JP2011182512A - バスバーユニット及びこれを備えた回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルの巻装面積を狭めることなく、バスバーの使用長さを短くして小型化及び低コストかを実現できるバスバーユニット及びこれを使用した回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機のステータコア10に巻装したコイルLu1〜Lw4の配線処理を行うバスバーユニットであって、前記各コイルを覆うように装着されるバスバー保持部材23を備え、該バスバー保持部材23は、前記コイルとは反対側の面上に形成されたコイルの外部配線処理部Y2を相別に異なる案内路27u〜27wで案内する配線案内部25と、外部接続用バスバーを収納するバスバー収納部26とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機のステータコアに巻装したコイルの配線処理を行うバスバーユニット及びこれを備えた回転電機に関する。
この種の回転電機としては、例えば長手方向に湾曲されたバスバー本体及びバスバー本体の短手方向の片側端部から径方向に突出した接続部を有する複数のバスバーと、バスバー本体を収容するバスバーホルダとを備え、バスバーホルダは、バスバー本体の短手方向とその深さ方向とが一致するように且つバスバー本体が同心状となるようにバスバー本体を夫々収容すべく同心状に形成された複数の収容溝を有するとともに、バスバーホルダを貫通し、バスバー本体がそれぞれ収容溝に収容されたバスバーの接続部へコイルの端部を案内する複数の案内孔を有するバスバー装置、ブラシレスモータ及びブラシレスモータの製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、電動機のステータを円形に配置した複数のステータセグメントで構成し、各ステータセグメントに装着されるインシュレータに、ヨークに対応させて2つの配線支持部を設け、一方の配線支持部に並列に形成され保持溝にU相、V相及びW相の3つの給電用のバスバーを挿入し、他方の配線支持部に形成された保持溝に中点接続用のバスバーが挿入され、各バスバーは断面が長方形であり、それぞれの長辺は回転軸と並行となっている電動機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−220027号公報 特開2008−312276号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、ともに給電用のU相、V相及びW相のバスバーを湾曲させて円周方向に略一周近く延長させるようにしているので、バスバーを構成している帯状導電部材の長さが長くなって使用量が多くなり、コストが嵩むとともに、バスバーユニットの小型化が困難であるという未解決の課題がある。
また、上記特許文献2に記載された従来例にあっては、インシュレータの外周部にバスバーを収容するための収容溝を設け、全周近くに渡ってバスバーを配置するので、上記特許文献1に記載された従来例と同様の未解決の課題があるとともに、インシュレータの外周部に3相分のバスバーを配置することにより、このバスバーを収容する収容溝部分を大きくとる必要があり、コイルを巻装する面積が減少してしまい、モータとしての出力が低下するという問題がある。このため、バスバーユニットとしては小型化が可能であるがモータの出力が低下するので、必要な出力を確保するためにはモータ自体を大きくせざるを得ないという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、コイルの巻装面積を狭めることなく、バスバーの使用長さを短くして小型化及び低コスト化を実現できるバスバーユニット及びこれを使用した回転電機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一の形態に係るバスバーユニットは、回転電機のステータコアに巻装したコイルの配線処理を行うバスバーユニットであって、前記各コイルを覆うように装着されるバスバー保持部材を備え、該バスバー保持部材は、前記コイルとは軸方向反対側の面上に形成されたコイルの配線処理部を相別に異なる案内路で案内する複数の配線案内部と、外部接続用バスバーを収納するバスバー収納部とを有することを特徴としている。
この構成によると、バスバー支持部材にコイルの配線処理部を案内する複数の配線案内部と、外部接続用バスバーを収納するバスバー収納部とを設けたので、配線案内部でコイルの配線処理部をバスバー収納部まで案内することから、バスバーの長さを短くすることができるとともに、コイルの巻装面積を狭めることがなく、バスバーユニットの小型化及び低コスト化が可能となる。
また、本発明の一の形態に係るバスバーユニットは、回転電機のステータコアに巻装したコイルの配線処理を行うバスバーユニットであって、前記各コイルを覆うように装着されるバスバー保持部材を備え、該バスバー保持部材は、前記コイルとは軸方向反対側の面上に形成されたコイルの配線処理部を相別に異なる案内路で案内する複数の配線案内部と、外部接続用バスバーを収納するバスバー収納部と、外周側に形成された中性点接続導体を保持する中性点接続導体保持部と、該中性点接続導体保持部の結線部の近傍に形成した前記コイル側に貫通する案内孔とを有することを特徴としている。
この構成によると、バスバー支持部材にコイルの配線処理部を案内する複数の配線案内部と、外部接続用バスバーを収納するバスバー収納部とを設けたので、配線案内部でコイルの配線処理部をバスバー収納部まで案内することから、バスバーの長さを短くすることができるとともに、コイルの巻装面積を狭めることがなく、バスバーユニットの小型化及び低コスト化が可能となる。さらに、各コイルの中性点接続を中性点接続導体保持部に保持された中性点接続導電部材に結線することにより容易に行うことができる。
また、本発明の他の形態に係るバスバーユニットは、前記各配線案内部の近傍に、前記コイル側に貫通して前記コイルの配線処理部を挿通する案内孔が形成されていることを特徴としている。
この構成によると、コイルの配線処理部を案内する配線案内部の近傍にコイル側に貫通する案内孔を形成したので、この案内孔を通じてコイルの配線処理部を引き出すことができ、配線処理を容易に行うことができる。
また、本発明の他の形態に係るバスバーユニットは、前記各配線案内部は、同心円上に形成され、前記コイルの配線処理部を案内する案内側壁を有することを特徴としている。
この構成によると、複数の配線案内部が同心円上に形成され、各配線案内部にコイルの配線処理部を案内する案内側壁が形成されているので、案内側壁を容易に形成することができるとともに、各配線案内部で案内する配線処理部を案内側壁で絶縁することができる。
また、本発明の他の形態に係るバスバーユニットは、前記バスバー保持部材の外周側に前記各配線案内部が形成され、内周側に前記バスバー収納部が形成されていることを特徴としている。
この構成によると、配線案内部が外周側に、バスバー収納部が内周側に配設されているので、バスバー収納部に収納される外部接続用バスバーの曲率を小さくしてバスバーから配線案内部側に半径方向に突出して形成するコイルの配線処理部を結線する結線部を近接配置しても、隣接する結線部同士の先端が重なることなく、両者間の絶縁を確実に図ることができる。
また、本発明の一の形態に係る回転電機は、有底筒状のモータフレームと、該モータフレームの内周面に固定されて半径方向に突出する複数のティースを円周方向に等間隔に配置したステータコア及び該ステータコアの各ティースに巻装された複数のコイルを有するステータと、該ステータの軸方向端部に配設され、前記各コイルの配線処理部を処理する上記の何れか1つに記載のバスバーユニットと、前記ステータに所定間隙を保って対向して回転自在に支持されたロータとを備えたことを特徴としている。
この構成によると、小型か及び低コスト化を図るバスバーユニットを適用して回転電機を構成することにより、回転電機を小型化及び低コスト化することができる。
本発明によれば、バスバー保持部材に、各コイルの配線処理部を案内する複数の配線案内部を形成するとともに、外部接続用バスバーを収納するバスバー収納部を形成したので、外部接続用バスバーの長さを短くしてバスバーユニットの低コスト化を図ることができるとともに、バスバーユニットを小型化することができ、さらに、必要なコイル巻装面積を狭めることがないという効果が得られる。
また、上記効果を有するバスバーユニットを使用して回転電機を構成するので、巻線の占積率低下による出力低下を伴うことなく低コスト化及び小型化を図ることができる回転電機を提供することができる。
本発明のバスバーユニットを適用したブラシレスモータを示す断面図である。 図1のバスバーユニットを拡大して示す拡大図である。 図1のモータフランジ、ロータ、軸受及びバスバーユニットを取り外した状態の正面図である。 図1のステータを示す斜視図である。 バスバーユニットの正面図である。 バスバーユニットの斜視図である。 バスバーユニットの分解斜視図である。 バスバーユニットの配線立ち上がり部の拡大斜視図である。 バスバーユニットの配線立ち上がり部を示す拡大断面図である。 コイルの配線処理部を引き回した状態を示すバスバーユニットの正面図である。 コイルのスター結線状態を示す配線図である。 中性点接続導電部材を配置したバスバーユニットを示す正面図である。 図12のバスバーユニットの分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を示すバスバーユニットを適用した回転電機としてのブラシレスモータを表す断面図、図2はバスバーユニット部の拡大図、図3は図1のモータフランジ、ロータ、軸受及びバスバーユニットを取り外した状態の正面図である。図中、1は有底筒状のヨークとなるモータフレームであって、このモータフレーム1の開放端面がモータフランジ2によって閉塞されている。
モータフレーム1の底面及びモータフランジ2の中央部には回転軸3が軸受4及び5によって回転自在に支持され、この回転軸3のモータフレーム1内位置にステータコア6aの表面に永久磁石6bを配置したロータ7が固定されている。
また、モータフレーム1の内周面にはロータ7との間に所定の空隙を介して対向するステータ8が配置されてインナーロータ型に構成されている。
このステータ8は、図3に示すように、12個の分割コア9を円周方向に連接して構成されるステータコア10を有する。分割コア9のそれぞれは、モータフレーム1の内周面に接触するバックコア部11と、このバックコア部11から半径方向に突出するティース12とで構成されている。
そして、各分割コア9のティース12には、図3に示すように、インシュレータ14を介して例えば3相のU相コイルLu1〜Lu4、V相コイルLv1〜Lv4及びW相コイルLw1〜Lw4が巻装されている。これらU相コイルLu1〜Lu4、V相コイルLv1〜Lv4及びW相コイルLw1〜Lw4は、3時方向から反時計方向に順次U相コイルLu1、V相コイルLv1、W相コイルLw1、U相コイルLu2、V相コイルLv2、W相コイルLw2、U相コイルLu3……W相コイルLw4の順序で12個のティース12に巻装されている。
そして、各コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4のモータフランジ2側にこれらを覆うようにバスバーユニット21が図2及び図4に示すように近接して配設されている。このバスバーユニット21は、中心開口22を有する略円環板状の絶縁性を有する合成樹脂材で例えば射出成型されたバスバー保持部材23を有する。このバスバー保持部材23には、図2、図4、図6〜図8に示すように、コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4側のコイル側端面に、外周縁部に分割コア9に形成された凹部9a内に嵌挿されて固定される固定脚部24が突出形成されている。
また、バスバー保持部材23のコイル側端面とは軸方向反対側のフランジ側端面には、その外周側に各コイルコイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の給電側配線処理部を案内する配線案内部25が形成され、内周側に外部接続用のU相バスバーBBu、V相バスバーBBv及びW相バスバーBBwを収納するバスバー収納部26が形成されている。
配線案内部25は、U相コイルLu1〜Lu4を案内するU相配線案内路27u、V相コイルLv1〜Lv4を案内するV相配線案内路27v及びW相コイルLw1〜Lw4を案内するW相配線案内路27wが内周側から異なる径の同心円状に形成されている。
各案内路27u、27v及び27wの夫々は、図5〜図7に示すように、バスバー保持部材23上に同心的に半径方向に所定距離離間して形成された隔壁28a、28b、28c及び28dの互いに対向する案内側壁29とバスバー保持部材23のフランジ側端面とで囲まれて形成されている。
ここで、各案内路27u、27v及び27wには、図5に示すように、それぞれについて所定角度ずれた位置に、コイル側端面に貫通して、コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の配線処理部を挿通する案内孔31が形成されている。
隣接する隔壁28a及び28b、28b及び28c、28c及び28dのバスバー収納部26に対向する位置に、図8で拡大図示するように、下端側に配線通路を残して上端側を連結した配線立ち上げ部32が各案内路27u〜27wについて所定距離離れた2個所ずつで、且つ各案内路27u、27v及び27wで所定角度ずれた位置となるように形成されている。
また、バスバー収納部26は、隔壁28a〜28dより高い隔壁35a〜35dが例えば1/4周長程度に渡って同心的に半径方向に所定距離保って形成され、これら隔壁35a〜35dの時計方向端部が端板部36で連結され、隔壁35a及び35b間でU相バスバーBBuを収納するU相バスバー収納部37uが形成され、隔壁35b及び35c間でV相バスバーBBvを収納するV相バスバー収納部37vが形成され、隔壁35c及び35d間でW相バスバーBBwを収納するW相バスバー収納部37wが形成されている。さらに、各相バスバー収納部37u〜37wの反時計方向端部に半径方向に向かう端子収納部38u、38v及び38wが形成されている。
そして、各バスバー収納部37u〜37wに収納されるU相バスバーBBu、V相バスバーBBv及びW相バスバーBBwのそれぞれは、図7で特に明らかなように、軸方向から見て円弧状の帯状導電部材41と、この帯状導電部材41の軸方向のフランジ側端面から半径方向に突出する結線用突出部42と、帯状導電部材41の反時計方向端部におけるフランジ側端面から半径方向に突出する幅広の外部接続端子43とで構成されている。
ここで、各バスバーBBu〜BBwの帯状導電部材41の円周長さはU相バスバーBBuが一番長く設定され、次いでV相バスバーBBbが中間の長さに設定され、次いでW相バスバーBBwが一番短く設定されている。また、各バスバーBBu〜BBwの軸方向高さは配線案内部25の隔壁28a〜28dの高さより僅かに高い高さに設定され、W相バスバーBBwの結線用突出部42はW相バスバーBBwのフランジ側端面から半径方向に突出され、V相バスバーBBvの結線用突出部42は、W相バスバーBBwの結線用突出部42より高い高さから半径方向に突出され、U相バスバーBBuの結線用突出部42はV相バスバーBBvの結線用突出部42より高い高さから半径方向に突出されている。したがって、バスバーBBu〜BBwで結線用突出部42が異なる高さ位置に配設されている。
そして、隔壁28b、28c及び28dには、図8に示すように、U相バスバーBBuの結線用突出部42を挿通する切欠部44がフランジ側端面から形成され、隔壁28c及び28dにはV相バスバーBBvの結線用突出部42を挿通する切欠部45がフランジ側端面から形成され、隔壁28dにはW相バスバーBBwの結線用突出部42を挿通する切欠部46がフランジ側端面から形成されている。
このように、上記第1の実施形態によると、ステータ8の分割コア9のティース12にインシュレータ14を介して各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4を巻装した後に、図11に示すように、各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の一端側の中性点配線処理部Y1を図示しない円環状の中性点接続用導電部材を使用して接続することにより、U相、V相及びW相で、4つのコイルLi1〜Li4(i=u、v、w)を並列に接続したスター結線接続を行うことができる。
そして、各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の他端側の給電処理部となる外部配線処理部Y2については、相コイル毎に、図10に示すように、バスバー保持部材23に設けた案内孔31を背面側から通じて正面側の各相配線案内路27u、27v及び27wに案内させた状態で、バスバー保持部材23の固定脚部24を分割コア9間に嵌挿して固定する。この図10では、U相コイルLu4、V相コイルLv3及びW相コイルLw3の外部配線処理部Y2をそれぞれ配線案内路27u、27v及び27wで案内する場合を示している。
その後、U相コイルLu4、V相コイルLv3及びW相コイルLw3の外部配線処理部Y2を各相配線案内路27u、27v及び27wに案内させて立ち上げ部32まで延長させ、この立ち上げ部32を越えた位置で図9に示すように立ち上げて、U相バスバーBBu、V相バスバーBBv及びW相バスバーBBwの結線用突出部42に結線し、溶接、半田付け等の固定手段で固定する。
他のコイルの外部配線処理部Y2についても相毎に配線案内路27u、27v及び27wで案内して、立ち上げ部32で立ち上げて、U相バスバーBBu、V相バスバーBBv及びW相バスバーBBwの結線用突出部42に結線し、溶接、半田付け等の固定手段で固定する。
そして、図11に示すスター結線が完成した時点で外部接続用バスバーBBu、BBv及びBBwの外部接続端子43にモータフレーム1の外部に導出する外部導出導体を接続することにより、外部給電端子を構成する。
このように、上記第1の実施形態によれば、バスバー保持部材23に配線案内部25とバスバー収納部26とを形成し、配線案内部25で各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の外部配線処理部Y2を案内して、バスバー収納部26に収納された各相バスバーBBu、BBv及びBBwの結線用突出部42に結線することにより、各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の配線処理を容易に行うことができる。
このとき、各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の外部配線処理部Y2をそれぞれ個別の配線案内路27u、27v及び27wで案内し、各配線案内路27u、27v及び27w間には隔壁28b及び28cが存在することから相間の絶縁を確保することができる。このため、配線案内路27u、27v及び27wで案内される各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の外部配線処理部Y2の引き回し長さを長くすることができ、これに応じて各相バスバーBBu、BBv及びBBwの円周方向の長さを短くすることができる。したがって、バスバーユニット21を小型化することができるとともに、低コスト化することができる。しかも、バスバーユニット21を各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の軸方向端部に配置しているので、ティース12のコイル装着面積が狭くなることがなく、ブラシレスモータの出力が占積率の低下によって低減することを確実に防止して、高出力を確保することができる。
また、バスバー保持部材23の外周側に配線案内部25を形成し、内周側にバスバー収納部26を形成することにより、バスバー収納部26に収納した各相バスバーBBu、BBv及びBBwの帯状導電部材41から配線案内部25側に突出する結線用突出部42が放射状に突出することになり、隣接する結線用突出部42との間隔が半径方向の外方に行くに従い広がるので、各結線用突出部42を近接配置しても絶縁性を確保することができるとともに、外部配線処理部Y2との結線作業を容易に行うことができる。しかも、各相バスバーBBu、BBv及びBBwの結線用突出部42の軸方向高さを異ならせているので、軸方向高さが低い方の結線用突出部42から順次高い方の結線用突出部42に結線作業を行うことにより、結線作業をより容易に行うことができる。
さらに、バスバー保持部材23の配線案内路27u、27v及び27wの近傍に案内孔31が貫通形成されているので、各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の外部配線処理部Y2の配線案内路27u、27v及び27w側への挿通を容易に行うことができる。
また、配線案内路27u〜27wが同心円状に配置されているので、各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の外部配線処理部Y2の案内を容易且つ確実に行うことができ、外部配線処理部Y2の引き回し作業を容易に行うことができるとともに、配線案内路27u〜27wを形成する隔壁28a〜28dの形成を容易に行うことができる。
さらに、バスバー保持部材23は固定脚部24が分割コア9の連結位置に嵌挿されて固定されているので、モータフレーム1に振動が伝達された場合でも、バスバー保持部材23が外れることは確実に保持することができる。この場合、固定脚部24を分割コア9の連結位置に接着剤等で固定することにより、より強固に固定することができる。
なお、上記第1の実施形態においては、各相バスバーBBu、BBv及びBBwに結線用突出部42を2個形成した場合について説明したが、結線用突出部42の数は1以上の任意数とすることができる。
また、上記第1の実施形態においては、案内孔31を通じて外部配線処理部Y2を配線案内路27u〜27w側に突出させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、案内孔31の一部又は全部を省略し、これに代えてバスバー保持部材23の外周縁から各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の外部配線処理部Y2を配線案内路27u、27v及び27wに案内するようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態を図12及び図13について説明する。
この第2の実施形態では、バスバー保持部材23に、外部接続用バスバーに加えて中性点接続用導電部材も配置するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図12及び図13に示すように、バスバー保持部材23の配線案内部25の外周側に中性点接続を行う中性点接続導体(中性点バスバー)51を収納する中性点接続導体保持部52が形成され、この中性点接続導体保持部52と配線案内部25との間にバスバー保持部材23を貫通する案内孔53が形成されている。
ここで、中性接続用導体51は、図13で特に明らかなように、一部を開放して開環状に形成された帯状導電部材51aと、この帯状導電部材51aの軸方向のモータフランジ2側の端面における各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4と対向する位置にそれぞれ軸方向に突出して形成された12個のU字状の結線用突出部51bとで構成されている。
また、中性点接続導体保持部52は、バスバー保持部材23の外周縁側に所定間隔を保って形成された一対の円環状の側壁54及び55とバスバー保持部材23の端面とで断面U字状の溝部として形成されている。そして、中性点接続導体保持部52に中性点接続導体51が嵌合されている。
この第2の実施形態によると、各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の外部配線処理部Y2については、配線案内路27u、27v及び27wで案内してバスバー収納部26に収納された各相バスバーBBu、BBv及びBBwに結線する。
一方、各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の中性点配線処理部Y1については、それぞれ案内孔53を通じて中性点接続導体51側に突出させ、この中性点接続導体51の結線用突出部51bに結線し、溶接、半田付け等の固定手段で固定する。
したがって、バスバー保持部材23に、各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の外部配線処理部Y2を接続する各相バスバーBBu、BBv及びBBwを配置するとともに、中性点配線処理部Y1を接続する中性点接続導体51とを配置したので、バスバー保持部材23で、各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の外部配線処理部Y2及び中性点配線処理部Y1の双方を集中して結線処理することができ、配線処理をより容易に行うことができる。
なお、上記第2の実施形態においては、各相コイルLu1〜Lu4、Lv1〜Lv4及びLw1〜Lw4の中性点配線処理部Y1を案内孔53を通じて中性点接続導体51側に突出させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、案内孔53の一部又は全部を省略して、バスバー保持部材23の外周縁側から中性点配線処理部Y1を中性点接続導体51の結線用突出部51bに案内するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、バスバー保持部材23に隔壁28a〜28d、35a〜35dを設けて案内壁面を形成して、バスバー保持部材23の表面側に配線案内部25及びバスバー収納部26を形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、バスバー保持部材23に案内溝を形成して配線案内部を形成するとともに、同様に案内溝を形成してバスバー収納部を形成し、配線案内部及びバスバー収納部を形成するようにしてもよく、中性点導体収納部についても溝部で形成することができる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、バスバー保持部材23とバスバーBBu〜BBwとを別体に構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、バスバー保持部材23とバスバーBBu〜BBwとをインサート成形して一体化するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、ロータ7を表面磁石型に構成した場合について説明したが埋込磁石型に構成することもできる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、12個の分割コア9でステータコア10を形成する場合について説明したか、これに限定されるものではなく、分割コア9の分割数は任意に設定することができ、一体型のステータコアとすることもできる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、モータフレーム1及びステータコア10を円筒形に形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、多角筒状に形成することもできる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、本発明をブラシレスモータに適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、同期電動機や誘導電動機等の他の回転電機にも本発明を適用することができる。
1…モータフレーム、2…モータフランジ、3…回転軸、6a…ロータコア、6b…永久磁石、7…ロータ、8…ステータ、9…分割コア、10…ステータコア、11…バックコア部、12…ティース、14…インシュレータ、21…バスバーユニット、23…バスバー保持部材、25…配線案内部、26…バスバー収納部、27u…U相配線案内路、27v…V相配線案内路、27w…W相配線案内路、28a〜28d…隔壁、31…案内孔、32…立ち上がり部、35a〜35d…隔壁、37u…U相バスバー収納部、37v…V相バスバー収納部、37w…W相バスバー収納部、BBu…U相バスバー、BBv…V相バスバー、BBw…W相バスバー、Y1…中性点配線処理部、Y2…外部配線処理部、51…中性点接続導体、51a…帯状導電部材、51b…結線用突出部、52…中性点接続導体収納部、53…案内孔、54,55…側壁

Claims (6)

  1. 回転電機のステータコアに巻装したコイルの配線処理を行うバスバーユニットであって、
    前記各コイルを覆うように装着されるバスバー保持部材を備え、
    該バスバー保持部材は、前記コイルとは軸方向反対側の面上に形成されたコイルの配線処理部を相別に異なる案内路で案内する複数の配線案内部と、外部接続用バスバーを収納するバスバー収納部とを有することを特徴とするバスバーユニット。
  2. 回転電機のステータコアに巻装したコイルの配線処理を行うバスバーユニットであって、
    前記コイルを覆うように装着されるバスバー保持部材を備え、
    該バスバー保持部材は、前記コイルとは軸方向反対側の面上に形成されたコイルの配線処理部を相別に異なる案内路で案内する複数の配線案内部と、外部接続用バスバーを収納するバスバー収納部と、外周側に形成された中性点接続導体を保持する中性点接続導体保持部と、該中性点接続導体保持部の結線部の近傍に形成した前記コイル側に貫通する案内孔とを有することを特徴とするバスバーユニット。
  3. 前記各配線案内部の近傍に、前記コイル側に貫通して前記コイルの配線処理部を挿通する案内孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバスバーユニット。
  4. 前記各配線案内部は、同心円上に形成され、前記コイルの配線処理部を案内する案内側壁を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のバスバーユニット。
  5. 前記バスバー保持部材の外周側に前記各配線案内部が形成され、内周側に前記バスバー収納部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のバスバーユニット。
  6. 有底筒状のモータフレームと、該モータフレームの内周面に固定されて半径方向に突出する複数のティースを円周方向に等間隔に配置したステータコア及び該ステータコアの各ティースに巻装された複数のコイルを有するステータと、該ステータの軸方向端部に配設され、前記各コイルの配線処理部を処理する前記請求項1乃至5の何れか1項に記載のバスバーユニットと、前記ステータに所定間隙を保って対向して回転自在に支持されたロータとを備えたことを特徴とする回転電機。
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