JP2011177072A - 根菜類収穫機 - Google Patents

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Abstract

【課題】
残葉処理装置の搬送速度を変更しても選別搬送装置の搬送速度が変わらず、作物に残る残葉部の処理制度と選別部での作物の選別精度の高い根菜類収穫機を提供する。
【解決手段】
機体フレーム1にエンジン7を設け、作物を圃場から引き抜き搬送する引抜搬送装置24を設け、引抜搬送装置24から作物を引き継いで作物の茎葉部を処理しながら搬送する残葉処理装置172を設け、残葉処理装置172から作物を引き継いで選別者が作物の選別作業を行う選別部を通過させて搬送する選別搬送装置193を設け、選別搬送装置193の搬送方向下手側を上下回動可能な構成とした根菜類収穫機において、エンジン7の駆動力を伝動する出力軸159を設け、出力軸159に残葉処理装置172と選別搬送装置193とに駆動力を伝動する伝動装置175を設けて構成する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、作物を圃場から引き抜き、茎葉部を切断し、作物に残された残葉部を処理し、選別して不要な作物を除去した後に収穫する根菜類収穫機に関するものである。
従来の根菜類収穫機としては、引抜搬送装置で圃場から作物を引き抜き、茎葉切断装置で茎葉部を切除し、残葉処理コンベアで作物に残った残葉部を除去しながら選別搬送コンベアに搬送する技術が存在する。(特許文献1)
特許第4239920号公報
しかしながら、特許文献1に記載された根菜類収穫機は、残葉処理コンベアと選別搬送コンベアとが同じ伝動機構から駆動力を受けて作動しているため、作物に残る残葉部が多い場合などに確実に残葉処理を行なうために残葉処理コンベアの搬送速度を遅くすると、選別搬送コンベアの搬送速度も連動して遅くなるため、選別搬送コンベアに滞留した作物に残葉処理コンベアから移動してくる作物が衝突して傷付いてしまい、作物の商品価値が低下するという問題がある。
上記の問題を防止するために、残葉処理コンベアの搬送速度を速くすると、残葉部が処理される前に選別搬送コンベアに搬送されてしまう作物が増加するため、後工程で残葉部を作物から作業者が手作業で除去しなければならず、作業者の労力が増大するという問題がある。
また、選別搬送コンベアの搬送速度も連動して速くなるので、選別作業者が作物の形状や傷の有無などを判別できなくなり、選別精度が低下してしまうという問題がある。
本発明は、これらの問題を解消しようとするものである。
請求項1記載の発明は、機体フレーム(1)にエンジン(7)を設け、作物を圃場から引き抜き搬送する引抜搬送装置(24)を設け、該引抜搬送装置(24)から作物を引き継いで作物の茎葉部を処理しながら搬送する残葉処理装置(172)を設け、該残葉処理装置(172)から作物を引き継いで選別者が作物の選別作業を行う選別部を通過させて搬送する選別搬送装置(193)を設け、該選別搬送装置(193)の搬送方向下手側を上下回動可能な構成とした根菜類収穫機において、前記エンジン(7)の駆動力を伝動する出力軸(159)を設け、該出力軸(159)に前記残葉処理装置(172)と選別搬送装置(193)とに駆動力を伝動する伝動装置(175)を設けたことを特徴とする根菜類収穫機とした。
請求項2記載の発明は、前記出力軸(159)に伝動装置(175)の出力回転体(160)を装着し、前記残葉処理装置(172)に該出力回転体(160)よりも大径又は小径の残葉処理入力回転体(157)を設け、該残葉処理入力回転体(157)と出力回転体(160)とに伝動無端帯(161)を巻回し、前記残葉処理入力回転体(157)を出力軸(159)に装着可能に構成し、該残葉処理入力回転体(157)と出力回転体(160)とを入換可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機とした。
請求項3記載の発明は、前記伝動装置(175)から選別搬送装置(193)に駆動力を伝動する選別伝動回転体(177)を設け、前記選別搬送装置(193)の搬送方向上手側に張圧部材(178)を介して第1選別従動回転体(179)を搬送方向上手側と下手側とに移動可能に設け、搬送方向下手側に第2選別従動回転体(184)を設け、該選別伝動回転体(177)と第1選別従動回転体(179)と第2選別従動回転体(184)とに選別伝動無端帯(185)を無端状に巻回したことを特徴とする請求項1または2記載の根菜類収穫機とした。
請求項4記載の発明は、前記選別搬送無端帯(185)を一対設け、該一対の選別搬送無端帯(185,185)の間隔部に複数の棒体(189)を等間隔毎に設けて選別搬送コンベア(193)を構成し、前記一対の選別搬送無端帯(185,185)の巻回域内から選別搬送無端帯(185,185)を張圧する複数の張圧回転体(192,192)を設け、該張圧回転体(192,192)の間隔部に選別搬送無端帯(185,185)を上方から押圧する押圧回転体(191,191)を設けたことを特徴とする請求項1または3記載の根菜類収穫機とした。
請求項1記載の発明の効果は、エンジン(7)の駆動力を伝動装置(175)から残葉処理装置(172)と選別搬送装置(193)に伝動する構成としたことにより、残葉処理装置(172)の搬送速度と選別搬送装置(193)の搬送速度を各々変速することができ、残葉処理装置(172)の速度を減速しても選別搬送装置(193)上に作物が停滞することが防止されるので、残葉処理装置(172)から選別搬送装置(193)に移動する作物が選別搬送装置(193)上の作物に衝突して傷付くことが防止され、作物の商品価値が向上する。
また、残葉処理装置(172)の搬送速度を速くしても選別搬送装置(193)の搬送速度が変わらないことにより、選別作業者が搬送される作物の形状や傷の有無を確認することができるので、収穫に適さない作物が回収されることがなく、選別精度が向上する。
そして、残葉処理装置(172)で作物から残葉部を確実に除去して選別搬送装置(193)に移動させることができるので、作業者が手作業で残葉部を除去する作業が省略され、作業者の労力が軽減される。
請求項2記載の発明の効果は、請求項1記載の発明の効果に加えて、出力回転体(160)とこの出力回転体(160)よりも大径又は小径の残葉処理入力回転体(157)とを交換可能に構成したことにより、伝動回転体(160)と残葉処理入力回転体(157)とを入れ換えて残葉処理装置(172)の搬送速度を変更することができるので、作物の種類や残葉部の残り易さなどの作業条件の変化に柔軟に対応することができる。
請求項3記載の発明の効果は、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、搬送方向下手側が上下回動自在な選別搬送装置(193)の搬送方向上手側に第1選別従動回転体(179)を搬送方向上手側と下手側とに移動可能に設けたことにより、選別搬送装置(193)の搬送方向下手側を上下回動させる際に選別搬送無端帯(185)に弛みが生じることを防止できるので、別搬送装置(193)の搬送速度が一定に保たれるため選別作業者が作物を視認しやすく、選別精度が向上する。
請求項4記載の発明の効果は、請求項1または3に記載の発明の効果に加えて、選別搬送装置(193)を一対の選別搬送無端帯(185,185)の間隔部に複数の棒体(189)を等間隔を空けて構成したことにより、棒体(189)の間隔部から作物に付着していた泥土や夾雑物を圃場に落下させることができるので、作物の形状や傷等の有無を作業者が目視で確認しやすくなり、選別精度が向上する。
また、一対の選別搬送無端帯(185,185)を巻回域内から張圧する張圧回転体(192,192)を設け、この張圧回転体(192,192)の間隔部に選別搬送無端帯(185,185)を上方から押圧する押圧回転体(191,191)を設けたことにより、選別搬送装置(185,185)に凹部と凸部を交互に形成されるので、搬送方向上手側に向かって逆流する作物をこの凸部で受け止めることができ、落下の衝撃で作物が傷付くことが防止されて作物の商品価値が維持される。
さらに、作物が落下を繰り返して選別搬送装置(193)に留まり続けることを防止でき、作業能率が向上する。
そして、凹部に入り込んだ作物が凹部を転がる際に作物に付着した泥土が圃場に落下するので、選別作業者は作物の全体を手に取ることなく目視でき、収穫に適さない作物が回収されることがなく、選別精度が向上する。
根菜類収穫機の側面図 根菜類収穫機の平面図 茎葉切断部の側面図 茎葉切断部の平面図 茎葉切断部の肩揃え装置の要部平面図 (a) 肩揃え装置の搬送体の平面図 (b) 肩揃え装置の搬送体の側面図 (c) 肩揃え装置の搬送体の正面図 エンジンから選別搬送部への伝動機構図 選別搬送部の要部背面図 選別搬送部の要部平面図 収容部の要部平面図 収容部の要部側面図 別実施例の選別搬送部の要部背面図
本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図11に示すように、実施例の一つとして示す根菜類収穫機の一種である人参収穫機は、機体を走行させる走行部Aと、操縦者が搭乗する操縦部Bと、機体左右一側で圃場から人参を引き抜いて機体後上側に搬送する収穫部Cと、該収穫部Cから人参を引き継いで機体後方に搬送しながら茎葉部を切断する茎葉切断部Dと、茎葉切断部Dから落下する人参を受けて人参に残った茎葉部を処理した後に人参を機体左右一側から左右他側へと搬送し、搬送中の人参を補助作業者が選別する選別搬送部Eと、該選別搬送部Eから排出される人参を収容する収容部Fとから構成される。
なお、本件においては、平面図において、機体の進行方向に対して左側を機体左右一側、機体の進行方向に対して右側を機体左右他側と称する。以下、各部の詳細を具体的に記載する。
まず、走行部Aの構成について説明する。
図1、図2で示すように、機体フレーム1の下方に機体前部側の左右駆動スプロケット2,2と機体後部側の左右従動輪3,3と、該左右駆動スプロケット2,2と左右従動輪3,3との間に取り付けた複数の転輪4,4…の周りに左右ベルト5,5を巻き掛けて左右のクローラ6L,6Rを構成する。そして、該左右クローラ6L,6Rの左右駆動スプロケット2,2を、エンジン7の動力が伝動されるミッションケース8から左右両側に延出させた左右ドライブシャフト9,9に取り付け、一定の左右間隔を設けて左右クローラ6L,6Rを該機体フレーム1に取り付ける。
次に、操縦部Bの構成について説明する。
図1、図2で示すように、前記機体フレーム1の右側上部に操縦部フレーム10を取り付け、該操縦部フレーム10には操縦座席11を取り付けると共に、機体前側に操縦パネル12を取り付ける。そして、該操縦パネル12に機体の前後進及び走行速度を切り換える変速操作レバー13を取り付けると共に、機体の左右旋回操作及び収穫部Cの作業高さを操作する昇降操作レバー14を取り付ける。
上記構成により、変速操作レバー13や昇降操作レバー14のような、1本で複数の操作を行える操縦部材を設けることによって、機体の操縦が容易になるため操縦者の作業を軽減することができる。
次に、収穫部Cの構成について説明する。
図1、図2で示すように、左右引抜フレーム15,15の機体前側に左右従動プーリ16,16を回転自在に装着し、機体後側に左右駆動プーリ17,17を装着し、該左右従動プーリ16,16と左右駆動プーリ17,17との間に人参を引き抜き機体後部へと搬送する左右挟持搬送ベルト18,18を巻き掛けると共に、複数のテンションローラ19…によって該左右挟持搬送ベルト18,18を張圧し、左右挟持搬送ベルト18,18の機体内側面を互いに圧接させて人参の引抜搬送経路Rを構成する。そして、前記機体フレーム1の上方に左右横軸21を回動支点として上下方向に回動自在な回動フレーム20を取り付け、該回動フレーム20の後端部に前記左右駆動プーリ17,17に駆動力を伝動する伝動ケース22を、回動支点Xを中心として上下回動自在に取り付ける。また、前記機体フレーム1と回動フレーム20とを昇降シリンダ23で連結し、該昇降シリンダ23を操縦部Bで操作可能に取り付けて引抜搬送装置24を構成する。
また、該引抜搬送装置24の前方に人参の茎葉部を引き起こす縦引起し装置25を設け、該縦引起し装置25が引起した茎葉部を掬い上げる横引起し装置26を設けると共に、該横引起し装置26の前部に設ける分草杆27を設ける。さらに、正逆転自在な駆動モータ29を作動させると上下伸縮する伸縮ロッド30の下端部に、引抜搬送装置24の下り過ぎを防止する回転自在なゲージ輪31を設け、前記エンジン7の駆動力で回転するシャフト32の回転によって振動する振動フレーム33を設け、該振動フレーム33に、人参の左右の土を振動によって解す左右振動ソイラ34,34を設ける。
そして、前記引抜搬送通路Rの下方に引抜搬送装置24で搬送中の人参の下部のひげ根を切断するひげ根切断装置35を取り付けて、収穫部Cを構成する。
上記構成により、機体前側に分草杆27を備える横引起し装置26と、縦引起し装置25を設けることにより、圃場に倒伏した人参の茎葉を分草杆27で起こしてから、縦引起し装置25と横引起し装置26とで掻き上げながら人参の収穫作業をすることができ、収穫する人参の視認性が向上するので引き抜き位置が合わせやすく、作物の抜き残しが減少するため作業後に人手で抜き残された人参を引き抜く必要が無く、作業能率が向上すると共に作業者の労力が軽減される。
また、人参に振動フレーム33や左右振動ソイラ34,34等が接触して傷つくことを防止できるので、人参の商品価値が向上する。
そして、上下伸縮する伸縮ロッド30の下端部にゲージ輪31を設けたことにより、ゲージ輪31を圃場面に接地させるとそれ以上引抜搬送装置24が下降しなくなるので、操縦者の操縦ミスや予期せぬ地面の凹凸によって引抜搬送装置24の下端部が圃場面に接触して破損することが防止される。
そして、機体フレーム9と左右横軸21を回動支点として上下方向に回動自在な回動フレーム20とを昇降シリンダ23で連結し、昇降シリンダ23を操縦部Bの昇降操作レバー14を操作することによって伸縮させる構成としたことによって、昇降操作レバー14の操作により収穫部C全体の上下高さを調節することができるので、収穫部Cの引抜搬送始端部の位置を上下方向に調節しするとともに圃場に植生する人参の適切な引き抜き高さに合わせて引抜搬送始端部の位置調節を行え、人参の抜き残しが防止されるので作業能率が向上する。
また、旋回時に収穫部Cを上昇させておくと、収穫部Cの下端部が圃場に接触しにくくなるため、旋回動作がスムーズに行われて作業能率が向上する。
さらに、引抜搬送装置24の搬送経路の下方にひげ根切断装置35を設けたことにより、収穫作業の後工程や収穫後の洗浄、選別作業の前にひげ根を取り除く作業が省略されるので、作業能率が向上すると共に、作業者の労力が軽減される。
次に、茎葉切断部Dについて説明する。
図1〜図6で示すように、前記伝動ケース22に駆動力を伝道する左右の伝動軸36,36を取り付け、該左右の伝動軸36,36の上部に左右伝動ケース37,37を取り付けると共に、該左右の伝動ケース37,37内に複数のギアを噛み合わせて構成する左右の第1ギアユニット38,38を機体前側に向かって取り付ける。また、前記伝動ケース22内部の左右の伝動軸36,36に左右の第2ギアユニット39,39を機体後側に向かって取り付け、該左右の第2ギアユニット39,39の後端部に左右の第1出力軸40,40を機体上方に向けて軸着する。
そして、前記の左右第1ギアユニット38,38の前端部に左右の第2出力軸41,41を機体下方に向けて軸着し、該左右の第2出力軸41,41に左右の位置揃え駆動スプロケット42,42を軸着する。さらに、前記左右伝動ケース37,37の前下部に側面視L字型の左右の位置揃えフレーム43,43を取り付け、該位置揃えフレーム43,43に機体左右方向の孔部44,44を形成し、該孔部44,44に左右の位置揃え従動スプロケット45,45を軸着した左右回転軸46,46を取り付ける。また、該位置揃え従動スプロケット45,45と位置揃え駆動スプロケット42,42との前後間で且つ位置揃え駆動スプロケット42,42よりも機体内側位置に左右の位置揃えテンションスプロケット47,47を回転自在に取り付ける。さらに、該位置揃えテンションスプロケット47,47と位置揃え駆動スプロケット42,42と位置揃え従動スプロケット45,45とに左右の位置揃えチェーン48,48を無端状に巻回する。
なお、前記位置揃え駆動スプロケット42,42は、位置揃え従動スプロケット45,45及び位置揃えテンションスプロケット47,47よりも小径のものを用いてもよい。
そして、前記伝動ケース37,37に左右の受け板49,49を前後方向に位置調節可能に取り付け、該受け板49,49と位置揃えフレーム43,43との間に、前記位置揃え従動スプロケット45,45を張圧して位置揃えチェーン48,48に生じる弛みを吸収させる左右の張圧バネ50,50を取り付ける。該張圧バネ50,50は、受け板49,49を前後に移動させることにより、位置揃え従動スプロケット47,47にかかる張圧力を変更することができ、人参の種類や生育状態、茎葉部の平均的な太さに応じて変更することで、様々な作業条件に対応することができる。
また、前記左右の位置揃えフレーム43,43に機体左右方向の孔部44,44を形成、該孔部44,44に位置揃え従動スプロケット45,45の回転軸46,46を貫通させて設けたことにより、位置揃え従動スプロケット45,45を左右方向に移動させて位置調節することができるので、非作業時及び茎葉部が通過中でない、あるいは径の小さい茎葉部が通過する際は、位置揃え従動スプロケット47,47は張圧バネ50,50に押圧されて前側で且つ機体内側方向に向かって押圧され、大径の茎葉部が通過する際には位置揃え従動スプロケット47,47は機体外側方向に向かって押圧される構成となり、大径の茎葉部が噛み込まれることを防止でき、噛み込まれた茎葉部を取り除く必要が無く作業能率が向上する。
加えて、位置揃え装置54L,54Rの搬送始端側から搬送終端側までの左右間隔が、大径の茎葉部が通過して負荷がかかったときのみ略直線状となるので、それ以外の場合には位置揃え装置の左右間隔を搬送始端側から搬送終端側に向かって広がる構成となり、位置揃え装置54L,54Rの左右間隔を通過する人参が左右方向にふらつくことを防止でき、人参の茎葉部の切断位置揃えが適正に行なわれる。
さらに、大径の茎葉部が位置揃え装置54L,54Rの左右間を通過できず、人参の茎葉部の切断位置が上がり過ぎ、根部に茎葉部が残ることを防止でき、後処理でこの茎葉部を取り除く作業が不要となり、作業能率が向上すると共に、人参が持ち上げられ過ぎ、根部を後述する茎葉切断装置61に切断されてしまうことを防止できるので、人参が傷付くことが無く、商品価値が向上する。
そして、前記位置揃えチェーン48,48を構成する複数のリンク48a…に、位置揃えチェーン48,48の上部と下部と茎葉部の接触面を覆う正面視コの字型のガイドカバー51…を取り付け、位置揃えガイド体52を構成する。
なお、図6(a)〜(c)で示すように、該ガイドカバー51…は、平面視において前後一側方を凸状のR部51a、前後他側方を凹状のR部51bを形成し、茎葉部との接触面に前後他側方に、後続のガイドカバー51の前後一側方の凸状のR部51a上に向かって突出する突出部51cを形成する。直線部では前方のガイドカバー51の凹状のR部51bに後続のガイドカバー51の凸状のR部51aが入り込み、この後続の凸状のR部を前方の突出部51cが覆うことによって、ガイドカバー51同士の間隔部を覆うことができるので、ガイドカバー51同士の間隔部に人参の茎葉部が噛み込まれることが防止され、機体を停止させて噛み込まれた茎葉部を取り除く必要が無く、作業能率が向上する。
また、ガイドカバー51は凸状のR部51aと凹状のR部51bを有し、リンク48aに1つずつ取り付けられていることにより、ガイドカバー51同士は干渉し合うことが無く位置揃えチェーン48,48の移動に追従することができるので、位置揃え装置54L,54Rの移動がスムーズになり、作業能率が向上する。
加えて、位置揃えチェーン48,48が円弧軌跡で移動する際、突出部51cを有することにより、ガイドカバー51同士の間に大きな間隔部が生じないため、この間隔部に人参の茎葉部が噛み込まれることを防止でき、機体を停止させて噛み込まれた茎葉部を取り除く必要が無く、作業能率が向上する。
なお、位置揃えガイド体52は、複数のガイドカバー51…ではなく、位置揃えチェーン48の上面と下面と茎葉部との接触面を覆う、断面形状コの字型としてもよい。
そして、前記位置揃えチェーン48,48の巻回域内で且つ位置揃え従動スプロケット45,45と位置揃えテンションスプロケット47,47との間に、位置揃えチェーン48,48を巻回域内から茎葉部接触面に向かって押圧する左右のテンションプレート53L,53Rを機体左右方向に位置調節自在に取り付けることにより、左右の位置揃え装置54L,54Rが引抜搬送装置24の搬送方向後側の下方位置に構成される。
該テンションプレート53L,53Rは、前記伝動ケース37,37に長穴を形成して取付軸53a,53aをボルト等着脱可能な部材で位置調節に取り付け、該取付軸53a,53aの端部に板体53b,53bを溶着して構成する。
なお、テンションプレート53L,53Rは、左右の位置揃え装置54L,54Rに略平行位置に設けてもよいが、機体外側の位置揃え装置53Rの前側にテンションプレート52Rを設ける場合、機体内側の位置揃え装置53Lのテンションプレート52Lは位置揃え装置53Rのテンションプレート52Rよりも機体後側に設けると、大径の茎葉部が位置揃え装置54L,54Rの左右間を通過する際、テンションプレート52Lまたはテンションプレート52Rの無い側に位置揃えチェーン48及び位置揃えガイド体52が移動するので、人参の茎葉部の径が大きくても位置揃え装置54L,54Rに噛み込まれることを防止でき、機体を停止させて噛み込まれた茎葉部を取り除く必要がなく、作業能率が向上する。
加えて、テンションプレート53L,53Rの張力は、前記張圧バネ50,50の張力よりも弱く設定すると、大径の茎葉部が通過して負荷がかかると位置揃えチェーン48,48が適正な位置まで撓んで退避することができ、54L,54Rに噛み込まれることを防止でき、機体を停止させて噛み込まれた茎葉部を取り除く必要がなく、作業能率が向上する。
そして、前記位置揃え駆動スプロケット42,42の近傍で且つ位置揃えガイド体52,52の外側位置で伝動ケース37,37に長穴を形成し、この長穴に位置揃えガイド体52,52の表面に付着した茎葉部の切れ端や泥等を落とす左右のスクレーパ55,55を位置揃えガイド体52,52の軌跡に沿って位置調節時際に取り付ける。
なお、スクレーパ55,55は、後下り傾斜姿勢で配置することにより、茎葉部の切れ端や泥を下方に落下させやすくなる。
そして、前記左右第1ギアユニット38,38の位置揃え装置54L,54Rの後方位置に左右の切断刃回転軸56,56を軸着し、該切断刃回転軸56,56に左右のベアリング57,57を回転自在に取り付ける。そして、前記左右のベアリング57,57に左右の支持プレート59,59を取り付け、該支持プレート59,59に左右の茎葉切断刃60,60を取り付けて、茎葉切断装置61が構成される。
また、前記左右第1出力軸40,40に左右茎葉搬送駆動プーリ62,62を軸着し、前記左右第1ギアユニット38,38よりも機体前側で且つ位置揃え装置54L,54Rの上方に左右茎葉搬送従動プーリ63,63を回転自在に取り付ける。そして、該左右茎葉搬送駆動プーリ62,62と左右茎葉搬送従動プーリ63,63とに左右排葉搬送ベルト64,64を無端状に巻回することによって、前記引抜搬送装置24から人参の茎葉部を引き継いで機体後方に排出する排葉搬送装置65が、前記左右の伝動ケース37,37の上部外周で且つ引抜搬送装置24の搬送終端部側の下方に構成される。
さらに、前記左右第1出力軸40,40の上端部に左右残葉搬送駆動プーリ66,66を軸着し、前記伝動ケース37,37の上方に左右残葉搬送従動プーリ67,67を回転自在に取り付けるとともに、該左右残葉搬送駆動プーリ66,66と左右残葉搬送従動プーリ67,67との前後間に複数の左右の残葉搬送テンションプーリ68,68…を取り付ける。そして、前記左右残葉搬送駆動プーリ66,66と左右残葉搬送従動プーリ67,67と左右残葉搬送テンションプーリ68,68…とに左右残葉搬送ベルト69,69を無端状に巻回することによって、茎葉の上部を挟持して機体後方に搬送する残葉搬送装置70が、前記排葉搬送装置65の上方に構成される。
上記排葉搬送装置65と残葉搬送装置70の終端部から茎葉切断装置61によって切断された茎葉を圃場に排出する排葉シュータ71を設けて、茎葉切断部Dを構成する。
上記構成により、左右の位置揃え駆動スプロケット42,42が、茎葉部が通過する位置揃え装置54L,54Rの左右間隔部から離間する位置に配置されることにより、位置揃え駆動スプロケット42,42や第2出力軸41,41に茎葉部が絡み付いて位置揃え装置54L,54Rを停止させてしまうことを防止できるので、収穫作業が中断されず、作業能率が向上する。
また、位置揃え駆動スプロケット42,42を位置揃え従動スプロケット45,45及び位置揃えテンションスプロケット47,47よりも小径としたことにより、位置揃え駆動スプロケット42,42がいっそう位置揃え装置54L,54Rの左右間隔部から離間するので、位置揃え駆動スプロケット42,42や第2出力軸41,41に茎葉部が絡み付くことをいっそう防止でき、作業能率がさらに向上する。
そして、位置揃え従動スプロケット45,45を張圧する左右の張圧バネ50,50を設けたことにより、位置揃え装置54L,54Rに茎葉部が接触する際に左右の位置揃えチェーン48,48に生じる弛みを吸収させることができ、位置揃えチェーン48,48がすぐに張り状態に戻るため、径の異なる茎葉部が連続して通過するときでも位置揃え装置54L,54Rが確実に人参の茎葉部を受けることができ、人参の茎葉部の切断位置が適正に揃えられて茎葉部が適正に切断され、後工程で茎葉部を除去する必要が無く、作業能率が向上する。
また、左右の受け板49,49を前後方向に移動させることで張圧バネ50,50の張力が調節されることにより、人参の生育状況や品種による茎葉部の径の差異、あるいは天候や土質等、作業場所の作業条件に合わせて張力を適正に変更できるので、人参の茎葉切断位置の位置揃えを適正に行い茎葉部を確実に切断することにより、後工程で人参に残る茎葉部を取り除く必要がなくなり、作業能率が向上する。
さらに、左右の位置揃えフレーム43,43に機体左右方向の孔部44,44を形成し、この孔部44,44に位置揃え従動スプロケット45,45を軸着した回転軸46,46を移動自在に設けたことにより、負荷がかからない状態では、張圧バネ50,50に張圧された位置揃え従動スプロケット45,45は茎葉部の搬送経路寄りに移動するので、小径の茎葉部が通過する際に位置揃え装置54L,54Rが茎葉部を受けて人参の茎葉部の切断位置を適正に揃えることができ、後工程で人参に残る茎葉部を取り除く必要がなくなり、作業能率が向上する。
また、大径の茎葉部が通過する際、左右の位置揃え装置54L,54Rに大きな負荷がかかると、位置揃え従動スプロケット45,45は孔部44,44に沿って茎葉部の移動経路から離間する方向に移動するので、位置揃え装置54L,54Rの前側の左右間隔が広くなり、茎葉部が位置揃え装置54L,54Rの間隔部に噛み込まれることを防止でき、機体を止めて噛み込まれた茎葉部を取り除く必要が無く、作業能率が向上する。
なお、人参の茎葉部が須らく大径であることが収穫作業前にわかっている場合には、位置揃え従動スプロケット45,45を左右の位置揃え装置54L,54Rの左右間から離間する方向に移動させ、位置揃え装置54L,54Rの搬送方向上手側の左右間隔を広くしておくと、位置揃え装置54L,54Rが茎葉部を噛み込むことを防止でき、噛み込んだ茎葉部を取り除く作業が必要なく、作業能率が向上する。
そして、位置揃えチェーン48,48を構成する複数のリンク48a…毎にガイドカバー51…を取り付けて位置揃えガイド体52を構成したことにより、任意の箇所のガイドカバー51を自在に着脱できるので、一部のガイドカバー51が損傷しても、新しいガイドカバー51に取り替えるだけで適正な位置揃え性能が維持され、茎葉部が適正に切断されるので、作業能率が向上する。
また、位置揃えガイド体52全体を取り替える必要がないので、コストダウンを図ることができる。
さらに、ガイドカバー51の着脱は、工具を必要とせず手作業で行なえるので、交換作業を容易に行なうことができる。
そして、ガイドカバー51が位置揃えチェーン48の上面と下面と茎葉部との接触面を覆う正面視コの字形状としたことにより、ガイドカバー51と位置揃えチェーン48との間に空間部が生じないので、ガイドカバー51と位置揃えチェーン48との間で茎葉部を挟み込んでしまい、人参が適正な切断位置に揃えられず茎葉部が切り残されることを防止でき、後工程で茎葉部を除去する作業が必要なく、作業能率が向上するとともに、人参の根部が切断されることを防止でき、人参の商品価値が向上する。
また、ガイドカバー51に凸上のR部51aと凹状のR部51bとを形成し、後続のガイドカバー51の凸状のR部51aを前側のガイドカバー51の凹状のR部51bに近接させて位置揃えチェーン48に取り付けることにより、位置揃えチェーン48が位置揃え従動スプロケット45などの周囲を円弧軌道で移動する際、ガイドカバー51…は追従して移動できるので、位置揃え装置54L,54Rは一定の周速で動作するため、茎葉部を受けて人参の茎葉部の切断位置を適正に揃えることができ、人参に残る茎葉部が減り、後工程で残葉処理を行なうことにより回収される人参に残葉部がいっそう残りにくくなり、作業者が手作業で残葉部を取り除く作業が省略され、作業者の労力が軽減される。
さらに、凸状のR部51a上に向かって突出する突出部51cを設けたことにより、位置揃えチェーン48が位置揃え従動スプロケット45などの周囲を円弧軌道で移動する際、ガイドカバー51…同士の前後間に生じる空間部をこの突出部51cが覆うため、ガイドカバー51…同士の前後間の空間部で茎葉部を挟み込んでしまい、人参が適正な切断位置に揃えられず茎葉部が切り残されることを防止でき、後工程で茎葉部を除去する作業が必要なく、作業能率が向上するとともに、人参の根部が切断されることを防止でき、人参の商品価値が向上する。
そして、位置揃えチェーン48,48の巻回域内に左右のテンションプレート53L,53Rを設けたことにより、位置揃えチェーン48,48を巻回域内から押圧するため、大径の茎葉部が通過する際、テンションプレート53Lまたはテンションプレート53Rが押圧していない部分の位置揃えチェーン48,48は位置揃え駆動スプロケット42,42の方向へ退避できるので、茎葉部が位置揃え装置54L,54Rの左右間に噛み込まれることが無く、機体を止めて噛み込まれた茎葉部を取り除く必要が無く、作業能率が向上する。
また、位置揃え駆動スプロケット42,42の外周を移動する位置揃えガイド体52,52に付着した茎葉部の破片や泥等の夾雑物を擦り落とす左右のスクレーパ55,55を設けたことによって、茎葉部の移動経路から離れて位置で位置揃えガイド体52,52に付着した夾雑物を除去することができるので、茎葉部の破片が位置揃え装置54L,54Rの各部に絡み付くことが防止され、機体を止めて絡み付いた茎葉部の破片を取り除く必要が無く作業能率が向上すると共に、泥の塊が人参の根部を傷つけることが防止され、人参の商品価値が向上する。
さらに、スクレーパ55,55は長穴に沿って取り付け位置を変更することができるので、収穫作業を行う圃場の人参の茎葉部の径の平均に合わせて最適な位置にスクレーパ55,55を設定し、確実に茎葉部の破片や泥等の夾雑物を位置揃えガイド体52,52から除去することにより、上記の効果がさらに向上する。
そして、茎葉切断装置61で人参から切断された排葉(切断された茎葉部)を圃場に排出する排葉シュータ71が、既掘り側(人参を収穫し終えた側)に茎葉を排出するように下方傾斜姿勢に設けられていることによって、排出された茎葉が未掘り側(人参を収穫していない側)の人参の上に落下し、排葉が左右挟持搬送ベルト19,19や左右従動プーリ17,17等に絡み付いて収穫部Cを停止させて収穫作業を妨げることが防止できるので、作業能率が向上すると共に、人参の上に落下した排葉が収穫する人参の視認性を妨げることを防止できる。
次に、選別搬送部Eについて説明する。
図1、図2及び図7〜図9で示すように、前記茎葉切断装置61の下方に前後の処理フレーム150f,150rを設け、該前後の処理フレーム150f,150rの機体外側(左右一側)の前後間に従動処理ローラ151を回転自在に取り付ける。また、前記処理フレーム150f,150rの機体内側(左右他側)の前後間で且つ従動処理ローラ151よりも下方位置に駆動処理ローラ152を回転自在に取り付ける。そして、該従動処理ローラ151と駆動処理ローラ152とにゴムやウレタン等の弾性体で構成する残葉処理ベルト153を無端状に巻回する。
また、前記従動処理ローラ151の従動回転軸154に処理従動スプロケット155を軸着し、前記駆動処理ローラ152の駆動回転軸156に処理駆動スプロケット157をボルト等の固定部材158を介して着脱自在に取り付ける。さらに、該処理従動スプロケット155と処理駆動スプロケット157の左右間で且つ下方に前記エンジン7の駆動力を伝動する機体前後方向の伝動軸159を配置し、該伝動軸159の後端部に駆動スプロケット160をボルト等の固定部材158を介して着脱自在に取り付ける。
前記処理駆動スプロケット157は駆動スプロケット160よりも小径に構成し、処理駆動スプロケット157を伝動軸159に、駆動スプロケット160を駆動回転軸156に交換して軸着できる構成とする。具体的には、伝動軸159と駆動回転軸156を同径で構成し、処理駆動スプロケット157と駆動スプロケット160に伝動軸159及び駆動回転軸156に軸着可能な孔部を形成しておく。
そして、前記処理従動スプロケット155と処理駆動スプロケット157と駆動スプロケット160に残葉処理チェーン161を無端状に巻回して、残葉処理伝動機構162を構成する。該残葉処理チェーン161は、前記後の処理フレーム150rに回転自在に設けたテンションスプロケット163等を巻回域外周面から接触させて弛みが生じることを防止する。
さらに、前記従動回転軸154の後部に軸着する軸受164と、該従動回転軸154の後端部に軸着する下側スパーギア165と、該下側スパーギア165と勘合する上側スパーギア166と、該上側スパーギア166に軸着する伝動軸167と、該伝動軸167に軸着する軸受164と第1ベベルギア168と、該第1ベベルギア168と噛み合う第2ベベルギア169とを内装する伝動ギアケース170を設ける。そして、該第2ベベルギア169に前記残葉処理ベルト153と共に人参に残る残葉部を挟み込んで引きちぎる残葉処理ローラ171の基部を軸着し、該残葉処理ローラ171の端部を機体左右一側から左右他側に向かう傾斜姿勢で残葉処理ベルト153の上面から極僅か(2mm以上5mm未満)に上方に離間させて設けることにより、残葉処理コンベア172が構成される。
なお、該残葉処理コンベア172は、機体左右一側から左右他側に向けて2〜5度上方傾斜した状態で配置する。
この傾斜姿勢により、落下した人参は残葉処理ベルト153の駆動と残葉処理コンベア172の傾斜により下手側に移動するので、残葉処理コンベア172上に人参が停滞することが防止され、停止した人参を手作業で動かす必要がなく、作業能率が向上する。また、残葉処理コンベア172が若干(約2〜5度)傾斜して配置されていることにより、機体が圃場の状態等により機体左右一側方向に傾斜しても残葉処理コンベア172は地面に対して略水平状態となるに留まるので、人参が残葉処理コンベア172上に停滞したり、残葉処理コンベア172の搬送方向とは逆方向に移動することがなく、こうした人参を手作業で搬送経路に戻す必要がなく、作業能率が向上する。
そして、前記駆動スプロケット160の後方に第2駆動スプロケット160aを軸着し、前記前後の処理フレーム150f,150rの機体外側(左右一側)の前後間で且つ第2駆動スプロケット160aの上方に該第2駆動スプロケット160aよりも大径の伝動スプロケット173を設ける。その上で、該伝動スプロケット173と第2駆動スプロケット160aとに伝動チェーン174を無端状に巻回することにより、残葉処理コンベア172と後述する選別搬送コンベア193にエンジン7の駆動力を伝動する伝動装置175が構成される。
上記第2駆動スプロケット160aは駆動スプロケット160と同径に構成し、駆動スプロケット160の代わりに処理駆動スプロケット157と位置を入れ換えることができるものである。
さらに、前記前側の残葉処理フレーム150fよりも機体前側に前後の第1選別搬送フレーム180f,180rを機体左右方向に略水平姿勢で設け、前記伝動スプロケット173の伝動軸176を該後側の第1残葉処理フレーム180rを貫通させて前側の第1残葉処理フレーム180fの内側面に接触するまで延出させる。そして、該伝動軸176に前後の選別駆動スプロケット177,177を前後方向に間隔を空けて軸着し、前記前後の第1選別搬送フレーム180f,179rの機体左右一側(機体外側)端部の近傍に機体左右方向に伸縮可能な、前後の第1選別搬送フレーム180f,180rの前後間に固定した支持体178aと左右方向に摺動自在な摺動体178bとをテンションスプリング178cで連結して構成したテンション機構178を前後一対設け、該前後のテンション機構178,178の摺動体178b,178bと連動して機体左右方向に移動する前後の第1選別従動スプロケット179,179を回転自在に設ける。
また、前記前後の第1選別搬送フレーム180f,180rの機体左右他側端部に前後の第2選別搬送フレーム181f,181rを上下回動自在に設け、該前後の第2選別搬送フレーム181f,181rと前後の第1選別搬送フレーム180f,180rとの連結部に回動軸182を前後方向に亘って設け、該回動軸182に前後のアイドルローラ183,183を前後間隔を空けて回転自在に装着する。さらに、前記前後の第2選別搬送フレーム181f,181rの機体左右他側端部の近傍に前後の第2選別従動スプロケット184,184を回転自在で且つ機体左右方向に移動しないように配置する。
その上で、前記前後の選別駆動スプロケット177,177と第1選別従動スプロケット179,179と第2選別従動スプロケット184,184とアイドルローラ183,183とに前後の選別搬送チェーン185,185を無端状に巻回する。そして、該選別搬送チェーン185,185の巻回域外周で且つ前後の選別駆動スプロケット177,177よりも機体左右一側寄りに第1テンションスプロケット186,186を回転自在に配置し、前後の選別駆動スプロケット177,177よりも機体左右他側寄りに第2テンションスプロケット187,187を回転自在に配置すると共に、前後のアイドルローラ183,183の近傍で且つ前後の第1選別搬送フレーム180f,180r側に上下から選別搬送チェーン185,185を張圧する前後の第3テンションスプロケット188,188,188,188を回転自在に配置する。
さらに、前記前後の選別搬送チェーン185,185の前後間に亘って複数の棒体189…を機体左右方向に等間隔を空けて取り付ける。そして、前記前後の第2選別搬送フレーム181f,181rに前後の選別搬送チェーン185,185の上方を覆う前後のチェーンカバー190,190をそれぞれ設け、該前後のチェーンカバー190,190の内側で且つ前後の選別搬送チェーン185,185の巻回域外周に選別搬送チェーン185,185を上方から押圧する回転自在な前後の上側アイドルローラ191,191…を左右方向に等間隔を空けて設け、前記前後の選別搬送チェーン185,185の巻回域内周で且つ前後の第2選別搬送フレーム181f,181rに前後の選別搬送チェーン185,185を上方に向かって張圧する前後の下側アイドルローラ192,192…を前記上側アイドルローラ191,191…同士の左右間に等間隔を空けて回転自在に配置し、選別搬送コンベア193が構成される。該選別搬送コンベア193は、上記の通り複数の棒体189…を機体左右方向に等間隔を空けて取り付けたことにより、スラットコンベアとして構成される。
なお、前後の第1選別搬送フレーム180f,180rの搬送方向上手側の端部は少なくとも引抜搬送装置24の人参の搬送経路よりも機体外側寄りに配置し、前後の第2搬送フレーム181f,181rの搬送方向下手側の端部は機体フレーム1から機体外側に突出させて配置する。
該前後の上側アイドルローラ191,191…と前後の下側アイドルローラ192,192…とで前後の選別搬送チェーン185,185を上下交互に押圧することにより、前後の選別搬送チェーン185,185に凹部と凸部が交互に形成される。
さらに、該選別搬送コンベア193の下方で且つ第2選別搬送フレーム181f,181rの前後間に亘って連結支持プレート194を設け、該連結支持プレート194と機体フレーム1との間に選別搬送コンベア193の搬送方向下手側(機体左右他側)を上下方向に回動させる昇降シリンダ195を昇降自在に設ける。そして、前記機体フレーム1の機体左右他側の後部で且つ選別搬送コンベア193よりも機体後側に、前記選別搬送コンベア193で搬送中の人参の選別作業や後述するコンテナ92aや袋状収容体92bの移動や設置を行なう補助作業者が搭乗する搭乗ステップ196を配置し、該搭乗ステップ196上で且つ選別搬送コンベア193の前後のアイドルローラ183,183を配置した近傍位置に補助作業座席197を配置する。そして、該補助作業座席197よりも機体前側で且つ選別搬送コンベア193の後部側の下方に前記昇降シリンダ195を伸縮操作する足踏み式の操作ペダル198aを設けると共に、前記後側の第2選別搬送フレーム181rの後部で且つ補助作業座席197の近傍位置に手動操作で前記昇降シリンダ195を伸縮操作するスイッチやレバー、ボタン等による伸縮コントローラ198bを設ける。
さらに、前記第2選別搬送フレーム181f,181rの機体左右他側端部に選別搬送コンベア193の上下回動と共に上下動する前後の支持アーム83,83の基部を上下回動自在に設け、該支持アーム83,83の端部に後述する袋状収容体92bの上部を開口状態で吊り下げる前後の吊下げハンガー84,84を取り付けることにより、選別搬送部Eが構成される。
上記構成により、残葉処理ベルト153と残葉処理ローラ171で茎葉切断装置61で切り残された人参の残葉を挟んで引きちぎることができるので、収穫作業後に人手で残葉を切除する作業が省略され、作業能率が向上する。
また、残葉処理コンベア172を構成する残葉処理ベルト153をゴムやウレタン等の弾性体で構成したことによって、茎葉切断装置61で茎葉部を切除されて人参が落下する際の衝撃を残葉処理ベルト153が緩和するので、落下の衝撃で人参が傷付くことが防止され、人参の商品価値が向上する。
そして、残葉処理ベルト153と残葉処理ローラ171とを僅かに上下間隔を空けて設けたことにより、茎葉切断装置61で殆ど茎葉部を切断できない事態に陥っていても、残葉部が残葉処理ベルト153と残葉処理ローラ171との上下間隔部に進入することができるので、確実に残葉部が引きちぎられ、作業者が人参に残った残葉部を処理する必要が無くなり、作業者の労力が軽減される。
また、駆動スプロケット160と、駆動スプロケット160よりも小径である処理駆動スプロケット157の取付位置を互いに入れ換え可能な構成としたことにより、駆動スプロケット160を伝動軸159に取り付けると共に処理駆動スプロケット157を駆動回転軸156に取り付けると残葉処理コンベア172の搬送速度を速くすることができ、駆動スプロケット160を駆動回転軸156に取り付けると共に処理駆動スプロケット157を回転軸159に取り付けると残葉処理コンベア172の搬送速度を遅くすることができるので、人参に残る残葉部が少ないときは搬送速度を速くして残葉処理コンベア172から選別搬送コンベア193に人参を速く移動させることができ、作業能率が向上する。
さらに、人参に残る残葉部が多い場合は、残葉処理コンベア172の搬送速度を遅くすると残葉処理ローラ171に人参が接触しやすく、残葉部が確実に取り除かれるので、作業者が手作業で残葉部を取り除く作業が不要となり、作業者の労力が軽減される。
また、エンジン7の駆動力を残葉処理コンベア172と選別搬送コンベア193に伝動する伝動装置175を構成したことにより、残葉処理コンベア172と選別搬送コンベア193の駆動入力を別々にすることができるので、残葉処理コンベア172と選別搬送コンベア193の駆動入力部に負荷がかかりにくく、耐久性が向上する。
しかも、残葉処理コンベア172と選別搬送コンベア193の駆動入力が別々であることにより、駆動スプロケット160と処理駆動スプロケット157とを入れ換えて残葉処理コンベア172の搬送速度をしても、選別搬送コンベア193の搬送速度は変わらないので、人参に残る残葉部を確実に処理する際に残葉処理コンベア172の搬送速度を遅くしても、選別搬送コンベア193に人参が滞留し、残葉処理コンベア172から引き継がれる人参と衝突して傷付くことが防止され、人参の商品価値が向上する。
逆に、残葉処理コンベア172の搬送速度を速くしても選別搬送コンベア193の搬送速度は変わらないため、選別作業者は人参の形状に異常がないか、傷や腐った部分は無いかを目視確認することができるので、収穫に適さない人参を収穫作業段階で取り除くことができ、後工程の洗浄作業や選別作業、梱包作業等の作業能率が向上する。
また、前後の第1選別従動スプロケット179,179を前後のテンション機構178,178に取り付け、搬送方向上手側及び下手側に移動自在に構成したことにより、選別搬送コンベア193の搬送方向下手側を上下回動させた際に前後の選別搬送チェーン185,185に弛みが生じることを防止できるので、搬送方向下手側を上下回動させる際に選別搬送コンベア193の搬送速度が大きく乱れることが防止される。
逆に、前後の選別搬送チェーン185,185に異常な張力がかかっても、テンション機構178,178により前後の第1選別従動スプロケット179,179が搬送方向下手側に移動して前後の選別搬送チェーン185,185にかかる張力を弱めるため、前後の選別搬送チェーン185,185が切れる等の破損が防止される。
また、選別搬送コンベア193の搬送方向上手側端部を引抜搬送装置24の人参の搬送経路よりも機体外側としたことにより、茎葉部が搬送途中でちぎれて落下してくる人参を受けて機体左右一側から左右他側にまで搬送することができるので、機体フレーム1や圃場に人参が落下することが防止され、作業者が落下した人参を拾い集める作業が省略されて作業者の労力が軽減されると共に、落下の衝撃で人参が傷付くことが防止され、人参の商品価値が維持される。
そして、前後の選別搬送チェーン185,185の前後間に亘って複数の棒体189…を機体左右方向に等間隔を空けて取り付け、選別搬送コンベア193をスラットコンベアとして構成したことにより、人参に付着している泥土や人参と共に搬送されて来た茎葉部の切れ端等を圃場に落下させながら搬送することができるので、選別作業者が人参の形状や傷の有無等収穫に適するか否かを目視で判別しやすくなり、人参の選別精度が向上する。
さらに、選別搬送チェーン185,185を上方から押圧する前後の上側アイドルローラ191,191…と、前後の選別搬送チェーン185,185を上方に向かって張圧する前後の下側アイドルローラ192,192…を左右間に等間隔を空けて交互に回転自在に配置したことにより、選別搬送コンベア193に凹部と凸部とが交互に形成されるので、選別搬送コンベア193の搬送方向下手側を上方に回動させて後上り傾斜姿勢としても、凸部が転げ落ちてくる人参を受け止めるため、人参が選別搬送コンベア193を逆流することが防止され、作業能率が向上する。加えて、落下の衝撃で人参が傷付くことが防止され、人参の商品価値が維持される。
また、搬送途中の人参を凹部で転がらせることができるので、人参に付着した泥土がいっそう圃場に落下しやすくなり、選別作業者が人参の形状や傷の有無等収穫に適するか否かをいっそう目視で判別しやすくなり、人参の選別精度が向上する。
さらに、選別搬送コンベア193の後方に補助作業者が搭乗する搭乗ステップ196を配置したことにより、補助作業者は走行する機体に搭乗して移動することができるので、機体の後を追って補助作業者が自力で移動する必要が無く、労力が大幅に軽減される。
そして、補助作業者が着座する補助作業座席197を搭乗ステップ196上に配置したことにより、補助作業者は補助作業座席197に着座して選別作業等を行うことができるので、立ったままの作業よりも疲れにくく、作業能率が向上すると共に作業者の労力が軽減される。
また、補助作業座席197の前側近傍に昇降シリンダ195を伸縮操作する足踏み式の操作ペダル198aを設けたことにより、選別作業者は補助作業座席に座ったまま袋状収容体92bの人参の収容量の増加に合わせて選別搬送コンベア193の搬送方向下手側を上下回動させることができるので、作業能率が向上する。
しかも、選別作業者は両手を人参の選別作業に使うことができるので、人参の選別精度と作業能率が共に向上する。
さらに、補助作業座席197の前側近傍で且つ後側の第2選別搬送フレーム181rの後部に昇降シリンダ195を伸縮操作する手動式の伸縮コントローラ198bを設けたことにより、選別作業者は袋状の収容体92bの人参の収容量の増加に合わせて微細に選別搬送コンベア193の搬送方向下手側の上下回動する距離を操作できるので、選別搬送コンベア193の搬送終端部から排出される人参が落下の衝撃で傷付くことがいっそう防止され、人参の商品価値が向上する。
なお、足踏み式の操作ペダル198aと手動式の伸縮コントローラ198bとは両方設けておくと、選別作業者は作業状況に合わせて使い易い方を操作することができるので、いっそう作業能率が向上する。
次に、収容部Fについて説明する。
図1、図2及び図10、図11で示すように、前記選別搬送コンベア193の下方で且つ機体フレーム1の機体左右他側の後側に前後一対の支持プレート89,89を機体左右方向に取り付け、該前後支持プレート89,89の機体外側端部に載置部フレーム90を、左右方向の回動軸90aを回動支点として機体左右方向に回動自在に取り付ける。そして、該載置部フレーム90の後下部に上下回動軸91を設け、該上下回動軸91の上部に収容容器92のうちコンテナ92aを積載する、あるいは前記前後吊下げハンガー84,84に吊り下げられるフレキシブルコンテナ等の袋状収容体92bの底部を載置支持する載置台93を上下回動自在に取り付ける。
また、前記載置部フレーム90の後側の左右他側端部に後側支持プレート94を設け、前記上下回動軸91の左右他側端部に回動プレート95の下端部を機体前後方向に回動自在に軸着するとともに、該回動プレート95の上部と後側支持プレート94の上部との間に伸縮自在な伸縮ロッド96を取り付ける。さらに、該伸縮ロッド96の機体後側の端部に伸縮ロッド96を伸縮させる操作ハンドル97を取り付けるとともに、前記載置台93の左右両側及び後側に収容容器92の落下を防止する落下防止板98を取り付けることによって、収容部Fが構成される。
なお、伸縮ロッド96は一方の棒材の表面に螺子溝を刻み、他方の中空の棒材の内面に螺子溝を刻み、互いの棒体の螺子溝を合わせて操作ハンドル97で回転させて伸縮する構成としているが、電動や油圧、空圧等で伸縮する載置台シリンダに置き換えてるとともに操作ハンドル97をスイッチやレバーに置き換えてもよい。
上記のように収容部Fを構成したことによって、収穫作業中は載置台93を機体左右他側に回動してコンテナ92aや袋状収容体92b等の収容容器92を載置し、作業終了後は機体左右一側方向に載置台93を回動させて畳んでおくことができるので、機体の左右幅がコンパクトになり、機体を軽トラック等の搬送手段に載置しやすくできると共に、倉庫等の収容場所にスペースをとり過ぎることなく収容することができる。
また、操作ハンドル97を操作して伸縮ロッド96を伸縮させ、載置台93を上下に回動させられるため、載置台93を下方に傾斜させて人参を満載した袋状収容体92bを下方に移動させた後、機体を後進させることによって袋状収容体92bを圃場に移動させることができるので、操縦者や補助作業者の労力が軽減されると共に作業能率が向上する。
なお、収容部Hの載置部フレーム90を前後逆方向に取り付け、他の構成部品を上記構成例とは前後方向反対向きに設けることによって、載置台93を機体後側に下方傾斜させ、人参を満載した袋状収容体92bを下方に移動させた後、機体を前進させることによって袋状収容体92bを圃場に移動させることができるので、操縦者や補助作業者の労力が軽減されると共に、機体を後進させる必要がなくなるのでいっそう作業能率が向上する。
以下、本件人参の収穫機の別実施例を説明する。
図12で示すように、前後の選別搬送チェーン185,185を選別駆動スプロケット177,177と第2選別従動スプロケット184,184とアイドルローラ183,183とに無端状に巻回する。そして、伝動スプロケット173の伝動軸176に第1中継スプロケット199を軸着し、該中継スプロケット199よりも上方で且つ機体左右一側に第2中継スプロケット200を軸着した伝動軸201を選別搬送コンベア172の下方を通過して後側の第1選別搬送フレーム180rを貫通させて前側の第1選別搬送フレーム180f内面に接触するまで延出させる。該第1中継スプロケット199と第2中継スプロケット200とに中継伝動チェーン210を無端状に巻回する。
また、該伝動軸201に前後の回収伝動スプロケット202,202を軸着すると共に、該回収伝動スプロケット202,202とテンション装置178,178に設けた第1選別従動スプロケット179,179とに回収チェーン203,203を前後にそれぞれ無端状に巻回して引抜搬送装置24から落下してくる人参を受けて選別搬送コンベア193に移動させる回収搬送コンベア204を構成してもよい。
上記構成のように、機体左右一側端部で引抜搬送装置24から落下する人参を受けて回収搬送コンベア204で機体左右他側へと搬送し、該回収搬送コンベア204から人参を選別搬送コンベア193に引き継ぐ構成とし、選別搬送コンベア193に駆動力を伝動する伝動軸176と回収搬送コンベア204に駆動力を伝動する伝動軸201とを分けたことにより、選別搬送コンベア193の駆動力入力部の負荷が大幅に軽減されるので、耐久力が向上する。
また、前後の選別搬送チェーン185,185が短くなり、巻回する範囲が簡単になるので、機体の組み立てやメンテナンスが容易になる。
7 エンジン
24 引抜搬送装置
157 処理駆動スプロケット(残葉処理入力回転体)
159 伝動軸(出力軸)
160 駆動スプロケット(出力回転体)
161 残葉処理チェーン(伝動無端帯)
172 残葉処理コンベア(残葉処理装置)
175 伝動装置
177 選別駆動スプロケット(選別伝動回転体)
179 第1選別従動スプロケット(第1選別従動回転体)
184 第2選別従動スプロケット(第2選別従動回転体)
185 選別伝動チェーン(選別伝動無端帯)
191 上側アイドルローラ(押圧回転体)
192 下側アイドルローラ(張圧回転体)
193 選別搬送コンベア(選別搬送装置)

Claims (4)

  1. 機体フレーム(1)にエンジン(7)を設け、作物を圃場から引き抜き搬送する引抜搬送装置(24)を設け、該引抜搬送装置(24)から作物を引き継いで作物の茎葉部を処理しながら搬送する残葉処理装置(172)を設け、該残葉処理装置(172)から作物を引き継いで選別者が作物の選別作業を行う選別部を通過させて搬送する選別搬送装置(193)を設け、該選別搬送装置(193)の搬送方向下手側を上下回動可能な構成とした根菜類収穫機において、前記エンジン(7)の駆動力を伝動する出力軸(159)を設け、該出力軸(159)に前記残葉処理装置(172)と選別搬送装置(193)とに駆動力を伝動する伝動装置(175)を設けたことを特徴とする根菜類収穫機。
  2. 前記出力軸(159)に伝動装置(175)の出力回転体(160)を装着し、前記残葉処理装置(172)に該出力回転体(160)よりも大径又は小径の残葉処理入力回転体(157)を設け、該残葉処理入力回転体(157)と出力回転体(160)とに伝動無端帯(161)を巻回し、前記残葉処理入力回転体(157)を出力軸(159)に装着可能に構成し、該残葉処理入力回転体(157)と出力回転体(160)とを入換可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の根菜類収穫機。
  3. 前記伝動装置(175)から選別搬送装置(193)に駆動力を伝動する選別伝動回転体(177)を設け、前記選別搬送装置(193)の搬送方向上手側に張圧部材(178)を介して第1選別従動回転体(179)を搬送方向上手側と下手側とに移動可能に設け、上下回動可能な搬送方向下手側に第2選別従動回転体(184)を設け、該選別伝動回転体(177)と第1選別従動回転体(179)と第2選別従動回転体(184)とに選別伝動無端帯(185)を無端状に巻回したことを特徴とする請求項1または2記載の根菜類収穫機。
  4. 前記選別搬送無端帯(185)を一対設け、該一対の選別搬送無端帯(185,185)の間隔部に複数の棒体(189)を等間隔毎に設けて選別搬送コンベア(193)を構成し、前記一対の選別搬送無端帯(185,185)の巻回域内から選別搬送無端帯(185,185)を張圧する複数の張圧回転体(192,192)を設け、該張圧回転体(192,192)の間隔部に選別搬送無端帯(185,185)を上方から押圧する押圧回転体(191,191)を設けたことを特徴とする請求項1または3記載の根菜類収穫機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015202094A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 井関農機株式会社 根菜類収穫機

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