JP2011181609A - 発光ユニットおよびそれを用いた照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】より安価に製造することが可能で、より信頼性を高くすることが可能な発光ユニットおよびそれを用いた照明器具を提供する。
【解決手段】LEDチップ1と該LEDチップ1へ給電する導体パターン3を一表面2a側に備えた実装基板2とを有する発光装置10と、該発光装置10に電力を供給する給電路となる配線パターン5を一方面4a側に備えた配線用基板4と、発光装置10における導体パターン3の第1の接続部3aと配線用基板4における配線パターン5の第2の接続部5aとの間を電気的に接続する金属線材6とを有する発光ユニット20であり、金属線材6は、配線パターン5の第2の接続部5aに溶着され、該第2の接続部5aを介して発光装置10と対向する側に延在する金属線材6の端部6aが配線用基板4の一方面4aから離間する方向へ曲げられてなる。
【選択図】図1
【解決手段】LEDチップ1と該LEDチップ1へ給電する導体パターン3を一表面2a側に備えた実装基板2とを有する発光装置10と、該発光装置10に電力を供給する給電路となる配線パターン5を一方面4a側に備えた配線用基板4と、発光装置10における導体パターン3の第1の接続部3aと配線用基板4における配線パターン5の第2の接続部5aとの間を電気的に接続する金属線材6とを有する発光ユニット20であり、金属線材6は、配線パターン5の第2の接続部5aに溶着され、該第2の接続部5aを介して発光装置10と対向する側に延在する金属線材6の端部6aが配線用基板4の一方面4aから離間する方向へ曲げられてなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、LEDチップを備えた発光装置と該発光装置に電力を供給するための配線用基板とを金属線材で電気的に接続させた発光ユニットおよびそれを用いた照明器具に関するものである。
近年、半導体発光素子たるLEDチップと、該LEDチップを被覆し、該LEDチップからの光の少なくとも一部を吸収し波長変換した光を発する蛍光体が含有された波長変換部材とを備え、たとえば、LEDチップからの青色光と波長変換部材からの黄色光とを混色した白色光を放射する発光装置が開発されている。この種の発光装置は、たとえば、発光装置と、発光装置に電力を供給するための配線用基板側とを金属線材で電気的に接続させることで照明器具の発光ユニットに利用することができる。
このような照明器具の発光ユニットとして、図7(a)の断面図に示す、LEDチップ1が実装された実装基板2’と、実装基板2’におけるLEDチップ1の実装面側でLEDチップ1を囲む透光性樹脂からなる枠体14と、枠体14の内側に透光性樹脂材料を充填して形成されLEDチップ1および当該LEDチップ1に接続されたワイヤ19,19を封止する弾性を有する封止部15と、該封止部15に重ねて配置されるレンズ16と、LEDチップ1から放射された光によって励起されてLEDチップ1の発光色とは異なる色の光を放射する蛍光体を透光性材料とともに成形した成形品であってレンズ16の光出射面16b側にレンズ16を覆い光出射面16bおよび枠体14との間に空気層18が形成される形で配設されるドーム状の波長変換部材17’とを備えた発光装置を、絶縁層102を介して器具本体101に実装させたものが知られている(特許文献1)。
なお、実装基板2’は、金属板2a’と、金属板2a’上に絶縁性を有するシート状の固着材2c’により固着された絶縁部材2b’とを備えたものを用いている。LEDチップ1は、導電性基板1a上に発光部1bを備えたものを用いている。実装基板2’の絶縁部材2b’は、LEDチップ1へ給電する一対の導体パターン3,3が一表面側に形成されるとともに、中央には厚み方向に貫通する略矩形の窓孔2bb’が設けられている。さらに、絶縁部材2b’の窓孔2bb’内において、LEDチップ1で生じた熱を熱伝導することができるサブマウント部材13が金属板2a’に接合されている。
また、発光ユニットは、図7(b)の平面図で示すように、発光装置における絶縁部材2b’の一表面上に一対の導体パターン3,3が形成されており、LEDチップ1が、ワイヤ19,19などを介して導体パターン3,3の一端部と電気的に接続されている。また、一対の導体パターン3,3は、導体パターン3,3の各延長部3b,3bで発光装置の隅部まで延長された他端部に該発光装置に電力を供給する配線用基板(図示していない)側と電気的に接続させるための第1の接続部3a,3aが設けられている。発光ユニットは、発光装置における導体パターン3,3の第1の接続部3a,3aと、器具本体101上に上記発光装置と隣接して配置している上記配線用基板の一方面側に形成された配線パターンの第2の接続部(図示していない)との間をリード線116の半田付けにより電気的に接続している。
ここで、発光ユニットは、人が半田ごてを持ち、導体パターン3,3の第1の接続部3a,3aや上記配線用基板の上記第2の接続部にリード線116を、直接、半田付けして製造する場合が多い。このような、人がリード線116を半田付けするには、数秒から数十秒程度の時間がかかる。そのため、発光ユニットは、量産性よく製造することが難しく、発光ユニットの製造費用が高くなる要因となる。
そのため、発光ユニットは、たとえば、自動化させた抵抗溶接機を用いて、リード線116の代わりに銅リボンのような金属線材を発光装置における第1の接続部3a,3aや上記配線用基板における上記第2の接続部に溶着させることで発光装置側と配線用基板側との電気的な接続を行うことが考えられる。
ところで、抵抗溶接機は、図示していないが、金属線材を発光装置における第1の接続部3aや上記配線用基板の上記第2の接続部に溶着させる場合、たとえば、抵抗溶接機の線材供給ユニットから供給された上記金属線材を上記発光装置における第1の接続部3a上に配置する。次に、抵抗溶接機は、第1の接続部3a上に置かれた金属線材に、一対の溶接用電極を押圧させるとともに上記金属線材を介して一対の溶接用電極間に通電させる。抵抗溶接機は、通電により生じる抵抗加熱によって、上記発光装置における第1の接続部3aと上記金属線材の一部とを溶着することができる。抵抗溶接機は、第1の接続部3aと溶着された金属線材を上記配線用基板側まで上記線材供給ユニットから供給した後、同様にして、金属線材を上記配線用基板における上記第2の接続部とも溶着することができる。また、抵抗溶接機は、上記金属線材の溶着が完了すると、線材供給ユニットから導出している上記金属線材を切断刃によって切断する。これによって、発光ユニットの上記発光装置と上記配線用基板との間を金属線材で電気的に接続することが可能となる。
ここで、抵抗溶接機は、上記切断刃と該切断刃を駆動させる駆動部とを上記溶接用電極に並設させ、溶着された金属線材と線材供給ユニットとの間で上記金属線材の上方から該金属線材を押し切って切断する。そのため、抵抗溶接機で溶着された金属線材は、抵抗溶接機が上記溶接用電極に上記切断刃を近接して配置させていても、上記第2の接続部から上記金属線材の端部が切れ端として突出する傾向にある。
発光ユニットは、上記配線用基板上に異なる極性の配線パターンなどが隣接して配置されていると、上記第2の接続部から突出して延在する上記金属線材の上記端部と上記配線パターンとが何らかの原因で触れるなどにより短絡が生じ発光ユニットの信頼性を確保することが難しい。
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、より安価に製造することが可能で、より信頼性を高くすることが可能な発光ユニットおよびそれを用いた照明器具を提供することにある。
上記課題を解決するために第1の発明は、LEDチップと該LEDチップへ給電する導体パターンを一表面側に備えた実装基板とを有する発光装置と、該発光装置に電力を供給する給電路となる配線パターンを一方面側に備えた配線用基板と、前記発光装置における前記導体パターンの第1の接続部と前記配線用基板における前記配線パターンの第2の接続部との間を電気的に接続する金属線材とを有する発光ユニットであって、前記金属線材は、前記配線用基板における前記第2の接続部に溶着され、該第2の接続部を介して前記発光装置と対向する側に延在する前記金属線材の端部が前記配線用基板の前記一方面から離間する方向へ曲げられてなることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記金属線材は、前記発光装置における前記第1の接続部と前記配線用基板における前記第2の接続部との間で前記一方面に対しループ状に曲成した山状部を備えてなり、前記一方面の法線方向における前記山状部の最も高い高さを前記端部の最も高い高さよりも低くしてなることを特徴とする。
第3の発明は、上記第1の発明または上記第2の発明において、前記金属線材の前記端部は、前記配線用基板における前記第2の接続部に溶着された前記金属線材の一部分に重ね合わせられ、該端部を前記一部分に溶着させてなることを特徴とする。
第4の発明は、複数個の前記発光装置における前記第1の接続部と前記配線用基板における前記第2の接続部とが複数個の前記金属線材でぞれぞれ電気的に接続されてなる第1の発明ないし第3の発明のいずれか1つの発光ユニットと、該発光ユニットの前記配線用基板に電力を供給する電源ユニットとを備えたことを特徴とする。
第1の発明は、より安価に製造することが可能で、より信頼性を高くすることが可能な発光ユニットを提供することができるという顕著な効果を奏する。
第4の発明は、より安価に製造することが可能で、より信頼性を高くすることが可能な照明器具を提供することができるという顕著な効果を奏する。
(実施形態1)
以下、本実施形態の照明器具に用いられる発光ユニットを図1および図2に基づいて説明し、発光ユニット20の製造工程の一部を図3で説明する。また、発光ユニット20を備えた照明器具を図4に基づいて説明する。
以下、本実施形態の照明器具に用いられる発光ユニットを図1および図2に基づいて説明し、発光ユニット20の製造工程の一部を図3で説明する。また、発光ユニット20を備えた照明器具を図4に基づいて説明する。
本実施形態の照明器具に用いられる図1に示す発光ユニット20は、半導体発光素子であるLEDチップ1と該LEDチップ1へ給電する導体パターン3を一表面2a側に備えた実装基板2とを有する発光装置10と、該発光装置10に電力を供給する給電路となる配線パターン5を一方面4a側に備えた配線用基板4と、発光装置10における導体パターン3の第1の接続部3aと配線用基板4における配線パターン5の第2の接続部5aとの間を電気的に接続する金属線材6とを有している。
特に、金属線材6は、配線用基板4における第2の接続部5aに溶着され、該第2の接続部5aを介して発光装置10と対向する側(図1では右側)に延在する金属線材6の端部6aが配線用基板4の上記一方面4aから離間する方向へ曲げられてなる。
より具体的には、発光ユニット20は、発光装置10のLEDチップ1へ給電する実装基板2における第1の接続部3aと、発光装置10側に電力を供給するための配線用基板4における第2の接続部5aとの電気的な接続を、主材料として銅を用いたリボン状の線材にNiメッキ膜、該Niメッキ膜上にAuメッキ膜で被覆させた銅リボンからなる金属線材6で行っている。
発光装置10の実装基板2は、絶縁性基材(たとえば、ガラスエポキシ樹脂)を用いた絶縁性基板の一表面2a上に銅箔のパターンにより形成された導体パターン3を備えている。導体パターン3の第1の接続部3aでは、金属線材6との溶着が行い易いように、銅箔たる導体層31上に導体メッキ層32を形成させている。導体メッキ層32は、たとえば、厚さ3μmのNiメッキ膜からなる下地に厚さ0.05μmのAuメッキ膜を形成させている。導体パターン3は、実装基板2に少なくとも一対を備え、LEDチップ1のアノード側の電極であるアノード電極(図示していない)やカソード側の電極であるカソード電極(図示していない)とそれぞれ電気的に接続させている。なお、LEDチップ1を電気的に接続させた実装基板2の一表面2a側では、導体パターン3の第1の接続部3aを除いて絶縁性樹脂を塗布した表面保護層(図示していない)を設けても良い。
本実施形態に用いられる発光装置10のLEDチップ1は、少なくとも発光層が青色光を発光することが可能な窒化ガリウム系化合物半導体からなる発光部を備えている。LEDチップ1は、結晶成長用基板としてサファイア基板に比べて格子定数や結晶構造がGaNに近く且つ導電性を有するn形のSiC基板からなる導電性基板に発光層を成膜している。導電性基板の主表面側には、窒化ガリウム系化合物半導体材料により、たとえば、ダブルへテロ構造を有する積層構造部からなる発光部がエピタキシャル成長法(たとえば、MOVPE法など)により成長されている。LEDチップ1は、上記導電性基板の裏面に上記カソード電極が形成され、上記発光部の表面(導電性基板の主表面側の最表面)に上記アノード電極が形成されている。上記カソード電極および上記アノード電極は、Ni膜とAu膜との積層膜により構成してあるが、上記カソード電極および上記アノード電極の材料は特に限定するものない。
LEDチップ1は、上記カソード電極が実装基板2におけるLEDチップ1側の一表面2aに設けられ上記カソード電極と接続される一方の導体パターン3とAuSn、SnAgCuなどの鉛フリー半田を用いて電気的に接続されている。また、LEDチップ1は、上記アノード電極がワイヤ(図示していない)を介して他方の導体パターン3と電気的に接続させている。
なお、LEDチップ1として、発光色が青色光を発光する窒化ガリウム系化合物半導体からなる発光部を採用し、導電性基板としてSiC基板を採用しているが、SiC基板の代わりに、GaN基板を用いてもよい。また、LEDチップ1から放射される光は、青色の光に限らず、たとえば、紫外線、緑色、黄色や赤色の光を発光するものでもよい。すなわち、LEDチップ1の発光部の材料は、窒化ガリウム系化合物半導体材料に限らず、LEDチップ1の発光色に応じて、アルミニウム・インジウム・ガリウム・燐系化合物半導体材料などを採用してもよい。また、上記導電性基板もSiC基板に限らず、上記発光部の材料に応じて、たとえば、GaAs基板、GsP基板などから適宜選択すればよい。
発光装置10の実装基板2には、蛍光体が含有された透光性材料によって成形され、外形が凸形状で内部に透光性封止材料(たとえば、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂など)が充填された波長変換部材17によってLEDチップ1を覆うように配置している。波長変換部材17は、LEDチップ1から放射された青色光の一部を波長変換して黄色の蛍光を発する黄色蛍光体(たとえば、(Ba0.05Sr0.93Eu0.02)2SiO4)が含有された透光性材料(たとえば、シリコーン樹脂)により予め成形された成形品によって形成させている。発光装置10は、LEDチップ1からの光の一部が波長変換部材17を透過した青色光と、波長変換部材17の蛍光体でLEDチップ1の青色光の一部を波長変換させ外部に放射させた黄色光との混色により白色光を放射することができる。
なお、波長変換部材17の材料として用いる透光性材料は、シリコーン樹脂に限らず、たとえば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ガラスなどを採用してもよい。また、波長変換部材17の透光性材料に含有される黄色蛍光体には、Euで付活されたシリケート系蛍光体である(Ba0.05Sr0.93Eu0.02)2SiO4だけでなく、たとえば、Ceで付活されたアルミン酸系蛍光体である(Y0.98Ce0.02)3Al5O12などを用いることもできる。さらに、波長変換部材17の蛍光体は、黄色蛍光体の代わりに、たとえば、赤色の蛍光を発する赤色蛍光体と緑色の蛍光を発する緑色蛍光体とを混合しても白色光を得ることができる。
配線用基板4は、発光装置10側に電力を供給する給電路となる配線パターン5,8を備えたものであって、たとえば、発光ユニット20に複数個の発光装置10を備える場合、導体パターン5,8によって各発光装置10を直列、並列や直並列に電気的に接続させることができる。また、配線用基板4は、外部の静電気からLEDチップ1を保護するツェナーダイオードなどの電子部品9を備えていてもよい(図2を参照)。本実施形態の照明器具100における配線用基板4は、一方面4aに発光装置10や電子部品9との電気的な接続を行うために銅箔からなる配線パターン5を形成している。なお、配線用基板4は、電子部品9の半田接合時に、隣接する異なる極性の配線パターン5,8間が半田ブリッジで短絡しないように、配線用基板4上で電気的に接続させる部分以外をソルダーレジストで被覆して絶縁膜を形成している。なお、図2に示す発光ユニット20では、第2の接続部5aや電子部品9の配線パターン5,8の一部に設けられた半田接続部が上記絶縁膜から露出することになる。
配線用基板4における第2の接続部5aは、発光装置10における導体パターン3の第1の接続部3aと同様に銅箔たる配線層51上に配線メッキ層52を形成させている。配線メッキ層52は、Niメッキ膜からなる下地に、Auメッキ膜が形成された構成にしている。このような配線用基板4は、エポキシ系樹脂を含浸させた紙からなる絶縁性基板の一方面4a側に配線パターン5,8を備えたプリント基板などを用いて構成することができる。
金属線材6は、少なくとも発光装置10の実装基板2における導体パターン3の第1の接続部3aと、配線用基板4における配線パターン5の第2の接続部5aとを電気的に接続可能なものであり、銅リボンだけに限られず、たとえば、金線、アルミニウム線を用いてもよい。また、金属線材6は、表面をAuでメッキしたものだけでなく、Snなどでメッキ処理を施したものでもよい。配線用基板4の配線パターン5と溶着される金属線材6は、断面形状が矩形のリボン形状だけでなく、円形や楕円形の線材など用途に応じて種々のものを用いることができる。
銅リボンからなる金属線材6は、後述する図3に例示した抵抗溶着機21を使用して、発光装置10における第1の接続部3aと、配線用基板4における第2の接続部5aとをそれぞれ溶着させることができる。抵抗溶着機21は、溶接用電極22a,22bで金属線材6の溶着を行い、切断用電極22cで金属線材6を切断することができる。
本実施形態の照明器具100における図1に示す発光ユニット20では、まず、発光装置10側の第1の接続部3aに金属線材6の一端部を溶着させて、第1の接続部3aと第2の接続部5aとの間よりも金属線材6の長さに少し余裕を持たせた状態で、次に配線用基板4側の第2の接続部5aに溶着を行う。その後、金属線材6を切断すると、金属線材6の他端部側には、配線用基板4の第2の接続部5aで溶着され、第2の接続部5aを介して発光装置10と対向する側から突出し延在する金属線材6の端部6aが切れ端として残る。
本実施形態における発光ユニット20では、配線用基板4の第2の接続部5aに溶着された金属線材6の部位を支点として、金属線材6の端部6aが配線用基板4の一方面4aから離間する方向(図1中の上側)へ曲げられる。この際、金属線材6の端部6aは、配線用基板4の一方面4aと平行な面に対する曲げる角度を調整することにより、配線用基板4の第2の接続部5aと隣接する異なる極性の配線パターン8との絶縁距離を十分に確保することができる。これにより、発光ユニット20は、隣接する異なる極性である配線パターン5,8間の距離を大きくすることなく発光ユニット20を小型化することが可能となる。
また、発光ユニット20は、金属線材6が発光装置10における第1の接続部3aと配線用基板4における第2の接続部5aとの間で配線用基板4の一方面4aに対しループ状に曲成した山状部6bを備えている。発光ユニット20は、発光装置10の点灯に伴い発熱するが、器具本体101と配線用基板4との線膨張率差に起因して実装基板2の第1の接続部3aおよび配線用基板4の第2の接続部5aとの間に応力が生じても金属線材6の山状部6bが金属線材6の断線を抑制することができる。同様に、発光ユニット20は、外力などに起因して実装基板2の第1の接続部3aおよび配線用基板4の第2の接続部5aとの間に発生する応力が生じても金属線材6の山状部6aが金属線材6の断線を抑制することもできる。したがって、照明器具100における電気的な接続の信頼性をより高めることができる。
特に、本実施形態に用いられる発光ユニット20は、金属線材6が発光装置10における第1の接続部3aと配線用基板4における第2の接続部5aとの間で配線用基板4の一方面4aに対しループ状に曲成した山状部6bを備えるだけでなく、一方面4aの法線方向における山状部6bの最も高い高さを端部6aの最も高い高さよりも低く形成している。
ここで、発光ユニット20は、発光装置10のLEDチップ1が実装基板2の一表面2a上に実装されている。そのため、LEDチップ1からの光L1(図1中の一点鎖線を参照)は、実装基板2の一表面2aに対して約180度の角度で放射することが可能となる。
発光装置20から放射された光L1は、金属線材6に照射されると反射により、光の指向角が変わる。また、発光装置20から放射された光L1は、一部が金属線材6に吸収され光出力が低下する場合もある。
発光装置10と配線用基板4との間に形成される金属線材6の山状部6bの一方面4aの法線方向における一方面4aから最も離れた高さを、一方面4aの法線方向における一方面4aから最も離れた端部6aの高さよりも低くすることによって、LEDチップ1から放射された光L1を遮る範囲が狭くなり、金属線材6の山状部6bで発光ユニット20の信頼性を確保しつつ、発光装置20から放射される光をより多く活用することができる。すなわち、発光ユニット20は、発光装置10の光出力の低下を抑制することが可能となる。
本実施形態の照明器具100は、光源となる発光装置10と、該発光装置10側に電力を供給するための配線用基板4との間を、自動化された抵抗溶接機により、金属線材6を溶着させて電気的に接続することが可能となり、人が半田ごてにより半田付けするものと比較して、より安価な照明器具100を提供できる。
なお、本実施形態の照明器具100に用いられる発光ユニット20では、発光装置10に波長変換部材17を使用してLEDチップ1から放出された青色光の一部を黄色光に波長変換しているが、LEDチップ1から放出された光をそのまま用いる場合においては、波長変換部材17がなくてもよい。
また、本実施形態の照明器具100における発光装置10は、上述の発光装置10の構成だけでなく、たとえば、背景技術で説明した上述の図7で示されたLEDチップ1と、LEDチップ1が実装された実装基板2’と、実装基板2’におけるLEDチップ1の実装面側でLEDチップ1を囲む枠体14と、枠体14の内側に透光性樹脂材料を充填して形成されてLEDチップ1およびLEDチップ1に接続されたワイヤ19,19を封止し且つ弾性を有する封止部15と、封止部15に重ねて配置されるレンズ16と、LEDチップ1から放射された光によって励起されてLEDチップ1の発光色とは異なる色の光を放射する蛍光体を透光性材料とともに成形した成形品であってレンズ16の光出射面16b側にレンズ16を覆い光出射面16bおよび枠体14との間に空気層18が形成される形で配設されるドーム状の波長変換部材17’とを備えた構成としてもよい。
発光ユニット20は、図7に示す発光装置10でも抵抗溶接機21を用いて、導体パターン3,3の第1の接続部3a,3aと、配線用基板における第2の接続部とを金属線材6の溶着により電気的に接続させて構成することができる。
ここで、本実施形態の照明器具100に用いられる発光ユニット20には、たとえば、図2に示すように、複数個(ここでは、8個)の発光装置10と、平面視において発光装置10の外形と相似形で若干大きい発光装置10を収納する複数個(ここでは、8個)の貫通孔4bが設けられた配線用基板4とを器具本体101側に電気絶縁性を有し且熱伝導性に優れた接着材(図示していない)などで接着させている。また、発光ユニット20の配線用基板4は、配線用基板4の外周部に設けられた2個の固定螺子108,108により、器具本体101側に固定させている。
配線用基板4の一方面4a上には、静電気で各発光装置10が破壊されることを防止するためのツェナダイオードなどの電子部品9を適宜に設けている。発光装置10は、配線用基板4の配線パターン5,8などを用いて電子部品9と電気的に接続させることができる。発光装置10における一対の導体パターン3,3の第1の接続部3a,3aは、配線用基板4における対応する各配線パターン5,5の第2の接続部5a,5aと複数個(ここでは、16個)の金属線材6で電気的に接続している。
本実施形態の照明器具100における発光ユニット20は、発光装置10における導体パターン3の第1の接続部3aと、配線用基板4における配線パターン5の第2の接続部5aとを、図3に示す抵抗溶接機21により金属線材6を用いて溶着している。
ここで、抵抗溶接機21は、線材供給ユニット23から供給された銅リボンからなる金属線材6を実装基板2の導体パターン3や配線用基板4の配線パターン5上に圧接する一対の溶接用電極22a,22bを備えている。抵抗溶接機21は、一対の溶接用電極22a,22bの先端部22ab,22bbで金属線材6を実装基板2の導体パターン3や配線用基板4の配線パターン5上に押圧することができる。抵抗溶接機21は、金属線材6を実装基板2の導体パターン3や配線用基板4の配線パターン5上に押圧した状態で、電源部27(図3(b),(d)を参照)から一対の溶接用電極22a,22b間に給電することにより金属線材6に通電し、抵抗加熱による熱を生じさせ金属線材6の一部を発光装置10の導体パターン3や配線用基板4の配線パターン5に抵抗溶接して溶着する。
抵抗溶接機21は、金属線材6の溶着が終わった後、金属線材6を一対の溶接用電極22a,22bの少なくとも一方(図3(f)では、溶接用電極22b)と挟持し、金属線材6に通電し抵抗加熱によるジュール熱を生じさせ金属線材6を熱切断する切断用電極22cと、上記熱切断に際し金属線材6の長手方向に沿って金属線材6に張力を付与する張力付与手段26と、を有している。
すなわち、線材供給ユニット23は、線材供給ユニット23のノズル端部23aに沿って突出した切断用電極22cを備えており、切断用電極22cは、電源部27からの給電を受けて溶接用電極22bのエッジ部28aとで金属線材6を挟持して金属線材6に通電することができる。
溶接用電極22bのエッジ部28aは、リボン形状の金属線材6の線幅方向に沿って線状に接触をさせると、金属線材6の線状に接触した部位に電流が集中する。これにより、切断用電極22cは、効率的な抵抗加熱によるリボン形状の金属線材6の熱切断が可能になる。なお、抵抗溶接機10は、切断用電極22cを用いることで、切断刃により金属線材6を切断する抵抗溶接機と比較して、溶接用電極22a,22bの周りを小型化することが可能であり、金属線材6の端部6aの長さをより短くすることが可能となる。
抵抗溶接機21の線材供給ユニット23は、金属線材6を供給可能なものであって、内部にマイクロコンヒュータなどからなる制御部(図示していない)からの制御信号に基づいて金属線材6の供給を行うための搬送部29を構成するモータ(図示していない)と、該モータの軸に固定させたローラを備えている。線材供給ユニット23は、搬送部29の上記ローラを回転させることにより、該ローラと接する金属線材6を線材供給ユニット23のノズル端部23aから供給する。線材供給ユニット23は、搬送部29の上記モータの回転を上記制御部からの制御信号により制御することで金属線材6の供給量を制御することができる。
また、抵抗溶接機21は、金属線材6を複数個の発光装置10における導体パターン3や配線用基板4における配線パターン5などと連続的に抵抗溶接させるため、一対の溶接用電極22a,22bと、該溶接用電極22a,22bと並設される切断用電極22cと、を装着する電極ホルダ(図示していない)を備え、該電極ホルダを発光装置10や配線用基板4が配置される基台(図示していない)上の任意の位置に移動可能なアーム(図示していない)と、該アームの移動および一対の溶接用電極22a,22bおよび切断用電極22cそれぞれへの電源部27からの給電を制御する上記制御部と、を有している。
すなわち、上記アームに設けられた溶接用電極22a,22bおよび切断用電極22cは、上記基台上の任意の位置に配置された発光装置10の導体パターン3や配線用基板4の配線パターン5に金属線材6を溶着および金属線材6の熱切断ができるように、3次元的に移動可能なように構成している。
また、上記電極ホルダには、上記一方の溶接用電極22bと切断用電極22cとの相対距離を可変とし、上記一方の溶接用電極22bと切断用電極22cとで金属線材6を挟持するモータなどからなる駆動部(図示していない)を備えている。該駆動部は、上記アームなどと同様に、抵抗溶接機21に備えられた上記制御部により制御することができる。
次に、本実施形態の照明器具100における発光ユニット20の金属線材6を抵抗溶接機21によって電気的に接続させる方法ついて、図3(a)〜(f)に基づいて説明する。なお、図3における抵抗溶接機21の基台は、省略してある。
抵抗溶接機21は、線材供給ユニット23に内蔵した搬送部29のモータによって、ローラを回転させることにより、該ローラと接する金属線材6を線材供給ユニット23のノズル端部23aから供給する。線材供給ユニット23は、搬送部29の上記モータの回転を上記制御部の制御信号に基づく電流量により制御することで金属線材6の供給量を制御し、金属線材6を圧接する実装基板2の一表面2a側に設けられた導体パターン3上に供給する(図3(a))。なお、線材供給ユニット23は、金属線材6の必要量を供給した後、ワイヤクランプ(図示していない)などによって挟み込んで締め付けることで固定している。
次に、抵抗溶接機21は、一対の溶接用電極22a,22bを実装基板2側の方向(図3(b)の白抜きの矢印を参照)に移動させる。これにより、抵抗溶接機21は、一対の溶接用電極22a,22bの先端部22ab,22bbと、導体パターン3との間で金属線材6を狭持させる。この状態で、抵抗溶接機21は、電源部27から、たとえば、溶接用電極22aを+(プラス)、溶接用電極22bを−(マイナス)として、一対の溶接用電極22a,22b間に電圧を印加して給電する。抵抗溶接機21は、金属線材6の通電による抵抗加熱で生じたジュール熱により、金属線材6の一端部を導体パターン3に溶着することができる(図3(b))。
次に、抵抗溶接機21は、一対の溶接用電極22a,22bを金属線材6の一端部側が溶着された発光装置10の実装基板2の上方に移動させて離し、隣接する配線用基板4の上記一方面4a側に設けられた配線パターン5の方向(図3(c)の白抜きの矢印を参照)に向かって移動させる。この移動と同時に、線材供給ユニット23は、上記ワイヤクランプの締め付けを開放して、搬送部29の上記ローラを反時計回りの方向(黒矢印を参照)に回転させることにより、上記ローラと接する金属線材6を線材供給ユニット23のノズル端部23aから供給する。線材供給ユニット23は、搬送部29を制御して溶接用電極22a,22bの移動する距離に応じた長さの金属線材6よりも長い金属線材6を供給し、金属線材6に撓みを持たせるように金属線材6の供給量を制御している(図3(c))。
これにより、金属線材6は、発光装置10と配線用基板4との間で配線用基板4の一方面4aに対しループ状に曲成した山状部6bを備えることができる。
続いて、抵抗溶接機21は、一対の溶接用電極22a,22bの先端部22ab,22bbと、配線パターン5とで配線用基板4の配線パターン5上に供給された金属線材6を狭持させる。すなわち、抵抗溶接機21の一対の溶接用電極22a,22bの先端部22ab,22bbを配線用基板4側の方向(図3(d)の白抜きの矢印を参照)に移動させる。この状態で、抵抗溶接機21は、電源部27から一対の溶接用電極22a,22b間に電圧を印加して給電することにより、金属線材6を介して一対の溶接用電極22a,22b間に電流を流す。これにより抵抗溶接機21は、抵抗溶接により金属線材6を隣接する発光装置10の導体パターン3と、配線用基板4の配線パターン5との間を金属線材6で溶着することができる(図3(d))。
引き続き、抵抗溶接機21は、一対の溶接用電極22a,22bを備えた上記アームを配線用基板4の上記一方面4aと略垂直方向(図3(e)中の白抜きの矢印を参照)に移動させ、一対の溶接用電極22a,22bを金属線材6の一部が溶着された位置よりも僅かに移動させ配線用基板4から離す。また、抵抗溶接機21は、一対の溶接用電極22a,22bを配線用基板4から離した後、溶接用電極22bのエッジ部28aと、溶接用電極22bに並設され線材供給ユニット23のノズル端部23aから延在している切断用電極22cとで金属線材6を挟持するように時計回りの方向(黒矢印を参照)に線材供給ユニット23を溶接用電極22b側へ移動させる(図3(e))。
次に、抵抗溶接機21は、線材供給ユニット23の搬送部29の上記ローラを、線材供給ユニット23から金属線材6を供給する場合と逆の時計回りの方向(黒矢印を参照)に回転させ、上記ローラと接する金属線材6を線材供給ユニット23のノズル端部23aから線材供給ユニット23の内部に引き戻すように金属線材6の長手方向に沿って金属線材6に張力を付与する。ここで、抵抗溶接機21は、搬送部29が張力付与手段26を兼ねることになる。この状態で、抵抗溶接機21は、電源部27から切断用電極22cと溶接用電極22bとの間に電圧を印加して給電することにより、金属線材6を介して通電する。これにより、金属線材6は、金属線材6のうち溶接用電極22bと切断用電極22cとで挟持された部位に通電されることで抵抗加熱による熱が生じる。また、張力付与手段26が金属線材6に張力を付与しながら、切断用電極22cが金属線材6を溶接用電極22b側へ押圧する。これにより、金属線材6は、金属線材6の一部が配線用基板4の配線パターン5に溶着された近傍で熱切断することができる(図3(f))。
なお、抵抗溶接機21は、溶接用電極22bを配線用基板4の一方面4aから離す距離や位置を上記アームなどで調整することにより、第2の接続部5aから延在する金属線材6の端部6aの長さや、端部6aを配線用基板4の一方面4aから離間する方向へ曲げる角度を調整することが可能となる。
こうして形成された発光ユニット20は、図4に示す、発光ユニット20の配線用基板4に電力を供給する電源ユニット103を備えた照明器具100の本体ケース104の内部に収納させ、照明器具100を構成することができる。すなわち、本実施形態の照明器具100は、複数個(ここでは、8個)の発光装置10における各導体パターン3と配線用基板4の配線パターン5とが複数個の金属線材6でそれぞれ電気的に接続した発光ユニット20と、該発光ユニット20の配線用基板4に電力を供給する電源ユニット103とを備えている。
より具体的には、本実施形態の照明器具100は、カバー部材106の厚み方向に貫設させた貫通孔から各発光装置10の光が外部に放射できるように、カバー部材106で発光ユニット20を覆って、照明器具100の本体ケース104の内部に収納している(図4(a)を参照)。
また、照明器具100は、図4(b)に示すように、外部電源(図示していない)からの電力が電源コネクタ105を備えた電源コード105aを介して本体ケース104の上端部側(図4(b)の上側)に設けられた電源ユニット103に供給される。なお、本体ケース104の上端部側には、発光ユニット20などで生じた熱を効率よく外部に放出できるように複数枚の放熱フィン109を設けている。
発光ユニット20における各発光装置10は、配線用基板4の配線パターン5を利用して電気的に直列に接続しており、電源ユニット103から電力が供給されることでそれぞれを点灯させることができる。
上述の照明器具100は、ダウンライトなどとして用いるため、器具本体101の外周面に設けられた取付ばね107,107と、器具本体101の下端部側(図4(b)の下側)に設けられた外鍔部104aとで天井材(図示していない)に設けられた孔部に埋め込んだ上で、上記天井材を挟み込んで狭持する構成としている。
本実施形態の照明器具100に用いられる発光ユニット20は、発光装置20の数を増やす、あるいは、より小型の発光ユニット20の構成とすることなどにより、配線用基板4の第2の接続部5aに近接して異なる極性の配線パターン8が配線された場合においても、金属線材6の端部6aを一方面4aから離間する方向に曲げてなるだけで、端部6aと異なる極性の配線パターン8との短絡を防止することが可能なより信頼性の高い発光ユニット20とすることが可能となる。
そのため、本実施形態の照明器具100は、信頼性をより高めることが可能となる。また、照明器具100は、自動化された抵抗溶接機などを用いて、発光装置10における第1の接続部3aと、配線用基板4の第2の接続部5aとを金属線材6で溶着することができる。そのため、人が半田により接合する場合と比較して、量産性に優れ照明器具100の製造費用を低減させることが可能となり、より安価な照明器具100を提供することが可能となる。
(実施形態2)
本実施形態の照明器具100に用いられる発光ユニット20は、図1に示す実施形態1の構成と略同一であり、配線パターン5の第2の接続部5aから延在する金属線材6の端部6aを配線用基板4の一方面4aから離れる方向へ曲げて傾斜させる代わりに、図5(b)に示すごとく、金属線材6の端部6aを配線用基板4における第2の接続部5aに溶着された金属線材6の一部分に重ね合わせられ、該端部6aを上記一部分に溶着させてなる構成とした点が異なる。なお、実施形態1と同様の構成要素には、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態の照明器具100に用いられる発光ユニット20は、図1に示す実施形態1の構成と略同一であり、配線パターン5の第2の接続部5aから延在する金属線材6の端部6aを配線用基板4の一方面4aから離れる方向へ曲げて傾斜させる代わりに、図5(b)に示すごとく、金属線材6の端部6aを配線用基板4における第2の接続部5aに溶着された金属線材6の一部分に重ね合わせられ、該端部6aを上記一部分に溶着させてなる構成とした点が異なる。なお、実施形態1と同様の構成要素には、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態の照明器具100に用いられる発光ユニット20は、図5(b)および図6(b)に示す、LEDチップ1と該LEDチップ1へ給電する導体パターン3を一表面2a側に備えた実装基板2とを有する発光装置10と、該発光装置10に電力を供給する給電路となる配線パターン5を一方面4aに備えた配線用基板4と、発光装置10における第1の接続部3aと配線用基板4における第2の接続部5aとの間を電気的に接続する金属線材6とを有している。
発光ユニット20の金属線材6は、第2の接続部5aに溶着され、該第2の接続部5aを介して発光装置10と対向する側に延在する金属線材6の端部6aが配線用基板4の一方面4aから離間する方向へ曲げられ、更に、折り曲げることで(図5(a)の白抜きの矢印を参照)、配線用基板4における第1の接続部5aに溶着された金属線材6の一部分に金属線材6の端部6aを重ね合わせる。そして、発光ユニット20は、金属線材6の端部6aを上記一部分に溶着した構成としている(図5(b)を参照)。
より具体的には、実施形態1の発光ユニット20において、抵抗溶接機21を用いて金属線材6を溶着したのと同様に、銅リボンからなる金属線材6の一端部を発光装置10における第1の接続部3aに溶着後、配線板用基板4における第2の接続部5aに金属線材6の他端部側を溶着する。その際、発光ユニット20は、図6(a)に示すように、発光装置10における矩形状の第1の接続部3a上に配置された金属線材6の一端部側の中央部を第1の溶着部6baとして溶着させている。また、発光ユニット20は、発光装置10側から延在する配線用基板4における矩形状の第2の接続部5a上に配置された金属線材6の他端部側の中央部よりも少しずれた周部を第2の溶着部6bbとして溶着させている。
次に、発光ユニット20は、図5(b)に示すように、配線パターン5の第2の接続部5aに溶着され、該第2の接続部5aを介して発光装置10と対向する側に延在する金属線材6の端部6aが配線用基板4の一方面4aから離間する方向へ曲げ、さらに、端部6aを第2の接続部5aに溶着された金属線材6の一部分に折り曲げ重ね合わせる。
さらに、発光ユニット20は、図6(b)に示すように、最初に第2の接続部5aに第2の溶着部6bbで溶着した金属線材6の周部を避け、重ね合わせたリボン状の金属線材6における線幅方向に対して、既に溶着した金属線材6の周部(破線の円を参照)と対向する周部(実線の円を参照)を第3の溶着部6bcとして溶着を行う。すなわち、発光ユニット20は、最初に溶着した金属線材6の他端部側の上記一部分に重なるように、金属線材6の端部6aを折り曲げて重ね合わせた後、金属線材6の端部6aにおける周部を第3の溶着部6bcとして溶着させている。
本実施形態の照明器具100に用いられる発光ユニット20では、配線用基板4に溶着し、切断した後の金属線材6の端部6aを発光装置10の実装基板2側へ折り曲げて、さらに溶着する。これにより、発光ユニット20は、金属線材6と発光装置10や配線用基板4との溶着強度を、さらに向上させ、振動や製造段階での組立作業などでの接触などの衝撃に対して、より強い構成とすることができる。
なお、本実施形態における発光ユニット20も実施形態1における発光ユニット20と同様に、複数個(ここでは、8個)の発光装置10の一対の導体パターン3,3を配線用基板4の対応する各配線パターン5,5と複数個(ここでは、16個)の金属線材6で電気的に接続させることで発光ユニット20を構成することができる。また、本実施形態の照明器具100も、実施形態1の照明器具100と同様に、発光ユニット20を収納し、発光ユニット20の配線用基板4に電力を供給する電源ユニット103と電気的に接続させて構成することができる。
1 LEDチップ
2 実装基板
2a 一表面
3 導体パターン
3a 第1の接続部
4 配線用基板
4a 一方面
5 配線パターン
5a 第2の接続部
6 金属線材
6a 端部
6b 山状部
10 発光装置
20 発光ユニット
100 照明器具
103 電源ユニット
2 実装基板
2a 一表面
3 導体パターン
3a 第1の接続部
4 配線用基板
4a 一方面
5 配線パターン
5a 第2の接続部
6 金属線材
6a 端部
6b 山状部
10 発光装置
20 発光ユニット
100 照明器具
103 電源ユニット
Claims (4)
- LEDチップと該LEDチップへ給電する導体パターンを一表面側に備えた実装基板とを有する発光装置と、該発光装置に電力を供給する給電路となる配線パターンを一方面側に備えた配線用基板と、前記発光装置における前記導体パターンの第1の接続部と前記配線用基板における前記配線パターンの第2の接続部との間を電気的に接続する金属線材とを有する発光ユニットであって、
前記金属線材は、前記配線用基板における前記第2の接続部に溶着され、該第2の接続部を介して前記発光装置と対向する側に延在する前記金属線材の端部が前記配線用基板の前記一方面から離間する方向へ曲げられてなることを特徴とする発光ユニット。 - 前記金属線材は、前記発光装置における前記第1の接続部と前記配線用基板における前記第2の接続部との間で前記一方面に対しループ状に曲成した山状部を備えてなり、前記一方面の法線方向における前記山状部の最も高い高さを前記端部の最も高い高さよりも低くしてなることを特徴とする請求項1に記載の発光ユニット。
- 前記金属線材の前記端部は、前記配線用基板における前記第2の接続部に溶着された前記金属線材の一部分に重ね合わせられ、該端部を前記一部分に溶着させてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発光ユニット。
- 複数個の前記発光装置における前記第1の接続部と前記配線用基板における前記第2の接続部とが複数個の前記金属線材でぞれぞれ電気的に接続されてなる請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発光ユニットと、該発光ユニットの前記配線用基板に電力を供給する電源ユニットとを備えたことを特徴とする照明器具。
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CN108963060A (zh) * | 2018-09-20 | 2018-12-07 | 东莞市春瑞电子科技有限公司 | 轻薄型led支架 |
-
2010
- 2010-02-26 JP JP2010042792A patent/JP2011181609A/ja not_active Withdrawn
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