JP2011182177A - オーディオ再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカ再生用の信号に余計な歪を付加することなく、歪を低減する。
【解決手段】加速度変位変換部1が、スピーカの振動板加速度に比例した入力信号を2階積分して、振動板変位に比例した変位情報信号に変換し、変位調整部2が、変位情報信号を非線形処理して、振動板変位に対して線形特性をもつ調整済変位信号を生成する。変位加速度変換部3は、その調整済変位信号を2階微分して、スピーカの振動板加速度に比例した信号に戻す。
【選択図】図2

Description

この発明は、スピーカ再生時の歪を低減するオーディオ再生装置に関するものである。
スピーカは、信号発生器より出力される電気信号を振動板の機械的な振動に変換し、その機械的な振動により空気を振動させて音を発生させる。スピーカは、電気信号から音響信号に変換する動作より電気音響変換器と呼ばれ、図9に示すように電気的な情報を音響的な情報に変換し、聴取者の耳に伝える役割を持っている。
図9において、信号発生器101より出力される電気信号102は、アンプ103を経由してスピーカ104にて音波(音響信号)105に忠実に変換されることが望ましいとされているが、実際には忠実に変換することが困難である。聴取者106の耳に伝達される音波105の周波数特性(図9(d))は、電気信号102の周波数特性(図9(a))と比べ、スピーカ104の最低共振周波数f0を境に、低域ほど12dB/octで減衰する性質がある。これは、電気信号102がスピーカ104の振動板で機械的な信号に変換される過程において、電気−機械系の伝達特性(振動板速度の周波数特性)が最低共振周波数fを境にそれより低域、高域共に6dB/octで減衰する特性になること(図9(b))、及びスピーカ104の機械的な振動により発生した音波105が聴取者106の耳に伝達する過程において、機械−音圧系の伝達特性(音圧の周波数特性)が周波数の増加に伴い6dB/octで増加する特性になること(図9(c))が原因である。
さらに、信号発生器101より低域成分を含む大振幅の電気信号102(図10(a))がスピーカ104に入力された場合、聴取者106の耳に伝達する音波105は図10(c)のように歪んだ波形となる。図10(a),(c)のグラフは縦軸が振幅、横軸が時間を示す。
この歪の原因は、スピーカ104の振動板を駆動する重要な役目を持っているボイスコイルの動きに関係がある。ボイスコイルは振動板と一体化しており、ボイスコイルに流れる電流(即ち電気信号102)とボイスコイルにかかる磁場の関係から、フレミングの左手の法則によりボイスコイルに力が働き振動する。ここで、ボイスコイルの振動変位に応じて磁束密度が変化するため、ボイスコイルにかかる力も変化し、ボイスコイル及び振動板の変位量が非線形特性を持つようになる(図10(b))。
そこで、スピーカの非線形特性により生じる歪を低減する方法が特許文献1に開示されている。特許文献1の低歪スピーカ装置は、入力信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器と、スピーカの入力電圧対振幅の非線形特性を線形特性にするように前記デジタル信号を補正するデジタルシグナルプロセッサ(DSP)と、前記DSPから出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル−アナログ変換器とを備える。そして、スピーカの非線形特性による歪を低減するために、スピーカの入力電圧をx、振動板の振幅をyとして、スピーカの入力電圧対振幅特性を下式(1)の多項式で近似し、DSPで下式(2)のようなxとyを入れ替えた特性を持つ近似式によって非線形補正を行う。これにより、入力電圧対振幅特性が線形特性になる。

Figure 2011182177

Figure 2011182177
特開昭60−204198号公報
しかしながら、特許文献1の低歪スピーカ装置では、大振幅、かつ、高音成分を多く含む信号を非線形処理すると余計な歪が付加され、音質が劣化するという課題があった。以下にこの詳細を説明する。
図11に示す振動板動作の関係図より、図11(a)の振動板加速度はスピーカの最低共振周波数fより高音の成分から構成され、図11(b)の振動板変位は最低共振周波数fより低音の成分から構成されていることが分かる。また、図11(c)より、振動板速度は最低共振周波数fを境に、それより高域及び低域が減衰する特性となることが分かる。また、図12に示すスピーカの歪率の例より、周波数が低いほど歪率が大きく、周波数が高いほど歪率が小さいことが分かる。
特許文献1の非線形処理は、周波数に対する歪率の違いを考慮せずに全周波数帯域に対して同じように非線形処理するので、歪率が大きい低音成分を多く含む信号に対する非線形処理と同様の処理を、大振幅かつ歪率が小さい高音成分を多く含む信号に対して施すと、余計な歪が付加されて音質が劣化してしまうこととなる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、余計な歪を付加することなく、歪を低減することを目的とする。
この発明に係るオーディオ再生装置は、スピーカの振動板加速度に比例した入力信号を2階積分して、振動板変位に比例した変位情報信号に変換する加速度変位変換部と、変位情報信号を所定処理して、調整済変位信号を生成する変位調整部と、調整済変位信号を2階微分して、スピーカの振動板加速度に比例した出力信号に変換する変位加速度変換部とを備えるものである。
この発明によれば、スピーカの振動板加速度に比例した入力信号を振動板変位に比例した変位情報信号に変換し、この変位情報信号を所定処理して、振動板加速度に比例した出力信号に戻すようにしたので、低音成分から構成される振動板変位の情報を補正することにより、余計な歪を付加することなく歪を低減することができる。
この発明の実施の形態1に係るオーディオ再生装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す信号処理部の構成を示すブロック図である。 図2に示す加速度変位変換部が有する積分器について、図3(a)は構成例を示すブロック図、図3(b)は周波数特性を示すグラフである。 実施の形態1に係るオーディオ再生装置が備えるスピーカの、電気信号と振動板変位の非線形特性を示すグラフである。 振幅調整前の変位情報信号対振幅調整後の調整済変位信号の関係を示すグラフである。 図2に示す変位加速度変換部が有する微分器について、図6(a)は構成例を示すブロック図、図6(b)は周波数特性を示すグラフである。 実施の形態2の加速度変位変換部が有する2階積分器について、図7(a)は構成例を示すブロック図、図7(b)は周波数特性を示すグラフである。 実施の形態2の変位加速度変換部が有する2階微分器について、図8(a)は構成例を示すブロック図、図8(b)は周波数特性を示すグラフである。 従来のスピーカを説明する図であり、図9(a)〜図9(d)に各過程の信号特性を示す。 従来のスピーカに発生する歪を説明する図である。 スピーカの振動板動作と周波数の関係を示し、図11(a)は振動板加速度、図11(b)は振動板変位、図11(c)は振動板速度の図である。 周波数に応じたスピーカの歪率を示す図である。
実施の形態1.
図1に示すオーディオ再生装置は、先立って説明した従来のオーディオ装置(図10)の信号発生器101とアンプ103との間に挿入される信号処理部200を新たに備える構成である。この信号処理部200は、図2に示すように、スピーカ104の振動板(不図示)の振動板加速度の情報に比例した入力信号を振動板変位の情報に比例した変位情報信号に変換する加速度変位変換部1と、変位情報信号の周波数特性を調整し、調整済変位情報信号を生成する変位調整部2と、調整済変位情報信号を振動板加速度の情報に比例した加速度情報信号(出力信号)に変換する変位加速度変換部3とから構成される。
加速度変位変換部1は、図3(a)に示す積分器10を2段カスケード接続して2階積分する構成である。この積分器10は、図3(b)に示すように、スピーカ104の最低共振周波数fをカットオフ周波数とし、最低共振周波数fより高域の周波数成分が6dB/octで減衰するローパスフィルタ(LPF)である。加速度変位変換部1は、この特性を満たすものであれば、図3(a)に示す以外の構成であってもよい。
図3(a)に示す積分器10は、乗算器11、遅延器12、乗算器13及び加算器14から構成され、積分器10へ入力される入力信号x[n]を積分した出力信号y[n]を、式(3)より算出する。

Figure 2011182177

Figure 2011182177

ここで、Δnはサンプリング間隔、fは最低共振周波数である。
積分器10において、乗算器11が入力信号x[n]をゲイン(1−k)で乗算した信号(1−k)・x[n]と、遅延器12が積分器10の出力信号y[n]の1サンプル遅延した信号y[n−1]を生成した後に乗算器13がゲインkで乗算した信号k・y[n−1]とを、加算器14が加算して出力信号y[n]にする。
加速度変位変換部1は、後段の積分器10が出力した出力信号y[n]を変位情報信号として変位調整部2へ出力する。
変位調整部2は、事前に電気信号に対するスピーカ104の振動板変位量をセンサにより測定し、その結果得られる電気信号と振動板変位の非線形特性から、変位情報信号と聴取者106の耳の間の入出力特性が線形特性になるよう、非線形処理を行う。センサによる測定は、例えば無音時の振動板の位置を基準位置とし、測定用の電気信号を再生した際の振動板の基準位置からの変位量をレーザ変位計等により観測することで行う。また、測定により得られた振動板変位量の実測値は、スピーカ104の最大無歪振幅によって正規化し、その正規化値を非線形特性の算出に用いる。測定により得られた、電気信号とスピーカ104の振動板変位の関係(非線形特性)を多項式関数、非線形関数等に近似し、その逆関数(処理関数)を変位調整部2に設定する。そして、変位調整部2は、加速度変位変換部1が出力した変位情報信号を逆関数に基づいて非線形処理して、線形特性をもつ調整済変位信号にして、変位加速度変換部3へ出力する。
スピーカ104が、例えば図4に示すように横軸の電気信号の値が大きいほど、縦軸の振動板変位の増加量がより小さくなる非線形特性を有する場合、変位調整部2は、図5に示すように横軸の調整前の信号が大きいほど、縦軸の調整後の信号をより大きくするような非線形処理を施す。これにより、スピーカ104での再生時に、振動板変位の非線形特性による歪の発生を低減することができる
変位加速度変換部3は、図6(a)に示す微分器30を2段カスケード接続して2階微分する構成である。この微分器30は、図6(b)に示すように、スピーカ104の最低共振周波数fをカットオフ周波数とし、最低共振周波数fより高域の周波数成分が6dB/octで増加するフィルタである。
また、変位加速度変換部3を加速度変位変換部1とカスケード接続した場合、加速度変位変換部1への入力側と変位加速度変換部3からの出力側とで信号に変化がないものとする。具体的には、図3(a)の積分器10で、入力信号の所望の高域成分のゲインを減衰させた場合に、図6(a)の微分器30が減衰した帯域成分のゲインを増加(回復)させ、元の信号に戻す働きがあるものとする。これにより、入力信号と加速度情報信号とで位相変形しないため、スピーカ104で良質の音を再生できる。
この微分器30は、遅延器31、乗算器32、減算器33及び乗算器34から構成され、微分器30へ入力される入力信号(即ち、調整済変位信号)x[n]を微分した出力信号y[n]を、式(4)より算出する。

Figure 2011182177

Figure 2011182177

ここで、Δnはサンプリング間隔、fは最低共振周波数である。
微分器30において、入力信号x[n]と、遅延器31が入力信号x[n]の1サンプル遅延した信号x[n−1]を生成した後に乗算器32がゲインkで乗算した信号k・x[n−1]とを減算器33が減算し、その結果得られた差分信号(x[n]−k・x[n−1])を乗算器34がゲイン1/(1−k)で乗算して出力信号y[n]にする。
変位加速度変換部3は、後段の微分器30が出力した出力信号y[n]を加速度情報信号としてアンプ103へ出力する。
以上より、実施の形態1によれば、オーディオ再生装置を、スピーカ104の振動板加速度に比例した入力信号を2階積分して、振動板変位に比例した変位情報信号に変換する加速度変位変換部1と、変位情報信号を非線形処理して、振動板変位に対して線形特性をもつ調整済変位信号を生成する変位調整部2と、調整済変位信号を2階微分して、スピーカ104の振動板加速度に比例した加速度情報信号に変換する変位加速度変換部3とを備えるよう構成した。この構成により、入力信号を、測定がしやすく、かつ、低音成分から構成される振動板変位の情報に変換して補正することができるので、余計な歪が付加されず、また、聴取者の耳に伝達する音響信号はスピーカによる歪が低減された良質の音になる。
また、実施の形態1によれば、加速度変位変換部1が最低共振周波数fより高域を12dB/octで減衰させた変位情報信号を生成し、変位加速度変換部3が最低共振周波数fより高域を12dB/octで減衰させた出力信号を生成するようにして、加速度変位変換部1が入力信号のゲインを調整した場合に、変位加速度変換部3が当該調整したゲインを回復させた加速度情報信号を生成する構成にした。このため、加速度変位変換部1を構成する2つの積分器10と変位加速度変換部3を構成する2つの微分器30をそれぞれカスケード接続した場合に入出力で信号に変化がないので、位相変形がなく、良質の音を再生できる。
実施の形態2.
上記実施の形態1に係るオーディオ再生装置では、加速度変位変換部1の2階積分処理及び変位加速度変換部3の2階微分処理が、スピーカ104の最低共振周波数fのみを考慮した変換処理であったが、本実施の形態2ではスピーカ104の共振先鋭度Qも考慮する構成とする。なお、本実施の形態2に係るオーディオ再生装置は、図1及び図2に示すオーディオ再生装置と図面上では同様の構成であるため、以下では図1及び図2を援用して説明する。
実施の形態2の加速度変位変換部1は、図7(a)に示す2階積分器10aから構成される。この2階積分器10aは、図7(b)に示すように、スピーカ104の最低共振周波数fをカットオフ周波数とすることに加え、最低共振周波数f近傍のゲイン値がスピーカ104の共振先鋭度Qに応じて変動し、最低共振周波数fより高域の周波数成分が12dB/octで減衰するLPFである。加速度変位変換部1は、この特性を満たすものであれば、図7(a)に示す以外の構成であってもよい。
図7(a)に示す2階積分器10aは、乗算器11、遅延器12−1、乗算器13−1遅延器12−2、乗算器13−2、及び加算器14から構成され、2階積分器10aへ入力される入力信号x’[n]を2階積分した出力信号y’[n]を、式(5)より算出する。

Figure 2011182177

Figure 2011182177

ここで、Δnはサンプリング間隔、fは最低共振周波数、Qは共振先鋭度である。
2階積分器10aにおいて、乗算器11が入力信号x’[n]をゲインaで乗算した信号a・x’[n]と、遅延器12−1が2階積分器10aの出力信号y’[n]の1サンプル遅延した信号y’[n−1]を生成した後で乗算器13−1がゲインbで乗算した信号b・y’[n−1]と、遅延器12−2が出力信号y’[n]の2サンプル遅延した信号y’[n−2]を生成した後で乗算器13−2がゲイン−bで乗算した信号−b・y’[n−2]とを、加算器14が加算して出力信号y’[n]にする。
加速度変位変換部1は、2階積分器10aが出力した出力信号y’[n]を変位情報信号として変位調整部2へ出力する。
同様に、実施の形態2の変位加速度変換部3は、図8(a)に示す2階微分器30aから構成される。この2階微分器30aは、図8(b)に示すように、スピーカ104の最低共振周波数fをカットオフ周波数とすることに加え、スピーカ104の共振先鋭度Qの大小に応じて最低共振周波数f近傍のゲイン値が大小に変動し、最低共振周波数fより高域の周波数成分が12dB/octで増加するフィルタである。
また、上記実施の形態1と同様に、本実施の形態2でも変位加速度変換部3を加速度変位変換部1とカスケード接続した場合に、加速度変位変換部1への入力側と変位加速度変換部3からの出力側とで信号に変化がないものとする。具体的には、図7(a)の2階積分器10aで、入力信号の所望の高域成分のゲインを減衰させた場合に、図8(a)の2階微分器30aが減衰した帯域成分のゲインを増加(回復)させ、元の信号に戻す働きがあるものとする。これにより、入力信号と加速度情報信号とで位相変形しないため、スピーカ104で良質の音を再生できる。
この2階微分器30aは、遅延器31−1、乗算器32−1、遅延器31−2、乗算器32−2、加算器35、及び乗算器34から構成され、2階微分器30aへ入力される入力信号(即ち、調整済変位信号)x’[n]を2階微分した出力信号y’[n]を、式(6)より算出する。

Figure 2011182177

Figure 2011182177

ここで、Δnはサンプリング間隔、fは最低共振周波数、Qは共振先鋭度である。
2階微分器30aにおいて、入力信号x’[n]と、遅延器31−1が入力信号x’[n]の1サンプル遅延した信号x’[n−1]を生成した後に乗算器32−1がゲイン−bで乗算した信号−b・x’[n−1]と、遅延器31−2が入力信号x’[n]の2サンプル遅延した信号x’[n−2]を生成した後に乗算器32−2がゲインbで乗算した信号b・x’[n−2]とを加算器35が加算し、その結果得られた信号(x’[n]−b・x’[n−1]+b・x’[n−2])を乗算器34がゲイン1/aで乗算して出力信号y’[n]にする。
変位加速度変換部3は、2階微分器30aが出力した出力信号y’[n]を加速度情報信号としてアンプ103へ出力する。
以上より、実施の形態2によれば、加速度変位変換部1が最低共振周波数f近傍のゲインを共振先鋭度Qに応じて変動させ、かつ、最低共振周波数fより高域を12dB/octで減衰させた変位情報信号を生成し、変位加速度変換部3が最低共振周波数f近傍のゲインを共振先鋭度Qに応じて変動させ、かつ、最低共振周波数fより高域を12dB/octで増加させた出力信号を生成するようにして、加速度変位変換部1が入力信号のゲインを調整した場合に、変位加速度変換部3が当該調整したゲインを回復させた加速度情報信号を生成する構成にした。このため、加速度変位変換部1がスピーカの最低共振周波数fだけでなく共振先鋭度Qも考慮するので、スピーカの振動板変位をより反映した変位情報信号にでき、この結果、スピーカ再生時の歪低減効果を向上できる。また、上記実施の形態1と同様に、加速度変位変換部1と変位加速度変換部3の入出力で信号に変化がないので、位相変形がなく、良質の音を再生できる。
1 加速度変位変換部、2 変位調整部、3 変位加速度変換部、10 積分器、10a 2階積分器、11 乗算器、12,12−1,12−2 遅延器、13,13−1,13−2 乗算器、14 加算器、30 微分器、30a 2階微分器、31,31−1,31−2 遅延器、32,32−1,32−2 乗算器、33 減算器、34 乗算器、35 加算器、101 信号発生器、102 電気信号、103 アンプ、104 スピーカ、105 音波(音響信号)、106 聴取者。

Claims (8)

  1. スピーカの振動板加速度に比例した入力信号を2階積分して、振動板変位に比例した変位情報信号に変換する加速度変位変換部と、
    前記変位情報信号を所定処理して、調整済変位信号を生成する変位調整部と、
    前記調整済変位信号を2階微分して、前記スピーカの振動板加速度に比例した出力信号に変換する変位加速度変換部とを備えるオーディオ再生装置。
  2. 変位加速度変換部は、加速度変位変換部が入力信号のゲインを調整した場合に、当該調整したゲインを回復させた出力信号を生成することを特徴とする請求項1記載のオーディオ再生装置。
  3. 加速度変位変換部は、スピーカの振動板加速度に比例した入力信号を2階積分するときに、当該スピーカの最低共振周波数より高域を12dB/octで減衰させた変位情報信号を生成することを特徴とする請求項2記載のオーディオ再生装置。
  4. 加速度変位変換部は、スピーカの振動板加速度に比例した入力信号を2階積分するときに、当該スピーカの最低共振周波数の近傍のゲインを共振先鋭度に応じて変動させ、かつ、当該最低共振周波数より高域を12/octで減衰させた変位情報信号を生成することを特徴とする請求項2記載のオーディオ再生装置。
  5. 変位加速度変換部は、変位調整部が生成した調整済変位信号を2階微分するときに、スピーカの最低共振周波数より高域を12dB/octで増加させた出力信号を生成することを特徴とする請求項2記載のオーディオ再生装置。
  6. 変位加速度変換部は、変位調整部が生成した調整済変位信号を2階微分するときに、スピーカの最低共振周波数の近傍のゲインを共振先鋭度に応じて変動させ、かつ、当該最低共振周波数より高域を12dB/octで増加させた出力信号を生成することを特徴とする請求項2記載のオーディオ再生装置。
  7. 変位調整部は、変位情報信号を非線形処理して、振動板変位に対して線形特性をもつ調整済変位信号を生成することを特徴とする請求項1記載のオーディオ再生装置。
  8. 変位調整部は、非線形処理のための処理関数を、入力信号に対する振動板変位の特性の実測値を基に決定することを特徴とする請求項7記載のオーディオ再生装置。
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