JP2011177371A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特別図柄の当否抽選の確率が高確率遊技状態から通常確率遊技状態に転落させるか否かの抽選を行い、前記転落時には特別遊技が実施されなくても通常確率遊技状態に移行可能な弾球遊技機において、特別図柄の変動パターンを選択する選択テーブルを決定する選択テーブル決定手段と、前記転落により選択テーブルを変更させる第1の遊技モードとするか、前記転落により前記選択テーブルを変更させない第2の遊技モードとするかを前記高確率遊技状態への移行の起因となった当り図柄に基づいて決定する遊技モード決定手段とを備えた構成とした。
【選択図】 図24
Description
前記転落抽選を行うパチンコ機においては、転落抽選で通常確率遊技状態に転落したことを演出図柄表示装置にて報知する構成のものがあれば、転落したことを報知しない構成のものもある。
前記転落したことを報知する構成のパチンコ機では、転落により遊技者が遊技の止め時を決めやすいといった利点があるが、通常確率遊技状態では新たに遊技を開始する遊技者の遊技意欲が湧かないといった問題点がある。一方、前記転落の報知を行わない構成のパチンコ機では、新たに遊技を開始する遊技者の遊技意欲を向上する利点があるが、遊技の止め時が判断できないといった問題点がある。
そこで、高確率遊技状態となったときの大当り図柄に基づいて、転落したことを報知する場合と転落したことを報知しない場合を設ける構成が提案されている(例えば特許文献1参照)。
これによれば、前記転落を報知する構成と報知しない構成との両者の前記利点を確保しつつ、両者の前記問題点を互いに補う効果を奏する。
一般にパチンコ機では、主制御装置が特別図柄の変動時間(変動パターン)を予め複数の変動パターンを備えた選択テーブルの中から決定し、演出図柄表示装置を制御するサブ制御装置が該決定された前記変動時間と同じ時間の複数の擬似図柄の演出の中より、1つの擬似図柄の演出を決定する。
前記特許文献1の構成では、転落する前および転落した後で、前記変動パターンを選択する前記選択テーブルが、高確率遊技状態を報知する大当り図柄の場合でも報知しない大当り図柄の場合であっても変わらないので、前記変動時間内における擬似図柄の演出を大きく変えることができず、報知する場合としない場合との違いにメリハリを出すことが出来ず面白みに欠ける。
例えば、転落を報知する場合、転落後、既に遊技者は転落したことを知っているのにも係らず、転落する前と同じような擬似図柄の演出が続くので遊技者は飽きてしまう。また、転落を報知する場合でも報知しない場合でも、同じような擬似図柄の演出が行われると、せっかく、転落したことを報知する状態(つまり、高確率遊技状態であることが明確に分かる状態)にも係らず、その利点が遊技者に伝わり難いといった問題が生じる。
始動口への遊技球の入球に起因して乱数値を抽出し、該抽出した乱数値に基づいて当否抽選が実施されるとともに、図柄表示装置に図柄が変動表示され、前記当否抽選の結果が当りであれば、前記図柄表示装置に当り図柄を確定表示せしめて前記結果を示し、遊技者にとって賞球の獲得に有利な特別遊技を実施する弾球遊技機であって、
前記図柄の変動時間を決める変動パターンを、選択テーブルの中から選択する変動パターン決定手段と、
前記当り図柄に応じて、前記特別遊技終了後に、遊技状態を前記当否抽選の当り確率が低い通常確率遊技状態又は前記当り確率が高い高確率遊技状態に移行するかを決定する遊技状態決定手段と、
前記高確率遊技状態から前記通常確率遊技状態に移行させるか否かの抽選を実施する転落抽選手段とを備え、該転落抽選手段により前記特別遊技が実施されなくても前記通常確率遊技状態に移行可能とされた弾球遊技機において、
前記選択テーブルを、予め準備された複数の選択テーブルから決定する選択テーブル決定手段と、
前記転落抽選手段により前記高確率遊技状態から通常確率遊技状態への遊技状態の移行が決定された場合に、前記選択テーブル決定手段によって前記選択テーブルを変更させる第1の遊技モードとするか、前記選択テーブルを変更させない第2の遊技モードとするかを前記高確率遊技状態への移行の起因となった当り図柄に基づいて決定する遊技モード決定手段と、を備えた構成とする。
また前記のように選択テーブルを変更することで変動パターンを大きく変えることができるので、遊技状態の変化を明確に表すことができる上、第1の遊技モードと第2の遊技モードとの違いも明確に表すことができ、遊技にメリハリがあり、遊技の興趣を豊かにできる。
請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記選択テーブル決定手段は、前記特別遊技終了後の選択テーブルを決定するようになし、前記特別遊技終了後の前記第1の遊技モードと前記第2の遊技モードとで異なる選択テーブルを決定する構成とする。
請求項1または2に記載の弾球遊技機において、
前記始動口は、開閉部材により開閉可能の電動役物で構成され、
前記大当り遊技終了後の遊技状態に、前記始動口の開放時間を延長する開放延長遊技状態に移行せしめる開放延長制御手段を備え、
前記開放延長遊技状態であり、かつ、前記第1の遊技モードの時には前記転落抽選手段によって通常確率遊技状態に移行させると決定された場合に、前記開放延長制御手段により前記開放延長遊技状態を終了させるようになし、
前記開放延長遊技状態であり、かつ、前記第2の遊技モードの時には前記転落抽選手段によって通常確率遊技状態に移行させると決定された場合に、前記開放延長制御手段により開放延長状態を継続させる構成とする。
また、第1の遊技モードでは、高確率遊技状態から通常確率遊技状態へ転落すると抽選確率が通常確率状態に移行するだけでなく開放延長機能も終了するが、第2の遊技モードでは、転落しても開放延長機能は終了しないので、大当り図柄に付随して付与される遊技状態の価値の差が大きくなりすぎない。
尚、開放延長制御手段は、全ての大当り遊技終了後に開放延長状態にする必要はなく、大当り遊技終了後に高確率状態に移行する場合でも開放延長状態にならない場合も設けてもよい。
請求項1または3に記載の弾球遊技機において、
前記第1の遊技モードのとき、前記転落抽選手段により前記高確率遊技状態から前記通常確率遊技状態への移行が決定され、通常確率遊技状態に移行されると、前記図柄表示装置に前記通常確率遊技状態であることを示す表示を行う遊技状態表示手段を備え、
前記遊技状態表示手段は第2の遊技モードのときには通常確率遊技状態に移行したことを示す表示を行わない構成とする。
尚、通常確率遊技状態であることを示す表示は、文字表示で行うことは勿論、文字表示に限らず、背景画像の違いなどによって示してもよい。また、高確率遊技中は、特別な報知を行うが、通常確率状態になると、前記特別な報知を行わないようにすることで示してもよい。
また第1の遊技モードでは、大当り遊技終了後の高確率遊技状態開始時点から高確率遊技状態であることを示す表示を行う構成が好適である。第2の遊技モードでは、大当り遊技終了後の遊技状態開始時点から高確率状態なのか通常確率状態なのかを演出図柄表示装置の表示では分からない構成にすること好適である。第2の遊技モードでは大当り遊技終了後に高確率遊技状態であるのに、遊技者に高確率遊技状態なのか通常確率遊技状態なのか分からなくするうえ、転落したことも分からなくすることができる。
前枠52の板ガラス61の奥には前記内枠に保持された遊技盤10(図2)が設けてある。
前枠52の下半部には上皿55と下皿63とが一体に形成してある。下皿63の右側には発射ハンドル64が設けてあり、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤10に向けて発射される。
尚、図1の39は、前枠52および前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠39に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠52を開放する。
始動口22は特別図柄(以下、単に特図という)の抽選を実行する始動口である。始動口22の電動役物は、遊技球が始動ゲート21を通過したことに起因して実行される普通図柄(以下、単に普図という)の抽選で当りとなると所定の時間(約2.6秒)開放する。そして、始動口22に遊技球が入球すると複数種類の乱数が抽出され、特図の保留記憶として記憶される。
尚、遊技盤10の遊技領域13には、多数の遊技釘が植設されている。
またセンターケース14には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83はサブ制御装置に該当する。
主制御装置80は、大入賞口25の開閉駆動する大入賞口ソレノイドを制御して大入賞口を開放作動せしめる。また特図の始動口22を開閉する普電役物ソレノイドの作動を制御する。
パチンコ機50は、始動口22への入球により特図の当否抽選を行い、特図表示装置16および演出図柄表示装置15の図柄変動を開始する。前記抽選結果が大当りであれば、各表示装置15,16に大当り図柄を確定表示して大当り遊技を実行する。尚、演出図柄表示装置15には特図表示装置16に表示される特図に対応する擬似図柄の演出を表示する。
開放延長遊技状態および時短遊技状態は、特図の当否抽選回数が100回になるまで、又は次に大当りが発生するまで遊技状態が継続される。また、開放延長および時短遊技状態は、大当り図柄グループによっては前記転落抽選で高確率遊技状態が転落となると遊技状態が解除される(例えば、大当り図柄Bグループ)。
前記選択テーブルは複数の選択テーブル(図23参照、「aテーブル」〜「gテーブル」)が設定されており、前記大当り図柄グループおよび大当り遊技終了後の遊技状態に応じて選択テーブルを変えるようにしている。このように選択テーブルを変えることで変動パターンを変化させ、遊技状態およびその変化を知らせる。
次に、初期値乱数1と同様に、初期値乱数2として「0」〜「299」までの300個の整数を繰り返し昇順に作成する。
初期値乱数1は次の大当り判定用乱数更新処理(S102)の更新初期値のカウンタとして使用され、初期値乱数2は当り判定用乱数更新処理(S103)の更新初期値のカウンタとして使用される。
リーチ判定用乱数更新処理(S106)は、「0」〜「228」の229個の整数を繰り返し作成するカウンタを構成する。
変動パターン決定用乱数更新処理(S107)は、「0」〜「1020」の1021個の整数を繰り返し作成するカウンタを構成する。
尚、図19に示す大当り図柄は特図表示装置16に表示されるが、表示は小さいため識別しにくく、遊技者は演出図柄表示装置15に表示される擬似図柄の演出を見て遊技する。
変動パターン決定用乱数は、「0」〜「1020」の1021通りで、図柄変動パターン(変動時間)を決定するものである。
各出力処理(S110)では、遊技の進行に応じて主制御装置80は、特図、普図の表示装置16,18やこれらの保留数表示装置17,19、各種ソレノイド、払出制御装置81、発射制御装置84、サブ統合装置83、演出図柄制御装置82等に対してそれぞれ出力処理を実行する。
続く、S203の処理では抽出された各種乱数が特図の保留記憶として主制御装置80のメモリに記憶される(最大4つ)。そして、特図保留表示装置17の表示制御、および演出図柄制御装置82やサブ統合制御装置83へ特図保留数のコマンドを送信する。
一方、保留記憶がなければ(S310:no)、「特別遊技処理」に移行する。
転落抽選の結果が転落であれば(S314:yes)、確変フラグに0をセットし(S315)、前記大当り判定用乱数と通常確率遊技状態の通常テーブルとを対比して大当りの当否判定を行う(S316)。大当り判定用乱数が通常テーブルに該当していれば大当りとなる。通常確率遊技状態の大当り確率は360分の1である(図17参照)。
尚、S313の転落抽選処理は、現在の遊技状態が高確率遊技状態であれば、大当り図柄に関係なく、大当りの当否判定処理ごとに必ず実行される。現在の遊技状態が高確率でなく通常確率遊技状態であれば(S312:no)、通常テーブルでの判定処理(S316)にジャンプする。
Aグループでなければ(S400:no)、大当り図柄がBグループか確認し(S402)、Bグループであれば(S402:yes)、モードバッファに2をセットする(S403)。
Bグループでなければ(S402:no)、大当り図柄がCグループか確認し(S404)、Cグループであれば(S404:yes)、モードバッファに3をセットする(S405)。
Cグループでなければ(S404:no)、大当り図柄がDグループか確認し(S406)、Dグループであれば(S406:yes)、モードバッファに4をセットする(S407)。
Dグループでなければ(S406:no)、大当り図柄がEグループか確認し(S408)、Eグループであれば(S408:yes)、モードバッファに5をセットする(S409)。
Eグループでなければ(S408:no)、大当り図柄がFグループか確認し(S410)、Fグループであれば(S410:yes)、モードバッファに6をセットする(S411)。
Fグループでなければ(S410:no)、大当り図柄がGグループか確認し(S412)、Gグループであれば(S412:yes)、モードバッファに7をセットする(S413)。
更にGグループでなければ(S412:no)、大当り図柄は残りのHグループであり、モードバッファに8をセットする(S414)。
続くS325の処理では、特図表示装置16の大当り図柄変動開始制御を行い、演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ大当り図柄の変動開始コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。変動開始コマンドには特図の変動時間、大入賞口開放遊技抽選などの各抽選結果が含まれる。
またS325の処理では、前記S314の処理で転落時には遊技状態が通常確率遊技であることを演出図柄表示装置15に表示させるためのコマンドを送信する(特許請求の範囲の遊技状態表示手段に相当)。
確変カウンタが0でなければ(S327:yes)、確変カウンタを減算する(S328)。
開放延長カウンタが0でなければ(S329:yes)、開放延長カウンタを減算する(S330)。
切換カウンタが0でなければ(S331:yes)、切換カウンタを減算する(S332)。
一方、変動時間が経過したことを確認すると(S340:yes)、確定図柄表示設定処理(S341)により特図表示装置16に特図の確定図柄を表示させ、演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ特図に対応する擬似図柄を確定表示させるようにコマンドを送信する。
そして大当り開始演出処理(S351)により演出図柄制御装置82およびサブ統合制御装置83へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
続く処理で開放延長フラグが1であり(S355:yes)、開放延長カウンタが0であれば(S356:yes)、開放延長フラグを0にセットする(S357)。
更に続く処理で切換フラグが1であり(S358:yes)、切換カウンタが0であれば(S359:yes)、切換フラグを0にセットし(S360)、「特別遊技処理」に移行する。
S501の処理で大入賞口が開放中でなければ(S501:no)、インターバル中か確認し(S502)、インターバル中でなければ(S502:no)、大当り終了演出中か確認し(S503)、大当り終了演出中でなければ(S503:no)、大当り開始演出時間が経過したか確認し(S504)、大当り開始演出時間が経過していれば(S504:yes)、S505の大入賞口開放処理で大入賞口25を開放してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S515:NO)、大入賞口25の開放処理(S517)を実行してリターンする。
続く、S523のモードバッファ参照処理では、図12に示す「モードバッファ設定処理」で設定されたモードバッファを参照する。次に高確率遊技状態に移行するか否か確認し(S524)、移行するのであれば、確変カウンタを1万回にセットし(S525)、確変フラグを1にセットする(S526)。
次に、開放延長状態に移行するか否かを確認し(S527)、移行するのであれば(S527:yes)、開放延長カウンタを100回にセットし(S528)、開放延長フラグを1にセットする(S529)。
次のモードフラグ設定処理(S532)では、モードバッファの設定内容をモードフラグとして設定し記憶する。またモードフラグ設定処理では、S526、S529で設定された確変フラグおよび開放延長フラグから状態フラグが設定される。更に、モードフラグに基づいて、選択テーブル、および高確率遊技状態から転落抽選手段によって転落が決定されて通常確率遊技状態に移行した場合に選択テーブルを変更する遊技モードとするか、通常確率遊技状態に移行しても選択テーブルを変更させない遊技モードとするかが設定される(特許請求の範囲に記載の選択テーブル決定手段、遊技モード決定手段に相当)。
尚、「特別遊技処理」において、S523〜S531の処理は特許請求の範囲に記載の遊技状態決定手段に相当する。
先ず、モードフラグが変更されたか確認し(S600)、モードフラグが変更されれば(S600:yes)、変更されたモードフラグを読み込み(S601)、続いて状態フラグ、切換フラグを読み込み(S602、S603)、読み込んだモード、状態および切換の各フラグに基づいて選択テーブルを変更する(S604)。実質的に、大当りが発生しなければモードフラグは変更されないが、状態フラグ、切換フラグは前記転落抽選や特別図柄の変動回数に応じて変更される。
例えば、図22(d)に示すように、モードフラグ1、状態フラグ3、切換フラグ1の状態ではaテーブルが選択され、この状態から、状態フラグ2、切換フラグ0に変更されると、aテーブルからgテーブルに変更される。その後、状態フラグ0に変更されてもgテーブルとなる。
モードフラグ1、状態フラグ3、切換フラグ1でaテーブルの状態から、状態フラグ1に変更されてもaテーブルは変らず、状態フラグ0、切換フラグ0に変更されると、aテーブルからgテーブルに変更される。
また、モードフラグ2、状態フラグ3、切換フラグ1の状態ではbテーブルが選択され、この状態から、状態フラグ2、切換フラグ0に変更されると、bテーブルからeテーブルに変更される。その後、状態フラグ0に変更されるとgテーブルに変更される。
モードフラグ2、状態フラグ3、切換フラグ1でbテーブルの状態から、状態フラグ0に変更されるとbテーブルからcテーブルに変更され、更に、切換フラグ0に変更されると、gテーブルに変更される。
図24(a)に示すように、特図の変動回数が100回に至り開放延長が終了すると、gテーブルに変更される(図のハ)。その後、転落抽選により高確率から通常確率に転落しても(図のロ)、gテーブルのままである。
(b)に示すように、開放延長の終了前に高確率から通常確率へ転落しても選択テーブルは変更されず(図のロ)、開放延長の終了時に(図のハ)にaテーブルからgテーブルに変更される。
また、大当り図柄Aグループは、前記したように高確率であるが、大当り遊技が終了しても移行される遊技状態が通常確率なのか高確率なのは演出図柄表示装置15にて表示されない。
図24(c)に示すように、開放延長が終了すると、eテーブルに変更される(図のハ)。その後、高確率から通常確率に転落すると(図のロ)、gテーブルへ変更される。
(d)に示すように、特図の変動が100回に至る前に高確率から通常確率へ転落すると、これに伴い開放延長も終了して、cテーブルへ変更され(図のロ)、特図の変動が100回に至った時には(図のハ)cテーブルからgテーブルに変更される。
図25(a)に示すように、特図の変動回数が100回に至ると、gテーブルに変更される(図のハ)。その後、高確率から通常確率に転落しても(図のロ)、gテーブルのままである。
(b)に示すように、特図の変動が100回に至る前に高確率から通常確率へ転落しても選択テーブルは変更されず(図のロ)、特図の変動が100回に至ると(図のハ)にdテーブルからgテーブルに変更される。
また、大当り図柄Cグループは、前記したように高確率であるが、大当り遊技が終了しても移行される遊技状態が通常確率なのか高確率なのは演出図柄表示装置にて表示されない。
図25(c)に示すように、特図の変動が100回となってもテーブルが変更されず(図のハ)、その後、高確率から通常確率に転落すると(図のロ)、gテーブルへ変更される。
(d)に示すように、特図の変動が100回に至る前に高確率から通常確率へ転落すると、cテーブルへ変更され(図のロ)、特図の変動が100回に至ると(図のハ)cテーブルからgテーブルに変更される。
特図の変動が100回に至ると(図のハ)aテーブルからgテーブルに変更される。これによればxの時点で現遊技者も新たな遊技者も高確率か通常確率かの遊技状態を判断できない(図27参照)。
特図の変動が100回に至ると(図のハ)fテーブルからgテーブルに変更される。これによればzの時点で現遊技者は通常確率であると判断できるが、新たな遊技者では遊技状態を判断できない(図27参照、尚、図27において、fテーブル→gテーブルへの変更では現遊技者は遊技を止めている可能性が高いので判断を空欄とした。)。
特図の変動が100回に至ると(図のハ)gテーブルに変更される。これによればxの時点で現遊技者も新たな遊技者も高確率か通常確率かの遊技状態を判断できない(図27参照)。
特図の変動が100回に至ると(図のハ)gテーブルに変更される。これによればzの時点で現遊技者は通常確率であると判断できるが、新たな遊技者では遊技状態を判断できない(図27参照)
また大当り図柄Cグループと大当り図柄Gグループも、AグループとEグループと同様に、大当り遊技終了後の遊技状態が判別し難い。
従って大当り遊技終了後、遊技状態が判断できない場合、遊技者は、大当り図柄Aグループと大当り図柄Eグループのどちらかの状態、またはCグループとGグループのどちらの状態であるのか緊張感を持って遊技することになる。
また、仮に特図から大当り図柄A、Cグループで大当りしたことが分かったとしても、転落したことは分からないので、同じように緊張感を持って遊技することになる。
更に、現在が高確率なのか通常確率なのか判断できない(大当り図柄A、C、E、Gグループ)と、高確率であっても遊技を止める人がいる。これにより新たに遊技を始める新たな遊技者はもしかして高確率なのではないかと思い、遊技意欲を湧かせることができる。しかし、遊技の止め時が判断できないといった欠点もある。
また大当り図柄B、D、F、Hグループでは、大当り遊技終了後に、どちらの遊技状態に移行するかを遊技者に報知し、大当り図柄B、Dグループは転落したことも報知するので、これらによれば遊技を継続するか止めるかの判断が容易で、大当り図柄A、C、E、Gグループの欠点を軽減できる。
このように選択テーブルを変更することで変動パターンを大きく変えることができ、遊技状態の変化を明確に表すことができる上、第1の遊技モードと第2の遊技モードとの違いを明確に表すことができ、遊技にメリハリがあり、遊技の興趣を豊かにできる。
また、第1の遊技モードでは、転落時に通常確率に移行するだけでなく開放延長も終了するが、第2の遊技モードでは、転落しても開放延長は終了しないので、大当り図柄に付随して付与される遊技状態の価値の差が大きくなりすぎない。
15 演出図柄表示装置
16 特別図柄表示装置
22 始動口(普通電動役物)
50 パチンコ機(弾球遊技機)
80 主制御装置(変動パターン決定手段、遊技状態決定手段、転落抽選手段、選択テーブル決定手段、遊技モード決定手段、遊技状態表示手段)
82 演出図柄制御装置(サブ制御装置、)
Claims (4)
- 始動口への遊技球の入球に起因して乱数値を抽出し、該抽出した乱数値に基づいて当否抽選が実施されるとともに、図柄表示装置に図柄が変動表示され、前記当否抽選の結果が当りであれば、前記図柄表示装置に当り図柄を確定表示せしめて前記結果を示し、遊技者にとって賞球の獲得に有利な特別遊技を実施する弾球遊技機であって、
前記図柄の変動時間を決める変動パターンを、選択テーブルの中から選択する変動パターン決定手段と、
前記当り図柄に応じて、前記特別遊技終了後に、遊技状態を前記当否抽選の当り確率が低い通常確率遊技状態又は前記当り確率が高い高確率遊技状態に移行するかを決定する遊技状態決定手段と、
前記高確率遊技状態から前記通常確率遊技状態に移行させるか否かの抽選を実施する転落抽選手段とを備え、該転落抽選手段により前記特別遊技が実施されなくても前記通常確率遊技状態に移行可能とされた弾球遊技機において、
前記選択テーブルを、予め準備された複数の選択テーブルから決定する選択テーブル決定手段と、
前記転落抽選手段により前記高確率遊技状態から通常確率遊技状態への遊技状態の移行が決定された場合に、前記選択テーブル決定手段によって前記選択テーブルを変更させる第1の遊技モードとするか、前記選択テーブルを変更させない第2の遊技モードとするかを前記高確率遊技状態への移行の起因となった当り図柄に基づいて決定する遊技モード決定手段と、を備えたことを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記選択テーブル決定手段は、前記特別遊技終了後の選択テーブルを決定するようになし、前記特別遊技終了後の前記第1の遊技モードと前記第2の遊技モードとで異なる選択テーブルを決定する構成とした弾球遊技機。 - 請求項1または2に記載の弾球遊技機において、
前記始動口は、開閉部材により開閉可能の電動役物で構成され、
前記大当り遊技終了後の遊技状態に、前記始動口の開放時間を延長する開放延長遊技状態に移行せしめる開放延長制御手段を備え、
前記開放延長遊技状態であり、かつ、前記第1の遊技モードの時には前記転落抽選手段によって通常確率遊技状態に移行させると決定された場合に、前記開放延長制御手段により前記開放延長遊技状態を終了させるようになし、
前記開放延長遊技状態であり、かつ、前記第2の遊技モードの時には前記転落抽選手段によって通常確率遊技状態に移行させると決定された場合に、前記開放延長制御手段により開放延長状態を継続させる構成とした弾球遊技機。 - 請求項1または3に記載の弾球遊技機において、
前記第1の遊技モードのとき、前記転落抽選手段により前記高確率遊技状態から前記通常確率遊技状態への移行が決定され、通常確率遊技状態に移行されると、前記図柄表示装置に前記通常確率遊技状態であることを示す表示を行う遊技状態表示手段を備え、
前記遊技状態表示手段は第2の遊技モードのときには通常確率遊技状態に移行したことを示す表示を行わない構成とした弾球遊技機。
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