JP2011176765A - 変調方式識別回路及び変調方式識別方法 - Google Patents

変調方式識別回路及び変調方式識別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、復調処理を試みることなく変調方式を特定することのできる変調方式識別回路、復調装置、変調方式識別方法及び復調方法の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係る変調方式識別回路21は、入力信号の振幅確率分布を測定するAPD(Amplitude Probability Distribution)測定部31と、変調方式に対応した振幅確率分布情報を格納するデータベース部32と、APD測定部31の測定する振幅確率分布Iから得られる測定情報とデータベース部32に格納されている振幅確率分布情報Iを照合し、振幅確率分布情報Iのなかから測定情報に最も一致する振幅確率分布情報Iを選択する照合部33と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、変調方式識別回路及び変調方式識別方法に関し、特に簡易な方法で変調方式を特定するための変調方式識別回路及び変調方式識別方法に関する。
周波数の利用効率を向上するため、コグニティブ無線が注目されている。コグニティブ無線では、周波数の利用状況を把握し、その周波数の利用状況によって、変調方式を使い分ける。
コグニティブ無線において周波数の利用状況を把握するためには、その周波数帯域における変調方式を特定する必要がある。変調方式を特定する際、想定される変調方式の全てを用いて復調処理を試み、復調できたか否かによって変調方式を判定していた。
一方で、複数の受信電波のなかから目的とする電波を自動的に選別する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1の装置は、予め設定された変調方式および変調速度から周波数成分を合成しておき、受信信号の周波数帯域を走査させて、合成した周波数分布波形と一致するピークが存在するか否かを判定することで、目的とする電波を選別する。
特開2003−262670号公報
復調処理を試みるためには、復調処理を行うための回路を備えなければならなかった。特許文献1の装置を用いても、受信信号を復調する必要があるため、復調処理を行うための回路を備えなければならない。
周波数帯域における変調方式を特定する際に復調処理を行うための回路を用いると、変調方式ごとに復調回路が必要となる。このため、周波数帯域における変調方式を特定する回路が大規模化する。また、すべての変調方式で復調処理を試み、各復調処理において同期を行うと、変調方式を特定するまでに時間を要する。
そこで、本発明は、復調処理を試みることなく変調方式を特定することのできる変調方式識別回路、復調装置、変調方式識別方法及び復調方法の提供を目的とする。
無線通信においては、妨害電磁波の測定のために、APD(Amplitude Probability Distribution)すなわち振幅確率分布の測定が行われている。発明者らは、妨害電磁波の測定で用いる振幅確率分布が、変調方式ごとに異なることを発見した。この発見に基づき、本発明は、振幅確率分布を用いて変調方式を特定することを特徴とする。
具体的には、本発明に係る変調方式識別回路は、入力信号の振幅確率分布を測定するAPD(Amplitude Probability Distribution)測定部(31)と、変調方式に対応した振幅確率分布情報を格納するデータベース部(32)と、前記APD測定部の測定する振幅確率分布から得られる測定情報と前記データベース部に格納されている振幅確率分布情報を照合し、前記振幅確率分布情報のなかから前記測定情報に最も一致する振幅確率分布情報を選択する照合部(33)と、を備える。
APD測定部を備えるため、入力信号の振幅確率分布を測定することができる。データベース部に変調方式ごとの振幅確率分布情報を格納しておき、照合部が測定情報と最も一致する振幅確率分布情報を選択することで、変調方式を特定することができる。ここで、本発明に係る変調方式識別回路は、APDを用いており、復調処理を行うことなく変調方式を特定することができる。したがって、本発明に係る変調方式識別回路は、復調処理を試みることなく変調方式を特定することができる。
本発明に係る変調方式識別回路では、前記データベース部は、変調方式に対応した振幅確率分布の所定の時間確率での振幅値を、前記振幅確率分布情報として格納し、前記照合部は、前記APD測定部の測定する振幅確率分布の前記所定の時間確率での振幅値を前記測定情報として取得し、前記データベース部に格納されている前記振幅値のなかから、前記測定情報として取得した前記振幅値との前記所定の時間確率での振幅値の差が最も小さいものを選択してもよい。
本発明により、照合部は、振幅確率分布情報のなかから測定情報に最も一致する振幅確率分布情報を選択することができる。振幅確率分布の振幅値を用いるため、照合部の演算量を少なくすることができる。
本発明に係る変調方式識別回路では、前記データベース部は、変調方式に対応した振幅確率分布の所定の時間確率での振幅値を、前記振幅確率分布情報として格納し、前記照合部は、前記APD測定部の測定する振幅確率分布の前記所定の時間確率での振幅値を前記測定情報として取得し、前記データベース部に格納されている前記振幅値のなかから、前記測定情報として取得した前記振幅値との相関係数が最も1又は−1に近いものを選択してもよい。
本発明により、照合部は、振幅確率分布情報のなかから測定情報に最も一致する振幅確率分布情報を選択することができる。振幅確率分布の振幅値を用いるため、照合部の演算量を少なくすることができる。また、相関係数を用いるため、測定情報と線形関係が強い振幅確率分布情報を選択することができる。
本発明に係る変調方式識別回路では、前記データベース部は、変調方式に対応した振幅確率分布を多項式で表したときの各次数の係数を前記振幅確率分布情報として格納し、前記照合部は、前記APD測定部の測定する振幅確率分布を多項式で表したときの各次数の係数を前記測定情報として取得し、前記データベース部に格納されている前記係数のなかから、前記測定情報として取得した前記係数との差が最も小さいものを選択してもよい。
本発明により、照合部は、振幅確率分布情報のなかから測定情報に最も一致する振幅確率分布情報を選択することができる。また、振幅確率分布を多項式で表したときの各次数の係数を用いるため、照合するパラメータを少なくすることができる。
具体的には、本発明に係る復調装置は、本発明に係る変調方式識別回路(21)と、前記変調方式識別回路の選択する振幅確率分布情報に対応する変調方式を用いて、前記入力信号を復調する復調回路(22)と、を備える。
本発明に係る変調方式識別回路を備えるため、復調処理を試みることなく変調方式を特定することができる。これにより、本発明に係る復調装置は、復調処理を試みることなく変調方式を特定することができる。また、本発明に係る復調装置は、さらに復調回路を備えるため、入力信号の変調方式に対応する復調方式を用いて、入力信号を復調することができる。
具体的には、本発明に係る変調方式識別方法は、入力信号の振幅確率分布を測定するAPD(Amplitude Probability Distribution)測定手順(S101)と、変調方式に対応した振幅確率分布情報を参照し、前記APD測定手順で測定した振幅確率分布から得られる測定情報と前記振幅確率分布情報を照合し、前記振幅確率分布情報のなかから前記測定情報に最も一致する情報を選択する照合手順(S102)と、を順に有する。
APD測定手順を有するため、入力信号の振幅確率分布を測定することができる。照合手順において、変調方式ごとの振幅確率分布情報を参照し、測定情報と最も一致する振幅確率分布情報を選択することで、変調方式を特定することができる。ここで、本発明に係る変調方式識別方法は、APDを用いており、復調処理を行うことなく変調方式を特定することができる。したがって、本発明に係る変調方式識別手順は、復調処理を試みることなく変調方式を特定することができる。
本発明に係る変調方式識別方法では、前記照合手順において、前記振幅確率分布情報として振幅確率分布の所定の時間確率での振幅値を参照し、前記APD測定手順で測定した振幅確率分布の前記所定の時間確率での振幅値を前記測定情報として取得し、参照した前記振幅値のなかから、取得した前記振幅値との前記所定の時間確率での振幅値の差が最も小さいものを選択してもよい。
本発明により、照合手順において、振幅確率分布情報のなかから測定情報に最も一致する振幅確率分布情報を選択することができる。振幅確率分布の振幅値を用いるため、照合部の演算量を少なくすることができる。
本発明に係る変調方式識別方法では、前記照合手順において、前記振幅確率分布情報として振幅確率分布の所定の時間確率での振幅値を参照し、前記APD測定手順で測定した振幅確率分布の前記所定の時間確率での振幅値を前記測定情報として取得し、参照した前記振幅値のなかから、取得した前記振幅値との相関係数が最も1又は−1に近いものを選択してもよい。
本発明により、照合手順を実行することで、振幅確率分布情報のなかから測定情報に最も一致する振幅確率分布情報を選択することができる。振幅確率分布の振幅値を用いるため、照合手順における演算量を少なくすることができる。また、相関係数を用いるため、測定情報と線形関係が強い振幅確率分布情報を選択することができる。
本発明に係る変調方式識別方法では、前記照合手順において、前記振幅確率分布情報として振幅確率分布を多項式で表したときの各次数の係数を参照し、前記APD測定手順で測定した振幅確率分布を多項式で表したときの各次数の係数を前記測定情報として取得し、参照した前記係数のなかから、取得した前記係数との差が最も小さい係数を選択してもよい。
本発明により、照合手順において、振幅確率分布情報のなかから測定情報に最も一致する振幅確率分布情報を選択することができる。また、振幅確率分布を多項式で表したときの各次数の係数を用いるため、照合するパラメータを少なくすることができる。
本発明に係る復調方法は、本発明に係る変調方式識別方法と、前記照合手順において選択した振幅確率分布情報に対応する変調方式を用いて、前記入力信号を復調する復調手順(S103)と、を順に有する。
本発明に係る復調方法は、本発明に係る変調方式識別回路を備えるため、復調処理を試みることなく変調方式を特定することができる。これにより、本発明に係る復調方法は、復調処理を試みることなく変調方式を特定することができる。また、本発明に係る復調方法は、さらに復調手順を有するため、入力信号の変調方式に対応する復調方式を用いて、入力信号を復調することができる。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、復調処理を試みることなく変調方式を特定することのできる変調方式識別回路、復調装置、変調方式識別方法及び復調方法を提供することができる。
本実施形態に係る通信装置の一例を示す。 振幅確率分布情報Iの一例を示す。 本実施形態に係る復調方法の一例を示すフローチャートである。 振幅確率分布情報I及び測定情報が振幅確率分布の振幅値である場合のパラメータの一例を示す。 振幅確率分布情報I及び測定情報が振幅確率分布を多項式で表したときの各次数の係数である場合のパラメータの一例を示す。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
図1に、本実施形態に係る通信装置の一例を示す。本実施形態に係る通信装置101は、アンテナ11と、復調装置12と、を備える。アンテナ11は、無線信号Sを受信して電気信号Sを復調装置12に出力する。復調装置12は、電気信号Sの変調方式に応じた変調方式を用いて、電気信号Sを復調する。
復調装置12は、変調方式識別回路21と、復調回路22と、を備える。変調方式識別回路21は、電気信号Sの変調方式を特定する。復調回路22は、変調方式識別回路21の選択する振幅確率分布情報Iに対応する変調方式を用いて、入力信号すなわち電気信号Sを復調する。
変調方式識別回路21は、APD測定部31と、データベース部32と、照合部33と、を備える。APD測定部31は、入力信号すなわち電気信号Sの振幅確率分布Iを測定して出力する。データベース部32は、変調方式に対応した振幅確率分布情報Iを格納する。照合部33は、振幅確率分布Iと最も一致する振幅確率分布情報Iを選択することで、電気信号Sの変調方式を特定する。
図2に、振幅確率分布情報Iの一例を示す。振幅確率分布情報Iは、例えば、時間確率(%)に対する振幅値(dB)である。ここで、時間確率は、振幅確率とも呼ばれるが、本願では時間確率と呼ぶ。変調方式I−1、変調方式I−2、変調方式I−3、変調方式I−4及び変調方式I−5の振幅確率分布情報Iが示されている。変調方式I−1はπ/4シフトQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)である。変調方式I−2はQPSKである。変調方式I−3はBPSK(Binary Phase Shift Keying)である。変調方式I−4は16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)である。変調方式I−5はMSK(Minimum Shift Keying)である。参考に、AWGN(Additive White Gaussian Noise)の分布も示した。時間確率(%)に対する振幅値(dB)を読み出すことで、所定の時間確率での振幅値を取得することができる。
図2に示す振幅確率分布情報Iの試験条件は以下のとおりである。送信側の条件は、情報源が15段の擬似ランダム符号、シンボルレートが0.4kHz、1ビットあたりの信号対雑音比が40dB、変調方式I−1、変調方式I−2、変調方式I−3及び変調方式I−4のロールオフ率が0.5である。受信側の条件は、AD変換時のサンプリング周波数が16kHz、APD測定時の分解能帯域幅が1kHz、サンプルの長さが500msecである。
図2に示すように、時間確率(%)に対する振幅値(dB)は変調方式ごとに異なる。本実施形態では、振幅確率分布情報Iをレイリー分布で表示した。変調方式I−1、変調方式I−2及び変調方式I−3に示す位相変調の場合は、シンボル間の位相変化に反映された屈曲点を境に傾斜の違いが現れる。変調方式I−4に示す直交振幅変調は小さなうねりがある緩やかな曲線となる。変調方式I−5に示す周波数変調は、定包絡振幅であることから、ほぼ直線となる。このように、レイリー分布で表示することで、変調方式の識別を顕著にすることができる。
振幅確率分布情報Iは、照合部33の照合方法によって異なる。照合部33が振幅確率分布の振幅値を照合する場合、振幅確率分布情報Iは、例えば、図2に示す変調方式I−1、I−2、I−3、I−4、I−5の所定の時間確率での振幅値である。所定の時間確率は任意であるが、変調方式I−1、変調方式I−2及び変調方式I−3に屈曲点が表れる時間確率を含むことが好ましい。このような時間確率は、例えば、50%、60%、70%、80%、90%、95%である。
照合部33が振幅確率分布を多項式で表したときの各次数の係数を照合する場合、振幅確率分布情報Iは、例えば、図2に示す変調方式I−1、I−2、I−3、I−4、I−5の振幅確率分布を多項式で表した各次数の係数である。
通信装置101は、本実施形態に係る復調方法を実行する。図3は、本実施形態に係る復調方法の一例を示すフローチャートである。本実施形態に係る復調方法は、APD測定手順S101と、照合手順S102と、復調手順S103と、を順に有する。本実施形態に係る変調方式識別方法は、APD測定手順S101と、照合手順S102と、を順に有する。
APD測定手順S101では、APD測定部31が、入力信号すなわち電気信号Sの振幅確率分布Iを測定して出力する。
照合手順S102では、照合部33が、データベース部32に格納されている振幅確率分布情報Iを参照し、APD測定手順S101で測定した振幅確率分布Iから得られる測定情報と振幅確率分布情報Iを照合する。そして、照合部33が、振幅確率分布情報Iのなかから測定情報に最も一致する情報を選択する。
図4に、振幅確率分布情報I及び測定情報が振幅確率分布の振幅値である場合のパラメータの一例を示す。この場合、変調方式識別回路21は、例えば以下のように動作する。
照合部33は、データベース部32に格納されている所定の時間確率iでの振幅値Aを参照する。そして、照合部33は、APD測定部31の測定する振幅確率分布Iの所定の時間確率iでの振幅値Bを測定情報として取得する。そして、データベース部32に格納されている振幅値Aと測定情報として取得した振幅値Bとの所定の時間確率iでの振幅値の差Dを算出する。
Figure 2011176765
差Dは、複数の時間確率iについて算出する。また、差Dを、変調方式I−1、I−2、I−3、I−4、I−5ごとに算出する。そして、各変調方式I−1、I−2、I−3、I−4、I−5の振幅値Aのなかから、振幅値Bとの所定の時間確率iでの振幅値の差Dが最も小さいものを選択する。
例えば、各時間確率iの差Dの和Sを算出する。
Figure 2011176765
そして、各変調方式I−1、I−2、I−3、I−4、I−5の和Sのなかから、和Sが最小になる変調方式を選択する。これにより、振幅確率分布情報Iのなかから測定情報に最も一致する振幅確率分布情報Iを選択する。
時間確率での振幅値を振幅確率分布情報Iとすることで、APD測定部31の測定する振幅確率分布Iの振幅値をそのまま照合することができる。このため、簡易な計算により照合部33における演算量を少なくすることができる。
なお、振幅値の差Dは、振幅値Aと振幅値Bとの距離であってもよい。この場合、照合部33は、振幅値Aと振幅値Bとの距離計算を行い、各変調方式I−1、I−2、I−3、I−4、I−5の振幅値Aのなかから、距離値が最も小さいものを選択してもよい。距離計算においては、強調したい係数に重み付けを行う計算を実行してもよい。
和Sは、APD測定部31に入力される電気信号Sの振幅値の大小の影響を直接受ける。そのため、APD測定部31の出力する振幅確率分布Iの重心が一定値になるように、APD測定部31の出力する振幅確率分布Iの振幅値を移動させる補正を行ってもよい。
図4に示すように、振幅確率分布情報I及び測定情報が振幅値である場合、変調方式識別回路21は、例えば以下のように動作する。照合部33は、データベース部32に格納されている変調方式に対応した振幅確率分布の所定の時間確率iでの振幅値Aを参照する。そして、照合部33は、APD測定部31の測定する振幅確率分布Iの所定の時間確率iでの振幅値Bを測定情報として取得する。そして、照合部33は、データベース部32に格納されている振幅値Aのなかから、測定情報として取得した振幅値Bとの相関係数Rを算出する。
Figure 2011176765
ここで、Aは振幅値Aの相加平均であり、Bは振幅値Bの相加平均である。
この相関係数Rを、変調方式I−1、I−2、I−3、I−4、I−5ごとに算出する。そして、変調方式I−1、I−2、I−3、I−4、I−5の相関係数Rのなかから、相関係数Rが最も1又は−1に近いものを選択する。これにより、振幅確率分布情報Iのなかから測定情報に最も一致する振幅確率分布情報Iを選択する。
時間確率での振幅値を振幅確率分布情報Iとすることで、APD測定部31の測定する振幅確率分布Iの振幅値をそのまま照合することができる。このため、簡易な計算により照合部33における演算量を少なくすることができる。
図5に、振幅確率分布情報I及び測定情報が振幅確率分布を多項式で表したときの各次数の係数である場合のパラメータの一例を示す。振幅確率分布情報IがA(x)=a+ax+a+・・・aで表され、測定情報がB(x)=b+bx+b+・・・bで表される場合、変調方式識別回路21は、例えば以下のように動作する。
照合部33は、データベース部32に格納されている各次数jの係数aを参照する。そして、照合部33は、APD測定部31の測定する振幅確率分布Iを多項式で表したときの各次数jの係数bを測定情報として取得する。そして、照合部33は、各次数の係数の差dを算出する。
Figure 2011176765
そして、照合部33は、データベース部32に格納されている係数aのなかから、測定情報として取得した係数bとの差dが最も小さいものを選択する。例えば、差dの和Sをとる。
Figure 2011176765
この和Sを、変調方式I−1、I−2、I−3、I−4、I−5ごとに算出する。そして、和Sが最も小さい変調方式の振幅確率分布情報Iを、測定情報に最も一致する情報として選択する。これにより、振幅確率分布情報Iのなかから測定情報に最も一致する振幅確率分布情報Iを選択する。
なお、各次数の係数の差dは、係数aと係数bとの距離であってもよい。この場合、照合部33は、係数aと係数bとの距離計算を行い、各変調方式I−1、I−2、I−3、I−4、I−5の係数aのなかから、距離値が最も小さいものを選択してもよい。距離計算においては、強調したい係数に重み付けを行う計算を実行してもよい。
振幅確率分布情報Iを各次数の係数とすることで、測定情報に最も一致する振幅確率分布情報Iを選択する際に使用するパラメータを少なくすることができる。これにより、測定情報に最も一致する振幅確率分布情報Iの選択を、容量の小さなメモリを用いて行うことができる。
復調手順S103では、照合手順S102において選択した振幅確率分布情報Iに対応する変調方式を用いて、入力信号を復調する。例えば、変調方式識別回路21は、電気信号Sの変調方式I−1を特定し、特定した変調方式I−1の識別情報Iを復調回路22に出力する。復調回路22は、識別情報Iに対応する変調方式I−1を用いて、電気信号Sを復調する。これによって、復調回路22は、変調方式識別回路21の選択する振幅確率分布情報Iに対応する変調方式I−1を用いて、入力信号すなわち電気信号Sを復調する。
以上説明したように、変調方式識別回路21は、APD測定手順S101及び照合手順S102を実行することで、復調処理を試みることなく無線信号Sの変調方式を特定することができる。本実施形態に係る変調方式識別回路21は、振幅確率分布を用いて無線信号Sの変調方式を判定するため、簡易な構成の回路を用いて短時間で変調方式を特定することができる。また、図2に示すように、AWGNと無線信号Sとの差異が明確になるため、無線信号Sに雑音がある場合であっても、無線信号Sの変調方式を判定することができる。
以上説明したように、通信装置101及び復調装置21は、APD測定手順S101及び照合手順S102を実行することで、変調方式識別回路21と同様に、復調処理を試みることなく無線信号Sの変調方式を特定することができる。
また、通信装置101及び復調装置12は、さらに復調手順S103を実行することで、無線信号Sの変調方式に対応した変調方式を用いて復調することができる。これにより、無線信号Sの復調を効率的に行うことができる。
本発明は情報通信産業に利用することができる。
11:アンテナ
12:復調装置
21:変調方式識別回路
22:復調回路
31:APD測定部
32:データベース部
33:照合部
101:通信装置

Claims (10)

  1. 入力信号の振幅確率分布を測定するAPD(Amplitude Probability Distribution)測定部(31)と、
    変調方式に対応した振幅確率分布情報を格納するデータベース部(32)と、
    前記APD測定部の測定する振幅確率分布から得られる測定情報と前記データベース部に格納されている振幅確率分布情報を照合し、前記振幅確率分布情報のなかから前記測定情報に最も一致する振幅確率分布情報を選択する照合部(33)と、
    を備える変調方式識別回路。
  2. 前記データベース部は、変調方式に対応した振幅確率分布の所定の時間確率での振幅値を、前記振幅確率分布情報として格納し、
    前記照合部は、前記APD測定部の測定する振幅確率分布の前記所定の時間確率での振幅値を前記測定情報として取得し、前記データベース部に格納されている前記振幅値のなかから、前記測定情報として取得した前記振幅値との前記所定の時間確率での振幅値の差が最も小さいものを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の変調方式識別回路。
  3. 前記データベース部は、変調方式に対応した振幅確率分布の所定の時間確率での振幅値を、前記振幅確率分布情報として格納し、
    前記照合部は、前記APD測定部の測定する振幅確率分布の前記所定の時間確率での振幅値を前記測定情報として取得し、前記データベース部に格納されている前記振幅値のなかから、前記測定情報として取得した前記振幅値との相関係数が最も1又は−1に近いものを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の変調方式識別回路。
  4. 前記データベース部は、変調方式に対応した振幅確率分布を多項式で表したときの各次数の係数を前記振幅確率分布情報として格納し、
    前記照合部は、前記APD測定部の測定する振幅確率分布を多項式で表したときの各次数の係数を前記測定情報として取得し、前記データベース部に格納されている前記係数のなかから、前記測定情報として取得した前記係数との差が最も小さいものを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の変調方式識別回路。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の変調方式識別回路(21)と、
    前記変調方式識別回路の選択する振幅確率分布情報に対応する変調方式を用いて、前記入力信号を復調する復調回路(22)と、
    を備える復調装置。
  6. 入力信号の振幅確率分布を測定するAPD(Amplitude Probability Distribution)測定手順(S101)と、
    変調方式に対応した振幅確率分布情報を参照し、前記APD測定手順で測定した振幅確率分布から得られる測定情報と前記振幅確率分布情報を照合し、前記振幅確率分布情報のなかから前記測定情報に最も一致する情報を選択する照合手順(S102)と、
    を順に有する変調方式識別方法。
  7. 前記照合手順において、前記振幅確率分布情報として振幅確率分布の所定の時間確率での振幅値を参照し、前記APD測定手順で測定した振幅確率分布の前記所定の時間確率での振幅値を前記測定情報として取得し、参照した前記振幅値のなかから、取得した前記振幅値との前記所定の時間確率での振幅値の差が最も小さいものを選択する
    ことを特徴とする請求項6に記載の変調方式識別方法。
  8. 前記照合手順において、前記振幅確率分布情報として振幅確率分布の所定の時間確率での振幅値を参照し、前記APD測定手順で測定した振幅確率分布の前記所定の時間確率での振幅値を前記測定情報として取得し、参照した前記振幅値のなかから、取得した前記振幅値との相関係数が最も1又は−1に近いものを選択する
    ことを特徴とする請求項6に記載の変調方式識別方法。
  9. 前記照合手順において、前記振幅確率分布情報として振幅確率分布を多項式で表したときの各次数の係数を参照し、前記APD測定手順で測定した振幅確率分布を多項式で表したときの各次数の係数を前記測定情報として取得し、参照した前記係数のなかから、取得した前記係数との差が最も小さい係数を選択する
    ことを特徴とする請求項6に記載の変調方式識別方法。
  10. 請求項6から9のいずれかに記載の変調方式識別方法と、
    前記照合手順において選択した振幅確率分布情報に対応する変調方式を用いて、前記入力信号を復調する復調手順(S103)と、
    を順に有する復調方法。
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