JP2011182522A - 回転電機の固定子及び回転電機の固定子に用いる相プリフォームコイル - Google Patents

回転電機の固定子及び回転電機の固定子に用いる相プリフォームコイル Download PDF

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Abstract

【課題】スロットに通した第1波巻き束と第2波巻き束とを後から電気的に繋がなくてよいようにする。
【解決手段】U相プリフォームコイル26Uは、第1準波巻き束26U1と第2準波巻き束26U2とに分けられている。U相プリフォームコイル26Uは、継ぎ目のない連続線で形成されている。第1準波巻き束26U1は、スロット24U11,24U12に挿入されてU相コイル25U1(第1波巻き束)となる。第2準波巻き束26U2は、24U21,24U22に挿入されてU相コイル(第2波巻き束)となる。U相コイル26Uと同様に第1波巻き束と第2波巻き束とに分けられているV相コイル及びW相コイルも継ぎ目のない連続線で形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ステータコアに複数配列されたティース間のスロットに施された複数の相コイルの巻き方が波巻きである回転電機の固定子及び固定子に用いる相プリフォームコイルに関する。
回転電機における回転子の1回転当たりのトルク脈動は、コイルを施すスロットの数と極数との最小公倍数で発生する。トルク脈動の大きさは、1回転当たりのトルク脈動数が大きくなるほど小さくなる。そのため、特許文献1に開示のように多スロット化が求められている。
特許文献1に開示のモータ用ステータ(固定子)におけるコイルの巻き方は波巻きであり、U相コイル、V相コイル及びW相コイルが各相コイル毎に2群に分けられている。一方の相コイル群(第1波巻き束)を通すスロット群と、他方の相コイル群(第2波巻き束)を通すスロット群とは、分けられている。このような構成を採用することによって多スロット化が図られている。各相コイルを2群に分けた場合のスロット数は、各相コイルを2群に分けない場合のスロット数の2倍である。
特開2009−33832号公報
特許文献1に開示のモータ用ステータでは、スロットに相コイルを施す場合には、2群の相コイル群をスロットに通した後に2群の相コイル群同士が渡り線で電気的に繋がれる。しかし、このような繋ぎ作業は、面倒であり、接続部を絶縁材で被覆して絶縁性を確保する必要もある。
本発明は、スロットに通した第1波巻き束と第2波巻き束とを後から電気的に繋がなくてよいようにすることを目的とする。
請求項1及び請求項2の発明は、ステータコアに複数配列されたティース間のスロットに施された複数の相コイルの巻き方が波巻きである回転電機の固定子を対象とし、請求項1の発明では、前記相コイルは、第1波巻き束と第2波巻き束とに分かれており、且つ継ぎ目の無い連続線で形成されており、前記第2波巻き束は、前記相コイル以外の他相コイルが収容される他相スロット群の一側に隣接する第1隣接スロットと、他側に隣接する第2隣接スロットとに通されており、前記第1波巻き束は、前記他相スロット群以外にあって第1隣接スロットに隣接する第3隣接スロットと、前記他相スロット群以外にあって第2隣接スロットに隣接する第4隣接スロットとに通されている。
第1波巻き束と第2波巻き束とが継ぎ目の無い連続線で形成されているため、スロットに通した第1波巻き束と第2波巻き束とを後から電気的に繋がなくてよい。なお、波巻き束は、3つ以上あってもよい。
好適な例では、前記相コイルは、継ぎ目無しの連続線からなる相プリフォームコイルを前記第1〜第4隣接スロットに挿入して構成されており、前記相プリフォームコイルは、前記第3,4隣接スロットに挿入される第1準波巻き束と、前記第1,2隣接スロットに挿入される第2準波巻き束とを備え、前記第1準波巻き束は、第1凸状部と第1凹状部とを交互に並べた環状体であって、隣り合う前記第1凸状部と前記第1凹状部との間に、前記第3隣接スロット内又は前記第4隣接スロット内に配置される第1スロット通し部を備え、前記第2準波巻き束は、前記第1凸状部と同数の第2凸状部と、前記第1凹状部と同数の第2凹状部とを交互に並べた環状体であって、隣り合う前記第2凸状部と前記第2凹状部との間に、前記第1隣接スロット内又は前記第2隣接スロット内に配置される第2スロット通し部を備え、前記第2スロット通し部は、前記第1スロット通し部の内側にある。
請求項3の発明では、ステータコアに複数配列されたティース間のスロットに施された複数の相コイルの巻き方が波巻きである回転電機の固定子において、前記相コイルは、前記相コイル以外の他相コイルが収容される他相スロット群に隣接する第1,2隣接スロットに挿入されている第2波巻き束と、第1,2隣接スロットに隣接する第3,4隣接スロットに挿入されている第1波巻き束とに分かれており、前記相コイルは、継ぎ目無しの連続線からなる相プリフォームコイルを前記ステータコアの一端側の外方から前記スロットの長さ方向に前記スロット内へ挿入して形成されており、前記相プリフォームコイルは、前記第3,4隣接スロットに挿入される第1準波巻き束と、前記第1,2隣接スロットに挿入される第2準波巻き束とを備えている。
請求項4の発明では、ステータコアに複数配列されたティース間のスロットに施された複数の相コイルの巻き方が波巻きである回転電機の固定子に用いる相プリフォームコイルにおいて、前記相プリフォームコイルは、継ぎ目のない連続線で形成されており、前記相プリフォームコイルは、第1準波巻き束と、第2準波巻き束と、前記第1準波巻き束と前記第2準波巻き束とを備え、前記第1準波巻き束は、第1凸状部と第1凹状部とを交互に並べた環状体であって、隣り合う前記第1凸状部と前記第1凹状部との間に、前記スロット内に配置される第1スロット通し部を備え、前記第2準波巻き束は、前記第1凸状部と同数の第2凸状部と、前記第1凹状部と同数の第2凹状部とを交互に並べた環状体であって、隣り合う前記第2凸状部と前記第2凹状部との間に、前記スロット内に配置される第2スロット通し部を備え、前記第2スロット通し部は、前記第1スロット通し部の内側にある。
本発明の固定子は、スロットに通した第1波巻き束と第2波巻き束とを後から電気的に繋がなくてよいという優れた効果を奏する。
第1の実施形態を示す電動圧縮機の全体側断面図。 (a)は、図1のA−A線断面図。(b)は、部分拡大断面図。 波巻きを説明するための簡略図。 波巻きを説明するための簡略図。 スロットにコイルを挿入する方法を説明するための斜視図。 (a)は、第1準波巻き束を示す模式図。(b)は、第1準波巻き束及び第2準波巻き束を示す模式図。 相プリフームコイルを示す模式図。
以下、本発明を電動圧縮機に具体化した一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示す電動圧縮機10は、スクロール型電動圧縮機である。回転電機Mを構成する回転子11は、回転軸12に止着されており、回転電機Mを構成する固定子13は、モータハウジング14の内周面に嵌合して固定されている。電動圧縮機10を構成する圧縮動作体としての可動スクロール15は、回転電機Mを構成する回転軸12の回転によって旋回し、可動スクロール15と固定スクロール16との間の圧縮室17が容積減少する。
モータハウジング14の端壁141には導入ポート142が設けられている。導入ポート142は、図示しない外部冷媒回路に接続されており、外部冷媒回路から冷媒(ガス)が導入ポート142を介してモータハウジング14内へ導入される。モータハウジング14内へ導入された冷媒は、可動スクロール15の旋回(吸入動作)によって、モータハウジング14の内周面と固定子13の外周面との間の通路143〔図2(a)に図示〕及び吸入ポート18を経由して圧縮室17へ吸入される。圧縮室17内の冷媒は、可動スクロール15の旋回(吐出動作)によって、圧縮されながら吐出ポート19から吐出弁20を押し退けて吐出室21へ吐出される。吐出室21内の冷媒は、外部冷媒回路へ流出してモータハウジング14内へ還流する。
図2(a)に示すように、回転電機Mを構成する固定子13は、環状のステータコア22と、ステータコア22の内周に複数配列されたティース23間のスロット24に施されたコイル25とからなる。本実施形態の回転電機Mは、3相8極であり、ティース23及びスロット24の個数は、48個である。スロット24に施されたコイル25は、波巻きで巻かれている。
図1に示すように、ステータコア22は、磁性体(鋼板)製の複数枚のコア板33を積層して構成されている。回転電機Mを構成する回転子11は、ロータコア34と、ロータコア34内に埋設された複数の永久磁石35とからなる。ロータコア34は、磁性体(鋼板)製の複数枚のコア板36を積層して構成されている。ロータコア34の中心部には軸孔341が貫設されており、軸孔341には回転軸12が通されて固定されている。
図2(b)は、図2(a)の一部を表す。図2(b)に示すように、コイル25は、U相コイル25U1,25U2と、V相コイル25V1,25V2と、W相コイル25W1,25W2とからなる。
U相コイル25U1とU相コイル25U2とは、別々のスロット24U11,24U12とスロット24U21,24U22とに通されている。U相コイル25U1は、スロット24U11,24U12に通された第1波巻き束であり、U相コイル25U2は、スロット24U21,24U22に通された第2波巻き束である。
V相コイル25V1とV相コイル25V2とは、別々のスロット24V11,24V12とスロット24V21,24V22とに通されている。V相コイル25V1は、スロット24V11,24V12に通された第1波巻き束であり、V相コイル25V2は、スロット24V21,24V22に通された第2波巻き束である。
W相コイル25W1とW相コイル25W2とは、別々のスロット24W11,24W12とスロット24W21,24W22とに通されている。W相コイル25W1は、スロット24W11,24W12に通された第1波巻き束であり、W相コイル25W2は、スロット24W21,24W22に通された第2波巻き束である。
スロット24U21は、スロット24V11,24V21,24W11,W21群の一側に隣接する第1隣接スロットである。スロット24U22は、スロット24V11,24V21,24W11,W21群の他側に隣接する第2隣接スロットである。つまり、U相コイル25U2は、U相コイル25U1,25U2以外の他相コイルが収容される他相スロット群の一側に隣接する第1隣接スロット(スロット24U21)と、他側に隣接する第2隣接スロット(スロット24U22)とに通されている。
スロット24U11は、第1隣接スロットであるスロット24U21に隣接する第3隣接スロットである。スロット24U12は、第2隣接スロットであるスロット24U22に隣接する第4隣接スロットである。つまり、U相コイル25U1は、第1隣接スロット(スロット24U21)に隣接する第3隣接スロット(スロット24U11)と、第2隣接スロット(スロット24U22)に隣接する第4隣接スロット(スロット24U12)とに通されている。
スロット24V21は、スロット24U12,24U22,24W11,W21群の一側に隣接する第1隣接スロットである。スロット24V22は、スロット24U12,24U22,24W11,W21群の他側に隣接する第2隣接スロットである。つまり、V相コイル25V2は、V相コイル25V1,25V2以外の他相コイルが収容される他相スロット群の一側に隣接する第1隣接スロット(スロット24V21)と、他側に隣接する第2隣接スロット(スロット24V22)とに通されている。
スロット24V11は、第1隣接スロットであるスロット24V21に隣接する第3隣接スロットである。スロット24V12は、第2隣接スロットであるスロット24V22に隣接する第4隣接スロットである。つまり、U相コイル25V1は、第1隣接スロット(スロット24V21)に隣接する第3隣接スロット(スロット24V11)と、第2隣接スロット(スロット24V22)に隣接する第4隣接スロット(スロット24V12)とに通されている。
スロット24W21は、スロット24U12,24U22,24V11,V21群の一側に隣接する第1隣接スロットである。スロット24W22は、スロット24U12,24U22,24V11,V21群の他側に隣接する第2隣接スロットである。つまり、W相コイル25W2は、W相コイル25W1,25W2以外の他相コイルが収容される他相スロット群の一側に隣接する第1隣接スロット(スロット24W21)と、他側に隣接する第2隣接スロット(スロット24W22)とに通されている。
スロット24W11は、第1隣接スロットであるスロット24W21に隣接する第3隣接スロットである。スロット24W12は、第2隣接スロットであるスロット24W22に隣接する第4隣接スロットである。つまり、W相コイル25W1は、第1隣接スロット(スロット24W21)に隣接する第3隣接スロット(スロット24W11)と、第2隣接スロット(スロット24W22)に隣接する第4隣接スロット(スロット24W12)とに通されている。
図3及び図4は、波巻きを説明するための簡略図である。
図3に示すように、U相コイル25U1の引き出し線25Uoは、インバータ100のU相の端子101に接続されている。V相コイル25V1の引き出し線25Voは、インバータ100のV相の端子102に接続されている。W相コイル25W1の引き出し線25Woは、インバータ100のW相の端子103に接続されている。各相コイル25U1,25V1,25W1の実線部分251,252,253は、固定子13の手前の端面側に配線されたコイルエンド〔図1にはコイルエンド251を図示〕である。各相コイル25U1,25V1,25W1の破線部分254,255,256は、固定子13の向こう側の端面側に配線されたコイルエンド254,255,256〔図1にはコイルエンド254を図示〕である。各相コイル25U1,25V1,25W1の実線部分と破線部分との繋ぎ部分は、スロット24U11,24U12,24V11,24V12,24W11,24W12を通っている部分である。
図4に示すように、U相コイル25U2の引き出し線25Un、V相コイル25V2の引き出し線25Vn、及びW相コイル25W2の引き出し線25Wnは、中性点Nで結線されている。各相コイル25U2,25V2,25W2の実線部分は、固定子13の手前の端面側に配線されたコイルエンドである。各相コイル25U2,25V2,25W2の破線部分は、固定子13の向こう側の端面側に配線されたコイルエンドである。各相コイル25U2,25V2,25W2の実線部分と破線部分との繋ぎ部分は、スロット24U21,24U22,24V21,24V22,24W21,24W22を通っている部分である。
図5は、図示しないインサータを用いて相プリフォームコイル(図示の例ではU相プリフォームコイル26U)をスロット24U11,24U12,24U21,24U22〔図3参照〕に挿入する状態を示す。U相プリフォームコイル26Uは、継ぎ目の無い連続線の導線26Lで形成されている。
図3に仮想線で示すように、U相プリフォームコイル26Uは、第1準波巻き束26U1と第2準波巻き束26U2とに分けられている。第1準波巻き束26U1は、スロット24U11,24U12に挿入されてU相コイル25U1(第1波巻き束)となる。第2準波巻き束26U2は、24U21,24U22に挿入されてU相コイル25U2(第2波巻き束)となる。
U相プリフォームコイル26Uがスロット24U11,24U12,24U21,24U22に挿入された後、V相プリフォームコイル(図示略)が前記のインサータを用いてスロット24V11,24V12,24V21,24V22に挿入される。V相プリフォームコイルがスロット24V11,24V12,24V21,24V22に挿入された後、W相プリフォームコイル(図示略)が前記のインサータを用いてスロット24W11,24W12,24W21,24W22に挿入される。
V相プリフォームコイル及びW相プリフォームコイルは、U相プリフォームコイル26Uと同様に第1準波巻き束と第2準波巻き束とに分けられている。そこで、相プリフォームコイルの形成方法をU相プリフォームコイル26Uについてのみ説明する。
図6(a)に示すように導線26Lを複数回巻き回して第1準波巻き束26U1が形成された後、図6(b)に示すように導線26Lの残りを複数回巻き回して第2準波巻き束26U2が形成される。第1準波巻き束26U1の巻き回し回数と、第2準波巻き束26U2の巻き回し回数とは、同じである。
その後、第1準波巻き束26U1及び第2準波巻き束26U2が図7に示す形状に変形されてU相プリフォームコイル26Uが形成される。環状の第2準波巻き束26U2は、環状の第1準波巻き束26U1の内側にある。環状の第1準波巻き束26U1の環長(1回分の巻き回し長さ)は、環状の第2準波巻き束26U2の環長(1回分の巻き回し長さ)と同じである。
図7に示すように、第1準波巻き束26U1は、第1凸状部27と第1凹状部28とを交互に並べた環状体である。隣り合う第1凸状部27と第1凹状部28との間にはスロット24U11,24U12内に配置される第1スロット通し部29が形成されている。
第1凸状部27を間に置いて隣り合う一対の第1スロット通し部29は、平行である。第1凸状部27を間に置いて隣り合う一対の第1スロット通し部29の間隔は、スロット24U21に隣接するスロット24U11と、スロット24U22に隣接するスロット24U12との間隔に合わせてある。
第2準波巻き束26U2は、第2凸状部30と第2凹状部31とを交互に並べた環状体である。第2凸状部30は、第1凸状部27と同数あり、第2凹状部31は、第1凹状部28と同数ある。
隣り合う第2凸状部30と第2凹状部31との間にはスロット24U21,24U22内に配置される第2スロット通し部32が形成されている。第2スロット通し部32は、第1スロット通し部29の内側(環状の第1準波巻き束26U1の内径側)にある。第2スロット通し部32は、第1スロット通し部29と同数ある。
第2凸状部30を間に置いて隣り合う一対の第2スロット通し部32は、平行である。第2凸状部30を間に置いて隣り合う一対の第2スロット通し部32の間隔は、スロット24V11,24V21,24W11,24W21群の両側に隣接するスロット24U21,24U22の間隔に合わせてある。
連続線である導線26Lの一端261は、第1凸状部27から引き出されており、導線26Lの他端262は、第1凸状部27の内側の第2凸状部30から引き出されている。一端261は、U相コイル25U1の引き出し線25Uo〔図3参照〕となり、他端262は、U相コイル25U2の引き出し線25Un〔図4参照〕となる。
本実施形態では以下の効果が得られる。
(1)第1準波巻き束26U1と第2準波巻き束26U2とは、継ぎ目の無い連続線である導線26Lによって形成されている。そのため、スロット24U11,24U12に通した第1波巻き束(U相コイル25U1)と第2波巻き束(U相コイル25U2)とを後から電気的に繋がなくてよく、多スロット化を図った固定子13の製造が容易になる。
(2)モータハウジング14内を冷媒が流通する本実施形態の電動圧縮機10では、コイル25の絶縁性の確保が重要である。第1波巻き束25U1と第2波巻き束25U2とを後から電気的に繋ぐとすると、この繋ぎ部の表面に絶縁材を施して絶縁性を確保する必要がある。しかし、第1波巻き束25U1と第2波巻き束25U2とを後から電気的に繋がなくてよいため、絶縁性を確保するための作業が不要となり、多スロット化を図った固定子13の製造が容易になる。
(3)第1準波巻き束26U1の巻き回し回数と、第2準波巻き束26U2の巻き回し回数とが同じである。又、連続線である導線26Lの一端261は、第1凸状部27から引き出されており、導線26Lの他端262は、第1凸状部27の内側の第2凸状部30から引き出されている。そのため、各スロット24内の導線の本数は、全て同じとなり、コイル25への供給電流が一定状態では、回転子11の任意の回転角度でのトルクが同一となる。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○第2波巻き束を巻き回し形成した後に第1波巻き束を巻き回し形成してもよい。
○第1凸状部を間に置いて隣り合う一対の第1スロット通し部が平行でなくてもよい。
○第2凸状部を間に置いて隣り合う一対の第2スロット通し部が平行でなくてもよい。
○固定子の周囲で回転子が回転する回転電機(アウターロータ)の固定子に本発明を適用してもよい。
○相コイルは、3つ以上の波巻き束に分かれていてもよい。すなわち、第1波巻き束の第2波巻き束とは反対側に更なる波巻き束を有していてもよい。
○スクロール型圧縮機以外の電動圧縮機(例えばピストン式圧縮機)に本発明を適用してもよい。
前記した実施形態から把握できる技術思想について以下に記載する。
(イ)前記第2準波巻き束は、前記第1準波巻き束の内側にある請求項4に記載の回転電機の固定子に用いる相プリフォームコイル。
(ロ)前記連続線の一端は、前記第1凸状部から引き出されており、前記連続線の他端は、該第1凸状部の内側の第2凸状部から引き出されている前記(イ)項に記載の回転電機の固定子に用いる相プリフォームコイル。
10…電動圧縮機。13…固定子。22…ステータコア。23…ティース。24,24V11,24V12,24V21,24V22,24W11,24W12,24W21,24W22…スロット。24U21…第1隣接スロット。U22…第2隣接スロット。24U11…第3隣接スロット。24U12…第4隣接スロット。25U1…第1波巻き束であるU相コイル。25U2…第2波巻き束であるU相コイル。25V1…第1波巻き束であるV相コイル。25V2…第2波巻き束であるV相コイル。25W1…第1波巻き束であるW相コイル。25W2…第2波巻き束であるW相コイル。26U…U相プリフォームコイル。26U1…第1準波巻き束。26U2…第2準波巻き束。26L…連続線としての導線。261…一端。262…他端。27…第1凸状部。28…第1凹状部。29…第1スロット通し部。30…第2凸状部。31…第2凹状部。32…第2スロット通し部。M…回転電機。

Claims (4)

  1. ステータコアに複数配列されたティース間のスロットに施された複数の相コイルの巻き方が波巻きである回転電機の固定子において、
    前記相コイルは、第1波巻き束と第2波巻き束とに分かれており、且つ継ぎ目の無い連続線で形成されており、
    前記第2波巻き束は、前記相コイル以外の他相コイルが収容される他相スロット群の一側に隣接する第1隣接スロットと、他側に隣接する第2隣接スロットとに通されており、
    前記第1波巻き束は、前記他相スロット群以外にあって第1隣接スロットに隣接する第3隣接スロットと、前記他相スロット群以外にあって第2隣接スロットに隣接する第4隣接スロットとに通されている回転電機の固定子。
  2. 前記相コイルは、継ぎ目無しの連続線からなる相プリフォームコイルを前記第1〜第4隣接スロットに挿入して構成されており、
    前記相プリフォームコイルは、前記第3,4隣接スロットに挿入される第1準波巻き束と、前記第1,2隣接スロットに挿入される第2準波巻き束とを備え、
    前記第1準波巻き束は、第1凸状部と第1凹状部とを交互に並べた環状体であって、隣り合う前記第1凸状部と前記第1凹状部との間に、前記第3隣接スロット内又は前記第4隣接スロット内に配置される第1スロット通し部を備え、
    前記第2準波巻き束は、前記第1凸状部と同数の第2凸状部と、前記第1凹状部と同数の第2凹状部とを交互に並べた環状体であって、隣り合う前記第2凸状部と前記第2凹状部との間に、前記第1隣接スロット内又は前記第2隣接スロット内に配置される第2スロット通し部を備え、
    前記第2スロット通し部は、前記第1スロット通し部の内側にある請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. ステータコアに複数配列されたティース間のスロットに施された複数の相コイルの巻き方が波巻きである回転電機の固定子において、
    前記相コイルは、前記相コイル以外の他相コイルが収容される他相スロット群に隣接する第1,2隣接スロットに挿入されている第2波巻き束と、第1,2隣接スロットに隣接する第3,4隣接スロットに挿入されている第1波巻き束とに分かれており、
    前記相コイルは、継ぎ目無しの連続線からなる相プリフォームコイルを前記ステータコアの一端側の外方から前記スロットの長さ方向に前記スロット内へ挿入して形成されており、
    前記相プリフォームコイルは、前記第3,4隣接スロットに挿入される第1準波巻き束と、前記第1,2隣接スロットに挿入される第2準波巻き束とを備えている回転電機の固定子。
  4. ステータコアに複数配列されたティース間のスロットに施された複数の相コイルの巻き方が波巻きである回転電機の固定子に用いる相プリフォームコイルにおいて、
    前記相プリフォームコイルは、継ぎ目のない連続線で形成されており、
    前記相プリフォームコイルは、第1準波巻き束と、第2準波巻き束と、前記第1準波巻き束と前記第2準波巻き束とを備え、
    前記第1準波巻き束は、第1凸状部と第1凹状部とを交互に並べた環状体であって、隣り合う前記第1凸状部と前記第1凹状部との間に、前記スロット内に配置される第1スロット通し部を備え、
    前記第2準波巻き束は、前記第1凸状部と同数の第2凸状部と、前記第1凹状部と同数の第2凹状部とを交互に並べた環状体であって、隣り合う前記第2凸状部と前記第2凹状部との間に、前記スロット内に配置される第2スロット通し部を備え、
    前記第2スロット通し部は、前記第1スロット通し部の内側にある回転電機の固定子に用いる相プリフォームコイル。
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