JP2011180391A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】色再現と独立に、低光沢から高光沢までの広範囲の光沢再現することができ、しかも、画像上の任意の領域において前記広範囲で設定された任意の光沢を再現することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】色トナー画像形成装置201とクリアトナー画像形成装置202と定着装置203とを備えるカラー画像形成装置において、定着装置203で定着された記録用紙上の画像の全体の光沢を高める高光沢化装置204と、高光沢化装置204で光沢を高めた画像の上に、クリアトナーを用いて第2クリアトナー画像を形成する第2クリアトナー画像形成装置205と、記録用紙上の第2クリアトナー画像を定着する第2定着装置206とを更に備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光沢のある画像を形成することができる複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置として、感光体に形成された潜像を複数色のトナーを用いて現像することによりカラートナー画像を形成するものが知られている。この画像形成装置で形成される画像は、トナーと呼ばれる粉体の色材の付着によって色が再現されるが、その際同時に光沢も変化してしまう。ここでいう「光沢」は、非特許文献1で定義される鏡面光沢のことであり、本明細書では、その中の代表として「60度光沢」のことをさすものとする。一般に光沢はトナー付着量が多いほど大きくなる。一方、画像上のトナー付着量は、色を再現する目的で画像内の場所によって変化する。そこで、一般には画像のベタ部の光沢は高くなり、網点部の光沢は低くなる。これにより意図しない光沢むらが発生し画質を劣化させることになる。
特許文献1及び特許文献2には、上記光沢むらを防止するため、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の4色のトナー以外に、5色目のトナーとして無色透明のクリアトナーを用いた画像形成装置が開示されている。この画像形成装置によれば、Y,M,C,Kの4色トナーとクリアトナーの総付着量が一定になるようにクリアトナーを付着させることにより、色トナーの再現色に対して独立に画像内の光沢を一定にすることが可能となっている。
しかし、前記特許文献1及び特許文献2の画像形成装置では、クリアトナーを付着させる手段によって画像表面の光沢の均一化は図れるが、表現できる光沢度範囲には限界があり、銀塩写真のような高光沢を表現することは不可能であった。
特許文献3には、記録媒体上に形成された色トナーの画像を、表面が鏡面化されたベルトで挟んで加熱することにより融解させ、その後、記録媒体上の色トナーの画像をベルトで挟んだまま冷却し、トナーが低温になってからベルトをトナー画像からはがすように定着する定着装置並びに画像形成装置が開示されている。これにより、ベルトの鏡面形状をトナー側に転写することによって、極めて高い光沢、写真調光沢を有する画像を得ることが可能となっている。以下、このベルトで挟んだトナー画像の加熱及び冷却とベルトの剥離とを行う定着の原理を「冷却剥離原理」と呼ぶ。
前記特許文献3に開示されているような冷却剥離原理を用いて画像の光沢を高める画像形成装置では、以下にあげる2つの課題を解決することができない。
第一は、光沢度の再現範囲に関する課題である。前記特許文献3の画像形成装置ではクリアトナーによってベタ部の高い光沢を、色再現とは独立に再現できるようになっている。また、前記冷却剥離原理に基づく定着装置を備えることにより、更に高い、写真調光沢も実現できている。しかし逆に低いほうの光沢に制限があり、低光沢画像を実現できない。
画像表面の光沢が高い記録画像は、高級感があるとして高額な商品の写真などに使われる。しかし、文字や図表が主体の画像では、周囲の照明等が移りこむことにより、読みづらい欠点があり、このような画像では逆に低光沢の記録画像が好まれる。従って、低光沢画像の実現も強く望まれている。
第二は、光沢の画像内の場所ごとにおける光沢調整に関する課題である。前記特許文献3の画像形成装置で写真光沢を出す場合、画像全体が写真光沢になってしまい、画像内の場所場所に応じて低光沢にしたり高光沢にしたりすることが不可能である。実際の画像では、画像の中に前記写真画像と文字図表画像が混在することもよくあり、その場合、個別に光沢設定することが望まれる。また、金属の物体が被写体として含まれる画像の場合、その金属の部分だけ、周囲より高光沢にすることで、金属の質感を出すことができる。この場合にも、画像の部分的に光沢度を変える技術が望まれる。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、色再現と独立に、低光沢から高光沢まで広範囲の光沢再現が可能であり、しかも、画像上の任意の領域において前記広範囲の光沢再現の範囲内で指定された任意の光沢を再現することが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、互いに色が異なる複数の有色トナーの少なくとも一つを用いて色トナー画像を記録媒体上に形成する色トナー画像形成手段と、その色トナー画像の上に、無色透明トナーを用いて第1の無色透明トナー画像を形成する第1の無色透明トナー画像形成手段と、前記記録媒体上の色トナー画像及び第1の無色透明トナー画像を定着する第1の定着手段とを備える画像形成装置であって、前記第1の定着手段で定着された前記記録媒体上の画像の全体の光沢を高める高光沢化手段と、前記高光沢化手段で光沢を高めた前記画像の上に、無色透明トナーを用いて第2の無色透明トナー画像を形成する第2の無色透明トナー画像形成手段と、前記記録媒体上の第2の無色透明トナー画像を定着する第2の定着手段と、を備えることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、前記高光沢化手段による前記高光沢処理を行う処理と該高光沢処理を行わない処理とを切り換える手段と、前記第2の無色透明トナー画像形成手段による前記第2の無色透明トナー画像の形成及び前記第2の定着手段による定着を行う処理と該第2の無色透明トナー画像の形成及び該定着を行なわない処理とを切り換える手段と、を備えることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、前記複数の有色トナーの少なくとも一つを用いて前記記録媒体に形成する前記色トナー画像の画素情報からなる画像情報に対して、前記画素ごとに光沢情報を付加する光沢情報付加手段と、前記光沢情報に基づいて、前記画素ごとに光沢実現手段を決定する光沢実現手段決定手段と、前記光沢実現手段決定手段で決定された光沢実現手段を実行するように制御する制御手段と、を備え、前記光沢実現手段決定手段で決定可能な複数種類の光沢実現手段は、前記色トナー画像形成手段によって前記記録媒体に形成した色トナー画像の上に、前記第1の無色透明トナー画像形成手段によって前記第1の無色透明トナー画像を重ねて形成し、その記録媒体上の画像を定着した後に、前記高光沢化手段によって前記記録媒体上の画像の全体を高光沢化する光沢実現手段Aと、前記色トナー画像形成手段によって前記記録媒体に形成した色トナー画像の上に、前記第1の無色透明トナー画像形成手段によって第1の無色透明トナー画像を重ねて形成し、その記録媒体上の画像を前記第1の定着手段で定着する光沢実現手段Bと、前記色トナー画像形成手段によって前記記録媒体に形成した色トナー画像の上に、前記第1の無色透明トナー画像形成手段によって前記光沢実現手段Bとは異なる種類の第1の無色透明トナー画像を重ねて形成し、その記録媒体上の画像を前記定着手段で定着する光沢実現手段Cと、前記色トナー画像形成手段によって前記記録媒体に形成した色トナー画像を、前記定着手段で定着した後に、前記第2の無色透明トナー画像形成手段によって前記第2の無色透明トナー画像を重ねて形成し、その記録媒体上の画像を前記第2の定着手段で定着する光沢実現手段Dと、を含むことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、前記制御手段は、前記光沢実現手段決定手段で前記光沢実現手段が決定されなかった場合、前記色トナー画像形成手段によって色トナー画像を形成した前記記録媒体上の画像を、前記定着手段で定着した後、前記複数種類の光沢実現手段のいずれも実行しないように制御することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項3又は4の画像形成装置において、前記光沢実現手段A及びBの無色透明トナー画像形成手段は、前記色トナー画像の層厚と前記無色透明トナー画像の層厚とを合計した値が、ある一定値になるように形成することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項3乃至5のいずれかの画像形成装置において、前記光沢実現手段Cの無色透明トナー画像形成手段は、ある波長とある振幅を持つ網点状の無色透明トナー画像を形成することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項3乃至6のいずれかの画像形成装置において、前記光沢実現手段Dのクリアトナー画像形成手段は、ある一定の層厚のトナー画像を形成することを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項3乃至7のいずれかの画像形成装置において、前記光沢実現手段決定手段は、前記記録媒体の1ページの画像内に前記光沢実現手段Bで実現できる光沢度よりも高い光沢情報の画素が存在する場合、前記1ページの画像は前記光沢実現手段A及びDによって画像を形成するように、前記光沢実現手段の決定を行うことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項3乃至7のいずれかの画像形成装置において、前記光沢実現手段決定手段は、前記記録媒体の1ページの画像内に前記光沢実現手段Bで実現できる光沢度よりも高い光沢情報の画素が存在せず、かつ前記光沢実現手段Cで実現できる光沢度よりも低い光沢情報の画素が存在する場合、前記光沢実現手段B、C及びDによって画像を形成するように、前記光沢実現手段の決定を行うことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項3乃至7のいずれかの画像形成装置において、前記光沢実現手段決定手段は、前記記録媒体の1ページの画像内に前記光沢実現手段Bで実現できる光沢度よりも高い光沢情報の画素が存在せず、かつ前記光沢実現手段Cで実現できる光沢度よりも低い光沢情報の画素が存在しない場合、前記光沢実現手段B及びCによって画像を形成するように、前記光沢実現手段の決定を行うことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項3の画像形成装置において、前記光沢情報付加手段は、前記複数の有色トナーの少なくとも一つと前記無色透明トナーとを用いて前記記録媒体に形成する画像の画素情報からなる画像情報に対して、前記画素ごとに光沢情報を付加し、前記光沢実現手段決定手段は、前記光沢情報と前記無色透明トナーの画素情報からなる画像情報とに基づいて、前記画素ごとに光沢実現手段を決定することを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項11の画像形成装置において、前記制御手段は、前記光沢実現手段決定手段で前記光沢実現手段が決定されなかった場合、前記色トナー画像形成手段によって色トナー画像を形成し前記第1の無色透明トナー画像形成手段によって前記第1の無色透明トナー画像を形成した前記記録媒体上の画像を、前記定着手段で定着した後、前記複数種類の光沢実現手段のいずれも実行しないように制御することを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項12の画像形成装置において、前記制御手段は、前記記録媒体の1ページの画像内に前記光沢実現手段Bで実現できる光沢度よりも高い光沢情報の画素が存在する場合、前記色トナー画像形成手段によって色トナー画像を形成した前記記録媒体上の画像を、前記第1の定着手段によって定着し前記高光沢化手段によって該画像の全体の光沢を高める処理を行った後、その記録媒体上の画像の上に、前記第2の無色透明トナー画像形成手段によって前記第2の無色透明トナー画像を形成し、前記第2の定着手段によって定着を行うように制御することを特徴とするものである。
本発明によれば、互いに色が異なる複数の有色トナーの少なくとも一つを用いて、所定の色再現を実現した色トナー画像を記録媒体上に形成することができる。この色トナー画像の上に、無色透明トナーを用いて第1の無色透明トナー画像を形成し、その記録媒体上の色トナー画像及び第1の無色透明トナー画像を定着することにより、光沢を有する画像を記録媒体に形成することができる。その後、記録媒体上の画像全体の光沢を一様に高光沢にした後、任意の低光沢化したい部分に無色透明トナーを付着させて第2の無色透明トナー画像を形成し、その第2の無色透明トナー画像の部分が低光沢になるように定着することにより、上記所定の色再現を行った画像の任意の領域を低光沢にすることができる。また、その第2の無色透明トナー画像の面積比率を調節することで、低光沢から高光沢まで連続した光沢度を実現できる。従って、色再現と独立に、低光沢から高光沢まで広範囲の光沢再現が可能であり、しかも、画像上の任意の領域において前記広範囲の光沢再現の範囲内で指定された任意の光沢を再現することが可能になるという優れた効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成を示すブロック図。 同カラー画像形成装置のプリンタエンジンの一例を示す概略構成図。 同カラー画像形成装置の光沢実現手段決定手段に入力される光沢情報Gsの内訳の一例を示す説明図。 同光沢実現手段決定手段における光沢実行手段の決定処理の一例を示すフローチャート。 図4のステップ403〜405に対する光沢実現手段の具体的な処理内容を示す説明図。 図4のステップ403〜405の場合それぞれに対する各光沢実現手段の実施確率を示すグラフ。 (a)及び(b)は光沢実現手段A及びBで処理して光沢を実現するときの原理を説明するための画像の断面図。 (a)及び(b)は光沢実現手段Cで処理して光沢を実現するときの原理を説明するための画像の断面図。 (a)及び(b)は光沢実現手段Dで処理して光沢を実現するときの原理を説明するための画像の断面図。 他の実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成図。 図10の光沢実現手段決定処理部において図4のステップ403〜405それぞれを実行する場合の光沢実現手段の具体的な処理内容を示す説明図。 更に他の実施形態に係るカラー画像形成装置において図4のステップ403〜405それぞれを実行する場合の光沢実現手段の具体的な処理内容を示す説明図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。本実施形態のカラー画像形成装置は、制御手段として機能する制御部であるプリンタコントローラ101と、トナー画像形成手段としての画像形成部として機能するプリンタエンジン102とを備える。プリンタコントローラ101は、画像データ処理手段としてのRIP(Raster Image Processing)部103と、光沢情報付加手段としての光沢情報付加処理部104と、光沢実現手段決定手段としての光沢実現手段決定処理部105とを備える。プリンタエンジン102は、プリンタコントローラ101から受けた2値の画像データに基づいて、転写紙等の記録媒体上に4色(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:ブラック)トナーからなるカラー画像を形成する。なお、以下の説明では、必要に応じて、4色のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックをそれぞれ記号Y、M、C、Kで表す。また、無色の透明トナーについては必要応じて記号Clrで表す。
RIP部103は、ユーザが作成したページ記述言語(PDL:Page Description Language)等で記述された文書データ(画像情報)から、プリンタエンジン102で各画素のYMCK4色のカラートナーからなる有色トナー画像(以下、「4色トナー画像」という。)を形成するためのYMCK4色トナーの階調画像情報(YMCK階調画像データ)からなるカラー画像信号に変換する。ここで、「画素」とは、プリンタエンジン102の記録解像度に依存する大きさである。本実施形態では、画素密度を600(画素/インチ)とし、画素のサイズが1/600インチ、つまり縦横およそ42.3μmの方形領域である場合について説明する。また、前記YMCK4色トナーの階調画像情報は、YMCKの各色が8ビット/画素の情報であり、合計で32ビット/画素のデジタル情報である。これらのYMCK4色トナーの階調画像情報は、一般に公知のスクリーニング手段としてのスクリーニング処理部106によって、網点、万線、もしくはFMスクリーン等に変換され、プリンタエンジン102に出力される。
光沢情報付加処理部104は、RIP部103から出力されたYMCK4色トナーの階調画像情報(入力画素情報)に基づき、画素毎の光沢情報Gsを生成し、前記YMCK4色トナーの階調画像情報に付加する。本実施形態で付加する光沢情報Gsは、前記YMCK4色トナーの階調画像情報と同じ、8ビット/画素のデジタル情報とする。従って、格納できる数値は0から255までの整数であるが、本実施形態における光沢は、基本的に非特許文献1のJISで規定される60度光沢であり、光沢情報Gsは例えば0〜100までの整数であるとしている。なお、光沢情報Gsの数値の詳細な範囲に関しては、後述するようにプリンタエンジン102の制約を受ける。光沢情報Gsの決め方は、主にデザイナーがYMCKの原画像を見ながら決定していくが、前記ページ記述言語によって特色扱いとして記述しておくことも可能である。一般には、写真画像部を高光沢にしたり、文字図表部を低光沢にしたり、金属部や濡れているところを高光沢にしたりするといった手法が取られる。
光沢実現手段決定処理部105は、前記光沢情報Gsに基づいて、前記画素ごとに後述する光沢実現手段を決定する。そして、光沢実現手段決定処理部105は、決定した光沢実現手段に応じて、第1クリアトナー画像情報(以下、単に「クリアトナー画像情報」という。)Clr、第2クリアトナー画像情報Clr2、第1接離情報(以下、単に「接離情報」という。)SW、及び、第2接離情報SW2を、プリンタエンジン102に出力する。詳細は後述する。
図2は、プリンタエンジン102の一例を示す概略構成図である。前記各画素のYMCK4色トナーの階調画像情報(色トナー画像情報YMCK)は、色トナー画像形成手段としての色トナー画像形成装置201に入力される。この色トナー画像形成装置201としては、例えば、公知の電子写真方式の色トナー画像形成装置を用いることができる。プリンタエンジン102では、前記色トナー画像情報YMCKに基づいて、CMYKのトナー画像が中間転写ベルト207上に形成される。
また、本実施形態のプリンタエンジン102では、色トナー画像形成装置201の上流(図中左側)に、第1の無色透明トナー画像形成手段としてのクリアトナー画像形成装置202を備えている。このクリアトナー画像形成装置202により、前記クリアトナー画像情報Clrに基づいて、第1の無色透明トナー画像としての第1クリアトナー画像(以下、単に「クリアトナー画像」という。)が中間転写ベルト207上に形成される。従って、図中左に向かう用紙パス208上の記録媒体としての用紙には、用紙面から上側に向かって、まず色トナー画像である色トナー画像が形成され、その上にクリアトナー画像が形成される。これらクリアトナー画像及び色トナー画像は、定着手段としての定着装置203によって用紙上に固定され、記録画像が完成する。
色トナー画像形成装置201、クリアトナー画像形成装置202、及び定着装置203は、特許文献2に開示される画像形成装置とはぼ同様であるため、その一部(現像ユニット及び感光体ドラム、及び定着ユニット)だけを図中に模式的に示した。ただし、特許文献2の装置では、感光体ドラム上のトナー画像を直接用紙に転写する構成だが、本実施形態のカラー画像形成装置では、一旦中間転写ベルト207に各色のトナー画像を転写し、その後一括して用紙に転写する構成である。従って、用紙上への各色トナー画像の転写順序が転写ベルト207上とは逆になるため、本実施形態では、クリアトナー画像形成装置202が、転写ベルト207上の最上流に位置する。
本実施形態のカラー画像形成装置は、定着装置203の直後に前記冷却剥離原理を用いた光沢化手段としての高光沢化装置204を更に備え、この高光沢化装置204により前記記録画像の全面が高光沢化される。この高光沢化装置204は、特許文献3に開示される従来装置と同様であるため、その一部のみを図中に模式的に示した。ただし、本実施形態では、図示しない公知の接離機構209が組み込まれており、前記接離情報SWによって用紙を挟むロールを離間させて、用紙が高光沢化装置204の影響を受けずに通過できるようになっている。この接離機構209は、高光沢化装置204による高光沢処理を行う処理とその高光沢処理を行わない処理とを切り換えるように、用紙を挟むロールを接離させる手段として機能する。
また、本実施形態のカラー画像形成装置は、高光沢化装置204の直後に、第2の無色透明トナー画像形成手段としての第2クリアトナー画像形成装置205を備えている。この第2クリアトナー画像形成装置205により、第2クリアトナー画像情報Clr2に基づいて、第2の無色透明トナー画像としての第2クリアトナー画像が用紙パス208上の用紙上に転写される。そして、最後に、第2の定着手段としての第2定着装置206により、第2クリアトナー画像が用紙上に固定され、全工程が終了する。
第2クリアトナー画像形成装置205及び第2定着装置206は、特許文献2に開示される画像形成装置とほぼ同様であるため、その一部を図中に模式的に示した。ただし、本実施形態では、クリアトナーだけの単色であるため、転写ベルト207は必要とせず、特許文献2にあるような、感光体ドラムから用紙に直接に転写する構造になっている。また、本実施形態では、図示しない公知の第2接離機構210が組み込まれており、前記接離情報SW2によって用紙を挟むロールを離間させて、用紙が第2クリアトナー画像形成装置205及び第2定着装置206の影響を受けずに通過できるようになっている。この第2接離機構210は、第2クリアトナー画像形成装置205による第2クリアトナー画像の形成及び第2定着装置206による定着を行う処理とそれらの第2クリアトナー画像の形成及び定着を行わない処理とを切り換えるように、用紙を挟むロールを接離させる手段として機能する。
次に、図3〜9を用いて光沢実現手段決定処理部105について説明する。
図3は、光沢実現手段決定処理部105に入力される光沢情報Gsの内訳の一例を示す説明図である。画素ごとに付加される光沢情報Gsは、前述のように、基本的には非特許文献1のJISで規定される60度光沢であり、例えば0〜100までの整数値である。これに対し、本実施形態では、4種類の光沢実現手段A,B,C及びDが用意されている。図3において、光沢実現手段Aが実現できる最高光沢をGs−a、光沢実現手段Bが実現できる最高光沢をGs−b、光沢実現手段Cが実現できる最低光沢をGs−c、光沢実現手段Aが実現できる最低光沢をGs−dと定義する。従って、本実施形態のカラー画像形成装置で実現できる光沢の範囲はGs−dからGs−aまでの範囲である。そこで、光沢情報Gsの設定範囲もGs−dからGs−aまでの範囲とする。ここで便宜上、光沢情報Gsが0と設定された場合、いずれの光沢実現手段も実施されず、通常のCMYK4色の画像がそのまま出力されるとする。また、Gs−bからGs−aまでの範囲(Gs−b<Gs≦Gs−a)を光沢領域A、Gs−cからGs−bまでの範囲(Gs−c≦Gs≦Gs−b)を光沢領域B、Gs−dからGs−cまでの範囲(Gs−d<Gs≦Gs−c)を光沢領域Cとする。
図4は、光沢実現手段決定処理部105における光沢実現手段の決定処理の一例を示すフローチャートである。まず、用紙に記録する画像1ページ内に、光沢情報Gsが光沢領域A内にある画素が存在する否かを判定する(ステップ401)。ここで、光沢情報Gsが光沢領域A内にある画素が存在しないと判定した場合(ステップ401でNoの場合)は、更に、画像1ページ内に、光沢情報Gsが光沢領域C内にある画素が存在するか否かを判定する(ステップ402)。ここで、光沢情報Gsが光沢領域C内にある画素が存在すると判定した場合(ステップ402でYesの場合)は、光沢実現手段BとCとDとを用いて処理するように決定される(ステップ403)。一方、光沢情報Gsが光沢領域C内にある画素が存在しないと判定した場合(ステップ402でNoの場合)は、光沢実現手段BとCとを用いて処理するように決定される(ステップ404)。
また、上記ステップ401において、光沢情報Gsが光沢領域A内にある画素が存在すると判定した場合(ステップ401でYesの場合)は、光沢実現手段AとDとを用いて処理するように決定される(ステップ405)。
図5は、図4のステップ403〜405に対する光沢実現手段の具体的な処理内容を示す説明図である。各処理内容は、該当画素に対して各光沢実現手段を実施する確率(%)、クリアトナー画像情報Clr、第2クリアトナー画像情報Clr2、接離情報SW、及び接離情報SW2が決定され、それらの情報がプリンタエンジン102に出力される。
前述の図4のステップ405の場合、まず、該当画素に対して光沢実現手段Aを実施する確率Pa(%)と、光沢実現手段Dを実施する確率Pd(%)とが、前記光沢情報Gsと後述のグラフ又はテーブルとに基づいて決定される。次に、光沢実現手段Aに対して、クリアトナー画像情報Clrには反転情報が設定され、第2クリアトナー画像情報Clr2には0(%)(第2クリアトナー画像を形成しない)が設定される。更に、光沢実現手段Dに対して、クリアトナー画像情報Clrには0(%)(クリアトナー画像を形成しない)が設定され、第2クリアトナー画像情報Clr2には100(%)(ベタの第2クリアトナー画像を形成する)が設定される。接離情報SW及び第2設定情報SW2には、どちらも「当接」が設定される。但し、確率Pd=0%の場合は、第2接離情報SW2には「離間」が設定され、確率Pa=0%の場合は、接離情報SWには「離間」が設定される。
前述の図4のステップ404の場合、まず、該当画素に対して光沢実現手段Bを実施する確率Pb(%)と、光沢実現手段Cを実施する確率Pc(%)と、光沢実現手段Dを実施する確率Pd(%)とが、前記光沢情報Gsと後述のグラフ又はテーブルとに基づいて決定される。次に、光沢実現手段Bに対して、クリアトナー画像情報Clrには反転情報が設定され、第2クリアトナー画像情報Clr2には0(%)(第2クリアトナー画像を形成しない)が設定される。更に、光沢実現手段Cに対して、クリアトナー画像情報Clrには後述する網点が設定され、第2クリアトナー画像情報Clr2には0(%)が設定される。また、光沢実現手段Dに対して、クリアトナー画像情報Clrには0(%)(クリアトナー画像を形成しない)が設定され、第2クリアトナー画像情報Clr2には100(%)(ベタのクリアトナー画像を形成する)が設定される。接離情報SWには「離間」が設定され、第2接離情報SW2には「当接」が設定される。但し、確率Pd=0%の場合は、第2接離情報SW2には「離間」に設定される。
前述の図4のステップ403の場合、まず、該当画素に対して光沢実現手段Bを実施する確率Pb(%)と、光沢実現手段Cを実施する確率Pc(%)とが、前記光沢情報Gsと後述のグラフ又はテーブルとに基づいて決定される。次に、光沢実現手段Bに対して、クリアトナー画像情報Clrには反転情報が設定され、第2クリアトナー画像情報Clr2には0(%)(第2クリアトナー画像を形成しない)が設定される。更に、光沢実現手段Cに対して、クリアトナー画像情報Clrには後述する網点が設定され、第2クリアトナー画像情報Clr2には0(%)(第2クリアトナー画像を形成しない)が設定される。接離情報SW及び第2接離情報SW2には、どちらも「離間」が設定される。
なお、図5のすべての場合において、光沢情報Gs=0の画素の場合は、前述のようにクリアトナーを画像に付着させないため、クリアトナー画像情報Clr及び第2クリアトナー画像情報にはともに0(%)が設定される。
図6は、前述の図4のステップ403〜405の場合それぞれに対する、各光沢実現手段の実施確率を示すグラフである。各グラフにおいて、横軸が光沢情報Gsを示し、縦軸が各光沢実現手段の実施確率を示している。
前述の図4のステップ405において、光沢情報Gs=Gs−aの場合は、Pa=100%となり、すべての画素で光沢実現手段Aとなる。また、光沢情報Gs=Gs−dの場合は、Pd=100%となり、すべての画素で光沢実現手段Dとなる。また、光沢情報Gsが、Gs−a>Gsの場合は、光沢実現手段AとDがいずれも実施され、その確率がそれぞれPa,Pdになる。これは、具体的には、従来のディザ法による網点形成方法と同じ手法で実現できる。例えば要素が0から100までの適当なディザマトリクスDijを作成し、対象画素の確率PaとDijとを比較する。ここで、Pa>Dijである場合は光沢実現手段Aを実施し、Pa>Dijでない場合は光沢実現手段Dを実施する。
前述の図4のステップ404において、光沢情報Gs=Gs−b,Gs−c,Gs−dの場合は、それぞれPb=100%,Pc=100%,Pd=100%となり、すべての画素で同一の光沢実現手段B、C又はDとなる。また、光沢情報Gsが、Gs−b≧Gs≧Gs−cの場合は、光沢実現手段BとCがいずれも実施され、その確率がそれぞれPb,Pcになる。また、光沢情報Gsが、Gs−c>Gs≧Gs−dの場合は、光沢実現手段CとDがいずれも実施され、その確率がそれぞれPc,Pdになる。これらも、具体的には前記同様従来のディザ法により実現できる。
前述の図4のステップ403において、光沢情報Gs=Gs−b,Gs−cの場合は、それぞれPb=100%,Pc=100%となり、すべての画素で同一の光沢実現手段BまたはCとなる。また、光沢情報Gsが、Gs−b≧Gs≧Gs−cの場合は、光沢実現手段BとCがいずれも実施され、その確率がそれぞれPb,Pcになる。これも、具体的には前記同様従来のディザ法により実現できる。
図7(a)及び(b)は光沢実現手段A及びBで処理して光沢を実現するときの原理を説明するための画像の断面図である。図7(a)は、比較のために、色トナー画像形成装置201のみで記録した従来のYMCK4色画像を示している。図示のように、記録用紙701上にはYMCK4色のトナー層(カラートナー画像)702が形成されている。画素ごとにYMCK4色のトナー付着量が異なるために、画像の表面は最大15μm程度の高さで凹凸があり、光沢は場所により変動している。図7(b)は、光沢実現手段A及びBで処理した場合について示したものであり、クリアトナー画像情報Clrが図5の「反転」の場合にクリアトナー画像形成装置202を用いて記録した画像を示す。図7(a)における水平の点線で示したトナー層の目標高さ703は、トナー総付着量を一定にする場合の目標となるトナー層の高さであり、例えば10μmである。特許文献1及び2に開示された従来技術によって、YMCK4色トナー合計信号の反転信号を作り、それをクリアトナー画像信号とする。これにより、図7(b)に示すようなクリアトナー層(クリアトナー画像)704を含めた記録画像が形成される。トナー層の目標高さ703を高くすると画像表面の平滑度は上がるが、トナー層厚がある厚さ以上では、厚さに対する光沢度は飽和する。そのため、実際はトナー層の目標高さ703をある程度低くしても、光沢度はベタ並みの飽和した光沢度Gs−bを安定に表現することが可能である。光沢実現手段Bでは、この後、高光沢化装置204、第2クリアトナー画像形成装置205、及び第2定着装置206は不要であるため、接離情報SW及び第2接離情報SW2は「離間」に設定され、画像はそのまま通過して出力される。これにより、光沢実現手段Bでは安定した光沢度Gs−bを実現できる。光沢Gs−bは、トナーや高光沢化装置204、及び使用する用紙に依存するが、一般に60≧Gs−b≧20程度(60度光沢)になる。
一方、光沢実現手段Aでは、接離情報SWが「当接」に設定され、YMCK4色のトナー層702及びクリアトナー層704を含む画像を、更に高光沢化装置204に通すことにより、画像全体がさらに一段と高光沢にされる。光沢実現手段Aでは、この後、第2クリアトナー画像形成装置205及び第2定着装置206は不要であるため、接離情報SW2は「離間」に設定され、画像はそのまま通過して出力される。
光沢実現手段Aの原理に関しては特許文献3に記載されているため、ここでは詳しく説明しないが、結果として、光沢実現手段Bによる光沢度Gs−bよりもはるかに高い光沢が実現される。光沢Gs−aも、トナーや高光沢化装置204、及び使用する用紙に依存するが、一般に100≧Gs−b≧80程度(60度光沢)になる。
図8(a)及び(b)は光沢実現手段Cで処理して光沢を実現するときの原理を説明するための画像の断面図である。図8(a)は、比較のために、色トナー画像形成装置201のみで記録した従来のYMCK4色画像を示している。図示のように、記録用紙701上には、YMCK4色のトナー層702が形成されている。図8(b)は、光沢実現手段Cで処理した場合について示したものであり、クリアトナー画像情報Clrが図5の「網点」の場合にクリアトナー画像形成手段202を用いて記録した画像を示している。図示のように、YMCK4色のトナー層702の上に、クリアトナーによる網点801が形成される。これにより、特に高光沢なベタ画像部の光沢や、用紙が高光沢の場合の地肌部の光沢を落とすことができる。網点801の形成方法は、従来の、色トナーに実施している網点形成方法と同じである。但し、光沢を大きく落とすためには、網点による凹凸の振幅が大きくする必要があるため、網点面積率で30〜50%、網点線数も通常の線数より低い50〜100線/インチ当たりが適当である。光沢実現手段Cでは、この後、高光沢化装置204、第2クリアトナー画像形成装置205及び第2定着装置206は不要であるため、接離情報SW及び第2接離情報SW2は「離間」に設定され、画像はそのまま通過して出力される。
光沢実現手段Cによって実現される光沢度Gs−cも、トナーや高光沢化装置204、及び使用する用紙に依存するが、一般に前記光沢Gs−bに対して30程度(60度光沢)下げることが可能となる。
図9(a)及び(b)は光沢実現手段Dで処理して光沢を実現するときの原理を説明するための画像の断面図である。図9(a)は、比較のために、色トナー画像形成装置201のみで記録した従来のYMCK4色画像を示している。図示のように、記録用紙701上に、YMCK4色のトナー層702が形成されている。図9(b)は光沢実現手段Dで処理して光沢を実現した画像の断面を示示している。光沢実現手段Dでは、図5に示したように、クリアトナー画像形成装置202及び高光沢化装置204は不要であるため、クリアトナー画像情報Clrは0%が設定され、接離情報SWは「離間」に設定され、画像は第2クリアトナー画像形成装置205までそのまま通過して運ばれる。接離情報SW2は「当接」に設定され、第2クリアトナー画像情報Clr2は100%、つまりベタ画像に設定されているため、図9(b)に示すように、YMCK4色のトナー層702の画像の上部に、第2クリアトナー画像形成装置205によって、クリアトナーベタ画像901が形成される。さらに、第2定着装置206によって、通常の定着温度よりも低温で定着することにより、クリアトナー層901表面に、微細な凹凸が残り、これにより光沢が著しく低下する。光沢実現手段Dによって実現される光沢度Gs−dは、定着条件、温度、速度、圧力に依存するが、一般にGs−d=10程度(60度光沢)まで実用的に実現可能である。
以上、図1乃至9の実施形態によれば、画像の色再現とは独立に、低光沢から高光沢まで広範囲にかつ連続的に光沢再現が可能で、さらに、画素ごとに光沢情報Gsを設定設定できるため、画像上の任意の領域において、任意の光沢を再現することができる。
図10は他の実施形態に係るカラー画像形成装置の概略構成図である。なお、図10において図1のカラー画像形成装置と共通する部分については同じ符号を付し、説明を省略する。
図10のカラー画像形成装置は、図1のRIP部103とは異なるRIP部1003を備えている。このRIP部1003では、各画素のYMCK4色トナーの階調画像情報のほかに、クリアトナー画像情報Clr3を生成する。クリアトナー画像情報Clr3は、前記光沢情報Gsとは異なり、画像の光沢制御とは無関係な、ウォータマーク画像、透かし画像、テクスチャー画像といった、クリアトナーを使った特殊用途の情報である。クリアトナー画像情報Clr3も、前記YMCKの画像情報と同じ8ビット/画素のデジタル情報であり、基本的に前記YMCKの画像情報と同じく、クリアトナーの付着量を制御する情報である。クリアトナー画像情報Clr3は、前述のスクリーニング処理部106によって、網点、万線、もしくはFMスクリーン等に変換され、クリアトナー画像情報Clr4になり、光沢実現手段決定処理部1005に入力される。光沢実現手段決定処理部1005は、前述の図4の同様に光沢実現手段による処理を行う。
図11は、図10の光沢実現手段決定処理部1005において図4のステップ403〜405それぞれを実行する場合の光沢実現手段の具体的な処理内容を示す説明図である。前述の図5と異なるのは、図中最下段の処理である。図5の実施形態では、光沢情報Gs=0の画素の場合、図4のステップ403〜405のいずれの場合においてもクリアトナーを付着させなかったので、クリアトナー画像情報Clr及び第2クリアトナー画像情報Clr2をともに0(%)に設定した。これに対し、図11に示す本実施形態の光沢実現手段決定処理部1005では、クリアトナー画像情報Clr4が入力され、そのクリアトナー画像情報Clr4をクリアトナー画像情報Clrとして(Clr=Clr4)、プリンタエンジン102に出力する。
以上、図10及び図11の実施形態によれば、画像光沢を制御しない画像部分(光沢情報Gs=0の画素)には、クリアトナー画像情報Clr3の画像が記録されるようになり、クリアトナー画像情報Clr3と、光沢制御のための光沢情報Gsとの両立が可能となり、より付加価値の高い画像を記録することが可能となる。
図12は、更に他の実施形態に係るカラー画像形成装置において図4のステップ403〜405それぞれを実行する場合の光沢実現手段の具体的な処理内容を示す説明図である。なお、本実施形態のカラー画像形成装置の概略構成は、図10の同様であるので、説明を省略する。
前述の図10及び11において、図4のステップ405に対応する光沢実現手段AとDの場合で、かつ光沢情報Gs=0の画素の場合は、クリアトナー画像形成装置202で形成したクリアトナー画像情報Clr(クリアトナー画像情報Clr3)の画像が、高光沢化装置204を通過するため、意図しない画像になってしまう場合がある。特に、クリアトナー画像情報Clr3が画面の凹凸を重視するテクスチャーの場合、高光沢化装置204を通過する際に凹凸が失われてしまう場合がある。また、クリアトナー画像情報Clr3が濃淡を重視する透かし画像の場合、高光沢化装置204を通過する際に画像の階調性が失われてしまう場合がある。
図12の実施形態において、前述の図4のステップ405に対応する光沢実現手段では、高光沢化装置204に対する接離情報SWが「当接」になっているため、高光沢化装置204で光沢化処理が実行される。この場合に、画像光沢を制御しない画像部分(光沢情報Gs=0の画素)の場合は、図12に示すように、クリアトナー画像情報をClr=0(%)と設定し、第2クリアトナー画像情報をClr2=0ではなくClr2=Clr4に設定する。これ以外の前述の図4のステップ403、404に対する光沢実現手段は、図11の場合と同様の動作となる。
図12の実施形態によれば、前述の図4のステップ405における画像光沢を制御しない画像部分(光沢情報Gs=0の画素)の場合は、クリアトナー画像が、高光沢化装置204の下流側にある第2クリアトナー画像形成装置205によって形成されるため、高光沢化装置204の影響を受けない。このため、クリアトナー画像情報Clr3の画面の凹凸や画像の濃淡を忠実に再現することができるようになり、より付加価値の高い画像を記録することが可能となる。
以上、上記各実施形態によれば、色トナー画像形成手段としての色トナー画像形成装置201により、互いに色が異なる複数の有色トナーの少なくとも一つを用いて、所定の色再現を実現した色トナー画像としての色トナー画像を記録媒体としての記録用紙上に形成することができる。そして、第1の無色透明トナー画像形成手段としてのクリアトナー画像形成装置202により、記録用紙の色トナー画像の上に、無色透明トナーとしてのクリアトナーを用いて第1クリアトナー画像を形成し、第1の定着手段としての定着装置203により、記録用紙上の色トナー画像及び第1クリアトナー画像を定着する。これにより、光沢を有するカラー画像を記録用紙に形成することができる。その後、高光沢化手段としての高光沢化装置204により記録用紙上のカラー画像全体の光沢を一様に高光沢にした後、第2の無色透明トナー画像形成手段としての第2クリアトナー画像形成装置205により、任意の低光沢化したい部分にクリアトナーを付着させて第2の無色透明トナー画像としての第2クリアトナー画像を形成し、第2の定着手段としての第2定着装置206により、第2クリアトナー画像の部分が低光沢になるように定着することにより、上記所定の色再現を行った画像の任意の領域を低光沢にすることができる。また、その第2クリアトナー画像の面積比率を調節することで、低光沢から高光沢まで連続した光沢度を実現できる。従って、色再現と独立に、低光沢から高光沢まで広範囲の光沢再現が可能であり、しかも、画像上の任意の領域において前記広範囲の光沢再現の範囲内で指定された任意の光沢を再現することが可能になる。
また、上記実施形態によれば、高光沢化装置204による高光沢処理を行う処理とその高光沢処理を行わない処理とを切り換えるように、用紙を挟むロールを接離させる手段としての接離機構209と、第2クリアトナー画像形成装置205による第2クリアトナー画像の形成及び第2定着装置206による定着を行う処理とそれらの第2クリアトナー画像の形成及び定着を行わない処理とを切り換えるように、用紙を挟むロールを接離させる手段としての第2接離機構210とを備える。これらの接離機構209、210により、高光沢化装置204、第2クリアトナー画像形成装置205又は第2定着装置206を使用することなく画像が形成できる場合、画像がそれら各装置を通過しないことで、部品の消耗や画質の劣化を防ぐことが可能となる。
また、上記実施形態によれば、光沢情報付加手段としての光沢情報付加処理部104により、複数の有色トナーの少なくとも一つを用いて記録用紙に形成する色トナー画像の画素情報からなる画像情報に対して、画素ごとに光沢情報を付加し、光沢実現手段決定手段としての光沢実現手段決定処理部105により、前記光沢情報に基づいて、画素ごとに複数種類の光沢実現手段A乃至Dから選んで決定する。そして、制御手段としてのプリンタコントローラ101により、光沢実現手段決定処理部105で決定された光沢実現手段を実行するように制御する。このように画素ごとの光沢情報によって適切な光沢実現手段を選んで実行することにより、低光沢から高光沢まで連続した光沢度を任意の領域で実現できる。
また、上記実施形態によれば、制御手段としてのプリンタコントローラ101により、光沢実現手段決定処理部105で光沢実現手段が決定されなかった場合、色トナー画像形成装置201によって色トナー画像を形成した記録用紙上の画像を、定着装置203で定着した後、複数種類の光沢実現手段A乃至Dのいずれも実行しないように制御する。この制御により、実現可能な光沢の範囲が更に広がる。
また、上記実施形態によれば、画素ごとに決定する光沢実現手段として、クリアトナー画像形成装置202によって色トナー画像の層厚とクリアトナー画像の層厚とを合計した値がある一定値になるようにクリアトナー画像を形成する光沢実現手段A及びBを含むことにより、画像表面が平滑に成るため、高光沢な画像が実現できる。
また、上記実施形態によれば、画素ごとに決定する光沢実現手段として、クリアトナー画像形成装置202がある波長とある振幅を持つ網点状のクリアトナー画像を形成する光沢実現手段Cを含むことにより、画像表面が適度な凹凸が形成され、その凹凸に応じて表面反射光が散乱されるため、画素ごとのの光沢情報に応じた低い光沢を実現できる。
また、上記実施形態によれば、画素ごとに決定する光沢実現手段として、クリアトナー画像形成装置202がある一定の層厚のトナー画像を形成する光沢実現手段Dを含むことにより、第2定着装置によって、一定の層厚のトナー画像上に低光沢度な表面を作りやすくなり、低光沢化を図ることができる。
また、上記実施形態によれば、光沢実現手段決定処理部105は、記録用紙の1ページの画像内に光沢実現手段Bで実現できる光沢度よりも高い光沢情報の画素が存在する場合、前記1ページの画像は光沢実現手段A及びDによって画像を形成するように、光沢実現手段の決定を行う。この場合は、高光沢化装置204によって画像全体の光沢が一様に高光沢になっても、第2クリアトナー画像形成装置205で低光沢化したい部分に第2のクリアトナーを付着させ、第2定着装置206で、第2のクリアトナーが低光沢になるように定着することができる。従って、任意の領域を低光沢にすることができる。
また、上記実施形態によれば、光沢実現手段決定処理部105は、記録用紙の1ページの画像内に光沢実現手段Bで実現できる光沢度よりも高い光沢情報の画素が存在せず、かつ光沢実現手段Cで実現できる光沢度よりも低い光沢情報の画素が存在する場合、光沢実現手段B、C及びDによって画像を形成するように、光沢実現手段の決定を行う。この場合は、高光沢化装置204が必要な高光沢部がない画像に対して、高光沢化装置204による処理が実施されなくなるため、ページコストを低減させることが可能となる。
また、上記実施形態によれば、光沢実現手段決定処理部105は、記録用紙の1ページの画像内に光沢実現手段Bで実現できる光沢度よりも高い光沢情報の画素が存在せず、かつ光沢実現手段Cで実現できる光沢度よりも低い光沢情報の画素が存在しない場合、光沢実現手段B及びCによって画像を形成するように、光沢実現手段の決定を行う。この場合は、高光沢化装置204が必要な高光沢部がなく、かつ第2クリアトナー画像形成装置205及び第2定着装置206が必要な低光沢部がない画像に対して、高光沢化装置204、第2クリアトナー画像形成装置205及び第2定着装置206による処理が実施されなくなるため、ページコストを低減させることが可能となる。
また、上記実施形態によれば、光沢情報付加処理部104は、複数の有色トナーの少なくとも一つとクリアトナーとを用いて記録用紙に形成する画像の画素情報からなる画像情報に対して、画素ごとに光沢情報を付加し、光沢実現手段決定処理部105は、前記光沢情報と、クリアトナーの画素情報からなるクリア画像情報Clr3とに基づいて、画素ごとに光沢実現手段を決定する。この場合は、クリアトナー画像情報Clr3と光沢制御のための光沢情報Gsの両方に基づいて、光沢実現手段を決定することができ、クリアトナー画像情報Clr3に基づくクリアトナー層による付加価値のある画像を形成することともに光沢の制御が可能になる。
また、上記実施形態によれば、制御手段としてのプリンタコントローラ101により、光沢実現手段決定処理部105で光沢実現手段が決定されなかった場合、色トナー画像形成装置201によって色トナー画像を形成しクリアトナー画像形成装置202によってクリアトナー画像を形成した記録用紙上の画像を、定着装置203で定着した後、前記複数種類の光沢実現手段A乃至Dのいずれも実行しないように制御する。この制御により、画像光沢を制御しない画像部分(光沢情報Gs=0の画素)には、クリアトナー画像情報Clr3に基づくクリアトナー画像が記録されるようになり、クリアトナー画像情報Clr3と前記光沢制御のための光沢情報Gsとの両立が可能となり、より付加価値の高い画像を記録することが可能となる。
また、上記実施形態によれば、制御手段としてのプリンタコントローラ101により、記録用紙の1ページの画像内に光沢実現手段Bで実現できる光沢度よりも高い光沢情報の画素が存在する場合、色トナー画像形成装置201によって色トナー画像を形成した記録用紙上の画像を、定着装置203によって定着し高光沢化装置204によって画像の全体の光沢を高める処理を行った後、その記録用紙上の画像の上に、第2クリアトナー画像形成装置205によって第2クリアトナー画像を形成し、第2定着装置206によって定着を行うように制御する。この制御により、前記クリアトナー画像情報Clr3に基づいて生成されたクリアトナー画像情報Clr4に対応するクリアトナー画像は、高光沢化装置204よりも下流側の第2クリアトナー画像形成装置205によって形成されるため、高光沢化装置204の影響を受けない。このため、前記クリアトナー画像情報Clr4に対応するクリアトナー画像の表面の凹凸や画像の濃淡を忠実に再現することができるようになり、より付加価値の高い画像を記録することが可能となる。
101 プリンタコントローラ
102 プリンタエンジン
103 RIP部
104 光沢情報付加処理部
105 光沢実現手段決定処理部
106 スクリーニング処理部
201 色トナー画像形成装置
202 クリアトナー画像形成装置
203 定着装置
204 高光沢化装置
205 第2クリアトナー画像形成装置
206 第2定着装置
207 中間転写ベルト
208 用紙パス
209 接離機構
210 第2接離機構
701 記録用紙
702 YMCK4色のトナー層(色トナー画像)
703 トナー層目標高さ
704 クリアトナー層(クリアトナー画像)
801 クリアトナーによる網点
901 クリアトナーベタ画像
1003 RIP部
1005 光沢実現手段決定処理部
特許第3146367号公報 特開平9−200551号公報 特開2007−163902号公報
JIS規格「鏡面光沢度−測定方法」(JIS Z 8741−1997)

Claims (13)

  1. 互いに色が異なる複数の有色トナーの少なくとも一つを用いて色トナー画像を記録媒体上に形成する色トナー画像形成手段と、その色トナー画像の上に、無色透明トナーを用いて第1の無色透明トナー画像を形成する第1の無色透明トナー画像形成手段と、前記記録媒体上の色トナー画像及び第1の無色透明トナー画像を定着する第1の定着手段とを備える画像形成装置であって、
    前記第1の定着手段で定着された前記記録媒体上の画像の全体の光沢を高める高光沢化手段と、
    前記高光沢化手段で光沢を高めた前記画像の上に、無色透明トナーを用いて第2の無色透明トナー画像を形成する第2の無色透明トナー画像形成手段と、
    前記記録媒体上の第2の無色透明トナー画像を定着する第2の定着手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記高光沢化手段による前記高光沢処理を行う処理と該高光沢処理を行わない処理とを切り換える手段と、
    前記第2の無色透明トナー画像形成手段による前記第2の無色透明トナー画像の形成及び前記第2の定着手段による定着を行う処理と該第2の無色透明トナー画像の形成及び該定着を行なわない処理とを切り換える手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    前記複数の有色トナーの少なくとも一つを用いて前記記録媒体に形成する前記色トナー画像の画素情報からなる画像情報に対して、前記画素ごとに光沢情報を付加する光沢情報付加手段と、
    前記光沢情報に基づいて、前記画素ごとに光沢実現手段を決定する光沢実現手段決定手段と、
    前記光沢実現手段決定手段で決定された光沢実現手段を実行するように制御する制御手段と、を備え、
    前記光沢実現手段決定手段で決定可能な複数種類の光沢実現手段は、
    前記色トナー画像形成手段によって前記記録媒体に形成した色トナー画像の上に、前記第1の無色透明トナー画像形成手段によって前記第1の無色透明トナー画像を重ねて形成し、その記録媒体上の画像を定着した後に、前記高光沢化手段によって前記記録媒体上の画像の全体を高光沢化する光沢実現手段Aと、
    前記色トナー画像形成手段によって前記記録媒体に形成した色トナー画像の上に、前記第1の無色透明トナー画像形成手段によって第1の無色透明トナー画像を重ねて形成し、その記録媒体上の画像を前記第1の定着手段で定着する光沢実現手段Bと、
    前記色トナー画像形成手段によって前記記録媒体に形成した色トナー画像の上に、前記第1の無色透明トナー画像形成手段によって前記光沢実現手段Bとは異なる種類の第1の無色透明トナー画像を重ねて形成し、その記録媒体上の画像を前記定着手段で定着する光沢実現手段Cと、
    前記色トナー画像形成手段によって前記記録媒体に形成した色トナー画像を、前記定着手段で定着した後に、前記第2の無色透明トナー画像形成手段によって前記第2の無色透明トナー画像を重ねて形成し、その記録媒体上の画像を前記第2の定着手段で定着する光沢実現手段Dと、を含むことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記光沢実現手段決定手段で前記光沢実現手段が決定されなかった場合、前記色トナー画像形成手段によって色トナー画像を形成した前記記録媒体上の画像を、前記定着手段で定着した後、前記複数種類の光沢実現手段のいずれも実行しないように制御することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3又は4の画像形成装置において、
    前記光沢実現手段A及びBの無色透明トナー画像形成手段は、前記色トナー画像の層厚と前記無色透明トナー画像の層厚とを合計した値が、ある一定値になるように形成することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項3乃至5のいずれかの画像形成装置において、
    前記光沢実現手段Cの無色透明トナー画像形成手段は、ある波長とある振幅を持つ網点状の無色透明トナー画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項3乃至6のいずれかの画像形成装置において、
    前記光沢実現手段Dのクリアトナー画像形成手段は、ある一定の層厚のトナー画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項3乃至7のいずれかの画像形成装置において、
    前記光沢実現手段決定手段は、前記記録媒体の1ページの画像内に前記光沢実現手段Bで実現できる光沢度よりも高い光沢情報の画素が存在する場合、前記1ページの画像は前記光沢実現手段A及びDによって画像を形成するように、前記光沢実現手段の決定を行うことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項3乃至7のいずれかの画像形成装置において、
    前記光沢実現手段決定手段は、前記記録媒体の1ページの画像内に前記光沢実現手段Bで実現できる光沢度よりも高い光沢情報の画素が存在せず、かつ前記光沢実現手段Cで実現できる光沢度よりも低い光沢情報の画素が存在する場合、前記光沢実現手段B、C及びDによって画像を形成するように、前記光沢実現手段の決定を行うことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項3乃至7のいずれかの画像形成装置において、
    前記光沢実現手段決定手段は、前記記録媒体の1ページの画像内に前記光沢実現手段Bで実現できる光沢度よりも高い光沢情報の画素が存在せず、かつ前記光沢実現手段Cで実現できる光沢度よりも低い光沢情報の画素が存在しない場合、前記光沢実現手段B及びCによって画像を形成するように、前記光沢実現手段の決定を行うことを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項3の画像形成装置において、
    前記光沢情報付加手段は、前記複数の有色トナーの少なくとも一つと前記無色透明トナーとを用いて前記記録媒体に形成する画像の画素情報からなる画像情報に対して、前記画素ごとに光沢情報を付加し、
    前記光沢実現手段決定手段は、前記光沢情報と前記無色透明トナーの画素情報からなる画像情報とに基づいて、前記画素ごとに光沢実現手段を決定することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記光沢実現手段決定手段で前記光沢実現手段が決定されなかった場合、前記色トナー画像形成手段によって色トナー画像を形成し前記第1の無色透明トナー画像形成手段によって前記第1の無色透明トナー画像を形成した前記記録媒体上の画像を、前記定着手段で定着した後、前記複数種類の光沢実現手段のいずれも実行しないように制御することを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項12の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記記録媒体の1ページの画像内に前記光沢実現手段Bで実現できる光沢度よりも高い光沢情報の画素が存在する場合、前記色トナー画像形成手段によって色トナー画像を形成した前記記録媒体上の画像を、前記第1の定着手段によって定着し前記高光沢化手段によって該画像の全体の光沢を高める処理を行った後、その記録媒体上の画像の上に、前記第2の無色透明トナー画像形成手段によって前記第2の無色透明トナー画像を形成し、前記第2の定着手段によって定着を行うように制御することを特徴とする画像形成装置。
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