JP2011177991A - 移送印字媒体スタンプ装置および移送印字媒体スタンプ方法 - Google Patents

移送印字媒体スタンプ装置および移送印字媒体スタンプ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印字媒体の移送を停止することなく、高速かつ安定した押印を可能とし、押印がずれたり、かすれたりしないようにした移送印字媒体スタンプ装置および移送印字媒体スタンプ方法を提供すること。
【解決手段】カムによりスタンプ28を駆動するとともに、カム19の回転を強制的に停止する制止機構14と、制止ショックを緩和する衝撃緩和機構15と、を設けることに着目し、正逆方向に回転可能なカム19を有するカム機構10と、スタンプ28を印字媒体から離間する方向に常時付勢する付勢機構13と、カム19の正逆方向へのいずれの回転によってスタンプ28を駆動可能なスタンプ駆動機構と、スタンプ28をガイドするスタンプガイド機構と、カム機構10におけるカム19の正逆方向への回転をいずれも停止するための制止機構14と、制止機構14によるカム19の回転停止にともなう衝撃を緩和する衝撃緩和機構15と、を有することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は移送印字媒体スタンプ装置および移送印字媒体スタンプ方法にかかるもので、とくに移送されてくるバーコードラベルなどの印字媒体に高速でスタンプを行うための移送印字媒体スタンプ装置および移送印字媒体スタンプ方法に関するものである。
従来から、所定の移送路上を移送されてくる各種の印字媒体に必要な押印をスタンプするスタンプ装置が開発されているが、高速で移送される印字媒体の移送を停止しないでこれに押印するためには、印字媒体の移送速度に対応してスタンプの押印速度を高速化する必要がある(たとえば、特許文献1)。
しかして、押印速度に比較してさらに移送速度が速くなると、印字媒体上への押印がずれて印面が読めない問題、あるいは、かすれにより印字媒体が汚れるなどの問題がある。
たとえばバーコードラベルなどの印字媒体にバーコードを印字した場合に、このバーコードの適否の判定ないし検証を行うためのバーコード検証機器において、印字されたバーコードが印字ミスなどにより読み取り不可能など適正な印字ではない場合に、たとえば「不可」との押印をバーコード上あるいはその脇にスタンプすることが行われている。
しかしながら、バーコードラベルの移送方向におけるサイズないしピッチが小さな場合には、さらなる高速の押印速度でスタンプを行うことができる移送印字媒体スタンプ装置が必要となるが、要求性能に合うようなスタンプ装置が市場にはなく、その開発が要請されるに到った。
特開平7−323653号公報
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、移送されてくる印字媒体に移送速度に対応して高速で押印可能な移送印字媒体スタンプ装置および移送印字媒体スタンプ方法を提供することを課題とする。
また本発明は、印字媒体の移送を停止することなく、高速かつ安定した押印を可能とした移送印字媒体スタンプ装置および移送印字媒体スタンプ方法を提供することを課題とする。
また本発明は、高速で押印しても、押印がずれたり、かすれたりしないようにした移送印字媒体スタンプ装置および移送印字媒体スタンプ方法を提供することを課題とする。
すなわち本発明は、正逆方向に回転可能としたカムによりスタンプを駆動するとともに、カムの回転を強制的に停止する制止機構と、この制止機構による制止ショックないし衝撃を緩和して駆動モーターの負荷を低減、保護する衝撃緩和機構と、を設けることに着目したもので、第一の発明は、移送路上を移送されてくる印字媒体に押印するためのスタンプを有する移送印字媒体スタンプ装置であって、正逆方向に回転可能なカムを有するカム機構と、上記スタンプを上記印字媒体から離間する方向に常時付勢する付勢機構と、この付勢機構の付勢力に抗した上記カムの上記正逆方向へのいずれの回転によっても上記印字媒体方向に上記スタンプを駆動可能なスタンプ駆動機構と、このスタンプ駆動機構により駆動される上記スタンプを上記印字媒体に向かってガイドするスタンプガイド機構と、上記カム機構における上記カムの上記正逆方向への回転をいずれも停止するための制止機構と、この制止機構による上記カムの回転停止にともなう衝撃を緩和する衝撃緩和機構と、を有することを特徴とする移送印字媒体スタンプ装置である。
第二の発明は、移送路上を移送されてくる印字媒体にスタンプを押印するための移送印字媒体スタンプ方法であって、正逆方向に回転可能なカムを有するカム機構と、上記スタンプを上記印字媒体から離間する方向に常時付勢する付勢機構と、を設け、この付勢機構の付勢力に抗して上記カムを上記正逆方向へのいずれの回転によっても上記印字媒体方向に上記スタンプを駆動するとともに、上記スタンプを上記印字媒体に向かってガイドし、上記カム機構における上記カムの上記正逆方向への回転をいずれも停止するとともに、上記カムの回転停止にともなう衝撃を緩和するようにしたことを特徴とする移送印字媒体スタンプ方法である。
上記スタンプガイド機構は、スタンプガイドを有し、このスタンプガイドは、上記スタンプを上記印字媒体に向かってガイドするガイド窓を形成してあるとともに、このガイド窓は、上記印字媒体の移送方向に上記スタンプを揺動させる方向に逃げ窓を連続して形成していることができる。
上記制止機構は、上記カムの回転にともなって回転するストッパーピンと、このストッパーピンに当接するように設けたストッパープレートと、を有することができる。
上記衝撃緩和機構は、上記カムの回転と同期するカムローラーに当接する摩擦ローラーを有することができる。
上記スタンプガイド機構は、上記スタンプを保持したスタンプホルダーを有するとともに、このスタンプホルダーは、上記スタンプ駆動機構に対して上記印字媒体の移送方向にこれを揺動可能としていることができる。
上記スタンプガイド機構は、上記スタンプを保持したスタンプホルダーを有するとともに、上記スタンプ駆動機構は、このスタンプホルダーを上記印字媒体に向かって駆動可能なスタンプアームを有することができる。
上記スタンプガイド機構は、上記スタンプを保持したスタンプホルダーを有し、上記スタンプ駆動機構は、このスタンプホルダーを上記印字媒体に向かって駆動可能なスタンプアームを有するとともに、上記カムは、上記付勢機構による付勢力に抗してこのスタンプアームを駆動することにより上記スタンプホルダーを上記印字媒体に向かって駆動することができる。
上記スタンプガイド機構は、スタンプガイドと、上記スタンプを保持したスタンプホルダーと、を有し、このスタンプホルダーは、揺動軸と、この揺動軸より上記スタンプ側に位置する揺動ガイド軸と、を有し、上記スタンプガイドは、上記揺動軸および上記揺動ガイド軸を案内可能なガイド窓を有することができる。
上記カム機構は、DCモーターと、このDCモーターの回転を上記上記カムに伝達する中間ギアと、上記カムの回転初期位置を検出するスタンプ位置検出センサーと、を有することができる。
上記カム機構は、上記カムのカム軸と、上記制止機構において上記カムと同期して回転するカムローラーに当接する摩擦ローラーの摩擦ローラー軸と、を回転可能に支持するスタンプフレームを有することができる。
上記付勢機構は、上記スタンプガイド機構に沿って上記スタンプをその上死点に常時付勢するスプリングを有することができる。
上記スタンプ駆動機構は、上記カムの駆動力を受ける駆動押圧面を形成したスタンプアームを有することができる。
上記付勢機構は、上記スタンプガイド機構に沿って上記スタンプをその上死点に常時付勢するスプリングを有し、上記スタンプ駆動機構は、上記カムの駆動力を受ける駆動押圧面を形成したスタンプアームを有し、上記スタンプガイド機構は、スタンプガイドを有し、上記スプリングは、上記スタンプアームと上記スタンプガイドとの間にこれを設けたことができる。
本発明による移送印字媒体スタンプ装置および移送印字媒体スタンプ方法においては、正逆方向に回転可能としたカムによりスタンプを押印方向へを駆動し、カムの正逆方向への回転をいずれも強制的に停止するとともに、この制止による衝撃を緩和するようにしたので、印字媒体の移送速度に対応して押印速度を高速化し、スタンプによるずれやかすれを回避して高速連打の押印を行うとともに、駆動モーターや装置各部への負荷やショックを低減することができる。
とくに第一の発明の移送印字媒体スタンプ装置によれば、正逆方向に回転可能に取り付けたカムを有するカム機構と、スタンプを印字媒体から離間する方向に常時付勢する付勢機構と、付勢機構の付勢力に抗したカムの正逆方向へのいずれの回転によっても印字媒体方向にスタンプを駆動可能なスタンプ駆動機構と、スタンプ駆動機構により駆動されるスタンプを印字媒体に向かってガイドするスタンプガイド機構と、カム機構におけるカムの正逆方向への回転をいずれも停止するための制止機構と、制止機構によるカムの回転停止にともなう衝撃を緩和する衝撃緩和機構と、を設けたので、高速で移送されてくる印字媒体にスタンプを適正にかつ安定して行うことができる。
とくに第二の発明の移送印字媒体スタンプ方法によれば、付勢機構の付勢力に抗してカムを正逆方向へのいずれの回転によっても印字媒体方向にスタンプを駆動するとともに、スタンプを印字媒体に向かってガイドし、カム機構におけるカムの正逆方向への回転をいずれも停止するとともに、カムの回転停止にともなう衝撃を緩和するようにしたので、高速で移送されてくる印字媒体にスタンプを適正にかつ安定して行うことができる。
本発明の実施例による移送印字媒体スタンプ装置5を装備したバーコード検証機1の概略平面図である。 同、移送印字媒体スタンプ装置5の斜視図である。 同、移送印字媒体スタンプ装置5の分解斜視図である。 同、スタンプガイド機構11およびスタンプ駆動機構12の拡大側面図である。 同、スタンプガイド機構11およびスタンプ駆動機構12の縦断面図である。 同、制止機構14および衝撃緩和機構15の側面図である。 同、図6のVII線矢視図である。 同、移送印字媒体スタンプ装置5を駆動するタイミングチャート図である。
本発明は、正逆方向に回転可能としたカムによりスタンプを押印方向へ駆動し、カムの正逆方向への回転をいずれも強制的に停止するとともに、この制止による衝撃を緩和するようにしたので、印字媒体の移送速度に対応して押印速度を高速化し、スタンプによるずれやかすれを回避して高速かつ安定した押印を行うことができる移送印字媒体スタンプ装置および移送印字媒体スタンプ方法を実現した。
つぎに本発明の実施例による移送印字媒体スタンプ装置5および移送印字媒体スタンプ方法を図1ないし図8にもとづき説明する。
図1は、移送印字媒体スタンプ装置5を装備したバーコード検証機1の概略平面図であって、バーコード検証機1は、機枠2と、機枠2上に形成した移送路3と、移送路3上に設けたバーコードリーダー4と、本発明による移送印字媒体スタンプ装置5と、を有する。
移送路3には、バーコードラベル6(印字媒体)を所定の移送速度で移送可能とし、バーコードラベル6には、印字装置(図示せず)によりバーコード7を印字してあり、バーコードリーダー4がバーコード7を読み取るとともにバーコード7の適否の判定ないし検証を行う。
移送印字媒体スタンプ装置5は、この検証にもとづいて、使用することができないバーコードラベル6に、たとえば「不可」などの押印8を行うものである。
図2は、移送印字媒体スタンプ装置5の斜視図、図3は、同、分解斜視図であり、移送印字媒体スタンプ装置5は、装置本体9と、カム機構10と、スタンプガイド機構11と、スタンプ駆動機構12と、付勢機構13と、制止機構14と、衝撃緩和機構15と、を有する。
カム機構10は、DCモーター16(駆動モーター)と、DCモーター16に連結した中間ギア17と、カム軸18およびカム19と、カム軸18に固定したスタンプ位置検出板20と、スタンプ位置検出板20のスリット21を光学的に検出してカム18(後述するスタンプ28)の回転初期位置を検出するスタンプ位置検出センサー22と、スタンプフレーム23と、を有する。
中間ギア17は、DCモーター16の回転をカム19に伝達して、カム19を正逆方向(時計方向、反時計方向)に回転可能とする。
スタンプフレーム23は、その下方部およびカム19を組み込む一側面部を開放した構成を有して、カム19のカム軸18と、後述する制止機構14における摩擦ローラー軸24と、を回転可能に支持するとともに、摩擦ローラー軸24に沿ってこれを軸方向に移動可能としてある。
図4は、スタンプガイド機構11およびスタンプ駆動機構12の拡大側面図、図5は、同、縦断面図である。
スタンプガイド機構11は、取付けネジ25(図3)によりスタンプフレーム23にその下方部から一体に取り付けるスタンプガイド26と、スタンプガイド26の内部において上下方向(バーコードラベル6に接離する方向)に駆動可能なスタンプホルダー27と、を有する。
スタンプガイド26は、その上方部、下方部および一側面を開放した構成を有し、スタンプホルダー27は、その下部にスタンプ28を保持している。スタンプ28には、必要量のインキを含浸している。
スタンプガイド26は、スタンプホルダー27(スタンプ28)をバーコードラベル6に向かってガイドするガイド窓29をその左右壁面に形成してあるとともに、このガイド窓29には、バーコードラベル6の移送方向にスタンプ28を首振りないし揺動させる方向に逃げ窓30を連続して形成している。
スタンプホルダー27は、その側面部に左右一対の上方側の揺動軸31と、この揺動軸31よりスタンプ28側に位置する下方側の揺動ガイド軸32と、を設けてあり、揺動軸31および揺動ガイド軸32がガイド窓29および逃げ窓30を移動する。
なお、逃げ窓30は、ガイド窓29の最下部から揺動方向への円弧部30Aと、円弧部30Aの上側端部からガイド窓29に戻るように接続する戻り直線部30Bと、を描いている。
かくして、スタンプホルダー27は、スタンプ駆動機構12に対してバーコードラベル6の移送方向にこれを揺動可能とし、スタンプガイド機構11は、以下に述べるスタンプ駆動機構12により駆動されるスタンプ28をバーコードラベル6に向かってガイドする。
すなわち、スタンプ駆動機構12は、スタンプホルダー27をバーコードラベル6に向かって駆動可能なスタンプアーム33を有する。
スタンプアーム33は、その上方部および下方部さらにスタンプホルダー27側を開放した構成を有し、スタンプホルダー27とは反対側のその一方の端部には、カム19の駆動力を受ける駆動押圧面34Aを有する駆動押圧プレート34をカム機構10側に突出形成している。
さらにスタンプアーム33は、その左右側面部に、上下一対の駆動片35を形成し、駆動片35の間に駆動用切欠き36を形成している。
駆動用切欠き36には、スタンプホルダー27の揺動軸31がスタンプホルダー27の往復動が可能なように係合し、駆動片35の下端縁の下方部をスタンプホルダー27の揺動ガイド軸32が逃げ窓30方向に首振りするようになっている(図5中、スタンプホルダー27およびスタンプ28の仮想線を参照)。
スタンプアーム33において駆動押圧プレート34から起立する側壁部には、上下動用窓37を形成するとともに、その内壁面にはスプリング取付けピン38を突出形成している。
上下動用窓37には、カム19による駆動にともなってスタンプアーム33の上下動を案内する上下動ピン39を挿通してスタンプガイド機構11のスタンプガイド26の外壁面にねじ込み固定するとともに、スプリング取付けピン38には、以下に述べる付勢機構13のコイルスプリング40の下方端部を取り付ける。
すなわち、付勢機構13は、スタンプ28をバーコードラベル6から離間する方向に常時付勢するもので、スタンプガイド機構11におけるスタンプガイド26に沿ってスタンプ28をその上死点に常時付勢するコイルスプリング40を有する。
コイルスプリング40は、スタンプアーム33とスタンプガイド26のスプリング取付け片41との間にこれを設け、スタンプガイド26に対してスタンプアーム33がバーコードラベル6の方向に往復動するようにしている。
具体的には、コイルスプリング40の付勢力によりスタンプ28は、そのイニシャル待機状態にあり、また、スタンプアーム33もその上死点にセットされていて、カム19もその長軸端が駆動押圧プレート34と反対側の上方向に向いている。
かくして、付勢機構13におけるコイルスプリング40の付勢力に抗してカム19が正逆方向いずれかの方向に交互に回転することによって、スタンプ駆動機構12のスタンプアーム33を駆動することにより、スタンプホルダー27およびスタンプ28をバーコードラベル6方向に駆動可能である。
図6は、制止機構14および衝撃緩和機構15の側面図、図7は、図6のVII線矢視図である。
制止機構14は、カム機構10におけるカム19の正逆方向への回転をいずれも停止するためのもので、カム19の回転にともなってカム19と同期して回転するようにカム軸18に固定したカムローラー42と、カムローラー42の一面に突出して固定したストッパーピン43と、ストッパーピン43に対向して当接するように装置本体9に取り付けたストッパープレート44と、を有する。
ストッパープレート44は、カム19の正逆方向にともなって、いずれかの方向に回転してくるストッパーピン43をその左右側面において停止可能である。
衝撃緩和機構15は、制止機構14によるカム19の回転停止にともなう衝撃を緩和するもので、カム19の回転と同期するカムローラー42に所定押圧力で当接する、たとえばウレタン材料などによる摩擦ローラー45を有する。
また、摩擦ローラー軸24は、スタンプ移動軸としても機能するもので、移送印字媒体スタンプ装置5におけるカム19を内蔵するスタンプフレーム23全体、スタンプガイド機構11、スタンプ駆動機構12および付勢機構13を装置本体9に対して、バーコードラベル6の幅方向におけるスタンプ28の位置を調節可能に摺動可能とするもので、スタンプ移動ハンドル46を取付けネジ47によりスタンプフレーム23の上部に固定している。
こうした構成の移送印字媒体スタンプ装置5の動作を説明する。
図8は、移送印字媒体スタンプ装置5を駆動するタイミングチャート図である。
まず、バーコード検証機1(図1)のバーコードリーダー4により、バーコードラベル6のバーコード7が読み取り不可能など不具合がある場合には、バーコードリーダー4からスタンプ信号が出力され、DCモーター16にたとえば30msecだけ、電圧24ボルトのパルスが印加され、DCモーター16の回転数が次第に加速し、30msec後には、約5500rpmまで上昇する。
なおスタンプ位置検出センサー22は、スタンプ位置検出板20を介して、カム19ないしスタンプ28のホームポジション(上死点における待機位置)を検出している。この位置検出信号がなければ、カム19あるいはスタンプ28がその正規の待機位置になく、何らかの不具合があるとしてエラー信号(図示せず)が出力される。
DCモーター16の回転駆動は、中間ギア17およびカム軸18を介してカム19に伝達され、カム19が正逆いずれかの方向に回転することにより、付勢機構13におけるコイルスプリング40の付勢力に抗してスタンプアーム33の駆動押圧プレート34を、図4および図5中、下方に移動させる。
スタンプアーム33の下方への移動にともなって、その駆動片35がスタンプホルダー27の揺動軸31をガイド窓29に沿って下方に駆動し、スタンプホルダー27の下端部に位置するスタンプ28がバーコードラベル6のバーコード7上に押印8をスタンプする。
すなわち、カム19がその下死点に達すると、スタンプ28がバーコードラベル6の紙面に対して押印されることとなる。なお、スタンプ28の位置は、バーコードラベル6の紙面に対して約0.3mmだけ下がった位置を下死点としており、バーコードラベル6(バーコード7)に対して十分な押印8を可能な圧力を得ることができる。
とくに図5の仮想線に示すように、この押印時にスタンプ28がバーコードラベル6に接触していることにより、移送路3上を所定の移送速度で移送されるバーコードラベル6に対してもスタンプ28のスタンプホルダー27が揺動軸31を軸点として、ガイド窓29さらにガイド窓29につづいて逃げ窓30の円弧部30Aに揺動ガイド軸32が逃げる態勢となり、すなわち、スタンプ28がバーコードラベル6の移送方向に首を振るように揺動して、移送速度と押印速度との同期を取るため、バーコードラベル6上のスタンプ28によるずれやかすれを回避することができる。
なお、制止機構14および衝撃緩和機構15を設けていない場合には、DCモーター16にパルス電圧を30msecだけ印加したときに、DCモーター16自体の駆動が停止しても、DCモーター16内のローターが慣性で回ってしまって、その動力がカム機構10を介してスタンプ駆動機構12に伝達され、2回以上の複数回の押印をしてしまうという問題がある。
しかして、本発明による移送印字媒体スタンプ装置5においては、既述のようなカム軸18に制止機構14および衝撃緩和機構15を設けてあるので、カム19の正逆いずれか一方向の回転をその一回転のみで停止可能である。
すなわち、カム19の回転にともなってカム軸18を介してカムローラー42が回転するが、このカムローラー42にはストッパーピン43が固定してあり、ストッパーピン43がストッパープレート44に回転方向で当接衝突し、その回転を強制的に停止させられる。もちろん、つぎのスタンプ信号にもとづき行われる反対方向への回転も同様に一回転で停止させられる。
かくして、カム19を正逆方向へのいずれの回転によってもバーコードラベル6方向にスタンプ28を駆動し、スタンプ28をバーコードラベル6に向かってガイドして押印8を行うとともに、制止機構14により、カム機構10におけるカム19の正逆方向への回転をいずれも強制的に停止することができる。
さらに、このカム19の回転停止にともなって、衝撃緩和機構15における摩擦ローラー45がカムローラー42に摩擦しつつ接触しているので、カム19の急激な回転停止にともなう衝撃を緩和し、DCモーター16への制止ショックを低減することができる。
スタンプ28による押印ののち、カム19が下死点からさらに回転して上死点方向に向かうと、コイルスプリング40の付勢力によりスタンプ28(スタンプホルダー27)は、揺動ガイド軸32が揺動軸31のまわりに元位置に復帰するように逃げ窓30の戻り直線部30Bさらにはガイド窓29に沿って上方に引き上げられる。
カム19がさらに回転することにより、スタンプホルダー27の揺動軸31および揺動ガイド軸32はともにガイド窓29内で垂直状態に復帰し、その上死点に戻る。
スタンプ28およびカム19がそれぞれの上死点に戻ることにより、そのイニシャル状態をスタンプ位置検出センサー22が検出し、つぎのスタンプ指示を待つことになる。
かくして、スタンプ28の上下動をカム19およびコイルスプリング40で行い、バーコードラベル6に必要な押印8を行ったのちに、バーコードラベル6の移送にともなってスタンプ28を首振り可能としている。さらに、カム19の回転を強制的に停止させる制止機構14を設けるとともに、その制止ショックを衝撃緩和機構15により吸収し、制止ショックからDCモーター16の負荷を低減し、高速かつ安定したスタンプを実現することができる。
1 バーコード検証機(図1)
2 機枠
3 移送路
4 バーコードリーダー
5 移送印字媒体スタンプ装置(実施例、図2、図3)
6 バーコードラベル(印字媒体)
7 バーコード
8 押印
9 装置本体
10 カム機構
11 スタンプガイド機構
12 スタンプ駆動機構
13 付勢機構
14 制止機構
15 衝撃緩和機構
16 DCモーター
17 中間ギア
18 カム軸
19 カム
20 スタンプ位置検出板
21 スリット
22 スタンプ位置検出センサー
23 カム機構10のスタンプフレーム
24 摩擦ローラー軸
25 取付けネジ
26 スタンプガイド機構11のスタンプガイド
27 スタンプホルダー
28 スタンプ
29 ガイド窓
30 逃げ窓
30A 逃げ窓30の円弧部
30B 逃げ窓30の戻り直線部
31 揺動軸
32 揺動ガイド軸
33 スタンプ駆動機構12のスタンプアーム
34 駆動押圧プレート
34A 駆動押圧プレート34の駆動押圧面
35 駆動片
36 駆動用切欠き
37 上下動用窓
38 スプリング取付けピン
39 上下動ピン
40 付勢機構13のコイルスプリング
41 スプリング取付け片
42 カムローラー
43 ストッパーピン
44 制止機構14のストッパープレート
45 衝撃緩和機構15の摩擦ローラー
46 スタンプ移動ハンドル
47 取付けネジ

Claims (14)

  1. 移送路上を移送されてくる印字媒体に押印するためのスタンプを有する移送印字媒体スタンプ装置であって、
    正逆方向に回転可能なカムを有するカム機構と、
    前記スタンプを前記印字媒体から離間する方向に常時付勢する付勢機構と、
    この付勢機構の付勢力に抗した前記カムの前記正逆方向へのいずれの回転によっても前記印字媒体方向に前記スタンプを駆動可能なスタンプ駆動機構と、
    このスタンプ駆動機構により駆動される前記スタンプを前記印字媒体に向かってガイドするスタンプガイド機構と、
    前記カム機構における前記カムの前記正逆方向への回転をいずれも停止するための制止機構と、
    この制止機構による前記カムの回転停止にともなう衝撃を緩和する衝撃緩和機構と、
    を有することを特徴とする移送印字媒体スタンプ装置。
  2. 前記スタンプガイド機構は、スタンプガイドを有し、
    このスタンプガイドは、前記スタンプを前記印字媒体に向かってガイドするガイド窓を形成してあるとともに、
    このガイド窓は、前記印字媒体の移送方向に前記スタンプを揺動させる方向に逃げ窓を連続して形成していることを特徴とする請求項1記載の移送印字媒体スタンプ装置。
  3. 前記制止機構は、前記カムの回転にともなって回転するストッパーピンと、このストッパーピンに当接するように設けたストッパープレートと、を有することを特徴とする請求項1または2記載の移送印字媒体スタンプ装置。
  4. 前記衝撃緩和機構は、前記カムの回転と同期するカムローラーに当接する摩擦ローラーを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の移送印字媒体スタンプ装置。
  5. 前記スタンプガイド機構は、前記スタンプを保持したスタンプホルダーを有するとともに、
    このスタンプホルダーは、前記スタンプ駆動機構に対して前記印字媒体の移送方向にこれを揺動可能としていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の移送印字媒体スタンプ装置。
  6. 前記スタンプガイド機構は、前記スタンプを保持したスタンプホルダーを有するとともに、
    前記スタンプ駆動機構は、このスタンプホルダーを前記印字媒体に向かって駆動可能なスタンプアームを有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の移送印字媒体スタンプ装置。
  7. 前記スタンプガイド機構は、前記スタンプを保持したスタンプホルダーを有し、
    前記スタンプ駆動機構は、このスタンプホルダーを前記印字媒体に向かって駆動可能なスタンプアームを有するとともに、
    前記カムは、前記付勢機構による付勢力に抗してこのスタンプアームを駆動することにより前記スタンプホルダーを前記印字媒体に向かって駆動することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の移送印字媒体スタンプ装置。
  8. 前記スタンプガイド機構は、スタンプガイドと、前記スタンプを保持したスタンプホルダーと、を有し、
    このスタンプホルダーは、揺動軸と、この揺動軸より前記スタンプ側に位置する揺動ガイド軸と、を有し、
    前記スタンプガイドは、前記揺動軸および前記揺動ガイド軸を案内可能なガイド窓を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の移送印字媒体スタンプ装置。
  9. 前記カム機構は、DCモーターと、このDCモーターの回転を前記前記カムに伝達する中間ギアと、前記カムの回転初期位置を検出するスタンプ位置検出センサーと、を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の移送印字媒体スタンプ装置。
  10. 前記カム機構は、前記カムのカム軸と、前記制止機構において前記カムと同期して回転するカムローラーに当接する摩擦ローラーの摩擦ローラー軸と、を回転可能に支持するスタンプフレームを有することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の移送印字媒体スタンプ装置。
  11. 前記付勢機構は、前記スタンプガイド機構に沿って前記スタンプをその上死点に常時付勢するスプリングを有することを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の移送印字媒体スタンプ装置。
  12. 前記スタンプ駆動機構は、前記カムの駆動力を受ける駆動押圧面を形成したスタンプアームを有することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の移送印字媒体スタンプ装置。
  13. 前記付勢機構は、前記スタンプガイド機構に沿って前記スタンプをその上死点に常時付勢するスプリングを有し、
    前記スタンプ駆動機構は、前記カムの駆動力を受ける駆動押圧面を形成したスタンプアームを有し、
    前記スタンプガイド機構は、スタンプガイドを有し、
    前記スプリングは、前記スタンプアームと前記スタンプガイドとの間にこれを設けたことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の移送印字媒体スタンプ装置。
  14. 移送路上を移送されてくる印字媒体にスタンプを押印するための移送印字媒体スタンプ方法であって、
    正逆方向に回転可能なカムを有するカム機構と、
    前記スタンプを前記印字媒体から離間する方向に常時付勢する付勢機構と、を設け、
    この付勢機構の付勢力に抗して前記カムを前記正逆方向へのいずれの回転によっても前記印字媒体方向に前記スタンプを駆動するとともに、前記スタンプを前記印字媒体に向かってガイドし、
    前記カム機構における前記カムの前記正逆方向への回転をいずれも停止するとともに、
    前記カムの回転停止にともなう衝撃を緩和するようにしたことを特徴とする移送印字媒体スタンプ方法。
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