JP2009037702A - 磁気再生ヘッド及び磁気記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テラビット級の面記録密度を持つハードディスクに対応可能な高分解能かつ低ノイズな磁気再生ヘッドを提供する。
【解決手段】外部磁界に影響を受ける部位N1と影響を受けない部位N2を有する非磁性細線101へ、反強磁性体103によって磁化が固定された固定層102から電流を流し、非磁性細線101中にスピン偏極した電子(Is1,Is2)を蓄積させる。電圧端子の距離Lは、非磁性細線101のスピン拡散長よりも短い。外部磁界の変動によって、スピン電子Is1は変調を受けるがスピン電子Is2は変調を受けない。そのため、N1とN2の間に外部磁界に依存した電位差が生じ、それを電圧計104で測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気抵抗効果素子を備える磁気再生ヘッド及びその磁気再生ヘッドを搭載した磁気記録装置に関する。
磁気記録再生装置においては、年率40%超で記録密度が向上しており、現在の成長率に従うと2011年頃にはTbit/in2に到達すると推測される。テラビット級の磁気記録装置に搭載する磁気記録再生ヘッドには、これまで以上の高出力化・高分解能化が必要となる。
現行の磁気記録再生装置に関しては、その要素技術として、センス電流を積層面に垂直に流すCPP−GMR(Current Perpendicular to Plane Giant Magneto Resistance)ヘッドやTMR(Tunneling Magneto Resistance)ヘッドが提案されている。これらスピンバルブタイプの再生ヘッドは、媒体からの漏洩磁界の検出方法として磁性体(自由層)を用いており、一方向に磁化を固着した磁性体(固定層)との間の相対的な磁化の向きに関して、抵抗変化を示す。
Nature, vol. 416 (2002), pp.713-716. Phys. Rev. B, vol.67, (2003), pp.85319-85319(16). Phys. Rev. Lett. 55, 1790-1793 (1985). Phys. Rev. B, vol.67, (2003), pp.52409(1) -52409(4). Appl. Phys. Lett., vol.85, (2004), pp.3795 -3796. 特許第3806372号公報
現行のCPP−GMRヘッドやTMRヘッドでは、分解能を高めるためには構成膜を薄くする必要がある。特にビット長が短くなってくると、高い分解能を得るためにはギャップ幅Gwを狭小化しなくてはならない。例えば、1Tbit/in2の媒体に対する再生ヘッドのギャップ幅Gwは25nm程度となり、素子の構成膜の合計を25nm以下にする必要がある。そのため、現行のCPP−GMRヘッドやTMRヘッドでは、室温においても磁性体の磁化が不安定となる。磁性体の熱安定性はKuV/kBTで評価され、その値が100以下になると熱揺らぎのため、磁化を保つことが困難となる。ここで、Kuは一軸磁気異方性エネルギー、Vは磁性体の体積、kBはボルツマン定数、Tは温度である。磁性体の体積が減少すると磁化の不安定化が起こり、磁気的なノイズが増大する事が予想される。そのため、再生ヘッドのS/N比が悪くなり、超高記録密度ハードディスクの読み出しが困難となる。
本発明は、テラビット級の面記録密度を持つハードディスクに対応可能な高分解能かつ低ノイズである磁気再生ヘッドを提供することを目的とする。
本発明では、記録媒体に対向した自由層として、従来の磁性体を用いる代わりに非磁性導電体を用いた。自由層として非磁性体を用い、スピン蓄積効果を利用して漏洩磁界の検出を可能とした。スピン蓄積効果とは、強磁性体から非磁性金属に電流を流した際に、スピン拡散長の範囲内で、非磁性金属中にスピン偏極した電子が蓄積される現象である。ここで、スピン拡散長とは、スピンの情報が消失する(スピンが反転する)距離を表しており、物質固有の値である。この効果は、強磁性体が一般にフェルミ準位において異なるスピン密度をもつ(アップスピン電子とダウンスピン電子の数が異なる)ため、強磁性体から非磁性金属に電流を流すとスピン偏極した電子が注入され、アップスピン電子とダウンスピン電子のケミカルポテンシャルが異なることに起因している。非磁性体は、蓄積されたスピン偏極した電子(スピン電子)のため、スピン拡散長の範囲内で、強磁性的な振る舞いをし、外部磁界の方向や強度の影響を受ける(非特許文献1,2)。
磁性体中での、磁界によるスピンの抑制効果は、Hanle効果として知られている(非特許文献3)が、蓄積されたスピン電子に関しても同様の効果が期待される。例えば、外部磁界がスピン偏極の方向に対して垂直に印加された場合、非磁性体中のスピン電子は磁場によって才差運動を強いられる。そのため、スピン偏極の方向が垂直方向に変化しようとし、結果として、本来の偏極方向のスピン電子の密度が減少する。
そこで、本発明は、スピン蓄積効果を利用し、非磁性体中に記録媒体からの漏洩磁界の影響を受ける部分と受けない部分を持つ構造とし、両部分の電位差を検出することで、外部磁界センサとして機能するようにした。漏洩磁界の影響を受ける部分では、前述の通りスピン電子の密度が変動するが、漏洩磁界の影響を受けない部分は一定のスピン電子密度を示す。そのため、漏洩磁界に連動して、スピン電子が作り出すケミカルポテンシャルが変動する。このケミカルポテンシャルの変動は、電位差として検出可能であり、外部磁界センサとして機能する。
本発明による磁気再生ヘッドは、外部磁界の影響を受ける第1の部位と、外部磁界の影響を受けない第2の部位とを有する非磁性体と、非磁性体の第1の部位と第2の部位との接続領域の上に積層された磁性体と、磁性体から非磁性体に電流を印加して非磁性体の第1の部位と第2の部位にスピン電子を蓄積させる手段と、第1の部位と第2の部位の間の電圧を検出する電圧検出手段とを有する。
一つの態様として、非磁性体は、第1の部位が媒体対向面の近くに位置し、第2の部位が媒体対向面から遠くに位置するように配置され、非磁性体に対して磁性体が積層された側と反対側に配置され、磁性体の裏側に当たる領域で非磁性体と接合された第1のシールドと、非磁性体に対して磁性体が積層された側と同じ側に配置され、非磁性体の第1の部位と接合された第2のシールドと、非磁性体に対して磁性体が積層された側と同じ側に配置され、非磁性体の第2の部位と接合された第3のシールドとを有し、磁性体から非磁性体に接合された第1のシールドへ電流を通電し、電圧検出手段は第2のシールドと第3のシールドの間の電圧を検出するように構成することができる。
別の態様として、非磁性体は、第1の部位が媒体対向面の近くに位置し、第2の部位が媒体対向面に沿うようにして配置され、非磁性体の第1の部位の側方かつ第2の部位の媒体側の空間を埋めるように配置され非磁性体と接合された第1のシールドと、第1のシールドとで非磁性体の第1の部位を挟むように第1の部位の側方に配置された第2のシールドとを有し、磁性体から非磁性体に電流を通電し、記電圧検出手段は非磁性体の第2の部位と第1のシールドの間の電圧を検出するように構成することができる。
自由層として非磁性体を用いたため、体積の減少に伴う磁気ノイズの増大が軽減される。また、自由層のセンシング部分に電流を流さないため、電圧測定における電気的なノイズも軽減できる。更に、スピン蓄積効果に基づく出力電圧は非磁性体の断面積に反比例する(非特許文献4)。このため、従来のCPP−GMRやTMR効果とは異なり、媒体に対向している自由層(非磁性体)の断面積を小さくすることで、出力電圧が増大する。
従って、本発明によって、テラビット磁気記録装置対応の高感度・高分解能・低ノイズの磁気再生ヘッドが実現可能となる。
以下、本発明を適用するのに好ましい磁気ヘッドについて、詳細に説明する。
図1は、本発明によるスピン蓄積素子を用いた磁気再生ヘッドの構成例を示す模式図である。この磁気再生ヘッドは、非磁性体(非磁性細線)101と、非磁性細線101上に積層された磁性導電体102上に積層された反強磁性体103とを有する。磁性導電体102は、非磁性細線101の中央部分にのみ接している。尚、磁性導電体102は磁気的に一方向に固定されており、積層フェリ構造や反強磁性体を積層することで、固定層として機能する。ここでは、簡単のため反強磁性体103が積層された構造を示すが、磁性体102磁気的に固定する方法は、積層フェリ構造など特に規定しない。磁性導電体102は、反強磁性体103により磁化が磁気的に固定されたスピン注入源となっており、電流Iが磁性導電体102から非磁性細線101へと流される。この時、非磁性細線101中にはスピン偏極した電子(スピン電子Is1,Is2)が注入され、スピン拡散長λの範囲内で蓄積される。スピン電子Is1は非磁性細線101中を図の左方向に拡散して蓄積され、スピン電子Is2は非磁性細線101中を図の右方向に拡散して蓄積される。スピン電子Is1は、N1面で外部磁界の影響を受け、スピン流Is2はN2面で外部磁界の影響を受けないものとする。電圧測定経路の長さをLとし、電圧端子をスピン拡散長の2倍よりも短い範囲(L<2λ)に配置し、Is1とIs2の電位差を電圧計104で測定すると、外部磁界の変動に起因する出力が得られる。なお、磁性導電体102から非磁性細線101へと流される電流Iは、N1面あるいはN1面には流れない。
非磁性細線101としては、Cu,Au,Ag,Pt,Al,Pd,Ru,Ir,Rhからなる非磁性導電性金属、あるいはGaAs,Si,TiN,TiO,ReO3を主成分とする伝導性の化合物を用いることができる。電極間距離Lは、それぞれの物質固有のスピン拡散長λの2倍よりも短く設定し、例えば、非磁性細線101にCuを用いた場合にはL<700nm、非磁性細線101にAlを用いた場合にはL<1200nmとする。
磁性導電体102としては、Co,Ni,Fe,Mnあるいは、これらの元素の少なくとも一種類を主成分として含有している合金あるいは化合物からなる材料を用いることができる。さらに、ハーフメタルFe34に代表されるAB24(AはFe,Co,Znの少なくとも一つ、BはFe,Co,Ni,Mn,Znの一つ)なる構造を持つ酸化物、CrO2,CrAs,CrSbあるいはZnOに遷移金属であるFe,Co,Ni,Cr,Mnを少なくとも一成分添加した化合物、GaNにMnを添加した化合物、あるいはCo2MnGe、Co2MnSb,Co2Cr0.6Fe0.4Alなどに代表されるC2D×E1×F型のホイスラー合金(CはCo,CuあるいはNiの少なくとも一種類からなり、DとEはそれぞれMn,Fe,Crの1種であり、FはAl、Sb,Ge,Si,Ga,Snの少なくとも一成分を含有する材料)を、これら磁性層が含有していてもよい。反強磁性導電体103としては、MnIr,MnPt,MnRh等を用いることができる。
なお、非磁性細線101の上に絶縁障壁層を形成し、非磁性細線101と磁性導電体102とが絶縁障壁層を介して接するような構造とすると、実効的なスピン分極率が向上する為、出力信号は増大する。絶縁障壁層としては、MgO,Al23,AlN,SiO2,HfO2,Zr23,Cr23,TiO2,SrTiO3の少なくとも一種類を含む材料からなる単膜あるいは積層膜を用いることができる。
図2は、外部磁界の影響を受ける部分と受けない部分を備えた第二の磁界変調型スピン蓄積素子を用いた磁気再生ヘッドの構成例を示す模式図である。201,210,211は、高透磁率材料(軟鉄、フェライト、パーマロイ等)からなる第1、第2、第3のシールドを示す。非磁性細線204、絶縁障壁層205、固定層206、反強磁性層207として、前述の非磁性細線101、絶縁障壁層、磁性導電体102、反強磁性導電体103用の材料として掲げた材料を用いる。固定層206は、絶縁障壁層205を介して非磁性細線204の中央部分にのみ接している。非磁性細線204の絶縁障壁層205と反対側の領域は、第1のコンタクト部分202を介して第1のシールド201に電気的に接続されている。また、第2のシールド210及び第3のシールド211は、第2のコンタクト部分208と第3のコンタクト部分209を介して、非磁性細線204の両端に電気的に接続されている。反強磁性導電体103と第1のシールド201との間には電流源212が接続されている。なお、固定層206を通して非磁性細線204へと流入する電流源212からの電流は、矢印で示すように第1のコンタクト部分202を通って電流源212に戻り、第2のコンタクト部分208あるいは第3のコンタクト部分209には流れない。
第1のシールド201と非磁性細線204とを電気的に接合している第1のコンタクト部分202には、第2のコンタクト部分208及び第3のコンタクト部分209よりもスピン拡散長の長い材料を選択した。例えば、第1のコンタクト部分202にAl(λ=600〜1000nm)を用い、第2のコンタクト部分208と第3のコンタクト部分209にはAu(λ=100〜200nm)を用いる。これは、スピン電子を注入した際、第1のシールド201へのスピンシンク効果(非特許文献5)を抑制し、効率よくスピン電子が非磁性細線中に蓄積されるようにするためである。
非磁性細線204、固定層206、及び反強磁性体207は、コンタクト部分を除いて、各シールド201,210,211と層間絶縁体(Al23)によって電気的に絶縁されている。電流源212により電流Iを、反強磁性体207から第1のシールド201へと印加した場合、非磁性細線204には、スピン電子Is1とIs2が蓄積される。ただし、スピン電子Is1は媒体対向面への、スピン電子Is2は媒体対向面に面していない方向への分布を表す。一定の電流Iを流し続けた場合、スピン電子Is1は記録媒体からの漏洩磁界に依存して分布が変化するが、スピン電子Is2は磁気シールドのために漏洩磁界に依らず一定の分布となる。スピン蓄積効果による出力電圧は、スピン電子の密度に依存しているため、媒体対向面に面していない方向での出力電圧は磁場に依存せず一定値を示すが、媒体対向面に面している方向での出力電圧は磁場に依存して変動する。つまり、非磁性細線204の媒体対向面に面していない部位と面している部位との間に磁場に依存した電圧差が生じ、この電位差を測定することで漏洩磁場を検出することが可能となる。尚、電位差は、第2のシールド210及び第3のシールド211を介して電圧計213で検出する。こうして、非磁性細線204の一端をセンシング部分(自由層)とする磁気再生ヘッドが提供される。
図3は、図2に示した磁気再生ヘッドを媒体対向面から見た模式図である。第1のシールド201と第2のシールド210の間に、非磁性細線204の端面が露出する構造であり、非磁性細線204と第2のシールド210は、第2のコンタクト部分208によって電気的に接合されている。また、コンタクト部分を除いて、非磁性細線204と各シールド201,210とは、層間絶縁膜302によって電気的に絶縁されている。記録媒体に対向したセンシング部分、すなわち非磁性細線204の端面の形状は図の例では矩形であるが、この端面形状は記録媒体のトラックの形状に応じた変更が可能である。
図4は、図2に示した磁気再生ヘッドの製造工程を説明する断面模式図である。
図4(a)に示すように、第1工程においては、第1のシールド201、及び第1のコンタクト部分202を作製する。基板上に第1のシールド201を形成し、その上に、層間絶縁膜302を積層する。その後、コンタクト部分のパターンを電子線描画やI線ステッパーによる露光等で形成し、第1のコンタクト部分202を形成する。
図4(b)に示すように、第2工程においては、非磁性細線を作製する。一端が自由層として機能する非磁性細線204用の非磁性膜404を積層し、細線のパターンに微細加工する。その後、非磁性細線の周りを層間絶縁膜で覆い、非磁性細線の最表面は、リフトオフによって露出させる。
図4(c)に示すように、第3工程では、固定層を作製する。第2工程で作製された非磁性細線204上に、絶縁障壁層用の絶縁膜405、固定層用の磁性膜406、反強磁性層用の膜407をそれぞれ積層する。
図4(d)に示すように、第4工程で、固定層のパターンを微細加工する。この工程によって絶縁障壁層205、固定層206、反強磁性層207が形成される。
図4(e)に示すように、第5工程では、第2及び第3のシールドと電気的に接合させる各コンタクト部分を作製する。第4工程で作製された固定層の周りを層間絶縁膜302で覆い、コンタクトホールを形成する。その後、第2コンタクト部分208及び第3コンタクト部分209を作製する。
図4(f)に示すように、第6工程では、第2シールド210及び第3シールド211を作製し、電流源212及び電圧計213を接合する。
図5は、外部磁界の影響を受ける部分と受けない部分を備えた第3の磁界変調型スピン蓄積素子を用いた磁気再生ヘッドの構成例を示す模式図である。この磁気再生ヘッドは、3方向に伸びたT字型の構造を持つ非磁性細線506上に絶縁障壁層504、固定層503、反強磁性層502、及び電極501が積層されている。非磁性細線506、絶縁障壁層504、固定層503、反強磁性層502の材料は、それぞれ、前述の非磁性細線101、絶縁障壁層、磁性導電体102、反強磁性体103用の材料として掲げた材料を用いる。ここで、T字型に結合された3本の細線のうち、媒体対向面方向の細線部位をN1、電圧端子側の細線部位をN2、電流端子方向の細線部位をN3とする。細線部位N1は、T字型に結合された3本の細線の結合部から媒体対向面に向かって延びている。細線部位N2と細線部位N3は、3本の細線の結合部から水平に互いに逆方向に延びている。
媒体から漏洩した外部磁界が細線部位N1にのみ到達し、細線部位N2,N3には到達しないように、細線部位N1の側方(リーディング側とトレーリング側)及び細線部位N2,N3の媒体側空間を埋めるように第1のシールド507及び第2のシールド508が配置されている。第1のシールド507は、コンタクト部分509を通じて、細線部位N1と電気的に接合されている。電流源510は電極501と細線部位N3に接続されており、反強磁性体502から細線部位N3の方向へ電流が印加される。この際、スピン電子が非磁性細線506中に注入され、細線部位N1の方向にスピン電子Is1が蓄積され、細線部位N2の方向にスピン電子Is2が蓄積される。505は層間絶縁膜である。なお、固定層503を通して非磁性細線506へと流入する電流源510からの電流Iは、矢印で示すように細線部位N3を通って電流源510に戻り、細線部位N1あるいは細線部位N2には流れない。
細線部位N1の方向に蓄積されたスピン電子Is1の分布は、媒体からの漏洩磁界によって変調を受けるが、細線部位N2の方向に蓄積されたスピン電子Is2の分布は、第1シールド507及び第2シールド508のため、磁界の影響を受けない。そのため、磁界の変動によって、細線部位N1と細線部位N2との間に電位差が生じる。この電位差を電圧計512で検出することで、漏洩磁界の変動を検出する。このような構造にすることによって、次世代の記録ヘッドとして期待されているプレーナ型の記録ヘッド(特許第3806372号公報)との組み合わせも容易となる。
図6は図5に示した磁気再生ヘッドを媒体対向面から見た図、図7は細線部位N2の側、すなわち図5の右方向から見た図である。図6に示したように、非磁性細線506の媒体対向面方向の細線部位N1は、第1のシールド507と第2のシールド508によって挟まれた構造となっている。電圧端子側の細線部位N2の細線の長さをL2とすると、L2は非磁性細線506のスピン拡散長よりも短い。また、図7に示したように細線部位N1の長さをL1とすると、こちらもL1は非磁性細線506のスピン拡散長よりも短い。例えば、非磁性細線506としてCuを用いた場合、L1,L2共に300nm以下の長さとする。この長さの範囲では、スピン蓄積効果によって、非磁性細線506の細線部位N1と細線部位N2が磁性体のような振る舞いをし、その結果、媒体からの漏洩磁界を検出する磁気再生ヘッドとして機能する。
図8は、図5に示した磁気再生ヘッドの製造工程を説明する断面模式図である。
図8(a)に示すように、第1工程では、固定層を作製する。基板上に、上部電極501、反強磁性層502、固定層503、絶縁障壁層504をこの順番で積層する。その後、固定層のパターンを形成し、その周りを層間絶縁膜505で覆う。
図8(b)に示すように、第2工程においては、非磁性自由層を作製する。一端が自由層として機能する非磁性導電体用の非磁性膜806を、絶縁障壁層504の上に積層する。
図8(c)に示すように、第3工程で、非磁性膜806をT字形の非磁性細線506のパターンに微細加工する。
その後、図8(d)に示すように、第4工程で、非磁性細線506の周りを層間絶縁膜505で覆い、非磁性細線506の媒体対向面を表面研磨し、自由層が完成する。
図8(e)に示すように、第5工程では、コンタクト及びシールド用のパターンを形成し、コンタクト部分509を作製する。
図8(f)に示すように、第6工程では、第1シールド507及び第2シールド508を作製し、電流源510及び電圧計512を接合する。
図9は、図2に示した構造を有する磁気再生ヘッド902と、単磁極記録ヘッド901とを組み合わせた磁気ヘッド903の概略図である。図10は、図9に示した磁気ヘッドの断面模式図である。この磁気ヘッドは、主磁極1001、コイル1002及び補助磁極1003によって構成された単磁極記録ヘッド901と、補助磁極と共通のシールド1003と下部シールド1004との間に配置された、図2を用いて説明した磁気再生ヘッド902とで構成されている。
図11は、図7に示した磁気再生ヘッド1102と、プレーナ型記録ヘッド1101とを組み合わせた磁気ヘッド1103の概略図である。図12は、図11に示した磁気ヘッドの断面模式図である。この磁気ヘッドは、主磁極1201、コイル1202及び補助磁極1203によって構成されたプレーナ型記録ヘッド1101と、図5を用いて説明した磁気再生ヘッド1102とで構成されている。ただし、シールド1204は、プレーナ型記録ヘッド1101と再生ヘッド1102に共通とし、記録ヘッド1101の主磁極部分と再生ヘッド1102のセンシング部分にのみ穴が開いた構造をしている。
図13は、本発明による磁気記録装置の概略図である。この磁気記録装置は、長手記録連続媒体、垂直記録連続媒体、ディスクリート媒体、パターン媒体といった磁気記録層を有する磁気記録媒体1304、記録媒体を駆動する駆動部1306、図9又は図10に示した磁気ヘッド1303、磁気ヘッドを磁気記録媒体上の所定の位置へ移動させるアクチュエータ1301及びスライダ1302、及び磁気ヘッドからの出力信号を処理する手段を備える。
図2に示した磁界変調型スピン注入素子を備える磁気再生ヘッドを、図4に示した工程に従って製作した。基板として、SiO2基板やガラス基板などの通常用いられる基板(酸化マグネシウム基板、GaAs基板、AlTiC基板、SiC基板、Al23基板等を含む)上にRFスパッタリング法やDCスパッタリング法、分子線エピタキシー法(MBE)等の膜形成装置を用いて、シールド層を成膜した。例えばRFスパッタリング法の場合、Ar雰囲気中で、約0.1〜0.001Paの圧力、100W〜500Wのパワーで、所定の膜を成長させる。素子形成する基板には、上記基板を直接用いるか、又は、これら基板上に絶縁膜や適当な下地金属膜などを形成したものを用いた。以下の工程1〜6は、図4(a)〜図4(f)にそれぞれ対応する。
工程1:シールド・コンタクト部分の作製
3インチ熱酸化膜つきSi基板上にRFマグネトロンスパッタリング装置で、シールド層NiFeを100nm成膜した。その後、層間絶縁を目的としたAl23膜を20nm形成した。コンタクト部分を形成するために、I線ステッパーを用いてコンタクト部分のパターンを露光後、イオンミリング装置でコンタクトホールを形成した。コンタクト部分の材料としてCuを用い、第1シールド層へのスピン電子の拡散を抑えた。
工程2:非磁性細線の作製
非磁性自由層は、Cu細線を採用し、電子線描画法を用いて、線幅20nm、厚さ20nm、長さ500nmに微細加工した。尚、Cu細線を真空中で240℃、50分間の条件で焼き鈍している。この焼き鈍の工程によりCuの粒径を大きくする事ができ、線幅20nmの細線においても抵抗値が2μΩcm程度のCu細線を作製することに成功した。
工程3:トンネル接合、固定層の作製
Cu細線の周りに、層間絶縁と酸化防止を目的としたAl23膜を20nm製膜し、Cu細線上にトンネル接合を作製した。ここでは、絶縁障壁層としてMgOを2nm形成した。その後、固定層としてCoFeB(4nm)/MnIr(10nm)を製膜した。
工程4:固定層のパターン作製
固定層のパターンとして、1×1μm2の正方形のパターンをI線ステッパーで転写し、イオンミリングにて形成した。
工程5:層間絶縁膜及びコンタクト部作製
その後、層間絶縁膜としてAl23膜を15nm形成し、スピン電子を効率よく検出するために、第2及び第3のコンタクト部分として、Auを用いた。
工程6:シールド作製
電圧測定用の電極を兼ねた第2シールドと第3シールドを作製した。シールド層の材料としてNiFe(厚さ100nm)を用い、両方のシールド層のパターンを500×500nm2とした。最後に、CMPを用いて記録媒体対向面に露出する部分の平坦化を行った。
本発明による第2の磁界変調型スピン注入素子を備える磁気再生ヘッドは、良質化された非磁性自由層Cuを用いることで、スピン拡散長を増大することに成功している。この効果のため出力信号の増大が期待され、自由層にCuを用いることで磁気的なノイズが低減された磁気再生ヘッドを提供することができる。また、磁気記録ヘッドとの組み合わせも容易で、例えば磁気記録ヘッドを作製した後にその後、前記磁気再生ヘッドを作製することで、磁気ヘッドが提供される。
本発明による第3の磁界変調型スピン注入素子(図5参照)を、図8に示した工程に従って製作した。以下の工程1〜6は、図8(a)〜図8(f)にそれぞれ対応する。
工程1:固定層(磁性体)の作製
3インチ熱酸化膜つきSi基板上にRFマグネトロンスパッタリング装置で、電極としてPtを100nm形成した。Pt電極上に、反強磁性体としてMnIrを10nm、固定層としてCoFeBを4nm製膜し、CoFeB上に絶縁障壁層としてMgOを2nm製膜した。その後、固定層のパターンとして、1×1μm2の正方形のパターンをI線ステッパーで転写し、イオンミリングで形成した。
工程2:自由層(非磁性細線)の作製
非磁性体の自由層として、真空中で240℃、50分間の条件で焼き鈍したCuを採用した。Cu膜は、RFマグネトロンスパッタリング装置で、300nm製膜した。
工程3:自由層パターンの作製
非磁性自由層を所望の形状とするために、電子線描画法を用いて微細加工を行った。媒体対向面の非磁性細線の断面積と長さをA1=20×20nm2,L1=300nmとし、媒体に対向しない面の非磁性細線の断面積A2=20×20nm2,L2=300nmに微細加工した。
工程4:層間絶縁膜作製
図8(4)に示すように、層間絶縁膜としてAl23膜を300nm製膜した。
工程5:コンタクト部分作製
層間絶縁膜の一部をミリングし、非磁性自由層に接するコンタクトホールを作製した。コンタクトパッドの材料として、Auを用いスピン電子の抽出効率を上げた。
工程6:シールド作製
電圧測定用の電極を兼ねた第1シールドと電極の機能を備えない第2シールドを作製した。シールド層の材料としてNiFe(厚さ200nm)を用い、両方のシールド層のパターンを500×500nm2とした。最後に、CMPを用いて記録媒体対向面に露出する部分の平坦化を行った。
本発明による第3の磁界変調型スピン注入素子の構造では、次世代の磁気記録ヘッドとして期待されているプレーナ型記録ヘッドとの組み合わせが容易で、同じウエハ上で再生ヘッドと記録ヘッドを同時に作製することが可能である。本方法で作製された磁気再生ヘッドを用いることで、超高分解能、高S/Nを特徴とする再生ヘッドを提供できる。
第一の磁界変調型スピン蓄積素子を用いた磁気再生ヘッドの構成例を示す模式図。 第二の磁界変調型スピン蓄積素子を用いた磁気再生ヘッドの構成例を示す模式図。 図2に示した磁気再生ヘッドを媒体対向面から見た模式図。 第二の磁界変調型スピン蓄積素子を用いた再生ヘッドの製造工程図。 第三の磁界変調型スピン蓄積素子を用いた磁気再生ヘッドの構成例を示す模式図。 図5に示した磁気再生ヘッドを媒体対向面から見た図。 図5に示した磁気再生ヘッドを側方から見た図。 第三の磁界変調型スピン蓄積素子を用いた再生ヘッドの製造工程図。 第二の再生ヘッドと記録ヘッドとを組み合わせた磁気ヘッドの概略図。 図9に示した磁気ヘッドの断面模式図。 第三の再生ヘッドとプレーナ型記録ヘッドとを組み合わせた磁気ヘッドの概略図。 図11に示した磁気ヘッドの断面模式図。 磁気記録装置の概略図。
符号の説明
101,204,506 非磁性細線
102,206,503 磁性導電体
103,207,502 反強磁性体
205,504 絶縁障壁層
201,507 第1のシールド
210,508 第2のシールド
211 第3のシールド
202 第1のコンタクト
208 第2のコンタクト
209 第3のコンタクト
509 コンタクト

Claims (12)

  1. 外部磁界の影響を受ける第1の部位と、外部磁界の影響を受けない第2の部位とを有する非磁性体と、
    前記非磁性体の前記第1の部位と第2の部位との接続領域の上に積層された磁性体と、
    前記磁性体から前記非磁性体に電流を印加して前記非磁性体の前記第1の部位と前記第2の部位にスピン電子を蓄積させる手段と、
    前記第1の部位と第2の部位の間の電圧を検出する電圧検出手段と
    を有することを特徴とする磁気再生ヘッド。
  2. 請求項1記載の磁気再生ヘッドにおいて、前記磁性体の上に反強磁性体が積層されていることを特徴とする磁気再生ヘッド。
  3. 請求項1記載の磁気再生ヘッドにおいて、前記非磁性体と前記磁性体との間に絶縁障壁層が設けられていることを特徴とする磁気再生ヘッド。
  4. 請求項1記載の磁気再生ヘッドにおいて、前記非磁性体として非磁性細線を用い、前記非磁性細線に沿った前記電圧検出手段による電圧測定経路の長さは前記非磁性体に固有のスピン拡散長の2倍よりも短いことを特徴とする磁気再生ヘッド。
  5. 請求項1記載の磁気再生ヘッドにおいて、前記非磁性体の前記第1の部位及び第2の部位は、前記磁性体から前記非磁性体に印加される電流の経路から外れていることを特徴とする磁気再生ヘッド。
  6. 請求項1記載の磁気再生ヘッドにおいて、
    前記非磁性体は、前記第1の部位が媒体対向面の近くに位置し、前記第2の部位が媒体対向面から遠くに位置するように配置され、
    前記非磁性体に対して前記磁性体が積層された側と反対側に配置され、前記磁性体の裏側に当たる領域で前記非磁性体と接合された第1のシールドと、
    前記非磁性体に対して前記磁性体が積層された側と同じ側に配置され、前記非磁性体の前記第1の部位と接合された第2のシールドと、
    前記非磁性体に対して前記磁性体が積層された側と同じ側に配置され、前記非磁性体の前記第2の部位と接合された第3のシールドとを有し、
    前記磁性体から前記非磁性体に接合された第1のシールドへ電流を通電し、前記電圧検出手段は前記第2のシールドと前記第3のシールドの間の電圧を検出することを特徴とする磁気再生ヘッド。
  7. 請求項6記載の磁気再生ヘッドにおいて、前記非磁性体と前記第1のシールドを接合する第1のコンタクト部分を構成する材料のスピン拡散長は、前記非磁性体と前記第2のシールドを接合する第2のコンタクト部分の材料のスピン拡散長及び前記非磁性体と前記第3のシールドを接合する第3のコンタクト部分の材料のスピン拡散長よりも長いことを特徴とする磁気再生ヘッド。
  8. 請求項6記載の磁気再生ヘッドにおいて、前記非磁性体と前記磁性体との間に絶縁障壁層が設けられ、前記磁性体の上に反強磁性体が積層されていることを特徴とする磁気再生ヘッド。
  9. 請求項1記載の磁気再生ヘッドにおいて、
    前記非磁性体は、前記第1の部位が媒体対向面の近くに位置し、前記第2の部位が媒体対向面に沿うようにして配置され、
    前記非磁性体の前記第1の部位の側方かつ前記第2の部位の媒体側の空間を埋めるように配置され、前記非磁性体と接合された第1のシールドと、
    前記第1のシールドとで前記非磁性体の前記第1の部位を挟むように前記第1の部位の側方に配置された第2のシールドとを有し、
    前記磁性体から前記非磁性体に電流を通電し、前記電圧検出手段は前記非磁性体の前記第2の部位と前記第1のシールドの間の電圧を検出することを特徴とする磁気再生ヘッド。
  10. 請求項9記載の磁気再生ヘッドにおいて、前記非磁性体はT字型に結合された3本の部分細線からなり、前記第1の部位は前記3本の部分細線の結合部から媒体対向面に向かって延びる部分細線によって構成され、前記第2の部位は前記結合部から媒体対向面に沿って延びる部分細線によって構成され、前記結合部から前記第2の部分細線とは逆方向に媒体対向面に沿って延びる部分細線に前記磁性体から前記非磁性体に通電される電流が流れることを特徴とする磁気再生ヘッド。
  11. 請求項9記載の磁気再生ヘッドにおいて、前記非磁性体と前記磁性体との間に絶縁障壁層が設けられ、前記磁性体の上に反強磁性体が積層されていることを特徴とする磁気再生ヘッド。
  12. 磁気記録層を有する磁気記録媒体と、前記磁気記録媒体を駆動する駆動部と、前記磁気記録媒体に記録再生を行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを前記磁気記録媒体上の所定の位置へ移動させるアクチュエータとを有する磁気記録装置において、
    前記磁気ヘッドは、前記磁気記録媒体の磁気記録層から漏洩する漏洩磁界の影響を受ける第1の部位と、前記漏洩磁界の影響を受けない第2の部位とを有する非磁性体と、前記非磁性体の前記第1の部位と第2の部位との接続領域の上に積層された磁性体と、前記磁性体から前記非磁性体に電流を印加して前記非磁性体の前記第1の部位と前記第2の部位にスピン電子を蓄積させる手段と、前記第1の部位と第2の部位の間の電圧を検出する電圧検出手段とを有することを特徴とする磁気記録装置。
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