JP2008201068A - スタンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタンプ動作中に給電が遮断されモータが止まってもスタンプを印刷媒体を押圧している状態から自動的に解除できるスタンプ装置を提案すること。
【解決手段】スタンプ装置1では、スタンプ2が取り付けられたスタンプ取付台3が搭載されているスライダ4をステッピングモータ51によって後退位置から前進位置にスライドさせる。スライダ4は復帰用引張りコイルばね6によって常に後退位置に向かう方向の復帰力が作用している。ステッピングモータ51への給電が遮断された場合には、当該復帰力によって、スライダ4が自動的に後退位置まで押し戻される。停電時などにおいて、印刷媒体8にスタンプ2が押圧されたまま放置されて、印刷媒体8あるいは媒体ガイド面7がインクで汚れてしまうという弊害を回避できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、モータなどアクチュエータを用いた駆動機構によってスタンプを押し出して印刷媒体に押し付けて文字等を押印するスタンプ装置に関し、動作中における駆動機構への給電遮断時などにスタンプを元の位置に復帰させる機構を備えたスタンプ装置に関するものである。また、本発明はスタンプ装置が搭載された小切手処理装置などの媒体処理装置に関するものである。
この種のスタンプ装置は、例えば、特許文献1に記載されているように小切手読取装置に搭載されて用いられている。小切手読取装置では、小切手、手形などの小切手類(有価証券類)を搬送路に沿って搬送しながら、当該搬送路に配置されている磁気ヘッドにより磁気インク文字を読み取り、スキャナにより画像データを読み取り、読取後の小切手類にスタンプ装置によって「電子決済済み」などの文字列が押印されるようになっている。
特開2003−141367号公報
ここで、スタンプ装置においては、その動作中に停電などにより停止した場合には、スタンプが紙などの印刷媒体に押し付けられたままの状態になってしまうことがある。スタンプが印刷媒体に押し付けられたまま放置されると、スタンプの転写面からインクが印刷媒体に供給され続け、インクによって印刷媒体が汚れてしまう。強制的に印刷媒体を取り除くと、スタンプが印刷媒体と擦れて、印刷媒体表面がインクで汚れてしまう。また、取り除いた印刷媒体の代わりに、印刷媒体をガイドしているガイド面にスタンプが直接押し付けられた状態になり、ガイド面がインクによって汚れてしまう。ガイド面がインクで汚れると、次に印刷される印刷媒体が送り込まれた際に、ガイド面に付着しているインクによって印刷媒体の裏面が汚れてしまう。
本発明の課題は、この点に鑑みて、スタンプ動作中に給電が遮断されてモータが止まった場合にスタンプが印刷媒体を押圧している状態を自動的に解除することのできる機構を備えたスタンプ装置を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のスタンプ装置は、スタンプと、このスタンプを、待機位置、および、当該待機位置から前方に押し出して印刷媒体の表面に押し付けるための押圧位置の間で往復移動させるための駆動機構と、前記スタンプを前記待機位置に復帰させる方向の付勢力を当該スタンプに常に加えている復帰用ばね部材とを有していることを特徴としている。
本発明のスタンプ装置では、スタンプを待機位置に復帰させる方向の付勢力が作用している。したがって、付勢力の大きさを適切に設定しておけば、モータなどアクチュエータを用いた駆動機構への給電が遮断した場合に、印刷媒体に押圧されていたスタンプが印刷媒体から離れる方向に付勢され当該スタンプの押圧状態が解除される。また、スタンプを当該付勢力によって待機位置まで自動的に復帰させることができる。このため、スタンプが印刷媒体に押し付けられたまま放置され、スタンプの転写面から滲み出るインクによって印刷媒体が汚れてしまうという弊害を回避できる。また、スタンプが待機位置まで自動復帰する場合には、停電時などにおいて手作業によりスタンプを待機位置に押し戻す作業も不要になる。
ここで、前記スタンプが搭載されているスライダと、前記スタンプが前記待機位置および前記押圧位置に移動するように、前記スライダをガイドするためのスライドガイド機構とを有し、前記駆動機構によって前記スライダをスライドさせる場合には、前記復帰用ばね部材として、前記スライダを前記待機位置に向けて引張っている引張りコイルばねを用いることができる。
次に、スライダによるスタンプの押圧位置が前後にばらついた場合においても、スタンプによる印刷媒体の押圧力が一定となるように保持するためには、次の構成を採用すればよい。すなわち、前記待機位置に向かう方向に相対的にスライド可能な状態で前記スライダに搭載されているスタンプ取付台と、このスタンプ取付台を、前記スライダに対して相対的にスライドしないように保持している弾性部材とを配置し、前記スタンプを前記スタンプ取付台に固定しておけばよい。
この場合において、前記スライダに、前記スタンプ取付台のスライド範囲を規定している前側ストッパおよび後側ストッパとを配置した場合には、前記弾性部材として、前記スタンプ取付台を前記前側ストッパに付勢しているばね部材を用いることができる。
また、前記スライドガイド機構として、前記スライダおよび前記スタンプ取付台の双方をガイドするためのスライドガイド軸を用いる場合には、前記スライダの前記前側ストッパおよび前記後側ストッパを、前記スライドガイド軸にスライド自在の状態で支持し、前記スタンプ取付台には、前記スライドガイド軸における前記前側ストッパおよび前記後側ストッパの間の部位に、スライド自在の状態で支持されている前側腕部および後側腕部とを配置し、前記ばね部材として、前記スライダの前記前側ストッパと、前記スタンプ取付台の前記後側腕部との間に引張り状態で架け渡した引張りコイルばねを用いることができる。
次に、前記モータとしては、電磁式のプランジャ、DCモータなどに比べて、動作速度の速いステッピングモータを用いることができる。
この場合、前記復帰ばね部材による前記付勢力を、前記スライダに作用する前記駆動機構を構成するモータがステッピングモータの場合、そのディテントトルク(自己保持力)および当該スライダの摺動負荷の合計よりも大きな値に設定しておけば、モータへの給電が遮断されたときに、印刷媒体に押し付けられているスタンプを自動的に待機位置に復帰させることができる。
駆動機構にステッピングモータのようにディテントトルクを発生するものがない場合は、前記復帰ばね部材による前記付勢力は、前記スライダの摺動負荷の合計よりも大きな値に設定しておけばよい。
なお、前記スタンプとしては、円形外周面にスタンプ転写面が形成されている回転式のローラを備え、移動する印刷媒体の表面に押圧した前記ローラが、当該印刷媒体の移動に伴って回転しながら当該印刷媒体の表面に印刷を施す構成のものを用いることができる。
また、上述のスタンプ装置を、小切手読取装置などの媒体処理装置の印刷媒体搬送経路に搭載することにより、処理した小切手などの印刷媒体に、決済済みなどを示す印を品質よく印刷することができる。
本発明のスタンプ装置では、スタンプを待機位置に復帰させる方向に、常に当該スタンプを付勢している復帰用ばね部材を備えている。この復帰用ばね部材の付勢力を適切な値に設定しておけば、スタンプが印刷媒体に押し付けられた状態でモータの電源が遮断された場合に、スタンプの押圧状態を自動的に解除でき、印刷媒体、あるいは印刷媒体のガイド面がインクによって汚れてしまうことを防止できる。また、スタンプを待機位置に自動的に押し戻すことができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したスタンプ装置の実施の形態を説明する。
図1(a)および(b)はスタンプ装置を示す斜視図および平面図であり、図2(a)および(b)はスタンプ装置からスタンプおよびスタンプ取付台を取り除いた状態を示す斜視図および平面図である。
本実施の形態に係るスタンプ装置1は、スタンプ2と、スタンプ2が取り付けられているスタンプ取付台3と、スタンプ取付台3が搭載されているスライダ4と、スライダ4を矢印Aで示す前後方向にスライドさせるためのスライダ駆動機構5とを有している。
スライダ駆動機構5は、スライダ4を前後方向にスライド可能に支持しているガイド機構50と、駆動源としてステッピングモータ51を備えている。ステッピングモータ51は、門型の装置フレーム52における矩形の天板部分53の下側に上向き状態に取り付けられている。装置フレーム52には小切手読取装置などへ取り付けるためのねじ穴が形成されている。ステッピングモータ51の回転軸(図示せず)は天板部分53に開けた開口部から上方に突出しており、その先には、図2に示すように、ピニオン54が取り付けられている。
ガイド機構50は、天板部分53に形成した平坦な上面部分53aと、天板部分53のの側部における前後の端に垂直に起立させた前側支持板55および後側支持板56と、これら前側支持板55および後側支持板56の間に前後方向に水平に架け渡したスライドガイド軸57とを備えている。
スライダ4は、平坦な上面部分41を備えた本体部分42と、この本体部分42の一方の側部の前後の端から側方に突出している前側腕部43(前側ストッパ)および後側腕部44(後側ストッパ)と、本体部分42の底面に形成された平坦な左右のスライド面45とを備えている。前側腕部43および後側腕部44にはスライドガイド軸57がスライド自在の状態で貫通しており、平坦なスライド面45は装置フレーム52の天板部分53の平坦な上面部分53aにスライド可能な状態で載っている。したがって、スライダ4はスライドガイド軸57に沿って前後方向にスライド可能である。
スライダ4の本体部分42には、図2から分かるように、下側からピニオン54が突出している部位に開口部46が形成されており、当該開口部46における前後方向に延びている一方の側面には、ピニオン54にかみ合っているラック47が形成されている。ステッピングモータ51が回転すると、ピニオン54、ラック47を介して、スライダ4が前後方向にスライドするように駆動される。
スライダ4の前方へのスライド限界は、その前側腕部43が装置フレーム52の前側支持板55に当る位置であり、スライダ4の後方へのスライド限界は、その後側腕部44が装置フレーム52の後側支持板56に当る位置である。本例では、スライダ4の後退位置を後側支持板56によって規定されるスライド限界位置とし、当該後退位置から前方へのスライド量を、装置フレーム52に取り付けた位置検出器58の検出信号に基づき、ステッピングモータ51のステップ数により管理して、スライダ4の前進位置(スタンプ2の押圧位置)を規定するようにしている。
ここで、スライダ4の本体部分42の前端中央部には下方に突出している前側ばね掛け49が形成されている。また、装置フレーム52の天板部分53の後端中央部には上方に突出した後側ばね掛け59(図2参照)が形成されている。これら前後のばね掛け49、59の間には復帰用引張りコイルばね6が引張り状態で掛け渡されている。ステッピングモータ51への給電が不用意に止まった場合などにおいて、途中位置にあるスライダ4を当該復帰用引張りコイルばね6の引張り力によって後退位置に強制的に復帰させることが可能となっている。
本例では、ステッピングモータ51のディテントトルク負荷および、スライドガイド軸57に沿ってスライダ4を押し戻す際に生ずる摺動負荷の合計よりも大きな引張り力が発生する復帰用コイルばね6が用いられている。したがって、給電が不用意に止まった場合、引張り力によって後退位置よりも前方に位置しているスライダ4は、確実に押し戻されて後退位置に自動的に復帰するようになっている。
次に、スタンプ取付台3は、図1に示すように、スライダ4の本体部分42の平坦な上面部分41に前後方向にスライド可能な状態で載っている取付台本体部分31と、この取付台本体部分31の一方の側部の前後の端から側方に突出している前側腕部33および後側腕部34を備えている。前側腕部33および後側腕部34にはスライドガイド軸57がスライド自在の状態で貫通している。また、これら前側腕部33および後側腕部34は、スライダ4の前側腕部43および後側腕部44の間に位置している。したがって、スタンプ取付台3はスライドガイド軸57に沿って前後方向にスライド可能であり、その前方へのスライドは、その前側腕部33がスライダ4の前側腕部43に当るまで可能であり、その後方へのスライドは、後側腕部34がスライダ4の後側腕部44に当るまで可能である。
ここで、スライダ4の前側腕部43には上方に突出した前側ばね掛け43aが形成されており、スタンプ取付台3の後側腕部34には上方に突出した後側ばね掛け34aが形成されている。これらの前後のばね掛け43a、34aには、引張りコイルばね35が引張り状態で掛け渡されている。したがって、スタンプ取付台3は、その前側腕部33がスライダ4の前側腕部43に押し付けられた状態に保持されており、スライダ4と共に前後にスライドする。しかるに、引張りコイルばね35の引張り力よりも大きな力で、スタンプ取付台3を後方に押すと、当該スタンプ取付台3をスライダ4に対して相対的に後方にスライドさせることが可能である。
次に、スタンプ2はスタンプ取付台3の取付台本体部分31の上面32に固定されている。スタンプ2は、スタンプケース21と、このスタンプケース21の前方開口部21aから外周面部分が前方に所定量だけ突出しているスタンプローラ22とを備えている。スタンプローラ22のローラ軸23は、垂直な姿勢でスタンプケース21に回転可能に支持されている。スタンプローラ22は、扁平な円筒形のホルダ24と、このインクタンク24の外周を同心状態で覆っている多孔質素材からなる円環状の転写部材25からなり、転写部材25にはインクが含浸されており、その外周に形成されている転写面25aに滲み出るようになっている。転写面25aには、印刷文字を反転させた陰像からなるインク透過部分が形成されている。転写面25aを印刷媒体の表面に押し付けると、インク透過部分からインクが滲み出して印刷文字が印刷媒体に転写される。なおインク寿命を延ばすため、転写部材25と接する位置に、インクを貯蔵したインクタンクを配置し、転写部材25にインクを供給するような構成も可能である。
(印刷動作およびスタンプの自動復帰動作)
次に、図3はスタンプ装置1の動きを示す説明図であり、(a)はその待機状態を示し、(b)および(c)はそれぞれスタンプ2が印刷媒体に押し付けられた押圧状態を示している。なお、これらの図においては、スライダ4を、輪郭が破線の斜線部分によって示してある。
図3(a)に示す待機状態では、スライダ4は復帰用引張りコイルばね6によって装置フレーム52の後側支持板56に押し付けられた後退位置4Aに保持されている。スライダ4に搭載されているスタンプ取付台3は、引張りコイルばね35によってスライダ4の前側腕部43に押し付けられており、当該スタンプ取付台3に取り付けられているスタンプ2は待機位置2Aにある。この状態では、スタンプ取付台3の後側腕部34と、スライダ4の後側腕部44には隙間aが形成されている。
この状態において、ステッピングモータ51を駆動してスライダ4を前方にスライドさせると、スライダ4が位置検出器58によって検出される。位置検出器58による検出時点から、ステッピングモータ51の駆動ステップ数によりスライダ4の前方へのスライド量が管理される。スライダ4が前進すると、そこに搭載されているスタンプ取付台3も一体となって前進する。したがって、スタンプ2もスライダ4と一体となって前進する。
図3(b)に示すように、ステッピングモータ51を予め定めたステップ数だけ駆動するとスライダ4が前進位置4Bに至る。ここで、スライダ4が前進位置4Bに至る直前の時点でスタンプ2の転写面25aが、印刷位置を規定しているもので、小切手読取装置などの媒体処理装置において搬送経路を形成する媒体ガイド面7に位置している印刷媒体8の表面に当たるように設定されている。すなわち、媒体ガイド面7、印刷媒体8が存在しない場合には、スタンプ2は想像線2aで示す位置まで前進するように設定されている。スタンプ2が印刷媒体8の表面に当った後は、スタンプ2の前進が阻止されるので、スタンプ2が取り付けられているスタンプ取付台3は、スライダ4と一体となって前進することができない。
この結果、スライダ4の前進に伴って、スタンプ取付台3は、引張りコイルばね35を伸長させながらスライダ4に対して相対的に後方にスライドし、その前側腕部33がスライダ4の前側ストッパ43から間隔b1だけ離れた状態になる。したがって、スライダ4が前進位置4Aに至った時点では、スタンプ取付台3に取り付けたスタンプ2は引張りコイルばね35のばね力による一定の押圧力で印刷媒体8の表面に押し付けられた押圧位置2Bに位置決めされた状態になる。この状態で、媒体ガイド面7に沿って移動する印刷媒体8の表面に印刷が行われる。
ここで、スライダ駆動機構5によるスライダ4の前進位置4Bが前後にずれた場合について説明する。例えば、スライダ4の前進位置が図3(b)に示す前進位置4Bに対して前方に距離b2だけずれた場合には、図3(c)に示すように、スライダ4の前進位置が前方にずれた分(距離b2)だけ、スタンプ取付台3がスライダ4に対して後方に相対的にスライドした状態で、スタンプ2が印刷媒体8の表面に押し付けられた状態になる。すなわち、媒体ガイド面7、印刷媒体8が存在しない場合には、スタンプ2は想像線2bで示す位置まで前進し、図3(b)に示す想像線2aの位置よりも距離b2だけ前方になるので、スタンプ取付台3は距離b2だけ多くスライダ4に対して後退する。しかしながら、この場合においても、スタンプ2は引張りコイルばね35のばね力による一定の押圧力で印刷媒体の表面に押し付けられる。
逆に、スライダ4の前進位置4Bが後方にずれた場合においては、スライダ4に対するスタンプ取付台3の後方へのスライド量が少なくなるだけであり、この場合においても、スタンプ2は引張りコイルばね35のばね力による一定の押圧力で印刷媒体8の表面に押し付けられる。
このように、本例では、スタンプ取付台3がスライダ4に対して間隔aだけ後方に相対的にスライド可能となっている。したがって、スライダ4の前進位置4Bの前後のずれが、スライダ4に対するスタンプ取付台3の後方への相対的なスライドによって吸収され、当該スタンプ取付台3上のスタンプ2は引張りコイルばね35のばね力によって常に一定の押圧力で印刷媒体8の表面に押し付けられる。
次に、本例のスタンプ装置1においては、スライダ4が復帰用引張りコイルばね6によって常に、その後退位置4Aに向けて引張られている。したがって、スライダ4が後退位置4Aから前進位置4Bに移動している途中、スライダ4が前進位置4Bに保持されている時などにおいて、ステッピングモータ51への給電が遮断された場合には、スライダ4がその位置に止まってしまうことなく、後退位置4Aに引き戻される。すなわち、復帰用引張りコイルばね6のばね力によって、スライダ4は、その後側腕部44が装置フレーム52の後側支持板56に当る後退位置4Aまで引き戻され、図3(a)に示す状態に自動的に復帰する。
したがって、印刷途中で電源が遮断された場合でも、スタンプ2の転写面25aが印刷媒体8に押し付けられたまま放置されることを回避できる。媒体ガイド面7などがインクで汚れてしまうことを防止できる。さらには、故障時などにおいて、スタンプ2を待機位置に押し戻す作業が不要になる。
(その他の実施の形態)
上記の例では、スライダ4をスライドさせるための駆動源としてステッピングモータ51を用いている。動作速度が遅くてもよい場合等には、ステッピングモータ以外のモータを用いることができる。また、プランジャを用いてもよい。
また、上記の例は、スタンプ押圧力を一定にするために、スタンプ2をスタンプ取付台3に取り付けた構造としてあるが、スタンプ押圧力のばらつきが問題とならない場合などにおいては、スタンプ2をスライダ4に直接に搭載した構造を採用することも可能である。
なお、上記の例では、引張りコイルばね35によってスタンプ取付台3をスライダ4に対して後方に移動しないように保持している。この代わり、スタンプ取付台3の後端を、圧縮状態のばね部材、あるいは、圧縮変形可能な弾性変形部材によって支持し、スタンプ2が印刷媒体8に押し付けられてスタンプ取付台3が後方に押されると、ばね部材あるいは弾性変形部材が圧縮してスタンプ2を一定の押圧力で印刷媒体8に押し付けるようにしてもよい。
(スタンプ装置を備えた媒体処理装置の例)
次に、図4は上記構成のスタンプ装置を備えた媒体処理装置の一例である小切手読取装置を示す外観斜視図である。小切手処理装置101は、本体ケース102と、この上側に被せた蓋ケース103とを備えており、この内部に各部品が組み込まれた構成となっている。蓋ケース103には細幅の垂直溝からなる小切手104(印刷媒体)の搬送路105が形成されている。搬送路105は上から見た場合に全体としてU形状をしており、直線状の上流側搬送路部分106と、これに連続する湾曲状搬送路部107と、これに連続する僅かに屈曲した下流側搬送路部分108とを備えている。
上流側搬送路部分106の上流端は広幅の垂直溝からなる小切手挿入部109に連通している。下流側搬送路部分108の下流端は、左右に分岐した分岐路110a、110bを介して、それぞれ広幅の垂直溝からなる第1および第2小切手排出部111、112に繋がっている。
読取対象の小切手104は、その表面104aの下端部分に磁気インク文字104Aが印刷されている。また、表面104aには、金額、振出人、番号、サインなどが記載されており、裏面104bには裏書き欄などが設けられている。
図5は小切手処理装置101の内部機構を示す説明図である。小切手挿入部109には、ここに積層状態で挿入された小切手104を搬送路105に1枚ずつ送り出すための繰り出しローラ113と、この繰り出しローラ113に小切手104を押し付けるための押し付け部材114とが配置されている。
小切手104を搬送路105に沿って搬送する搬送機構は、搬送モータ121と、この搬送モータ121の回転軸に取り付けた駆動プーリ122と、搬送路105に沿って配置されている搬送ローラ131〜137と、各搬送ローラ131〜137に押し付けられて連れ回りする押えローラ141〜147とを備えている。押えローラ147の回転は、伝達歯車148を介して、排出ローラ149に伝達されるようになっている。また、搬送モータ121の回転を各搬送ローラ131〜137に伝達するための無端ベルト123を備えている。
搬送ローラ131〜134は、上流側搬送路部分106における上流端、その中程の位置、および湾曲状搬送路部分107との境界位置にそれぞれ配置されている。搬送ローラ35は湾曲状搬送路部分107における下流側の位置に配置されている。搬送ローラ136は、下流側搬送路部分108における中程の位置に配置されており、搬送ローラ137は第2小切手排出部112の排出口部分に配置されている。排出ローラ149は第1小切手排出部111の排出口部分に配置されている。
搬送ローラ132、133の間には、表面画像読取手段としての表面側コンタクトイメージスキャナ152および裏面画像読取手段としての裏面側コンタクトイメージスキャナ153が配置されている。搬送ローラ133、134の間には、磁気インク文字読取用の磁気ヘッド154が配置されている。下流側搬送路部分108における搬送ローラ136の下流側にはスタンプ装置1が配置されている。スタンプ装置1は小切手104に押圧される印刷位置と、この印刷位置から後退した待機位置の間を移動可能となっている。
また、分岐路110a、110bの上流端には、不図示の駆動モータによって切り替え操作される切り替え板166が配置されている。切り替え板166は、第1、第2小切手排出部111、112に対して、搬送路105の下流端を選択的に切り替え、小切手104を選択された排出部に導くためのものである。
この構成の小切手処理装置1の処理動作の概要を説明する。例えば、操作者が上位のコンピュータシステム(図示せず)から読み取り開始指令を入力すると、繰り出しローラ113が回転すると共に押し付け部材114が移動して小切手104が繰り出しローラ113に押し付けられる。この結果、小切手104が繰り出しローラ113によって搬送路5に送り出される。また、搬送モータ121が駆動して、各搬送ローラ131〜137が回転駆動される。
搬送路5に送り出された小切手104は、搬送ローラ131〜136に順次に引き渡されながら搬送路105に沿って搬送される。搬送される小切手104の表面画像および裏面画像、並びに磁気インク文字が、それぞれ、表面側コンタクトイメージスキャナ152、裏面側コンタクトイメージスキャナ153および磁気ヘッド154によって読み取られる。
読み取られた情報は、上位のコンピュータシステムに送信される。コンピュータシステムの側において読み取られた表面画像、裏面画像、および磁気インク文字情報を処理して、読取が正常に行われたか否かを判断する。小切手104が上下逆の状態で搬送された場合には、磁気インク文字を認識できないので、読取不良であると判断される。小切手104が表裏逆の状態で搬送された場合には、磁気インク文字情報が得られないので、読取不能であると判断される。また、小切手104が折れていたり、ちぎれていたり、搬送時にスキューするなどで、磁気インク文字の一部が読取不能の場合にも読取不良であると判断される。さらに、表裏の画像情報から、小切手104が折れていたり、ちぎれていたり、搬送時にスキューするなどで、金額情報などの所定の情報が認識できない場合などにおいても読取不良であると判断される。
正常な読取であると判断された場合には、スタンプ装置1のスタンプ2Aを印刷位置(押圧位置2B)に移動する。小切手104はスタンプ装置1によって「電子決済済み」などの印刷が行われながら搬送され、切り替え板166によって第1小切手排出部111の側に排出される。
これに対して、読取不良、読取不能などの判断結果が出た場合には、切り替え板166の切り替え動作を行う。スタンプ装置1のスタンプ2は待機位置2Aに保持され、小切手104への印刷は行わない。小切手104は切り替え板166によって第2小切手排出部112に振り分けられ、そこに排出される。
なお、小切手処理装置以外の媒体処理装置に、本発明のスタンプ装置を用いることも勿論可能である。
本発明を適用したスタンプ装置の斜視図および平面図である。 図1のスタンプ装置の一部を省略して示す斜視図および平面図である。 図1のスタンプ装置の動作を示す説明図である。 図1のスタンプ装置が搭載された小切手処理装置の外観斜視図である。 図4の小切手処理装置の内部構造を示す説明図である。
符号の説明
1 スタンプ装置、2 スタンプ、2A スタンプの待機位置、2B スタンプの押圧位置、3 スタンプ取付台、4 スライダ、4A スライダの後退位置、4B スライダの前進位置、5 スライダ駆動機構、6 復帰用引張りコイルばね、7 媒体ガイド面、8 印刷媒体、21 スタンプケース、22 スタンプローラ、23 ローラ軸、24 ホルダ、25 転写部材、25a 転写面、31 取付台本体部分、32 上面、33 前側腕部、34 後側腕部、34a 後側ばね掛け、35 引張りコイルばね、41 上面部分、42 本体部分、43 前側腕部、43a 前側ばね掛け、44 後側腕部、45 スライド面、46 開口部、47 ラック、49 前側ばね掛け、50 ガイド機構、51 ステッピングモータ、52 装置フレーム、53 天板部分、53a 上面部分、54 ピニオン、55 前側支持板、56 後側支持板、57 スライドガイド軸、58 位置検出器、59 ばね掛け

Claims (9)

  1. スタンプと、
    このスタンプを、待機位置、および、当該待機位置から前方に押し出して印刷媒体の表面に押し付けるための押圧位置の間で往復移動させるための駆動機構と、
    前記スタンプを前記待機位置に復帰させる方向の付勢力を当該スタンプに常に加えている復帰用ばね部材とを有していることを特徴とするスタンプ装置。
  2. 前記スタンプが搭載されているスライダと、
    前記スタンプが前記待機位置および前記押圧位置に移動するように、前記スライダをガイドするためのスライドガイド機構とを有し、
    前記駆動機構は前記スライダをスライドさせるための駆動機構であり、
    前記復帰用ばね部材は、前記スライダを前記待機位置に向けて引張っている引張りコイルばねであることを特徴とする請求項1に記載のスタンプ装置。
  3. 前記待機位置に向かう方向に相対的にスライド可能な状態で前記スライダに搭載されているスタンプ取付台と、
    このスタンプ取付台を、前記スライダに対して相対的にスライドしないように保持している弾性部材とを有し、
    前記スタンプは前記スタンプ取付台に固定されていることを特徴とする請求項2に記載のスタンプ装置。
  4. 前記スライダは、前記スタンプ取付台のスライド範囲を規定している前側ストッパおよび後側ストッパとを備えており、
    前記弾性部材は、前記スタンプ取付台を前記前側ストッパに付勢しているばね部材であることを特徴とする請求項3に記載のスタンプ装置。
  5. 前記スライドガイド機構は、前記スライダおよび前記スタンプ取付台の双方をガイドするためのスライドガイド軸を備えており、
    前記スライダの前記前側ストッパおよび前記後側ストッパは、前記スライドガイド軸にスライド自在の状態で支持されており、
    前記スタンプ取付台は、前記スライドガイド軸における前記前側ストッパおよび前記後側ストッパの間の部位に、スライド自在の状態で支持されている前側腕部および後側腕部とを備えており、
    前記ばね部材は、前記スライダの前記前側ストッパと、前記スタンプ取付台の前記後側腕部との間に引張り状態で掛け渡した引張りコイルばねであることを特徴とする請求項4に記載のスタンプ装置。
  6. 前記駆動機構はステッピングモータから構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のうちのいずれかの項に記載のスタンプ装置。
  7. 前記復帰ばね部材による前記付勢力は、前記スライダに作用する前記駆動機構のディテントトルクおよび当該スライダの摺動負荷の合計よりも大きな値に設定されていることを特徴とする請求項6に記載のスタンプ装置。
  8. 前記スタンプは、円形外周面にスタンプ転写面が形成されている回転式のローラを備えており、
    移動する印刷媒体の表面に押圧した前記ローラが、当該印刷媒体の移動に伴って回転しながら当該印刷媒体の表面に印刷を施すようになっていることを特徴とする請求項1ないし7のうちのいずれかの項に記載のスタンプ装置。
  9. 請求項1ないし8のうちのいずれかの項に記載のスタンプ装置が搭載されていることを特徴とする媒体処理装置。
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