JP2011176108A - 磁気センサー、磁気検出装置、及び磁気ヘッド - Google Patents

磁気センサー、磁気検出装置、及び磁気ヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2011176108A
JP2011176108A JP2010038854A JP2010038854A JP2011176108A JP 2011176108 A JP2011176108 A JP 2011176108A JP 2010038854 A JP2010038854 A JP 2010038854A JP 2010038854 A JP2010038854 A JP 2010038854A JP 2011176108 A JP2011176108 A JP 2011176108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
channel
hole
layer
magnetic sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010038854A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5338714B2 (ja
Inventor
Tomoo Sasaki
智生 佐々木
Toru Oikawa
亨 及川
Kiyoshi Noguchi
潔 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2010038854A priority Critical patent/JP5338714B2/ja
Priority to US13/017,935 priority patent/US8488282B2/en
Priority to EP11153309.7A priority patent/EP2372382B1/en
Publication of JP2011176108A publication Critical patent/JP2011176108A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5338714B2 publication Critical patent/JP5338714B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/12Measuring magnetic properties of articles or specimens of solids or fluids
    • G01R33/1284Spin resolved measurements; Influencing spins during measurements, e.g. in spintronics devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y25/00Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/02Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux
    • G01R33/06Measuring direction or magnitude of magnetic fields or magnetic flux using galvano-magnetic devices
    • G01R33/09Magnetoresistive devices
    • G01R33/093Magnetoresistive devices using multilayer structures, e.g. giant magnetoresistance sensors
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
    • G11B5/39Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects
    • G11B2005/3996Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects large or giant magnetoresistive effects [GMR], e.g. as generated in spin-valve [SV] devices
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
    • G11B5/39Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects
    • G11B5/3903Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects using magnetic thin film layers or their effects, the films being part of integrated structures
    • G11B5/3906Details related to the use of magnetic thin film layers or to their effects
    • G11B5/3909Arrangements using a magnetic tunnel junction

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

【課題】微小領域からの磁束が検出可能であり、かつ素子抵抗の増大を抑制可能な磁気センサーを提供すること。
【解決手段】磁気センサー1は、チャンネル7と、チャンネル7上の強磁性体12、第一参照電極20A及び第二参照電極20Bと、チャンネル7における強磁性体12と対向する部分を覆う磁気シールドS1と、チャンネル7と磁気シールドS1の間に設けられた絶縁膜7aと、を備え、磁気シールドS1は、チャンネル7における強磁性体12と対向する部分に向かって延びる貫通穴Hを有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気センサー、磁気検出装置、及び磁気ヘッドに関する。
従来、外部磁場を検出する種々の素子が知られており、例えば、ホール素子、MI(Magneto Impedance)素子、MR(Magneto Resistive)素子、GMR(Giant Magneto Resistive)素子、TMR(Tunnel Magneto Resistive)素子、スピン蓄積型の素子(下記特許文献1参照)などが知られている。この種の磁場検出素子は、例えば、微小領域からの磁場を検知するHDDヘッドや、地磁気を検出するセンサーなどに用いられている。
特開2007−299467号公報
上述のHDDヘッドに用いられる磁場検出素子において、より微小な領域から磁束を検出するには、素子を微細化するという方法が取られていた。しかしながら、素子の微細化技術には、限界が見え始めている。一方、素子を微細化することによって、素子抵抗が増大してしまい、低消費電力及び高速動作の障害となっていた。すなわち、微小領域からの磁束を検出可能とすることと、素子抵抗の増大を抑えることはトレードオフの関係であった。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、微小領域からの磁束が検出可能であり、かつ素子抵抗の増大を抑制可能な磁気センサーを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の磁気センサーは、チャンネルと、チャンネル上の強磁性体、第一及び第二参照電極と、チャンネルにおける強磁性体と対向する部分を覆う磁気シールドと、チャンネルと磁気シールドの間に設けられた絶縁膜と、を備え、磁気シールドは、チャンネルにおける強磁性体と対向する部分に向かって延びる貫通穴を有することを特徴とする。
上述の強磁性体は、チャンネルへスピンを注入するための注入電極としての機能に加えて、チャンネルからスピンを受け取るための受け取り電極としての機能を有する。チャンネルは、強磁性体から注入されるスピンが蓄積する部分として機能する。この磁気センサーでは、チャンネルにおける強磁性体と対向する部分を覆う磁気シールドに、当該チャンネルにおける強磁性体と対向する部分に向かって延びる貫通穴が設けられている。この貫通穴を通して外部磁場をチャンネルに印加すると、チャンネル内に蓄積しているスピンの向きは、印加磁場の軸周りに回転する(いわゆるHanle効果)。一方、チャンネルに外部磁場を印加しない場合、チャンネル内のスピンの向きは変化せず、そのままチャンネル内に蓄積する。よって、強磁性体及び第一参照電極に電流源及び出力測定器の一方を電気的に接続し、強磁性体及び第二参照電極に電流源及び出力測定器の他方を電気的に接続することにより、外部磁場に対する電圧出力や抵抗出力を読み取ることができ、外部磁場の有無によって生じるスピンの回転の度合いに応じた値を検出できる。従って、上述の貫通穴の大きさに対応する微小領域からの磁束が検出可能となる。この際、強磁性体のサイズを微細化することなく磁束を検出できるので、強磁性体を微細化することによる素子抵抗の増大を抑制することも可能となる。また、絶縁膜がチャンネルと磁気シールドとの間に設けられているので、スピンが磁気シールドに吸収されることを抑制できる。
また、貫通穴の軸方向と、強磁性体の磁化方向と、が非平行であることが好ましい。
上述したように、貫通穴を通して外部磁場をチャンネルに印加すると、チャンネル内のスピンの向きは、印加磁場の軸周りに回転する。仮に、貫通穴の軸方向と強磁性体の磁化方向と、が平行である場合、外部磁場の印加によるスピンの向きに回転は生じず、磁束の検出が困難である。よって、貫通穴の軸方向と強磁性体の磁化方向とが非平行であれば、上述のような磁束の検出を好適にできる。
また、貫通穴の軸方向からみて、貫通穴の全断面が、チャンネルと対向していることが好ましい。これにより、所望の領域からの外部磁場の読み取りをより正確に行うことができる。
また、貫通穴の底部の径は、貫通穴の頂部の径よりも小さくすることができる。つまり、貫通穴は、テーパー側面を有することができる。この場合、外部磁場による磁束が、チャンネルに対して斜めに入射しても、磁気シールドに吸収されない。よって、外部磁場の入射角度をテーパー側面のテーパー角度に応じて変更できる。
また、チャンネルは屈曲形状を有し、貫通穴は、チャンネルの屈曲部の外側面に対向して設けられていることが好ましい。これにより、外部磁場などの磁束の読み取り領域をコンパクトにすることができる。
また、強磁性体の磁化方向は、強磁性体上に設けられた反強磁性体によって、固定されていることが好ましい。
反強磁性体が強磁性体と交換結合することにより、強磁性体の磁化方向に一方向異方性を付与することが可能となる。この場合、反強磁性体を設けない場合よりも、高い保磁力を一方向に有する強磁性体を得られる。
また、貫通穴の軸方向と同じ方向の磁界を貫通穴に供給する永久磁石を更に備えることが好ましい。永久磁石を用いて磁場をチャンネル層に印加しない場合、検出対象の外部磁場がゼロのときに出力のピークが現れるが、永久磁石を用いて磁場をチャンネル層に印加することにより、出力のピーク位置をシフトすることができ、外部磁場がゼロでないときに出力のピークを発生させることが可能となる。
また、強磁性体の材料は、Cr、Mn、Co、Fe、Niからなる群から選択される金属、前記群の元素を1以上含む合金、又は、前記群から選択される1以上の元素と、B、C、N、Si、Geからなる群から選択される1以上の元素とを含む化合物であることが好ましい。これらの材料はスピン分極率の大きい強磁性材料であるため、スピンの注入電極又はスピンの受け取り電極としての機能を好適に実現することが可能である。
また、チャンネルの材料は、Si、Ge、GaAs、C、ZnOのうちのいずれか1つを含む半導体であることが好ましい。これらの半導体のスピン拡散長は比較的長いため、チャンネル内に好適にスピンを蓄積できる。
また、強磁性体とチャンネルとの間に、障壁層が形成されていることが好ましい。これにより、強磁性体からチャンネルへスピン偏極した電子を多く注入することが可能となり、磁気センサーの電位出力を高めることが可能となる。
また、上述の磁気センサーを複数備えた磁気検出装置とすることが好ましい。この場合、各磁気センサーの出力を合算することができる。このような磁気検出装置は、例えば癌細胞などを検知する生体センサーなどに適用できる。
また、上述の磁気センサーからなる読取ヘッド部と、書き込み用の記録ヘッド部とを備える磁気ヘッドとすることができる。これにより、いわゆるHanle効果を利用した新規な磁気ヘッドを提供できる。
本発明によれば、微小領域からの磁束が検出可能であり、かつ素子抵抗の増大を抑制可能な磁気センサーを提供することができる。
図1は、磁気センサーの上面図である。 図2は、図1におけるII−II線に沿った断面図である。 図3は、磁気センサーの効果を説明するための側面図である。 図4(a)は、磁気シールド層に形成された貫通穴の例を示す上面図である。図4(b)は、図4(a)のB1−B1線に沿った断面図である。図4(c)は、磁気シールド層に形成された貫通穴の例を示す上面図である。図4(d)は、図4(c)のD−D線に沿った断面図である。 図5(a)は、磁気シールド層に形成された貫通穴の例を示す上面図である。図5(b)は、図5(a)のB2−B2線に沿った断面図である。図5(c)は、図5(a)のC−C線に沿った断面図である。 図6は、磁気センサーが永久磁石を備える例を示す上面図である。 図7は、磁気センサーの変形例1を示す側面図である。 図8は、磁気センサーの変形例2を示す側面図である。 図9は、図8のJ−J線に沿った断面を示す側面図である。 図10は、磁気センサーの変形例3を示す側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る磁気センサーの好適な実施形態について詳細に説明する。図中には、XYZ直交座標軸系が示されている。
(第一実施形態)
図1は、第一実施形態に係る磁気センサーの上面図である。図2は、図1におけるII−II線に沿った断面図である。
図2に示すように、磁気センサー1は、チャンネル層7と、強磁性層12と、磁気シールド層とを備え、Z軸方向の外部磁界を検出するものである。
チャンネル層7は、強磁性層12から注入されるスピンを蓄積させる部分として機能する。図1に示す例では、チャンネル層7は、チャンネル層7の厚み方向から見て、矩形状をなしている。チャンネル層7には、導電性を付与するためのイオンが添加されていても良い。イオン濃度は、例えば1.0×1015〜1.0×1022cm−3とすることができる。チャンネル層7は、スピン寿命の長い材料であることが好ましく、例えば、Si、Ge、GaAs、C、ZnOのうちのいずれか1つを含む半導体とすることができる。
強磁性層12は、チャンネル層7へスピンを注入するための注入電極としての機能に加えて、チャンネル層7内のスピンを検出するための受け取り電極としての機能を有する。強磁性層12は、チャンネル層7の第一領域71上に設けられている。強磁性層12は、Y軸方向を長軸とした直方体形状を有している。図2に示すように、強磁性層12の磁化方向G1は、外部磁場Bの磁化方向Bと非平行にすることが好ましい。強磁性層12は、強磁性材料からなる。強磁性層12の材料は、例えば、Cr、Mn、Co、Fe、Niからなる群から選択される金属、前記群の元素を1以上含む合金、又は、前記群から選択される1以上の元素と、B、C、N、Si、Geからなる群から選択される1以上の元素とを含む化合物とすることができる。
磁気シールド層は、チャンネル層7における強磁性層12と対向する部分を覆っている。磁気シールド層は、チャンネル層7の表面を絶縁膜(例えば絶縁膜7a)を間に介して、少なくとも部分的に覆っており、外部磁場がチャンネル層7へ侵入することを遮蔽するものである。磁気シールド層は、特に、強磁性層12と対向する第一領域71のまわりの部分を少なくとも覆っている。図2に示す例では、磁気シールド層として、下部磁気シールド層S1を用いている。下部磁気シールド層S1は、チャンネル層7の下方に設けられている。
磁気シールド層は、チャンネル層7における強磁性層12と対向する部分に向かって延びる貫通穴Hを有する。貫通穴Hは、チャンネル層7へ外部磁場を印加するためのものである。図2に示す例では、貫通穴Hが下部磁気シールド層S1に設けられており、チャンネル層7の第一領域71の下面に対向して配置している。
この貫通穴Hの軸方向(例えば、図1の例ではZ軸方向)から見て、貫通穴Hの全断面が、チャンネル層7と対向していることが好ましい。すなわち、貫通穴Hの軸方向から見て、貫通穴Hがチャンネル層7からはみ出ないようにする。これにより、外部磁場の読み取りをより正確に行うことができる。
図4(a)は、磁気シールド層Sに形成される貫通穴Hの例を示す上面図である。貫通穴Hは、磁気シールド層Sの厚み方向(Z軸方向)から見て、種々の形状をとることが可能であり、例えば矩形状をなしている。図4(a)に示す例では、貫通穴Hは、磁気シールド層Sの厚み方向(Z軸方向)から見て、長方形状をなしている。この場合、貫通穴Hの短辺の長さ(X軸方向の長さ)D1を例えば0.003μm〜0.3μmとして、長辺の長さ(Y軸方向の長さ)D2を例えば0.01μm〜1μmとすることができる。
図4(b)は、図4(a)のB1−B1線に沿った断面図である。図4(b)に示すように、貫通穴Hの底部h1の径は、貫通穴Hの頂部h2の径と同一にすることができる。すなわち、貫通穴Hは、チャンネル層7に向かって垂直に延びている。
磁気シールド層の材料として、例えばNi及びFeを含む合金、センダスト、Fe及びCoを含む合金、Fe、Co、及びNiを含む合金等の軟磁性体材料が挙げられる。
磁気センサー1は、更に、第一参照電極20Aと第二参照電極20Bとを備えている。第一参照電極20Aは、チャンネル層7の第二領域72上に設けられている。第二参照電極20Bは、チャンネル層7の第三領域73上に設けられている。第一参照電極20A及び第二参照電極20Bは、導電性材料からなり、例えばAlなどのSiに対して低抵抗な非磁性金属からなる。図2に示すように、チャンネル層7の第二領域72と第三領域73との間に、第一領域71が存在している。すなわち、チャンネル層7上には、第一参照電極20A、強磁性層12、及び第二参照電極20Bが、X軸方向に所定の間隔を置いて、この順に配置されている。
第一参照電極20Aと強磁性層12との距離は、チャンネル層7における電子がスピンを保持できるスピン拡散長よりも長くなっている。また、第二参照電極20Bと強磁性層12との距離も、チャンネル層7におけるスピン拡散長よりも長くなっている。この構成により、第一参照電極20A及び第二参照電極20Bにスピンが吸収され、出力が下がることを抑制できる。なお、例えばチャンネル層7がSiである場合、スピン拡散長はおよそ2.5μmである。
磁気センサー1は、更に、障壁層81を備えている。障壁層81は、チャンネル層7と、強磁性層12との間に設けられている。これにより、強磁性層12からチャンネル層7へスピン偏極した電子を多く注入することが可能となり、磁気センサーの電位出力を高めることが可能となる。障壁層81は、例えば絶縁性材料の膜からなるトンネル障壁である。図2では、障壁層81が単層からなる例を示すが、障壁層81は複数の層からなる積層構造を有していても良い。障壁層81として、例えば酸化マグネシウム層、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、または酸化ベリリウムなどを用いることができる。抵抗の増大を抑制し、トンネル絶縁層として機能させる観点から、障壁層81の膜厚は、3nm以下であることが好ましい。また、障壁層81の膜厚は、1原子層厚を考慮して、0.4nm以上であることが好ましい。
磁気センサー1は、更に、絶縁膜(あるいは絶縁体)を備えている。絶縁膜は、チャンネル層7の露出を防ぎ、チャンネル層7を電気的及び磁気的に絶縁する機能を有する。絶縁膜は、磁気シールド層とチャンネル層7との間に存在していることが好ましい。これによれば、チャンネル層7を流れるスピン流の磁気シールド層への流出を特に抑制しやすいという効果がある。また、絶縁膜は、チャンネル層7の表面(例えば下面、側面、または上面)の必要な領域を覆っていることが好ましい。図2に示す例では、絶縁膜7aが、チャンネル層7の下面に設けられており、絶縁膜7bが、チャンネル層7の上面上に設けられている。具体的に、絶縁膜7bは、チャンネル層7の第二領域72と第三領域73との間の領域の上面上に設けられている。この絶縁膜7b上に、第一参照電極20A、強磁性層12、及び第二参照電極20Bに接続する配線を設ければ、この配線によってチャンネル層7のスピンが吸収されることを抑制できる。また、絶縁膜7b上に配線を設けることにより、配線からチャンネル層7へ電流が流れることも抑制できる。
絶縁膜が存在する場合、下部磁気シールド層S1は、絶縁膜7aを間に介して、チャンネル層7の下面に設けられている。
以下、本実施形態に係る磁気センサー1の製造方法の一例を説明する。まず、予め準備した基板に、アライメントマークを形成する。基板として例えばAltic基板を用いることができる。アライメントマークを目印として、基板上において、下部磁気シールド層S1を形成する。次いで、例えば分子線エピタキシー(MBE)法によって、下部磁気シールド層S1上に絶縁膜7aを形成する。
続いて、例えばMBE法によって、絶縁膜7a上にチャンネル層7を形成する。チャンネル層7に、導電性を付与するためのイオンを注入して、チャンネル層7の伝導特性を調節する。その後、必要に応じて熱アニールによってイオンを拡散させる。次いで、洗浄により、チャンネル層7の表面の付着物、有機物、及び酸化膜の除去をする。洗浄液として、例えば希釈したHF溶液を用いる。
その後、例えばMBE法によって、チャンネル層7上に、障壁層81となる障壁膜と、強磁性層12となる強磁性膜とをこの順に形成する。なお、必要に応じて、強磁性層12上に、例えばMBE法によって、さらに反強磁性層を形成してもよい。続いて、強磁性層1の磁化方向を固定するために、磁場中でアニールを行う。次いで、これらの障壁膜及び強磁性膜を例えば電子ビーム(EB)法にて、マスクを用いて加工する。これにより、チャンネル層7の第一領域71上に、障壁層81を介して強磁性層12が形成される。その後、例えばイオンミリングによって、チャンネル層7上に形成された不要な障壁膜や強磁性膜を除去する。
次いで、不要な障壁膜や強磁性膜が除去されたチャンネル層7上に絶縁膜7bを形成する。また、チャンネル層7の第二領域72及び第三領域73上の絶縁膜7bを除去し、第一参照電極20A及び第二参照電極20Bをそれぞれ形成する。第一参照電極20A及び第二参照電極20Bは、例えばAlなどで形成する。
また、下部磁気シールド層S1を、チャンネル層7の強磁性層12と対向する部分(すなわち第一領域71)を絶縁膜7aを介して覆うように、形成する。図2に示す例では、下部磁気シールド層S1を、チャンネル層7の第一領域71に隣接する領域に亘って覆うように、設けている。次いで、この下部磁気シールド層S1に、外部磁場からの磁束が侵入するための貫通穴Hを設ける。貫通穴Hは、例えばフォトリソグラフィー法によって形成できる。以上の方法により、図1及び2に示す磁気センサー1が作製できる。
以下、本実施形態に係る磁気センサー1の作用効果を説明する。図3は、第一実施形態に係る磁気センサー1の動作を説明するための側面図である。まず、強磁性層12の磁化方向を固定する。強磁性層12の磁化方向(図3に示す例ではX軸方向)G1は、外部磁場Bの磁場方向(図3に示す例ではZ軸方向)と非平行に固定する。
例えば強磁性層12及び第一参照電極20Aを電流源70に接続することにより、強磁性層12に検出用電流を流す。強磁性体である強磁性層12から、障壁層81を介して、非磁性のチャンネル層7へ電流が流れることにより、強磁性層12の磁化の向きG1に対応する向きのスピンを有する電子がチャンネル層7へ注入される。注入されたスピンはチャンネル層7内に蓄積する。
ここで、チャンネル層7に外部磁場Bを印加しないとき、すなわち外部磁場Bがゼロのとき、チャンネル層7内の電子のスピンの向きは回転しない。よって、予め設定された強磁性層12の磁化の向きG1と同一方向のスピンが、強磁性層12によって検出されることとなる。従って、外部磁場Bがゼロのとき、抵抗出力あるいは電圧出力が極値となる。なお、電流や磁化の向きで極大値あるいは極小値をとりうる。出力は、強磁性層12及び第二参照電極20Bに接続した電圧測定器80などの出力測定器により評価することができる。
対して、貫通穴Hからチャンネル層7へ外部磁場Bを印加する場合を考える。外部磁場Bを印加すると、チャンネル層7内に注入されたスピンの向きは、外部磁場Bの軸方向(図3に示す例ではZ軸方向)を中心として回転し(いわゆるHanle効果)、図3に示す例では、スピンP1の向きがY軸方向を向いている状態を示す。この回転したスピンP1の向きと、予め設定された強磁性層12の磁化の向きG1、すなわち電子のスピンと、の相対角により、チャンネル層7と強磁性層12の界面の電圧出力や抵抗出力が決定される。外部磁場Bを印加する場合、チャンネル層7のスピンの向きは回転するので、強磁性層12の磁化の向きG1と向きが揃わない。よって、抵抗出力あるいは電圧出力は、外部磁場Bがゼロのときに極大値をとる場合、外部磁場Bを印加するときには極大値以下となり、外部磁場Bがゼロのときに極小値をとる場合、外部磁場Bを印加すると極小値以上となる。
従って、この磁気センサー1では、外部磁場Bがゼロのときに出力のピークが現れ、外部磁場Bを増加または減少させると、出力が減少していく。つまり、外部磁場Bの有無によって出力が変化するので、本実施形態に係る磁気センサー1を磁気検出素子として使用できる。
このように、磁気シールド層に設けた貫通穴Hを用いて、貫通穴Hの大きさに対応する微小な磁束が検出可能となる。この際、解像度は貫通穴Hの大きさで決定されるので、強磁性層12のサイズを微細化することなく、微小領域から磁束を検出できる。よって、注入電極や受け取り電極として機能する強磁性層12を微細化することによる素子抵抗の増大を抑制することも可能となる。
なお、従来のスピンを利用した磁気センサーでは、磁化自由層と磁化固定層の磁化方向が平行や反平行のときの相対角で出力のピークが出ていたが、本発明の磁気センサーでは、上述のように外部磁場がゼロで出力のピークが出る。よって、例えば磁気ヘッドなどに本発明の磁気センサーを適用して、外部磁場の正負のタイミングを読み取る場合、磁壁の磁場がキャンセルするゼロのところで出力ピークがでるので、ここで反転したと判断することができる。また、本発明の磁気センサーでは、ヒステリシスがないことも特徴である。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、貫通穴Hの形状は、上述した形に限定されない。図4(c)は、磁気シールド層Sの貫通穴の一形態を示す上面図である。図4(d)は、図4(c)のD−D線に沿った断面図である。図4(c)に示すように、貫通穴Hの底部h1の径は、貫通穴Hの頂部h2の径よりも小さくすることができる。つまり、貫通穴Hは、テーパー側面を有することができる。この場合、外部磁場Bによる磁束が、チャンネル層7の上面に対して斜めに入射しても、磁気シールド層Sに吸収されない。よって、外部磁場Bの入射角度をテーパー角度θに応じて変更できる。
また、図5(a)は、磁気シールド層Sの貫通穴の一形態を示す上面図である。図5(b)は、図5(a)のB2−B2線に沿った断面図である。図5(c)は、図5(a)のC−C線に沿った断面図である。図5(a)に示すように、貫通穴Hが磁気シールド層Sの厚み方向(Z軸方向)からみて矩形状をなす場合、例えば短辺においてテーパー側面を設け、長辺においてテーパー側面を設けない構造にすることができる。すなわち、図5(b)に示すように、貫通穴Hの長辺方向では、貫通穴Hの底部h1の径と頂部h2の径を同一にすることができる。一方、図5(c)に示すように、貫通穴Hの短辺方向では、貫通穴Hの底部h1の径は、貫通穴Hの頂部h2の径よりも小さくすることができる。この場合においても、外部磁場Bの入射角度をテーパー角度θに応じて変更できる。
また、磁気センサーは、貫通穴Hの軸方向と同じ方向の磁界を貫通穴Hに供給する永久磁石を更に備えることが好ましい。図6は、磁気センサーが永久磁石を備える例を示す上面図である。図6に示す磁気センサー1では、チャンネル層7の上面に形成された絶縁膜7bを介して、永久磁石8を更に備えている。永久磁石8は、貫通穴Hの軸方向(図6の例では±Z軸方向)と同じ方向の磁界Z1を発生するものであり、チャンネル層7の第一領域71に対して貫通穴Hの軸方向と同じ(±Z軸)方向の磁界を印加する。永久磁石8を用いて磁場をチャンネル層7に印加しない場合、検出対象の外部磁場Bがゼロのときに出力のピークが現れるが、永久磁石8を用いて磁場をチャンネル層7に印加することにより、外部磁場Bがゼロでないときに出力のピークを出すことが可能となる。また、強磁性層12と永久磁石8とが磁気的に結合することを避けるために、図6に示すように、強磁性層12と永久磁石8とは、隙間を空けて配置されている。あるいは、強磁性層12と永久磁石8との間に、絶縁膜が設けられていても良い。
また、貫通穴Hは、例えば、チャンネル層7の側面を覆う側部磁気シールド層に形成されていても良い。図7は、磁気センサーの変形例1を示す側面図である。図7に示す磁気センサー2では、貫通穴Hは、側部磁気シールド層S10に形成されている。この磁気センサー2は、Y軸方向の外部磁界を検出するものである。貫通穴Hは、強磁性層12の下の領域に存在するチャンネル層7の側面に対向して配置している。すなわち、貫通穴Hが側部磁気シールド層S10に形成されている場合、下部磁気シールド層には、貫通穴は形成されていない。これにより、外部磁場をチャンネル層7の側面から読み取ることができる。この場合においても、強磁性層12の磁化方向(図7の例ではZ軸方向)G4は、印加する外部磁場の磁場方向(例えばY軸方向)と非平行とすることが好ましい。
また、チャンネル層7の厚み方向から見た形状は、矩形状以外であってもよい。図8は、磁気センサーの変形例2を示す上面図である。図9は、図8のJ−J線に沿った断面を示す側面図である。図8に示す磁気センサー3では、チャンネル層7の厚み方向(Z軸方向)から見て、チャンネル層7は屈曲形状を有している。この磁気センサー3は、Y軸方向の外部磁界を検出するものである。なお、図8では、絶縁膜7bの下にチャンネル層7が設けられているため、チャンネル層7は図示されていない。この場合、貫通穴Hは、屈曲形状をなすチャンネル層7の屈曲部Kの外側面KSに対向して配置されている。図8及び図9に示す例では、貫通穴Hが、チャンネル層7の側面を覆う側部磁気シールド層S11に、設けられている。このように、チャンネル層7が屈曲しており、貫通穴Hが屈曲形状の屈曲部Kの外側面KSに対向して配置されていることにより、外部磁場Bなどの磁束の読み取り領域をコンパクトにすることができる。
また、図8に示すように、チャンネル層7の屈曲部Kの外側面KSが平坦化されており、この外側面KSに沿って側部磁気シールド層S11が形成されていることが好ましい。これにより、外部磁場を読み取る面が平坦になり、例えば記録媒体などの読み取り対象面にこの平坦面Qを対向させれば、磁場検出を容易に行える。なお、図8及び図9では、強磁性層12の磁化方向G5が、X軸方向に固定されている例を示し、この場合、外部磁場を例えばY軸方向から印加することができる。なお、永久磁石8をチャンネル層7の屈曲部Kの上面及び下面に対向するように配置し、貫通穴HにY軸方向の磁化を供給してもよい。
また、上述の磁気センサーを複数備えた磁気検出装置とすることができる。この場合、各磁気センサーの出力を合算することができる。このような磁気検出装置は、例えば癌細胞などを検知する生体センサーなどに適用できる。例えば、上述の磁気センサーを複数並列あるいは複数積層して、磁気検出装置とすることができる。図10は、磁気センサーの変形例3を示す側面図である。一例として、図10に、図9で示した磁気センサー3を複数積層した構成を示す。
また、強磁性層12の磁化方向を固定する磁場は、評価対象である外部磁場Bよりも大きいことが好ましい。これにより、安定して外部磁場Bを検出することができる。
また、例えば書き込み用の記録ヘッド部を備える磁気ヘッドにおいて、上述の磁気センサーを読取ヘッド部に適用することができる。これにより、例えば記録媒体などの微小な領域から磁束を検出可能な磁気ヘッドを提供できる。
また、電流源70と出力測定器(例えば電圧測定器80)の配置を交換してもよい。つまり、強磁性層12及び第一参照電極20Aを出力測定器に接続し、強磁性層12及び第二参照電極20Bを電流源70に接続してもよい。この場合においても、強磁性層12は、受け取り電極としての機能と、注入電極としての機能を有する。
また、障壁層81が、絶縁膜からなるトンネル障壁である例を示した。しかし、障壁層81は、金属膜からなるトンネル障壁であってもよく、この場合、半導体のチャンネル層7と金属の障壁層81とのショットキー障壁とすることができる。
また、強磁性層12の磁化方向は、強磁性層12上に設けられた反強磁性層によって、固定されていても良い。上述の磁気センサーは、例えば、強磁性層12上に、磁化の向きを固定するための反強磁性層をさらに備えても良い。この場合、反強磁性層を設けない場合よりも、高い保磁力を一方向に有する強磁性層12が得られる。
なお、上述したように、貫通穴Hから外部磁場Bをチャンネル層7に印加すると、チャンネル層7内に注入されたスピンの向きは、印加磁場の軸周りに回転する。仮に、貫通穴の軸方向と、強磁性層の磁化方向とが平行である場合、外部磁場の印加によるスピンの向きに回転は生じず、磁束の検出が困難である。よって、貫通穴Hの軸方向と、強磁性層12の磁化方向と、が非平行であれば、上述のような磁束の検出を好適にできる。
なお、強磁性層12の磁化の向きは、図3や図8などのようにチャンネル層7との対向面と平行でもよく、図7のようにチャンネル層7との対向面に垂直でもよい。
また、外部磁場に対する電圧出力や抵抗出力のピークの半値幅は、チャンネル層7におけるスピン寿命の逆数に比例するので、スピン寿命が長ければ磁場感度が良くなることとなる。チャンネル層7に用いられるスピン寿命の長い材料として、例えばSiやGaAsなどが挙げられるが、特にSiが好ましい。また、チャンネル層7におけるスピン寿命が短い方が磁場感度は悪くなるものの、広い範囲の磁場を検出できる。
また、上記では、チャンネル層7、強磁性層12、及び磁気シールド層が、いわゆる「層」である例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。チャンネル層7、強磁性層12、及び磁気シールド層の各々は、上述の磁気センサーの構成物として使用できるものであれば、種々の形態のチャンネル、強磁性体、及び磁気シールドとすることができる。この場合、チャンネル、強磁性体、及び磁気シールドの各々は、例えば、球体状、円柱形状などの形態とすることができる。
1,2,3…磁気センサー、7…チャンネル層、7a,7b…絶縁膜、8…永久磁石、12…強磁性層、20A…第一参照電極、20B…第二参照電極、S1…下部磁気シールド層、S10,S11…側部磁気シールド層、H…貫通穴、81…障壁層、K…屈曲部。

Claims (12)

  1. チャンネルと、
    前記チャンネル上の強磁性体、第一及び第二参照電極と、
    前記チャンネルにおける前記強磁性体と対向する部分を覆う磁気シールドと、
    前記チャンネルと前記磁気シールドの間に設けられた絶縁膜と、を備え、
    前記磁気シールドは、前記チャンネルにおける前記強磁性体と対向する前記部分に向かって延びる貫通穴を有する、磁気センサー。
  2. 前記貫通穴の軸方向と、前記強磁性体の磁化方向と、が非平行である、請求項1に記載の磁気センサー。
  3. 前記貫通穴の軸方向からみて、前記貫通穴の全断面が、前記チャンネルと対向している、請求項1または請求項2に記載の磁気センサー。
  4. 前記貫通穴の底部の径は、前記貫通穴の頂部の径よりも小さい、請求項1〜3のいずれか一項に記載の磁気センサー。
  5. 前記チャンネルは屈曲形状を有し、
    前記貫通穴は、前記チャンネルの屈曲部の外側面に対向して設けられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の磁気センサー。
  6. 前記強磁性体の磁化方向は、前記強磁性体上に設けられた反強磁性体によって、固定されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の磁気センサー。
  7. 前記貫通穴の軸方向と同じ方向の磁界を前記貫通穴に供給する永久磁石を更に備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の磁気センサー。
  8. 前記強磁性体の材料は、Cr、Mn、Co、Fe、Niからなる群から選択される金属、前記群の元素を1以上含む合金、又は、前記群から選択される1以上の元素と、B、C、N、Si、Geからなる群から選択される1以上の元素とを含む化合物である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の磁気センサー。
  9. 前記チャンネルの材料は、Si、Ge、GaAs、C、ZnOのうちのいずれか1つを含む半導体である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の磁気センサー。
  10. 前記強磁性体と前記チャンネルとの間に、障壁層が形成されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の磁気センサー。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の磁気センサーを複数備える、磁気検出装置。
  12. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の磁気センサーからなる読取ヘッド部と、書き込み用の記録ヘッド部と、を備える、磁気ヘッド。

JP2010038854A 2010-02-24 2010-02-24 磁気センサー、磁気検出装置、及び磁気ヘッド Expired - Fee Related JP5338714B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010038854A JP5338714B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 磁気センサー、磁気検出装置、及び磁気ヘッド
US13/017,935 US8488282B2 (en) 2010-02-24 2011-01-31 Magnetic sensor, magnetic detector, and magnetic head
EP11153309.7A EP2372382B1 (en) 2010-02-24 2011-02-04 Magnetic sensor, magnetic detector, and magnetic head

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010038854A JP5338714B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 磁気センサー、磁気検出装置、及び磁気ヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011176108A true JP2011176108A (ja) 2011-09-08
JP5338714B2 JP5338714B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=43825238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010038854A Expired - Fee Related JP5338714B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 磁気センサー、磁気検出装置、及び磁気ヘッド

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8488282B2 (ja)
EP (1) EP2372382B1 (ja)
JP (1) JP5338714B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015076187A1 (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 Tdk株式会社 磁気抵抗効果素子、Spin-MOSFET、磁気センサ及び磁気ヘッド
JP5920510B1 (ja) * 2015-03-25 2016-05-18 Tdk株式会社 磁石部材

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10551215B2 (en) 2015-06-11 2020-02-04 Analog Devices Global Unlimited Company Systems, circuits and methods for determining a position of a movable object
US10145906B2 (en) 2015-12-17 2018-12-04 Analog Devices Global Devices, systems and methods including magnetic structures
DE102018009162A1 (de) * 2018-11-22 2020-05-28 Tdk-Micronas Gmbh Halbleitersensorstruktur
CN109597007B (zh) * 2019-01-07 2021-03-19 武汉钢铁有限公司 用于无取向硅钢磁性能检测的半开路式装置、测量系统及测量方法
US11282538B1 (en) 2021-01-11 2022-03-22 Seagate Technology Llc Non-local spin valve sensor for high linear density

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07296340A (ja) * 1994-04-26 1995-11-10 Sumitomo Metal Ind Ltd 磁気抵抗効果素子およびその素子を使用した薄膜磁気ヘッド
JP2002298312A (ja) * 2001-03-28 2002-10-11 Hitachi Ltd 磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2003069109A (ja) * 2001-08-30 2003-03-07 Sony Corp 磁気抵抗効果型磁気センサ、磁気抵抗効果型磁気ヘッド、磁気再生装置と、磁気抵抗効果型磁気センサおよび磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法
JP2004521513A (ja) * 2001-06-09 2004-07-15 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 磁気抵抗型積層構造体および該構造体を備えたグラジオメータ
JP2007299467A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Hitachi Ltd 磁気再生ヘッド
JP2009037702A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Hitachi Ltd 磁気再生ヘッド及び磁気記録装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003281705A (ja) * 2002-03-25 2003-10-03 Hitachi Ltd 磁気ヘッド、磁気ヘッドジンバルアッセンブリ、磁気記録再生装置及び磁性メモリ
JP4487472B2 (ja) * 2002-07-05 2010-06-23 株式会社日立製作所 磁気抵抗効果素子、及びこれを備える磁気ヘッド、磁気記録装置、磁気メモリ
JP4147118B2 (ja) * 2003-01-15 2008-09-10 株式会社日立製作所 3端子型磁気ヘッドとそれを搭載した磁気記録再生装置
JP4128938B2 (ja) * 2003-10-28 2008-07-30 株式会社日立製作所 磁気ヘッド及び磁気記録再生装置
DE202005012932U1 (de) * 2005-08-16 2005-11-10 Schön, Hendrik Organischer Spin-Transistor
JP4934582B2 (ja) * 2007-12-25 2012-05-16 株式会社日立製作所 スピンホール効果素子を用いた磁気センサ、磁気ヘッド及び磁気メモリ
JP4703660B2 (ja) * 2008-01-11 2011-06-15 株式会社東芝 スピンmos電界効果トランジスタ
JP2010020826A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Tdk Corp 磁気センサー
JP5338711B2 (ja) * 2010-02-23 2013-11-13 Tdk株式会社 磁気センサー、磁気検出装置、及び磁気ヘッド
JP2011222546A (ja) * 2010-04-02 2011-11-04 Tdk Corp スピン伝導素子
JP2012039010A (ja) * 2010-08-10 2012-02-23 Tdk Corp 磁気センサー及び磁気検出装置
JP5565238B2 (ja) * 2010-09-24 2014-08-06 Tdk株式会社 磁気センサ及び磁気ヘッド

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07296340A (ja) * 1994-04-26 1995-11-10 Sumitomo Metal Ind Ltd 磁気抵抗効果素子およびその素子を使用した薄膜磁気ヘッド
JP2002298312A (ja) * 2001-03-28 2002-10-11 Hitachi Ltd 磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2004521513A (ja) * 2001-06-09 2004-07-15 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 磁気抵抗型積層構造体および該構造体を備えたグラジオメータ
JP2003069109A (ja) * 2001-08-30 2003-03-07 Sony Corp 磁気抵抗効果型磁気センサ、磁気抵抗効果型磁気ヘッド、磁気再生装置と、磁気抵抗効果型磁気センサおよび磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法
JP2007299467A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Hitachi Ltd 磁気再生ヘッド
JP2009037702A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Hitachi Ltd 磁気再生ヘッド及び磁気記録装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN7012002451; O. M. J. van 't Erve, 外6名: 'Electrical injection and detection of spin-polarized carriers in silicon in a lateral transport geom' Applied Physics Letters Vol. 91, 20071121, p. 212109-1〜212109-3 *

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015076187A1 (ja) * 2013-11-20 2015-05-28 Tdk株式会社 磁気抵抗効果素子、Spin-MOSFET、磁気センサ及び磁気ヘッド
JP6037050B2 (ja) * 2013-11-20 2016-11-30 Tdk株式会社 磁気抵抗効果素子、Spin−MOSFET、磁気センサ及び磁気ヘッド
JP5920510B1 (ja) * 2015-03-25 2016-05-18 Tdk株式会社 磁石部材

Also Published As

Publication number Publication date
US8488282B2 (en) 2013-07-16
EP2372382B1 (en) 2013-08-28
US20110205666A1 (en) 2011-08-25
JP5338714B2 (ja) 2013-11-13
EP2372382A1 (en) 2011-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5338711B2 (ja) 磁気センサー、磁気検出装置、及び磁気ヘッド
US8085513B2 (en) Magnetic sensor
JP5338714B2 (ja) 磁気センサー、磁気検出装置、及び磁気ヘッド
JP5764684B2 (ja) スピンホール効果を利用する磁気読み取りセンサー
JP5565238B2 (ja) 磁気センサ及び磁気ヘッド
JP5326841B2 (ja) スピン伝導素子
JP5251281B2 (ja) 磁気センサー
US9110124B2 (en) Magnetic sensor and magnetic detection apparatus
JP2011222546A (ja) スピン伝導素子
US8861136B2 (en) Spin conduction element and magnetic sensor and magnetic head using spin conduction
US8665568B2 (en) Magnetic sensor
US10950783B2 (en) Magnetoresistive element and magnetic sensor
JP2012128899A (ja) 磁気センサ及び磁気ヘッド
JP6614002B2 (ja) 磁気センサ、磁気ヘッド及び磁気記録装置
JP5754326B2 (ja) スピン伝導素子
JP2010010294A (ja) 磁気センサー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5338714

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees