。
本実施形態では、二本のガイドレール52が設置フロア14に敷設されている。このガイドレール52は、通常、溝型鋼などが用いられ、車輪53をガイドする。これにより、台枠50は、所定の経路(前後方向の直線的な経路)を走行するので、ダイコータ11を搬送する際の安全性を向上させることができる。
ダイコータ用台車5は、スライドベース7を移動させる移動機器として、スライドベース7を所定の方向(左右方向)へ移動させるローラコンベア51を有している。このようにすると、作業者15がダイコータ11を容易に移動させることができ、また、構造を単純化でき、製造原価のコストダウンを図ることができる。
このローラコンベア51は、ハウジング511、ローラ512及びボールプランジャ513などを有している。ハウジング511は、左右方向に細長い矩形状の底板と、この底板の前後方向の両端部から立設された側板と、これら側板の上部から水平方向の内側に向かって突き出た上板とからなっている。
上述したように、ハウジング511の側板が、ローラ512上に載置されたスライドベース7の係止部74、75をガイドするので、スライドベース7は、所定の方向(左右方向)に円滑に移動する。また、ダイコータ11の固定されたスライドベース7が前後方向に倒れようとすると、ハウジング511の上板は、係止部74、75を係止する。これにより、たとえば、搬送中のダイコータ用台車5が急に停止しても、慣性によってスライドベース7が倒れるといった不具合を防止でき、安全性を向上させることができる。
また、後方向の上板には、上述した係止穴514が穿設されている。係止穴514に移動防止用部材76が係入されることによって、スライドベース7は、ローラコンベア51の所定の位置に位置決めされる。
さらに、一対の側板の長手方向のほぼ中央の上部には、ボールプランジャ513が設けられている。ボールプランジャ513は、先端部が、スライドベース7の係止部74、75の側面と当接し、移動するスライドベース7に適度の負荷を与えている。これにより、スライドベース7が滑らかに移動しすぎるといった不具合を回避することができ、安全性を向上させることができる。なお、ボールプランジャ513の取付け位置や数量は、上記に限定されるものではない。
ダイコータ用台車5は、ローラ512上のスライドベース7を昇降させる昇降機器55を有している。すなわち、本実施形態においては、ローラコンベア51が、左右方向に細長い矩形平板状の昇降用基材54上に固定されており、昇降機器55は、この昇降用基材54を昇降させる。
昇降機器55は、昇降用基材54のほぼ四隅に設けられたリニアブッシュ、昇降用基材54のほぼ中央に設けられたジャッキ、このジャッキと連結されたベベルギアボックス、このベベルギアボックスにトルクを伝達するシャフト、このシャフトと連結された昇降用ハンドル551、及び、昇降用ハンドル551の回転を止める昇降防止用部材552などを有している。なお、昇降機器55の構成は、上記に限定されるものではなく、様々な構成とすることができる。
このようにすると、昇降用ハンドル551を回転させることにより、スライドベース7を昇降させることができ、また、昇降防止用部材552によって、スライドベース7及びローラコンベア51を所定の高さに維持することができる。したがって、設置台12とダイコータ用台車5との間のダイコータ11の受渡し、ローラコンベア51とローラコンベア21との間のダイコータ11の移動、及び、ローラコンベア51とローラコンベア31との間のダイコータ11の移動などを、より円滑に行うことができる。
ダイコータ用台車5は、走行機器56を有している。この走行機器56は、後方向の車輪53どうしを連結する連結シャフト、この連結シャフトにトルクを伝達するベベルギアボックス、このベベルギアボックスにトルクを伝達するシャフト、このシャフトと連結された走行用ハンドル561、及び、走行用ハンドル561の回転を止める走行防止用部材562などを有している。なお、走行機器56の構成は、上記に限定されるものではなく、様々な構成とすることができる。
このようにすると、走行用ハンドル561を回転させることにより、ダイコータ用台車5を容易に前後方向に走行させることができ、また、走行防止用部材562によって、所定の位置に停止したダイコータ用台車5をその位置に維持することができる。したがって、ダイコータ11を迅速かつ安全に搬送することができ、また、設置台12とダイコータ用台車5との間のダイコータ11の受渡し、ローラコンベア51とローラコンベア21との間のダイコータ11の移動、及び、ローラコンベア51とローラコンベア31との間のダイコータ11の移動などを、より円滑に行うことができる。
また、ダイコータ用台車5は、上記構成に限定されるものではない。
たとえば、図示してないが、ダイコータ用台車5の走行を止めるためのブレーキを備える構成としてもよい。また、昇降機器55が、昇降の高さ表示器を有する構成としてもよい。さらに、走行機器56が、走行位置の位置表示器を有する構成としてもよい。また、上昇した昇降用基材54と台枠50の上面との間に、異物などが挟まれないように、挟まれ防止カバーを備える構成としてもよい。
さらに、昇降用基材54とハウジング511との間に、上記の所定の角度αを調整するための回動機器(図示せず)を備える構成としてもよい。このようにすると、設置台12とダイコータ用台車5との間のダイコータ11の受渡しを、より円滑に行うことができる。
(洗浄台)
図5は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、洗浄台を説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。
図5において、洗浄台2は、基台20、ローラコンベア21、係止板22、及び、パン23を有している。
基台20は、左右方向に細長い矩形状の上板を有する直方体状であり、ガイドレール52の右側の設置フロア14に設置されている。
また、洗浄台2は、基台20の上面に、移動機器としてのローラコンベア21が固定されている。このローラコンベア21は、洗浄台2とダイコータ用台車5との間で、スライドベース7を移動させる。すなわち、所定の位置に停止したダイコータ用台車5のローラコンベア51から洗浄台2のローラコンベア21へ、あるいは、ローラコンベア21からローラコンベア51へ、スライドベース7を移動させることができる。このようにすると、作業者15がダイコータ11を容易に移動させることができ、また、構造を単純化でき、製造原価のコストダウンを図ることができる。
上記のローラコンベア21は、ローラコンベア51とほぼ同様に、ハウジング211、ローラ212及びボールプランジャ213などを有している。ハウジング211は、左右方向に細長い矩形状の底板と、この底板の前後方向の両端部から立設された側板と、これら側板の上部から水平方向の内側に向かって突き出た上板とからなっている。
ハウジング211の側板が、ローラ212上に載置されたスライドベース7の係止部74、75をガイドするので、スライドベース7は、所定の方向(左右方向)に円滑に移動する。また、ダイコータ11の固定されたスライドベース7が前後方向に倒れようとすると、ハウジング211の上板は、係止部74、75を係止する。これにより、たとえば、ダイコータ11を誤って押した場合であっても、スライドベース7が倒れるといった不具合を防止でき、安全性を向上させることができる。
また、後方向の上板には、係止穴214が穿設されている。係止穴214に移動防止用部材76が係入されることによって、スライドベース7は、ローラコンベア21の所定の位置に位置決めされる。また、位置決めされたダイコータ11とダイコータ用台車5によって搬送される別のダイコータ11とは、接触しないように、所定の距離だけ離れている。
さらに、一対の側板の長手方向のほぼ中央の上部には、ボールプランジャ213が設けられている。ボールプランジャ213は、先端部が、スライドベース7の係止部74、75の側面と当接し、移動するスライドベース7に適度の負荷を与えている。これにより、スライドベース7が滑らかに移動しすぎるといった不具合を回避することができ、安全性を向上させることができる。なお、ボールプランジャ213の取付け位置や数量は、上記に限定されるものではない。
また、洗浄台2は、ローラコンベア21の右方向の端部とほぼ対応する位置に、係止板22が設けられている。この係止板22は、スライドベース7の右方向の端面と当接し、スライドベース7が右方向に移動し過ぎることを防止する。
ここで、係止板22は、たとえば、図示してないが、ショックアブソーバや、ゴムシートなどの緩衝部材を有するとよい。このようにすると、スライドベース7と当接する際の衝撃を吸収することができるので、スライドベース7を損傷するといった不具合を防止することができる。
また、洗浄台2は、ハウジング211の前方向の上板に、パン23が取り付けられている。
このパン23は、左右方向に細長い矩形状の箱、スライドベース7から噴射される洗浄液を前記の箱に回収するカバー、及び、排液口(図示せず)などを有している。このようにすると、ローラコンベア21に位置決めされたダイコータ11に洗浄液を注入することによって、ダイコータ11を容易に洗浄することができる。また、ダイコータ11から流れ出る洗浄液は、パン23によって回収され、排液口から排出される。
(保管台)
図6は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、保管台を説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。
図6において、保管台3は、洗浄台2とほぼ同様に、基台30、ローラコンベア31、及び、係止板32を有している。すなわち、保管台3は、上述した洗浄台2と比べると、パン23を備えていない点などが相違する。したがって、その詳細な説明を省略する。
なお、ローラコンベア31は、ローラコンベア21とほぼ同様に、ハウジング311及びローラ312を有し、ハウジング311には、係止穴314が形成され、ボールプランジャ313が設けられている。
このように、保管台3は、基台30の上面に、移動機器としてのローラコンベア31が固定されており、このローラコンベア31は、保管台3とダイコータ用台車5との間で、スライドベース7を移動させる。すなわち、所定の位置に停止したダイコータ用台車5のローラコンベア51から保管台3のローラコンベア31へ、あるいは、ローラコンベア31からローラコンベア51へ、スライドベース7を移動させることができる。このようにすると、作業者15がダイコータ11を容易に移動させることができ、また、構造を単純化でき、製造原価のコストダウンを図ることができる。
(中間用ローラコンベア)
図7は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、中間コンベアを説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。
図7において、中間用ローラコンベア8は、基台80及びローラコンベア81を有している。
この中間用ローラコンベア8は、ダイコータ用台車5のローラコンベア51とダイコータ用台車6のローラコンベア61との間を、スライドベース7が移動できるように、連結するためのものである。
(第二のダイコータ用台車)
図8は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、第二のダイコータ用台車を説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。
図8において、ダイコータ用台車6は、上述したダイコータ用台車5と比べると、向きが反対であること、及び、ダイコータ用台車6に対する係止穴614の穿設された位置が異なる点などが相違する。なお、ダイコータ用台車6の他の構成は、ダイコータ用台車5とほぼ同様としてある。また、本実施形態では、ダイコータ用台車6は、ダイコータ用台車5と比べると、向きが反対であるが、ダイコータ用台車6の向きは、レイアウトに応じて自由に設定することができる。
したがって、図8において、図4と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
ダイコータ用台車6は、ダイコータ用台車5が搬送したダイコータ11を、中間用ローラコンベア8を介して、ローラコンベア61に移動させ、設置フロア14の後方向かつ左方向に設置されたダイコータ用分解・組立台4まで搬送する。この際、作業者15は、ダイコータ用台車6より前方向に立ち、ダイコータ用台車6を設置フロア14の後方向に走行させる必要があるので、ダイコータ用台車6は、ダイコータ用台車5と向きが反対となるように配置される。また、係止穴614は、中間用ローラコンベア8から移動してくるスライドベース7の移動防止用部材76と対応する位置に穿設してある。さらに、ダイコータ用分解・組立台4の位置などに応じて、ガイドレール62が敷設されている。
なお、本実施形態では、ダイコータ用分解・組立台4の設置位置に応じて、中間用ローラコンベア8やダイコータ用台車6を設ける構成としてある。すなわち、後述するように、本発明のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1aは、一つのダイコータ用台車5だけを備える構成とすることも可能であるが、本実施形態のように、中間用ローラコンベア8やダイコータ用台車6を備えることにより、レイアウトの自由度を増大させることができる。さらに、たとえば、ダイコータ11及びスライドベース7をダイコータ用台車6へ移動させたダイコータ用台車5は、保管台3に保管している別のダイコータ11を設置台12へ搬送することができるので、ダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1の作業効率を向上させることができる。
(ダイコータ用分解・組立台)
図9は、本発明の一実施形態にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの、ダイコータ用分解・組立台を説明するための概略拡大図であり、(a)は平面図を示しており、(b)は側面図を示している。
図9において、ダイコータ用分解・組立台4は、台枠40、受渡し装置41、固定部材42、移動用固定部材43、分解・組立用移動機器44、及び、分解・組立用昇降機器45を有している。
台枠40は、直方体状としてあり、この上面において、ダイコータ11の分解及び組立てが行われる。なお、図示してないが、台枠40に、溶剤用受けパン、シム用受けパン、又は、ボルトと締め付け工具用受けパンなどを設けてもよい。
受渡し装置41は、台枠40の前方向に設けられており、ダイコータ用台車6との間で、ダイコータ11を受け渡しする。
本実施形態の受渡し装置41は、一対の固定部材42を回動させる回動機器410を有している。この固定部材42は、ダイコータ用台車6との間でダイコータ11を受け渡しする際、ダイコータ11の左右方向の端部が載置される載置板と、この載置板から立設され、ダイコータ11の第一ブロック111が螺着などによって固定される固定板とを有している。
また、前方向に回動されていた固定部材42が、ダイコータ11が真上を向くように、後方向に回動されると、ダイコータ11の第一ブロック111は、固定板に載置された状態となり、また、固定板に固定されている。ここで、ダイコータ11の第二ブロック112は、第一ブロック111から取り外すことが可能な状態にあり、かつ、移動用固定部材43の載置板に載置されることが可能な状態となる。すなわち、ダイコータ11は、ダイコータ用台車6からダイコータ用分解・組立台4に受け渡しされると、ほぼ分解可能な状態となるので、ダイコータ11の分解作業及び組立作業においては、ダイコータ11の搬送、受渡し、分解及び組立てを、トータル的に安全かつ迅速に行うことができる。
また、回動機器410は、固定部材42と連結された回動軸、この固定部材42と連結された大歯車、この大歯車と噛み合う小歯車、この小歯車にトルクを伝達するシャフト、このシャフトと連結された回動用ハンドル411、この回動用ハンドル411の回転を停止する回動防止用部材412、並びに、左方向のトルクを右方向のシャフトに伝達するためのスプロケット、チャーン及び伝達シャフトなどを有する。このようにすると、回動用ハンドル411を回転させることにより、一対の固定部材42が回動し、ダイコータ11を受け渡すことができる。また、回動防止用部材412によって、固定部材42を所定の回動角度に維持することができる。
なお、回動機器410の構成は、上記構成に限定されるものではない。
たとえば、上記の回転軸は、ダイコータ11の重心に近いほうがよく、このようにすると、小さなトルクでダイコータ11を回動させることができる。また、回動用ハンドル411は、ラチェット機能を有するとよく、このようにすると、安全性を向上させることができる。さらに、回動機器410が、回動角度を表示する角度表示器を有する構成としてもよい。また、回動の行き過ぎを防止するために回動を停止させたい位置にストッパを設けてもよい。
移動用固定部材43は、ダイコータ11の第二ブロック112の左右方向の中央部が載置される載置板と、この載置板から立設され、ダイコータ11の第二ブロック112が螺着などによって固定される固定板とを有している。この移動用固定部材43は、分解・組立用移動機器44によって、前後方向に移動する。
また、本実施形態の分解・組立用移動機器44は、一対のリニアベアリングとしてあり、移動機器用基材441上に設けられている。このようにすると、作業者15が、ダイコータ11の第二ブロック112を容易に移動させることができ、また、構造を単純化でき、製造原価のコストダウンを図ることができる。
なお、図示してないが、分解・組立用移動機器44は、移動させた移動用固定部材43の位置決めを行う位置決めピンなどを有している。
ダイコータ用分解・組立台4は、移動機器用基材441を昇降させる分解・組立用昇降機器45を有している。すなわち、本実施形態においては、分解・組立用移動機器44が、矩形平板状の移動機器用基材441上に固定されており、分解・組立用昇降機器45は、この移動機器用基材441を昇降させる。
分解・組立用昇降機器45は、移動機器用基材441のほぼ四隅に設けられたリニアブッシュ、移動機器用基材441のほぼ中央に設けられたジャッキ、このジャッキと連結されたベベルギアボックス、このベベルギアボックスにトルクを伝達するシャフト、このシャフトと連結された昇降用ハンドル451、及び、昇降用ハンドル451の回転を止める昇降防止用部材452などを有している。このようにすると、昇降用ハンドル451を回転させることにより、移動機器用基材441を昇降させることができ、また、昇降防止用部材452によって、移動機器用基材441を所定の高さに維持することができる。
なお、分解・組立用昇降機器45の構成は、上記に限定されるものではなく、様々な構成とすることができる。たとえば、分解・組立用昇降機器45は、昇降の高さを表示する高さ表示器を有する構成としてもよい。
このように、ダイコータ用分解・組立台4は、固定部材42と回動機器410を備えることにより、ダイコータ用台車6からダイコータ11を安全かつ迅速に受け取ることができる。このとき、受け取ったダイコータ11は、上述したように第一ブロック111が固定部材42の固定板に載置された状態となり、また、この固定板に固定されている。したがって、第二ブロック112は、容易に分解することが可能な状態となる。さらに、ダイコータ用分解・組立台4は、移動用固定部材43、分解・組立用移動機器44及び分解・組立用昇降機器45を備えているので、ダイコータ11の第二ブロック112を容易に分解することができる。
また、ダイコータ用分解・組立台4は、上記の手順を戻ることにより、分解されたダイコータ11を安全かつ迅速に組み立て、ダイコータ用台車6に渡すことができる。すなわち、ダイコータ用分解・組立台4は、ダイコータ11の分解作業及び組立作業においては、ダイコータ11の受渡し、分解及び組立てを、トータル的に安全かつ迅速に行うことができる。
したがって、ダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1は、ダイコータ用分解・組立台4及びダイコータ用台車6を備えることによって、ダイコータ用分解・組立台4とダイコータ用台車6との間の、ダイコータ11の搬送、受渡し作業、及び、受け渡されたダイコータ11の分解・組立作業における、作業性及び安全性を大幅に向上させることができる。
次に、上記構成のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1の動作(動作の一例)について説明する。
まず、ダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1は、作業者15によって、ダイコータ用台車5が後方向に走行し、ローラコンベア51が保管台3のローラコンベア31と並ぶ位置で停止する。次に、ローラコンベア31上のスライドベース7の位置決めが解除され、スライドベース7及びダイコータ11がローラコンベア31からローラコンベア51へ移動する。この移動は、作業者15がダイコータ11を押すことによって行われる。
移動してきたスライドベース7は、ローラコンベア51に位置決めされ、作業者15によって、ダイコータ用台車5が前方向に走行し、設置台12の前で一端停止し、設置台12にセットする所定の高さまで、ダイコータ11を上昇させる。続いて、ダイコータ11を設置台12にセットする位置まで走行し停止する。次に、ダイコータ11が設置台12に載置され固定される。続いて、スライドベース7の固定用ボルト77が取り外され、ダイコータ用台車5が後方向に走行し停止する。
そして、ダイコータ11を用いて、被コーティング材16にコーティングを行う。
次に、上記のコーティングが終了すると、上述した手順を戻ることにより、ダイコータ用台車5は、ダイコータ11を後方向に搬送する。続いて、ローラコンベア51が洗浄台2のローラコンベア21と並ぶ位置で停止する。次に、ローラコンベア51上のスライドベース7の位置決めが解除され、スライドベース7及びダイコータ11がローラコンベア51からローラコンベア21へ移動する。この移動は、作業者15がダイコータ11を押すことによって行われる。
移動してきたスライドベース7は、ローラコンベア21に位置決めされ、作業者15によって、ダイコータ11が洗浄される。
なお、一般的に、この洗浄の間に、ダイコータ用台車5は、別の保管台3から第二のダイコータ11を設置台12に搬送し、次のコーティングが行われる。
次に、洗浄が終了すると、上述した手順を戻ることにより、ダイコータ用台車5は、ダイコータ11を前方向に搬送する。続いて、ローラコンベア51が中間用ローラコンベア8のローラコンベア81と並ぶ位置で停止する。次に、ローラコンベア51上のスライドベース7の位置決めが解除され、スライドベース7及びダイコータ11がローラコンベア51からローラコンベア81を経由してダイコータ用台車6のローラコンベア61へ移動する。この移動は、作業者15がダイコータ11を押すことによって行われる。
移動してきたスライドベース7は、ローラコンベア61に位置決めされる。
次に、作業者15によって、ダイコータ用分解・組立台4の固定部材42は前方向に回動され、固定部材42と緩衝しない高さまで、ローラコンベア61上のダイコータ11を上昇させる。続いて、ダイコータ用台車6は、ダイコータ11を固定部材42にセットする位置まで、後方向に走行し停止する。次に、ダイコータ11が降ろされ、固定部材42に載置され固定される。続いて、スライドベース7の固定用ボルト77が取り外され、スライドベース7がさらに降ろされ、ダイコータ用台車6が前方向に走行し停止する。なお、分解作業の内容によっては、ダイコータ用台車6は、スライドベース7がさらに降ろされた位置で、待機していてもよい。
次に、作業者15によって、ダイコータ11がほぼ真上を向くまで、固定部材42が後方向に回動される。固定部材42が回動されると、ダイコータ11の第一ブロック111は、固定板に載置された状態となり、また、固定板に固定されている。すなわち、ダイコータ11の第二ブロック112は、第一ブロック111から取り外すことが可能な状態にあり、かつ、移動用固定部材43の載置板に載置されることが可能な状態となる。
次に、作業者15によって、移動用固定部材43が前方向に移動し、移動用固定部材43が上昇し、ダイコータ11の第二ブロック112が移動用固定部材43の載置板に載置され、移動用固定部材43の固定板に固定される。
続いて、ダイコータ11の第二ブロック112と第一ブロック111の固定が解除され、第二ブロック112及び移動用固定部材43が下方及び後方向に移動する。通常、この分解作業により、第二ブロック112と第一ブロック111とに挟まれていたシムが交換される。
ここで、本実施形態のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1によれば、搬送されてきたダイコータ11は、ダイコータ用台車6からダイコータ用分解・組立台4に受渡しされると、ほぼ分解可能な状態となるので、ダイコータ11の分解作業及び組立作業においては、ダイコータ11の搬送、受渡し、分解及び組立てを、トータル的に安全かつ迅速に行うことができる。
シムの交換されたダイコータ11は、上述した手順を戻ることにより、ダイコータ用台車6のスライドベース7に固定される。
ここで、本実施形態のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1によれば、ダイコータ11は、ダイコータ用分解・組立台4において組み立てられると、ダイコータ用台車6へ渡される状態となるので、ダイコータ11の分解作業及び組立作業においては、ダイコータ11の搬送、受渡し、分解及び組立てを、トータル的に安全かつ迅速に行うことができる。
次に、ダイコータ用台車6のスライドベース7に固定されたダイコータ11は、上述した手順を戻ることにより、ダイコータ用台車5のローラコンベア51に移動し、ローラコンベア51に位置決めされる。続いて、このダイコータ11は、保管台3のローラコンベア31に移動し、ローラコンベア31に位置決めされ、次回の生産まで保管される。
以上説明したように、本実施形態のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1は、ダイコータ用台車5、6などを用いることにより、ホイスト式クレーンを用いたダイコータ用マテリアルハンドリングシステムと比べると、ダイコータ11の搬送、及び、ダイコータ用台車5、6と各台(設置台12、洗浄台2、保管台3、及び、ダイコータ用分解・組立台4)との間の移動や受渡しなどを、安全かつ迅速に行うことができる。さらに、ダイコータ11の分解作業及び組立作業において、ダイコータ11の搬送、受渡し、分解及び組立てを、トータル的に安全かつ迅速に行うことができる。したがって、ダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1は、重量物であるダイコータ11のマテリアルハンドリングにおいて、作業性や安全性を大幅に向上させることができる。
<ダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの応用例>
また、本実施形態のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1は、様々な応用例を有している。
図10は、本発明の一実施形態の応用例にかかるダイコータ用マテリアルハンドリングシステムの概略平面図を示している。
図10において、本応用例のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1aは、上述した一実施形態のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1と比べると、一台のダイコータ用台車5及び左右方向に移動可能なダイコータ用分解・組立台4を備えた点などが相違する。なお、ダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1aの他の構成は、ダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1とほぼ同様としてある。
したがって、図10において、図1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本応用例によれは、ダイコータ用台車5が後方向に走行し、その空きスペースに(右方向に)ダイコータ用分解・組立台4を移動させることにより、ダイコータ用台車5とダイコータ用分解・組立台4との間で、上述したダイコータ用台車6とダイコータ用分解・組立台4の受渡しとほぼ同様の受渡しを行うことができる。なお、ダイコータ11を受け取ったダイコータ用分解・組立台4を元の位置に(左方向に)移動させると、ダイコータ用台車5は、たとえば、別のダイコータ11を搬送することができる。
すなわち、ダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1aは、一台のダイコータ用台車5を用いているが、ダイコータ用マテリアルハンドリングシステム1とほぼ同様の効果を奏することができる。
以上、本発明のダイコータ用マテリアルハンドリングシステムについて、好ましい実施形態及び応用例を示して説明したが、本発明に係るダイコータ用マテリアルハンドリングシステムは、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、ダイコータ用台車5、6の走行機器56及び昇降機器55、並びに、ダイコータ用分解・組立台4の受渡し装置41及び分解・組立用昇降機器45は、作業者15によって動かされるが、この構成に限定されるものではなく、たとえば、モータなどの駆動装置を用いて動かす構成としてもよい。このようにすると、自動化又は半自動化を行うことができ、生産性を向上させることができる。
1、1a ダイコータ用マテリアルハンドリングシステム
2 洗浄台
3 保管台
4 ダイコータ用分解・組立台
5 ダイコータ用台車
6 ダイコータ用台車
7 スライドベース
8 中間用ローラコンベア
11 ダイコータ
12 設置台
13 バックロール
14 設置フロア
15 作業者
16 被コーティング材
20 基台
21 ローラコンベア
22 係止板
23 パン
30 基台
31 ローラコンベア
32 係止板
40 台枠
41 受渡し装置
42 固定部材
43 移動用固定部材
44 分解・組立用移動機器
45 分解・組立用昇降機器
50 台枠
51 ローラコンベア
52 ガイドレール
53 車輪
54 昇降用基材
55 昇降機器
56 走行機器
61 ローラコンベア
71 基部
72 載置面
73 固定面
74 係止部
75 係止部
76 移動防止用部材
77 固定用ボルト
80 基台
81 ローラコンベア
111 第一ブロック
112 第二ブロック
211 ハウジング
212 ローラ
213 ボールプランジャ
214 係止穴
311 ハウジング
312 ローラ
313 ボールプランジャ
314 係止穴
410 回動機器
411 回動用ハンドル
412 回動防止用部材
441 移動機器用基材
451 昇降用ハンドル
452 昇降防止用部材
511 ハウジング
512 ローラ
513 ボールプランジャ
514 係止穴
551 昇降用ハンドル
552 昇降防止用部材
561 走行用ハンドル
562 走行防止用部材
761 取付け板

Claims (7)

  1. コーティングを行うための設置台、洗浄台、保管台、及び、ダイコータ用分解・組立台の少なくとも二つを有し、前記少なくとも二つの間で、ダイコータ用台車によって、スライドベースに着脱自在に取り付けられたダイコータを搬送するダイコータ用マテリアルハンドリングシステムであって、
    前記ダイコータ用台車が、前記スライドベースを移動させる移動機器を有し、
    前記洗浄台が、前記ダイコータ用台車との間で、前記スライドベースを移動させる移動機器を有し、
    前記保管台が、前記ダイコータ用台車との間で、前記スライドベースを移動させる移動機器を有し、
    前記ダイコータ用分解・組立台が、前記ダイコータ用台車との間で、前記ダイコータを受け渡しする受渡し装置を有することを特徴とするダイコータ用マテリアルハンドリングシステム。
  2. 前記ダイコータ用台車に所定の経路を走行させるための、ガイドレールを備えたことを特徴とする請求項1に記載のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム。
  3. 前記スライドベースが、前記ダイコータが載置される載置面と、前記ダイコータが螺着あるいは係止される固定面とを有するとともに、移動防止用部材によって、前記移動機器の所定位置に位置決めされることを特徴とする請求項1又は2に記載のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム。
  4. 前記移動機器が、前記スライドベースを所定の方向へ移動させるローラコンベアであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム。
  5. 前記ダイコータ用台車が、前記スライドベースを昇降させる昇降機器と、前記ダイコータ用台車を走行させる走行機器とを有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム。
  6. 前記ダイコータ用分解・組立台が、
    複数のダイ要素からなる前記ダイコータの一つの前記ダイ要素を着脱自在に固定する固定部材と、
    他の前記ダイ要素を着脱自在に固定する移動用固定部材と、
    前記移動用固定部材を移動させる分解・組立用移動機器と、
    前記移動用固定部材を昇降させる分解・組立用昇降機器と、
    前記受渡し装置としての前記固定部材を回動させる回動機器とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム。
  7. 複数の前記ダイコータ用台車を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のダイコータ用マテリアルハンドリングシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112676110A (zh) * 2021-01-15 2021-04-20 鲁亚中 一种高精密芯片防静电镀层刷涂装置
CN113828499A (zh) * 2021-10-09 2021-12-24 淮安华胜塑胶制品有限公司 一种圣诞树生产用喷绒设备

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